
総合評価
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powered by ブクログ経験とか共感に沿った感動みたいなものは一切なくて、ただただ物事を「美しい」と思う感性を下から上まであますところなく撫で付けられているような感じがする なにもわからないのにとても静かで美しいことだけがわかる
0投稿日: 2025.09.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
25時のバカンス 市川春子作品集(2) マッドサイエンティストと言えば服装に無頓着な髪がぼさぼさのおじさんと相場が決まっていますが、市川さんの作品ではスタイリッシュな美男美女のマッドサイエンティストが登場します。 サイエンスと言ってもバイオ系なので、ロートルな竹蔵の印象はあてにならないですが。。。 『25時のバカンス』:深海の生物に寄生されたサイエンティストと弟のとの交流と愛情。 『パンドラにて』:土星の衛星に立地する「パンドラ女学院」の不良学生・ナナと奇妙な新入生との交流。 『月の葬式』:天才高校生が雪深い北の果てで、月から来た奇病を持つ男と共同生活。 SF的なガジェットやプロットがまず楽しめます。それから、きれいなラインの絵が素敵です。更に、近親、同姓の愛情も・・・ 登場人物の顔が結構似ていて、誰が誰だかわからなくなる(=ストーリーの持つ意味が変わる)ところが玉に瑕です。 第一作の「虫の歌」も併せてどうぞ。お奨めします。 竹蔵
1投稿日: 2025.08.06
powered by ブクログ異生物との交流が描かれる、奇妙でかつ叙情的な三つの物語。▷25時のバカンス:かつて灯台だった保養施設でバカンスを始めた姉弟の、弟の甲太郎は左目が赤いカメラマンで姉の乙女は科学者でいまや貝殻姫になっている。▷パンドラにて:問題児ナナと謎の少女ロロが学ぶ、土星の衛星パンドラにある学園の目的は?▷月の葬式:理屈が高速回転して歪んでいるような天才「よみち」くんはモテモテで病弱なあいちゃんと出会い偽の兄弟として過ごすことになったがあいちゃんには秘密が。
0投稿日: 2025.02.10
powered by ブクログ市川春子の吹き出しの描き方、独特の丸みが好き ただ、久しぶりに読んだらなんか気持ち悪さが勝ってしまった 『宝石の国』は今でも好きなんやけどなあ
0投稿日: 2024.10.12
powered by ブクログ【25時のバカンス】 水や海を題材にしている。 「月の葬式」 間さんが探してたリモコンはなんのリモコンなのか、物語の序盤で巻き戻しのコマがあったけどどういう意味なのか、考えたけどわからなかった。 全ての話が難解で2回以上は読まないと理解できない。でも繊細で緻密な作りとか刹那さを感じさせる結末が全ての物語を愛おしく感じさせる。 こういう不思議な話は好きだし、掘り出し物のような作品に出会うために漫画を読んでいると再確認。
0投稿日: 2024.02.03
powered by ブクログ私が好きで本棚においていたのを我が子が真剣に読んでいた。成長を感じた。市川さんの物語、絵は本当に美しく繊細。もう少し大きくなったら、どのシーンが好き?をやってみたいな。
3投稿日: 2023.12.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「25時のバカンス」美しくて美しくて、市川先生の描く海が本当に好きです。最後に乙女さんが戻ってきてくれてよかった……。眼球を割れた脚から取り出すところで2人とも赤面してるのが可愛くて… 「パンドラにて」最後の展開が置いてけぼりな感じでした。これはまた読み直したいです。役目を終えてもまた次の役目を負う。形を変えて。 「月の葬式」これはまた市川先生らしい、リモコンって月を破壊する装置だったんですね。それを自分から捨てたという。月を破壊する見開きの描写がまた美しい。 市川先生のお話って、場面の切り替わりが、かなりわかりにくいんですよね。セリフも説明的なものではない。そこが、人なのに人じゃない感じのお話でも、自然で好きなんです。
0投稿日: 2023.12.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・市川春子先生の独特な感性に惚れ惚れしたり置いてかれたりする短編集。 ・「25時のバカンス」、優秀で和気藹々とした人が集まる理想の研究所だ。臨海観測所でバカンスっていう発想が素敵すぎ。市川春子先生の描くパーティの阿呆みたいな陽気さが好き。割れた太ももから体内に手を突っ込む描写はあまりにも性的ですよ...。 ・「パンドラにて」、難解。終盤の展開が理解できない...。 ・「月の葬式」、よくこんな設定思いつくな。月の地下は内臓を晒した死体だらけって。地球の葬式の見開きページの静けさが好き。さらっと月が粉々になってる?ので、潮汐が狂って結末の時点の地球はめちゃくちゃですわ。
3投稿日: 2023.10.09
powered by ブクログSFはもちろん、近親愛、同性愛的な表現も盛り込まれたかなり濃い作品だった。 25時のバカンスは何度読み返してもいいな。市川春子先生の言葉が綺麗で…「あのときお前を助けられるのは私だけだった。それがうれしくて今が永遠になれば良いと思った。」何回読んでも胸がギュンとする
2投稿日: 2023.06.18
powered by ブクログ何故か、「妖星伝」と検索すると、この本が。この方を全く存じ上げないのだが、今年正月、ある大学教授から知っていますか、と連絡があった。調べると、御縁がある方かもしれない。
0投稿日: 2023.05.27
powered by ブクログ宝石の国既読者です。 モデルになってそうなキャラ、描写が結構あって 興奮した。 それにしてもこの人の描くキャラクターはなんでこんなにもかわいいんだ?
1投稿日: 2023.05.06
powered by ブクログちょっぴり寂しくて、でも、少し温かくてよかった。 表題作の25時のバカンスが好き。 百瀬、こっちを向いて、のなみうちぎわ、にも通ずる何かを感じたけど、なんだか、2人が後半になってお互いの気持ちを認めていく過程もとてもよくて、なんだか、よかった。
0投稿日: 2021.11.15
powered by ブクログとりあえず最初に絵がめっちゃくちゃ綺麗(beautifulの意味です‼︎)です。お話はもっと綺麗で、なんか今思ったのは泡みたいな、柔らかいけど突っついたらなくなっちゃう様な感じがしました。 流れる幸せな時間がちょっと不安を孕んでいて、その空気感がめちゃくちゃ素敵でした。
1投稿日: 2021.08.29
powered by ブクログ前作の短編集が良かったのでこちらも手に取ってみたけど、前作の虫と歌より難解。宇宙、深海、科学、化学などさらに難しいテーマをいろいろ扱ってる。頭の悪い自分には専門的な知識も内容も理解できないんだけど、何か面白さを感じるのは作者の非凡な才能を感じるからかも。他に類を見ない世界観を持った作家さんにはやっぱり惹き付けられるので、理解できるできない関係なく目が離せない。あと月の葬式には自分には直視できない描写が。トライポフォビア気味の人は要注意だよ。
0投稿日: 2021.07.21
powered by ブクログ私たちは、魅了されていく。 この言葉通り、繊細な絵と、素敵なストーリーに、いつのまにか最後まで読んでしまう。 もし、気になったら、買った方がお得!
2投稿日: 2021.06.30
powered by ブクログ描写から設定までありとあらゆる箇所までこだわった短編集。濃密な設定には作者のオタク魂(褒めてます)というか随所に特定の分野を極めていることを盛り込んだ所は素晴らしい、素敵、としか言いようがない。特に一作目の「25時のバカンス」が好きだった。この作品には非現実な二次元ではなく、論理的な二次元の夢があった。
5投稿日: 2021.06.13
powered by ブクログ市川春子さんの絵は本当に神秘的な美しさで、東洋と西洋の間というか、独特な強さと儚さを兼ね備えててほんとに唯一無二だと思う 物語としてもファンタジーであり神話のようでSFのようで、設定が作り込まれてるから現実味もあって コケティッシュで繊細な芸術作品という感じ
0投稿日: 2021.06.08
powered by ブクログ絵のセンスばかりが注目されがちだと思うけど、それ以上にお話がたまらないセンスの塊だと思ってる。この先も何万回も読み返すと思う。
1投稿日: 2021.01.18
powered by ブクログ今まで読んだ漫画の中で最低かも。。 セリフ間、コマ間の行間がギクシャクしていて読んでいてストレス。無駄なセリフが多すぎて煩い。 回りくどい割に、結論がしょぼくて、遠回りに必然性を感じられない。 絵柄は綺麗なので、物語に馴染みがない人が、なんかよく分かんないけど、分かんないって言いたくないから、取り敢えず凄いって言っとこーみたいな漫画。頭悪い。
0投稿日: 2020.12.16
powered by ブクログ「虫と歌」の方より話が難しくて理解が追い付かない……。 「月の葬式」は最後、集合体恐怖症の人は注意した方がよいかと。不意打ち食らってすぐ本閉じた。
0投稿日: 2020.08.31
powered by ブクログ読後に深い溜め息がでる(良い意味で) 虫と歌も好きだったけど暫く積読状態だった 25時のバカンスのほうがより好みかも知れない 最後の月の話も良かった。本当に綺麗、何もかも
0投稿日: 2020.05.26
powered by ブクログ海や星そしてそれらに生きる生物の美しさと儚さに人間の営みが組み合わされた、時に優しく時に残酷に感じる三編の物語だった。
0投稿日: 2020.01.04
powered by ブクログ読み返し。兄の趣味で一度読んだが自分でも読みたくなって買った。わかったようなわかっていないような気分になる。空気が良い。 貝の内側の美しさを白黒であんなにも表現できるのが凄いなあと思う。
1投稿日: 2019.10.12
powered by ブクログ漫画好きな友達に勧められて読みました。 読み終わってぽーってゆうか、ほぅ…ってなる感じ。 どれも設定はSFチックで、グロデスクな部分もあるんですけど全然やじゃない。 こんなお話描ける人いるんだなぁ。
1投稿日: 2019.08.11
powered by ブクログ4年くらい積んでたのをようやく読んで、なんだ面白いですね〜となった。表題作が好き。漫画というよりはイラストにポエム添えるみたいな作風で、たまに画面がグチャーっとなるけど、昔「虫と歌」読んだ頃よりは好きになれたかもしれない。宝石の国も途中で止まってるけど、ちゃんと読んでみようかな
1投稿日: 2017.10.29
powered by ブクログ表題作の「25時のバカンス」がすき。乙女さん美しすぎる。「ちょっと中の物をとってほしいんだが」の件がなんかすごいえろい。 「パンドラにて」は二条さんかわいい。最後はえっえっどういうこと?っていささか混乱しましたが、まあ、銀河の百合感あっていい。
0投稿日: 2017.07.01
powered by ブクログ「25時のバカンス」 「パンドラにて」 「月の葬式」 身体の変容。 ヒトのモノ化とモノのヒト化。 ヒトのまがいものとの交流。 畸形愛。 擬似家族。 強く琴線に触れる。
0投稿日: 2017.05.15
powered by ブクログこの人の本は説明が多いのだけどそれでも把握しづらい描き方をされていて、その淡々とした作風が魅力であり、難解ゆえに読むたびに受け取る印象が異なってくる。不思議な一冊です。 「25時のバカンス」姉と弟の話。珍しい生き物の好きな姉弟だけど、姉が新種の生き物を容れる水槽に変化してしまい、やがて海に還る。夜の冷たい海、砕けて沈んでいく姉。 「パンドラにて」少し説明過多で分かりづらいけどよい百合感。箱庭に閉じ込められた少女の話。 「月の葬式」行方不明の天才少年と、病気の宇宙人の青年。弾ける月が綺麗。
1投稿日: 2016.02.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前々から読んでみたいと思っていたのですが、宝石の国を買いに行ったら隣にこれと虫と歌が置いてあって、ピーン!ときたこちらを先に購入しました。 ビニールをはがしたら、表紙に透明な浮き出る加工がしてあってとてもきれいでした。うわあ~と声がでました(笑) カバーを取ると、その加工の模様が描かれていてよくわかります。シャンデリアみたいです。 描き込んである緻密な絵ではないので、ちょっとわかりづらいところも正直あるのですが、もう気にならないくらいすべてがとても素敵で漂う空気がもうたまらないといった感じです。 この世界の空気を吸って生きていたい。 とても詩的で、漫画でこんな風な表現ができるのだと、普段あまり漫画を読まないからかもしれませんが、とても感動しています。 漫画も小説もだいたい一度読むとしばらくいいかな、という感じですが、これは何度も、もう何度も読み返してページをめくって一コマ一コマを丁寧に見てしまいました。 各話の最後のページの裏にちょっとした挿絵が入っているのがかわいい。わたしは「月の葬式」のよみちが小さな男の子に月のぬいぐるみ?を差し出してる絵が好きです。 3話収められていますので、1話ずつ感想を。 「25時のバカンス」 表題作です。全編と後編があり、3話の中でいちばん長いお話です。 宝石の国のふわふわわんこがとっても好きなので、ヒメに寄生した3匹(?)のイソギンチャクちゃんたちもとってもかわいくて好きになりました。 弟くんの目を見た時ドキッとしました。 海で写真を撮ってもらっているシーンのカチッという音、最初読んだときは乙女が煙草の火をつけたのだと思ったのですが、もう一度読んだときにドライバーで顔を外しているのだと気づきました。 登場人物がみんな魅力的で(それは他のお話もいっしょですが)、姉弟がいちばん気に入っていますが、次点で八木くんも高得点です。 弟の目をつくって、最高得点を射止めたまま粉々にされるところまでが乙女の考えだったのかな、と最後の夕陽に照らされるシーンを見て思いました。 あっ今読み返したらヒメに寄生したのはイソギンチャクではなくどうやら貝のようです。 「パンドラにて」 教科書ぐらいでしか読んだことないのですが、星新一みたいなお話です。 ナナが服を脱いで罰(×)をつけられるシーンにドキッとし、切り分けられたイチジクのミルフィーユのようなもの(もしかしたらトリュフかも)の層が気に入ってしまい、見開きのダンスのシーンがとてもきれいで見とれてしまいました。 ロロもといクアドラが飛び降りたあと、ページをめくればナナと再会するか、哀しい顔で去っていくナナを見送っているのだと思ったのに、まさかあんなことになるとは。 「新しい星で新しいダンスパーティーをしましょう」 いつかどこかで使いたいセリフ。 「月の葬式」 3話の中で唯一男性が主人公のお話です。 ボタンがカラーンと落ちた次のページ、服を捲り上げた体を見て何が何だかわからなくなってしばらく混乱しました。この漫画の中で一番ショックでした。 すごくグロテスクで気持ち悪い。でも美しい。見たくないけど見たい。でもそのうち見られなくなりそう。 リモコンを見つけてもう死んでしまったと思ったから、穴だらけになっても生きていてよかった。しかも治せる!ほっとしました。
2投稿日: 2016.01.29
powered by ブクログ2010年初版 市川春子 著 == 耽美ではかなげで空恐ろしい短編が3つ入った、市川春子さんの漫画。 なんつーか、エロいです。形は異なれど、3編とも基本は愛のお話し。ですがそこに、「あなたと私はもはや同じ存在ではない」という底知れない絶望感と、それでも共にありたいと思う無理と、それが崩れゆく運命にあることがあらかじめ分かってしまうという悲哀があって、 だから、エロいのでしょうね。それでもそこに愛があるのであれば、もはや見た目が異形であれ、それが形を保てない運命であれ、人は人としてそこに存在できるのだという、そういう、人間の話を描きたかったのかなあ、とも思いました。 なんとも言えない読後感。
1投稿日: 2016.01.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「25時のバカンス」 中身を食べられて貝殻になったお姉ちゃんと片目が赤い弟のお話。 幸せになってくれ。 「パンドラにて」 宇宙にあるお嬢様学校の不良生徒と、無口な新入生とのお話。 ラストがいまいちすっきりしないが、好きな人は好きそう。 「月の葬式」 医者志望だった天才男子高校生と、病気を煩っている月の王子様のお話。 体の皮膚がボタンになっちゃうってかわいいけど、結構グロい病気が印象的。 本当に兄弟ぽい2人が見てて寂しい気持ちになっちゃう。 もー市川さんの作品って本当に人間だけの物語が無いよね(笑) いつも人間じゃないのが出てくるから面白い。
1投稿日: 2016.01.26
powered by ブクログ市川春子さんの作品はこの作品で初めて読んだのですがとても美しかったです。発言がとても難しく半分理解しきれなかったですが儚くも美しい市川春子先生の世界観は素晴らしかったです。
0投稿日: 2015.12.07
powered by ブクログヴィレバンにて、この本に「この本だけは立ち読みはさせない!今の若い人は相応の対価を払ってこそ自分の血肉となることがわかってない。僕は、自分の感性を信じて買った本にハズレなんて無かったよ。一つも。」っていうPOPがつけられていました。 このPOPが心にズシンと来て、もうPOPごと欲しかったんですけど、漫画を買わせていただきました。買って良かった!大切にしよう。 本はちゃんと定価で買わなきゃな、と思う一冊。 店員さん見てたらすいません。
2投稿日: 2015.08.23
powered by ブクログ読むたびに、この漫画を読むことができる幸福に感謝したくなる。ちょっと不思議で残酷でとてもきれい。最高~。
0投稿日: 2015.08.20
powered by ブクログセミのお腹、、、えらいこっちゃやなぁ どの作品も面白かった。個人的には前の『虫と歌』 のほうが好きかな
0投稿日: 2015.08.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
兄弟愛を軸に展開される短編集。 主題の「25時の~」は姉と弟の恋心にも似た関係が もどかしい。二人を構築している物質の存在・世界観が 不安定に成り立ち魅力を際立たせている。 2話目の「パンドラにて」は、女の園の世界感と 人工物との一体感がアンバランスに成り立つ。 3話目の「月の葬式」はいよいよ私の理解の 範疇を越え難解だった。
0投稿日: 2015.03.09
powered by ブクログ【印象】 科学っぽく人と人。 【類別】 短編集、全3編。 ファンタジー。 【脚本等】 思いがけない。 【画等】 ある場面でミロのヴィーナスを想起し、惹かれました。
0投稿日: 2015.01.23
powered by ブクログ市川先生は、簡単そうにすらすらと人物を描画しますね。無駄がない。 台詞も無駄がない。一言一言、ふわっと軽い、けど濃い。 上手く言えないけど、市川先生の書く言葉のキャッチボールが好きです
1投稿日: 2014.07.09
powered by ブクログ短編集ですが、全編を通して不思議な雰囲気が漂っていて、合う合わないがはっきり表れる作品、作家だと思います。SFにすんなり馴染めない私は、残念ながら合わない方でしたが。。
0投稿日: 2014.06.17
powered by ブクログ話はとても好きなのだけれども、『月の葬式』的な表現がとても苦手な身としては、読み返したいけど読み返したくない、とても微妙な気分。
0投稿日: 2014.05.27
powered by ブクログ人と、人でないもの(あるいは人でなくなろうとするもの)との交流と、その間に生まれる愛としか言えないもの。前作もよかったけど、この本に収められた3作品には往年のSF的なモチーフも随所に見られ、懐かしさとともに切なさも感じる。美しくて残酷で、でもそこに漂う気持ちには共感できて。言葉では言い表せない世界がこの本には広がってる。
0投稿日: 2014.05.23
powered by ブクログよく分からん話が多かったな。 ちゃんと読み返します。 虫と歌に引き続きタイトルがどれも素敵。 25時のバカンス/パンドラにて/月の葬式
0投稿日: 2014.04.29
powered by ブクログこの作品を読むと生き物のことをより深く考えるようになる。 研究者はどこか冷たくて情から遠い存在なのかなと無意識に思っていましたが逆に情があって色々なことに首を突っ込みたいくらい好奇心旺盛な人が研究者なのかな〜と思ったりしました。 蝉の中身のとこはびっくりした
1投稿日: 2014.04.13エロチックでグロテスク、それが魅力
底力が半端ない作家さんだと思いますが、その分作風の好き嫌いがはっきり分かれるタイプだとも思います。 全部で3つの話が収録されていますが、日常に混じる異種が光るSFですね。 物語としてはほっこりいい話に見えて、絵面がどぎつい「月の葬式」。 そしてオチの数ページを三往復くらい見返してしまった「パンドラにて」。 物語展開が好みであろうとなかろうと、問答無用にズガッと心へ切り込んでくる短編集でした。
2投稿日: 2014.03.25
powered by ブクログ月の葬式を何度も読み直しやっと理解できてきました。さらっと読んだだけでは分からない。そこが奥深いからなのか、台詞の位置がめちゃめちゃだからなのか、比喩が多いからなのか、理由は沢山ありそうですね… わからない所が多すぎて誰かに読んでもらって意見交換をしたいほど。 なんでリモコンをもっているのが嫌になったのか? またなぜ探す気になったのか? 熊に襲われた津田さんの弟は間接的によみちが殺した事になるんじゃないか? もう5回くらい読んだらわかるのかな、 難しすぎる。
1投稿日: 2014.03.05
powered by ブクログなんというか、市川春子さんという人はいきものマニアなんだなと。お話に漂うゾワゾワ感が、癖になるか鳥肌モノとなるかは読んでみないとわからない…。
1投稿日: 2014.02.15
powered by ブクログあと2年のエイリアンがいて 彼は奈落で内臓を晒して果てるだろうがきっと誰かが一粒の白い光に戻してくれると祈っている そういうあてのない白状に頷いてくれるだけでいい 反射光がほしい ひとりでは本当に呼吸しているのかわからない この一節に触れたくて本を手にした。乙女には甲太郎が、ロロにはナナが、王子にはよみちがいる。さらっと読んだだけでは飲み込むのが難しいけど、どの話も温かい。
1投稿日: 2014.02.07
powered by ブクログ文化庁メディア芸術祭の期間中だけ六本木ヒルズにオープンしていた漫画カフェ?のようなところで偶然見かけ、虜にされた一冊! セリフやコマ割りに、文学性や映像美のようなものを感じます。
0投稿日: 2013.12.13蓮コラが苦手な方はやめた方が…
貝の登場する「25時のバカンス」は大丈夫だったんですが、「月の葬式」がですね…。 …ゾゾゾゾゾとします。 話自体はおもしろいのですが…。
0投稿日: 2013.11.26ドキッとする、独特な魅力を持つSF短編集。
市川春子氏のシンプルだが流麗な線で描かれるキャラクターと、独特の発想で描かれる不思議なSF世界が魅力的な短編集。第一集の「虫と歌」もそうだが、市川氏の作品にはどれもちょっとびっくりするシーンがあり、そしてそこからついつい作品に引きこまれる。そして何度も読み直したくなる、独特の空気がある。フシギ。
1投稿日: 2013.11.06
powered by ブクログ市川春子さんの作品は、さらっと読んだだけではその魅力が伝わらない。 じっくり腰を据えて読みながら、ストーリーの意味を模索する楽しみがあります。 前作の爽やかな夏の陽気を感じさせる作品が多かった『虫と歌』に対して、『25時のバカンス』は読了後に奇妙な熱量とわずかな寂寥感の残る冬のような短編集でした。 特に「月の葬式」という作品では、 バックグラウンドが全く違う主人公二人が、唯一共通して感じている孤独によってお互いの距離を不器用に縮めていく様が静かに描かれていて、 個人的に一番好きな作品でした。
1投稿日: 2013.10.24
powered by ブクログこの寂しい陶酔感はなんだろう、前にこんな感覚を経験したような。 そうだこれは「銀河鉄道の夜」の読後感だと思いました。 幻想的で美しい絵、静かな話なのに感情へ訴える力は強い、そんなマンガです。
1投稿日: 2013.09.22
powered by ブクログ貝の話がすき。お姉ちゃんと弟のやりとり、思いやり。そしてラストの世界を巻き込んじゃうのがすごーいすきです!^v^ 月の話にぞくぞくっ・・自分も夢で手が穴ボコボコになる夢をみたので;
0投稿日: 2013.08.27
powered by ブクログ虫と歌に次ぐ短編作品集第2弾 今回もどれもよいと感じた。 何度も読み返したくなるような深みがどの作品にもあると思う。 この作風はほかでは読んだことない不思議で切ない世界観があり、 どっぷり浸かるという読みになってなんだか心地よく感じる。 初の連載作の「宝石の国」も興味深い設定で続きが気になるし、 今後の作品も読んでいきたいと思う。
0投稿日: 2013.08.07
powered by ブクログ表紙買いしました! 独特の線の細い淡々とした絵柄でセリフのないコマが印象に残ります。 全編SF、すこし不思議な話ばかりで先が読めず一気に読んでしまいました。25時のバカンスが好きです。 「もっとちゃんと調べなさい」のとこが特に。
0投稿日: 2013.05.01
powered by ブクログああ、たまらない。 シュールレアリスム的なストーリーに絡む、兄弟(性別は様々なので、兄、弟という意味でとらえると一般性を欠くのだけれど)関係の思慕というところが、おおむね描かれている対象なのだけれど、なんというか、読者の想像力が、という言い方では伝わらないな、想像力という「チカラ」のレヴェルが試されているような物語。それは単に、読んで味わえる感覚であるSense of Wonderなんて甘っちょろいものじゃなくて、まさに、悪夢のような表現にどこまでついてこられるかというトライアルであり、その試練に耐えうるならば、そこに表現された想いを、読者として、我が事のように味わうことを許容するであろうというような、そんな問いかけという感じ。 人気なんだそうですね、特に、女性に。まあ、わからなくもないというか、そういう気分に浸りつつ、でも、その、自分が感じているものは、女性に人気とか言ったときの、その理由と同一のものなのかどうかについて、不安がつきまとう。そんな作品でした。
0投稿日: 2013.04.29
powered by ブクログ不思議でさっぱり分からない。でも美しくて、哲学的で、ちょっとグロくて、何故か心に残る。なんだろう、この異様な世界観は。すごく繊細だな、と思う。 一度読んだだけで評価しないでほしいかな。一度じゃこの世界観は分からないと思うのです。何度もこの世界を訪問することで、やっと少し近づける。やっと分かる部分がある。細かい描写に心を揺さぶられる。 しかし、私はこの本を簡単には開けません。少し勇気がいる。月の葬式、優しい物語だからすごく好きだけどトラウマです。
0投稿日: 2013.04.28
powered by ブクログ前作『虫と歌』もよかったが、本作もすばらしい。 人の人格を持った「モノ」をベースに、「孤独」に正当な居場所を与えていく作者。 同じ作風から多彩な物語を形成していく能力には嫉妬してしまう。 普通なら自己模倣になってしまうもの。 「寂しいのは悪いことではありません。他の存在に感謝できます。孤独は生まれてから塵に帰るまでの苦い贅沢品..」(市川春子『25時のバカンス』) 孤独は贅沢品。自分にとって、それは根本的に新しい価値観。 「これ以上近づけないのなら 今度は遠のく日がひどくおそろしい 最高得点で時を止めて逃げてしまえれば」 共感と反発を同時に感じる言葉。 人と人との関係性は固定できない。たえず変わっていくもの。 でもそれが好きなタイミングで凍結保存できるものだとしたら? 主人公は迷いつつも、別の道を選ぶ。 過去にしがみついて、低温やけどする方がきついのだと。
3投稿日: 2013.04.03
powered by ブクログ貝に浸食されていたり、土星の衛星に住んでいたり、月の病にかかったりと、それぞれの話に独特の設定があります。 繊細なタッチで描かれた不思議な世界観。 一作目の「虫と歌」もとてもすばらしい作品ですが、二作目のこちらもとても素敵です。 語りすぎない、感じ取れ、の加減が絶妙でめまいがします。、 ふだん漫画をあまり読まない方でも、文学作品として楽しめるのではないかと思うのでぜひ。
0投稿日: 2013.03.26
powered by ブクログ月の葬式もすごくじわっときてポカポカするような話で好きでしたが、前回の短編集を含め、私のお気に入りは25時のバカンスです 読み返せば読み返すほど兄弟の細かな気持ちが伝わる作品でした。 空間やセリフの絶妙さがとても大好きです ですが、2本目のパンドラにては私の頭ではちょっと理解できませんでした(笑) もう…なんていうか…難しかったです
0投稿日: 2013.02.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
虫と歌を読み終わってすぐ25時のバカンスも買いに走った。 ・25時のバカンス 天才研究者で変わり者な姉と事故で真赤な左目を持つ弟の話。 それにしてもこの人の描く女体は美しい。 シンプルな曲線でそれでいて動きがなめらかで見ていてうっとりする。 弟が真珠を取り出すシーンは妙にドキドキした。 冒頭で二人が自転車に乗っているシーンがあるのだけど、その時点で乙女さんの横顔にネジ穴(?)があるような気がするのだけど、研究者になってから貝を取り込んだはずじゃないのかな。それとももうそのころから真珠を作っていたのだろうか。 ・パンドラにて 地球から13億キロ離れた衛生にある女学校での話。 ・月の葬式 家出した天才高校生が北の村で月からやってきた王子と出会う話。 失くしたリモコンを見つけたり千羽鶴が足りていないことに気付いたり剥がれた破片の数を当てたり、パッと見て答えが分かる「よみち」の設定が良かった。 終盤、死ぬ直前の間さんは、なんというか、直視できない。ぞわぞわしながら見ていた。 出会い→別れの前作と違って、今作は出会い→別れ→再会だったためか、読了後はなんだかほっとできたような気持ちになれた。
4投稿日: 2013.02.23
powered by ブクログ前作、虫と歌よりほんの少し触れられる世界が広がった印象。読後、人は『ひとでなし』にはなれるのに、人でないものは『ひと』にはなれないんだよなあと何とはなしに夢想してみたり。
2投稿日: 2012.12.14
powered by ブクログ星新一好きな方にはおすすめ。いい意味で不親切な漫画。不親切だから自分がどうにかして読み解こうとする。だから心に残る。
2投稿日: 2012.12.07
powered by ブクログ「25時のバカンス」市川春子 詩的SFコミックス。瑠璃色。 作品集II。正直、「虫と歌」より更に精神性が高くて、初読ではストーリーよく分からないところが多いです。 『月の葬式』の王子の身体の穴は、ゾワゾワしますね…苦手。 思索が深いってのは、カッコイイけどメンドクサイな。(4)
0投稿日: 2012.11.24
powered by ブクログ25時のバカンスのこうたろうがすごい可愛い。乙女さんに点数つけてもらう制度も可愛い。 こんなにもいろんな事を考えて生きてるなんて、ってなります。
0投稿日: 2012.11.02
powered by ブクログちょっと読むのに勇気が要る。 それでも日常の中にもりこまれた非日常が、面白い。表題作はもちろん、三作目の「月の葬式」は特に。なんとなく、市川さんの描く非日常の彼らは、すごく、わたしの思う人間らしさがあって。それこそ非日常であるものとして人間とは違った形で描かれているのだけれど、中身はそうでもなくて、と言うと行きすぎかもしれないけど。温かみがある。その温かさは人間から分けてもらったのかどうかは分からないけど、別の人間に分けられるくらいに温かさを持っている気がする。
0投稿日: 2012.10.25
powered by ブクログゾクッとする不思議なお話し集でした もう一度読み返したいけど、その時は昼間にしときたいです 夜読んだのがまずかったのか… 怖かった!
0投稿日: 2012.10.23
powered by ブクログ独特の世界観でした。 貝殻になった研究者とその弟 土星で学ぶ少女 家出少年と月王子 ちょっと怖いけど綺麗
0投稿日: 2012.10.20
powered by ブクログ何回読んでも、すべてがぴったりきたように思えず何回も読む。何と何が触れ合って、こんな関係性を築き上げるんだろう。
0投稿日: 2012.09.03
powered by ブクログ待望の市川春子短編集2作目! やっぱり表題作がでたらめに面白いです この方のマンガはなんだかおもしろすぎて中毒になります 3作目が早くでないかと祈ってます
0投稿日: 2012.08.28
powered by ブクログちょっと私には難しかったかも。どの話にも天才がいるけれど、どうにも不器用だったりして、すこしずれている世界観は面白いと思った。共感できる部分が少なくて、感情移入がし辛かったけれど、キャラクターは素敵。絵柄も好き。ただ私は文字の多い漫画は読み難いよう。
0投稿日: 2012.08.24
powered by ブクログどのお話も、根底に通じるものは同じ。表題作は、もう少しコンパクトな長さでも良かったような気もする。 1番最後のお話が好き。
0投稿日: 2012.08.17
powered by ブクログ「虫と歌」より角が取れてまるくなったかな?そうでもないかも。どうやって話を思いついているのか頭の中を見てみたい。そう言えばきょうだい物が多い。
0投稿日: 2012.08.17
powered by ブクログ具体的に言えば「皮膚がハスコラみたいで気持ちわりー!」ってところではあるけど、マンガでその得体のしれない恐怖感を再現されてしまったので、降参です。鳥肌。
0投稿日: 2012.08.16
powered by ブクログ普段わたしたちの住む世界ではないようなありえない話なのかもしれないけれど、根っこのところはきっとわたしたちと何も変わらない。 すごく素敵な空気と独特の時間の流れをつくってくれます。
0投稿日: 2012.07.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「月の葬式」は蓮コラを思い出してぞわーってなったけど、3作どれも綺麗だと思った。一つのアイデアでどれだけ魅せるか?というタイプの作品はいろいろあるけど、これは良い方に属すると思う。
0投稿日: 2012.07.19
powered by ブクログ前作は別れのせつなさが色濃く描かれていたが、この作品は再生がキーワードのように思う。人と「なにか」が出会い、共に生き、そして別れという物語に胸を締め付けられた前作を越え、さらにその先にある新たなはじまりが描かれているからだ。
0投稿日: 2012.07.13
powered by ブクログまだアフターヌーンを買っていた頃、 四季大賞になった「虫と歌」が面白くて覚えていました。 よもやこんなに人気になっているとは露知らず。 表題の短編がべらぼうに面白い。 間のとり方が絶妙です。 コマ割りの時間分節も上手いですが、 特にすごいと思ったのは、 登場人物の気持ちとセリフの間。 前編の最後のコマの 「もっと調べなさい」というセリフは、 繊細なタッチと相俟って、 心情が匂い立つような表現で素晴らしいです。 こういう言葉と心の距離感は、 女性作家のほうが断然上手いんですよね。 あとわたしなりの解釈ですが、 この短編のタイトルの「25時」というのは、 「未来の生命」を表しているのだと思います。 宇宙や地球の歴史を24時間で表すみたいなのありますよね。 人類の誕生は23時59分50何秒とか。 そういう文脈で「25時」に「未来」という意味を乗っけているのかなと。 一冊通しての印象は、 一貫してフラジャイルな(壊れやすい)関係やモノ・人を描いている人だということ。 特に、 壊れていくあるいは溶けていくグロテスクな身体に、 異常なまでのエロティシズムを感じさせる描写は、 手塚治虫的な感性を感じます。 たぶんそういうのにエロスを感じる人なんでしょうね。 本棚から引っ張りだして読んだ、 四季大賞の「虫と歌」も同じテーマでしたから。 気持ち悪いという人が多い気のする作家ですな。 でも、かなりおすすめ。
3投稿日: 2012.07.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
もののあはれにきゅんとする。かわいげのない天才科学者が手を繋がれてしゅんと顔を赤らめる、萌える。「あなたのためだったらどうなったっていいの」的な古風な乙女心を極限環境微生物に煽られたら誰だってどうなってもよくなってときめくし、純愛いいね。しかも姉弟、女同士、男同士と許容範囲が広い設定だからRomanticが止まらなくなるよ。だからといって地球を水没させたり月を破壊したりなんて・・・ その大胆さ、もしかしたら著者に占星術の素養があるからかもと思った。 完璧な人間であるというのは不自由で、愛が欠落していて、三つの短編の主人公は美の前提となっていたものを贈与して、肉体が自力で活動できないほど崩壊した瞬間に究極の愛に辿りつく、このフェティズムの儚さの、愛の証拠。それをみつめる愛を託された者の勇気、頗る美しい眼差し。
2投稿日: 2012.06.25
powered by ブクログ絵が綺麗。 白黒で色はなくとも、カラフルな絵が頭の中で鮮明に描かれる。 特異な設定だが、穏やかな輪郭を帯びていく時間の流れに沿って 読み手にゆっくりと染みこんでくる。 それが心地よいと感じた瞬間にふわっと泡が弾けるように 物語が終わる。 結末がどうであれ、極上の瞬間を味わえる数少ない作品です。
0投稿日: 2012.06.18
powered by ブクログ初めて市川春子さんのマンガを読みました。マンガ大賞5位だったからという、単純な理由で読んでみました。世界観がすごいです。自分の読解力のなさもあるのですが、難しかった。そして、少しこわかった。なんか、世界の虚無感を知らぬ間に感じさせられてしまう。でも、少し優しさも同時に感じさせる。とはいえ、虚無感のほうが自分にとっては圧倒的に強い。
1投稿日: 2012.06.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編3つ。 タイトルになっている言葉がどれもきれいで好き。SF的な要素も多く、説明が多いと感じる場面もあるが、絵柄から出る独特の雰囲気で一気に読ませてしまう力があると思う。 『月の葬式』がこの巻では一番好き。皮膚がはがれ落ちていくという設定にぞっとしながらも、主人公と間の関係の移りが丁寧に書かれていて入り込んで読むことが出来た。
0投稿日: 2012.05.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
不思議な読み味の漫画だなあ。SFの風味もあって。市川春子ってそんなに年いっていないようなんだけれど、なんだか萩尾望都や竹宮恵子を読んでいるような懐かしい匂いがする。ちょっと好きだな、この漫画。
0投稿日: 2012.05.20
powered by ブクログ何なんでしょうね、この人の作品は。 読めば読む程に深く、世界が彩づき、引き込まれて止まない。柄トーンなんて使ってないんですよ、普通のパーセンテージのトーンとベタ。なのにそれに気付くのは集中力切れた時か、読んで読んで物語が終わった時なんですよね。色が、世界が見える作品です。難しいと思う人もいるかもしれないけど何度でも読み返して欲しい。きっと口では説明出来ないこの世界の中に入り込んでいるハズ… 私的には月の葬式が好き。でも一番は作品集1の方の日下兄妹。愛しい作品。
0投稿日: 2012.05.17
powered by ブクログ表題作は素晴らしかった しかし話の展開が各々似ているところも感じられ、 飽きられないか不安になる 次回作は期待!
0投稿日: 2012.05.09
powered by ブクログ[漫画] 25時のバカンス 市川春子作品集II http://orecen.com/manga/vacancesin25/
0投稿日: 2012.05.05
powered by ブクログ最近、読んでから少し経ってから感想を書いてるので、 いまいちしっかり書けないですが。。。 さて、いろいろなマンガの賞にノミネートされていて、そのころから気になっていたものの、短編集だったのでいつでもいいかなって思って、やっと買って読みました。 なんだか、手塚治虫のマンガによく似た感じのマンガでした。 独特のマンガのタッチに、科学的な説明セリフに、 少しグロテスクなものを簡易なイラストでコミカルに少し寂しく描き、 少し社会を風刺しているような、ファンタジーだけどその言葉とはあまり合わない、そんなマンガです。 まぁ、とりあえず手塚治虫っぽいです。 すごくうまいマンガなんだと思いますが、 いまいち、よくわからない部分があったりして、 しっくりとしきれない。 おもしろい作品ではあります。 ただ、なんかよくわからない部分があって、 それがちゃんとわかれないのが残念です。。 その時々で、読み返したら、 また違う発見がありそうな、そんな作品です。
0投稿日: 2012.04.30
powered by ブクログ嗚呼、たしかに深い… 物語は奥深くてかなり好きだ、でも、表現で直視できない部分がある。 もっと自分が耐性のある人だったらなぁ!と非常に残念だ。 そういう違いってどこで生まれてくるんだろうなぁ。 読んだらそういうことを自然と考え出していた。
0投稿日: 2012.04.07
powered by ブクログもともと独特な雰囲気のファンタジーをかく作者なのだけど、前の短編集よりさらに「好みの分かれる」話が集められている印象。わたしは、どちらも同じぐらい好きです。 生命(人体含む)と無機物の境界線を揺らがせるようなファンタジー設定が好みの分かれるところだと思われますが、この特異な想像力こそが素晴らしいのです。また、そんなおかしな状況でもいつも、登場人物同士の切ない想いや愛情が描けている。 描線が細めで、おとぎ話のような雰囲気をかもす絵柄なので、あいかわらずな人体破壊ぶりのグロさも、緩和されている・・・と思うけど。 ツボに入った人にとっては無二の作家になるはず。
0投稿日: 2012.03.29
powered by ブクログ海底・月・宇宙を舞台にした3作品。前作よりわかりやすいが独特な世界観は健在…切なくてちょっと気持ち悪くて不思議な物語はどれもインパクトがあって面白かった。姉弟愛を描いた表題作が一番好きかな。
0投稿日: 2012.03.27
powered by ブクログ表紙に一目惚れで買ったので、作者の独特の傾向を全く 理解していなかった為、少々引いてしまう場面があった。 帯に「さらりと深い、」と書いてあるが、個人的には 「さらりと深い、そしてグロい」といいたい。 直接、臓物を見せられるよりも、貝殻に侵食されることや 皮膚がボタンのように取れることの方が、有り得ないことで 少し、くるものがある。 でもそれ以上に、作者の世界観がしっかりしているので 物語に引き込まれ、夢中になる。
1投稿日: 2012.03.25
powered by ブクログ表題作のお姉ちゃんが美しく切ない。そしてズレてて可愛い。なんか最近の漫画って面白いんだなあと思いました。あとなんて大胆な人体損壊…と少々驚きました。グロくも醜くもなくどちらかといえばメルヘンなお伽噺に昇華されているのが作者様の実力なのかなと。姉弟・女性主従(友情)・口約兄弟、とそれぞれの関係性が醸し出す隠微さが「いとをかし」な愛情劇をふんわりと創り出し、そこに海洋生物・宇宙工学・医療工学要素がまた世界観に堅さとロマンを与えていて、たいへんに素敵な短編集でした。本当は1を先に読みたかったんですけどね!漫喫置いてなかったんですよね!残念です。
1投稿日: 2012.03.23
powered by ブクログ独特の表現方法というかなんというか 体の表面に穴があいていく様子が少しこわい。 さらっとした表現の狂気。
0投稿日: 2012.03.21
powered by ブクログキモチワルイものを読んでしまった…。 インパクト大。 苦しみながらも興味深く奇っ怪な物語を読むのが好きな方はぜひ。 今の私にはこれを読み解く気力がない。
0投稿日: 2012.03.20
powered by ブクログ相変わらずの世界観に安心しつつ、 今回の主だった描写の仕方がすこしグロテスク気味で、苦手だった 前作の方が好き
0投稿日: 2012.02.27
powered by ブクログちょっと痛そうで(実際ちょっとどころじゃないかも)、 そしてほんのちょっとグロいのだけど それ以上に心の痛みってうわまわるんだなと思えた。 「虫の歌」同様、友情でも恋愛でも親子でも兄妹でもくくれない びみょうだけど強い愛情を描いている。 せつなくて、さわやかに感動できた。 やっぱ春子さんすっごいいいよ!!
0投稿日: 2012.02.26
powered by ブクログ市川さんの独特な世界観がとっても好きになりました。お話は全部面白かったですが、最後のお話が一番気に入っています。言葉の一つ一つがとても綺麗で、「25時のバカンス」なんかでは姉弟や貝とのやり取りが和やかでした。
0投稿日: 2012.02.18
powered by ブクログ立ち読みで心臓わしづかみにされました。 買って読むだけじゃなくて何かこう「いい読み方」をしないと! と思って書店から近くの喫茶店に移ってコーヒーすすりながら読んでみた。 でも半分くらいで何故か涙が出そうになったので店を出てフォォーとか奇声を発しながら帰宅して、残りは夜更けにベッドに座って読んだ。 どれもいいけど表題作が特に好き。 前編のタイトルが出るページ、海と研究所を俯瞰したカットにやられたなー。『船を建てる』っていう漫画が大好きだったんだけど、ちょっと似ている気がした。 ああでもパンドラの話も百合具合がツボだし 月の話もメガネで三白眼とか私得すぎる。 いやあのそういう観点から読むような漫画じゃないよ。構成とか世界観とかね。いろいろと秀逸でした。
0投稿日: 2012.02.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
深海と宇宙がすきなので今回の作品は特に気に入った。 やっぱりこの人が描く 人間だけと人じゃない登場人物がすてきにすきです。
0投稿日: 2012.02.14
powered by ブクログなんて綺麗な漫画だ・・・。 ただね 「月の埋葬」がね ああああああああああああああああくぁwせdrftgyふじこp; ああああああああああああああああああああああああっくぁwせdrftgyふじこlp; あああああああああああああああああああ あ あ こんな感想で、すべての話と美しさが上塗りされる・・・。 ああああああああああああああああああwせdrftgyふじ どうしよう、でもあのお話終わり方とても素敵だからまた読みたい 上から黒い紙を貼ろうかな・・・。 平気な人うらやましい・・・。 前作『虫と歌』よりもわかりやすくて読みやすく、みずみずしい。 海がテーマだから水水してるの当然ですかね。 装丁もとても良いですね。眺めていることに耐えられる。
1投稿日: 2012.02.09
