Reader Store

総合評価

150件)
3.7
28
45
39
13
2
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    淡々と小さい、でも深い世界を書いているなあ。 ほぼ神経衰弱の主人公だけど生きるのが向いていない人から見た世界や人や物事はこう書かれるんだろうな…… 現実でも生きることを楽しいと思うべき、生きているなら何かしら自分の生きた証を残すべき、みたいな考えがマジョリティだけれど世の中の苛烈さが苦しい、生きることに向いていない人は存在すると思うので、生きるのしんどいーって人には心地よい温度感かも。私は好きです。

    9
    投稿日: 2021.01.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    憂鬱な日に、憂鬱な場所に檸檬を持っていく。 檸檬は、その爽やかから憂鬱な心を軽くしてくれた。そして檸檬を爆弾と見立ててその場去るのであった。 結核と借金に悩まされた基次郎本人のことなのかな。

    1
    投稿日: 2021.01.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公の心情をわかりやすく書いてたとは おもいますが、文章がなかなかむつかしい…ですね。 もっと沢山の文章に触れてから読み返したいと思いました。時代というのもあるのかな?

    2
    投稿日: 2020.11.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「いったい私はあの檸檬が好きだ」 この文でわたしは日本語がより好きになりました。 最初この文における「いったい」の意味がわからずなんだこれは……と思っていたのですが、この場合、「一体いつからだろうか、わたしは昔から檸檬が好きだ」の短縮系であることに気づいた時にパッと日本語が好きになりました。 考えれば考えるほど色んな解釈ができる、そんな文章だと思いました。とても短く読みやすいです。

    9
    投稿日: 2020.10.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すきだったものが 辛抱たまらなくなる、 ここ数年のわたしの心境と 合わさっていて なんだか、 スーーっとした作品です。 えたいの知れない不吉な塊を 私も爆発しに行きたいな。

    2
    投稿日: 2020.09.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「檸檬」 常にそわそわふわふわした感じが普段のわたしと似ているなと思った。でもきっとこの人も側から見ると少し変わっているだけで、常軌を逸した訳ではないのだろうな、と。 「城のある町にて」 目の付け所が無邪気で少年のようだった。言葉選びもわたしと違うけどわたしと似ていた。すごい読みにくいのに読みやすい。同族嫌悪かな。本読んでてこんなに「どうしてこう書いてるの?」って思わないの初めてかも。梶井基次郎がどう思ってたか分からないけど似通ってる。わたしならこう思ってこう書くって考えやすい。

    6
    投稿日: 2020.08.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    先日まで三島由紀夫を読んでいたため、短っ!と驚いた。とにかく端的。内容も分かりやすい。 今は教科書に載っているのかな? それを聞いて、教材として素敵だなと思った。 解釈することでだんだん檸檬が生きてくる。

    5
    投稿日: 2020.08.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    以前から気になっていたものの、内容はどれも難しかった。ただ一つ分かったことは、主人公の心がたった一つの檸檬で軽くなったという事だけだった。

    1
    投稿日: 2020.07.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    《きっかけ》 猫町倶楽部の課題図書。2018年2018年9月23日(日) 《感想》 檸檬は教科書で学習していた。その他の作品は初読。ある崖下の感情は変態性が、Kの昇天はミステリアス性が、桜の樹の下にははグロテスク性が特徴。それぞれ違った作風で面白かった。 梶井の作家としてのポジション(~派など)が結局よく分からない。誰と最も関係性があるのか。夏目漱石?芥川龍之介?太宰治? 《好きな順》 檸檬4 城のある町にて11 雪後9 Kの昇天2 冬の日10 桜の樹の下には3 冬の蠅7 ある崖下の感情1 闇の絵巻5 交尾6 のんきな患者8 瀬山の話未読 海未読 温泉未読 ある崖下の感情 4章構成。1は見知らぬ男と二人が喫茶点で会話をしている。話し手と聞き手。二人の名前はまだ明かされない。 話し手は崖上から窓を眺めるのが好きらしい(=崖の上に家を建てるほど金持ち?)のぞき趣味。聞き手をのぞき趣味に誘うが・・・ 聞き手。話し手ののぞき趣味をある程度共感しつつ聞いている。ジャズが嫌いらしい。 《感想》 話し手の生島はそのはなしぶりから崖上に家があると思っていた。しかし実際は、のぞき見られるほうの崖下に家がある。(叙述トリック的)生島は崖の上の家に住んでいるのではないのか? のぞきをしているうちに、のぞきをしている自分に酔ってくる。恍惚状態。 何かのゲームに似ている。サイレントヒル4は逆に部屋に閉じ込められて出られないパターン。 《クイズ》 1 崖上から窓をのぞき見る男が夢中で窓をのぞき見しているとある感情の変化が訪れる。それはどんな感情か。 2 小母さんとの性行為に満足しない生島はある空想をして、それに満足しようとする。それはどんな行為で、その行為の意図は。 3 石田は生島に教えられた通り、崖の上から窓を眺めてみた。そのとき、石田は生島とは違った感情を抱く。その感情とは。6文字。 4 石田は崖上からある光景を目にし、3の感情をさらに進化させた。石田が見た光景と進化させた感情とは。

    1
    投稿日: 2020.07.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    京都丸善が近くにあるので楽しめた。自分は好きで本を買うけど、そうでなくなったときどういった感情になるのか。

    1
    投稿日: 2020.05.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この中の『檸檬』が一番好きです。 「得体の知れない不吉な塊」 この表現にとても救われました。私がずっと言葉にできず、求めあぐねていたものでした。 その衝撃もさることながら、花火だとかビイドロだとかいった、主人公が心惹かれたものたちの描写は非常に鮮やかで美しい。頭の中がとても彩どりになります!檸檬で丸善を爆発させるという最後のシーン、高校の時現代文の授業で読んだときは意味わかんないなと思っていたけど、何度も読み返すうち、その全てを破壊したい衝動に駆られる気持ちに共感し、興奮を覚えるようになりました。暗唱できるようになりたいくらい大好きな作品です

    4
    投稿日: 2020.04.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    冒頭気分が重いはずなのに、描写によってか、何故だかとても爽やかで透明感があり、みずみずしい絵が浮かんでくる。文体の美しさだけでお酒が飲めそう。

    2
    投稿日: 2020.03.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    描写が的確で、感覚を刺激させられますね。 檸檬の匂いを嗅いだときの体にスゥーっと入っていく刺激、スカッとする爽快感、そういうものが詰め込まれています。 独特ですが面白い

    4
    投稿日: 2020.02.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    Kの昇天がいちばん好き。 梶井基次郎は、透明感のある絵のような作品と、闘病生活による闇の深い作品とのギャップがすごい。

    2
    投稿日: 2019.12.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    重松清の「エイジ」作中で表題作が引用されていて購入。心地よくて気を抜くとすぐ眠くなってしまう一冊。冬の蠅まで読了。表題作は檸檬を持つと元気になる気の病んだ人が丸善に行って檸檬を置いて、「檸檬爆発したらおもしろいなあ」と空想する話。全体的に病人の気の弱った雰囲気が伝わってきて、加えてきれいで詳しい情景描写がまた哀愁を出してるように感じた。「桜の樹の下」や「冬の蠅」の着目点も面白かった。

    9
    投稿日: 2019.12.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    9月の読書会課題本。未完のものや習作なども含めた代表的な短編を集めたもの。長いものでも50pほどしかないので本を読みなれてない人でもサクサク読めると思う。文体が詩的で独特であり、それが「名著」とされる所以なのだろうけど。著者自身が重い肺病だったのもあるのか、病人が出てくる陰鬱とした話が多く、個人的にはあまり楽しめなかった。

    1
    投稿日: 2019.08.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    現代では使わない言葉の数々… すごく勉強になりました。 短編集ということですが、話が繋がってないようで繋がっている。登場人物の名前の漢字が変わっているけれどそれは別人のようで本人達にリンクしている。とても面白いと思いました。 作者、梶井基次郎の追い立ちなどを解釈で呼んでいると物語がさらに理解できます。

    2
    投稿日: 2019.07.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    きっとこれを読んでみんな丸善で本の上に檸檬を起きたくなるだろうなと思ったら、京都の丸善からは萎びた檸檬がたくさん出てきたとか、今では置く場所と置くための檸檬があるなどの逸話が。

    1
    投稿日: 2019.05.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    病気を患っている主人公が多かった。余命わずかなところを達観しているせいか、全体の雰囲気は暗いものではなく、どこかのほほんとしている。 やはり代表作の檸檬が一番好き。鬱々とした気分の時にふと檸檬を思い出すと、主人公と同じで、少しだけ気分が晴れる気がする。

    1
    投稿日: 2018.11.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    高校生の時に授業で習ってからずっと印象に残っていて、本屋で可愛い表情の『檸檬』を見て欲しくなって買った。やっぱり何回読んでも面白かった。檸檬を買うシーンや丸善で檸檬を置いてくるシーンはわくわくして楽しくなる大好きな作品。でも同時収録の他の作品は詩的であまり理解できなかったので☆3つ。

    1
    投稿日: 2018.07.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    檸檬だけ読んで手放してしまったが、あとから別のところでKの昇天を読んで良いなと思った。また買わないと...。

    1
    投稿日: 2018.06.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    2018/1 7冊目(通算7冊目)。手に取ったきっかけは、角川文庫の夏の対象文庫になったのを見て。有名になりかけたころから病気だったためか、主人公が肺病という設定の短編が多い。印象に残ったのは「檸檬」「のんきな患者」「瀬山の話」。「檸檬」は短いながらも文章が写実的でとても印象に残る。「瀬山の話」は、作者自身がネタなのかなと思う。読んでいて一番興味を引いた。全体的に情景描写が綺麗な印象を受けた。感想はこんなところです。

    1
    投稿日: 2018.01.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    出逢えて嬉しい一冊。 桜の木下には死体が埋まっている。。。 なんと幻想的で甘美な文章なのだろう。 梶井基次郎の写真も見たけれど、 人を外見で判断しちゃいけないけど、 その見目ゆえの繊細な文章なのだと思う。

    1
    投稿日: 2017.12.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    梶井基次郎の短編集 大体の主人公は病気を患い(主に肺病) 病鬱を抱えている その鬱屈を時に散文の様に 時に物語に織混ぜて書く リズムとユーモアと哀惜が入り混じる独特な短編集 生のきらめきや喜びより患う苦しみに多くの行を割くが、生へのあからさまな執着心は描かない 死への恐怖も いつもの景色の昼と夜 路地裏、溪間など風景描写や生活に病気と共存する煩わしさ、悲しみを書く 陰鬱なはずの言葉なのにそうとは感じないのがとても不思議で魅力なんだろう 感傷を誘うかと言うとそうではない 読みやすいかと言われると散文的でストーリーがない部分が多く読みにくい それでも、ページを繰ってしまう そういう妙な魅力を持つ本 夭折が惜しまれる もっと多くの著作を読みたかった

    5
    投稿日: 2017.12.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    京都の山善に行った記念に購入。梶井基次郎を読むのは初めてだったが、文章も難解でなく、とても読みやすかった。京都の町歩きの空いた時間にぜひ

    1
    投稿日: 2017.09.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    病んで歪んだ世界。そこに突き刺さる孤独と、瀬戸際の美しさ。そして、彼岸に踏み入れた片足――。 病んでいる人のみが見ることのできる世界、自分の中にある普通は他人に見せないような薄暗い感情を形にしたらこんな作品になるのかと思う。「冬の日」「冬の蠅」が特に良かった。気づけば梶井ワールドにはまって全作品を読みたくなった。

    1
    投稿日: 2017.04.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なんとなく暗い店内やカラダも心もちょっと病んでどんよりした作者とキリッと綺麗な黄色の檸檬の情景が浮かんできます。 学生の頃この本を読んで丸善に憧れました。

    1
    投稿日: 2017.02.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    酒池肉林の男が書く退廃的な文章は心が腐るようで受け入れ難いが檸檬を置いてくる丸善もいい迷惑、置かれた檸檬もさぞ迷惑。しばらくカウンターで忘れ物として扱われその後処分され干からびてごみ箱の中

    1
    投稿日: 2016.09.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    梶井基次郎と言う人を知らなかった。淀野隆三氏の作品解説に、退廃を描いてしかも清澄であり、衰弱を描いてしかも健康、焦燥を描いてしかも自若たる梶井文学の云々と有るが、読んでみたがこの小説の良さがまるっきり分からない、もちろん私は文学音痴だけど!

    1
    投稿日: 2016.08.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    おそろしく病的でおもしろい。 統合失調症のような症状だなと。 ハッとするような1文に出会う作品。 Kの昇天 冬の蝿 桜の樹の下には が好きだな。

    1
    投稿日: 2016.06.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私の好きな「桜の樹の下には」が入っていたので。 有名ですが「檸檬」もすごく良かった。鬱屈とした心情と対比するかのような檸檬の描写が鮮やかでした。これって「瀬山の話」の瀬山なのか…? 梶井基次郎って若くして亡くなっていたんですね。それ故か病に伏している主人公が多く、物語世界としては狭いのですが、話の底は深かったです。 一編がそれぞれ非常に短くて意外でした。

    1
    投稿日: 2016.06.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    京都に引っ越しをして、まず何を読むべきかと考え、この本を選びました。丸善が復活したときはもちろん行きました。そして、美術の棚が爆発するのを想像しながら店を出て、新京極に向かいました。

    1
    投稿日: 2016.05.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読むのにすごく時間かかった。でも中学生の時に初めて読んだ時は10分の1くらいで諦めたので、一歩進んだのかも。また数年後に。

    1
    投稿日: 2016.04.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    16/01/22 表題の「檸檬」と「桜の樹の下には」が読みたくて。 ──つまりはこの重さなんだな。── その重さこそつねづね尋ねあぐんでいたもので、疑いもなくこの重さはすべての善いものすべての美しいものを重量に換算してきた重さであるとか、思いあがった諧謔心からそんなばかげたことを考えてみたり──なにがさて私は幸福だったのだ。(P10 檸檬)

    1
    投稿日: 2016.01.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    梶井基次郎の作品は観点が若くて素敵だと思います。文の端々からそこはかとなく青春の香りがする…いつまでもこういう心を持った大人になりたいです。いやもう少し大人にならないといけないか? 一度図書館で読んだ事があったのですが、この角川文庫さんの表紙が可愛らしかったので思わず買ってしまいました。

    1
    投稿日: 2015.09.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一年近くかけて読了。 始め退屈だと思っていたけど、最後の「海」「温泉」等の未完成作品を読むころには読み終わるのが惜しくなっていた。 透徹した表現力が好きだ。

    1
    投稿日: 2015.05.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    【推薦コメント】  梶井基次郎の代表作「檸檬」は、高校の授業で触れたことがある人も多いのではないでしょうか。私は本当に梶井基次郎の作品達を愛していて、彼の繊細で、五感に語りかけてくるような描写の巧さがたまらなく好きです。  ひとたび読み始めると、憂鬱なのに美しい世界にどっぷりとのめり込んでしまいます。きれいなものではなく薄汚いものにひかれ、美しいと思っていたものが嫌いになったり…精神や体力の衰えから、主人公は物事をややひねくれて受け取っている様子がなんとも痛々しく、それでいて物語の色や風景が、コロッとビー玉を転がすように鮮やかに変わっていく様子が読んでいてとても面白い。  作中に出てくる「赤や黄のオードコロンやオードキニン。洒落た切子細工や典雅なロココ趣味の浮模様を持った琥珀色や翡翠色の香水壜。煙管、小刀、石鹸、煙草。」など、物語に鮮やかさを演出する、彼の好きなものたちに、私もすっかり魅了されてしまいました。情景描写がまるで水彩画なみたいな彼の作品は、文学であり、芸術(アート)作品をみているような気持ちになります。興味のある方は、ぜひ御一読ください。 <情報学部 Wさん> 企画コーナー「企画本棚2015-後輩に贈る本」は(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。展示期間中の貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2015/4/13〜】 湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1642833

    1
    投稿日: 2015.04.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    詩や散文の延長線上にあるような文章で、ひたすら表現が美しい短編集。 濃かったり激しい波があるような物語はほとんどなくて、そうなると平坦になりがちなのに、表現だけで読ませるような感じ。 そういうのを書くのはすごく難しいと思う。 物語自体を波だらけにするのはそこまで難しくないけれど、何もないような物語を名作にするというのは。 長らく肺結核を患い、31歳という若さで亡くなった著者なので、病を患った陰鬱な内容もけっこう多い。だけどその状態をシニカルな視点で見ているような感覚もある。 その死後に認められ、稀有な作家だったと皆が口を揃えて言うようになった作家。 ボードレールの詩に親しんでいた影響も随所に出ているらしい。 映画の「小さな悪の華」を観た影響でボードレールの詩集を1冊持ってるんだけど、内容が暗く激しくてずっと読み続けることは出来なかった。ということを思い出しました。笑 「Kの昇天」「桜の樹の下には」「冬の蠅」「ある崖上の感情」がとくに好き。

    7
    投稿日: 2015.02.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「檸檬」「城のある町にて」「雪後」「Kの昇天」「冬の日」「桜の木の下には」「冬の蠅」「ある崖上の感情」「闇の絵巻」「交尾」「のんきな患者」「瀬山の話」「海」「温泉」 解説「梶井基次郎ー人と作品」相馬庸郎 作品解説 淀野隆三 同時代人の回想 荻原朔太郎、三好達治 心情の表現の仕方を楽しむべき、詩だ。そこに、物語というものは必要ない。あらすじを書く事の容易でない小品集。 「桜の木の下には」と「Kの昇天」は、まるでポオの短編のような雰囲気があった。

    1
    投稿日: 2015.01.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    病的ながらも清々しい檸檬、の印象に謀られ後半げっそり。一生言ってれば…と思ったら著者は一生言って他界したそう。あっぱれ。

    1
    投稿日: 2014.12.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    梶井基次郎の代表作と言われている『檸檬』を読みたくて大分前に購入したのですがずっと積読状態になっていたところをやっとこ読了。 うーん。久々の純文学でしたが面白かった。 (毎度の事ながら理解が出来なかった作品もしばしば有。) この方が生前は評価されていなかったことや三十一歳の若さで亡くなっていたこと、『檸檬』が『瀬山の話』の挿話であったことなど知らないことばかりで驚いた。 そして1番印象に残ったのはやはり『瀬山の話』。 精神が分裂していく中で瀬山が自分の名前を呼び叫ぶ場面は鳥肌もの。

    0
    投稿日: 2014.10.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「Kの昇天」 "哀れなるかな イカルスが幾人もきては落っこちる" 月夜のN海岸にいつまでも佇みK君の魂の飛翔を見つめていたくなります。(R.K)

    0
    投稿日: 2014.10.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公のほとんどが結核や神経衰弱に苦しめられている青年です。 日常のワンシーン。その時の彼の行動、彼が思ったこと。などが眈々と書かれていて、これは静かにゆっくりと死へ向かっている人の話で、とても寂しい。劇的な事が何にもないことがとても寂しい。

    0
    投稿日: 2014.08.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「読書が趣味」なんつーからには、やっぱり名作は一通り読んどかないとまずいわな、ってんで手に取ったのが本書。 そう、未読だったんです。 表題作はあまりにも有名ですよね。 病魔に侵された主人公の「私」。 しつこかった憂鬱が、たった一顆の檸檬で紛らされる。 それに近い経験ってありますね。 すぐに思い浮かばないけど。 ところで、梶井には「瀬山の話」という作品もあり、本書にも収録されているのですが、その中に「檸檬」の一部が含まれていて、何と言うか、一人悦に入りました。 梶井は大正から昭和にかけて活躍した作家です。 作品は原文を新字・新かなづかいに改めているものの、現代人であるところの私には、やっぱり読み慣れていないからか、字面を追いながらも途中、集中を欠いて「ああ、山岡家のラーメンが食べたいな」などと全く別の事を考えて、筋を見失うということが何度かありました。 文豪に対して何て失礼な。 でも、やっぱり、たとえば「城のある町にて」の描写なんて思わず息を呑むし、「Kの昇天」の不思議な世界観は、これまで読んだ小説にはないもので瞠目しました。 いいね、梶井基次郎。

    0
    投稿日: 2014.06.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    高校生以来、読んでこなかった檸檬。 久々に手にとる。この本を読むと、色彩が思い浮かぶ。だんだん明るくなったり、急に暗くなったり。 けど、最後は霞んだパステル調で終わる。 短いけど、ドキドキしたり、ワクワクしたり、憂鬱になったり、主人公と一緒に気持ちが変わっていくのも、楽しい。

    0
    投稿日: 2014.05.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    風邪をひいたときに、ふと普段はなんてことのない、取るに足らないようなものが無性に愛おしく感じたり、逆に憎らしくなったりする。そんな感覚で梶井基次郎の檸檬への愛着を捉えると、色、重力、形がなんとも鬱状態の対岸に位置する象徴的な意味合いを帯びてくるから不思議だ。質量の捉え方が大きく揺さぶられる。自分の無意識的な質量に対する概念が意識下にさらけ出されるような作品。

    1
    投稿日: 2014.03.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あまりのクレイジーっぷりに、高校の現代文の授業ではいまいちピンと来なかったんだよなあ。 今ではだいすきな作品です。

    0
    投稿日: 2013.10.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    痛烈な描写。それは現に檸檬を見て、匂いを嗅いでいるかのよう。そして思わず顔をしかめずにはいられないくらいの、吐かれた痰の色。それらは病に侵され、憂鬱が満ちた生活を送った作者だからこそ見えた世界であり、出来た描写だと思うのです。そんな作者の生活がリアルに写された、短篇集が詰まった本でした。この本、「桜の木の下には屍体が埋まっている!」の一文の原作を知りたくて購入しました。この短篇も痛烈な描写と、人間心理が描かれている印象深いものでした。どの短篇も言葉遣いが難しく、ページ数の割には個人的に読了に時間が掛かってしまいましたが、じっくりとものの描写や人間心理を感じながら読める1冊だと思います。

    1
    投稿日: 2013.10.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった…けど、ちょっと難しかった。 一気に読んだのは失敗だった。 私にはちょっと早かったな、これを読むのは。

    0
    投稿日: 2013.09.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    読むのに結構疲れた。というのは難しいというんじゃなく、似たような話が多くどれも病気の人の話なので気が滅入る。 文章自体はとてもきれいで詩を読んでいるよう。まだ道路が舗装されていなくて、木の柱に括り付けられた電灯がぼんやり灯り、板を打ち付けた塀の向こうから生活の気配を感じる、そんな昔の光景がありありと浮かぶ。 一冊通して読むと疲れるので、時間の空いた時に一編だけ読むという読み方がお勧め。

    0
    投稿日: 2013.08.29