
総合評価
(601件)| 186 | ||
| 267 | ||
| 84 | ||
| 11 | ||
| 4 |
powered by ブクログ有川浩さんらしく、さくさくと読める。ハッピーな事ばかりでなく、お母さんが宗教のようなものを買ってしまったり…と、悪い事もある。そんなリアリティさが良かったです(((o(*゚▽゚*)o)))
0投稿日: 2013.02.21
powered by ブクログ単行本で読んでたけれど、すごく読みたくなって文庫を。 以前読んだ時もうるっときたんだけど、今回はもう号泣。すごく波長があってしまったんだと思います。 何度読んでもいいものはいいですよね。改めて有川さん好きだなぁと思いました。 好きなシーンはたくさんあるんですが、なぜか一番印象強いのはその後の豊川。 『それよか名前覚えてくださいよ、豊川です。大悦土木の豊川! 豊川をよろしくお願いします!』 というところ。選挙かよ!と思わずツッコンじゃうよね。(私の一番印象残ってるのもそこかよってかんじだけど。笑)豊川のこういうところは、私にはないものだから純粋に素敵だと思うし、有川さんの笑いのセンス(?)も感じて好きなんです。 ほんと他にもたくさんあるんですけどね。 単行本時の感想: 主人公はフリーター。母親のうつ病発覚で必死にもがき始める。 かなり絶望的な状況なんだけど、さすがライトノベル作家の有川さん、ここから主人公が徐々に立ち直っていく様子を軽妙なタッチで笑いあり、涙ありといったお話として描かれている。軽妙だけど、主人公が父親との関係改善を通して、自分自身の弱さを悟り、成長していく姿には共感できるし、素直に応援してしまう。 こんだけできるならはじめの会社でももうちょいできていてもよさそうなもの、もしくは、短期間で性格変わりすぎ、うつ病患者についても何か違うなぁというかんじのリアルさが足りないというのも思うけれど。でも、まぁ、小説に必ずしもリアルさが必要かというとそうでもないと思うので、素直に楽しんだらとても楽しい作品だと思う。私自身も眠いのに一気読みしてしまうくらい楽しんでよめました。
1投稿日: 2013.02.09
powered by ブクログ概ね楽しく読ませていただきました! 批判したくないが、お父さんの書かれ方が気になって、 ジェネレーションギャップと云うのか、私たちの親と自分たちが学生の頃は悠に、感覚も価値観もかけ離れたものだと、感じていたのですが、 年取るにつれ薄れて、 あーかい摘むと モウレツ社員時代の父さんを 時代が変わったからと批判してもと 今彼らは正しくないが、後何年か経つと あの頃の日本人は軟弱だとなるかも、 横暴な暴力は反対ですが・・・ 海外連れまわされたい
0投稿日: 2013.02.04
powered by ブクログ有川浩さんの作品を探す中でたどり着いた作品。ドラマ化されていたとのことで、軽く読めるかな~と思ってましたが、現代の社会が抱える家族関係や地域社会との繋がりや経済状況が、一つの家庭に与える影響・問題を提起されたようでした。そして、どんな状況も、打開しようと思ったときがスタートで、遅すぎることはないんだと励まされもする。人の芯の強さを考えさせられる作品でした。
0投稿日: 2013.02.03
powered by ブクログ個人的には、恋愛要素の少ない有川作品も好きだ。 バラバラだった家族が、母の鬱病を看病する過程で成長していくという、よくあるテーマ。 けどやっぱり、皆が自分の欠点、現実に向き合いながら格闘する姿って、いいもんだよな~と、しみじみ思う。 名前のインパクト○
0投稿日: 2013.01.22
powered by ブクログ以前にテレビドラマで話題になったらしいですが、 原作の温かく、家族の関係性がうまく描かれていてとてもテンポよく読めました。
0投稿日: 2013.01.20
powered by ブクログ就職してからの主人公が、デキ過ぎで、実際はこんなに急に切り替えられないだろうと思うが、読んだ後の気分が良い。知恵が足りないばかりに、無駄に先生に睨まれていて、損ばかりしている次男に読ませることにした。
0投稿日: 2013.01.18
powered by ブクログ主人公の成長を読み進めて行く事で確認出来る。それを爽快に感じます。 また、親孝行をしたくなりました。 「現在フリーターでも、諦めず努力をすれば報われる」そんな、メッセージもありそうです。 とにかく、泣き、笑い、楽しみました。
0投稿日: 2013.01.16
powered by ブクログ誠治は不器用な努力家だ。 だいたい、終わりがどうなるかという予想は付いていたが、 結末よりも、そこに登場してくる、誠一・寿美子・姉・最初の会社で会った同僚・工事現場のおっさんたちと作業長・豊川・千葉さんの交流に注目した。 なんらいつもの日常会話であり、よくあるあるな感じではあるけど、人が放つその言葉の意味というのは深く重いなと感じた。 家族のために懸命に考えてとった行動を、人事にほかの手立てはなかったのかって、人の家庭に首つっこむようなことを知る権限などあるかと、それからそれに対し誠治が謝ったことにも、腹が立ってしまった。 もし自分が誠治であればプッツンするなと思ったから、このやりとりをみて、もし自分が人事になったときやまだ人知れた関係になっていないときはそんなこと絶対に聞くまい!と。 さらって読めておもしろかった。
1投稿日: 2013.01.16
powered by ブクログおもしろかった☆主人公がどんどんレベルアップしていくのが楽しくて、ぐんぐん読めた。改めて、両親を大事にしよう思った!
0投稿日: 2013.01.14
powered by ブクログ新年1冊目は久しぶりの有川浩。近所からの陰湿ないじめを長年一身に背負い続けて心を病んだ母。母の異状にも気づかず、自分勝手にダラダラ過ごしていた誠治、自分のことが一番かわいくて母の病にも理解を示さない父と母の唯一の理解者だった姉、という家族間の葛藤がリアルで、人間くさくて、生々しくて、やり切れない。一念発起して再就職に成功してからの誠治は少し出来過ぎな気もするけれど、家族がそこまでなっても駄目な奴は駄目だろうから、彼は間に合っていたんだよ。
0投稿日: 2013.01.14
powered by ブクログ主人公はバカで怠惰なフリーター。母の病に一念発起、家族を救う為奔走する。家族の幸せって?仕事のやり甲斐って?家族と幸せと仕事。 バカで怠惰な自分を取り繕うことこそがかっこ悪い、あ、そうだったんだなと思った。取り繕うことがかっこ悪いんだって。取り繕わずに等身大でいればいいんだって。その為には、他者の視線を気にしすぎてはならないし、他者を気にしすぎてもならない。強くて弱い中立な自分を保つべきなんだなって。 豊川とか現場のおっさんたちがかっこよく思えるのは取り繕ってないからなんだなって。良くも悪くも自分を認めてる。そこから始まる。 反対に誠一は凝り固まってる印象。自分の檻に雁字搦め。だけど、不器用にも愛情はある。だから、苛立つけど暖かい。 そして誠治は後悔を抱えて、そこから動き始めた、だから後半かっこよく感じる。取り繕わなくなった。 また、「〜のせいだからこうなった」ではなく「〜だから間に合った」この見方に後押しされたんだろうなぁ。改めて、見方とか言葉って凄い。 家族に関しては、帰る場所があり、揃う場所があり、笑顔がうまれる場所があり、笑顔でいなくてもいい場所がある、そういうことが家族の幸せなんじゃないだろうかと。 仕事も想像力。どんな些細なことでもどこかに繋がってるし、立場が変わればその恩恵を受けることにも。素直な気持ちと強固な覚悟で臨むべきだし、自分を棚にあげちゃいけない。そして、あくまで手段だなと。 社会人になる前に読んでおいてよかった。
0投稿日: 2013.01.11
powered by ブクログラブ満載に飽きてたから、この程度でよかったー。 先にドラマ見てたから、千葉ちゃん(ドラマでは香里奈)だけ脳内変換にめっちゃ違和感があったけど、おおむね原作に沿ってドラマ作ってあったから、原作先に読んでてもたぶん大丈夫だったと思う。 うまくいきすぎ感はあるにしても、やっぱハッピーエンドで終わるお話しはいいね。 母の病気がきっかけとはいえ、立ち直って親思いな息子、いいね。
0投稿日: 2013.01.09
powered by ブクログテレビとは違った設定や展開の速さに次第に引き込まれ読み続けてしまった。会話もコミカル(特に姉)なところもあり、非常に気楽に楽しく読めた。
0投稿日: 2013.01.08
powered by ブクログタイトルを読んで、「フリーターのくせに家を買うな」(フリーターの皆さんごめんなさい)と思っていたけど、深いお話でした。 あの重松清さんが解説を書いているだけはあります。 いろいろな課題にしっかり向き合っていて、筆力を感じました。 ただ、終わり方があっけないんだよね。有川さんはいつも。もう少し余韻がほしいです。 あと、有川さんの作品なのに自衛隊が出てこなかったので、びっくり。それとも見落としたか。
0投稿日: 2013.01.08
powered by ブクログ根性が足りないフリーターが母の病気を気に奮闘する物語。就職活動中の若い人には読んでほしい一冊。主人公の成長が見ていて楽しい。
0投稿日: 2013.01.08
powered by ブクログ感想はブログでどうぞ http://takotakora.at.webry.info/201301/article_1.html
0投稿日: 2013.01.07
powered by ブクログ読む前に題名から予測していたことと、読み終わったあとに感じたことにギャップがあり、いい意味で裏切られた作品。 読みやすく一日で読み終わりました。読む前は、フリーターが家を買うのに節約やバイトに明け暮れるうえで笑える話と想像していましたが、読み終えた後は考えさせてられました。 自分の親・兄弟・家族・仕事。小説のなかの話だけど、実際にも十分おこるような話だし、その上での主人公がする決断を通じて成長していく。自分ひとりでは生きられないし、いろいろなしがらみがあることも踏まえて自分が存在する。
0投稿日: 2013.01.05
powered by ブクログ母親が鬱病かつ諸々の合併症にかかり、家族が再生する話。 最初の印象、テーマが暗いだけに読ます進めるのが少し怖かった。しかし、読んでいると不思議と暗くはならず、穏やかな気持ちになった。 作中では、「間に合う」と表現していたが、私はどちらかというと、「チャンス」とも言えると思う。 母親の痛みに苦悩に気付く気付かないは、最早どうでもよくて、家族が向き合うために、また、誠治が踏み出すために必要な出来事だった。それに気づけたからこそ、後悔が出きるし、前にも進める。 私は、最近現状を誠治のように言い訳して、自分が悲劇のヒロインのように感じる出来事があった。でも、この本を読んで、それがチャンスだと気付けた。自分が言い訳せずに受け止めて、前に進むためのチャンス。思い起こせば、チャンスはたくさんあって、気付かないで通り過ぎていた。 本は、今の自分に欲しいものをくれる。 だから、本を読むのをやめられないんだ。
0投稿日: 2012.12.24
powered by ブクログ母親の精神障害が物語の軸となっており、少々重いテーマだかさっぱりと後味の良い物語になっている。 主人公が成長していく様子にとても元気づけられた。
0投稿日: 2012.12.17
powered by ブクログドラマの時は観ていなかったけど、有川さんが原作で文庫になったと言うことで読んでみました。 後半、自分の生き方と仕事を照らし合わせ、やりがいを感じ夢へと向かうところなど、一気に読んでしまいました。楽しかった!
0投稿日: 2012.12.16
powered by ブクログ就職直後に退職、ニートとなった青年。 変化を乗り越えなければならない20代、就活・就職・研修・労働・介護。 今享受できている当たり前のことが、実は難しいことであることを感じることができました。 有川さんの作品としては恋愛面があっさりしていて(というか、前半がやたら暗い)ちょっとビックリでしたが、最後まで読むと清々しい気持ちになれました。 もう少し、成長したら再読しようかな…
1投稿日: 2012.12.16
powered by ブクログドラマも面白かったけど(なぜか最終回は未視聴…)小説もとっても面白い!主人公の誠治の成長っぷりと、その後のきびきび働く姿がもー格好よくて仕方ないです。これ本当に二階でゴロゴロしてて飯は母ちゃんに部屋まで運ばせてそれを姉ちゃんに思いっきり怒られた人と同一人物なの?てくらい格好いい。 なんというか、この格好良さってのは過去の駄目な自分に思いっきり後悔を抱いているからなんだろうなぁ、と。後悔を知っている人は強いよ。 有川先生本人の経験を元にしているからか、就職活動の様子がかなり生々しく、そしてそんな誠治の元にやってきた後輩二人は作者の「憧れの姿」というだけあって、なんかもう思いっきり共感します。有川みたくなりたいなぁと俺も思ってしまうし、千葉さんみたく強い信念を持った人もカッコいい。 家庭問題もそうだけど、仕事の問題も多くの人が「あるよなぁ」とうなずいてしまうエピソードに溢れています。そしてそんな中がんばる主人公の姿に勇気づけられます。 「バカで怠惰な自分を取り繕うのはバカで怠惰であることよりもカッコ悪い」 作者あとがきにある言葉です。この物語を読んだ後にその意味をかみ締めて見てください。
0投稿日: 2012.12.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
文庫化したので購入、再読。 有川作品にしては珍しく暗い始まりで「おいおい、どうなっちゃうんだよ~」と思うけど、ちょっとずつ主人公・誠治が成長していって光が見えてきて、ホッとした。 冒頭のお姉ちゃんがやっぱりすごい迫力だ、と再確認。 ニノ主演で原作とは違う雰囲気・設定で連ドラ化。原作ファンにはあまり受け入れられなかったみたいだけど、私はニノファンでもあるし、これはこれでいいんじゃないかと満足した。ニノにハンドクリーム塗ってもらいたい(笑) もし原作どおりのお姉ちゃんにするなら、内田有紀や小池栄子なら出来そうと最近思った。
0投稿日: 2012.12.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
怠惰な生活を送っていたフリーターの主人公が、壊れかけた家族の絆を取り戻すために一念発起する長編小説。 母の病が病だけに想像していたよりも重苦しいですが、頑張る主人公が活躍する小説は読むと元気が出ます。 後半、有川氏の真骨頂の「恋愛」が出てきますが、やや蛇足な感じがしたのは私だけでしょうか。「家を買う」部分にもう少しからんでくれれば、という気がしないでもないですが、偉そうなこと書くのはここまでにしておきます。
1投稿日: 2012.12.09
powered by ブクログ入社後わずか三カ月で退職。再就職しようにも就職難の壁にぶち当たってフリーター生活。それが母親の鬱病発覚で一変。 人間やる気が大事な成長もの。 話がスムーズに進み過ぎる気はするけど、重くなり過ぎなくて読みやすかった。
0投稿日: 2012.12.08
powered by ブクログフリーターがお金ためて家買う話だと思ってたけど違うんだ。半分は精神疾患を抱えた家族の話。半分はオフィスドラマ。作家として新人らしさがとれて技術で体裁整っているので読みやすくはあるけど、ほどほど。有川浩たくさん読んできたせいかクセっぽいところや、作者が白といって白いものを書いている違和感は県庁おもてなし課と同様。
0投稿日: 2012.11.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
フリーターとなった主人公。 母の病気がきっかけで就職活動に再チャレンジをする。 就職に成功した主人公。元フリーター目線から新入社員を雇うように頼まれる。社会から何らかの理由で滑り落ちた人も再チャレンジするチャンスを待っているのだ。一回失敗してしまったからといってあきらめるのは早い。社会という誰もが生きていかなければならない場。難しさとやりがい、さまざまなことをこの本は教えてくれる。
0投稿日: 2012.11.23
powered by ブクログフリーターがとある会社にひょんなことから入社し、成長する小説。ややベタな展開ながら、有川浩らしい、テンポのよい文章で、すごく楽しく読める。
2投稿日: 2012.11.19
powered by ブクログニノのドラマは見なかったくせに、今更読みましたよ。チクショウ、面白いじゃないか。 有川先生の不思議なところは、虚構も虚構、無理だろって展開を、そうは感じさせずに導入して行って、最後はしっくりさせて落す、ところだと思う。 タイトルからしてありえんだろう!!ってなるのに、フリーター?就職難??近所との不協和音???肉親の罹患????よくもまあそんなに畳み掛けるように、でもどれも他人事じゃなくて、ぶっちゃけどれもの一歩手前ぐらいで足踏みしてるにすぎない我が身と重ねてしまったりして、 だからこそ、登場人物の土俵際の粘りが、ぐっと来るんだと思う。 ねえ。頑張ってたって、望まないことはいっぱい降りかかってきちゃうけど、そんなときに器用に立ち回ることも、諦めて見て見ぬふりも出来ない半端だけど、目的もってあがいてたら、いつか道は開けるかなあ。 答えはないのにそんなことを考えて、まあやってみるかなんて力を抜いて考えられる、そんな作品だった。
0投稿日: 2012.11.18
powered by ブクログ新社会人としても、フリーターとしても、息子の立場としても、ダメダメだった25歳の武誠治。それが鬱病の母を救うという使命感を持った瞬間から、徐々に起死回生を果たす。また同時に、家族をも良い方へ変わっていく。 「ゆとり教育」で育った子供たちに多く見られるタイプと言ってしまうと、該当世代は気に入らないでしょうか。でも実際こうした若者にちょいちょい出くわす今日この頃。プライド先行で気に入らなければそこから逃げてしまえば良いという責任感のなさも問題となっている。 親の病気がきっかけというのはちょっとだけ情けない気もするけれど、ターニングポイントってとても大切だと思う。それを生かすも殺すも本人次第。 誠治は生かし前向きに変わる大成長を遂げた。愛すべき周囲の人に助けられながら。 建設業界には土木と建築の二部門があるそうで、誠治は前者のいわゆる見えない仕事に就く。重労働も多いこの部門での頑張りは見事☆。特にここの現場のガテンおやじ達と社長との出会いが彼に多大な影響を与えたのかもしれない。ぶっきらぼうながら気の良い人間臭さ、本当にその人を心配する人間の言葉は厳しくもあたたかい。 新入社員、転職、行き詰まった時・・・などに読むのに向いている作品だと思った。
0投稿日: 2012.11.17
powered by ブクログバカで怠惰な自分を取り繕うのはバカで怠惰であることよりカッコ悪い (385ページ) 私は、指差し笑う人より、指差し笑われても苦さをごまかさない人の方が好きです。自分もそうありたいと思います。 (387ページ) 世の中、道理が通らないことなんて山程ある。みんながどこかで我慢している。だから、何でも我慢しろというのはナンセンスだが、我慢のしどころ、主張のしどころというものはある。 (143ページ) その芯の強さと優しさを弱いと一蹴するのなら、世間は一体どれほどギスギスしたものになるのだろう。 (246ページ) 口先のフォローで取り繕えることなんて上っ面だけだ。 (380ページ) 今回もググッとくるところが何度もありました。 が、静かに穏やかに読むことができました。
0投稿日: 2012.11.17
powered by ブクログぐうたら引きこもり青年が母親の病気をきっかけに一念発起して、マイホームを買えるようになるまでお話。 グングン惹きこまれるようなリーダビリティは相変わらずですが、あまりに嵌りすぎた絵に描いたようで、なんかお尻がこそばゆくなるような頑張れ物語。感動する人もいるだろうなとは思うけど、少し醒めた目で読んでしまいました。 (2012/11/8)
1投稿日: 2012.11.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
フリーターが家を買うまでに、就職や住宅ローンなどの様々な障壁を乗り越えていく様子が描かれ、社会の仕組みに疑問を投げかけるような小説かと思っていた。実際は、うつ病の母親と家族をまもるため、就職し家を買うまでに変わっていく主人公の精神的な成長を中心に物語が進む。確かにあらすじには「本当にやりたい仕事って?やり甲斐って?自問しながら主人公が成長する過程と、壊れかけた家族の再生を描く」とあったのをよく読んでいなかった。 友人が、有川浩の作品は社会の隙間に鋭い指摘を挟むようなところがあってよいと言っていたが、この「フリーター、家を買う。」からはそのことがあまり実感できなかった。ほかの作品を読んでみよう。
0投稿日: 2012.11.17
powered by ブクログ読み始めて15頁で憤慨し、38頁で咽び泣きました。 それからは、苦しくなったり、楽しくなったり、ワクワクしたりと 感情がだいぶ忙しかったです。 この方に人を描かせたら敵うものはいない。 『三匹のおっさん』を読んだ時にも思いましたが、 どうしてこうも魅力的な人物が描けるのか…。 そして、大袈裟じゃない人物描写なんですよね。 こういう人、いる!!という。 今回も少しずつ少しずつ読もうと思っていたのに、 すっかり、一日と掛からず、読了してしまいました…。 恐るべし有川作品。
1投稿日: 2012.11.13
powered by ブクログ惰気満々の日を徒過するフリーターが母親の鬱を機に一念発起。家を買うに至るまでの心の変化、成長の姿を清々しく描く。就職浪人を経験している著者の実体験がベースになっているのか、フリーターの実態、心情が生々しいリアリティーをもって迫ってくる。零細土木業者の内情が細かに活写され、鬱症状についても専門書を読んだような知識の充実感があった。隅々にまで行き届いた取材あればこそのクォリティである。副旋律として流れるのはお互いが相手を思いやり支えあう家族愛。それぞれの役割、持ち分を理解しあい共に生きる姿が温かい。個々人のキャラが強烈に立っており、出色は姉。時に感情的にもなるが、肝心なところでは物事を冷静に見極める聡さは著者自身を彷彿とさせる。いい流れも終章に入ると急失速する。極めつけはオマケのようなありきたりの恋愛挿話。やればやるほど蛇足感が芬々と漂ってきた。書きすぎたか。
0投稿日: 2012.11.10
powered by ブクログ有川さんの作品はこれで何冊目だろう、今回もすっごく楽しめました。 自衛隊やら未知の生物やらテンションの高い恋愛模様…なんていう有川さんのこれまでの痛快さみたいな突き抜ける感はあんまりないけれど、主人公がだんだん成長していく姿は見てて物凄く胸が熱くなります。 物凄くダメなお父さんには最初イライラしたけれど、そのお父さんも少しずつ人間らしくなっていって後半はちゃんと好感持てるくらいになってしまた(笑) それにしても、有川さんの作品には他者の愚をばっさり一刀両断しちゃうキャラが多いような気が…しなくもない。けど、そうでもないかな。今回は主人公のお姉さんがそうでした。ダメなお父さんを一刀両断どころか完膚なきまでに叩きのめすがごとく切っては捨て切っては捨て、これでもかと言うほどに細切れにしてたあの場面が物凄くスカッとしました。 この作品を読んで、私も家族を大事にして仕事を頑張らなきゃなーと思いました。時間をおいてぜひまた読みたいですね。
1投稿日: 2012.11.08
powered by ブクログこんなにはっきりと「うわ、何この本、気色悪い。」と思う本はない。 気持ち悪い。 気色悪い。 なんでこんなにも、ただのウソモノをウソモノみたいに書けるのか…。 ウソの家族。 ウソの成長物語。 ウソの人間関係。 有川浩はほんと、私ん中で当たり外れがでか過ぎだわー。
0投稿日: 2012.10.30
powered by ブクログガチ甘な有川浩のイメージが強かったため、今作は意外性があった。誠治の奮闘する所が、落ち込み気味の自分に元気をくれた。登場人物への感情が、自分の立ち位置によって違うと思うので、色々な人に読んでほしいと思った。
0投稿日: 2012.10.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おもしろかった。有川浩っぽいがちがちなラブストーリーじゃなかったけど、そこはかとない甘さがよいですな。
0投稿日: 2012.10.29
powered by ブクログ胸に響く。就職難。自分の耳にも痛い主人公誠治の生き方。でも後半になるにつれ希望が湧く作品。がんばることって必ずポジティブな結果を生むってことが伝わってくる。言い訳するな。悪口を言うな。人生回り道でも、間違いなんてないんだ。そんな作品。
3投稿日: 2012.10.27
powered by ブクログドラマを観た後に読んだけど、また別な感じで良かった。主人公の変わりっぷりには少し勇気づけられる。そして主人公と父親との関係は若い人なら皆共感できると思う。恋愛要素も入ってて読み易い本。
0投稿日: 2012.10.27
powered by ブクログドラマを最初の方だけ見て見るのをやめたので、恐る恐る読み始めたのだけど、いい流れで最後まで読めました。読んでよかった。
0投稿日: 2012.10.27
powered by ブクログドラマは、見てなかったけど、どんなんやろーと思っていたけど、主人公は、にのやとしても香里奈はちがうよーなー。 中身は、有川浩らしい、最後は、むふふ♡頑張れ〜♡と応援したくなるような本!
0投稿日: 2012.10.25
powered by ブクログご近所トラブルで鬱病になってしまった母親を助けるため、フリーターが家を買おうとする話です。 ドラマを観なかったので原作との違いは分かりませんが、フリーター=怠け者と思われがちな概念をしっかり打ち消してくれてた気がします。
0投稿日: 2012.10.25
powered by ブクログタイトルから、軽めのお話をイメージしてたら見事だまされた! こんなハードなシチュエーションのお話だったとは(^^;。 まあ、厳しい局面にはしっかり厳しい有川さんらしいですが。 安心して読める有川クオリティですが、 ちょっと淡々としていて盛り上がりは控えめだったかも。 もう少し「何か」大きな展開があってもよかったかなぁと思いました。
0投稿日: 2012.10.22
powered by ブクログフリーター・鬱病 現代社会の問題点 暗くやりがちな話しを 分けりやすく丁寧に読者に伝えてくれていると思う ラストもハッピーエンドを期待出来そうで 気持ちよく読めた(o´・ω・)´-ω-) 登場人物の誰に感情移入するかによって 話しの中味の見え方も変わってくると思う なので いろんな人に読んでもらいたい(。・_・。)
0投稿日: 2012.10.21
powered by ブクログ爽やかでした。爽快でした。これもパートナーが図書館から借りた本を見つけて読んだ本ですが、僕は有川さんあってるんだなーって感じ。 また、ドラマ化された本だけど、いつも通りタイトルしか知らず。読み始めて、母親が重度のうつ病、父親が不器用、姉さんは嫁いでいるシチュエーションからのダメダメ主人公の人間的成長ストーリー、気持ち良かった! ぜひオススメ。2日で読めます。 あとがきもいい。阪急電車先に読んだからもあるけど。
0投稿日: 2012.10.18
powered by ブクログ偶然かもしれないが、有川浩さんの本を読む時は、なんとなく心がダウンしている時に読んでいるような気がする。 一気に読ませる作家さんの一人でもあり、読了後はなんとなく心がアップすることが多い。 今回の作品もまたそうであった。 よかったよかった。(⌒▽⌒)
0投稿日: 2012.10.17
powered by ブクログえ?フリーターが家買うの? しかもお母さんうつ病?テーマ重いなぁ。。。 このテーマをどうもってくの?と思いつつ、「有川さんだし、意外にライトにもってくのかも」と期待を込めて読んでみました。 就職難、対人コミュニケーション、うつ病などのテーマを、押し付けにならない情報の伝え方で、エンタメ要素をプラスして読み物として仕上げていく。流石、有川浩さんでした。 重さを最小限に、小気味よい成長物語として楽しめました! それにしても、有川さんの取材力は本当に凄い!医療職の人が読んでも納得だし、それをエンタメ化できちゃうんだもんなぁ
0投稿日: 2012.10.15
powered by ブクログ[BOOKデータベースより] 就職先を3カ月で辞めて以来、自堕落気侭に親の臑を齧って暮らす“甘ったれ”25歳が、母親の病を機に一念発起。バイトに精を出し、職探しに、大切な人を救うために、奔走する。本当にやりたい仕事って?やり甲斐って?自問しながら主人公が成長する過程と、壊れかけた家族の再生を描く、愛と勇気と希望が結晶となったベストセラー長篇小説。
0投稿日: 2012.10.14
powered by ブクログ元フリーターから正社員になり、部下まで持つという主人公の努力には驚いた 主人公の話は、大学生の自分にとってはとても勇気をもらえる話だと思った
0投稿日: 2012.10.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
母が鬱病を患ったフリーターが家を建てるお話。好き嫌いで人間関係を構築するのではなく、例え家族とは言え、多種多様な性格とどのようにコミュニケートしていくか、参考になります。物語には出来すぎ感あり。最後の恋愛は蛇足か?
0投稿日: 2012.10.13
powered by ブクログ大学出の新卒で入った会社を3か月で辞めた武誠治君。それからは言わずと知れたフリーター生活・・・アルバイト先も気に入らないことがあるとすぐ辞める・・・父親には激怒され、母親はオロオロ・・正社員という道を何らかの理由で踏み外してしまうと、這い上がれず坂道を転がり落ちていくかのような現代の就職事情が最初に登場します。本人もこんな筈じゃなかった・・と思っていても底辺から浮上できないという現実が非情について回っている人は多いのだろうと想像できます。 しかしながらこの小説は、そんな人たちのための教科書のような逆転劇が描かれています。アルバイトから正社員へ、そして部下を持つほどの責任ある立場へ。彼の就職におけるサクセスストーリーでもあると同時にその家族の再生の物語でもあります。素直に温かい気持ちで読み終えることができました。
0投稿日: 2012.10.12
powered by ブクログ有川浩の作品は読みやすくて、人を惹きつける力があることをいつも感じます。最後の猫の話は、有川浩らしい流れだなと思いました。
0投稿日: 2012.10.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
巻末の重松清の「物語の磁力」という表現が気に入った。いつも物語の磁力につかまってしまう。また、重松さんのハッピーエンド観、「登場人物を幸せにして物語を閉じること」ではなく、「生きることの歓びを読者の胸に響かせながら物語を閉じること」も気に入りました。なぜ自分が読書がこんなに好きで、はまってしまうのか考えた時に、読書したことで生きることの歓びが私の胸に響いて物語を閉じるのとができるからなのかなと思いました。 内容に触れると、そろそろ就活の時期なので、大悦に行く前の誠治のようにならないようにしたいです。家族っていいなー。 お父さんにこの本買ってあげようかな。 よーし、明日から頑張るぞ!って気持ちにさせてもらいました。あとがき読んで有川さんの作品のみならず本人も好きになりました。「バカで怠惰な自分を取り繕うのはバカで怠惰であることよりカッコ悪い」この言葉が胸に沁みました。取り繕うこと多いのかもなー。 自分がこうなりたい人物や自分自身を登場人物に反映させるのって楽しそうだなとおもいました。ドラマも見たいです。
0投稿日: 2012.10.08
powered by ブクログ予想より面白かった。けど有川作品の特徴なのかな、説明が多すぎて想像するところが少なかった。人物の心情を全部文字に起こしてて、曖昧なところがない。こうなのかな、う〜んやっぱりああかもしれないってのがないので、繰り返し読む気にならない。でも、一度目は十分楽しめた。
0投稿日: 2012.10.07
powered by ブクログ母の鬱をきっかけにフリーターをやめ、土木会社に入社。 家では母の世話や父との衝突、会社では事業拡大と後輩の世話。生まれ変わってようにやる気をみせる。 解説に重松清が書いているように、心意気な作品。
0投稿日: 2012.10.07
powered by ブクログこういうフリーター世の中にいるよな。自分勝手で、何を考えているかよくわからず、わがままで、切れやすい。いくらでも表現の方法があるが、よく母親の鬱を気に立ち直ったと感心する。 家族の中でも、なかなか素直になれず、ついつい親や兄弟とぶつかってしまうのは良くあるが、フリーター君が我慢することを覚え成長していく様、世の中の底辺で生活しているからこそ人間関係がよく見える現場のおっさんたちと、そのアドバイス味がある。
0投稿日: 2012.10.06
powered by ブクログドラマも見ていなかった私ですが、知り合いに勧められて読みました。朝からあらすじも読まずに読み始めたので最初は色々と衝撃を受けましたが(笑) でも、主人公前向きさ、周囲の人たちの暖かさ、そして逆に冷たさもイイ!と思える作品でした。
0投稿日: 2012.10.05
powered by ブクログ有川作品の真骨頂。 一気に読み切ってしまうほど引き込まれた。 主人公や登場人物から明日へのエネルギーをもらえる作品。 青年世代に是非読んでほしい一冊。
0投稿日: 2012.10.05
powered by ブクログフリーターが母の病気でいいほうに変わっていくのがいいです。 彼だけでなく、家族も変わっていき、応援してました。
0投稿日: 2012.10.04
powered by ブクログドラマを先に見たため、その後に小説というのが少しはばかられていたけど、ドラマも良かったけど本もすごく良かった! 主人公を見てわくわくするという客観的な感情を越えて、自分も頑張りたいという主観的な感情がどんどん湧いてくる。これはちょっと客観的な見方になってしまうけれども、なんて魅力的な家族なんだと思ってしまう。
0投稿日: 2012.10.04
powered by ブクログ就職先を3カ月で辞めて以来、自堕落気儘に親の脛を齧って暮らす「甘ったれ」25歳が、母親の病を機に一念発起。バイトに精を出し、職探しに、大切な人を救うために、奔走する。本当にやりたい仕事って?やり甲斐って?自問しながら主人公が成長する過程と壊れかけた家族の再生を描く、愛と勇気と希望が結晶となった小説。 誠治のダメっぷりも半端ないけど、誠一は旦那として最悪。 これはハッピーエンドなのか・・・全ての家族に突きつけられてる問題なのかもしれない。 寿美子はいい奥さんでいいお母さんでありすぎたのかもしれない。みんなを守りすぎてしまったんだね。
0投稿日: 2012.10.03
powered by ブクログ心温まる小説でした。誠治の不精さやいい加減さからの立ち直りが早すぎて、もっと前半の悪さがあると良かったかな?
0投稿日: 2012.10.02
powered by ブクログそうか、履歴書ってこう書けば魅力的になるんですね。これでリストラも怖くない! なんてね。 フリーターの息子に指南しようとする父親。 オヤジの言ってる事は正しいけど、まあ、子供には通じないよね。でもこの本が大学生の必須課題図書になれば親子関係が改善する家庭が増えるでしょうね。
0投稿日: 2012.10.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
丁度ドラマがやってた頃が就活の時期で、父親の誠一が就活のアドバイスをするシーンは参考になった記憶がある。働くってどういうこと?っていうのを誠治(主人公)なりに見つけていくストーリーに当時は自分と照らし合わせて焦っていたし、それは本作を読んだ今もあまり変わっていないかも。 若者が読むにはもちろん、親父さんが読んでも、むしろ親父さんが読む方が感慨深くなれる作品だと思う。仕事と家族、両立するのは難しいけど誠一をある種の反面教師として見て「やらなきゃな!」って思える。少なくとも、娘や息子にここまで貶される父親にはなりたくない、やらなきゃ!って思った。有川さん、どうもありがとうございます。
0投稿日: 2012.09.29
powered by ブクログさくさくすらすらと読める展開ですね。 久しぶりの読書だったので気分転換に良かった。 自分も同じような生活、成長期~就職期間を送っていたことがあったけど、実際は入社できてからの頑張り次第。 こんなことリアルにないないと言う人もいますけど、本人のキャラクターと巡り合い次第だと思います。
0投稿日: 2012.09.26
powered by ブクログドラマ化されていて、内容は多少変更しているんだけど、配役等神がかり的。 先に原作を読んでいたら分かりませんが。
0投稿日: 2012.09.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初のほうの主人公がダラダラとフリーター生活をしながら就職活動していく場面は、とても共感できるところがあって、ちょっと自分自身ショックを受けた。 しかし、途中から守るものやお金を貯めるという目標ができて、主人公が仕事を探したり、アルバイトに打ち込む姿にはとても勇気をもらった。 前半は少し暗い感じだったけど、後半にかけて恋愛もあり、家族の強い絆を感じさせられるシーンありで、明るくなっていったので気持ちよく読み終えることができた。働くことの意味だとか、目標だとかについて考えさせられた。
1投稿日: 2012.09.21
powered by ブクログドラマを先に見ていたから 「あ、これ原作、有川さんだったんだ」 ってびっくりしてたけど 原作はドラマと違って いい意味で一緒で 凄くよかったです。 ドラマ見ちゃってたし ちょっと読み始めるのに渋ったけど 読み始めたらもう止まらなかった! 一気に読んでしまった! もー本当に。なんだろう。 なんでこんなに良いんだろう!
0投稿日: 2012.09.20
powered by ブクログドラマでも話題になってた本が、やっと文庫化したので買いました!良かったです(´`)就職するときの勉強にもなった気がします☻笑
0投稿日: 2012.09.19
powered by ブクログドラマ見てなかったから、今更。 読みやすかった。 最後はほんわかハッピーエンド。 でも、ちょっと物足りないかも。 主人公がヒーヒー言いながら苦労する、悲しむ、耐える、そういうのもう少し読みたかった。
0投稿日: 2012.09.18
powered by ブクログ文庫化を待ってドラマも見ずに我慢して即購入。 期待を裏切る事なく、面白かった!有川さん独特のテンポ、大好き! 読んでて清々しいし、主人公の変化もしっかり分かるし話の展開も良かった~。 結局、人間窮地に立たないと本気にならないんだよね、、、と自分を戒めるいい一冊に出会えたと思いました。
1投稿日: 2012.09.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ドラマの方はあんまり見てなかったけど、 文庫化されてたので手に取ってみると 、阪急電車の有川浩さんの本だった。 有川浩さんの本2冊目。 新卒で入社するも、3ヶ月で辞め。バイトを転々として。自分の部屋に引きこもる。 今やよくある若者の姿。 だけど、 母親の重い病気の発覚から、少しづつ変わっていく主人公の姿に心を打たれます。 理解のない父親。町内の嫌味な隣人。 始めはイラッとしたり、重い展開があるけど 、先が気になって読み始めると止まらなくなる。 そこは作家さんの腕がいいんだよね。 読み始めはイヤな父親だと思ったけど、 ご褒美をあげたときの嬉しさを隠しきれない姿がかわいい(笑) 仕事の向き合い方、家族や、愛する人への向き合い方、考えさせられる事がいろいろあると思います。 やっぱり最後は、心暖まる展開に気持ちがほっこり。
0投稿日: 2012.09.17
powered by ブクログ実家に帰って親孝行をしたくなる。そんな本でした。 設定、キャラクター、ストーリー、言葉、それぞれが輝いているわけではない、と思う。でも心に響きました。
0投稿日: 2012.09.17
powered by ブクログシチュエーションはかなり違うとはいえ、家族に心の病の人を持った立場として主人公にかなり感情移入できた。身近な体験がないとなかなかわかりづらいので、こんなの大げさなのでは?と思われるかもしれないけれど、主人公のお母さんが、入院を嫌がったり、薬を飲まなかったり、突然パニックになるのはよくわかるし、ネコを飼うのもいい。ドラマはどうだったのかわからないけど、こういう話がベストセラーになるのをきっかけに心の病への理解が少しでも進むといいね。
0投稿日: 2012.09.16
powered by ブクログ有川浩作品はフィクション込みの恋愛もの(主に自衛隊シリーズ)のイメージが強すぎて、物足りない感じは正直ある。が、人の気持ちの機微をよく描いているのは健在。相変わらず読みやすいが、本作については、ただそれだけという感じがした。
0投稿日: 2012.09.16
powered by ブクログ母親が鬱病という設定の暗さの割にさらりとさわやかに読めるのは、主人公の心理描写が暗すぎないからか。 悩んでる暇があったら前進しよう、と前向きな気持ちになれました。
0投稿日: 2012.09.15
powered by ブクログ面白かったとは思います。そもそも題名だけ見て、フリーターがどうやって家を買うんだ? と不思議だったので、ああ、そういう展開か~とは思いました。この作者がこの手の問題を抱えた家庭環境を書くのが得意だというのも思い出しました。 ただ、どうも気になるのは・・・ こんなに簡単にダメダメ男ができる男に変身できるのか? ということ。後半のあまりの優秀具合に、少し違和感を覚えました。無理やりラブコメを詰め込んだ感じもしましたし。 そこに首を捻った分、☆3で。
0投稿日: 2012.09.15
powered by ブクログ主人公、武誠治の成長の物語 なにをやっても中途半端な主人公、なんだか自分に似ていて感情移入をしてしまう 確かに読みやすくて、話も面白かった でも、なんかもう一歩欲しかったなぁ
0投稿日: 2012.09.12
powered by ブクログ文庫化したので購入! 寝不足になるくらいノンストップで読める一冊。 新卒で入った会社をすぐに辞めてしまった誠治が、母親が鬱病に倒れたのをきっかけに、再就職を試みるというあらすじ。 「俺は自分のことを優先して考える権利はもうないんだ」という誠治の成長っぷりが眩しい。 家族や会社の同僚のキャラが一人ひとり個性的に描かれてるのも魅力。 本気で生きてる人って、なんて素敵なんでしょー! 読み終わった時に爽やかな気持ちになれる作品。
0投稿日: 2012.09.12
powered by ブクログ有川浩サン17作品目の読了。 ドラマ化されてたが、見る機会も無く。 文庫になってようやく購入。 題名やポツポツ目にする情報より、 フリーターの息子が頑張って家を買うストーリーと思ってた。 土木作業員のバイトをして、現場のオッチャン達と仲良しになったので、 オッチャン達や大工の協力を得て、 自力で家を建築する展開かと思いきや。 父親の誠一や姉の亜矢子のキャラは徹底、 巻末おまけにベタ恋愛逸話挿入と有川浩節で歌い上げる。
0投稿日: 2012.09.12
powered by ブクログ2012-97 やはり、有川さんはキュンキュン。 千葉ちゃんが可愛すぎる。 ある意味ビジネス書としても読める。 ドラマとは展開がちがくって面白かった。
0投稿日: 2012.09.12
powered by ブクログそこまでうまく話が進むわけないじゃん、な展開ではあるが。 光が差し込んでくるような、素敵なハートウォーミング。
0投稿日: 2012.09.11
powered by ブクログ文庫になったのでようやく読みました。第二次心理的離乳期(中高生くらいの親離れする時期)の成長物語は数多くあるけれど、第三次心理的離乳期の成長物語は初めて読んだ気がします。もしかしたら他にもあるのかもしれないけれど、主人公の成長物語として、(ある意味ライトに)読めるものはそうないと思います。 個人的には、第二次心理的離乳と同じくらい、第三次心理的離乳はドラマだと思うのですが、それが「就職」の問題と重なっているというのは、ひとつの発見でもありました。
0投稿日: 2012.09.10
powered by ブクログやっと読めた。 好きな作家作品の文庫化ってほんと、「やっと」って感じ。待ってました!!というべきか。 解説で重松清さんもいってたけど、ほんと有川さんの作品には勢いと前進するパワーがつまってて、それで?どうなったの?次は?と、読んでいる手が止まらなくなってしまう。今回も例に漏れず、一気に読んでしまいました。 少し前にニノ主演でドラマ化してたのはもちろん知ってたけど、文庫で読みたい派の私は、ストーリーも、ドラマの配役すらニノ以外は知らなくて、読み終わってようやく気になって、解禁。TSUTAYAで借りてきてしまったくらい(笑) 誠治くんの、駄目っぷりからのギャップ、家族という存在の特別さ、各登場人物の感情への共感。いろいろがすごくよくて、ほんとに面白い、いい作品でした。
0投稿日: 2012.09.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
お話の主役である誠治はちょうど自分と同い年位。25歳。 気楽に大学卒業して「何とかなるさ」気分が抜けないまま社会へ突入して、あっという間に「なんともなってなかった」ことに気づかされる。 もう見えてなければいけないことが見えてなかった、見ようともしていなかった。 そういう時期が20代中ごろで訪れるのは遅いんだろうけど、けっこういるんだろう。 誠治はまさにそんな「よくある」若者。 そんな彼に自分自身を重ねずにいられなかった。 家族の危機に正面から向き合い、フリーター一念発起、大奮闘。 結果的に家族危機を乗り越え、 その過程で自分自身が変わり成長し、 周囲の人間に幸せの種をまけるだけの人間になった。 「なんで自分ばっか恵まれないんだろう」 そう思うのなら、まずこの本を一読して、再度考えて見てほしい。 自分は大いに考えを改めさせられた。
0投稿日: 2012.09.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ドラマやってたなー、二宮君と浅野温子だったなー、香里奈はなんの役だったんだろう、おそろしく気が強い姉ちゃん役か? お父さんて誰だったんだろう(脳内イメージ生瀬さん)…程度の予備知識で読み始めました。ドラマを一度も見ていなかったので、キャストを半端に知ってても小説読む際に邪魔されることがあまりなくて、よかったです。 私の読書時間は基本通勤途中なのですが、これは昼休みとか家に帰ってからとか、とにかく時間を作ってどんどん読み進めてしまいました。 フリーターが家を買うんだから、ざっくり成長物語なんだろうなというのはわかっていても、おそろしくちゃらんぽらんだった誠治が、行きつ戻りつ、悩み愚痴りつつも、どんどんしっかりしていく様が本当に読んでて清々しく、腹に力がたまっていくような感じを覚えました。 これを「都合がいい」という人もいるのかもしれないけど、主人公は考えの甘いフリーター、母は鬱病、父は自分の妻の病気に向き合おうとせず、嫁に行って家を出た姉は正論を吐くが気が強く、父とそりが合わない、とにかく一家はスタート時点でバラバラ。この設定で、話が希望のある方向に進まなかったら、何を楽しみに読み進めればいいのか…。 誠治が母親にだけでなく、父親にもちゃんと向き合おうとしているのが、またよかった。きっかけは母の鬱病だけど、一方的に家族が母を助けるというのではなくて、病気をなんとかしようとするうちに、無意識にそれぞれが助けたり助けられたりしていっているところが、この作品の「明るさ」だなぁと思います。 それにしても現場のおっさんたちが、みんな魅力的だったー。これはますます『三匹のおっさん』を読まなくては。
0投稿日: 2012.09.09
powered by ブクログニノでドラマ化してた作品。ドラマは見てなかったけど(笑) 改めて有川作品はコレっておもった。 登場人物皆が、それぞれの環境で、それぞれの思いを持って、精一杯の手を伸ばして邁進する。 主人公だけじゃなくて、誰にスポットをあてても作品になる。 だから、僕は登場人物皆が好きで、読み終わるのがイヤで、もっとずっと読みたいって思う。かってに想像して、登場人物のストーリーか進んでいく。勿論、誰もが精一杯生きている。 僕の人生で、共に頑張ってるって思える人に出会えた。
0投稿日: 2012.09.09
powered by ブクログウルウルウルウル。 親子の気持ちのすれ違いや楽な方に流れがちな心。胸の奥の深い所がズーンと苦しいのに止められない。半分過ぎて、やっと平常心で読める様になりました。 本気で願えば叶うとは思わないけど、これからずっと順調に行くとも限らないけど、彼らなら大丈夫と思わせるエンディングが有川さんならではです(^O^)
0投稿日: 2012.09.08
powered by ブクログドラマを見ていたので基本的なストーリーは知っていました。本もドラマもどちらも良さがある感じです。でも、本の方が登場人物みんなに好感が持てます。そこが有川さんの好きなところ♪
0投稿日: 2012.09.08
powered by ブクログ今読んでよかったと思う作品。 やりたい仕事を追ってやめたのは果たしてよかったのか? もっと我慢しなきゃとか。後家族についてもひしひしと。きっと母親って一番気をもんでいるんだと思う。から、それでも子供に当たるのはよくないなぁとか。 フリーターが母親の鬱病をきっかけにかわっていく。そんなにうまく行かないだろうなって話でもあったけど。 でも考える機会になった。
0投稿日: 2012.09.07
powered by ブクログドラマ化された原作。 あとがきを読んで、つい笑ってしまいました。 本編はイマドキの若者である主人公とその家族の、ありきたりな日常を描いたもの。 ただ、もちろんありきたりでないところもあるわけで。 どこかにほんとに実在しそうな家庭、こんな風になったらいいな、って気持ちが全部物語の流れになって、読んでいて気持ちよかったです。 ただ現代ものとしては現実に夢見すぎ感も否めず。 理想通りだけど、理想通り過ぎて現実から妙に浮いている感じがしてしまいました。 自分に甘い人は絶対こういう現実に気づくべき!!って思える作品でした。
0投稿日: 2012.09.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初版読了。 すでに単行本で読了していたので、再読的ではあったけれど、文庫版はこれが初めての読了です。 とはいえ、内容は単行本と変わらず、追加されたのは文庫版あとがきと作家の重松 清さんの解説でした。 しかしながら、重松さんの解説はなかなかのもので、本編を読んでいて感じていたことをわかりやすく表現していらした点、さすがは作家さんだなあ…と、しみじみ。 改めて内容の感想ですが…有川さんの作品に含まれている「読ませる力」を持つ文体は今作でも健在で、初読みだろうが再読だろうが引き込まれること間違いなしかとww また、作者本人の苦い経験と、理想的な要素を含んだ内容もあって…なにかしら自分自身と照らしあわせて考える描写もいくつか(^-^;; 何より、タイトルのインパクトが大きかったです。結末がどうなっていくのか、興味ある人は読んでみるべきかと。オススメです☆
0投稿日: 2012.09.06
powered by ブクログ有川浩、やっぱり読んでほっとする。 あったかい気持ちにさせてくれます。 テレビドラマのキャストを思い出しながら、読めました。
0投稿日: 2012.09.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
よっとこさ文庫本で出版されたので、即購入。 昨年に放送されてドラマは大体の回をを見ていたので、話の流れを掴んではいたので、読み進めると同時に「母、寿美子のうつ症状」や「父 誠一の我侭さ」をドラマの場面で思い出すことが出来て、読んでいて楽しくてしょうがなかた。 本の活字だけを読む事で、浅野温子・竹中直人のお芝居の上手さを改めて、感じることが出来たとも思う。 二宮和也の誠二役も、かなりのハマリっぴりだった事もわかる。 さて、話はドラマ同様、現代社会の問題をフルセットで抱えている家庭の話・・・若年層の就職・フリーター・ニート、心の病、家族。そして、イジメ。 いろいろな要素が混じりあって、問題がどんどんと大きくなっていく、そして破裂。ただ、おもしろいのが登場する男性陣(誠一と誠二)にとっては、急な爆発だったということ。 話を進めると、問題は20年も前から発生していて、母・寿美子一人で全てを受け止めていた事、その勇気のお陰で一般家庭を20年間も成り立たせてきた事がわかってくる。 男性陣(特に父・誠二)に情けなさを感じつつも、すべてを受け止め(問題の発生を避けてきた?)母の気持ち・行動にも疑問を持つ。 もとい、話は問題発生後の家族の変化。 これまでに頑張る意味を知らずに生きてきた誠二は、ようやく頑張る意味(あるいは守るもの?)が出来て、これまでとは真逆のような人間になる。 こういったタイプの人間ってすごく多いんじゃないかなと、同年代として思う。勉強を頑張る意味、スポーツを頑張る意味・・・ある程度できていれば生きていける中、頑張る意味を見つける事が出来た人間はとても強いと思もう。 そして、思いやりが生まれるとぎこちなかった家族が上手く周りはじまった。家族っていいなぁって、大変なこともたくさんあるだろうけども、私みたいな弱い人間には、守るべき家族がほしいなと思う。
0投稿日: 2012.09.05
powered by ブクログドラマで先に見たけれど、とても面白く読めた。いろいろと失敗した後に前向きに進んでいく姿がいいですね。とても良書。
0投稿日: 2012.09.05
powered by ブクログハッピーエンドに向かいそうな感じでよかった。 どこの家庭にもありそうなことだな。 でも、(暗いほうにかんがえるのはよくないけど)認知症とかだったから、この家族は間に合わない気がする。 さらにひねくれた見方をさせてもらえば、20代後半までになったしかも男性が果たしてすんなりここまで変われるものなのか。 最初の主人公みたいなひとはいるし、そんなひとはどんな状況になっても、他人から何を言われても何も変わらないと思う。それこそプライドがあるだろうし、自分は間違ってないって思ってるだろうし。 難しいなー。 仕事への姿勢については考えるきっかけをもらったかな。
0投稿日: 2012.09.05
powered by ブクログ最初は、ひたすらに、フリーターの主人公が母親の為に一念発起!な明るい話かと思っていました。もちろん、その通りでもあるのだけど、全然その通りでもない。フリーターの主人公一人の成長物語ではなく、家族の様々な問題に直面していくところ、一筋縄ではいかないところに、自分の経験など重ね合わせて感じ入りました。 社会人になりたての頃って、意外なくらい青春するよね。小さい頃は「20代前半」がこんなに幼くていっぱいいっぱいで、でも毎日めっちゃ楽しいなんて、思ってもいなかったよね。という共感や振り返りも呼び起こしてくれました。
1投稿日: 2012.09.04
