
総合評価
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powered by ブクログまず、この作品に出会えたことに感謝したい。それほど、人生や人との関わりについて深く考えさせられる作品だった。 今年の目標として「応援される人になる」を掲げることができたのも、この作品のおかげだ。
16投稿日: 2026.01.07
powered by ブクログ目の前にいる人はどんなことを思いどんな背景を生きぬいてきたのだろう。私が本に耽るのは様々な生き方に触れられるから、人との繋がりに温もりを感じられるからだと思った。
5投稿日: 2026.01.07
powered by ブクログ人間同士のすれ違いと、それでも確実にある愛情や守りたいという気持ち。不安定な世界に生きる不安定な私たちが、日々生きていく上での、食がもたらす力。こういったものが描かれていると思った。 随所に出てくるそれぞれの人の誰かを守りたい・元気にしたいという気持ちの尊さに、感動した。 人は他人を理解することはできない。でも、他人と支え合って生きている、ということを改めて感じた本だった。 また、カフネの人たちが大切にしていた、本当に苦しい人を見つけ想像し助ける気持ちは、自分も大切にしていきたい。
9投稿日: 2026.01.06
powered by ブクログ面白かった! 本屋大賞特有の詰め込みセットと強いメッセージ性は感じたものの最後までワクワクしながら読むことができた。慣れつつあった家事代行でトラブル系に巻き込まれるよくある系かと思ったら全然違ってずっと同じ弟の死に関するトラブルと新発見しか出てこない斬新な内容だった。 元利用者とプリン作る流れとか最後のとことかは、ん?ってなったけどそれ以外は本当に良かった! 薫子とせつなの掛け合いも良かった 春彦君みたいなタイプになって生きてしまうと人生しんどいだろうな 手元に置きたい本だなあ
9投稿日: 2026.01.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
カフネ (Cafuné)はポルトガル語で、愛する人の髪にそっと指を通す仕草、または愛しい人を頭から撫でてあげる穏やかな動作
2投稿日: 2026.01.06
powered by ブクログ生きる意味とか多様性とかが盛り込まれた作品で色々考えさせられる。自分の周りにもいつでも優しい笑顔を振り撒いてるな人いるな〜、抱え込んでないかなって心配になった。ただ、セリフが出来すぎているというか、物語を見せられている感がすごくて、没入はできなかった。情景を簡単に浮かばせられる表現方法とか、映像化を目指しいてる感が強くて抵抗を感じた。
6投稿日: 2026.01.06
powered by ブクログ読んでいて登場人物たちの考えや感じ方に自分と重なる部分があり苦しくなるところもありました。 今ちょうど不妊治療中ですが、夫の方がこどもを持つことに前向きで実は毎月妊娠していないことがわかるとちょっとホッとしている自分がいることに気づいて後ろめたさを感じることがあります。でも、子どもがある生活も想像できる。この辺が公隆と重なりました。 せつなにしても薫子にしても女性の心の機微が繊細に表現されていて、場の雰囲気を感じながら読み進められてあっという間に読み終えてしまいました。 せつなが子ども時代の過ごし方の影響もあり、他人に寄りかかれないのに、自分は他人に対して不器用な優しさを見せるのもなんとも言えないもどかしさを感じさせます。
8投稿日: 2026.01.06
powered by ブクログ弟を亡くした薫子が尋ねたのは、弟が付き合っていた彼女のもと。彼女は年上の薫子に横柄な上、時間にルーズで物怖じしないタイプ。 なぜこんな子が弟と付き合っていたのか? でもどうしても彼女に伝えなきゃいけないことがある…。 という話から始まり、だんだん食が人を助けていくお話になっていきます。 作中に出てくる料理が美味しそうで、お腹を鳴らしながらページをめくりました。
19投稿日: 2026.01.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
カフネという本の事を知った時、カフネとはポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」の事だと書いてあり、すごくこの言葉に惹かれてこの本を読みたいとずっと思っていました。 そして2026年1番最初に読んだ本となりました。 最初は、「ハウスキーパーが色んな家を回って、様々な事情を抱えた人と関わり合い、自身が成長していく物語」と聞くと、正直カフネ以外にもありそうなありきたりな本だなと思ってしまっていました。 しかし、いざ読んでいくと、最初から最後まで一気に読んでしまうほど、カフネを読むことに没頭してしまいます。 ありきたりな物語では無く、薫子と小野寺せつなと春彦と、それらを取り巻く1つ1つの出来事・関係性が、時にすれ違い複雑に絡み合いながら、生きること・子供を持つこと・大切な人との付き合い方を食べることを交えながら伝えてくれる小説でした。 下記、後から思い返せるよう自分用としても、色々とカフネの心に残ったフレーズを書きつつ、感想を述べていきます。 生きることに価値を感じながら生きるのか、どうせ人は最後は死ぬといって価値を見出さずに生きるのか、人それぞれ価値観は異なるのかと思います。 どんな価値観や考え方を持っても良いから、大切な人を大切に扱いたい。取り繕わずに、ちゃんと向かい合いたい。私も自分の大切な人に、ちゃんと向かい合って、お互い気持ちよく過ごすことができているのか、見つめ直したいと思います。 人間は自分以外の人間のことは何ひとつ分かるわけなく、物語に登場する春彦も実は29年間ずっと誰かに愛されて欲しがられて休みなく続いて本当に疲れていた様子だったことが明らかになりました。同時に自殺では無く、自分がこれから生きたいと思える生き方をしていく覚悟も持っていたと最後の支援団体の封筒から読み取れました。 薫子の「家族というしがらみの中で味も分からないものを食べ続け、美味しいねと笑顔で話しかけ、みんなをつないでいたのか。」と春彦に対して空想する場面がありましたが、自分の親に言いごたえする事を許されていた私にとって、春彦の生きづらさは相当に大変だっただろうなと思います。 私は食事の時間が大好きです。よく趣味は食べることと自己紹介で話したりしています。小説の中の「どんなに気落ちしてても、美味しいものを食べると幸せを感じる」このフレーズに共感しました。 また、小野寺せつなの料理と対話が、薫子の春彦を失った痛みを癒していったり、薫子と鈴夏が作ったおにぎりを食べるせつなが、「みんないなくなっちゃう」と言って涙を流したことからも、食事の効果は絶大だなと改めて感じます。 「食べることは生きるために必要な栄養を摂るだけじゃ無くて、美味しいと思うこと、楽しいと思うこと、うれしいって思うことが生きていくために必要」という文章があり、味の分からない春彦に、おいしい以外の感情を与えようとしたせつなが凄くてただただ感激しました。 最後、せつなの側に薫子が居てくれるという安心感…ホッとしました涙 「あなたの人生も、あなたの命も、あなただけのもので、あなただけが使い道を決められる。」 「愛情というラベルを貼った束縛」 カフネには胸に刺さってくるフレーズがいくつか散っており、次へ次へと読み進めるうちに没頭し、感動してしまいます。 人との付き合い方・大切な人との付き合い方・食事の大切さ・人生の生き方 勉強になりました。
64投稿日: 2026.01.06
powered by ブクログ食べることは生きることで 生きることは消費していくこと 消費していつしか自分がなくなってしまわないように 好きなものを知って忘れないようにしたい
4投稿日: 2026.01.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2026年、読み始めにして良かった。 優しくて切なくて、自分の人生を自分らしく生きたいと思えるような本。 せつなに会ってみたい、料理を作る姿を隣で見守りたい。 読者が「登場人物に会いたい」と思えるような本を書ける人こそ、素敵な作家だと思う。 小さい頃、お母さんは私の頭を撫でながらよく髪を梳いてくれた。大人になった今も、いつも私のご飯の心配をしてくれる。 カフネってそういうことだよなぁきっと。
4投稿日: 2026.01.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人をわかったつもりにならず理解しようとすること、食べることは大事に。ラストの薫子さんの決断は突飛ではあるが、それくらいの想いがあるアピール。受ける必要はないがその想いはお節介ながら嬉しいと思う。相手を気にし過ぎてしまう現代だが、古典的お節介も必要かもしれない。
3投稿日: 2026.01.06
powered by ブクログなんか思わぬ展開に、まじか、、って声に出てた場面が何箇所かあった。 春彦のことを知るたびに、せつなと薫子の仲が深まっていくのを見るのが感動したし、微笑ましく思った。 毎日美味しいご飯を食べて、落ち着くベッドで寝る。 部屋が綺麗だと、外から帰ってきたとき清々しい気持ちになれるし、美味しいご飯を食べることで元気が漲る。 俗に言う"部屋を綺麗にしろ''ってこういうことなんだなって思った。部屋を綺麗にしたことで、新しい風が吹いて、清々しい気持ちになって、気分も上がる。 ご飯をしっかり食べることで、生きる気力になる。 食事の大切さと、部屋を綺麗にすることの大切さを学んだ。 また、この本を読んで、人には言っていないだけで、みんな何かしら抱えて生きているんだなって思った。 だからこそ、それに気づける人でありたいと思った。 せつなは不器用ながらも料理で人に寄り添ってて、 薫子は言葉で人に寄り添ってる。 2人とも寄り添い方は違うけど、その人なりの愛なんだなって思った。 私もせつなみたいに料理上手くなりたいな。 要領よく美味しい料理を提供するせつな、すごくかっこよかったし、みんなに美味しいって言ってもらえるの嬉しいだろうな。 薫子みたいに要領よく物事こなせるようになりたいな。部屋の片付けとか、もうプロレベル。 毎日自分の部屋、綺麗に保ちます。 料理もがんばって作ります。 気に入った料理何度も作って、じぶんのものにしようっと。
4投稿日: 2026.01.06
powered by ブクログ2026年の1冊目が「カフネ」で嬉しい。生まれる時代や世界も選べずに「生きさせられる」中で、目的や願いをもつことももたないことも苦しかった。おいしい、楽しい、嬉しいで、なんとか生きていくこと。そこに、愛しい。とても怖いこと。私も、変われるだろうか。私を信じられるだろうか。どうか、幸せかはわからなくても、元気でいて。それは私のためになる。
4投稿日: 2026.01.06
powered by ブクログちびちび読んだいたので、ストーリーを思い出しながら読みました。 食べ物の力ってすごいんだなぁ、とシンプルな感想。 あと、40歳を目前にした自分としてはリアルな内容だなぁと、ちょっと辛くなったりもした。
9投稿日: 2026.01.05
powered by ブクログドラマ化を意識しているのでは、と思うほど情景が鮮やかに浮かび上がるのは良いとして、伏線の回収があからさまな感じがする。言葉遣いも何だか軽くて、あまり好きになれなかった。
6投稿日: 2026.01.05
powered by ブクログとても温かいが、序盤はよくある平坦な物語だなと感じていた。しかし、それぞれの想いや事実を知り、一気にストーリーが動き出す。 食べ物を作ることが言葉よりも何よりも人を変え、救えるのだということを感じた。
12投稿日: 2026.01.05
powered by ブクログ女性の共感を誘いそうなテーマをてんこ盛りで、受けるのは良く分かる。 ただどうしても気にかかるのは、せつなさんが登場時点でどうしてお姉さんにそこまで感じが悪かったのかだ。作品の構造上の要請以外に、遅刻してきてもそれを詫びないような人には思えなかった。 それ以外はとても良く出来た話だと思う。若干出来すぎた感はあるにしても。 ラストは主人公の思いが行き過ぎているようで、それを受け入れられないのはもっとものようには感じた。もうちょっと別の着地点を主人公なら探せそうな気はした。トキコさんと立場も被るようにも思ったし。 audibleで鑑賞。ナレーションは素晴らしかった。
5投稿日: 2026.01.05
powered by ブクログ本屋大賞受賞作かつ私の好きな食がテーマの作品であり、高めの期待値を持って拝読。美味しそうなご飯の描写がたくさん出てきて頭に思い浮かべながら楽しく読みました。食が親族の死、親との離別を受け止める支えとなり、主人公の背中を押す様子は、私が好きな描かれ方でした。良い意味で期待を裏切らず、読後はあたたかい気持ちになれる。
4投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログ当たり前の感想になってしまうけど、 すごく温かい話だった いくら近い存在でも、たくさん話し合っても分かり合えない事はあるし、みんな色々な事を抱えて生きている。支えてくれる人がいるって本当に素晴らしいことなんだって思えた。 そして、誰かを支えたいと改めて思えた。
4投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初、どういう風に物語が進んでいくのか想像もつかなかったが、薫子のところにプレゼントが届いたところからもう一段階ギアが入ったように物語に引き込まれていった。 薫子は生前春彦に関わりあった人々に出会いながら、徐々に姉である薫子が見ていた春彦とは別の一面を知っていくことになる。同時に物語では、「人を生む」ことの重みや、それ自体の是非を問う。 生きるのが上手そうな春彦が、強くて何にも靡かなそうなせつなが、本当はどう思っているかは誰にもわからない。それぞれがそれぞれの事情や、生きづらさを抱えながらも必死に生きている。春彦がせつなと恋人関係ではなくとも、せつなに残したいことが多くあり、それ以上の絆で結ばれていたのかとおもうととても良かった(これ以上の言葉がみつかなかった)。
5投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログカフネって言葉の意味とても素敵だなと思った。 主人公の薫子は弟を亡くし、不妊治療もうまくいかず夫とも離婚。荒んだ生活を送っていた時、弟の元恋人のせつなに温かい手料理をふるまわれた。せつなの料理を食べた薫子は、立ち直る気力を取り戻していく。 私も子どもが部活の試合で負けて落ち込んだり、顧問に怒られたりして帰ってきたら、何も言わずとりあえず子どもの好きなご飯をたくさん作るようにしている。 ちょっとでも元気になってもらえるように。 食べることは生きること。 辛い悲しいどうしようもない時ほど美味しいものを食べて、明日を生きる活力にしたい。 でも、この本に出てくる登場人物たちは様々な事情で食事を作ったり家の中を片付けるのもままならない。薫子とせつなはそんな人たちの家へ家事代行のボランティアへ出向く。 せつなの料理は食べる人のことを思い寄り添う。 大切な人に美味しいご飯を食べてもらいたいと思うことは愛だ。 この本は大事なことを再認識させてくれたと思う。
23投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログ最愛の弟を亡くし、夫まで失った主人公姉が、"カフネ"というハウスキーパーのボランティアを通して、人の内側に気づき始め、最後は絶対に仲良くなれないと思った弟の元恋人役を内面から支えたいとするお話 これまで目の前のことを努力でウザいほど正面突破し続けた主人公が、人の側面に失ってから気づいた後悔の受け入れていく姿に心奪われたのと、もうそうしたくないとそばにいる人を救うと誓った主人公を応援し続けたい
10投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログ私はせつなと似たようで似ていない境遇だが、元恋人を自死でなくしている。せつなの「どうしてあの時気づけなかったんだと」いう叫びが酷く鋭く心に刺さった。全く同じことをずっと思っていた。父も幼い頃に別れ、よく遊びに連れて行って可愛がってくれた母の恋人も離れて行ってしまった。大切な人が自分の元から去って行ってしまう悲しみはよく知っている。せつなの悲しみも薫子の悲しみも自分ごとのように伝わってきた。 せつなが料理を作ることは、その人に好きだよと伝えることであった。味がわからない晴彦に激辛や激甘の料理を食べさせ、見た目でも楽しめる料理を作っていたことは間違いなく愛だった。 今からすごく個人的な話をする。私は馬を育てている。私は担当馬におやつをあげる瞬間が大好きだ。ぶどうをあげると、おいしいおいしい、もっと、もっとちょーだい、と鼻を寄せてくる。ぶどうなんて一人暮らし大学生には高級品なのに、ついいつも買ってきてしまう。私もぶどうが大好きだが、私の口に入るのは2,3粒。残りは全部馬の大きな口の中。 ところで、私の家は貧乏な家だったのだが、母は冬になるとよくいちごを買ってきてくれた。高いから無理しなくていいのに、と思っていたが、担当馬を持つようになってそれがわかった。値段なんて関係なく、たとえ自分の食べるものがなくなったとしても、愛おしく思う人・生き物が、自分の作った・あげたものをおいしいと言って食べてくれることは、この上ない幸福なのである。せつなが晴彦にしたこと、薫子がせつなにしたことはこういうことだったのだろう。 せつなに救われた薫子が、せつなを救った。最後に私の恩師の言葉をここに残す。「助けられてばかりで申し訳ないと思うのなら、自分の身近な誰かを救ってあげなさい。そうしていれば、巡り巡ってあなたを救った人を救うことになるから。」
9投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログ人には言えない事情を抱えて苦しみながら、 他の誰かの苦しみに寄り添おうとする心をもつ人たちが 少なからずいることに、 これまでの生活で出会ってきました。 そのような生き方に触れたときに 「結局は自分のためだろう」 と断じる人がいるのも分かるんです。 結果的にはそうなるのかもしれないから。 だけど… 自分が疲弊していることに気づけなくなるほど、 人のために心を尽くすことって、確かにあります。 周りから見ていたら危ういのは一目瞭然な状況。 これは確かに 無意識であれ自己犠牲なのかもしれないです。 「それを愛とは言わない…」 という人もいることは分かります。 そんな愛を受ける側が感じる重圧、苦しさも分かります。 だけど、 そんな愛に心を動かされる私の感覚も嫌いではありません。 時に重たく感じる愛もあれど、 深い慈愛の上の愛だと理解して、 受け止めることができることもありました。 過去を振り返ると 見返りを求めてこなかった行動が自分にもたくさんあります。 一方で、 内心見返りを求めてしまった行動もあるのは私の弱さ。 二つの行動の比較で浮かび上がる心の様相があります。 その心に、タイトルの「カフネ」との重なりを感じます。 「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」 隣で寝ている恋人を眺めてる時 座っている子どもの後ろに立った時 大切なその相手の髪に、 気付いたら指を通してしまうことがたしかにあります。 「好きだ」とも「愛してる」とも… 何かの言葉の代わりにそうしているのではなく、 もっと全部を含んだような、言語化が難しい行動。 「ただ隣にいるあなたの存在が愛おしい」 「隣にいれるあなたとの関係性が愛おしい」 うまく言葉にはできないけど、そんな瞬間。 そしてそれは、 相手は私が髪に触れているのに気付いていない瞬間。 本作の『カフネ』での仕事に携わった人たちにも、 そうしたくなる…というか、 そうせざるをえない静かな衝動があるように思えます。 同じような苦しみをもつ誰かに気付き その相手を支えることで、 結果的に自分の心が癒されることはあるのでしょう。 でもね、 その結果を求めたわけではなく、 そこには「ただ寄り添いたい」という 伝わる相手にしかわからない思いがあるのだと思います。 『カフネ』を呼んだ後、 少しだけ、世界に対して優しくなれたように思います。 (追記) 前半を読んで、まだ全体像が見えていない中で、 美味しそうな料理の数々の描写に影響されたわたし。 家族のために、ずっと気になっていた料理を いくつも作ってしまいました。 楽しかったし、心の癒しにもなったなぁ・・・。 めっちゃ見返り(感想)を求めた、 料理体験だったもんなー。 喜んで欲しいという密かな欲はあったから。 薄っぺらいかもしれないけど、 そんなこともやってしまった読書体験でしたー。
15投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログ本屋大賞受賞から気になっていた1冊。その本を読む前にあまり事前情報は入れないで読むようにしていてもなんとなくのイメージはできたり、読み進めているうちにこんな感じなのかなと思いながら読み進めていくことはある。カフネは事前のイメージも読み進めていく中でのこんな感じなのかなという思いとも違った方向でストーリーが深く展開。2026年の1冊目がカフネで良かった。自分以外の他の人のことも考えて、この1年を突き進んで行こう。
7投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログどれだけ落ち込んでいても、食欲がなくても、ちゃんとしたごはんを食べることだけは怠ってはいけないと感じた。 人間は辛い出来事があった時ほど、溜め込んで自分でも気付かぬうちに負のサイクルから抜けだけ無くなってしまうが、おいしいご飯を食べる、部屋を綺麗にするという日常の一点を気にかけてみるだけでこんなにも見える世界や捉え方が変わるんだなと改めて実感させられた。 料理の匂いや味までも想像出来てしまいそうな、文章表現もとても好きだった。
8投稿日: 2026.01.03
powered by ブクログとても読みやすくて面白かった! 表に見えないようにしているだけで、人はそれぞれ色々な事を抱えて生きているのだなと思った。 どんなに近しい人でも所詮は他人。他人の本心は知りようがない。本当に大切にしたい人であるのなら、ちょっと図々しくても、その人の人生に踏み入る勇気も必要なのかなと思ったり。 とりあえず今は卵味噌作りたい!!
6投稿日: 2026.01.03
powered by ブクログ人の顔色をうかがいながら、自分の感情をうまく外に出せず、心の中に留めてしまう。 春彦とせつなは、そんなタイプの人間として描かれているように感じた。 そして、今の社会には、彼らと似た人が増えているようにも思う。 「対話が大事だ」と言われる場面は多い。 それでも、対話をしているはずなのに、最終的には戦争という「力」で支配しようとする。 なぜ、そこですれ違いが生まれてしまうのだろうか。 この物語が伝えているのは、 対話とは、ただ自分の気持ちを正直に伝えることではない、ということなのかもしれない。 相手の内側と向き合うこと。 それは相手がどんな背景を背負っているのかを理解しようとすること。 春彦やせつなというキャラクターには、 その「内なる対話」と「相手を知ろうとする姿勢」の大切さが込められているように感じた。
10投稿日: 2026.01.03
powered by ブクログおせっかいなおばさん感が強い主人公が、最初はあんまり好きじゃなかったけれど、読み進めるうちに、だんだんと彼女のはっきりとしていて、きっちりとした性格がすっきりになっていった。 不妊治療に成功せずに、その挙げ句旦那と離婚することになって、弟も亡くす。そんな状況から前向きになる主人公はとても強い。40代バツイチ独身女性は強い。
6投稿日: 2026.01.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
新年早々今年のベスト本ランクイン! なんともない顔して生きてるけど、なんともない顔して武装しないと生きてけない人たちのお話しだと思った。苦労してない人はいないと頭で分かっていても、相手の表情や見た目でこの人は大丈夫な人だと判断してしまう節があるなと思った。でも会う人、会う人に対してこの人はなにか悩んでいるかもしれないと思うのは違うと思うし、春彦みたいに敏感に察知してしまうのはそれはそれできついと思う。薫子のように、自分はこうしたい!あなたはどう?って、知らないと分かってるからこそ相手に聞こうとするのが大切なんだと思った。 みんな、その人なりのなにかを抱えているのがデフォだから決めつけず、ちゃんと言葉を介して向き合いたい。
3投稿日: 2026.01.03
powered by ブクログ「あれなんか話変わってきたな」が3回ぐらいあって面白かった 登場人物が堅すぎないで、ゆるくなったりするのもふふっとなってよかった オチが気になるという焦燥感はないけどちゃんと続きが気になるポイントが定期的に出てくるので読み続けることに苦痛がない でもずっと気持ちが悲しいんだよな いい読後感のはずなのに、ずっとずっと悲しい
3投稿日: 2026.01.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
離婚し、愛する弟を亡くした女性と、病を抱えひとり強く生きようとする女性2人が心を通わせる物語。 せつなの作る料理、特にたまご味噌がおいしそうで、料理のシーンが楽しみでした。 ですが、ふたりの理屈っぽい掛け合いは苦手でした⋯。 春彦は死なずともボランティア団体に行く展開でよかったのになぁ⋯と思いましたが、それだと薫子が探しに行ったりして面倒なことになる⋯?とすると、やはり死者に口なしな状態が望ましかったのでしょうか⋯。
4投稿日: 2026.01.03
powered by ブクログ昨日、年始初の読了。 カフネ読み終わりました。 家族愛だけではない愛と主人公の心理描写に引き込まれて想像以上に感動し、久しぶりに涙しました。手に取る機会がありましたら是非読んでみてください。 他人が弱っている時に手を差し伸べることをできる人、人の一面だけで決めつけない人 そんな人間でいれるようになろう
12投稿日: 2026.01.02
powered by ブクログ主人公は40代バツイチの離婚をきっかけにボロボロになってしまったおばさん。10歳以上年下の、弟の元恋人に助けられて物語は始まる。 読み始めは可哀想なおばさんという感想だったけど、人を助けることで生きる力を取り戻していく様子や、人と関わることで揺れ動く心情描写に感動した。
12投稿日: 2026.01.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2026年初読書がカフネ 愛しい人の髪をそっととく行為。それがカフネ。素敵。ミステリーみたいなのかと思いきや自分の愛の重さとか、相手への期待とか、人と関わることで芽生えるものとか色々見れた。嫌だと思ってた人からも愛情を受けてた記憶があってなかなか逃れられないことも。その記憶だけで嫌いになりきれないことがあったり。ちょとうるっとなったりしたよ。いい本だと思う。なんか言葉が心に残ったわけじゃないけど、いいはなしだった。
4投稿日: 2026.01.02
powered by ブクログそれぞれ、負った傷がある。でも、誰かを責める事はできない。 食事をはじめとして、生活を整えることは大事。
7投稿日: 2026.01.02
powered by ブクログ表面上だけでなく本心をどれだけ分かろうとして向き合い、伝えられているのか家族、恋人という関係に甘えきっていないかを改めて考えさせられる物語でした。物語の中でいくつも出てくる心温まるような食事の数々、一人一人様々な悩みを抱えている中で想いが詰まった食事をすることがどれだけ人生において大切なことなのかを改めて感じました。 せつなのようなぶっきらぼうで一見世間からは毛嫌いされるようなタイプの人間も本当の彼女を知っていくことで筋の通った素敵な人だなと感じた。彼女が徐々に不器用ながら薫子に心の扉を開いていく描写が面白かった。
4投稿日: 2026.01.02
powered by ブクログちょっとしたひと言や触れ合いで救われるところも、自分のことはおざなりにしがちなのに、何故か人のことになると頑張れるところも、生きていくには不器用な2人だけど、今のこの息苦しい世界に本当に必要なのは、こういう人達なんだと思う。
3投稿日: 2026.01.02
powered by ブクログ85/100 前半は単調な文で個人的には飽きてしまうことが多かった。しかし、後半、表だけでは見えない春彦のひととなりだったりとか、不妊に対する悩み、せつなの抱えているもの、一つ一つにクローズアップされていき、嫌いなタイプの他人だと思っていたはずの人間が気づけば、いなくてはならない存在になっている過程を丁寧に描いていた。 春彦がどんな人間か主人公も読者も分からなくなっていたが、徐々に明かされる事実に脅かされながらも、どんな人にも悩みがあることを感じることができ、心温まる。 みっともないし情けない人間だと分かってるけど、必死にしがみついてやろう。という主人公のセリフに自分と重なる部分があり号泣してしまった。 辛い人生になるか、いい人生にするかは自分が辛い困難に直面したときどのように行動するか、関わっていくのだろう
5投稿日: 2026.01.02
powered by ブクログ食べることと生きることと死ぬことはすべて同義なんだよな。桑田佳祐師匠が良いと褒めてた理由分かりました。
3投稿日: 2026.01.02
powered by ブクログ素晴らしいの一言。 家事代行サービスを必要としている人々はたくさんいる。提供している側も例外ではない。提供している側も誰かを何かを必要としている。そうやって人々は支えあっていることを気づかせてくれる作品。
13投稿日: 2026.01.01
powered by ブクログ説教くさく感じてしまい素直に受け止められない自分もいたが、美しい物語だった。実写になっても映えそう。 物語が進むごとに、キャラクターそれぞれの背景が明らかになり、 自分の無自覚な決めつけ、偏見に気づきはっとした。 作品全体に流れる善い雰囲気に癒される。素直な気持ちの時に再読したい。
8投稿日: 2026.01.01
powered by ブクログ妊娠〜出産〜子育て、元々好きだった本から離れて今はマンガや絵本中心の中、久しぶりに丸々一冊読めた/読んでみたいと思った一冊です。 話題やレビューが多くても怒涛のような毎日の中いつも読み続けられず挫折していましたが、カフネは読む手が止まりませんでした。どうにかして時間を作って読み進み、読み終えた時の爽快感と達成感。久しぶりに感じられました。 【不妊治療】【シングルマザー】【自己疾患】登場人物の生い立ちや環境含めリアリティがあり、子育て中の母という立場と今までの妻そして娘。複数の立場から感情移入ができてとても楽しかった。
5投稿日: 2026.01.01
powered by ブクログ涙なしには読みきれない。事件は起きないのに、ミステリーの謎解きのような、ページを進めるごとに新しい事実が明らかにされ、心が揺さぶられてしまう。 夫婦とか、親子とかではない人間関係ってざらにあるのに、そういう関係にならないと許されていないことが多い。自分が友達としてではなく「家族」として見守っていることを伝えると同時に、病気のことまでまとめて面倒見られる環境を作るためだろうか、薫子の行動力がすごい。 この人がどん底から這い上がれてよかったし、大事だった人の真意を知ることができてよかったし、面倒と思われるほど正しくて行動できてしまう力を美点と認識できてよかった。 美しい物語でした。
3投稿日: 2026.01.01
powered by ブクログカフネとは、ポルトガル語で愛しい人の髪に指を絡める仕草のことだという。 愛おしむ、とは何なのだろう。 主人公の野宮薫子、主要人物である小野寺せつな。 どちらもとても変わっていて、到底好きになれない人物だと思っていた。それなのに、読み進めるうちに、いつのまにか深く感情移入してしまっていた。 二人とも、かなり不器用なのである。 薫子は弟を亡くし、子どもができないこともあって、夫と離婚する。 せつなは父を自殺で失い、母は失踪し、伯母も亡くなり、大切な友人までも失っている。正気のまま生きていくには、あまりにも過酷な人生だ。 そんな環境で育てば、性格が歪んでしまうのも、思いをまっすぐ伝えられなくなるのも、無理はない。 だからこそ、まっすぐで、優しくて、すべてを包み込むような春彦の存在は、あまりにも大きかった。 その彼を失った喪失の深さは、想像することすら難しい。 特に印象に残ったのは、薫子の変化である。正直に言えば、第一印象は偏屈で、口うるさい中年女性だった。 しかし、せつなの不器用ながらも、料理という形で差し出される愛情に触れることで、薫子は少しずつ変わっていく。それは同情でも、救済でもなく、他者と生きることを引き受けるという決意だったのだと思う。 終盤になっても、せつなの仏頂面やぶっきらぼうな態度は変わらない。それでも、薫子の内側には、揺るがない覚悟が生まれている。物語は、その静かな決意を残したまま、幕を閉じる。 人は誰しも、脆さを抱えて生きている。誰にも打ち明けられないまま抱え続ける人もいれば、ほんの些細なきっかけで、ようやく言葉にできる人もいる。 苦しみの形も、向き合い方も、人それぞれだ。 この物語は、弱さをどう処理するかではなく、それを抱えたまま、誰かとどう関係を結ぶのかを問いかけてくる。愛情は、必ずしも言葉や態度として分かりやすく現れるものではない。 それでも確かに、指先の温度のように、伝わるものがあるのだと。
11投稿日: 2026.01.01
powered by ブクログ随所に光る情景描写や比喩表現に惹き込まれました。春彦の持つ純粋さも素敵で、彼のような人間でありたいとすら思えました。
7投稿日: 2026.01.01
powered by ブクログ愛しい人の髪を指で絡めるを意味する「カフネ」がタイトルになっていて、誰にとっても愛しい人は思ってもいない場面で出逢えたり、出逢わせてくれる人がいる事もあるなぁと思いました。 本当の自分の事は自分しか知らず、その人の事を知っていると思っていても思い込みでしかない事もあるという事を考えさせてくれる作品でした! 薫子さんがせつなと出逢えて、二人の冗談なのか本気なのかわからなくなるくらい自然な掛け合いや心が癒やされていく生活を見てて、何気ない日常をもっと彩りがある日々にしていきたいと思えました!
5投稿日: 2026.01.01
powered by ブクログ2025年1番読みたい本No.1のこの本を2025年中に読んでおこうと駆け込み読破。確かに、ステキな本でした。惰性でなんとなく生きるのではなく、部屋をキレイにして、おいしいものを食べて、人と繋がりを感じて生きていく大切さを改めて思いました。年末大掃除期間に読むと断捨離が進んで、それも良かった笑
12投稿日: 2026.01.01
powered by ブクログ終わり方がめちゃくちゃいい! 「愛しい人の髪に指をからめる行為」に名前をつけようと思った人が素敵。生きていく上で本当に重要で、大切にしたい瞬間だと思ったんだろうな。 ただ、プロット通りに話を進めるために無理やりキャラクターを行動させてるシーンが何個かあるなぁと思ってその瞬間ちょっと冷めてた。 (最初にせつなが薫子の家にトイレを理由に上がり込んだり、ときさんが体調の悪いせつなの家に薫子を無断でいれたり。) 薫子はさすがにちょっとグイグイ行き過ぎだなぁと思う。
10投稿日: 2026.01.01
powered by ブクログ周りの友人みんなお薦めしてたから文庫化を待たずに読んだ!こんな本がまだこの世界にあるのなら、もうちょい頑張れるかな、と思える本でした。この本の良さを私の言葉でうまく表現しきれないです。「カフネ」はポルトガル語で、愛する人の髪にそっと指を通したり、優しく撫でたりする仕草のことだそうです。私の大好きな人たちに是非読んで欲しい本です。とてつもなくシスターフッド物語でした。
14投稿日: 2026.01.01
powered by ブクログもう何ヵ月も、いや何年も、自分に価値を感じられずに生きてきた。もう自分は誰にも愛されず、必要ともされないと思っていた。 けれど今、誰かの役に立つことができた。たったの二時間、それもたいしたことではない。それでも今、ありがとうと言ってもらえた。 今、私はあの人を助けたのではなくて、助けてもらったのだ。 「私はこれからもあなたといたい」 「愛しいんです。眠ってる娘たちの髪をさわりながら、忙しすぎて心を失くしかけているような人たちが、こんな時間を持てるようにする仕事がしたいと思いました。それで会社を立ち上げた時、社名にしたんです」
6投稿日: 2025.12.31
powered by ブクログ2025年最後の一冊 自分の知らない人生を経験することができたような気がして、やっぱり小説を読むことは好きだなと、改めて思った反面、私はこれまでの人生で何回無自覚に他人を傷つけてきたのだろうと考えさせられた。 愛おしいと思える人を心から大切にしたいし、その人に、こうであってほしいを押し付けないようにしたい
4投稿日: 2025.12.31
powered by ブクログ家事という日々直面する終わりのない仕事とどう付き合っていくか、考えさせられた。斗季子さん主人公でもう1冊書けそうだなと思った。
4投稿日: 2025.12.31
powered by ブクログとても良い本でした(*´꒳`*) さすが書店員さんが選んだ作品ですね 人の気持ちを知ることはできないけれど、相手を見つめ、対話をして、推しはかることはできる。苦しいときに救ってあげることはできる。それには慣れが必要で、時には外れた思い込みをしてしまうかもしれないけれど、諦めずに愛し続ける。 自分の幸せを求めなさい 人を幸せにできたら素敵だね 来年の抱負は「周りの人を大事にする」です。
4投稿日: 2025.12.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
98p 今、私はあの人を助けたのではなくて、助けてもらったのだ。 169p 不思議なことに、名を呼ばないからこそ、彼女はたしかにあの子のことを大切に思っていたのだと感じた。 ↑良い ↓何故か分かる素敵な言い回し 感想 序盤中盤にかけて、春彦の自死が羨ましい程に 人に深く刻み込まれる自殺賛美で 葛藤しながら生きる薫子との対比構造に思えた。 でも実は春彦が、決して人に羨ましがられる環境ではなく、それでも前向きに生きようとしていたことが分かり 真逆のテーマに変わって胸を打たれた。 最初は自殺賛美かのようで人によっては、こんな風に自死したいとさえ思わせる雰囲気がありながら 終盤での変調はやはり生きるべきだと思わせる勢いがあった。 総評 今年1番心にきた ちなみに 春彦はゲイではなく、アセクシャルなのかなと思いました。
7投稿日: 2025.12.31
powered by ブクログ本屋大賞に選ばれるだけの本ですね。主人公の女性は弟の死後、弟の元恋人とふとしたきっかけで家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことになります。その中で弟のことや元恋人のことを知っていきます。表面だけではわからない、知らないことが多い中で、やさしく寄り添って生きていきたいと思わせてくれる小説でした。
7投稿日: 2025.12.31
powered by ブクログ【本屋大賞受賞作】先月プレゼントに貰った日本語専用kindleにて読了。一気読み。互いに分かり合えることはないと思われた二人が次第に心を許して支えあってゆく。親兄弟でも夫婦でもすべてが分かり合えることはないというメッセージも含めて頷く部分も多かった。不妊治療を頑張ったのに結局子供が授からなかった主人公の気持ちは、苦労なく妊娠した自分には分からないが、子供の世話で疲弊した母親の気持ちは痛いほど分かった。子育て真っ最中は意地でも家事代行サービスは使わないと頑張ったが、終わってみれば、サービスを使ってもう少し余裕を持ててたらよかったのにとも思う。 本屋大賞受賞作は、「52ヘルツのクジラたち」「汝、星のごとく」と「カフネ」と読んで来て、うまく機能していない家族、血縁以外の人たちとの繋がり、といった取り扱っている題材が共通しているのに驚く。これ今の日本を象徴しているの?しばらく本屋大賞を追っていこうかと思ったけど、こんなのばっかりだったらちょっと嫌だな。
4投稿日: 2025.12.31
powered by ブクログこれは絶対映像化されるでしょう。 みんなそれぞれよかったなぁ。 誰かに見ていてもらえるのって本当に力になる。 拓斗くんが泣けたー。母親のことは大切なんだけど、このままではよくないと気づいている。でも簡単には他人に心を許さない。せつなと薫子の寄り添い方がとてもよかった。 家事代行ってなかなか頼みにくいよなぁ。 そこにお金を使うなら・・・って考えちゃうよね。だから本当に困ってる人が気軽に利用できる、カフネのチケットはとてもいいサービスだと思う。 拓斗くんのような子どもが一人でも多く救われるといい。
77投稿日: 2025.12.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
オーディブルにて。心があったかくなる作品だった。生きてるからこそ苦しいことがあって、それに耐えながらそれぞれ生きている。人と関わることで、嫌な気持ちになることもあれば、命を救われるくらいのこともある。自分が与えることで、同じように相手からも与えられると思う。
5投稿日: 2025.12.30
powered by ブクログカフェを巡っていろんな人間模様を知れる。 自分もこんな恋愛できたら素敵だなと心がほっと温かくなる一冊だった
8投稿日: 2025.12.30
powered by ブクログ読み進めるほど、ページを送る手が止まらない、そんな本でした。 ヒューマンストーリーかと思いきゃ、ミステリーというか真相を手繰るような、そんな複数の面を持つ物語でした。 ただ、これは現実を真っ向から見つめる必要がある気がしていて、心が疲れていると少ししんどいかもしれないなとも思います。 生きている中で、少しの幸せを見つけて行く、この本ではその少しの幸せは”食事”という形でフォーカスされていました。 どれだけしんどくて厳しい現実の中でも、美味しいものを食べる、この”食べる”という行為をしているときだけは、厳しい現実が隅っこにやられて、美味しいというあったかい感情でふわふわと満たされる。 そんな瞬間を誰もが持っているんだと、いろんな人のストーリーから実感するような、物語でした。 でも、そんな中でも、やっぱり人と人との繋がりがその手前にはあるような気がしていて、 せつなと薫子と、その周りのカフネの提供ユーザーと、結局は人と人との繋がりから救われる世界もあって。 他人のことは一生分からないし、それが故に傷つくことも裏切られることもあって、全てが推測でしかなくて、 でもそんな中で傷を癒してくれるのもやはり”人”が大きい部分を占めているのではないか、とも思いました。 せつなに薫子が居てくれてよかったし、薫子にせつなが居てくれてよかったし、 でも一生そばに居る保証はなくて、でも食べ物は一生存在する可能性がとっても高くて、いつどの時でも自分を救ってくれる1つの存在としてありつづける。 厳しい現実の中で、生き抜くための小さな幸せを、多方面で意図的に作り出して、認識し直して、いこうと思いました。
10投稿日: 2025.12.30
powered by ブクログ今年2025の本屋大賞は『アルプス席の母』だと ずっと予想してました。『カフネ』の評判もとても高かったけど、今回は早見さんでしょ!と。 『カフネ』すごく良かった。(陳腐な賛辞やわ) 確かに、このふたり、いいわ。 ここまで丁寧に描くの?人の心の中描くの? 弟の元彼女小野寺せつな、少し変わった女性として描かれているのですが意外といるよね。 ここまでではないけど、不器用だけど強くて芯がある。 それ故に心にささる。 せつなが一生懸命つくる家事代行サービスの食事で助けた人たちが、せつなを救えるように成長していく流れは涙なしでは読めません。 もちろん主人公野宮薫子の成長も素晴らしい。 人の弱さと強さの描き方、後半の強い薫子、 最強でした。 ラスト数ページ、なんとも言えない世界観。 あえていうなら、柔らかい光の中で多幸感あふれ、少し私には眩しい。 きっとこの先もいろいろ大変なことはあるだろうけど。先に私が死んじゃうかもだけど。 あなたを守りたい、やさしい作品でした。
102投稿日: 2025.12.30
powered by ブクログ食べること、片付いていることが、どの人にとっても大切で、心を癒すことができるということを改めて知った。そして、相手の事情、心の中は、計り知れず、言葉にして伝え合わなければ分からない、すれ違いもあることも感じた。カフネの意味、尊い愛情の表現だと思いました。この本を読んで考えることがたくさんあり、良い出会いでした。
6投稿日: 2025.12.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前半は、重い話が多いのと自分と重なる部分があり、なかなか読み進められなかった。後半から話がどんどん展開していき、一気に読み切ることができた。 メインのテーマは、相手への理解、家族について、失っても生きる、だったと思う。家族であっても、家族だからこそ、自己開示ができない、相手を理解しきれないことがある。そして血のつながらない他人を、家族のように大切にしたいと思うこともある。そんなテーマを感じた。 自分の愛情が誰かを縛り付けてしまうかも知れない、というテーマのようでありながら、最後に薫子がせつなを家族にしたい、と迫るシーンもあり。それがまた相手を縛ることになるんじゃないか…と思ったり…。愛情に正解はない、常に失う可能性を誰もが抱えていて、それでもその可能性に怯えるんじゃなくて、その時はその時って生きる、とか。
8投稿日: 2025.12.29
powered by ブクログ最初から被害者面している彼女のことを好きになれなかった。でも、周りの人たちに影響されて変わっていく彼女を見ているととても励まされた気がした。本当の弟のことを、なぜ自分は知ることが出来なかったんだろうと後悔ばかりだったんだろうけれど、これからカフネで活動する中で、きっとこれからもたくさんの方を救っていくんだろう。
10投稿日: 2025.12.29
powered by ブクログ誰かのために生きることがこんなにも素敵なんて。 関係ないが作者の二人の関係についての言葉が好き。 もし二人が百合ならば、そっと水をあげてください。
11投稿日: 2025.12.29
powered by ブクログ友達に勧められて読みました ぐいぐい惹きつけられる文書が心地よく 読み進めていくと えっ?どういうことなのかな? あっ!そうなの… と、展開していく話を追いかけていきました 第一印象とは なんぞや 人は見かけによらず 私の硬かった 価値観が変わった本です 表面だけにとらわれず その人の背後にある風景も想像してみることが 大事なのではないかと思いました
3投稿日: 2025.12.29
powered by ブクログ☆5つでは足りないぐらいの良作。魅力を伝えづらい作品ではあるが、中でも、せつなと薫子の関係性とその距離感の詰め方は主題の一つ。生きる意欲を失ったときに助けてくれる誰かが側にいること、その大切さをしみじみ感じられる作品。生きることは食べることでもあり、そういう意味で健康な食事は何物にも代えがたい重要なもの。料理を通じて、相手に気持ちを伝え、前に一歩踏み出す勇気を与えることができることを知った。
13投稿日: 2025.12.29
powered by ブクログなぜか分からないけど、読んだあと少し元気がもらえた。食べることって大事なんだなと思えた。また時間を置いて読みたい。
5投稿日: 2025.12.28
powered by ブクログ真面目一徹タイプと自分をカラで完全防御するタイプ、まあ現実にいそうなひとをふた周りほどデフォルメした女性ふたりが引き起こす物語。 展開はオーソドックスだが、なぜか読後は爽やか。
9投稿日: 2025.12.28
powered by ブクログ本屋大賞受賞の本は、「おそらく面白いだろう」と謎の信頼感があって選んだ本だった。待ち合わせ時間の合間に、サッと選んだのだが、とても感動して面白かった。 出だしが読みにくいと、なかなか進まなくて断念することが多いが、この本は、スムーズに読み進めていけた。前半は心が温まる感じがしたが、後半は色んなことが繋がっていき、胸が詰まりそうになりながらも感動で読み終える感じだった。私の人生と、薫子とせつなの人生と、少し接点を感じることがあったからだと思う。
0投稿日: 2025.12.28
powered by ブクログ若くして亡くなってしまった弟の元恋人と、愛する弟を亡くした姉 2人がどんなふうに関わっていくのか気になりつつ、隙間時間に読み始めましたが、いやいやこれは読み始めたら止まらない予感がして、家でゆっくり時間を取って読み進めました。 面倒くさいと言われる程に真面目な姉の薫子と、不器用で自分の身を頑なに守りながら生きてきた、元恋人のせつなが、お互いを知り、お互いの感情の根幹を深く感じることで、関係がどのように変化していくのか。 出会うことがなかったかもしれない2人が、亡くなった弟の春彦によって強く繋がれていく様は、そこに春彦がいないという絶対的な不在を噛みしめなくてはいけない辛さが同居していました。 小さな頃から人の感情を感じ過ぎてしまっていた、春彦。自分の感情よりも相手の感情を優先して生きてきた春彦。 「自分の欲しいものがよくわからないんです」と言った春彦。切なさが募りました。
14投稿日: 2025.12.28
powered by ブクログ誰かの手助けを必要としてる人がいて、その人のための家事代行サービス。素敵なお仕事だと思いました。 家族でも知らない1面を持ってることも当然あって、それを受け入れること、受け入れられることが簡単なようで難しいんだなと感じました。 じんわり暖かいお話です!
13投稿日: 2025.12.28
powered by ブクログ「カフネ」阿部暁子 読了。 最愛の弟を亡くした姉・薫子と、弟の元恋人・せつなの関係を軸に、家族の繋がりやかたちを家事代行サービス「カフネ」を通じて描いていく。 伏線?というわけではないが物事の筋道が丁寧に構成されていて、タイトル名の回収も素晴らしい。 2025年本屋大賞受賞作。
0投稿日: 2025.12.28
powered by ブクログ阿部暁子さんの『カフネ』は、大きな出来事よりも、人の心に静かに積もる感情を丁寧にすくい取った物語だと感じました。日常の中でふと立ち止まり、自分の内側と向き合わざるを得なくなる瞬間。その戸惑いや痛み、そして少しずつ前を向こうとする過程が、過度な説明なく描かれています。 登場人物が抱える喪失感や孤独は決して特別なものではなく、誰もが人生のどこかで経験するものです。だからこそ、読みながら自分自身の過去の出来事や、言葉にできなかった感情が自然と重なりました。何気ない会話や行動の一つひとつが、人を支え、救いにもなり得るという描写には、胸がじんわり温かくなります。 この作品は、無理に立ち直ることを求めず、「立ち止まってもいい」とそっと肯定してくれるように感じました。読み終えたあと、世界が少しだけやさしく見え、自分にも他人にも余白を与えたくなる。そんな静かな力を持った一冊です。
5投稿日: 2025.12.28
powered by ブクログそれぞれの人生と人と繋がりが重なり合い新たな形を育んでいく 葛藤や変化、辿り着く先全てが愛に包まれてて優しく照らしてくれるような作品でした
3投稿日: 2025.12.27
powered by ブクログ孤立、貧困といった日常から目を逸らさずまた諦める事なく、自分をその現場に放り込み 自分の特技を体当たりで活かしていく主人公たち。 そこに関わる人々の単純ではない関係を、人間の本能に備わる力=食べる力使って紡ぎなおしていく。 時代に合った新しい遺言の制度やパートナーシップ制度まで活用しながら、逞しく生き抜こうとする 本能と知恵を駆使して人生を切り拓こうとする現代日本の風景が垣間見える作品 小説という方法の持つ洞察力を感じた一冊
16投稿日: 2025.12.27
powered by ブクログ他人は他人、分かり合うことなんてできないことは大前提で、それでも、その人の為に何かしたい、って純粋な思いがあれば、遠慮の壁を越えてぶつかっていける。 人付き合いは、まさに“戦闘”。
2投稿日: 2025.12.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『カフネ』は百合なのか?と聞かれたので「百合と思って書いたわけではないけれど読んだあなたの胸に咲いたのが百合ならば水をあげて育ててもらえたらとても嬉しい」と答えた(著者Xより) 読了後気付いたら大輪の百合の花に囲まれていました。
3投稿日: 2025.12.27
powered by ブクログぶつかり合っても結局は人間の優しさに支えられて生きる。信じ合えることで寄り添え合える。暖かい美味しいものを食べる。 シンプルなことを守る。しっかりとした伏線を綺麗に回収してくれる。
3投稿日: 2025.12.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何度も泣いてしまった 薫子の家庭環境や、両親への思い、そしてその乗り越え方が自分のものと重なって、胸が締め付けられるようだった。 実際、春彦のような弟がいたら…と想像すると、自分の不甲斐なさに、弟の死後、改めて直面してうちひしがれる。春彦は、周りの幸せを願って生きたけど、それは、自分の気持ちや願いすら押し殺してすることなのか?そうすることでかえって周りは苦しむこともあるのでは?と思った。私は、春彦にはもっと自分の人生を生きる選択をしてほしかった。それが周りの人間、特に家族や大切な人を幸せにするんだって気づいてほしかった。 せつなの、どうしようもなく愛しい人間の、その心の中がいじらしくて、、たくさん傷ついてきたからこそ、その痛さを知ってるから拒絶してしまう。。すごくよく分かる、それをまだ若い女の子が抱えて、それでも人の生活を支える仕事をして生きてる。。でも多分世の中にはそういう人って割といるんだろうな。ただ普通に生きてるだけではすれ違う人たちの人生なんてわからないけど、きっとみんな何か抱えてるんだろうな。そんな人の人生を労わりたいなあと少し思ったり、、 公隆との話も、最後きちんと収束して良かった。公隆の気持ちも言いたいこともよく分かる。やっぱりみんな、人生のどこかで自分にとって大きな何かがあって、それに触れそうになると逃げたくなるんだ、、。 救われるかもしれないっていう期待すら怖いし、その希望が打ち砕かれた時の方が辛いから、いっそ、ずっと辛くて孤独な方が楽だと思って、拒絶するんだよね。。 それと、最後のカフネという言葉の回収も綺麗で、タイトルに惹かれて購入したのだけど、改めてこの言葉の持つ魅力も感じた。 最初から最後まで、かなり時間をかけて(間を空けて)読んだけど、本当に心にくるフレーズがたくさんあって、自分の人生とも重ねて、本当に読んで良かったと思える作品だった。愛とは何かっていうことを考えられたと思う。また、しばらくしたら読み返したい^^
4投稿日: 2025.12.27
powered by ブクログ「本屋大賞だから面白いだろうな」と思いながら読み始め、読んでる途中は「さすが本屋大賞だな、面白い」と思いながら読んで、「先入観なしで読みたかったな」と少し残念に思ったけれど、読み終わった今はそんなふうに思っていたことを忘れてしまうぐらい深い深い感動の中にいます 読み終わった1日経った今もずっと考えてる すっっっごく良かった! 素晴らしい読書体験だった! ーーー 綺麗にまとめるのが逆に勿体無い気がするので、読みながら思ったことを新鮮なうちに箇条書き↓ ・最初の方、薫子の語り口がキツさを「こういう作風の作家さんなのね」と捉えていたけど、そんなことなかった。そういうことだったのね ・不妊、毒親、身内の死、貧困、同性愛、病気、などなど属性盛り込みすぎやろすごいな!!! ・そのうえ料理の描写が美味しそうで、ごはん小説的な要素も持ち合わせてるからほんとやりたい放題だな!! ・「おにぎりを握れるようになると人生の戦闘力が上がる」、刺さった… ・ラストの薫子の提案はちょっと強引というか、そこまでする?という提案をするけどその0:100なかんじとか徹底するところが薫子らしいなって思う
18投稿日: 2025.12.27
powered by ブクログさすがの本屋大賞受賞作品、読んで良かったと思える素敵な作品でした。 自分の内も理解しきれないのだから、どんなに親しい間柄でも他者の全てを真に理解することはできないのだろうな。 だからといってただ諦めるのではなく、自分の心と向き合い言語化して伝えること、他者を先入観や思い込みで理解した気にならないこと、寄り添う気持ちを持ち続けることが大切なのかなと思った。 でも全てを伝えれば確実に状況好転するわけではなくタイミングや条件が影響するし、どんなに想像力を働かせようと思っても、当事者の立場を経験しないと気持ちを理解しきることはできないから難しいよね。 そして誰とでも関わり続けるのが正ではなく、時には自分の心に従い距離をとるという選択をとるところもよかったなあ。 これから先の人生で壁にぶつかっても、食事や掃除といった生活を整えることで心が救われる場合もあることを忘れずに生きていけたらいいな。
6投稿日: 2025.12.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
途中、「美味しいごはんは正義!」という言葉が頭に浮かんできました。食べることは生きること、生きることは食べること。そんなことばも。 これから何か辛くて落ち込むことがあった時に、 「よし、まずは美味しいものを食べよう!(でもお酒は控えめに…)」と、この本のことを思い出すような気がします。 さすが「本屋大賞」と思うようなヒューマンドラマでした。 (ここからネタバレあり) 主人公の薫子が、亡くなった弟の恋人のせつなに会うところから物語は始まります。 前半はいろいろ謎があります。 ・春彦は自殺なのか? ・せつなと春彦の関係(別れの理由) ・春彦が遺言書を作った理由 ・春彦から送られてきたプレゼント ・公隆の離婚したかった理由 物語が進むにつれて明らかになります。そして、春彦、せつな、公隆が本当はどんな気持ちだったのかもわかっていきます。 また、薫子はカフネの「チケット」と呼ばれるボランティアに参加。斗季子をはじめ、多くの出会いがあります。そんな出来事から、薫子は荒れていた生活を見つめ直していくのでした。 希望が感じられるラストで、優しい気持ちになりました。 ネグレクトの子どもたちも登場し、親子関係の問題も描かれています。薫子も両親との関係に辛い気持ちを抱えていました。読者もモヤっとする場面です。でも、最後に薫子が出した結論には納得でした。
3投稿日: 2025.12.27
powered by ブクログ5回泣いた。 始まりが不本意な理由であっても、辛い理由であっても、手と手を取り合うそれぞれの関係が心を温かくした。 人の為に好みや状況、楽しませようとして作る料理はこんなにも胸を熱くするのか。 私も誰かに、相手が喜ぶものを。 それだけでなく、相手と一緒にいい思い出になるようなご飯を作ってみたい。 主人公に共感するところがいくつかあった。 性格や考え方が似ていると思った。 私と境遇(家族関係)は違うのに、不思議だ。
12投稿日: 2025.12.26
powered by ブクログ初めての作家さん 自分が悩みの渦中にいる時は他者への想像力を欠いてしまう事は誰でもあると思う。家族でも言えないこと、想像すらしないような悩みを抱えていることはごく自然な事。食べ物の描写が鮮やかで美味しいものを食べたくなる。美味しいと感じられる事がとても幸せなことなんだと思った。
9投稿日: 2025.12.26
powered by ブクログ身近な人間の死。唐突に横から殴り飛ばされるような喪失感を救うのは、冷ややかではねっかえりな人間の手によって作られた、温かくてほっとするごはんだった。
4投稿日: 2025.12.26
powered by ブクログ愛は性愛だけじゃなく、親子愛、友愛、ペット愛などさまざまであるが、そういった言葉では括れない愛の話だった。カフネとはオランダ語で「愛しい人の髪に手を通す仕草」のことである。ニッチな言葉だが、それを想像するだけで、守りたいとか大事にしたいという愛しさが伝わるような素敵な言葉だと思う。 この小説には、料理とそれを作る工程が多く出てくる。料理はもちろんお腹を満たすため、生きるためにすることの一つの選択肢に過ぎず、コンビニやスーパー、レストランで済ませてしまうこともできる。しかし、食べた時のおいしいリアクション、笑顔を想像しながらじっくり料理をすることは、腹を満たす以上の喜びがあると思う。それこそ「カフネ=愛しい人の髪に手を通す仕草」のように「愛しい人を想像しながらする料理」に名前があってもいいな、なんてことも考えた。とにかく、そんな種類の喜びもこの小説の芯にはあった。 1番印象に残ったのは、後半の薫子と公隆のシーンだ。不妊治療をすることで関係が悪化し、夫婦関係が悪くなったり、場合によっては離婚に至ったりという話をよく聞く。読んでいて初めて、その原因について小説の本筋とは違うが自分の中にピンときたことがあった。セックスに愛以外の「目的」が入ってきてしまうからではないか。それまでは愛ゆえの営みであったものが、妊娠のためにタイミングを考え、時にはその目的のためだけの行為になってしまう可能性がある。そうなったとき、夫婦の価値観や考え方にズレが生じる「隙」ができてしまう。自分とは絶対無縁の話とは言い切れない。もし将来そうなったとき、今回気づいたことは、答えではないけどヒントにはなるかもしれない。 正直な話、テーマは良かったけれど、この文体は好きではない。上手く言えないけど、強いて言えば、「説明が多い、わざとらしい」ように感じてしまった。感情の流れをわかりやすく書かれると少し冷めてしまう自分がいる。余白を持たせて欲しい。ただの好みだが。
17投稿日: 2025.12.26
powered by ブクログ家族でもわかり合えない事は意外に多いんだろうな、というのが読了後の率直な感想です。今の自分の生活で精一杯だけど、世の中の人はいろいろなものを抱えて生きているのだと今更ながら気付かされました。ストーリーの先に見えてくる主人公の弟の死後わかる別の姿に、ミステリーじみた展開を感じて興味深く読みました。家事代行サービスに参加して立ち直っていく主人公の姿にも元気づけられる気がしました。面白かった。
13投稿日: 2025.12.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【きっかけ】 ブクログで評価が良かったので。 【感想】 これは、私のせいかもしれません。読み進める中で、勝手に想像しながら、イメージしながら、「こうあれば良いな」、「こうなってくれたら良いな」と、登場人物のハッピーエンドを期待しながら読み進めたからかもしれません。 私の望んだ終わり方だけではなかっただけなのでしょう。最初は「?」と、読み進めていくと、「カフネ」の活動に共感し、面白くなったのですが…、最後の終わり方が、少し、期待したところまではいかないというか…。そういった意味で、もっと登場人物が幸せになっても良いのに!という、極めて個人的な理由で、★3です。 【反省】 と、「登場人物が幸せになっても良いのに」と書きましたが、ここですよね。 私は登場人物の気持ちには、なれていない。まして、登場人物にとっての幸せの在り方なんて、私に分かるはずもないのだ。そういうことを、登場人物から、嫌というほど教わった気がしました。 そうですね。これが、二人にとってのハッピーエンドなんでしょうね。 いや、ハッピーエンドで終わるような人生なんて、ないのか???自問自答…。 【それでも不満な点】 ・死因(まぁ、自〇ではなかったということなんでしょうね) 謎が解けるような腹落ち感はなかった…。 ・離婚理由(まぁ、仕方ないんでしょうね) 再婚とまではいかないまでも、良い人間関係で、引き続き繋がっていても良いのに…。
6投稿日: 2025.12.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
きょうだいなのに、死んだ後知る天使のような弟春彦の本当の姿にショックを受けながらも、生前関わりがあったせつなやトキさん、港航一と関わりながら、前向きに受け止めていく。 相手を自由に思っていながら、相手を無意識に縛っている。そのことに、気がついていくことが「生きていく」という気がする。 公隆の、離婚の理由もちゃんと判明し、薫子さんも受け止め、別れ際に「私と離婚してよかったと思えるように生きて」って言える格好よさ。 自分への愛が足りないと感じていたけれど、両親からの受けていた愛をちゃんと思い出せて。 私がいま、この本を読んだ価値を高くしてくれた。
5投稿日: 2025.12.25
powered by ブクログ日々の仕事、子育て、介護、家事、人間関係に追われて心も身体も疲弊してしまい、自分の気づかぬうちにセルフネグレクトに陥って、自暴自棄になったり生きるのをやめたくなってしまっているときに誰かがそっと手を差し伸べてくれたり、誰かの血の通った温かい食事を食べるだけで救われる事って本当にあるし、相手がそのつもりがなくても当事者からするとそれらの経験はその後の人生に大きな影響を与えると思う。 私はせつなというキャラクターが好きでした。 大切な人たちが周りからいなくなっていってしまうたびに傷つき、そのたびに心が弱っていってしまう。それなら傷つかないように人との距離を詰めないようにするところとか自分の心を守るために必死なところが人間らしく素直な人なんだなと涙が出ました。 本屋大賞を受賞されているだけあり、みんなの心に寄り添う小説で本当に好きな物語でした。
15投稿日: 2025.12.24
powered by ブクログ名作なのだろう。一気に読んでしまった。最初から最後まで感情が揺さぶられ続け、気持ちがサワサワした。でも面白かったよ。
21投稿日: 2025.12.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私の好みではなく手に取ってなかったが、人から貸してもらったので読んでみた。 やはり好みではなく作り話くさくて全然面白くなかった。最後も感動的にしてるかもしれないがあんな申し出されて普通に嫌やろw 人物それぞれの解像度が低いなと思った。つまりリアル感がない。 本屋大賞というのは、売らせたい本ということなんやろなと思った。
3投稿日: 2025.12.24
powered by ブクログとても素敵な本でした。今自分の隣にいてくれる人たちのことをどれだけ理解できているのか。長く時を過ごしてきたとしても、その人にとってのほんの一部しか理解できていないのかもしれない。だからこそ、言葉で伝えよう、大切な人こそ向き合おう、そう思わせてもらいました。
23投稿日: 2025.12.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
お初の作家さん 2025年本屋大賞受賞作品 不妊治療で疲れ果て、夫に別れを告げられた 主人公 薫子 そんな薫子の溺愛していた弟が死んだ。 誕生日のお祝いに焼肉を食べて、春風のように微笑んでいた弟。 29歳で突然亡くなった彼は 遺言書を準備していた。 両親・薫子、そして 元恋人のせつなへ。 弟の最後の望みを叶えてあげたくて せつなと関わるうちに 弟が参加していた家事代行のボランティアに薫子も参加するようになる。 ボランティアで訪れる家の事情は様々で、どれも生々しくて 胸が苦しくなる そして 薫子やせつなのバックボーンも 重く辛い 内容はけっこう重めですが、家事代行で訪れる先々で作るお料理がどれも丁寧に描かれて 心救われる「人間 食べたいと思えれば生きていける」 文章は軽快で読みやすく 色々な真実が明かされていく構成はおもしろい 不器用な主人公たちを見守るつもりで 年末のお休みにどうですか? おすすめです。
3投稿日: 2025.12.23
powered by ブクログ2025年本屋大賞受賞作。忙しくて家事ができない人に変わり、掃除・洗濯・炊事等を行う家事代行業を描いたお仕事小説、かと思いきや当然それで終わるはずもなく、主人公を取り巻く様々な人間ドラマが展開される。次から次へと出てくる料理の数々が本当に美味しそうなのと、ラストそう来たか―、という感じで今年の〆の本としてふさわしく素晴らしい作品。詳細→ https://takeshi3017.chu.jp/file11/naiyou36401.html
9投稿日: 2025.12.23
powered by ブクログ心が温まるわけでも、ほっこりするわけでもないんだけどなんだか後を引く感じ。 ちょっと私には言葉にするのは難しすぎるかもしれない ひとつだけ明確に言えるのは卵味噌を作ってみますということだけ。気になる、卵味噌
8投稿日: 2025.12.23
powered by ブクログポルトガル語で、「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」を意味するカフネという単語。こんなに素敵で優しい言葉が、単語として存在する国があるんだなあと心が温かくなった。 人それぞれに愛する人がいて、愛し方も人それぞれで、愛が上手く伝わらないこともあるけれど、それでも皆が必死に自分なりの愛を表現しようともがいている。愛を伝えることに失敗して後戻りできなくなってしまった時は、めいっぱい悩み反省して、次に活かす力を得る。失敗を乗り越える姿はたくましく、人を大切にすることを諦めない力みたいなものを貰えた。
19投稿日: 2025.12.23
