
総合評価
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powered by ブクログ昭和時代には、「普通」と言われる生活があった。そこから外れると恥ずかしいとされた。しかし、多様性が許容される世の中になり、「普通」はただの窮屈なものになった。しかし、それを強要されながらも、その中に愛を感じるというダブルスタンダード。 いくつかの疑問を抱きながら読み進めるが、中盤の港航一の告白から、話が大きく展開していく。展開しながらも、グダグダになることもなく、最後まで楽しく読むことができた。
13投稿日: 2025.04.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
p43 R2/7/10 相続法改正 遺言書保存法が施行されて、法務局による自筆証書遺言書保管精度が始まった p79 カフネはポルトガル語で、愛する人の髪にそっと指を通す仕草をあらわすらしい p94 家事代行を「していると何となく人の傾向みたいなものが見えてきますけど、まじめでがんばり屋の人ほど、誰かの力を借りることが苦手です。倒れる寸前か、倒れてからじゃないと、助けてもらうのは怠慢みたいに感じてしまう。自分がどれくらいまいっているのか、自覚できない人も多いです 善意って油みたいなもので、使い方と量を間違えると、相手を逆に滅入らせてしまうから p107 資格がなかろうか、未来が真っ暗だろうか、いいことがひとつもなかろうが、人は必ずいつか死ぬし、死ねば全部終わりますから p108 でも栄養が意味ないというのはいただけない。死ぬまでには生きなきゃいけないし、健康じゃないと生きるのはますます苦しくなる、。なるべく快適に生きるためにも栄養は必要。あとねおにぎり作れるようになると、人生の戦闘力が上がるよ p144 人間なんてただでさえ行き違うものなんだから、言葉で伝えることまで放棄したら、相手にはもう何一つわからない。 p158 親を信じすぎないで 子どもを想わない親はいないとかいう人がいるけど、あれはたまたま良い環境に生まれて、問題なく生きてこられた運のいい人たちだから。親に痛めつけられたり捨てられたりした子どもがそれを聞いたら、どれだけ爪はじきにされた気持ちになるか想像できない人間だから。耳を貸さないで。親は血がつながっているだけのただの人間だってこと、わかっておいて。 p168 私ね、わかり合えないって切り捨てるのがすごく嫌なの。最終的にはそういう結論に行きつくとしても、それまでに言葉を尽くしてわかり合う努力をすべきだと思う p203 わからないよ。家族だって、恋人だって、友達だって、同じ家にすんでいたって、セックスしてたって、人間は自分以外の人間のことは何ひとつわかるわけないんだよ。わかったような気がしてもそれはただの思いこみだ p301 けれど、簡単に伝わらないのは当たり前だ。人間は自分以外の人間のことは何ひとつわからない。わかったような気がしても、それは思い込み過ぎない
5投稿日: 2025.04.20
powered by ブクログのこされた人々の再生の物語。 本当に素晴らしい作品でした。 心あったまる系かと思いきや、序盤はずっと重々しくて少し驚きつつ、主人公に感情移入して何度も心が苦しくなりました。でも、「カフネ」でのお仕事や、ご飯を通じて少しずつ立ち直っていく姿に自分も救われるような気がしました。 文章がとても繊細で、美しいので読んでいてとても楽しかったです。 相手のことを全て知ることも、理解することもできないと分かっていながら、それでもなお歩み寄ろうとする登場人物たちが凄く素敵でした。 本屋大賞ってやっぱりいいな( ; ; )
32投稿日: 2025.04.20
powered by ブクログ野宮薫子は不妊治療が実を結ばず、そのせいか離婚することになり、荒んだ日々を過ごしていたが、そんな時、12歳年下の弟·春彦が亡くなった。彼の残した遺言書によって、元恋人の小野寺せつなと会うことになったが、どうにも取りつく島のないせつなの態度に困惑するばかり。紆余曲折の末、彼女の働く家事代行業のカフネでボランティアで働くことになり⋯。表面上には現れないさまざまなことが少しずつ分かってくるにつれ、胸の中がどんどん柔らかくなり、やりきれなさや苦しさ哀しさも募るが、愛おしさもどんどん募って、涙が止まらなくなる。まず自分を愛することが第一歩だと再確認させられる。好い読書タイムだった。
5投稿日: 2025.04.20
powered by ブクログ本屋大賞きっかけで読みました。 この小説がグサグサ刺さる人もいるんじゃないかな?と思った。 ほんの2時間、家事を代行してくれる無料紹介の『チケット』。どこか罪悪感を持ちながら依頼する人たちの心情が、とてもリアルに描かれている。家の問題を人に頼るなんてとんでもない!と思わないでほしい。そして、頑張りすぎる人は何とかしようと。負のサイクルに陥る。。 ほぼワンオペで育ててくれた母を思って、切なくなった。あぁ、本当に何事もなく生きてこられたことは奇跡的。 小説内にでてくるたまご味噌は母の得意料理。さて、きょうこの料理を作ってみようかな。
5投稿日: 2025.04.20
powered by ブクログ2025年の本屋大賞を取った作品。 最後の最後でやられました…!まさか!と感じました。映像化でこのヒューマンドラマを見てみたいです。
5投稿日: 2025.04.20
powered by ブクログほっとするような雰囲気が好きでした。 特別な出来事があるわけではなく、淡々と日常が進んでいく様子が、かえって心地よかったです。
6投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログ人と人は分かり合えない。 人は目に見えない色んな背景を抱えていて、 それを理解しようと言葉にすることも難しい。 分かり合えなくても 寄り添って支え合える人や 助けてくれる人が居たなら 未来まで生きていていいのかも。 お節介な人って愛がある人なんだろうな。 私もそんなお節介な人達に 沢山支えられてきたことを 改めて思い返した。
52投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログaudible 。いやいやこれは傑作だ。主人公である二人の女性がなんとも魅力的。本屋大賞も頷ける。 カフネの意味も素晴らしい。
11投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログ家族でも恋人でも何なら赤の他人の為だとしても、人のために作るご飯って素敵なものだなと再認識。 大切ににしている人とちょっとうまくいっていない時、人生に行き詰まってしんどい時はぜひこの本を手に取ってみて欲しい。
9投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログ2025年本屋大賞受賞作品。 いや~良かった!最初から最後までじっくり味わうように読んだ。じんわりと心が温かくなり、気が付けば涙が出ていた。 主人公の弟が急死するのだが、その弟の恋人せつながまた一癖も二癖もある人物で。主人公は溺愛していた弟に死なれただけでなく、他にも多くの問題を抱えているのだが、せつなと行動していくうちに、どんどんエネルギーを取り戻して生きることに前向きになっていく。 おいしそうな食べ物がたくさん出てくる。せつながあっという間に何種類もの料理を作るシーンもいいのだが、私は主人公が汚く散らかった部屋をジブリ映画のワンシーンのように、手際よく綺麗に片づけているシーンも大好きで、阿部さんの描く調理と掃除の描き方、いいなあと思った。 心が疲れていると、料理や掃除ができなくなるというのは、本当によくわかる。自分を大事にすることができなくなるバロメーターでもあると思う。主人公が「カフネ」によって自分も救われたと気づくシーン、とてもよかった。 現在、せつなを中心としたスピンオフの短編集を執筆中とか。楽しみすぎる。絶対買う。
13投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログ2025年本屋大賞。家事代行の仕事の中で、訪問先で起こっている色々な社会問題にも触れながら、主人公、急死した弟、その元恋人それぞれの過去今と家族観を見事に交えた一作。少しうるうるするシーンもあった。面白かった!
8投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログ2025年本屋大賞おめでとうございます! せつなが薫子に最初に作った料理、豆乳素麺、作ってみました。ホッとする味でとても美味しかった。薫子が「ーおいしい」と言った(「美味しい」ではなく。)様子が、リアルに感じられました。 体調が悪い時、食欲も落ちます。そんな時、買って来た食事ではなく、誰かの手料理ならなぜか食べられたり。 家族であっても、恋人であっても、本当の気持ちはわからない…。近いからこそ言えないこともたくさん、ありますよね。ただ、大切に思う人の髪にそっと指を通す仕草「カフネ」、その優しい気持ちを忘れずき生きていきたい。そう思わせてくれました。素敵な一冊です。
11投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログ図書館本 カフネ(cafuné)」はポルトガル語で、「愛する人の髪にそっと指を通すしぐさ」「頭をなでて眠りにつかせる動作」のこと。 春彦の死によって交わる姉の薫子と、元彼女のせつな。 せつなの料理によって癒される薫子と、 薫子のお節介に心を緩めてゆくせつな。 秀逸のラストだと思う。
19投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログ本屋大賞受賞作に加えて、帯を見て読んでみたくなった。 弟が亡くなって、残されてひとが知る真実、そして人生への向き合い方。 せつながかっこよくて、春彦が痛々しくて一人一人が愛おしくなる物語だった。
7投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ティッシュが何枚も必要だった 正直、家事代行の話に興味を持ったとか、 周りの人がおすすめしてるから、どんなに良い本なのだろうという軽い好奇心で購入してみただけだったのだけれど、 すっかり物語の世界に入り込み、 薫子と、せつなの2人に感情移入してしまった。 どちらの想いも考えもわかるし、 私は薫子に似たところが3割位あるなと 思ったから、より自分ごととして考えてしまったのだけれど、 結末が悲しい切ないものではなくて、 その選択肢を選んで伝えられた薫子に拍手だった。 人は失っても、また見つけていける 生きていけると強く思わせてくれる話だった。 大切にしたほうがいい。 それも身近な家族は特に。 けれど、家族だから、 当たり前の存在をないがしろにしてしまったり、 自分の本心を隠してしまったりする。 私もつい去年までは薫子みたいに 生きてきた。 薫子にとっては、せつなとの出会いが人生を変えた私にとっては愛犬が人生を変えてくれた。 彼女(愛犬)はいつでも私を求めてくれるし、 静かに寄り添ってくれる。 かけがえのない存在。 両親の期待に添えなかったということに 罪悪感を感じながらも、 今が幸せ!と心から言えるようになったら、 親には本心が伝えられた。 子どもは欲しくないと。 その理由も伝えたら納得してくれた。 私は私の話をしてしまったのだけれど、 それぞれが親には言えない思いを抱えているし、 人生に絶望していたり、 生きていく苦しさに負けそうになるのだけれど、 どうか、この小説のように 助けたり、支えられたりしながら 1日でも長く、生き抜いてほしいと思う。 全てのひとに。
5投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログマジで良いドンデン返しをされた 「どうせ」と思ってしまう自分には凄く勇気がいる行動だけど、少しずつ節介を恥ずかしがらずにできるような人間になりたいと思った。想いは伝わると信じたい。
5投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本屋大賞がはやくもオーディブルで出たので聞く。 真面目な薫子、不器用な小野寺せつなが弟の死、恋人の死によりつながる。登場人物がみんな一生懸命生きていてスキルも高い。 弟貴博のような、周りから期待されそれに応えようとばかりして自分のしたいことが出来ていない人はいる。だからと言って湊孝一のように恵まれていて自分のしたいことだけをしてきた人もいる。その間の自分のしたいことをしながらも悩んで気を使ってちゃんと話せていない主人公薫子は共感が持てる。
7投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログ主人公の野宮薫子は12歳ほど年下の可愛い弟・春彦を突然死により喪い悲しみの中にある。しかも、ある日突然に円満な夫婦生活を送っていたはずの夫・公隆からも離婚したいと言われる。春彦の死の原因が分からない中で、春彦が結婚を考えていた女性・小野寺せつなへの遺産相続の遺書があることから、せつなに会い、常識では考えられないような不愛想・失礼な態度に驚かされ、怒りを感じざるを得ない状態だったが、このせつなと家事手伝い業に携わり、せつなを深く知るにつれ、深く愛しい気持ちを感じるように。それは春彦・せつなに共通した深い悩みを抱えていたことからなのだ。せつなの心が薫子に対して開かれていく流れに読者としても心惹かれていく。せつなが料理する食事メニューが詳しく、料理をする人にはこれも楽しい側面だと思う。
6投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログ登場人物に惹かれました。個性的で魅力があります。自分自身の過去の経験から感情移入してしまうシーンが多く、個人的には読むのが辛く感じる部分もありました。食を通じた物語ですが、読みながら自分の大事な人を想うことができました。 読み終わって改めて思いました。本当に素敵なタイトルです。
21投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
せつなのぶっきらぼうだけどちゃんと思いやりがあるところとても良かった。春彦とぼろぼろの状態の薫子だったり、せつな自身の過去や現状が重なって困ってる人を見るといても立ってもいられない感じ。彼女なりの思いやりの対応、不器用だなぁと思いながら可愛らしくて微笑ましかった。 “みんないなくなってしまう”で涙が溢れました…。彼女の本音が聞けたような気持ちになりました。 中盤まで良かったけど、最後にかけて急展開過ぎてちょっと残念だった為この評価です。
5投稿日: 2025.04.18
powered by ブクログ家族愛より母性とかそういった相手を尊重する事の大切さを学んだ。 登場人物のどこかしらにすごく共感出来てしまって感情移入が凄かった。
6投稿日: 2025.04.18
powered by ブクログ大切な人が心を閉ざしたとき、もう一歩踏み込む。その一歩があったから、救われたり素直になれたりする。その絶妙な間合いに心が揺れた。
29投稿日: 2025.04.18
powered by ブクログ本屋大賞を機に手に取った一冊。 読み始めた頃は小野寺せつなのキツイ性格に違和感を覚えることもあったが、読了後に主人公の薫子も含め印象がガラッと変わった。 後半にはミステリー的な要素もあり、ストーリーが2転3転して飽きない構成になっているのが非常に良い。普段ミステリーしか読まない自分でもノンストップで読了してしまった。 阿部暁子さんの作品は初めてだったが、比喩的な表現が印象的だった。特に「耳が痛くなるほどの静けさ」という表現を見た時にはあまりのお洒落すぎる表現に呆然とした。
6投稿日: 2025.04.18
powered by ブクログいろいろな事情はある。ただ、「残りの人生は自分が納得できる選択をしながら進んでいく!」と思わせる作品でした。
5投稿日: 2025.04.18
powered by ブクログ一気読みしました さすが、本屋大賞を受賞しただけあります。 この手の本をあまり読まない私ですが 超感動しました! 『食べることは生きること』 固く閉ざされたものが少しづつ柔らかくなる 読み終わって心が解けた気持ちになりました
6投稿日: 2025.04.18
powered by ブクログ本屋大賞受賞作品という事で注目していたので、期待値は大きかった 確かに、展開が予測不可能で、どんどん引き込まれていく さすが本屋大賞 料理を通して心をほぐしていく 食べる事は生きる事 改めて感じた ただ何かを胃袋に入れるのは、本当の意味で食べる事にはならない 誰かの為に作る食事には癒す力があるのだ カフネという題名が、最後の最後まで上手く働いていた AIが台頭する時代に、誰かを癒す事は、やはり人しか出来ない 改めて感じ作品だった
5投稿日: 2025.04.18
powered by ブクログ弟の死をきっかけに家事代行サービスをすることになった主人公。訪問先では色々な理由で助けが必要な家庭が登場し、料理や掃除を通して依頼者の心身のケアを行っていく。そこに主人公たちの抱える問題点も絡み、どんどん引き込まれる内容となっています。やはり料理というのは本当に重要なもので、これからの自分の人生でも何度も助けてくれる大切な存在だと強く感じました。あと最後の夕焼けのシーンはとても心に染みました。
11投稿日: 2025.04.18
powered by ブクログ本屋大賞。 たしかに面白いし、展開に意外性もある。 でもところどころ、言葉の遣い方に「うん?」と思うところがあった。せつなと薫子の二人が丁々発止のやりとりをしているようで、妙に言葉が上滑りしているようなところとか。涙を雨にたとえたところも、薄っぺらい。 星⭐️3つかな。
9投稿日: 2025.04.18
powered by ブクログ面白かった!かおるこのナレーションが演技くさくて好きではなかったけど、最後までいくと全体的には楽しめた。
7投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログ状況の変化が二重も三重もある、先が読めない展開に胸を踊らされながら読み進めるも、複雑な感情を覚える。ホッコリはしないが熱くなった。家族の在り方はそれぞれの家庭とその人たちによるもの。皆、自身の家庭と自然と比較しながら、読み進めただろう。生きるということは終わりがあること。何が正解だったかは誰もわからないが、生きると決めた人は強く生きた方がいい。迷ったこともないし、そういう状況になったこともないから、本当の意味で共感ができてないかもだけど、人は支え合って生きていくものと、みんなが思える社会がいいな。 あと、とにかく飯が美味そう。どれだけの人が同じレシピにチャレンジしたことか。今度の週末、ポップコーン作ろかな。確かに、飯がうまいって幸せなんだな。妻に感謝する。ということを忘れないようにするために、メモ。
10投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログ過去一感動した小説です。是非読んで欲しいです たぶん すぐ映画化されそうですが、誰を薫子とせつなに配役するかとても楽しみです。 私は薫子=江口のりこ せつな=橋本愛で読みました
5投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「カフネ」とは、愛しい人の髪に指を通す仕草のこと。 全てのものが無性に愛しく見えてくるような話だった。読んで良かった。 ただ、最後の展開だけは「えっ!?薫子さんいきなりそれ!?」となった。もう少し距離感が縮まってからにしよう? 「良いな」と思った言葉を、以下に記載する。 〝ねぇ見て。 ご飯を作り、食べてもらい、好きだよと伝えたい人を失ったはずのあなたは、それでも作ることをやめなかった。 真摯に、信じるように、作り続けてきた。 あなたが出会った人たちのために、一品一品に込めてきたものは、こうして誰かの喜びになっている。 美味しいと笑顔にさせ、生きる力をもたらしている。〟
6投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログ本屋大賞をきっかけに手に取った作品。 表紙や帯を見た時はほっこり系の作品かと思ったけれど、実際主人公や主人公の弟、登場人物それぞれの心情に胸が締め付けられるような場面が多々あった。いつもでも暖かい笑顔の春彦、ぶっきらぼうで無敵に見えたせつなにも実は人に見えない一面がある。伏線回収もいくつかあり、とても読みやすい。
10投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログオーディブルで最後まで聞けたのだから、とても読みやすい小説であり、「何故なのか」という疑問が続くという点では推理小説としても面白い。性同一性障害の問題を暗く描くのではなく、それなりに自然に取り上げているのも悪くないと思う。ただ最後の方の展開は少し安易かなって感じましたが、いい小説だと思います。
94投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログめちゃくちゃ面白かったです。 主人公の薫子とせつなは、どちらもスパッとした性格の女性二人。 キャラ立ちしていて、話すセリフや行動がとにかく魅力的でした。 ◆料理や食事の描写がとても良い 前半は主にせつなが料理をするのですが、調理の描写を読むだけでこちらの食欲が刺激されます。 また、前半にある、肉を食べるシーンの描写がものすごいリアリティで印象に残りました。 料理は本作の根幹のテーマに関わることであり、料理や食べることが人を救うということが伝わります。 ◆後半はミステリー的な展開も 後半は様々な伏線を回収していくので、ミステリー的な要素もありました。 クライマックスの食事描写が、優しさを感じる素晴らしいもので、涙腺が刺激されました。 主役も脇役も、クセがありながらも必死に生きていることが伝わる人物描写。嫌な気持ちになる人がいなかったです。 本屋大賞2025受賞も納得の物語でした。 ◆こんな人におすすめ ・料理が好きな人 ・人生で挫折を経験し、立ち直りたいと思っている人 生きる力をもらえる素晴らしい作品です!
17投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログ展開や伏線が多く、登場人物の成長を感じられる良書。いろんな理由で疲れている人を家事で支える「カフネ」みたいな事業は良心的な感じを残したまま現実でも成長していってほしいと思いました。 場面設定は現代で、今まさに問題に直面している人がいるんだろうなと思わされ、胸が痛む場面もありました。そんな中でも美味しい食事を通して登場人物が一歩進もうとする展開は、帯にある「優しさに救われた」という感想を持つのも納得の内容です。 後半、芋づる式に伏線回収があります。人間関係での謎を残さず、きれいに終わるのですっきりします。そういう点で読みやすくわかりやすいです。 ■パートナーシップってこういう使い方もできるの? ちょっとモヤっとしました。もっと薫子に解説してもらいたかった。なぜなら、利用者は同性同士のカップルのイメージで、この人を支えたいという気持ちだけで利用できるイメージがなかったからです。これが可能なら悪用されそうだし、実際どうなのだろうと疑問を残したまま話が終わってしまいました。 ■双子じゃなくても子育ては大変です 双子はもちろん大変なのですが。双子じゃなくても本書に出てくる母のようになりますので、誤解なきよう・・。わたしも実際お料理を作ってもらうかたに来ていただいたので、共感できました。 ■不妊治療中の方はお気をつけください。 他の方の感想にあまり書いてありませんが、不妊治療が長引いている方の黒い気持ちや一喜一憂が解像度高く表現されています。 経験したことある気持ちが小説に出てくると余計に共感してしまうと感じているのでお気をつけください。逆に、不妊治療の経験がない方が感じる「なんでそんなに不妊治療が大変なんだろう」を理解するきっかけにはなります。でも、生殖の問題は難しいです。あんなに望んだ子どもでも、いたらいたで別の苦しみを持ってきてしまうことも多々あるからです。本書の晴彦しかり。。 ■お料理がでてくる小説で他のオススメ 「宙ごはん/町田その子」 「そして、バトンは渡された/瀬尾まいこ」
16投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログ本屋大賞受賞を機に。 面白かったけど読んでて心が辛かった。 「諦めることは努力を続けるよりも困難だ云々」 確かに、人生歳を重ねるにつれてそう感じざるを得ないことが多くなってきた。
10投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログ日々、なんのために料理を作っているのかを改めて認識させてくれた。展開のしかたもスピード感もちょうど良く、終盤ずっと涙をこらえていて、読み終わると色々な感情がごちゃ混ぜになって涙が滲み出てきた。
7投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログ本屋大賞を取ったので読んでみたのですが、まさに”鉄板”なストーリー。結局、春彦が亡くなった理由はわからずじまいだったのですが、そこを描いてしまうと成り立たなくなってしまいそうなのでやむなし。彼の存在と生き方と去り方がこの話の基底にあってその上に二人の女性主人公の人生が重ねられている構成でもあり。。 小説現代に書き下ろしで発表されてたらしいので、この最終稿とどう違うのか読んでみたくなりました。
10投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログ本屋大賞受賞作品とのことで読み始めた作品でしたが、とてつもなくおもしろくページをめくる手がとまりませんでした。 登場してくる人物が実際に会ったことがあるくらいイメージしやすく描かれているのに、1人1人のキャラが立っている。 人物の背景や説明の導入がスムーズでとても読みやすい印象でした。 薫子とせつなの関係性が変わっていく終盤は美しくとても感動的で胸が熱くなりました。 誰かにカフネしたくなるそんな小説でした。
7投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログ薫子という40歳くらいのバツイチ、国家公務員の女性の再生が描かれる物語。薫子を助け出す力強い女性に見えたせつなも、父親が自死してしまった遺児で、白血病の一種を患いながら生きているというのが印象的だった。弟の春彦の突然の死は、自死ではなく、彼は職場をやめて、人道的な団体で活動しようとしていたという状況であった事には、一安心したな。そして、物語のポイントとなるのは、折に触れて作られる温かい料理。「おにぎりを作れると、人生の戦闘力が上がる」というのは、名言だな。最後、せつなは、薫子と生きる事を選ぶのかな。
5投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
めっっっちゃくちゃ良かった。泣きそうになってしまった。こんな本久しぶり。本屋大賞の底力を見た気がする。 辛い描写が上手くて序盤どんどん自分まで気分が落ち込んでしまったが、終盤の暖かな展開は反則。泣いてしまう。 せつなと薫子の不器用さに最初は少し好きになれないなと思っていたが読み進めんでいく内にそんな2人が大好きになってしまった。普段感情を見せないせつなが本音を吐露する場面は胸が苦しくなる。 終盤の伏線回収の波状攻撃は見事としか言いようがない。物語に深みを与える伏線ってこういうものを言うんだろうな。 最高でした。
5投稿日: 2025.04.16
powered by ブクログ2025年本屋大賞受賞! 弟の死、不妊治療、離婚、アルコール依存、親の問題、シングルマザー、ジェンダー、同性愛、盛りだくさんすぎてお腹いっぱいです。最後はパートナー契約、養子縁組まで、、、よくよく考えて?いくら心動かされてもそこまではないからww
59投稿日: 2025.04.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
心温まる話だと思いました。 たとえ家族であっても知らず知らず傷付けてしまうこともある。 血の繋がりだけが人をつなぐものでは無いんだろうな、と思いました。 「あの時こうしていれば」という後悔も、きっと今後に繋がる。薫子さんも変わったように、後悔が悪い事だと、決してこの物語には書いていないけれど 個人的には、「今」できること(素直に気持ちを伝えたり)をしたいと思えた物語でした。
4投稿日: 2025.04.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
春彦は自分で死を選んだわけじゃなくて、よかった。 春彦の人生って…ってなんだかせつない気持ちになる。 せつなの誰をも寄せつけない生き方にかっこよさも感じるけれど、やっぱりそこにもせつなさを感じる。 でも薫子が寄り添ってくれる。カフネの社長、トキさんも寄り添ってくれている。 せつなと薫子の新たな人生も見てみたい。 訪ねていく家々に、シングルマザー、ヤングケアラー、介護の問題など現代の問題がからんでいて、そこもいろいろ考えさせられた。 にしても、せつなが作る料理を食べてみたい。どれだけおいしいんだろう。 薫子の最後の提案は、唐突すぎかなー。ちょっとそこだけが残念。
14投稿日: 2025.04.16
powered by ブクログAudibleで聴了。 題名の「カフネ」は、ポルトガル語で髪に指を通す仕草のことを指す。たとえ夫婦や兄弟であっても、果たして髪を撫でるようなことは大人になるとしなくなってしまう。 物語は離婚したばかりの主人公の女性がさらに最愛の弟も亡くし、その弟の恋人だった女性と対峙するところから始まる。決して印象が良くない元恋人に対して、ひょんなことから家事代行サービスの会社を手伝うようになり、様々な事情で生活が立ちいかない人々の状況を垣間見るようになる。そしてだんだんと明らかになっていく弟の死の真相や、そこに秘められた想いを共有していく中で、2人の距離は近づいていきお互いが抱える心の闇も共有されていく。 読んでいて生きることへのスタンスが厳しい・つらいといった前提の人々の感情が理解できない、と個人的に感じた。それは私自身が幸福な環境で育ってきたのだろうし、経験によって育まれた自己肯定感や自己確信が当たり前のように様々なことに好奇心を持ち取り組むといった行動力の源泉となっている。だからこそ、周囲の期待に応えることや支配的な親や上司の言うことを聞くといった社会的規範から逸脱した自分にも気づく。 そんな自分とは違う惑星に住む人々の物語としてリアリティがあるというよりもフィクションのように感じたし、綿密に張り巡らされたエピソードや伏線が最後に一気に回収されていく様はさすが本屋大賞受賞作だと思った。
11投稿日: 2025.04.16
powered by ブクログ食による癒しや、過去に傷を持つ人々の連帯や、家族の問題などを語った物語はこれまでもたくさん読んできた。でも先行する作品群とは全く違うものをこの小説からは感じた。決して甘くはなく(料理人せつなは辛口キャラ)世間の思い込みや常識に縛られる苦しみも語られ、何よりも物語の象徴となる薫子の弟春彦がもう死んでしまっている、という点もあるのか。生きていくにはまず食べねばならぬ。それは家族や愛する者の手によらずとも、食によって救われるものは多い。傷ついた薫子とそっけないせつなの衝突とその変化はよきシスターフッドとして読めるのもよい。
5投稿日: 2025.04.16
powered by ブクログ弟を亡くして、旦那にも捨てられた薫子が弟の元恋人と出会い、かくかくしかじか。 とても読みやすくていい話でした。
4投稿日: 2025.04.16
powered by ブクログ【きっかけ】 本屋大賞ノミネート作だったので。(大賞おめでとうございます!!) 一番気になる本だったから。 【感想】(ネタバレあり) とっても!!よかった!! せつなちゃん、最初はめちゃドライな奴だな…って思ってたけど、用意してくれるごはんがとっても美味しそうで…。 阿部さんの本屋大賞コメントでもあったけど、せつなちゃんのあの性格が料理のあたたかさを際立たせていたのだなと思った。 おっきな唐揚げだとか、骨付き肉だとか、カラフルポップコーンとか、プリンとかオムライスとか…。 後に見た目がとってもパワフルな料理は、かつて誰にどんな理由で作ってあげたのかが明らかになるのだが、切なさでいっぱいになって涙が出てきてしまいそうだった。 お子さんがいる小笠原さんのおうちなんかは、まさに今の我が家のようで。 私も家族のごはんを作りながら、誰かの作ったごはんが食べたいな…と思ったり、 ごっちゃごちゃの大惨事になったダイニングやキッチンを後で見て、あともう一人自分がいたらな…なんて毎日ず〜っと思ってたりするので、せつなちゃんが我が家にもきて欲しいな、と妄想しながら読むことができた。 そんなせつなちゃん、家に上がるとセルフネグレクトに近い状態だったことがわかる。春彦が味覚障害だったことなど、あれこれ明らかになると胸が痛んだ。 最後はせつなと薫子の立場が逆転していったのがすごく良かった!! 薫子の「いいから黙って顔貸しな」(顔と書いてツラって読むんだよね?きっと?笑)は痛快で最高だった!!!! 【心に残ったところ】 ◉「性別は関係ないと思いますよ。うまくやってる女性は、女だからできるわけじゃなく、試行錯誤して考察して実践を繰り返すうちにうまくできるようになっただけです。男性も同じことをすれば、同じようにできるはずです」 ◉「小笠原さん。お子さん二人を育てるのは、来月や再来月に終わる話じゃないんです。これからずっと、ずっと続くことなんです。まずはあなたの体と心を守ることが、お子さんを守ることにつながります。…(略)…でも、夫さんは的ではありません。生活という戦場を一緒に闘い抜く仲間です。…」 ◉あの子には、どこか遠くの、行きたい場所があったのだろうか。生きたい場所があったのだろうか。それを自分たちが、愛情というラベルを貼った束縛で邪魔してきたのだろうか。あの子はいったいどんな思いで、ふとしたことでひびがはしり、心臓を押しつぶされそうになる家族というしがらみの中で、味もわからないものを食べ続け、おいしいねと笑顔で話かけ、みんなをつないでいたのだろうか。
11投稿日: 2025.04.16
powered by ブクログ主人公の薫子とせつなも含めて、いろいろな過去と現在を背負った家族が登場してくる。それらの家族の中に必ず存在する「食事」を軸に展開する物語が、ラストに向かって様々な意味を持って収束してくる、というような印象だった。 個人的には、物語の終わり方が、え!?っていう感じでちょっと呆気にとられてしまったので☆4でした。 メディア化なんかも検討されるのかなぁと思うけど、実写よりはジブリっぽい感じのアニメの方が、物語の中に出てくる本当に美味しそうな料理たちを上手く表現できるんじゃないかなぁ。
12投稿日: 2025.04.16
powered by ブクログ伏線回収が良き、ただある程度予測ができてし待った点が少し残念。読了感は○だが、日曜日の昼間に一気読みしたい本。
9投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログ本屋大賞が決まった日に手に取った。 人との繋がりに心が震えた。 何気に生きている日常を大切にしたい。 自分と関わる人たちへ、愛情と想いを伝えたい。 読了後、そんな、絆や縁を大切にしたいと思えた、ほっこり余韻にしばらくボーッとした笑 さすが本屋大賞!元気をもらった!心が洗われた!
14投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログ読み始めから、すごく引き込まれる物語でした。 辛い時は、人とも会いたくなくなったり家事をするのが無理になったり、そんな自分に腹が立ったり。 こんなカフネのような支えがあったら、また前を向いて歩いていけるだろうなと思いました。
35投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログ色んな人が色んな悩みを持っていて でもそれを見せることなく毎日戦っていて それに気づかず全部自分だけが大変と思ってしまう。 そんな人間の小ささや愚かさを描きながらも、 その一方で誰かを守りたい、役に立ちたい、幸せにしてあげたい。 そんな気持ちで人は強くなり立ち直っていく。 いま小さい子が居て、子供の髪を梳かせることを、幸せと思いたい。この子を守るために、この世に生まれてよかったと思えるようにしたい。 それに加えて、愛情というもので子の首を絞め雁字搦めにしてしまっていないか、常に気をつけたい
6投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログみんな無理をしてるかもしれないし、他人には見えない部分があるってことを忘れて生きているかもしれない 気になったのは 主人公の謎のこだわりと異様な行動力 それぞれ個性的すぎる登場人物 これはレアケースだろ…って思う部分もあり感情移入が難しかった
7投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログ自分が生きることに一生懸命で、相手の本当の思いが見えていなかった。生きづらさを抱え、他人と深くかかわることを恐れながらも、触れ合った人をほっとけなくなってしまう。 傷つきながらもがきながら、ようやく真実の姿が見え語り合うことが出来た時、一緒に生きていきたいと思える存在に。 「カフネ」切なく愛おしくそばにおいておきたい物語でした。本屋大賞受賞作。
7投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログ若くして死んだ弟の元彼女と夫に捨てられ、最愛の弟を亡くした主人公が巡り合って、カフネの関係になるまで。 登場人物が個性的で魅力に溢れている。美味しい料理で人間再生する話かと思いきや、弟の死は自死かもしれない疑惑が湧いてきたり、二人の過去が追いかけてきたり、先が読めない展開。 面白い
6投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログ「人間血が繋がっていようとも人のことはわからない」でも理解されたいし、理解したい。 だから辛い時に他人に料理を振る舞い、家事代行で辛さを軽減してほしい。 色々な人の思いをせつなも薫子も抱えながら生きていく。 人の温かさに触れられた作品で面白かったです。 「人間は自分以外の人のことは何ひとつわからない。」 この言葉に尽きますね。 死んだ弟の元恋人はすでに十九分遅刻している。 冒頭一文目だが、読了後その意味する言葉が違って感じる。 女同士の見えないやさしさやバトルも面白く出てくる料理も美味しそうでした。
17投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログ出てくる人たちの背景が凄すぎて、いろんなものを詰め込んだ感はあるけど、主人公の成長、変化により話が重たいのにスッキリとした気分にさせられるストーリー。41歳のお姉さまやりますねー 展開も急ぎすぎず丁度良かった。 ちなみにサラッと書かれてましたがインハイにまで出てるってすごいお姉さまです。
16投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログ読み終わって、愛おしいという感覚が胸を占めた。家族が一番大切、自分の味方、近い存在だと思ってきたけれど、そうでないこともあること、人のことを先入観などで簡単に理解してはいけない、愛おしいと思える人との関係は生きる力になること、美味しいものはやはり人に力を与えてくれること、色んなことを感じることができた。
10投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログただただ、温かい… 無垢の愛と優しい料理の数々、宝物のような言葉たちが胸にすぅーっと染み込んで、陽だまりにいるような温かい感覚がずっと残っている。 最愛の弟春彦を亡くした薫子。そんな春彦は生前遺言書を残していた。そこには薫子、両親に加えて元恋人せつなの名が…そこで薫子はせつなと待ち合わせをするが、その時間になっても一向に現れない。そして約20分待っているとやっとせつなは現れたが、彼女は一切悪びれることもなくむしろ不貞腐れている様子であった…そんな態度に腹を立てた薫子はー。 というところからカフネの物語は幕を開ける。 まさかこの出会いが2人のターニングポイントになるとは、誰も想像できなかったと思う!! この出会いの後、登場する家事代行サービス「カフネ」という活動や、彼女たちが放つ真っ直ぐな言葉の数々は、ぜひ本作を手に取って読んでほしい。 本作のすごさは、言葉で伝えられない。伝えたいが、どんな言葉をもってしても薄っぺらくなってしまう… 特に好きなシーンはやはりラストシーン。 薫子のせつなに対する想いに胸打たれるとともに、題名の伏線回収が見事すぎて、鳥肌が立った… この作品は文句なしの本屋大賞だ!! 私は薫子とせつなに会えて心から嬉しい。 こんなにも幸せな時間をありがとう。 2人がこれからも、2人のペースで 幸せな時間を歩んでいけますように…
11投稿日: 2025.04.14
powered by ブクログ本屋大賞とか 今まで読んだことがなかった。 いつも、時間が過ぎて それこそ流行りが過ぎてから読むパターン そして小説も買わずに図書館と決めていたのに 手元に置いた 前半の付箋は食事系 中盤から付箋なしで読み進め 止まらず一気に読んだ。 まさかの展開 私が思い描いていたストーリー 一つも当たらず 両親の関係 弟溺愛の姉 ぶっきらぼうな弟の彼女 絶対合いそうにない姉と彼女 相性ってこんな感じがいいんだ 気楽にそんな感じがした。 稽留流産 私も経験したので その時のストーリーが 走馬灯に思い出し ちょっとだけ胸が苦しかった 春彦の思いを感じ過ぎて 後半は辛かった。 なのに、終わりのシーンは あたたかい気持ちで読み終えたのは不思議
19投稿日: 2025.04.14
powered by ブクログ伏線がたくさんあり、一度読み終わった後にもう一度読み返したくなるような、ミステリに似た読後感。 「生きていくためには、たまには悪魔に魂を売る必要もあるわよ」の台詞が一番好きです笑 私、小学生というわけでもないのに、具入りおにぎりをまだ上手く握れないのでこの際に練習して人生の戦闘力を上げようと思いました...! 10/2追記 戦闘力上がりました。しゃけおにぎりなら任せてください٩( 'ω' )و
8投稿日: 2025.04.14
powered by ブクログ阿部暁子さん著「カフネ」 2025年本屋大賞受賞作品。 大賞受賞おめでとうございます。 ここ数週間本屋大賞ノミネート作品を読んでみていたがこちらの作品は読んでいなかった。大賞受賞のニュースの後に即書店に出向き購入。 流石に大賞受賞作品だけありいい作品。 舞台背景に社会性も取り込んでありリアルな現代社会が描かれている物語。 弟の死を絡めてのミステリー要素も読み応えがあり、正直その点に関してはどういう結末になるのか予想はつかなかった。 しかし他の物語展開は全て予想通りで終わってしまいハートウォーミングな作品としてだけの印象が強く残ってしまった。 そのハートウォーミング感は最高に素晴らしいのだが自分にはもう少し物語に特質した展開を望んでしまった。 読了後にそうした物足りなさを感じてしまったのは受賞直後に読んだからなのかもしれない。 自分の中で大好きな早見和真さんの「アルプス席の母」が受賞するだろうと勝手に予想してしまっていたし、「禁忌の子」「成瀬」もかなりよかった。作品同士を比較して読んでしまったかもしれない。本年のどの作品もノミネートされてからというもの本屋大賞に関してはお笑い賞レース「M-1グランプリ」と同様の気持ちで接してしまっていた。そうすると作品や作風以外の所での別物の感情移入が強くなり、情報混乱をおこし作品自体に対して、読書に対して純粋な感情が損なわれてしまっていたのではないだろうか? これからは本屋大賞だけに関わらずどの賞でも、賞レースとして意識して読むのではなく1冊1冊を純粋な気持ちで読んでいきたいと強く感じさせられた。
165投稿日: 2025.04.14
powered by ブクログとっても読みやすい。弟がなぜ死んだのか、これだ!というはっきりとした答えが結局出た気がしないのは、リアルさがある。
4投稿日: 2025.04.14
powered by ブクログ2025年の本屋大賞。 皆、何かしら見えないものを抱えて生きている。他人のことは何も知らない。知っているつもりでいても、知らないことだってある。たとえ、それが家族であったとしても。 人生の儚さを感じずにはいられない。 でも、その中にも温もりがあると、生きる活力になる。人との繋がりの大切さをも痛感。
7投稿日: 2025.04.14
powered by ブクログこんなに何度も何度も泣けるシーンのある本は初めてだった。 食を通して癒しと笑顔を与えてくれる、読み甲斐のある作品。 私もせつなさんの料理が食べたい。
4投稿日: 2025.04.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
さっそく流行りに乗って大賞受賞作品読みました。 初作家さんでしたが、とても読みやすい文章であっという間に読み終わりました。 家族親子兄弟恋人友達仲間パートナー知人… 様々な人との関わりがありますが、この作品を読んで、それらを改めて考える機会となりました。自分にとって相手はどんな存在か、自分は相手をどこまで見ることができているのか。また自分は自分以外の人にとってどんな存在なのか、どんなことをしてあげられているのか。 色々考えましたが、素直に、自分の大事な人が笑顔でいてくれればそれだけで自分は幸せだなと思えました。だから大事な人を支えたい、力になりたいと思うんでしょうね。 作品の中では薫子がせつなの関係性が個人的にとても好きでした。友達でも家族でもなく、大事にしたい存在がいることは幸せなことだと思います。
13投稿日: 2025.04.14
powered by ブクログ読みやすい形式で「食」を1つのテーマとした小説。すらすらと一気に読めました。 本屋大賞を受賞したということで読みましたが、大賞を取ることには納得すれど自分には合わず…といった印象。とても温かみがある作品なので、これが求められる時代なのだなと思います。 合わなかった理由は、恐らく今の自分が幸福であるからだと思う。 登場人物に感情移入もしなくはないけども、既にその段階は終えたな、という苦しみの中にいる人達でした。唯一トキさんが自分の状態に近かった(経緯は全く違いますが)。 なので、薫子もせつなも、実年齢は異なりますが、過去の自分に近かった。懐かしさと若かりし自分への嫌悪感やもどかしさ(これは主に薫子の方に)を感じながら読んでいました。 もっとトキさんの話が知りたかったな。「カフネ」のタイトル回収は素晴らしいと思いました。分かる。本当に分かるよトキさん…!! 本筋とは関係ないですが、連載の作品なんだろうか。何か段階的に小さなクライマックスが何度も来るような形式で、引きを重視しているように感じました。一気に読めたので効果的だったと思いますが、その分「最高潮!」といった状態にもならなかったかな…という印象。 「かがみの孤城」好きなので、本屋大賞に求めるものが違ったのかもしれません。 他者に優しく、自分にも労りを、といった本当に温かい小説でした。 良かったです。
12投稿日: 2025.04.14
powered by ブクログこれは本屋大賞ですわ。もうなんか感動と色々な感情が入り混じってぐちゃぐちゃになりましたわ(涙で視界が) 勘弁して下さいよ、なんて良い話なんだよ。そうですよ、他人を慮って自分の身を顧みず頑張っている人はその人にも救いが訪れないと間違ってるんですよ。意地悪な神様でも流石にそれ位はしてくれないと困るんですよ。 あぁー!!私も誰かにカフネしてあげたい!!(迷惑) 本作も毎度お世話になっているもこさんからお借りする事が出来たので早めに読む事が出来ました。重ね重ね、有難うございます! 本書は既に多くの方がレビューをあげていらっしゃるので、家事代行のお話という事とカフネの意味は知っていました。皆さんネタバレ回避しつつ本当に上手くレビューされていますよね、予想していたよりももっと深い物語でした。 主人公は国家公務員としてバリバリ働く41歳の薫子。志を持って働く尊敬できる優しい夫と順風満帆な人生を送る筈だった。 子供を産む事で自身の家庭に対するトラウマを克服出来ると思っていたのに不妊治療を繰り返す事になり、そのストレスは大きく徐々に自分を見失ってしまう。 そんな中で「僕が悪い」と詳しい理由も告げないままで夫から突然の離婚宣告。追い討ちのように突然に告げられる、最愛の弟、春彦の死。更に弟が法務局に遺言書を残していた事が明らかになる。29歳と言う若さで自身の財産を振り分けている弟。何故? 過酷な運命に打ちのめされる薫子。しかし真面目で疲れると言われる性格の薫子は弟の遺言を施行する為に休む暇が無い。弟は別れた元恋人のせつなにも財産分与をしていた為に、久しぶりに彼女に連絡をしてその旨を伝える事に。 ところがふてぶてしい態度でせつなは頑なに受け取りを拒否。 なんなのだ、この小娘は。ただでさえ心に余裕の無い薫子は苛立ちを募らせていく。 何故、弟は彼女にも財産を残したのか?何故、まるで自分が死ぬのを予期していたかのように遺言書を残したのか? せつなが働いているという家事代行サービス会社『カフネ』 春彦は土曜日にここにボランティアとしてせつなと共に働いていた事が分かります。何か弟の事が分かるかも知れないと、薫子は土曜日に掃除担当としてせつなに同行する事に。 果たして春彦の死の真相は…? 春彦への想いを通じて様々な問題と向き合う薫子のひたむきな姿に苦しくなりました。負の感情を抱えながらも、私は有能だからと必死に鼓舞する姿がかっこよくもあり、見ていて心配にもなってしまう。 ボランティアで向かった先でも、それぞれの家庭の複雑な問題が彼女に降りかかります。 しかしそれらのお陰でこの物語はシスターフッドとしての面もより感動的なものとなって行きます。 春彦の真実を追う事により、薫子はかけがえのないものを取り戻して行くのです。 こう書くとありきたりなお涙頂戴もののように思えるかも知れませんが、私にはもっと深い所で刺さるお話でした。 美味しいご飯と人との繋がり。確かにありきたりなものかも知れませんが、もう立ち上がれないかも知れない程に打ちのめされた時、実はこれらを得られる事は難しい事のように思うのです。 それ故にこれらを与えて貰えた時はどれほど嬉しいか。 弱っている時に手料理を出して貰った時の生き返るような、沁み入るような温かみ。 辛くて味が分からなかったとしても、自然と口から「美味しい」と溢れる。作ってくれた相手の想いはきちんと身体に入って来るんですよね。 経験しないと中々分からないこの体験を、きちんと読者に伝わるように描いている阿部さんの優しい文章、素晴らしいと思います。 ブク友の皆さん、心が疲れた時は当方にご連絡下さい。料理と掃除、ご希望とあらばカフネもお付けします。 ただし、闇バイトですので高額になります事をご了承下さい(台無し)
75投稿日: 2025.04.14
powered by ブクログ料理の表現が丁寧で美しくて食べてみたくなった。料理する時の音や匂いも誰かの心を満たすのではないかと思った。人は死ぬまで生きていかなくてはならない。その中で食べる楽しみをもっと充実させたいと思った。 他人がどう思っているかは本当のところは分からない。ただ薫子のように道を切り拓く姿が痛々しくも頼もしかった。 子供を巡る話題が気になった。少子化が益々進んでいくのではと思ってしまった。困っている人に少しでも手が行き届く世の中にしていかなくてはならない。環境を整え、おいしいものを食べることが活力につながる、人は誰かと生きていくのがよいと感じた作品だった。
10投稿日: 2025.04.14
powered by ブクログまるまる2日間で読了。 映画のような目まぐるしさのある物語だった。登場人物一人一人に色濃い人生の歩みがあって面白かった。 この後の薫子とせつなが気になる。 映画化したら薫子は天海祐希に、せつなは清原伽耶に演じてほしい(身長差の問題はある…)。
4投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログ忙しい日々の中で、自分のことを気遣えているか? 余裕がない時に、拠り所は用意できているか? を考えさせられた一作。 食事、趣味は自分を救うためにも大切にしよう。
7投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログ人間の弱さと強さを遺憾無く描いた、生の、性の物語。 魅力的な登場人物に意外な展開。抱えている過去に新たな道。 生きるってこういうことなんだなとずっしり伝わってくる作品でした。 後半から息が止まるほど、食い入るように読みました。
10投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
不妊治療、同性愛、毒親、児相、発達障害…今時のトピックに数多く触れていて、令和の小説だな〜と感じた。 人の求めていることが人一倍わかって、その通り動くって疲れるよね。誰からも愛されるっていいことばかりじゃない。 諦めるのは、時に続けるより困難だ。という言葉が印象に残った そしてやっぱり衣食住が基本っていうのは真理じゃないか。それを整える、家事代行という仕事は多くの人を支えていると思う。
4投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログ人は皆見えないけれど色々な傷を抱えていて、それでも生きている。「子供を持つということは、またひとり不幸な思いをする人間をこの世に生み出すことに思えてしまう」という公隆さんの言葉が凄く心に刺さった。私も結婚するまでずっとそう思っていて、子どもは作らないと思っていたから。でも、子どもが出来たら真人間になれるんじゃないかと希望みたいなものも持っていて、ずっと心が苦しかったことを思い出した。登場人物の心の傷というか滓みたいなものに触れて、私もただただ愛おしくて、その髪にそっと触れたいと思う人がいたことを幸せに思った。
7投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最愛の弟を亡くし旦那と別れ、孤独や悲しさに押し潰されていた主人公薫子が亡き弟の恋人せつなに出会い、生きることをまたはじめる物語。 どれだけ親しい大切な人でも心の奥深くではなにを抱えているのかわからない。 ただ、相手のことが分からなくても、食を通じて人生に小さな光を灯すことができて、カフカで様々な料理を作るせつながそれを体現していたのがとても心地良かった。 深く静かにやさしさをくれるような作品。人との向き合い方を改めたいと感じた。 個人的に好きな文章 「やさしい水色の空に粉砂糖を振りまいて、そっと刷毛で広げたような雲がかかっている」
4投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログオーディブルて視聴。 頭の中、始終、江口のりこさんで映像化されてた。 お姉さんは誰が良いだろう… さすが本屋大賞。良いお話でした。
3投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人並みに?感動しました。 ただ、両親からの重い愛が弟を苦しめていたのがわかっていたのに、他人に法的な家族になることを求めるのは、やっぱり重いなぁ… 先に同居とかして、その流れで、あのね…って切り出すならまだしも展開がぶっとんでるなぁ。 あと具合悪い時に無理にご飯を食べろ、はやっぱりやめてほしいなぁ…。
5投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログ後半が怒涛の展開で面食らった。 生きづらさ、苦しさ、それでも生きていくということが、とても丁寧に描かれた作品だった。 誰かを傷つけるのも、自分が傷つくのも怖くて、周りの人が羨ましく見えて、時々相手の真意を理解して反省して、その繰り返し。 わがままになりたいのに、全然なれないし、不意にわがままになってしまうと、言ってしまったことを後悔して反省する。 そこに美味しいものが添えられていてよかった。 苦しいし、悩むし、不安になるし、落ち込むけれど、優しくて美味しいご飯が、掬い上げてくれて、よかった。
4投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログカフネ 著者: 阿部 暁子 --- **あらすじ:** 最愛の弟を突然亡くした姉・野宮薫子。弟の元恋人・小野寺せつなと出会い、思いがけず家事代行サービス「カフネ」を通して関わり合っていくことになる。食べること=生きることをテーマに、日々の暮らしの中で見落としがちな心の叫びを、そっとすくい上げていく。ポルトガル語で「愛する人の髪をなでるしぐさ」を意味する“カフネ”のように、そっと寄り添いながら人と人とのつながりを描く物語。 --- **感想:** 2025年本屋大賞を受賞した話題作ということで、期待を胸に手に取りました。「カフネ」というポルトガル語が持つ、静かで深い愛情を感じさせる意味にまず心惹かれ、その語感が物語全体にぬくもりを添えているように感じました。 一方で、作品の中身は決して穏やか一辺倒ではなく、毒親、育児放棄、不妊、離婚、親族の突然死、同性愛といった、家庭や社会の中で直面しやすいデリケートなテーマが丁寧に描かれています。現代社会において当たり前のように存在する問題たちが、「家事代行」という一見平凡な日常の営みを通して浮かび上がる様子には、静かだけれど確かなリアリティがありました。 ただの感動作ではなく、自分の生活や周囲の人間関係、社会のあり方に目を向けるきっかけをくれる作品です。読後には、私たちが日々接している「当たり前」の中にも、誰かの痛みや優しさがそっと息づいているのだと気づかされました。物語として楽しむだけではなく、「自分にできることは何か」を考えさせてくれる、まさに現代を生きる私たちへの静かな問いかけのような一冊でした。
33投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログ【独りよがりな自分って、本当の自分ですか?】 内容よし、装丁よし、文量よし、伏線回収よしのまさに最強本とよべる1冊。最後はブルブルっと震えて感動しました。 決して「独り」には慣れることはないのよね。慣れたとおもっているのは表層的な自分だけで、奥底にいるホントの自分は繋がりや触れ合いを求めてて、心からの友だちを欲しているのよね。 大人になって9年目。29歳ぼく自身も、やはり心解放してしゃべれる友だちは数少ない。 いるだけマシかとも思えるが、この歳になってくるとみんな結婚して遊ぶ機会や飲み会などの機会も減る。どうしても友だちたちとは疎遠になっていくし、独りの時間が増えていく。ひとりの時間ももちろん好きだが、やはりだれかの役にたったり、気持ちの共有と共感の時間は必要だなと思う。それがないと心がやせ細っていくからだ。 本書の内容とは少しかけ離れてしまったかもしれないけど、この本の中に登場する人物たちも、じぶんで孤独になりにいってるところもあったり、でもなにより孤独を恐れていたり、立ち向かってもいたり、時に諦めていたりもする。そんなときに快方への起点となってるのはやっぱり「人との出会い」なんですよね。 出会いはもちろんいいものだけではない。だけれどもきっと向き合っていくその先には、今よりより良くなっている自分が待ってくれている。 自分ができることを、できる範囲で無理なくやっていくだけでいい。淡々と「1」を毎日まいにち積み上げるだけでいい。その先にはきっと想像もしない自分がまっていて、想像もできない未来もまっている。 本作ではそれが食とボランティアと愛だったのではないかなと思う。 ・自分の気持ちに素直になる。 ・できることをできる範囲でやっていく。 ・だれかを想う気持ちを大切にし、形にする。 じんわりと心とお腹が満たされていくような、そんな気持ちにさせてくれる温かい本でした。本当に読んでよかった。最高におすすめします!
4投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログ本屋大賞受賞作品。 遺産相続のために、会うことになった元弟の恋人、精神状態が不安定な主人公は、その出会いの場で倒れてしまう。 全くタイプの違う2人、だがお互いの性格のことを知る内にやがて理解し始める。 せつなが作り出す料理が、どれも心がこもっていて、おいしそう。豪華な料理もたまにはいいけど、その人のために作られた愛情のこもった料理には、かなわない。
22投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログ薫子のパワフルさが面白くて、身近にいるとめんどうな人だなと思いつつとても好きになりました。そして、不器用で強気なせつなとのやりとりや、食を通していろんな苦悩を抱える人たちに関わっていくストーリーが面白く、飽きずに読み進められました。また、後半はミステリーではないけれど、たくさんの伏線も回収されて、なんとも言えない温かい気持ちになりました。
7投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログ昨年の初夏に読了してましたが、本屋大賞受賞のお祝い再読。 どうにもならない慟哭した気持ちに差し伸べられた手、整えられた環境に温かな食事…ゆっくりと生きる力を得ていく様が痛々しくも優しい描写に癒される。何度読んでもやわらかな光が心に芽吹き、かつての生きづらかった私自身の痛みを治癒してくれる。カフネの意味がまた優しい。
5投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログ最愛の弟の死、そして離婚と立て続けに 襲った不幸。 打ちひしがれ荒れ果てた心、そこに 突然現れたぶっきら棒の元弟の恋人せつな。 家事代行で職人の様に料理の腕を振るう せつなにいつの間にか心が解ける様に 惹かれる薫子。 弟の不慮の死に隠された本当の弟の姿 薫子自身も分からなかった自身の姿。 せつなが作る美味しそうな生きる為の 数々の料理は食べただけで喜びが 身体中を癒す力がある。 読んでいて此方も幸せな気分になる。 せつなもとてつも無い物を背を居ながら 生きていた事に涙が出る。最後は カフネは優しく薫子、せつな、春彦 の髪を撫でるのだ。
6投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本屋大賞受賞も納得の、よき物語でした。 『カフネ』とはポルトガル語で「愛しい人の髪に指を絡める仕草」を表す言葉、らしい。 仲の良かった弟の急死をきっかけに繋がった人との縁。 自分には見せていなかった、別の一面を持つ登場人物たち。 家族との葛藤。 「もしあの時それを言ってくれていたら」… でも「あの時」だったらその言葉を受け入れられただろうか。 生きているとそんなこともある。 戻せない時の流れへの後悔を抱えつつ前を向いて生きていく人々。 主人公の生真面目さと暑苦しさ、そして前向きさもとても生々しくて。 人と人とは分かり合えない、どんなに近くにいても。 だからこそ分かり合いたいと願う。 そして生きることは食べること。おいしいご飯は生きる希望の一つ。 本当に美味しそうな料理の描写も魅力。 おすすめです。 「作りたい女と食べたい女」お好きな方にはハマると思います。
4投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログとてもよかった。 せつなさんの料理が食べてみたい。傷ついてボロボロになって生きる希望も無くしている薫子さんの心をひとつづつ溶かして、思わず美味しい、、っとつぶやかせるほどの料理。ぶっきらぼうで眼光鋭く冷淡な口調のせつなさんの料理は、なんと温かく愛情に溢れたものか。目に浮かんでワクワクしてしまう。 せつなさんも薫子さんも厳しい現実の中で生きていて、いっぱいいっぱいの辛い状況なのに、2人の会話は生命力に溢れていて、喧嘩腰の会話も心地よい。 そして春彦の真実が予想通りでよかった。天使のような微笑みを持つ春彦が本当の自分を誰にも伝えないまま、でもやはりその笑顔のまま前向きに生きようとしていたこと。 最初から最後までとてもいいお話でした。
36投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログなんどもなんども人の優しさにじーん、と涙が溢れてくる。電車やカフェで読むのは注意!笑 ずっとずっと、優しくて胸がぎゅーっと苦しくて、でも温かくて。人に優しくなれる、そんな素敵な作品。 ーーーこの子にとって何かを作って食べさせてあげることは、「好きだよ」って伝えることなんだなって。(247ページ) 私がお母さんからもらっていた愛はこれだし、私も大切な人にはそうし続けていきたいな、と思った。
5投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログ不妊、離婚、そして最愛の弟の突然死。ぼろぼろになった主人公を救ったのは、弟の元恋人が作ってくれた料理。彼女と一緒に家事代行のボランティアを手伝うことになり、人々に手を差し伸べながら、自分も救われていく。 あらすじを見た限り、ほのぼの癒しの物語なんだろうと思った。最近よくあるパターンだな、と。 でも読んでみたら全然違っていた。 目に見えているものが全てじゃない、それぞれに抱えているものが重く深く縛られているのに、それでも生きている以上、前に進んでいかなくてはいけない。人には手を差し伸べられるのに、自分に差し出された手は素直に取ることができない。 そういう複雑な思いをすごく上手に描いてあって、またすごい作家さんと出会ってしまったなと感じた。 本屋大賞を取ったことも納得できる一冊だった。
25投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログ【カフネ】ポルトガル語で「愛する人の髪に、そっと指を通す仕草」 ミステリーでは無いけれど、それぞれの人間にそれぞれの人生と謎があって、最後には全てが見えた。この展開も面白かったし、何より登場人物が魅力的で、その織りなすドラマに引き込まれた。
4投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログオーディブルで聴きました。本屋大賞ということでさっそく。 薫子の母は某テレビ局みたいなところで働いていて、パワハラやら不適切発言のわからない人間になってしまったのか。。痛い。 41歳で「人生経験豊富」な「おばさん」と自分で言ってしまう薫子にも引く。 入らないでください。帰ってください。いりません。やめて下さい。これ以上どう伝えればいいのか。どんなに明確に意思表示しても、薫子には通じない。一方的に詰め寄られ、あげくの果てに、同じ名前になってください。。。ホラー過ぎる。 という、作者の本意ではないであろう見方は置いといて、家事代行サービスはもっと普及したらよいと思う。子育てや、介護者を助けるためにも、行政も積極的に介入して欲しい。悪用する人がたくさん出てくるかもだが、まずやってみよう。
9投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログ本を読む前は、弟を亡くし、夫と離婚し お酒に溺れ、荒んだ生活をする中年女性が家事代行のボランティアをする事で周りの人達と自分自身を救うお話なのかなあと思ってたんだけど、そんな単純なお話ではなかった。 生きる為に必死に頑張って、限界なんてずっと前に越えていて、「食べる事」「休む事」そんな当たり前の事も出来なくなってしまうほど追い込まれて、それでも今日を必死に生きてる人達がこの本の中にはたくさんいた。 自分の限界に気付けてない人達や誰かに助けを求められない人達に、重りにならない程度に手を貸してあげる。 非常事態には、迷惑に思われても「貴方の味方」だと教えてあげる。 自分の為にご飯を作って、掃除をしてくれる人がいる。 家事に限らずだけど、自分の為に何かしてくれる人がいるって救われる。 そうやって自分を救ってくれた人を、今度は自分が救ってあげたいと思うようになって、その輪がどんどん広がったら、そんな素敵な事ってないし、そんな人と一緒に生きていきたいと思ってしまうなんて、なんかもう愛しかない。 愛に苦しめられる事もあるけど、やっぱり愛って救いなんだと思う。
8投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
やっと辿り着いた。本屋大賞第1位の『カフネ』に。 想像以上だった。納得の1位だった。 小野寺せつなのぶっきらぼうな感じの悪さが、変わっていく。野宮薫子がせつなと訪ねた小学5年生鈴夏の家。半ば自暴自棄な捻くれ方をしている思春期の鈴夏に人生の戦闘力があがると握ったおにぎりと手作りプリンを届けるせつな。 せつなも何かの事情で、鈴夏のような子どものまま大人になっちゃったんだろうな。なぜかそう思った。 その鈴夏が「大人のくせに体調管理もできないの」と薫子と一緒におにぎりを握る。あの日以来、おにぎり修行に励んだ成果を見せながら。 ここで自分の中の感情が溢れてきた。塊が溶けて、哀しみが喜びと入り混じりながら溢れ出てきた。寝込んでいたせつなと同じように。 人と人が本当に理解することは難しい。でも、覚悟をもって真正面から向き合うことで、新しいものが生まれる。 せつなと薫子に幸あれ。阿部暁子さんに感謝。
148投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログ本屋大賞にハズレ無し 直木賞は、たまに「んっ?」と思うような作品もある(←私見です) が、 本屋大賞はやっぱり今回も当たりでした 俺はいつも言っていますが、 初心者は本屋大賞作品から読むと良いです 基本クセがなくて、読みやすい作品が選ばれていると思います さて、本題 この物語は、 「カフネ」という言葉からインスパイアされたのか それとも この物語に合う言葉を探していて 「カフネ」に行き着いたのか!? 弟くんを見て、 人にはさまざまな面があって、 すべてをさらけ出しているわけではないんだな、と感じたし、 両親を見て、 たとえ嫌な一面があっても、 それとは別に、ちゃんと良いところもあるんだな、と思った 一元では語れない、 人々の心の機微に深く感じ入る作品だった 読みながら 誰かに合わせる人生でなく、 やりたい人生を送ることが大事だよね とか、ありがちな考え方になっていったが、 最後の薫子のせつなへの距離の詰め方 「キモっッ!!!!!」 やっぱり人の気持ちを考えず、 自分の気持ちだけで突っ走るとかワシには無理じゃ 俺は人の顔色を伺いながら、 凡庸な人生を適度に生きていこうと思いました… おしまい
11投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログ溺愛していた弟の元恋人との物語。 不妊や親の歪んだ愛情など、経験のない人たちにとっては理解することが難しい心情が繊細に綴られていた。 親の期待に応えようと努力でどうにかしてきた人生。不妊治療で努力ではどうにもならないことがあると分かる。そのストレスが夫との関係性にも影響し、離婚。自分の存在意義が分からなくなった。 他人に認められることが生き甲斐で、唯一、心から愛していた弟は他界。そんな中、弟の元恋人から非営利の家事代行サービスに勧誘される。 人の役に立つ、感謝されることを目の当たりにし、生きることに対する意味を改めて感じる。 子供を産みたいと思うのは親のエゴ、子供を持つことに対するぼんやりとした憧れから、産んでしまった子供は幸せなのか。経済的な部分だけではなく、生きることが楽しいことだと思えている人が産むべきだと思った。
5投稿日: 2025.04.11
powered by ブクログ優しさって余計なお世話?なのかなぁ。でも、この余計なお世話ができる人が本当に優しいしんだろうなぁ。自分にはできないかも。 バツイチ41才の社会人である薫子。彼女は溺愛する弟を亡くし、その後処理に追われていた。そんななか、相続にあたり当時弟と付き合っていたセツナという女性。薫子の弟の気持ちを汲んで遺産を相続してほしいという思いだったが、セツナはそんなものはいらないと固く固辞をする。不躾な態度に腹を立てる薫子だが、ひょんな事からセツナの仕事である家事代行を手伝う事にというあらすじ。 内容的に素晴らしいのはもちろんだが、途中で泣いてしまった。色んな家庭の色んな事情、本当に真実は一つじゃないんだよなぁ。最後に弟の同僚が出てきたシーンはちょっと、面食らってしまったが、ラストも含めて、実に良い作品だった。さすが、本屋大賞!
52投稿日: 2025.04.11
powered by ブクログ2025年本屋大賞に決定。 家事代行サービス会社「カフネ」。 本のタイトルにもなっているカフネとは、ポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草のこと」だそう。 人間の体は食で作られている。悲しいときも疲れているときも食べることで元気になれる。 人に何かを作って食べさせてあげることは、「好きだよ」って伝えてるのと一緒。 家事代行敏腕料理人のせつなが、どこの家に行っても必ず作る「卵味噌」。青森の郷土料理でもあり、亡くなったお父さんが東北出身で自分にとって宝物のようなものだったから。 私もこの卵味噌とトマトとツナの豆乳素麺は作ってみた。
10投稿日: 2025.04.11
powered by ブクログスラスラと読みやすく、ストレートに泣ける物語。 繊細な心の機微に何度も泣きそうになりました。 あと、意外とお料理小説でお腹が空きます。
7投稿日: 2025.04.11
