
総合評価
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powered by ブクログ2025本屋大賞受賞作! ラストが「カフネ」で終わり、ほっこり¨̮⃝ 春彦が感じてた重圧や笑顔の裏に潜んでいた大きなものが切なかった。 そんな春彦も信頼してる薫子にせつなを託したかったんだろうな。 食べ物が出てくる作品はほっこりして好きだったけど、この作品はもちろんほっこりもするし、人間も奥底にそれぞれが持ってる情がいろいろあって、じーんとしたあ。。 薫子とせつなの物語がたのしみ。
5投稿日: 2025.05.31
powered by ブクログとても読みやすい文章だった。 色々な形の愛があることを知れた気がする。 みんなそれぞれに人生があって、それぞれが大変なことやつらいことを乗り越えてきていて、その人と人が出会い、支え合っているのって素敵なことだなー、、と思った。 薫子とせつなのようにお互いが大切だ、と思える存在に出会えるってすごい。現実世界にもあるのかなー。 大切な存在に出会ってみたいな。
7投稿日: 2025.05.31
powered by ブクログ終わりの温もりが心地よい。 一人で生きていけると確かに思ってても、意外とそうではないのかもしれない。人が相手を知ることなんて、できない。知ってるのはつもり。 その前提に立ち、人に温もりを届けていきたい。 食事を大切にしていきたい。 親切の循環。
4投稿日: 2025.05.31
powered by ブクログ2025年本屋大賞受賞作。 思ってもよらない展開の連続でおもしろかったです。登場人物の心の機微や、数々の料理や質感までもが、繊細に描かれていました。登場人物のこれからの幸せを祈りつつ、読了し、ページを閉じました。 「人は見かけによらない。人の心の奥底を読み取るのは難しい。」だから、独りよがりの考えで、こんな人だと判断せずに、人と接していきたいと思いました。
45投稿日: 2025.05.31
powered by ブクログ2025本屋大賞の作品。 本屋大賞らしい癒し系小説という感じだったけれど、押し付けがましくなくて読みやすかった。 ミステリ要素も少しありそのへんも面白かった。 色んなお料理も出てくるのでお腹が空いてしまった。
10投稿日: 2025.05.31
powered by ブクログすごい一冊に出会った。本屋大賞になるのも納得。ただそれ以上の衝撃を受ける一冊だった。続編を期待したくなる。
12投稿日: 2025.05.31
powered by ブクログ読み終わるのが嫌で、毎日少しずつ読んだ。 それくらい好きな作品。 自己肯定感が低い私には、色んな角度から何度もささった… 心の闇が何にもない人なんて存在しないし、だから自分を必要以上に卑下することもないんだな、と思わせてくれた。 やはり、食べることは生きること。 食べることに拘って、大切していきたいと思う。 何を食べるかも大切だけど、誰と食べるかがもっと大切。 豆乳素麺作ってみよう。 「カフネ」という単語があるとは…ポルトガル語はすごい。
4投稿日: 2025.05.30
powered by ブクログせつながどストライク、いい 最後はまさかの展開で驚いたが、すべてがよかった やっぱり、万人に好かれる人って、本当は居ないのかも 誰からも好かれるような人は自分を押し殺してるんだけど、周りは気づかないってツラ
4投稿日: 2025.05.30
powered by ブクログ知っていたのにあらすじと題名にあまり興味を持てなかった 本屋大賞と鈴木保奈美の番組を見て興味が湧く なぜ早く読まなかったか後悔 素晴らしかった 阿部暁子さんの他の作品も読もうと思う
4投稿日: 2025.05.30
powered by ブクログものすごくあったかくて、心を撫でてくれるような本だった。。すごくすごく良かった。 正直あらすじからは興味がわかず、友人におすすめしてもらって読み始めた本だったけど、何度も泣いた。 人生にはどうにもならないことや、取り返せない時間があって、その辛さや痛さも思い出したし、 春彦の表情が浮かんでくるようで、幼い頃の妹を思い出してまた泣いた(妹は元気にしている) 私はまだ人生経験が少ないから、これからもっと辛いこともあるんだと思う でも、人の温かさと食という尊いもので、いつでも包んでもらえる世の中なんだと思えた。 まじめな薫子も、ツンケンしちゃうせつなも、人のことばかりで自分の希望を出せない春彦も、どれも自分で、どれも周りの誰かだなと思った。 あったかい気持ちで沁み渡り、心の大事な部分や思い出を包んでくれる作品。
4投稿日: 2025.05.29
powered by ブクログ最後の展開には驚いたが、それだけの存在だったんだなぁ 色んな家庭があって、人それぞれ。 素敵な話で本屋大賞納得!だったけど、現代社会の問題。って感じが私の好みではなかったなー
5投稿日: 2025.05.29
powered by ブクログ人って、1人では生きていけないんだなあと思う。 誰かのことを嫌いになるし、鬱陶しくなるし、拒絶したくもなる。誰のことも皆んな全部嫌いになる。 でも結局1人では生きていけない。 登場人物みんなが、それぞれ手を差し伸べ助け合い、そしてその助けられた人がまた違う人に手を差し伸べる。 小さいけれど確かな人の繋がりが見えるお話。
5投稿日: 2025.05.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今年の本屋大賞読了。 あらすじでは全く惹かれなかったが、評価が良すぎて気になった。 あらすじとしては40歳で不妊治療を諦めた女性が夫から離婚を言い渡され、時を同じくして最愛の弟が謎の死を遂げたことで失意のどん底へ。弟の遺書には遺産の分配先として彼の恋人の名前が書いてあり、物語は弟を亡くした主人公とその弟の彼女がカフェで待ち合わせをするところから始まる。 と、嘘偽りなく書けばありがちな話に見えるが、実際の内容は字面とはまた違った印象になっている。 作品全体としては様々な人が救われていくとても優しい話だが、同時に同じくらい優しく「血が繋がってようとどんなに近くとも他人同士は絶対に100は分かり合えないし、人間結局一人だよ。 でも、それを理解していても埋められない寂しさがあるから、分かり合えない1人と1人の間に血以上の繋がりが起こることがあってもいいよね」という人間のいじらしさとシビアさの合間みたいなメッセージ性があった。 タイトル「カフネ」とはポルトガル語で「愛しい人の髪に指を絡めるしぐさ」を指す、愛情を煮詰めたような言語化できない気持ちのことで、読了直度にこの本はタイトルの指す感覚的な部分を的確に伝えてくれると感じた。 マイナス面も書いておくと、支援に向かう先の人間がみんないい人だったことがフィクションぽ過ぎるなと思ったり、せつなを抱きしめてかけがえのないもの、守りたい者になったのだと実感したときのかおるこが、産めなかった子供とせつなを重ねるところは、その思考と母性について理解できても表現面でやや気持ち悪いなと思ってしまった。
4投稿日: 2025.05.29
powered by ブクログ心温まるストーリーでした。みんな一人で生きていく寂しさを抱えながら必死で毎日を生きている。日々の暮らしの中で起こる様々な事柄を乗り越えながら、何もなかったかのように表情には出さずに生きている。でも心の中で抱えているものは数しれず。本当の思いなんて本人にしか分からない。だけど、人と人が支え合って生きていくことがどれだけ心の支えになるのかを感じた1冊だった。
10投稿日: 2025.05.29
powered by ブクログ「子供本人に自分が育つ環境も選ばせずに、こんなに壊れていくような世界に何十年っていう人生を背負わせて生まれさせる。それはすごく理不尽なことだと思う」 「生まれくることも生きていくことも苦しい事だと僕は思う。」 「どれだけ助けても困っている人も苦しんでいる人も泣いている人もいなくなりはしない」 考えさせられる言葉がいっぱい。付箋だらけになってしまった。本当に世の中不平等だし、理不尽なことだらけだし、不安定なことばかりでどんな未来が待っているのかはだれもわからない。どんなに近くにいても自分以外の人の心なんてわからない。それでも優しく髪を撫でてくれる人がいて生きていて良かったと思える瞬間がみんなにあればいいな。
21投稿日: 2025.05.29
powered by ブクログ「おいしい」と感じることは「生きている」ということ。「食べたい」ということは「生存そのもの」。「誰かと食べる」ということは「あなたを受け入れている」ということ。そんな生や生活についてのパーツとして、食事は欠かせないものだということを訴える本だった。 死んだ弟や離婚したことや子供が産まれず体が疲弊していく心の弊害は見ていてとても辛かった。男ながらに男には無いであろう苦しみを見て、こんな気持ちを分かってやれる男になりたいと思った。教えてくれてありがとう。 そして食事の大事さ。自分も恋人が最近居なくなって1人で食べることが多くなった。確かに生きている感じはしない。誰かと食べる食事が美味しいというのは、孤独感や寂しさを感じないからだと最近思った。この作品でいえば荒れてる時の薫子が今の自分か。ここまで暴走してないが。 でも仕事にも身が入らず、このまま続けるのは意味が無いなと思うのは一緒だ。いや薫子は頑張ってたか。俺も頑張ろう。 これから先、自分の身近な人達の知らなかった一面を見るかもしれない。そうだとしても、そんな一面までもその人の1部なのだと受け入れることが重要である。そんな1面はその人じゃないと、受け入れないことがその人への裏切りであり、最も愚かな行為だと知った。 また、その人のためを思ってする、というのはとても難しいことだ。その人の心の中は一生分からないし、同じになることは無い。良かれと思ってやったことが受け入れられないことだってある。ただ、それでも理解し合って、話し合って、歩を合わせることが最も尊いことで、人として良くあるためにはそれが必要なことになる。 誰かと飯を食べるというのは、お互いを受け入れることでもあり、同時に誰かに生きていることを認めてもらうことでもないだろうか。睡眠にしろ、性欲にしろ、相手がいた方が安心するのは共通だ。生きるとは誰かに受け入れてもらうことなのかもしれない。それは自分で自分を受け入れることも含んでいる。 やなせたかしだってサンジだって、まずは食わせてからだと言っていた。腹を空かせている人にご飯を食べさせること。これ程善なことは無いと私は思っている。ご飯が無ければ生きていけないし、ただ生きていくだけではこの感情というものは落ち着いてくれないらしい。誰かを受け入れ、受け入れられ、そしてその誰かと飯を食べる。そんな生活が幸せのひとつであるとこの本から再確認した。
8投稿日: 2025.05.29
powered by ブクログどんなに深い関係を築いていると思っていても、他人は他人であり真の意味で相手のことをわかってやれることはない。だから何もできない、ということはなく少しでも理解するには対話が、俯瞰が必要なのかと感じることができた。相手の思っていることは分からなくても、どう感じているかなどは理解するよう努力したいと思うことができた。 めちゃ面白かった。なんかそれっぽいことを備忘も込めて書いたけど、やっぱ美味しいご飯作りたい、大切な人に食べてもらいたいってゆう感想が1番強いです。 素麺のストックあるし、ちょっとやってみようかな。
6投稿日: 2025.05.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
日々の食事が楽しみになる、そして自分を、他人をもっと大事にしたいと思える物語でした。 本作に登場する料理は、描写が細やかで、物によってはお皿の紹介まであるので、よりリアルに想像することができます。あまりに美味しそうな描写なので、読んでいるうちに食べてみたくなりました。せつなの作る料理は、栄養を摂るというだけでなく、見た目からも楽しむことができるように工夫されていて、読者に食事を楽しむという視点をもたらしてくれます。私も読んだ後、早速公式HPの再現レシピを見て豆乳煮麺を作ってみました。初めて食べるとは思えないほど、ホッとする味で美味しく、また、栄養面に加えて食感や見た目にも気が配られてるなと感じました。 弟春彦の死については、徐々に明らかになっていき、その度に驚かされました。彼の生き様は、昔読んだ童話の幸福な王子の像の話を思い出し、苦い気持ちになりました。 春彦の本心に迫る場面で登場した、自分以外の人の気持ちはわからない、わかった気になってるだけという話、教訓として心に刻みたいと思いました。春彦や主人公の夫の話などから、人の気持ちを読み解く難しさがよくわかりました。しかし、難しいことを分かった上で、できるだけ分かるように努力し、思いやりの心で関わり続けることが重要だということも、この物語から学ぶことができました。 そして、険悪だった薫子とせつなが、お互いを心配し、おせっかいを焼く、不思議な関係性(隣人愛という言葉が1番しっくりきました。)になっていったのが、面白かったです。 特に、序盤は自分の不幸にばかり目を向けて、お酒に逃げていた主人公が、せつなとのやりとりや春彦の死とその生き様に向き合う中で成長し、他人のおせっかいを焼くために奔走するようになったことは、嬉しかったです。また、ラストシーンの美しさは目を見張るものがありました。 人の気持ちを考えて、必要な手助けをすることは、すごく難しいことで、ありがた迷惑になるかもしれません。それでも人の心に寄り添い、温かいご飯を食べさせてあげるような、おせっかいができる人間になりたいと感じました。
5投稿日: 2025.05.28
powered by ブクログ薫子とせつなの不思議な接点で繋がった2人。 まっすぐな薫子さんは私自身に重なる部分が多くあり、心苦しくなったり、時には温かく。 対するせつなさんは、決して第一印象は良くはない。ただ徐々に薫子さんとの関わりの中で、せつなさんの表面に見えにくい内面の優しさが感じられどんどん引き込まれました。私の近くにもせつなさんがいたならな〜
12投稿日: 2025.05.28
powered by ブクログ食事を大切にしたくなる1冊。 この本を読んで特に、〝誰かと一緒に〟食事をする時間の温かさを学びました。 忙しい現代では短時間で作れるもの・済ませるものなど食事を疎かにしてしまいがちですが、これからはもっと大切にしたいと思えました。
4投稿日: 2025.05.28
powered by ブクログ「カフネ」とは、ポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」を指す言葉 41歳、夫と離婚した女性といきがかり上知り合った女性が、家事支援のボランティアを通して、いろいろな家庭、家族と触れ合う。 そして、彼女たち自身の生活を立て直し、スッと立って生きて行く。優しいけれど押し付けない。 すっと読めて、読後感も優しくすっとなれる物語。
8投稿日: 2025.05.28
powered by ブクログ孤独は食を共にすることで静かに和らぐ。 「カフネ」は喪失を抱えた者同士が支え合う物語だ。 傷を見せるのは怖い。痛い。でも、傷を分かち合う勇気が、新たな絆を生み出すのだと思う。
51投稿日: 2025.05.28
powered by ブクログ「いい話」ではあるけど、好みの違いであまり刺さらなかった。 出てくる人が基本的にみんなステレオタイプだし、ところどころのセリフがきれいすぎる感じがして…
5投稿日: 2025.05.28
powered by ブクログ終わり方が本当に本当に良かった。 初めは癖の強い二人だなと思っていたけど、こんなに愛しくなるなんて、、 春彦の死の真相は?という流れも引き込まれて面白かった 生きることは食べること、を感じた
4投稿日: 2025.05.28
powered by ブクログ身内の突然の死や離婚からのアルコール中毒になりかけていた主人公の薫子が、突然家事代行のボランティアをやることになり、セルフネグレクトや育児放棄等の家庭の重い問題に向き合いつつ、その活動の中で身内の死の原因が紐解かれていくという話しで、色々な要素がてんこ盛りで読んでいて飽きなかった。 でてくる要素を並べると暗い小説になりそうなのに、せつなの料理という癒やしの要素だったり、中年女性として開き直った薫子と、サイコパスっぽい発言を繰り返すせつなの、遠慮なく切れのあるかけあいには漫才っぽい要素があって、単純に重苦しい作品ではないので読んでいて楽しかった。 展開はどんどん暗くなっていくのに、薫子が対人関係においてとても精神が太く、どんなに相手に邪険にされても気にしないので、軽快に読み進められてよかった。中年女性ならではの肝の座り具合だと思った。 終章の薫子からせつなへの提案は正直怖・・・と思った。ただ、本当に心に傷をおった人たちには少々強引なくらいのおせっかいも必要というのが、この小説全体のテーマなのかもしれないと思った。 カフネの由来がポルトガル語の愛しい人の指に髪を絡める仕草を意味する言葉というのが、いい言葉だなと思った。
5投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本屋大賞ということで、手に取ったがまさに誰が読んでも、「良かった」と言えるような作品だと思う。 料理が美味しそうと言うよりかは、食べている人物が、それぞれのシチュエーションで、それぞれ抱えているものがある中で絞り出した表現が、「おいしい」という言葉なんだろうと感じた。 本で泣ける人は泣く作品であると思う。 この場に存在しない人物が、それぞれの人間に影響を与えていく感じが、「桐島、部活やめるってよ」などの著名な本に近いものがある。 手作りの料理が食べさせてもらえること。それは当たり前じゃないことが身に染みた。
3投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログ『川のほとりに立つ者は』を思い出しながら読了。善意の押しつけが万人に受け入れられる訳ではないこともあるが、本書のように相手のことを強く想いながら強引に他者を救う行動を取れることも必要だと実感する。手を差し伸べないと助けを求めない人もいる。所詮家族であっても他人を理解することはできないからこそ、他人を思いやり繋がろうとする願望を誰もが心の奥底に持っている気がする。料理の描写も上手い。せつなの言葉「おにぎりを作れるようになると、人生の戦闘力が上がる」が好き。
7投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログ面白かった。読書にハマってまだ日が浅いが、こんな本達とこれから出会っていけると思うと人生がワクワクする。
5投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この本を読んだ人に「セルフネグレクトの話が出てくるよ」と教えてもらわなかったら読まなかっただろうな。教えてくれた人に感謝。 人が再び立ち上がれる爽快感って小説の中だからこそ味わえる醍醐味だと思う。 自分の世話をすることとSOSを出すことってすっごく難しくて、春彦がトキさんにアドバイスしたことはとても大事な視点だと思った。自分のことは自分でしか救えないけれど、誰かを助けようと思える人は、誰かに助けられたことがあるからだよなあと今一度思ったりした。助け合いって胡散臭く感じるけど、せつなの性格と家事代行サービスがいいクッションになっててすんなり受け入れられた。
5投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログ主人公だけでなく、脇役である、各々の登場人物の過去や人物像や背景がちゃんと丁寧に描かれて尊重されて大切にされているのが伝わってきて、とても良かった。 不妊治療を経て流産後に、急に夫から謎に離婚を迫られ、独り身になった上に、歳の離れた弟の急死。 孤独で、不明瞭な事だらけで、自暴自棄になっていた薫子が、弟の元カノと出会い、話が進んで行く。 家族であったり身近な存在だからと言って、その人の全てを理解しているとは限らない。 家族も他人も自分には計り知れないものを抱えていたりする。 本当にその通りだ。 カフネ、愛しい人の髪を撫で梳くこと。 私も今、辛い時期だからこそ、そんな愛や優しさに触れた気がした。
12投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログ本屋大賞受賞の話題作ということで購入。 個人的意見としては「面白いお話」ではありましたが、「最高のお話」ではなかった。 それでも、この内容は誰かにとっては「最高のお話」になるな(実際、本屋大賞も受賞されてますしレビューも良い)と感じたので好みの問題ですね。 ページ数的にもテンポ間的にも読みやすく、比較的女性の方が刺さりやすいストーリーではないかと思います。 誰かと何かを分かちあうこと、誰かと共に生きるということ。 そんなことを学び、感じることが出来る良い作品に仕上がってます。
3投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログこんな物語を編み出す作家がいるなんて!! 誰にでも愛されていた12才年下の弟、春彦。 彼の元恋人小野寺せつなとの関係を通して自分自身を見つめ直すことになった薫子の物語。 この物語の根底にあるのは親子関係。 親は子供を愛するのは当たり前、子供のために生きるのが親、という世間の常識に一石を投じる。 自分が何をしたいのか、何のために生きていくのか考えたことも無かったが、シニア世代になった今、考え直してみたい。 物語のあちこちに散りばめられた美味しそうな料理の数々も幸せな時間をくれました。
4投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログ本屋大賞一位ということで一読、、、✨ 読み終わった後のじんわりとした温かみと底知れない感動がすごい。 死に方は自由っていうけれども、最後は自由な生き方を選び取る方向になるっていうのがすごくいいなって思った。 人との関わり方、人の愛し方についてすごく考えさせられるし、だからこそ、人と関わっていきたい、人を愛して行きたいという思いを湧き上がらせてくれるお話で、ものすごく幸せな気持ちになれた。
5投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログ人生の悲哀を詰め込んだ感じだけど、それが美味しそうな食べ物にマイルドになっていた。 『それでも人生は続いていく』という『火花』に少し重なった。
7投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログ出だしの喫茶店での待ち合わせシーンから心を鷲掴みにされる。明らかに卓越した作家だ。テンポの良い人物、情景描写が徐々に解き明かされる伏線になっている。何よりも幸せになっていなくてはならない家庭というものが、現代日本の様々な問題から不安定でつらくなっている。そこに家事代行サービスとして果敢に挑んでゆくコンビを読むことは、爽快だ。ここはこの本の一番の見せ所だろう。そして謎だった大切な家族の死が、次第に明らかになるにつれ、主人公の心が変化してゆくことに、こちらまで癒される。ここまでは良い作品にあることなのだが、結末が自分の見通しを超えた新たな境地だった。これこそが作者の描きたいことだったかと思うと、辛い状況の日本で生きるのも悪くない、可能だ、頑張ろうと思える。テーマを盛り込みすぎという感想もあったが、それがまさに複雑な現代日本社会たる所以で、そこに生きる者に希望を与えてくれる作品だと思う。
8投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログ誰からも愛されていた最愛の弟が死んだのはなぜ?バツイチ41歳、アルコール中毒予備軍の姉が、凄腕料理人の弟の元恋人と謎を追いかけるミステリー…という読み方だったら、本屋大賞に選ばれることはなかったと思う。生と死、再生と成長の物語でした。
4投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログ人間は自分以外の人間のことは何ひとつわからない。わかったような気がしてもそれは思い込みに過ぎない。 いくら言葉を尽くしても簡単には伝わらない。 でも言葉では伝わらなくても誰かが誰かの為を思って作った料理が直接心と体に響くこともある。 そしてそんなことができる せつな はスゴイ。 最後 薫子のとった行動には正直少し引いてしまったが これが彼女の〝私はあなたと一緒にいたい。〟という気持ちを全力で伝えた結果なんだと思うと さすが面倒くさいまでに真面目で努力が信条で仕事ができる薫子さんのなせる業。薫子もスゴイ。 作中にはシビアな場面も度々あるが重くなりすぎないのは薫子とせつなそれぞれのキャラクターによるところが大きいのかな… 人を頼れない所とか頑なな所とか似ている2人の強めの掛け合いが面白い。 これが春彦の目論見だったのならばそれは成功だったんだろうな。
15投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログ読み終えてまず卵味噌の作り方を調べました。 登場人物の誰にも感情移入とか同感とかしなかったのに、魅力的で面白かった。 不妊治療、離婚、遺産、病気、同性愛、子を持つかどうかの選択、家族愛、仕事、ボランティア、そして3食食べるということ。 こう書き出すと盛りだくさんだね。どこに引っかかって感想を持つかで、その人の悩みが浮き彫りにできそうだね。
3投稿日: 2025.05.26
powered by ブクログ家族、病気、ジェンダーの話など色々盛り込まれていた。他の人の投稿を見てしっくりきたのだけれど、詰め込みすぎなんだ。もっとシンプルな方が良かった気がする。 そして家事代行サービスを利用するのは、育児や介護で疲れている人のためだけではなく、他人には見えない原因もある。そういう事は分かりにくいので、気がつかれにくい。そういう人たちも見捨てない様な温かさを感じた。
5投稿日: 2025.05.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読んでみて、作ってみたいと思った料理が色々。読みやすく、面白かったけど、途中は詰め込みすぎのような感じも…弟の死因をテーマにしたミステリーでもないのであれば、もう少しシンプルな方が私は好きです。カフネって素敵な意味だなと思いました。
6投稿日: 2025.05.26
powered by ブクログ生きるとは、食べること。 どうしようもない心を癒してくれるのは、美味しいご飯かもしれないし、ただそばにいることかもしれない。 家族や恋人や友達の愛情の形について考えさせられた物語。
3投稿日: 2025.05.26
powered by ブクログ2025年の本屋大賞作品 仲の良かった弟が突然、亡くなり、旦那とも別れ、両親との仲はギクシャクする薫子。弟の元恋人の「せつな」に弟の遺産を渡すために会うことになる。 きちんとした性格の薫子だけど、お酒に逃げるところがある。一方の「せつな」は、料理は上手だけど、非常識な行動や言動もあり、人付き合いが苦手。それでいて、不器用な優しさがある。そんな二人が、「カフネ」と言う家事代行サービスの会社で働くようになり、お互いを必要な存在とするようになる。 「カフネ」とは、愛する人の髪に指を通す仕草であるとのこと。 最初は反発する二人だけど、せつなの作る料理を通じて、薫子の気持ちは、溶けていく。一方、せつなの境遇が分かる後半は薫子がせつなに対して、グイグイと近づいていく。 最後まで、強がりな態度を変えないけど、最後の場面は、せつなに、本当に頑張ってきたねと伝えたくなってしまう、そんな場面でした。 薫子が、せつなを呼び出す際の「うるさい小娘ね。いいから黙って顔かしな」の一言は、薫子からそんな言葉が飛び出すんだと、思わず、こちらもクスッとしてしまうけど、せつなのその時の顔も見てみたいと思いました。 弟のことも、家族であっても分からない部分があって当然だし、家族だからこそ、逃げられない部分もある。信頼できる人がいることは本当に素敵なことだと思う。 もう一つのテーマである、食べることで人は再生していく。人のやさしが詰まった料理には、それだけの価値があるのだなと。
13投稿日: 2025.05.26
powered by ブクログ切なくそして力強く、最後はなんかしらなんか良いことあるかもなーなんて思える作品でした。 とにかくお腹空きました笑
3投稿日: 2025.05.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
誰にでも優しく常に笑顔を絶やさない春彦が、本当は味覚さえも持たず自分自身が空っぽで生きていたり、クールで堂々としていて強く見えるせつなが、本当は失うことを恐れて人との繋がりや自身の未来を捨てることで生きていけてたり、 穏やかで賢くソツなく何事もこなしている公隆が、本当は家族や子供に対して愛情を感じられずに生きていたり、 他人の事は本当に分からないものなんだなと思った。SNSでキラキラしている人も裏では悩み苦しんでいるのかも… 人生は痛いし、苦しいことばっかりで、そんな時は 整った部屋と美味しい食事で命を繋いでいくしかないのかなぁと。出来れば隣にカフネの対象になる存在がいれば最高なのかな。
4投稿日: 2025.05.26
powered by ブクログ▼配架・貸出状況 https://opac.nittai.ac.jp/carinopaclink.htm?OAL=SB00558474
1投稿日: 2025.05.26
powered by ブクログ薫子のバツイチ41歳なめんなよのような反骨精神のようなものがグッときました。中盤ぐらいから色々な展開があって最後まで楽しく読めました。
3投稿日: 2025.05.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
村田沙耶香の「マウス」に出てくる変わった子とせつなのキャラが己の中で被る。まあ……優しい話だった。私は暗い話の方が好きなので、なんというか、「よかったね〜」というサラッとした気持ちで読み終えたが、まあしかし面白かった。不妊治療してる人って休日のフードコートなんか子どもだらけでつらくて行けないだろうなと思った。 まあしかし、小説ってやっぱり現実を無視して描くことはできないんだろうか。LGBTネタ、コロナネタ、もうわかったよという感じがうっすらとする。コロナのなかった世界のことはもはや描けないんだろうか(そんなにコロナについて深い描写があったわけではないが)。現実から離れたくて小説を読んでるのに現実の苦悩が描かれてるとなんか、逃れられないのかよって感じがする。 あと、直前に読んだ「おいしいご飯が食べられますように」は健康的な食事を憎んでいる人の話だったので、向こうの主人公の二谷がこれを読んだらものすごい苦々しい顔をするであろうなーと思った。
3投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログ風変わりな話ではあるけれど、嫌いではないな。家事サービスをボランティアで行い、困った人を救い、自分も救われる、というのもいい。
12投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログ今年度の本屋大賞受賞作品。 ー人間は自分以外の人間のことは何一つわからない。わかったような気がしても、それは思い込みに過ぎないー この人感じ悪いな、なんか変な人だな と思われる人でも何か理由があるかもしれない。 この人いつも楽しそうだな、いつでも笑ってるな それはこちらに気を遣ってるだけなんじゃないか。 そんなことをずっと考えながら人と接したら きっと疲れてしまうだろうから どこかにそう思う気持ちを持ち合わせていることが大切なんだろうな。 ーおいしいって思うことが、楽しいって思うことが、うれしいって思うことが生きていくうえで大切なことー 食事に必要なのは、こーゆーことなんだよなって思う。高級な食事がいいわけじゃないんだよね。 最後は泣きっぱなしで カフネ この言葉が素敵で 最後のシーンもとても好きでした。
12投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログ【カフネ】の意味がすごく良かった。 読んでて辛い部分もあったけれど、家事や料理を通して紡がれていくストーリーに感動した。 みんな色々抱えて生きていっているのだなと感じた。
6投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2025本屋大賞。ノミネート作10作中5作目読了したけど圧倒的に良い。泣ける。不器用な薫子とせつな。少しずつ理解し合っていく様子や、料理(や家事代行)で人を助けられるのは素敵なこと。卵味噌と豆乳素麺は作ってみよう。
4投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログ弟くんの苦悩はなんかわかるなーって。気にしいで周りに気を遣う人って、普通の日常を送っているように見えて、心はすり減ってるんだよな。自分の気持ちの赴くまま行動するきっかけがあれば人生は好転するかなーって。みんな自分のことに必死だから、意外と身近な人のことってわかっているようでわかってないよな。
5投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログ明日誰かに優しくしようと思える本でした。 * 食べ物で癒やされるときというと、風邪で弱っているときや疲れているときが多かったなと思い出しました。 自分は料理が得意ではないので、こんなにおいしい料理が作れる人を尊敬します。 誰かに料理を作ってもらったら、心を込めておいしいやありがとうを伝えようと思いました。
11投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログ弟の死をきっかけに、弟の元恋人と深く関わっていくことになる話。 さすが本屋大賞ですね。良かったー。 近くにいる人の苦悩を知らず、自分の苦しみにばかり目がいってしまう。確かに、今の日本で生きることは困難かもしれないけど、自分の不幸を憂うのではなく、誰かの不幸のために寄り添うことで、幸せが自分に返ってくるのかなぁ。 弟の死の謎もあったり、伏線回収を丁寧にしながら進んでいって、そのどれもが胸にくる。 作中にでてくるせつなの料理がどれも美味しそう。レシピ本出して欲しい。
6投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログ心も体も安心して美味しいご飯を食べられることの大切さを改めて感じれたし、家族でも友達でも恋人でも、いつ何時何が起きてもあの時ああしていればって思わないように日々を伝えて行動に出さなきゃなってすごく思った。
4投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログカフネ 著者:阿部暁子 ナレーター:岸本百恵 はじめは小野寺せつなの態度になんて人なんだ…!!と感じつつも読み進めるとそれぞれの背景が浮き彫りに。 一件、薫子とせつなはチグハグな2人だが喧嘩をしつつも日を増すごとに2人の仲が深まっているのを感じた。 弟の死はそういうことだったのかと納得しつつも、薫子の思い切りすぎる決断には目を向いたし、どんな結果になるかはわからなかったが、こんな関係の2人もいいのではないかと…暖かい気持ちになれた。 夫婦ではなくとも家族でなくとも、支えたいと思う関係性を見出せた主人公は幸せな人だ。 ------------- サマリー(あらすじ): 一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。 やさしくも、せつない。この物語は、心にそっと寄り添ってくれる。 法務局に勤める野宮薫子は、溺愛していた弟が急死して悲嘆にくれていた。弟が遺した遺言書から弟の元恋人・小野寺せつなに会い、やがて彼女が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに。弟を亡くした薫子と弟の元恋人せつな。食べることを通じて、二人の距離は次第に縮まっていく。 ------------- 読了日:2025/05/01
13投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログ今年の本屋大賞受賞作。ですが、僕は今ひとつ響くものがありませんでした。普通考えられらない手段を提案するまで、なんで薫子がせつなにあんなに寄り添おうと思ったのか、そこまでの心の過程が謎。そんな薫子に、僕だったら気持ち悪いほどのおせっかいを感じてしまう。せつなが過去の経験から未来を信じなくなったことはよくわかるけど、心を寄せる薫子の心の動きが描かれてない気がしてしまうのです。
15投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一言で言って最高。 なんと言うジャンルかはわからない。人生。それも最近のリアルな人生。 八王子というのがこれまた身近で身に染みる。 男女の恋愛、家族の愛など、ありふれたテーマはあるが、このようなテーマは珍しい。一方で、現実的にあり得そうな当たりが、読者を引き込む。 評判だったので読んだが、想像を超えてきた。 【泣く】という行動に関して、ここまでたくさんの表現はあっただろうか。昔でいう【枕を濡らす】という婉曲表現がたくさんあった。 (目元のあたりからポツポツと透明な雨が降る)(視界が水没していく)(潤んだ瞳がゆっくりと水をたたえて揺らめく)(鼻の奥に込み上げた熱を懸命に堪えた)
5投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログ野宮薫子の弟 春彦が突然死してしまう。 春彦が残した遺言書から、弟の元恋人・小野寺せつなに会う。 やがて、せつなから家事代行サービス会社「カフネ」でのボランティア活動に誘われる。 ボランティア活動を通して、サービス利用者と出会い、弟やせつなの印象が変わり始める。 読み進めると思い込みが、心苦しさや愛おしさに変化していくところがこの作品の面白さだと感じた。生い立ちや思いを理解した時にどのように受け止め、行動するのか自分なりに考えるきっかけとなった。 自分が弱っている時も、誰かのことを思い行動するのはなぜなのだろう。 おそらく、自分の苦い経験や過去の過ちを、相手が経験して欲しくないがために、善意として行動することがあると思う。 しかし、その行動は、相手からしたら不快・嫌悪を感じる可能性もあるだろう。自分もそう思う時がある。 そういった場合、受取る側として、なぜ相手がそのような行動を取ったのか聞き、結果どうするのか自分で決めていいと思う。 そして、伝える側は、相手の決断を否定せず、寄り添う姿勢が大切だと感じた。 相手のことは全て知ることは不可能であり、ほとんどが自分の思い込みで生きている。 それでも笑ったり、泣いたり、苦しかった経験が、自分を作り、後に愛おしく感じるようになれればなぁと感じる作品だった。
4投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログつい最近大切な人を亡くした自分にとってはとても突き刺さる内容だったけど、それと同時に人はいついなくなるのかわからないのだからこれからどんな形であれ関わっていく人たちには精一杯優しく寄り添えたらいいなと思えた。そんな暖かい気持ちになれる本。
5投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログ気になって1日で読み終えた。後味が悪そうになりそうなところが綺麗に回収されていて良かった。小野寺さんの料理、食べてみたい
11投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログ子宝に恵まれず、その後離婚、荒んだ生活を送っていた主人公。そんな中、弟が急死、その元カノと会っているときに体調を悪くし、手料理を振る舞ってもらう。無愛想なその元カノは、家事代行で料理を担当しており、それをきっかけに、主人公は家事代行のボランティアを始めるのだったが、活動を通して、主人公の心境や生活が次第に変化してゆく。。。 死生観、多様性、貧困問題など、内容盛りだくさんです。 それぞれが丁寧に描かれていて、琴線に触れる部分も多いのですが、いろいろありすぎて、消化しきれませんでした。 でも、完成度は高く、本屋大賞は頷けます。
22投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログ一人で生きていく事になった主人公が「ありがとうと言ってもらって自分が助けてもらえた」「わりと嫌いじゃない、の言葉だけでこの先1か月生き延びられる」というシーンは自己肯定感の低い我が身も覚えがある。 弟が「自分の欲しいものが分からなくなるほど誰かの(親の)欲しいものに合わせて生きてきた」には自分の息子に対してそうではなかったか?と省みせられた。 自分への愛情が兄妹で違う事で生まれる親への渇望と絶望も味わってきた事だった… でも、結末は納得がいかない。 パートナーシップ宣誓や養子縁組って、そんなに唐突に無造作に提案していいの? もうちょっとナイーブに扱ってくれない? 薫子でなく、せつなを見守ってきた女社長だったら分かるけど。 最後にカフネ(愛する人の髪にそっと指を通す仕草)をお互いにするんだけど、違和感を覚えたのは私だけなの? それってもっと踏み込んだ関係性の人がするものだと思うのは、私の読解力が足りないのかなぁ?
10投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログうまくいかない人生と、思いがけない気づきと、踏み締めながら歩いていく強さに、ただただ、わかる…わかる…と共感できた。 隣の芝生は青く見えていても、本当はみんな何かを抱えて生きていて、それでも生きていくのだと。切なさと愛おしさが染み込んだ。 小説は久しぶりだったけど、読んでよかった。
13投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログ親友であれ、肉親であれ、配偶者であれ人の心の中はわからない。外見やことばでは本心はわからない。親のエゴで生まれてきたのだから、人生は子が好きなように生きてよい。玉子味噌食べてみたいし、「アガベ・ベネズエラ」も咲いたところが見てみたい。「カフネ」いい言葉ですね。
4投稿日: 2025.05.23
powered by ブクログ後半、込み上げてくるものを堪えきれない場面がいくつもありました 誰かを大事に思う気持ちは尊くて、強い
5投稿日: 2025.05.23
powered by ブクログ本屋大賞ということで気になり、ふと手に取った。 薫子さんの行動・言動にはエネルギーをもら得たが、せつなさんの過去はもうちょっと掘り下げて欲しかった。あと、基本的にみんないい人な気もする。
5投稿日: 2025.05.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
カフネはポルトガル語で 「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」 こういう日本語にはない表現の言葉に魅力を感じえないのは人の性でしょうか・・・ 本編の中盤からのメインとなってくる会社の名前になっているというだけでなくラストにも絡んでくるとは、なんてずるい!!!(拍手) ツンデレ優しいガールはずるいよぉ笑 だんだんと各々の振舞の謎が解けていく様子は、読んでて面白かった。 ストレスや日々の忙しさで疲弊しきっている人に、カフネのような気持ちを思い出すくらいの余裕を与えられるための会社ってなんてすばらしい会社なの!? 株があるなら爆買いしますけど!? 普段、なかなか本を読まない私でもするすると入ってきて、ものすごく読みやすかったし、なんだろうな。。。この手の作品は、もれなくドストライクなんだ。。。。 人が鬱になったり、落ち込んでるところから救われたり立ち上がる系。 それと、本作はご飯もの!つまりはランチの女王なんよ。 本の帯の【「おいしい」と泣くことから再生は始まる。】 とはよく表現したもので、これはすんごい。。。 ご飯がめちゃくちゃ美味しそうだし、一級の料理人のルーツがプリンとかおにぎりで、原点にして最強って言うのもすごくいい。 卵味噌は間違いなく作りたくなるやつ。 泣きながらご飯を食べたことがある人、ランチの女王の竹内結子に共感したころある人ならまず間違いない作品だと思います。 【料理が人を救うことを信じてる】っていうせつなさんの姿勢がすごく良くて。 あんなにぶっきらぼうなのに、これだけは裏切らない!確信を持ってそう思える!! だから作る!!!みたいな不器用さと頑張る姿。。。 だからこその強さだし、戦いながら人を救う様子に心が癒されていく。 自分も経験があるのだけれど、心が荒んでいくと、とにかくご飯がおいしくなくなるか、食べられなくなる。 馬鹿みたいにドカ食いするけど、心から満たされはしない。もしくは、食欲が消え去る。 ひどいときは体が何かを欲することすら放棄する。空腹の感覚もないのに、体はどんどん痩せていく。 部屋は本当に汚くなる。元々、掃除をあまりしない性質なので、普段とそこまで大差ないといえばそうなのだが、とにかく服が散らかる。 かろうじてゴミ出しはしていたものの、洗い物は限界まで溜めちゃったり、洗濯をする気力もない。 そんな生活になってしまうのは、私だけじゃなかったんだ。。。っていう共感と こんな素敵な人たちではないかもしれないけれど、 こんないいものなら私も家事代行を利用してみたいと感じました。 遺言書のことも、考えたことなかったなぁ。。。 失恋しても、離婚しても、流産しても、親しい人が亡くなっても、ある日突然仕事が亡くなっても、人生は死ぬまで続くわけで。 絶望のさなか、もしくはそこに至る前に、こんな形で助けてもらえるような手段や場所は一つでも多く確保したり知識として蓄えておきたいと思いました。 読み終わった後、作者の阿部暁子先生の画像を検索したら、私がイメージしていたトキさんみたいな人出てきて、なぜか親しみを感じました。。。 久々に小説を読んだのですが、非常に好みの作品で、読み終えた今”ロス”がすごいです。もうこの物語の世界に触れられないのか、彼らを感じられないのか、寂しいな… 読書量が少なすぎて、本を読んでこんな気持ちになったのが初めてでした。今までは、余韻に浸ったり、満足感でいっぱいになることはあっても、ロスを感じたのはアニメやドラマでしかなかったので、思い出の作品となりました。 またしばらくしたら読み返してみようと思います。
5投稿日: 2025.05.23
powered by ブクログ本屋大賞とったことでオーディブルで聴いてみました!序盤は内容がよくわからなかったけど中盤から後半にかけて面白かった!愛とは何か幸せとは?と考えさせられる内容でした!
5投稿日: 2025.05.23
powered by ブクログ必ず死ぬことだけが約束された人生の中で、子供が欲しいと思ったり、結婚したいと思ったり、人を助けたいと思ったり、もう生きたくないと思ったり、私たちの人生はちっぽけだけど壮大だなと思った。 自分を救ってくれるのは必ずしも自分と同じ考えを持った人ではないし、やっぱり人は1人では生きていけない。著書を読んで、私を支えてくれる人のことを考えて温かい気持ちになった。 人はみんなあったかいということを思い出した。
15投稿日: 2025.05.23
powered by ブクログさすが本屋大賞を受賞するだけあった読み応えがある。 家事代行サービス「カフネ」。ポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す」という意味だそうだが、これが単語になっていることが凄いとそもそもポルトガル語に感心。 そのカフネには亡くなった弟の本彼女(せつな)との関係で関わる主人公。社会的な意義を感じつつ、せつなとの関係作りが難しい。強い女を演じているせつなは実は辛くて厳しい現実を背負っていた。死後に弟の事実を知り、そしてせつなとの想像を超えた関係に慄く。家事代行を通して描かれる社会課題と合わせてこの関係が深くてページをめくる手が止まらなくなります。
12投稿日: 2025.05.23
powered by ブクログ心がホカホカした。 優しくてちょっと不器用で素直じゃない。 下手くそな生き方だなぁと思いつつも、下手くそだからこそ、ちょっと欠けてる部分があるからこそ誰かを救うことができるのかも。
4投稿日: 2025.05.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
食べることは生きること。 どこか不器用なせつなと大切な人を失い生きる意味を失いかけていた薫子がどこか必然的に出会い、美味しいご飯を食べる。 せつなと薫子が互いにあなたの大切な人になりたいと願う。とても温まるシーンでした。 また、薫子がせつなを序盤は「女」と呼称していたが、次第に「彼女」と変化していった部分は個人的に嬉しいかったです!
5投稿日: 2025.05.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『カフネ』…愛する人の髪にそっと指を通す仕草 これだけでももう泣きそう GW前から読み始めたのに読み終えるのに随分時間がかかってしまった一冊でした 最愛の弟の突然死から始まり、夫との離婚、子供が欲しくて欲しくてたまらなかったのに授かることができなかったこと…なんだか切なすぎて自分と重なることが多くて辛くなってしまった せつなとの出会いが薫子の明日を希望に変えてくれた…食べることは生きること…ほんとうにそのとおりと思う 私も愛する人の死からなかなか立ち直れず、友人が何か食べさせなくてはと持ってきてくれた、わらび餅がとても美味しくて美味しくて涙が止まらなかった記憶があります せつなのご飯とカフネの活動が薫子を立ち直らせてくれた…せつなの病が良くなること、そして薫子との良い関係が続きますようにと祈ります 弟さんの死が自死ではなくて少し救われました とりとめのない私の感想…
91投稿日: 2025.05.23
powered by ブクログ冒頭は昨年の受賞作の成瀬のように「小野寺せつな」無双な話なのかと思っていたが、語り部役と思っていた薫子が自分の人生に意味を見出して前向きに生きていく姿が印象的な良作。 長く生きていると当然に思い通りにならない事もあり時にはそのせいで生きる気力さえ失われる事もある。そんな状態から抜け出すきっかけが「人から必要とされていると実感できる事」なのは非常に共感できた。結局自分自身で明確にやりたい事があればいいが、多数の人は特に人生で成し遂げたい事が明確にあるわけではないが、それでも人から必要とされればそれが自分の人生の意味になるのかもしれない。 一方で春彦の人物像は正直よくわからない。まぁいい人なんだろうとは思うが、話の展開の一つに「春彦の死の謎」があるわりには春彦その人の人物像、特に同性愛の設定などは蛇足に感じた。小野寺せつなの生い立ちも苦労したんだな、は良いとしても今の人物像との関連も深みがない気がする。最後の薫子の申し出にまつわるやり取りも何か唐突感がある。 全体として決して悪くないんだけど、こう言った細部に少し粗さを感じるのが少し残念ではあった。
16投稿日: 2025.05.22
powered by ブクログ文学書評 読書レベル 初級〜中級 ボリューム 302頁 ストーリー ★★★★★ 読みやすさ ★★★★★★! ハマリ度 ★★★ 世界観 ★★★ 知識・教養 ★★★★ 読後の余韻 ★★★★★ ☆2025本屋大賞受賞作☆ 一言感想:読んでよかった!本屋大賞になった理由もよくわかる!「人間関係」に悩んでいる方にオススメ! 本書で描くテーマや設定は、特に「人間関係に悩んでいる人」のど真ん中に突き刺さるテーマで、私も心を抉られる名言の数々に驚いた。ただ一点、本書の大きなテーマでもあるが、人それぞれ感じ方や捉え方の違いがある中で、少し極端な表現や設定に戸惑いを感じてスッと感情移入ができないまま終えてしまった感じに、、、。 それでも!文章がとても丁寧で読み心地が物凄くいい!そして何より「色彩」と「料理」の表現力がズバ抜けています、はい。
77投稿日: 2025.05.22
powered by ブクログ家事代行で行った先で何やかんやするような話想像してたら、意外と主人公周辺でのお話でした。 誰かを助けるのも難しいけれど、誰かに助けを求めるのもまた難しい。 けれどけれど、見ているほうからすると手は伸ばさせて欲しい。そういう優しさの難しさみたいな所がすごくよく書けていて面白かったです
6投稿日: 2025.05.22
powered by ブクログ読みやすかった。出てくる料理の描写が良くて毎回食べたいな〜って思いながら読んでた。 人って見た目だけでは何を抱えているかわからない。 みんないろんな事情があるよね、それを抱えながら助け合いながら生きてるよなって改めて思った。
14投稿日: 2025.05.21
powered by ブクログ強そうに見えても、ニコニコ笑ってても、その人にはその人にしか分からない苦しみや悲しみがあって、表面だけで判断するべきではないこと、想像は想像でしかないということを改めて感じた。 お節介であったとしても、それでも伝えようと行動する薫子に救われる人はいるし、生かされる人もいる。薫子自身がそうだったからこそ、そう信じて一歩踏み込める。他人にどこまで踏み込んでいいのかとか、距離感とかが曖昧で、特に現代では気を使い、衝突をできるだけ避けようとしがちだけど、こういう人間臭い関わり方も時には必要だし、ネット上じゃなくて生身の人間としての「他人」って希少価値意外と高いのかも?と思った。 ほぼ全ての登場人物に抱えてるものがあって、それぞれが「重たい話」の中にいる。現実世界では重たい経験しててもなかなか人に話さないし、聞けないから、誰にも相談できなくて孤独に感じることもある。 架空の人物たちであるけれど、それでも「みんな何かを抱えてる」と思えることは、それだけで私の心の支えになる
16投稿日: 2025.05.21
powered by ブクログ離婚や弟の死で身体も心もボロボロの主人公が食事や人物に救われていく話。カフネの仕事の編も、重要人物らの根底に迫る編もすごく好きでした。家事代行をお金持ちが利用するものと思い込んでいたけど、ほんとうに必要とする人たちが利用できるものだったら救われる人がたくさんいそう。主人公のぶっ飛び感も最後には笑えるぐらいになり、すみれさんとの絡みも絶妙。弟さんの生き方や死については、例え家族だとしても自分以外は全て他人だよなーと考えさせられた。これからも二人のカフネのコンビネーションを見たい。
13投稿日: 2025.05.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この本を手に取ったのは装丁とタイトルカフネがポルトガル語で愛する人の髪にそっと指を通すしぐさで優しさに包まれていることです。 主人公達全員に似てるところがあり感情移入してしまいました。味覚も失われ嗅覚もなくなり嫌われない為に自分を守る為に嘘をつく、、結果食にこだわりなどなく部屋も汚い。どうでも良くなっちゃうんですね、重い病気持ってるからせつなにも恋人に裏切られたので薫子にも共感できます。色々な料理が出てきますがプリンとかピザとか高級料理じゃなくて普遍的な料理が美味しそうだし求めちゃうんだなと思いました。 私達もカフネの登場人物達も傷つけられたしきっと傷つけた。でも登場人物達は過去の自分を癒せるのは今の自分。強く願ってるから希望と暖かさに包まれてます。私も変わって優しい心を自分にも他人にも持っていきたい。まだ読み切る前に実は養子縁組の話を聞こうと予約していました。最後に薫子が取った行動、正直驚きました。この本を読んで一人でも思いやりができるこの世になれば幸いです。
6投稿日: 2025.05.21
powered by ブクログ読んで良かった 「心あたたまる系で 最近読んだ小説でおすすめの何?」と聞かれたらこの作品を推す。 風景の描写も心地よくて同じ景色を見たらきっとその一文が浮かぶくらいお気に入りになってしまった。 スピンオフが楽しみです
5投稿日: 2025.05.21
powered by ブクログ自分が見ている世界がすべてではない、 見ている世界はほんの一部。 外から見て大丈夫そうに見えても、 全然大丈夫じゃない人もいる。 親子や兄弟、夫婦のように近しい関係であっても自分以外の人の本当の気持ちはわからないもの。 そんなことを考えさせられた作品。 物語に出てくる食事の数々が美味しそう。 卵味噌というあったかいごはんにもおにぎりにも合う青森の郷土料理も初めて知り、ぜひ食べてみたい。
8投稿日: 2025.05.21
powered by ブクログAudible聴了。 さすが本屋大賞受賞作。なぜ急死した弟が「婚約者」(家事代行サービスに勤める凄腕料理家)に遺産を残し、彼女はそれを断ったのか? なぜその姉は彼女を手伝うのか? なぜそもそも彼(弟)は死んでしまったのか?等、殺人はないけど、ミステリ風でとても面白かった!
5投稿日: 2025.05.21
powered by ブクログ食に関わった本が好きで読んだ。こんな人間関係ある?小説の世界と思ったけれど、料理がよかった。家がぐちゃぐちゃ、疲れている住人に染み入る素朴な料理がスッと入ってきた。 美味しい食事、生きていくためにこれが大事!
6投稿日: 2025.05.21
powered by ブクログいくつになっても、自分を、大切にしたい人を、大切にできる。 そういうメッセージが伝わった。 薫子とせつなの未来が幸せであってほしいと願わずにはいられない。 最後のシーンは映像として見てみたい。
9投稿日: 2025.05.21
powered by ブクログ努力では全く太刀打ちできないことってあるよね……って、薫子さんの語りをしみじみ読んで共感した。 それぞれの事情、思惑、考え、思いがあって理解するのは難しいけれど、感情とはまた別に、相手のことを知ろうとする姿勢や態度は大切なんじゃないかな。 助けを自ら求める事の大切さも分かった作品。 登場人物達が顔を上げ、新たに前へ進もうとしてるイメージが湧く、清々しい読後感だった。
10投稿日: 2025.05.21
powered by ブクログ実際にこういう関係ってあるのかなぁ。 この物語の中の人と人とのつながりって素敵だなぁ。 どん底でも、なんとか毎日過ごしてさえいればある日突然救いの手が現れるってことあるよなぁ。 どんなに人間関係が嫌になっても支えてくれるのは結局人なんだよなぁ。 とか、これまでの自分の人生も振り返りながら読んだ作品でした。 この物語の登場人物は、何かしら抱えているものがある人ばかり。 見た目では分からない相手の事情がある、それを配慮しなければならない。
5投稿日: 2025.05.21
powered by ブクログ美味しいご飯 大切な思い出 大切な人 愛おしい人 辛い出来事 嫌いな食べ物 好きになれない人 自分を傷つける人 嫌な思い出 傷つけたこと 感情むき出しで罵声を浴びせたこと 意外な人とご飯を食べたこと 戻りたいと思うこと 戻ることはできないと悲しむこと 進むしかないと心に決めること 生きるしかないと言い聞かせること 辛いことばかりだと悲観すること でも 幸せかもしれないと思い直すこと これらを全部 鍋に入れて かき混ぜられたものが 人生っていう感じ という感じの本
4投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログ弟の元恋人と姉。 弟がいる私にとって想像しながら読めた 食を通してたくさんの人を救える、そんな人になりたいと思いながら読みました! せつなが作る食事の描写で何度お腹がすいたか…
5投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
みんな何かを隠してて、でも誰も騙そうとしている訳でも嘘をつくつもりでもなかった。後になってわかるそれぞれの行動や言葉、態度の理由がせつなくて苦しくなった。 春彦が自ら死ぬことを選んだんじゃなくて、その逆で自分を生きることを選んでいたんだって分かって安心した。 薫子とせつなは最初と最後また同じ場所で待ち合わせするけど、もう見え方は全く違ってあたたかかった。 カフネとは、愛する人の髪にそっと指を通す仕草を表す。その仕草で、2人の間にうまれた愛しみを表現しているラストシーンがとても綺麗だった。
6投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログ最後に温かい気持ちが残る物語。 それぞれの登場人物のバッググラウンドや生き方や死に方や、個性が絡まりあってゆく様がとても秀逸。 カフネという社名は、ポルトガル語で、「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」のこと。 この伏線が、ラストシーンでは美しく思い出される。 前半では、夫に捨てられ、子どもを諦め、弟が亡くなって、今はアルコールに浸るしかないという薫子の人生に、寂しさと同情が混じって、共感するのがつらかった……。 その後、せつなと出会って、共通の思い出である春彦を想いながら、ぎこちなくも2人の絆を深めていく。 美味しい食事がどれほど人生の豊かさや彩りに重要なことかを思い知らされた。 そこまでは、なんとなくよくあるヒューマンストーリーなのだけど。 最後は、せつなのことを薫子が救う番となる。 徐々に2人を取り巻く謎が解けていって、なにより薫子がしっかり自分の軸を持って強くなっていく様子がとても心強くて勇気づけられた。 あんなに頑なだったせつなを、あまりに突破だけどものすごく真剣に考えて救おうとする。 今は亡き春彦の姿や生き様も絡まってゆき、あらゆるきっかけに繋がって、最後の読了感が清々しい。
13投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログ「わからないよ。 家族だって、恋人だって、友達だって、 同じ家に住んでたって、 セックスしてたって、 人間は自分以外の人間のことは なにひとつわかるわけないんだよ。 わかってたような気がしても それはただの思い込みだ。」 ただ、夫婦でありながら 本当はなにも理解できていなかった彼の、 せめて本当の気持ちを聞きたい。 それがどれほど鋭く心をつらぬくようなものでも、懸命に受け止める。 そうしてやっと、 これから始めていける気がするのだ。
4投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログこれまで、6冊読んでいて、これが本屋大賞の1位になるのが納得。前半はドタバタタッチでこれはどうなるのかなと思いきや、後半はいろんな事が解ってくるたびに、作者の狙いが読者の心に入っていく。 多分、人によっては涙物です。 いろんな人間がいて、それぞれの生き方、考え方、感じ方は様々。ある時は愛し合い、喧嘩し、人間関係は複雑だ。 それでも、人間は面白いし、生きていくのは大変だ。 そんな、人々を描いた作家の力量を感じる本。 2025/5/20 23冊目
7投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これはすごい話だ。家事代行の話という事しか知らずに読み始めたから、前半のグッと来る雰囲気からガラッと変わっていく感じに驚いた。 この話はほっこり温かい話ですとは言えない。前半のご飯を通じた人と人のあったかい感じから、後半にかけて色々な真実が明らかになる。いろんな形の愛の形、家族の形、死にいえ描かれていて、それに巻き込まれる薫子たちが、驚き悩み戸惑いながらも生きていこうとしている。性別に囚われない愛、自殺、不妊、ネグレクトなど、きっと隣にもそういう事が起きている。自分が気づけなかったことを嘆くことは烏滸がましいから。知った時に自分がどう立ち回るのかを考えたい。 私は、本を読みながら終始チクチクと心を抉られた。でも、せつなと薫子が新しい関係性へ進んでいくことを知れて、私は救われた。
6投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログ食べることは生きること。 食と生がテーマの小説で、出てくるご飯がとても美味しそうだし、印象的だ。 それがしっかりと後半に響いてくるのがとても良かった。 展開が良く一気に読んでしまったし、本屋さん大賞も納得の1冊だったが、最近の小説に(映画が多いのかもしれないが)同性愛の匂わせが毎回入っていて違和感を感じるようになってきてしまった。
16投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログ最愛の弟を突然亡くした姉をメインに、弟の元彼女と「食」を通じて関わり合い、弟の過去と向き合っていく。 序盤は美味しそうな料理の情景を楽しんでいたが、作られる料理の真相を知ることで、登場人物の抱えているものがあらわになり、心が締めつけられる。 「食べる」ことと、「味わう」ことは全く別物だと感じた。 人を本当に理解することはできないし、表の面しか見ることはないけど、知ろうとすること、理解しようすることは大切だと考えさせられた。 ただ、そのためには自分に余裕がないといけないのだと思う。
6投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログみんな助けを必要としている。 だけど、声を上げづらい。 日本人の気質なのか、求める助けにも差別があると思う。 病気なら仕方ないってなるけど、お金なら… 一生懸命真面目に生きてる人ほど助けを求めづらいんですよね。自分を責めてしまう。 本当に困ってる人に必要な助けが届く世の中になってほしい。 くつろげる家があり、美味しい食事を摂る。それだけで生きる意欲が湧いてくる。料理が出来ることで、人生の戦闘力が上がる。この言葉は特に心に響いた。 最後のシーン、とても温かい気持ちになりました。こんな助け方もあるんだなって。 またカフネってタイトル、絶妙です。 本屋大賞は、やっぱり面白い。
5投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログ素のままの自分で頼れる先は、人をより強くする。 不妊治療と言う目の前の目標達成と言う呪いに絡めとられてしまった、主人公の葛藤と乗り越え方が凄まじく、最後はとても清々しい。戦闘力をつけたいと私も思った。葛藤と内省、動くこと、考えること全て包摂して、自分なりに社会に開き、場に根付いていく。その人の生きる物語を紡ぐ場所は自分でしか探せない。 人の愛の差し出し方がそれぞれ。知らぬうちに役割を押し付け呪縛や呪いにならないようにしたいなって思った。ただそれぞれの生きるを全うしながら、共にあること、それってとっても幸せ。その時に大切なのは、尊重や犠牲ではない利他。 『カフネ』
15投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログ登場人物たちの人間模様が本当に読んでいて良かったです。 真面目すぎる薫子と、切れ味強めのせつな、いつだって人を癒す春彦。 自分の身近にいた人たちでも、実際のところ本当にその人がどんなふうに生きたかったかなんて、その人しか分からない。 「カフネ」の家事代行サービスの活動を通して、依頼人の部屋を整え、あたたかい食事をつくる。 人から必要とされること、自分が人とつながること、自分の中に知らなかった気持ちが芽生えること。どれも人生の原動力なんだなあと思いました。 「愛」についてテーマになっている本はたくさんありますが、この本はなんだか「愛しさ」をすごく強く感じます。
6投稿日: 2025.05.19
