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総合評価

2288件)
4.4
1113
776
259
30
8
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    読みやすい。 本当に優しい一冊。 相手の気持ち、相手の考えてることって本当にわからない! どれだけ本音で話せるか、自分は相手に対して本音で話せるようにできているか考えさせられた!

    8
    投稿日: 2025.06.11
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    謎めいたことや悲しみが散りばめられている前半、浮き沈みしながら葛藤しながら毎日を過ごす薫子にとても現実味がある。それは家事代行で訪れる一軒一軒についてもそうで、様々な問題が凝縮されているようだった。 少しずつ見えてくるもの、分かってくることや、薫子・せつな・春彦の活動からピースがはまっていく後半は、辛いながらも心地が良く読めた。人との温かいつながり、生きるために食べることの喜びを感じる一冊だった。 全て分かった上でもう一度読み返したい。

    13
    投稿日: 2025.06.11
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    「カフネ」 それは、ポルトガル語で『愛する人の髪にそっと指を通す仕草』という意味。その仕草の中に深い愛情を感じる、美しくて素敵な言葉だなと思った。 人を愛するとは?家族とは?色々考えさせられた、そして温かい気持ちになった作品。

    18
    投稿日: 2025.06.11
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    2025年本屋大賞受賞。 心をつかむ食と命の物語。 主人公は野宮薫子。 出だしは最悪。 41歳、法務局に勤める薫子は 不妊治療を経て離婚。 さらに溺愛していた 12歳年下の弟・春彦が 急死してしまう。 薫子は弟の遺言に従って 弟の元恋人である 小野寺せつなを喫茶店に呼び出す。 遅刻してきたあげくに、 不愛想極まりないせつな。 薫子は興奮のあまり、倒れてしまう。 せつなは薫子を送ると言い張り、 あげくは料理を作ってくれた。 不愛想なせつなが作る 驚くほどやさしい料理。 ここから始まる二人の関係。 せつなは薫子を 家事代行サービス会社「カフネ」に誘う。 そして、薫子とせつなの ぎくしゃくした家事代行の仕事が始まる。 家事代行サービスで出会う さまざまな人々のそれぞれの事情。 薫子のドン底の生活からの立ち直り。 春彦の急死にまつわる疑惑。 せつなの抱える問題。 さまざまな状況がからまりながら、 薫子とせつなは次第に ある絆を感じるようになるが。 毒舌のせつなと タフな本性が見えてくる 薫子のかけ合いが楽しい。 食のおいしい描写も読みどころ。 クライマックスは 本当に暖かく心に迫ってくる。 人との出会い。 生きること。 食の大切さ。 それぞれの人の思い。 たくさんが詰まった傑作。

    12
    投稿日: 2025.06.11
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    登場人物の抱えているものは正直とても深刻で、軽く扱えないようなものばかりでした。 表紙から受ける印象とは違い、社会問題を随所に散りばめています。読み手によって、深く突き刺さる場所が違うのではないでしょうか。 傷ついた現代人たちの、再生の物語です。

    14
    投稿日: 2025.06.10
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    登場人物の気持ちに共感できるし半分ミステリーで面白かった! ただ最後の最後はお節介が過ぎて怖かった笑

    5
    投稿日: 2025.06.10
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    寄り添うことに、理由は必要なく、心の底から込み上げてくるものなんだなと感じました。 それは会話であり、食事であり、髪を優しく触れることでもあり、想うことであり。 読み終わってみれば、さまざまな愛のカタチが描かれているなと感じました。 動機は実はどうでも良くて、自分の心が温かくなる方向に進めばいいはずで。 人生はありがとうを探していく旅だと思っています。 この本を読んで、ますますそう思えました。 素晴らしかったです。

    13
    投稿日: 2025.06.10
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    先が気になった作品でした。春彦って本当に良い人だったのね! 強いのか弱いのか、ハッキリしないけど。 人は誰かと支え合わないといけないのか考えさせられた。

    14
    投稿日: 2025.06.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一気に読んでしまった。 不妊治療、離婚、シングルマザー、セルフネグレクト、毒親、同性愛、自死遺族、味覚障害、慢性骨髄性白血病、ワンオペ育児… こんなにもたくさんの社会問題を入れてきているが、煩雑さは感じられない。 せつなのつくる料理が美味しそう。 「おにぎりを作れるようになると、人生の戦闘力が上がるよ」

    5
    投稿日: 2025.06.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    性愛にこだわらない愛の話だった。 ごはんをつくってあげる→愛情だよね。 しょっぱなから不妊とか若い女性が憎い気持ちにドキリとした。 春彦の生き方、薫子の環境もつらかった。 せつなの「春彦と私は友達で、そんなもの必要なかった」というセリフが良かった。

    4
    投稿日: 2025.06.09
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    本屋大賞受賞作ということと、素敵な装丁が気になって読んでみました。 カフネという家事代行業者で働くせつな 一回り年上の国家公務員として働く薫子 薫子の弟春彦が繋いだ二人の縁 よくあるあったかいお話という訳ではなくて、 読む人にとっては胸に突き刺さる話もあって。 万人に全てが刺さるというわけではないけど、 似た経験をしたことがある人は多いから沢山の人に何かしら与えると思う。 私は、せつなの過去や薫子の渇望が痛いほど自分にリンクしてしまいました。まさに当時の自分の気持ちそのものと感じる場面が何度もありました。 このお話は決してミステリーではないけど、読み進めると「え、本当はそうだったんだ」「この人はこんな過去があったんだ」と謎が解明された時のような感覚がありました。 だから読み進めても飽きる事が全くありませんでした。とても読みやすかったです。 あたたかいお話ではあるけど、都合のいいお涙頂戴話ではなくてスッと納得出来る内容だったのも良かったです。 そしてこのお話を読むととてもお腹が空いてきます笑

    10
    投稿日: 2025.06.09
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    本屋大賞を受賞ということで読みました。 面白かったです。 この話を通して、態度や外見だけで人を判断するのは良くないなと思いました。 話の中に出てくる食べ物は美味しそうで、 料理は幸せを感じさせる物であると思いました。 ストーリーに関しても、最後に散りばめられた謎が繋がる流れが良かったです。

    4
    投稿日: 2025.06.09
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    12歳下の弟春彦が亡くなり、自分を見失うっていた41歳のいい大人の女性がその弟の元カノと出会うところから始まる。 これがなんとも我が儘で、はっきりいって誰からも好かれることがないような嫌なやつ。ただ、嫌味ったらしいなかでも芯の強さがあってもうその時点でせつなさんに惹かれているんです。 ストロングチューハイの空き缶を全て裏返しにされて、中身まで綺麗に洗われているあたりほんといい性格している。 せつなと家事代行のボランティアをしながら春彦との思い出の料理を食べるところはリアルに料理を感じられるくらい魅力的ですお腹が減ります。 何よりも「亡くなった春彦」と「彼の残した遺言書」がこの物語の主旋律で、その謎やひっかかりが終章に入るとミステリー小説ばりに伏線が回収されていきます。引き込まれること間違いなしです。卵味噌食べたい。

    13
    投稿日: 2025.06.09
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    久しぶりにグッとくる物語に出会いました。痛いのに温かい。しばらく余韻に浸ります。借りて読んでいる本なので、自分用にも買おうかな!

    4
    投稿日: 2025.06.09
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    配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01438324

    1
    投稿日: 2025.06.09
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    2025年本屋大賞受賞作 第8回未来屋小説大賞】 第1回あの本、読みました?大賞 うむ 面白い。 間違いなく星5つ。 せつなの料理が美味しそうで、いきなり引き込まれる。 料理がつづき、ちょっとおなかいっぱいになりかけたときに、急展開。 とちゅうタイトルがどのように活きてくるのか不安に成りながら、最後はまた見事。 結局 人のことはすべて理解しようと思っても無理。 人はそれぞれを生きている。 良い作品でした。 みんなに読んでもらいたい一冊です~

    159
    投稿日: 2025.06.09
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    悲しくて切なくて一筋縄では行かないけれど、唯一無二で美しい愛について書かれているところや、物語の展開の仕方等、近年本屋大賞を受賞した凪良ゆうさんや町田そのこさんの作品に近いものを感じた。 主人公の死んだ弟の元恋人である小野寺せつなの、噛めば噛むほど味が出てくるするめのような性格がとても魅力的だった。

    19
    投稿日: 2025.06.09
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    どんな話しなのか、初めは想像もつかなかったが、読み始めて「あぁ、これは本屋大賞を受賞しそうな作品かも」と思った。 料理を通して、人と人とが交わり、感情が変化して、再生されていく物語。 美味しいものを食べる、気持ちの入った料理を食べる、、、 「食べる」という行為について考えさせられました。 後半は、物語の謎?がスルスルと解けていくようで、ページをめくるスピードがあがった。 好きなフレーズ 「メッセージ打つのが下面倒臭くて、すぐに電話をかけてしまう昭和生まれの女なもので」

    11
    投稿日: 2025.06.09
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    薫子がカフネでのボランティアを通じて、さまざまな人と出会い、前を向いていく物語。 薫子とせつなのかけあいが絶妙でとても良い。 物語に出てくるご飯を食べたくなる。 辛いことはたくさんあるけれど、一緒にいてくれる人とごはんを食べられる幸せを大切にして毎日歩んでいきたい。

    5
    投稿日: 2025.06.08
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    さすが本屋大賞!すごい良い作品です。好きです。 薫子さんとせつなちゃんの関係も終始微笑ましくて。 お互い辛い過去を持って出会い、反発もあったけど、2人で過ごす中で距離が縮まり、、辛い過去があったこそ分かる気持ちがあるんだなって。 最後は少し驚いたけど、これからの二人の未来は幸せになること間違いない! あと、家事代行に興味持ちました。わたしもお願いしてみようかな。

    5
    投稿日: 2025.06.08
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    本屋大賞受賞作。 薫子は、弟の元恋人せつなが働く家事代行サービス会社「カフネ」のボランティア活動に参加し、底に落ちていた人生から変わっていく。 弟の秘密、美味しそうな身近な料理シーン,人と人との関わり、途中からまわりの見えている状況が実は違ったとわかるなど、読みながら盛りだくさん。 優しい話なのにバチバチ感情が飛び交っていて、読み止まらなかった。 98冊目読了。

    12
    投稿日: 2025.06.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おすすめされて読んだ本。普段の自分では選ばないジャンルだったと思うので面白かった。 家事代行で作り置き料理を作ってくれる凄腕料理人…なんか思い浮かぶ方もいてイメージしやすく、各家庭や登場人物たちが抱える様々な問題や苦しみ、孤独などを感じて辛くなる部分もあったが、それでも折り合いをつけて、助け合って前を向いて生きていくみたいな感じで読後感は良かった。 ただ、正直最後らへんの薫子からせつなへの愛情の向け方が急に重く感じられて少し心がざわついた。薫子自身も後悔のないように諦めずに向き合うことを決意しているので、理解不能ってことはないんだけど。

    6
    投稿日: 2025.06.08
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    人から借りた本だけど面白かった! 調理師の勉強をしているからこそ、調理の場面は勉強になるし、ご飯は美味しそうなものばかり。 実際に食べたくなるものばかりだった! 内容も中々デリケートな部分を扱いながらも読んだ後に気持ちが温かくなる物語だった。 人に優しい人ほど内心傷ついていることあるよね。

    4
    投稿日: 2025.06.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私も戦闘服が欲しくなった。無愛想だから無口だから無表情だからと相手のことを決めつけることがどんなにおかしいことか、考えさせられた。色んな経験をしてその人がある。人の縁についても幸せな気持ちにさせられる一冊だった。真面目な薫子の「小娘、黙って顔貸しなな」発言も嬉しくなる一言だったな。他人からの思いやりって有り難いな。 読んで良かった。心が温かくなった。

    4
    投稿日: 2025.06.08
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    薫子は弟の春彦ことはなんでもわかっていると思っていた。でも、突然、弟は亡くなり何も知らなかったとわかる。旦那とも離婚し心はボロボロ。弟の遺書で元婚約者だと言うせつなに遺産を渡して欲しいと言う。せつなと春彦が働いていたカフネという家事のお手伝いをボランティアですることになる薫子だった。本屋大賞!

    0
    投稿日: 2025.06.08
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    2025年本屋大賞受賞作です。 図書館で長らく予約待ちをして、ようやく読むことができました。 本書は、二人の女性が中心となって話が進んでいきます。 法務局で供託官として職務に従事する薫子。 家事代行サービス会社の「カフネ」にて料理部門を担当するせつな。 年齢も性格も全く違う二人の関係性は、一体何と表現したら良いのでしょう…? 何でも話せる友人という感じでもないし、信頼できる仕事仲間とも少し違う。 時々一緒に手作りのご飯を食べながら、他愛もない話をしたり、意見をぶつけ合ったり。 ただそれだけの関係が、実は生きることの手助けになるんだなぁと思いました。 また、せつなの作る料理がどれも魅力的で食欲がそそられましたし、丁寧な料理をしたい欲がむくむくと沸いてきました(笑) 卵味噌という料理は初めて知りましたが、ぜひ一度作ってみたいです。そしておにぎりにしたものを大切な人に食べてもらいたいな、なんて。

    25
    投稿日: 2025.06.08
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    世の中の全ての困っている人たちに必要な助けが届く世界になって欲しい。そんなことを思わせてくれる作品だった。 自分個人的には、人が別の人を想って行動するような作品にとても魅かれるので、本作品への評価も高くなったが、ちょっと甘い気もする。 あと、美味しい手料理が食べたくなった。

    7
    投稿日: 2025.06.08
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     二人の「家事代行」が食事を通して出会う人びとの暮らしを整え、そして心を救っていく。(オーディブル)  弟を亡くした姉とその恋人の女性が出会うことで、それぞれの苦しみを乗り越えていくという展開で、現代の多くの人が抱える悩みなども投影されており、とても考えさせられました。  また、二人の交流とともに、弟の死の謎や遺言書の意味なども徐々に解明され、ミステリー要素も堪能することができました。  偶然にも、少し前に読んだのが、「宙ごはん」だったので、どちらも「食」が物語に大きく関わっており、人が前に進んでいくためには、「食」が大切なものであるということが伝わってきました。  題名の「カフネ」は、 ポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」という意味とのことでしたが、この作品にとてもふさわしいタイトルであることを読み終わった時に改めて思いました。  出会いを大切にしながら、自分の生き方を見つめ直していきたいと思う今日この頃です。

    60
    投稿日: 2025.06.08
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    めちゃくちゃ良かった。私もいつか離婚して良かったって言えるように生きてって言えるかな。色んな人に読んでほしい。

    4
    投稿日: 2025.06.08
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    面白かった! 第三章で真犯人探しが始まりそうになって身構えたものの、そんな事無かった私はミステリに毒されてるなと思ったw YouTubeでニューハーフに「年取ると友達って出来ないよねー」って言われた後にこの本読んで、人間関係築くのって大変だよなーって納得しちゃった。

    10
    投稿日: 2025.06.08
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    阿部暁子さんの小説『カフネ』は、「誰かの存在が、言葉以上の優しさとなって人を救うことがある」という静かで深いテーマを描いた、余韻の残る作品です。タイトルにもなっている「カフネ(cafun?)」というのは、ポルトガル語で「愛する人の髪を優しく撫でる仕草」を意味する言葉で、この何気ないけれど確かに心に触れる行為が、本作の中心的な象徴となっています。物語全体を通して、この「カフネ」のような、言葉にならない優しさや思いやりが、登場人物たちの心に静かに沁み込み、やがて癒しと再生へとつながっていきます。 本作の登場人物たちは皆、それぞれに心の傷や過去を抱えていて、それを表に出すことなく、淡々と日常を生きています。けれども、誰かとふと交わす一言、何気なく差し伸べられた手、沈黙の中にある気遣いといった、小さくて見過ごしがちな瞬間が積み重なって、登場人物たちの心を少しずつ解きほぐしていくのです。その描写はとても繊細で、派手な展開やドラマチックな起伏があるわけではありませんが、むしろその静けさの中にこそ、人間の心の奥深さや、真のやさしさの力が描かれていると感じます。 また、阿部暁子さん特有の、余白の多い文章と抑制された感情の表現が、読者に登場人物の心情をじっくりと想像させ、物語に深く入り込ませます。言葉にしすぎない、言葉にできない感情の余韻が、読後にふわりと胸に残り、「人と人とがそっと寄り添うことの意味」を改めて考えさせられるような体験になります。泣けるというよりは、胸が静かにあたたまる、あるいはしんと静まり返るような感動があり、「こういう小さな優しさが、人の心を確かに支えているのだ」と思わせてくれる作品です。 『カフネ』は、忙しい日常の中で見落としてしまいがちな、人との繋がりやさりげない思いやりを、そっと拾い上げて見せてくれるような一冊です。読み終えたあとには、自分自身の周りにある静かな優しさや、大切な人との時間を、少し丁寧に感じ取ってみたくなるような、そんな静かな余韻が残ります。

    0
    投稿日: 2025.06.08
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    信用はとり戻せるけど、健康はそうはいかないでしょう。 人間を最後に立たせるのは、勇気でも希望でもなく、見栄だ。 善意って油みたいなもので、使い方と量を間違えると、相手を逆に滅入りさせてしまう。 いい。努力が人生を切り開いているこの感覚、すごくいい。 死ぬまでは生きなきゃいけないし、健康じゃないと生きるのはますます苦しくなる。なるべく快適に生きるためにも栄養は必要。 諦めることは、時として努力するよりも困難だ。 ためらって結局通りすぎてしまうよりはマシだ。 『あなたは自分に正直に生きている?自分が望むこと、欲しいものを手に入れる生き方をしなくてはだめよ』 『自分の欲しいものがよくわからないんです』 自分の欲しいものがよくわからなくなるほど、誰かの欲しいものに合わせて生きてきたのかもしれない。 『欲しいものがわからないなら好きなことを考えてみたら?』 『でも自分のしたいことと、まわりの人たちが自分に望むことは食い違うことがありますよね』 『そういう時はあなたが選ぶべきはあなたの心だ』 『あなたの人生も、あなたの命も、あなただけのもので、あなただけが使い道を決められる。たとえ誰が何を言おうとあなたが思うようにしていい』 私の人生、私の命の使い道は、私だけが決められる。望みがあるなら、ぐずぐずしていてはいけない。人間はいつどうなるかわからないのだから。 おいしいって思うことが、楽しいって思うことが、うれしいって思うことが、生きていくためにどれだけ大事か、あなたこそよくわかっているんじゃないの。 自分で過去の自分を救いながら、なんとか生きていくしかないのだ。

    3
    投稿日: 2025.06.08
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    恐ろしさ それが感想。 独りよがりで生きる わかることは少ない 読み応えあり 食のところ 読み返して再現したい そしたら怖さは和らぐかも

    5
    投稿日: 2025.06.08
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    一気に読んでしまいました。愛おしいカフネ、タイトルの意味がすごく分かりました。細かい伏線回収がすごい楽しかったんです。

    10
    投稿日: 2025.06.07
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    2025年の本屋大賞に選ばれた作品。本の帯や裏表紙で紹介されているような「食」がメインのお話かと思いきや、そうではないものを感じ受けとめながら読みました。大切な人(野宮春彦)のことを実はわからないまま亡くしてしまったという失望と戸惑いと後悔、そして今そこにいる大切な人への愛の向け方を、不器用ではあるけれど少しずつ知っていく主人公の野宮薫子と小野寺せつなのお話。どうしようもない現実に完膚なきまでに打ちのめされているそこにいる「あなた」の力に自分はなりたい、助けたい、一人にしてはおけない、一緒にいたいという、今の世の中から無くなりつつある熱い感情や衝動に心を打たれ、瞳がゆれました。カフネ(愛する人の髪に指を通す仕草)の時間をもてる自分でありたいと思いました。

    8
    投稿日: 2025.06.07
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    そりゃ本屋大賞取るわ!って言いたいくらい良かった。 もう死ぬほど泣いた。 一つの章を読み終わる間にどれだけ泣いたことか。 家事代行サービスを行う《カフネ》を手伝うことなった薫子。 急死した弟の元恋人である“せつな”とペアになり各家庭を訪問する。 家事代行で訪れた家族の事情を目の当たりにして、薫子は自身を振り返るようになる。 そして、せつなの事情、元夫の事情、弟の事情にも目を向けていく。 すごく優しいけど、同じくらいすごく厳しい物語だと思った。 血縁があろうと結婚していようと相手の全部を知ることはできないって事、つい忘れてしまう。 他人ならなおのこと、努力が要る。 後悔したくないなって思いました。

    11
    投稿日: 2025.06.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    見えてないもの、偏見、あるよね 後半明かされる事実が 予想以上にたくさんあってびびった 2人の親の話、どちらもあぁ...ってなった 違う辛さ、きつさがあった 私も料理作ってほしい! 食の大切さを再認識できる本だった

    4
    投稿日: 2025.06.07
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    双子の母でシングルマザー、生真面目な公務員…不思議なことに「私と同じだ…!」と登場人物に感情移入せざるをえませんでした。この本を読んでる皆さんもどこかで「この人、私と似てるなぁ」と感じるのではないでしょうか。これから先、人生のライフステージが進み、周りの環境や年齢も変われば違う人に近しいものを感じるようになるかもしれないですね。

    10
    投稿日: 2025.06.07
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    まさか本で泣くことになるとは。 人物や背景、料理の様子までありありと想像できる素晴らしい筆致。 特に料理……文章だけでここまで表現できるか。 荒んだ心が浄化される。さすが本屋大賞作品。 こういった系統の本、また読みたい。

    10
    投稿日: 2025.06.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    The 本屋大賞 登場人物それぞれに暗い過去があって、そのモヤモヤを晴らしていくシンプルな構造ってのが本屋大賞だと私は思ってます。 本作もそうなんですけど一人一人順番に傷ついた生活を戻していくのが、なんとも自分の心を洗われるような感覚にしてくれるから気持ちが良い。 そして主人公のパートナーになる。せつなというキャラが素晴らしい。序盤なんだコイツってなるけどストーリーが進む度に好きになってくる。 嫌な奴からクールゆえに繊細?みたいなイメージに変化して惹き付けられる。 あとほとんど記憶でしか登場しないはず春彦の心情?がストーリーとともに変化し続けるのもまた面白い。どういう気持ちで亡くなったのか、それが常に付きまとう。 現代に寄り添った必要されるべき作品だとおもいます。 でも色々な人間の過去なのでバラバラなのは当たり前なのですが、結局なにを中心に考えればいいのか整理しにくくて、ちょっと疲れます。歳かな?

    7
    投稿日: 2025.06.07
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    帯には『元気を貰ったという声多数!』とあったが、読み終えた感覚的には少し違う。 登場人物たちがそうであったように、自分と大切な人のことを立ち止まって“想う”、そんな時間をもらった気がした。 それほどカフネに描かれていることは身近で複雑な題材で、だけど決して押し付けがましくない、自然と自分の生き方を考える率直さがある。 登場人物のキャラクターがいきているところも、散りばめられたものを回収していく様も気に入っており、読み応えのある作品だった。

    5
    投稿日: 2025.06.07
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    とても良かった。 話の展開も人間模様も悲しい現実との折り合いも現代の人間ドラマを凝縮して一気に見た感じ。 それにしては展開の仕方が凄い!登場人物のセリフが沁みる!次が気になって、あっという間に読めて、でも濃密な物語でさすが本屋大賞だ! 読後感良し!

    5
    投稿日: 2025.06.07
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    今年の本屋大賞受賞作ということで、楽しみにしていた。多分、期待しすぎたせいでなんか少し盛り上がりにかける感じがした。 所々、優しい気持ちになるし、相対的貧困家庭に思いを馳せる場面はあったが、もっとグッとくることを期待してしまった。 結局、弟の死は?せつなとの関係は?など、伏線が回収されきれないまま終わってしまった。ただ、読みやすいし、決してつまらないとかではない。 しつこいけど、もっともっとを期待してしまった一冊。

    5
    投稿日: 2025.06.07
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    話題の本を借りて読めた。 とにかく料理が美味しそう。そして、ストーリーとしても、なるほどと唸る展開で楽しめた。 それぞれの幸せの形があって、それが雪解けのように少しずつ滑らかになっていくのが素敵でした。 あらためてそばにいる人を大切にしなきゃなと思わせてくれる作品でした。

    4
    投稿日: 2025.06.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋大賞らしさ抜群、そのまま映画にもできちゃう。商業小説という感じかしら。 ただ、ひとつ本作の根底にある「未来への悲観」は大いに共感、というより、常に同じことを考え続けてる。この先、生きていく意味なんてまったくないし、こんな世の中に生まれてくる子がかわいそうで、子どもを作りたいとも全く思わない。でも、本作のポイントのはずなのに、素通りされたように思う。「あれ?結局、そこへの答えは?」って。作品の中に落とし込みきれてないかな。

    6
    投稿日: 2025.06.06
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     2025年、本屋大賞受賞作。  登場人物が皆、非常に個性的な人ばかりで、飽きなく読めた。心が弱っている時、美味しいご飯が食べられるという事は、大切な事なんだなあと改めて感じた。  弟の晴彦が繋ぐ縁というものを不思議に思う。

    10
    投稿日: 2025.06.06
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    読者の心を救うような温かい小説。登場人物のやり取りの細かい描写が秀逸だった。誰かに寄り添うことの大変さと美しさを鮮明に描いてある。

    7
    投稿日: 2025.06.06
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    心温まるけど、無理に感動させるようなものではない傑作でした。薫子さんも、せつなさんも大好きになりました。

    4
    投稿日: 2025.06.06
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    最高だった〜。泣いたな〜。 ついつい、目の前のことを自分なりに推測して考えてしまいがちだけれど、実際の「事実」なんて分からない。だからこそ、ちゃんと言葉にして伝えることは大事。 でも同時に、「言葉にできる時」と「できない時」があるのも事実だと思う。それは、その人の心の状態やタイミング、そして今の関係性によって左右される。 伝えたくても伝えられない、わかっていても言えない、そんな瞬間はきっと誰にでもある。だからこそ、ただ言葉にすればいいというものではなく、その背景や状況も含めて、大切な人とは丁寧に向き合っていきたい。 そして『カフネ』を通して、改めて“生きる”ことの難しさに向き合う時間にもなった。 人生は本当に、いつ、何が起こるかわからないから、当たり前のように過ぎていく日々を当たり前と思わず、一日一日を大切に、感謝しながら生きたいと強く思った。 ただ、どこかで「死」を意識したとき、「死ぬ準備をしてしまうと、本当にお迎えが来てしまうのではないか」という、少し不思議で切ない感覚も残った。 私の中で、せつなさんは“憧れ”の象徴のような方だったな〜。

    11
    投稿日: 2025.06.05
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    家事代行やおいしい食事を通して 問題を抱える人々に寄り添い、優しく包み込む物語。 他人に寄り添うことと、助けを求める勇気の大切さを改めて実感。 カフネが表す「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」 誰かに《そっと》寄り添うことが、現実にはとても尊いものなのだと思い知らされました。 世の中には、SOSを出せずにいる人がたくさんいるけど、 それを努力や気力で打開するよりも諦めちゃった方が楽だという人も多い。 それでも人から手を差し伸べてもらえたらやっぱり嬉しくて、何かが変わる起点になっていたりする。 「家事代行」は、生活の軸を支えるサービスでありながら、“心の軸”にもそっと手を添える存在なのだと思いました。

    5
    投稿日: 2025.06.05
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    ずっと人の期待に応えるばかりで、自分のやりたいことが分からない、ストレスからなのか味覚も低下してしまう、そんな弟の意外な展開もあり、悲しい気持ちになりながら読んでいたら、最後は救われる感じもあり、グッと引き込まれました それぞれの登場人物も、いろいろと抱えているものがあり、魅力的だったし、絡みも面白かった

    5
    投稿日: 2025.06.05
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    親との関係、不妊治療、貧困、病気、障害、離婚、死別、料理、LGBT Q等々いろんなエピソードがありながら、それを見事にストーリーとしてまとめあげていて、一気に読み上げました。 絶望を抱えながら、それでもなんとか生きていく。 愛おしさを胸に。

    9
    投稿日: 2025.06.05
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    泣けた。ぶっきらぼうで言葉がたりない人達の心のピュアさからとられる行動や心に問題ありの人の窮地を救う言葉の数々に泣きました。

    4
    投稿日: 2025.06.05
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    小さい頃から色んな人に愛されて、欲しがられてた弟は、自分の欲しいものがよく分からない。 いつだって自分は後回しにして、周りを優先しているうちに味覚が消えて、心も消えちゃった。 気持ちを伝えるのはとても大切。そしてなかなかむずかしい。

    38
    投稿日: 2025.06.05
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    カフネ ポルトガル語 「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」 この動作は愛しい人に自然に手が動くことで自身にも覚えがあります。 前編を通して根底に人としての優しさがそこかしこに流れていました。 「望んで生まれてきたのではない」 「親と子の希薄な関係が必ずしも不幸ではない」 家族の姿はこうあるべきといった観念から解き放たれた気持ちがしました。 食は生きるために大事な要素です。なにをどうおいしく食べて生きて行くか、あらためて原点に戻り、日々の食事に気を遣いたいと思います。 本屋大賞2025

    13
    投稿日: 2025.06.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ⭐︎4.5 2025年本屋大賞受賞 第8回未来屋小説大賞 最愛の弟の急死から始まる、姉の視点で語られる真相。 弟の元恋人「せつな」のキャラが最高。 特に弟が彼女を両親に紹介する場面。圧巻。 薫子が、せつなに誘われて家事代行を手伝う事になり、利用者から感謝される事で満たされていく描写が、、なんとも考えさせられる。 昨年2位の「水車小屋のネネ」にも通じる感覚。 (ネネの作中の名言「誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ」) でも、せつなの他者との関係を拒絶する振る舞いや、待ち合わせの遅刻の理由が、、そうゆうことか、、と当時の幼いせつなを想像して泣けてきた。物語にかなり入り込んでいたことに気付く。 薫子の何事にも手を抜かずに全力で打ち込んできたエピも最高。高校の時に恋した水泳部の彼に認めて貰うために、練習に励んでたらインターハイに出場、、笑えた。それをお見合いの席でトーク。そら掴まれる。 結局、晴彦は、、なぜ、、と、薫子と同じように読んでる方もずーっと悩まされるも、よかった。そこに救われた。でも生きて、決意したその後を自由に生きて欲しかった。

    4
    投稿日: 2025.06.05
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    【感想】 ・本屋大賞受賞で存在を知り、ホームページの紹介漫画が面白かったので本を購入 ・出てくる料理が美味しそう ・全体的に温かなストーリー性 ・所々伏線張られていてミステリーチックな面も ・映画化必至 →予想キャスト 野宮薫子:松本若菜、小野寺せつな:吉岡里帆 ・人生に少し疲れたとき読みたい一冊

    3
    投稿日: 2025.06.05
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    読了した瞬間「カフネーーーーーー!」と叫びたくなった。(電車に乗っていたのでやめておいた)ここ最近読んだ本の中で個人的には一番好きだった。最後の展開はあり得ないと思いながらも、理想を形にしてくれた筆者に感謝。人の幸せを純粋に願うことには強さが必要だと感じた。せつなは成瀬と違い天下は取らないけれども、同じくらい魅力のある人柄だった。(薫子さんも)

    17
    投稿日: 2025.06.04
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    主要人物が過酷な状況。設定を詰め込みすぎで現実味がありません。せつなの言葉に共感することが多かったです。ただ、何度か薫子に料理を振る舞ったのになぜお金を取らなかったのか分りませんでした。 ミステリー要素も話の展開も先が想像できたのであまり驚きはありませんでした。ラストも他の作品と差別化したかったのかもしれませんがやりすぎな気もしました。

    5
    投稿日: 2025.06.04
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    どんなに辛いことがあっても、少しの空間と美味しい料理を食べることは人間にとってとても大切なことだと学んだ。 美味しい食事は人々にたくさんの幸せを与えてくれる。 そして読み終わってすぐに卵味噌を作った。

    5
    投稿日: 2025.06.04
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    タイトルから想像していたものとは違って、骨太で男勝りな印象を受けるストーリーだったが、会話も含めてどの場面からも愛おしい人間味を感じられ、この作品を象徴する言葉として「カフネ」がぴったりだと読み終わった後に思った。 読んでいるうちにどんどん主人公に愛着が湧いてきて、せつなさんとの会話もストーリーが進むごとに温もりを増してくる。読み始めは「ハズレだったかな」と思ったが、最後まで読んでこの評価にした。 本の紹介だけ見ると地味な物語だと思われそうだが、映画やドラマにも劣らないエンターテイメント性がある。

    5
    投稿日: 2025.06.04
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    本屋大賞受賞作も納得の快作 家政婦ボランティアのままらまらまらまま 心が綺麗になった。自分軸ではなく相手軸で動く人々がみな美しかった。映画化まったなしだろうな。菅野美穂さんと菜々緒さん主演でいかがでしょうか。 ■引用 * 諦めることは、時として努力を続けるよりも困難だ。 * 人間なんてただでさえ行き違うものなんだから、言葉で伝えることまで放棄したら、相手にはもう何ひとつわからない。 夫婦という関係によりかかり、公隆に甘え、時には感情の捌け口にした。家族なのだからそれが許されると思っていた。だが本当は、もっとも距離が近しく、長い時間を共有していく家族だからこそ、心を配り、大切にしなければならなかったのだ。

    9
    投稿日: 2025.06.04
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    感動でジーンとなるような本。 薫子のセリフや言い回しが不自然で多少鬱陶しい感じはしたけれど、その諦めが悪く情熱的なところがせつなを救ったと思う。 慈善活動は、提供者側の心も癒す効果がある。自分が他人に望んでいることを自らすることで自尊心が高くなる。

    5
    投稿日: 2025.06.04
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    家事をテーマに多方面で子育てのあり方、世の中への向き合い方が描かれていてよかった。 それをそっと支えるのが食事っていうのがとても良い 人を愛す時、人を抱きしめる訳でもなく、キスをするわけでもなく、そっと髪をなでて表現するように

    5
    投稿日: 2025.06.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どんな人にも他人からは見えない別の面があり、受けた印象から相手はこうであると決めつけるのは、理想を押し付けることと変わらないのだと感じた。人にはそれぞれ見せたい姿や隠したいものがあり、それを安易に理解した気でいるとお互いに傷つけてしまうことがある。 薫子は幼い頃から寄り添ってきた弟のことも、夫だった公隆のことも誤解したままでいた。しかしせつなに出会い、彼女と接していくうちに薫子は変わる。身近な人だろうと知らないことがあると気づくのだ。そうして悩みながらも、ちゃんと相手のことを知ろうと向き合っていく姿が印象的だった。 人との繋がりは一度失ってしまうと元のようには戻せない。傍にいる人に寄り添い理解しようとすることの大切さを見つめ直した作品だった。

    3
    投稿日: 2025.06.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋大賞受賞。 表紙が素敵だった。 この2つからから読むことにしました。 薫子を中心に、出てきた人々がなにかしら伏線を回収していく。 なぜ、せつなは待合せに遅れてきたのか。 なぜ、薫子は赤ちゃんの誘拐策を考えるのか。 なぜ、せつなが薫子の弟に作ったご飯はインパクトが大きいのか。 伏線を回収していく様は面白くて読み入ってしまいました。 『人間は自分以外の人間のことは何一つわからない。 わかったような気がしても、それは思い込みに過ぎない。』 ↑当たり前だけど、見失う部分。 みんな自分が都合のいいように解釈してるだけ。 自分のこともわかることは難しいのに他人のことをわかるなんてもっての外。 思い込みで決めつけないようにしたいと改めて思いました。 面白かった。また、少しして読み直したい。

    4
    投稿日: 2025.06.03
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    食べることが大好きな私にとって、とっても心温まる素敵なお話だったなぁ 心が辛くて泣きながらご飯食べたことある強い人に是非読んでほしい作品

    5
    投稿日: 2025.06.03
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    色んな要素てんこ盛り。でも、伏線が拾われてくので読みやすかった。ちょっとした他人の言動に心を救われた人たちが、いろいろな循環を生んでいたのが印象的で温かい物語だった。最後は急展開だと思ったけど、自分の選択を尊重してくれつつ、静かに見守ってくれる人の存在ってありがたかったりするな〜と思った。実写化されそう。春彦は坂口健太郎のイメージ。

    5
    投稿日: 2025.06.03
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    死んだ弟の元恋人の家事代行サービスを手伝うことになった姉、薫子さんの話。 週末お手伝いする家事代行サービスを通してそれぞれの家庭の事情が見えてくるところとか、弟の元恋人せつなさんと姉、薫子さんのやり取りが面白い。大変な状況なんだけど、可哀想だなと思わせない二人の生意気で可愛げがない性格が特に良かった。 優しかった弟はほんとは何がしたかったのか最後にわかる。惰性で生きてはもったいないから、ちゃんと生きようと思える最後であった。 旅行中に本を読んだのだけれど、博多の人気パン屋でトースト食べた後にと、帰りの飛行機で二回泣きそうになってこらえた。 最初は家庭の状況をどうにもコントロール出来ない悔し泣き的なもので、最後は、薫子さんの生きざまがカッコよすぎて泣きそうになった。たまに泣くのはデトックスになり良いらしいから家で同じところをちゃんと泣きながら読み返したい。

    10
    投稿日: 2025.06.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ボランティアで出会った人々によって再生していく物語だと油断してたら、後半からの畳み掛けてくる展開に引き込まれて涙しながら読了。薫子とせつな、どちらも私が苦手なタイプだけど、とても愛おしく、二人の幸せを願わずにはいられない。私も頑張って生きなきゃと素直に思える良い本でした。

    5
    投稿日: 2025.06.03
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    じんと来る。 薫子とせつなの関係に。 急逝した春彦が何を思っていたのか、その真相に少しずつ近づいていく中で変わる2人の関係。 家族の形…家事代行サービスを通して出会ういろいろな家族。 不完全だけど、精一杯生きている。愛おしいという感情。子どもを持つということのエゴについて。 いろいろなことを考えた。

    10
    投稿日: 2025.06.03
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    面白くて一気に読んだ。心がほっとした。薫子さんとせつなさんのやりとりがリアルで、いい関係性だなーと思った

    5
    投稿日: 2025.06.03
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    大好きな作品になりました。とても優しい、ただ優しいだけでなく、しっかりと生きていく強さが必要なこと厳しく描いている作品。 隣にいる人を大事にしようと強く感じました。 特に、小さい反抗期の女の子、凛夏ちゃんと、認知症の旦那さんを支える貴婦人の会が大好きでたまりません。 みんながどこかに弱みを抱えている。一人では生きていけない中で、優しさを注ぐ必要がある。 ゆっくりと丁寧に伝えてくれました。

    9
    投稿日: 2025.06.03
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    audible96冊目。 とても素敵な作品でした。大好きな一冊になりました。 2人の悲しみや寂しさが溶け合って、不思議なかたちで繋がっていきます。 登場人物それぞれ抱えている事情があって、リアルです。それでもみんな精一杯生きていて。 美味しいごはんを通して、心が解けていきます。 特別な食材や、特別な器具なんてなくていい。 ただ、誰かのためを思って作られたごはんは、きっとみんな温かく、体も心も、満たしてくれる。 本屋大賞、納得です。 ただ… 最近読んでいる本がたまたまそうなのかわからないけれど、話のスパイスなんだかどんでん返しなんだか、の形で、似たような設定が施されています。 またか、感が出てきてしまいました。 でも、それを上回る温かさに、★五つ。

    6
    投稿日: 2025.06.02
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    レズビアーンなのかな? 主人公の猪突猛進っぷりに時々イラッとする描写はあるものの、最終的には、主人公とせつなさんの関係が愛おしくなりました。

    8
    投稿日: 2025.06.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どんなに優しい人でもみんな何かを抱えて生きているんだなーと思って、勇気付けられた。一方で、相手を気遣う大切さも感じた。 相手を100%知ることはできないからこそ、周りの人を大切に寄り添って気遣わなきゃって思った。 何かあったときは思いっきりおいしいものを食べよう。 話の展開も最後は想像と全く違くてよかった。 自分のやりたいことを思いっきりやろうと思った! とにかく今は餃子が食べたい

    5
    投稿日: 2025.06.02
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    2025年本屋大賞受賞作。 優しい文章で、本屋大賞に相応しい作品だったと思います。 タイトルである「カフネ」は、ポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」という意味だそう。 作品の中に色々なテーマが盛り込まれていて、多様性が重視される現代の雰囲気にとても合っている内容だと思いました。 突然弟を亡くした薫子が、弟の婚約者だったせつなと出逢い、家事代行サービスを通して、薫子自身もリカバリーされていく。亡き弟が遺した想いや繋がりと共に。 人から受けた傷は、人によってでしか癒せない。そして、人生どんなことがあっても、人は人によって癒され、支えられ、回復していくことができる。家族でも他人でも、相手の全てを知っているように思えても、実は見えていないことも多い。 ラストの主人公の言動には少し疑問も残るけど、大切な人を大切にしようと思えたこの作品には感謝しています。

    15
    投稿日: 2025.06.02
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    誰かへの愛が、実はその人を苦しめているのではないか。本当の愛というのは、カフネのように相手に優しく添い包むことなのではないか。 誰しもが人生に戸惑いや迷い、不安があり、力強いときもあれば心が折れそうなとき、誰かを傷つけたり寄り添ってほしかったりする。 家事代行サービスで家事育児に困窮する人々に対して、おいしいものも食べることをきっかけに、ゆっくりでも立ち上がってゆく様に心が揺さぶられた。 個性的な登場人物とおいしい食事を通して、自分の人生をどう生きたいかと、その中で人とどう関わっていくべきかの他者への想いやりとのバランスが垣間見える優しい作品だと感じた。 最後も個人的にはスッキリする終わり方。人に優しくしておいしいご飯食べようという読後感でした。 本屋大賞に相応しい素晴らしい一冊でした!

    6
    投稿日: 2025.06.02
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    冒頭せつなと言い争う薫子は、イライラしていてとにかく嫌な印象である。しかし弟の急死や突然の離婚以外にも、不妊治療が上手くいかなかった過去や、両親への複雑な思いなど、薫子の苦悩が徐々に明かされて納得した。 常に淡々と正論を言い放つせつなとの言い合いが、物語が進むにつれて、段々とお互いを思い遣っているような温かさを含んだものに変化していくのが素敵だ。2人の会話も面白い。 面白いと言えば薫子のキャラクターで、全くいい印象のなかった冒頭とは打って変わって、読み終える頃には彼女の応援団のような気持ちになっていた。とにかく真面目で常に全力投球、生きることに一生懸命なのだ。 『カフネ』のボランティア活動を通して、生活に困窮する様々な人たちも登場する。温かい手料理と片付いた部屋が、たとえ一時のことであってもどれだけ疲れを癒してくれるのか、痛感した。 悩みを抱えるのは『カフネ』のサービス利用者だけではない。薫子はもちろん、せつなや急死した弟にも大きな秘密があったことが最後に明かされる。 何度も涙するシーンがあったが、読後はとても清々しい気分になれた。

    9
    投稿日: 2025.06.02
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    自分の人生の中で、「生と死」を身近に感じた時だからこそ、と手にした作品。 約7年の読書人生の中で、初めて気になる文に付箋を貼り、「読書ノート」を書きたいと思える作品でもあった。 単なる家事代行サービスで働くヒューマンドラマかと思っていたら、主人公の弟の春彦の死に謎が秘められており、時にミステリーのような顔も垣間見えた。 出逢いからお互いにつっけんどんな態度で、バチバチに観えた薫子とせつなだったが、次第に打ち解け、昔からの幼馴染のような関係に思えて、ちょっと強めな発言だとしても愛おしさを感じていた。 せつなの言葉はストレートで、子どもだろうと容赦しない。発言にヒヤッとする瞬間もあったが、彼女の過去を知ると強い想いが込められていることに気づく。 ちょっとふさぎ込んでいた気持ちが軽くなり、生きることを楽しみたいと思える小説だった。

    7
    投稿日: 2025.06.02
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    自分のやりたいことを、思いっきりやりたくなった。そういう生き方をしたい。 他人から見たら、勝手な振る舞いに見えることがあるかもしれないけど、皆それぞれ優しさや信念を持っていけているんだと思った。

    12
    投稿日: 2025.06.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    喪失感に対して正面から向き合った本。その再生していく様が力強くて、勇気をもらった。 どちらかというと女性の方が共感できる気持ちもあるかもしれないけど、丁寧に描写されていて、読者をどんどん引き込む展開も相まって一気に読んでしまった。 主人公の、強さと弱さがリアルで、自分だったら大切な人の知らない姿を知ったり、喪失感を感じた時にこんなふうに立ち直れるだろうかと思いながら読んだ。 苦手な食べ物を、あえてたくさん食べることで克服した主人公の「三つ子の魂百まで」続く不屈の精神は気高くすらあった。 そして、たくさん出てくる美味しそうな料理の数々と、そこに込められた想い。 弟の元恋人が無愛想で、最初は面食らったが、その人のキャラクターにはちゃんと理由があって、彼女を知るたびに好きになった。 骨太な内容で、辛いところもあったけど、いつかまた読みたい大切な本になった。

    5
    投稿日: 2025.06.02
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    食を通じて人々が関わる物語。愛する人が居なくなって初めて分かること、食を通してのそれぞれの人生がある。食べることは冷静な判断が出来るようになる。舐めてはいけない。

    3
    投稿日: 2025.06.01
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    物語が進むにつれて読む手が止まらなくなった。人と向き合うことって怖いし、切ないし、苦しいこともある。自分以外の人を100%全て知り得ることはできないとおもうけど、大切な人だからこそ、ちゃんと話し合って、しっかり向き合うことの大切さを再確認した。心の健康のためにも、美味しいご飯を食べたいし、作ってあげたいと思った。

    8
    投稿日: 2025.06.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終わったあとの余韻がとても心地よかったです。最後が、ハッピーエンドというか、すっきりして終わったのも高評価でした。 本屋大賞になるだけあって、文章の一つ一つが読みやすかったです。 これまで誰にも言ったことが無かったんですが、私は「同性と行為がしたい、異性とはしたくない。しかし、幸せそうな夫婦や家族を見ていると、信頼し合った異性と結婚して、子供を持つのにも憧れる」という矛盾した気持ちを持っており、、そんな自分にもやもやしていたのですが、この物語で全く同じとはいかなくても、同じようなことで悩んでいる登場人物たちがいて、自分だけじゃない感じがして、気持ちが少し軽くなりました。

    6
    投稿日: 2025.06.01
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    良い! 早く読みたい!と、ずーっと思いながら読み進められました。 最愛の弟の死、不妊治療、流産、離婚…いろいろな不幸が重なった主人公。 どん底の時に出会うのは、弟と付き合っていた元恋人。ぶっきらぼうだけど、その子に作ってもらう料理に心がほぐれていく。そこから家事代行サービスのお手伝いをすることになる…。 自暴自棄になってしまったあと、自分の存在する意味、やりたいことを見つけていく主人公がカッコ良すぎます。

    5
    投稿日: 2025.06.01
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    導入はなかなか入り込みづらく、読んでいて息苦しさを感じたが、カフネの活動に入ってからは主人公と同じように、読み進めるうちに心が浄化されていった。 仕事の充実と私生活は比例せず、自分のことは後回しに、疎かにしてしまいがちな自分であるからこそ、この本を読む休日は仕事を家でせず、どっぷりと読書時間に充てることができ、久しぶりの充実感を得られた。 誰もが幸せで、何不自由なく暮らすことは難しいけど、自分の手の届く人には優しくありたいし、優しくしてもらいたいと願ってしまう、そんな物語でした。

    13
    投稿日: 2025.06.01
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    本屋大賞だけじゃなく、近年日本で絶賛されている小説はどこか暗い。重い。辛い。そんな毎日だけど一筋の光が・・・!みたいなものが多いような気がする。だからこそ2024年は「成瀬は天下を取りに行く」みたいないい意味で「軽い」「明るい」「まっすぐ」みたいなジャンプみたいな主人公が出てきて歓迎されたんだと思う。今回のカフネはやはりどうしても暗い。終始辛いなと思う。もちろん、救いはあるし、主人公2人の関係性の変化にぐっとくるものはある。カフネの言葉の意味とラストシーンがつながるのはとてもよかった。辛い人に寄り添い、温かい食事を用意し、身辺整理をする家事代行サービス。確かに心は温まる。現代社会を生きるのは本当につらいし、この世の中はくそなことばかりだけど、マジで温かい食事を食べる瞬間って幸せMAXだよなとも思う。でも、もういいんだ。明るい作品がもっと読みたいんだ。

    28
    投稿日: 2025.06.01
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    最愛の弟春彦の突然の死。 辛い不妊治療の末の流産。離婚。 立て続けの辛い出来事に見舞われ自分を見失ってしまっていた薫子。 春彦の死をきっかけに春彦の元婚約者のせつなと関わるようになり、せつなの職場であるカフネの家事代行サービスの手伝いをすることになる。 様々な事情を抱える人達の元へ行き、掃除と料理を真摯に行う。 生きることは食べること。 気持ちや体調の乱れは部屋の乱れにも直結する。 このふたつって本当に大事なんだなと改めて思った。 4章からはずっと涙が止まらず

    20
    投稿日: 2025.06.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんだろう、幸せな感じで終わったはずなのにどうもスッキリしない。 主人公がせつなの力などで立ち直り、以前の主人公に戻っていく様は爽快だったのだが、春彦の事を考えると‥。 春彦は生前『自分が望むこと、欲しいものを手に入れる生き方』をした事があったのだろうか。 せつなと接するうちに、その生き方に進む力を得て、まさにそのときに亡くなってしまったのではないだろうか。 港航一とは本当に自分の意思で付き合っていたのかなぁ。薫子は『弟は、いい加減な気持ちで人と付き合う人間ではありませんでした。』と言っていたけど、そこまで自分を殺していたとしたら、とてつもなく恐ろしい。

    14
    投稿日: 2025.06.01
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    愛は真綿のように、相手を暖かく包み込むこともできますが、相手を強く締め付けて束縛し傷つけてしまうこともあります。 人は過去の体験から、大切な人に失敗や辛い思いをさせないように「貴方のためを思って」という正義を振りかざし、相手に行動を求め操作しようとします。 「失敗」や「辛い思い」はその人の感じ方であり、人によっては「成長」「学び」「喜びへの布石」にも感じられるのかもしれません。 本当の愛とは求めるものでは無く、どんな事でも相手を受容し見守り、いつでも貴方の味方であることが伝わっていて、相手が助けて欲しい時に手を差し伸べる事では無いかと感じました。 どんな貴方であっても私はいつでも貴方の味方である事を、大切な人に伝えていこうと思いました。

    122
    投稿日: 2025.06.01
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    法務局で働くバリキャリの薫子。 不妊治療の末に授かった子も 流産で亡くなってしまい、 夫の公隆にも突然離婚を突き付けられる。 そんなある日、突然最愛の弟の春彦が亡くなる。 夫とも離婚し、弟も亡くして自暴自棄に なっていた薫子。 春彦の遺言書には婚約者であるせつなに 遺産相続する旨の記載があり、せつなに 遺産相続の説得をしようとするが、 当のせつなはまるでその気配もなくー・・・ ----------------------------- これまで何の接点もなく歳も離れている薫子とせつな。 そんな2人が弟の春彦の死をきっかけに 親密な関係になる物語。 春彦の隠された真実、春彦とせつなの関係、 そして、せつなの過ごした悲しい生い立ち。 「カフネ」という家事代行サービスの仕事を 通じて出会う、さまざまな依頼者たちの物語と 薫子とせつなの生き方が、絶妙なほど美しく交じり合う。 最初は春彦の死を悲しみ、 せつなという人間を憎しみ、 夫との離婚に絶望していた薫子だったが、 物語の終盤では凛々しく前を向いて歩く薫子に 変わっていたところがとても印象的だった。 最後は責任感の強い薫子らしい行動だなと 思った。

    10
    投稿日: 2025.06.01
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    食いしん坊という性格から「食べること」を描く小説を読むのが好きです。今までもたくさんの本に出会って来ましたが、この本は時に読み進めるのを憚るほど私には刺さるものがあり何度かの小休止を置いて読み進めた本でした。(物語自体はとてもおもしろくテンポも良いのであくまでこれは個人的な問題です。) 読み進める中で幾度となく大切な人に会いたくなり、触れたくなる、そんなストーリー。

    7
    投稿日: 2025.06.01
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    Audible併用で読みました。 文字だけ、音声だけなのに不思議と映像が目に浮かんだ。 作中によく登場していた、卵味噌が気になって、レシピを調べて作ってみたりした。お料理の描写が美味しそうなんだもの。 おにぎりもプリンも私も大好物。 そして元気が出る。 これからもおにぎり作って、人生の戦闘力 上げるぞ〜! レシピブックも私にとっては嬉しい付録だった。 後半につれて、涙が溢れた。 だんだんそれぞれの人物のことが分かってくるにつれて。 それから、阿部暁子さんの、書かれた文章の表現が好きだなーと思うところがいくつかあったので、読書ノート記録用のための付箋がたくさんになった。 「おいしい」と泣くところから再生は始まる。 カフネという素敵なお話に出会えて幸せです。 日々、本が読めることに感謝します。

    14
    投稿日: 2025.06.01
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    カタルシスすご 今まで本を読んで涙が出たことは無かったが、文字が揺れた。 料理に関する表現も引き込まれて、読み始めから好きな一冊になりました。

    4
    投稿日: 2025.05.31
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    夜布団の中で最後読み終わって... 隣で寝ている息子の髪を思わず撫でました 辛い思い出が、出会う人やおいしい料理で濾過され少しづつ自分の中で腑に落ちていく感じ いい本でした

    6
    投稿日: 2025.05.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一気読み、止まらない。 カフネの意味も素敵で良い。強烈な慈しみといった感じだろうか? 最後、出会ってひと月ちょいの養子縁組に慎重派な自分としてはあらら!?となってしまい、星一つマイナス。 現段階ではカフネな気持ちをせつなに伝えて、伝わって、数年後に養子縁組という流れではだめだったのだろうか。 あとは、主人公は他人や弟に思いもよらない面を見出したのであれば、両親についても視野をもう少し掘り下げてみて欲しかった。

    8
    投稿日: 2025.05.31
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    重厚で落ち着いた装丁からはちょっと想定外なてんこ盛りのストーリー。 法務局に務めるバツイチのキャリアウーマン薫子。 愛する夫から心当たりなく突然離縁された薫子が心の拠り所にしていた大切な弟が突然亡くなった。 弟が残した遺産の相続人には意外な人物の名前があって…。 鬱陶しいくらい生真面目な薫子と無愛想とぶっきらぼうの塊、弟の元恋人せつな。 対極な2人の人生が弟の死をきっかけに濃密に絡み始める ネグレクト、不妊治療、同性愛、貧困、ひとり親家庭、コンプレックス、偏った愛情、病、ボランティア、それから美味しいもの。 いろんな人たちの繊細な人生の苦しみや痛みが薫子とせつなのズケズケとした小気味の良いトークでこなれ、美味しそうなお料理と共に読者の心に咀嚼されていく… 異常なまでの高レビューの本作ですが、実はあまり刺さらなかった私です ちょっと情報量が過多で纏まりなく感じてしまったのと、ラストの薫子さんの決断に唖然となってしまって。 読みやすさは間違いないですね。 また別の作品を読んでみたい作家さんです

    37
    投稿日: 2025.05.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    後半、港航一の登場あたりから一気に物語が動き、自分が予期していなかった展開に驚きました。その衝撃と展開の巧みさに、「やはり小説とは面白いものだな」と改めて感じ、小説の楽しさを存分に味わいました。 この物語では、人の温かさや優しさ、そしてその温もりがじんわりと伝わってきます。特に「食」にまつわる描写には、人間にとって食べることの大切さ、そしてそれが人に与える大きな影響が、まじまじと描かれていました。誰かと一緒に食べること、誰かのために料理すること、そういったささやかな営みの中に、人と人とのつながりが丁寧に描かれていて、深く心に残りました。 また、相手の見えない思いやりや、伝えなければ伝わらない思いの難しさなど、様々なことを考えさせられる一冊でした。タイトルの『カフネ』――髪をそっとなでるような、静かな愛情を感じさせる言葉が、作品全体にやさしく息づいていたように思います。

    9
    投稿日: 2025.05.31
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    おいしい食事を作りたくなる本。 色んな家族のこんがらがったありようが、描かれている。家族ってよくも悪くも、自分の土台になるもの。もうこれは、逃れようがないことなのだということを、改めて思う。家族をどう受け止め、どう受け流し、どう大切にすればよいのか。立ち止まって考える読後。 多くの人が、ここに出てくるどこかの家族に、誰かに、既視感を持つのではないか。 心当たりのあるヒリヒリとした感情の吐露が散りばめられていて、知ってる知ってると思うこと数度。 短期間でいささか変化があり過ぎ?と思わないでもないけれど、それは自分の変化のない生活と比較してしまうからなのかもしれない。

    4
    投稿日: 2025.05.31
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