Reader Store

総合評価

2288件)
4.4
1113
776
259
30
8
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ご飯を題材にした小説が好みじゃないので迷ったけど本屋大賞なので読んでみたら、ほっこりご飯丁寧な暮らし〜みたいなのではなく、生きるために食べる。愛情表現として作る、その潔さがとても良かった。不妊に関してあまりに自分を追い詰めていたり、何歳になっても誕生日祝って欲しいと言っていいのに。ちゃんといい子でいないと…というのが結構読んでて辛かった。幸せになって欲しい、そう登場人物のことを思って読んでる本は良い本の証だと思う。

    9
    投稿日: 2025.07.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    テーマが多岐に渡る。色んなジャンルに触れている本だと思う。 不妊治療、離婚、同性愛、料理、ボランティア、自死遺族、同性愛。もっとあるかも。 関係性が少しわかりづらく、謎が残ったが、読み解けなかった部分については、気にしなくて良いことにしている。期待が大き過ぎた部分もあるが、もう少し踏み込んで、没入したかった。

    4
    投稿日: 2025.07.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2025年7月読了。  カフネとはポルトガル語で「愛する人の髪を撫でる仕草」を意味する。生活に疲れた時、大切な人から見離された時、家族を失った時、そんな時にこそカフネが必要だ。この作品ではカフネという名の家事代行サービス会社でボランティアをすることになった薫子の物語が描かれる。薫子は不妊治療が上手くいかずに離婚し、大切な弟も亡くして孤独な生活を送っていた。ほんの少し生活の助けをすることで心に余裕を作り、前を向けるようにする。そんなカフネの信念に触れて、薫子や多くの利用者たちの心が前を向いていく。生活が辛くて心を支えてくれる拠り所が欲しい時に、そっと寄り添ってくれるような、そんな温かい物語だった。

    4
    投稿日: 2025.07.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    心がじんわりと温かくなっていく本です。 大切なもので満たされていく感じがします。本当に素敵な気持ちにさせてもらえてありがとうございました。 おばさんと小娘(本から代用しました)の2人組というのもあまり今までになくて面白かったです。不器用な2人が一生懸命世間の荒波の中で生きようともがいている姿に感銘しました。助け合って生きていくことの大切さも説いているのかな。

    3
    投稿日: 2025.07.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読み終わって、とりあえず、薫子さんに幸せになってほしい、そう思った。もちろん、せつなさんも公隆さんもだし、それぞれ家事代行に行った家庭の人々も皆幸せになってほしいが、言い出すときりがないので。とにかく、薫子さんは親からの扱いも本当に気の毒で、その上、公隆さんからもあんな風に切り出されて。でも、最後にはちゃんと理由が聞けて良かった。分からないまま終わってしまっていたらつらい思いを引きずったまま消化不良を起こしてしまうところだった。そして春彦についても。突然の死はつらいけれど、それでも希望をもって生きていこうとしていたということが分かっただけでも、救いがあった。つくづく良い終わり方だったと思います。さて、本書は普通だったら手にしないような小説だ。本屋大賞だから読んでみたというわけではない。正直言うと一番の理由は、「あの本、読みました?」で著者を見て、その愛らしさに惹かれてどうしても読んでみたくなったということ。タイトルが素敵だったということも、もちろんある。でも、作家自身の人となりを見るというのが大きい。村田紗耶香もそういう点がなくはない。バリバリ関西弁の綿矢りさも読んでみたいと思っている。それにしても賞の影響は大きくて、僕が図書館に予約したときには93人待ちからのスタートだった。それでも、10冊以上の本で回しているようで、3ヶ月ほど待って順番がやって来た。そして、あっという間の1日だった。読み終えて、いま食べたいものは、手作りのピザとか、トマトとツナの温かい素麺とか、美味しそうなものがいろいろと出てきたが、一番は卵味噌。どんなものなのだろう。ぜひぜひ、あたたかい白ご飯につけて食べてみたい。 気になったことを一つ思い出した。ゴールデンウィークあたりの話で、午後4時半頃、「日が長くなったわね」というような会話があった。5月というと1年の中でも最も日が長い方に入る。なぜそんな話になったのか気になった。僕が時間を読み間違っているのか。薫子さんと斗季子さん。早い時間に食べるんだなあ、と思ったのを覚えている。美味しそうな親子丼だったか。あ~お腹空いた。

    6
    投稿日: 2025.07.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    何とも心温まり、胸にグッとくるものを感じずには読めない作品だった。うるうるしながら読み進めました。 パッと見、冷徹なせつな。でも、そういう人こそ、自分を守るためにガードが固い。心を固く、簡単に心が揺さぶられないようにして生きている。なんとなくわかる。自分が昔から気にしていること、意識すると嫌な方へと無限に考えてしまうことには、蓋をする。自分の心を騙すというか、何も感じないようにすること。そして、周りに心配をかけるのは、それはそれでめんどくさいことになるし、頼るのも苦手。だから、人前では何もないように振る舞う。とても自分にも心当たりがあることが多くて、考えさせられた。自分の今の生き方が合ってるとも、間違ってるとも思わない。でも、薫子のように後で後悔したくないから、自分のやりたいこと思ったことを泥臭くても真っ直ぐに伝えたり、行動に移したりすることは、SNSが普及して、表面上の言葉で繕える時代だからこそ、より大切にしていかないといけないことだと強く思った。 自分の良心に恥じない生き方をしたい。今までの職業的な価値観だと、それていると感じる人がいるかもしれないけれど、自分らしく生きていたい。なりたくてついた職業だからこそ、やりがいをもって自分らしく目的を大事にして働きたい。でも、仕事は仕事。仕事は、自分の人生の中の一部でしかないから、自分の人生や生き方を最優先にしたい。 そして、人と関わる職業だからこそ、誰かに何かを残したり、感じ取ってもらえるように向き合って働きたい。いろんな希望がない世の中かもしれないけれど、そのどこかに小さな喜びや嬉しさみたいなのは必ずあるから、それを大切に。お金などでは測れない価値のあるものを大切にしたいと感じた作品だった。 本屋大賞納得。とても素敵な作品だった。いつまでも、美味しいと感じながらご飯を食べられるように、体も心も大切にして生きていきたい。

    10
    投稿日: 2025.07.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    食べることで癒されることもある ちょっとした手助けで人生のどん底から這い上がれることもある 人間の痛みや生きていくことの辛さや人を失う悲しみを いろいろな角度から描かれていた。

    5
    投稿日: 2025.07.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自分の子どもや親、パートナー、親友、どんなに近しい人でも本当にその人を"知る"と言うことはできないのだろうな。(自分自身のことも) それでも「一緒に生きたい」とか「守りたい」とかいう気持ちはどこまでも純粋で痛くて強いなと心臓を掴まれた。 そして料理が美味しそう、泣きながらお腹が減りました。

    5
    投稿日: 2025.07.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人と人の繋がり、家族であっても分からない事はある。 家族には見せない顔を持つ。 家事を通して助け合い活動をする「カフネ」。 弱さから立ち直っていく2人の女性の繋がりが温かい。 カフネの意味が本当に良いなぁと思う。

    7
    投稿日: 2025.07.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    40過ぎの法務局勤務のバツイチなりたての野宮薫子。誕生日に突然死した歳の離れた弟の遺言書により、その恋人だった小野寺せつなと関わることになり、家事代行サービス会社「カフネ」でボランティア活動を手伝う。 最初、なんとなくほんわかした気持ちになるストーリーかと思って読んでいたが、そうでもなかった。弟さんの性的秘密?現代テーマ的な要素なのかもだけど、そこまで必要な内容だったのかな。人の本質や内面…支え合いながらも、強く生きようとする薫子!というラスト感。

    3
    投稿日: 2025.07.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    家事代行サービスを舞台にしたハートウォーミングなお話。 若くして亡くなった弟の元恋人はつっけんどんな性格だが、料理担当としては素晴らしい。そんな彼女と週末にバディを組み、掃除担当として家事代行サービスのボランティアをすることになったのが、40過ぎの公務員のバツイチ女性の主人公。 ボランティアでさまざまな家庭をまわりながら、弟とその死にまつわる真実を探し、自分や元夫と向きあい、両親との関係を振り返り、そして…最後は、助け合いたいと思える人との関係性を見つめ直し、行動に出る。なるほど、予想はしていなかったラスト。 料理でほっこりして癒される系の話はいくつもあるけど、頭一つ抜けた良さがあるかもしれない。その理由は、登場人物たちが抱えている問題が幾重にも隠されだんだん明らかになる構成にあるのかもしれない。隣にいる人がどんな経験をしてきたか、苦しみを抱えているかは、案外分からないものだ。不妊、自死、毒親、病気、離婚、シングルマザー、貧困… なお、冒頭で傷心のなか酒に溺れた生活をしていた主人公が、立ち直っていく際に発揮する行動力とバイタリティが、この手の話の主人公像として珍しかった。サバサバしているようで、センシティブで、感情的で、そして実務的なスキルが高く、肝が据わっている。キャリアのあるアラフォー!!!という感じ。 シリーズ化しても良さそう。

    23
    投稿日: 2025.07.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    おにぎりとプリンを持って駆けつけるシーンに思わず泣いた。 映像化を強く希望するとともに、せつなさんの写真付きレシピ本がほしい。卵味噌食べたすぎる笑 本屋大賞は裏切らないので毎年ノミネート作を片っ端から読んでおり、 この作品もあらすじも知らない状態から読み進めたが、映像が浮かぶような物語に先が気になって仕方がなくなった。 ハートフルな内容で結末すると思いきや、何度かどんでん返しがあり最後までハラハラする良い作品でした。

    8
    投稿日: 2025.07.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「家事代行をしてると何となく人の傾向みたいなものが見えてきますけど、まじめでがんばり屋の人ほと、誰かの力を借りることが苦手です。倒れる寸前か、倒れてからじゃないと、助けてもらうのは怠慢みたいに感じてしまう。自分がどのくらいまいってるのか、自覚できない人も多いです。」

    5
    投稿日: 2025.07.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    料理のシーンや食事のシーンの文章表現がとても優れていて、頭の中で美味しそうな料理が出来上がっていく過程をイメージすることができた。弟は誰からも愛され、愛するが故に内に闇を抱えてしまったのだと感じた。ボランティアを通じた、いろんな訳ありな人との関わりもとても考えられるものがありました。とても面白かったです。

    4
    投稿日: 2025.07.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    周囲からの愛に縛られ、素の自分を隠し通す登場人物に囲まれる主人公。家族の結びつきは、愛故に尊いが、人格形成にも及ぼすレベルの縛りにもなる。 見えていないことがある前提で、相手の悩みを図々しくも助けようとすることは、時によっては後悔のない(独りよがりではあるが)行動となる。これは共感。 ただ、クサい会話(例えば、敢えてそっけなく接してるけど相手に好感を持つ人と、相手への尊敬をいちいち口にする主人公のやり取り)は胸焼けした。 しかし、主人公みたいな努力家熱血アラサー女性(運が悪い=家庭環境に恵まれなかった)は、やっぱりこんな感じで空回りまくりなのだろうか。個人的にはしんどい。 これが2025年の本屋大賞だとは、自分の感性をもう少し世間に寄せたほうがいいのでは、とまで思った。いい話なのはもちろん共感するのだが…

    5
    投稿日: 2025.07.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    期待が大きすぎて超えなかった。料理の細かい描写に食欲をそそられた。特に豆乳のそーめん!手を洗う描写も多くて、なんでだろ?

    5
    投稿日: 2025.07.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋大賞本やっと読む事ができた、さすがに大賞に選ばれるだけの事のあるだけの深い本だった、主人公薫子が亡くなった弟春彦のパートナーせつなと一緒に弟の足跡を辿っていく物語、家事代行をしていくうち実感して行く社会の矛盾を感じながら春彦とせつなの秘密が明らかになって行く、最後はLGBTの世界に迷い込む薫子、しかし性交渉を伴わない同性愛もあっても良いかなと思わせるラストではあった、性交を伴った同性愛は快楽を求めるだけの醜い物にしか見えないものだからだ。

    3
    投稿日: 2025.07.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    図書館で予約して、けっこう長い間待って読みました。 最後にいろんな事実が出てきて 表面上は分からなくても、いろんなものを抱えてる 人もいるということを改めて感じた。 誰からも好かれるいい人の春彦君のホントの気持ちを思うと とても辛くなります。 私自身も人の顔色を窺ってしまうところがあるので 自分の気持ちが見えなくなる前に 自分はどうしたいのか、ちゃんと意思を持たないとな と思いました。

    4
    投稿日: 2025.07.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何度も胸にグッとくる言葉や展開が訪れ、心がざわついた。その都度、私ならどう思うか、どうするかと考えながら読んでいた。身近にはないようで、身近に起こりうるようで、不思議な感覚の中で読み進めていった。5つの章からなる構成。中心人物は野宮薫子、小野寺せつな、野宮春生。 第1章は、薫子が死んだ弟、春彦の恋人、せつなと八王子駅北口のカフェで待ち合わせている場面から始まる。冒頭から春彦が亡くなっていることにどきりとする。まだ、若いのだろうにと不安になる。何が起こったのだろうとも、疑問が湧く。せつなが遅れて登場。服装はブルーデニムのつなぎ服に、黒のコンバットブーツ。髪は頭の高い所でお団子結。活動的なイメージが、せつなの人物像を膨らませる。待っている薫子の内心語の苛立ちも棘があり、出会ってからの会話を想像してドキドキする。二人の会話は、牽制し合うような内容で、互いに苛立ちを抱えている感じがする。この先の二人の関係や展開が、どんどん気になっていく。薫子の言葉から、春彦の死因は心不全だと分かる。その心不全に至る経緯は、二人とも分かっていないことも。不穏な空気が膨らむ。そして、新たな展開として、春彦は生前に遺言書を作成していたことが分かる。その内容には、家族ではないせつなにも相続人としての指定があった。春彦とせつなの関係は、どれほどだったのだろう。さらに、せつなは薫子に、キッパリと相続は要らないと告げる。互いの思いが、冒頭から激しくぶつかっていく。どうなるのだろうという気持ちが、どんどん膨らんでいく。 春彦は29歳で亡くなったことが分かる。その年齢に、春彦の死までの過程が知りたいという気持ちが増していく。辛い展開になりそうな不安も膨らむ。そして、回想シーンでの薫子と春彦の会話が描かれる。そこで、春彦がせつなと別れたと告白する。えっと驚くが、その春彦がせつなに相続人の指定をしているということに困惑が広がるとともに、予想外の展開に興味も湧いていく。春彦は遺言書を東京法務局に預け、死亡時に通知する相手と執行者に薫子を指定していた。徐々に明らかになっていく遺言書の事実。それでも、どうして春彦は遺言書を作成し、法務局に預け、相手を姉の薫子にしたのか、不明なことが明らかになっていく。また、そのことがこの物語の重要な部分となっているのではないかなと想像が膨らむ。 薫子は、せつなの相続人を拒む頑な態度に興奮し、春彦の死因はせつななのではないかという強烈な言葉を浴びせる。ドキッとする。そこから、急な展開になる。強烈な言葉を放った薫子が、せつなの前で倒れる。慌てて、せつながタクシーを呼ぶ。すぐにタクシーに乗り込む薫子。そして、せつなも乗り込む。心配して、家まで送り届けようとする。この辺のやりとりは、互いの意地が言葉で表され、緊迫している場面にも関わらず、面白く感じる。 タクシーの場面から、去年の7月の回想シーン。それは、春彦がせつなを両親に紹介するということで、薫子も夫の公隆と同席しているという場面。そこでの会話の流れで、せつなの仕事の話になる。せつなは、依頼を受けた家を訪ねて料理をしているという。その話の流れから、春彦の母がせつなに、簡単なおつまみを作ってほしいと依頼する。すると3千円いただくようになると返答するせつな。代金を支払うように言われたことに驚き、感情的になる母。ここでのせつなの淡々とした言葉と、怒りを露わにする母が対照的でおもろさも感じる。この後、現在のシーンに戻る。場面は、薫子のマンションに。部屋まで送られた薫子は、せつなにここで帰るように言う。しかし、せつなは適当な口実を述べて、半ば強引に薫子の部屋へ。そこで目にした薫子の部屋は、ゴミ袋が占領し、至る所が片付けられていない状況だった。その状況を認識したせつなは、冷蔵庫などにある食材で料理を作る。薫子のために。せつなの新たな面が描かれて、魅力的に感じる。阿部さんの描く人物に惹き込まれていく感覚がある。作ったものは豆乳とコンソメを使った温かい素麺。体に優しそうで、読みながら食欲が湧く。食べながら感極まる薫子。心身に沁みていく様子が伝わってくる。同時に、せつなは、どんな人なのだろうとさらに知りたくなってくる。 場面変わって昨年の11月8日の夜。薫子は公隆から、離婚届を差し出され、離婚したいという話をされる。理由は、公隆の問題だと。薫子の状態や家の状況と繋がっていく。薫子が公隆と結婚した年は36歳。半年後、不妊治療を始めた。様々な方法を試みるが、薫子が40歳を過ぎても、妊娠することはなかった。二人の心中を想像する。公孝は法律事務所勤務の弁護士で、子供の人権に係る事案にも携わっていた。子供好きと言うこと。それでも、薫子には子供が欲しくて結婚したわけではないと言う。この辺りは、公隆の本心はどうなのかなと、まだ掴みきれない状況が続く。 年明けに離婚が成立する。離婚を言い出した公隆の素行が気になって、薫子は探偵に調べさせていた。そこまでする薫子の気持ちを考える。しかし、何も出てこなかった。だからこそ、公隆の本心を知りたくなるのだろうなとも思う。薫子は、離婚したことを春彦だけには言えなかった。春彦の笑顔に救われていた薫子だったから。この辺りもどうなのかなとも思う。春彦は、薫子の状態の変化に気づかなかったのだろうか。気づいたいたのではないかなとも想像する。この先の展開が気になりながら読み進めていく。 ここで、薫子とせつなの会話から、春彦が亡くなった際の状況が明らかになる。春彦の会社の友達、港が合鍵を持っていて、無断欠勤をしていた春彦の部屋を訪れて発見したとのこと。と言うことは、港が訪れたときに、ベッドの上ですでに亡くなっていたということ。心不全という死因が、まだ気になる。検死も行われていた。結果は事件性も自殺でもなく、心不全だと。その死因に、薫子も、せつなも疑問を感じている。読んでいる私もまだ疑いながら読み進める。そして、遺言書の内容も明らかになる。春彦の遺産は、3千万円。1千万円は人道支援医療団体に寄付し、残りを両親、薫子、せつなで3等分と記されていた。さらに、遺言書の作成日は、3月14日、春彦の29歳の誕生日。その日の夕方に、春彦は薫子と食事をし、夜に亡くなった。どうしてと疑問に思う。物語の中で、何があったのかを解明できるのだろうか。そんなことを考えていた。改めて、せつなは頑なに遺産の受け取りを拒否する。何かあるのだろうな。そして、薫子がアルコール依存症になっていることを指摘する。その指摘は、薫子の胸に刺さる。この後の展開はどうなっていくのだろう。 続いて、第2章。薫子の仕事の場面から始まる。勤務先は、東京法務局八王子支局で、担当は供託。法令に則って、淡々とスマートに仕事をこなす。仕事での確かな知識や豊かな経験が伝わってくる。自信にあふれている感じ。この仕事の姿と実生活の姿のアンバランスなところに、薫子の内面の不安定さが際立つ感じがする。母から薫子41歳の誕生日、4月5日に連絡が入る。その内容は、春彦の遺産に関わるせつなの意思の確認だった。薫子は春彦の意思を尊重したいという考え。一方、母はせつなが気に入っていない上に遺産相続の意思がないのなら相続させなくてよいという考え。つまり、考えの相違がある。そこで、放たれる薫子の胸を刺すような母の言葉。読んでいて辛くなる。こういった親子関係になると、なかなか分かり合えることは難しいだろうな。それでも、薫子の芯の強さもなかなかのもの。自分の考えを押し通す。強いな。結局、母からの誕生日のお祝いの言葉はなく電話が終わる。 一人の部屋に帰って、自分の誕生日を好きなものを飲食して楽しむ薫子。そこに、宅配業者が訪ねてくる。差出人は野宮春彦で宛先は野宮薫子。亡くなった弟から姉の誕生日に届く宅配物。メッセージカードには、春彦からの誕生日祝いの言葉。誕生日には必ず春彦から祝ってもらっていたことを思い出す薫子。中身はエメラルドのピアス。胸にグッとくる展開。宅配物はもう1つあった。大きなテラコッタの鉢に植えられている大きな植物。それは、せつなに渡してほしいというメッセージが。誕生日に届くように送られてきた贈り物。春彦の意図は何なのだろう。謎めいた展開にドキッとする。そこに、タイミングよくせつなから薫子に電話が。すぐに家を訪ねてきたせつな。薫子が酒を飲んでいることを知って、強い口調で注意するせつな。せつなの注意には、薫子の体を心配している言葉も出る。それでも、苛立つ薫子。会えば口論になる二人の関係はどうなっていくのだろうかな。そこから新たな展開が起こる。 誕生日であることを知ったせつなが、薫子の家にあるものでパフェを作る。その美味しさに感動する薫子。美味しいものを作れる腕もあるのだろうけれど、せつなが薫子の誕生日のために作ったということに新たな展開に移るようなメッセージを感じた。せつなは家事代行サービスの会社に勤めていて、主に料理代行を行なっていた。だから、家にあるものをうまく使って、薫子のためにパフェを作れたのだなと話がつながる心地よさを感じる。さらに、せつなは薫子にある仕事を持ちかける。それは、特別な家事代行のサービスで「チケット」と呼ばれているもの。片付けが得意な薫子のことを知り、掃除や整理の家事代行を手伝って欲しいといった内容だった。仕事をしている薫子の頼むところが面白い。この展開にもワクワクしてくる。楽しみが増えていく感覚をもつ。 その後、薫子はせつなの誘いを受ける。薫子も「カフネ」の仕事を手伝うことになる。ボランティアとして。新たな人物として「カフネ」の社長、常盤斗季子が登場する。「カフネ」はポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」だという。ここで、斗季子が「カフネ」を起業した経緯が明らかになる。そこには、斗季子の辛い経験が関係していた。しかし、その辛い経験を助けてくれた人がいた。そのことが、会社の起業と繋がっていて、思わず唸ってしまう。人に助けられたことを活かして、仕事に結びつけた斗季子の思いが深く伝わってきて、胸が熱くなる。それは、薫子にも伝わっていく。 「チケット」に関わり2軒の家を訪問する薫子とせつな。そこにも、その家庭ならではの状況があった。外から見れば何不自由なく見える家庭でも、それぞれの困難さは抱えているのだろう。そんなことを考えながら、「カフネ」の仕事の意味や価値が。私の中で大きくなっていく、そんな感覚が広がっていた。 続いて、第3章。薫子の過去や気持ちが明らかになる。そこには、不妊治療を続けてきたものでしか分からないだろうと思う状況や気持ちが描かれている。阿部さんの鋭い描写が胸をつく。想像するほど辛いなと感じる。命を授かること、母親になること、どれも願えば叶うというものではないこと、いろいろなことが頭を駆け巡る。それでも読み進めるのに楽しさを感じるのは、せつなの薫子への関わりに、遠慮なくズバズバとストレートな表現が面白いし、気持ちいいと感じるからだろう。不思議な感覚。薫子の言葉に温もりさえ感じるようになっていた。また、薫子の作る料理の描写には、色や香り食感までもが伝わってくる。とにかく美味しそう。美味しい料理は、辛い気持ちを和らげていく。それは、薫子にとってだけではなく、読んでいる私の気持ちさえも。 「チケット」で申し込みのあった様々な家庭を訪問する薫子とせつな。阿部さんは、どれだけの家庭を描けるのだろうか。私の知らない様々な家庭の状況が次々と登場する。結局、自分のこと以外はわからない、よく知っていると思う人の家庭ですら。そう思ってしまうほど、どれも想像が広がっていく。描かれる家庭は辛い状況だけれど、二人の関わりはどこまでも温かく現実的。そこがいいのだろうな。上辺の関わりではないものを感じる。関わったその時だけではなく、これから先の辛い状況にきちんと向き合い対処できるようにと関わっていく。そこが、読み応えがあるし、爽快感すら感じる。しかし状況は急変する。 春彦の同僚の港航一の登場により。航一から伝えられる春彦の悩みや苦悩は、私にとってあまりにも衝撃的だった。そして、この物語の奥深さに改めて驚いた。阿部さんの発想や構成にハマっていく。登場人物の魅力にも。真実を知らなかったのは春彦の姉の薫子と読者の私。せつなと航一は春彦の真実と苦しみを知っていた。周りの人を傷つけまいとする春彦の純粋さと健気さが際立っていく。悲しみも伴って。 続いて、第4章。「チケット」で訪れたのは、薫子と斗季子だった。せつなは体調を崩していた。その家庭では、またしても生前の春彦の真実が語られる。どこまでも純粋な春彦の個性がはっきりとしてくる。だからこそ、辛い気持ちは膨らむ。薫子の心と共鳴するかのように。またも衝撃的な真実が明らかになる。今度はせつなの体調のこと。単なる体調不良ではなかった。私が想像していたよりもっと重い病。衝撃が貫く。そんなせつなのことを心配して関わろうとする薫子の思いが揺れ動いている。その心境もまた複雑でやるせない。関わりたいけれど、うまく関われない薫子のもどかしさが伝わってくる。薫子の気持ちを拒絶しているせつなの本心はどうなのだろうと想像する。そんな展開に阿部さんが構成する本作品の魅力が詰まっている。 薫子はせつなに会いにいく。その行動は、どこまでもまっすぐで、ただせつなのことを心配して。自分が助けてもらったように、せつなを助けたい、寄り添いたいという薫子の純粋な思いが伝わってきて、私の気持ちも高まる。持っていたものは、手作りのおにぎりとプリン。その2つは、薫子とせつなが「チケット」で呼ばれた訪問先の物語とつながる。温かい展開に胸が熱くなる。公隆からの連絡を受けた薫子。久しぶりの再会。再会の目的は、「チケット」で呼ばれた家庭に対応し、良い方向へと進んでいる状況の説明。いろいろな家族があって、困難な状況もあるだろう。家族だけでは解決できない状況の時に、助けられる人がいればいいな、全ての家族がうまくいくような簡単なことではないだろうけれど。 薫子は公隆に訊く、離婚の理由を。公隆が語るその内容は、私の想像をこえていく。薫子、公隆、それぞれの言葉が胸に刺さる。そして、二人の心境を想像する。悲しみや苦しみはあるだろうけれど、言葉にする大切さを感じる。どんな思いであっても、その人の思いを知ることで、割り切れることもあるから。 最後の章、終章。薫子は自分の思いと考えを、まっすぐにせつなに伝える。その内容は、せつなにずっと関わって生きていくという強いメッセージを感じた。かっこいいなと思う。ラストは「カフネ」の意味を想起させる二人のシーンで、心温まる。通じ合えてよかったなと感じながら読了した。 阿部暁子さんの作品を初めて読了した。設定も展開も登場人物の個性も、ずっと引き付けられ続けた。この作品は「本屋大賞」に選ばれた。阿部さん、おめでとうございます。この作品に出会えてよかったと思うし、縁があったなとも感じる。読書って楽しいなとまっすぐに思う。

    430
    投稿日: 2025.07.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    書き口の巧さについては最早触れる必要も無いと思うので端に置く。 誰かを愛おしく思う気持ちに貴賎は無い、と言えど、その種類に振れ幅があり、受け取り手のキャパシティがそれに見合っているか、それは当人以外誰にも分からない。 薫子が赤子を欲しいと暴走する気持ちも、姉弟を平等に扱えない野宮夫妻の気持ちも、「彼」の気持ちも、愛ではあるのだ。しかし、だからこそ、人々は互いを理解することが出来ない。 純粋な愛と孤独の間でもがく主人公ふたり(おそらく主人公は薫子の方なのだろうが、私はせつなも主人公の一人だと思う)は、友達にも、親子にも、姉妹にも、或いは恋人のようにも見える。敢えて型に嵌めて定義付けることそれ自体が野暮であるのかもしれない。 だから、「カフネ」という単語は日本語に直しにくい。明確な形を持たない、曖昧な存在であるからこそ、「カフネ」は余計に神秘的で愛おしい響きをもって我々の前に立ち顕れるのだろう。

    4
    投稿日: 2025.07.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    弟の死の謎離婚の本当の理由謎解きが少しずつ解かれ面白かった。ごはんの情景が浮かび食べることは生きることを改めて感じた。 教訓 アクション ①大切な人には思いを伝えていく ②食べることで元気をもらう

    3
    投稿日: 2025.07.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    本を読んだきっかけは単純に表紙の美しさと、家事代行サービスというワードに惹かれて…。 登場人物のせつなの性格は理解できたし、薫子の最後まで諦めない強さと図々しさが好きです。 ただ、春彦の死因が最後まで分からなかったのがモヤッと要素のひとつでした。 ずっと自分を殺して生きていた春彦。 最後は「自分の人生」を生き抜いて欲しかった。 あとは公隆の離婚理由。 やっぱり優しさと弱さは紙一重なのかな。 セルフネグレクトというワードをこの本で知り、LGBT、母子(父子)家庭、貧困、毒親、ヤングケアラー…現代社会が抱える様々な問題に触れていて「生きることの難しさ」も考えさせられました。 家事代行サービスで他人を助けながら、せつなは無意識に「幼い頃に傷ついた子供の自分」と向き合い癒しているように思いました。 その手助けをいつからか薫子がしていたのかなと思い、読み進むにつれ二人の関係性に 家族とは違う信頼と絆を感じ、また「食」を通して展開されていくストーリーに引き込まれました。 食事を作って提供すること。 言葉なんか必要なく とてもシンプルな愛情表現。 そしてどんな人にもそれを受け取る資格がある。 この本に出会えて良かったです。 カフネ。 【愛する人の髪に指を通すしぐさ】のことを指す言葉だそうです。 そんな風に自然に当たり前のように、誰かに愛情表現ができるってすてきだな。 食事作りをしっかり丁寧にしたくなりました。

    5
    投稿日: 2025.07.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読み始めてすぐグッと引き込まれてあっという間に読了。 こういう気持ち経験したことあるなぁ、こういう風に思ったことあるなぁ、寂しい、あたたかい、嬉しい、辛い。様々な感情が湧き起こる優しい物語でした。

    3
    投稿日: 2025.07.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最近読む本には「相手を思いやる」「相手をよく見る」というテーマが共通している、と感じる。知らない相手だからこそ観察し共感する。理解しているつもりの相手でも、実はそうでないかも。 決して軽い内容ではないのだけれど、前向きになれる読後感。

    7
    投稿日: 2025.07.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    おいしいごはんが食べたくなる。 嬉しいとき、悲しいとき、つらいとき、日々色んなことがあるけれど、食は裏切らないと思っている。 一人で食べるごはんも、誰かと食べるごはんも、どちらも素敵。 好きな人と食べるおいしいごはんはもっと素敵で最強。

    4
    投稿日: 2025.07.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今まで読んだ本で1番好き。カフネという言葉、高校の時のクラスメイトが教えてくれた。 言葉にできない愛おしさを伝える素敵な仕草だと。 こども食堂、2歳の子から大人まで食べられるようにと細かく乱切りにしていたにんじんのかけらを、 みんなで足を広げ、低い台で作業をしたあの光景を、思い出して、 初めましての子どもたちが、スプーンひと口で顔を綻ばせ、心を開くのを見て、 わたし、だから食に関する仕事がしたかったんだよなあと思い出した。

    11
    投稿日: 2025.07.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あまりに皆心に秘めすぎ。 これでは春彦が急死した時に、周りの者が皆自分のせい!?と思ってしまうじゃない。 せつなもあれこれ溜めすぎ。ひとりで抱え込んで一生暮らすつもりなのか。 最後の薫子からの提案は、確かに突拍子もないものだったけど、せつなを思う気持ちが必死すぎて、とうとうコンバットブーツの心を溶かしたんだ。 でも人って、何か美味しいものを作って食べさせてもらえるだけで生き返るんだなあ。私にも、たまに作ってもらえるそういう人がいて良かった。 よしよしと「カフネ」してあげたい。

    20
    投稿日: 2025.07.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋大賞ということで手に取りました。 うーん、個人的にはそっちに行くんだ、、 というような展開が多かったかなあ。 落とし所がパートナーシップ協定なの、、? とか、 大層に振った展開に対する回収が弱い印象がある。 卵味噌を食べてみたくなる、美味しそうな料理描写がピークだった印象です。

    3
    投稿日: 2025.07.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    言わずもがな、未来屋小説大賞に本屋大賞受賞作品。 大賞受賞だからどうって思っていたし、読み始めは、なんか主人公が可哀想な40歳女性、にしか思えなかった。 しかし読み進めるにつれ、キーになった春彦の死、それを取り巻く登場人物たちの感情etc胸を打たれた・・ 周りの期待?愛情?を一心に受け続けた春彦。そりゃ何も言わずに旅立ちたくなるわ。

    42
    投稿日: 2025.07.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    面白い、が… 本屋大賞、直木賞、その他諸々総取りなのがハードル上げたか? 星5つはないなぁー 食べることは生きること『ライオンのおやつ』などにも通じる、女性の丁寧な料理で人が生き返る。カフネという家事代行で知り合った人たち。弟を亡くし、夫にも離婚された41歳国家公務員、野宮薫子と繋ぎとワークブーツの戦闘態勢バッチリなせつな。2人の1ヶ月ちょっとの話とは思えない展開… の割に終わり方?うーん? 多様性入れ込みすぎた?と思ってしまう…なんかなー   カフネの意味が素敵だ。 弟が亡くなりその理由もだんだんと解き明かされていき、弟の交友関係も自分の知らない弟、また両親との関係性、愛情のはき違え、生きにくさ、妊娠の難しさ、現代の色々を全て詰め込んだような作品かと… カフネとは、ポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を絡ませる仕草」 せつなの髪を撫でていて生まれてこなかった自分の赤ちゃん、弟を思い出す薫子 わかるようなこじつけのような、いいシーンなのかもしれないがどうも感情移入できず… 「子供を想わない親はいないとか言う人がいるけど、あれはたまたま良い環境に生まれて、問題なく生きてこられた運のいい人たちだから。親に痛めつけられたり捨てられたりした子どもがそれを聞いたら、どれだけ爪はじきにされた気持ちになるか想像できない人間だか。耳を貸さないで。親は血がつながってるだけのただの人間だってこと、わかっておいて」 ポップコーン フライパンにバターを溶かして醤油を加えポップコーンを入れる、王道バター醤油味 フライパンに多めのバターと砂糖を煮詰めて茶色のキャラメル味 牛乳で溶かした苺ミルク飴はピンクの苺ミルク味 抹茶ミルク飴は抹茶フレーバーに いきなり突きつけられたいくつもの事実に感情がぐちゃぐちゃにつぶれ、手のつけようのない混乱状態からのがれるために、心は手っ取り早く怒りという手段をとる。騙されたと被害者ぶることで、肝心なことに何ひとつ気づいていなかった自分から目を背け、痛みから逃れようとする。 「目的が『本当に切迫して困っている人だけを対象にして力になりたい』ということなら条件を厳しくするべきだと思う。でも「切迫して困っている人をなるべくとりこぼさずに力にたなりたい』ということだったら、グレーな人たちも受け入れたほうがいい。そうすれば困っている人もグレーの中に溶け込んで、助けを求めやすくなる。さり気なく、気安く、手を貸せるようになる、って」

    6
    投稿日: 2025.07.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    誰かのために作られたごはんが、こんなにも人の心をあたためるなんて。 亡き弟を通して出会ったふたりの女性。心にぽっかり穴が空いたまま生きてきた薫子が、せつなの作る手料理に触れ、少しずつ前を向いていく様子が丁寧に描かれていました。 ミステリー要素もほんのりあって、読み進めるごとに登場人物の過去と本音がじんわりと滲み出てきます。家事代行を通して見えてくる、さまざまな“生きづらさ”や“孤独”にも共感。 ラストには涙がこぼれました。 生きることに疲れてしまった人にこそ読んでほしい、静かでやさしい再生の物語です。

    6
    投稿日: 2025.07.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    食べること、大切にしたくてもなかなかできないこともあって... 周りを頼りながら、忘れないこと そして、自分が今やれていること、どこかの誰かにとってはどんなに望んでもできないことかもしれなくて、ひとつひとつあたりまえを噛み締めていこうと思った

    3
    投稿日: 2025.07.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    よかった。 ツンデレとおばちゃんのほのぼのストーリーでした。 人はその側面だけみてもわからんよなー。

    3
    投稿日: 2025.07.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    https://paz-library.opac.jp/opac/Holding_list?rgtn=00059258

    1
    投稿日: 2025.07.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋大賞決定前に図書館で予約 やっと借りられたのは 7月に入った4ヶ月後( ・∇・) (大賞に決定したあとは 予約者がめっちゃ増えていた) 抱える業務がひと段落した日に やーっと読み始めた! 引き込まれて 読み終えたのは夜中 わたしゃ明日仕事だよな?(≧∀≦) 先入観なしに読み始めたので、 どんな内容?どんな展開? 薫子やせつなの関係は? どんどん引き込まれて ページを捲る手が、早くなる 料理がたくさん出てくる♪ その場面で重要な役割で でてくるのも 引き込まれたかもしれない 誰かと食べること 身近な人に疎外されたり 暴力を受けた人は(特に子ども!) 衣食住になんらかの影響が出てくる あーせつなはそうだったのか。 と胸が苦しくなった 薫子とせつなの会話も 最初はハラハラしたが、 あとからは心地良くなったのは 関係性が変化したからだよね ╰(*´︶`*)╯♡ 読んで良かったぁーと 夜中の2時に本を閉じた 表紙や装丁も素敵 表紙は 「食べる」を意味してるのかしら?

    35
    投稿日: 2025.07.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人と関わり合いながら生きていかざるをえない世の中だけど、そもそもが他人同士なのに本当に理解しあうことは可能なのか。 社会人になっていろんな自分が存在するなかで 自分を理解してもらうことは難しい、知らず知らずのうちにストレスをかかえてしまうことってあるよなぁと共感 そんなテーマなのに最後は温かさで包みこまれるような話 ちょっと元気がない時に読むのがいい気がする

    7
    投稿日: 2025.07.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    多くの社会問題をギュッと詰め込んだような物語であった。 不審な死を迎えた弟の元恋人との、微妙な関係性から始まる。 元恋人の個性が強い。 読み手としても、弟の死の原因や、元恋人がどういう人物なのか、興味を惹かれてぐいぐい読むことができた。 主人公は自身の人生が上手くいっていないという、強い自覚がある。しかし、他の登場人物も、何らかの事情のある人達ばかりだ。そのような人達を登場させるための、家事代行のボランティアという設定が上手いと感じた。 自分も子供がいるため、特に子供がかわいそうな場面は胸が苦しかった。 最後の展開は少々無理があるようにも感じられたが、主人公をずっと苦しめていた存在でもあり、大切な存在だった弟の苦しみ、そのことに気づいてやれなかった後悔、、は、胸に迫るものがあった。 ずっと近くにいたはずの家族の辛さにも気づけない。。 それだけ、自分自身がいっぱいいっぱいになってしまっていたのだろうか。 人生が上手くいっておらず、行き詰まっていると感じる時、誰かのことをよく知り、誰かの役に立てるという自己効力感の回復が、人を救うのだろうと思った。 最終的に、弟の元恋人と、心を開き合い、全く新しい関係性が築ける可能性に触れて、新しい多様性の時代における希望を感じることができた。

    18
    投稿日: 2025.07.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    断絶した関係は、 結局、対話を重ねるしかないのだと、 身に染みて感じた。 筆者は、もしかすると、 食レポ経験があるのだろうか。 ぷるぷるのプリンや、 味噌香り立つおにぎりの描写に、 思わず唾を飲んだ。 食事は栄養を摂るだけのものではない。 「自分も、誰かに料理を食べてもらいたい」 と思ったのは私だけだろうか。

    3
    投稿日: 2025.07.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    みんな何かしらの傷を抱えながら生きている。 人の優しさ、大切さを改めて考えさせられるなと思いました。

    4
    投稿日: 2025.07.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    心身ともに不調を抱えた三人の登場人物が、それぞれのつらさや弱さを抱えながらも、少しずつ他者との関わりの中で癒され、救われていく姿を描いた作品です。 物語の中心にいるのは、薫子・せつな・春彦の三人。 それぞれが異なる形で「生きづらさ」を抱えています。 薫子とせつなは、仕事や家庭など、人間関係によって心をすり減らし、やがて体まで壊してしまいます。 薫子の弟の春彦は子供の頃から味覚障害があり、自分の感情や欲求を押し殺して、周囲に合わせることしかできない人間として生きてきました。 そんな中、薫子は自分が壊れていた時期に、せつなに出会い救われます。 せつなの家事代行の仕事を手伝う中で、自分自身の心が少しずつ回復していくのを感じます。 今度は、白血病を患いながらも仕事を続けるせつなを、薫子が支えます。 お互いに心身を病んでいながらも、支え合い、癒し合う関係性がとても美しく、胸を打たれました。 第三章までは、やや静かで感情の動きも淡々としていた印象がありますが、第四章、そして終章では、一気に物語の深みが増します。 これまで何を考えていたのかわからなかった春彦の心の内が語られることで、 「人は自分以外の人間の事は何一つわからない。わかったような気がしてもそれは思い込みに過ぎない」という現実が浮き彫りになります。 それでも、人と人は寄り添おうとし、分かろうとする。 その姿に、深い感動を覚えました。 決して派手な展開や劇的な出来事があるわけではありませんが、人の弱さや優しさを丁寧に描き、読む者の心を優しく包んでくれます。 読んでいるうちに、自然と前向きな気持ちが湧いてきて、「自分ももう少し頑張ってみよう」と思えるようになりました。 人と人が支え合いながら生きていくことの意味を、改めて教えてくれたこの小説は、私にとって特別な一冊になりました。 心から「読んで良かった」と思える、最高で大好きな作品です。

    10
    投稿日: 2025.07.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    不妊治療に離婚 溺愛していた弟の死 アルコールに逃げるしかないほどのどん底 家事代行サービスって使ったことはないけど、 汚れて散らかった家を見られた後だと 心の一番弱いとこを見られたようなものだし 取り繕う必要のない相手になるのかも さすが本屋大賞、色んな言葉や、 色んな行動が刺さりまくった

    13
    投稿日: 2025.07.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    みんな多かれ少なかれ傷を負って生きている 時に深く根強く計り知れない傷を それでも生きていく そして、最後にはみんな、死ぬ

    3
    投稿日: 2025.07.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    図書館で借りた本。 弟が亡くなった。突然に。弟が残していた遺言を執行するために弟の元カノだったせつなと待ち合わせをしていた。しかしせつなに受け取りを拒否され、説得しようとしている時に倒れてしまい、付き添われて自宅まで送られたことで、自堕落な生活を見られてしまった。優しかった弟の元カノと姉は、ぶつかりながらボランティアでバディーを組んで形を変えていく。 また、弟の死の真相は。

    5
    投稿日: 2025.07.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    みんな弱そうで強いのか、強そうで弱いのか? いずれにしても、人は寄り添って生きていく。 さすが本屋大賞。

    2
    投稿日: 2025.07.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この作品のようにシアティカルな人生を生きた人も世の中にはたくさんいるのでしょうが、平々凡々とした人生を過ごしてきた自分から見ると幸せってなんなのだろうと改めて考えさせられました テンポも良く表現も分かりやすく面白く読ませていただきました ジャンルとしては目新しく感じました

    8
    投稿日: 2025.07.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公は40歳の薫子。国家公務員で法務の仕事をしている。 仲が良かった、一回り近く年下の弟春彦が亡くなり、不妊治療もうまくいかず、夫にも離婚される。自暴自棄になり、酒に溺れる。しかし、弟はかつての恋人に遺産を相続して欲しいと遺言を残していた。 その恋人せつなを、春彦が一度、両親に紹介したことがあったが、変わった女性で正論を吐くため、両親には嫌悪されていた。 薫子は、せつなに会うが相変わらずでうまく話が進まない。 しかし、何度か会ううちにせつなの優しさに気づく。さらには、せつなが働くカフネに、掃除が得意な薫子は、ボランティアで週末だけ手伝いに行く。 どんどん仲が深まる2人だが、春彦が抱えていた悩みをせつなから教えられる。 さらには、せつなが抱える病気を知る。 年は離れているが、女性2人の友情物語。 いつもは、恋愛ものが多い著者の作品ですが、こんなに話題の本はどんなだろうと、興味津々で読み進められました。

    21
    投稿日: 2025.07.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とても面白かった。私の中では、ここ何年かでベスト3に入る作品。話のオチもよかったし、ボランティアのエピソードも、作品中の料理も本当に印象に残る作品。ミスチルの『生きるためのレシピなんかない』という言葉を思い出した。人それぞれ自分のレシピを探し続けているのかな。 他人のことは、100%分かることはないわけで、でも分かり合いたいという祈りが人と人をつなげ、そして自分なりの人生を作っていくのかな,と感じた4.6

    6
    投稿日: 2025.07.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    【あらすじ】 法務局に勤める野宮薫子は不妊治療の末、子供には恵まれず、夫に離婚を切り出され、29歳の弟春彦(製薬会社の研究職)も心不全で亡くし、アルコールに溺れる日々を送っていた。弟は生前に遺言書を作成しており、相続人の一人に弟の恋人の小野寺せつなの名があった。姉として弟の遺言のためにせつなに相続の話をするが、せつなに断られてしまう。体調を崩して倒れた薫子はせつなに介抱され、家事代行サービス(カフネ)として働くせつなに料理を作ってもらう。荒んだ生活をしていた薫子はせつなに掃除能力を買われ、カフネ(ポルトガル語で『愛しい人の髪にや指を絡める仕草』)のボランティア活動に同行することになる。活動のなかで様々な暮らしをする家庭に関わり、春彦もその活動をしていたこと、春彦とせつなはただの友人で春彦には同僚の港航一(春彦の死の第一発見者)というパートナーがいたこと、春彦の健康を考え航一が一人暮らしの春彦にカフネを依頼してせつなと出会ったこと、春彦には味覚障害があったのを家族に隠しておりせつなには見抜かれていたこと、薬剤師免許を持つ春彦は仕事を辞めて人道支援医療団体の一員として働きたいと思っていたこと(春彦が遺産による寄付を望んでた団体。この団体で活動をしていくために遺言書を書いていた)、せつなは母親に捨てられ父親が自死し引き取られた伯母もコロナでなくなってしまったこと、せつなは慢性骨髄性白血病であること、などが明らかになっていく。 初めはせつなの態度に憤っていた薫子だが理解していくにつれて母性ににた愛情を抱くようになり、「これからもあなたといたい」とパートナーシップを提案する。 【感想】 内容だけ見たら重い話だが、弟はなぜ死んだのか、という謎を軸に、対立していた薫子とせつなの関係性が変わったり、せつなの料理が沢山紹介されたり、家族であっても知らないことだらけで個々に考えを持っていてもそれを主張して生きていけるほど生きやすい世の中でもないという深いテーマもあったりで、涙しながらも面白く読めた。東北の料理、卵味噌、いつか作ってみようと思う。

    3
    投稿日: 2025.07.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読み始めは最初、「ん、これが本屋大賞?」と思っていましたが、読み進めるごとに主人公の心の変わり方にどんどんページが進んでいきました。総合的にみて読みやすくて、気持ちも晴れやかになりましたが、どこか2点気がかりで、読んだ後スッキリしません笑

    5
    投稿日: 2025.07.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    貧困、LGBT、ひとり親、介護、不妊治療などなど色々盛り込まれてた。本屋大賞作品を順番に読んでるけど、不幸てんこ盛りな作品が入りがちなのはなんだかなぁ。 出てくる食べ物が美味しそう。おいしそうな食べ物が出てくる作品は大体好きだけど、今回も好きな作品だった。幸せな気持ちになる。栄養を摂るためだけじゃなくて、心豊かになるためにもごはんは大事にしていかなきゃいけないと思った。卵味噌どんな味だろう。料理して、誰かと食べたくなったし、部屋もぴかぴかに掃除したくなった。終わり方は現実的じゃない感じがした。 家族だからって全てを完璧に分かり合うことは出来ない。だから言葉や行動で伝えようとすることを諦めてちゃいけないなと思った。私は伝えようとすることも分かろうとすることも、すぐに諦めようとしちゃうからな…笑、良くない。 夫婦とか家族とかって関係に甘えすぎず、心を配って、大切にしなきゃいけないな。身のまわりの色んなことを大切に丁寧にやっていこうと思える本でした。妊娠してる今読めてよかった。

    39
    投稿日: 2025.07.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ▼「いやいや、ドラマチックな不幸が集まりすぎでしょ」と、突っ込みながらトントントンと読了。読みやすさはさすが本屋大賞。 (以下、多少ネタバレ) ▼高級官僚の子供なし中年女性が居て、離婚と、弟の死が重なり。人生の意味みたいなものを見失って落ち込んで。用事があり弟の元彼女と会う。気が合わないで反発。その元彼女は家事代行サービスのプロ。色々あって主人公も休みの日に家事代行ボランティアを行うことになり。色んな人と会いいろんな人生を垣間見つつ、「弟の元彼女」とだんだんバディになっていく。そして色んな秘密が明らかになっていく…というお話。 ▼女性主人公、女性同士バディもの、離婚、女性の自立ジェンダー問題提起、そのために典型的なミソジニーキャラ登場。さらには同性愛。さらにはメシ話。このあたりまでは一種、いまどきテッパン。そして親に愛されなかった心の傷、謎の突然死、重ねて難病、、、、さらに自殺遺児、、、。うむむむむ。お腹いっぱい(笑)。 ▼料理のうまい人が出てきます。卵味噌という料理が何度も登場。ほかにも色々な料理が出てきます。ただ、卵味噌が一際、かんたんに作れて、美味しそう。今度作ってみよう。  …と、思ったってことは作者からすれば、してやったりなんでしょうね(笑)。

    19
    投稿日: 2025.07.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    弟の死から始まる物語、サスペンスなのか心暖まる話なのかわからない中読みすすめたけど、感動した! 感情移入して辛いこともあるけど、現代社会の問題から人の優しさまで、すべてが詰まった凄くいい話し!

    6
    投稿日: 2025.07.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本屋大賞を取って人気の本をやっと手に入れ、巧みに挿入されたミステリー要素に引き込まれて1日で読了した。誰かのために作られた食を通じてどん底から立ち上がる系の物語である。登場人物の抱える問題や欠点にリアリティがあり、それでも愛すべき人物たちなので応援したくなり、作者の人物たちへの愛が感じられる。現代社会の難題も散りばめられいるが、陰鬱なところがなく、ところどころ差し込まれる絶妙なツッコミに思わずクスッとさせられて、良いコミックリリーフになる。最後の場面の伏線回収も秀逸で、しみじみとした読了感得られる。おすすめです。

    4
    投稿日: 2025.07.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自分が思い見てる、知っている相手の事はほんの一部で、誰しもが何かを抱えているのかもしれない。重いのか、軽いのかその人の抱え方にもよる。 苦しみを抱えた誰かを見過ごせず、放っておけない人が美味しいご飯を作ることや、環境を整えることで、そっと背中を押していく… それは優しさというものではない 何か に感じた。 今日も自分のため、誰かのためにご飯を作り、食べて 明日もガンバロウカナ! と思えた作品。

    3
    投稿日: 2025.07.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    サクサク読めた。他人の気持ちはわからないけど他人がいないと自分は生きていけない。皆それぞれ相手を思い合って生きているんだけど、時にそれは思い込みになってたり。相手のためと思ってもそれが全て良い方へ進むほど簡単じゃ無い世の中だけど、その中で自分のため誰かのため何ができるかやっぱり考えて失敗してそれでも次に進むため頑張って生きる。そんなことを感じれた本でした。

    17
    投稿日: 2025.07.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あっという間にに読了してしまった。とても惹きつけられて、次の展開が気になり一時停止するタイミングを逃してしまった。私たちに良い影響を及ぼす「食事」の魅力を熱く伝えておきながら、起承転結の「転」では読者をその反対方向の暗闇奥深くに突き飛ばす見事なテクニックでした。微妙に謎がそのままになって、消化不良で残っている部分もあるが、全部が全部作者から説明されなくても、読者に解釈を委ねる部分が残っていて良いのかもしれない。いずれにしても、さすが本屋大賞受賞作品、おそるべし。

    6
    投稿日: 2025.07.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

     これはよかった。食を大切にするお話は小川糸さんのに多くありましたが、彼女は最近ちょっと別方向にいてるみたいで寂しく思っていたところだったので、嬉しく思います。  訪問調理師のせつなさんの無愛想なのに料理の手際が恐ろしくいいところがいいですね。主人公の薫子さんはお掃除が得意。アルコールに溺れていたいたときはお部屋がゴミ屋敷になっていたんですね。人は落ち込むと家事をおろそかにしてもかまわなくなるんですね。  読んでいると自分もずいぶん廃れていたんだなと思い知らされます。できるだけ片づけなくてはと思いましたよ。  誰をも笑顔にする弟の存在もいいですね。エグザイルの岩田さんがぴったりだなと思いながら読んでいました。  これまでの作品は読んだことがないので、次の予約は阿部さんにしようと思います。

    4
    投稿日: 2025.07.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    さすが本屋大賞の一言。 予想以上に人と人との繋がりがしっかり描かれ、毒親、不妊治療、LGBTQなど現代社会の様々な問題が盛り込まれ、バックグラウンドもてんこ盛り。私は少し詰め込みすぎな気がしたけど、読み応えがあって最後まで飽きずに読めたとも言える。 決して軽い内容ではないのに、読後感は前向きになれるような、温かい気持ちになれました。 ただ、薫子が全てにおいておばさん臭いのが気になった...41歳であんな口調の人いるかな...

    5
    投稿日: 2025.07.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自分だけが苦しいと感じる時がある。でも誰もが人には言えない悩みを持っている。言葉にしないだけで日々何かが起こっている。 そういう人の痛みを感じることができる人になりたいし、自分だけがと無駄に孤独を感じる必要もないなと思った。 みんな異常でみんな正常。

    5
    投稿日: 2025.07.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    仕事も安定しており、結婚もして一見幸せそうに見える薫子だが、うまくいかない妊活、弟の死、そして離婚。。。 人生のどん底に陥っている時に出会った、一回り年下の弟の婚約者?せつなと出会い、少しずつ、自分を取り戻していく薫子。 せつなと出会い、ボランティアで家事代行サービスをやってみるが、これが意外と自分に合っているらしく、さまざまな人との出会い、そしてお節介を焼いていく。笑 せつなに助けてもらった分、せつなが困っている時、手を差し伸べるが、果たしてせつなはそれを受け止めたのだろうか。。。最後は読者自身の想像に委ねるという、作者の想いが伝わってくる作品!!!

    19
    投稿日: 2025.07.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     法務局に勤める野宮薫子は、41歳、お節介で全く正直に生きている。そんな正直に生きていた薫子は、弁護士の旦那の公隆から離婚を要求され、離婚した。そして、溺愛していた弟の春彦が、29歳の誕生日に死んだのだった。その春彦の遺した「遺言書」から、弟の元恋人、小野寺せつなに会った。弟は、せつなに遺産を残していたのだ。せつなは、即座に遺産はいらないという。  その話をしていた時に、薫子は倒れる。そのため、せつなは家にまで送ってくれて、その上家の中まで入り込んできたのだった。薫子は、忙しいがゆえに、ゴミも片付けておらず、アルコールの空き缶がいっぱいあった。夫と別れ、弟が死んで、心身が疲れていたのだ。お腹が空いたということで、せつなは、薫子に料理を作ってくれたのだ。豆乳そうめんだった。そこで、薫子は、心が柔らかくなったのだ。  小野寺せつなは、家事代行サービス会社カフネで、働いていたのだ。カフネとは、「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」というポルトガル語である。せつなは、前は一流のホテルで働いていたのだ。どういうわけか、薫子は、せつなの仕事を土曜日だけ付き合う。せつなは、辛い過去と、身体の中に問題を抱えていたのだ。せつなは、  せつなの料理に行く先は、まさに日本の貧困の現場だった。母親は出かけ、冷蔵庫の中に何もないところで、二人の子供の料理を作ってやるのだ。せつなは、その子供に、もっと自分を守れ、闘えという。子供は、お母さんを悪くいうなと反発する。  野宮薫子の誕生日には、死んだ弟からプレゼントが届く。薫子へはイヤリングとせつなへのプレゼントが植物アカべだった。薫子は、なぜ?せつなに?なぜ、アカベ? アカべは花が咲くのに、30年から40年かかるのだ。  薫子は、せつなから、春彦のやっていたこと、そして味覚障害だったことを知る。ずっと、一緒に食べたことがあったのに、春彦が味覚障害だと知らなかった。なんでも、美味しく食べる春彦しか知らなかったのだ。そして、意外な事実も知る。  食べたいのが、オムレツ、ピザ、そして、美味しいのが親子丼。卵味噌。実に、日常に溢れた料理だが、なぜか心が暖かくなる。  そんな中で、体調を悪くしていたせつなに、会社の代表常盤斗季子と一緒になって見舞いに行く。そしてせつなの秘密を知るのだった。  せつなは「栄養とか摂っても意味なくない?異常気象だし、少子高齢化だし、物価高だし、電気代どんどん上がってるし、うち貧困家庭だし、もう未来終わってるじゃん。いいことなんか何にもないよ。だったら生きてく意味ないじゃん」というのだった。    薫子は、そんな捨て鉢の姿勢のせつなに対して提案をするのだった。  本書は、年寄りたちの生活の思い、若い人の抱えている問題、貧困に喘ぐ子供たち。そんな中に、家事代行サービスが、訪問し、笑顔を作り出す。一緒に食べるって、美味しいということがテーマなのだ。それにしても、日本の現実をうまく表現する能力がある。日本は、ここまで、どうしようもない状況に追い込まれていると痛感した。

    4
    投稿日: 2025.07.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    子供は親を選んで産まれてくることができない、子供をもつことが親のエゴ。衝撃的な視点でした。心も身も余裕がなく、生活に追われる親の葛藤と苦しみ、それを感じるけどどうすることもできなくてもがく子供の苦しみ。 家事代行という他人の立場から手を差し伸べる主人公を通して短編集のように進んでいくが、実は彼女たちもココロに傷を抱え、秘密を胸に必死に生きていた…。 涙が溢れましたが、幸せになって欲しいというスッキリあたたかい気分にさせてくれる一冊でした。出会えてよかったです。

    4
    投稿日: 2025.07.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    とてもよかった。 語彙力がなくてうまく伝えられないのが歯痒いけど、心が弱ったときに読みたい本だと思った。 じんわりと心に沁みた。

    12
    投稿日: 2025.07.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    流産キッカケで離婚し、最愛の弟が急死した主人公が弟の元彼女と出会い、元カノと家事代行を手伝う事で生きる事、愛する事、家族の意味と向き合う人によって異なる愛の形の物語 人は愚かで不器用で、だからこそ愛しいと思える優しい話 カフネの意味を知った時に、愛は与えて、与えられるものだと思いだしました

    17
    投稿日: 2025.07.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    よかった。愛は、人を生かし、また縛って苦しめ、両方の顔があるということを繰り返し書いている気がした。そう思うと「カフネ」という言葉の意味が重くなった。 主人公のひとりは梨木香歩「雪と珊瑚と」の登場人物に似ていると思った。あの本も、食べ物と真剣に向き合いひとが救われる、ということを書いていた。

    4
    投稿日: 2025.07.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    春彦の人を思いやりすぎる人の良さ愛される存在、そんな春彦に人が集まる理由もわかる。 不妊治療や離婚など薫子さん自身の利己的な考え方が、春彦の亡き後に利他的な振る舞いに変わっていったところがお姉ちゃんであり国家公務員だなと感じた。 せつなのどんどん人に愛される感じ、斗季子さんの猫のような人間と言ってたのが手に取るようにわかる。 私も人のために生きたいと強く思える本でした。

    4
    投稿日: 2025.07.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    図書館の予約がなかなか回ってこなくて…購入したママ友が貸してくれた 私的に本屋大賞にはハズレがないんだけど、コレは今までのどの作家さんとも違う視線や物語の流れがあって、何度も涙しながら一気読み 遅ればせながら、私も一冊買います! そして何度も読み直そうと思える作品にまた出会えたことが嬉しい‼︎ 「お腹がすいていることと、寝起きする場所でくつろげないことは、だめ」 また明日も食べて、寝て、休もう、最後の日まで

    6
    投稿日: 2025.07.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    食事っていいな、家族というか心から信頼できる人との繋がりっていいなと思わされる作品。 弟を亡くした薫子は弟からの遺言によって弟の元恋人である小野寺せつなと会う。せつなの仕事である家事代行サービスを手伝うことになる薫子。せつなと接していく中で本当の弟、せつなのことが明らかになっていく。せつなが作る料理が美味しそうなのと、ぶっきらぼうなのに優しいせつなとお節介だけど優しい薫子が好きすぎる。完璧な人ではないところがリアルだし、支え合っていく二人が素敵。 辛い時に誰かがそっと支えてくれるって本当に強い助けになるなと読んでいて改めて感じたし、そういう優しさの溢れる世界であってほしいと思った。全員にそんな優しさを向けるほどの余裕はないけど自分が大切な人に対しては薫子のように進んで助けていけるようになりたいと思う。 最後の薫子の提案には驚いたけどいい案だし、二人はこのままいいコンビでいてほしいと思った。ラストでタイトルが…こうきましたか!!

    21
    投稿日: 2025.07.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    今回の本屋大賞も不幸全部盛り系だった。しかし、前にも同じように感じた某小説とは違ったところもある。なぜだろう。どこだろう。 薫子にかなりの根性があるところかもな。 人の心を震わせるのに、多くの不幸をあらん限り盛り込む必要はないのだと思うのだが、なぜこういう小説が増えているのか。ありきたりのことしか思いつけないが、ひとつにはインターネット環境のお陰で情報刺激が過剰になり、盛り盛りにしないと説得力や感動を引き出せないこと。もう一方で、各種の不幸のディテールが可視化されやすくなったので、作家もそれを取り入れやすくなったこと。 「私の赤ちゃん」という薫子の独白と、カフネというタイトルの最後の使い方。よかった。

    6
    投稿日: 2025.07.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    現代社会が抱える問題てんこもりの内容だけど、私は日々の喧騒でざわついていた心がフラットに戻る1冊でした。 “お腹がすいていることと、寝起きする場所でくつろげないことは、だめです” まずは自分を大切にしよう

    0
    投稿日: 2025.07.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本屋大賞作品。とにかく現代社会でよく取り上げられる様々な問題が取り上げられて、描写されていた。 「おにぎりを握れると人生の戦闘能力が上がる」「どうせ死ぬとしても、お腹は空くし、ご飯を食べよう」その言葉の意味が、後半になって沁みる。人は言わないだけで皆違う苦しみを抱えていて、それでも毎日生きていかなければならない。だからと言ってそれを理由に気を遣われたくない。だからこそ、どんな人に対しても明るく向き合うこと、今を生きることを楽しみたい。まずは一緒にご飯を食べること。食べることは生きること。ゆっくり寝る場所と、食べるものがなければ、人は生きていけない。それでも人のためばかりだけではなく、たまには「自分のため」にもっと生きて良いのかなと思った。だって、自分の人生だから。 『カフネ』はポルトガル語で愛する人の頬を撫でる仕草。

    16
    投稿日: 2025.06.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    愛着障害を持つ登場人物ばかりで途中まで 重苦しい気持ちだった。 子どもの立場で読むと良い本なのだろう。 親として自分が毒親だった事を知ると アッケラカンと現実を受け入れる事など出来ないだろう。 カフネというボランティアと国の支援を結びつけられた時にはホッとしたものの、子どもを欲しがらない人や社会適応の為の結婚など、新しいテーマのようで30年前からそう言う人達は既にいたし、同性愛も愛を語る上で普通に組み込まれている所はポリコレに配慮しての事だろう。 パートナーシップや養子縁組など戸籍制度にも話を広げると、小説としての面白みではなく 昨今の社会ネタを幕の内弁当のように詰め込んだ感があり満腹になった。 前評判ほど私は惹き込まれることはなかったけれど読みやすい文章だった。

    19
    投稿日: 2025.06.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    未来が暗くても、たまごと牛乳と砂糖は無くならない。 騙すと嘘をつく事は違う 私の人生、私の命は、私だけが使い道を決められる。

    7
    投稿日: 2025.06.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ラストシーンは素晴らしいね。ずっと「こりゃいかにも本屋大賞っぽいな」と冷めた目で読んでいたのだが、最後はモスグリーンの血が流れている私ですら感動しましたよ。見事なタイトル回収、逞しく美しい締めくくり。ブラボウ。正直テーマ、ストーリーの流れがどことなく『52ヘルツのクジラたち』を彷彿とさせるし、主人公のセリフが40歳にしてはおばさん臭いのが気になってしょうがなかったんだけど。以前に作者の作品を読んだときに「あまり相性が良くないな」と感じてしまったのでこんな感想になってしまったが万人受けしそうな作品ではある。

    10
    投稿日: 2025.06.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった。ご飯美味しそうだし、せつなが相手を思ったメニューを作っているのも素敵。薫子、せつな、弟、元夫、弟友、訪問先の家庭、それぞれが抱える葛藤の心理描写がこちらにも刺さる。 他者に踏み込んでいくのって難しいな。 弟がせつなと薫子を繋げたかったんだなというのもほっこりする。 ・善意は脂 使いすぎると相手が滅入る

    7
    投稿日: 2025.06.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    美味しそうでほっこりするだけでなく、また環境や重病で辛くなるだけでなく、相手の笑顔を見たいと色々な方法を考え行動する薫子とせつなに胸が熱くなりました。

    13
    投稿日: 2025.06.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    愛おしい人のことがもっと愛おしくなり、 そして誰かに「大丈夫だよ」と手を差し伸べたくなった。 言葉選びや描写もとても素敵だったし お料理を読むたのしさもあったし ミステリーのような展開もあったし 圧巻だった。 あなたらしくの押し付けであったり それ産んで育てて働けと、一人前のハードルがどんどん高くなったり 孤独や孤立を感じる人が増えているからこそ、こーゆーテーマがまた刺さるのだろうなとも思った。 実写化してほしい。

    5
    投稿日: 2025.06.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    不妊治療がうまくいかず離婚し、弟が死んで発見された主人公。アル中になりかかるほど生活が荒れていたが、弟の彼女に誘われて、困っている家庭に掃除と食事を提供するボランティアを始める。食べ物や掃除で癒やされる物語というのはパターンだと思うが両方の合わせ技。 ボランティアを提供する側にもいろいろな事情があり、また弟の死にも疑惑が残る。これもそれぞれの人物にそれぞれ事情があり、次々と開示されていくので、癒しの物語の体裁だがかなりジェットコースター的展開だと思った。

    5
    投稿日: 2025.06.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最後の薫子とせつなの関係が、ただの友情でも恋愛でもなかったことがすごく素敵な関係性だなと思いました。 ラベルや当たり前にとらわれず、大切な人との関係に、名前をつけずに一緒にいることができるならどんなに幸せなんだろうと感じる作品でした。

    6
    投稿日: 2025.06.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とても良かったです。 登場するメインのお三方。薫子さん、せつなさん、トキさん、みんな素敵な方でした。 薫子さんとトキさんの「今度飲みに行きませんか?」から始まり、昭和生まれ女同士の言葉の掛け合いも素敵。 薫子さんとせつなさんの、そっけなさそうに見えつつも愛のあるやり取りもよかった。 その三人を結び付けた春彦君、あなたにも本当に幸せになってほしかった。 最後に、薫子さんのことをずーっと待っているせつなさんが幼い”せっちゃん”に見えました。 せっちゃんが甘えられる人に出会えてよかった。 薫子さんも「守ってあげたい」と思える子に出会えてよかった。 *-*-*-*-*-*- 少し自分語りになってしまいますが、2025年の目標に「outputを増やす!」を掲げました。 ブクログにも「読んだら感想を書く」としてみたところ、本を読み終わった後にたくさん振り返るようになりました。 この本も、ゆっくり振り返ると素敵な場面がたくさん思い出されて幸せな気持ちになりました。 作者の皆様、素敵な本との出会いをいつもありがとうございます。 「いいね」をしてもらう嬉しさを今年になって初めて知りました。笑 ブクログの皆様も、本を読んで感想を書くモチベをいつもいただいてます。 ありがとうございます!

    14
    投稿日: 2025.06.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    胸が苦しくなって、暖かくなって、ホッとするようなそんな話でした。 私も愛する誰かを大切にしたいなと強くおもいました。 人の気持ちは分からないし、知り得ない。 でも、大切にしたい、信じたいその気持ちは強く伝え続ければきっと伝わるのかなと。 そんな大切にしたい人に出会えますように。

    4
    投稿日: 2025.06.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    毒親ほどではないものの、世間体を気にするお仕着せの価値観に染まる親に姉弟が苦しめられる姿とその対極にあるせつなとの対比を描いた作品と受け取った。ストーリーは重たいものの、女性作家らしい温かみのある文章で読みやすい。 けれど、1ヶ月と少しの期間でパートナーシップ〜の話まで行かないでしょ、という現実的な感想もあり、星4つ。

    13
    投稿日: 2025.06.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    カフネ____。 愛する人の髪に指を通す仕草。 読み終わった後にしんみりとどこか温かい気持ちになる、そんな素敵な一冊でした

    5
    投稿日: 2025.06.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『裕福な人も、貧しい人も、うまくいってる人も、何もうまくいかない人も、死ぬことだけは全員同じだから。だから大丈夫だよ。』 たくさんの名言が登場する小説でした。 卵味噌作ってみます。

    4
    投稿日: 2025.06.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いや〜、面白かった〜。 この本を読むと、自分も料理をしたくなる 。 家を掃除したくなる。 誰かに出会いたくなる。 誰かのために何かしたくなる。 今日も明日も頑張ろうと思える。 そんな本でした。 本屋大賞受賞も頷けます。 人にはそれぞれ抱えているものがあって、それはぱっと見ただけでは分からない。一見、何の悩みも無いような強い人に見えても、実は弱みをもっていたり、他人には言えない悩みを心の中にしまっていたりする。 主人公に関わるさまざまな登場人物がいるが、その誰もが悩みや、弱み、苦しみを胸に抱きながら、日々生活している。 小野寺せつなは強い女性であり、家事代行サービスの料理担当として、訪問客が健康や元気を取り戻す料理を提供している。その料理に救われた主人公の薫子。そこから物語が始まっていく。 単なる家事代行サービスの内容についての話かと思っていたが、そうではなかった。 セルフネグレクト、ゲイ、病気、毒親、核家族化、妊活、介護、シングルマザー… そんな話題もこの1冊には盛り込まれている。 「おなかが空いていることと、寝起きするところでくつろげないのはダメ」 たしかこんなような内容があった。 たしかにそうだよなと思った。 素晴らしい本に出会えて良かったです。 ありがとうございました。

    26
    投稿日: 2025.06.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前情報ゼロやったから、不妊こじらせ離婚妻を主人公に、 弟の突然死から始まる物語展開が 話がつかめず混乱しつつも、次第にその空気感が心地よくて読み続けた。 誰かを思う気持ちは、きっと伝わる。 気がつけばきれいに纏まってた。

    5
    投稿日: 2025.06.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    キーワード 「食べること=生きること」 快適な居住空間+おいしい食事=暮らしを整える 子どもを産むということ→「生まれさせられる子どもの立場」「選べない子ども」 どんなにわかっているつもりの人でも、本当のところは分からない。 <訪問者・かかわった人> 1.中年男性 母の介護 2.母子家庭:「(自分は)子供を産んでいい人間じゃなかった」 3.母の介護 4.双子の赤ちゃんをワンオペ育児 5.30歳 2歳の息子との二人暮らし 6.中3の拓三、小1のののか、母は留守 冷蔵庫は空ネグレクト?P.161 p158 せつな「親をしすぎないで」/「何も知らないくせに(母を)責めんなよ!」 7.春彦の元恋人 既婚者 愛情の押し付け、傲慢さ 8.認知症の夫 介護(春彦の生きる道) 9.せつな  〇 薫子自身 (感想)本文含む 『カフネ』というタイトルは、ポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」を意味します。喪失と再生を描く静かな物語です。 主人公・薫子は、弟の急死と離婚や不妊治療の失敗など、人生の挫折が重なり、生活は荒れ果てていました。仕事はこなせるけれど、アルコールがやめられない、心身ともに疲弊している女性です。弟の元恋人・せつなと出会い、家事代行サービス「カフネ」の活動を通じて、少しずつ心を取り戻していきます。料理と人との関わりを通じて心を開き、他者の痛みに寄り添うようになります。 「食べること=生きること」というテーマが、物語全体に温かく流れています。特に料理の描写が丁寧でした。卵味噌のおにぎりや素朴な家庭料理が登場し、読者の五感に訴えかけるような描写が魅力的でした。弟の死の真相や、せつなの過去など、物語後半には意外な展開もありました。「カフネ」の仕事では、事情を抱える人々と出会います。希死念慮、不妊治療、毒親、貧困、ネグレクト、自死遺族、難病、LGBT、介護…と、シングルマザー、育児に悩む夫婦など、怒涛の問題噴出で、現代社会の“生きづらさ”が描かれます。 『カフネ』における春彦は、物語の中心に直接立つ人物ではないにもかかわらず、登場人物たちの心に深く影響を与え続ける“静かな核”のような存在です。彼の人物像は、回想や遺言、そして残された人々の語りを通じて少しずつ浮かび上がります。 春彦は、姉・薫子にとっても、元恋人・せつなにとっても、「自分を否定せずに受け入れてくれる存在」でした。 彼の言葉や行動には、押しつけがましさがなく、ただそっと寄り添うような温かさがあります。その優しさは、時に「星の王子さま」や「サンタクロース」といった比喩で語られるほど、現実離れした純粋さを帯びています。 生前の春彦のチケットの条件のグレーの中に溶け込ます。という発想が大事だと思いました。 p.223  チケットの目的が「本当に切迫して困っている人だけを対象にして力になりたい」ということだったら条牛を厳しくするべきだと思う。でも「切迫して困っている人をなるべくくりこぼさずに力になりたいと」ということだったら、グレー人たちも受け入れた方がいい。そうすれば困っている人もグレーの中に溶け込んで、助けを求めやすくなる。さりげなく、気安く、手を貸せるようになる。 私たちはどうしても物事を白黒線引きしたいと思ってしまいます。なぜなら白と黒、別れてしまえば楽だからです。見て見ぬ振りもできるから。でもグレーの中に白と黒も溶け込ませてしまえば、SOSを出したい人も誰かを助けたいも、余力のある人も一緒に共存できるのです。 理想的な人物に見える春彦ですが、物語が進むにつれて、彼にも他者に見せなかった顔や葛藤があったことが明かされていきます。 この物語の大きなテーマとして、「食べることは生きること」があります。味覚は、生きる喜びや人とのつながりを感じる感覚といわれます。その中で、「味覚障害であったこと」を家族のに20数年気づかせなかった春彦の苦悩がより一層際立ち、その苦しさが伝わります。せつなの行動の伏線回収がより、春彦の多面性を伝えてきました。単なる“聖人”ではなく、人間としての奥行きを持った存在とさせました。 春彦の本当の望みは本当のところはわからないです。 p269 あの子には、どこかくの、行きたい場所があったのだろうか。生きたい場所があったのだろ うか。それを自分たちが、愛情というラベルを貼った来績で邪験してきたのだろうか。 それでも“誰かを愛すること”や“誰かに愛された記憶”が人を再生させるという物語のテーマを体現しています。春彦は、まるで風や光のように、直接は触れられないけれど確かにそこにいる人物です。残された人々の心にどれほどの余白と再生の余地を残しました。 夕焼けや料理といった象徴的な場面で、彼の思い出が描かれます。物語の中でも特に象徴的で、彼の人物像と物語全体のテーマを静かに照らし出す場面です。夕焼けの描写と春彦の存在感は、姉・薫子やせつなの心の中で何度もよみがえります。 春彦がかつて語った「夕焼けを見ると、なんだか世界が優しくなる気がする」というような言葉が印象的に引用され、彼の優しさや、他者に対する無償のまなざしが浮かび上がります。 薫子が春彦の死を受け入れ、彼の「生き方」を自分の中に取り込もうとする心の変化を象徴しており、夕焼け=過去と現在の境界、喪失と再生のあわいとして機能しています。 彼自身もこれから今までのしがらみから放たれ、いつか姉とせつなに30年後(希少な開花をする花とエメラルドのピアス)への再会を願っていたと思いたい。 30年後、きっと彼は59歳、還暦を迎える時に、自分らしく生きて再会したい、そう願っていたと思いたい。 この作品の描写は丁寧で、薫子の子どもを誘拐する妄想のシーンもすごく具体的でした。その中で不妊治療の辛さも心情も伝わってきました。 p138では「渇望と焦燥に駆られて、最先端の技術を金で買い、~思考を停止され、ひたすら自分の子宮に命を宿らせることだけを考えた。」 p.267「あなたの意思なく生まれさせる罪を償うために用意してきたものがたくさんあった」  いろんな出会いを経て、子供を産むというのは(生まれさせられる子の立場)を考えると、結局のところ親のエゴだと薫子も思ってしまう。 そんな薫子にとって、せつなこそ「私の赤ちゃん=愛しいすべての存在」になる。 p227誰かが泣いている時、「助けたい」という家持ちは、誰もが持っていると私は思うのよ(かつ、支援医療団体で働いていた、認知症の夫を介護している場人) これだけ社会の技術ツールの充実があるのに、なぜ、生身の人間は生きにくさを感じるじるのでしょう。 「生きづらさ」の中で、溺れやすい状況になっています。 誰だって、誰かが泣いていたら助けたい(自然なこと)し、目の前で溺れている人がいたら、自分では無理だとあきらめたり、見て見ぬふりをしたり、果ては何も感がずスマフォをかざす、そんな社会では、溺れる者が増えると思いました。 そして、それはきっといつか自分にかえってくる、そんな気がしました。 誰かに助けを出せて、そして、助けを求める声が聞こえるなら、何とかしたい衝動、そう思える自然な感情を取り戻せる、人間でありたい。そしてそんな社会になるべきだと思いました。 さらに好きな描写として、主人公・薫子が自らの人生に再び立ち向かう決意を象徴する重要な転機に描かれた「戦闘服」が印象的でした。「自分らしくいられる」ための、清潔で整った日常着です。他人の目にどう映るかではなく、自分がどう在りたいかを意識した選択です。彼女にとって「戦闘服」を着て外に出る=再び社会とつながる覚悟を決めるシーンであり力強く思えました。 p288 「自分にこの人たちを断ち切ることはできない。 捨てられないなら抱いていく。春彦の分まで。 おねえちゃんは、こっちにいるよ。 ひとりにしたくない人がいるから、ここで生きるよ。」    薫子の変化は、「生きることの意味」「誰かと共にあることの温かさ」を静かに、しかし力強く伝えてくれるものでした。薫子はせつなに「パートナー制度」を提案します。これは、恋愛や血縁を超えた“共に生きる”という選択であり、薫子がようやく「誰かと未来を歩みたい」と思えるようになった証でした。 「人は他人のことを何もわからない。だからこそ言葉が必要」「わからなさを抱えたまま、それでも一緒にいることを選ぶ」「わかり合えなさ」と「完全な理解ではなく、不完全なまま寄り添うこと」「それでも共に生きる」という未来への勇気は、現代の孤独や生きづらさにそっと寄り添う物語でした。言葉や仕草の“余白”を大切にする作品だと感じました。  最後に、物語に出てくる食べ物のシーンはどれもおいしそうです。 その中でも、せつなは「おにぎりを作れるようになると、人生の戦闘力が上がるよ」と伝えます。 「おにぎり」は、自分の手で何かを作り、誰かに差し出すという行為を通じて、自分自身を取り戻していく象徴として描かれているのが印象的でした。 「食べることは生きること。」 「今日、おにぎり作ろうか?」 そう思える優しい物語でした。

    14
    投稿日: 2025.06.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    せつなさんのキャラクターがいいね。色々登場人物が不幸すぎるのと、またLGBT・・という感じで少し萎えたけど総じて先が気になる面白い小説だった。本屋大賞!?って感じではあるけど。後半になるにつれて登場人物が抱えている問題などがすこずつ明らかになっていく。

    4
    投稿日: 2025.06.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    他者を良く理解し、慮れるのは実はかぞくより、血の繋がりがない人なのかもしれない。 というか、そういう場合、そういう人が増えてきたのかも。 血の繋がりがない人へここまで思いやれるのは、自分はなかなか出来ない。ただ、何となくこういう考えもあるのかと思わせてもらえました。久しぶりに結構感動した。

    4
    投稿日: 2025.06.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読んでて終始鼻水ズビズビだった。 良好な関係を築けていると思っていても、相手のことを全て理解しているとは限らない。相手を知るため、心を砕いて対話することが大事だと自戒。 でも関係が終わって他人になったからこそ、受け入れられることもある。難しい。。

    10
    投稿日: 2025.06.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すごく好きな感じ。町田その子さんの小説に雰囲気が似ている。 薫子もせつなも大好き。お互いにお互いのヒーローなんやろなと思った。 結末が予想できなくて最後まで楽しめた。ハッピーエンドでよかった。 本棚で保管

    7
    投稿日: 2025.06.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今まで読んだ中でも強烈な感動を覚えた一冊。いろんな人間模様が垣間見られ、自分の知らない予想のつかない話に驚き読後はしばし呆然とさせられた。 この小説は、NHKの6回もののドラマをやって欲しい。せつなは菜々緒さんで決まり。戦闘服が似合いそう。いや待てよ名前も似てるし宍戸カフカさんでもいいかも!

    8
    投稿日: 2025.06.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私の赤ちゃん。 この一文から、まるでウォタースライダーに乗ったみたいに最終ページまで流されました。 5回くらい心臓が止まりそうな展開もあって、刺激感と愛溢れるとっても素敵な小説でした。 私事ですが、作者の阿部暁子さんとは同時期に同じセーラー服を着ていました。あの学舎からこんな素敵な作家さんが育ったなんて、とても誇らしく思います!石ころ賢さんと同じくらい日本を代表する作家になってほしいです!

    5
    投稿日: 2025.06.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これは評価が難しい。 自分の思う本屋大賞の選考条件は作品に「感動」「共感」「憧れ」があるかどうかだと思ってる。せつなの歩んできた人生に感動し、春彦の素直で天真爛漫な姿、せつなの無骨なキャラと料理の才能に憧れる。それぞれの抱える悩みにも読書は共感するのだろう。 そして、何といっても美味しい料理は読者の心を大いに魅了する。私も読み終えた日に豆乳そうめんを作った。どこまでも優しい味で最高においしかった。弱ってる時にあんなものを出されたらその優しさに泣いてしまうのも体験的に分かった。 「カフネ」の言葉の由来も優しくて好きだし、ここまでいくと5点満点を付けたいところだが、ちょっとね。離婚問題、毒親、同性愛に家族の自殺、不妊治療に貧困、ヤングケアラーにネグレクトと、ちょっと昨今の社会問題を盛り込みすぎているところが逆にしつこく感じてしまったし、ちょっと本屋大賞ねらいのいやらしささえも感じたので4点にした。

    68
    投稿日: 2025.06.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ご飯を丁寧に作って丁寧に食べたい、そんな本だった。 素敵な言葉が多く詰まっていて、また何年か経って読み直したいなと思う。 終盤に出てくるセリフ 人間は自分以外の人間のことは何ひとつ分からない。わかったような気がしても、それは思い込みに過ぎない。 そうだと思う。なんなら人は自分の事を理解するのに精一杯なのではないか。 どんなに身近にいる人、それは家族でも同じで完璧に理解することは出来ないと思う。そんな中でどれだけ歩み寄れるか、近づけるかなのかなと思った。

    10
    投稿日: 2025.06.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    正直に書きます。 最初の10ページくらいは、あまり読み進まなかった。 私の体調不良もあったからだと思いますが、読み進めるか積読になるか…でした。 たまたま、出かける時に他の本と間違えて持ち歩き、読み進めてみたら、どんどんハマった。 途中、「え?」ってこともあったけど、最後まで読んで納得しました。 読了後は優しい気持ちが心に広がる作品でした。

    10
    投稿日: 2025.06.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ちょっと主人公のおばさん感が強いのと、せつなとの距離が急速に縮まる感じに違和感を覚えました。さすがに数回一緒に仕事をしてご飯を食べただけでそこまで心の距離は縮まらないだろうという思いと、最後のオチに至るまでの2人の信頼関係の描写がそこまで描き込まれていないので、若干興醒めした部分があります。今年の本屋大賞としては正直物足りない作品だと思います。

    8
    投稿日: 2025.06.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あらすじを見て購入。 突然亡くなった弟をめぐり話が進んでいく 弟とすごく仲良くて何もかも知っていたと思っていたのに、弟の優しさや笑顔、人は周りの人を幸せにする姿の裏に隠されていたこと。弟がなぜか元カノに遺言状を残していたその真相。元カノの人物の無愛想な態度、行動とは別の姿。 また何よりもこの物語の中に出てくる一品、一品が非常に美味しそうで、文字を読んでるだけなのにお腹が空いてきた。そして、非常に読みやすくあっという間に読み終わった。

    5
    投稿日: 2025.06.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    薫子とせつな、タイプは全然違えど、真っ直ぐなところや何か不器用なところは似ているなと思った。反発しあいながらも家事代行の仕事や食を通じて少しずつ近づいていく過程が、もどかしくも何か温かい感じでほんわかする話。今どきのちょっとイラっとする小学生にストレートに対応する様、それに反抗するも少しずつ心開いていくところは、素直にジ~ンときた。ラストは、何と!と思ったけど、うまくいってほしいと願う。

    11
    投稿日: 2025.06.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    結構きつかった…。登場人物がみんな何かと苦しみを抱えていて、いやみんな何かを抱えているというのは人間らしいし現実感があってとても良いのだけど。希死念慮、不妊治療、毒親、貧困、ネグレクト、難病、LGBT、介護…と、怒涛の問題噴出で、どっぷり感情を入れ込みながら読書するタイプの私にとっては、あっちもこっちも逃げ場がなくなり八方塞がりで疲れてしまいました。 唯一、食べ物の描写がとても美しく、辛さの中でも少しほっと癒される場面となっていたことが救いでした。 あとカフネっていい言葉ですね。

    14
    投稿日: 2025.06.26
1
...
101112
...
23