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総合評価

2288件)
4.4
1113
776
259
30
8
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    愛嬌たっぷりの弟が死に、姉、両親などが悲しんだ。 姉の薫子が精神崩壊したが、弟春彦について調べ、精神回復する中で起こる心情変化の物語。 多様な価値観や、愛の形、ワガママな人たちと利他的な人たち。 分かり合えないからこそ、難しく苦しい。でも最後胸が熱くなる伏線回収される愛の物語。 あと、文章表現も個性があって考えながら楽しめる

    5
    投稿日: 2025.08.03
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    電子でゆっくりと。 途切れながらでもすらすら読めたのは文章が整然としているからでしょうか。 直近で新しく読んだ本にも出てきたのが同性愛で、もう多様性はわかったからという題材のパターン化に対しての嫌悪感を抱いてしまった。

    5
    投稿日: 2025.08.03
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    読んでる間、何度も胸がぎゅっとなって、でも最後にはあったかい気持ちに。 とにかくご飯が美味しそう、料理も作りたくなるし温かいご飯が食べたくなった。 豆乳のそうめん、パフェ、炒飯、プリン、山盛りのコロッケ、とんかつ、、、、いいなぁ、、、。 手際よくどんどんごはん作れる人ほんと羨ましい。 サクサク読んで2日で読了

    20
    投稿日: 2025.08.02
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    「感情的になっている人と、ぶっきらぼうな人の話なんだな」というちょっとモヤっとした読み始めの印象からは予想できなかった展開で、まさか泣くとは… ご飯の実況?みたいな表現はあんまりなかったけど、食を通しての人間模様がステキなお話でした。

    4
    投稿日: 2025.08.02
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    2025年本屋大賞受賞作 主人公の薫子は急死した弟の遺書通り、カフネで働く女性せつなと出会うことから物語始まる。 カフネでは家事代行をメイン業務としており、本作も食を通じて心の繋がりがフューチャーされている。 弟の秘密が徐々に明かされていきつつ、食を通して満たされていく幸福感など、終始飽きることなく読み続けることができた。 また、誰かに作ってもらったものを食べる温かさを改めて感じた。 カフネとはポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指をとおすしぐさ、または頭をなでて眠りにつかせる穏やかな動作」という意味らしい。 愛しい人に最大限の愛情を注ぐ「カフネ」という行為に、ちょうどよい日本語がないことに歯がゆさを感じた。 当たり前だが、苦しいときに自分以外の人に優しくされると、救われる気持ちになる。 心に余裕ができたときは、なるべくgiveの精神で生きられるようにしたい。

    11
    投稿日: 2025.08.02
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    長いです。 ポルトガル語の思い出=初めてポルトガルを訪れた時に、『地球の歩き方』だったかに、レストランで日本語の「サカナ」という語を発してはいけない!との注意がされていました。 本年度の本屋大賞に輝いた阿部暁子の『カフネ』。このタイトルはポルトガル語で、日本語に訳すのが難しいのですが、「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」を表しています。 私は、このポルトガル語のタイトルにシンクロするラストにはげしく心打たれました。二人の女性が家事代行サービス(一人が料理担当、もう一人が掃除担当)を通じて再生する物語ですが、 1 料理の描写がとても上手く、読んでいるとシズルズルズルになります 2 二人の人物造形がよくできていて、「バディ」もののような面白さがあります(二人の丁々発止のやりとりが面白く、この面白さが実はラストの感動の伏線になっています) 3 更には、サービスに訪れたある家で作った料理がラストの伏線になっていて、実に涙腺のツボをおさえています というわけで、私は『カフネ』激賞です。今年度第二位『アルプス席の母』、第四位『禁忌の子』も読んでいます。しかし、『禁忌の子』は、ラストが私には到底受け入れ難く(感想アップしています)、入賞したのを不思議に思っています(あのラストが素晴しいという声が多いのにも驚いています)。『アルプス席の母』は、関西在住経験がある私にとってたいへん面白く、また、「母は強し」を再認識した作品でしたが、軍配は『カフネ』に上がりますね。

    7
    投稿日: 2025.08.02
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    薫子とせつな、薫子の弟春彦。春彦の死をキッカケに2人は出会い、家事代行サービス「カフネ」の仕事を共にしていく。食べること、生きることの意義をさりげなく教えてくれる作品でした。ミステリーばりに発覚する春彦やせつなの真実に驚愕しつつ「カフネ」とうことば“愛する人の髪に指を通す仕草“を心に刻める作品でした。 口説くなく、テンポよく、さりげなく読める素晴らしい物語でした。さすが本屋大賞って思いましたよ!

    10
    投稿日: 2025.08.02
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    主人公の薫子と登場人物のせつなの物語であるが、薫子の心情を表す言葉がすごく丁寧で、優しい気持ちになるような言葉が多かった。また、薫子の弟である春彦の真実が明かされていく展開も読みやすく、飽きさせることない進み方だった。

    4
    投稿日: 2025.08.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    繋がるって大切だな。一人じゃ生きていけないな。 せつなさんのツンデレ?にはちょっとキュンとしたよ。 辛かったんだね。もう1人じゃないよ。 読み終わったらなんか強くなれたような気がする本でした

    6
    投稿日: 2025.08.01
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    人ととことん向き合いたくなる作品 内容も素晴らしいが、食べ物の描写がいい! 阿部暁子さんの他にも食べ物の描写がある本があるので読みたい

    11
    投稿日: 2025.07.31
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    主人公の薫子が同い年で、自分とは全然違うけど共感点も多く、涙が出た。相手が血の繋がりがある兄弟や子供ですら別の人間で、わかりきることは無い、だけど他人であっても寄り添うことはできるんだ、と思った。伝えたいことは薫子のように、言葉と態度で表したい。特に愛しい相手には。

    10
    投稿日: 2025.07.31
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    感情を押し殺したように淡々と話すせつなと、年上ならではのプライドと苛立ちを含んだ薫子のやり取りは、互いの個性がうまくかみ合っていて面白かった。作中に登場する料理の描写はどれも美味しそうで、読んでいるだけで空腹になり、自炊への意欲が湧いた。弟の死因や夫との離婚の原因を通じて、家族の在り方を考えさせてくれる作品でもあった。

    3
    投稿日: 2025.07.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋大賞の受賞作品。 読んでいると、作ってみたいなと思う料理がたくさん出て来る。 食べる事って大事な事だと再認識した。

    3
    投稿日: 2025.07.31
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    250731*読了 あたたかい気持ちをいろんな切なさや悲しさと一緒に受け取った。 誰かに救われること、誰かを救おうとすること。双方の尊さ。 生きづらさを感じるひとたちにその手が差し伸べられますように。 わたしはすべてを救えなくとも、誰かに寄り添える自分でいたい。それが自己満足だとしても。 せつなさんの作るお料理がどれもおいしそうで、作ってもらいたくなること必至。 豆乳のあったかいお素麺、食べたいなぁ…。 感想をYouTubeで動画にします。「村上綾」で検索してみてください。(近日公開予定)

    4
    投稿日: 2025.07.31
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    2025年本屋大賞。正直こんなに良しとされている本はそこまで読欲がそそらない。でもちょっと気になる自分もいたりして。とにかく感動するような内容なんだろうなと思いつつ本書を開くと、まぁいきなり強烈なキャラクター、ぶっきらぼうで愛想のないせつなが存在感を放つ。そして薫子。薫子の環境に同情してしまう。そんな相反する二人に家事代行サービス、カフネがまつわる物語。カフネとはポルトガル語で「愛しい人の髪に指を絡める仕草」とのこと。おしゃれ。薫子の弟、春彦が死んだ。心に刺さった棘。その傷が癒えるまでそっと寄り添う物語。 あ、言い忘れたけどせつなの料理、どれもこれも美味しそう!ちょっと濃いなと思いつつ読んでたら、そんな伏線だったとは…。

    9
    投稿日: 2025.07.30
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    作中に出てくる出来事は、マンションの隣の部屋で 起こっていても不思議では無い話ばかり。 人間、生きてるだけで沢山ダメージを受けるし、 誰も助けてくれない。 つらい時ほど、軽々と想像を超えるつらい事が 重なるのが世の常で落ちるところまで落ちる。 現実的に、自分の大切な誰かを救う為には いざとなったら何ができるのかを考えた。 この本で学んだもっとも大切なことは、 糖質もカロリーも関係無く食べて良いってこと

    3
    投稿日: 2025.07.30
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    せつなが薫子さんに言った言葉「‥ちゃんと働いて税金納めて誰にも文句言わずに毎日やってましたよ‥」 心にささる‥だが、人は誰かと繋がっていたいものなのか。

    3
    投稿日: 2025.07.30
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    本屋大賞ということで読んでみた。 ご飯は作る人の思いも込められているから心も温まる。素敵なお話だったが、後半は内容がてんこ盛りな感じがした。

    4
    投稿日: 2025.07.30
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    死んだ弟の元恋人、小野寺せつな。背が高く、目つきが悪く、愛想なく、それでいて凄腕の料理人。この人はどんな人だろう。それが頁を繰る原動力だった。

    7
    投稿日: 2025.07.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    複雑な背景を持つ2人が 1人の男(弟と、親友?)を共通項にして心から通じ合うお話。 オムニバス形式で進む。 毎章、泣ける

    3
    投稿日: 2025.07.29
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    最愛の弟を亡くし、不妊、離婚と失意の薫子。 荒れた生活をしていたが、弟の遺言で、家事代行サービス「カフネ」で働く弟の元恋人「せつな」に会う。せつなの作る料理は、生きるための食事。 「カフネ」を手伝うようになった薫子は、徐々に自分と向き合っていく。 この本は生きる力をくれる本だと思います。 弟の死の真相というミステリー要素もあり、読む手が止まりませんでした。

    6
    投稿日: 2025.07.29
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    読み終わった後であたたかくなる本だった。 本屋大賞を取ったのも納得の面白さ。 文章が読みやすく内容がスラスラ頭に入っていったのも良かった。

    4
    投稿日: 2025.07.29
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    暖かいご飯を誰に作ってあげるか、誰と一緒に食べるか、ってこんなにも愛おしい思い出になるんだなぁとしみじみ思えた作品だった 人には人の事情がある。 人の気持ちを動かせるのはいつだって人なんだな でも、やっぱりここまでガツガツこられても嫌だなと感じる人も居るのではると思うと少し引っかかった。

    9
    投稿日: 2025.07.29
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     隠れたものはもちろん見えないから、わからない。だからこそ想像を巡らせ、理解しようとする。人はどこかで誰かに分かってもらいたい。けれども誰にも理解されない。そんなさびしさを抱えているのかもしれない。生きることには、食べることが寄り添っている。そこを糧にして、思うがままに生きるのが良い。作中の2人のように。

    8
    投稿日: 2025.07.28
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    気づいたら泣いていた。 人はみんなどこかに弱いところを持っていて、その弱さを支え合いながら生きている。

    3
    投稿日: 2025.07.28
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    続きが気になってすいすい読めました。 出てくる料理の描写が美味しそうで(食堂かたつむりもそうでした)思わず卵味噌の作り方を調べてしまいました。 誰からも愛される弟の謎の死をめぐって物語が展開されていきます。 お互い素直に慣れない、でも心優しい薫子とせっちゃんが心を通じ合わせていく様は心温まりました。

    5
    投稿日: 2025.07.28
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    本屋大賞ということでとりあえず手に取りました。昨年は「成瀬」が大賞だったこともあり(個人的にあれで本屋大賞は終わったと思った)、今年も翳りゆく小説界を盛り上げるためにライトな読者層を取り込むセレクトか?と思ってましたが、 一気読みした5時間後にはちゃんと涙してました。笑 今年は大当たりです。ありがとう、本屋大賞。 驚いたのは、「子どもが生まれてくるのは親のエゴである」ということが前提として語られていること。 なんとなく明言するのは憚らられるようなことなのに、言うだけでネガティブだと揶揄されそうなことなのに、さらっと違和感なく述べつつ、それでも生きていくために人は支え合うんだということを不器用な登場人物たちを通して描いています。 ジェンダーも出自もコミュニケーションのあり方も、全てが違っても支え合うことはできる。 今の時代に理想的な人間関係のあり方だと思いました。

    7
    投稿日: 2025.07.28
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    息苦しいほど几帳面な薫子と無愛想なせつな。 全然合わない掛け合いもおもしろいけど、弟が繋いでくれた縁がめちゃくちゃあたたかかった。

    3
    投稿日: 2025.07.27
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    いわゆる愛って訳じゃないけれど、これは愛の物語。 人を形作っているものは何なのか…ご飯なのか愛なのか家族なのか…。本来は自分を支えてくれるものが自分の首を絞めることもある…。それでも愛は素晴らしいものだと信じたい。

    3
    投稿日: 2025.07.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋大賞にノミネートされたなかで読みやすそうだからという理由で手に取りました 一気読みして涙が止まらなくなりました。 出てくる言葉の一つ一つが、優しくて強い。サービスを行うなかで、人に優しく、厳しく、寄り添うような料理と言葉がぶっささって泣いてました。 プリンとおにぎりは最強。あと人はカロリーに魂を売り渡さないと行けない日もある。 日常にふんわりと締め付けられる愛情とか気持ちとか価値観とか、それが優しく、つらい。 そんな時に寝転べる場所とご飯食べれる場所と、美味しいご飯。それですこし大丈夫になる。そんな話? 自分は負けたくないときは唐揚げです。

    4
    投稿日: 2025.07.27
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    おいしいもので元気になる⭐︎的なことがポップには謳われているがそういうライトなジャンルに括っていい話ではない 愛 とにかく愛 ひたすら愛であった

    4
    投稿日: 2025.07.27
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    色んなジャンルを読むのも面白いかもと本屋大賞の作品を読んだ。 主人公の薫子と弟の婚約者のせつなの組み合わせが化学反応を起こす。 会うべき人たちが出会った時の、心が跳ねる感じ。それは心地よいだけでない、異物を受け入れる前の違和感のようなもの。 物語はせつなが創り出すおいしい食事を軸に、途中読み進めるにはつらい場面を超えて、、 2人の人生が交わる時、それぞれの人生が大きく動き始めていく。 物語を読んで食事を作る人が込める想いは食べる人に伝わるんだなぁと改めて感じた。 私もせつなのように食事に思いを込めてみよう。 食事を作ることをもっと大切にしようと思った。

    3
    投稿日: 2025.07.27
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    『食べることは生きるために必要な栄養を摂るだけのことではない、おいしいって思うことが、楽しいって思うことが、うれしいって思うことが、生きていくためにどれだけ大事か。』 帰る場所が綺麗であること、これ大事ですね。

    4
    投稿日: 2025.07.27
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    本を紹介する番組で、著者が、「どんなに落ち込んでいても、美味しいものを食べたら、元気がでちゃう。そこから、この作品が生まれた」というような話をされていて、とても気になり、読んでみたくなりました。読み進む中、その言葉がずっと頭にありました。家族にも薦めました。

    34
    投稿日: 2025.07.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    物語のキーになってくる料理の数々が、どれも本当においしそうでうっとりとした。軸になっている主人公の不妊治療を巡る物語がなかな重くて、手放しにおもしろいと勧められないかもしれない。でも主人公が自他の家事を通して救われていく過程には私もどこか癒されるものがあった。

    3
    投稿日: 2025.07.27
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    本屋大賞作品 しかも抜群に面白かった「カラフル」の作者さんの最新作とのことでワクワクして読んだ うん 面白かったけどワシはカラフルのほうがわかりやすくて好きだな 冒頭 一方の主人公からの喧嘩から始まるのはカラフルと同じパターンだなって感じとても入りやすかった 弟さんの死と遺言状の謎が最後まで興味深く また納得がいく理由と意外な結末が心地良い読後感を与えてもらいました この作者さん面白いな 他も色々読んでみよう

    8
    投稿日: 2025.07.27
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    一気読み。 薫子さんが、なんというか、根っこと幹がすごくしっかりした真の意味で自分の足で立つことのできる「自立した人」だなと思った。 誰しもスーパーマンではないし、スーパーマンに見えるような人だって、結局は1人の人であって、それ以上でもそれ以下でもなくて。誰かを自分の思い通りにすることはできないし、自分も誰かの思い通りになる必要はない。だけどどうやっても人は1人きりでは生きていけないから、自立しながら、相手の自立も尊重しながら、支え合ってともに生きていくことはできるよね、ということを思った。哲学だなぁ。 そしてやっぱり、生きることは食べることだよなぁとも思う。 自分のバランスが崩れそうなときに読みたい本だなと思った!

    10
    投稿日: 2025.07.26
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    最初は弟の元恋人せつなの無愛想さと薫子のイライラに馴染めないかもと思ったが、せつなとカフネのチケット活動との出会いで少しずつ心が溶けて行き、薫子の事情もわかって行くと段々と引き込まれて行った。 そして中盤、亡き弟春彦の同僚と続けてせつなの告白にびっくり仰天。 薫子と共にこちらも天地がひっくり返った。 薫子の両親の様子から、よくぞここまで不屈の精神で薫子が生き抜いてきたと感心しつつ、同じ両親の元で育った春彦の仏の様な包容力に驚いていたが、春彦もそりゃ影響受けているよなぁと納得。 そこからせつなの事情や春彦の死に関する謎も明らかになって行き、最後に「カフネ」= 「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」が綺麗にタイトルを回収する。 せつなの心細さを思うと私も涙が出た。 登場人物全てに意味のある構成で圧巻だった。 美味しそうな料理が登場する物語は良い。 薫子とせつなが一緒にアガベ・ベネズエラの花を見てずっと幸せに生きられますように。

    10
    投稿日: 2025.07.26
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    薫子は、不妊治療をしていたけれど、成功せず、離婚。 そんな時、最愛の弟を亡くし、 弟の遺言で、遺産の一部を恋人である、小野寺せつなに渡すことになり 彼女と会うことになるが、 彼女の、あまりにも冷たい態度に怒りを覚える薫子。 しかし、その場で倒れてしまった薫子を介抱してくれたのをきっかけに、 せつなに誘われ、家事代行サービス「カフネ」のボランティア活動を手伝うことに・・・ 毎週土曜日に、利用者の家を訪れて、薫子が掃除担当、せつなが料理担当し 家事をこなしていくうちに、二人の仲は次第に縮まっていくのだった。 「カフネ」とはポルトガル語で、 愛する人の髪にそっと指を通すしぐさのこと 昨夜、寝る前に読み終えたのだけど もう、涙が止まらなくて。。。 いつものように、 ラストシーンが映画のように浮かんできて 温かい涙に心満たされ、 ひとり、余韻に浸る深夜でした

    11
    投稿日: 2025.07.26
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    あまりにも可愛いらしい装丁で還暦に近い私、大丈夫かと思いましたがなんのなんの。最初から最後までどうなるんだ、どうするんだ、とひきこまれました。 ご飯がおいしいって凄いことなのだと。おいしく作れるって戦力。 戦力を今ごろだが装備したいと思いました

    19
    投稿日: 2025.07.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【一章】 薫子は突然死した弟の春彦の遺言状に従い、小野寺せつなをカフェに呼び出した。20分以上も遅刻してきたせつなは無表情に春彦が遺そうとした遺産相続を断った。最愛の弟の最後の願いぐらい受け取ったらいいのに!と怒りに我を忘れた薫子はヒステリーを起こし気絶してしまう。せつなはタクシーを呼びカフェを出て、無理やり薫子の自宅マンションに送る。夫との離婚に弟の死で憔悴した薫子に冷蔵庫の中のもので素麺を作るせつな。少し落ち着いた薫子はせつなと話す。 薫子は36歳で結婚し4年間不妊治療の末に子供ができず、夫の公隆から離婚をさせられていた。本当の離婚の理由は子供ができなかったため? せつなは一度実家で薫子たちの家族と会っている。無表情で不躾な態度で家族は面喰らったが、人に好かれるタイプの春彦はそんなせつなが好きだった。その後なぜか二人は別れている。 春彦の死因は事件性はなく、死因がわからなかった。遺言状を遺したのが誕生日。その日に亡くなっているのは偶然なのか? せつなは薫子にアルコール依存症を注意し去っていくのだった。 【第二章】 41歳の誕生日。仕事から帰ろうとした薫子に母親から電話かかってくる。誕生日祝いではなく弟の遺言状の進捗確認だった。遺産分配に文句を言った後に薫子の真面目なところが堅苦しいと言って電話が切られた。自分に価値がない思いがした薫子はスーパーでケーキやアイスや惣菜など、手当たり次第買い物をして帰り酒を煽る。 すると身に覚えのない宅配便が届いた。ショックでケーキを落としてしまう。差出人は春彦。誰かの狂言ではなく本人からで間違いないようだ。いつも直接誕生日会をしたのに今年に限って何故…。自分の死期を悟っていたかのような行動に「自殺したのではないか」と不安がよぎる。宅配便にはせつな宛ての観葉植物もあった。 遺言状の文句を言うため、薫子の家に来たせつな。酒に逃げ取り乱す薫子に落ちたケーキでパフェを作ってあげる。無愛想な対応に反して優しい。せつなは前回来た時に比べ部屋が片付いていることに感心し、薫子に一緒に土曜日ボランティアしないかと誘う。遺言状の事も考えるし、春彦も手伝っていたのだそうだ。 薫子は家事代行会社「カフネ」に向かった。そこで代表のトキさんから説明を受ける。そこでカフネで働く、薫子が知らない春彦の事も聞いた。春彦自身が家事代行を依頼したのが始まりらしい。 1件目は母親の介護をしながら真面目に働く中年男性岡崎さんの家。薫子が掃除、せつなが食事を担当する。終わった後に岡崎さんは深々と感謝する。薫子は人を助けたのではなく、感謝されることで自身の存在価値が見えて助けられた、と感じる。 2件目は母子家庭の川上千賀子・鈴夏(りんか)。千賀子は夫を亡くしホテル勤務もコロナ禍で解雇されパートの掛け持ちで疲れていた。鈴夏は世を儚み、悟ったような態度で悪態をつくが、せつなの料理(炒飯おにぎりとプリン)に感動し、少しだけ成長した。 薫子は次からもカフネを手伝う事に決める。せつなは少し驚きながらもそれを受け入れるのだった。 ーーーーーーーーーーーーー 自分も仕事で疲れたりストレスが溜まったら家の事を何にもやる気がしないけど、スイッチが入ったら職場でも家でもめっちゃ片付けるので、薫子のカフネでの掃除っぷりはテンションが上がるものがあった。 せつなの料理スキルが高くて、次々と料理を仕上げていく様子も読んでいて気持ちがいい。また、食事しているシーンも美味しそうに描けている。土山しげる先生など、漫画で料理を美味しそうに描く人がいるのと同じなんだな。 事情のある家庭に薫子とせつなのコンビが入り掃除と料理をこなすだけでなく各家庭の心をほぐすショートストーリーはずっと見てられるし、もっと見たかった。おにぎりとプリンの鈴夏ちゃんや中学生の●など、後々になってメインストーリーに絡んでくるキャラクターがいるのも熱い。 二章に出てきたトルコのお菓子「バクラヴァ」は「ときどき旅に出るカフェ」でも出てきた。有名なお菓子なのかな。 →春彦の味覚障害を象徴するお菓子だった。これも重要なアイテムだったのか。何気ない料理が伏線回収になっているのは構成が凄いな。 度々出てくる卵味噌が美味しそう。 →卵味噌がまあまあ重要なキーアイテムだったとは。東北の郷土料理なのか。後日作ってみることにする。 泣きそうな時に必ず「鼻の奥がツンとする」って言うんだよな。 中盤からの薫子とせつなの掛け合いが微笑ましく、全然関係性のない二人が姉妹のように違和感なく会話できるようになっていく展開が感動的。 薫子の、父と母に対する感情が繊細で、かつ共感できる心情だった。どう接したらいいのかわからないけど愛している。家族愛ってそれが普通なのかな?と思えた。 公徳の気持ちもすごくよくわかる!皆が「この人と一緒になったら幸せになれる!」「この人との子供ができたら幸せになれる!」と確信してスタートできるわけじゃないもんな。「そうなったら自分の考えが変わって幸せになれるかも」が始まりであってもいいし、結果そうなれない事もあるよな。「流浪の月」で文が谷さんに対してやった事と同じで、される側は被害者でたまったもんじゃないんだけど、する側が加害者かと問われればそうでもないと思った。 結婚したけど子供がいない人生をどう捉えればいいのか、という一つのモデルになった。薫子が生まれてこなかった赤ちゃんに懺悔し、「あなたに捧げるべきだった愛情をせつなにあげてもいい?」と問いかけるシーンはこみ上げるものがあった。 別に2025年本屋大賞だから読もうと思ったわけではないけど、さすが大賞取るだけあるなぁ。

    0
    投稿日: 2025.07.26
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    カフネ ポルトガル語で『愛しい人の髪に指を絡める仕草』 色んな事情により忙しくて自分を大事に出来なくなってる人に、家事代行するサービス。そのことが、気持ちに余裕を持たせたり、自分を取り戻すきっかけになったりする。 とても素敵なサービスだなと。薫子もせつなも、極端な人物だなぁと思ったけど、それぞれに苦悩を抱えていて、『人間は自分以外の人間のことは何ひとつわからない。わかったような気がしても、それは思い込みに過ぎない』ふむふむ。 全く違う本だけど、春彦という人物が、横道世之介と少し重なった。誰からも愛される人というのが、いるものですよね。 『カフネ』の言葉の意味が素敵だなぁと思った。

    5
    投稿日: 2025.07.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ☑️自分が こうして知っている彼女は 彼女のすべての何分の一なのだろう。 ☑️それまでに言葉を尽くしてわかり合う努力をすべきだと思う。 他人になってから本音で話す場面は 読んでてつらかった。 他人になったからこそ話せる本音、、 半分ちょっと読み進めて。 衝撃の展開!え?って声でそうになった笑 特別な書き方ではないけれど 人生にそっと寄り添ってくれる本。 手に取った時は 分厚い!!と思ったが 自分の心の速度で読める読みやすい本でした! ☑️人がわかり合うのは難しい。 それでも大切にすること、 愛することはできる

    10
    投稿日: 2025.07.25
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    みんな傷付きながら生きていく中で、支え支えられながらも前を向いて生きていくことの尊さについての話。面白かった 春彦のイメージが「春とヒコーキ」に引っ張られて土岡で脳内再生されてしまった

    3
    投稿日: 2025.07.25
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    人に施したいい行いはその人に返ってくるもの 困ってる人を助けるということが自分がしんどい時に助けてもらえるということを伝えてくれる本 その人のことを考えて作った美味しいご飯が人をこんなにも幸せに元気にさせるのか、ご飯の力はほんとにすごい。 不器用な人はいてる、その人の背景や人生は他人には全然わからない、それが身内であっても、その人がどんな人か決めつけるのはあってはならないし、なぜそんなにそっけないのか、なぜそんな考え方をしてるのかとその人の裏に思いを馳せることは、大事なことだとおもった。 この本を読んで、小さなことでもいいから困ってる人を助けられる人間になれたらいいなと思った。 この本から得られる小さな幸せは計り知れない。

    4
    投稿日: 2025.07.25
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    寝る前に読んでいたので毎日寝不足 なかなか止め時がない罪な本 びっくりするレベルでの回収というか そう繋げてくるという嬉しい悲鳴もあり 流石の本屋大賞 八王子の税務署への道も 何度か通ったことがあったのでより一層引き込まれた とりあえず明日は鶏ガラとそうめんとツナの購入

    4
    投稿日: 2025.07.25
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    久しぶりに★5個つけたい本に出会った 恋愛とか家族愛とかそんなものでは語れない愛の物語です、、、余韻、、、 まったりのんびりだけど飽きずにスラスラ読めるなぁと思っていたら後半は結構衝撃展開で本をめくる手が止まらなかった 人生悲しいけど温かい、、人間脆いけど強い、、、 続編お願いします続編お願いします

    6
    投稿日: 2025.07.24
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    誰かに笑ってほしい、ずっと幸せでいてほしい、と願うことは、この上なく大きな愛なのだろう。痛みを感じるほどに愛おしくなる相手がいることはとても幸せなことなのだと思う。

    4
    投稿日: 2025.07.24
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    弟の自殺が受け入れられない薫子と、遺産を受け取ろうとしない元恋人、小野寺せつなが家事代行サービスを始めるうちに、お互いを深く理解し、支え合っていく。苦しい人にそっと寄り添ってくれるような、優しい物語。

    10
    投稿日: 2025.07.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人と人は完全には分かり合えない。 でも人は一人では生きられない。 だからこそコミュニケーションを取って 寄り添いあって生きていくしかないんだろう。 美味しいものを食べて美味しいと感じることは、何よりきっと生きている喜びと明日を生きる希望になるだろう。

    4
    投稿日: 2025.07.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「カフネ」初めて耳にする言葉だったけれど、優しい響きでこの物語にぴったりの素敵なお話だった。 せつなと薫子の邂逅が心地よく、普段見せている姿と心模様のギャップ、 春彦の優しさの底に隠された悲しみ、公隆さんとの離婚後のやりとりも切なすぎたし、何より食を通して人がこんなにも温かくなれる素晴らしさが随所に詰まっていて 最高だった。後半は怒涛の展開になるのだけど、終始優しく包みこんでくれるスタンスは健在で、また素敵な作家さんに巡り会えた。

    9
    投稿日: 2025.07.24
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    初めて本屋大賞受賞作品を読みました。 「おいしい」と泣くことから再生は始まる。と言う帯のフレーズが気になって手に取りました。 読んでみて、主人公だけじゃなくその他の人物たちの、表面からは見えにくい(隠している)本音を、カフネと言う家事代行サービスを通して紐解かれていき、食がつなぐ愛の物だたりがここには詰まっていました。 途中、心がギュッとして読み進めるペースが落ちたりしましたが、後半は一致に読み進めました。 家族であっても、自分以外は他人で相手の事を全て理解することは難しい。それでも人はわかり合いたいと思う。 沢山のの事を考えさせられる、素敵な作品ですした。 出会えた事に感謝ですね。

    2
    投稿日: 2025.07.24
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    本屋大賞受賞作! 最愛の弟・春彦の死の真相を追いかけ、弟の元恋人・せつなが働く家事代行業者でボランティアとして手伝うことになった主人公の薫子。 無愛想なせつなに苛立ったりしながらも、依頼先で振る舞われる彼女の料理スキルの高さには目を瞠るばかり。 さまざまな家庭環境を目の当たりにしていくなかで、せつなと薫子をはじめ、登場人物それぞれが胸の内に秘める痛みに気づき、家事を通してゆっくりと解凍されていくようなあたたかさがあった。 「未来は暗いかもしれないけど、卵と牛乳と砂糖は、よっぽどのことがない限り世界から消えることはない。あなたは、あなたとお母さんのプリンを、自分の力でいつだって作れる」 家事って毎日毎日同じことの繰り返しで、ただのタスクになってしまっている感があるけど、実はそっくりそのまま生きることに直結しているんだよな。 料理、洗濯、掃除、窓を開けて、あたらしい風を通すこと、日々を慈しみ、自分で自分を労われること。 疲れ切った日常で、そんなことに思い至る余裕がなかった。 せつなが勤める家事代行業者〈カフネ〉は、ポルトガル語で"愛する人の髪にそっと指を仕草"を意味する言葉だ、と作中にある。 何らかの理由で家事ができなくなってしまった利用者たちに寄り添いながら、そんなかけがえのない時間を生み出すためのサポートをしてくれるのが、家事代行という仕事なのだ。 始まったばかりの夏休みに、今年もまた戦々恐々としているところだったけど、全部一人で抱え込まなくていいのかもしれない。困ったときには利用させてもらいたいな、と、前向きな気持ちでそう思った。

    14
    投稿日: 2025.07.24
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    弟が急死した。 その笑顔で人を幸せな気分にする、自慢の弟だった。 弟の遺志で弟の元恋人のせつなと会ったことで、自暴自棄になっていた姉の薫子の人生が変わっていく。 重たく深い内容に、いつものようにサクサクと読み進めることが出来なかった。

    10
    投稿日: 2025.07.24
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    親の目線、子どもの目線、他人からの目線。 その目線に苦しみながらも、その目線から解放されるのは自分の目線なのかと考えさせられた。 そう言うことを描いてないかもしれないが、わたしはみんなが色んな目線から逃れられず苦しんでるように感じた。ただやりたいことをやる!やれることをやる!ってなった時、視野は狭くなるが暗く見えてた先が明るく見えるのではないかと。 人によっては苦しくもあると思うが、私にとっては明るくなる作品に思えた。

    9
    投稿日: 2025.07.23
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    カフネという言葉自体を体現したような作品でした。 せつなの不器用な愛情が薫子を救い、薫子の実直な愛情がせつなを救う。 春彦の死を巡り、出会うことのなかった人々が出会い、苦しみ、救われる。 人々の苦しみや愛を繊細に描いているだけでなく、さまざまな伏線が随所に散りばめられており、とても深みのある素晴らしい作品でした。

    4
    投稿日: 2025.07.23
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    わたしが今家族や恋人に向けられている愛や、わたしが彼らに向けている愛を振り返るような物語だった。 その愛はもしかしたら相手を苦しめているかもしれない。自分は本心で愛情を向けているつもりなんだけどそれは一方的な欲望かもしれない。その欲望が相手を苦しめているとも知らず。 では、正しい愛とはなんなんだろうか。そもそも相手を苦しめているかもしれない愛は間違えなのか? お互いが求め合う愛が正しい愛なのか? わたしがこの物語を読む時に考えていたこの問は、正解が存在しないかもしれない。この本では答えが出たようで手でてないようだと私は感じられた。 でも、愛という形のない私たちの人生を作っている概念を根本から見直すような話だったとおもう。 読んでよかった。 私はこれからも愛について、これから関わる人について、自分も周りの人もいつ死ぬか分からない、明日居なくなるかもしれないこの残酷な世界の中で、常に考えて生きたい。

    5
    投稿日: 2025.07.23
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    どんなに辛くても、お腹はすく。 衣食住に気を遣えないような時、生活が荒んでしまった時 立ち上がる力をくれるのは、お腹いっぱい「おいしい」と満たされることなのかもしれない。食べること、生きることを考える一冊。

    3
    投稿日: 2025.07.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    "カフネ、ポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」を表すとのこと。 表ではにこにこ愛想振りまくってるあの子も、無愛想だけど人の痛みには敏感なあの子も、みんな悩みを抱えていている。 春彦、辛かっただろうな 愛し方を間違えると辛くさせてしまう。 人は人、自分は自分で、意見も価値観も違うはずなのにそれをみんな無意識に一緒だと思いこみ、合わせようとする。 優しい世界に沼りこみ、でも考えさせられる点もある小説でした。

    9
    投稿日: 2025.07.23
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    躊躇いなく星5 またお守りが増えた。大切にしたい作品 自分はまだ、優しさを形にする能力が欠けてる 優しさの出し方がわからない せつなさんは優しさを、料理っていう形で自分の中で体系づけられてる、それがすごい

    12
    投稿日: 2025.07.23
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    色んな人生があるなぁ。みんなその中でアップダウンを経験しながら生きている。丁寧な暮らしの大事さ。丁寧な暮らしができなくても、丁寧な生活の瞬間を持つだけでもいい。 あとは、あまり社会でスポットライトが当たらない物事や人々に触れられていたのが良かった。 パートナーシップや同性カップル、子どもの貧困、途上国支援の話など。

    6
    投稿日: 2025.07.23
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    オーディブルの無料体験が今日まで!という事を今日気づいた私。 途中まで読んでたカフネ。 面白すぎて毎晩楽しみに少しずつ読んでたカフネ。 現在の時刻は18時00分。 カフネの残り、7時間。 足りないね。足りないよね。 やる事全てを放棄して、私は1.2倍速で、最後の1時間は2倍速で必死にカフネを聞いた。 泣いた。みんな、見えない傷を持っている。 終わった。私は全部聞けたのだ。時間を見たら0時01分。 過ぎてるやん。 本買おう思った。

    6
    投稿日: 2025.07.22
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    思ったこと感じたことが多すぎて何を書いたらいいかわからんけど…とにかく良い本だった!本屋大賞もレビューの評価が高いのも納得。人生の教科書にしてもいいと思えるくらい感情を揺さぶる本だった。

    169
    投稿日: 2025.07.22
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    誰かと一緒にご飯を食べることは幸せなことだなと改めて感じたし、食べることのありがたさをさらにしることができた。 「おいしいご飯は人を元気にする、生きる力をくれる」 「なにかを作って食べさせてあげることは好きだよって伝ること」 このフレーズにはグッとくるものがあった。 阿部暁子さんの作品を初めて読ませていただきいたが、他の作品も読んでみたいと思える素晴らしい1冊だった。

    16
    投稿日: 2025.07.22
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    なんて素敵な作品に出会えたんだろう。 読み終えたあと、心の底からそう思った。 登場人物たちはそれぞれに辛い過去を抱えているのに、彼女らが紡ぐ言葉はどれも優しくて、強くて、美しい。登場人物ひとりひとりに“カフネ”したくなる、そんな愛しさがあった。 「何かを作って食べさせてあげることは、『好きだよ』って伝えること」 このフレーズに強く胸を打たれた。 食べ物の描写も、ふとした会話の中にこぼれる言葉も、どれも温度を感じるようなあたたかさに満ちていて、ページを捲るたびに心がほどけていく。 阿部暁子さんの書く物語はどれも、きっとこんなふうに優しい言葉がたくさん詰まっているんだろうな。 他の作品にも触れてみたくなる、そんな一冊だった。

    12
    投稿日: 2025.07.21
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    日本のどこかに、この物語が点在している気がしました。 まだ生きていたいと思わせてくれる。まだ、誰かと美味しいものを食べる時間をと願わせてくれる作品でした。 出会えて良かった。

    10
    投稿日: 2025.07.21
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    2025年度本屋大賞受賞作品です。 「カフネ」とはポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」を表すことだそうです。 社名にカフネと名付けられた家事代行会社に関わる登場人物たちが、さまざまな事情を抱えて家事代行を依頼する家庭を通して自分自身を取り戻す・・・ 物語の内容としては、離婚を切り出され、最愛の弟を亡くした主人公がカフネのスタッフにより元気を与えられ、そして自身もカフネで働くようになり、 充実した人生を取り戻す・・・ そんな流れかと思いきや、そこはさすが本屋大賞作品。全然違いました。 様々な方向にストーリーが派生していき、予想を超えていきます。 人を愛する方法はいくらでもあるのだな、と思わせる一冊です。

    10
    投稿日: 2025.07.21
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    図書館本。 色々といっぱいいっぱいの人たちが登場する。関わるすべての人に安らぎを与える春彦にも思いもかけない陰が。

    1
    投稿日: 2025.07.21
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    人を救うということは見返りを求めないということ。 生きるということはやりがいをもって働く、友達や恋人と楽しい時間を過ごす、だけではなく自分の家を安らげる空間になるように整頓すること、心が満たされるような温かいご飯をきちんと食べることだとわかった。いつか家庭を持ったらこの2つを大切しよう。

    6
    投稿日: 2025.07.21
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    図書館で予約待ちが100人を超えるなか、予約不可本がたまたま返却されたばかりの棚にあったので思わず手に取った。前半は、これからおもしろいことが始まるという確信が嬉しく、読んでいてとにかくわくわくした。そして後半は、全ての真実が分かっていく複雑な快感があった。 誰かの髪に触れたいと思うことが愛であり、その距離まで近づいて髪に触れることができるということは、責任なんだなあと思う。

    5
    投稿日: 2025.07.21
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    私自身がこの本から受け取ったメッセージは 人々は心の中にいろんな想いを 表現せずに抱えているものだという前提で 家族や友人との関係性を築いているということ。 夜中に一気読みした私は がつんと殴り倒されたような気がした一冊でした。 (語彙力、、、とても優しい話なので、 もっと他の言い方ができればいいのですが、、、) 次に読むときは、 どの部分が自分に響くのか気になります。

    20
    投稿日: 2025.07.21
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    たくさん笑って、たくさん泣いた!素晴らしい作品だった。薫子が自分に似ているところがあって、共感した。せつなのふてぶてしい態度に薫子と同様に相当イライラしたが、ぶっきらぼうななかにも相手への優しさが感じられ味方が変わってきた!そして、薫子とせつなの時に遠慮のない物言いにおかしくなった! 人の言動は過去経験したことから得たことが反映されるんだなとしみじみ思った。そして、全体を通し、人が人を救うんだなと改めて思った!薫子も人生で一番の底にいる時に、せつなやカフネの社長の斗季子と会えたこと、それも12歳下の弟をまっすぐ大事にしていたからこそと思う。 努力で道を拓いてきた薫子。情も深ければ、熱もある。人にめんどくさいと思われたり、損することもあっただろうが、わたしはそういう人好きだな。人は失敗することもある。でも、そこから学んで後悔しない生き方をしてほしいとつくづく思った。 心に残したい言葉がたくさんあった‼️素晴らしい作品。多くの人に読んでほしい!

    7
    投稿日: 2025.07.21
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    もう人とのつながりは血ではない と言われた気がした。 こうであって欲しいと子どもに 求めすぎることや 自分が楽になるために相手に 求めすぎることは、愛なのか束縛なのか? 関係を手放すことも、深めることも 痛みを知ってこそ決断できる

    5
    投稿日: 2025.07.21
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    家族でも他人でも人と人との関係は難しい。 ちょっとしたお手伝いや言葉でも救いになる人はたくさんいる。 いろいろ考えさせられた作品でした。

    4
    投稿日: 2025.07.20
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    本屋大賞、確かにみんなが好きになってしまいそうな作品。 凄く可愛がっていた年の離れた弟の突然の死。そんな素振りもなかった旦那からの突然の離婚話。 と最初からヤバいんだけど、他にも色々問題を抱える人達がむちゃくちゃでてくる。むしろ問題がない人が一人も出てこない。それでいてふわっと温かな気持ちになれる、そんな本。

    12
    投稿日: 2025.07.20
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    家族であっても恋人であってもどんなに大切に思っていても、自分から見えている他人は全てではないしほんの一部でしかないのかもしれない。理解しているつもりで本当は何も分かっていないのかもしれない。 直接的に言葉をかけるのではなく、料理で人の心に活力を与えていくせつなさんがただひたすら真っ直ぐで愛情深い人なのだと感じた。 そして誰かを心の底から守りたい、愛おしいと想う気持ちが繊細に描かれていて心が温まる一冊だった。

    7
    投稿日: 2025.07.20
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    作中に登場する数十年に一度開花する「アガベ・ベネズエラ」 近所にある植物がこれまで見たことがない巨大アスパラみたいな花茎をニョキニョキと伸ばし 電線を超えた これは何ぞやとさっそく検索し 名前を覚えた 車で側を通るたび日々の成長を観察し ひとりヨシヨシと満足していた そしてブロッコリーを放置したときのような控えめな蕾を次々と付け始めたころ 読書中わたしの目に飛び込んできた「アガベ・ベネズエラ」こんな偶然てある? あるんだねえ

    7
    投稿日: 2025.07.20
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    最愛の弟を亡くし、夫とも離婚した薫子 荒れた生活をしてる中、弟との恋人だったせつなと家事代行サービス「カフネ」を手伝っていく中で、自分を取り戻していく 何かのきっかけで当たり前の生活ができなくなることもある中でカフネの様な存在はとてもありがたいと思う。食べることの大切さ、助けを求めること、誰かのためにやってる様で助けられているのは自分だったり…最後はえーーーっ?ってなったけど、とてもいいお話でした。

    23
    投稿日: 2025.07.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人は複合的で、こうだからこう、というものってあるようでなくて。きっと、「誰かの幸せを願う」形がこの本の中だけでも、登場人物の数だけ存在するなあと。それを、こんなに映像がうかぶような、伝わりやすい言葉で描写できることって凄いことだ‥と。あまりに久しぶりの読書体験だったので、感動しました。久しぶりが、この本との出会いでよかった。 苦しみと共に生きねばならないことは使命でもあるのかな、なんて思う時もある。 自分にとって必要なものがなんなのか、輪郭はふんわりとだけど、改めて感じ直すような時間にもなった。もし登場人物たちと接するとしたら、自分ならどうするんだろう、とか想像したりなど。 少しずつはもちろん違うけれど、自分と近いのは春彦かなあとも思いながら‥ほしいものがわからないと言いつつも、彼なりの行動が結果的に希望をもって前進しようとしていたところなど。

    6
    投稿日: 2025.07.20
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    小説No.2『カフネ』 本屋大賞受賞作品を読ませていただきました 最愛の弟を亡くした女性『薫子』 弟の恋人とされる『せつな』 薫子は家事代行を通して弟の思いを知る 2人は本当にいいコンビです 文章力が凄過ぎて、まるで目の前に料理があるようだった! ただ困っている人に料理を作るだけではなくて 料理を通して人と人の温かさが丁寧に描かれていて 心が温かくなったし感動した #カフネ #読書好きの人と繋がりたい

    8
    投稿日: 2025.07.19
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    久しぶりに3日で一気に読め終えた。それほど読みやすいし続きが気になるし面白い1冊。ただ、面白いだけでは、足りないし感想も一言では足りない。 母として、人として考えさせられたし、食べること、幸せとは何か、人と関わることなど最後までぐるぐる考えさせれた。

    7
    投稿日: 2025.07.19
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    薫子視点で文章が書かれており、感情の矛盾や変遷がシンプルかつ漏れなく表現されており、話の展開も小気味よいと感じました。 自分の周りの大切な人の話をもっと聞きたい、 知りたい、そう話させたくなる環境を作る配慮を怠ってはいけないな思いました。

    6
    投稿日: 2025.07.19
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    2025年本屋大賞受賞作品 心や体が自分でも気づかないうちに弱ってしまうことがある。家族や友人など身近な人にさえ頼ることができず、孤独を感じてしまう。それでも、人とのつながりがそっと寄り添い、弱った心を支えてくれる。 温かい作品でした。 https://opac.shodai.ac.jp/opac/volume/559746?current=1&q=%E3%82%AB%E3%83%95%E3%83%8D&total=2&trans_url=%2Fopac%2Fsearch%3Fbase_url%3Dhttps%253A%252F%252Fopac.shodai.ac.jp%26count%3D20%26defaultpage%3D1%26defaulttarget%3Dlocal%26order%3Drecommended_d%26q%3D%25E3%2582%25AB%25E3%2583%2595%25E3%2583%258D%26searchmode%3Dnormal

    2
    投稿日: 2025.07.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初はこの作家の具体例や比喩を多用する文章の癖が好きになれず、読むのに少し疲れた。 だが、それを補って余りあるほどストーリーが面白く、どんどん引き込まれていった。 ややミステリー要素もあり、お料理の描写はよだれが垂れそうになるほど細かくて、読み終わると心がどこか温まっている。不思議な作品だった。 特に、傷つきあった者同士のシスターフッドに似た絆が芽生えるところは、丁寧に心情の移り変わりを描いていることもあり素晴らしかった。 また一冊、出会えて良かったと思う本を読めて幸せだ。

    10
    投稿日: 2025.07.19
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    今年も本屋大賞受賞作を読むことができた。良かった。 人生人それぞれ。自分をさらけ出して生きていくことは簡単ではない。 「人はそれぞれ事情をかかえ、平然と生きている。」 皆どこかで歯を食いしばっている。 それでも、誰かのためになりたいと。私にはおせっかいでさえ難儀だ。 「失望と諦めが、愛情を根こそぎ消し去ってくれたなら、いっそどんなに楽なのか。けれど、愛しさはしぶとい雑草のように胸に根付いて、毟られても、毟られても、ほんのわずかな雨さえ降れば、こうして息を吹き返す。」 この本に出てくる人全員、幸せになってほしいと願わざるを得ない。そんな作品だった。

    53
    投稿日: 2025.07.19
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    最愛の弟を亡くした女性が主人公の物語。 不妊治療や貧困だけでなくネグレクトや介護など問題を抱える登場人物ばかりでノンフィクションを読んでいるようだった。 問題は多いけれど信頼に足る主人公とその周りの人がいるおかげで希望が持てるお話でよかった。

    6
    投稿日: 2025.07.19
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    読み終わって何日か経つが、どんな内容だったかすっかり忘れてしまった。 色んなことを盛り込みすぎて掘り下げかたが浅い。 いくつかの要素に絞り込んで描いたほうが良かったのかも。主人公の二人の女性は好きになれないタイプ。 料理の表現には力が入っているが。

    9
    投稿日: 2025.07.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久しぶりに卵味噌が食べたくなった。 祖母が作ってくれた卵味噌は、作中のものよりかなり汁気多め。 ご飯に汁ごとかけて食べるのが美味しかった。 祖母はもう滅多に料理をしないから、わざわざお願いするのは少し恥ずかしいけれど、次に会えるときは作ってもらおう。 伝えられるうちに、美味しいよ、好きだよってちゃんと言おう。 そう思わせてくれるお話だった。

    7
    投稿日: 2025.07.18
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    揺れ動く感情。美味しそうな料理。そしてとにかく流行りのワードが満載。それにしても卵味噌が気になりすぎる。

    6
    投稿日: 2025.07.17
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    相手に対してもだけど、自分に対しても、内なるもう一人をちゃんと労る大切さを本を読んで感じました。 物語も人情味があって、ライトな感じで読みやすい。

    18
    投稿日: 2025.07.17
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    とても良かった。 感情が交錯するところ、上手く表現されていた。先へ先へ、一気に読んだ。 さすが本屋大賞!

    5
    投稿日: 2025.07.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2025/40 あらすじと展開がとても良かった。春彦の死の真相、せつなさんの事情、薫子の再生。 どれも気になって一気読みしてたくさん泣いた。 春彦が、たくさんの愛情を注がれて、逆に窮屈になってしまったというのがあまりにも切なくて苦しい。 結局誰もがみんな孤独で、他人の外側を知ることはできても、最終的に自分を一番よく知ることができるのは自分だけなんだと思う。 幼い頃の春彦は、無邪気に笑って薫子の手を引いてどこかへ行こうとする。その手を取ればよかったと回想するシーンは本当にボロボロ泣いた。 不妊治療について。 子供をさらう妄想とかはさすがにしないけど 私は薫子の気持ちも分かるし、その夫の気持ちも分かる。ただタイムリミットを気にして子供を焦る気持ちと、見栄っ張り故に社会的外圧に弱く自分の本心がどこにあるのか分からなくなる、あの感情。 子供を産むって、頑固な思考派には結構ハードルが高いと思う。自分には本当に子供を持つ準備ができているのか、本当に子供を幸せにできるのか。 この本を読んで、なんだかより一層分からなくなってしまった。「諦めることは、時として続けることより困難だ」って言葉も胸に刺さった。 せつなさんは、与えることはできるけど与えられるのは苦手な人。でも誰かに与えることができる人はきっといつか誰かに与えてもらっても大丈夫なんだって思えるようになると思う。 食べることは生きること。どれだけ絶望しても美味しいご飯は、自分を立ち上がらせてくれる。 主人公たちの想いに涙して、これからの幸せを願いたくなるような素敵な小説だった。

    5
    投稿日: 2025.07.17
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    不妊、離婚、弟を喪い、失意の中の薫子はせつなとの交流から徐々に自分と向き合えるようになってくる。時折り自意識が暴走するが、せつなの体調が悪くなった時、鈴夏と一緒におにぎりを作ったのは、薫子が取り戻したかつての自分の一部だったのではないか。

    10
    投稿日: 2025.07.16
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    親から子、子から親、姉と弟との家族愛、弟の彼女との奇妙な縁。それだけでも物語は素晴らしく成り立っているが、さらに弟春彦の謎の突然死が物語の進行に大きく関わっているため、油断できない面白さがある。 せつなと薫子の関係も予想の斜め上をいったし、薫子と両親の関係も見ていられなかった。 最後に残ったのは深い感動であった。戦闘力高めな服っていうワードが個人的には好き。まさに本屋大賞にふさわしい一冊。

    17
    投稿日: 2025.07.16
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    色んな題材が出てきて、情報量が多すぎると思ったけどとても綺麗にまとまってて読みやすく、読者の感情を操ってくれる楽しい本でした。 自分は人の外側だけを見て「このくらいの悲しみだろう」と勝手に線を引いてしまっていた。けれど、この作品は、他人の内面には測り知れない深さがあると教えてくれた

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    投稿日: 2025.07.16
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    それぞれに辛い問題を抱えながら、美味しいご飯と人の優しさに救われ、また自分も人を救うことができるのが心地よい。 そして薫子はなんて面倒くさくて力強くて面白いんだろ(笑)

    5
    投稿日: 2025.07.15
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    2025年の本屋大賞受賞作。 読後は爽やかな気持ちというかホッと安堵するという感じ。本屋大賞も納得の作品。 私自身は他人のために無償でボランティア的な働きをした経験がない。自分のことで手一杯というのはただの言い訳で、家族や友人でもない他人のために献身的になれないだけだと自己分析している。従って、そういう事をしている人たちの事は無条件で尊敬するし、そういう人たちを偽善だと言う人間をシンプルに軽蔑する。 また本作で出てくる家を片付けられない人や満足な食事を子供に与えられない人のことを、シングルマザーや病気などが理由にせよ、そういう環境下でもちゃんとやっている人はたくさんいるにも関わらずダメな人たちだと決めつけていた。その考えも本作を読むと自分が如何に幸せな環境にいて、そういう人たちの事を何も分かっていないという事を改めて認識した。 良質な作品はいつも自分の至らない点を気付かせてくれる。

    36
    投稿日: 2025.07.15
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    大学を出て、社会人として働き始めて二回目の春が終わろうとしていた今年5月、心身を崩してしまい、 『人生どうでもいいなー』 『こんなに何もできない自分は生きていてもしょうがない。早く人生おわんないかなー』 って、真っ暗な部屋で本気でそんなことを考えながら、スマホと睨めっこしている日々の中、この本と出会いました。 当初は「遺言書」や「自殺」と言ったワードに目を引かれたけど、 春彦が前を向いて必死に生きようとしていたこと、 人生を諦めず、自分の心に素直に生きようとしていた跡を見て、 『自分が諦めちゃったら本当に終わっちゃうな』って前を向くことができました。 「簡単には伝わらないのは当たり前だ。 人間は自分以外の人間のことは何ひとつわからない。分かったような気がしても、それは思い込みに過ぎない。」 荒んでしまった時、一番支えてくれた両親や姉弟にすら心を閉ざしてしまったけど、この言葉のおかげでもう少し周りの人たちに伝える努力をしてみたいと思い、少しずつ会話する機会を増やすことができました。 まだ復帰途上でこの先どうなるかは分からないけど、人生に対して諦めがあった自分が前を向くきっかけになったのは、間違いなくこの本のお陰です。 ありがとうございました。

    20
    投稿日: 2025.07.15
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    料理の描写が美味しそうすぎてお腹減っちゃう。薫子の攻めの思いやりは自分には怖くてできない行為であったがあれくらいしないと思いは伝わらない。けれど不器用な思いやりも愛おしく思う。美味しいものたくさん食べよう。思い出もたくさん残そう。

    9
    投稿日: 2025.07.15
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    家族や友人、その他の人との関わりを改めるきっかけになる内容でした。食事メインというよりも、食事を通して、人物の背景を知るといった内容だったかなぁーと思います。とても読みやすかったです!

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    投稿日: 2025.07.14
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