
総合評価
(801件)| 317 | ||
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powered by ブクログ長い。2人の姉妹の半生をキーパーソン?であるヨウムのネネと一緒に丁寧に描いてる。長いんだけど、その長さもこの話には必要なんだと思う。 10年を一区切りに、その時代を姉妹の2人で生きてる姿が等身大で愛おしい。決して激動や艱難辛苦が書かれてるわけではない。でも漠然とした将来への不安がリアルで、自分とも重なるところがある。 周囲の人、特に女の人がとても優しく時に厳しく、姉妹を取り囲んで一緒に過ごしている姿がいい。 律の小学校の時の先生や、園田さんのお母さんはとても印象に残った。厳しいけど、心配しながら最低限の干渉でずっとずっと見守ってくれてる。
29投稿日: 2024.11.26
powered by ブクログやっと読むことができました。 予想より分厚い本でしたが、集中して2日で読了。 NHKの朝ドラを見終えた感覚になりました。 語り部は理佐さんだったり、聡さんだったり、最後の方は律さんになりましたが違和感なく、最後までこの姉妹の生活を見させていただいた感じでした。 あぁ、ネネに会ってみたい。
7投稿日: 2024.11.24
powered by ブクログ大事件はないけれど、読み終えるとあったかい気持ちになります。人と人とのつながりが、少しずつ広がって繋がって長い時間になって、ひとりではないのだと思えます。
1投稿日: 2024.11.21
powered by ブクログ誰かが誰かの心の中にいきている… この作品大好きだな♡♡ 人と人との繋がりや温かさが 装丁からも行間からも滲み出ていて こちらまで幸せな気持ちになりました 出会った人々から わけてもらった優しいが 自分の中に流れていて それが自分を生かしてくれている 自分が与えた優しさが 他の誰かにも流れていく… そうやって優しさの循環がたくさん詰まった作品でした♡ ネネとネネが大好きな人たちとの掛け合いが 可愛くてとっても癒されました
1投稿日: 2024.11.21
powered by ブクログ分厚いし正直3分の2くらいまでは長いなーと思っていたのですが、読み終えてみてその長さがポイントだったんだなと思いました。 人生って物語みたいに大きく流れが変わるようなことが立て続けには起こらないし、むしろ小さいことの積み重ねだなと。でもその小さな積み重ねがいちばん難しい。
0投稿日: 2024.11.18
powered by ブクログネネはかわいかったが、そんな賢い鳥がいるのかと思った。後半はもう少し展開が早くてもよかった。後半に盛り上がりがほしかった。
0投稿日: 2024.11.17
powered by ブクログ▼津村記久子さんは、かれこれ15年くらい前から大まか新作小説は読ませていただいていて。ちょっと遅くなりましたが「ネネ」読みました。感動。津村さんの最高傑作。・・・と思える新作を書いてくれる小説家さんの新刊と同時代を歩めるというのは、読書の快楽の極みかも知れません。感謝です。 ▼もう読後しばらく立つのでうろ覚えですが。1980年代くらいから2020年代くらいまでを描く物語です。コトバ使いなどから察するに、東京首都圏から数時間離れた地方都市、の、そこからまた小一時間離れた田舎町の話です。 18歳くらいの高校を出た女の子「理佐」がいて、母と、小学生の妹「律」と、暮らしている。母は離婚経験者、シングルマザーで生活は楽ではない。母に恋人ができた。この恋人、この男が大まかろくでもない。妹「律」に暴力をふるったりする。だが母親はこの男がいなくてはなにやらココロがもたないようで、守ってくれない。 そこで「理佐」は高校卒業と同時に、探し当てた地方の田舎町の蕎麦屋の「住み込みの店員仕事、ときどき鳥の世話」という仕事に就く。その仕事に就くことは母には言わない。妹の「律」を誘う。小学生の「律」も一緒に行く、という。 姉と娘が、ほぼほぼ徒手空拳状態で、家出同然で田舎町に行く。理佐は蕎麦屋の店員をやる。そば粉を挽くための水車小屋がある。そこで挽き具合を声出しアラートしてくれる、鳥がいる。賢い。オウムのようだが、ヨウム、という鳥の種類らしく、50年くらいでも生きるという。名前が「ネネ」。このネネの餌やりとか面倒見も、理佐の仕事の一部。 というわけで。 18歳の「理佐」と、小学生女子の「律」と、賢くて音楽が大好きな「ネネ」。大まかこの3人(2人と1羽)の、40年に及ぶ大河ドラマが始まる。 ▼とはいえ、そこは津村さんですから。津村節の範疇でしかオオゴトなんて起こりません。とにかくまずは、仕事があるとはいえ貧しい姉妹の日常のやりくり。財産関係のために後を追ってきた、ロクデナシの男と情けない母親との関係。そんなことろを淡麗に、ちょっとユーモラスに、距離感ととりながら適切に描きます。このあたりの「描き具合」が、透明度が増したというか、ホントに文章が、語り口がうまいなあ、と舌を巻きます。 大したコトは起こらないのに、 メイン人物たちの感情がくっきりと分かって、 共感出来て、 えらいことオモシロイ。 帯びや三行コピーでは、どうにも伝えられないオモシロサ。 ▼途中で何度も 「面白い・・・だけれども、これ、後味が悪い方向に、えぐい方向に行くのかなあ・・・それは好みじゃないなあ今の自分としては・・・」 と思いながらだったんですが、こちらの好みとしては万全、満点でした。 「ポースケ」以降くらいなんですが、津村さんの仕事の中でも、「ヒトの善意」という、か細く、密やかで、ささやかな、不可思議な営みそのものが主たる題材なんだな、という物語でした。本当に、ささやかな営みの連続で、飽きないし、泣けます。 理佐さんが良き人と、結ばれる予感になるあたりが、僕としてはいちばん泣きそうになりました。 ▼ただ無論、いちばん「ナイス!」なのは、やっぱり「ネネ」というキャラクターですね(鳥ですけれど)。 この発明が、言ってみれば 「津村記久子版、良い人だらけの人情噺」 とでも言うべき、なんだかこう、「カレーうどん」みたいな、 <それって両立させたら・・・美味しくないのでは???> と思えそうなメニューを極上にしているキモなんじゃないかと思います。 何というか、津村さんの魅力である、 「ロックンロールな、パンクな、エグくて苦くて爆笑でもある、 社会の既得権者へのあくなき徹底パルチザン、ドン・キホーテな味わい」 みたいな部門を、この小説の中ではネネという鳥の存在ががっちり担ってくれている。 ▼こんな凄いのを、いやほんとに3年に1冊・・・5年に1冊でも書いてくれるのなら、読者としては本当にありがたいです。 ※一方で、そういう、津村さんの世界観の地滑り的な拡張というか変化がありながら、メインキャラクターが「親子」という関係をほぼ持たない。そこの究極の保守的な社会的関係とは、切り離された中で色んな人たちと袖触れあって、肩寄せ合って、つまり大きなシステムとしては前例の無い、都市的なささやかな共同体の中で、自分なりの「しあわせ」をちゃんと諦めない物語になっていると思います。 ※つまりは、津村さんが「親子」という風景なりシステム?なりと、改めて向き合うとするならば、それは結構読者としてはスリリングそうだなあ、と、楽しみに?思ったりもします。
15投稿日: 2024.11.16
powered by ブクログ日常の中で誰かのために何かしたい、優しくなれるそんなお話です。 りっちゃんのような境遇ではないけれど、自分も誰かの優しさに見守られて助けられて生きてきたんだろうなとこれからは自分がそうしていく立場になってきたんだなと思わせてくれました。
1投稿日: 2024.11.15
powered by ブクログ水車小屋のネネ。 読む前は、どこかののんびりした小川の辺りにある水車小屋で、笑いながらすごす可愛い少女の話だと思っていた。 ネネは水車小屋で暮らす鳥だった。 その小屋に転がり込んできた、幸せとは言えないような姉妹。 そして、ネネと、姉妹と、彼らを囲む人々の生活が綴られる。 淡々と綴られる人々の暮らし。 「誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ」という思想が根底に流れている話だった。
12投稿日: 2024.11.15
powered by ブクログ400ページ以上あるのにするする読めてしまいました。 本当に優しい優しいお話。 1981年から2021年まで10年区切りでとある姉妹とネネという鳥を中心にした人間模様が描かれています。 一人称じゃないのに登場人物それぞれを軸にした話にうまくなっていて、章ごとにそれぞれの視点で読めるようになってます。 登場人物たちがだいたい同年代ということもあって共感することも多かったです。 親切と良心に満ちた温かい世界。こんな風になったら、なれたらいいなと思いました。
1投稿日: 2024.11.14
powered by ブクログネネがかわいくて癒された いままでヨウムっていう鳥がいることも知らなかったし、もちろん5歳児と同じ知能とか50年生きるのも知らなかったからびっくり 実際にYouTubeでヨウム調べたら現代のヨウムはアレクサと戦うことが多いんだとか。笑 お気に入りのシーンは先生とリサが話している途中にネネがタイミング見計らって気遣ってるシーン 長期間にわたってネネと姉妹を取り巻く人たちを追えたのが良い 感謝でつながる輪がそこにはあって、私はみんなに助けてもらってここまで生きてきたから私もなにかできることを、という考えがベースにあってみんな行動してる世界だったから実際の世界もそうだったらいいなと思う。
2投稿日: 2024.11.12
powered by ブクログとにかく分厚くて超長い本だけど、読む価値あります。なんかコレと言って大きな出来事が起こるわけではないんだけど、人と人との繋がりとか暖かさが作品から滲み出てて、あぁこんな関係性を私も町の人たちと作れたらなぁと羨ましくも思いました。
2投稿日: 2024.11.11
powered by ブクログ優しい本。誰かが誰かをそっと気にかけて、そっと手助けして。みんなできる範囲で親切で。 私たちが誰かに手渡せるものが、ほんの少しでも多くの親切や優しさだったらいいなぁ。そんなふうに生きていきたいって思った。
0投稿日: 2024.11.11
powered by ブクログ長かった〜。 皆さんの感想や評価を見て読んでみましたが、 私には合わなかったみたいです。 読解力が足りないのでしょうか? 今喋ってるのは誰? この文章は誰視点? と読み返す事が多々ありました。
16投稿日: 2024.11.09
powered by ブクログ何も特別なことは起きないけど、素朴で飾らない生活とその町に住む人達の良心が描かれた小説でした。 ちっさいちっさい規模感で、人生の1部を見させてもらったなと。誰かが町に引っ越してきた、コーラス会があって練習をするんだ、受験勉強の手伝いをありがとう、服を作ってくれてありがとう、あそこの図書館いってたよ、とかとか。人生ルンルンとかじゃない、等身大の人の生活、ありのまま、この言葉が本作品には1番似合ってると思いました。 それと、良心で出来上がったという主人公だけど、ほんとにその通り!!今こんな風に自分がいることが出来るのも、全員の良心があってこそだよね。人との関わり、出会い、そこで溢れる人の気持ちは一生自分の中にあり続けるんだろうなと。 最後に、正直一人称が結構変わるし、淡々としてるところもあって読みずらいとも感じた1冊。だけど、どんだけ何週間も読めない時間があっても、気になってしまって読めてしまうのもこの本の魅力なのかなと思いました。なんか、カフェで友達とダラダラと人生語り合ってる感じ。またやりたくなっちゃう感じです。 分厚い本だけど、全然時間をかけて読んでいい本! 忙しくて読めない!って人こそ、あったかいこの話、読んで欲しいな、!
3投稿日: 2024.11.09
powered by ブクログ小さな親切に皆支えられて生きている、ということがテーマ。私は受け取る側だった理佐と律の強さ、素直さがとても良かったと感じた。 理佐と律は小さな親切を素直に受け取ることができる。実父や義父の記述を見ると、なかなかそんな風にはいかないのが現実だよな、と感じてしまった。 姉妹の芯の強さや素直さが、どこから来るのだろうと気になってしまった。 何といっても理佐がすごい。さとるもけんじもすごい。皆、小さな親切を素直にもらって力強く生きている。私も小さな親切をたくさんもらって生きているんだろうけど、認識してるだろうか、素直に受け取れてるだろうかと顧みてしまった。 誰かに親切にしないと、人生は長すぎるって本当にその通りだと思った。誰かに親切にしていきたいし、小さな親切を素直に受け取っていきたい。
10投稿日: 2024.11.09
powered by ブクログ内容(ブックデータベースより) “誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ” 18歳と8歳の姉妹がたどり着いた町で出会った、しゃべる鳥〈ネネ〉 ネネに見守られ、変転してゆくいくつもの人生―― 助け合い支え合う人々の40年を描く長編小説 毎日新聞夕刊で話題となった連載小説、待望の書籍化! 令和6年3日~8日
0投稿日: 2024.11.08
powered by ブクログ第21回本屋大賞第2位 第59回 谷崎潤一郎賞 第17回 啓文堂大賞文庫大賞 第21回 キノベス!2024 第3位 第4回 みんなのつぶやき文学賞 第1位 読み終わってまず感じたのは、出会った人に親切にしたいなということ。 本作は18歳の理佐、8歳の律の訳あり姉妹が、とある町で人々に助けられながら過ごした40年間の物語。 未熟な2人は、もちろん周りの大人たちに助けられながら成長をしていくことになる。 2人は素直にその幸運に感謝をして、自らも人に手を差し伸べる人間になっていくという。 じんわり優しさが波及していく様子が丁寧に、ゆっくりと描かれていて、つまり、とても長い^^; 素敵なのは、 律が自分は「これまで出会ったあらゆる人々の良心で出来ている」と思い、 律に助けられた研司も、「出会った人が分けてくれたいい部分で自分はたぶん生きている」 と述べているところ。 私もこれまで出会ってくれたたくさんの人の良心で今の私になっているのだと思うと、自分も人に親切をして誰かの一部になれたらいいな、と思った。 ヨウムのネネは終始癒しキャラでかわいかった。
38投稿日: 2024.11.07
powered by ブクログじんわり温かい話、表紙の可愛らしさ、温かい さそのままの世界観 手元に置いて定期的に読み直すと思う、お気に入りの本になった
2投稿日: 2024.11.05
powered by ブクログじんわりと温かさが広がって、ほっと息がつけて心穏やかになるような、そんな素敵なお話しだった。 出会った人がわけてくれたいい部分で自分はたぶん生きている、周りの人のいい部分が自分を作ってるって、そんな風に思える人生って本当に素敵なことだと思います。 律とお姉ちゃんと周りの人たちとの40年を一緒に過ごしているような気持ちになった。とっても大きな何かが起こる訳ではないけれど、それぞれが自分に起きた事に向き合いながら、周りの人にも助けてもらって、そして自分もいつかそれを返していくという、そんな素敵な循環が詰まっていた。 世の中の人たちがみんな、こうやって人と関わることができるようになれば、心穏やかに過ごせるのになと思う。ネネとネネが大好きな人たちとの掛け合いはとっても癒しでした!
17投稿日: 2024.11.05
powered by ブクログ姉は妹の身を守り、自分の人生を守るため、高卒後に進学を捨てて、妹と共に暮らし始める。姉妹の40年にわたる物語。 彼女達の母・義父以外の彼女たちに関わる人々はみな親切で、彼女たちはその善意に支えられて成長し、暮らしてゆく。水車小屋のネネと過ごすちょっと風変わりで穏やかな日々。40年の間には、時の流れと共に周囲の人との関わり方も変わり、出会いと別れがある。その中でネネは変わらない。 ネネがずっとずっと長生きしてくれますように
2投稿日: 2024.11.04
powered by ブクログ心があたたかくなる。ほんのちょっとの、でも奥深い優しさ、温かさに心が満たされた。 人のあたたかさに涙が溢れた。 まるで日本のヒュナム洞書店に来たような、街、村の人々の優しさを感じる 人生は回る。 誰かがやっていた仕事を、またはやろうと試みたことを、また新しい人が繋ぎ、それを繰り返し、少しずつ前に進んでいく。 人からもらった優しさを、また他の誰かに繋げる。そんなバトンパスが世界中のあらゆるところで起きていたらいいなと思う。 鳥,苦手だけど私もネネと友達になってみたい。
2投稿日: 2024.11.04
powered by ブクログかなり長くて途中で挫折しかけて放り出したが、ここでの皆さんの感想を読んで良い本だとわかり、また読み始めた。 2人姉妹が劣悪な家庭環境を飛び出し、肩を寄せ合って生き抜く物語と聞けば、何だか暗くて重い感じがするだろうが、この本は全く違う。 周りの人達の温かさ、善意が静かな環境の中で溢れていてこの姉妹を包み込んでいく。そして鳥のヨウムは人々に常に寄り添っている。 姉妹が当然のごとく一生懸命に頑張る姿を見ると,自然と人間の中の優しい気持ちが引き出されるようで、10年単位で世代が移ろうともその優しさが順に送られていく。今の日本に必要な恩送りの優しさ。 今もどこかで苦しみ、挫けそうな人に届いてほしいと切に思う。一人ひとりが、まずは近くの人へ。
31投稿日: 2024.11.03
powered by ブクログ10年ごとに人生が進んでいく 何事もない日常のようだが 本人としては波乱万丈 元気が出てくる内容
0投稿日: 2024.10.29
powered by ブクログ理佐18歳、律8歳の姉妹が親元を離れ2人で暮らし始める1981年から2021年までの物語。そば屋の夫婦と鳥(ヨウムのネネ)に始まりたくさんの人たちとの出会いが楽しく愉快で読むのが本当に幸福だった。母やその婚約者から受けたひどい扱いを、ただ悲しいと捉えず人との繋がりや親切にすることを大切に自分の居場所と時間を見つけ前に進む姉妹の生き方がとてもいい。とにかくネネがかわいくてお話したりお世話したくなる。みんな優しくてあったかくて大好き。北澤平祐さんのイラストが挿絵としてもたくさんありわくわくして嬉しかった。 それでも自分は、毎日やれることをやって、「手元に残ったもので生きていくしかないのだと理佐は思った。」 「そういう連中にばかにされない生活をしてるからって幸せだとは限らないし、ばかにする連中が幸せだとも思わない。」
5投稿日: 2024.10.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
母の恋人によって、居場所を失くした8歳と18歳の姉妹が、田舎の風変わりな求人に応募してそこで自活をする。お蕎麦屋さんの業務に、そば粉を挽くための水車小屋に住まうヨウムのネネのお世話。 お母さんに自分よりも大切な何かがあるということは、子供の心に取り返しのつかない傷を残してしまう。「お母さんにも人生があるんだよ」なんて10歳の子供にそこまで言わせる生活。律は気丈で潔いけれど、年齢不相応の鎧だ。まだ身につけるべきじゃない。でも、悲しいことにそうしなければ生きられない子どもが溢れている。一番望ましい環境はあげられなくても、どうにか力になれないか。そういう大人たちが居てくれる幸運。 そしてそういう大人のひとりに成れるという幸運。 津村さんの書く人間関係は、ドライに見えてとても温かい。これ見よがしの親切じゃなくて、地に足のついた無理のない助け。背負いこむことも依存する事もない関係。それはヨウムのネネにも該当していて、ネネが仕事を持ち、個人個人との関わりを持ち、一員として役割を果たしている。寄り添うとはこういうことだなぁと思う。 読んでいて思い出した自分に関係してきた様々な人々に、こういう人になりたいと思える人が傍に居てくれる奇跡に、感謝が湧いてくる。私自身もこうやって支えてもらって今がある事を、この作品に明確にしてもらった。 「自分が本当に充分に大人になったと思えて、やらないといけないことをやり始める」「誰かに親切にしなきゃ人生は長くて退屈」という藤沢先生の言葉は、今の自分の実感を言い得ている。 作中の映画や音楽は知ってるものも知らないものもあったけど、蘇州夜曲とかレッチリとかクラシックとかが与えてくれたそれぞれの解放感が懐かしかった。「グロリア」を観てみよう。大切な人と一緒に。
8投稿日: 2024.10.27
powered by ブクログ久しぶりに濃厚な小説を読んだ、って感じだった。飛ばし読みをしたくない、一つ一つを大切に読みたいお話。 色々な人に助けられながらなんとか生きてきた姉妹が、それを返すようにさまざまな人に手を差し伸べる。でもそれぞれみんな、単に「助ける」という感じではなくて、相手のことを思って「手を差し伸べる」という感じ、それがとても読んでいて心地よかった。
0投稿日: 2024.10.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『自分は、これまでに出会ったあらゆる人々の良心で出来上がっている』という律の言葉に目頭が熱くなった。 自分の人生の不幸を嘆くのではなく、自分の幸せにフォーカスを当てて、周りの人や環境に感謝している律を見習わなくては!と思いました。
2投稿日: 2024.10.26
powered by ブクログ18歳と8歳の姉妹が2人で生活を始めるところから物語は始まる。 まだ親の保護下で過ごす年頃の姉妹が、親に絶望し、親元を離れ、一生懸命に生活をしていく様子は、見ていて応援せずにはいられない。 2人が年齢を重ねていくと、あの2人がこんなふうにこの時代を過ごしていたのかと、親戚のような目線で感動してしまう。 タイトルにもある水車小屋のヨウムの「ネネ」は、姉妹の生活基盤である仕事のきっかけであり、お気に入りの曲や人との会話を楽しめるほど賢く、キャラクターとしてもとても愛らしく、癒される存在だった。 またネネをきっかけに生まれる、人との繋がりも素敵だった。 特別大きな事件があるような物語ではないが、姉妹が多くの人に出会い、優しさに触れ、人生の節目がありながらも、その土地で生きていく。 その様子が丁寧に書かれている、優しいお話だった。
0投稿日: 2024.10.25
powered by ブクログ第4話2011年に律が川が流れる自然の力を動力にする水車に感心するという一文がある。それを読んで水車小屋がなぜこうもこの小説で重要な役割を担っているのか理解した。水車は原発依存へのアンチテーゼでもあるわけだが、そこで挽いた蕎麦粉の蕎麦を食べに来るのは役所と発電所で働く人々。彼らは新鮮な蕎麦粉で打った蕎麦が美味しいと食べに来る。原発がある町のように小説では水車を中心に人が集まる。 親から逃れてきた姉妹が水車に関わる人々の良心よってに助けられ生かされる。2人は自分たちのように苦しい人たちに良心を渡していくことで恩返しをしていく。東北大震災の10年後に人間のたくましさと優しさを信じるこの新聞連載小説を執筆した作者の意気を感じた。
3投稿日: 2024.10.24
powered by ブクログタイトルにあるネネがどう出るか、読み初めの頃は少し恐怖を感じていた。しかし、ネネはただいるだけで十分で、読み進めるにつれて愛着も湧いてきた。ネネの周りの移り変わりが寂しいこともありつつも、それぞれの誰かの役に立ちたいという思いも感じられて、心が温かくなる小説だった。
0投稿日: 2024.10.24
powered by ブクログ私は鳥が嫌いだ。 オウムなんてほんとに怖い。なので本作に出てくる「ネネ」に嫌悪感を抱いて読み進めるのとができないのでは?と思ったらオウムではなくヨウムだった。 そして、画像検索したらオウムよりもちょっと可愛かった。 理佐と律の母親は母である前に女になってしまったんだと淡々と事実を受け入れて2人で生活をするのとにする姉妹が愛おしい。 2人ともやたら大人な考えでちょっとびっくり。 幸い周りの良い人たちに恵まれ、生活は続いていきそれぞれ成長する物語。 母親とその婚約者はいやな人だったけど、それ以外はみないい人で読みやすかった。 心配だったヨウムのネネだけど、むちゃくちゃ可愛かった。 飼わないけどちょっと飼ってみたい気がした。
9投稿日: 2024.10.24
powered by ブクログオーディブルで聴きました。 最初なかなか入り込めなくて、やめようかとさえ思ったが、最後まで聴いて良かった。 姉は私たちは運が良かったと言った。たしかに運は良かった。でもそれだけではなくて、良くないと判断したものはすっぱり切り離し、自分の信じたものにとことんついて行くという姿勢が、18歳での人生のドン底から、ずっと上昇していけた所以だと思う。見習いたい。 しかし、とにかく長い。一つのエピソードが丁寧すぎる。なくてもストーリーに支障がないエピソードを省いて、もう少しスピードアップしていたら、もっと多くの人が読んだのではないかと思う。 いわゆる引き寄せの法則というやつを、実践したらこうなるというお手本のようのお話。大阪弁のゾウの話よりもずっと説得力がある。
1投稿日: 2024.10.23
powered by ブクログ2024年の本屋大賞ノミネートということと、作者である津村記久子さんの作品は過去に読んだことがあるので読んでみました。 本屋大賞ノミネートという言葉への期待とは裏腹に特に盛り上がりもなく淡々と進みます。“た。”で終わることの多い文章構成も淡々とした感じを醸し出します。そして10年を1話とした作品構成ですが各話の長さが異なり第一話がとても長い。第二話も少し長い。しかし相変わらず淡々とした流れで一度ここで読むのが中断してしまいました。 1ヶ月ほど経って読むのを再開、半分を過ぎたところ位から内容は依然として変化ないのですがこれまで撒いた種から芽が生えてきたように面白く感じてきました。そして最後まで一気にです。 淡々としていますが人の優しさが淡々と描かれています。そして383ページの藤沢先生の言葉は心に残り、これに辿り着くために読む価値はあるのでは思いました。お金を貯めて早期リタイアが羨ましがられる世の中ですがやはり人生に大切なのはこれではないかとあらためて感じたのです。
1投稿日: 2024.10.19
powered by ブクログたくさんの人が出てくるけれど、その一人一人を大事に思える小説。 「水車が回り、内部装置が動く音を聴きながら、去っていった人たちのことを想い、ネネや姉や自分を含めたこれから去るかもしれない人たちのことを考え、やってきた人たちの顔を思い出した。言葉にならない感慨が胸の底で起こった。」 最近、人生は別ればかりと考える時間が少しずつ増えていた。だけどこの一文で、やってくる人もいるんだ、と少し思えた。わたしの人生から去った人、去るかもしれない人のことばかり見ていたけれど、新しくやってくる人だっている。 誰かの良心と、自分の良心を信じられそうな物語でした。出会えてよかった。
2投稿日: 2024.10.19
powered by ブクログほっこり系 読みやすいが少し長く途中挫折しかけた。 人物が皆魅力的なのと、その人たちを取り巻く環境、80年代から現代までの時代の流れも面白い ヨウムが気になるので、調べてみようと思う。
0投稿日: 2024.10.19
powered by ブクログ500ページ弱をかけて紡がれる、姉妹の40年。 1章につき10年ずつ時が進み、冒頭では18歳と8歳の姉妹は、エピローグでは58歳と48歳になっており、その人生がじっくり丁寧に描かれる。 一言で言えば、「やさしい世界」。 人間、ひとりでは生きていけないんだということを感じさせられる。 良い登場人物が多く、世の中捨てたもんじゃないのかもしれないとも思わせてくれる。 不思議な鳥のネネは、姉妹たち登場人物が物語の歯車なのだとしたら、その中心軸に位置するような存在であり、だからこそのタイトリングなのかもしれない。 ”誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ” ”自分はおそらく、これまでに出会ったあらゆる人々の良心で出来上がっている” 帯にもなっているが、これらの一文にはとても心を動かされた。 物語全体として、この2つの文章の意味を解説しているかのようだった。 決して大感動作品というわけでもないが、姉妹とそれを取り巻く人々の人生を俯瞰したような気持ちになり、読了後は深い満足感に包まれた。
2投稿日: 2024.10.14
powered by ブクログ鳥は恐竜の子孫だけあって、賢い種もいると改めて感じた。人への親切の好循環が読んでいて心が和む。自分に何かできないか考えさせられました。美味しい蕎麦、食べたいなあ。
6投稿日: 2024.10.13
powered by ブクログ本屋大賞は逃したが、私はこちらの本の方もずっと大切に読み継がれてほしいと思った。帯にあった、「誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ。」という引用が、この本の真髄を表している。ネネという鳥の周囲で、家族ではない人達が、親切によっていたわりあい、つながっている様子が淡く優しく描かれている。不幸せな状況もお涙頂戴で描かれる訳ではなく、淡々としているが温かい。男女が安易に恋愛関係になったり、異性愛の恋愛が標準として描かれることもなく、さまざまな形の人と人とのつながりがあるのも良かった。東日本大震災やコロナ禍の現代をも描き、現在進行形の大河。面白かった。
5投稿日: 2024.10.12
powered by ブクログ18歳と8歳の姉妹が辿り着いた先で出会ったヨウムのネネと、静かに過ぎる40年の日々。周囲に助けられ、自然に優しい大人になっていった二人のことはネネの愛らしさと共に大切に憶えておきたい。
2投稿日: 2024.10.10
powered by ブクログ津村記久子さん初読み。 暑苦しい心情描写がないせいか、文章がすんなり頭の中に入ってきて、とても読み心地が良かった。 表紙の絵も素敵で、四季折々の中に姉妹とネネのシーンがあちこちに見られて、中の挿絵と共に視覚でも楽しませてくれる。 ヨウムって初めて知ったので、調べてみると、グレーのボディーと尻尾のところが赤い鳥の画像が出てきて、本当にネネっているんだと嬉しくなる。 ネネは、言葉をあっという間に覚えて、声もそっくりにモノマネでき、人と会話もできて気遣いもできる、鳥とは思えない頭の良さだ。 『りっちゃん!』『りすぁちゃん!』と名前を呼んでくれて、『元気?』なんて言ってくれるから、元気のない時は泣きそうになっちゃうだろうなあ。 賢くて可愛くて、この長い長い物語を楽しく彩ってくれるまさに主人公だ。 物語は1981年から10年ごとに2021年まで語られ、小学2年生だった律は、最後は48歳ということになる。 そんな長い間にたくさんの人と出逢い別れ、東北の大地震があったり、コロナウイルス感染症の流行があったり、読む人も一緒に生きてきたような感覚になる。 水車小屋を取り巻く人々があったかくて素敵で、とても居心地がいい。 親の愛を満足に受けられず、母親の恋人に酷い目に遭わされたにもかかわらず、姉妹が強く生きてこられたのは、周りの人の助けがあったからで、律は自分も誰かの助けになりたいと考える。 たくさん人からいただいた人は、その分たくさん人に与えることができるのかもしれない。 私も無力な存在だが、誰かの役に立てるのかもしれない。 役に立つなんておこがましいけど、少しでも力になれたら誰かを作る一部になれるのかもしれない。 本って、本当に素敵なことを教えてくれる。 うちの猫もニャーとしか言わないけれど、ニャーという言葉で、『○○ちゃーん!』『元気?』『音楽聴きたーい』『美味しいもの食べたーい』『さみしいよー』って、本人は言ってるのかもしれない。 言葉が話せるか話せないかの違いで、ネネはみんなの近くにいるのかもしれないなと思う。 ネネに出会えて良かった。
25投稿日: 2024.10.10
powered by ブクログ本屋大賞第2位と言うことで読みました。 『助け合い 支え合う人々の 40年を描く 長編小説』と言う紹介通りの話でした。 時代も自分が生きて来た年代とぶつかり、あの頃はそうだったとか、あの年頃にこんなことを... などと思いながら読みました。 「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」 「自分はおそらく姉やあの人たちや、これまでに出会ったあらゆる人々の良心でできあがっている」 心に残る言葉で溢れた作品でした。 『ふしぎな島のフローネ』など、分かる人にしか分からない箇所もあり、クスッと笑えました。
0投稿日: 2024.10.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【目次】 第一話 一九八一年 第二話 一九九一年 第三話 二〇〇一年 第四話 二〇一一年 エピローグ 二〇二一年 18歳の理佐は、小2の妹・律を連れて、短大の入学金を男のために使い込んだ身勝手な母親の元を離れ、知らない土地のそば屋の店員として働くことにする。そのそば屋は、水車でそば粉を挽いており、それをネネというヨウムが手伝っているので、その世話も仕事に含まれていた。 そこでの二人と彼女たちを取り巻く人たちのことが十年おきに語られる。まるで人間を理解しているようなヨウムの存在が大きい。 危なっかしい二人の暮らしを見守り、手伝うそば屋の夫婦を始めとする町内の人たち。 二人もやがて側にいる人たちに手を差し伸べるようになる。押しつけがましくならないようにしながら。 家族や外国人労働者の問題、東日本大震災、コロナ禍と時代の移り変わりを描きながら、おかれている場所で精いっぱい善く生きる人たちの姿が尊い。 人の善性を信じたくなる物語だ。自分の手の届く範囲で、善く生きている人たち。地に足の付いた、共生の物語。
10投稿日: 2024.10.06
powered by ブクログ実の母親から離れて2人で生きていくことになった18歳と8歳の姉妹と、新天地で出会ったヨウムのネネとの40年を描いた長編小説。長編ですが、冗長はなくスラスラと、でも、丁寧に読むことができました。 40年という長い年月の間に、もちろん姉妹とネネが出会う人々も増えたり減ったりしますが、周りとの支え合い・助け合いの連鎖に、気が付いたら涙が頬を伝っていました。 津村さんの作品は、声を上げて泣くような感動ではなく、じんわり心があたたかくなるのを感じます。 なんとなく津村作品好きだなーと思っていたのが、これを読んで、「好きな作家:津村記久子」に変わりました。
2投稿日: 2024.10.05
powered by ブクログこんな大人びた小学校3年生と、頼もしい18歳がいるものかと思いながらも、何故か現実にあるかもと思える不思議な感覚。 自分のことしか考えない大人もいるけど、関わったのだからと程よく親切にしてくれる人たちに救われる。 十年ごとに時が進む度に変化に驚くところもあったけど、皆の関係性は変わらなくて、むしろ繋がっていく様に優しい気持ちのまま読了しました。 何よりネネの存在。ずっとメスだと思っていたのに、オスだったことに一番驚いたかも笑 ネネが皆の子供みたいだったり、友だちだったり、やり取りにホッコリしました。 自分が元から持っているものはたぶん何もなくて、そうやって出会った人が分けてくれたいい部分で自分はたぶん生きてるって。だから誰かの役に立ちたいって思う… それって凄い素敵な連鎖。
1投稿日: 2024.10.01
powered by ブクログ温かい物語だった。全員が善じゃなくて、でも悪も完全な悪じゃなくて、そういうところにリアリティがあって好きだと思った。 「誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ」 この言葉がすごくスッと際立って入ってきた。自分のこれまでを振り返って、10代は自分のことで必死だったけど、そこから少しずつ余裕が出てきて周りを見られるようになったと思う。これからさらに歳を重ねながら、自分以外の人のことももっとちゃんと大切にしていけるようになりたい。
7投稿日: 2024.09.30
powered by ブクログ2024年本屋大賞2位 本屋大賞候補作品は 毒親登場率がとても高いと思うのだが 本著もそうで、あぁまたか〜と思いなかなか先に進まなかった。 しかし家を出てからの姉妹は しっかり2人で生きていく気概があって 周りの方々、そしてネネに見守られて、 大人になる。 大人になってからは、今度は周りの方々の支えになっていく。 淡々としてるけれど、とても温かい良いお話でした。 ヨウムのネネのおどけた、ほのぼのとした可愛らしさが作品全体をユニークなものにしている。 しかし、主語が妹だったり、姉だったり、聡だったり、章ごとに突然変わるので 少し読みにくい印象もあった。 後半登場人物がとても増えて、 これ誰だっけと戸惑いもあった。 (記憶力無さすぎですみません)
23投稿日: 2024.09.28
powered by ブクログのほほんとしていてとても温かく、人の優しさを感じられるストーリーではあった。ヨウムのネネが人と人を良い関係に繋げてくれる存在であったことは間違いない。 オウムとヨウムの違いについて、本書を読んで初めて知ることになる方は多いと感じた。
6投稿日: 2024.09.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
津村記久子さん 作品を手に取るのは2作目なんだけど 1冊目は実は途中で積読に。。 (「つまらない住宅地のすべての家」) かわいらしい装丁に目を惹かれたものの かなりの分厚さ。 さらにミステリーではないと知り、 少し嫌な予感がしたものの、最後までたどり着いた。 人と人、そして人とヨウムとの 長い時間をかけて育った絆と信頼を描いた作品。 受けた喜びをまた別の誰かへと渡していく 長い長い恩返しの物語。 底に流れる暗い体験や不安な思いはあるものの、 全編に渡り登場するヨウムのネネ(実は雄だったのね!)とのユーモラスなやりとりにほっこり。
26投稿日: 2024.09.26
powered by ブクログゆっくり、じっくり、 2人の姉妹と、その周りの人たちと、 そして、ネネと、水車小屋の、 淡々と過ぎているようで、 でも、あたたかく包まれて、 繋がって紡がれてゆく物語を読んだ。 読んでいて、光景や気持ちが目に浮かぶような、ネネの呼ぶこえが聞こえてくるような、そんな作品だった。 水車小屋の石臼でひいたお蕎麦、 食べてみたいなぁ。
9投稿日: 2024.09.23
powered by ブクログ誰かの役に立ちたいという思いは長い年月をかけて、自分、大事な人、別れる人、これから会う人に巡りがあると知れた。大事なあの人のために自分の気持ちを大切にすることは、自分のためになるんだ。 日々続く生活にいれるのはこれまで関わってくれた人のおかげだし、自分も誰かのそういう存在になりたい。
0投稿日: 2024.09.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久々によい小説を読んだー。姉妹が周りの人々と成長していく優しい物語。10年ごとに章が分かれ、10年でいろいろ変わるんだなあ、と時の流れを感じる。わが身を振り返ってもそうだし。そしてネネが可愛い。 ちょっと3月のライオンの姉妹を思い出す。
0投稿日: 2024.09.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私にはお初の作家さん。 良い評価もたくさんありますが、ちょいとひねくれた感想を…… 母親から離れてふたりで生活することを決めた姉妹の半生。 家を出るとき姉の理佐18歳、妹の律8歳。 1981、1991、2001、2011、2021と10年おきに各章が書かれています。 つまり人生のフェーズが変わっていく、小学生だった律は社会に出て仕事をし姉の理佐も転職をしたり、新しい人間関係ができたり去るものもいるわけで。 作品全体が「人とのつながり」、しかも血縁関係のない温かい人たち。実親はいても良い関係ではない人たちにスポットが当てられている。 かといって、暗く悶々とはならずに坦々と日々をこなしているうちに年月が経った…… という空気感。 言葉には出てこなかったけれど【恩送り】の作品。 母親の育児放棄とその恋人からの暴力から逃れるため、高校卒業と同時に、住み込みの仕事をすることにした理佐。8歳の妹も連れて知らない土地でわずかなお金で生活をスタートする。 ほんとに良い人に恵まれてここまでやってこれた。 出会った人たちにも途絶えてしまった関係があり、寄り添いながら支え合っていたと後半で知り、今度は大人になった理佐や律が年老いた昔の大人たちを支えている。 縁もゆかりもなく、世代もちがう人たちを結びつけてくれたのが「ネネ」。 まさにタイトルどおり「水車小屋のネネ」、水車小屋で見守りをするヨウム(オウムのような口真似する鳥)。 良い作品ではあるけれど、小説らしい山場の盛り上がりが物足りずそのまま流れていってしまい、気がつけば10年経ってしまい(次の章へ移り)展開のないまま。 登場人物も多く、整理して読んでいかないと混乱した。 そして文章がわかりにくく、主語がだれなのか? 数行のなかで時間軸が行ったり来たり。 次の章になると関係者が変わるので、これは誰??と置いてきぼりな感じ。 ヨウムが50年も生きるとは驚き!
14投稿日: 2024.09.19
powered by ブクログ1981年の生活感に馴染むまで少し時間が必要だなぁと思いつつ読み進めていると、小学3年生8歳の律が見たがった「のび太の宇宙開拓史」で一気にこの時代に引き戻された。全体を通して時代を現す映画や音楽が出てきて懐かしい、と感じる人も多いのでは。 1991年高校卒業後に就職する選択をした律がネネと過ごす時間。後半になるにつれてこの18歳の律がネネと過ごした時間が大切だったと感じる。 2001年28歳の律が特急に乗って景色を眺めながら、“恵まれた人生だと思った”、自分は“これまでに出会ったあらゆる人々の良心でできあがっている”。と。うるっとした。“ああいう大人になりたい”って素敵な感情。周りの人に恵まれている証拠。 「自分はまわりの人の良心でできている」という考え方はこれ以降ずっと最後まで貫いていて、けんじくんをはじめとしてネネを取り巻く次の世代にも繋がっていく。 “自分たちにとってネネは、共同で世話をしている鳥であると同時に、おぼつかない出発点だった自分たちの人生がなんとか立ち往けているということの象徴であるようにも律は思っていた。” 国語の教科書に載っていたら絶対に線を引くべきところ!というキーセンテンスがさらっとここにある! 2011年震災の日からはじまる。(実家が被災してるのでこの手の話はちょっとしんどい) 25歳になった研司くんに律の想いが伝わってると感じた。 けんじくんの“お世話になりました”から始まる送別のシーン、そしてエピローグでネネが「けんじくん!」と声をかけただけ、たったそれだけのことが胸にきました。それを笑って見ている律の姿にも。
13投稿日: 2024.09.19
powered by ブクログ行動力のある姉と二人で独立することを選択した姉妹。世の中そんなにいい人ばかりではない、と思ってしまう一方で、優しさの連鎖がジワジワと沁み渡る、あたたかいストーリーだった。
0投稿日: 2024.09.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
話自体は面白いのだが、長編ながら展開がゆっくりで、読むのに時間がかかった割には思い返すエピソードが少ない。確かに色々起こってはいるし、登場人物も要所要所で増えたり減ったりしているが。それも含め、スローライフな雰囲気や、年月と共に人と人との親交/支え合う社会というのがより現実的に感じられる。 故に、再読したいか?と言われると微妙である。 聡の登場が、姉妹中心の世界に急に異物が放り込まれた感覚で、なかなか馴染めなかった。 自暴自棄になり、自分の事を知らなそうな僻地に飛びたい気持ちや、暇な時間が不要で仕事で隙間を埋めたい気持ちは共感できる。 本編で一番グッときた/面白かったのはネネの声真似エピソード関係。母親の交際相手が水車小屋付近にいる際、ネネに大人の声を出して貰ってさもそこに複数人の大人がいるかのように装ってやり過ごした話や、畑がイノシシの被害に遭うというのでネネに狼の声を出させて追い払った話など。 章ごとに年月が経ち、姉の結婚、そば屋の閉業、ネネの老い、似たような境遇の子供らとの出会い、その成長、そば屋を改築して喫茶店と自習室を開く、そば屋再始動、など。 総じて、私にもこんな出会い・こんな環境があったら、今はまた違っていたんだろうな、と羨ましく思う。人との出会いや関わりを大事にしたくなった。 「強くなれ 誰も信じるな いいな」 ネネは、男とも女とも大人とも子供ともつかない、ただのヨウムの、ネネ自身の声で、《グロリア》の逃亡する息子に向ける父親の別れの言葉を言った。p154 ↑このネネがかっこいい。意味をわかっていってるのか微妙な点が特に。
22投稿日: 2024.09.17
powered by ブクログこれっと言った名言はないのだけど、物語全体を通して人と人の関り合いが書いてあって、ひとは誰かと関わって、助けられて助けて生きていくんだなぁっと感じる本でした。そして、変化していく人間関係の中で、ひとに親切にされたことが、次のひとに繋がっていく。
4投稿日: 2024.09.17
powered by ブクログ自立と生存、共生。人は1人では生きられない、自明のことわりだけれど理不尽なほど世界は蓋を被せに現れる。そんな中で、小さなとても小さな日常を大事に大事に守り抜いて、生きていく。真ん中には2人の姉妹、ヨウムのネネがいる。丁寧にえがかれた物語であった。
0投稿日: 2024.09.17
powered by ブクログ泣ける本、で誰かがSNSで紹介していたので読んでみました。「え?これ泣けるの?」と思って読み進めたんですが、最後の数ページはポロっと涙溢れる感じ。あぁーって泣ける感じじゃなくてホワっと心に響いてポロって涙が流れる、そんなあったかい本だった。今までにはあまりない感じで良かったです。 誰かの良心で自分がある、そう思える人生、もしくはそう思ってもらえる人生だといいな。
0投稿日: 2024.09.16
powered by ブクログ家を出た理佐と律のまわりがいい人ばかりでよかった。 守さんも浪子さんも二人を心配しながらかわいがり、杉子さんも二人と出会ったことで、幸せを感じることがあったのだろうと思う。 藤沢先生だって、律の手助けをしながら、救われていた部分があったのかもしれない。 あたたかい物語だった。 それにしても、母親は女として生きたかったのだろうか。そうでなければ生きられなかったのだろうか。それでも母親とその恋人に対しては許せない気持ちになった。 「誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ」 と言っていたが、なんかしっくりこず。 私的には、誰かに親切にしなきゃ、じゃなくて、誰かと関わっていなきゃ、のほうがしっくりくるなー。親切にしなきゃって、気負うことなく、人と関わって誠実に生きるってことなのかな?
10投稿日: 2024.09.16
powered by ブクログ人の為に生きることは自分の幸せの為に生きること、人と人とのつながり、支え合いをテーマにした本だった。 ヨウムのネネの周りにいる人たち、みんなそれぞれが何か欠けていて、でもその欠けているものをみんなそれぞれで補っている。 日常の中で立ちはだかる壁にぶつかった時、みんなそれぞれがそれぞれに支えられながら壁を越えて成長していく、心がホッとするような物語でした。
0投稿日: 2024.09.15
powered by ブクログ18歳と8歳の姉妹が共に親元を離れ、とある町で生活を始めるところからの40年間を描いた物語。水車小屋にいるヨウムのネネが小説のタイトルではあるのだけれど、主人公は読んだ人それぞれに違うのではないかと思う。ふとした情景が愛おしすぎて、この町にいる人の良心や凜とした生き方に胸打たれて、みんなの成長や別れが嬉しくて悲しくて、読むページが少なくなっていくごとに寂しくて、電車で読んでても涙こらえるのが難しくて、とにかく、生涯Best10には入る小説となった。いろんな賞取ってるのも納得。もう一度読むと思う。あとがきで作者が「本書が誰かの良い友人になることを願っています」と記していた。間違いなく良い友人となった。
1投稿日: 2024.09.13
powered by ブクログものすごく良かった!本当に素晴らしい物語に触れることができてとても嬉しい。 しかも物語に出てくる人たちとネネの40年と言う長い長い物語を追えたことが本当に楽しかったし感動した。 世界はみんなの良心で出来上がっているのだな、としみじみ感じた。 それぞれ色々な物語がある中で、相手を思い遣ったり、受け取ったり、与えたり、影響しあいながら生きることの、当たり前と言えば当たり前なんだけど、敢えて光が当たっていなかったような部分を細かく見せてもらえて、その日常の素晴らしさとか愛が詰まっている世界に触れて本当に感動した。 人は生きていたら変わっていくので、長い付き合いを保つことのほうが難しい中、この世界ではどこかでみんなが触れ合っていて、そこには良心と言う名の愛があって、お互いを心のどこかで慮り合って、それぞれの世界を生きている。 ネネはいつもみんなの心にいて、和ませてくれる。 なんて素敵な世界なんだーーー!! だけど誰の人生もきっと、こんなふうに小説にしようと光を当てたら、核には同じものが流れているんだろうと思えることが、本当にこの作品の素敵なところだなと思いました。 子供だった人が大人になって、どんな風になるのか?を知れるのはとても楽かった。 そして何より!! ネネがかわいいーーー!!! あ、あと音楽や映画が、あんまりわからないながらも時代を表していてとても大事な要素だな、と思った。 本当に素晴らしい物語でした!読めたことに感謝。
2投稿日: 2024.09.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
新聞小説は長い ハードカバーは重い でも1981年から10年毎の40年間をゆっくり噛み締め、ネネと一緒に皆を見守る気持ちで寄り添える長編だった 本屋大賞第2位も納得の作品 途中で世代的に自分が律とほぼ同じだと気付いて、小説だと分かっていても自分に置き換えたら…と考えてしまった ネネが出来るだけ長生きしてくれますように
0投稿日: 2024.09.11
powered by ブクログこんなに優しい世界は初めて読んだ みんながこの本読めば優しく親切な世界になりそう 律やケンジもそうだけど無意識に手を差し伸べられるような人になりたい 先生に1番惹かれた 先生と律の会話で出てた 「誰かに親切にしないと人生は長くて退屈なものですよ」 これはわたしの座右の銘になりました
1投稿日: 2024.09.10
powered by ブクログ津村記久子『水車小屋のネネ』 2023年 毎日新聞出版 2024年本屋大賞第2位の作品。 とても優しく、心に染み入る物語でした。 でも登場人物たちはとても心に重荷を抱えていたり、波乱万丈だったりするのだけど、でもそれらをも含めて包み込みこむ優しさにあふれる作品でした。 僕はちょうど律と同じ歳だったので、暮らした環境は違うけど、その時代の空気感とその時の年齢が身近に感じられたのもおもしろかったです。 人とのつながり、助けることと同じように助けてもらうことの大切さ、そして前をみて生きる勇気、そして優しさと愛情。いろんな感情がにじみ出ている作品だと思いました。 40年の時の流れとともにそれらが丁寧に紡がれた作品。 この物語に出逢えたことが僕の幸せの一つなのだと思いました。 #津村記久子 #水車小屋のネネ #毎日新聞出版 #2024年本屋大賞ノミネート #読了
3投稿日: 2024.09.08
powered by ブクログ津村記久子さんの作品は初めて読みました。 とても丁寧に描かれていたという印象でした。 最初の頁で、第1話1981年…を見て10年ごとに話が進んでいくのが解ります。 物語の二人の姉妹が、周りの人達に支えて貰いながら生活し、自立していく中で様々な人達に出会います。 1話進む事に出会った人達が増え、新たな関係が築かれお互いに物ではない何かを与え、与えられまた別の人に繋げていくストーリーが温かく感じました。 全ての出会いは水車小屋のネネが居たからこそだと思います。
1投稿日: 2024.09.07
powered by ブクログ水車小屋のネネ 最も好きな作家の1人の、最新(と思う)の小説、久しぶりに彼女の小説を読んだけど、とてもいいです 人はいつもこんなに色々なことを、言葉に出さないけど考えているんだと、いつもあまり考えない俺は感心してしまう ネネは鳥なんだけど、最初になぜそう思ったかはわからないけど、フクロウの仲間だとの思い込みが最後まで続いて、これはこれで自分として楽しめた 藤沢先生の次の言葉にはっとさせられた 「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」 読んでて、何故かザリガニの鳴くところを思い出していた
9投稿日: 2024.09.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
☆3.5という感じが、個人的には最も最適かな。 全体的に、まったり流れていくわりに飽きさせない感じで読みやすい。 律の失恋のくだりは、わざわざ入れる必要あった?!と、なんか変な意図を感じたけど。 あと、震災のくだりからは、完全に第二部な感じで、だからこそよかった面もあるような、ちょっと余計感もなくはなかったような。 でも、今のこのタイミングの著作で、起こった当時の様子として描ききったのは、やっぱり、あってよかったかもね、と思う。 あ、あと、なんか挿絵が絶妙によい雰囲気だったゎ!!
3投稿日: 2024.09.06
powered by ブクログ長い時間というか人の人生を書いたような小説は好き。 喋る鳥が云々と発売当初描いていたので、意志を持って話する鳥と生活するファンタジーな話かと思っていたら違った。 だが、それがいい
32投稿日: 2024.09.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第21回 2024年本屋大賞 2位 第59回「谷崎潤一郎賞」受賞 「本の雑誌」が選ぶ2023年上半期ベスト第1位 「キノベス!2024」第3位 母とその恋人との生活に見切りをつけ、18歳の姉が8歳の妹を連れて町を出て行き、 「鳥の世話じゃっかん」と記載の蕎麦屋の仕事を見つける。 しゃべる鳥〈ネネ〉や周りの人に恵まれて、変転してゆく40年を描く長編小説。 18歳での初就職で、知らない町で、8歳の妹を扶養しながらの生活。痛々しい設定ながら、 貧しさの中にも悲壮感はなく、慎ましくも人生を楽しむ姉妹にエールを送りながら読み進めた。 姉の大らかさと、適応力、文章で人柄が伝わってくる。 蕎麦屋の夫婦も素敵。押し付けがましくない親切さが絶妙。 鳥の世話兼、水車でのそば粉挽きという類稀な仕事をこなしつつ、理佐が婦人会での服飾作業を請け負ったりと、町に溶け込んでいく姉妹。 ネネとのやり取りはどれも微笑ましく、サ行が苦手なところも愛おしい。 年月を経て、杉子さんとの別れの場面は涙した。 それほどの関係性を築き、大切な人になっていたこともジーンときた。 律の担任の藤沢先生との出会い。 どんな人なのか、、やり取りを読んでても人物像が謎で、、熱血教師という訳でもなく、生真面目さだけが印象の。。 その藤沢先生と、その後何十年も関係を築いて行くのも面白かった。 律が藤沢先生からの大学の援助話を断る理由。 自分は人に恵まれていたという充実感が伝わってくる。P291最後2行〜数回、読み返した。 「誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ」何とも染み入る言葉。 P388律が勉強を教えていた男の子が、高校に合格した場面。職場で電話を受け「了解です」の一言だけ。自販でめったに買わないコーラを買って、会社に戻り、「エレベーターで少しだけ泣いた」 もう、この文章が、、泣けた。 と同時に、自分の人生にもこんな充足感を味わいたい、、とも切に感じた。 素敵な本だったけど、入り込み過ぎたセリフなどもあったせいか、なかなか進まず、少し中弛みもあり、飛ばしてしまう箇所も、、なので⭐︎-1で4
2投稿日: 2024.09.05
powered by ブクログなんだか自分の送っている毎日が好きになれそうな気持ちにさせてくれる、そんな素敵な本でした。 何だかジワる本で、ゆる絵もそのひとつでした。 姉妹の親が自分の親と似てて、親に関しての認識としては共感しかなかった。 文章で句読点とかなくて繋げて読んでしまったり、何度読み直しても意味のわからない文章もあったのですが、基本的には読みやすく難しい漢字もなく読み進めることができました! 読むの遅いので早く読めないのですが…読み始めて読了までにゆっくり読んで5日かかりました。
2投稿日: 2024.09.05
powered by ブクログ姉妹の成長を丁寧に描いた温かな物語。 作中では40年もの歳月が流れるのだが、その40年の流れを共に過ごしたような確かな感覚がこの小説の魅力だと感じた。 水車小屋の番人である「ネネ」や姉妹に関わる人々が少しずつ、でも確実に姉妹の中に入っていくことで大切な人やもの、場所がどんどん増えていく。そんなところに優しさや温かさを覚えるのだと思う。 辛い時、悩んだ時に自分では意図して支えられるつもりはないのだけれど、いつの間にか支えられていることがある。それは美味しい蕎麦だったり、好きな人が見た映画だったり、ラジオから流れる音楽であったり、流れる川だったり、図書館から借りた本だったり、裁縫だったり、何気ない会話だったりする。そんな意図せぬものに救われながら、誰かの善意に支えられながら、みなどうにか日々を過ごしているのではないかな。 周りの人に何気なくする優しさが、どこかで誰かを救っているかもしれないと思えたら少し自分の人生も彩りが増す気がする。そんな風に前を向けるようそっと後押ししてくれるような作品でした。
3投稿日: 2024.09.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
よすぎる。津村先生本当に本当に大好き…没入度が違う。 守さんのそばに対して聡さんが言う 「その後に食べたそばが劣って思えるみたいなうまさじゃなくて、自分が今食べてるそばがあのそばと同じ食べ物だとしたらよりおいしく思える、みたいな」 という感想。 そっくりそのまま津村作品の私の感想である。 たぶん3月のライオンとか海街ダイアリーが好きな人は大好きな世界です。 毎章泣いてしまった。 こういう風に生きて行けたら、他になにがいるだろう。 特に2章の終わり、聡さんが理佐さんに伝える言葉がすてきだ。 「きみが近くにいると、自分はたぶん勇気を持つことができる。報われないことを恐れなくて済んで、自分がそうしていたいだけ誠実でいられるんじゃないかと思う。」 また、東北沖地震について研司くんが言う言葉。 「誰に起こってもおかしくないことなら、自分に起こったことじゃなかったのはただの偶然でしかないんだなと思いました」 助けや手伝いをすることに対して偽善だという人がいる。 でもそうでなく、自分がいつそちら側に行くかわからないからこそ手を差し伸べることが当たり前の世の中になって欲しいと思う。 そこまで大袈裟でなくても、自分にも大人になるまでにもらったたくさんの優しさを、 次の世代や周りの人に渡していくだけでもいいのだと思う。 優しい人が、優しい人のままでいられる世界を願った。 これから意地悪な気持ちになるとき、人の幸せを願えないときだってあるけど、こうでありたいと願う。 そんなときはこの本をお守りみたいに開こう。
3投稿日: 2024.09.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分よりも幼い姉妹ふたりが自分で歩く道を踏みかため、現実の寒さに耐えて立ち向かって、築いた関係の中歩いていく物語。 彼女たちの10年が積み重なった物語は、描かれていないところも次の10年で彼女たちの言動に垣間見え、感慨深くなる。 長い物語ゆえの年長者との別れに、長生きのネネとの別れが物語の区切りだったら、と途中から読みたいけど読みたくない気持ちで進めたら予想を裏切られてホッとした。まだまだ続く彼女たちの歩みにまた出会えたら嬉しいのだけど。
1投稿日: 2024.09.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
終始、やさしいお話でした こういうお話は得意ではないんですが、語り口調や景色がずっとやさしいので、読み切ることができました 私にも「人生を諦めなくてよかった」と思える日がくるのかな、、、 研司 「自分が元から持っているものは多分何もなくて、そうやって出会った人が分けてくれたいい部分で自分は多分生きてるって、だから 誰かの役に立ちたいって思うことは、初めから何でも持ってる人が思っている自由からしたら、制約に見えたりするのかもしれないけれども、そのことは自分に道みたいなものを示してくれたし幸せなことだと思います」
1投稿日: 2024.09.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
☆1.5 高校卒業したばかりの姉と小学生の妹の生活の話が何の起伏もなく続くので退屈だった。 読んでいてどこで面白くなるのか分からなかったので、150ページ程で脱落。 ヨームという鳥には少し興味がわきました。
0投稿日: 2024.09.01
powered by ブクログ10年毎に物語が進んでいく。自分もあっという間に年を取ったなあと実感する。自分は沢山の人に助けてもらって生きてきた。これからは誰かを助けてあげられるように生きていこうと思った。 藤沢先生の、「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」という言葉を大切にします。
0投稿日: 2024.08.31
powered by ブクログこの本まるごと善意でできているんじゃいかという一冊。 親から興味を持たれなくなった姉妹が、水車小屋のある田舎町にふたりで引っ越してきて、周りの人の優しさの中で成長していく物語。 出会いがあり別れがあり、読んでいて心がじんわりと暖まるような本。とにかく喋る鳥のネネがかわいい。
0投稿日: 2024.08.30
powered by ブクログ人の心のやさしいところだけでできたようなしみじみと良い話。 最初は理佐と律の姉妹、理佐の視点で水車小屋のあるそば屋に住み込みで働くことになる話、そこから10年ごとの区切りが章になっていて、語り手は最初は8歳だった妹の律が中心になっていく。 姉妹の成長を描く物語でもある一方、この話の中心は水車小屋で石臼を見守る仕事をしているヨウムのネネである。ネネの世話係としてやってくる人々、みななにか足りないものを抱えていて、それがネネと周りの人々によって満たされていき、そして次の誰かにそれをまた与えていく、そんなやさしさの循環が続いていく。鄙びた小さな町も時代と共に変わっていき、災害や疫病という私たちも知っている大きな出来事によっても少しずつ変化していくけれど人と人との絆は近くなったり離れたりしながらも切れることはなく、そして広がっていく。 ネネから見れば、最初はそば屋のおじいさん、それからその友達のおばあさん、若い女の子と小さい女の子が来て、だんだん小さい女の子が若い女の子になって、いつもよりも来るのが減って、そうしたら今度は若い男の人が来て・・と自分の周りだけがどんどん変わっていくのだろう。でもいつも楽しそうで、きっとまた帰ってくると「マタネ!」と言うネネの気持ちの純粋さに心の柔らかいところを持っていかれた。
2投稿日: 2024.08.29
powered by ブクログこんなに分厚い本で長い長い物語なのに、ずっと読み終わりたくなくてとても時間をかけて大切に読みました。今の私の好きな本No.1になったように思います。 自分や周囲の人の状況をよくするための少しの勇気が自分にはいつも足りてないなって考えさせられます。血のつながりにとらわれずに、また、過去を無理に許さなくてもいいって事も自然に生きている感じが良かったです。うまく言えないけれど。鳥が好きな方にもおすすめです、癒されます。
2投稿日: 2024.08.28
powered by ブクログ家庭の中で自分の将来を見失って飛び出し、たどり着いた水車小屋。そこで出会ったヨウムのネネ。そしてネネとともに生きる人たち。つながった者たちが互いを尊重し、助け合って生きていく。40年という歳月の間には人生を終える人たちもいるのだけれど、彼らの温もりは今を生きる人たちの心に生き続ける。理沙と俺とは年が近いから、この40年の社会の移ろいが同じ視点で捉えられる。テレビ番組に音楽に災害に。この後どんな出会いがあり、どんな事象と遭遇するかは知れないものの、支え合っていけますよう。最後ネネが存命で終わってよかったぁ。
1投稿日: 2024.08.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
心温まる、優しい物語でした。 人からもらった優しさを、バトンみたいにつないでいく。しゃべる鳥のネネと一緒に。 現実は、こんなに親切で優しいものに溢れているばかりではないし、作中でもちょっとの意地悪っぽい片鱗は見えます。 だけど、大切なことは、いつも心の中で人に感謝をして、もらった優しさを人につないでいきたいという気持ちだと思った。 わたしにネネはいないけど、それでも、他人の良心を信じて、感謝して、それをまた別の誰かにつないでいくことはできる。 最後、ネネとのお別れがこなくてよかった。
3投稿日: 2024.08.24
powered by ブクログこれほどの大作と知らなかったが、人間の言葉を喋る鳥ヨウムを中心に様々な人間模様が繰り広げられ、出会いと別れ、そして成長していく姿が素晴らしかった。
7投稿日: 2024.08.24
powered by ブクログ読み終わりました。 長い話なんですね。大きなオウムの設定に新鮮さは感じましたね。 でも少し長くて新鮮さが感じられなくなったわのが最後の方が少し残念だったかな? でも本屋大賞の今年の2位だし、それが期待のハードルを上げてしまったのかも? でも津村さんの本はもう少し読みたいです。
0投稿日: 2024.08.24
powered by ブクログリアルとファンタジーが微妙に入り混じっていて、イマイチのめり込めなかった。都合が良くて、展開も最後に向かってみんなが動くような感じになっていて残念。
0投稿日: 2024.08.22
powered by ブクログ書店でもよく平積みされている。気になっていたら本屋大賞ノミネート作品だった! 『止まり木』という単語が出てきた。少し前に読んだ本(幻想古書店で珈琲を)にも出てきたばかり! ようやく読み切れた。長かった。主人公は3人、でいいんだよな。真ん中で力尽きてしまって、図書館で借り直した。 2011年の東北の震災のこと、2021年のコロナ禍。時代を反映した内容だった。勝手に、もっと律が大きく動く(企業の上の方に行くとか?)なっていると思っていたから、意外と普通に終わった感じ。 先日、書店でみたら特別版の表紙で覆われていた!?
18投稿日: 2024.08.20
powered by ブクログ10歳差の姉妹とヨウムのネネをめぐる40年の物語。 長い年月の間で、出会う人がいて別れる人もいて。あたたかくもあり切なさもある、長い長い人間ドラマをみせてもらいました。長すぎるという声もあるけど(実際長い)、この長さだからこそ感じるものがあったと思います。 中年にさしかかった自分はこれから別れる人が多くなるのかな。藤沢先生の「誰かに親切にしなきゃ人生なんて長くて退屈なものよ」という言葉を大切に生きていきたいです。
1投稿日: 2024.08.19
powered by ブクログ津村記久子は好きな作家だ。 ちょっと変な作品(地獄で鬼のつまらない恋バナを聞かされたり、おかきの袋に印刷されるクイズを考えたりするような)が特に好きだが、日常生活を描いたものもいい。 これは後者で、『つまらない住宅地のすべての家』みたいな群像劇的な要素もある。が、中心となるのは前半は姉理佐、後半は妹律の姉妹である。 十年ごとに描かれているので、時代の移り変わり(ヨウムのネネが聴く音楽を再生する機械が変わっていく)、就職氷河期、東日本大震災、コロナ禍などの出来事も重要な要素になっている。 ハートウォーミングな小説はたくさんあって、個人的にそういうのは映画でも小説でも大体好きではないのだが(24時間テレビみたいに、自分がいい人であることを感動したいためのエンタメのように感じてしまって)、これは抑制がきいていて、そういう感動ビジネスにのっかたようないやな気持はしなかった。 主人公二人が、客観的に見てかなり苦労人なのだが、感情を爆発させたり叫んだりしない。誰に対しても淡々としている。いろいろ感じるところ、思うところはあるのだが、それを人に押し付けるようなことはしない。 文章もそうで、「感動させてやろう」って感じがみじんもないのである。 この設定でもっと「泣かせる」書き方をする小説家ならたくさんいるが、あえてそういうことはしないのが津村さんらしいと言える。特に理佐と聡がひかれあっていく第二話は、歯がゆいくらいに二人とも近づかないので、逆にラストにほんのちょっと言葉で気持ちを伝えるところがぐっとくるのである。 また、ネネがいい味出してるのよ。タイトルにもある通り、これはネネが主人公でもある。研司に律が勉強を教えるのをそばで聞いて覚えてしまって、ランダムに(またかなりのナイスタイミングで)問題を出してくるのには笑ってしまった。「貧窮問答歌」の魅力に初めて気づかされた。あれって、リズムがいいんだな、って。「風まじり!」「雨降る夜の」「雨まじり!」「雪降る夜は」「すべもなく!」って掛け合い最高。 私もネネのような相棒がほしくなったけど、ヨウムはやっぱり素人が飼うものではないと、特にヨウムの幸せを考えると、やめた方がいいと、落ち着いてから考え直した。この本を読んで、安易にヨウムを飼ってしまう人がいないことを祈る。 母の恋人と母は(あと「人間狩」をする中学生)は別として、みんないい人ばかりで、実際こんなにいいひとばかりの町なんてないんじゃないかとも思ったが、理佐と律のような人は、いい人を引き寄せるのかもしれない。 自分も理佐・律のように阿らず、奢らず、悲観せず、うわつかず、調子に乗らず、人にやさしく、あきらめなず、自分のできることやるべきことを淡々とできる人になれたら、いい人が集まってくるのかもな、と。無理そうだけど。 こんなにいい人ばかり書いて、絵空事にならないのも大した才能だと思う。 厚いが、一気に読めるリーダビリティの高さ。 個人的には本屋大賞受賞作よりずっとずっと好き。
3投稿日: 2024.08.19
powered by ブクログあまりにも分厚い本だったので、読むか躊躇ってなかなか手が出せないでいたけど、結果的に読んでよかった。40年もの長い時間を、登場人物の温かさを感じながら楽しめた。ヨウムのネネの言動がまたいい味を出していて、クスッと笑えるところが多々あった。 なかなか大変な境遇にある姉妹だけど、周りの人達の支えの中で、しっかり自分の生きる道を切り開いていく感じがとても素敵に思えたし、姉妹は、周りの人々の良心をしっかり受け止めそれをまた別の人に繋いでいくと言うのも、素晴らしいなと思った。
1投稿日: 2024.08.18
powered by ブクログ人間っていいな〜!律の、自分は周りの人たちからもらった良心でできているって考え方がすごくすてきで好きだった。律の良心もまた研司をはじめとしたいろんな人を生かしていて、良心を分け合って生きていける人間たちがこの世には確かに存在していて(ネネは鳥だけど)、世の中捨てたもんじゃないな〜と思えた。 私は誰かの人生を変えたいな〜って漠然とした壮大な目標があって就活してたけど、こういうことなんだよな、私がやりたいこと。自分の良心を誰かの心に生かしたい。誰かと心を通わせることって、生きていることの醍醐味じゃない?
0投稿日: 2024.08.18
powered by ブクログ本屋大賞だったので図書館で予約して読んだ。結構長かったが楽しく読めた。色んな人に助けて貰いながら生きる姉妹とヨウムの物語。助け合いの連鎖が関係者の未来を良い方向に導いて行くのが気持ち良かった。
0投稿日: 2024.08.18
powered by ブクログ40年にわたる姉妹の生き様が丁寧に描かれている。描写が想像しやすく、どこか身近に感じることができた。色んな人を繋げるネネの存在にほっこりしながら、人の良心ってやぱり大事だよなぁ、と思わせてくれるお話しだった。
1投稿日: 2024.08.12
powered by ブクログほっこりした日記、という雰囲気。 それぞれの登場人物は皆、それなりに苦労してきている人たちなんだけど、なんか前向きと言うか、達観しているというか、あまり悲愴感を漂わせることなく、助け合いながら淡々と生きてる感じ。 時々、いろんな人がポロッといいことを言うんだけど、なぜか私にはあんまり刺さらなかった。心が荒んでるのかしら。
0投稿日: 2024.08.11
powered by ブクログ生きるということに 生きるということに命を賭けてみよう。当たり前のことなのにフラフラ、フラフラ生きている事に情けなくなります。 読み終えてから涙がじわじわと押し寄せ、人生を考えさせられる読了感を味わいました。 人の40年、沢山の出来事が始まっては終わり、留まっては流れ、一筋縄では行かないのが人生だな。そして、まだまだだなって思いました。 ここにいる人たちの良心の集合こそが自分なのだ。そんな風に仲間たちを大切にしたいなと思いました。
0投稿日: 2024.08.10
powered by ブクログ親との折り合い悪くウチを出た18歳の理佐と8歳の律が、お蕎麦屋さんに勤め、ネネと出会い、その他様々な人に出会い助けられて成長する物語でした。 穏やかで読み進めやすいストーリーで大変好印象。私個人としては良い話すぎるようにも感じて星3つとしましたが、色々な登場人物がそれぞれ飲み込んで諦めている事物もあるようにも感じ良かったと思います。
2投稿日: 2024.08.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分がしてもらったから、最初から足りてたひとは違うのかもしれないけど、自分は溢れた分周りにも親切にしたい。 そういった温かさに溢れた作品だった。 始まりが、長女は母親に大学の入学金を使い込まれたり、妹は母親の彼氏に虐待されたり不穏な空気だったのに2人が、特に妹の律がそれに落ち込んだりすることなく淡々としてて、姉妹が田舎で二人暮らしするきっかけくらいにしかなってなくてざわついた心がほっとした… 各章メインの子達が結構しんどい子供時代を送ってるのに、そんな暗さはあまり出さずに浪子さんや杉子さんをはじめとする大人たち、そして前話から大人になった理佐や律、聡たちがとにかく温かくてほっこりする話だった。 舞台は岐阜の中津川のあたりかな? 陶器の町だから多治見かなー?宿場町だから妻籠馬籠あたりかなーと思いながら読んだ。 主人公たちが仕切りに言う都会はどこだったんだろう。金山?岐阜? しかし物語自体が淡々と進んでいって、そして一文ごとが長い。 会話なら鉤括弧してくれればいいのに、〜と言った、のように文章にしてあることが多かったり、か「〜のように、〜のように」とか同じ接続詞が続いたりで読みにくかった。 プリンあるよ、と打ち明けた。とか…別に打ち明けるって使うほどの内容じゃないしな… 本屋大賞受賞作って当たりが多いから期待して読んだ分ちょっとがっかりしたかも…
5投稿日: 2024.08.08
powered by ブクログKindleで読んだ。 「家出ようと思うんだけど、一緒に来る?」身勝手な親から逃れ、姉妹で生きることに決めた理佐と律。ネネのいる水車小屋で番人として働き始める青年・聡。水車小屋に現れた中学生・研司...人々が織りなす希望と再生の物語。 津村さんは前に読んだ一作が合わずに避けてたけど、めちゃくちゃ良かった…!しみじみと良かった。 朝ドラのような、人生を追っていく話大好きだわ。 時折入る北澤平祐さんのイラストが可愛い。 高校卒業したての姉と、小学三年生の妹が実家を離れての二人暮らし。 そんな2人と、そば粉と石臼の管理をするヨウムのネネ、そして周りの人々との約40年間の交流のおはなし。 自分がしてもらった優しさを、今度は他の人に与えてどんどん繋がっていく。 押し付けがましくない優しさが素敵なの。 “自分たちにとってネネは、共同で世話をしている鳥であると同時に、おぼつかない出発点だった自分たちの人生がなんとか立ち往けているということの象徴であるようにも律は思っていた。” ネネと水車小屋を中心に繋がっていくんだよね。
3投稿日: 2024.08.05
powered by ブクログ「ネネ、チャウ!」 毒親から逃げるように独立した18歳が小学生の妹と共に、温かい人たちに出会って助けられ、また人を助けて生きていく。その傍らにはいつも、おしゃべりなヨウムがいる。 派手なことは起きないし、人間関係も広いわけではないけど、わりとゆったりした時間を温かく過ごさせてもらった感じ。 誰が話した言葉なのかが分かりづらかったり、主語の入れ方が少し独特だなと感じた箇所があった。
3投稿日: 2024.08.04
powered by ブクログヨウム(鳥)のネネの存在感がヤバい!実は全部わかってて振る舞ってるんじゃないか!? 主人公の姉妹が、苦労を重ねつつも自分なりの幸せを模索する姿がいじらしい。 エンディングが若干、尻つぼみ感があったけど、心が温かくなる一冊だった!
7投稿日: 2024.08.04
