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水車小屋のネネ
水車小屋のネネ
津村記久子/毎日新聞出版
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総合評価

797件)
4.2
315
298
134
14
2
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    心温まるお話だった。ネネが人をつなぎ、人がまた次の人へと優しさを渡しているようでこんな環境が築けたら生きやすいのになと思った。 今だれもが自分のことで精一杯で、子供にそのしわ寄せがきているのではと思ってしまう。ネネのような存在がいてくれたらと思った。

    0
    投稿日: 2025.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    175 ほんわかした気持ちになりたい 喋るオウムと思ったがヨウムだった。 ヨウムはオムとは違うもので飼うのも大変。 最短で20年、最長で50~60年と寿命は長い。 ネネはりっちゃんと仲良しで知っちゃんとネネとの交流がある人とのかかわりが増えていく。 一気にきくのは無理があると思う。 年代ごとにりっちゃんの成長を楽しみながら聴くともっと楽しめたかなと思った。 疲れた、やっと聞き終わったと思ってしまう。 続きがあれば聞いてみたいがゆっくりと成長を味わって余裕をもってききたい

    1
    投稿日: 2025.08.28
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    ************************************************ 理佐と律は母親から逃げ、山あいのそば屋に身を寄せる。 ヨウムのネネと共に水車小屋で働き新しい生活を始める。 1981年〜2021年の間の成長と出会いと別れを描く物語。 ネネは言葉を真似て人を和ませ、年月を通し姉妹を見守る。 ************************************************ ネネと人々との四十年間を描いた長編作品。 本屋大賞!大絶賛!高評価!の作品ですが、 ごめんなさい私の感受性が乏しいばかりに、 どうしても消火不良気味で終わりました… 北澤平祐さんの装画に強く惹かれ読み始めたけれど なんだか長くて退屈…文章もいまいち入ってこない… 第一章は毒親との関係性や折り合いの付け方、決意、 苦しい内容ではあったものの読み応えはあったけれど、 それ以降が特に何もなく、山場もなく、始終凪の状態。 聡のところは少しドキドキしたけど、それくらいかな。 研司に至っては割と衝撃的な出会いだったと思うのに、 その後がぼやけて特に印象に残らず。 とても狭い世界での狭い人間関係での穏やかな話なので 正直、朝ドラとかで長く見守り続けたい物語ではあった。 毎日新聞で一年間掲載された連載小説だったとのことで、 少しずつ読み進めていくにはほっこりして良かったかも。 「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」 藤沢先生が律に言ったこの台詞は、胸にくるものがあった。 最後の方でネネを野生に返そうとする?描写があったけど、 なんかそれはそれで勝手じゃない?と思った。 なんだか腑に落ちない部分がちらほらあった。 ウムムム。 ちなみにヨウム自体にはめちゃくちゃ興味があり(鳥好き)、 五歳児くらいの頭脳を持つ!?五十年生きる!?と驚き、 思わず値段を検索してしまった。 こんなに優しくて穏やかな物語を★2にするのは 自分の人間性が疑われそうなので、3にしました。笑

    12
    投稿日: 2025.08.20
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    心温まるのどかなストーリー。自然の中で大切な人に囲まれてのんびりと暮らす。これも一つの幸せの形。こんな老後が過ごせると良いな

    2
    投稿日: 2025.08.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初はなかなか気乗りしない感じの本でした。 ネグレクトのような虐待を受けている妹と家を出て姉と二人で田舎で暮らす話というイメージで面白味をあまり感じられなかった。 水車小屋のネネが出てきてもそれはあまり変わらず。 一番ネックになっていたのが主語が分かりづらく、誰のセリフなのかが分かりづらい書き方になっていて、更に装飾語がどの言葉にかかっているのかが分かりづらい文体で、正直読みづらい。 編集者はちゃんと仕事をしているのか?と思いました。 もっとリズムよく読ませてくれ。それが編集者の仕事だろ?とも思いました。 ただ、聡が登場したあたりから物語の面白味が増して、姉の理佐や妹の律、ヨウムのネネに至るまで興味が出ました。 更に中学生の研司が出てきてまた物語は一変。 それぞれの章の主人公によって面白味が変わる作品なんだと感じました。 後半は正直苦しかったですが、律の頭の中で考えていることや行動を見ていて、共感できることや自分には出来ないなと思うこともたくさん出てきて、最後は意地で読んだような感じ。 何せ480ページ以上もある小説ですから ただ、セコセコと貯金に走らず、快楽に走らずに正しいと思ったことや人を助けたいと思ったことをセッセとやる姿はとても羨ましく、自分もこんな生き方が出来ればきっと幸せなんだろうなと思った。

    2
    投稿日: 2025.08.18
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    初めましての作家さんでした。 初めての作家さんの作品だと、やはりどこが構えてしまいますが、今回はページ数があるのにとても読みやすかったですし、所々挿絵があるので癒されました。 物語の主な登場人物は、山下理沙と律の姉妹。 2人が18歳と8歳の年齢から始まります。 そして、10年毎に章が変わっていきます。 母親と3人で暮らしていたけど、母親に恋人が出来て短大進学のお金を使われて入学が出来なくなった理沙。 母親の恋人に不当な扱いをされる律。 2人で家を出て生活を始めるところから物語は綴られます。 生活の拠点を決めた場所では、当然のように心配もされるし疑いもされる。また、好奇の目でも見られる。 でも、支えてくれる人がたくさん出来て、その様子はとても温かい気持ちにさせてくれました。 また、私に心変わりをさせてくれました。 私は将来年金が受け取れるようになったら、人との関わりはしんどいので積極的にするのはやめようと考えていましたが、この作品を読むと色んな人と関わるのは大切なことで、素敵なことなんだなと思えてきました。 助け合い、支え合っていく関係を築くのは、相手が誰でも良いということではないと思うけれど、年齢を重ねてもそういう関係を築けるように自分磨き!?はしたほうが良いな〜と思いました。 あと、水車小屋の「ネネ」 可愛かったですね(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)

    31
    投稿日: 2025.08.17
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    絵本みたいに可愛いのにめっちゃ分厚い。 ちぐはぐな感じがする。 最初に受けた印象です。 18歳と10歳で生きる、訳あり姉妹の人生が10年毎に描かれます。 良質なドラマをゆったりと見ている感覚でした。 にくいな〜と思ったのが、各章の終わり方。 えっこの先が知りたいんやけど⁉︎と思わせる潔さ。 土壌は固めたので心配なさらず。 色々想像してみてね。と言われている様でした。 回想として語られるものの、その潔さは美しいとすら思いました。 でもやっぱり長いかな。 すっきり読みやすい文章、と思わなかったのが個人的には惜しいところです。

    22
    投稿日: 2025.08.17
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    10年、20年…とどの時代にも愛に溢れていて素敵なお話だった。人と人との繋がりが希薄になった現代においてこういった繋がりがあることは羨ましくもある。 水車小屋のネネがその繋がりの間に必ず存在していて、皆んながネネを愛している姿を思い描くとそれだけで何故だか涙が出そうになった。

    2
    投稿日: 2025.08.15
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    最初は不遇な姉妹の勇気ある行動と新たな生活の始まりにグッと入り込みました。 住み始めた場所に流れる川のせせらぎと水車とヨウムのネネ、蕎麦屋の夫婦との出会いから新たな生活が始まり、2人だけでなく、そこから繋がり、広がる人との出会いと其々の人生の踵を感じながら読み進めました。人生の転機や出来事の大小の波を人との繋がりの中で乗り越え、先へ進んで行くストーリーに登場する人たちに心を重ねながら、心がじんわり温かくなる場面が自然な感じで巡ってくる小説です。 ここにいる人たちの良心の集合こそが自分 色んな人の良心に触れ、自分の中の心が育てられる。 この小説に描かれたひとつひとつの場面に繋がる一節、大切にしたい部分だなと思いました。 そして、人生の移り変わりの中にネネの存在が必ずあって面白かったし、ほっこりします。また、様々な音楽や映画のタイトルも出てきて調べたり、音楽を流したりしながら読み進める楽しさもありました。 自然豊かな田舎街、身近な世界、川の流れを感じながら、自然な感じで心温まる長編小説でした。

    4
    投稿日: 2025.08.13
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    ネネがまさか鳥のことだとは思わず、読み始めてまずびっくり! お姉ちゃんが幸せになってくれて良かった。ちょっと優し過ぎるかなとも思った。(私は絶対にお母さんと再婚相手を許さない笑 お金も絶対渡さない) ネネが死んじゃったり飛んでいってしまうんじゃないかと心配しながら読んだけど、そのシーンはなくて、号泣せずに済んでよかった。 ちょっと登場人物増やしすぎて話が長く感じた。

    1
    投稿日: 2025.08.12
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    素晴らしい作品でした。 じんわり心に響いて、優しくなれる。 支え合って生きていくってこういう事なんだ。 今の環境や出会った人を大切にしよう。 と思います。 読書しながら、 幸せな気持ちになりました。 この本に出会えて感謝です。

    21
    投稿日: 2025.08.10
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    これほど愛おしいと思える小説はめったにない。 不安ながらも生きていく姉妹と出会った人々、そして水車小屋のネネの長編小説。 エピローグ含めると四十年の歳月の物語だが、長くもあり短くもある読後感。 子供の頃こんな小説に図書館で出会っていたら。でも人生折り返しで色んな経験や小説を読んだ今だからこそ素晴らしいと感じるかもしれない。 エピローグの何気ないラストの場面でこみ上げてきた。 人生の終末もそうでありたい。

    47
    投稿日: 2025.08.09
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    心が浄化された。 律が8歳から48歳までの、ネネや周囲の人達と過ごした長い物語。静かにゆっくりいろんな人と関わりながら、きれいな景色の中で進んでいく。 おいしい蕎麦食べたい。きれいな川があるところいきたい。ヨウムとしゃべりたい。

    3
    投稿日: 2025.08.03
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     スピードばかり感じる現代において、コスパ重視や人との関わりの薄さを一蹴してくれる、とても温かい物語でした。毎日を一生懸命に生きていく大切さが感じられる。それが当たり前のように流れていくことに目を向けることができる、ある意味心の余裕が大切なんだと気付かされる物語です。

    4
    投稿日: 2025.08.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いやあ~。良かった。津村記久子さんの作品はこれまで短編や中編しか読んだことがなく、『水車小屋のネネ』の分厚さには正直たじろいだ。でも、読み始めてみると最初からずっと面白く、ぐいぐい引き込まれた。このボリュームであることにちゃんと意味がある、そう思わせてくれる内容だった。 作中にたびたび登場する映画『グロリア』(1980年公開)も気になって、観てみたくなった。ネネが聴いている洋楽をYouTubeで検索して一緒に聴きながら読みたいと思ったけれど、その時間すら惜しいと思うくらい、物語自体が面白くて、先へ先へと読み進めてしまった。とはいえ、あの音楽たちをプレイリストにまとめてBGMにしながら再読したら、また違った読み方ができるかもしれない。余裕があれば、ぜひやってみたい。 この作品を読んで、自分が物語に対して抱いていた“ある癖”にも気づかされた。私は小説でも漫画でも映画でも、「誰かを傷つける存在」には、必ずと言っていいほど報いを受けてほしいと思ってしまうところがある。本作でいうと、それは理佐と律の両親だ。だから読みながら、「このふたりがいつか両親に一矢報いる瞬間が来るのでは」と、つい期待してしまっていた。 でも、いつまでたってもその気配がない。それどころか、静かに時が流れていくだけで、「もしかして、このまま何も起こらずに終わるのでは?」と、逆にハラハラしてしまった。 読み終えたときには、「これでいいのかもしれない」と思えていた。たとえば、謝りたいことがあると訴える母親に対して、理佐と律の返答がただ「もういい」で一致していた場面――あの一文には、大人としての深さと静かな覚悟がにじんでいて、思わず胸を打たれた。 そして同時に、自分が“他人の物語”に対して、つい当人たちの気持ちを差し置いてまで怒りや正義感を抱いてしまうことがあるなあ、と少し反省もした。

    3
    投稿日: 2025.08.01
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    胸がじわりとあたたかくなるような余韻が各章にあってよかった。 特に起承転結があるわけでもなく、ただ流れていくだけの田舎の生活。人によっては美しく、人によっては退屈と捉えられる人々の営み、それに伴う解決のない悩み、そしてそれに寄り添うことをいいリラックス感で描いている。文学感。 エンタメではないが就寝前の1時間の読書には最適だった。 特に物質に溢れかえった現代、新宿や渋谷に行くと溢れ返っている人々の欲望に当てられてしまうことも多いが、この本に出てくるような人々の生活もいいよなと感じた。 ただそれはあくまで本の中の世界で、今の田舎がどのくらい住みやすいのかはわからないけど。

    3
    投稿日: 2025.07.30
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    淡々と物語が進んでいく。しかし、その全てがあったかい。辛い経験を小さいときにし、そこから逃げながら歳を重ねていく。姉りさや妹りつはもちろん、出会う人の性格もわかるような描写、語り手が変わりがわり、話を進めていく。 りさとりつ、水車小屋のネネ、周りの人と関わりながら強く生きていく様子を描いている

    2
    投稿日: 2025.07.29
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    最初、あまりにも両親(母親再婚)が身勝手すぎて淡々と進んでいく内容なんだけど結構キツくていつもよりなかなか進まなかった。 でも、2人の主人公の成長が章ごとに成長するんだけど丁寧にそしてネネが可愛いのなんの。

    2
    投稿日: 2025.07.27
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    読み始めてすぐはネグレクトの話だったので、読み進めるのが辛かった。 女で一人で子どもを育てるのが大変なのは、わかる。 全てを自分で決定しなければならないのは、確かにしんどい。 でも、自分の人生を他人に預けるのは勝手だが、子どもの人生を放り投げてしまうのはどうか。 そうまでしなければ繋ぎ止められない彼氏って、いざという時に自分を助けてくれるのか。 むかむかむか。 第一章の語り手は理佐、18歳。 本当だったら4月から服飾系の勉強をするために短大に進学するはずだったのに、母親が入学金を振り込まずに婚約者に渡してしまったので、進学することができなくなったことが判明。 いけ好かない母の婚約者と顔を合わせたくなくて、アルバイトをしたり友達と遊んだりして時間を潰していたが、ある晩、不審者が出そうな公園の街灯の下で、10歳年下の妹を見つける。 妹・律は、時折晩ご飯も与えられず、家の外に追い出されたりしていたそうなのだ。 そこで理佐は家を出る決心をする。 家賃補助のある家。 律に「一緒に来る?」と聞くと、「うん」 仕事は蕎麦屋の接客、水車小屋の仕事と鳥の世話じゃっかん。 この街で暮らす理佐と律とヨウム(鳥)のネネの40年の話。 もちろん順風満帆ではない。 近所の人、学校の先生、友だちの親、お店のお客さんなど、多くの人が彼女たちの生活を少しずつ気にかけて少しずつ手助けをする。 それでも、環境に甘えることも不貞腐れることもなく、自分のできることを精一杯することで、毎日を過ごしてきた。 周囲に支えられながら、時に支えながら。 第一章に出てくる母親が本当に嫌でね。 子どもが自分の婚約者に虐待されても、見て見ぬふり。 娘の入学金を使い込んでも、それを娘に報告することすらしなかったから、理佐は学校から連絡が来るまで進学する気満々だったのだ。 律の担任に母がした言い訳は、わがままで少しぐれていた理佐が、妹を連れて家出をしたという、とんでもないものだった。 うっかり入学金の振り込みを忘れた当てつけに。 もっとちゃんと頼んでくれたら、私だって何とかしたのに、と。 しかし、理佐の暮らしぶりを見ていた先生は、母に問う。 「子どもが親に学校の入学金を振り込んでくれと〈もっとちゃんと頼む〉とは、具体的に何をすることだったんでしょうか?」 第二章以降は律が語り手となり、10年ごとの彼らの暮らしが描かれる。 就職したり、進学したり、脱サラしたり。 そのたびにネネとのかかわり方も変わってくるけれども、ネネもずっと家族だった。 人間の3歳児程度の知能があると言われるヨウムのネネ。 音楽が好きで歌を歌い、物まねをし、受験勉強の相手をし、ポルトガル語まで少し話せるようになる。 読み始めの重苦しい気持ちから、読み終わりには爽やかな気持ちへと連れていかれた。 いつもどこかに別れの気配を感じながら、だからこそ誠実に生き、縁を大切にする。 とても良い読書となりました。

    5
    投稿日: 2025.07.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2人の姉妹の約30年にも及ぶ歳月が描かれた小説 物語の中心は水車小屋でそばのみが空にならないように見張っていたオウムのネネ 姉妹は10歳離れており、姉は大学合格して進学というときに、期限の3日前に入学金が振り込まれて意なことを知る。とはいえ、3日間ではお金が集められるわけもなく、母親は来年行けばいいと。そのお金は新しい彼氏に使ってしまったらしい。 それに失望した姉は、その彼氏に締め出されていた妹を公園で発見し、妹と一緒に家があって働ける場所へと向かう それが蕎麦屋。そしてそこでオウムのネネと出会う。 高校卒業したばかりの姉と妹でやっていけるのかと周囲の人は心配するが、婦人会で衣装制作に尽力したり、人一倍頑張りやな姉は周囲からも認められていった 妹も成績優秀、色々あったが、2人とも幸せに暮らしている。姉はいい人と結婚をしていた。妹は自分が姉や周りにしてもらったことを恩返ししないとと小学生の子供に無償で勉強を教えたりしていた。 ネネの存在以外はどこかに実際にありそうな話。そのほのぼのとしたところ、そして姉妹が一生懸命考えて生活するところ、ネネの存在感がこの小説の魅力だと思う

    2
    投稿日: 2025.07.24
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    すごく上質な映画を観たような気分になれた。 ネネがかわいい。人間と意思疎通ができて、会話まで成立する生き物がいるなんて。 当初、主人公姉妹の周りの人はただ優しく親切なだけではなくて、心配に混じって少しだけ厄介者を見るような人もいたかも知れない。というか浪子さんは明らかに困っていたし。 そこがご都合過ぎなくてよかった。 姉妹の人間味と努力で作った居場所ということに説得力がある。 人と一緒に成長し、老いていくネネ。動物と人生を共にできるって、いいなあ。、

    2
    投稿日: 2025.07.23
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    表題の「水車小屋のネネ」とはヨウムという鳥である。水車の動力を使って石臼で蕎麦を挽く。水車小屋で石臼が空挽きしないように管理しているネネ。母親から独立して、二人暮らしを始めた姉妹の、ネネとの出会いからその後の40年を描いた物語である。 短大進学を望んでいたのに、入学金を自身の恋人のために使ってしまった母。その恋人は妹に虐待に近い振る舞いをする。就職を機に小学生の妹律を連れて家を出た姉の理佐。就職先は鳥の世話付きというちょっと変わったお蕎麦屋さんだった。 無謀とも思える18歳と8歳の二人暮らしを見守ってくれる蕎麦屋店主夫妻や担任の教師、絵描きの高齢者杉子さん、みんな真っ当で心優しい人たちだ。側から見れば恵まれない家庭環境と言われる少年少女が登場するが、理佐、律姉妹と同じく、出会い、見守られ、健全に成長していく。心優しくなれる物語だ。 何より、ヨウムのネネが、賢くて、口真似上手で、機転も効いて、とにかく役に立つし、みんなを和ませる天才。こんな相棒が欲しい、と誰しも思うような存在で、この小説を魅力的にしてくれている。

    2
    投稿日: 2025.07.21
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    ヨウムという鳥のネネと過ごした40年を追った姉妹のお話。 ある理由から家を出た姉妹は蕎麦屋の水車小屋でそば粉をひく石臼を監視しているネネに出会い、そこの地域で暮らす人々に助けられ、出会いと別れを経験し、成長していく。 周りの人たちが優しいし、干渉しすぎず、姉妹も適度な距離を保ちつつ、心も成長していく様子に自分もそこで暮らしているかのように感じた。穏やかな時の流れが川のせせらぎの音の様で、こういうゆったりとした時間の中での生活って良いなと思う。表紙や挿絵がとても良い!姉妹のそばにネネがいてくれてよかった。

    1
    投稿日: 2025.07.21
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    久々に心がほっこりし、不思議と郷愁に似た昭和の下町の臭いをかんじた。 何時の世にもバカ親は存るが、姉妹の母を一方的に責めるのは、簡単だが それも違うような気もした。「男が屑という事でしかない 」 思うに良き人には良き人が集う。 情けは人の為ならず 当にそのような小説である。

    1
    投稿日: 2025.07.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    18歳の理佐は母の再婚相手と折が合わず、8歳の妹律が虐待に近い扱いを受けているのをきっかけに妹を連れて家を出る。田舎の蕎麦屋で店の手伝いとヨウムの世話という一風変わった仕事を得た理佐は妹と2人、徐々にその土地の暮らしに馴染んでいく。 田舎の蕎麦屋に転がり込んだ姉妹と水車小屋に暮らすヨウム「ネネ」との40年(1981〜2021年)を描く。手芸が得意な理佐と本好きで賢い律、姉妹を見守る蕎麦屋のご夫妻、近所の老婦人、律の担任、律の友人の父親、みなが温かく優しい。理佐と律も成長し、複雑な過去を抱えて街にやってきた男性と理佐は結婚し、律はシングルマザーの貧困家庭に育つ研司に勉強を教えその成長を見守る。 姉妹が田舎の暮らしを安定させるまではハラハラドキドキしながら読み進められたが、その後の人生は大きな波乱もなく淡々として後半飽きてしまったかも。

    2
    投稿日: 2025.07.20
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    こんなに感動して心が満たされる小説を読んだのは、初めてだった。 初めてこんなに長い長編小説わ読み終わったけど、すごく満足した。 登場人物がそれぞれ関わる事で、新しいことを始めたり人生の目標や夢を見つけたり凄くいいなと思った。 私もこの本のような出会いをして見たいし、水車小屋を見てみたいと思った。

    1
    投稿日: 2025.07.15
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    水車小屋のネネと姉妹の40年を描いた物語。 何も持ってなかった姉妹が田舎に移住してきて、周りの優しさに支えられながら、そして成長しながら受け取った優しさを他の人に還元していくさまが素敵だった。自分は他の人の優しさでできているって自覚しているところがいいなと感じた。 読みながら周りが緑に囲まれて、水車が回っているような音や風景がありありと想像できた。 田舎の夏の青い空と緑を見たくなった! 優しい気持ちになれるお話だった☺️

    1
    投稿日: 2025.07.13
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    分厚い本でしたが、読み出すと止まりませんでした。 ネネの世話人がどんどん変わっていく様子、それぞれの優しい人達の関わり合いがほのぼのとして心が温かくなる一冊でした。

    9
    投稿日: 2025.07.09
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     あとがきを含めて485ページと大作で、読みきれるか心配になりましたが、読み終えてもう1度読みたい!!と強く思うほど、あたたかくじんわりと心に沁みる物語でした。    自分の選択が良い出会いを連れてくることも、悲しい出会いを連れてくることもあるのかも知れないけれど、姉妹の選択を見守り成長を助けてくれる様々な出会いに恵まれ、それをまた姉妹が見守り助けるあたたかな人々に繋がり、ネネがそのすべてを見守り続けている。  物語の中で、研司くんが話した一文がとても印象的でした。  「自分が元から持っているものはたぶん何もなくて、そうやって出会った人が分けてくれたいい部分で自分はたぶん生きてるって。だから誰かの役に立ちたいって思うことは、はじめから何でも持っている人が持っている自由からしたら制約に見えたりするのかもしれない。けれどもそのことは自分に道みたいなものを示してくれたし、幸せなことだと思います」  ネネがもう少しの間、みんなの側にいて見守り続けていてくれますように!!  北澤平祐さんのイラストが物語りを更にあたたかく優しく包んでいて、何度も読み返したくなります。

    9
    投稿日: 2025.07.06
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    2人姉妹が手を取りあって成長していく作品。蕎麦屋さんで過ごしながら大人になっていく姉妹が微笑ましかった。少し分厚めの本だけど、読みふけってすぐに読破してしまった本屋大賞にも選ばれた作品。

    1
    投稿日: 2025.07.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    津村記久子の中で一番好きな作品!暫定1位である。 主人公、理佐と律の姉妹をはじめ、決して楽でない生き方をしている登場人物たちが総じて優しく、色々あっても自分は恵まれいるからと、他の人々に気を使い、その立場を思いやり、役立てることは何かを模索し、勇気を持って提案し行動する。その行動を読むと「自分もそうして色んな人に助けてもらってきたし、自分ももっと優しくなれる」と思うことができる。 そして、タイトルにあるヨウムのネネである。そば粉を挽くための水車小屋に住み、石臼のそば粉を補充するタイミングで「カラッポ」と鳴…いや言って知らせる仕事に就く鳥。音楽が好きで、簡単な会話ならできる(と思える)くらいに賢い。姉妹は蕎麦屋の店内業務とネネの世話をする仕事を見つけて越してくるのだが、世話を焼いているというより、友人であり仕事仲間であるような関係。 40年に渡る物語、時代時代の出来事や音楽、本の話などが挿まれ、懐かしく感じるとともに、登場人物たちの成長や老いを読むことで、自分の人生を振り返り、今とこれからの来し方に思いを馳せる至福の時間も味わえる。 本屋大賞ノミネートで得票数2位だったということだが、確かに書店員さんが推してしかるべき素晴らしい小説。

    2
    投稿日: 2025.07.05
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    最初、分厚さにちょっと慄いたのだけど、読み終えた今はもっと読みたくて。淡々と綴られる日々に、私も良心の一部を受け取れたような気持ちになった。

    1
    投稿日: 2025.07.05
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    第59回谷崎潤一郎賞、 「本の雑誌」が選ぶ2023年上半期ベスト1位、 2024年本屋大賞 2位

    5
    投稿日: 2025.07.03
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    ヨウムのネネと、姉の理佐、妹の律、まわりのたくさんの優しい人たちの40年のお話 仕事中もネネや水車小屋のみんなが生きてるようで頭から離れなかった! そもそもの始まりが、守ってくれない親から離れた姉妹2人の暮らしなので不穏ではある なのに全然不穏じゃない ただおおらかではあるけど、大人の入口にいた理佐が母の思いまで慮れたのが悲しい 登場人物が増えていくけど、みんながいい人で優しさを持ち寄って暮らしていて、その中心にいるネネ 苦しいことや辛いことはことさらに描かれることはないけど、きっとみんなネネに聞いてもらってたんだろうな

    3
    投稿日: 2025.07.02
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    谷崎潤一郎の「細雪」は第二次世界大戦中に書かれたが、作中ではほとんど戦争の影はなく、ひたすら他愛もない他人の思いを推し量っているような小説だった。 「水車小屋のネネ」は谷崎潤一郎賞を受賞したそうで、本作も「細雪」と同様に、社会の動きとは隔絶されたような雰囲気がある。いちおう、東北の震災の話は出てくるし登場人物の出奔にも関わるのだが、やはり全体的には、日本にありながら日本社会とは離れている善良な人々が住むどこかの話、といった印象はある。 ちなみに、舞台となる場所は関東圏だとは思うが具体的な都道府県は書かれていなかった。たぶん。 あまり「細雪」と比べてもしかたないが、共通点は多いと思う。最初に書いた、登場人物たちが他人の気持ちをひたすら考えているというのは本作にも当てはまる。それも悪意ではなく、良心によるものである。とにかく本作には善良なひとびとばかりが出てくるので、必然とそうなる。あとついでにいうと「細雪」とおなじく、水害のシーンがある。 善良な登場人物しかいない小説が、はたしておもしろいのか?しかも500頁近くある。読む前から不安に感じるひともいそうだけれども、これがとてもおもしろい。新聞で連載されていたということで、読みやすさも意識されているように思えるが、話の山場を定期的に設置しており、メリハリもある。 なお、本作に明確な悪があったとすれば、それは親である。そもそも主人公の姉妹ふたりが家を出ることになったのは、母親とその恋人の男のせいである。そして、本作には多くの登場人物が出てくるし、物語のスパンも40年に渡るのだが、姉妹を含めて子どもを産む登場人物はほぼ出てこない。擬似親子的な関係性は書かれるものの、小説全体を通じて、親というものに対する否定的な目線は注がれ続けている。 が、「ほぼ」と書いたように、それは最後の最後で覆される。「細雪」の有名なラストは不穏さを残していたけれど、本作の終わり方は正反対といっていい、明るいものだった。

    4
    投稿日: 2025.07.02
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    子供の頃に姉妹で家を出て生活を始め、10年ごとにお話が進んで行くので、特に大きな事件は起こらなくても、姉妹がどう成長していくのかを楽しめました。 ヨウムのネネを含め姉妹の関わっていく人たちが良い人ばかりなので、心地良く読む事ができました。

    11
    投稿日: 2025.07.01
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    淡々とした、優しい話。18歳と10歳の姉妹が両親の家を出て田舎で暮らす時を、10年ごとに描く長編。最初の章は1981年から始まる。シングルマザーの母親が恋人を作ってから雲行きが怪しくなり、今で言うネグレクトを受け始めた姉妹。姉は進学を諦めざるを得ず、田舎で職を得て家を出ようとする。そして、10歳の妹に問う、私と来る?妹は迷いなく頷く。そこから物語が始まる。 そこから、1991年、2001年、そして東北の震災があった2011年と2人の人生は進む。エピローグは、コロナさなかの2021年だ。なるほど、10年単位で切り取ると、人生はいろんな時代を通り抜けるものだ。おぼつかない足取りで歩み始めた2人の姉妹の人生は、地域の人や新しい人との出会い、そして別れを経て、奇跡のような「無事」な状態を続けてゆく。 タイトルの水車小屋のネネとは、姉妹が世話になる雇い主の蕎麦屋の先代が蕎麦粉を挽いていた水車小屋と、そこに住む喋る鳥ヨウムだ。姉妹の仕事には、このヨウムの世話も入っている。ヨウムは鳥にしては長命で、50年くらい生きる場合があるそうだ。物語の中のネネは、姉妹が歳を重ねるのを常に横で見守る存在。言葉がわかっているのかわかっていないのか、考えがあるのか無いのか、加減が絶妙。人間側がセンチメンタルになったりメランコリックになったり悩んだり優しい気持ちになったり、周りでジタバタしているのをどこ吹く風で、ただそこに、側に居続ける。チャーミングな相棒として。愛を与える対象として。 p.382-383引用 「自分は本当に充分に大人になったと思えて、やらないといけないことをやり始めるのがそのぐらいなのかもなって。」 「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」 苦労して大人になった姉と義兄がNPOに転職して外国人労働者を手助けし始めたことをかつての恩師に報告した妹が、恩師に言われた言葉。 人は自分の生きる糧を見つけ生活が軌道に乗り何とか人生を走り抜ける目処が付いたら、人に親切にする時期が来る。なんて素敵な考え方なのだろう。「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なもの」なのだ。妹は、自分は色んな人の良心の塊のような存在だと、自分の生い立ちを振り返って想う。そして次の章では、妹もまた、「人に親切にする」をする人生のフェーズへと入るのだった。 そしてエピローグでは、その妹の「親切」により大人になった地域の子たちが、地元を巣立ったり地元で独り立ちした様子が描かれる。 自分の「人に親切にするフェーズ」はいつだろうか。今がそのときな気が、してきた。

    21
    投稿日: 2025.06.29
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    10年ごとの世界を異なる人たちの目から眺めているような感覚。ゆっくりと流れる年月を振り返りながら、周りの人たちへの感謝を覚える物語。

    1
    投稿日: 2025.06.28
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    前半2章はかなりひきこまれたが、後半はちょっと飽きてしまった。理佐の登場が少なくなり、他の人物にフォーカスされていたからかも。最後まで、姉妹両方をもう少し丁寧に描いてほしかったかな。ネネの最期はあえて描いていないのかもしれないけど、表題にもなっているわけなので、ネネの人生がどう始まってどう終わったのかも気になります。

    1
    投稿日: 2025.06.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ヨウムのネネをとりまく人々の善良さ、慎ましくも正しく生きることの尊さが心に沁みる。 恵まれない境遇であっても、「自分はこれまでに出会ったあらゆる人々の良心でできあがっている」と思って、周囲の人々に感謝し、また同じように他者に手を差し伸べる…律の人生は素晴らしいと思う。 聡から理佐への愛の告白?が、実に奥ゆかしくて素敵だったので書き留めておく。 「きみが近くにいると、自分はたぶん勇気を持つことができる。報われないことを恐れなくて済んで、自分がそうしていたいだけ誠実でいられるんじゃないかと思う。…そのことについて、感謝を伝えたかった。どうもありがとう」

    2
    投稿日: 2025.06.27
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    すごく良かったです。もっとこの世界に一緒にいたかった、そう思わせてくれる作品でした。 「水車小屋のネネってなんだろう?」と読み始めたところ、「そういうことか!」と良い意味で驚かされました。人との交流を通じて、優しさや慈しみが静かに流れていて、自分も一緒にのどかに暮らしているような、幸せな読書時間を過ごせました。 こんな人たちとの縁がつながれば、それは本当に幸せなことだと思います。一方で、もし縁がなかったら……この人たちはどうなっていたんだろう、と少し怖くもなりました。人は人によって生かされ、豊かにもなれる、逆もまた然りなのだと、しみじみ感じました。 理想の世界かもしれませんが、良い意味で“物語”として描かれていて、素直に受け入れて読むことができました。淡々としていて、地味といえば地味なのに、ネネという存在が物語のスパイスになっていて、最後まで面白く読めました。 目次を見て、「ああ、まだこの章にいたいな」と思いながらも、「次どうなるのかな」と先が楽しみでページをめくる時間が心地よかったです。 心穏やかに、しみじみとあたたかい気持ちを味わいたい方におすすめの一冊です。読書って

    0
    投稿日: 2025.06.26
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    ほんと面白かった!! 人間味ある温かい話が好きなのかも私 人と人の巡り合わせと助け合いがすてき あと表紙めっちゃかわいい!

    0
    投稿日: 2025.06.26
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    2024年本屋大賞第2位受賞作。 1981年から2021年までの40年間を10年ごとにおっていく、2人の姉妹の物語。 姉の理佐と妹の律は周囲の人たちの優しさに素直に甘えることができた。だから、自分が受けた親切と優しさを今度は誰かに差し伸べたいと思うのだろう。 優しさのバトンが繋がっていく、そこにはネネがちゃんといる。

    35
    投稿日: 2025.06.21
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    1981年から2021年までの40年間、姉の山下理佐(18歳)と妹の律(8歳)、二人の人生を描く長編作だ。 山下姉妹は母と3人で暮らしていたが、母は恋人と出逢い夢中になる。 恋人の彼は律との折り合いが悪く、顔つきが気に入らないと虐めたり、夜中に家から追い出すなどの虐待をしていた。 理不尽な親の仕打ちを受け、理佐は家を出て自立する道を歩むことを決心し、妹に一緒に来るかと聞くと一緒に行くと応えた。 家を出てからの姉妹の成長記が、ゆったりとしたペースで綴られる。 ネネを筆頭に、蕎麦屋の老夫婦、近所に住む画家の杉子さんとのお付き合いが始まり、どんどん人との輪が広がって姉妹は多くの人たちの優しさに囲まれて成長することになる。 周囲の大人たちは姉妹のことをいつも気にかけて援助をするのだが、その行動は無理のない範疇で行われ、お互いに適度な距離感を保って心地の良いお付き合いだった。 この物語に登場する人々の優しさが当たり前の世の中であれば、争いごとなどは無縁となると思う。 『水車小屋のネネ』は、まるで大人の世界の童話のような物語だった。

    8
    投稿日: 2025.06.20
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    図書室本。毒親のせいで進学出来ず独立して姉妹だけでで肩を寄せ合って暮らし始めた。周りの人に助けられて時は経つ。小学生だった律は、高校卒業後資金を貯め大学に行き、卒業後は自分の道を切り開いた。姉の理佐は結婚して水車小屋を守り続けた。激しい生き様を体感した。

    2
    投稿日: 2025.06.19
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    なかなかのボリューム 姉妹の人生をほぼ最初から最後まで見守ってる感じだった。 色んな人と関わって、助けられながら私たちって生きてるんだなって改めて思える 温かい気持ちにさせてくれる本だった。 ネネに会ってみたい

    0
    投稿日: 2025.06.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    優しい気持ちになれるお話。 「誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ」 「出会った人が分けてくれたいい部分で自分はたぶん生きてる」 なんて素敵な言葉!

    0
    投稿日: 2025.06.18
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    高卒で18歳の理佐は、母親に入学金を使い込まれ進学予定の短大に進めなくなり、10歳年下の妹の律を連れて他県のお蕎麦屋さんに就職をすることになった。その蕎麦屋さんはそば粉を水車小屋で轢いており、ネネという鳥が番をしていた。ネネをとりまく人達と暖かい繋がりと交流を持ち、出会いと別れを経験しながら、姉妹は成長していく。1981年から2021年までの40年間の記録。ヨウムというこんなにも賢く、こんなにも長生きする鳥がいることを今まで知りませんでした。歌を歌ったり、会話をしたり、勉強の問題を出したり、ある時は人探しまで。ネネがあまりにもかわいくて胸が熱くなりました。そしてお蕎麦屋さんの浪子さん守さん夫妻、画家の杉子さん、小学校の藤沢先生など、本当に暖かい人達で心温まりました。母親はその正反対で私も腹が立ちましたけど、こうはなりたくないという反面教師でしたね。実の親に恵まれなくても、周りの人達がとてもいい人に恵まれて、善意を真摯に受け取って、「こんなふうに生きていきたい」と思えるような心のあり方がとても尊いと思いました。コロナ禍の最中に書かれたストーリーだそうですが、人と人の繋がりの尊さがしみじみ描かれていて、今の時代に必要な物語だなぁと感じました。ネネの存在が人と人を繋げる役割を担っているのがとても良かったです。

    12
    投稿日: 2025.06.15
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    人によって感想が変わりそうな本だなと思う。あらすじと言うか、この本はこういう本という説明するのがちょっと難しいんだけど、とにかく人の優しさを淡々と粛々と染み込まされるようなお話だった。登場人物たちと長い年月を共に過ごすように読み進めるような感覚で、読了感は良かった。ただ私は捻くれているので人生こうもうまくいくかよ〜!とも思ってしまって、素直に良い話だなぁにはなれなかった。笑

    0
    投稿日: 2025.06.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2024年本屋大賞ノミネート作品。 「自分はおそらく、これまでに出会ったあらゆる人々の良心でできあがっている。」 40年間の物語を、10年ごとに描いている長編小説です。 読み終わったときは、帯に書かれていた、冒頭の文章の意味を深く理解しました。 小説にしては珍しく、装丁とおなじ方が描いた挿絵がところどころ出てきました。 主人公は、理佐と律の姉妹。ですが、語り手が変わって、周囲の様々な人々の視点から語られていきます。 どの人物も、愛おしい。 ネネがまさか鳥の名前だとは思っていなかったのですが、ネネとの別れのシーンがなかったことはとてもホッとしました。 エピローグは、自然と笑顔になりながら読みました。とても心温まる作品でした。 特に私は、藤澤先生が真摯に姉妹を支えてくれていたところが印象的でした。30代半ばごろに、そんな判断ができるだろうか。 水車小屋の引き立ての蕎麦粉からつくられたお蕎麦、食べたいなあ〜 と思い、生成AIで調べたところ 水車石臼挽き蕎麦粉を使っているのは全国でわずか8社(チェーン含む)の蕎麦店のみ!貴重ですね。。

    0
    投稿日: 2025.06.11
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    毎日がただ慌ただしく過ぎていくと、生きることに息苦しさを感じるときがある。津村記久子さんの『水車小屋のネネ』は、そんなときに、そっと寄り添ってくれる物語です。 18歳の姉・理佐と8歳の妹・律。家庭の事情から家を出た理佐は、水車小屋で蕎麦を挽く町の蕎麦屋に住み込みで働きながら、妹と2人での生活を始めます。そこで出会ったのが、“ネネ”という名のヨウム(大型インコ)。ここから、彼女たちを取り巻く人々の40年にわたる人生が、丁寧に、そして静かに描かれていきます。 この物語の魅力は、「日常のささやかな親切」が人の生き方を変えていく様子を、静かだけれど力強く描いているところ。たとえば、「誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ」という藤沢先生の言葉。自然体で押し付けがましさがなく、見返りを求めない優しさに、人生の奥行きを感じさせられました。 印象に残ったのは、研司がこぼす「自分には何もない」という一言。その彼に手を差し伸べる人たちの姿に、自分も物語のすぐそばにいるような気持ちになります。 ネネは、ただの鳥ではありません。町の人々の人生をつなぐ存在として、時にユーモラスなつぶやきを交えながら、物語の縦糸をやさしく編み上げていきます。読み進めるうちに、いつの間にか自分もこの町の一員になったような、そんな感覚が芽生えます。 誰かのために行動すること。それが静かに巡っていくこの物語を通して、「優しさの循環」がどれだけあたたかく、力強いものかに気づかされました。日常に疲れたときに、そっと手に取ってほしい一冊です。

    124
    投稿日: 2025.06.10
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    かなり好き。衝撃な展開とかドキドキハラハラはなく、2人の姉妹の人生を覗かせてもらったかんじ。 受験勉強で辛かった時期に、読んで和んでました。 人生どうなるんだろ、、って不安になったときに読む本になると思います。

    4
    投稿日: 2025.06.10
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    10代で家を飛び出したリサとリツが鳥のヨウムと出会い、色々な気持ちを抱きながら長い人生を歩んでいく物語。単純にヨウムのネネとの関わりもほっこりするしながらも、これからこの姉妹はどうなるのかハラハラしながら読んでいた。二人は周りの温かい人達に囲まれて愛や親切を受け、受けたものを他の人に与えていく。そうやって人生って自分の何かを受け渡し紡いでいくものなのかもしれない。藤沢先生の「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なもの」ってコトバが心に残っている。自分のことでいっぱいいっぱいでもいずれは何かのために頑張っていきたいと思った

    1
    投稿日: 2025.06.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    評価が高かったので、オーディブルにて聴了。 かなりの長い文量だったが、会話が多いから、読みやすい。 小学生の頃に、ネグレクト気味の親元を離れ、姉と共に暮らすリツが、周りの人に助けられ、歳を重ねてからは自分が周りを支えるようになる物語に心が温まった。 ハラハラドキドキとした展開があるわけではないため、飽きることがしばしばあったがなんとか読み切った。 喋る鳥ネネが、人間のように意思疎通をしているのが可愛らしかった。

    1
    投稿日: 2025.06.09
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    とても良い読後感。 登場人物みんないいひと。 素朴で、素直で、お互いを支え合いながら生きているナチュラルボーン良い人達。 長い時間軸でのお話の中、登場人物たちは齢を重ねて出会う人も増えていくけど、ちゃんとみんな良い関係を築いていって輪が広がっていく。 決して派手でも豪勢でもないけれど、なんか結局幸せってこういう感じなんだろうなぁとじわぁっと心にくるお話でした。

    2
    投稿日: 2025.06.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    登場人物たちは世間的にみると恵まれた家庭環境というわけではないのだが、出会った方々に支えられて立派に生きていた。人の温かさ、優しさに触れられる本だった。物語の視点が章によって移り変わっていくのだが、誰かに支えられていた人が成長して別の誰かを支えていて、人のつながりを感じられてよかった。私もたくさんの人に支えられながら生きているので、助けを必要としている人に手を差し伸べられる人になりたいものです。 ↓物語の中で、特に刺さった描写です。 自分が元から持っているものはたぶん何もなくて、そうやって出会った人が分けてくれたいい部分で自分はたぶん生きてるって。だから誰かの役に立ちたいって思うことは、はじめから何でも持っている人が持っている自由からしたら制約に見えたりするのかもしれない。けれどもそのことは自分に道みたいなものを示してくれたし、幸せなことだと思います。

    2
    投稿日: 2025.06.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    めちゃくちゃ長い作品だったけど全然読めた。最初は姉がメインで物語が進んでいって時の流れとともに妹へフォーカスが移っていく。人情って素晴らしい。助け合いの世の中がなんて良いものであるのか。各人の思いはちゃんと受け継がれていくし大事なものである。

    1
    投稿日: 2025.06.03
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    1981年。高校を卒業した理佐は、短大の入学金となるはずだったお金を母親が新しい父親のために使ってしまったことから、家を出て働くこと決意する。 職安で見つけてもらった住居付きの求人は、「鳥の世話じゃっかん」という不思議な条件のあるそば屋だった。 小学2年生の妹、律が新しい父親から叱責を受けていたことを知った理佐は、律と姉妹2人で新たな生活を始めることを提案する。 2人で移り住んだ先の職場となったそば屋は、水車小屋でそばを挽いていた。 水車小屋にいるのは、そばを挽く石臼の監視係を務めるヨウムのネネ。 姉妹を中心に、ネネや出会った人々との交流の40年を描いた物語。 思っていたよりも姉妹の状況は過酷で重さがある内容だけれど、表紙のかわいいイラストが作中も挿絵として入っていて、児童書のような雰囲気も感じられる。 本作は、姉妹を中心として人々の優しさが繋がっていくのが素敵だった。 特に印象的だったセリフの一つは、律の「自分はおそらく姉やあの人たちや、これまでに出会ったあらゆる人々の良心でできあがっている」というもの。 素敵な考え方だと思ったし、この作品を読んでいくと、そうかもしれないなとすっと腑に落ちる感覚があった。 読み終えて浮かんだのは、消えかけたりまだ火の灯っていない蝋燭が他の蝋燭から火を分けてもらい、それがまた別の蝋燭に火を分けていく…というように繋がっていくイメージ。 本作から感じた優しさは、そんな風にして明かりと温かさがどんどん広がっていくような優しさだった。 自分自身も、これまでに出会った人たちの良心は自分の中にきっとあって、出会った人やこれから出会う人を大事にしたいなと思える作品だった。

    22
    投稿日: 2025.06.01
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    登場人物みんなが素敵な人たちで、 心が暖かくなる話でした。 ネネを中心に繋がっていく感じも とても良かった。

    1
    投稿日: 2025.05.31
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    本屋大賞2位で話題の、こちらの本は、ほのぼのして、本当に良かったです。4、5日かけて読んでいたので、終わってしまって、本当に寂しいです。 特に大きな事件とか起きないけれど、人と人とのつながりだとか、あったかい感じで、素敵な物語です。じんわりと、しみてくる感じです。 10年後、そしてまた、10年後と、お話は進んでいきます。一つ一つの物語は、日常の細部まで描かれていて、小さなこと、些細なことの、積み重ね的な。 お話としては、描かれてない10年の間にも、同じような、小さないろんな出来事があったんだろうなあって思えます。作家さんて、すごいなあ。スピンオフ作品も、色々出てきそうな感じです。 ほのぼの優しい、素敵な物語で、楽しめました。

    4
    投稿日: 2025.05.29
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    出会った人が分けてくれたいい部分で自分はたぶん生きている   研司くんの言ったこの言葉が、スーッとしみてきた

    2
    投稿日: 2025.05.28
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    タイトルと表紙の絵からなんとなくおとぎ話のようなものを想像していたら、(少しファンタジーを感じるものの)辛い局面から再生していく話だった。 誰かが誰かの助けになり、ゆるくつながっていく優しさが心地よい。 ネネの描写を読んで、ヨウムが気になって、飼い主さんがYouTubeにあげている動画を見た。ネネのように会話のキャッチボールがしっかりできるとは言えないけど、かなりしっかりお話ができるようだ。

    2
    投稿日: 2025.05.26
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    長編作品、ヨウムのネネを通じてみんなが助け合って過ごした40年間を描いた作品。読んで気持ちがほっこりした。 途中に児童小説のような挿絵も入っていて、作品の世界観が増していく。

    3
    投稿日: 2025.05.26
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    状況が割と淡々と描かれる文体であったけれど、ヨウムのネネとその他登場人物の40年にも渡る物語を読み終えると、どの登場人物にも愛着が湧いていて、感慨深い気持ちになった。律が去っていった人たちへ思いを馳せる場面が特に心に残った。

    2
    投稿日: 2025.05.25
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    高校を卒業したばかりの姉と 10歳年下のまだ小学生の妹。 二人の姉妹が見知らぬ土地で少しずつだけれど しっかりと根を張って行きていく様子が、 なんと40年に渡って描かれていきます。 (なるほど、見た瞬間ちょっと怯んでしまうほど分厚くなるはずだわ・・・ ) 誰かのほんの少しの親切が、困っている人を助け 助けられた人がまた、今度は別の誰かを助けていく。 こんな風に書くと、まるで道徳の教科書の様になってしまうけれど、 この物語の登場人物たちは、とても自然に無理なくさらりとそれをやってのけてしまうのです。 決して押し付けがましくなく、 自分がやりたいからやってるんですよというようなスタンスで。 主人公の姉妹の成長を見守りながら読み終えた今、 私の心の中はすっかり親戚のおばちゃん! 二人とも良い子に育ってくれて おばちゃん本当にうれしいよ(涙)

    4
    投稿日: 2025.05.25
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    10年ごとの話がどの話も、特に大きな出来事があるわけではないけど、変に起伏がないのが登場人物の生活感を出していて、本の中の世界でしっかり時間が経過してることを感じる作品でした。 時が経って変わっていくことも変わらないこともそれ自体は良いことでも悪いことでもなくて、それに対して自分たちがどう感じるかが大切なことだなとしみじみと思いました。

    1
    投稿日: 2025.05.25
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    辛い過去を持ちながらも、ネネを中心にあたたかく広がっていく人間関係が、読んでいてとても好きでした。 それぞれの人生が繋がって、離れて、絆で結ばれていく。せつなさもあるのに、すごくあたたかい気持ちになれた作品でした。

    13
    投稿日: 2025.05.24
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    子育てよりも男の人に頼りたい人生を選んだ母をもつ理佐は、母の恋人から虐待めいた扱いを受けていた妹をともなって18歳で独立を決める。8歳の妹と生活できるということで選んだ蕎麦屋の仕事には不思議な役目があった。それが鳥のヨウム「ネネ」の相手。 物語の中ではネネが人さながらに会話できるのでファンタジーっぽいなと思ったがネットで調べると2歳の感情と5歳の知性を持つとのこと。 金銭的には豊かではなかったが人に恵まれて水車小屋のネネと過ごす40年間が描かれていて心和む作品。あまりにもいい人達ばかりすぎて3の評価だが4に近い。

    1
    投稿日: 2025.05.22
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    「自分はおそらく姉やあの人たちや、これまでに出会ったあらゆる人々の良心でできあがっている」 18歳の理佐と10歳の律が母親から独立して、新たな生活を始める物語。ヨウムのネネとの四十年を描く中で、重大な何かがあるわけではないが、人との出会いや関わりなど終始温かさに満ちていた。作中、ネネがとても良い役割を果たすためすごく惹かれた。所謂普通でない生活環境でも、どこかに優しい人達がいて、相応しい居場所がある。大切なことは誠実であることかなと感じた。

    12
    投稿日: 2025.05.17
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    何か謎がある訳でもなんでもない。 姉妹の生活が10年ごと書かれている。読み進めるとこの姉妹のことを応援したくなるし、周りの人達の言葉に心が暖かくなる。 そして描かれているのは優しさの連鎖。 「出会った人が分けてくれたいい部分で自分は生きてる」 人の優しさで出来上がった自分、大切にしたくなりますよね。そして優しくしたくなる。 本当に暖かく素晴らしい1冊でした!!

    11
    投稿日: 2025.05.15
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    18歳の理佐と8歳の律は実家を出て、そば屋で働きながら暮らす。周りの人はみな親切で優しい。ヨウムのネネはそば粉を挽く水車のある小屋で暮らす。5歳児の知能を持つと言われるヨウムと周りの人々のやりとりが楽しい。

    6
    投稿日: 2025.05.15
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    1981年、18歳の理佐、8歳の律姉妹が、家を出る場面から物語がはじまる。 28歳になった律の心の声に、この物語が凝縮されている気がする。 “自分はおそらく姉やあの人たちや、これまで出会ったあらゆる人の良心でできあがっている” 律の転校した小学校の最初の担任の藤沢先生の言葉には、はっとさせられた。 “誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ” 水車小屋には、いつの間にか、自分一人ではどうにもできない問題を抱えた人が集まってくる。 その中の研司という中学生が大人になって律に言います。 “山田さんもだし(律のこと)、榊原さんもそうだし、鮫渕さんも理佐さんも、守さんも浪子さんも自分によくしてくれたから。もちろんネネもな。”   みんなものすごいことをしてる訳ではないんです。 自分が困ってるとき、親切にしてもらったから、今度は誰か困ってる人がいたら、自分にできる範囲の親切をする。 誰かにもらったものを、別の誰かに返してる。 それが水車のように循環している。 人間だけだったら、ギクシャクしそうな空気を、ユーモアセンスのあるネネが和ませくれるんです(笑)

    10
    投稿日: 2025.05.14
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    律と理佐の姉妹。物語の始まりは、18才と8才だった。 各章は10年ごとの区切りで進み、律はエピローグで48才になる。 その間の暮らしのひとつひとつ、とても丁寧に生きる人たちが周りでお互いを助け合い、恵まれていたんだな、と思わせる。 誰かに親切にするくらいじゃないと、人生って退屈、という台詞が気に入った。 ヨウムのネネとネネを支える人たちとの関わりもとても良かった。

    8
    投稿日: 2025.05.14
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    優しさの輪廻により人が人を成長させていく話し。 暖かいお話だとは思ったけれど、独特な言い回し、特に律の言葉の表現がまわりくどく、どうにもわかりずらくて、私には感動には遠い印象でした。 ネネは賢くて愛嬌もあり文句なく可愛い‪☆

    12
    投稿日: 2025.05.13
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    とても良かった かなり刺激的で破天荒で、浮き沈みの激しい人生を送ってきた私には、 主人公の2人姉妹が、ネネと共に淡々と人生を送ることに憧れを感じたりもした こんな風に日常の大切さに気づけたらもっと人生は幸せだったんじゃないかとか、 あまりにも特別なものを追い求めすぎてたのかなとか、 ここからは淡々と穏やかな幸せを感じながら生きられる自分になりたいなとか こんなふうに長い時間をかけて主人公を追う物語もいいね 今後どうなるんだろうっていう結果を知ることができるのって充足感を感じる あと現実と小説の中の空気感や起きてることがリンクしてることとか、実際の音楽や映画が出てくるとことか好き

    1
    投稿日: 2025.05.11
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    「人に親切にすると自分に返ってくるから親切にしましょう」そんなふうに、保育園や小学校で何度も教わった気がします。 それだとなんだか損得で動いているようだなと、当時の私にはあまり響かなかった記憶があります。 当時は損得勘定なんて言葉は知らなかったけれど、なんとなくそんな感覚を抱いていたような。 この小説では、40年に渡る親切の連鎖がゆるやかに描かれています。 親切な行動やさりげない声かけが、静かに誰かの心に種をまいて、見えないところで芽を出し、また別の誰かへとつながっていく。 短期的な損得ではない、親切がたくさんあります。 人のつながりや営みのあたたかさで胸がいっぱいになりました。 あと、やっぱり動物っていいなあ ネネの存在がネネと触れ合う人たちの本質的な優しさを引き出したようにも思えました。

    37
    投稿日: 2025.05.08
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    血のつながりはなくても、善良で支えてくれる人たちに恵まれて姉妹が大きくなっていく話。 良かったなと単純に思ったし、その恩に感謝しながらまた他の人たちに優しく接している姉妹が素敵でした。

    8
    投稿日: 2025.05.08
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    18歳と8歳の姉妹がたどり着いた町で出会った、しゃべるヨウム〈ネネ〉。本屋大賞2位、ヒューマンドラマ、長編小説。 周りの人やネネに助けられて暮らしていく姉妹。何ももっていないけれど、出会った人がわけてくれた幸せで、生きていける。それを誰かにまた分けることができる。そばにいる人と寄り添える幸せに気付かされる。

    1
    投稿日: 2025.05.06
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    ファンタジーということになるのだろうが、こんな小さなまちがどこかにあるようにも感じられて、評判にたがわずいい小説だった。ヨウムという存在、ネネの名前が絶妙だと思う。個人的には挿画はもう少し違うほうが好み。 P273 その時聡が感じたのは、他人の来し方を耳にすることの気詰まりさではなく、本当のことだけを話してくれるとわかっている人と接するときの不思議な気楽さだった。聡の周りが全員嘘つきばかりだったわけではないし、現に今は嘘をつく必要のない生き方をしている人のほうが多いのだが、聡はあまりにも、自分の弱さを正当化するためだとか、誰かに罪悪感を抱かせるために口を開く人々の言葉を真に受けながら生きてきた。その人たちの保身に、どこまでも翻弄されながら生きてきた。 P381 今の会社に入社してから、考え事とその合間で休みたいという気分ばかりで、ほとんど見ることもなくなっていたけれども、景色は別に拗ねるわけでもなく、何の惜しみもなく輝いていた。 P383 「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」

    1
    投稿日: 2025.05.06
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    本屋大賞2位の津村記久子さん作。 かなり以前に津村さんの本を読んで以来だったと思うけど、すごく良かった。 毒親の元からまだ高校を出たばかりの姉とまだ幼い妹が移り住んだ所で、周りの人に助けられながら、自分達もしっかりと努力して成長していく話。 「誰かに親切にしなきゃ人生は長くて退屈」だと作中でのセリフがあり、本当にそうだなーと感銘を受けました。

    1
    投稿日: 2025.05.06
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    高校を卒業する18歳の理佐と、母の恋人に虐待される8歳の律。母は子供より恋人を選んだ。理佐は、律に一緒に家を出る?と聞き、知らない土地の蕎麦屋の住み込みの仕事を見つけ、二人の生活が始まった。蕎麦屋の仕事にはヨウムのお世話もふくまれていた。 理佐が働く蕎麦屋さん夫婦たちの周りの人たちのさりげない良心の支えにより、なんとか二人は自立した生活を送れるようになる。40年の間には、学校生活や結婚など様々な経験を重ねていくが、そばにはいつも水車小屋の番人のヨウムのネネがいた。 本屋大賞2位はうなずける。良心の押し付けの自己満足でなく、さりげない優しさの連鎖がこの物語にはあった。物語の始めは辛く、心配でしかなかったが、温かい優しさに心が満たされた気持ちで本を閉じることができた。出会えて良かったと思える本でした。

    17
    投稿日: 2025.05.06
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    18歳と8歳の姉妹が たどり着いた町で出会ったしゃべる鳥〈ネネ〉に見守られ、変転してゆくいくつもの人生――助け合い支え合う人々の40年を描く長編小説。谷崎潤一郎賞受賞。 いままで出逢った人たちに支えられて生きているんだとこころからの感謝を込めて、、優しくありたい☺️

    2
    投稿日: 2025.05.05
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    優しさに溢れ、心温まる作品 時間の流れがゆっくりで田舎に住んでいた頃を思い出させてくれました。とはいえ読み終わったら40年後になっていて不思議な感覚に陥りました(°ω° )

    3
    投稿日: 2025.05.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    良かった。ほっこりした。 本書を読む前、タイトルしか知らなかったので、てっきり外国の話だと思っていた。親から逃げ出した若い姉妹が、全く知らない土地で、周りの人に支えられながら、水車小屋に飼われているヨウムのネネと心を通わせながら40年過ごした話。 娘理佐の短大の入学金を使い込んだ母とその婚約者は、一生金をせびりに来ると思っていたが、理佐の100万円を取った後は登場することなくて本当に良かった。 また、「人間狩りをする」といって外国人労働者を追いかけ回していた研司の同級生もそれ以降登場しなくて良かった。 貧困を乗り越えて成長していく姉妹を見ていて、なんとも微笑ましいというか、うれしいというか、そんな気持ちになる。 山あり谷ありというストーリー展開ではないが、なんか心温まるお話だった。 親が離婚した子ども、親に見捨てられた子ども、そんな子どもたちが多く登場する。 実際そういう境遇の子どもは少なくないのだろう。それでも逞しく生きていく人たちは、立派であるし、等しく幸せになってほしい。

    1
    投稿日: 2025.04.29
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    母親が男を取った、子どもたちではなく。 18歳になった姉が、8歳の子どもを連れて家を飛び出し、たどり着いた町。 そこで巡り合った大切な人たちとネネ。 40年を描いた人生物語。 派手さはないけど、昭和の香りがする物語でした。 律ちゃん目線でのストーリーが心に残ります。 時が流れていき、出逢いと別れがある。 そして、いつの時代にも大切なことが伝わっていった。 ジワーと心が温かくなる良い物語でした。

    0
    投稿日: 2025.04.29
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    ほのぼのよかったけど、世間の評価から期待してたほど強い感情の動きとかはなく、若干うーんとなったかも。でも読んでて心が落ち着く本ではあった

    0
    投稿日: 2025.04.27
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    読んでよかった!朝の連続テレビ小説のような小説(^^) 10歳離れた妹を連れて自立した理沙。18歳の娘が8歳の妹を連れて働く。すごいシチュエーションなのだが、仕事先もまた、ぶっ飛んでいた。水車小屋にはネネという鳥(ヨウム)がいた。水車小屋と鳥の世話も合わせて行う蕎麦屋さんの仕事。 それなりの事情があったのだが、周りの人は心配でつい声をかける。 物語は1981年から始まり、ラストは2021年。10年ごとの章立てで、理佐と律の姉妹を中心に物語は進む。 やさしい人がたくさん登場し、情けは人の為ならずを体現する。誰かのために人は強くなる、という感じ。標準に収まりきれないひとたちはどう生きたらいいのか。いろいろ考えさせられる内容。 心が洗われる読後感。強くやさしい人になりたいと思う。

    21
    投稿日: 2025.04.27
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    ジブリの題名みたいでちょっと躊躇したが、読んで良かった。10年スパンで描かれる、親切な人たちの物語り。文学的な雰囲気もあり、でも固くなく、読み応えあり。

    1
    投稿日: 2025.04.26
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    良心ある人たちに囲まれた姉と妹とネネの、約30年にわたる物語。 それぞれの登場人物、みんな魅力的だけど、ちょっと人として抑制が効きすぎているような気もする。 実写化するならだれかな…と想像したりするのも楽しかった

    0
    投稿日: 2025.04.25
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    500ページ近い分厚さに「これは読み切れないな」と、半ば諦めながら読み始めた本だったが、最初の十数ページで、これはかなり私好みの本だなと思い直し4日程で読了。 田舎の水車小屋にいるヨウムのネネを取り巻く人々が、様々な交流を通して少しずつ前向きに人生を生きていくお話。 所々で語り手が変わるのも飽きずに読めるし、10年が1章ずつの区切りとなっているのも面白い。 年月を重ねる毎に登場人物達の生活環境や人間関係が変わっていく様子を見続けるのは、なんだかすごく愛おしくて心が温かくなった。 「自分が元から持っているものはたぶん何もなくて、そうやって出会った人が分けてくれたいい部分で自分はたぶん生きてるって。」 このセリフこそ、この本を総括する一文だと感じた。

    8
    投稿日: 2025.04.24
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    読み始めは、人間と暮らすヨウム「ネネ」がすんなり頭に入ってこなくて読み進めるのが遅くなってしまったけど、身近なひとたちとネネがゆっくり心を通わせて、少しずつ周りの人を思って暮らしいていくことが、こんなに素敵なことなのかと思った。読んでいて、じんわり心が暖かくなって、自然と涙が出ることがあった。自分は他人に何か返せるのか、返せるものを持っているのか。研二がたしかこんなことを言ってたと思う。とっても意訳だけど、「すべて持ってる人にしたら、自分たちの自由は少ないものだけどこれでいいと思う」足りないものに目を向けすぎず、目の前の自分の幸せを考えて、周りと一緒に幸せになりたい。杉子さんがなくなってしまった場面はとても辛かった。またおばあちゃんに会いたい。

    3
    投稿日: 2025.04.22
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    読後3ヶ月経つが、未だに強く余韻を残す一冊。購入する時はその分厚さに何度か悩んだがどうしても表紙絵に惹かれた。いわゆるパケ買い。 あまり起伏らしい起伏はなくたんたんと話が進むので苦手な人は居るかもしれない、私もどちらかというと苦手な方だ。しかしだんだんとそれが心地よくなってきて終わりが見えてきた頃には[終わらないで][ずっとこの世界に浸っていたい]と思うまでになっていた。 優しさや思いやりや心遣い、たくさんの心を繋いで行きたいと思う。

    6
    投稿日: 2025.04.21
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    今どき珍しい三人称で書かれていて、少し読みづらかったけど、慣れれば一昔前の文学の香りがして良かった。 何気ない日常が丁寧に描かれていて、手で触れるようなリアリティがある

    2
    投稿日: 2025.04.21
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    いつもお互いを想い助け合う理佐と律の姉妹の関係が、40年の月日を通しても変わらないふたりとして描かれていました。姉妹のまわりには、ふたりを、見守り助けてくれる人たちがいて、そのまわりの人たちもふたりに助けられていることが伝わってきました。そして、ネネの存在が、みんなの中心にあったように感じました。ネネがみんなを繋げてくれたり、それぞれの役割や持っているものを引き出してくれているようでした。 心あたたまる物語でした。 ありがとうございました!

    3
    投稿日: 2025.04.20
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    じっくりじっくり読み進めてなかなか読み終わらなかったけれど、読み進めるにつれて心がほっこり。 人の厳しい一面、辛い一面、醜い一面を知っている人ほど、人のあたたかさに気づけるんだなと思う。 律が「自分はいろんな人の良心でできている」(ニュアンス)と言えるのは、辛い幼少期があって、自分をいま取り囲んでいる人、助けてくれている人たちは良心的な人たちなんだと敏感に気づけるからだと思う。 あたたかい人たちに囲まれて暮らすということは、ほんとうに豊かなことだと思えた。

    12
    投稿日: 2025.04.20
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    みなさんが言われている通り、物語に起伏が無かったので、途中でだれてきました。 いい人ばかりで話としては面白かったです。ちょっと長いかな。

    15
    投稿日: 2025.04.20
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    心温まる話だった 人生にはさまざまな困難がつきもので、皆何かしら抱えているものがあるが、その人の苦労は共感できるものではない。 新しい街の人たちが優しいおかげでイライラせずにすんだ 優しい人たちに囲まれて成長すると自身も大人になった時に周りに親切になれるんだなあ

    2
    投稿日: 2025.04.17
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    家を出た18歳の理沙と10個下の妹の律。理沙が働くことになった蕎麦屋の水車小屋に住むヨウムのネネ。そして近所に住むいろんな人たちとの関係性を描いていく。 事前情報なしだったので、最初のほうは「ネネって何だろう」と思っていたら、ヨウムだった。いろんなことが起こるけど、静かに淡々と話が進んでいく中で、人の気持ちの動きや思いが強く伝わる場面がジーンとくる。

    1
    投稿日: 2025.04.14
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    主人公は、貧しく複雑な家庭に生まれた姉妹と、二人が人生のシェルターとして飛び込んだ先(蕎麦屋)の水車小屋に住むネネと名付けられたヨウム(オウム)。 両親の離婚、新しい父親からの虐待、モノ言わぬ母親。これは現代社会でも当たり前にある現象だが、逞しい姉妹と、彼女たちを支える周囲の人たちの人柄を知るに、実に安心して読み進める事が出来た。 内容的には変化が小さく、波乱万丈モノを好まれる読者層には物足りないと思われる。 また話の舞台が十年単位となっているため、その間の出来事は手短に説明を加えられているに過ぎなく、自分にとつては余計平坦な話だと感じた。 更に主人公心の動きや波、また周囲の情景を、私たちが一般的に使用する直喩的な表現ではなく、作家独特の隠喩で表すことに感銘を受けてきた自分にとっては、何がどうした的な構文が多いこの小説には、少し物足りなさを感じた。 とは言え、昭和を感じさせる人間関係や姉妹愛には、人の温もりを十分感じさせてくれた。

    19
    投稿日: 2025.04.11
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    図書館にて借りる、第703弾。 (京都市図書館にて借りる、第168弾。) 2024年本屋大賞2位。 姉妹が周りの人々に支えられながら逞しくまっすぐに成長していく物語。 ただ、姉妹の近くには常にヨウムのネネがいて。本作は、ネネの存在に皆が癒され繋がるところが肝だろう。 最後までネネの存在に和む。 ただ、長い物語の割に展開に起伏が少なく、悪い奴も母親の愛人くらいしか出てこないので、退屈といえば退屈でもある。 星は3つ。3.6くらいか。

    0
    投稿日: 2025.04.10