
総合評価
(789件)| 310 | ||
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powered by ブクログ時間が、噛み締めるようにゆっくりゆっくり進む。 みんな、相手を尊重した距離感で思い遣っていて こういう世界であったらいいな、としみじみ。 届いた時は分厚さに度肝抜かれましたが、 読みやすいです。イラストもいいんだなこれが。
0投稿日: 2026.02.02
powered by ブクログ1羽のヨウムとその周辺の人たちの40年間のお話。 最初こそ毒親との大きな事柄が出てくるが、その後は淡々と人間ドラマです。 優しい心の人たちしか出てきません。ヨウムが繋ぐその人たちの人生の一片に引き込まれます。
0投稿日: 2026.02.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
Audible 1981年から10年おきに舞台が変わる。著者はちょうどコロナ禍のウィルスの収束が見えない時期に執筆したとのこと。 既に、遠い昔のように感じてしまうが、コロナウィルスと同じように、どうしようもない閉塞感、人生の重さを抱える人物が多く登場する物語。 18歳の高校生は短大に進学予定だった。しかし、母親が婚約者が事業の資金が足りないとのことで、短大の入学金を渡してしまったことで、進学できなくなってしまう。 その婚約者は彼女の家に入り浸るようになり、妹を追い出したり、食事を与えなかったりするようなことがあった。 18歳の少女は8歳の妹を連れて、住居を提供してくれる蕎麦屋で働くことにする。その蕎麦屋の蕎麦の実を挽く手伝いをしているのが、3歳程度の知能を持つという鳥のヨウム、ネネだった。 姉妹だけでなく、親族の不祥事で留学が取りやめになってしまったピアニストや工場で搾取されている外国人労働者、母親が精神障害になってしまった中学生など、ともすれば『最貧困女子』のルポルタージュにも出てきそうな人物たちが登場する。 たくさんの人に支えられ、その恩送りのような連鎖でそれぞれに人生を切り拓いていく。どの人も、他の人の助けを借り、また他の人を助け支えている。その人たちを、ユーモアを交えて繋いでいるのが、ネネだった。 81年からエピローグの21年まで、40年間。「え、そこ描かないの!?」と思うようなエピソードも多々ありながら、だからこそドロドロしない爽やかな読後感。
0投稿日: 2026.01.31
powered by ブクログなかなかの分厚さにびっくりしました。姉妹とネネ(ヨウム)の40年の物語。姉妹の人生はなかなかのハードモードなんだけれども、淡々と温かく穏やかにかかれていてとてもよかった。
0投稿日: 2026.01.31
powered by ブクログ8歳の妹と家を出た18歳の姉は、蕎麦屋の水車小屋でネネという名の鳥と働き始める。十年という時の流れを上手く挟みながら、それぞれの苦しさにそっと寄り添うゆるやかな善意や好意が結実させる、ささやかであたたかな幸福を描く。登場人物すべてに優しい眼差しを注ぐタイプの津村作品、大好き。
0投稿日: 2026.01.24
powered by ブクログ母親を身限り、自立して生活を始めた姉妹の話し。回りの人との関わりなど、繊細な心情が描かれていて優しい気持ちにさせてくれる。ただ、自分には、話しの展開があまりないからか、刺激が足りない気もした。
0投稿日: 2026.01.24
powered by ブクログ2024年の本屋大賞2位をとった作品。 長らく図書館で予約待ちをしていて、ようやく読むことが出来た。 カウンターに置かれた本を見て、あまりの分厚さにビックリしたけれど、読み始めたらあっという間に惹き込まれて、スイスイ読めてしまった。 毒親とそのどうしょうもない交際相手から逃れて独立した18歳の理佐。 まだ8歳の妹、律を連れて知らない町へ引っ越し、蕎麦屋の手伝い兼ヨウムの相手と水車小屋の管理という仕事を始める。 そこから40年間の、姉妹とヨウムと周囲の人々の長い長い人生の話。 印象に残った登場人物のセリフは 『自分はこれまでに出会ったあらゆる人々の良心でできあがっている』 というものと、 『自分が元から持っているものはたぶん何もなくて、出会った人が分けてくれたいい部分で自分はたぶん生きてる』 というもの。 親には決して恵まれなかったかもしれないけれど、周囲の人々に支えられて救われて良かったなぁと温かい気持ちになった。 なんだか自分も姉妹の人生を見守ってきたような気持ちになり、何度も涙がこみ上げながら読んだ。 40年という長い時間をともに辿ったので、読後の余韻が半端なかった。
0投稿日: 2026.01.22
powered by ブクログ読み進めるのが苦にならないにも関わらず、なんだかすごく時間をかけて読んでしまいました。逆にこの物語にはそれが合っていたのかも、とも思います。 日々大切にしたい気持ちが自然に盛り込まれているので、それが読み手にあたたかく伝わるのだなと思いました。 個人的に、「必ず起こることだけれど、ここは描いてほしくないな」と思う場面が全体を通して描かれていなかったことも、この本が好きな理由です。
0投稿日: 2026.01.22
powered by ブクログaudibleにて。1981年から2021年まで、10年ごとに話が進んでいく。しゃべる鳥のネネと水車小屋、そして主人公や登場人物たちの優しさが連鎖していく素敵な物語だった。 出てくる人がみんな優しいんだけど、子ども達を必要以上に子ども扱いせずに人として扱うし、でも必要な時は守るし、助ける。 押し付けがましくなくて、静かに見守ってくれているようなところがよかった。
2投稿日: 2026.01.21
powered by ブクログそれぞれ置かれた境遇や生い立ちで苦労しながら、人に優しくできる人たちが集まってコミュニティを作っているのが微笑ましくて羨ましくて終始ほっこりした気持ちで読了した。 ネネは雄だったことが最後の最後で分かったが、固定概念で本当に怖い。完全に雌だと思い込んでいた。
5投稿日: 2026.01.19
powered by ブクログ心温まる小説でとても良かった。日常的なストーリーで単調そうではあるけど、10年ごとに場面が変わることもあり、先を楽しみにしながら読み進められた。第一話(1981年)はほんま辛い。。。お姉ちゃんまじで頑張った。 時代とともに環境は変わる。去り行く人がいて、来たる人がいて、そこに居続ける人がいる。受けた御恩を、また誰かに与えて、繋いでいく。そんな人達の周りには、同じように徳のある人が集まっていくような。 藤沢先生の言葉も好き 「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」 人生なんてあっという間やし、みんな一生懸命生きてるんに。心の在り方を正された気がする。
0投稿日: 2026.01.19
powered by ブクログ水車小屋におっきなしゃべる鳥がいて...という童話のような世界。 残酷な家族像や人の悪意が描かれるのも童話っぽい。 厳しい現実を助け合って生きてゆく。 このファンタジックな世界に引き込まれて ページ数はあるけれどあっという間に読み終わった。 / マンゾク! \
1投稿日: 2026.01.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
週末かけて「水車小屋のネネ」読了。主人公姉妹が18歳と8歳からはじまり、10年後、20年後、30年後をピンポイントで描く。母親も母親の交際相手もクソでイライラさせられるが、取り巻く人々が聡明で温かいのは姉妹がそうだからに他ならず、ネネという賢いヨウムと水車が人々を結び、震災に触れつつも時は穏やかに流れていく。 2人の人物の台詞が心に残った。 「自分が元から持ってるものはたぶん何もなくて、そうやって出会った人が分けてくれたいい部分で自分はたぶん生きてるって。だから誰かの役に立ちたいって思うことは(中略)自分に道みたいなものを示してくれたし、幸せなことだと思います」という24歳の青年の台詞と、姉妹を危機から救い見守ってきた教師の「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」という台詞。 血の繋がりがなくても緩やかに絆を結ぶことができ温かい人の輪が広がっていく物語。新しい居場所を見つける大事なきっかけに職安が2回も登場し、著者が職安で仕事を探す小説を書いていて楽しく読んだことを思い出した。
1投稿日: 2026.01.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読書記録|『水車小屋のネネ』著:津村記久子 ⸻ 1. この本を読んだきっかけ 図書館から借りている本が全て読み終わってしまい手持ち無沙汰な状態になってしまった。そんな時にふと、話題書であるがすぐに図書館で借りれて前々から読みたいと思っていたのが本書である。 御著者の芥川賞作品が好きであり、御著者の作品が刊行されたら欠かさず読みたいと思っているほど好きな作家である。 ⸻ 2. どんな本?(出版社からの引用) 誰かに親切にしなきゃ、 人生は長く退屈なものですよ 18歳と8歳の姉妹がたどり着いた町で出会った、しゃべる鳥〈ネネ〉 ネネに見守られ、変転してゆくいくつもの人生―― 助け合い支え合う人々の 40年を描く長編小説 毎日新聞夕刊で話題となった連載小説、待望の書籍化! ⸻ 3.読んで考えたこと・感じたこと 「この登場人物たちと別れるのが寂しい。」残りのページ数が減っていくにつれて強く抱いた想いだ。それほどまで、理佐と律姉妹が愛おしいほど心優しい人だった。 二人は両親が離婚し母親に引き取られるが再婚相手がこの娘姉妹に酷い扱いをする。母親は理佐の学費を出さず、再婚相手は律の容姿が気に入らないと暴力を振るう。そんな環境に理佐はおかしいと思い、律のことも誘って家を出て住み込みで働ける場所を探した。職安から紹介してもらったのが「蕎麦の石臼作業と鳥の世話両方ができる方。」という変わった所だった。特に鳥に対して抵抗感のない理佐はそこに決め、東京から東北の田舎に住むこととなる。 そこから二人の「人生」が始まる。 蕎麦屋で飼われているネネはヨウムというオウムの仲間の鳥で、このネネが大変賢くまるで一人の人間のようである。石臼に蕎麦の実を挽くタイミングを正確に教え、おしゃべりをし、一人だと寂しがる。ネネは人の言葉が理解できるのか、オウム返しをするのではなく会話をすることができる。驚いたのは研司という中学生に英単語の問題を出題する場面だ。ネネが日本語を出題して研司が英語を答えたり、ネネが英語を出題して研司が日本語を答えたりする。好きな言葉は「墾田永年私財法」ラジオから流れる音楽や言葉を覚え、陽気なネネには理佐と律、登場人物たちは人生に彩りを与えてくれたと感じているだろう。読者である私も気持ちを前向きにしてもらった。この作品のムードメーカーはネネである。 本書は1981年から始まり、1991、2001、2011、2021年と章立てて二人の人生とその周りの人々について描かれている。出会いや別れ、経験を積み重ねて「自分」をつくり上げていく二人は、ろくでない親から生まれ、家出をした子とは思えないほど自己を律した人間になっていった。そうならざるを得なかった状態が二人を成長させたのだろう。環境やお金、境遇が寂しい二人に親切な人々が出会ってくれて良かったと私は思った。 姉妹それぞれが一生懸命に生きている。18歳の時の理佐は律を必ず義務教育を受けさせることや悲しい思いをしないように思い遣る。律も姉が気を負わないように気遣う。二人で生きていることが特に1981年の章では感じた。1991年では理佐は良きパートナーと出会えて本当に良かったと、私も律が物語の中で思っている想いに共感した。2001年は姉妹二人が別々に暮らし始め、律も社会人が社会人になったことと彼女の「親切」心から家庭教師のような関係を持つようになった研司との出会いが物語を豊かにしていった。研司も親のネグレクトを受けている子であった。自立した高校生になりたい想いを汲んで律は彼を支える。そんな彼が成長したと感じさせてくれるのが2011年である。2011年は東北大震災が起きた描写が描かれている。登場人物それぞれができることをして生きていく姿は素敵だった。研司はこの章の最後で災害支援事業に関わるため、理佐たちの元を去ることを決心する。また、律はよく面倒を見てもらった小学校の先生が学童をしていることから放課後教室を運営し始める。登場人物たちが「親切」を繋いでいくストーリーが本当に良かった。 二人の成長や二人が「親切」にした人々が成長していく様子を見て胸と目頭が熱くなった。御著者の作風は社会に嫌気がさしたOLが主人公の印象があったが、少女を主人公として温かみのある本作の作風は新鮮さを感じた。これからも御著者を愛読していきたい。 ⸻ #本が好き #本 #読書記録 #読書 #読書好きな人と繋がりたい #本好きな人と繋がりたい #読書好き #book #読書メモ #読書録 #読了 #図書館 #猫 #保護猫 #猫のいる生活 #猫のいる暮らし #ねこ #cats #catlife #ヤヨ_0330 #書評 #ネタバレ
0投稿日: 2026.01.18
powered by ブクログ親から自立して暮らすことにした、姉妹2人の物語。 理佐と聡さんが心を通わせる場面は、お互いを思いやりながら正直な気持ちを伝えていて自然と涙がこぼれた。上手くいく事ばかりじゃないけれど、感動した。 人は周囲の人々に助けてられて生きていける。
0投稿日: 2026.01.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
母親が彼氏のために娘の専門学校入学資金を使い込む。 妹はその彼氏から暴力を振るわれる。 別れた父親の遺産も狙う。 親ガチャって本当にあるよね… 高校を卒業して妹連れて出て行こう! その行動力がすごい。 そして、ヨウムのネネと出会う。 ネネがすごくかわいいし、周りの人もいい人ばかり。 水車小屋でお蕎麦屋さんの蕎麦粉を石臼で引く のどかな風景が思い浮かぶ。 ネネのお世話も楽しそうで、少しずつメンバーを入れ替えながら続いていく。 10年ごとの短編になっていて、8歳の女の子もすっかり大人になっていく。 とてもいい本に出会えてよかった。
6投稿日: 2026.01.17
powered by ブクログ18歳、法律上は成人とみなされる。 進学や就職で親元を離れ、新生活を始める人もいるだろう。 でも、主人公の理佐の場合は、とんでもない新生活の始まりだった。 母親、そしてその婚約者、(登場人物の名前が無くてちょうど良い)なんてひどいことを。 子供が辛い思いをするのは、とんでもなく胸が痛い。 8歳の妹、律の保護者をしながら、働いて働いて・・・ ハラハラしながら、ガンバレ~と応援しながら読み進めた。 なんといっても、ネネの存在が人々の心を繋げてくれた。 そして、浪子さんが鳥アレルギーで、よかったw 久々の長編物だったが、姉妹の成長をずっと見守っているような気分だった。 「誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ。」 藤沢先生の言葉が印象的だった。
30投稿日: 2026.01.16
powered by ブクログどうやら自分にはほのぼの進んで起伏なく終わる物語はあまり響かないらしい。 犬がいた季節、と同じ、長寿の鳥を中心とした40年の生活を描いた物語。 簡易な文体に終始優しい雰囲気が漂い、心にゆとりを持たせて読むと味わい深い作品だと思う。
3投稿日: 2026.01.15
powered by ブクログ日々の生活に疲れ、ささくれだった気持ちを修復してくれるような物語です。 ーーーーーーーーーーー 宮代キャンパス ーーーーーーーーーーー 水車小屋のネネ https://fclib.opac.jp/opac/Holding_list?rgtn=2086791
0投稿日: 2026.01.15
powered by ブクログ思っていたよりボリューミーでした笑 10年ごとにみんな成長していって 特に大きな事件が 起こるわけでもないけど 確実に変化していくのが すごく現実的でした。 ネネを通して広がる人間関係が 私も愛犬を通じて色んな人と出会って ひろがっていっているので すごく共感しました。
1投稿日: 2026.01.15
powered by ブクログとても厚いのでいつも、読み切ることができるかなぁ…と手に取るのを躊躇していた本。そんな心配は無用だった。 地方の小さな町に住み始めた姉妹と賢いヨウムとその周囲の人々の日常を静かに描く、30年にもわたる物語。飽きることもなく、だんだん見守るような気持ちになって読み進めた。 実の家族との関係があまり良くなくても、そこを見切って飛び込んだ先でこんな優しい人々に囲まれて暮らしていたら、自分もこの姉妹のようにまっすぐで誠実な大人になれたのかもなぁと思ってしまった。 物語の時代背景が移り変わる中で、あの頃の世の中はこんなだったなぁとか、自分はああだったな…とか思い出した。 30年、変わらない人も変わってゆく人もほんとに人それぞれ。人にも自分にも優しく、人の優しさに感謝しながら生きていければ幸せな人生になるのかもしれない。
0投稿日: 2026.01.14
powered by ブクログ2024年本屋大賞2位。 ときおり、やたら形容詞の多い頭でっかちな主語が出てきて「おおっと・・・最後まで読めるかな」とビビったが、なぜか途中から気にならなくなってきた。なんだこの独特の文章は。 毒親から逃げ出して二人暮らしをする姉妹の40年間が描かれている。 「自分はおそらく姉やあの人たちや、これまで出会ったあらゆる人々の良心でできあがっている」 全編を通して、血のつながらない地域の人たちの温かさと成長が描かれている。人間の善の部分にライトをあてた希望の物語だと思った。ふと昨年読んだ「本当の貧困の話をしよう」(石井光太著)を思い出す。周りの人たちのほんの少しの良心や見守り、かかわる勇気で、一人でも救われる人がいたら。 この地域の人たちと姉妹を繋いでくれる存在が、水車小屋で飼育されているヨウムのネネだ。ネネの存在なしに、この優しく温かい物語は語れない。ここだけファンタジーだなあと思っていたら、実際ヨウムはオウムの中では一番賢くお喋りなんだそう。 北澤平祐氏のイラストも素敵。Official HPのポートフォリオを見てうっとりしてしまった。
19投稿日: 2026.01.11
powered by ブクログ18歳にして妹を連れ独立した女の子の話。独立した先で出会った水舎小屋に住むヨウムと共に成長していく様子に生きる勇気をもらった。
0投稿日: 2026.01.10
powered by ブクログ10年おきに物語が描かれており、40年間の変化を感じながら楽しむことができた。 人は年月を経てもコアな部分は変化せずとも、周りの環境に合わせてどんどん成長していくということを改めて感じた。 それぞれ大変なことを抱えているにも関わらず、強さを持って生きていく様が印象的だった。
0投稿日: 2026.01.09
powered by ブクログ本屋さんでこの本を購入しようと手に取った時から、この本はきっと私にとって大切な1冊になるかも知れないなと予感めいたことを思っていた。 登場人物の多くの人が静かに優しくてそして強かった。 私は熱や勢いみたいなもので動いてしまう事が多い人間だから、この静かな強さみたいなものに物凄く憧れる。 私も、この本に出てきた律のように 沢山の人からの優しさや親切によって 私が作られているとそう強く思っている。 私もいつか誰かに分けてあげられるようなそんな人になりたい。 2026年初めての1冊。
4投稿日: 2026.01.05
powered by ブクログ〔Ⅰ〕ネネがみんなをつないだ。水車小屋の仲間たち。 〔Ⅱ〕「鳥の世話じゃっかん」という奇妙な求人を見て理佐と律の姉妹がやってきたことから始まった。 〔Ⅲ〕十年ごとの物語で登場人物も年を経てゆき新たな環境に入っており、また新たな出会いも起こる。が、ヨウムのネネだけ位置が変わらず灯台のような存在になっている。 〔Ⅳ〕第四話は東日本大震災が、エピローグではコロナ禍も少し描かれる。 〔Ⅴ〕北澤平祐さんによる、スナップ写真みたいな挿絵がたくさんあって楽しい。 ■簡単な単語集 【石田家】求人を出していたそば屋をやっている一家。おかみさんは浪子、夫は守。そば粉は自分ところの臼で二度挽きしている。 【河岡美咲】藤沢先生が見つけてきた中二女子。家庭での居場所を失っていた。どうやら後に水車小屋の仲間たちに入ったようだ。 【イトウくん】研司が連れてきた男子生徒。「人間狩り」の仲間ではない。 【研司】笹原研司。第三章で登場。当時十四歳の中三。友人たちが「人間狩り」と称して若い外国人女性を追おうとしたのを助けたことが縁で律やネネ、そして聡や理佐と知り合った。ネネとは相棒のようになった。《自分が元から持っているものはたぶん何もなくて、そうやって出会った人が分けてくれたいい部分で自分はたぶん生きてるって。》p.438 【榊原】そば屋の常連。寡黙。律の友人である寛美の父。 【聡】鮫渕聡。外から入ってきて発電所の清掃の仕事をしている。理佐と同年代。無気力なところがある。ネネの世話(水車小屋の管理)の仕事に応募してきた。かつて音楽家をめざしていたらしい。親は名の知れた音楽家らしい。 【自習室】第四話で律が経営している。ご近所の中高生の居場所となっているようだ。一階はカフェで浪子さんが経営し富樫さんが切り盛りしている。 【杉子さん】川村杉子。ネネは「すぎっこさん」と呼ぶ。ネネの世話をしてくれてたおばあさん。絵描き。絵本も出しているし図鑑の絵も描いている。僕は、モデルとかいうのではなく甲斐信枝さんをイメージしながら読みました。自分の持ってる絵本の中で一番近い気がしたので。 【園田】当初苦手な人物だったが少しずつ近くなっていきミシンをくれた。離婚して戻ってきて父親の税理士事務所を実質的に切り盛りしている。 【富樫】浪子さんと律が共同経営するカフェを切り盛りしている。そのカフェの二階は律が主宰する自習室。元々は研司がネネと遊んでるのを見てうらやましく思っていた少女で、研司に声をかけ水車小屋の仲間となった。第四話では二十二歳。 【浪子】石田浪子。そば屋の奥さん。初登場時五十三歳。 【ネネ】尾の赤い灰色の鳥。どうやらヨウムらしい。初登場時十歳くらいらしい。ヨウムの寿命は五十年あるらしいので当分生きると思われる。音楽好きで英語の歌でもなんでも気に入ったら真似して歌う。理佐、律と初めて出会ったときプロコル・ハルムの「青い影」を歌っていた。仕事は臼の傷みを軽減するため空挽きにならないよう管理すること。蕎麦の実を供給するじょうごのような器が空になると「からっぽ」と鳴く。石好き。おそろしく賢く人間とある程度会話できる。 【母】保険の外交員をしながら理佐と律を育てていたが。増村という男に引っかかった。《自分で決めるのがもう嫌になったの。》p.20。 【寛美】榊原寛美。律の友人になった同学年の女の子。そば屋の常連、榊原さんの娘。ピアノを習っている。 【藤沢静子】律の小学三年生時の担任。眼鏡をかけてる。《誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ》p.383。律とは長いつきあいになった。 【布団】とりあえず最初に買う必要があったもの。 【益二郎】浪子さんのお父さん。最初の話の半年前に亡くなった。ネネの世話とそば粉挽きの管理をしていた。 【増村】母の恋人。ろくでもない小者っぽい。こいつが律に圧力をかけ続けるせいで理佐は律を連れていかざるを得なくなった。おそらくほっといたら暴力にまでいっただろうと思われる。 【守】石田守。そば屋のご主人。初登場時五十三歳。 【理佐】山下理佐。アルバイト三昧の高校生(卒業したところ)。裁縫が得意。 【律】山下律。理佐の妹。本好きでわりといろんな知識を持っている。冷静なところがある。物語スタート時は小学三年生になるところ。第二章ではそれから十年高校を卒業して、農産物を扱う小さな商社で働きつつ、大学進学をも目指していた。《むしろ彼らや、ここにいる人たちの良心の集合こそが自分なのだという気がした。》p.465 【冷蔵庫】買いたいがお金がないので当面の目的となった家電。その次が扇風機、その次がストーブ、そして自転車。
1投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログ2025年の9月に読了。 500ページもある超大作!姉妹の40年間の物語がギュッと詰め込まれた作品で、この物語にできるだけ長く浸りたいと、じっくり読んだ。 姉妹とネネのやり取りにほっこりした。 私もこの世界観に参加できたような気がして楽しかった。温かい気持ちになった☺️ 近い内にまた読み返したい
2投稿日: 2026.01.03
powered by ブクログなぜか懐かしく感じる、姉妹の40年間に渡るこの長い物語を、いつになくじっくりと読んだ。 物語当初8才で庇護されるだけの立場だった律が、周囲との関わりの中で成長していく。自らが受け取ってきた良心に気づき、自分の返せるものを返していく。その律の姿と、周りの善意に助けられでもそのことに無自覚だった幼かった自分の姿が重なって、なんだか面映い思いになったりもした。 自分が受け取ったものを社会に返していく。そんなことが当たり前だった時代があって、そこからずいぶんと遠くにきてしまったなぁ。時代が少し変わったような気がしてしみじみと切ない気持ちになった。
1投稿日: 2026.01.02
powered by ブクログ2025年最後のレビューです。 素晴らしい作品でした。 購入したので、カバー絵付きのしおりがついてました。 しおりには、律の言葉が。 自分はおそらく、 これまで出会った あらゆる人々の良心で できあがっている。 第二話の聡の最後の台詞。 藤沢先生の台詞。 控えめながら心を揺さぶる言葉がたくさんありました。 2025年、たくさんの方のレビューを楽しみました。 ありがとうございました。 良いお年を…。
21投稿日: 2025.12.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ひとの優しさが描かれてこちらも救われる気持ちになった。ひとに親切にしてもらったから、自分も抵抗なく親切できるという考え方は素晴らしいと思う。そしてそれが「報酬」目当てでないことがとても良いと感じる。最近はなにかと行動に対してインセンティブを設定してしまうことが多いからこそ、「自分がそうしたいからそうする」という姿勢が胸に残った。 きみが近くにいると、自分はたぶん勇気を持つことができる。報われないことを恐れなくて済んで、自分がそうしていたいだけ誠実でいられるんじゃないかと思う。 津村 記久子. 水車小屋のネネ (p.309). 毎日新聞出版. Kindle 版.
0投稿日: 2025.12.28
powered by ブクログ今年一番、読んでよかったと思えた本でした。 読んでいて感じたこと、考えたこと、たくさんあるけれど、どう言い表したらいいのか、それとも言葉にせずにそのままの形でしまっておいたらいいのか、わからないです。とりあえずそばが食べたいです。
2投稿日: 2025.12.20
powered by ブクログ涙あり、心が浄化される物語。 それぞれが周囲のことを思って支えて、そして支えられた側もそれに応えた行動を何かしらの形でして、良い循環が生まれるという理想的な社会。 ネネという存在がいたからこそなのかもしれないけれど。 生活が苦しいとき、自分のことを優先することが幸せなのかなと考えてしまったけど、周りの幸せや成長を支えることで自分の人生がさらに豊かになるんだなということがわかった話。 コロナを経て、人との繋がりの大切さが感じられたからこそ書かれた話なのではないかと思った。 あとがきに、コロナ禍だけどウイルスのことを考えないで書けたことに幸せを感じたとあって、作者の人柄にも惹かれた。 自分を大切にしつつ、周りの人の幸せを願ってできることはする人生に自分もしたい。
1投稿日: 2025.12.15
powered by ブクログ「親切」って、もしかしたら「筋肉」みたいなものかもしれない。使わないと衰えるし、使いすぎると疲れちゃう。でもこの本に出てくる人たちは、みんなちょうどいい筋肉の使い道を知ってる気がする。 大きな事件は起きないし、世界がひっくり返るわけでもない。でも、「誰かが誰かをちょっとだけ助ける」ってことが何年も続くと、それはもう奇跡と呼んでいいのかもしれない。 読み終わったあと、あの日レジでおまけしてくれたおばちゃんのこととか、うっかり道を聞いて助けてくれた人のことを思い出した。私はたぶん、そういう「誰かの気まぐれな善意」の集合体でできている。 #水車小屋のネネ #津村記久子 #小説
70投稿日: 2025.12.15
powered by ブクログとても良かった。 助け合いと優しさがバトンされていく素敵な話だった。 そして、賢いネネの存在がとても良かった。 親は選べないけど、自分の居場所は選ぶことができる。
0投稿日: 2025.12.13
powered by ブクログ最初の年は姉視点で、それ以降は概ね妹の視点で物語が進んでいく。そこで明かされる律の思いに、じーんときた。 最近衝撃的なミステリーを読んだ影響か、(ここで事件が起こりそう、、)とか変な予測をしてしまったけど、本当に平和に、穏やかに優しい空気が流れていて心が浄化された。 作中泣くことはなかったけど、読み終わってから思い出して、じーーんと心が温まる素敵な作品。
1投稿日: 2025.12.12
powered by ブクログおもしろかった〜。面白いと聞いて手に取ったが、かなり分厚め。でも読み始めからとても気になる内容…姉妹へのお母さんからのひどい仕打ち。楽しいばかりではなく、結構辛い事多いお話。でもヨウムのネネがいい味出してて、かなりやわらげてくれてる。子どもは自分で環境は選べない。でもその時、誠実な大人に手を差し伸べられると、自分も誰かに手を差し出せる誠実な大人になれるんだと、心が熱くなって何度も涙がこぼれました。
1投稿日: 2025.12.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1981年から10年おきに2021年までのネネと周りのひとたちの40年を描いたお話 とても長い話だけど、じんわりあたたかくなる。 厳しい現実、苦しい環境に置かれた人がいると、周りにいる人たちが自然と思いやり、手を差し伸べる。 不器用ながらもその思いは伝わり、連鎖する。 血のつながりはなくても、他人であっても、鳥であっても そばにいることはできる 拠り所になることはできる 何かあれば、話をただ聞かせてもらうことはできる そんな誰かに自分もなれているといいなと思わされた。 余韻を味わいたくて、最後の章2回読みました。またしばらくして読み返すと思います。
1投稿日: 2025.12.07
powered by ブクログ10歳違いの姉妹を中心に繋がって生きていく40年に渡る物語 人の優しさ思いやり慈悲の心、出会いによって静かに自分にも影響されて、周りにも浸透していく 文中の「自分がもとから持っているものはたぶん何もなくて、そうやって出会った人が分けてくれたいい部分で自分はたぶん生きてるって。」がまさにこの物語を表しているなと思った 良い話だと思うけど、私にはなんだか読み進めるのが大変な話だった 共感できなかったわけではないけど、すんなり入ってくる部分が少なかった
1投稿日: 2025.12.06
powered by ブクログ人の良心とか善性とか、そういうものを素直に信じられる気持ちになる、とっても優しい物語だった。じんわり感動。そしてネネ最高! 子供たちには学校で道徳の授業を受けるよりもこの本を読んでもらったほうが、よっぽど道徳教育にもなるんじゃないかな。 実は津村記久子さんの本は初読み。他の作品も読んでみたいのだけど、次読むとしたら何がおすすめですか?
3投稿日: 2025.12.04
powered by ブクログ水車小屋とヨウムのネネを中心に、ゆっくり人生の移り変わりを描いたような作品。 起伏があまりないので物足りなさを感じる事はあったけど、たまにはこういう話をじっくりと読むのも悪くないと思った。
30投稿日: 2025.12.01
powered by ブクログ心の物語。 手放せば減っていくものも多いのに、想いだけは違うと感じられる。 与えれば与えるほど、むしろ自分の中にあたたかく積もっていく。 どれだけ優しさに触れられるか。 そして、自分はどれだけ優しさを渡せるだろうか。 そんな問いを静かに投げかけてくれる一冊でした。 読み終えたあと、胸の奥が少し柔らかくなるような本でした。
1投稿日: 2025.12.01
powered by ブクログ家族とかそういう「普通」の関係にこだわらなくても、身近にいる大事な人とお互いに支え合うことの大切さが染みた。時が経ち別れもあるけれど、新たに出会う人もいる。変わらないものと変わりゆくものをどちらも愛おしく感じられ自分でいられますように。
0投稿日: 2025.11.29
powered by ブクログ読んでいて心があたたかくなる、優しくなる本です。 人に親切でいたいなと心から思えるお話ですね。 長いけど読みやすく飽きることなく読めました!
6投稿日: 2025.11.27
powered by ブクログ周りの人の良心が自分の心を育み人間として成長させてくれています。受けた恩を未来の子どもたちにつなぎ、良心のバトンがたくさんの笑顔を作ってくれるとうれしいです。
0投稿日: 2025.11.26
powered by ブクログ藤沢先生の「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」という言葉が心に沁みました。 律は、「自分がこれまでに出会ったあらゆる人々の良心でできあがっている」と思っていて、 研司は自分もそうかもしれないと思っているし、人の役に立ちたいって思うことを幸せと感じている。 私も今までに受けてきた親切を受け止めながら、 周りに返していきたい。
10投稿日: 2025.11.25
powered by ブクログ人の善意が連鎖して行き場のない人を支えていく物語。 あたたかいこの物語の伴走者がヨウムのネネであるところが、ちょっとユニークだ。 母親の再婚相手に短大の入学金を使い込まれた山下理佐。 小学校二年の妹、律はその再婚相手から家を閉め出されたり、理不尽に叱られたりして、家に居場所をなくしている。 それを知った姉の理佐が、県外に見つけた蕎麦屋の求人に応募することを思い立つ。 「鳥の世話、じゃっかん」という謎の業務つきの。 こうして物語が動き始め、不安ながらもこの二人を受け入れた蕎麦屋店主の守・浪子(鳥アレルギー持ち)夫妻、近くに住む画家の川村杉子さん、律の小学校の担任になった藤沢先生らが姉妹を見守り続ける。 物語は、なんと四十年のスパンをもっている。 この間に、姉妹は年を重ね、今度は支える側に回る。 これまで見守ってくれた、年を取っていった人々を。 それから、新たに出会った家庭に居場所のない若い人たちを。 姉妹をはじめとした人々の生活や、水車小屋での粉挽き作業が克明に描かれる。 ネネの「作業管理」のもと、そば粉が挽かれる。 挽きたての粉で打つ守さんのそばはなんともおいしそう。 やがて守さんも世を去り、店がたたまれるが、そこを律たちが改装してそば粉のガレットを出すカフェを開き、そこでとうとうそばが供されるようになる。 ゆっくりと世代が変わりながら、何かが着実に受け継がれていく安心感がここにはある。 一方、大きな出来事と言えば、大型台風、東北の震災、コロナ禍も描かれる。 が、筆致は控えめな印象。 震災で不安を感じたネネが連発する「怖かったね」という言葉を、周囲の人々が受け止め、反芻しながらお互いの結びつきを確認し、事態に対処しようとしている感じがむしろあたたかい印象につながっている。 津村さんのファンだが、正直に言うと長編小説はどうかなあ、と思いながら読み始めた。 「ウェスト・ウィング」は、やはり嵐の夜を挟んで、同じ雑居ビルに集まる人々の緩やかなつながりを描いた長編だった。 そもそもドラマを声高に語るタイプの作家さんではない。 そこが好きで読んでいるのだけれど、長編になるとそれがつらい部分でもあった。 が、この作品は途中途中に十年の時のワープがある。 1991年以降の各章の冒頭は、いったい誰の視点から描かれているのかと戸惑うこともあるが、すぐに焦点があってくる。 そして、ああ、前の章のあの人が十年の間にこうなったんだ、と思うたびに、懐かしい人に再会したような気分になる。 何でもないような風に見せながら、実はとんでもない技量が潜んだ作品のような気がする。
3投稿日: 2025.11.24
powered by ブクログ不幸な境遇でも、まわりの人に支えられながら幸せに生きることはできる、というストーリー。 評価が高かったので読んでみた。 分厚い本だったので、時間がかかったけど、頑張って読んだ。 でも私にはあまりピンとこなかった。 こういうこともあるよね。 人の感じ方と自分の感じ方は必ずしも同じじゃないよね。
9投稿日: 2025.11.23
powered by ブクログ高校卒業間際、母から大学の入学金がないと告げられた理佐。 10歳離れた妹の律を連れて、移住し、水車小屋のある蕎麦屋へ働きに出ることを決意する。 章ごとに彼女たちも成長し、それぞれの世代を生きていく様を描いている。 一定のテンポで語られる理佐たちの生活。 母とその婚約者の毒っぷりが辛い… ヨウムのネネを中心に、様々な人がお互いに支え合い慈しみ合う日々が穏やかで愛おしい。
9投稿日: 2025.11.22
powered by ブクログいろいらなところでオススメされていたので手に取った本! 正直はじめは、その分厚さと文章の雰囲気に、なかなかページをめくる速度が上がらなかったのですが、気付けばのめりこんでいました。 おだやかにつながるひととひととが素直に素敵だなと思える本でした…!
2投稿日: 2025.11.17
powered by ブクログ正直、今まで読んだ本の中で5本の指に入るくらい良かったです。40年間の物語、姉妹とネネだけかと思いきや、たくさんの人物が絶妙に繋がっていて、温かい気持ちになりました。個人的には藤沢先生の「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ。」という言葉がお気に入りです。相手のことを思って行動した方が心が満たされるっていうのが、自分の人生の中でも実感としてあるなと再認識しました。
19投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログ10歳違いの姉妹の40年を、周りの人達との交流やさほど大きくない出来事などを織り交ぜながら、取り巻く自然の様子と共に語られていく物語。 淡々と進行する物語は少し内容的に物足りない気もするものの、人々がごく自然に他の人を大切に思いながら触れ合う様子を見ていると、心が温かいもので満たされていくのがわかるような物語です。
1投稿日: 2025.11.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
こんなふうに、いろんな人と支え合いながら、生きていきたい。 有隣堂YouTube5周年記念のブッコロー限定カバー欲しさに、気になる単行本を探していて出会った。「鳥が表紙にいる!!」とジャケ買いしてから、(単行本で持ち歩きにくいということもあり)半年くらい積読していた、、ようやく読みました! 鳥の本を鳥のカバーしながら読んだ。 こんなふうに生きていきたいと思える、理想の生活が詰まっていた。 家族ではなくても、家族ではないからこそ、近くで助け合うことができるのかもしれない。 誰かの助けになるようなこと、わたしにもできるかな。何か見つけたい、そういう気持ちになった。 榊原さんの、"娘(寛美ちゃん)に女の子らしいことを何も教えてあげられない"という悩みと、寛美ちゃんの、"そんなのべつにいい、りさちゃんとりっちゃんが助けてくれるから"、という、それぞれがお互いを想い合っているシーンにジーンときてしまった。必ずしも全てを親(家族)に求める必要はないんだよね。 そんなことはないといまならわかるけど、子どもだった当時、いまある場所はいつまでもあり続けるのであろうと思っていた。(地元の市民プール、家から一番近くにあったセブンイレブンなど。)その場所がなくなり、そこにあったという事実がその場所を知っている人たちの記憶の中にしかないというのは本当に不思議な感覚。あんなに鮮明だったのに。 母校(高校)も合併してなくなってしまうことが決まったし、なくならないと断言できる場所・ものってないんだよな。同じことが人に対しても言える。 子どものころはまさか、自分が生まれる前からあった場所がなくなるとは思わなかったし、まさか自分が生まれた後に新しく場所ができる(いわば後輩)なんて思いもしなかった。いまはもう後輩だらけ。 人生は長く、自分一人の面倒を見るだけでは持て余してしまうとわたしも思っていたから、藤沢先生の「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」という言葉に共感した。 今年の日記のどこかに同じようなこと書いたなぁと思って探したけどそんなことは書いてなかった。 (2025/12/29発見した!日記じゃなくて、『バッタを倒すぜ アフリカで』のブクログに書いていた!!) 津村さんのエッセイがきっかけで編み物始めたし、今回も将来のことを考え直すきっかけになった。 ヨウム(ネネ)目当てにジャケ買いして、こんなに素敵なお話に巡り会えて、嬉しい。ネネの周りで頑張る人たちの姿がかっこよかった。でももちろん、ヨウム飼いたい。
2投稿日: 2025.11.12
powered by ブクログとても良かった! 二日間で読み切ったけれど、読後、心が丸くあったかくなった。 最初の章でお母さんが学校にやってきたときには、「頑張るんだ」と心で叫んだ。
1投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログ本屋大賞ノミネート作。 18歳と8歳で母親の元から離れることになった姉と妹。 蕎麦屋の給仕と鳥の世話少々、という変わった募集に就職先として決まり、そこからヨウムのネネと様々な人々との30年、40年を描いている作品。 ほのぼのとしただけの物語かと思いきや、少女たちの境遇はかなりハードな所から始まる。 それでも、ネネや周囲の人に恵まれて人生を過ごして行く。 出て来る人が優しくてこの人たちに出会わなければ皆どうなっていたんだろうな、と思うことばかりだった。 何時かの終わりは予感させられたものの、決して哀しい終わりじゃなくてとても良かった。 美味しいお蕎麦が食べたくなります。
1投稿日: 2025.11.07
powered by ブクログ居場所のなかった子供たちが、それぞれの居場所を見つけ、そしてそれを同じような思いを抱えている人達に繋いで行く温かい話だった。ヨウムのネネを中心に話は淡々と進んでいくのだが、少し長くて途中飽きてしまったので星3。
1投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
津村記久子さん好き~ はじめは本の厚さ(3センチ485ページ!) にビビりながら、しかし読み始めると止まらない 恵まれない家庭(親)にも負けず 18で自立し妹も養いながらしっかりと生きていく姉妹 ネネはしゃべるヨウムのことでした 親には恵まれなかったけど移転先で出会う人たちは暖かい人ばかりで、 成長してから同じような子供に向ける優しさに温かい気持ちにさせられ、 何度も泣きそうに 毎日新聞で2021年7月1日~2022年7月8日まで連載されていたそうです
1投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログ登場人物が様々な困難に立ち向かう中、終始穏やかな空気が流れていた。ネネを含む、丁寧な人間関係を思い出させてくれた。
0投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
★★★★☆星4【心の栄養】となる読書。最近はこういうさりげない日常の中の幸せに感動させられる。序盤に出てきた理佐と律の母親の許せない行為に対してイライラしました。またこういう親かと。負の連鎖を断ち切るように、理佐は逞しく強く律は賢く周りの人に愛され助けられて成長。周りの人の行為に感謝の気持ちを持ち、また自分が誰か困っている人の助けになろうとすることで良い循環が生まれる世界。自分は周りの人の良心で生きている。誰かに親切にしないと長い人生は退屈なものです。じんわり泣けた。
2投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久々に単行本で480Pと長めの話しでしたが、最後まで飽きずに読めました。 特に大きな事件や問題が起こる訳ではなく、ただ淡々と日常に起きている身の回りの困難を、周りの人達の優しさで、みんなで乗り越えていく40年の人生のお話しだったと思いました。 私達の身の回りでも起こっているだろう、シングル家庭の大変さに着目して、優しさの連鎖と言いますか、もらった優しさのリレーと言いますか、無意識ではなく、意識的に関わっていくことで、みんなで協力してその問題に取り組んでいく。その中で、自然とヨウムのネネの周りに集まって出来た関係性。 「自分の子供でもない限り、人間はそこにいる子供を大人になるまで見届けられると思って関わるわけではない。そういうことができた自分は幸福なのかもしれないな」とゆうところで、この本を40年とゆう長さで書かれた意味が分かる気がしました。 読み終わった時に、帯にもある通り「自分はおそらく、これまでに出会ったあらゆる人々の良心でできあがっている」とゆうのがこの本の全てだと思いました。
4投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログ理佐と律の姉妹の生きざま。1981年から10年ごと、2021年のエピローグまで。 ネネは、鳥のヨウム。モノマネが得意で、おしゃべりをする。記憶力もあって、学習する。失敗に気付いて慌てたり焦ったりすることも。賢くて、でも、嘘や騙したりってことはない。 心が洗われる気がした。誠実に丁寧に生きていると良いことがある。周囲の人と良い関係が築ける。
1投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一つの文章が長くて少し読みにくい部分があったが、理佐の頑張る姿に応援したくなった。聡の理佐への告白が良かった。全体を通して主役であるネネがいい味出してる。
0投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログ老い先が気になる物語! 初めは姉妹の環境やエピソードに気持ちが持っていかれるも、姉妹を取り巻く人たちに混ざったかのような錯覚が。 この勢いで行くとネネヤバいのでは?とハラハラしながら読み続けることになる。 ページ数あるも、あっという間に読み終えた読みやすさも良き。 ただ、最後の10年この人視点なの??と若干切なくなってしまった。もう少し思い入れしてる人物視点で締めて欲しかった!
0投稿日: 2025.10.23
powered by ブクログ目次が10年ごとになっていたから、長い物語になるだろうとは思っていたけど、最終章のページを開く時と読後は、登場人物達が愛おしすぎて、感無量だった。 理佐と律姉妹とヨウムのネネを中心に物語は進む。 毒親の元を離れて蕎麦屋で働きながら妹の面倒を見るなんて、過酷な環境なのに、ネネのユニークな描写と町の住人たちの温かさで、読者として救われた。 ベタベタした優しさではなくて、サラッとした当たり前の優しさを随所に感じることができた。初めて読む作家さんだけど、人との距離感の保ち方が好き。他の作品でもそうなのかな?読んでみたいと思う。 人生、出会いと別れは必然。その中でネネの存在はいいアクセントになっていた。 日常生活で会話する人間以外の生き物って思い浮かばないけれども、ヨウムがいた!
36投稿日: 2025.10.23
powered by ブクログあたたかくて優しい物語でした。何か事件があるわけではなく、人と人との繋がりの大切さを感じられました。
1投稿日: 2025.10.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これは「姉と妹」だから成り立った話だよなぁとつくづく思う。他の組み合わせだったらおそらくもっと早くふたりだけの生活は終了しただろう。 まわりの大人たちも、おしつけがましくなく見守っている感じが大変好ましく、特に律の担任の藤沢先生が毅然としていて愛情深く印象的だった。 姉の理佐と後に夫となる聡が少しずつ距離を縮めていく様子、特に第二話のラストは本当に美しかった。 家族でなくても、自分以外のひとの良心によって自分が形成されていく、というテーマを信じたくなる作品だった。
3投稿日: 2025.10.20
powered by ブクログきみが近くにいると、自分はたぶん勇気を持つことができる。報われないことを恐れなくて済んで、自分がそうしていたいだけ誠実でいられる。 誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ。 自分は元から持っているものはたぶん何もなくて、そうやって出会った人が分けてくれたいい部分で自分はたぶん生きてる。
1投稿日: 2025.10.16
powered by ブクログaudibleにて読了。 長かった…でも爽やかな気持ち。 進学の道を閉ざされた挙句幼い妹まで危害を加える親の役割を放棄した母親(とその男)から守る為、姉妹が2人で家を出るところから始まる物語だったが、かなりハードな環境にも関わらずずっと暖かく優しい空気が流れていてお陰で読み続ける事ができた。 いろいろ人との出会いが全て繋がって、引き継がれていく様が見事。その全てがヨウムのネネが絡んでいる。 惜しいのは律の初恋?あれ、いる? あと自分は洋画洋楽に疎いせいか、出てくる曲名の殆どがわからなかった。重要なキーとなる映画『グロリア』も残念ながら知らなかった(涙)こういう昭和平成の話だとあーそうそう懐かしいってなるはずなのに出てくるアイテムに馴染みがないのでその感覚があまりなかったのがある意味不思議だった。
1投稿日: 2025.10.14
powered by ブクログ姉の結婚のときには、相手の家族の事件絡みで何かしらドラマがあったはず。そこは書いて欲しかった。 一緒に何十年も過ごせる動物はそうそういない。いつの思い出にもネネがいることが愛おしい。ただ、いくら頭のいいヨウムと言っても、意味の通る会話はできないのではないかと思う。ネネとの会話は少し盛りすぎな感じがした。 ところどころ、すんなり一文が入って来ないことがあり戻って読み返した。主語がわかりにくいというか。 全体的にゆったりと丁寧に描写され、初めの方は懐かしい田舎の風景が浮かんだ。SNSの刺激に慣れているような日々に心地の良い本だった。
6投稿日: 2025.10.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
うーん、 けっこう大変な人生なのに 淡々としてるんだよな。 小説読む時は心が動くことを楽しみにしてるんだけど、 描写が淡白であまり心が動かなかった。 登場人物が多い割に、1人1人のエピソードがうすいからかな。 誰の視点で語られてるのか頭の切り替えが必要だった。 1人1人のキャラクターの特徴が掴みきれず、 東日本大震災やコロナにど時事ネタも満載。 いきなり律の恋愛が入ってきたのもクエスチョンだった。 理不尽な大人にもっと怒ってもいいし、 一方でなぜ大人たちは律やりさわや1人の人として接するようなおおらかさのようなものを持っていたのか。 いまいちピンとこなかった。
0投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログ毒親から離れ、蕎麦屋で働く姉とその妹と蕎麦を挽く水車小屋に住むヨウムのネネを巡る物語。 じんわりと心が暖かくなるような小説でした。初めの頃の、姉妹の母と婚約者の様子は本当に腹が立ったし、特に妹の律への仕打ちは胸が痛かったです。結果的にみんな、どこかで傷つけられたせいで、足るを知るというか、今ある環境や周囲の人たちに感謝して幸せを感じていて、人ってすごいなと思いました。ただその過程でとても傷ついたことは事実で、自分も、子どもや、家族や、友達や、周囲の人に何ができるのか考えさせられました。ネネ、いいなぁ。なんだか鳥とは思えず、1人の登場人物として読みました。
0投稿日: 2025.10.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み終えた後、装丁を見直してもう一度泣くっていうのは初めての経験でした。 一人の女性(と周囲の人たちと鳥)の40年間を描いた作品。小説として、特に大きな波乱が起きるわけではないけど、怒ったり笑ったり泣いたりして、人生ってそうやってひたすらに淡々と続いていくよなぁって。小説というより、本当に「人生」だった。 ささやかでも自分なりの幸せを感じながら日々を紡いでいくことができる、そのこと自体が恵まれてるなぁ有難いなぁと改めて感じることができた。 「自分はおそらく、これまでに出会ったあらゆる人々の良心でできあがっている」 私は、人は一人じゃ生きていけないと実感として常々思っていて、この物語はそんな人と人や、生物や自然との繋がりの尊さを改めて気づかせてくれる温かいお話でした。 特に好きだった台詞。 「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」 まじでこれや。長いからね、人生。 日々より良く在りたいものです。
0投稿日: 2025.10.10
powered by ブクログ年の離れた姉妹、理佐と律を中心とした長編小説。 物語は5話に分かれており、それぞれ10年の間隔があいている。1話では18歳と8歳だった理佐と律も5話(エピローグ)では58歳と48歳になっており、大河小説といった趣があった。 圧巻は第1話だと思う。理佐の決意にはただただ驚嘆するしかなかった。まだまだ序盤にもかかわらず、姉妹、特に姉には幸せになってほしいと願う。 全話を通して、何かしら困難を抱えた人たちが登場し、周りの人たちの親切や思いやりに支えられてって話が続く。 津村紀久子さんの作品にしては、毒を吐く人もおらず、登場人物はみな良い人たちばかりだ。 子どもの頃、シニカルでエキセントリックだった律に期待したのだが、思いの外常識的で普通の人に育ったような気がする。 優しい人ばかりという話は普通ならばなかなか入り込めないのだが、丁寧に描かれた第1話のおかげで素直に読み進めることができた。 「ミュージック・ブレス・ユー!!」の作者だけあって、やたらと音楽が、しかも結構幅広い年代の音楽が登場するのがうれしい。バトルスはこの小説で初めて知りました。
21投稿日: 2025.10.09
powered by ブクログ鳥を4羽飼ってるからやっぱりネネが出てくるだけで癒される 夜は家に連れて帰れんかね?ってずっと思ってたw
6投稿日: 2025.09.26
powered by ブクログ熱中することは無いけど、人の温かさを感じる話。 「自分が元から持っているものはたぶん何も無くて、そうやって出会った人が分けてくれたいい部分で私は生きてるって。だから誰かの役に立ちたいと思うことは、初めから何でも持っている人が持っている自由からしたら制約に見えたりするのかもしれない。けれども、そのことは自分に道みたいなものを示してくれたし、幸せな事だと思います。」 この言葉がほんとに好き。
5投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログ読み終わったあと心がじんわり温かくなって、誰かに優しくしたいと思える本。 理佐が自身の不遇を嘆くことなく、幼い妹を連れて懸命に生きている姿を見て綺麗だと思った。 温かい人に囲まれて、妹の律は思いやりに溢れる人に育っていたけど、理佐の勇気と根気があったからこそ、それを応援したい人がどんどん増えていったんだろうと思う。
4投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログ485ページ 1800円 2025年9月14日〜9月21日 10年ごとに章立てされていて、だんだん成長していく姉妹とその周りの人々、そしてヨウムのネネ。40年の月日が描かれているので、ネネの老後が心配だったけれど、終わり方もほんわかしていて安心した。人はたくさんの人に支えられて生きているし、自分でも誰かを支えたいという思いもあることに気付かされた。
8投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログ長い期間かけて、少しづつ読んで読了しました。 一気に読むものではなく、少しづつ読んでいく方が心地よかったです。 人の優しさ、温かさ、信頼、信用が感じられました。 読了後は、なんだかホッとした気分です。 自分もこんな優しい空間の中にいてみたいと羨ましく思います。 心に残った言葉 『誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ』 また、何年後かにこの世界に飛び込みもう一度読もうと思いたい一作でした。
1投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログ子供たちを顧みない母親のもとから飛び出し、18歳と8歳の姉妹だけで暮らし始める理佐と律。全く新しい場所で何もないところから始めなければならなかった二人の暮らしを淡々と描いている。 なかなかに大変な環境での暮らしではあっても、二人はきちんと生活基盤を築いていくことができ、口が達者なヨウムのネネを中心に、概ね平和に過ごし、ドラマチックなことは起こらない。 しかし妹の律は終盤、自分の人生は周りの人たちの善意で出来上がっているのだとはっきりと自覚している。ごく普通の人たちの何気ない善意が誰かを助けることもあるのだということが大げさでなく、やっぱり何気ない調子で描かれているのがいい。
1投稿日: 2025.09.14
powered by ブクログ姉妹の40年間を描いていて、その中に色んな人との出会いがあって、色んな考えを経て、本当にやりたかったことに出会い、というお話。 こんなに長編の小説を読むのは久々だったこともあり、終盤は集中力が少し途絶えてぐだってしまった けれど心温まる素敵な小説でした!
3投稿日: 2025.09.13
powered by ブクログ会社の先輩に勧められて読み始めました。 虐待系の導入で感情移入しやすかった。 姉妹の生活と、周りの人たち、そしてヨウムのネネを含めて常に温かく優しい日常を送る物語。 ただ単に素敵で幸せで。そんなお話し。 10年単位で物語が推移し、子どもだった姉妹も大人になり時間の経つ早さを感じた。その時々の心情や出会いと別れもあり、自分の人生もどうなるんだろうと考えながら読めた。 本当に優しい人や、多感な人たちは読んでて幸せな気持ちになること間違いなし1冊だと感じた。
1投稿日: 2025.09.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
藤沢先生の、 「誰かに親切にしなきゃ人生は長くて退屈なもんですよ」が印象的だった。 誰かに親切にするのって気恥ずかしかったり、大きなお世話だったらどうしようとか考えてしまうけど自分のためにと思えば案外あっさりと片付く問題なのかもと思えた。 姉妹が浪子さんや杉子さんの良心に支えられたように、それが研司たちにも注がれていく。誰もが誰かの良心に生かされているんだなと思った。 理佐と聡にしても研司にしても愛の告白のようなだいそれた言葉はないんだけど、次の章で結婚してたり、子供がいたり、大きなイベントをあえて描いてないのかな、 理佐がやけに聡の所在を気にしたり、自分のことを話したりなんとなく匂わせる感じに留めているのが好きだった。それに気づきつつも決して茶化したりしない理佐と律の関係も心地よかった。
1投稿日: 2025.09.12
powered by ブクログ主人公の名前が自分と姉と同じという親近感から嬉しくなり、どんどん読み進めました。登場人物がみな味があってこの世界で暮らしている気持ちになりました。久しぶりにほっこりとしました。また、みんなに会いたいな、という感じ。
0投稿日: 2025.09.11
powered by ブクログ優しさが連鎖して誰かが救われ、救われた人がまた誰を助ける。優しさのバトンが静かに受け渡されていく様子が穏やかに描かれる作品。
1投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログハラハラしたりドキドキしたりしないけど、とても心地よく穏やかな気持ちになる物語でした。 その中心にいるのは間違いなくネネであり、水車小屋にちゃんといてみんなを見守ってくれている、その安心感で物語が進んでいきます。なんとなく先が気になって次は?その次は?と読みたくなります! 自分のことばかり考える人が増えてきた昨今、周りの人たちへの感謝を忘れずに、それを他の人たちへお返しする優しいリレーが続くと少しは世の中が穏やかになるのではないでしょうか? そういうことを考えたり願いたくなる楽しい時間でした。
2投稿日: 2025.09.06
powered by ブクログちょっとファンタジーの世界観が入った癒し感のある面白い小説でした。まだ行ったこともない町での姉妹の成長のストーリーがうまく描かれていました。
3投稿日: 2025.09.05
powered by ブクログ予約して何ヶ月か待って手に取った時は分厚すぎて読めるかなあって思った。 18歳の理佐と8歳の律の姉妹が、2人で知らない土地で新しい生活をスタートする話。 冷蔵庫もない部屋は現代では考えられないけれど、理佐が働き始めた蕎麦屋の夫婦がいい人たちすぎて母親から思い切って独立して良かったと思った。 小学生の律ちゃんがいい子すぎて、、人生何周目?と言うくらい落ち着いていて感心してしまった。 2人の半生がこの分厚いページにぎゅっと詰まっていて、いろんな人たちと出会い、時には別れもあって親切な2人だから素敵な人たちに恵まれていたんだなあと思う。 理佐は聡との出会いは本当に運命的だと思う ネネが律とずっと仲良しでいてくれて良かった!‼︎ 最後までネネがいなくなったら律はどうなるんだろとハラハラしながら読み進めてた。 理佐と律は自分たちがされた親切を、生涯かけて周りやこれから出会う人たちに返していくんだろうな 律は結婚せずに自習室を運営しはじめたのも、居場所がない子供たちを救うため 自分の子供時代孤独を読書で埋めていた時間を減らしてあげるためだと思うけれど 律にも自分の幸せを掴んで欲しかったと思う 40年姉妹の人生を読んで 周りの人たちとの関係性が素敵で、私もそんな人生を送りたいと思った
0投稿日: 2025.09.05
powered by ブクログしゃべるヨウムのネネが、不思議で優しいエッセンスになってる。大変な境遇であるはずの登場人物たちが互いに見守り、手を伸ばし、手を取り、暖かく連鎖していくのが良かった。本の中で40年経過するけど、ふ、っと時が経つ感じまで柔らかい。あとお蕎麦めっちゃ食べたくなる
0投稿日: 2025.09.05
powered by ブクログずっとずーっと、変わらなければいい。 みんな元気で、この話も、終わってくれれば、いい。 ...と、そんな風に思っていた。でも、時は必ず流れて、引き継がれて、繋がっていくんだと、思った。 今まで、誰かが自分を生かしてくれていて、今度は、自分が誰かの手助けをしていく番なんだ。 ちょっとおこがましいけど、これからは、そんな自分になりたいな。
0投稿日: 2025.09.05
powered by ブクログたくさんの素敵な出会いが描かれているけれど、同時に寂しい別れも多い。切なくて胸が苦しい。 煩わしさや別れの寂しさが嫌で地縁や血縁の少ない人生を送ってきたけれど、この本を読むと少し後悔する。もう少し人との縁のある生活をしてみたいな。できるかわからないけれど。
7投稿日: 2025.09.04
powered by ブクログスペクタクルは起こらないのに 続きをどんどん読みたくなる。 アレルギーの描写とかコーラスと手芸の関係とかとてもリアルで、おそらく私が詳しくない部分の話もリアルなんだろう。でもとても上品で心地よく。 素晴らしい小説だった。
1投稿日: 2025.09.02
powered by ブクログ長いお話だったけど ちっともそれを感じなかった 確かにネネのお話でした ネネを取り巻く人達の 暖かいお話でした 最後まで生きていてくれてありがとう
0投稿日: 2025.09.02
powered by ブクログ「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」 静かに、ときに波立ちながら、出逢い、分かれていく。 1981年から2021年まで、断片的ながら連綿と紡がれる、姉妹とヨウムのネネ、それを取り巻く人たちの物語。 読み進めるごとに、登場人物たちを好きになっていく。これ以上好きになると読み終わったときの喪失感が怖い、と思いつつ、嫌いにもなりたくない。 感情は、厄介。 冒頭に書いたある登場人物の言葉、自分の人生にとって、これがすべてに近い。 偽善、欺瞞と言われようとも、何度思い直しても、やっぱりそう。 読後の喪失感は苦しいけど、読んでよかった。
8投稿日: 2025.09.02
powered by ブクログ心温まるお話だった。ネネが人をつなぎ、人がまた次の人へと優しさを渡しているようでこんな環境が築けたら生きやすいのになと思った。 今だれもが自分のことで精一杯で、子供にそのしわ寄せがきているのではと思ってしまう。ネネのような存在がいてくれたらと思った。
0投稿日: 2025.09.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
175 ほんわかした気持ちになりたい 喋るオウムと思ったがヨウムだった。 ヨウムはオムとは違うもので飼うのも大変。 最短で20年、最長で50~60年と寿命は長い。 ネネはりっちゃんと仲良しで知っちゃんとネネとの交流がある人とのかかわりが増えていく。 一気にきくのは無理があると思う。 年代ごとにりっちゃんの成長を楽しみながら聴くともっと楽しめたかなと思った。 疲れた、やっと聞き終わったと思ってしまう。 続きがあれば聞いてみたいがゆっくりと成長を味わって余裕をもってききたい
1投稿日: 2025.08.28
powered by ブクログ************************************************ 理佐と律は母親から逃げ、山あいのそば屋に身を寄せる。 ヨウムのネネと共に水車小屋で働き新しい生活を始める。 1981年〜2021年の間の成長と出会いと別れを描く物語。 ネネは言葉を真似て人を和ませ、年月を通し姉妹を見守る。 ************************************************ ネネと人々との四十年間を描いた長編作品。 本屋大賞!大絶賛!高評価!の作品ですが、 ごめんなさい私の感受性が乏しいばかりに、 どうしても消火不良気味で終わりました… 北澤平祐さんの装画に強く惹かれ読み始めたけれど なんだか長くて退屈…文章もいまいち入ってこない… 第一章は毒親との関係性や折り合いの付け方、決意、 苦しい内容ではあったものの読み応えはあったけれど、 それ以降が特に何もなく、山場もなく、始終凪の状態。 聡のところは少しドキドキしたけど、それくらいかな。 研司に至っては割と衝撃的な出会いだったと思うのに、 その後がぼやけて特に印象に残らず。 とても狭い世界での狭い人間関係での穏やかな話なので 正直、朝ドラとかで長く見守り続けたい物語ではあった。 毎日新聞で一年間掲載された連載小説だったとのことで、 少しずつ読み進めていくにはほっこりして良かったかも。 「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」 藤沢先生が律に言ったこの台詞は、胸にくるものがあった。 最後の方でネネを野生に返そうとする?描写があったけど、 なんかそれはそれで勝手じゃない?と思った。 なんだか腑に落ちない部分がちらほらあった。 ウムムム。 ちなみにヨウム自体にはめちゃくちゃ興味があり(鳥好き)、 五歳児くらいの頭脳を持つ!?五十年生きる!?と驚き、 思わず値段を検索してしまった。 こんなに優しくて穏やかな物語を★2にするのは 自分の人間性が疑われそうなので、3にしました。笑
12投稿日: 2025.08.20
powered by ブクログ心温まるのどかなストーリー。自然の中で大切な人に囲まれてのんびりと暮らす。これも一つの幸せの形。こんな老後が過ごせると良いな
2投稿日: 2025.08.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初はなかなか気乗りしない感じの本でした。 ネグレクトのような虐待を受けている妹と家を出て姉と二人で田舎で暮らす話というイメージで面白味をあまり感じられなかった。 水車小屋のネネが出てきてもそれはあまり変わらず。 一番ネックになっていたのが主語が分かりづらく、誰のセリフなのかが分かりづらい書き方になっていて、更に装飾語がどの言葉にかかっているのかが分かりづらい文体で、正直読みづらい。 編集者はちゃんと仕事をしているのか?と思いました。 もっとリズムよく読ませてくれ。それが編集者の仕事だろ?とも思いました。 ただ、聡が登場したあたりから物語の面白味が増して、姉の理佐や妹の律、ヨウムのネネに至るまで興味が出ました。 更に中学生の研司が出てきてまた物語は一変。 それぞれの章の主人公によって面白味が変わる作品なんだと感じました。 後半は正直苦しかったですが、律の頭の中で考えていることや行動を見ていて、共感できることや自分には出来ないなと思うこともたくさん出てきて、最後は意地で読んだような感じ。 何せ480ページ以上もある小説ですから ただ、セコセコと貯金に走らず、快楽に走らずに正しいと思ったことや人を助けたいと思ったことをセッセとやる姿はとても羨ましく、自分もこんな生き方が出来ればきっと幸せなんだろうなと思った。
2投稿日: 2025.08.18
powered by ブクログ初めましての作家さんでした。 初めての作家さんの作品だと、やはりどこが構えてしまいますが、今回はページ数があるのにとても読みやすかったですし、所々挿絵があるので癒されました。 物語の主な登場人物は、山下理沙と律の姉妹。 2人が18歳と8歳の年齢から始まります。 そして、10年毎に章が変わっていきます。 母親と3人で暮らしていたけど、母親に恋人が出来て短大進学のお金を使われて入学が出来なくなった理沙。 母親の恋人に不当な扱いをされる律。 2人で家を出て生活を始めるところから物語は綴られます。 生活の拠点を決めた場所では、当然のように心配もされるし疑いもされる。また、好奇の目でも見られる。 でも、支えてくれる人がたくさん出来て、その様子はとても温かい気持ちにさせてくれました。 また、私に心変わりをさせてくれました。 私は将来年金が受け取れるようになったら、人との関わりはしんどいので積極的にするのはやめようと考えていましたが、この作品を読むと色んな人と関わるのは大切なことで、素敵なことなんだなと思えてきました。 助け合い、支え合っていく関係を築くのは、相手が誰でも良いということではないと思うけれど、年齢を重ねてもそういう関係を築けるように自分磨き!?はしたほうが良いな〜と思いました。 あと、水車小屋の「ネネ」 可愛かったですね(≧▽≦)
31投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログ絵本みたいに可愛いのにめっちゃ分厚い。 ちぐはぐな感じがする。 最初に受けた印象です。 18歳と10歳で生きる、訳あり姉妹の人生が10年毎に描かれます。 良質なドラマをゆったりと見ている感覚でした。 にくいな〜と思ったのが、各章の終わり方。 えっこの先が知りたいんやけど⁉︎と思わせる潔さ。 土壌は固めたので心配なさらず。 色々想像してみてね。と言われている様でした。 回想として語られるものの、その潔さは美しいとすら思いました。 でもやっぱり長いかな。 すっきり読みやすい文章、と思わなかったのが個人的には惜しいところです。
22投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログ10年、20年…とどの時代にも愛に溢れていて素敵なお話だった。人と人との繋がりが希薄になった現代においてこういった繋がりがあることは羨ましくもある。 水車小屋のネネがその繋がりの間に必ず存在していて、皆んながネネを愛している姿を思い描くとそれだけで何故だか涙が出そうになった。
2投稿日: 2025.08.15
