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滅びの前のシャングリラ
滅びの前のシャングリラ
凪良ゆう/中央公論新社
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総合評価

380件)
4.1
123
161
74
10
0
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    1ヶ月後、小惑星が衝突し、地球は滅びる。 設定としては目新しくはない。(伊坂幸太郎の終末のフールが思い浮かんだ) あと1ヶ月で世界が滅びるとあって、作中は世紀末感が漂っている。 荒れ果てていく地球で、生きていく家族の物語という感じか? 4人の視点で描かれている作品。いじめられっ子の高校生。 半グレで自分の暴力性を抑えきれずに生きてきた40代。 女手ひとつで息子を育ててきた母。 日本最後の歌姫LOCO。  前情報なく読んだので、2つ目の短編読んで、あ、繋がんのねとなった。展開はハラハラもあるし、サクサク読めた。

    4
    投稿日: 2024.03.16
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    あまりにあっという間に過ぎてゆく描写がスラスラと読み進めてしまう。主人公が入れ替わり「ぼく」と「わたし」の地球が滅びるまでの行動や思考が興味を引いた。 私ならどうするだろうと時々思いながら読んだけど、当時は未知のウイルスでパンデミックになった世界を想像出来た人は居ないだろうから、きっと想像を遥かに超える現実なんだろうな。 なかなか感情移入しにくい内容と人物だけど、私は静香さんが好き。

    8
    投稿日: 2024.03.16
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    ほんまに有りそうな話。地球が滅びるとわかった時の人の行動が興味深い。 自分ならどうなるかが想像出来ない。

    3
    投稿日: 2024.03.16
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    凪良ゆうさん著『滅びの前のシャングリラ』の概要と感想になります。 『ぼく』から始まり、『あたし』で終わる物語 地球に小惑星が衝突すると世界中で話題となり、世界は日に日に混沌へ包まれていった。『ぼく』こと江那友樹は幼き日に出会った藤森さんに恋をして、高校生になっても美人な藤森さんを追いかけて東京へと旅をする。終末が近づく旅の中で江那や藤森、そして多くの人たちは最期の時まで幸せを探し求めていく。 感想です。 終末というと伊坂幸太郎さんの『終末のフール』が浮かびますが、本作は宮野優さんの『トゥモロー・ネヴァー・ノウズ』に近い印象を私は受けました。ディストピアだけれども小さな希望を抱いて最期まで生きようとする人々の姿、凪良ゆうさんらしい青春の描き方は世界観に浸りつつも最期の続きを求めてしまいますね。『汝、星の如く』は読みかけですが本作は様々な感情に共感できて好みでした!!

    85
    投稿日: 2024.03.15
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    ひと月後に地球が滅亡する世界で 最期のときまでを過ごす人たちの話。 普通に生活しようとする人、取り乱す人。 襲う人に奪われる人。 最期に、やりたかったことを果たそうとする人。などなど。 印象的だったのはどんな風に生きてきた人たちも それぞれの「納得の仕方」を見つけること。 怖くても、信じられなくても、共感されなくても それぞれの胸のうちで折り合いをつけていく姿。 この「ひと月」というのが絶望するには長く 前向きになるには短い期間に感じる。 私が購入した文庫本には ねえ神さま、どうか、薔薇色の未来がどこかにあるのだと信じさせて。 という作中の言葉が書かれたしおりが挟まっていた。 裏には元気のない一輪の薔薇の絵。 滅びゆく世界で、何となくの希望を祈る気持ちのようで何度も眺めてしまう。

    38
    投稿日: 2024.03.15
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    それぞれの背景、心情が丁寧に書かれていてつい読み入った。 人類滅亡と宣言された時の、人や社会が混沌していく描写には暗い気分にもなったが、それでも人の縁や温かさを感じるストーリーだった。 登場人物の中で、お母さんが好きという人は多いはず。

    4
    投稿日: 2024.03.14
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    お母さんのキャラがとっても好き!! 残された時間がわずかって分かったら、自分は どう過ごすか深く考えさせられた。

    3
    投稿日: 2024.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あらすじを読んで、全然違う立場の人間がそれぞれ滅亡の日に何をするのか……て話かと思ったら、実はそれぞれ繋がってたのは面白かった。 最期の日だからこそ巡り会って、きっとそのまま人生を歩んでいたら一生交わらなかったであろう縁が儚く綺麗だなと感じた。 ''人類滅亡''というテーマだからこそ重く、想像がつきにくいものだから、個人的には余りのめりの込むことは出来なかったけど、巻末の雪絵ちゃんの物語は切なく、複雑な心境にすこし共感した。兄弟姉妹がいる人は少なくとも感情移入できるんじゃないかな。

    3
    投稿日: 2024.03.12
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    『1ヶ月後、小惑星が衝突し、地球は滅びる。』 その状況下でパニックになる人々。 小太りでいじめられっ子の友樹。 本当の親を探して、東京へ向かう雪絵。 人を殺してしまった信士。 恋人から逃げてしまった静香。 雪絵が好きなアーティスト・Loco。 それぞれが死へのカウントダウンに向けて、本当に自分のやりたかったこと、大切なものを見つめ直すことに。 暴動や略奪が起こって秩序は崩壊。 街は壊滅状態… 自分館をまず守るために非情にならなければならない状態。 誰もがそうなるだろう、まずは我が身を守らなければと。 そして、何が大切か、大切なものに気づき、向き合えたことはよかった。 信士、静香、友樹、雪絵が最後には家族に見えたなんて、荒廃の中にほのぼのとした灯をみたようで。 Locoは倖田來未で、くじらはあいみょんをイメージしてしまった… 『あと1ヶ月で地球が滅びる』 どうするだろう… 自分と自分の周りを守って、その日が来るのを待つのだろうか⁇ じたばたしてもしょうがないと開きなおるんだろう、きっと。家族の手前… そんな日が来ても慌てないように、日頃から大切な物としっかり向き合わなければと、考えさせられた。

    24
    投稿日: 2024.03.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    世界滅亡までの1ヶ月を様々な登場人物の目線で語られた物語。 序盤の絶望感、人々が壊れていく不安感はかなり没入して読んだけれど、慣れたのか中盤から飽きてきてしまった。 ぽっちゃり男の子が憧れの美少女とくっつくくだりも、なんだかできすぎというか…家族愛すら胡散臭く感じてしまった。 期待が大きかったせいか少し薄っぺらいというか…途中までのわくわく感はなくなってしまった感じ。

    3
    投稿日: 2024.03.10
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    世界が滅ぶ。そうなってはじめて、自分の大切なものを見返すような話。 もし世界が滅ぶ前に気づけていたら。そんな悲壮さがありながらも、最後を生きる彼らは強くて、しぶとくて、何よりかっこよかった。 最後の瞬間までやりたいと思う何かを、見つけられたら幸せだろうな。

    8
    投稿日: 2024.03.10
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    登場人物それぞれ、考えてることや経験したことが違うのに、どこかで繋がっていて面白かったです。 あとは、人類が滅びるとき、社会はこんな風になるのかなと想像させられる話でした。

    11
    投稿日: 2024.03.10
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    それぞれの登場人物の視点で、地球が滅びる残り1ヶ月の間の物語が描かれています。皆さんの感想にもあったのですが、今までの凪良さんの作品とはストリーなのかな?何かが異なっているように感じました。地球が滅びるまでの1ヶ月間を過ごす、それぞれの登場人物の暗い気持ちの描き方は

    3
    投稿日: 2024.03.09
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    読み終えて小説というより漫画や映画を見たような気分でした 日常が失われていく中で、主人公達が輝いていく様子をエンタメとして楽しめました

    4
    投稿日: 2024.03.09
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    「読んでいる」よりも「見ている」感覚に陥った作品だった。長編映画を一本観た後のような、読後感。 いじめられっ子の友樹が。誰にも言えない悩みを抱えた藤森さんが。一度暴力に別れた夫婦が。本当の自分を失った歌手が。 隕石衝突による人類滅亡という、どうしようもない状況に置かれて初めてそれぞれのシャングリラ(理想郷)に辿り着く。 何気ない日常では気づけなかった本当の自分を、皮肉にも確実な滅びを前にしてやっと見つけることができる。 作中では、本当の自分と生きていける時間は、たった1ヶ月。 今、リアルの自分は?と。思わず登場人物と自分を重ね合わせて、想像せずにはいられなかった。 自分に残された時間は誰も知ることができない。だからこそ、勇気をもって、本当の自分に歩み寄る必要があるのではないか。

    10
    投稿日: 2024.03.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    地球滅亡の終末モノ。 いくつかの物語が最後の場所まで辿り着く。 親父の物語が1番人間味があって楽しかったです。 SHIZUKAと再会してからの話は本当に良かったです。 好きな子が臨んだ場所まで送り届けた少年。 昔愛した女性と再会しその女性と家族を守りきる親父。 終末のライブ会場を作る集団と地球最後の歌姫。 これらが合わさって理想郷だったのだろうか。 それともそれぞれの1ヶ月自体もか。 読み応えのある作品でした。

    3
    投稿日: 2024.03.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    もうすぐ地球が滅びる その前にどう行動するか… 想像したくないけど本当にこんな混沌とした状況におちいるのかなぁ… 殺伐とした情景が思い浮かんで途中から読んでいてしんどかった

    4
    投稿日: 2024.03.09
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    こういうジャンルにしては割とぶっ飛んだ内容ではある気がするけど、読みやすかった。 人間の存在とか関わり方とか、色々考えさせられるけど少し明るくなれるような作品。

    2
    投稿日: 2024.03.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一ヶ月後、小惑星が衝突し、地球は滅びる。 そんな宣告の元、学校でいじめを受ける友樹目線から始まり、人を殺したヤクザの信士、そして恋人から逃げ出した静香、最後は歌姫の路子の視点で最期の時をどう過ごすのかを描いていく。 少ない登場人物をうまくまとめ上げており読みやすく、しかも、世界の終わりを受け入れる結末であって、さらに、世界がちゃんと滅びるのに衝撃を受けた作品だった。 価値観的には静香が、私たち幸せそうに見えるの?っと逆に問いかけるところが、最後になって幸せであったと感じられる一生を過ごせて羨ましいと思えた。

    38
    投稿日: 2024.03.04
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    あと1ヶ月で地球が滅びて死ぬと決まったら、私は一体何をして過ごすだろう。 なるべく幸せな時間を過ごしたいけれど、私にとって幸せとは何だろう? ずっとそれを考えながら読んだ。 絶望の中での希望、幸せ。愛とは?罪とは? あと1ヶ月となったら、お金や権力なんかは必要ない。必要なのは愛だけ。 今もいつまでとはわかってないけれど、いつか終わりは来るのだ。 明日大震災が来て終わるかもだし、事故に遭うかもだ。 難しいのは期限がわからないから。 でも期限がわかって正気でいられるか自信がない。

    15
    投稿日: 2024.03.03
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     「世界が終わるー」その絶望の中から小さな希望を見つけ、紡いでいく物語。わたしも「明日なんか来るな」「今すぐ地球なんか爆ぜろ」と思うことがあるけれど、本当に明日が来なかったら、私はどうするのだろうと思った。  絶望の世界から希望を見つけ、でも皮肉にもその希望は絶望に飲み込まれてしまう。あったかいけれど、なんだか残酷だなーと思ってしまった。でも、その絶望の中で見つけた希望は、日常よりずっと幸福であったことが救いだと感じた。  時折出てくる、小さな気持ちの変化、関係性や背景から生まれる想いに、涙し、心打たれた。

    8
    投稿日: 2024.03.02
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    終わりを前にして、果たしてどこまで理性的でいられるのだろう 絶対的な死を目の前にして、初めて生を謳歌できるのは、皮肉だけど真理な気もする 人間関係には、家族間だろうと適したタイミング、適した距離感というものがあって、この家族にはこの形が最良だったのかもしれない 絶望的なお話だけど、悲劇ではなかった。 と感じました

    8
    投稿日: 2024.03.02
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    初の凪良ゆう 世界が終わる中でも、幸せを見つけれる人は見つけれる。それはきっと、日常の中で無意識のうちに大切な人を作り上げているから。

    5
    投稿日: 2024.03.02
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    死を覚悟して初めて、生きていることを尊いと知る。 人はどうして、「明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ。」が出来ないのだろうと自分に重ねた。 既に死んだ者とこれから死にゆく者との二極化に分かれる世界を生きている者として眺めていた。 最期をどうやって迎えたいか考えた。 死ぬ気になればなんでもできるのかもしれない。 絶望に向かう中で、希望を与えてくれる力強い筆致が本当に素晴らしかった。

    5
    投稿日: 2024.03.02
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    滅びの日が近づいて世の中が混沌としていく中、小さなあたはたかさを見つけて行くような物語。平穏な当たり前の日々を気づかせてくれる。暴力を容認してしまうような描写は個人的にはうーんと思うけど、そこはフィクションだし、人それぞれだよなとは思う。

    8
    投稿日: 2024.03.02
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    ☆4 世界が滅亡するなら、自分ならどのように最期の時を過ごすのか…深く考えさせられました。 今まで読んだ凪良ゆうさんの作品とはまた違った雰囲気(殺伐とした場面が多く)だったので、慣れるまで少し時間がかかってしまったのですが、いつの間にかどんどん作品の世界に惹き込まれており、読んで良かったと思える作品でした。

    40
    投稿日: 2024.03.01
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    1ヶ月後、地球に隕石が衝突して、人間のほとんどは滅びると言われた世界の話。 男子高生、女子高生、元ヤンキー母、ヤバめな男と令和の歌姫の5人にスポットを当てて描かれてる。 いままで読んだ凪良さんの作品とはかなり作風が違ったけど、他の人に見せたくないような自分の暗い部分を書くのがやっぱりすごくうまい。 設定はフィクションの定番だけど、この5人の絡ませ方がいい。日常生活では受け入れられないことでも、1ヶ月後にはすべてが終わると思うと受け入れられることってあるんだろうな。それを違和感なく読者が受け入れられるのはさすがとしか言いようがない。 静香と路子のパートが特に好き。 1ヶ月後に地球が滅びると言われたら、それまでどこで誰と過ごしたいか。考えたときに最初に思い浮かんだ顔は、これからも大切にしなきゃいけない人だなと改めて感じた。

    24
    投稿日: 2024.03.01
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    人と人との心の距離の描写が絶妙で見事に惹き込まれました。最後まで目が離せなくて、気が付いたら読み終わってました。

    3
    投稿日: 2024.02.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。あーこの子どうなるんだろう?分からないまま終わり?と思っていた所に繋がっていく話。もし1ケ月後地球が滅びるなら自分ならどうするかな?こんな酷い状態になるのかな? なんだかんだ真面目な日本人は働き続けそうな気もする。本気では滅亡なんて信じない気がする。 私なら好きなことして、観たい物みて。会いたい人に会うかな。

    4
    投稿日: 2024.02.29
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    地球の滅亡と聞いて、どんなファンタジーと思ったら、さすが。一人一人に焦点を当てつつ話がつながっていくのが面白かった。みんなが未来をどうでもいいと思って自分の気持ちのままに生きる姿がよかった。

    2
    投稿日: 2024.02.28
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    隕石が地球にぶつかり、一か月後に人類が滅亡する世界で懸命に生きる いじめられっ子、その母親、ヤクザ、生い立ちを悩む女の子、歌手の女の子 ストーリーは面白く、突拍子もないということがなく変なリアリティがあるのも良かったけど、序盤文章がなかなか自分にハマらなかった。2回目を読んだらスムーズに読めるかも

    10
    投稿日: 2024.02.26
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    あと1ヶ月で世界が滅亡するなんて今は考えられないけれど、もし本当にそうなったら、自分はどうするだろうと思いながら読んだ。 好きなものを好きなだけ食べて、その日が来るまでのんびりしていたいけど、この本みたいに窃盗や殺人が横行して、静かに終わりを待つなんてきっと不可能なんだろう。人は追い詰められ、逃げ場がなくなってしまったら、自分を見失って、今まで良い人と言われてきた人でさえ、簡単に悪人になってしまうのかもしれない。最後にそんな人間の汚い本性を目の当たりにして死ぬのは、イヤだな。 読後、そんなことを考えた。

    9
    投稿日: 2024.02.25
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    地球が1ヶ月後に滅亡する。 学校で虐められてる少年、人を殺したヤクザ崩れ、昔DV彼氏から逃げた元ヤン女、孤高の歌姫。 絶望の中に生きる人々の姿を見つめることで、「上手く生きられなかった」4人は幸せを、生きる意味を見つけられるのか。 各章がそれぞれの物語になってて、全てが繋がったときあっーとなる、これは良い作品。

    8
    投稿日: 2024.02.24
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    滅亡するってわかってるからこそ、愛とか家族とか自分のこととか考えて、自分の人生のあり方みたいなものを見つめ直していくことができるのかなとかも思ってしまって、少し悲しさもありながらも、最後はそれぞれの幸せのかたちが詰まってて面白かった。 誰かにとっての普通は誰かにとっての夢だったり、 不平等な現実だったり、自分がどれだけ幸せな環境にいるのかを改めて認識したし、だからこそ、感謝して生きなきゃと思った。 もしも1ヶ月後に世界が滅びるとしたら私は家族と一緒にいたいと思うかな。

    5
    投稿日: 2024.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋大賞、2021年7位。 1カ月後に地球に隕石がぶつかり人類滅亡が避けられないことが判明。終末を迎える世界で高校生の男女とその家族、売れっ子ミュージシャンの生き様を描いた小説。 章ごとに視点の人物が変わる群像劇のスタイル。 青春恋愛小説好きの自分は前半の甘酸っぱい感じはとても良かった。美しい女性がきちんと表現されてる小説は好きなのです。 週末が近づいて荒廃した世界は美しくなく面白くなかった。 この作者は特殊な状況での人間の心理や行動をリアルにシミュレーションしていくのが上手と思うけど、淡々と終末の世界での人間の行動をシミュレーションしたものは人間の嫌な面が強調されて、嫌な気持ちになる。 まあ、そうかもねって感じだけど楽しくない。 やっぱ、どうせ終末を迎えるとしてももちょっと感動的なドラマが欲しかった。 話が大きすぎて消化しきれずドタバタ感で残りました。

    4
    投稿日: 2024.02.23
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    すごい惹きつけられて読みたい読みたいってなるけど最後がいまいち? まぁでも、地球が後1ヶ月で滅びるなら、こんな悲惨に状況になりかねんよな、自分が後1ヶ月で死ぬならなにするかな、私はライブに行こうとかそんなマインドにはならんかもw

    11
    投稿日: 2024.02.22
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    幸せとは何かを考えさせられた。ありふれた日常、わくわくする予定があること、無限の可能性に心躍らすこと。全ては未来が約束されているから成り立つことであり、全てが尊い。1ヶ月後に地球が滅ぶという壮大な話の中に、自分が共感できる部分が多くあり、現在に感謝することができた。 物語の中では、その状況になったからこそ生まれた幸せも描かれている。私なりの解釈としては、どのような状況においても行動と考え方次第で幸せはやってくるということだ。 全般的にすごく面白かったが、ヤクザと大阪弁の解像度が低いと感じた。話の本質には影響がない部分ではあるが気になってしまった。

    3
    投稿日: 2024.02.21
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    一ヶ月後に地球が滅びる。 自分だったらどうするかな。100%ありえない話じゃないからこそ凄く考えた。 冒頭すぐに殺人、暴力、略奪が始まる。 法律は、法が正しく機能する環境の元でしか意味が無い。滅亡を受け入れた人たちの生き様、死に様。 滅亡のその日、一緒に居たいと思う人がいることが幸せだ。

    7
    投稿日: 2024.02.19
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    感想 強制的に終わる。ルールなんて守れない。だから好きなように行きたい。会いたい人に会う。サヨナラを言いたい相手。そんな人がいる幸せ。

    5
    投稿日: 2024.02.19
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    すぐ読めた!面白かった! みんなキャラが良い 個人的にお母さんが好きでした。 伊坂幸太郎の終末のフールを思わす感じあったけど、今回は1ヶ月で滅びるから限界の中のストーリーだったのでスピード感あって読めたというところでしょうか。 花屋の話はチクリと胸が痛かったです。

    4
    投稿日: 2024.02.18
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    後1ヶ月で地球に小惑星が衝突する 学校でいじめを受けるが、好きな藤森さんを気にかけて、東京まで追いかける友樹 人を殺して昔、好きだった女の元に行くヤクザの信士 友樹を必死に守ろうとする母親の静香 人気を手にする代わりに、本当の自分と今の自分に苦しむ歌手のLOCO 最後のオマケに、優等生たけど、家族と自分の間で苦しむ藤森さん それぞれの立場て1ヶ月を迎えることになる。 地球が滅びるまて秩序立って生活できないことは小説を読むまでもなく想像てきるかもしれませんが、ルールという物語は如何に人間を強力にしばるのかと思う。 藤森さんを追いかける友樹の行動が、少年を少しずつ大人に変えていく。少年時代の成長は、好きな人ができることで変わっていくものなのだなと。 歌手のLOCOは成功者たからこそ、後は落ちるだけという怖さを分かっているのだと思う。地球が滅びることで、少なからず救われる人もいるのかも

    5
    投稿日: 2024.02.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1ヶ月後、地球に小惑星が衝突し、人類のほとんどが死んでしまう。 本当にそうなった場合、きっとこの作品の様な世の中になってしまうんだろう。 最初はいじめられている友樹のような子は実際にいて、リアルにそんな感情で日々を過ごしてあるんだろうと辛く暗い気持ちになったが、母親の静香は強く優しい人がいて良かったと思った。そんな中に地球滅亡のカンウントダウンが始まったが、その家族と友樹の好きな雪絵も無事に一緒に最後を迎えられて絶望の中でも光を感じる事が出来た。 もしも、実際にそんな事が起きたら、私も最後は自分の愛する人達と一緒に最後を迎えたい。

    10
    投稿日: 2024.02.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    地球が一ヶ月後に滅びることが決まったら、自分はどうするだろうか。 日本はどうなってしまうだろうか。 人間はどんな気持ちでその日を迎えるだろうか。 当たり前のように過ごす時間は辛いものなのに、生きていられる時間が残り少しだとわかると、幸せを感じるようになる。 覚悟を決めて生きている人間の心理描写が秀逸で面白かったです。 こんな状況なのに仕事をする。 人間って自分を自分でいさせてくれるものに縋りながら生きているんだなぁ。

    18
    投稿日: 2024.02.18
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    1ヶ月後に小惑星が衝突し、地球が滅亡する。 経済は回らなくなり、倫理や秩序は崩壊し、世界が荒廃してくいく中、4人の視点から語られます。世界が一変したことで、それぞれが行動を起こし、日常を送っていただけではあり得なかった気持ちの変化が起こります。 世界中が余命宣告を受けたとき、どうなるんだろうか。 自分ならどうするかを考えさせられます。 最期は一緒にいたい人といられたら幸せだなと思います。 隕石落下の日があっさりしている印象で、できれば4人の視点から描かれればよかったなと思います。

    15
    投稿日: 2024.02.18
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    最後の時、今際の際には、あなたはどうしたい。そう考えさせられる物語であった。人類滅亡直前の描写は、正にこの本に書かれていることが現実身となっていそうだ。 今際の際になって、生きたいと思うのは人間誰しも思うのではないのか、もう充分生きたし、やりたいこともやったから死んでも後悔なしと断定的に言える人はいるのだろうか。今際の際になって、生きる意味を見つけることだってある。とても皮肉なことだが。最後の時は誰と何をして過ごすかは今際の際にならないとわからない。

    5
    投稿日: 2024.02.17
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    終わりを目前にすると、人は急に、今まで要らなかったものですら、何もかも惜しくなるのだから、わがままだけれど愛しい。 私だったらどうしたいだろうか。

    33
    投稿日: 2024.02.17
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    最高でした。私は大好きです。 凪良ゆうさんの作品の中でいちばん好きです。 もっと早くに読んでおけば良かった。 登場人物の気持ちが変わっていく描写が良かったです。上手く感想を書けないのが悔しいです。私が下手くそな言葉で紹介しても意味が無いと思うのでとにかく読んで欲しい。 私は静香さんが好きです。

    9
    投稿日: 2024.02.17
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    最初はよく見るような話の流れで面白みに若干欠けていたが、「いまわのきわ」の章に入ってからの怒涛のラストは圧巻。 また、要所要所に世界が終わっていくなかだからこそ見つけた希望も書かれていて悲しくも美しい物語だった。

    4
    投稿日: 2024.02.17
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    1か月後に人類が滅亡する場合、最期に「何をしたい?」「誰といたい?」「何を食べたい?」というシンプルな質問について考えさせられる。 安全な日本ですら、無秩序で荒廃した社会になってしまう描写がショックであった。窃盗、略奪、ひき逃げ、殺人など、多くの人々が秩序を無視して己の欲望のままに振る舞ってしまうのだろうか? 一方で、家族をはじめ愛する人と一緒に、信頼できるコミュニティを守りながら、最後まで穏やかな日常を継続しようとする描写もあり、安心させられる。 メインの登場人物たちは、「普通の人」としての幸せを感じながら生きることができず、これまで何度も辛い目に遭ってきたため、極限状態でも取り乱さず覚悟ができているように感じた。この人たちの心理描写が面白い。 巻末の対談テーマも面白い。リミットが異なれば、人々の対応も違ってくるだろうと予想している。私としては、最後まで通勤し、給料をもらい、衣食住が確保され、「いまわのきわ」まで、淡々と平和な日常が続いて欲しいと願うばかりである。

    21
    投稿日: 2024.02.17
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    これは面白かった。 こういった場面になると、世の中はこうなるのかといったリアル感も感じました。 ストーリーが繋がった瞬間の爽快感や、それそれの目線で見るストーリー。ラストは圧巻で、文字だけで映像が頭の中に描かれる感覚でした。 映像化も期待されますね。

    3
    投稿日: 2024.02.16
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    あと一ヶ月で地球が滅びてしまうという悲惨な出来事に対し、罪を犯してもないのに、死ななければいけない意味を探る人たちと、いじめや家庭内暴力、誹謗中傷などを受けて生きてきた人たちが犯してしまった罪について考える人たちが対照的に描かれていて、人間は死ぬと分かったら、誰かを殺してでも生き延びようとする、残虐な生き物なのかもしれないなと思いました。

    3
    投稿日: 2024.02.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    登場人物がみんな魅力的。凪良さんの作品をますます好きになる作品だった。親子間の愛情の問題や有名人の苦悩、SNSの問題、新興宗教など今の時代らしい話題が多く、これも人気になりそうだと思った。 個人的には最後地球が滅ぼない展開も考えていたので、「奇跡」とかを感じさせない展開が良い意味で裏切られた。話題になる前にいろんな人にオススメしたい本。

    3
    投稿日: 2024.02.15
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    死にたいと思った時は特に行動もせず不幸と感じるが、生きたいと思った時には生きれる時間はごくわずかで人間は生きるために行動し、最後まで自分の過ごしたいようにしようと思う 人生は皮肉だと思った 登場人物には誰一人共感は出来なかったが、 これを読み人はいつ死ぬかわからないので、自分がしたいと思ったことはすぐ行動するべきだと思った

    4
    投稿日: 2024.02.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本作では、ネガティブな家庭環境で育った2人の男女、そして、その息子、その息子が想いを寄せる女の子とがメインとなる。 凪良ゆうの場合、もっと複雑な家庭を設定として持ってくるのかと思ったけど、暴力的という悪い方面では一般的な家庭だった。 しかし、汝や流浪の月でもあったように、特殊な人間同士が集まった強固な人間関係が描かれた。今回で言えば、友樹と静香は親子だが、その友樹が産まれる前に身の安全を考え、絶縁した父と、養女として育ち、常に本物と比べながら、両親の愛を受けられていないと感じる友樹の同級生、藤森。人類滅亡まで1ヶ月という特殊な状況ではあったが、この4人がまるで幸せな家族のように生活していた。静香も信士も幼い頃、父から強烈な暴力を受けながら育った。友樹を除き、愛情を正しく享受できずに育ってきた。 だからこそ、凪良ゆう作品の特徴とも言える、血の繋がりではない共同体のような強い人間関係、コミュニティが生まれる。ある種、血の繋がった家族なんかよりよっぽど信頼に足る存在となる。 しかし、その一方で、血の繋がりの強さも描くのが凪良ゆうだと思う。藤森は今の家庭に本物を見いだせず、本当の両親に会いたいと願い、涙ながらに会いに行こうとした。信士は、あれだけ嫌っていて、こんな風になるかと思っていたが、父のように暴力的で頭に血が昇ると手がつけられなくなる、そんな人間になってしまった。静香が感じるように、友樹についても例外なく、父の信士と重なる部分を根っこに垣間見ており、そうならないように抑圧的に育ててきた部分もある。 血は繋がっていないが、家族のような共同体を描きつつも、血の繋がりの強さをまるで呪いのように逃げられない呪縛としてそこに搦めてくる、こういった力を人類滅亡1ヶ月前という、倫理道徳が崩壊した世界で表現することで、2クールのアニメやドラマにでもなりそうなスケールかつ、圧倒的な没入感で楽しめる作品になっていたと思う。

    5
    投稿日: 2024.02.15
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    登場人物のキャラクターがなんだか好きで 面白くてサクサク読めた。 あんまり読んだ事ない展開の物語で良かった。 1ヶ月後に地球滅亡するんやったら自分ならどう生きるかな…

    8
    投稿日: 2024.02.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    地球が滅亡する一ヶ月間を描いた話。 静かに終わりを迎える話かと思いきや、無秩序になって崩壊していく日本の話だった。その時点で最初に抱いた印象と違う(笑) 凪良ゆうといえば、神さまのビオトープとか流浪の月みたいに、みんなに寄り添う話を書くと思っていたので。 一話目のいじめられっこの話は「ん~」と思ってたけど、二話目の荒くれ者の話読んで「なるほど、こう繋がるか」と納得。そこから何週間か放置して、次に静香の話が来て一気読み。好きなの、強い女。 最後の路子ちゃんの話も面白かった。芸能界の汚いところが見えて。 やはり私は凪良ゆうの心理描写と比喩表現がとても好き。堪能させていただきました。

    12
    投稿日: 2024.02.13
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    一ヶ月後に地球が滅びてしまう世界での 最期の一ヶ月を4人の視点から描いた作品。(巻末の掌編小説を含むと5人) 精緻な心理描写に心動かされました。

    51
    投稿日: 2024.02.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    残された時間をどう過ごすのか。 どう助かるかを考える視点はなくそこにフォーカスされているのが不思議なようでこの本の魅力のように思った。 今は平穏に流れるこの時間でさえ、最後がわかってしまえば容易に崩れるものであると言うのはどことなく想像がでいるものだったが、 一方でその中でこそ本来のありたかった自分に近づいていく登場人物たちは羨ましくも見えた。 例えその先がないとしても、いつもどこかに閉まっている思いが叶えば死んでもいいと思える彼らが羨ましくも見えたし、自分のそういう気持ちは早く形にしたいと思える作品だった。

    2
    投稿日: 2024.02.12
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    読みやすい文章でテンポよく物語が進むから、面白いけど印象に残らないかなあって途中までは思ってた。 でも終盤の母のお話の中で、殺しに対してどう思えばいいのか、解が出ない戸惑いがあったり、locoのお話では、天上人もやっぱり渇いてるんだって共感できないのに想像できたりした。 あとは、遺体に対して、それは違う作法だっていうシーンがシュールでとても面白かった。

    3
    投稿日: 2024.02.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    凪良ゆう作品では初 シャングリラ、パーフェクトワールド、エルドラド。この3つの言葉には「理想郷」という意味があるらしい。なぜユートピアという言葉が使用されないのかはわからない。何かこだわりがあるのかもしれないと思う。 物語としては面白かった。「いまわのきわ」はまさに死を迎える時に用いられる言葉だろうけど、人は本当にそうした状況を迎えた時、最期にどのようにありたいのか。そんなことを想像させる。 だけど今はそんな死が必ず訪れる世界ではないからどのようにありたいかなんて考えるべくもなく、生きるために目の前にある仕事や役割をこなしていくしかなくなる。人生の臨終を迎える時に初めて、どのようにありたいかを考える。

    3
    投稿日: 2024.02.12
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    どうしても読みたかった本。 あと1ヶ月で世界が終わるとわかったら、私ならどう生きるだろうーって考えたりしながら読んでいました。 私に人生があるように、私が出会う人それぞれに人生があるのだなって改めて思いました。登場人物に合わせて違う視点でお話が描かれているので、寄り添えるところが見つかると思います。

    4
    投稿日: 2024.02.12
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    とても良かった。 地球滅亡、荒廃する街、その中で自分達と出会い直す人々。 ハッピーエンドと整理すべきか悩むが(たぶんみんな死ぬので)、その「エンディング」に向かうという意味、過程こそが重要なんだろう。How。 雪絵らとLocoは大きな接点はなく、ラストライブでクロスするだけだが、「生きた」とは何なのか、それぞれのシャングリラがそこにある。

    3
    投稿日: 2024.02.11
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    面白い。 青春ロードムービーからのノワールかと思わせてのラブストーリーからの終幕。 よくある終末モノであまり描かれない者達が主人公なんだけど、だからこそ「これから地球はどうなる?」じゃなくて、どうやって納得して死んでいくのかを一緒になって考えてしまう。 対談もとても面白かったです。

    7
    投稿日: 2024.02.10
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    凪良ゆう作品なので、 文庫化されてやったー!と思い 即読み始めた。 今までの作品よりは、 少し物足りなかったかなー。 地球滅亡の最期どうなったかを もう少し描写してほしかった。

    12
    投稿日: 2024.02.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

     「1か月後に小惑星が地球に衝突して、人類が滅亡する。」こんなニュースを目にしたらあなたはどうしますか。この本はあたりまえに続くと思っていた毎日に期限がつき、思い描いていた未来が閉ざされた時、この世界がどうなってしまうのかを描いた作品です。突飛な設定に思えるかもしれませんが、私はコロナ下の今と通づるものがあるなと感じました。人類滅亡を伝えるニュースを目にし、一般の人々は「きっと専門家が何とかしてくれるだろう」と考え日常を何事もなかったかのように続けていきます。しかし、テレビの番組が放送されなくなったり、スーパーから食料品がなくなり始めたりすると、学校が閉鎖され、電車や車で人々は疎開を始めます。なんとなく想像できる状況だと思いませんか。荒廃した社会の中で、高校のスクールカースト底辺に属していた友紀は、秘かに思いを寄せる少女を守ることを決めます。いい大人なのにチンピラから抜け出せない信二は、かつて愛した女性を探します。平和な社会では上手に生きることができなかった彼らは、この状況にならなければ自分から行動することはなかったでしょう。彼らの一歩はどのような結末に向かっていくのか。人類はどうなってしまうのか。物語の世界を味わってみてください。

    6
    投稿日: 2024.02.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    隕石衝突で地球消滅まであと1ヶ月。 それぞれの登場人物がどう過ごすか。 短編小説かと思いましたが、少しづつストーリーが繋がっていく話 総合点 3.5/5 ストーリー 3.5/5 最後が物足りなかった キャラクター 4/5 登場人物はそれぞれ飽きさせないストーリー 母とロコは特によかった 表現力 3/5 普通 テーマ 3.5/5 多分登場人物ごとにメッセージやテーマがあったのかと思いますが、あまり感じなかった。 満足度 3.5/5 最後が物足りなかったため。 ストーリーが繋がるなら、もう少しストーリーを繋げ切って欲しかった

    4
    投稿日: 2024.02.09
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    面白い! 地球が滅亡する前1ヶ月のお話が複数人の視点から展開される それぞれのチャプターの主人公が色濃くて面白い 滅亡を止める話ではなく、滅亡を受け入れる話 こんな小説を書いてみたいと思った

    3
    投稿日: 2024.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1か月後に世界が終わるということは想像がつかない。設定が他になく新しい本だと思った。登場人物全員が幸せになって欲しいと思いながら読んだ。爽やかな終わり方でよかった。

    3
    投稿日: 2024.02.07
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    隕石落下によりあと1ヶ月で地球滅亡。 最期をどのように過ごしたいですか。 家族再生と新興宗教。 やっぱり母親目線になっちゃうから、静香さんに共感できる想いがたくさんあった。

    3
    投稿日: 2024.02.07
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    【2024年23冊目】 終末世界、地球は一ヶ月後に滅亡する――滅びを前に生きる人々を描いた作品。いじめられっこの僕、ほとんどヤクザのような男、気丈で愛情深い母親、作られた令和のディーヴァ。文庫本では、初版についていたという書き下ろし特典も収録されていました。新井素子さんとの対談も。 最初はどこか「美しい彼」を彷彿とさせる関係性が描かれていましたが、終末世界になってから、様相はがらりと変わっていきます。ハラハラとしながらも予想もしなかった展開で終わる第一章「シャングリラ」から最終章まで描かれるのは、家族や大切な人たちとの繋がりです。 決められた死を前に、失ったと思っていたものを取り戻していく登場人物たちに、思わず涙が滲みました。避けられない死かもしれないけれど、せめて最後まで幸せでいてくれと願いながらの読了でした。 静香さんがとても好きなキャラクターで、出てくる度に温かくも強い気持ちになりました。素敵な人だ。不器用な人も全てひっくるめて、登場人物たちに感情移入しながら物語を追いかけました。 時間を置いて、また読み直したくなる作品です。

    6
    投稿日: 2024.02.07
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    地球が滅ぶまで1ヶ月、長くも短くもなく、難しい時間だと思う。自分の身にも置き換えてみると、何とかなるんじゃないかと普通に生きようともするかもしれない。作者もかなり悩んだと思うけど、いろんな人の描写が結構リアル。何人か変わっていく主人公は幸せな人生を生きて来れたとは言い難い人たちで、その分、終末に必死で生きようとする描写は力強い。物語としてそれぞれの話が紐付いていくのは単純に気持ちが良いし、最終章の締め方は嫌らしくなく感動出来た。挑戦作でもあるけど、充実していて面白かった。

    19
    投稿日: 2024.02.06
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    めちゃくちゃ面白かったです。 本作はタイトルの通りいわゆるディストピアもの。一番いいなと思ったのは、地球滅亡という最悪のバッドエンドにも関わらずとても爽やかな読後感にひたれること。 ちょっと古い映画になるけど、「タイタニック」という作品でクルーズ船が強大な氷山に衝突して沈没必死、という状況のなか、船が沈む最後のときまで演奏家たちが演奏をやりきりというシーンがある。本作を読んだときになぜかそのシーンが脳裏をよぎった。船が沈没し自分たちも死んでしまうかもしれないという状況のなか、乗客たちのパニックをすこしでも和らげるために演奏し続けた演奏家たちと、もうすぐ地球が終わってしまうけど、最後の最後まで人間をやりきってやるぜ!という本作のキャラクターたちが重なったのかもしれない。 凪良ゆうさんの作品は何作か読んでいるけれど、これまでとは毛色の違う作品でとても新鮮だった。というわけで☆5つ。

    2
    投稿日: 2024.02.06
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    1ヶ月後に人類滅亡だよ〜と報道されてからの 登場人物の人生から何かを吹っ切れる様子、それが幸せだと感じられて、普段からいろんなものに縛られて、圧されて、自制をしてきたんだなと。 個人的には静香さんがかっこよくて愛が深くて大好きで、恵那くんと藤森さんが愛らしくてほっこりしつつ自分が1ヶ月後に死ぬってなったらどう行動をするんだろうと不思議で想像がつかないからこそ楽しめて読めた。

    5
    投稿日: 2024.02.04
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    凪良作品3連続 世界が終わりを迎える時に それを受け入れられるのか? さすがの構成力で最後まで読ませるが 想定は超えず…期待が高過ぎたかも 終末のフールを読み返したくなった

    4
    投稿日: 2024.02.03
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    1カ月後に地球が滅亡する 秩序が崩壊し、腐敗していく世界 誰と何処で何をしてその日を迎えるか。 もし、自分だったらどうするか?と考えずにはいられなかった。

    3
    投稿日: 2024.02.02
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    怖かった。苦手な分野のストーリーなのに、惹きつけられて一気に読んでしまった。 こんな世界に巻き込まれたくないし、巻き込まれたとしても最後は穏やかに迎えたい。

    5
    投稿日: 2024.01.28
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    ん~。 いまひとつ、のめり込めなかったかな。 確かに、小惑星接近につれて世界は荒れてゆくのだけど、なんというか、真実味に欠けて。 そもそも本作は世界の荒廃の様子より、人の心の移り変わりに焦点を当てているのだから、私の方こそ読み方を誤ったのかもしれない。 いや私は、人足るもの、迫り来る事態を目の当たりにして、もう少し愚かに取り乱すのではないかしら?と思ったのだ。 でも読み終えた今になって少し思うのは、登場人物たちは皆、どこか人生に諦めていた人。 そんな彼らであるからこそ、取り乱すなんてしなかったのかもしれないね。 元から人生への期待値が薄かったんだもの。 友樹、雪絵、信士、静香、路子たち登場人物は人生を上手く生きられずにいたけれど、荒廃してゆく社会を前に、自分の大切なものを守ろうと一筋の光を見つけ出してゆく。 これが普通の世界なら、うっすらと射し始めた光に希望を感じてハッピーエンドなのだけど、 この作品は違う。 同日に滅びる運命にある人々の話なのだから。 人は不思議な生き物だ。 1ヶ月後、1週間後、いや明日滅びると分かっていても、瞬間瞬間に幸せを感じることができるのかもしれない。 (現実ではないから本当のところは分からないが、多分、そうなのだろうと思いたい) 中でも、静香さんは好きだったな。 強くて優しくて、口ぶりが粗っぽくても温かい。 だから「エルドラド」の章が一番好きだった。 「間違わないやつなんていない。それを許しすぎても、許さなすぎても駄目になる。」 ト書きにあった静香さんの心の声が印象的だった。 この言葉は、生きている私達全てに当てはまると思えたからだ。 本書には、単行本『滅びの前のシャングリラ』の初版限定特典付録だった「イスパパン」が収録されている。 ラスト1行の雪絵の言葉が、計り知れない恐怖や全ての感情を越えた望みなのだと思うと、深い余韻がもたらされた。

    39
    投稿日: 2024.01.27
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    #滅びの前のシャングリラ (文庫) #凪良ゆう 24/1/23出版 https://amzn.to/3OffDCS ●なぜ気になったか 凪良ゆうさんは現時点ではとても相性合う作家さん。そして、本屋大賞ノミネート作品は可能な限り読むことにしている。2021年度7位の作品、これは読まなければ ●読了感想 凪良さんの作品にはやはり引き込まれる。それは、人のつながりが描かれる中で心奥にある相手への優しさが垣間見えることが多いから。単純な表現だとシラケてしまうがそうでないから #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き

    9
    投稿日: 2024.01.25
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    滅亡するときはこんな感じなのかな、 体験したことないのになぜか抱いたことのある感情に共感をしてしまいました。

    7
    投稿日: 2024.01.25
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    地球滅亡前のひととき、本当の自分自身を取り戻せたり、本当に会いたい人に会えたり、それ以前にはなかった幸せを味わえる人々の物語。世間がパニックに陥る中で彼らの束の間の幸せが際立つタイトル通りのお話でした。

    8
    投稿日: 2024.01.20