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幸せな家族 そしてその頃はやった唄
幸せな家族 そしてその頃はやった唄
鈴木悦夫/中央公論新社
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総合評価

199件)
2.9
8
33
91
44
10
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    だいぶ前に本屋さんで平積みされていて「衝撃のミステリー!」みたいな文言に惹かれ、図書館で予約すると100人以上待ち!さぞかし面白いかと思って期待したが、結果犯人は早々に予想がつくし、トリックらしいトリックも特にない。そして読後感は最悪…でも最終章の動機の部分だけは、なんかこんな子いそうだなと感じるところもあり納得感があった。

    1
    投稿日: 2025.04.04
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    帯にはトラウマ児童文学とあったので、期待度が高まってしまいました。しかしそれほどのことにはなりませんでした。 4章までの構成で書かれていて、4章からが一番納得して面白さも感じて読めました。1章から3章に関しては伏線がハッキリしたものがなく、ただ読み進めるだけになってしまって少し面白みに欠ける部分もありました。

    1
    投稿日: 2025.04.04
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    本屋さんでおすすめされていたので購入 かなり読みやすいが読んだあと何も残らない感じで人におすすめしようとは思わない 読んでいる途中から結末が見えていたのでなんだかふーん、へーって感じで読み終わった

    2
    投稿日: 2025.04.01
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    悪くはないと思います、ただ、帯と書店の平積みがハードルをかなり上げているのは間違いないなと。勢いで買っちゃうんですよねー。。。83年の出版当時は恐らく衝撃作の部類とされたと思いますが、昨今のミステリー飽和時代というか、かなり衝撃的などんでん返し系が数多ある中で目が肥えてしまったのか。本作も普通かというと普通ではない、かなりミステリーな状況、展開です。ただ、読んでいて、読み終わっての感想としては、ある程度予想通りの終わり方だな、と思ってしまいました。ただ時代感は多少感じるものの、読みやすくてそんなに時間を要さず読み終えることもでき楽しめました。作品については賛否あると思いますが、いずれにしても帯煽りの影響って大きいなと改めて感じた次第です。

    59
    投稿日: 2025.03.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どんでん返し!衝撃のミステリー!と思うとちょっと違うかも。 むしろ、犯人は見当がつくけどどうしてこんなことを?という、動機の異質さと、でも一瞬主人公の感情に同調してしまう自分に気づく瞬間を楽しむ(というのは語弊があるが)作品かなと感じた。 ポップや帯の煽りのせいで、ちょっとズレた方向にハードルが上がっている気がする。

    4
    投稿日: 2025.03.24
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    “伝説のジュブナイル・ミステリ長編” “衝撃のミステリ” “トラウマ児童文学No.1” “これはたぶん一生忘れられない1冊です” 煽りすぎ。 ミステリー云々というより、 子どもの社会学的な観点を突いてるのか。

    1
    投稿日: 2025.03.20
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    本屋でおすすめされていた本を読んでみました。 ミステリーというより、どちらかというと軽いホラーのように感じました。 犯人が分かった瞬間、ゾクッと背筋が凍る…。そんなストーリーです。 一見、幸せそうに見える家族。でも、本当にそうなのでしょうか? 物語では、流行した歌の歌詞の順番通りに、家族が一人、また一人と亡くなっていきます。 しかも、歌詞と同じ方法で…。これは事故なのか、それとも殺人なのか。 家族の死を「事故」だと思っている間は、まだ「幸せな家族」と言えるかもしれません。 でも、そう簡単にはいかないのが、この小説の面白さです。 そもそも、犯人の動機とは何だったのでしょう? 実は、すべての出来事の裏には、歪んだ家族の関係がありました。 「幸せな家族」—。 外から見てどうであれ、家族の一員が「幸せ」と感じているなら、それは幸せな家族と言えるのかもしれません。 とはいえ、どの家庭にも何かしらの問題はあるもの。ただ、それが表に出ていないだけなのです。 幸せとは何か。 改めて考えさせられる一冊でした。

    31
    投稿日: 2025.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あまり後味の良くないミステリでした。もしかしたら作者の意図かもしれませんが、先もなんとなく読める展開です。 ちょっと不自然なのは、父親が殺される直前に一人で喋っているのですが、そんなことそんないい方で一人語りする?みたいな感じでした。他にもあまり現実味がないというか、しっくりこない台詞回しとか行動とかあり、最後まで読むことはできましたが、面白かった!というほどではありませんでした。

    0
    投稿日: 2025.03.13
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    感想を書けるほど読めなかった。高校生の女の子が自分の事アタクシって。いつの時代だよと思って、いつの時代かもわからないくらい読めなかった。

    3
    投稿日: 2025.03.12
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    新聞広告に書店員さんの手書きパネルが反響を呼び…ついた異名は「トラウマ児童文学」。と言うのを見て読んでみた。基本はアガサ・クリスティーのオマージュ的作品と言う感がぬぐえないものの、1989年に児童文学として出版されていたという事で、当時これを読んだ児童はどんな感想をもったのか。幸せな家族といいつつも各個人間の関係はかなり異質、そして下心丸出しの撮影スタッフ達。気味の悪い唄の歌詞になぞらえて起こる連続殺人事件、最後の姉の手紙と結末にはやはり戦慄する。確かに子供の頃、読んでいたらトラウマになったかもしれない。トラウマと言いつつ、私が子供の頃この本を読んで意味が分かったかどうか、それ自体が怪しい。あとがきや解説を読むと作者自体がかなり異質の人物だったらしい。

    5
    投稿日: 2025.03.09
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    途中から犯人はわかってしまったけれど、最後の方は飽きなかった。始まりの方がなんとも読み進めるのに時間がかかった。設定に少し無理があるような気がする。

    6
    投稿日: 2025.03.09
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    歌通りに殺人事件が起こっていく物語。 途中から犯人がこの人かなってなって、結局犯人も想像通りでやっぱりなって感じ。 淡々に話は進み、読みやすさはあるけどびっくり感はないし、誰かにおすすめとはならないかも。

    1
    投稿日: 2025.03.08
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    読みやすかった。 新聞にも大きく広告が出ていて、読むのを楽しみにしていた。 連続して不審死が発生し殺人なのか事故なのか? 殺人なら犯人は?動機は? 色々考えながら読んでいたが、主人公の心理がきちんと理解できなくて、すっきりしなかった。 まあそのような小説なんだろう。

    18
    投稿日: 2025.03.06
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    書店のポップに惹かれて購入したからこそ、期待しすぎちゃったなという感想。でもこれが児童文学なことに驚きだし、子供の頃読んでいたら恐くてトラウマになってたかもな でもやっぱミステリはどんでん返し系が好きだなあ〜

    1
    投稿日: 2025.03.03
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    幸せな家族に訪れる不幸。 一人ずつ殺されていく家族、犯人は一体誰なのか。 なんとなく途中で犯人はわかってしまったが、面白い作品でした

    0
    投稿日: 2025.03.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

     「幸せな家族」に次々と起こる殺人or事故死。その動機が実にユニークでアイロニカルだ。全体として浮かび上がる「家族」の空虚さ。「たいくつ病」のぼくの異質さ。でも、よくよく考えると、だれしもが若かりしころ、こうした異質さ、異様さをはらんでいたのかもしれない。  きれいごとではなく、児童の本質をえぐろうとした、何とも悪趣味な児童文学といえるのではないか。実に面白い。

    0
    投稿日: 2025.03.02
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    始めから犯人丸わかり、でも日記のように書かれててすらすら読めた。歌の通りに殺していくの怖い。 最近でた本か思ってたけど、昔の本らしい。個人的には兄のキャラが好きじゃなかった。

    0
    投稿日: 2025.02.28
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    最近の本だと思って購入しました。 30年以上前の本だったんですね。 当時読んでたらかなり衝撃的だったんだろうなと思いました。

    6
    投稿日: 2025.02.25
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    結構評判になった本。児童文学にしては、内容が少しきついかなぁ?幼少期に実際読んだら、どう感じただろうと、考えてしまった。

    0
    投稿日: 2025.02.25
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    これは児童文学というジャンルでよいのか? かと言って、普通のミステリーに 分類するのも少し違和感が 犯人は目星がつくので ホワイダニイットなのか? 少し帯に騙されたかも

    10
    投稿日: 2025.02.25
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    話の展開や犯人はそもそも隠されてないから驚きはなし。ポップは大げさだけど、騙されたと思うほどつまらないわけじゃなく、一気読みできる読みやすさは好みだった。

    0
    投稿日: 2025.02.24
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    犯人はある程度予想しやすい面もあったが、次々に起こる展開は読み進めたくなる。主人公が語っていくスタイルも読みやすい。

    0
    投稿日: 2025.02.24
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    児童文学者によるミステリ。小学生の主人公の一人称の語りなので、文章自体は平易なのだけれど、恐ろしさに対するブラックな子どもの心理描写はリアルに怖かった(誰しもにあるからこそなんだけど)事件のテーマになる詩は実際に発表された詩なのに驚き。怖い。

    0
    投稿日: 2025.02.18
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    この展開にはさすがに無理がある、と思いつつも一口につまらないと切り捨てるにはあまりにももったいない。 子供の目線から語られる事件は純粋ゆえにその残酷性を存分に物語っているし、世間を震撼させる事件を振り返った時、本作には先見性があったと物語るのは大袈裟ではない。 間違いなく幼少期に読んでいたら夢にうなされる。身震いする。

    0
    投稿日: 2025.02.16
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    犯人については、特に隠そうとはしていないので早い段階で分かったけど、なかなか怖い結末でした。 児童文学との事なので、小さい頃に呼んだら確かに頭から離れなくなりそう… おじさん達が色々あってからも訪ねてきていた理由も語られていて、なかなか嫌な感じです

    1
    投稿日: 2025.02.15
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    一生忘れられない一冊と、あったので買ってみたが私にはハマらず…。解説文を見て、あーそういうことねとなるくらいにはあっさりしたミステリだった。 帯でここまで煽るならばもう少し面白さがあると思っていたから残念、、

    0
    投稿日: 2025.02.09
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    児童文学ということなので、これを読んだ少年少女は何を感じたのだろうか。物語からのメッセージを読み取れることができるのか、作者がどんなメッセージを発信してるのか。読書の対話みたいなことを幼少期からできるようになれば、より読書の、楽しさを感じることができるんだと感じる。

    0
    投稿日: 2025.02.08
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    思い込みの怖さを感じた。 作者のミスリードに引っかかって読み込んでいったが、最後に本来の意味のような表題の回収があり騙されたなと思った。 ゾワゾワ恐ろしい感覚が常にあり、主人公の小学生はどこまで頭が回るんだろう?とワクワクするものもあった。 挿絵が怖さを引き立てて、語り手の小学生らしい文章もゾワゾワ感を増していた。 ラストの気味悪さも後味悪くて良かった。

    1
    投稿日: 2025.02.08
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    早々に犯人が予想つき、裏切られることもなく淡々と読み終わってしまった。本屋さんで平積みされており、すごくおすすめな一冊として紹介されてあったが、そこまでではないなと。物足りなさが残った。

    0
    投稿日: 2025.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まだ全然読み終わっていないのでこれと言った評価はつけられませんが、もうトラウマになっています笑 だけど、この、「怖いけど読んでみたい」感が好きなんですよ! 読み終わったら追記しようと思います。 【追記 ネタバレ】 犯人は主人公でした…。でも、何となく想像できた気がします。最後主人公が死ぬのは予想外でしたけど。 確かに忘れられない一作になったのはそうですが、もう少しキャラクターに、感情移入できたらなと思いました。 「たいくつ病(恐らくサイコパスに近しいもの)」の主人公、癇癪持ちで自己中心的な兄、家族が死んだのに冷静すぎるし弟に命を捧げ死に導く意味のわからない姉、子供を庇いすぎて精神的病にかかった母(←これはまだギリギリ理解できる)、短気で怒りっぽく娘に執着する父、担当の家族が死んだのにまだその家に住む撮影スタッフ、友達や友達の家族が死んだのに自分の利益しか考えない友達…最後まで共感が持てません。 その時代の風景を表していると書いてありましたが、それでも星4という感じです。 改めて、忘れられない一作になりました。

    0
    投稿日: 2025.02.05
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    色んな書店に足を運ぶたびに大プッシュされていた本書。 ついミーハー的に手に取り読了。 鈴木悦夫作品は初めてで、『小学一年生』は読んでいたが時代がずれているし、『鬼ヶ島通信』にももちろん縁はなく……なのに読んでいてどこか懐かしい気がするのは、自分も幼い頃に親しんだジュブナイル小説の類に本書も分類されるからだろうか。 もうすっかり大人も大人になってしまったわたしには、この本を楽しむにはさすがに歳を取りすぎてしまったと感じたが、もしこれを小学生高学年時代に読むことができていたら、わたしは悦夫チルドレンとして立派に育ったかもしれない…とエヴァ世代でがっつり中二病を発病したわたしは思うのでした。 「幸せな家族」という題がまたいいですね。 これは不気味な童謡になぞらえて次々と家族が死んでいく連続殺人の記録だというのに、どうしてか家族にとってこの結末はある意味幸せだったんじゃないかと思わせる狂気が、最後には自分の中にも花開いているというのが、くどいようですがこれを読んだのが小学校高学年であれば…!と口惜しく感j(ry 鈴木悦夫氏のことを全く存じ上げなかったため、野上暁氏の解説を大変面白く読みました。 しかし各書店さんでなぜこんなにも大プッシュだったのかは謎です…!

    3
    投稿日: 2025.02.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    かなり前の作品だけど、本屋さんで平積みされていたので読んでみた。 一旦廃刊になったけど最近復刊したから話題になったのかな。 文体から誰が犯人かは早々に思い当たっていたけど、それでも読む手が止まらない惹きつけられる話だったー 最後はまさかのそうなるのかー!!! 唄の通りに人が死んでいくのが童話っぽいと思ったら、作者の方は児童文学作家なのね。

    0
    投稿日: 2025.01.31
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    本屋で平積みされているのをみて購入。展開に意外性がなく犯人もプロローグから雰囲気が出ていたため、あまり面白く読めなかった。最後だけちょこっとぞくっとしたが、帯の文章は盛りすぎだと思う。

    0
    投稿日: 2025.01.26
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    子ども向けで且つ恐ろしい内容である点は希有。 家族が次々と殺されていく話ですが、雰囲気で最初から犯人はもろ分かりですね。 手ロはともかく殺す理由がいまいち説得力を欠いています。 うーむ、散々引っ張っておいてこの結末は何かなあ。

    8
    投稿日: 2025.01.23
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    うん、まぁ読みやすいミステリーって感じかな。 ちょっと帯に騙されたというか期待が大きすぎた。 ジュブナイルミステリだからか。

    0
    投稿日: 2025.01.20
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    その頃はやった唄…なんとも不気味な歌詞ですね。 割と早くに犯人はわかりますが、どうやって犯行を成し遂げたのかを推理しながら読みました。 なんとも言えない悲しい結末でした。

    25
    投稿日: 2025.01.19
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    誰もが心の奥に持つ、人間らしい陰の感情がさらけ出されてる気がします。 歪な自己愛と家族愛が混在してますね。

    1
    投稿日: 2025.01.16
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    ガッツリミステリーではなく、歪んだ愛の形を感じる作品だった。読みやすく面白い。犯人は結構わかりやすかったけどどうやって殺害したのか、動機はなんなのかを考えて読むと楽しめた。

    1
    投稿日: 2025.01.16
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    これが児童文学なんですか?と読後驚きました。 凄惨な描写もありましたが、文章はとても読みやすくて良かったです。 おとなの自分は冷静に読めましたが、少年少女さんたちはどんな感想持つのかなってちょっと興味深いです。

    3
    投稿日: 2025.01.15
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    ★★★☆☆本屋さんで「おすすめの本」でした。自分が選ばないような本も読んでみようと思って選びました。途中から少し飽きてしまう状態に陥ってしましました。犯人も途中からわかったせいかもです。歌に合わせたように進んでいく事件という内容でした。ジュブナイルミステリーという紹介の通り自分的にちょっと歳を取りすぎているせいか期待外れ感が残ってしまいました。

    0
    投稿日: 2025.01.09
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    1980年代に書かれたジュヴナイル・ミステリが復刊され、どこかで紹介されたのか話題になっているらしい。気になって読んでみた。 保険会社のテレビCM「幸せな家族」のモデルに選ばれた中道家。撮影取り掛かる直前に父親が変死、その後、「その頃はやった唄」という歌の歌詞をなぞるかのように兄、母、友人が死んでいく……。 という展開と主人公の小学生の語り口で描かれる内容は読みやすくつかみはバッチリ。 なんだけど、そこは児童向け小説、ミステリとしては中途半端だし、これを子供に読ませる狙いがよくわからない。 あとがきや解説ではあれこれそれらしい解釈がなされているけれど、肝心の作品だけを見ると、まあ子供向け作品よねっていう印象。なぜ今更これが流行るのかが不明。

    0
    投稿日: 2025.01.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても読みやすくて、2日で読み終わりました。兄が殺されたあたりから、ああ、これは省一が犯人なんだろうなと思い始めて、やっぱりそうでした。 最後に、姉が自ら死を選び、そして弟を死に導くのは驚きましたが、でも、私が姉の立場だったらどうするだろうと考えた時に、弟が捕まって、ひとりぼっちで生きていくのは苦しい気もします。自分の弟が殺人犯で、自分以外の家族を歌の通りに殺していたと世間にバレれば、自分は居場所をなくし、生きていてもくるしいのではないかと思います。かといって、今から焼き殺されるぞ、、、と思いながら焼き殺されるのは絶対に耐えられませんけど。 歌には6番があって、最後は殺人犯自ら死ぬ、という歌詞の通りになるように、弟に自殺を示唆したのは、姉なりの最後の愛だったのかなとも思いました。 私の弟派退屈病にかかっていなくてよかった、、、

    1
    投稿日: 2025.01.08
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    帯に「トラウマ児童文学No.1」とあったから、興味にそそられて購入したものの、無気味な結末だった。家族全員が狂ってるとしか思えなかったが、現実的にあり得そうな気もした。家族絡みの事件もそんな感じなのかな。

    1
    投稿日: 2025.01.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これは自分が幼い頃に読んでいたら、トラウマになっていだろうなぁ。それと同時にミステリー愛好家になっていた気がする。 どんな感想を書いても激しいネタバレになりそうなので、スキップする。

    0
    投稿日: 2025.01.04
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     とある家族が「その頃はやった唄」という不気味な唄の歌詞の見立てのように次々に謎の死を遂げていく話で、最後まで家族の一人である省一の視点で1年間で起きたことが語られ、徐々に違和感が見られ始めてから明かされる真相は到底理解が及ばないものだった。ミステリー自体は易しめだと感じたので初心者にお勧めしやすい作品だと思った。

    3
    投稿日: 2025.01.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    幼い子供が人を殺していく様子は、恐ろしかったが非現実的であった。現実味があって恐ろしいというよりはエンタメ的な面白さを感じた。

    0
    投稿日: 2024.12.30
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    なるほど・・ こういう展開のやつか・・ 分類で言うとイヤミス?というよりホラー? 姉と弟の関係性がよく分からなかったけど、間違いなく家族全員みんな狂ってる

    0
    投稿日: 2024.12.28
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    大阪土産、新大阪駅で買いました うーん、犯人、展開も早いうちに予想がついて、その通りに終わった 児童書だとしたら確かに刺激が強いが、大人向けだったら海外のえぐいミステリを読んでるので刺激が足りないかあ 新幹線の中で読み終わったので、ちょうどいい暇つぶしに放った

    0
    投稿日: 2024.12.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    飽きずに一気に読了できた!主人公サイコパス系は面白いですね。話の構成にひねりはなかったけれど、省一くんの語りで進められていくという物語の展開は読みやすかったです!

    0
    投稿日: 2024.12.22
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    何でこんな本を手にしたのだったかもわからない。中央公論新社の出版だったからかもしれない。 途中で予測した通りの犯人でやっぱりと思ったけど何とも理解のしようのない犯行動機だった。底本が偕成社で子ども向けミステリーだからなのかも知れないがリアリティがなさすぎる。

    6
    投稿日: 2024.12.16
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    著者の鈴木悦夫さんは先日亡くなった。 話の内容は知人が主人公の家族を保険CMで幸せな家族として映像を撮りたいと話があるも その頃はやった歌を聴いたことをきっかけに歌詞通り、主人公の家族は死んでいく。 事件性の可能性も感じられ、重田刑事も動くがなかなか解決に至らず、最後、犯人の主人公もなくなる。

    0
    投稿日: 2024.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    不吉な歌になぞられた通りに家族が次々と殺されていく。 1年の間に父親、兄、母親、友達、姉、そして最期は自分。 こんな横溝正史の小説があったと思いながらよむ。 動機のない犯人の話はスッキリしない 子供が大人を殺すという物理的にリアリティのなさもモヤモヤが残る

    1
    投稿日: 2024.12.09
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    保険会社のテレビCM「幸せな家族」のモデルに選ばれた家庭に次々と起こる変死事件。その事件を振り返り追っていく物語。 正直期待している程のミステリではなかった。犯人も、その動機も序盤の予想通りと言った感じで多くの人は検討がついてしまうのではないだろうか。 推理や衝撃を求める作品というよりは、奇妙な事件や、じわじわとくる恐怖を感じる作品だと感じた。 また、1980年代の作品のため当時に読んでいたら時代背景なども違い評価はまた変わるのかもしれないが、驚きなどを期待していた私からすると読後は期待以下の評価になってしまった。

    4
    投稿日: 2024.11.20
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    本屋さんで店員さんの推しとして置いてあったので、期待しすぎてしまったかも。読みやすいのだけど、内容はなんだかもの足らない感じがした。

    8
    投稿日: 2024.11.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    202410/書店平積みPOPに騙され期待し過ぎてがっかり笑。本筋の殺人事件よりも、とにかく父と長女・長女と主人公の関係や言動が気持ち悪すぎてつらかった…。でもせっかくのジュブナイル、子供の頃に出会いたかったなとも思う。

    1
    投稿日: 2024.11.16
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    ジュヴナイルミステリーとしては面白い。 終盤で色々とネタバレをしてくれるから親切。 読みやすさもあった。 ただ、序盤から予想ができちゃうところはなんとも…

    0
    投稿日: 2024.11.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋さんや新聞広告で大々的に宣伝されてたので、どれだけのトリックが、、見終わって帯を外したら、、と書かれてたから期待して読んだけど…うーん、、でした。子供目線なのでいまいち感情移入できなかったです。

    1
    投稿日: 2024.11.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    はやくに犯人の想像がついてそのせいで、狂気的だということも分かってしまった。しかし最後の展開は想像が出来なかった。イヤミスだとわかった上でこの結果が1番いいのかもしれないと思ってしまった。最近警察側が追い込む小説ばかり読んでいたので、もう少し警察側の核心をついた場面があった方が良かったなとも思った。幸せな家族の歪んだ愛。語り手の子のトリックが幼いながらも頭良いなと思ってしまったけど、結局全員が犯人に協力してしまって、その協力に気づいていないとこにどこか年相応の幼さを感じた。何よりも実在する詩なのがいちばん怖い。

    0
    投稿日: 2024.11.08
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    配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01434240

    0
    投稿日: 2024.11.07
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    【幸せな家族 〜そしてその頃はやった唄】 本屋さんのPOPで紹介されていて手に取った作品。 読み進めると今の時代の作品ではないなと。 1980年前半の作品でした 保険会社のテレビCM『幸せな家族』に選ばれた主人公の家族。 実際は幸せな場面を撮ることも出来ず、家族の死と向き合うことになる展開。 最後は誰か生き残ることが出来るのか?それとも全滅? 家族という最小単位のもつ脆弱さと、それが故の結束力の強さを示唆している点が、当時は稀有な作品であったのだろと推測しました。 #幸せな家族 #鈴木悦夫 #読書 #bookstagram

    1
    投稿日: 2024.11.04
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    人を殺すことは勿論悪いことだとわかっているのに大した罪悪感がないという類の人間がいる それが一番怖い

    1
    投稿日: 2024.10.30
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    面白かった。しばらく小説を読んでいなかったのでちょうど良いボリュームだった。 子どもの語り口で物語が進むので、曖昧な部分があるのが尚、良かった。 別の作品も読みたいと思った。

    0
    投稿日: 2024.10.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    犯人による述懐とそれを追体験する形で進められていく物語です。子ども視点で描かれているため、直接的な恐怖は感じませんが、始終不気味な雰囲気が漂っています。あと登場する大人が持つ、反吐のような汚さ。メディアの汚さと言うと、主語が大き過ぎるので。 ミステリ批評は、本作が出版された際の時代背景や著者の内面の分析などが興味深く記載されているため、ミステリ批評までを含めて一つの書籍として完成していると感じました。 本編での犯人は省一君になるのでしょうが、省一のたいくつ病を巧妙に刺激して操ったもう一人のたいくつ病持ちの彼女こそ、真のサイコであり、真犯人だと思います。

    1
    投稿日: 2024.10.20
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    謎の死??、期待をこめてなんとか最後まで読みましたが、今までこんなに読んで後悔した作品はなかった。税抜900円高い…。

    20
    投稿日: 2024.10.20
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    これが児童書として存在していたんだから、鳥肌もんです。。。 ミステリとしては、序盤から犯人はほぼ確定しているけど、この作品の面白いところはそんなところじゃなく、省一の心の機微・変遷を辿る事にあると思う。 そして、〈たいくつ病〉については、なるほど、最後に。。。 現代で有れば、イヤミスの部類に入ってくるのだろうか。最後は、鳥肌立ちました。 お時間あれば読んでみて!

    1
    投稿日: 2024.10.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    トラウマジュブナイルミステリ。 児童文学として三十年以上読み継がれてきた衝撃の一冊。 保険会社のテレビCMに出てくる家族、といえば絵にかいたような幸せ家族だろう。みんなが笑顔で幸せそうで、見ている側もほのぼのするような。 そんなモデルに選ばれた一つの家族の、崩壊ドキュメント。 プロローグで明かされる語り手の思い。5人家族の中でひとりだけ生き残った「ぼく」が、その「事件」のひとつひとつを語る。 衝撃、戦慄、嫌悪。幸せな家族に起こっていた本当のこと。 犯人については最初から目星は付く。なのにどうしようもなく最後まで読んでしまう。 「その頃はやった唄」に沿って次々と家族が死んでいく、その理由が知りたくて。 「幸せな家族」の幸せとは。いや、これ本当に児童書なんですか??

    3
    投稿日: 2024.10.15
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    保険会社のCMのモデルに選ばれた一家で起こる連続変死事件を巡るミステリ。 元々は児童文学ということもあり、文章も簡単で平仮名も多め。 中盤で展開が読めてしまったため驚きこそ少なかったものの、そこに含まれているメッセージから「家族」という共同体の複雑さを感じた。

    0
    投稿日: 2024.10.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いまいち! トリックはわからなかったけど犯人はこの人しかいないでしょーって感じだし サイコパスオチも理解できないのであまり好きじゃない ただ児童書として小さい頃読んでたら怖かったかも

    0
    投稿日: 2024.10.10
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    本屋さんのPOPに惹かれて購入。 ミステリーなので読みやすかった。 予想通りの展開ではあったが、怖さも感じた

    1
    投稿日: 2024.10.07
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    新聞の読書欄紹介されていたので、すぐに買ってすぐに読み終わってしまった。正直、あまり読み応えもなく、ただただ事件と独白が進んでいくミステリー。ミステリーといっても大体予測もついてしまう。はてどうしたものか…と思っているうちに読み終え。どうしたものか、というモヤモヤとした気分は解説で晴れた。いや、完全に晴れたわけではないけど、作者がどうしてこの話を書いたかが少しわかった気がした。一般的でいうところの「家族の絆」が現れていたとは…。

    2
    投稿日: 2024.10.06
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    書店員さんおススメPOPを見て 読みやすかった…けど 売りたい本と読んでもらいたい本は違うのかしら? これからはPOPを信用し過ぎないぞ!

    3
    投稿日: 2024.09.26
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    もともと児童文学ということもあって読みやすさは最高だった。 ただ、最近の本屋のPOPはどんでん返しが流行っているからかそう言ったものを期待させるようなものが多くこの本にもそのようなものを期待させるPOPだった。 この本はどんでん返しではなく、家族の不審死に対する気味悪さを楽しむ本だと思うが。

    0
    投稿日: 2024.09.22
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    幸せな家族の典型として、CMのモデルに選ばれた中道家。しかし父の不審な死を皮切りに、家族が次々と死を遂げていく。それは知られざる「その頃はやった唄」の歌詞にそっくりらしいのだが……。なんとも不気味な雰囲気が魅力のミステリです。 ちょっと待て、これってジュヴナイルなの? というのが衝撃です。家族に次々訪れる死、不穏な歌詞の唄、あまりに怖すぎますよこれは。子供の頃に読んでいたら衝撃、というよりトラウマになりそう。しかも唄の歌詞がなかなか出てこないというのも、不気味さに拍車をかけている気がします。 密室あり、毒殺トリックあり、のミステリで、しかし犯人が誰かということは、ミステリを読みなれた人ならわかりやすいのではないでしょうか。だけどなぜ、というのが……そして個人的には、犯人よりも姉の行動の方が恐ろしいかも。

    1
    投稿日: 2024.09.22
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    2023年初版とあったので最近の本と思い購入。しかし、1980年代の作品でした。今時の伏線回収やどんでん返し系の本と思って読むと圧倒的に物足りない。犯人も早々にわかってしまうし…作品紹介が過大広告。1.5

    1
    投稿日: 2024.09.14
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    書店員さんのポップに惹かれて購入。 シンプルな作品だから、割と簡単に犯人に気づけるんじゃないかと。 例外なく私も序盤で犯人の見当はついたけれど、それでもテンポよく流れるストーリーと先の気になる展開で最後まで一気読み。 それにしてもこれが児童書かあ。子どもの頃に読んでたら、たしかにトラウマだったかも。

    3
    投稿日: 2024.09.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この作品に評価はつけられないな、と思った サスペンスでもありミステリーでもある。 しかも元々は児童文学ときたもんだ。 作者は読者を騙すとか推理させようとかどんでん返しを起こそうとか全く考えてないのに、こちらが勝手にそんな期待をしつつ、でもおおよその予想が当たって、でも意外な部分もあって、最後に何とも言えない後味の悪さが残る。 モラハラ気味の父、メンタルを壊している母、父から父性ではなく性的な視線を感じる姉、なんらかの発達障害がありそうな兄、そして平凡な主人公…。 家族構成はSNSでもよく目にする事がある。 昔から変わっていない、そしてそれが幸せな家族だと世間からは思われていたに違いない。 不穏分子はどこだ、それは省一だ。 それともCMの話がなければ幸せな家族のままだったのだろうか? でも姉は気付いていたに違いないのだ、CMスタッフ達が、その幸せな家族の崩壊をドキュメンタリーを撮って大金を稼ごうとしていた事に。 刑事がそれとなくその事に気付いていることも。 その上で秋山も巻き込んである種の自殺をしたかったのだけれど、結局秋山は助かってしまった。 姉は秋山より省一を愛していた。 母を愛していたからこそ狂っている事に耐えられなかった、主人公。 最後に分かったのが物凄く悲しい。 それにしてもエドワード・ゴーリーの絵本にありそうな…

    1
    投稿日: 2024.09.06
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    全く古びない、ものすごい名作だった。 若者の自由や家庭というものに対する著者の感性が、現代においても今作品を新しくしていると思う。

    1
    投稿日: 2024.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    殺害方法や動機が曖昧だと思った。もう少し撮影クルーの人たちが関わってもいいのかなと思ったけど秋山以外別にいなくてもよかったのでは?という感じ。 この本を読んで気づいたのが、自分は挿絵が入っている小説が好きではないということだ。正確には、人物の顔や背格好が明確に印象付けられてしまうのが好きじゃない。背景や物のイラストなら何も気にせずに読めるのだが、人物絵が出てきてしまうと、頭の中で作り上げられていた人物像との乖離が起きて少し萎える。 最後の最後でどんでん返し!みたいなのが好きなのでこういったミステリは斜に構えて読んでしまう。自分の推理を遥かに超えたどんでん返しに期待していたが、そういう意味ではある意味裏切られたとも言える。ただ淡々と少年の独白によって殺害方法が明らかにされていくが、まぁそうだよなという印象以上のものは感じなかった。 本屋のポップを信用しすぎるのもよくないなぁと学んだ一冊。

    1
    投稿日: 2024.08.16
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    書店員さんのポップを読んで購入。 仲良し家族のはずが、それぞれがなんだか血が通っていないような怪しい雰囲気…。 犯人はきっとこの人なんだろう、と思いながら、読み進め、読後はなんだか気味の悪さが残ります。 そして解説まで是非とも読んでくださいませ。

    3
    投稿日: 2024.08.13
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    帯やあらすじから、幸せな家族には裏の顔があって、それが引き金で殺人に発展していくようなストーリーを想像してしまった。

    0
    投稿日: 2024.08.04
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    題名が「幸せな家族」そしてその頃はやった唄 とあり、 う~ん、これは反面の題名なのかな、と思いながらページを開くと、とうとうぼくはひとりになった。この1年のあいだに、ぼくの家族はぽつりぽつりと死んで、最後に、ぼくひとりが残った。初めは父だった・・ と続き、兄、母、姉、親友、が死んだとくる。終始ぼくは、で語られる。その死をなぞる。いやはやなんとも。これが子供向けの本なんだろうか。 ぼくの父は写真家。父の友達から、さる保険会社のCMに「幸せな家族」のモデルになってくれ、と言われ承諾したという。そして父の友人、CM作成の人たち3人が家に撮影にやってくる。その中の一人が「その頃はやった唄」を歌うのだが、これがマザーグースっぽい死人の出る唄。 鈴木悦夫氏はもともとは児童文学者で、解説にある鈴木氏の言葉の断片は「・・その少年の完全な自由を阻害しているおとなが少年に向かって何か書こうとするならば、少年の現在的な自由の問題を自己に問い詰める作業をしなくてはならないと思うのです・・」という部分がある。 鈴木悦夫:1944~2003.8.10 熱海生まれ。1967早稲田大学卒業あかね書房入社。大学では少年文学会に在籍。1969年「祭りの日」で第二回日本児童文学者協会新人賞受賞。その後あかね書房を退社し、NHK「おかあさんといっしょ」、フジテレビ「ピンポンパン」のメインライターとして活躍。その後小田原で一人暮らしを始める。 「その頃はやった唄」は実際にあり、巻末に詩と楽譜が載っている。詩:山本太郎、曲:越部信義 ・山本太郎 1925-1988 「覇王記」1969に所収 表紙の下には「THE BLESSED FAMILY ・・AND THE OLD DEAR SONG」の英語。 雑誌「鬼が島通信」第1号~第12号1983~1988連載 偕成社Kノベルス1989年刊 2023.9.25初版 図書館

    14
    投稿日: 2024.08.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2024.08.01 「幸せな家族」として選ばれた中道一家だが、全くもって仲良しである印象も受けず、1人、また1人と家族が死んでゆくのにこれといってショックを受けている感じもない、なんだか温度のない家族の印象を受けた。 どうせ誰か家族のうちのだれかが犯人だろうなーと思ったらやはりその通りで。 歌にまつわる事件、というわりにその歌は後出しなのもなんだかモヤモヤ。 さして続きも気にならず、とりあえず犯人だけ知りたくてささーっと読み終えた。 家族それぞれの人格なども深掘りされておらず、ただただ「たいくつ病」と言われる省一がサイコパスなだけだった。

    0
    投稿日: 2024.08.01
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    これがトラウマ児童文学なのか…サイコパスで怖い。内容に深さはないし、犯人も大凡目星はついているけど淡々と怖い。 タイトルでどんな唄が出てくるのかと思ったけど、ポピュラーな曲の意味じゃなく、やられたー感あり。

    1
    投稿日: 2024.07.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まず本編を読み終わって最初の感想は「どうしてこれが‘伝説の’ジュブナイル・ミステリと云われるのだろう」というもの。確かに一度読んだらなかなか忘れられない展開・結末なのでその点はそうだと思う。4章に入ってからの畳みかけ、ギアの入り方にはゾクゾクされられた。 しかし、その、特に目立つポイントのみが評価される点であるのかというと決してそうではないと感じてもいた。 首を捻りながら巻末の解説まで至ってようやく、なんとなくだが、掴み所を得たような思いがする。 帯の下に英語題が隠されているというのも読み終わってから気付いたのだが、この題『THE BLESSED FAMILY』、すなわち『神聖な家族』というワードを考えなければならない。 本作初出は1983年、バブル景気の前夜。それまでの家父長的家族制のように強く厳めしい父親の大権のもとで一族が団結して暮らすかたちから核家族化が進み、バリバリ働く父・家庭を守る母・両親と暮らす子供達という図式が日本の家族のスタンダードとなっていきつつある頃。本作に登場する〈中道家〉もまさにこの核家族モデルのお手本のような家族構成。作中では保険会社のCMに使う「本当に幸せな家庭」(p23)像を撮影するためにクルーがやって来る、というシーンから物語は幕を開ける。明治安田生命のCMのイメージか。 傍目ではパーフェクトに見える中道家だが、一人一人の人間性は歪みを秘めており、物語が進むにつれて歪みがどんどん大きくなってゆき最終的には一家消滅してしまう訳である。クルー達は、今度はこの‘壊れゆく理想的家族ドキュメンタリー’を撮影する為に中道家に張り付くようになる。まさに物心共々消費社会に供せられる‘商品’と化している様子が見て取れる。 うまく書けないが、出過ぎた杭は打たれる・他人の不幸や失敗・罪は蜜の味、じゃないけど、現代でもそういうイジって大丈夫そうな対象を見つけると集団ネットリンチ・制裁への主体的参加、のように自ら進んで石を投げる行為へと発展する‘視聴者参加型リアリティーショー’のように他人の人生を(場合により自分のも)捉えている節があるように思う。 中道家は、そんな「たいくつ病」(p12)に倦んだ民衆の娯楽の為に‘供せられた’という意味合いで『神聖な(捧げ物の)家族』という題を与えられたのではないだろうか。 翻って、鈴木悦夫先生は「他人を喜ばせる為なんかでなく、自分が喜べるように生きるんだ、諸君」というようなメッセージを作品に込められたのではないか? ぱっと見の見立て殺人ミステリとして云々というよりも、作品に込められた真意や含みを感じ取ることが肝な作品かと思いました。 あ、とんだ難癖により《誕生日に死んだ子》(p223)となってしまった〈柴田浩〉くんはただただ素直に不憫でならない。 1刷 2024.7.27

    10
    投稿日: 2024.07.27
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    本屋さんで帯の宣伝文句を見てジャケット買い。保険会社のCM撮影をきっかけに家族の崩壊が始まるミステリー的な作品。読み進めると、タイトルと副題の深みが浮き上がる。

    0
    投稿日: 2024.07.18
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    ジュブナイル・ミステリーだったようですが、麻耶雄嵩の「神様ゲーム」的な“良い意味の”胸くそ悪さでした。 ミステリ好きなら序盤で犯人の予想はついてしまうと思いますが、それがわかっていても作品の雰囲気が良かったです。 後書きを読むと作中の「その頃はやった唄」は実際にあるらしいので、聴いてみたくなりました。

    0
    投稿日: 2024.07.13
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    語り部である省一の言葉に人間的な温かみがなく、始終淡々と進んでいく感じがゾワゾワした。 子どもの頃に読んでいたらトラウマになりそうな一冊。

    0
    投稿日: 2024.07.12
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    あの戦慄(メロディー)がまた聴こえる・・・ 初めての鈴木悦夫san。 1989年刊行の作品で、とってもジュヴナイルなミステリーでした。 幸せな家族に聞こえてくる哀しみのララバイ。≪その頃はやった唄≫。 「とうとうぼくはひとりになった。」から始まる物語。第一章「1 雪のひな祭り」から第四章「6 そして姉のこと」まで。 保険会社のテレビCM、”幸せな家族”のモデル、生き残った弟・省一、少しずつ紹介される唄、そして最後の姉・一美からの手紙など。 中でも、「4 母のこと」で語られた感情が印象的でした。心の病気になった母が、かわいそうだから、先にある悲しみを味わわせないために、殺してしまおう という発想。。。 テープレコーダーへの録音や携帯電話やインターネットが無い時代も良いですね。ノスタルジックで。高田美苗sanのイラストも素敵でした。

    0
    投稿日: 2024.06.15
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    意外性はないが、面白かった。唄の歌詞が、気味悪く、いい人もおらず、そこがよかった。 再読することはないかもしれないが、本屋で偶然この本に出会うことができて、よかったと思う。

    0
    投稿日: 2024.05.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これがほんとに児童書?普通におもしろかったし、自分が子どもの頃この小説に出会ってたら、ミステリー沼にハマってただろうな、、 なんとなく犯人は途中でわかったけど、終わり方までは予想できず。歌には犯人本人の死も歌われていて、主人公も歌に沿って最後は死ぬというきれいな終わり方。お姉さんが自分の死を受け入れてる感があったのだけいまいち謎だったけど、お金持ちの一家で一人ずつ謎の死を遂げていくという気持ち悪さと妖しい美しさ?がなんともいえない読後感でした。

    0
    投稿日: 2024.03.20
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    鈴木悦夫『幸せな家族 そしてその頃はやった唄』中公文庫。 児童文学作家の鈴木悦夫が1989年に刊行した伝説のジュブナイル・ミステリーの復刊。刊行以来、全国各地の少年少女に衝撃を与えて来たという伝説のトラウマ児童文学。行きつけの本屋のレジ前のキャンペーン棚に山積みされていたので、ついつい購入してしまった。 確かに少年少女に向けた小説にしては刺激が強過ぎる。直接的には描かれてはいない残酷さやエロさ、近親相姦というタブーの匂いがプンプンする。 ジュブナイル・ミステリーと言うよりもイヤミスと言った方が良いだろう。作中に描かれる『そしてその頃はやった唄』が兎に角、不気味で気持ち悪い。 プロローグでは既に児童文学にしてはあり得ない程の悲劇が起きたことが明らかにされる。1年の間に中道家で、父親で写真家の勇一郎、兄で中学2年生の行一、母親の由美子、姉で高校2年生の一美、親友の柴田浩が相次いで死に、次男で小学6年生の省一だけが生き残るのだ。 賢明な読者ならプロローグを読んだだけで犯人の正体が解ってしまうのだが、それを信じたくないからこそ本編を夢中になって読んでしまうのだろう。 保険会社のコマーシャル・キャンペーン『幸せな家族』のモデルに選ばれた中道家。写真家の父がの勇一郎が仕事を行うためのスタジオを備えた新築の家に父親の勇一郎、母親の由美子、長女の一美、長男の行一、次男の省一の5人が引っ越し、コマーシャルの撮影隊がやって来て、撮影がスタートする。 しかし、父親が多忙なために撮影は進まず、まるで不気味な『そしてその頃はやった唄』をなぞるかのように家族が1人、また1人と死んでいく。 果たして…… トラウマ児童文学と言って思い出すのが、天沢退二郎の『光車よ、まわれ!』だ。こちらは正統派の少年少女向けのホラー・ファンタジー小説である。小学生の頃、図書館から借りて、余りの面白さに時間が経つのを忘れ、教室の片隅で読んでいると知らぬ間に外は真っ暗となっていた。 ふと背後に人の気配を感じて後ろを振り返ると女性が立っていた。突然のことに驚いて、固まっていると…… 女性から「その本、凄く面白いでしょう。」と声を掛けて来た。女性は違う学年で国語を担当する先生だったのだ。あの時は本当に肝を冷やした。 社会人になって、ちくま文庫から『光車よ、まわれ!』が復刊されたのを機会に再読してみたのだが、やはり非常に面白かった。 本体価格900円 ★★★★

    81
    投稿日: 2024.03.07
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    犯人は初めの方で直ぐに分かった(分かるように作られていたのかな?) けど、なんとも言えない雰囲気とストーリー展開がめちゃくちゃ良かった 母親とお姉ちゃんがいい人だっただけに、死んじゃったのがとても悲しい 特にお母さんの最後は読んでいてとても胸が苦しくなった 特に気になる矛盾点も無いし、あちらこちらに伏線が散りばめられている ほんのちょっとペロッとするだけで死ぬ農薬なんてあるのかな?とは思ったけど、全体的にミステリーとしてもよく出来ていた 大人3人組にも天罰が下って欲しいなあ 面白かったけど、もう一度読みたいとはならない 何なら怖いから手元に置いておきたくない本

    0
    投稿日: 2023.12.29
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    思ってたよりも面白くなかった。ミステリーと言うなら、ネタばらしにもうひと工夫欲しいところ。動機があるようでない所が怖いポイントなのだろうが、今ひとつだった。

    1
    投稿日: 2023.12.15
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    かつて多くの少年少女にトラウマを与えたと言われる児童文学が文庫本で復刻って本屋で紹介されていたので読んでみました。有名なミステリー作品に似た内容ですが、犯人は(子供はともかく大人が読むと)すぐにバレバレの作品で、ミステリーというよりはむしろサスペンス小説と言う感じを受けました。 幸せな家族が次々と謎の死、そして、この作品が児童文学である意味の解説、でも、それでも、今の自分の年になって読むには、ちょっとつまらない作品かな。

    0
    投稿日: 2023.10.26
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    読みやすくスラスラ読める反面、世界観がトラウマになりそうなぐらいの構成。 子供からしたら、、、 いまでゆう子供はなんらかの障害があったのか、歌に沿って事件を起こしていく。 結末はまさかの、、衝撃的でした。

    0
    投稿日: 2023.10.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    保険会社のテレビCM(幸せな家族)に選ばれた5人家族とその撮影者スタッフたちと唄の話。 途中まで上がった熱が終盤うまく保たれることなく冷めてしまった。 1人1人の殺害現場と、唄をなんとか活かしたいとするストーリーの進め方に腹落ちできなかった。

    0
    投稿日: 2023.10.01
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    児童文学作家の鈴木悦夫氏が手掛けた児童向けの厭ミス。本書が刊行された89年当時、全国の子供達にトラウマを植えつけたと言われている。〈幸せな家族〉を題材にしたCM撮影に協力することになった一家が、不気味な曲の歌詞をなぞるように一人ずつ殺されていく……という内容。いわゆる「見立て殺人もの」だが、子供向けの単純なミステリかと思いきや密室の謎やアリバイ調査が織り込まれた本格推理小説となっている。挿入される家の見取り図、死者が遺したメモといったギミックも楽しい。プロローグの時点で大体の真相は予想できてしまうが、現代のミステリファンが驚きを求めて読むタイプの小説ではないだろう。

    1
    投稿日: 2023.09.28
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    トラウマ児童文学といえば、個人的には「ぼくのまっかな丸木舟」あたりかなあ。迂生は小学校に上がるか上がらないか位の頃から、じいさんの蔵書を漁って高木彬光氏とかを読んでた、いけ好かないガキだったので、少々のことでは動じなかったと思うが、子供向けの本だと思うと、なんと言うんだろう、ガードを下げるんだよね。死人が出る、主人公の家族が殺されると言うだけで結構驚いた気がする。そうした興味抜きで、単にミステリとして今の読者を驚かせられるかというと少し無理がありそうな。真相は正直見え見え。今の小説だったら「これ、ミスディレクションじゃなかったら怒るぞ」レベルの、露骨な伏線が張られております。そういう意味では、昔ショックを受けた少年少女読者向けの本かも知れない。

    0
    投稿日: 2023.09.27
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    不気味な唄の歌詞とともに、次々と家族が死んでゆく……刊行以来、全国の少年少女に衝撃を与えてきた伝説のジュヴナイル・ミステリ長篇。〈解説〉松井和翠

    0
    投稿日: 2023.09.13