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スピノザの診察室
スピノザの診察室
夏川草介/水鈴社
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総合評価

898件)
4.4
445
321
76
12
3
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    一言:『死と向き合える本』 感想:死によりそうことも仕事のひとつとなる医者が本当の意味で死と対峙するストーリー。治療をして、完治することが誰にとっても1番幸せという思いがあるが、治療は一助に過ぎない。本当の幸せは、各々の限られた時間の中でどう生きるか、何に生きるか明確なものだけが本当に幸せであり、心地よい死を遂げるのだと感じた。

    13
    投稿日: 2024.03.23
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    自分はどんな死に方をするのかな? すごく気分後落ちてる時だったけど読んでるあいだは現実から遠ざかって深遠なことを考えた。

    18
    投稿日: 2024.03.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夏川さんの小説はいつも人間の温かさを感じる。疲れている時、参っている時に読むと染み渡りますね。 「どうにもならないことが世界には溢れている。それは絶望ではなくて希望」というフレーズ。これからの人生で思い出すことが度々ありそう。意識するんじゃなくて、自然体でそう思えるようになることは人生の1つの目標なのかも。

    25
    投稿日: 2024.03.22
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    京都に住む雄町哲郎は内科医。大学病院でもトップの実力あったが、幼い息子を残して死んだシングルマザーの妹がおり、甥を引き取るときに現在の病院へ移った。地元に密着した病院で終末を看取る医療とたんたんと向き合う哲郎。人の持つ欲とどのように向き合うのか、人にとって何が幸せなのか、凪のように過ぎていく日々をめくりながら考えさせられる本でした。凪めいているとはいえ、一応何かが起こって哲郎先生が格好よく活躍したりするので、山はあります。 神様のカルテを読みそびれたまま、本屋大賞候補のこの本を手に取りました。雄町哲郎さん、格好良すぎ。こんな人いないってーっていうのが★減で、とても面白かったです。 医療の表現や、幸福について語られる部分が小学生には難しいかなぁ。高校生くらいからが向いていると思います。

    7
    投稿日: 2024.03.22
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    神様のカルテもよかったけれど、今回もよかった。最後の患者からのメッセージは、じんときた。ことばって、素敵なプレゼントになると、改めて思った。続きをぜひ読みたいなと、思う。

    6
    投稿日: 2024.03.20
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    マチ先生と花垣先生のお互いを認め合っているからこその関係性が素敵。 マチ先生のようなドクターに出会えたら幸せな最期を迎えられるのかもしれないな。 箱の大きさや肩書きではなくそれぞれの役割を全うする。医療の世界に限らず全ての業界に通じる、何とも心が穏やかになる作品でした。

    3
    投稿日: 2024.03.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋大賞ノミネート作 京都の地域病院に勤務する内科医、雄町哲郎が主人公。 かつては大学病院で数々の難手術を成功させ将来を嘱望された内視鏡の凄腕医師。 早逝した妹の子を養うため大学病院を離れた。 大学病院も地域医療も否定せず、医療に過度な期待もせず、凄くバランスよい思想をバックに、エンタメが要求する突飛な方向にも振れない良作。 「凍える隣人に外套を」 個性的な登場人物も含め良い。

    3
    投稿日: 2024.03.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋大賞ノミネートということで、久々に読んだふんわり系のお話。生きることとは何か、人間とは何か、を問うような哲学書のような話だった。私的なピークは第三話。「生きていることが地獄のような人々」に接してきた秋鹿先生。彼の話を是非スピンオフとして書いてほしい。第四話は正直いらなかったかなぁ。マチ先生は腕のいいスーパードクターではなく、患者さんと真摯に向き合う普通の医者として描いて欲しかった。 途中で出てくる和菓子たち、スマホで調べながら読んだ。めっちゃ美味しそうで、京都に行ったら食べてみたい

    5
    投稿日: 2024.03.20
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    世の中の仕事には仕事の内容以上に仕事の対象者に与えられるものがあるということを感じました。 医者の仕事は患者の病気を治すことですが、病気を治すこと以上に一人の人間として患者に与えることができる価値に着目した内容になっていると思います。 今の仕事や自分自身の取り組みの中でその内容以上に仕事の対象者に与えることができる価値は何かを考えるきっかけになりました!

    19
    投稿日: 2024.03.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    もう一気読みしちゃいました! 神様のカルテシリーズは読んでおり好きな作風ではあったのですが、それを超える魅力ある主人公と彼を取り巻く素敵な人々との関係性にぐんぐん引き込まれていきました。 ギスギスした今の世の中に疲れた心に染み入って、ああこんな幸せな世界に浸っていたいと思わせてくれる作品です。 カルテの「9歳男性」のその後も知りたいですし、茉莉ちゃんとのこと、龍之介くんの将来etc・・・続編を確信している自分がいます(笑) 最後に辻さんからのメッセージで涙腺が大崩壊したことをご報告して終わります。

    7
    投稿日: 2024.03.18
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    本屋大賞のノミネート作品というということで初めて読んでみました。現役の医師ということで、病状の描写はとても詳細に書かれていたのがよかったです。そして、表現力がとても豊かでした。 マチ先生の哲学的な考え方のような先生に会えたら、本人はもとより家族も安心して治療をまかせられますね。原田病院のほかの医師や看護師もいろんな人がみんなで患者さんを支えているところが素敵でした。 なにより、私は表紙の絵が穏やかさがすきです。

    24
    投稿日: 2024.03.16
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    《2024年読了ー16冊目》 ごめんなさい… 私『神様のカルテ』は未読で、夏川さんの作品ははじめましてです! 夏川草介さん、現役のお医者様なんですね… 夏川さんのお人柄が伝わってくるようなとっても素敵な作品でした~♪ 主人公、雄町哲郎(通称マチ先生)は京都の地域病院で働く内科医… かつては大学病院で数々の難手術を成功させ、将来を約束された敏腕医師だった! ところが彼の妹が亡くなりその一人息子と暮らすため大学病院を辞め、京都にある地域病院へ… 京都の街を自転車で走り回り、終末期の患者に向き合うマチ先生… 「少しでも多くの人たちが幸せに過ごせるように、自分には何ができるのか」 「たとえ病が治らなくても、仮に時間が短くても、人は幸せに過ごすことができる」 「医療がどれほど進歩しても、人間が強くなるわけではない。技術には人の哀しみを克服する力はない。勇気や安心を薬局で処方できるようになるわけでもない。そんなものを夢見ている間に、手元にあったはずの幸せはあっという間に世界に呑まれて消えてしまう」 「私たちにできることは……暗闇で凍える隣人に、外套をかけてあげることなんだよ」 決して偉ぶらず、真摯に患者と向き合うマチ先生… そして大の甘党! だから京都の老舗の和菓子もたくさん登場する…(笑) とにかくこのマチ先生のキャラクターが魅力的なんだよね… 自分の最期もこんな先生に出会えたら幸せだろうな… 甘くて優しく、そして「幸せ」ってなんだろう?ってそんなことを考えてさせられる作品でした

    5
    投稿日: 2024.03.16
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    ー人間はね、一人で幸福になれる生き物ではないんだよ。 〈あらすじ〉 京都の地域病院で医師として働く雄町哲郎は、どこか茫洋とした人柄ながらも、実は以前働いて大学病院では前線で活躍する凄腕の医師だった。とある理由で甥と暮らす哲郎は、日々、患者と向き合い、医師として、また人として、それぞれの人生や命に関わり、意味を見出していく。 〈感想〉 普段、絶対に読むことのないジャンル「医療系の小説」ついに来ちゃったかぁ、、、と思っていました。 (本屋大賞ノミネート作品読破中です) なんだか医療系って、どうやったって生死を彷徨ったり(言い方)、奇跡が起こったり(言い方)、お涙頂戴な展開な気がして(言い方)、素直に読んでたまるか!という気持ちがあったんです、、、。 だけど、すごく良いじゃないですか、、、。 人に向き合うこと、そして「本当にこれでよかったのか」と思うこと、周りから見たら答えがない事ばかりでも、患者の人生ごと大切にする主治医に診てもらえることは間違いなく幸せなことです。 医療の中に混じる哲学的な要素もまた、なんだかジーンとしてしまって、何となく作者の伝えたいことが分かるような、、、。 作中に散りばめられた、甘味もまた幸せを少し増長させてくれます。

    14
    投稿日: 2024.03.15
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    小さな病院で働く腕利きの内視鏡医師の何だか穏やかな気持ちにさせるお話。 悩みも日々の生活も病気も生死もすーーーっと過ぎて心に入っていくような作品です。 医療の力は僅かなもので、人は無力な存在だから互いが手を取り合って少しだけでも景色を変えることで小さな明かりを灯すことができる。その明かりが誰かの勇気となり誰かを励ます。ささやかな勇気と安心が幸せとなること。哲郎の優しさが凄く心に染みた。 誰もが最後に通る死。そんな優しさを持った先生に出会い、幸せな人生の最期を迎えたいと思えました。 私的に本屋大賞はこっちかな

    54
    投稿日: 2024.03.15
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    ブクログで見て、夏川さんの本を読みたいと思った。 あっと驚くような謎解きがあったわけではない。さわやかな風が吹いた、とも言い難い。それでも、いい本、物語、医師、患者、家族だった。 大学病院と地域病院の役割の違いを感じた。

    40
    投稿日: 2024.03.15
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    本屋大賞(2024)ノミネート作品との事で手に取りました。現時点で9作品目(残りは1冊はレーエンデ国物語) 9作品目にして一番スッと爽やかな風と共に、頭と心に入ってくる作品でした。舞台は京都で夏の暑さをじっとりと感じますが、死生観や哲学、原田病院で務めてる人たちのキャラクターや関係性がとても爽やかなのです。また、このような話なのに重くならないのは、美味しそうなお菓子が登場するのもあるかな。京都は自分にとって「修学旅行先」なので、食べたくてもすぐ買いに行ける距離ではなく残念!それくらい美味しそうな描写でした。 最後に、この本はまるでドラマを観ているようてました。私の中では『花垣』は鈴木亮平さんで『南』は吉岡里帆さんかな~。マチ先生は…まだ決めかねてます(笑)

    22
    投稿日: 2024.03.14
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    あたたかい作品だった。扱っているのは、末期がんなどの生と死にかかわるものだけど、マチ先生の安心感や、原田医院の個性的なメンバーがそれを優しく包み込んでくれる。 父を実家で看取ったときのことを思い出しながら読んだ。抗がん剤治療をやめ、痛みや体調不良、薬による意識の混濁に苦しみつつも、大好きな家族や愛犬と一緒に最期を迎えた父。私は実家から出ていた(&新生児育児中だった)から、ずっと一緒にいられたわけではないけれど、家で看取る大変さを少しだけ経験している。 昼夜を問わず、患者のために動いてくれる医師や看護師、ヘルパーの方々には、父のケアはもちろん、家族の精神的支えにもなってくれた。感謝してもしきれない。 最期を待つのみの患者さんでも、いかに最期を迎えるか、最後までどれだけ幸せを感じられるか、ということには大きな意味がある。 マチ先生が哲学的な側面も持っているというのは、面白い設定だし、的を射ているように思った。生き方・死に方を考えるとき、それは科学というよりも哲学なのだろうなと。 あと、京都のお菓子が食べたくなった! 長五郎餅に金平糖、マドレーヌ、チーズケーキ……。 このお菓子たちが、作品に甘さと優しさを追加してくれているのは間違いない。

    55
    投稿日: 2024.03.14
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    夏の暑さまで感じられるような世界観のなかで『死』に向き合う人々が丁寧に描写されているので物語に引き込まれて良かった。

    13
    投稿日: 2024.03.14
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    テレビドラマを観ているみたいに映像が思い浮かぶ様に読めました 哲学の話が散りばめられているので 理解するには至りませんが スピノザの考えと似た様なことを話す人がいるので 身近に感じました 幸せとは 人とは なんて問いかけがある訳では無いけれど ふと我に返っている そんな感じがします 続きが気になる、とても爽やかな読後でした

    22
    投稿日: 2024.03.13
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    毎日読むたびに、あ〜京都に戻りたい! と思わせられた。ページのいたるところから京都の光景がありありと目に浮かんだ。 京菓子は特別意識したことはなかったけど、小説に出てきたものを一つづつ味わって食べてみたいと思った。 話は医療についてで専門用語はイメージすることが難しかったけど、その程でもちろん書かれていたので読み進めることが苦にはならなかった。 でてくる登場人物、だれひとり悪く書かれておらず、

    18
    投稿日: 2024.03.12
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    もはや”定番”な感もある夏川さんの医療モノ。今回のは終末期医療なテーマに、哲学者スピノザのエッセンスをまぶした感じでした。これもこのままドラマになりそうな。。 、、というのも、つい最近みたNHKの「お別れホスピタル」がこんな感じだったなあ、、と。 あと、マチ先生と花垣という二人の医者の間に流れる信頼感みたいなものが、”東京MER”の喜多見先生と音羽先生に重なってしまいました。 ドラマの見過ぎか。

    6
    投稿日: 2024.03.12
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    かつて大学病院のエリートだったが、子育てのために町医者となった30代後半の医師の物語。 大学病院側の人間模様がサイドストーリーとして動いていて、非常に効果的。そして所謂「感動モノ」とは一線を画すリアルな医療業界のドラマを堪能出来ます。

    7
    投稿日: 2024.03.11
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    「神様のカルテ」シリーズの大ファンですが、この本も大好きになりました。一止先生もそうですがマチ先生がとても魅力的。こんなお医者さんがいたら是非診てもらいたいと思ってしまう。そして終末期医療とは?人の幸せとは?生きるとは?など色々なことを考えさせてくれる本です。南先生がこれからどんな風に成長していってくれるのか楽しみです。

    10
    投稿日: 2024.03.10
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    人生の終末点の近くで、その人にどう寄り添えば良いか、またはどれほどその人に幸せを感じさせることができるか。その簡単には出せない問いに対して、真摯にやさしくひとつの指標を示した作品のように思いました。 作者の医師としてのさまざまな経験が深く関係しているのでしょう、生と死の境が傍にある立場ならではの、どこか冷静で、当たり前に人の行く末の認識ができている視線を感じる描写でした。 だから死に際の場面でもエンタメ作品が描くような激しい感情の発露はあまりありません。そういった場面で刹那的に描かれがちな悲哀は、たとえば移り行く自然の美しさだとか、それまでの過去が色濃く積もった家の中の様子など、故人に近しくまだ残るさまざまな事象から、すっと自然と沸き上がってきます。その加減が絶妙だと感じました。 物語としては、さほど起伏がなく、助手となる女性医師の描き方も少し類型的だなと思わなくもなかったですが、端々の京都の自然の美しさや情緒が伝わる文章の美しさは素晴らしいと思いました。また、哲郎医師オススメの甘味の良さは関西人なので頷きっぱなしでした。阿闍梨餅は良い、これはもう、確かです。

    14
    投稿日: 2024.03.10
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    若くして夫に交通事故にあい、本人も闘病の末に他界。その息子を引き受けた医師の物語。 医者は技術者か哲学者か。妹の息子を引き受けてから哲学者の心も持つようになった先生は京都の病院で今日も患者に向き合う。 「頑張らなくてもいい。ただ、急ぎすぎる必要もない。」 「おおきに、先生。」

    3
    投稿日: 2024.03.10
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    「たとえ病が治らなくても、仮に残された時間が短くても、人は幸せに過ごすことができる。そのために自分ができることは何か」 マチ先生と同様、私自身も医療従事者なので、この問いをずっと考えながら仕事をしていました。 病気は完治するものもありますが、進行していくもの、後遺症に悩まされるもの、一生付き合っていかなければならないものもあります。 そういった病気を抱えた患者さん達にどう寄り添えばいいのか、この作品を読んで明確ではないけれど答えのようなものが見えた気がします。 切なくもあたたかい気持ちになれるストーリーでした。マチ先生の活躍や龍之介くんの成長も気になるので、続編を期待したいです!

    35
    投稿日: 2024.03.08
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    本屋大賞ノミネート作品。 夏川草介さんの作品はお初読みでした。 かつては大学病院で凄腕医師として忙しい日々を過ごしていた主人公の医師。 今はある町の内科医として、地域に寄り添い、終末期の患者さんに寄り添い終末期医療に携わる医師。 とても良かった。 今自分の父の状況とも重なり、もちろん治る見込みが僅かでもあるならば、大学病院で最先端医療での治療を望むことに変わりは無いけれど、最期をどのように過ごすか、その時にこのような町のお医者さんに出会えたら、それは本当に幸せだと思う。 とても冷静でとても暖かく、「本当にお疲れ様でした」と敬意を払って空を見上げてくれるマチ先生。医療技術だけでなく、人として信頼できる尊敬できる人で、こういう人に出会いたいなとも思う。

    18
    投稿日: 2024.03.08
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    医療系の内容だったが、人の幸せ・死とは何かを考えさせられました。1人1人を大切に寄り添う雄町先生みたいな先生に出会いたいなと思いました。前向きな気持ちになりました。

    5
    投稿日: 2024.03.06
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    夏川草介『スピノザの診察室』 2023年 水鈴社 2024年本屋大賞ノミネート作品。 夏川さんの医療小説大好きです。この作品も読みたかったけど、積読も200冊くらいあるので、文庫化するころでいいかなと思っていたのですが、本屋大賞ノミネートということで単行本で買ってしまいました。 大学病院から京都の地域医療の病院に移った主人公。 地域密着型、なかでも終末期医療やペインクリニックが大半を占める病院でのお話。 実際に97歳で他界した祖母の最期も終末期医療にお世話になりました。その経験もあるので、一行一行がしみてくるというか、心に響いてきます。 悲観や暗さだけということではなく、〝幸せ〟を考える医者たちの思いが胸を打ちます。 最後の第4章は一気に感動が押し寄せてくる内容で、涙がほろり。 でも読後感はなぜだか心は晴れやかなところもあります。 素敵な小説だなとしみじみ。心に残る一冊となりました。 #夏川草介 #スピノザの診察室 #水鈴社 #2024年本屋大賞ノミネート #読了

    17
    投稿日: 2024.03.06
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    亡き妹の息子「龍之介」を引き取り育てる為、大学病院の医局長から、町医者になった雄町哲郎(通称マチ先生) 飄々と日常をこなす、普通のお医者さんの物語だと読み始めるも・・・ マチ先生! 内視鏡治療のエキスパート! まさにスーパードクター! カッコよすぎて、ページをめくるのが、楽しくて、楽しくたまりませんでした。 そして、超甘党というなんだかほっこりする一面と思慮深き哲学者の如き一面を併せ持つ人柄にマチ先生の虜になってしまいました。 人の命を扱っている深遠なテーマの物語なのに・・・ すごく楽しくて、読めて良かったと思える良作でした。 マチ先生の言葉1つ1つが強く心に響き、涙を流したエピソードも数々ありました。 そして、スピノザという哲学者にも興味を持ちました。 勿論、マチ先生お勧めの甘味処にも・・・ 京都行きたくなりました。 最後に 宮崎美子さんが、帯文に寄せてましたが、自分も同じ思いです。 『願わくば人生の最期にこんなお医者さんに巡り会いたい』

    49
    投稿日: 2024.03.06
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    読みやすかった。スラスラと物語の中にいた。技術だけじゃなくて、人となりも惹かれた。これからの日々もまた読んでみたい

    6
    投稿日: 2024.03.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    医療や技術がいくら進歩しても、人間は強くなれない、というメッセージが強く心に響いた。 医者は人の生死を握ってて、医療が進歩すれば人間は強く、無敵になれると思ってた。 辻さんの話が印象的だった。 私は辻さんは幸せな人だと思った。 長生きが、親族が看取ってくれることが、どれも「幸せ」だなんて一概に言えないと思った。 病気を抱えている人が「不幸」という訳でもないと思う。 人によって「幸せ」は違う。 医者の役割は、延命治療ではなく、患者にいかに寄り添うことができるかだと思う。 人の幸せは、いかに誰かの光になること、誰かの光に照らされることだと思った。 人は一人では決して生きられないし、「幸せ」にはなれない。 これはいつの時代も変わらないことだと思う。 私はこの一言が心にきたので書き残しておきたい。 「先生、おおきに。」

    6
    投稿日: 2024.03.04
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    医療スキルの素晴らしさや物語の美しさもさることながら、後半になり溢れ出るマチ先生の本当の心の声やスピノザの哲学から引用した言葉に大変感銘をうけた。 スピノザの説く哲学についてもっと知りたいと思った。

    22
    投稿日: 2024.03.04
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    よかった。 病気の全てがお医者さんの力で完全に治るものならば、きっとこの物語は生まれていないんだろうな。 医者として、 治したい。 少しの時間でも、命を長らえさせたい。 その思いは持っていてもらいたいと思う。 でも、辻さんみたいに 長く生きることではなく、 自分が自分らしい生き方をしたい、という人もいる 自分の父も、病気が発覚しもって3ヶ月と言われ 病院ではなく、自宅で過ごすことを望んだ。 私はもっと生きていてほしかったけど、 父の望みを叶えることができて、 今は良かったと思える。 大学病院の先生は本当に嫌いになったけど、 家に帰ることを決めた後の、 父の望みを叶えるために来てくれていた 訪問看護の先生や看護師さんたちには、 本当に本当に感謝しかない。 生き方も、死に方も、人それぞれ思いがあって 医者としての思いもいろいろあるだろうけど、 いろんな選択肢を示してくれつつも、 自分の思いに寄り添ってくれる、 マチ先生みたいなお医者さんがいっぱいいるといいなあ ただ、花垣先生みたいに、 医療の道を切り開いてくれる方は 絶対に必要だと思うんだけど、 最先端を離れたマチ先生が、 いきなり大学病院に呼ばれて、 ちょっと助言をしたら手術成功、って 私自身が、こつこつがんばっても届かないなあ、 っていう、天才肌とは真逆の人生だから、 なんか、 一生懸命やってるんだろうけどなんか空回りの 西島先生、がんばれ!! って思ってしまった笑 あとは秋鹿先生も応援したい! 生き方と死に方って、向いてる方は逆だけど、 生き方の方向と、死に方の方向は その人なりに同じものなのかな。 よい本を読めて、よかった!

    5
    投稿日: 2024.03.04
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     情景描写が巧みで、京都のまちのすがたが、木々と川のやさしい色とともに思い出され、部屋で本を読む私の横顔を風が撫でる感覚があった。  「幸せとは何か」ということについて、哲郎は明確でわかりやすい答えをくれるわけではなく、比喩を用いながら「幸せってこういうことじゃないかな」とこちらにさらに問いかけをしてくれるようである。この幸せのすがたというものが、本作品の情景描写にあらわれていて、生活そのものに存在する幸せというものを確かに感じさせてくれる。  それと、花垣と哲郎の関係がブロマンスとしてすごく魅力的で、続編も気になる。

    5
    投稿日: 2024.03.03
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    何度も泣かされた本。 主人公の年齢であそこまで的確に、魔法みたいに指示がだせる医者ってなかなかいないように思うのだけれど、長患いの患者としてはそんなフィクションが心の拠り所になったりする。 死ぬ時は穏やかに。 そんな患者の願いに寄り添ってくれる主人公。 とてもよかったので、シリーズ化してくれないかな。

    33
    投稿日: 2024.03.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    神様のカルテと著者が同じである。 この本でスピノザという哲学者について知った。 現実は変えられないが、努力し続ける。 私も自分のできることをやって、頑張っていきたいと思った一冊だった。

    5
    投稿日: 2024.03.03
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    人の命に、そして幸せとは何かという答えのない問いに、真摯に丁寧に向き合った作品であると感じました。 医師の仕事は病気を治すことで、病気が治って健康を取り戻せば人は幸せになる。でも、それでは治らない病を抱えた人にとっての幸せとは…? 人生の終末を迎えた患者さんに向き合い寄り添い続けるって、本当に難しいことだよなぁと。 しかし、そんな難しいテーマを扱いながらも、決して重たくなく読み心地はむしろ軽やか。 雄町先生をはじめ、病院や大学のメンバーたちもみんな個性的なナイスキャラクターばかりで、彼らの賑やかなやりとりは読んでいてとても楽しかったです。 『神様のカルテ』も読みましたが、夏川草介さんの作品は、過酷な医療現場を描きながらも、作品全体がやさしさ、温かさに満ちていて、生きることへの希望を提示してくれるような穏やかな空気感に包まれているところが素敵だなと思います。 読みながら頭の中に浮かぶ夏から秋にかけての京都の風景も美しく、なんだか京都にも行きたくなってしまいました。 雄町先生の言う、「この世の中でぜひ味わうべき三つの食べ物」、矢来餅、阿闍梨餅、長五郎餅も、ちゃんと食べたことはないような気がするので甘いもの好きとしてはぜひ食べてみなくてはと思います(^^)

    7
    投稿日: 2024.03.03
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    本屋大賞候補作 星3.5 著者の本は初読み 卓越した能力を持ちながら、下町の小さな病院で地域医療に従事する、変わり者の医者の話。かかわった誰もが飄々とした主人公のファンになっていく。読者もそうかもしれない。ところどころに出てくる和菓子も楽しい。そして、丁寧な文章。 医療に従事するということは、知識においても体力的にも本当に大変なことだと思った。

    6
    投稿日: 2024.03.03
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    凄腕の内科医の地域医療のお話。確かな実力と謙虚で思慮深い内科医。私が本を読むのは、こんなカッコいい、こうなりたいと思えるような人物にたくさん出会えるから。 死と医療、哲学的でもあり、答えのない問いかけに対し、無力感の中にも希望が見える、心が震える素敵な作品でした。

    6
    投稿日: 2024.03.02
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    久々の長編、面白かった〜 京都の四季とか街、お菓子の描写と医療の組み合わせが絶妙 科学と哲学が交わるのもなかなか。 にしても夏川さんはキャラクターの作り込みがすごいというか、キャラの魅力がある期がするなぁ 神様のカルテも好きだったけどこっちのほうが好きかも〜個人的には大賞候補! また続編でるかな。

    7
    投稿日: 2024.03.02
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    最高だった。ラストが映画を見ているかのようにドラマティックに情景が溢れだした。こんな医師の元で働ける人達を文字の中とはいえ羨ましく思った。

    8
    投稿日: 2024.03.01
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    最高に面白い作品でした。 主人公哲郎は温厚でちょっと抜けてる性格なのに、医者としては超優秀というギャップがカッコ良すぎます。 甥を育てるために大学病院を急に辞めたことで、一部の人には非難されながらも、その人柄と一流の技術を認めている様々なドクターに支えられ、頼られる主人公に痺れるシーン多々ありました。 主人公が働く原田病院のドクター達も皆優秀且つ良い人ばかりで心温まるエピソード満載です。 読んでいて元気が出るし、患者に真摯に向き合う主人公をみて、仕事の仕方にもヒントがもらえるような素晴らしい作品だなと思いました。

    22
    投稿日: 2024.03.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    マチ先生は医師として技術の面でも優秀であるが、患者や周りの人間に安心を与える人である。病気になったときに、一番欲しい言葉である「大丈夫」をくれる先生である。 彼は人一倍想像力と共感力を持っているから、自分が何をすべきで、何をすることができないかをわかっている。医師として働きながら、自分の使命について考え抜いた結果、ある種の達観にも思える域に達したのであろう。 人間の死と幸せについて語る場面が強く印象に残った。 「彼女自身、辛くなかったはずはないけれど、残された時間を、少しでも楽しい思い出にしたいと思ったのかもしれない。実際その思い出に私はとても救われている。つまり彼女は、絶望の淵に立ちながら、魔法のように幸せな時間を作り出してくれたわけだ。できるなら、私もそんな人間でありたいと思うんだよ。」 このセリフは死は幸せと正反対にあるものではないことを教えてくれた。前に何かで読んだ「死は生きることの反対にあるものではなく、生きることの一部である」という言葉を思い出した。なんの本だったかな?

    10
    投稿日: 2024.03.01
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    読み終わって、人にオススメしたい…!と強く思った本です。終末医療の話とか暗そうだし、病気の話か…と当初思っていたのですが、そうじゃない。この本はそういう話じゃない。希望の話で、医師ものの面白さもあり、優しくて泣けるのに後味がいい。そんな作品です

    7
    投稿日: 2024.02.29
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    優しく穏やかなマチ先生。 こんなお医者さんに出会いたい。 それぞれのキャラも良い。 患者の辻さんの六文字で、涙腺崩壊しました。

    19
    投稿日: 2024.02.29
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    准教授との関係性がいい! 人の最期を扱う医療の話と哲学の話がマッチしていて、哲学が具体的なイメージに繋がった気がする! 第四話の六文字には、心が持っていかれました、、

    16
    投稿日: 2024.02.29
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    終末期を迎える患者の生活に寄り添う医師の物語。 生きることと死ぬことのメッセージ性が強くて、だけど優しい言葉と医師の姿勢で死ぬことが怖くないように思えた。 ちょっとクセのある登場人物がいても、決して否定的に描かず穏やかに受け入れる様な心地よい展開に癒された。 顔を思い出せないようなたくさんの命を救う大きな仕事よりも、目の前の患者さんに寄り添って「お疲れ様」と声をかけて看取れる仕事を大事にする、人に対する姿勢や考え方がとても共感できる。どんな仕事でも通づる部分だよな。 こんな心のあるお医者さんが担当医だったら、人生の最期はこんな先生に看取ってほしいなって。 ところどころでお菓子が出てくるのも癒し。 甘いものや楽しいことも、人生を豊かに、息抜きすること大切。同感! 阿闍梨餅だけデパ地下で見つけたので味わえました◎

    59
    投稿日: 2024.02.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大学病院で働いていた哲郎。 妹の子供、龍之介を引き取るために、大学病院での地位を捨て、京都の小さな病院へ。 京都の病院では、認知症や末期がんなど治療を受ける、受けないに関わらず、死が目の前にある高齢者の患者たちを診療する日々。 もう息子に迷惑をかけず楽になりたいです。そう口にする 末期ガンのおばちゃんに対して、哲郎はいそがないでください。と医者とは思えないような言葉をかける。 生きることにおいて正解なんてないのかもと読んでいて感じました。

    6
    投稿日: 2024.02.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ドラマ向けかな。 キャラが濃すぎて入ってこないかな。 でも医療のことが詳しく書かれていて、勉強になった。

    3
    投稿日: 2024.02.28
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    本屋大賞ノミネート作品。 とってもよかったっっ!!医療について考えるし、けれどもそれが重いわけでもなく、本当に真摯に実直に向き合っているマチ先生を尊敬する。 とても大好きな作品になりました。 とても優しく気高い綺麗な空気を吸っている感じ。

    15
    投稿日: 2024.02.28
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     心が真っ直ぐで、患者思い、医師としての知識技能は超一流のマチ先生の日常と京都の風情が美しく描かれていた。だからこそ、ストーリー綺麗すぎて、やや物足りなさを感じた。医療の専門的な対応は興味深かった。  マチ先生は今後も活躍の予感がする。

    15
    投稿日: 2024.02.27
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    大学病院で最先端技術を奮っていた名医が地域医療に移り、人の生活と向き合いながら医療を続ける物語。 生きることと死ぬことへのメッセージは強いのに大袈裟な描き方ではないので癒される部分が大きかった。命の価値をじんわり考えさせられました。

    5
    投稿日: 2024.02.27
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    終盤になるに連れて、終わってほしくない、もっと続きを読みたいと感じた。 そこらの自己啓発本や、生死についての本よりも、命について考えさせられる本だった。 個人的に医療知識がベースにあったので、臨場感あふれる手術シーンは読みごたえがあり、大満足。 舞台が京都なのも、身近に感じられてまた良かった。 最近哲学に手を伸ばし始めたので、要所で登場するスピノザについても、学んでみようと思う。

    8
    投稿日: 2024.02.26
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    大学病院から地域病院に移った凄腕内科医のお話。 医療のあり方や人の幸せについて考えさせられた。出てくる人みんなとても魅力があって、生死を扱っているのに暗くならずじんわりあったかい気持ちになれた。 妄想実写化キャスト 雄町哲郎→柄本佑 花垣辰雄→向井理 南茉莉→清原果耶 あと雄町と対立してる大学のメンツの中に絶対小手伸也おる

    3
    投稿日: 2024.02.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋大賞候補作。一気に読んでしまった。淡々と、しんしんと、という感じがした。死も生も、必要以上に悲劇的にも肯定的にも彩られていなくて、読みやすかった。

    5
    投稿日: 2024.02.26
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    とても素敵な本に出会えました!「神様のカルテ」の原作者だったのかぁ。マチ先生だけじゃなくて、原田病院の先生たちもみんな仕事ができて個性的で素敵な人たちばかり。 読みながら、生と死に向き合うことって本当に難しいなと感じました。

    24
    投稿日: 2024.02.26
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    感想 医者の矜持。その表現の仕方は様々。多くの患者を救うことを良しとする者。より患者に寄り添うことを目指す者。彼らは皆自分の哲学を生きる。

    7
    投稿日: 2024.02.26
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    涙腺が崩壊しました! ほっこり心温まる作品。 医療のあり方を考えさせられる作品でもありました。 京都の和菓子名店がたくさん出てくるので、ググりながら読み進めていましたw

    14
    投稿日: 2024.02.25
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    読み終えた。心が暖かくなって、世の中捨てたもんじゃないと思える。もし1人でも、自分の生き方を受け入れてくれる人がいたならば、それはきっと人生の糧になる。そんな風に思えた。 医師も患者もそれ以外も、嫌な人は出て来ず、ちょっとクセがあっても決して悪く描かれない。暖かくて光に溢れた物語だけれど、決して影を否定しない。それが心地よいのだと思う。 夏川さんの描く物語は、やはり医療系が秀逸だ。より深く分かるからこそのリアリティの上に理想がプラスされていい塩梅になる。 こんなの理想的すぎるよな、と思いながらもそこを目指してもいいのではないかと思える希望のようなものが見える。 もちろんそれは、外から見ているが故の綺麗事かもしれないけれど。当該の医療現場で働く人たちはどう受け止めるかは別の話。 新年最初の読書にこの本を選んだ自分を褒めたい。

    7
    投稿日: 2024.02.25
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    とにかく心に染みた。 『幸せ』とは勇気と安心のことなのかもなと感じた。 人が死ぬ時は病院と言う改札を通ることのようで、医師はその切符を切らなければならない。暗闇で寒さに凍える身体に外套をかけてくれるような存在の医師は素敵だし人間として尊敬するなと思った。 哲郎の思考が大好きでまた准教授との遣り取りが面白くもかっこよくヤミツキになる。 第4話の手術のシーンは感動しすぎて涙した。 命と向き合う医療の本は初めて読んだ。 これは哲学的な所もあって心に残る1冊になった。 ぜひ色んな人に読んで欲しい。

    27
    投稿日: 2024.02.25
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    医師であり作家、という著者のキャリアの到達点のよう。 技術の進歩のために全力を尽くす人々が、世の中に希望を与えてくれる。 でも、難病や老い、死を前に人間が無力であることは永遠に変えられない。 むしろ身近な人に真摯に寄りそうことで、世界の片隅にそっと灯りをともす......。マチ先生の哲学は医療従事者だけでなく、だれかとともに生きるすべての人に響くと思う。

    12
    投稿日: 2024.02.25
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    天才的な内視鏡の腕を持ち大学病院で将来を嘱望されていたが、今は京都の小さな病院で静かに淡々と終末期医療と向き合うマチ先生。 「たとえ病が治らなくても、仮に残された時間が短くても、人は幸せに過ごすことができる。できるはずだ、そのために自分ができることは何かと私はずっと考え続けているんだ」(本文より) スピノザ哲学を愛し、人の幸せはどこから来るのか、医療がどこまで人を幸せにできるのかを問う。 ここ数年読んだなかでも断トツに良かった。本屋大賞ノミネートも大納得です。夏川作品読むのは神様のカルテシリーズぶりでしたが、キャラクター描写や風景描写がほんと秀逸。心地よい温かさと優しさが溢れ、スピノザ哲学が散りばめられた本書は胸にずっと大事にしまっておきたい宝物になりました。シリーズ化期待。

    23
    投稿日: 2024.02.25
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    これも2024年本屋大賞ノミネート作品 京都の病院を舞台に内科医マチ先生の日常を描く。 知ってる京都の街並みを頭に描きながら読了。 マチ先生のような方にワタシも人生最後は 看取ってもらいたい。

    17
    投稿日: 2024.02.25
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    どんな仕事も、信頼関係構築力だと思う今日この頃。 医療現場においては、確かな診察の目と、技術と。そしてやはり、人と向き合うということなのでしょう。 哲学というと難しく感じますが、全ての道に通じそうな言葉たちが目を引く作品でした。 医療の専門用語も出てきますが、小説としてしっかりと面白く、たびたびはさまる甘味に癒されました。

    5
    投稿日: 2024.02.24
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    ブクログでのみなさんの評価から出会った本。 よかった!! 医療現場での臨床経験があるからこそ描ける、物語ですね。 内視鏡場面では、思わず息をのんでしまう臨場感のある描写…! 医師の仕事って、病気を治すだけでなくて、やっぱり向き合うのは人間で… スピノザはじめ、哲学書を愛読しながら 人間の生き方、気持ちと向き合うマチ先生を見て、医療の仕事の偉大さを改めて感じました。 医師である前に、やっぱり人なんですよね。

    97
    投稿日: 2024.02.24
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    ひと言では言い表せない哲学的な物語でした。 物語全体が優しさと柔らかさに包まれていました。 主人公のマチ先生の紡ぐ言葉がとても好きで、読む度に心が温かくなるそんな感覚です。 面白くて一気に読んでしまいました。 医学関係の小説は久しぶりに読みましたがまた読みたいなと思わせてくれるそんな作品でした。 この本は多くの方に勧めたい。 私は純粋にそう思います。 もし私が患者の立場であるならば、マチ先生のような先生に私もお世話になりたい。

    21
    投稿日: 2024.02.24
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    本屋大賞ノミネート作品。すごくよかったマチ先生。スピノザは人間の意思でできることなんてほとんどない、けど努力が不可欠と解いている。このことがマチ先生にはピッタリだと思った。医療においてもできることは限られているけど、人の命に尽くしているお医者さんがいるからこそ安心して暮らせて選択ができて幸せな生活ができていることに気付かされた一冊だった。是非とも続編が出てほしい。龍之介くんの今後も気になる。

    13
    投稿日: 2024.02.23
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    所々で不意に涙腺をつかれつつもじんわり温かい気持ちになれる物語だった マチ先生を取り巻く人々との日常がメインではあるけど胸が熱くなる展開もあって本当に楽しめた しっかり人と関わって、地に足つけて生きていこうと思えた あと、作中に出てくるお菓子が美味しそうで全部メモした

    10
    投稿日: 2024.02.23
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    いわゆる「人情派ドクターモノ」の中でも、舞台が現代の京都という事もあり 描かれる人々の生き様や死に様が身近に感じられる作品だった 人の幸せという難しい命題に対して押し付けがましくなく、寄り添うように答えを探しているマチ先生の様子にはとても刺さるものがありました クライマックスの大手術は少々浮いているような気もしたが、面白かった

    6
    投稿日: 2024.02.23
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    「死」という大きなテーマを抱えているにも関わらず、なんて温かく優しい物語なのだろう。さぁーっと心の中が浄化されていくような、そんな気持ちになる。話はそんなには展開していかない。しかしその中に人間の機微がたくさん潜んでおり、読者を輪の中に引き込んでいく。特に、辻という患者の最後の言葉に心打たれた。ぜひ、多くの方に読んでいただきたい。

    13
    投稿日: 2024.02.23
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    流石の夏川節。泣かせる。おおきに 先生、は最近読んだ中でも秀逸。南先生との関係も気になるし、またシリーズ化する予感。

    10
    投稿日: 2024.02.22
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    神様のカルテシリーズが大好きで、久しぶりの夏川作品の拝読でした。 本作も、魅力的なキャラクターの登場人物たちに和みつつも、ときおり、思索的なマチ先生の言葉に思わず立ち止まり、読み返し、勇気をもらいました。 病気や、事故、事件、災害、戦争、この世界におこる様々な無慈悲で、不条理で、どうにもならないことをどう受け止めたらいいのか、なにができるのか…。マチ先生からヒントをもらえた気がしました。 そして、マチ先生の今後も気になります。 続編を熱望します!

    13
    投稿日: 2024.02.21
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    本物のお医者さんだからこそ書ける現場のリアルさが話の節々から伝わってきた。 きっとリアルな現場を知らなければ、医者の本当の苦しみや、雄町先生や原田病院の先生達が日々考え追い求めている医者は何が出来るのか、何を見るのか治すのかといった哲学的な問いかけは出てこないのだと思う。 棺桶に片足を突っ込んでいる等、ちょっとドキッとする様な表現も、本物のお医者さんからしたら日常的な会話なのかなと思ったりした。

    8
    投稿日: 2024.02.20
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    大学病院で最先端の医療に携わっていた医師が、妹の死により残された甥を引き取ることになり、大学病院を辞め決して大きくはない高齢者の多い病院へと移り、最先端の医療とは逆の対人間の医療と向き合う。 読んでいくうちに胸に深く刻まれるようなグッとくる言葉の数々。 号泣する涙ではなく、気がついたら頬をつたう涙が出てしまうような話。 人間の生と死、医療の向き合い方、生きる意味、幸せとは?? 言語化するには難しい感情が、ここには書いてあった。 印象的なのは、アルコール性肝硬変の辻さんの言葉。 -生活保護は受けられない。自分のこの病気は自業自得だから。病気を治すためにアルコールをやめたら良いのかもしれないけど、それは相方(奥さん)が死んでしまった今、寂しすぎて止められない。それなら、静かに迎えが来るのを待ちたいのだよ- 治療費がないなら生活保護を受けてどうにか治療を受けてほしいと言った先生に対する答えがこれだったわけだけど、筋が通ってないようで通っていて、なんだか寂しさが伝わってきて、印象的だった。 「先生のところなら安心して逝ける」そんな風に言える先生に出会いたいなとも思った。 「人は無力な存在だから、互いに手を取り合わないと、たちまち無慈悲な世界に飲み込まれてしまう。手を取り合っても、世界を変えられるわけではないけど、少しだけ景色は変わる。真っ暗な闇の中に束の間、小さな灯りがともるんだ。その明かりは、きっと同じように暗闇で震えている誰かを勇気づけてくれる。そんな風にして生み出されたささやかな勇気と安心のことを、人は『幸せ』と呼ぶんじゃないだろうか」 マチ先生の人柄が温かくて、皆が慕う理由がわかる。 心が浄化された話でした。

    33
    投稿日: 2024.02.20
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    マチ先生が「Dr.コトー診療所」のコトー先生に見えてしまって。 ドクターって患者さんと距離が近いほど、感情が邪魔をして治療がしんどいって聞きますよね。だから親族は担当しない、とか。 どちらのドクターも それでも全部引っくるめて受け止めて 患者と向き合える器の大きさ。 この作品はかっこいい人が多すぎる気もするけれど、題材が重いだけにそれがかえってバランスをよくしている。 続編読みたいです。

    18
    投稿日: 2024.02.19
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    ところどころに散りばめられている教訓めいた、重たくも心地の良い言葉たちが印象に残る作品でした。 季節や風景の描写や、登場人物のキャラクターもよかった。心が温まり、勇気がもらえました。 読書にまったく興味がない、医療従事者の妻に無理矢理にでも読ませたい一冊です!

    14
    投稿日: 2024.02.19
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    さまざまな医師達の努力、研究をもってしても 人には平等に訪れる死 社会保障 看取り 最先端医療 終末期医療 孤独死 死とどう向き合うか 元精神科医でアフロヘアーの秋鹿先生 狂気の果てを知る秋鹿先生に感情移入 「共感というのは、心にとってはなかなかの重労働…度が過ぎると、心の器にヒビが入ることがあります  割れてしまえな簡単には元に戻りません  それを、精神科の世界では発病と定義づけるのです」p64 町先生の語るスピノザ 「人間が自分の意志でできることなんて、 ほとんどないことに気がつく つまり人間は、世界という決められた枠組みの中で、 ただ流木のように流されていく無力な存在というわけだ だからこそ努力が必要だと」p218 「医療の力なんて、本当にわずかなものだと思っている 人間はどうしようもなく儚い生き物で、世界はどこまでも無慈悲で冷酷だ だからといって…世界にはどうにもならないことが山のようにあふれているけれど、それでもできることはあるんだってね」 p276〜277 スピノザとこの本の著者であり現役医師でもある夏川先生の思いが紡がれる部分 この作品の核のように思う 京都の街並み、風、音色、言葉を感じる物語 「おおきに、先生」 #スピノザの診察室

    12
    投稿日: 2024.02.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    京都を舞台とし、妹の死をきっかけに、大学病院を去り地域の病院へと移った内視鏡の名医、雄町哲郎「マチ先生」を描いた物語。 終末期がテーマにはなっているが、涙涙…ではなく、患者さんとの対話を大事にするマチ先生のその誠実な姿勢に、とても穏やかで、温かい気持ちで読み進めることができた。 医師が診ているのは「人」なのか「疾患」なのか。「治らない病気にどう向き合うか」マチ先生は自身に問い続ける。だけど、きっとマチ先生はもう既に心の中にこたえを持っている。確かな技術と知識を持ちながら、医師として、治療としての「べき」はあるのだろうけど、患者さんの思いに寄り添い共感し、その苦しみや悲しみを理解しながら、最善を模索する。人と向き合うということは、こういうことなのだろうと感じた。 こんな主治医の先生に出逢えたら幸せだろうな。 良い本に出逢えました。

    15
    投稿日: 2024.02.19
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    ターミナルの患者の描写など神様のカルテを思わせる。神様のカルテは、敢えての一止の語り口が読んでいて苦手だったのだが、今作は普通で読みやすかった。 医療がすべての病気を治すわけではないし、治らない病気を抱えた人生=不幸と言うことではない。当たり前のはずのことが、スピノザの哲学と共に語られる。著者が日々現実と向き合っているからだろう。 ところでマチ先生はとんでもないスーパードクターである。内視鏡に関してはゴッドハンド。競争心も虚栄心も薄く、穏やかで怒ることもない、悟り切ったマチ先生は、うっかり気付かなかったりしそうだが、大門美知子など遠く及ばない名医である。 京都との和菓子が登場するのが楽しい。阿闍梨餅が食べたくなった。

    8
    投稿日: 2024.02.19
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    本屋大賞ノミネート作。 これまでは長野を舞台にした作品が多かったが、今作の舞台は京都。 主人公のマチ先生は、大学病院での出世も期待されながらも、若くして亡くなった妹の息子の面倒を見る為に、終末医療の病院に転職する。 舞台は変わっても、描かれるのは終末医療の難しさ。 助けることを第一に考える大学病院と、死ぬまでの時間を精一杯生きる人たちと向かい合う地域医療の対比が上手く描かれている。 夏川作品の登場人物はいつも魅力的だけど、今回の主人公マチ先生も非常に魅力的。 どんなに頑張っても、死が訪れることをしっかり描いているし、決して綺麗事ばかりを並べずに、現代医療の問題点をしっかり伝えていることが、この作家さんのいいところ。 登場人物それぞれの個性もあり、シリーズ化として続くことを期待したい。

    67
    投稿日: 2024.02.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    愛読書はスピノザの「エチカ」。凄腕の内視鏡医師哲郎が3年前に亡くなった妹の息子を育てる為大学病院を辞め小さな病院で働く日々を山あり谷ありなかなかドラマチックに描いている。 京都の町の雰囲気も随所に出てくる甘い物にほっこりしながらマチ先生の含蓄ある言葉に癒されつつ読了。この続きも読みたいと思いました。

    3
    投稿日: 2024.02.18
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    とても温かくてホロリと泣ける話です。 京都を舞台に、病気で亡くした妹の子を育てるために大学の医局から地域の病院に移った主人公のマチ先生。 最先端治療を施す大学病院と、様々な病気と寄り添いながら最期まで看取る地域の病院の在り方がとてもわかりやすいです。どちらが優れているというわけではなく病期や病態によって付き合い方が違います。 始終落ち着いたマチ先生なので物語の起伏は少ないですが、そこに温かみを感じます。マチ先生の好物の和菓子が登場すると是非食べてみたくなりました。 人間の行動と感情を嘆かず笑わず嘲らず、ひたすら理解しようと努めたスピノザ。ちょうどこの本を読み始めた頃、ひまわりめろんさんがレビューしたスピノザの入門編の本、私も読んでみたくなりました。

    54
    投稿日: 2024.02.17
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    夏川さんの書く本は主人公がとても魅力的。こんな先生に人生の最期を見てもらえることができたら本当に幸せだと思う。

    3
    投稿日: 2024.02.17
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    生きるとは。医療とは。人生とは。 普段は意識しないことを物語として読んで、改めて「私はどうしたいのか」を考えさせられる。そんな作品でした。

    6
    投稿日: 2024.02.17
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    大学病院で活躍した医者が、町医者として活躍する物語。とても面白かった。あまり表情を変えない先生だが、誰もが優しい先生と感じるのは技術なのか人柄なのか。最後まで哀しくも暖かい気持ちで読み終えることができた。

    17
    投稿日: 2024.02.16
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    病気と死に向き合う医療ドラマでありながら、大きな波風のない終始穏やかなストーリーだった。主人公雄町には感情の起伏が全く見られない。患者との向き合い方について常に考えを巡らせながら自分の信じる方向に向かい続け、周囲が何を言っても決して揺るがない。出世にも色恋にもまるで無欲、少々出来すぎた感のあるキャラクターだが、無類の甘党で京都の伝統銘菓には我を忘れてしまうことが唯一の愛嬌だった。 斯様に達観した主人公を周囲がどう揺るがすかを見てみたかった。同僚の秋鹿とのインベーダーゲームのバーでの場面では何かが起こるかもと思ったが、会話は印象的でありながら最後まで静かだった。南の存在も興味深かったが、俗なムードは漂わなかった。主人公を凌駕する者は誰もいない。それがこの物語の魅力であると思った。

    5
    投稿日: 2024.02.16
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    患者さんへの向き合い方は難しいし、正解はないのだなぁと思いました。 気持ちが入りすぎても、身が持たないだろうし。 お医者さんは人間力も技術力も必要な仕事ですね。

    7
    投稿日: 2024.02.15
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    スピノザという哲学者が出て来るが、前回読んだ『始まりの木』も哲学的な内容が多く、そう言う方向に作者は傾いているのだろうか? 内容的には『神様のカルテ』に近く、死に付いての記述も多いが、病気の治療だけで無く本人の尊厳に基づく医療が行われていて安心する。天才的な内視鏡技術を持ちながら、技術だけでは無い医療に感動する。亡くなった妹の息子を預かり、市井の医者として生きるマチ先生の今後の活躍も読みたくなる。

    91
    投稿日: 2024.02.14
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    最終章は特に目頭が熱くなった。 手術シーンでマチ先生の登場により空気が変わるシーン、患者の辻さんからのメッセージ、医者たちの日常のくすっと笑える遣り取り…。 小さなことたちが幸せを形作るということを、様々な形で表す心温まるお話たちに、じんわりとくる感動をもらえた。

    9
    投稿日: 2024.02.13
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    初読み作家さん。 オススメしていただいた上に貸してくださった本。 泣かせるような内容ではないのに、 不意に泣けてしまった。 続編待ってます。

    7
    投稿日: 2024.02.13
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    妹の死をきっかけに、大学病院での内視鏡治療の最前線から市中の小さな病院に移った主人公。 不具合を治す治療から、自然な最期を迎えさせるための看取りへと主軸が大きく転換した主人公は、現代最高の医療技術を持つがゆえに、医療の限界を実感し、哲学的思索を深める。 医学の無力さを知るからこそ、むしろ患者のために全力を尽くすという、恐らく決して主流ではないその生き方に周囲の家族、患者、医療者までもが共鳴する。 作者の書く作品に出てくる、自然体だが思いやりに溢れ、悩みながらも自分の生き方を貫く人物たちの佇まいが好ましい。 本作では京都という舞台や京菓子が彩りを添える。

    8
    投稿日: 2024.02.13
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    初感想 80代の母の通院の付き添いを続ける中で 今の主治医は 説明こそ私に話すが 母の話をじっくり聞き ゆっくり話をしてくれている。母「今日の先生のネクタイ素敵だったわ]  視点は違うが 二人共感じの良い先生では一致している。母の最後に寄り添ってくれる医者はどんな人になるのかと思いながらの読書だったで 本屋大賞今のところ一番になってます

    13
    投稿日: 2024.02.13
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    夏川さんは現役医師ということで、内視鏡のオペの臨場感や、末期の患者の心理をリアルに描いていて、その点は、確かなものを受け取れたなという読後感がある。 にしても、登場する医師や看護師たちのキャラが立ちすぎ(笑)リアルとフィクションの混ぜ具合が絶妙だということかな。これ、すぐドラマ化されるでしょうって感じ。それからシリーズ化もされるでしょう!スピンオフもありそう。 アフロの秋鹿先生や花垣准教授がこのまま終わるわけがない(笑)それと西島も、小出しにしてほったらかしではないですか!南さんとはどうなるのですかー! と叫びたくなるキャラの濃い面面。 本屋大賞候補の本、全部読んだわけではないけれど、今の所、一番これがよいかな。直木賞が万城目学の京都ものだったから、もしこれになると、京都もの独占になりますねー。

    55
    投稿日: 2024.02.13
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    医師である主人公の視点から医療の現場を垣間見ることで、自分自身、両親、友人の死に際について考えさせられる本。 苦しみながら生きながらえるのは果たして幸福なのか、正解がない問題だと思いますが、その問題に寄り添っているのが今回登場する主人公をはじめとする医師たちです。 個人的にとても良かったところは、先述のような壮大かつ定番の問題に対して、あくまでも問題提起に終わっていたところです。 だからこそ、読んでいて自分ごととして考えられるのだと感じました。 不思議と読んでいても気持ちが暗くなる本ではないです。 タイトル通り、哲学を感じる内容でそこもとても興味深かったです。 最後に、本の雰囲気に似合わず、ご都合主義的な展開が多かったのが残念で、星4としました。少年ジャンプ的でエンタメとしては抜群なのですが、個人的にはもう少しネガティブな要素があっても好きでした。 オススメです!

    82
    投稿日: 2024.02.12
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     ある出来事をきっかけに大学病院から地元の病院に移った内視鏡の一流医師が患者と向き合うお話。  医療とは何か、生きることは何か、幸せとは何か。  1人の医師の診療を通じて様々なことを読者に気づかせてくれる作品です。  医師マチ先生ではなく、人生の先生マチ先生は今日も様々な患者と向き合っています。  医療とは何なのか?  様々な病気に対して治療をすること、手を尽くすことができない病気にも立ち向かって治療をする、もしくは延命すること。患者さんの要望に応える形で。  私のイメージはこんな感じです。  実際そうなのかもしれません。  そして、医療において1番幸せなのは何か?  病気が完治することが幸せだとすれば、完治せず死を待つばかりの患者は不幸ということなのか?  いつか誰もが通る道である死。  事故にあうこともなく、老衰でもない場合、大体、誰もが医療では手を尽くすことができない死を迎えるわけですが、そういう患者は幸せではないのか?ということになるのだろうとなるのかと思います。  そういう、哲学的な問いもありつつ、では、医療には何ができるのかということを考えさせてくれる作品だと思います。  そして、それは医療だけにとどまらない。  私は、本作を通じて、今、私のやっている仕事で、どんなふうにお客と接していくのが良いのかということも考えるきっかけになりました。  医療とは全然違う仕事ではありますが、客がどんなことを望み、その望み通りにするだけの仕事をするということに意味があるのかと思うきっかけになりました。  きっと、この作品は医療だけの話はとどまらず、今の自分を見つめ直す作品でもあるのではないかと思います。  読書は薬です。  読書を通じて自分自身に問いかけをする。  そこに正答はないし、正しい答えを導き出す必要はない。  でも、本作品を通じて、今の自分を見つめ直すきっかけになったのは確かで、作品のストーリーの面白さだけではなく、せっかく読むなら今の自分や仕事への取り組み方などを見つめ直してみてほしい。  そんな風に思える作品でした。

    18
    投稿日: 2024.02.12
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    在宅療養患者に対して、『がんばらなくても良いのです。ただ、あまり急いでもいけません。』 在宅医療は、『難しい病気を治すことじゃなくて、治らない病気にどうやって付き合っていくかってこと。』 原田病院の診察はこれからも続いていくんだろうな。

    10
    投稿日: 2024.02.12
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    亡き妹の息子との生活のために大学病院をやめて、京都の町中にある地域病院で働く、雄町哲郎(マチ先生)。 将来を嘱望された凄腕医師でありながらも、今必要であることを判断し、甥の龍之介との暮らしを優先させ今は町医者を全うしている姿は魅力的である。 一緒に働く医師からも信頼され、みんなキャラは濃いのにとても仲が良いというのも素敵なことで、物語にも深みを増す。 哲学的なことを淡々と言うけれど愛情を感じる不思議なマチ先生にまた会いたいと思う。 続編あるかな。

    89
    投稿日: 2024.02.11
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    読んで良かったです。 マチ先生を含め全ての登場人物が魅力的に描かれてます。原田医院みたいな病院がうちの近所にあれば心強いのになあw 京都の街並みの風景の描写が丁寧で綺麗ですね。京都に行きたくなりました。 スピノザの診察室というタイトルもいい。最後まで読むと納得します。 患者の辻さんは最後にマチ先生に出会えて診てもらえたのは、大きな救いになったのかなと思います。最後の逝き方を色々と考えたりしますが、こういう先生に出会えて看取られて逝ければ幸せですね。 読後感は非常によく、じんわりと暖かな気持ちになれました。これは続編を期待したい!

    15
    投稿日: 2024.02.11
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    何となく深い所へ自然といざなわれた感覚を読後に感じる。死について生を諦めるか希望を抱き続けるかと言った二者択一を迫る訳でもない、何となく死を感じ主人公の、考えの中に入っていってしまう。 設定が分かりやすく複雑な関係性や登場人物の少なさ説明がはっきりしていることから物語に入り込みやすかった。自分の頭の中で映像や背景が常に浮かんだ。あるひとりの医者の考えを覗かしてもらっている気分。何か事件や考えさせられる核がはっきりしていないからこそ自分自身の裁量で読めるのが久々であり染みた。 歳をとって再読したい。

    5
    投稿日: 2024.02.10