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スピノザの診察室
スピノザの診察室
夏川草介/水鈴社
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総合評価

898件)
4.4
445
321
76
12
3
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    こんな医師に出会えたらどんなにいいてしょう。 生と死に正面から取り組み 生きるための指針となる良い言葉がたくさん書かれていました。 死に向かう道を 医療の恩恵も受けながら 自分の生き方を大切に 急がずゆっくり歩いて行きたいものです。 どの登場人物もチャーミング 美味しそうなお菓子も出てきて 京都に行きたくなります。 続編を希望します。

    2
    投稿日: 2024.09.28
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    雄町哲郎の哲学がすごく好きだった。 患者にとっての幸せと、医学分野においての最善策は必ずしも一致しない。その狭間でどちらに振り切れるわけでもなく、「どうすべきか」を考え続け、一人ひとりと向き合い、丁寧にこなしていく姿勢が素敵だった。そして、言葉の選び方が素敵。 職種は違えど、私自身も、ひとつひとつのことに対して、真摯に丁寧に、努力をしたいと思った。 こんな風に、言葉を選べるようになりたい。

    2
    投稿日: 2024.09.27
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    哲郎先生、理想過ぎますね。 ある意味水戸黄門的な。 横から来て、的確な助手して、サッといなくなるなんて。 最後まで読んでの「おおきに 先生」 泣くではないですか。

    5
    投稿日: 2024.09.27
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    「おおきに、先生」そう最後にメッセージを送れる医師と出会えることは幸せなことだと思う。病気ではなく患者自身と誠実に向き合うマチ先生の医師として人としての生き方が伝わる6文字だった。人は無力であること、どうにもならないこともあること、それでもできることがあるって信じること、そして幸せについてマチ先生から教えられた。

    27
    投稿日: 2024.09.23
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    読んでいて、なんだかとてもあったかい気持ちになった。私も静かに冷静に、いい仕事を重ねていきたい。そして北野名物の長五郎餅は絶対食べなきゃ。

    1
    投稿日: 2024.09.23
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    マチ先生の患者さんはみんな人生を全うして幕を下ろします。それはマチ先生の患者であったという幸運と介護する肉親との最良の繋がりを築けたからでしょう。医師としての判断や技術の優秀さに加え、気弱になった患者や家族を安心させる言葉を紡ぎだせる文学者であり哲学者の雄町先生は、人の生死において何が幸せかを語ってくれます。 人生も折り返し点を過ぎ親の見取りを終えると、人は必ず死ぬというこたとを実感します。そらはどんな最後なのだろう?といくら想像してもわかるものでもなく、ましてやこんな風にと決めておくこともできません。それでも、最後はこんな風に逝けたら、こんな先生に巡り会えたらと思える作品てした。

    2
    投稿日: 2024.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    科学技術発展と倫理感を持った行動をする事ができる主人公の生き方が表現された小説でした。さすが著者はドクターであって、医学の専門知識がないと表現できない大学病院状況や術中の緊張感が事細かに表現されていて、のめり込める作品でした。 主人公と先輩医師の関係性も見事。

    1
    投稿日: 2024.09.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    医療用語がたくさん出てきて面白かった。 人の命に関わる現場でのそれぞれの思う命への向き合い方を考えさせられた。延命することだけが果たして良いことなのか。 『お疲れ様でした』って良い言葉だな。

    1
    投稿日: 2024.09.21
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    京都の描写がすごく多いのだが、描写がとても上手く、京都のあの昔と今とが入り混じった雰囲気を感じることができる。人を看取る医者の苦悩や寂しさが、京都の雰囲気とマッチして、爽やかな印象を残す。人間がこの世で為せることなんかほぼないが、だからこそ努力が必要だというメッセージは、頑張る人に寄り添うような言葉だと思った。暗闇で凍える隣人に、外套をかけてあげる。この一言がこの本の内容を的確に捉えていると思った。

    2
    投稿日: 2024.09.21
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    とてもよい話だった。 少し前に佐々涼子さんのエンドオブライフを読んでいたので、実際にこんな先生いそうだな、いたらいいなと思って読んでいた。 出てくるお菓子も食べてみたくなる。

    13
    投稿日: 2024.09.20
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    スピノザ哲学にある「物事そのものに善悪はなく、善悪はそれらの関係性により決まる」という考え方の通り、医師からの視点だけで見ると善悪と判断されそうな挙動に対しても患者との関係性を含めて考えるとどうか。というような、多面的な視点を当てられているのが良かった。

    11
    投稿日: 2024.09.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    治らない患者を診る医者はどんな気持ちなのか?そんな医者のゴールとは何か、哲郎はガン患者に頑張れでもなく諦めるなでもなく、急ぐなと言うところがとても感銘深かった。末期医療の中で成長する医師の心が良かった

    68
    投稿日: 2024.09.20
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    今月の読了冊数が0冊だった事に驚き… 本書がまさかの今月1冊目。 温かくゆるやかな繋がりこそ終末において求められる医療なのかもしれない。 これにて2024本屋大賞ノミネート作10冊読了!(9月19日)

    6
    投稿日: 2024.09.19
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    登場人物がみんな魅力的。 今作はまだ自己紹介的な感じだったし、スピノザについても軽く触れられた程度だったので、続編があるのかな? 続きがあるなら読みたいです。

    1
    投稿日: 2024.09.18
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    ずっと気になっていて予約していたけれど、職場の図書室にきたので読んだけど、いつでも読めると思ったら大変長くかかりました。最後は一気に読みました。がん患者や吐血の患者がいきなり出てきて、登場人物も面白い。原田病院と大学病院の人々のつながりが素敵で、特に南先生、マチ先生、花垣先生が際立ってる。ぜひ、映画化してほしいです。

    14
    投稿日: 2024.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「願ってもどうにもならないことが、世界には溢れている。意思や祈りや願いでは世界は変えられない。そのことは、絶望なのではなく希望なのである。」 医療がどこまで発達したとしても、必ず訪れる死。そしてそこに至るまでには治療の苦痛、家族の負担、悲しみ、医療費…様々な問題があって。そういう意味で、死を前になすすべがないということは絶望であって、でも同時に、救いとも言える。 医療が発達し、最期の迎え方に選択肢が増えた今だからこそ、延命だけではない、患者にとっての幸せな最期を模索し続ける雄町先生のような医師が増えてほしい。

    7
    投稿日: 2024.09.17
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    マチ先生の医師の腕前と人柄に惚れます。 癌の患者さんに頑張れとも諦めるなとも言わずにあまり急ぐのはもったいないっていう言葉が優しいなぁと思いました。 京都に行ってマチ先生の好きな和菓子を食べたくなりました。

    5
    投稿日: 2024.09.17
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    素敵なお話。電車の中で読んでたのに、涙出てきて気まずかった。 研究と現場の間で模索する先生。人の最期の迎え方について考えさせられる。

    0
    投稿日: 2024.09.16
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    大学病院と町中の地域病院が相互に足りないものを補いながら患者さんに医療を施すことができたら・・・ あと、長五郎餅は必ず食べたくなるに違いなし

    1
    投稿日: 2024.09.14
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    大学病院の凄腕医師として最先端医療に従事していた生活から地域の老人患者が多い中規模病院への転換。人生とは人間の意思だけではどうにもならないもの、だからこそ互いに寄り添って助け合うのが人間だという哲学的思考。飄々とした主人公のたたずまいと、京都という土地の持つ特別な風景を背景に医学と人間を考える医療ドラマ小説。生きるとはなんなのか、と哲学を学びたくなる本。

    1
    投稿日: 2024.09.14
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    ・人の幸せはどこから来るのか、それが私にとって最大の関心事でね。 ・日々の町場の治療にも、多くの医療者が踏み込んでいない未知の領域がある。医療の二文字にとどまらない広大で果てのない人間の領域。 ・哲学の方向に振りきれた医者は使い物にならない。せいぜい教会でお祈りをするか、現場から遠く離れた書斎で小説でも書いている。マチは一流の科学者でありながら哲学者としても凡庸でない。これは現役医者作家としての矜持と目的地と伝えなければいけない使命を表してるのか。 ・医療ができることは、暗闇で凍える隣人に、外套をかけてあげること。日々これを本心から感じている人たちがいる。 雄町哲郎 内科医 鍋島治 外科医、病院長 中将亜矢 外科医 土田勇 看護師長 原田百三 理事長 秋鹿淳之介 内科医 五橋美鈴 看護師 緑川 ソーシャルワーカー 美山龍之介 哲郎甥 花垣辰雄 哲郎先輩 甘吹祥平 若手医師 西島基次郎 南茉莉 消化器内科 天吹祥平 坂崎幸雄 胃がん患者 芽衣子 妻 辻新次郎 アルコール性肝硬変 鳥居善五郎 今川陶子 膵癌 黒木勘蔵 脳梗塞 勘一

    0
    投稿日: 2024.09.11
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    暖かいお話。死=悲しみだと思っていたが、この話を読んでそれだけでないと思えた。もちろん現実ではそうではないことも多々あるだろうが、それでもこの話を読んで前向きになれた。93歳の祖母が2年前に他界したが、祖母のことを思い出した。亡くなる4ヶ月前までは元気で憎まれ口を叩いていた。なんでもよく食べた。その祖母が余命1ヶ月と言われて次の日にお見舞いに行くと、1ヶ月どころではなく1週間程度になっていた。医者のいう余命は当てになりませんよと主人公のマチ先生がいっていたがまさにそう。強かった祖母が最後は肺炎で苦しい苦しいと言ってたのが辛くてみていられなかった。最期モルヒネを入れ、苦しい苦しいというのとは無くなったが、もっとはやくに楽にしてあげればよかったなど思うことはたくさんある。ただ、マチ先生のように患者、そして家族の求めている言葉をさりげなく言えるそんな医者にみんな救われただろうなと。医者じゃなくても、人間としてとても尊敬できた。

    2
    投稿日: 2024.09.10
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    こんな人間性の素敵なドクターがいる病院で働いてみたい。自分が病気になったら、こんな先生に主治医をしてほしい。 電車の中で読んでたけど、涙が流れてしまいそうだった。 もう一度読み直して、覚えておきたい言葉を書き留めてみよう。

    1
    投稿日: 2024.09.08
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    とても良かった。 医療×哲学+甘味…? 登場人物が魅力的。特に雄町先生と、花垣さん。 雄町先生の現実を見つつ理想を持っているとこ。どんなときも落ち着いていて、安心感があるとこ。 花垣さんの人をよく見てるとこ。そしてきちんと評価できるとこ。たくさんのプレッシャーを感じさせないとこ。 「人間の意思では何も変えられない」と言いながら、「だからこそ努力が必要だ」という文章。 印象に残る部分だけど、本当に心からそう思えるようになるには、自分はまだまだだな。 借りて読んだ本だけど購入したいと思う1冊だった。

    3
    投稿日: 2024.09.08
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    とても静かで、それでいでブレない信念が伝わる、じんわり心に染み入る作品でした。「神様のカルテ」と似たものを感じるのは同じ作者だからでしょう。人に向き合う医療をひたすら突き詰め、科学であり、哲学であり、そこに悩む苦悩が人間臭くてとても良かった。 設定が京都の街中でしたが、情景が浮かぶような記載が散りばめられ、すごく良かった。シリーズ化するなら、続きを読みたい。

    1
    投稿日: 2024.09.08
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    なんというか、 医療ものを久しぶりに読みました。 医療に思い入れがありすぎて、小説になってたりドラマになったりするのがわりと苦手なのですが、 こちらはとても良かったです! 偉そうなお医者さんは出てきません!!笑 スピノザ、知っててもちゃんと読んだことなかったなぁ、 と思い、スピノザを調べてたら、 アドラーとかいろいろその辺もまた読みたくなりました。 能ある鷹は爪を隠す、まさにそれです。 器って見かけによらないですよね。 そして、目の前で起きてることに対処しないからって、その人を放り出したわけではない。 自分もそういう事を時々忘れそうになるなぁ、 見かけで判断しそうになるなぁ、と 反省しながら読みました。

    18
    投稿日: 2024.09.06
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    本屋大賞ノミネート作品。 医療とは?生きるとは?人間とは?といった哲学者スピノザの倫理学と融合した内容。 主人公、大学病院で実績あり有能ながら、亡き妹の残した少年の甥との平穏な生活のために、中規模な町中病院に勤務するところから始まります。 中堅医者が、小さな病院勤務で働くには勿体ないような気もするが。 初めは、甥との暮らしのための地域医療での勤務でしたが、主人公の心の変化や哲学的要素もちらほら出て面白くスラスラ読めました! 人は生まれた瞬間、最期も訪れる。 最期は、怖くないよというメッセージがあり死の恐怖が薄れたような気がしました。

    33
    投稿日: 2024.09.05
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    京都が舞台もいいな。マチ先生と一止先生のコラボ企画いつか読みたい。終末医療に関して色々な考え方があるけど、この小説のようにドクターからの発信が必要と思ってる。

    3
    投稿日: 2024.09.04
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    私の大好きな素敵な友人が「神様のカルテ」が好きだと言っていた。それを思い出して、夏川先生の「スピノザの診察室」を書店で手に取った。 医療に携わる身として、自分と切り離せない、切り離しては行けない物語だった。 登場人物全員の一つ一つの言葉や行動、思いが素敵で切なくて、温かくて、、 スピノザの哲学、この物語における哲学はまだ私には難しいけど、それがまたいいんだと思う。

    7
    投稿日: 2024.09.03
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    287ページ 1700円 9月1日〜9月3日 あったかい気持ちになる一冊。京都の名だたるお菓子を食べてみたくなると共に、雄町先生に会いに行きたくなった。 看取りや医療について考えさせられた。人が亡くなった時に、これで良かったのか?と思うのではなく、お疲れ様でしたと声をかけるとの言葉になんだか少し救われた気持ちになった。 夏川さんの猫の話を読んだばかりだったけど、また違う世界観で医療系の他の著書も読んでみたくなった。続編を期待したい。

    16
    投稿日: 2024.09.03
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    とても読みやすい本だった マチ先生の何事にも動じず個人を尊重する姿勢に好感が持てた でも個人的には秋鹿先生の背景にあるものにより興味を惹かれたので続編を期待したい 人は必ず死ぬ時がくる 警察の浜福さんではないが どれだけの人が満足して死を迎えられるだろうか そして最期に近づく日々 欲しい言葉をかけてくれる医師が側にいてくれたなら それはきっと幸せな事だと思う

    5
    投稿日: 2024.09.01
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    帯に書かれていた宮崎美子のコメントと同じく、 私も人生の最期に、こんなお医者さんに巡り会いたいです。 「医療の技術がどれだけ進んでも、医療の力は本当にわずかで、人間は儚い生き物で、世界は無慈悲で冷酷。だからといって無力感にとらわれてもいけない。世界にはどうにもならないことが山のようにあふれていて、私たちは本当に無力だけど、それでもできることはある。無力な存在だからこそ互いに手を取り合う必要があって、世界を変えられるわけではないけれど、少しだけ景色は変わる。そこに小さな明かりがともって、暗闇で震えている誰かを勇気づけることができるんだ。」と、文中の言葉をかりましたが、心にまとめることができ、最近、温暖化や毎年起こる災害などに不安や何とも言えない感情でたまらなく感じる日々でしたが、少し景色がかわりました。 そして一番印象に残ったマチ先生の言葉が、 「暗闇で凍える隣人に、外套をかけてあげることなんだよ」 と言った一言で、そういうことだと、すべてをまとめた一言がこれだと、深く深く胸に刻もうと思いました。

    3
    投稿日: 2024.08.31
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    面白かった。主人公がスーパーなのでスッキリする部分もあるけど、そのままの環境で、いつまでも凄腕でいられるのか気になってしまった。

    2
    投稿日: 2024.08.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ブクログの評価が良かったし、今年の本屋大賞ノミネート作品だから読んでみたけど、わたしにはあんまりだった…決して逆張りとかではなくて… まず哲郎が医療技術は最高峰、人としても達観している、あの世界ではみんなにやたらと持て囃されている人間で、感情移入できなかった。 人生の最期をどのように捉えるか、いろんな考え方があるはずなのに、「ほらこれが正解だよ、心に沁みるでしょう?」と言わんばかり、病気と向き合う時も、「僕はこんなに視野を広げて考えているんだよ(すごいでしょう?)」という感じの哲郎がすごく苦手だった。 甥っ子は甥っ子で、いつまでも敬語なのが変だし怖いし… わたしはちょっと捻くれた人間なので、失敗したり妬んだり、もっと人間らしい登場人物のほうが好感が持てるし、共感ができる。 また、10も歳の離れた女性医師から尊敬以上の好意を持たれているような描写も気持ち悪かった。哲郎の思い過ごしでは…?というか、この描写本当に必要なかった。 なるほどと思ったことがあるとすれば、医者は患者の気持ちを考える者と、最高峰の技術を目指す者とに分かれるということ。 どちらも最終的な目的は患者を救うためではあるけれど、新しい技術を試すには時には患者の希望を切り捨てなければならない。両者とも素晴らしい医者であることには変わりないし、患者にもそれは伝わっていると思う。 あと、京都ってめちゃくちゃ素敵な場所でしょアピールはしつこかったけど、銘菓の食レポはよかった。食べたくなった。 この著者の本はもういいかな…ちょっと若い人向けかな?わたしには合いませんでした…

    0
    投稿日: 2024.08.30
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    この世の中にぜひ味わうべき三つの食べ物がある。矢来餅と阿闍梨餅と長五郎餅! 神様のカルテシリーズを読んでから、作風が似ている気がして読んでこなかったが、京都を舞台に、それも美味しい甘いものがたくさんでできて、あっという間に読了。 緑寿庵の焼栗味の金平糖食べたい〜♪ パティスリー菓欒の西賀茂チーズ〜♫ 長五郎餅は、京都で食べないとな。

    3
    投稿日: 2024.08.29
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    面白かった この続きが読みたい 想いだけではどうにもならないこともある スピノザの名言 あらためて調べてみるかな

    7
    投稿日: 2024.08.29
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    今年読んだ本でいちばん面白かった。後半読む手が止められなくて、読み終わった後も不思議な温かさがあって、色々考えていると眠れなくなってしまった。え?どういうこと?というのではなく、ただでてくる言葉を噛み締めたくてもう一度読みたくなる本は初めて。 とにかくマチ先生が魅力的。飄々としているようで、周囲をしっかり見ていて気を配り、かける言葉が本当に温かい。周りの同僚はもちろん、患者までもそれぞれの人生があることを感じさせられるし、その人たちとマチ先生のやりとりで生きることとは、死ぬこととは、医療とは…色々なことを考えさせられる。哲学的で難しいけれど、それが押し付けがましくなく、スッと入ってくるのが良い。 すっかりマチ先生が好きになってしまった。続編読みたいなぁ。

    3
    投稿日: 2024.08.28
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    医療とは何か。 死と向き合うこととは。 を最後まで問いかけているのに、まったく重く感じさせない作者の力量が凄い 登場人物たちもみんな素敵で、読者をどの瞬間もつかんで離さない感じがたまらなく心地良かった さらに、京都の雰囲気と登場するお菓子たちが魅力的 ぜったい映像化されるだろうなぁ。でも、これは文字として想像力を掻き立てられる方が個人的には良いような気がする。 続編は是非ともお願いします、夏川草介先生!!

    40
    投稿日: 2024.08.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。マチ先生の達観した考え方は、これまでどれだけの命、そして辛い現実と向き合ってきた結果なのだろうと考えさせられた。 なんとなく違和感を覚えたところといえば、物語の最後だ。 それまでマチ先生は、自分の信念を言葉ではなく行動で周りに示してきた。ところが物語の最後のところで南先生に対して自ら滔々と語っている。それまでのマチ先生とは少し違うように感じたが、ここに書かれていたことこそが作者が確実に我々に伝えたいメッセージだったのだろうか。

    1
    投稿日: 2024.08.27
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    癒され感動のため息が何度も出る作品に 出会えた事に幸せを感じる作品。 命•幸せとは何か改めて考える作品 実は初めて読む作家さん 他の作品も是非読んでみたい

    3
    投稿日: 2024.08.25
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    こういうお医者さんと、出会いたいなぁ診ていただきたいなぁとつくづく思う。 大病院に紹介状持たされ通院しているが、専門分野が細かすぎ、そこしか診ない。そこ、は投薬による生検のデータだけ。患者の顔色も手足の腫れも診ない。 大学病院にも、とても優秀で人間的にも素晴らしいドクターがいることが描かれていて、気持ち救われる。 患者としては、辻さんが沁みる…

    1
    投稿日: 2024.08.25
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    第1章の最後のシーン、そこにある草木、そして空気そのものが死者を弔っている包見込んでいるような描写がとても美しくて、この物語好きだと思い、大事に大事に読みました。

    5
    投稿日: 2024.08.24
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    医学を取り上げた小説であるが、素人が読み解けるよう易しく説明がなされていて読みやすい。また死生観や医療に対する哲学的な表現が多用され、大変興味深かった。 消化器科のマチ先生の扱う症例の中には、父と同じ膵癌や胆管炎も出てきて、こんな治療が行われていたのかと知ることができた。

    2
    投稿日: 2024.08.24
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    天才的な内視鏡医が、難病に苦しみながらも最後まで生を謳歌した妹の残した中学生の一人息子を自分で育てるために、最先端の大学病院をやめ、地域の中核病院で終末医療を含めた 、患者と向き合う医療を続ける話。 と、まとめてしまえば簡単だけど、主人公のマチ先生、38歳、独身、が、なんとも魅力的。飄々としながら難手術や修羅場を切り抜け、温かくも深みのある言葉を患者だけでなく周囲の人々にかける、無自覚なひとたらし。私もすっかりたらされてしまった。 義両親を一昨年亡くし、母も高齢で入院中。 最先端の医療を極めてくれる医者も必要だけど(否定しない作者さんはさすが!)マチ先生をはじめとする原田病院の面々が、母を診てくれないかなあと思う。 人の生死、心の崩壊、諸々に向き合うお医者様方、いつもありがとう! どうぞご自愛ください。

    2
    投稿日: 2024.08.24
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    素晴らしい読後感でした。コトー先生ほどジタバタしていなくて、とても哲学的で、甘いものが美味しそうで、ひとりひとりの患者の顔が鮮明で、よいチームで、よい理解者がいて、下野した医師の元いた世界と豊かな町病院の対比が魅力的で、完璧でした。とにかく長五郎餅は食べないといけなくなった。

    7
    投稿日: 2024.08.23
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    内視鏡医が終末期患者を看取り,苦しみの現場に寄添う。病気でも,余命が短くても,人は幸せに過ごす事ができるはず。大学病院緊急内視鏡手術の場面は圧巻で胸のすく思い。

    17
    投稿日: 2024.08.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    マチ先生が入っていくとみるみる変わっていく空気に、実際に触れているような気分で読んだ こんな医師たちの病院で最期を見守って貰えたら、幸せだと思う ささやかな勇気と安心のことを、人は『幸せ』と呼ぶんじゃないだろうか すべてが決まっているのなら、努力なんて意味がないはずなのに、彼は言うんだ。“だからこそ”努力が必要だと

    1
    投稿日: 2024.08.23
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    感想 激戦の大学病院から町医者へ。変な気負いもなく、出来ることを淡々とこなす主人公に親近感が湧く。 スピノザはマイナーな哲学者だったことを初めて知った。 あらすじ 雄町哲郎は京都の小さな病院に勤める内科医。そこにはユニークな先生が名を連ねる。 哲郎はシングルマザーだった妹の息子の龍一郎と二人暮らし。急遽子供を育てることになったため、大学病院を諦め、町医者となった。 かつては世界を飛び回り、界隈で期待された哲郎が、小さな病院で措置のしようがない高齢患者を見送る仕事だが、本人は飄々と仕事をこなしている。 元いた大学の准教授の花垣がボストンで内視鏡のライブ手術をやるということで第一助手に哲郎は誘われるが、これを断る。 哲郎は淡々と日々の業務に戻っていく。

    19
    投稿日: 2024.08.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第21回2024年 本屋大賞 第4位。 大学病院にいた哲郎ことマチ先生が、甥との暮らしの為に退局し、終末医療に携わり、淡々と過ごす日々を描く。 大学病院時代の先輩医師、花垣との関係性が素敵。 数日かけて読んでたけど、花垣先生からの国際電話のシーン以降、目が離せなくなり一気読み、、おかげで寝不足。 それ位、先が気になり、緊迫感があり、途中でやめられなかった。 2人の電話でのやりとり。 読んでるだけで伝わる熱量がすごい。 内視鏡室に哲郎が密かに入り天吹の助手になって指示を出していく場面、、圧巻だった。

    1
    投稿日: 2024.08.23
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    すごい人なのに、マイペースに生きてるマチさんにすごく惹かれた。 登場人物みんないい!続編出て欲しい一冊。

    2
    投稿日: 2024.08.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    心に安らぎをくれる一冊。自分の無力さを受け入れて、できることを努力する。私達にできることは、 「暗闇で凍える隣人に、外套をかけてあげること」 人間嫌いだけど、助け合うことで心温まることもある。出会いや、周りの人に感謝して日々過ごしたい。 疲れた時に読み返したい。

    3
    投稿日: 2024.08.21
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    ゆったりとした雰囲気が漂う小説。京都の描写が丁寧で情景が浮かんできた。信念を持って医療に従事している主人公は応援したくなった。

    2
    投稿日: 2024.08.20
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    医療もので、こんなに穏やかな気持ちで読み終えることができるとは。見とり医療の限界であったり、マチ先生の人柄や、倫理観が押し付けがましくない程度に展開されていく。登場人物たちのまっすぐに医療に立ち向かう苦悩や葛藤も素晴らしかった。京都が舞台のお話なので、イマイチ入り込めなかった自分に残念。修学旅行で行ったきりだと、土地勘がなくて、とほほ。

    5
    投稿日: 2024.08.20
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     京都の小さな町の病院に勤める内科医の、ささやかで大切な日々を描いた一冊です。  作者の著書に『神様のカルテ』シリーズがあるので、そこに何か関係があるかと思って読んでみたものですが、まったく違う登場人物、違う境遇のストーリーでした。  主人公は、以前は大学病院の医局長を務めるほどの地位にいた内科医であったものを、妹の死後残された甥を引き取るために退院し、現在は町の小さい病院に勤めている38歳。内視鏡のエキスパートと言える腕前は健在で、緊迫した手術でも落ち着いた雰囲気を崩さない。けれど、普段は外来と往診で『難しい病を治す医療』ではなく、『決して治らない病と付き合っていく医療』に向き合っている。そんな主人公の元に、大学病院の先輩のところから研修希望の5年目医師がやってきて……。  以前に読んでいた『神様のカルテ』シリーズもそうでしたが、今作も大変にキャラクターが良いと思います。主人公、主人公の勤める病院の先生方、看護師やスタッフ、大学の先輩、後輩、研修にやってきた後輩の5年目医師、大学病院時代の先生方、そして患者さんとそのご家族。どのキャラクターも、とても生きた人物だと感じることができる、人間としての深みを持ったキャラクターたちです。そういう登場人物を描き出すことができるのは、きっと作者の方がよく人を見ておられるからなのだろうと感じます。  一人一人に、それぞれの想いがあり、そこに至るまでの人生があり、誰かとのかかわりがある。そんな当たり前のことを改めて感じさせてくれます。  今作のストーリーは、何か劇的な事件が起きるわけでも、難しい手術風景を事細かに描写して成功を分かち合う場面があるわけでもありません。主眼が『手術をして治す医療』だけにあるわけではないからだと思いますが、凄腕の見せどころと思われるような手術風景はあっさりと描写され、そこに立ち会った人たちの静かな熱気だけが残るような表現がされています。  淡々と、ゆっくりと進んでいく季節を一緒に追いかけながら、この"マチ先生"という人はどういう人なのか、ということをそっと感じていける、そんな一冊でした。  大切なことを、普通の声で、静かに語りかけてくれるような一冊でした。  医療とはどういうものなのか、生きるということはどういうことなのか、幸せというのは何なのか。  哲学的で答えのない問いがそこかしこに散りばめられていて、考えさせられます。  暗闇にぽっと明かりを灯すようなこの話を、きっと私は何度も読みたくなる。そう思わせるような、優しい話でした。

    2
    投稿日: 2024.08.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大学病院で凄腕の医者として働いていたマチ先生が最愛の妹の子供を引き取るために町の病院で働く話。 感動した。 大学病院のような治らなければ失敗の医療の世界と死に向かってどう向き合っていくかの町の医療。どちらが良いとかがあるわけではないし、何か考えさせられるものがあった。

    5
    投稿日: 2024.08.18
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    医療ものは結構読むが、登場人物がやっぱり大事なんだと実感。ドラマになりがちな突飛なキャラは不要。京都の地域医療が主軸だが大学病院とも関係が続いており、甥っ子との関係性などもマチ先生の人柄が良く描かれている。哲学的な思想もぐっときた

    2
    投稿日: 2024.08.17
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    心にしみる本だった。 とう生きるか、人間の生と死についてどう考えるのか。深く問いかけてくる。 読み終えたあと、清々しい気持ちになった。

    2
    投稿日: 2024.08.16
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    才能ある医師が大学病院から小さな町医者で活躍する話。こういう主人公が強い話は読んでて楽しい。 実際にこの本の中でも難しい手術を担当したり、医師としての姿が後輩に認められるストーリーはおもしろい。 神様のカルテもいいが、こういう分かりやすい構図もいい。続きが出てほしい。

    11
    投稿日: 2024.08.15
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    本屋大賞入賞作品と言うことで読みました。 良かった...今のところ今年1番の作品でした。 心に残るフレーズは沢山ありましたが、『おおきに 先生』この言葉が私的には1番でした。こんなあったかい言葉を抱えたまま死んでいける患者が私も羨ましいと思いました。 医師にできることは「暗闇で凍える隣人に、外套をかけてあげることなんだ」と言い切る医師にお看取りしてもらいたいものです。 あと、京都好きにはたまらない実際の情景が目に浮かぶ街の描写も良かった。今、あの通りを走っているんだな...と思いながら読み進めました。 甘党のマチ先生が好きな菓子の情報も半端なく、好みもドンピシャ過ぎて、食べたことがないものは、その都度検索しながら読むのも楽しかったです。

    5
    投稿日: 2024.08.15
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    読み終わりました。 大学病院と現場の話二本ともあって、他の医療小説と少し違ってて現実感を味わえましたね。 医療界の現実の世界が感じれてて良かったですね。 こういう医療の小説はずっと読んでていたいなあと素直に感じることができました。 本屋大賞5位?だけの本でしたね。 さすがですね。

    2
    投稿日: 2024.08.15
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    著者は医師。医師の視点で見る医療や病院はこのようなものなのかと学びになった。とても爽やかで清々しいのだが、果たして現実の医療はこのようなものなのだろうかと疑問に思った。それと、経営や採算から小さな病院に医師を5人も集めるのは難しいだろう。そのような現実は著者が医師なら理解しているだろうが、あえてリアリティーを無視しているようにも思えた。なんというか、リアリティーを求める私のような読者には適さなかった。

    1
    投稿日: 2024.08.15
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    病気が治ることが幸せならば 病気が治らない人は みんな不幸なままなのか 生きるとは、幸せとはなにか 最先端技術を駆使した手術をし それでも助けられない命を看取る 人の生と死に触れることの多い医師は 科学者と哲学者の顔を持つのだろう

    3
    投稿日: 2024.08.14
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    幸せな生き方とはどんな生き方なのか?ということを考えながら読みました。物語には、たくさんの人物が登場しますが、どの生き方が正解ということではなく、人それぞれが思いや悩みを持って日々頑張って生きているのだなあと感じました。読んだあと、甘いものが食べたくなりました。

    2
    投稿日: 2024.08.13
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    夏川草介さんの描く医師は、やはり、人にきちんと寄り添う人。 大学病院で数々の難手術を成功させ、将来を嘱望された凄腕の医師、雄町哲郎。 辻さんからの「おおきに 先生」は、きちんと医療にかかっていればもっと生きられたのに、と他人が言ったとしても、その人の好きに生きて、穏やかな最期を迎える。それは、理想的な死なのかもしれない。 で、「おおきに 先生」 これには涙してしまった。 鍋島先生といい、中将先生といい、土田さんといい、原田病院の人々もとてもいいキャラクターでした。 また、マチ先生の物語を読みたい。マチ先生に会いたいです。 ぜひ、続編を!! 長五郎餅も食べてみたいなー。

    17
    投稿日: 2024.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ☆4.5 京都市内に住む町医者の日常が詳細に描かれていて面白かったです。 京都の和菓子の名前がたくさん出ていて、北野天満宮の長五郎餅が美味しそうだった。 気になった台詞引用↓ p151 「たとえ病が治らなくても、仮に残された時間が短くても、人は幸せに過ごすことができるはずだ、というのが私なりの哲学でね。そのために自分ができることは何かと、私はずっと考えて続けているんだ」

    2
    投稿日: 2024.08.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    命の尊さ、人の強さを書いた傑作。大学病院の未来を担う従事者として期待されていた主人公が、妹の死をきっかけに自分の医療を見直し、京都の小さな診療所へと移る。医療の最先端で戦う事とは真逆の診療所で、死を受け入れた人がどう死を迎えるか、一人一人に寄り添った治療を施していく。 読んでいるだけで、人の命の尊さと儚さに自然と涙がこぼれる。沈着冷静なマチ先生のいる診療所なら私も大切な人を任せたいと思う反面、医療界の宝として最先端医療を極めて欲しい・・などと二極の事を思った。 一番心に刺さったのは「おおきに先生」のカード。 諦めて見放されてばかりの中で最後に自分に寄り添ってくれる人がいてくれた。彼の人生は最後にマチ先生に出会う事で、きっと幸せに幕を閉じる事ができた。 感謝の言葉がその人の人生の終焉とは、なんて素晴らしいのだろう。もし彼の運び込まれたのが診療所ではなく大学病院なら、あの言葉はなかっただろう。人にとっての「幸せのかたち」を考える。 大学病院に乗り込んで、見事ガイドをやってのけた事、変わらず信頼されていることにゾクゾクした。 お礼にと送られてきた山の様な菓子たちにほっこりした。 ○○先生と語らっている場面は、野球小僧たちが無邪気に未来を語っているようで、優しい気持ちになる。 医療に優劣がないように、医者にも優劣がないと、最先端医療から外れた友人を変わらず尊敬し信頼する○先生がいる限り、二人の友情は続いていく。 久しぶりに心洗われる作品に出会えて、嬉しい。シリーズ化して欲しい。その前に映画かドラマになりそうだなと思う。

    7
    投稿日: 2024.08.10
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    今回の舞台は京都 雄町哲郎(マチ)は町中の小さな病院で働く内科医です。一時は大学病院で最先端な医療を日々学んでいたマチ先生ですが、甥を育てるため医局を退局してこの原田病院へ移ります。 高度な技術や最先端な医療を求めることだけが医師としての役目ではない。 華やかなスポットライトが当たるのは前者かも知れないが、患者とその家族の心に寄り添い"安心”を提供することも大切な医療だとマチ先生から教えてもらいました☺️

    29
    投稿日: 2024.08.10
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     主人公は凄腕ドクターであり哲学者であるような飄々とだが細やかな、そして心優しいという面白いキャラ。周りの人物も魅力的。  良い読後感。  京都の銘菓がたくさん登場。

    3
    投稿日: 2024.08.10
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    あせらず慌てず的確に容態を捉えて対処していくマチ先生。 かつては先端医療の分野で内視鏡の凄腕専門医として活躍していたそうですが、甥を引き取ることになり子育てとのライフワークバランスから京都の終末医療中心の原田病院に勤務医として働く。場所が京都だからこれまたはんなりした雰囲気のなか物語が進んでいきます。 研修医の南先生との仲も気になりますが、先輩准教授西垣先生との信頼の絆がスバらです。対極にいる二人なのに長五郎餅食べながら画像データみて「やっかいですね」って闘志満々イキイキしてる姿が良かったです。

    123
    投稿日: 2024.08.08
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    「神様のカルテ」の人なのか〜 納得 医療物はなにかと難しくて 斜め読みしがちなんだけど こちらは読みやすい マチ先生 アラフォー設定だけど この落ち着きはオバフォーだろ〜 そんな若くして そんな達観されちゃ〜 なにより読後に思うのは どこの甘いもの(和菓子) 買いに行こうかな… 誰しもが本作にでてくるような 終末を迎える可能性はあるわけで そのときに 原田病院みたいな病院が 近くにあればなあ そしたら安心できるのに と 初老としては願うわけです 【追記】 著者、現役医師なのか! (今頃知った) しかも長野県在住!勤務! (元信濃の民) そして思ってたより若い人だった〜 これも映画化か〜 誰がやるの〜 イケメンはやめて〜 そういうんじゃないんだ

    3
    投稿日: 2024.08.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    世界にはどうにもならないことが山のようにある。でも、できることはある。 【暗闇で凍える隣人に、街灯をかけてあげる事】 マチ先生の価値観を象徴するフレーズだなと思った。 今住んでいる京都が舞台。 情景がありありと浮かんできて、とても身近に感じた! @オーディブル

    6
    投稿日: 2024.08.07
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    神様のカルテもそうだったけど、舞台がとても素適な場所。その描写も良い、読んでいるとそこに行きたくなる。 阿闍梨餅、矢来餅、長五郎餅、食べたい 医学と哲学、命との向き合い方、最期のあり方 深い 続編があると思う!期待!

    2
    投稿日: 2024.08.04
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    2023年12月に京都を訪れた時、大垣書店さんでサイン本を見つけ、手にした本。 ずっと読もうと思いつつ、積読になっていたのをやっと読むことができた。 京都、医者、看取り。 そんなキーワードは元から知っていたが、消化器内科だったとは。。 先日、十二指腸のESDを受けたばかりで、消化器内科には、とても縁がある。 そして、偶然にも、術者は、医局に入局せずに腕を磨いて卓越した技術を獲得した医師。 マチ先生とはタイプがかなり違う医師だったが、読みながらも、その医師を思い出してしまう。 京都は、自分の大好きな土地で、地名や寺社名を聞くと、頭に地図が浮かび、「あー、あそこ」と、自分も往診に同行しているかのように想像できる。 「看取り」という難しい現実の中に、マチ先生の哲学が心地よい。 そして、マチ先生と花垣先生との相棒も最高だ。 2人は、医療のなかでの立ち位置が違えど、根本は同じものを持っているんだろうな。 2人ともとてもとても心が広いし、視野が広い。 辻さんの件は、身内にアルコール性肝硬変がいたので、病状がありありと想像できた。 想像というよりも「思い出した」というのが正しいだろうな。 辻さんは、幸せだったろうな。。 単なる医療物語。というよりも、自分にとって「人間とは?」「幸せとは?」を問われているような本だった。 これ、続編があったらよみたいな。 サイン本、大事に大事に本棚に保管します。

    2
    投稿日: 2024.08.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    京都の街並みや、美味しいお菓子の描写が多く、旅行したくなりました。 自分の使命について哲学的に考えながら町の医者として働くマチ先生はとても素敵な人。 大学病院でのパートナーだった花垣との関係も、タイプは違えど目指す道は同じというもの同士、素敵なものでした。 治らない病気だとしても幸せに生きる方法はある。ということは、歳をとっていく人間にとっては救いでもあると思います。 私もそんな考え方を常にしていたいなあと感じました。 本屋大賞だから期待した割に、すごく面白いという感じではなかったかな、という印象です。個人的な好みの部分ですが。 どんな展開になるの?!とドキドキするようなことはなく、スピノザと題名にあるように、哲学的に考えさせられる小説です。

    6
    投稿日: 2024.08.03
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    大学病院を辞めて原田医院で働く内視鏡スペシャリストの雄町哲郎が、様々な患者を治療し、また、看取りながら過ごしていく物語でした。 医者の倫理観という究極的に答えのないテーマで「よくある話」という印象もないわけではありませんでしたが、静謐で読みやすく好印象でした。 星3つです。 #美文

    2
    投稿日: 2024.08.01
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    とても読みやすかった、お医者さんの話なのでどうしても人の生死に関わる話も出てくるので、もう少し人生経験を得た後に再読しようと思った。

    33
    投稿日: 2024.07.31
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    初めての夏川さん作品を読了。普段、あまり医療ものの作品は読まないが、本作の主人公「マチ」先生の医者としてのスタンス(ある意味、その人生観)と、京都の雰囲気があいまって、読後感はとても爽やかなものだった。 読んでいてとても心に残ったのが、不治の病の人に対する向き合い方。余命を限られてる人が、幸せに日々を過ごすことができないのかを、病を治すという医者の役割を超えて、悩み、考えて、行動するマチ先生に、究極の医者像を感じることができた。 結果だけでなく、経過について、とても大事に思う先生に、人生を終えるときに寄り添ってもらいたいと今は思う。 ★4.0

    254
    投稿日: 2024.07.30
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    ハートフルでゆったりとしたストーリーだが、主人公の外科医術におけるチートぶりはもはや少年漫画のようで、爽快だった。 京都の穏やかな市中病院に勤める主人公。天才的な外科医である彼は、妹の死をきっかけに、甥と暮らすようになる。病気を治すことよりも、死に行く患者が多い診察室で彼は何をみているのか- みたいな話でした。

    3
    投稿日: 2024.07.29
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    主人公 生けとし生けるもの全てが主人公。皆、自分が主人公の人生を歩んでいる。人はもちろん、犬も猫も虫も石も。。。そんなことを思わせてくれる小説でした。本屋大賞にノミネートされる作品だけあって読みやすく読み応えのある本でした。ありがとうございました。

    0
    投稿日: 2024.07.28
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    おおきに、先生 ここ、涙腺崩壊のとこ! 大学病院に入院中で院内図書室で借りてきた本。大学病院の内情についても、 ふむふむ。私の担当医も日々忙しそうだもんなあー、と。 現役医師の作家さんの中でも 夏川草介さんは 心にあったかいものを残してくれる。 オペ室のシーンの緊迫感は 当然リアルだし、 登場人物のキャラクターは 愛すべき面々ばかり。 主人公のマチ先生は 夏川さんが目指す姿なんだろうな。 文章もとても読みやすく、ぜひドラマにしてほしい作品。さて、マチ先生は誰がやる?あれこれ想像するのも楽しい。

    8
    投稿日: 2024.07.28
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    良かったです。だいたい結末分かりましたし、スピノザを持ってくるところは強引だったかも知れないけれど。彼女と進展のある第二弾が出たらいいですね。

    1
    投稿日: 2024.07.27
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    甘党の消化器専門ブラック・ジャック。登場人物の描写も背景も分かりやすくて、とてもとても惹き込まれた。こんな医療機関に最期はお任せしたい。患者の最期のメッセージには感動した3.9

    2
    投稿日: 2024.07.25
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    医療用語、当たり前だけどわからない… 映画化するらしいが、映画の方がみやすそう ちょっとありがちすぎるかな…

    3
    投稿日: 2024.07.23
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    とても不思議な小説でした。 帯に書いてあるような、涙が出るほどの感動的な話ではなく、淡々と描かれているように感じました。まさに主人公のマチ先生のように。 心温まるという表現も自分の中ではしっくりこない。心に刺さる文章が散りばめられている訳でもない。 それでも本当に読んで良かったと思います。人生を少し前向きにしてくれるような、そんな小説でした。そんな気にさせてくれるマチ先生の人生の一部を覗き見?させてくれるのは、まさに小説を読む醍醐味だと思いました。 とても面白かった。

    3
    投稿日: 2024.07.23
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    身近な人の死や自分が死ぬことに直面しそうな物語を避けていたが、この本は、死ぬことは自然なことで、それほど悲観することも無いと思わせてくれた。

    7
    投稿日: 2024.07.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私は病気を持っていて、クリニックの紹介で現在大学病院に通っています。 今回の内容でクリニックの安心感にはとても共感しました。小さい分実家のような安心感があります。 大学病院は技術面での安心感があり、それぞれに違った特色があると感じます。 幸せの定義について私も正解は分かりませんが、今回の安心や勇気と言った言葉はとても当てはまると感じます。 治療法が確立してなかった時私は急に患った病気と不安でいっぱいでした。そういった患者に同情するのが正解なのか、日常の一部として接するのか私も正解は分かりませんが、その時の私にとっては安心感(ここで言う哲学)を与えてくれた先生に感謝しています。 病院という機関で哲学と科学、これを両方持つことは難しいと感じます。大学病院なら尚更人も多いですし、大変だと思います。まだ私も出会ったことはありません。もしこのような先生が居るのなら本当に素晴らしい先生だと思いますし、哲学と科学で分けて考えた事がなかった私にとってとても勉強になりました!!

    3
    投稿日: 2024.07.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    医療の小説を人生で初めて読んだ。正直医療系のドラマも好みではなかったので見ていなかったが「スピノザ」哲学者の名前が題名として用いられていたので、読んだ。 内容は京都の町の病院で、内科医として働く「雄町哲郎」の物語。 独特な感性の持ち主で、大学病院の医局長を辞しして町の医者になる。 理由は妹の息子、哲郎からすると甥にあたらる龍之介と暮らすためである。 医療の話になると、全く理解できずさらっと読んでしまうところが多くあったが、数々の患者さんとのやりとりや、原田病院と大学病院のドクター(中将、秋鹿、鍋島、花垣、南)が個性的で読んでいて楽しい。 ◆死について 医療現場の話であるので、死の局面が多く登場するわけだが、この本を読んで感じたことは、最終的に人は死んでしまう。しかし、結論が同じでも全く異なる意味合いになると感じた。 哲郎の妹が余命宣告をうけ、死が確定しながらも周りを幸せにしこの世を去っていく。 酒飲みの辻さんは、生活保護を拒否し続けて適切な医療を受けることができずこの世を去る。しかし、そのあとの免許証の裏面の一言の言葉で意味合いが全く変わる。 勘蔵さんと息子さんとの関係性、穏やかに亡くなる。 人間の個性のように、死に方もその人の個性が宿るのだろうか。 もし仮に、余命宣告されたとして悲観せず哲郎の妹のように前向きになれるだろうか、自分だったらどうなるか。また、大切な人が余命宣告されたときに自身は何ができるか。など様々なことについて考えさせられる内容だった。 幸せとは何なのか。 ◆プロについて 哲郎の医療の腕はすごかった。涼しい顔して難題をこなすところがかっこいい。やはり何か一つのことを極められるということは羨ましい。自身も何か一つに的を絞ってプロフェッショナルになりたいと思えた。 最後に ・甘いものが無性に食べたくなった。 ・スピノザの診療室というくらいだから、哲学で「どん!」みたいなイメージがあったが、そんなことはなく、チラッとでてくるくらいで、少し残念。 【以下 印象に残った言葉】 ・哲郎 「答えは難しいものじゃなかった。お前がひどい目にあっているのに、素知らぬ顔で幸せな人生を送るという世界は私の中には成立しない。お前が笑顔で生活していけることは、私にとっても大切なことなんだ。そういう私なりの哲学にしたがって、お前を引き受けたわけだ」 →龍之介が医師を目指すといったときの言葉。こんな優しい人はそうそういない。自身の心にある哲学とは何なのか考える必要がありそうだ。 ・秋鹿 「患者の顔が見えるということは、共感できるということです。共感というのは、心にとってはなかなかの重労働でしてね。とくに悲しみや苦しみに共感するときには、十分に注意が必要です。度がすぎると、心の器にヒビが入ることがあります。ヒビだけなら涙が零れるだけですが、割れてしまえば簡単に元には戻りません。それを、精神科の世界では発病と定義づけるのです」 →元精神科医の秋鹿先生の発言は深い。カウンセリング中に共感で心が壊れてしまう。人を助けるという職業は難しい。共感すればするほど距離は近づくけど、自身の身も危険状態。困っている人をたすけるためには、一緒に沈むか。最後のとどめをさしてくれるまで、支え続けること。私は後者を選ぶ。 ・哲郎 「人は無力な存在だから、お互いに手を取り合わないと、たちまち無慈悲な世界に飲みこまれてしまう。手を取り合っても、世界を変えられるわけではないけれど、少しだけ景色は変わる。真っ暗闇の中につかの間、小さな明かりがともるんだ。その明かりはきっと同じように暗闇で震えている誰かを勇気付けてくれる。そんな風にしてうみだされたささやかな勇気と安心のことを、人は「幸せ」と呼ぶんじゃないだろうか」 「暗闇で凍える隣人に、外套をかけてあげることなんだよ」 →人を幸せにすることの真意とは。誰かに少しだけ明かりを灯す。一つの明かりは小さいけれど、その人の人生を少しだけ変えることができる。そして、その小さな光こそが「幸せ」誰かの人生を180°好転させることはできない。けど、少し角度をかえられたら、見える世界は広がる。世界の見え方が変われば不幸も幸運に見えるのか。残りの人生でどれだけの人の人生に関わることができるか、そして、困った人にどれだけ外套を灯してあげることができるか。これが生涯のやるべきことだと感じる。 葬送のフリーレンのヒンメルも少し違うけど同じことを言っていた。 ヒンメル 「生きているということを誰かに知ってもらって覚えてもらうことだ。ほんの少しだけでいい。誰かの人生をかえてあげればいい。きっとそれだけで十分なんだ。

    3
    投稿日: 2024.07.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    医療系の話だとピリッとした雰囲気が漂うことが多いが、この本はむしろ穏やかな空気感の漂う一冊だった。 それは主人公のマチ先生の人柄こそだと思う。 彼の周りにいる人達もみんなそれぞれに温かみがあり、一つひとつのエピソードになんだかほっとさせられる。 京都の街や季節感、和菓子などに関する描写が多いので、それが物語の良いスパイスになってはいるのだが、少しまどろっこしさも感じた。 さくさくストーリー展開だけ楽しみたいという人には合わないかも。 実際にはこんな腕の良い内視鏡医が町医者をやっているなんてないんだろうなとか、大学病院の手術に入り込むなんて現実的じゃないなと思う場面もあったが、フィクションとしては楽しめた。

    3
    投稿日: 2024.07.21
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    とても腕の良い内視鏡医師マチ先生。身寄りのなくなった甥を育てるために大学病院から町医者へと。 タイトルにあるスピノザとは哲学者の名前だったと知りました。 何かあった時にはこんな先生に出会えたらいいなぁ。と思う。

    6
    投稿日: 2024.07.20
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    訳あって大学病院から小さな病院の勤務医に転身した内科医が主人公。 ストーリーは比較的淡々としているのに、退屈せずするすると読み進められた。主人公の言葉にじわじわ染みてくる味わいがあり、丁寧に生きることや人を思いやることの大切さを感じた。 後半の山場はハラハラしつつもスカッとする展開で良かった。 あと、読んでいてとても和菓子が食べたくなったのと、京都に行きたくなった。和菓子好き、京都好きには特に楽しめる一冊。

    8
    投稿日: 2024.07.19
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    またオーディブルにて。 神様のカルテ以来の夏川さんの作品。医療職だから聞いてて、看取りのこととか患者さんの生き方とか色々考えた。ちょっと癖のある周りの同僚たちも愛おしいポイント。素敵な言葉がたくさんあったから、今度は実際に本で読む。

    5
    投稿日: 2024.07.18
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    こんなお医者さんに診てもらいたい。 患者さんとの向き合い方に温かみを感じるお話だった。 目の前の患者さんの命と向き合う時、何が最適解なのか? タイトルのスピノザというのが哲学者の事だと知らなかったので、スピノザの残した言葉とストーリーとの関係が見えるともっと深い思いを持てたのかもしれない。 雄町先生かっこよすぎる。

    71
    投稿日: 2024.07.17
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    随分前から感想を書こうとしているのだが、何度も書いては消し書いては消しを繰り返している。私の拙い文章では想いを書ききれない。 その為、以下は感想ではない。 読書好きの同僚がいるが、好きな本は全く違う。そんな彼が「良かったよ」と勧めてくれたのが本書。私も読了していたので仕事中に盛り上がってしまった。彼のお義母さんも好きなのだそう。好みのジャンルが違う3人がお勧めしたくなる本。 ぜひたくさんの人に読んで欲しい。

    21
    投稿日: 2024.07.15
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    地味で真面目なかんじのマチ先生にどんどん惹かれていった。そして、こっちが悔しくなるくらい、自分の手柄をさらっと流す。仕事しながら、「こんなにやったよ!」とアピールしがちな自分がホント小さく感じる。 花垣先生をはじめ、原田病院の医師、看護師、南先生、天吹先生…、キャラや関係性、マチ先生との信頼関係が読んでいて気持ちよかった。 50歳を過ぎ、両親も老い、病院に行く機会が増え、自然と病気について終末について考えることが増えてきたが、こんな先生に看取ってもらえることが、人生における最上の幸せ・喜びかもしれないとも思う。

    6
    投稿日: 2024.07.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あたたまりましたぁ。 雄町哲郎先生。原田病院のマチ先生のお話。 マチ先生の語り口。 力は抜けているのだけど…。 その覚悟、信念、姿勢に読み手が問われ、考えこまされる。引きずりこまれ、る。 「野心はなくても矜持はある。そうだろ」 花垣准教授にかけられたマチ先生への、ニクイ投げかけ。 アタシは、信念と矜持について、思いますが…。 〜マスメディアの品性と、国民の知性〜 〜あまり、急いでもいけません〜 〜訳がわからないということがわかるだけでも大切だ〜 〜それで、良かったんですよ〜 〜人の幸せはどこから来るのか〜 〜本物の勇者〜 登場する京の甘いもの、と景色。 「矢来餅と阿闍梨餅と長五郎餅」「緑寿庵金平糖」 秋鹿先生の通う『Bar インベーダー』に行ってみたい。 シャルロッカ だからこその努力 『おおきに 先生』に、尽きる、かな。 「たとえ病が治らなくても、残された時間が短くても、人は幸せに過ごすことができる。できるはずだ」 スピノザを愛読するマチ先生の哲学で、いーのかな⁉︎ 〜そんな風にして生み出されたささやかな勇気と安心のことを、人は『幸せ』と呼ぶんじゃないだろうか〜

    7
    投稿日: 2024.07.14
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    腕の良い内科医なのに、すごく穏やかで、どの患者さんも安心できる。自分が患者なら、こんな先生に担当してほしい。すべての医療者に読んでほしい本です。

    3
    投稿日: 2024.07.14
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    地方の病院で末期患者を送り、延命治療が人を救っているのか自らに問いかける敏腕医師の話。 夏川草介さんらしい良作。 ただ、神様のカルテシリーズと主題はあまり変わらず、なぜ別主人公の短編として出したのかは謎。

    5
    投稿日: 2024.07.13
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    令和の白い巨塔は、財前(西島)先生ではなく里見(雄町)先生を主人公に、ほのぼのと心温かくも我が信じた道を行く、いかした人物像を描いてくれた。そうしてみれば、雄町哲郎と成瀬あかりには通じる魅力がある。個性を尊重する時代ながら、やはり周りに迎合して群れちまうのは否めない。だから彼らのような生き方、正解はないけど自分の信念を貫く姿に憧れ、共感しちまうんだろう。原田病院の院長を含めたメンツは、医師も看護師もそろって素敵なんだよ。ずいぶん個性的ながら、まさにワンチーム。哲郎と龍之介や南との関係が今後どう深まるのか。

    6
    投稿日: 2024.07.13
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    『神様のカルテ』と同じような話。 気が付けば読み終えてて、印象が薄い。 甥とか、研修医がもっと物語に絡んできてほしかった。

    1
    投稿日: 2024.07.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まるで日本のドラマか映画を見ているかのような、言葉を選ばず言えば「ありがち」な設定とストーリーだった。たぶん映像作品だったら見てないと思う。 町の小さな病院で働く凄腕の医者である主人公(しかも大の甘党!!!)、個性豊かな同僚たち、大学病院時代の先輩後輩たち、とにかくドラマらしい登場人物ばかり。 それぞれ映像化したときにこの役者さんにすると決めてるのかな?ってくらい性格も見た目もスッキリわかりやすく飲み込みやすい。 良い人しか出てこないけど、そこを強調するわけでもなく、この本が持つ優しい雰囲気をみんなが作っていた。 何度も言うけどドラマを見てるときのような距離感で物語を読み進めることができ、のめり込むとか退屈とか両極端な感覚を持つことがなかった。 なんというか、リフレッシュできる小説だった。 予定調和なこの本を否定する気持ちは全くなく、楽しかったな〜という気持ちが大きい。 こういう出来すぎだけど優しい世界が、現実には必要… あとふだん医療系の小説は読まないけど、もしかしてこんな優しくて読みやすい医療ものってあんまりないんじゃないの?って思ったりした。 医療界のヒエラルキーや学会の描写はもちろんだけど、高齢者の患者たちと向き合う町医者の葛藤も、知らないことばかりだった。 全てのお医者さんがこんなに突き詰めて考えたり、哲学を持っているわけではないと思うけど、わたしが医療を考える材料だったり、想像するきっかけを与えてくれたので、読めて良かった。

    2
    投稿日: 2024.07.10
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