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スモールワールズ
スモールワールズ
一穂ミチ/講談社
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総合評価

365件)
4.1
135
152
58
9
2
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    孤独と孤独が寄り添って、ただ寄り添って"いる"ことに安心した。 これが「孤独な二人が出会ってハッピーエンド!」「二人は孤独を分かり合って…もう寂しくない!」だったら、なんて綺麗事を…と閉口していた。「ほなアレってことですかい!?分かり合える相手がいない人の孤独には、なんか自業自得な理由でもあるってんですかい!?」と怒りたくすらなる。 人には人の孤独がある。因果応報な孤独も、理不尽に降って湧いた孤独もある。それを描いてくれる世界に少し救われた。 浮気疑惑の夫と妊活の上手くいかない自分、親から虐待を受けているかもしれない男子高校生。 自分の正しいことを選んだ結果、人にとっては正しくなくて(気持ちで負けて)しまった自分と、同級生の女の子と、やたらと体格のいい姉。爽快感があった。そうはならんやろ!いやなるか…?のギリギリのところを姉ちゃんがやってくれるので。『魔王の帰還』が1番好き。 赤ちゃんと親、繰り返される大切さゆえの悲劇 被害者家族と加害者の往復書簡(森見登美彦の『恋文の技術』のような手法なのに、この切ない行間は天晴) 実子からFtMであることを打ち明けられた適量が分からない父親。 先輩と後輩、それぞれの孤独がふたりをピッタリくっつけることを許さなかったから、一歩引いたところで最も近いところに寄り添えたから存在できた葬式。 人には人の乳酸菌、ではないけど、孤独で小さな世界があるんだと、孤独なのは自分だけじゃないと思わせる作品。

    3
    投稿日: 2025.02.08
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    遅ればせながらようやく読めた一穂ミチさんのスモールワールズ。ずっと気になっていた一冊。 装丁から、ほんわかとした優しいストーリーかなと勝手に決めつけ読み始めたので、すごい重いボディブローを受けた。 短編集、6つのストーリーは、綺麗な表現で綴られながらも、残酷であったり、悲しさをまとっていたり。その中に何とも言えない幸せや虚無感や余韻を感じる作品ばかりで私的には好きな作風。 個人的には、『花うた』がたまらない。 手紙だけで物語が展開されるのだが、情景描写や過剰な修飾がないため、登場人物の気持ちが深く掘り下げられていて胸に重く響く。 正解のない物語だと思うのだが、どうか皆が幸せな気持ちになりますようにと祈りたくなる。 家族、友人の関係を愛情や憎悪、社会的な問題も含めつつ、想像できないエンディングに持っていく一穂作品。 ツミデミックも面白かったが、今後の作品も楽しみだ。

    32
    投稿日: 2025.01.30
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    身近にありそうな、なさそうな、ある小さな世界の物語の短編集。 重々しい内容が多くて気が滅入るんですが、蓋をしてはいけないというメッセージのようでもあり、考えさせられるお話。 なんでこれを借りたんだろう?…と考えたのですが、BSテレビの「あの本読みました?」を最近よく観てるんでその影響でしょうねー。

    3
    投稿日: 2025.01.28
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     『あっ、これは外で読んだらあかんやつや。』そう思った時はすでに遅く、目から涙が落ちていた。歯医者の待合室でのことだった。  意表を突く、まさかの連続で物語は展開し、そのすべてが心に染み入ってくるようだ。この6編の短編集に登場する人物すべてが愛おしく、彼らを思うとちょっと切ない。なんという小説だろう。全編素晴らしい物語でした。

    1
    投稿日: 2025.01.28
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    遅ればせながら、ようやく読みました。 期待に違わぬ面白さ。 重松清的ないい話…と思っていると、そこからの急展開。クセになりそう。

    1
    投稿日: 2025.01.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夫婦、親子、姉弟、犯罪者と被害等それぞれが築く小さな世界に散りばめられた悩みや秘密が描かれた6つの短編から成る作品。登場人物同士がなんとなくどこかで繫がっていてその小さな世界が集まって結果的には一つの世界になっている感覚が絶妙で不思議。 不妊や身内の死や犯罪やDV等がテーマとなっていて短編とはいえ多少重たい作品が続くけど文体や構成がそれぞれ異なっていることもありついつい引き込まれるんだけど胸が温かくなる作品もあれば最後の最後で「えっ?」と背筋がスッと寒くなるエンディングもあってまるで遊園地みたいに感じた。 人生全て上手くいくことなんてないしむしろ上手くいかないことがあるからこそ生きようと思うのかもしれないなんて考えがチラッと頭を掠めたけどいやもう難しいことは考えたくないんで私は目の前にあるこのスモールワールドを精一杯生きるしかない。とりあえず結局一番怖いのは「ヒト」よマジで。

    1
    投稿日: 2025.01.25
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    「魔王の帰還」が特におもしろかった。 BSテレ東「あの本、読みました?」で著者が語ってたけど、北斗の拳のラオウのイメージで女性だったらおもしろいんじゃないか、という発想で書いた作品らしい。 おもしろい、けど、ちょっと狙いすぎかな〜と。

    1
    投稿日: 2025.01.20
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    星3.5 短編集だけど、1話1話の密度が物凄く濃い。 内容はかなり重ため。どの話もメッセージ性が強く、現代社会の様々な「陰」の部分がとても上手く書かれていた。 1話だけ、魔王の帰還は少し笑えた、何とも豪快…笑、だけど、話全体としてはやはり重たい内容。 ネガティヴな感想っぽくなってしまったが、今までにないテイストの本で読み応えあり、良き。

    17
    投稿日: 2025.01.18
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    短い話なのに、どの話も感情が動く作品たちだった。切なくなったり辛くなったり、自分のこれまでの人生を振り返ってみたり、また読み返したいと思う。

    2
    投稿日: 2025.01.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    身近にある生と死の側でのいろいろな人間たちの物語 特にピクニックと花うたが好きでした。 ピクニックは柔らかな語り口で綴られていく中で最後の「早く」に背筋がゾッとしました。 花うたは手紙のやりとりで2人の関係性が変化していくのが面白い体験だったのと単純に物語が美しく感動しました。 他の話も主に男女の関係性が主軸となっていますがその関係は親子であったり歳の差があったり兄妹であったり様々でいろんな視点を気付かされる作品でした。 もしかしたら小さな世界をいろんな視点(俯瞰)で見るという意味でスモールワールズなのかなと思ったり

    1
    投稿日: 2025.01.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても斬新。一つ一つの作品に、別の人物が出てきている。小説の中だけで完結する人じゃなくて、本当に存在しているいるいろんな背景を持った人たち。あたたかい気持ちで終わる話もあれば、つらくて切ない気持ちで終わる話も。自分好みの話は「花うた」。この作者の他の作品も読んでみたくなった。

    1
    投稿日: 2025.01.16
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    短編集で、どの話も登場人物の設定が面白いです。(魔王のような大柄な姉とか) ゾッとする話もほっこりいい話もあり、いろいろな味を楽しめました。時々自分にぐさっと刺さる言葉もあってまた読みたくなる小説達でした。

    19
    投稿日: 2025.01.15
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    いろいろと考えたくなるような話が並んでいる。 魔王の帰還は泣けたなぁ。 切なくてつらくなる話が多い。 タイトルの意味に思いを馳せて、なるほどなぁ…

    1
    投稿日: 2025.01.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初読みの作家さん。 主に6編の短編集。 不妊と夫の浮気に悩む女性が子供を得るためとった手段にちょっとした狂気を感じた『ネオンテトラ』 心身共に豪快な姉に翻弄されつつもその姉の愛情深さを感じ、ちょっと笑える『魔王の帰還』 謎の天の声が語る、SBS事件の真相。天の声の正体に驚きと納得を感じた『ピクニック』 加害者と被害者家族(妹)の往復書簡から徐々にお互いの心が通い合っていく『花うた』 15年ぶりに会った娘が男性になっていることに驚く初老の教師。その後交流を持つことで自分が娘に向き合ってこなかったことを後悔する『愛を適量』 定時制高校を間に交流を深めた年齢が異なる2人の男性のやりとりを淡々と表現する『式日』 各編ともにテーマもストーリー展開も異なり、それぞれ興味が惹かれる内容であった。全て良かったが、その中でも『魔王の帰還』と『愛の適量』が好きかな。 『ピクニック』も不思議な感覚で読み進め、真相が判明したときには切ない真実ではあったが嫌な気持ちにはならなかった。『花うた』の往復書簡型の展開も好みである。 読了後、各編の繋がりを改めて確認し途中で何となく感じていた引っかかりがすっきりしたのは何とも言えない感覚であった。

    4
    投稿日: 2025.01.12
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    ずーっとAmazonのおすすめに出てきていたので、ようやく読了。 如何ともしがたい世の中の、身の回りの小さな繋がりや悲しみ、希望を描いたオムニバス形式のお話。どれもこれも何となく不幸で、最後にちょっとだけ希望とも言えないくらいのともしびを見つけて終わる、といった物語が6篇収められている。 それぞれの物語同士の直接的な繋がりはないのだけれど、ちょっとだけすれ違ってたりのニアミスで匂わせる程度の関わりが感じられる作りになっている。 「ネオンテトラ」:主人公の女性の行動がちょっと理解できなくて、気持ち悪かった。 「魔王の帰還」:6篇の物語の中で一番スッキリと爽やかな読後感を味わえる。こんな強くて頼れるお姉さんがいるのは羨ましい。 「ピクニック」:子供の死×母の逮捕という、つらい×つらいのお話で読んでてツラい展開が続くけど、最後の最後にやっと希望の目が出てくる。でもつらい方が多めのお話。 「花うた」:往復書簡方式で、手紙のやり取りだけで物語が展開。唯一の家族である兄を殺された女性と、その加害者である男性との手紙のやり取り。繰り返すうちにお互いの境遇や心が分かり合えていく過程が心地よい。一番好きな話。 「愛を適量」:別れた妻についていった娘が意外な姿で現れ、冴えない中年男性が少しだけ変わっていくという話。お肌の手入れと眉毛をキレイにしたくなった。 「式日」:高校の定時制に通学していた主人公と、同じ高校の一般に通学していた後輩との境遇と関係性、距離感を描いた話。「(アルコール依存症の父が)立ち直るには支えが必要って、俺の人生を捧げろって言ってるのと同じなのに」というセリフにドキッとした。無責任なアドバイスは、時はものすごい負担を背負わせることになる、そう思い知らされたセリフだった。 どれもこれも自分の周りの小さな世界のやるせなさや不自由さを描いていて、とても尊い心持ちを得られる本だった。

    10
    投稿日: 2025.01.03
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    本書には7つの短編が収録されている。 表紙の柔らかい雰囲気とおまけについていた愛らしい栞を見て収録されている作品のイメージを勝手に想像しながら読書していたら良い意味で裏切られた。 ただの"いい話"で終わらせない、人の心の中にあるどろどろとしたものを逃さない物語に各話の登場人物たちがちゃんとそこに"生きている"のだと感じさせた。

    2
    投稿日: 2025.01.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ネオンテトラ 中学生 姪の彼氏に惹かれる女性、最終的に彼氏が亡くなりその子供を見ることになる。子育ての描写が幸せそうで、罪悪感のようなものはないのかと、余計にこわかった。 魔王の帰還 真央 図太い見た目とは裏腹に様々なことを感じ考えているている姉が愛おしくなった。最後病気の旦那のところに行ったのが救われた。 ピクニック 赤ちゃん 最後のお母さんの真実を読んでゾクッとした。トラウマが起こした事件。生まれてきた真実は大丈夫なのかと、その後の展開を不安にさせる結末だった。 花うた 加害者と被害者家族のやりとり 好きな作品。わからないけど、被害者の遺族のやるせない思いをぶつけられる相手は加害者しかないのかもしれない。加害者の言葉を読んでいると、彼を完全に責めることはできず、そうさせてしまった環境が悪いと思ってしまう。被害者遺族の言葉を読むと、行き場のない思いを感じるし、それをどうにかコントロールしようとする誠実さを感じる。結末に関しては、加害者が負った障害が罰であり、それがあったから遺族は許すことができたのかもしれないと思うと誠実なのかわからなくなる。最後の物語が良かった。 愛を適量 教師と娘(息子) 最終的に娘は父からお金を盗んだまま去るというのが残酷だった。が、あの親にしたらそれで良かったのかもしれない。 式日 先輩と後輩 触れてはいけない話にお互いに触れずに、でも話さずともシンパシーを感じていた2人。話せて良かったなと思った。 どれもドキッとする展開。好んで読んできた小説とはだいぶ毛色が異なる。後味が悪く、こんな感想を持ってしまって良いのだろうかと考えずにはいられなくなる。たまには良いかもしれない。 辻村さんの解説にあるように、「登場人物に対して他者からのいかなる同情も評価も許さない」 登場人物たちの痛みや苦しみはわからないし、わかろうとすること自体すべきでないのかもしれない。

    1
    投稿日: 2024.12.30
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    ハートフルな表紙からは想像できない苦味がある。最初連作っぽいな、と思ったけど後半そうでもなかったな。 「式日」が好きです。

    6
    投稿日: 2024.12.28
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    ずっと読みたいと思っていた小説。6編すべての主人公がままならない何かを抱えて生きていて、ひとつひとつの雰囲気は全く異なりながらも全部強烈な読み応えがあった。読み終えたときにはふう〜…ってなっちゃったくらいよかった!とにかくひとこと。魔王最高!

    1
    投稿日: 2024.12.28
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    短編集 短いけど思いがけない展開になるものが多かった ネオンテトラ こわい 魔王の帰還 ほっこり ピクニック こわい 花うた ある意味こわい 愛を適量 難しい 式日 落ち着く スモールスパークス …

    1
    投稿日: 2024.12.27
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    6話の短編集。面白いのもあり、何が言いたいの?的なのもあり。 この作家さんの話は少し毒がある方が面白い。

    14
    投稿日: 2024.12.22
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    2024.12.22 「人には人の悩みがある」 この当たり前を、いつも忘れる 忘れたら傷付ける 傷付けてから気付く 哀れな自分を変えたい

    1
    投稿日: 2024.12.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    はじめて一穂ミチの本読んだ。もう今めっちゃ好き 好きな描写 ネオンテトラ ・流産の検査を貴史が淡々とこなす態度に、「この人は女を妊娠させた経験があるんだな」と直感するという描写の鋭さにで「うわっ」と思った。 一度経験したからこそ漏れ出てしまう事務的さ、慣れ、を他人の細やかな態度から感じ取ることは日常生活でもよくあるなーと思った。「初めてじゃ無いな」と。バイトしててもよくある。 それが「妊娠」となるとまた話がシビアで「うわっ」となった ・バーベキューから帰ってきた貴史のLINEのいつもより 飾り気の無いやりとりに、他の女と関係があったんだなとわかるシシーン 鳥肌たった。逆にね?っていう。いつもLINE覗いてるからこそわかる違和感と なんとなくで読んでいた中でこの描写で一気に、結婚してる2人の近い距離感だからこそお互いが感じ取っちゃうものってあるよなー、そういうのってあるよなー!と一気にリアリティが増して鳥肌たった。 ・ドライブデート中の渋滞で接待カラオケの練習するところ。シンプルにまじ好き。貴史のことも好きになったし、著者のことも好きになった。

    1
    投稿日: 2024.12.18
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    少しドキリとする短編集 姪の彼氏に惹かれる女性、大迫力な姉が帰ってきた理由、赤ちゃんを亡くした母、祖母。兄を殺した加害者との手紙、性転換したいと数年ぶりに現れた娘、後輩とその父の葬式に行く過程の物語。 中でも手紙の話一気読みだった。相手への好意が深まり始めたところでの突然の異変は読んでて苦しくなった。赤ちゃんを亡くした話は最後世にも奇妙のようで、二転三転と話が転びゾッとした。 とても読みやすい!

    1
    投稿日: 2024.12.10
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    おもしろかった! 特に「愛を適量」は最後少し泣けてしまった。 「ネオンテトラ」をはじめとして、ちょっとゾクっとしてしまうような展開や結末が読んでいてドキドキしておもしろかった。

    2
    投稿日: 2024.12.08
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    物語どれもが、心に残る とにかく、よかった 人の中にある醜さだったり、優しさだったり、人の中にある複雑な感情は、ホラーなのかと思うものもあったけど、醜い部分を、さらけ出した隠すことのない文章は、とても心うたれた ただ、泣けるだけの物語じゃなく、私には、忘れられない1冊になった

    2
    投稿日: 2024.12.07
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    小さな世界が凝縮された短編集。 一つ短編を読み終える度に満足感。 ただの短編小説ではなく、最初と最後のつながりがいい。 この本を読んだ人と話がしたい。 私は花うたと愛を適量が好き。 理由とか原因を他人に紐付けてると人生がどんどん不自由になるという一文が好き。

    7
    投稿日: 2024.11.30
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    言いたいことを言わなかったがために人間関係はこじれたりするもこだが、どの短編も人を突き放すようでも最後には人と寄り添ってくれている一穂さんの文章は好きだ。魔王の真央は面白かった!

    3
    投稿日: 2024.11.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    描き下ろし掌編を含めた全7編の「小さな世界」。何気ない日常に潜む、人間の感情を生々しく描いている。特に「ネオンテトラ」「魔王の帰還」「ピクニック」はどんでん返しがあり、騙された。

    6
    投稿日: 2024.11.24
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    本の向こうに広がる、それぞれの暮らしをそっとのぞいてきた。誰の人生も激動で、直面する出来事はきれいなものばかりじゃなくて、耳を塞ぎたくなるようなこともある。わたしにとって、譲れないものってなんだろうなと。 ままならない世界でも愛おしく思える何かを、探したいなと思った。

    6
    投稿日: 2024.11.23
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    はじめて読んだ作家さんでしたが、作品によって読み終わりが良かったり、切なくなったり、モヤモヤしたり、色んな気持ちになる不思議な一冊でした。 「花うた」は途中はゾッとしつつ最後は切ない気持ちになりました。複雑な状況なのだけど、手紙にすると綺麗にまとまってしまうような。2人が手紙を読んで、思いめぐらせている様子が目に浮かびます。 どんどん読み進めてしまいましたが、もう一度じっくり読みたいです。

    7
    投稿日: 2024.11.20
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    とてもとても面白かった。社会の一部の小さな世界の苦しさや不条理さ、人間らしさがふんだんに詰まっていて、どこか優しく着地するストーリーばかり。あっという間に読み終わりました。

    3
    投稿日: 2024.11.20
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    初めての一穂ミチさんです。 気になっていた本なので読めて嬉しかったです。 6話とも物語に吸い込まれてしまいました。 個人的には、『花うた』、『愛を適量』が好みです。 『花うた』の手紙で進んでいくタッチが素敵だな と感じました。

    7
    投稿日: 2024.11.06
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    初めて一穂ミチさんの本を買いましたが、どの話も心にグッとくるものがあって、時間を忘れて夢中になって読みました。 特に、愛を適量と式日は心に残りました。 早速、一穂ミチさんの作品も買ってきたので 読み漁りたいとと思います。

    4
    投稿日: 2024.11.02
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    7篇の短編集。「小さな世界」って言うけど、ぜんぜん小さなストーリーではない。これを「スモールワールズ」って名付ける一穂ミチさんの感性がスゴいと思いました。

    45
    投稿日: 2024.10.31
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    光が刺す方へ導いてくれるかと思いきや、ぱっと手を離され転がり落ちる展開に心が揺さぶられた。読んでいると、幸福と不幸は表裏一体という言葉がよぎる。小さな世界で起こった七つの話__それは決して私たちから遠い話ではない。

    10
    投稿日: 2024.10.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集。 【ネオンテトラ】 お話自体が水槽の中のようにゆらゆらしていた。 きれいに見える水槽も、近くでよく見ると苔が生えていたり 魚の調子が良くなかったりするのと一緒で、 モデルで美人で夫は広告代理店勤務で幸せそうなのに、 実態はそうでもないんだなということかな。 一つ気になったのは、夫と不倫相手の出張の際のやり取り。 『引きずっているのはわたしだけですか?』 『ふたりのことだから一緒に考えさせてよ』 私はこのやり取りで相手が妊娠してると踏んだのだが、 どうやら違ったらしい…勘繰りすぎたか。 【魔王の帰還】 口調が完全に千鳥なので、 見た目しずちゃん、中身大悟さんで再生されていた。 (ただしずちゃん演技はあまりお上手ではないので 台詞に辿々しさが一緒についてきてしまう…) 本当に人の噂っていうのはろくなもんじゃなくて それが嫌で人間も嫌いになるときがある。 ある人の優しさが、他の人にとっては辛かったり 余計なお世話だったりするとき、 その優しさは無駄なことになってしまうのだろうか。 それはあまりにも寂しくはないか? 勇者を守ろうとする魔王のお話、 どんな結末になろうとも、きっとハッピーエンドだと思う。 【ピクニック】 グレーっぽい黒の話。 裁判でも一度無罪になったものは疑われないからなぁ… 二度目を回避するのは難しいかもしれない。 【花うた】 向井秋生がチャンチャラで表現した音楽を 瞬時にエレクトリカルパレードだと分かった自分を褒めたい。 現実的にはまずない話ではないかと思うけれど、 彼女が看護師だったことと、兄との生活が あのような受け入れを許したということなんだろう。 反省してます、ごめんなさい、もうしません、 そんなことを言葉で伝えるのは簡単だけど、 それが本当なのかどうか、言った自分にもわからない。 でもあの絵本のことは、本当だと思う。 【愛を適量】 人間は何度でもやり直せる、というのは 何にでも当てはまるわけではない。 過去のことを何度後悔しても もう二度と取り戻せないことは確かにあるのだ。 そして一度壊れたものは修復して見せたとて、 歪な形をしていて、完全に元に戻ったわけではない。 この親子は対話ができただけまだ良いのかな。 本当は愛情深くて頼りになったお父さんのこと、 許さなくてもいいから、また会えるといいね。 【式日】 『先輩』のこと、ずっと男の人だと思って読んでたから (1ページ目で向田邦子みたい、って言われているにも関わらず) 好きだなんだの話が出てきてBL系か?と思ってしまった。 前の話に引っ張られたか。 「『アルコール依存症は病気、お父さんのせいじゃない』って言われたことがある。 (中略)『立ち直るには支えが必要』って、俺の人生捧げろって言ってるのと同じなのに」 同じ病気でもガンとかそういうものにも支えは必要だし、 そのために奪われるものは確実にあるはずで、 やってることは同じかもしれないんだけど、でも全然違うんだよね。 何でなんだろうね。やっぱり病気とは違うって思っちゃうから 『お父さんのせいじゃない』には納得できてないんだろうか。 最後の最後で、ん?この子あの子ってこと? ってことは、え?って思った。 他の話もうっすら繋がってる描写があるのに気付いたり気付かなかったり。 小さい世界ってそういうことね。 魔王の話が一番好きだったかな。 お話の中で怪我をした弟を病院に運ぶお姉ちゃんのエピソードがあり、 全く同じシュチュエーションを経験したことを思い出した。 うちの魔王は後になってから 私がどんなふうに痛がってどんなに泣いてたかということを 私の友人や親戚中に暴露していた。 あの人、魔王じゃなくて悪魔だったんだわ。

    1
    投稿日: 2024.10.24
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    ひとはみな、 作家だと思う。 人生は修行。 よくきく言葉だけど、 私はあまりすきではない。 べつに私、 修行するために 生まれてきたわけじゃない、 と、反発心が出てきさえする。 画像の著作は短編集なので、 様々な登場人物が出てくる。 どの人物にも、 悩みがあり苦しみがあり、 それでも前を向くしかない。 その行動が、 正解なのか不正解なのか 誰にもわからない。 あるいはそんな概念さえ どこにもないのかもしれない。 ひとはみなそれぞれ、 毎日をつくってると思う。 ありきたりなことしか 言えないけど、 1日をつくる作家だ。 ダラダラしても なにかに没頭しても。 金曜日に買った本の1冊。 読み終えて ひとり読後感に浸る。 超絶しあわせな時間。 でもなんだかさみしい。 まだまだ登場人物たちと、 1日を作っていたかったな。 明日はなにを読もう。 本棚を、がさごそ。

    5
    投稿日: 2024.10.16
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    一穂ミチさんの小説初めて読みました。 「花うた」すごかった。 すごく刺さったフレーズをあとがきの辻村深月さんもピックアップしてて、ちょっと嬉しかった。 おすすめの本を聞かれたら迷わずこの本と答えたいです。

    5
    投稿日: 2024.10.15
  • 人の悪意.ダメなところを描く

    7篇の短編からなるがすべて描き方 語り口が違う。多彩な語りができる能力を持った作者だなと感じる。7篇の中で「魔王の帰還」のみが明るく 前向きな話である。それ以外は、人の悪意.ダメなところを執拗に描いている。描き方は悪くはないのだが、どうにも主題が合わなくって読みにくかった。あとがきに辻村深月の評が載っていたが、辻村深月の作風と似たところがあるのかな。

    0
    投稿日: 2024.10.15
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    一筋縄でいかないというけど、本当にその通り。ひと山、ふた山ある中での幸せ。魔王の帰還はまだマシな方で、あとは重く辛さを乗り越えての幸せか。心境複雑。

    6
    投稿日: 2024.10.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一穂ミチ作品は初めて。2022年本屋大賞3位、文庫解説は辻村深月と来たら読まないわけにはいかないよ。 短篇集だけどどれも大変読みやすく、それなのに読み応えもあって夢中で読んでしまった。 ネオンテトラ 美和はなかなか子宝に恵まれず、夫の不倫も気づいてはいるが表面上は何事もなく過ごしていた。 父親に罵声を浴びせられている笙一を見かけて、姪の同級生ということもわかり、家に帰りづらくなっている彼を構うようになっていく。家庭も仕事もイマイチな自分が、不思議と彼と時間を共有する間はホッとしていた。 ある日不在にしていた自宅で姪と笙一が身体を重ねていることを知った美和は、ある計画を実行する。 魔王の帰還 離婚すると言って巨体の姉が出戻って来た。鉄二もスポーツ推薦で入学した高校を退学となって実家へ戻ってきて、やっとその生活にも慣れてきたところだったのに今なぜ。 新しい学校では浮いた存在の鉄二は、同じく浮いていた住谷と姉をきっかけに話すようになり、なぜか3人で金魚すくい大会出場のため練習に励む。やがてそれぞれが抱えていた事情や、離婚の原因を話さない姉のことも気掛かりとなって… ピクニック 祖父母、夫婦、その娘という一家を見守る視点から始まる物語。 あの日、何が起こったのか。 花うた 傷害致死事件で兄を喪った深雪は、犯人である秋生へ手紙を送る。時に怒りをぶつけ、時に半生を語り、被害者と加害者の想いに変化が。 更生プログラムを受けている秋生、それが修了する春に面会の約束を交わした。だが所内での転倒事故で秋生は次第に記憶が朧げに、読み書きも不自由になっていってしまう。 愛を適量 「昨夜の電話で、好きなだけいていいって言ったろ」と言いながら現れた娘は、男の姿だった。離婚後の面会も乏しくなって15年。 自分の身なりも住まいも手を掛けず、仕事も最低限の働きのみで寂しく暮らしていた慎悟は戸惑いながら、久しぶりに娘との同居生活が始まった。タイへ渡って性転換手術をするという娘に何と声を掛ければいいのか。 料理の適量がわからないように、生徒へ向けても家族へ向けても愛の適量がわからずにいた。 式日 定時制高校に通っていた頃の後輩から「父の葬式に来てくれないか」という連絡を受け、遠いところまで出向いた自分。ネオンテトラの笙一のその後を描いた作品。 スモールスパークス

    2
    投稿日: 2024.10.12
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    今話題の作家、一穂ミチの短編集。それぞれ、テーマも書き振りも異なるが、どの作品も胸揺さぶられるものがある。多彩な作家である。

    1
    投稿日: 2024.10.11
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    初めて読んだ一穂作品。 「良かった。めでたしめでたし」ではない物語りなのになぜか悪い気はしない、不思議な読書体験でした。 こんな小説は初めて読んだ。 一穂作品ハマりそう。

    1
    投稿日: 2024.10.10
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    一人の作家さんが書いたとは思えないくらい、バラエティに富んだ短編集でした。 心温まる話、はたまた笑いが止まらない話、ゾッとする話など、どのお話も大変面白く読ませていただきました。 個人的には、「魔王の帰還」と「ピクニック」が特に印象深かったです。

    1
    投稿日: 2024.10.10
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    人それぞれの生きてる世界は小さくて、でもそのスモールワールドにいろんな思いやつながりが無限に広がっている。 6編全部良かった。 好きなのは魔王の帰還と愛を適量 家族だって別の人格だし別のスモールワールドを持ってるんだけど扉を開けば繋がる世界、そんな感じ。

    1
    投稿日: 2024.10.08
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    短編集 それぞれの話が繋がってるような 気がしてならない。 最後まで読んだ後もう一度 読み直す程だった。 「花うた」がとても面白い。 一度読んで欲しい。

    11
    投稿日: 2024.09.28
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     なんだこの人は?と思ったのが一つ目の作品の「ネオンテトラ」いやに女の子ぶった書きようで読むのが億劫になるほどでした。ところが4つ目の作品「花うた」はなんとも素晴らしいたくさんのことを思うことができる作品でした。  最後の2作は元どおり、またまた女の子ぶりな退屈作品⤵︎もうちょっと読んでみないとこの人は…

    2
    投稿日: 2024.09.25
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    BSテレ東放送の「あの本読みました?」にゲスト出演された一橋ミチさんの回を見て、読んでみたくなり購入。 6つの短編とあとがきの掌編の7つ。 しらなかったら全部違う作家の作品と思ってしまいそうなタッチで描かれる、ぞわぞわする怖さ、やりきれなさ、哀しさ、愛おしさ。 すべて人が持つものなんだと思わされる。 好みはわかれるかもしれないけれど、 また、すごい作家に出会ったという気持ち。 番組でも紹介されていた「魔王の帰還」がストレートに染みる。 読み進むにつれ自分の気持ちも揺れていく「花うた」、読んだ後余韻が残る「愛を適量」が好きだった。 他の作品も楽しみ。 また読みたい本が増えました。

    14
    投稿日: 2024.09.20
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    先日の『あの本、読みました?』に 一穂ミチさんが出演されていた。 実は私、『スモールワールズ』も”積読”だった。 文庫初版本で購入したのが約1年前。 『スモールワールズ』は 2021年4月22日の発売前から 書店員さんたちの熱い応援があった作品で 第43回吉川英治文学新人賞を受賞。 第165回直木賞、第12回山田風太郎賞では候補となり 第19回本屋大賞では第3位。 そして、第9回高校生直木賞を受賞している。 文庫本に収録されている7篇の短篇。 七つの物語は 心の奥の小さな扉から そっと歩み寄ってくれて 寄り添ってくれる感じがした。 人はそれぞれに小さな世界を持っていて それはかけがえのない大切なもの。 誰にもわかってもらえないかもしれない… でも、たった一人でも 小さな世界を共有できたら それは外の世界へと羽ばたき始めるはず… そんな希望が持てて しみじみと、じわじわと、心に沁みる一冊だった。 表紙には北原明日香さんのウッドブロック作品。 やわらかくて優しくて。 でも、ブロックなので影もあって… それが作品の世界観に合っていて とても素敵だ。 スモールワールズの単行本は6篇の短篇だが 文庫本には 「スモールパークス(あとがきにかえて)」という掌編も。 さらに、YouTubeには刊行記念として 本編未収録の特別掌編「回転晩餐会」が公開されいている。 声優・櫻井孝宏さんの朗読。 活字とは一味違ってまたいい。 https://www.youtube.com/watch?v=6Mlvuw6o588

    15
    投稿日: 2024.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主婦と少年、姉弟、母娘、受刑者と遺族、父子そして先輩と後輩。小さく切り取られた静穏な世界に身を委ねていると、突如現れる「転」に、ぞくり。 ちょうど桜が満開を迎える今の時期に重なって、春の心もとない気持ちを助長する『花うた』、”後輩”の正体に気がついた時に、なんとも言えずやりきれない思いに駆られる『式日』が特によかった。

    4
    投稿日: 2024.09.17
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    帯書きや表紙の雰囲気から、優しく心温まる物語だと勝手に予想していたが、いい意味で裏切られました。残酷でままならない世界を、今を、ただ生きていく様々な人物たちの小さな世界をそっと覗き見たような感覚。誰の人生だって激動。

    1
    投稿日: 2024.09.17
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    優しくて日常みのある風景、どこにでも居そうな登場人物、でも誰にでもある訳ではないそれぞれが抱えている事情。決して「いい物語」ではなく、言葉を選ばずに言えば「どうしようもない物語」。みな幸せになってくれよ、と願わずにはいられない。とはいえ、現実に生きている彼らのような人たちは、彼らなりの精一杯のなかで幸せに生きているのだろう。 産後すぐのわたしにとって、ピクニックの「その」シーンは生々しく、生活みがあり、そしてとても胸が抉られ、しばらく何も手につけることができなかった。

    1
    投稿日: 2024.09.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても好き。読み応えのある短編集だった。どのお話にもつながりをもたせるような書き方で、時々おっ?と思って前の短編を手繰り寄せながら読むのが楽しかった。 あとがきでも言及があったように、上手くいってくれ、事態が好転してくれ、そうなるだろうと思って読むのに、綺麗には着地しないのが、むしろ心地よい。ほんの少しのコペルニクス的転回のような、ある意味それこそが現実であるような作者の世界の見方に、はっとさせられる。 一穂ミチ作品、これからも楽しみ。

    2
    投稿日: 2024.09.12
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    7編のそれぞれ色々な話。 そのどれもが、予想していなかった結末で、気持ちがすぐに追いつかなかった。 いい話とは言えないものだけど、イヤな話でもなくて… また違う作品も読んでみようと思った。

    2
    投稿日: 2024.09.08
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    どの編も大好きな作品だった! 全く異なる雰囲気の短編が、 実はどこか同じ世界で繋がるような、、、 そんな雰囲気大好き。 すべてにおいて、 自分に何か置き換えて考えたくなるような 人間味の溢れた作品で、 夢中になって読み進めた! たまに嫌な雰囲気はあるけど、 でもたまにほっこりもして、 なんだろ。最高。

    2
    投稿日: 2024.09.01
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    単行本の頃図書館で借りて読みましたが、やはり手元に置いておきたいと思い文庫本購入しました。 時々パラパラと読みたいです。

    2
    投稿日: 2024.09.01
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    短編集。 面白かった。 ネオンテトラ:世にも奇妙な物語?女って怖い 魔王の帰還:魔王最高。友達になりたい。続編読みたいくらい好きな話。 ピクニック:悲しい。子供が死ぬのが1番つらい。 花うた:犯罪加害者と被害者の手紙のやりとりで話が進んでいく。考えさせられる。子供には生きていく環境は選べないのに、価値観はその中で育ってしまう。秋生の人生って幸せやったんかな。 愛を適量:ジェンダーと親子愛の話。お互いに、これでよかったんだと思う。 式日:親に恵まれなかった孤独な2人の話。最後の話がこれでよかったんだろうか?いまいち。 売る

    8
    投稿日: 2024.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ついこないだ直木賞を受賞した一穂ミチさんの出世作。 これまでBL作品を多く出版してたらしいが、私が読むのは初めて。 本作は短編集だが、第7章が第1章につながる構成となっている。どの短編も心の中にけっこうな闇の部分を抱えた人間が描かれている。その意味では連作集と言ってもいいかと思う。 個人的には「魔王の帰還」と「花うた」「愛の適量」が心に響いた。 なんとも魅力的な魔王には、描かれている場面を想像すると何度も笑わされた。テイストとしてはユーモラスなのだが、作品のテーマは重い。 また「花うた」も重いテーマを描いている。展開がかの有名なファンタジー小説を彷彿とさせるが、書簡のやり取りを通して、見事に人の感情の揺れや綾を描いている。 「愛の適量」はBL小説出身らしい作品と言えると思う。 確かに上手い作家だと思うが、なんとなく作りすぎている感がある。解説を書いている辻村さんに通じる所も感じた(今のところは辻村さんの方が私の好み)。ただもう何作か読んでみたい。

    20
    投稿日: 2024.08.25
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    朝7時半、大宮発 京浜東北線に乗ります。席に座ります。始発とはいえ直ぐに周りの席は埋まってしまいます。毎日毎日毎日このような生活を繰り返していると、周りの席に座る人、目の前で立っている人、それぞれが私の人生で出てくるエキストラのように感じます。本当にエキストラでしょうか?一人一人、どうでもいい、からどうでも良くない悩みを抱え、それぞれの世界を生きている主体者です。この本を読んで、エキストラではない彼ら彼女らを真っ先に思い出しました。 世界には色々な内世界を抱えて日常を生きている人がいる。この本では車窓に移る景色のように、様々なスモールワールドを転々と魅せてくれました。

    4
    投稿日: 2024.08.24
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    読みやすい、 感情交互な短編集(ゾッ、ホッ、笑、等) 魔王の帰還は面白くて、ほっこり 最初と最後の伏線は何度か読み返せばしっくりくるのかなって感じ?

    2
    投稿日: 2024.08.18
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    おばさんになると何読んでも泣ける。 「光のとこにいてね」で、衝撃を受けた一穂ミチさんの「ツミデック」は手元に一度来たのにタイミング合わず読めぬまま。やっと「スモールワールズ」を読了。 短編で、これだけ様々な家族や人との関係を(インタビューによると本人は自覚なかったらしいが)ミステリー、書簡、漫画化されるようなホロリとする話など全て違う筆致で描くのすごい。

    2
    投稿日: 2024.08.18
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    7話の短編集です。 「魔王の帰還」が面白かったです。悲しいお話ですが主人公の姉弟、それぞれの恋愛について書かれていたからです。 「ピクニック」は違和感があるなと思いながら読んでいたら最後が衝撃で、怖くなりました。

    1
    投稿日: 2024.08.15
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    ホッ(安堵)と、うるっ(感動)とさせたと思いきや、ゾクリとくる話もあります。 物語が少しずつ繋がっていて巧妙です。

    2
    投稿日: 2024.08.12
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    小さな世界ゆえ、濃密で色濃い。 本を開くまで、勝手に水彩画みたいなイメージもってたら、 思いのほか、油絵だったみたいな感覚。

    5
    投稿日: 2024.08.11
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    心をぐしゃあとつぶされて、手を開いたときに出てきたのが桜の花びらだったり、友だちの家からパクってきたパズルピースみたいな純粋な感想だった。 この人やばい。(賛辞) 短編集。万人に好かれるのは間違いなく『魔王』。 でも私がオススメしたいのは…『ピクニック』。 やってくれるじゃないの。 辻村深月さんの解説がとてもあたたかい。 「小説とは、誰かの個人的な営みや言葉の向こうに、彼らの生きる大きな世界を見ることだと私は常々思っている。」 いい話だなー、っていう薄っぺらな感想を許さない。それが一穂ミチさんだと私も思った。

    3
    投稿日: 2024.08.11
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    BL出身から直木賞を受賞した著者の、非BL小説処世作。「スモールワールズ」自体も直木賞候補になっていて、今回読んだ印象では受賞してもおかしくはなかった(吉川英治文学新人賞を受賞)。多彩な短編を収めていて優劣付けがたいが、恐怖小説として読むなら「ネオンテトラ」、ペーソスの効いた娯楽小説なら「魔王の帰還」、淡い恋愛を描いた青春小説なら「式日」。LGBTの娘とアスペルガー的な父親を描いた「愛を適量」も秀逸だが、どれか一つと言われれば「魔王の帰還」か。

    3
    投稿日: 2024.08.08
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    複数の作家が執筆したような印象さえ受けるバラエティに富んだ短編集。 「いろんな文体を駆使する器用な作家さんだなぁ」と思って読んでたんですが、「式日」でやられました。いやいやいやいやそう来ましたか。もう一回最初から読み直します。そしてネオンテトラの感想は書き直した方が良いかもしれません。油断していました。 以下、個々の短編の感想です。 ネオンテトラ 不妊の問題はよく小説に取り上げられるけど、なんか感想を持つことも憚らられる気がして苦手だ。と、引き気味に読んでたんですが、ラストはちょっと怖い展開、そして、、 魔王の帰還 複数作家の短編集に思えるのは主にこの作品の所為。文章のイメージがガラッと変わる。登場人物は3人。巨体+岡山弁で武装した姉のキャラが面白い。龍馬の姉を思い浮かべた。 ピクニック 凝った構成で確かな筆力を感じさせるイヤミス。 花うた あれ?アルジャーノンってこんな話じゃなかったっけ?日本語で綴られた手紙はアルジャーノンよりも心に響いた。 愛を適量 タイトルは冴えないけど一番好き。「とりかへばや物語」は昔、文学少女必須だったように思う。 式日 「父親死んじゃってあした葬式なんだけど、ほかに呼べる人いないし、先輩来てくんない?」 人を食ったような台詞で始まる、淡々とした語り口が心に沁みる逸品。そして、本短編集をまとめ上げ、全体を方向付ける作品。

    15
    投稿日: 2024.08.07
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    すべてのお話が良くて、訴えかけてくるものでした。一番心に残ったのは、「花うた」。手紙のやり取りから、2人の人生が見える。―ちゃんと眠れていますように。

    2
    投稿日: 2024.08.01
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    とても面白くて一気に読んだ。フィクションならではのギョッとするような人間の行動と心理を読み物として面白く、後味を悪くしすぎず書く、塩梅が良い。

    2
    投稿日: 2024.07.31
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    ゾッとホッで交互に殴られる短編集。 お話の作り方がバラエティーに富んでて、同じ作家さんが書いたとは思えない多彩さです。 途中で手を止めさせてくれない展開ばかりで猛スピードで読み終えてしまいました。

    4
    投稿日: 2024.07.25
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    ちょっとサスペンスっぽいものから、青春や人情話まで様々な題材で以外な結末を用意しているストーリーの豊富さが凄い。

    2
    投稿日: 2024.07.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    直木賞作家の作品(読んでる途中で受賞されたのだが) おそらく本屋大賞にもノミネートされてたはずなので内容は折り紙付きと言ったところ。 個人的には「魔王の帰還」と「花うた」が刺さる。 前者は型破りな姉が離婚をして出戻りしてくる話だが、弟を含め人間味に溢れていて好き。気持ちで負けるから不幸な立ち位置になってしまう、という考えにはしっくりくるし、負けが決まっているシナリオでも立ち向かうから魔王とか表現が好き。 後者は殺人犯と被害者の妹の往復書簡形式だが、殺人犯の人間としての変化が手に取るように伝わり面白い。

    6
    投稿日: 2024.07.19
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    初めて一穂ミチさんの本を手に取った。 どんな物語を描く人なんだろう、どういう思考でどういう情景を見せてくれるんだろうと楽しみにしながら読み始めた。 短編集ということもあって物語の展開はすごく早かったけど、すごく読みやすかった。 人間の世界って狭いなってすごく思った。兄を殺した犯人に好意を抱いたり、何年かぶりの娘と出会うことで新たな生き方を始めたり、いつどこで何が起きるか分からない小さな世界で生きているんだなって改めて思った。 みんな自分を生きることで精一杯で、他人の過去も生き方もとりあえず自分のあと。 そうやって生きたっていいんだって少し勇気もらえた。 ミチさんの選ぶ言葉がとても好きだった。 気持ちって物理だなって。本当にそう思う。

    18
    投稿日: 2024.07.15
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    心温まる良い話、かと思いきや、しっかりと現実がそこにはあって、でもその現実問題、この物語の主人公たちの孤独、悲しみ、憎しみの感情の背景も踏まえると、その時の最適解はそれだろうなぁと共感?というか納得?のようなものをしてしまう物語が五編詰まっていた。 世の中綺麗事だけじゃ終わらないと言うことを現実として突きつけられる物語ばかり。でも、文体が柔らかいから、どこか優しくも感じる作品だった。

    3
    投稿日: 2024.07.13
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    短編です。 面白かったです。 感動系もあれば、シリアス系もあり、ホラーっぽいものもあり。 感動系の、魔王の帰還という話はとても良かったです。これは続編があったら読みたいです。

    15
    投稿日: 2024.07.13
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    私という主観がある中で生きている今は、私が世界の主人公だ。 でも、私の物語に出てくる脇役たちも、またその人の物語では主人公なのだ。 その違和感を、当たり前ながらずっと不思議に感じてきた。 それが、俯瞰させられ ストンと心に落ちる。 そんな本だった。 最後の話の後輩はけいいちだ。 一話ずつ、どこかに他の話の主人公が脇役としてでてくる。 世界は実は小さく、すべてつながっているのだ。 だからスモールワールドか。なるほど、センスが良すぎ。 誰もがみんな、誰かの人生の脇役。 その人の人生はその人にしか味わえない。 痛みや苦しみ、楽しみ、喜び。 自分だけが感じたい感情と、感じざるをえない感情。 みんなそんな世界で生きている。

    3
    投稿日: 2024.07.06
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    どれも怖さや切なさがあってままならない現実を感じますが、温かさもつまってます。 私は花うたが1番好きでした。

    2
    投稿日: 2024.07.04
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    どの話も予想を裏切る結末でありながら現実にありそうな出来事でもあり、そのバランス感覚と、それぞれの登場人物に合わせた文体や語り口調や言葉の選び方がとても魅力的だった。 「ネオンテトラ」と「ピクニック」が特に好き。最初と最後の繋がりはまさに『スモールワールズ』。

    4
    投稿日: 2024.07.04
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    魔王の帰還と愛を適量がすごい良かった。 一筋縄では行かない展開に心が動かされた。 ピクニックは普通にホラー

    3
    投稿日: 2024.06.27
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    7つの短編小説です。 タイトルのとおり小さな世界のお話たちでした。 1話目の「ネオンテトラ」と6話目の「式日」は人物は違うかもしれないけれど、繋がっているんでしょうね。

    7
    投稿日: 2024.06.26
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    7つの小さな世界の中で私的に好きなのは魔王の帰還と花うたでした。登場人物達の存在感が強く今を生きていると言う事が痛いほど心に伝わって来る。見えて居る世界が言葉がハッとしてゾクゾクする。俗に言う良い話なんだけど読み進めていくと想像を遥かに超えて居る事が一筋縄ではないことそれこそが一穂ミチなのかなぁと思います。凄い作家なのではと思います。又違う作品を読みたいと思います。

    9
    投稿日: 2024.06.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    序盤まわりくどすぎて、よくわからない伝わらない比喩が多くて、読むのに詰まってしまったが、ピクニックが急にホラーで一気に読むスピードが上がった。ピクニック、怖すぎた…。 中でも「花うた」がすごく好きだった。全編往復書簡で綴られていて、それぞれの登場人物の切ない想いがぎゅっと詰まっていた。顔が見えない状態で文字のみだからこそ、喜びは伝えることが難しく、怒りは倍になって伝わってしまうことのもどかしさがあった。 側から見ると、それおかしくない?っていう関係性でも、本人たちが納得できているなら介入は不要だし、無用だと思う。たくさん葛藤して、悩みに悩んだ結果だと思うから。凪良ゆうさんの「流浪の月」でも同様のことを思った。 p216 人の心を分かったつもりになどなってはいけない、答えが見つからなくとも、見つからないのが分かっていても考え続けなければならない 辻村深月さんの解説にもあったけど、たとえばマンションの一つひとつの小さな部屋の中で、幸せなことばかりじゃなく、やるせないことも日々たくさん起きていて、それでも生きていくしかないこと、そのことを素直に書いているから心に響く小説だと思う。 帯に「共感と絶賛の声をあつめた宝物のような1冊」とあったみたいだけど、宝物というには純粋なハッピーエンドはほぼなかったような…。自身がマックスしんどい時は、人によっては読むのがつらいかもしれない。 「式日」は最初の「ネオンテトラ」の男子中学生が登場し、つながっていたのが面白かった。「ネオンテトラ」で彼が亡くなってしまうことを知っているからこそ、「式日」でこう話していた彼の人生は楽しいものだったのだろうかと悲しい気持ちになってしまう。 p315 「嫌われたらそこで終わりじゃん。好かれたら始まっちゃうから、そっちのが怖いよ」 肝心の彼が読者視点の主人公ではないから、彼の本当の気持ちは誰にも分からなくて、ただ想像することしかできないのも切なかった。 p316 ただ好きでいるだけの、何も始まらない好意だってあるよ、と思った。 彼に伝えたかった。

    2
    投稿日: 2024.06.20
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    作品ごとに読後感がかなり異なる。 個人的な好みで並べると 花うた 魔王の帰還 愛を適量 式日 ピクニック スモールスパークス ネオンテトラ

    1
    投稿日: 2024.06.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋で平置きになってて目に入った。帯に惹かれ、ブックマークがついてるのにも惹かれて購入。ほしいのはペンギンのブックマークだったから違う方で残念だった…。 私には本全体から感想を得るのに少しまだ難しいような世界観だった。すごいオチを求めてしまうからだろうか。でもどこか自分と少し掠めるところもあって共感できたりできなかったり。それが自分や他人の人生で、所謂スモールワールズなのかも。 魔王の帰還 昔肺に腫瘍があると言われ肺癌かもと思った時、付き合いたてだった夫に私と別れて他の人と幸せになってほしいと伝えたことがある。結果かなり早とちりだったけど、彼は一緒に頑張ろうと言ってくれた。彼の幸せを考えて言った反面、そう言われて嬉しかった自分もいた。今また乳がんかもと思ってるけど夫に別れようとは言わないかも。死ぬまでこの人の側でいれたら…と思う。ワガママになったのかな。病気によっても違うよね。余命とかどんな状態になっていくのかにもよるし、残りの人生に自分の介護負担を背負わせたくない思いと1人になる不安もある。私は割と心が強い方だからいつも強がってしまうけど、強い人だって弱くなっていいんだよねと思えた。 ピクニック 最近犬にイラッとして少し強く当たってしまうたび、もし私に子供ができたら優しくできるのか、ふとした時に命を奪ってしまう人にならないか心配になる。命って儚いから、自分も含め、本当にたまたま無事な日々の積み重ねだよね。それは感情や行動もそうで、子育てなんて特に、責任と隣り合わせで自分ではない存在を育てるの、一本の細い板を渡っているのと同じなのかも。 花うた NICUで働いていたのでその単語が出て興味が惹かれたけど、それ以上はなかった。んー加害者と被害者やその家族が惹かれ合うこともあると耳にしたことはあるけれど私には理解できないものでした。

    2
    投稿日: 2024.06.20
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    多分久しぶりに星5つです。 理不尽じゃないと思うお話の短編集。 けど、その理不尽さを抱えて生きていく主人公達の姿に生きていくってそういう事だよねと親近感がわきます。 一生懸命やったからって、相手を思ってなんて、その相手も人生の主人公なのだから良かれと思ってではなく相手の思いこそが大事で。 上手くいかなかったらそれも抱えて生きていかないといけないのが人生。 それでも今ある中で幸せを見つけて感じられるかは自分にしか出来ない。 こういう嘘の無いお話、私は好きです。

    34
    投稿日: 2024.06.18
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    読了。 一穂ミチさんの短篇集。 あまり読後感が好みではなかったけど、1人の作家さんがこんなに多彩な言葉を紡ぐことに尊敬の眼差し。 どの話も人生のままならなさを感じ、心温まるわけではない。でも絶望感もない。むしろその方がハッピーエンドよりも救われる気持ちになることだってあると思う。

    1
    投稿日: 2024.06.18
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    スモールワールズというタイトルからほのぼのとしたイメージかなと思ってた。全然違う。 文章が巧みではまりこみやすく、各短編での主人公にすぐ感情移入していく。1話目から最後に驚かされたし、どの話も心にしみわたる。2022本屋大賞3位?もっと上なのではと思う。

    47
    投稿日: 2024.06.16
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    ひさしぶりにミステリとかサスペンスとかそれ以外が読みたかった。短い話なのに、どこかで見たことあるような気がする人たちが息をしている話。没入しやすく読後感や雰囲気もそれぞれ違って、たくさんの表情を見せてくれた。「魔王の帰還」と「花うた」が何とも言えない気持ちにさせてくれて、好き

    1
    投稿日: 2024.06.14
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    いろんな意味で心が揺さぶられた。 感動したとかスッキリするとかだけでなく、心の奥にある黒く濁った部分を引っ張り出されるような感覚。 人生はきれいごとだけじゃなくて、誰もが持ってるであろう狡さや嫌らしさがうまく表現されてる。 読んでいて自分の中にある汚さに気付かされてショックを受けた。でもそれも人間らしくていいなとも思う。 短編集かと思いきや!の驚きと楽しみもあって、もう一回読み返したい本だった。

    9
    投稿日: 2024.06.09
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    ‣ 家庭って、ある意味ブラックボックスですからね。外からは見えないし外に分かってもらうことも難しい ‣ 子どもがいない夫婦なんて珍しくない。母になるだけが女の幸せじゃない。生き方はそれぞれ違って当たり前。空虚な肯定はわたしの劣等感をすこしも拭ってくれない ‣ 勝ちたいのだ。ささやかに、ちっぽけに、勝利を飾りたい。小さな勲章で胸を張りたい。大丈夫、やっていけるよと ‣ わたしたちは赤ちゃんの時にすべてを持っていて、成長とともにすこしずつ失っていっているのかもしれません ‣ 人の心をわかったつもりになどなってはいけない、答えが見つからなくとも、見つからないのが分かっていても考え続けなければならない ‣ 他人にあれこれしてやりたい気持ちで、まずは自分に手かけたら? 自分相手ならやりすぎも行き違いもなくて楽しいじゃん ‣ 理由とか原因を他人に紐づけてると人生がどんどん不自由になる ‣ 適量じゃなくてもいい時がある。叶うことのない願いや祈りなら溢れても大丈夫だった。そして叶わない願いが無力だとは限らない ‣ 自分が後輩に施した親切など、このあぶくひと粒程度のものだろう。でも、それで生き延びる心だってあっていい。希望なんて、そのくらいがちょうどいい ‣ ただ好きでいるだけの、何も始まらない好意だってあるよ ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 家族という小さな世界の中にある秘密。 その秘密を抱えて生きることの切なさ、寂しさ、そして愛おしさ。 どの物語も登場人物たちの感情の揺れが見事に描かれていて、 ページをめくる手が止まりませんでした。 小さな世界の中にいることが幸せなのか、 外にある違う世界に触れることが幸せなのか、 読み終わった後、ぼーっと考えてしまう。 一穂ミチさんの作品を読んだ後のなんとも言えない読後感が、 ちょっとクセになりそうです☺️

    1
    投稿日: 2024.06.08
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    加害者・被害者、親子みたいに誰かと誰かの関係性をその人同士が属しているカテゴリで判断してしまう人への戒めになる本。 当たり前だけど人が人に抱えてる感情なんて一言で言い表すことなんてできなくて、好きだ嫌いだなんかでは言えないもっと複雑な感情がグラデーションになって構成されてるよなって思い直せる本。 花うたが傑作!

    2
    投稿日: 2024.06.06
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    子育てと仕事で忙しく、子どもが生まれてから本を読むことはほぼなくなっていましたが、なんとなく手にしたこちらの本との出会いで、本を読む楽しさを思い出し、読書がまた習慣に戻った記念の1冊。 タイトルの通り、それぞれの小さな世界たちに入り込み旅をさせてもらっている、体験をしたような没入感がありました。 独特で、それでいて共感できて新鮮で美しい、たまにコミカルな一穂ミチさんの巧みな表現がちりばめられていることが、読者を引き込む力の要因かなと感じました。 なかでも「ピクニック」の先が気になる展開と、「魔王の帰還」の情景が鮮明に浮かんでくるのが印象深いです。

    1
    投稿日: 2024.05.31
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    少し暖かくてたまにゾワゾワする本。 感情の複雑さ、思考が回る感覚、無常で残酷でありながら希望のある世界。 起伏が激しい訳ではないが、実感に近い。リアルというより、リアリティがある。 全体的に清潔感があって小綺麗な文章。 登場人物が全て完全悪ではなく、完全な善人でもなく、それぞれの葛藤と後悔とを重ねて生きてきて、この先も生きていくのだろう。仲間を見つけたような、ひとりじゃない感覚がした。 この世に嫌気がさしていたけど、この本を通して微かな希望が見えた気がする。 もう少し生きてもいいかな、なんて思える。そんな本。

    2
    投稿日: 2024.05.30
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     素敵な短編集 イメージで勝手にほんわかで温かい気持ちになるような感じかと思っていたら結構鋭い。色々な趣向が凝らされた作品たちでした。 犯罪者と被害者家族を描いたものと、タクシーの話が、特に好きでした。

    4
    投稿日: 2024.05.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【もつれている私生活関係へのいろんな認識】 やるせない、でもたぶん希望がないわけじゃない、6つのストーリー…。 ・・・ ネオンテトラ は熱帯魚の一種で、主人公が家で飼っている、 子どもができない34歳相原美和 が、子どものためとして確保してあった部屋で。 虐待の疑われる、姪・有紗と同じ中学に通う少年・笙ちゃんとコンビニで定期的に会い始める。親切には責任が伴わない、と。… そうなのかな。 魔王の帰還 とは、迫力ある姉ちゃん、森山真央27歳が、夫・勇と離婚したこのことで久しぶりに実家に帰ってきたこと。 弟の鉄二は高校球児だったけど、ある出来事の後に野球部を退部・学校転校になっていた。両親から酷い扱いを受け、おばあちゃんちに引き取られて店番をしている鉄二の同級生・住谷奈々子と、3人チームでの金魚すくい選手権に出ることにする。… 姉ちゃん、強いなー。 ピクニック は、導入部分だけ(じゃない?)、あるいは夢の中。 孫娘の育児に関わった希和子の記憶の話。誰が殺したと言えるのか、という悲劇。… 意識と無意識、夢と現実の境界があいまいになるのは本当に怖い。 そして、いつも弱い立場にあるのは、意識をこれからが芽生え始めたばかりの発達させていく、生まれたばかりの赤ちゃん、子ども。 花うた 秋生が刑務所から、殺傷してしまった男性の妹の深雪と手紙をやりとりしている。 「小さなかけらが足りないだけでダメになるものなんかくだらない」のか。… 二項対立に傾く現実認識を修正していくように。 愛を適量 離婚して一人暮らしする50代教師のもとに、姿を変えた娘・佳澄が帰ってくる。銀行から引き下ろされてしまった500万円は何のため?摘出手術?愛人に騙されたものの補填?… 今日の朝刊でたまたま見た、教職員が自費で教材費などを負担している現状。歪んだ社会、歪んて行く人間関係、愛は量なの? 式日 高校時代の後輩・笙ちゃんの父の葬式に参加する。 光という闇もある、らしい。

    4
    投稿日: 2024.05.21
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    2024.5.20 読了 夫婦、親子、姉弟、先輩と後輩、知り合うはずのなかった他人─生きてゆく中で抱える小さなもどかしさ苛立ち諦めや希望を丹念に掬い集めて紡がれた七つの物語 いい話だなと思って読んでいたら最後にゾワッとさせられたりどうせこれもゾワッとするんだろうと思ってたら最後じんわりさせられたりいい意味で結末の読めないお話ばかりでした。 一穂ミチさんは今作が初めましてでしたがああこういう人いるよなを超えたもっと深いところまで人の裏側をしっかり描ける作家さんだなという印象を受けました。

    2
    投稿日: 2024.05.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集 ジャムの話が怖かった。 良かれと思って息子・娘に手作りのジャムを贈る母。 まじめとおもっていた夫は亡くなったあとに、仏壇の裏から日記を見つけて浮気をしていたことがわかる。 息子・娘からすると、「理想の家族」を押し付けられて、土日は晩ごはんを家で食べる、など、不満もあることが。 ブログでつながった男と、会おうと言われてあってみる。 最後一緒に泊まろうと言われるが、断る。 翌日からブログへの迷惑投稿が増える。たまたまかもしれないが。 いろんなことで、自分の存在価値として頼っていたいろんなものが崩壊して、 最後はジャムを家中にばら撒いて玄関からでていく。

    2
    投稿日: 2024.05.20
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    可愛らしい表紙や題名から、想像のつかないくらい重たいというかもがいているお話だけど、 それでも手にとってこの小さな物語を読んで良かったと思わせる一穂ミチの魅力に驚いています。

    1
    投稿日: 2024.05.17
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    一穂ミチさん初読みでした。(多分) 短編集でどの話も、悲観するようなストーリーなのに、ちょっと違った視点から物語が綴られていて、悲壮感漂う終わりにならない不思議な感覚で読み終えた。 なんだろうね?ずしーんときそうなのに、ずしーんとしながらも清々しい気持ちもあったりして。 まさか!って思ったりもして。 ほんと不思議で引き込まれた作品でした。

    3
    投稿日: 2024.05.15