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スモールワールズ
スモールワールズ
一穂ミチ/講談社
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総合評価

379件)
4.1
139
156
62
9
2
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    多分久しぶりに星5つです。 理不尽じゃないと思うお話の短編集。 けど、その理不尽さを抱えて生きていく主人公達の姿に生きていくってそういう事だよねと親近感がわきます。 一生懸命やったからって、相手を思ってなんて、その相手も人生の主人公なのだから良かれと思ってではなく相手の思いこそが大事で。 上手くいかなかったらそれも抱えて生きていかないといけないのが人生。 それでも今ある中で幸せを見つけて感じられるかは自分にしか出来ない。 こういう嘘の無いお話、私は好きです。

    34
    投稿日: 2024.06.18
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    読了。 一穂ミチさんの短篇集。 あまり読後感が好みではなかったけど、1人の作家さんがこんなに多彩な言葉を紡ぐことに尊敬の眼差し。 どの話も人生のままならなさを感じ、心温まるわけではない。でも絶望感もない。むしろその方がハッピーエンドよりも救われる気持ちになることだってあると思う。

    1
    投稿日: 2024.06.18
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    スモールワールズというタイトルからほのぼのとしたイメージかなと思ってた。全然違う。 文章が巧みではまりこみやすく、各短編での主人公にすぐ感情移入していく。1話目から最後に驚かされたし、どの話も心にしみわたる。2022本屋大賞3位?もっと上なのではと思う。

    47
    投稿日: 2024.06.16
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    ひさしぶりにミステリとかサスペンスとかそれ以外が読みたかった。短い話なのに、どこかで見たことあるような気がする人たちが息をしている話。没入しやすく読後感や雰囲気もそれぞれ違って、たくさんの表情を見せてくれた。「魔王の帰還」と「花うた」が何とも言えない気持ちにさせてくれて、好き

    1
    投稿日: 2024.06.14
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    いろんな意味で心が揺さぶられた。 感動したとかスッキリするとかだけでなく、心の奥にある黒く濁った部分を引っ張り出されるような感覚。 人生はきれいごとだけじゃなくて、誰もが持ってるであろう狡さや嫌らしさがうまく表現されてる。 読んでいて自分の中にある汚さに気付かされてショックを受けた。でもそれも人間らしくていいなとも思う。 短編集かと思いきや!の驚きと楽しみもあって、もう一回読み返したい本だった。

    9
    投稿日: 2024.06.09
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    ‣ 家庭って、ある意味ブラックボックスですからね。外からは見えないし外に分かってもらうことも難しい ‣ 子どもがいない夫婦なんて珍しくない。母になるだけが女の幸せじゃない。生き方はそれぞれ違って当たり前。空虚な肯定はわたしの劣等感をすこしも拭ってくれない ‣ 勝ちたいのだ。ささやかに、ちっぽけに、勝利を飾りたい。小さな勲章で胸を張りたい。大丈夫、やっていけるよと ‣ わたしたちは赤ちゃんの時にすべてを持っていて、成長とともにすこしずつ失っていっているのかもしれません ‣ 人の心をわかったつもりになどなってはいけない、答えが見つからなくとも、見つからないのが分かっていても考え続けなければならない ‣ 他人にあれこれしてやりたい気持ちで、まずは自分に手かけたら? 自分相手ならやりすぎも行き違いもなくて楽しいじゃん ‣ 理由とか原因を他人に紐づけてると人生がどんどん不自由になる ‣ 適量じゃなくてもいい時がある。叶うことのない願いや祈りなら溢れても大丈夫だった。そして叶わない願いが無力だとは限らない ‣ 自分が後輩に施した親切など、このあぶくひと粒程度のものだろう。でも、それで生き延びる心だってあっていい。希望なんて、そのくらいがちょうどいい ‣ ただ好きでいるだけの、何も始まらない好意だってあるよ ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 家族という小さな世界の中にある秘密。 その秘密を抱えて生きることの切なさ、寂しさ、そして愛おしさ。 どの物語も登場人物たちの感情の揺れが見事に描かれていて、 ページをめくる手が止まりませんでした。 小さな世界の中にいることが幸せなのか、 外にある違う世界に触れることが幸せなのか、 読み終わった後、ぼーっと考えてしまう。 一穂ミチさんの作品を読んだ後のなんとも言えない読後感が、 ちょっとクセになりそうです☺️

    1
    投稿日: 2024.06.08
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    加害者・被害者、親子みたいに誰かと誰かの関係性をその人同士が属しているカテゴリで判断してしまう人への戒めになる本。 当たり前だけど人が人に抱えてる感情なんて一言で言い表すことなんてできなくて、好きだ嫌いだなんかでは言えないもっと複雑な感情がグラデーションになって構成されてるよなって思い直せる本。 花うたが傑作!

    2
    投稿日: 2024.06.06
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    子育てと仕事で忙しく、子どもが生まれてから本を読むことはほぼなくなっていましたが、なんとなく手にしたこちらの本との出会いで、本を読む楽しさを思い出し、読書がまた習慣に戻った記念の1冊。 タイトルの通り、それぞれの小さな世界たちに入り込み旅をさせてもらっている、体験をしたような没入感がありました。 独特で、それでいて共感できて新鮮で美しい、たまにコミカルな一穂ミチさんの巧みな表現がちりばめられていることが、読者を引き込む力の要因かなと感じました。 なかでも「ピクニック」の先が気になる展開と、「魔王の帰還」の情景が鮮明に浮かんでくるのが印象深いです。

    1
    投稿日: 2024.05.31
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    少し暖かくてたまにゾワゾワする本。 感情の複雑さ、思考が回る感覚、無常で残酷でありながら希望のある世界。 起伏が激しい訳ではないが、実感に近い。リアルというより、リアリティがある。 全体的に清潔感があって小綺麗な文章。 登場人物が全て完全悪ではなく、完全な善人でもなく、それぞれの葛藤と後悔とを重ねて生きてきて、この先も生きていくのだろう。仲間を見つけたような、ひとりじゃない感覚がした。 この世に嫌気がさしていたけど、この本を通して微かな希望が見えた気がする。 もう少し生きてもいいかな、なんて思える。そんな本。

    2
    投稿日: 2024.05.30
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     素敵な短編集 イメージで勝手にほんわかで温かい気持ちになるような感じかと思っていたら結構鋭い。色々な趣向が凝らされた作品たちでした。 犯罪者と被害者家族を描いたものと、タクシーの話が、特に好きでした。

    4
    投稿日: 2024.05.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【もつれている私生活関係へのいろんな認識】 やるせない、でもたぶん希望がないわけじゃない、6つのストーリー…。 ・・・ ネオンテトラ は熱帯魚の一種で、主人公が家で飼っている、 子どもができない34歳相原美和 が、子どものためとして確保してあった部屋で。 虐待の疑われる、姪・有紗と同じ中学に通う少年・笙ちゃんとコンビニで定期的に会い始める。親切には責任が伴わない、と。… そうなのかな。 魔王の帰還 とは、迫力ある姉ちゃん、森山真央27歳が、夫・勇と離婚したこのことで久しぶりに実家に帰ってきたこと。 弟の鉄二は高校球児だったけど、ある出来事の後に野球部を退部・学校転校になっていた。両親から酷い扱いを受け、おばあちゃんちに引き取られて店番をしている鉄二の同級生・住谷奈々子と、3人チームでの金魚すくい選手権に出ることにする。… 姉ちゃん、強いなー。 ピクニック は、導入部分だけ(じゃない?)、あるいは夢の中。 孫娘の育児に関わった希和子の記憶の話。誰が殺したと言えるのか、という悲劇。… 意識と無意識、夢と現実の境界があいまいになるのは本当に怖い。 そして、いつも弱い立場にあるのは、意識をこれからが芽生え始めたばかりの発達させていく、生まれたばかりの赤ちゃん、子ども。 花うた 秋生が刑務所から、殺傷してしまった男性の妹の深雪と手紙をやりとりしている。 「小さなかけらが足りないだけでダメになるものなんかくだらない」のか。… 二項対立に傾く現実認識を修正していくように。 愛を適量 離婚して一人暮らしする50代教師のもとに、姿を変えた娘・佳澄が帰ってくる。銀行から引き下ろされてしまった500万円は何のため?摘出手術?愛人に騙されたものの補填?… 今日の朝刊でたまたま見た、教職員が自費で教材費などを負担している現状。歪んだ社会、歪んて行く人間関係、愛は量なの? 式日 高校時代の後輩・笙ちゃんの父の葬式に参加する。 光という闇もある、らしい。

    4
    投稿日: 2024.05.21
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    2024.5.20 読了 夫婦、親子、姉弟、先輩と後輩、知り合うはずのなかった他人─生きてゆく中で抱える小さなもどかしさ苛立ち諦めや希望を丹念に掬い集めて紡がれた七つの物語 いい話だなと思って読んでいたら最後にゾワッとさせられたりどうせこれもゾワッとするんだろうと思ってたら最後じんわりさせられたりいい意味で結末の読めないお話ばかりでした。 一穂ミチさんは今作が初めましてでしたがああこういう人いるよなを超えたもっと深いところまで人の裏側をしっかり描ける作家さんだなという印象を受けました。

    2
    投稿日: 2024.05.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集 ジャムの話が怖かった。 良かれと思って息子・娘に手作りのジャムを贈る母。 まじめとおもっていた夫は亡くなったあとに、仏壇の裏から日記を見つけて浮気をしていたことがわかる。 息子・娘からすると、「理想の家族」を押し付けられて、土日は晩ごはんを家で食べる、など、不満もあることが。 ブログでつながった男と、会おうと言われてあってみる。 最後一緒に泊まろうと言われるが、断る。 翌日からブログへの迷惑投稿が増える。たまたまかもしれないが。 いろんなことで、自分の存在価値として頼っていたいろんなものが崩壊して、 最後はジャムを家中にばら撒いて玄関からでていく。

    2
    投稿日: 2024.05.20
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    可愛らしい表紙や題名から、想像のつかないくらい重たいというかもがいているお話だけど、 それでも手にとってこの小さな物語を読んで良かったと思わせる一穂ミチの魅力に驚いています。

    1
    投稿日: 2024.05.17
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    一穂ミチさん初読みでした。(多分) 短編集でどの話も、悲観するようなストーリーなのに、ちょっと違った視点から物語が綴られていて、悲壮感漂う終わりにならない不思議な感覚で読み終えた。 なんだろうね?ずしーんときそうなのに、ずしーんとしながらも清々しい気持ちもあったりして。 まさか!って思ったりもして。 ほんと不思議で引き込まれた作品でした。

    3
    投稿日: 2024.05.15
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    自分だったら悲観的になってしまいそうな状況の中に希望を見出すような内容だったり、ほんのりした絶望だったり、色んな感情が書かれた本でした。別の人の人生を間借りして体験するようで不思議な気持ちになりました。私は4篇目「花うた」と5篇目「愛を適量」が特に好きです。

    1
    投稿日: 2024.05.14
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    SNSで口コミを見て手に取った短編集。 一穂ミチさんのお名前を知ったのもこのときでしたが、読みやすかったですとても。 個人的には『魔王の帰還』と『花うた』が特に好き。全話作風が違うので好きな話には個人差が出そうです。他の方のお気に入りも気になる...でも多分全ストーリー泣きました。 癖がないのか物凄く読みやすく、ストーリーに無駄がないためあっという間に読めます。 心が揺さぶられるので寝る前に読むのはおすすめしません。寝られなくなりました。 この本がきっかけで長編『光のとこにいてね』も読み終えました。 また感想メモしようと思います。

    2
    投稿日: 2024.05.09
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    2022年本屋大賞第3位 第43回吉川英治文学新人賞 第9回静岡書店大賞 キノベス!2022 第4位 「誰の人生だって激動だよなぁ」というセリフの通り、それぞれの登場人物の小さな人生の一コマが短編になっている。 どの話にもかなり特殊な状況があり、共感はしにくいけど読み物としては面白い。 でも実際は特殊なんて自分の基準で判断しているだけだし、実は世の中に特殊な状況はありふれているのかも。 一つも特殊な困難を抱えず過ごせる人生なんてないのかも。 自分もこのスモールワールズに激動の人生の一編として載せるとしたらどこになるかなぁ。

    25
    投稿日: 2024.05.02
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    一穂ミチさんも、いつか絶対に読んでみたい、と思っていた作家さんだった。 第一話「ネオンテトラ」からどんどん惹き込まれる。 自分の読むスピードの遅さがもどかしくて、ついつい先の頁をぱらぱらと捲ってしまうほど。 一方で、登場人物たちの抱える傷はあまりにも深く、胸が苦しくなってしまい、時々休憩を挟まないと読んでいられなかった。 矛盾するようだけれど。 「何も口を挟まれたくない。退屈な教科書の文章みたいに単純な情報として丸飲みし、解釈も深読みも加えないでほしい。自分の人生を物語みたいに味わわれたくない。」 ごめんね、と思う。 私も私の人生を、他人に勝手にあれこれ評されたら嫌だから。 読み終えた今も、まだ自分の中で感想がまとまらない。 (集中しすぎて頭がボーッとしているからか) ひとまず言えることは、これからも一穂さんの作品を読んでいくだろうということだ。

    4
    投稿日: 2024.04.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集でとても読みやすかった! 特に、「ピクニック」が、後味悪すぎるけどすごく引き込まれた。 最初と最後の章の繋がりを、レビューを見て気付いた。悔しすぎる〜〜〜!つい読み直した! 満足度高い作品。ハッピーエンドが多かったら個人的に優勝だったなあ〜

    3
    投稿日: 2024.04.29
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    短編でどれも読みやすかったし、斬新な切り口なお話が多かった。側から見たら同情されるような立場でも、彼等彼女等の間では暖かく幸せを感じられている、そんなことに気づけてよかった。幸せの定義は人それぞれだから。

    3
    投稿日: 2024.04.28
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    人生のそれぞれの文脈の中での人との出会い、再会。私たちは1人で生きてるのではない。出会う人に影響を受けながら生きていることを感じさせてくれる作品でした。

    5
    投稿日: 2024.04.26
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    読んでいてこんなにも情緒が上下する短編集に出会えるなんて。一つひとつの物語がしっかりとしていて満足感がある。 「歪な家族」をテーマに六編描かれたそうだが、一穂ミチ先生の引き出しの多さに驚く。 最初の短編「ネオンテトラ」に衝撃を受けた。一種の気持ち悪さも感じたが、水槽の表現がすごく好きだった。 好きだったのは「花うた」と「愛を適量」かな それぞれの家族が形成する小さな世界を、外の人間は完全にうかがい知ることはできない――。 『スモールワールズ』というタイトルには、そんな意味が込められているという。(インタビューより)

    3
    投稿日: 2024.04.23
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    「ネオンテトラ」は怖かった 「魔王の帰還」は好きな話し 「花うた」傑作 言葉の選び方が好み 甘くはないけど 辛辣さや意地悪さや暗さもあまり感じない 多分、自分が考えてる時と言葉選びが近いんだろうな。 好きな作家さんが増えるのは嬉しい。

    2
    投稿日: 2024.04.21
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    この何年かで読んだ短編小説集の中ではいちばん良かった。6編ともタイプが違ってどれも面白く、ハズレがない。連作じゃないところもよかった。 「魔王の帰還」は前半は姉弟のキャラクターに笑い、思わぬ事実が明らかになる後半は、その分も泣かされた。 「花うた」は、獄中の人物との往復書簡で構成され、ダニエル・キイスの有名な小説を思い出させる展開で、結末も良かった。 どの物語の登場人物も、不倫や児童虐待、アル中の家族や自殺、不治の病など、とても一筋縄ではいかないような困難さを抱えて生きている。 予定調和な甘い結末は用意されておらず、現実の厳しさをつきつけられるのに、読んだあとに不思議と不幸さや暗さはあまり感じない。イヤミスと呼ばれるものは苦手なんだけど、これは後味は悪くなかった。

    3
    投稿日: 2024.04.21
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    初めての一穂さん本だったので、1つ目のお話を読んで、一穂さんてもしかして芦沢さん寄りの方⋯??と思いましたが、そこまでのイヤミス感はなく、しかし綺麗なだけではないというのがよかったです。 ここがよかったとか具体的にはわからないけど、お話が纏う雰囲気が好きです。

    2
    投稿日: 2024.04.21
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    魔王の前半がめっちゃ面白い 電車の中で笑ってもうた 恥ずい 全体としては評価が難しい 読み終わったあと その繋がりを探すために 後もどりしたくなるような作品 少なくとも他の作品も読みたくなる作家さん

    2
    投稿日: 2024.04.16
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    これはまた...心にずっしりくるタイプの本だった。ただ、それもそのはず。「式日」にもあったが、誰の生活も波乱の繰り返しで、やがて終焉を迎える時、全てが繋がって人生に収まるのだと思う。 どの表現も悲しくも美しくて、他の作品も読みたくなった。これは一穂さんの窓から見た景色。私の窓からは一体何が見えるだろう?

    3
    投稿日: 2024.04.15
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    嫌ミスと良い話が交互に来るような変わった短編集。文章力はあるなぁと思うけど、嫌な後味の話と綺麗な話を混ぜてるからか、そのごたまぜ感が私にとっては違和感として残っちゃった。 「魔王の帰還」、「愛を適量」が好きだったかな。

    4
    投稿日: 2024.04.14
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    おもしろかった。久々読了。 時間かかったけど、短編ごとにゾワっとしたりなんとなく余韻が響いたり、、で印象に残るのたくさん。 ネオンテトラの話と母娘の話がよかったな、色んな意味で。 人ってそれぞれに世界があるんだね ※ほんとは単行本読んだけど、なぜか検索しても出てこなかったから文庫本で登録

    12
    投稿日: 2024.04.14
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    第43回吉川英治文学新人賞受賞 執筆依頼は「歪んだ家族を書いた短編集」 歪んではいるけれど、歪みの中で均衡を保とうとする関係を書こうとしているように思う。 若い女の子と不倫する夫を静観しながら、中学生の姪が産んだ子供を養女とする「ネオンテトラ」 魔王のごとき姉の 離婚の真相を知った弟は、彼女の強さと優しさを知る「魔女の帰還」 娘の子供を預かり、不慮の事故で亡くした母親。彼女は自分の子も亡くしていた。母娘の封印された記憶「ピクニック」 往復書簡で描く、兄を殺された女性とその犯人。罪を問い罰を求め、気持ちをぶつけながら依存していく「花うた」 離婚した男の元に十数年ぶりに子供が現れる。男は家族と向き合ってきたのか。「愛を適量」 高校時代の仲良い先輩後輩。後輩の父親の葬儀で、彼らを繋いでいたものが見えてくる。「式日」 一穂さんの文章は、優しさを隠すための工夫が凝らしてある。一見、無遠慮な言葉の裏側に気を使っていることを気がつかせない為のシャイな優しさがBLで培われているのだ…と思っている。

    88
    投稿日: 2024.04.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    正直、全てがスッキリ綺麗なお話!という感じでは無く、一筋縄ではいかない所がまたリアリティーがあって面白いです。登場人物に人間味があるような。 殆ど自分の環境とは違うけれど、少し苦しさがありつつそれぞれのお話に少しずつ感情が入り込んでいく感じがしました。 ほんの少しお話毎の繋がりがあるような短編集で、7作どれも良かったのでそれぞれ全て語りたいくらいですが、 特に読んでいてドキドキしたのが『ピクニック』 なんで?どうなるの?って感じで少し怖いけど続きが気になりどんどん読み進めたくなりました。 最後まで読むとどうにもやりきれなさも感じますが、真実を語られて良かった(この表現が正しいのか分かりませんが)です。 そしてもう一つ『花うた』 往復手紙形式で進んでいくお話です。 こういった完全に手紙のやり取りだけの文章は、私は読んだことが無かったので新鮮でした。 それだけでも表現がとても上手で細かな感情の移り変わりが伝わるのが凄いです。 一穂ミチさんの作品は初めて読みました。表紙やタイトルから自分がイメージしていた作品と少し違ったのですが描写が繊細で他の本も読んでみたくなりました。

    6
    投稿日: 2024.04.12
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    衝撃を受けた。こんなにも感情を揺さぶられる本だと思わず、軽い気持ちで読み始めたら、あっという間に一穂ミチさんの世界に引き摺り込まれてしまった。 一穂ミチさんの作品を読んだのはこれが初めてでしたが、他の作品ももっと読みたい!と思わせてくれるすごい本でした。

    6
    投稿日: 2024.04.08
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    7つの短編集。中でも「魔王の帰還」は豪快で心優しい主人公のお姉さんの話しで、すごく面白かった。 「花うた」は主人公の兄を殺し刑務所にいる犯人と主人公の女性が、なぜか文通をするようになり、最終的に2人が結婚するという話だったが、この話はありえない話しで、なんかすごく気分が悪くなる話しだった。どの話しも独特な雰囲気のある1冊だった。

    25
    投稿日: 2024.04.08
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    どの話も置かれている状況が複雑で、危うさを感じる場面がとても多かったです。家庭の中の暗がりを除いているような感覚。著者の作品は初めてですので、他の作品も読んでみようと思います。

    4
    投稿日: 2024.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読みやすいし、いい感じと思いきや最後にズドンとくる。 特に、ピクニックは衝撃的。乳児がいるから、余計に話にのめり込んでしまった。 魔王や性転換の話は最後に光がみえてきそうな気がした。

    4
    投稿日: 2024.04.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    299ページ 1500円 6月22日〜6月24日 真央という名の姉、魔王が夫と離婚すると言って実家に戻ってきた。姉は図体も態度も大きくて恐い存在だが、ふところが深くて温かい。金魚すくい選手権に出ると言いだしたけれど、夫のことで引きこもる。離婚の本当の理由とは。 6つの短編集。それぞれに小さな世界が広がっている。 さわやかな作風の中に、ちょっと恐さが潜んでいる。ネオンテトラは、子どもができない美和が、気になる中学生と自分の姪の子どもを引き取る話だった。なんだかある意味計画的で恐かった。ピクニックは、自分の母が孫を殺してしまったと思いきや、その昔は自分も妹を死に至らしめていたという。けれど、その事実は闇に葬られたまま。それぞれの話の中の世界観が素敵だった。魔王の帰還が一番お気に入り。

    10
    投稿日: 2024.04.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ひとつひとつが別のお話だけど、どこかで繋がっているのが、小さな世界の中で巡っているのだなぁと思った。ゾクゾクするお話から、涙が溢れるお話まであって、読み終わるのがなんだか勿体なく感じた。あるお話は女性の執着のようなモノを感じたし、じゃぁ少年は何を感じているか?と思えば最後に描かれていて。でも全てまでは書かれていない、少年視点ではなく他者視点であることで、読者へ余白を残している感じがして好きな作品だった。 人が人を思うが故の選択や、関わることで変わる、修正される関係性、欠けていた部分が補充されるようなお話に心が揺れた。 『ピクニック』は、現実を見れなかった代償だと思った。真実を知ったとき、全てが崩壊する⋯ということを考えると、これはハッピーエンドとも言えるのか?恐ろしいなと思った。 少年にとっては、少女との戯れも、女性との関わりも単なる暇つぶしで、どこかで見下していた、あるいは付き合ってあげていただけなんだろうか。自分と同じように欠陥がある(こう書いたらいけないと思うけど、あえて書く)家族背景をかかえている先輩には少しは心を預けられたのだろうか。 いろいろ考えさせられたお話ばかりだった。

    8
    投稿日: 2024.04.02
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    短編集、いや、短編連作集なのかこれは? 最終話に1話目の伏線があるということだが、全く分からないぞ。もう一度確認しよう。 全体的に、重い話が多く、息が詰まるような作品。「胃腸から喉まで砂を詰めたような息苦しさ」なんて、普通思いつかない表現。 なんか人間の闇が見えて、でもだからこそ、人間の素晴らしさも対比として見える、そんな作品。

    5
    投稿日: 2024.04.02
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    ほんわか系の小説かなぁ ~と思って手に取った。 短編小説でいろんな物語があるけど重い話もとかもあって予想外だった。 180センチのお姉さんが良いキャラしてて面白かった。 ゾワっとする感じの話もあって楽しめた。

    5
    投稿日: 2024.04.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一文読んだだけで、一穂ミチさんの世界観に沼りましたね。 読めば読むほど、呼吸を忘れてしまい、どんどん心も苦しくなりました。 でも、苦しいだけではありません。 少しの希望や光を作品の中で見つけた時に、スッと入ってくる空気がとても心地よく感じるのです。 作中、式日という話に「―誰の人生だって、激動だよなぁ。」(P.292)という一文があるのですが、今までいろんな人の「生きづらさ」を読んできたからか、とても印象に残りました。 誰もが人生の中で荒波に飲まれ、懸命に息をしながら生きているのだ。 それに気づけたのです。 そう感じた時に、人と自分を比較することがとても馬鹿らしく感じました。 世界にはいろんな人がいて、いろんな考えがあって、たくさんの感情が入り乱れている。 そんな大きなうねりの中で、自分はどう生きたいのか?を優先して、がむしゃらに歩めばいい。 足掻いて進めばいい。 生きるって、残酷。生きるって、必死。生きるって、人を傷つけ、人に傷つけられるものだ。 生きづらくても、あきらめてはいけない。 そう気づけた作品でした。 ちなみに、今の私には「魔王の帰還」と「式日」が響きました。 次、再読したときはどうなるのか…

    9
    投稿日: 2024.03.31
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    書店で購入4⃣ 短編集。 一つ一つのものがたりに読み応えがあってスラスラ読めた。 ネオンテトラの泳ぐ様子や、夜景を見つめる瞳に映る色彩の情景描写が ネオン色に発光しているところを想像できた。 予想外の展開が多く、若干ホラー要素を含んだものもあって 人との関わり方の形に複雑なものも存在することを実感した。

    8
    投稿日: 2024.03.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『魔王の帰還』が1番すき。いつも豪快な魔王でも、夫のことではなかなか結論が出ない。それでも最後は勇気を出し行動に出る。スッキリした終わり方だったし、主人公と女の子の甘酸っぱい青春も良かった。 『ピクニック』、『ネオンテトラ』はオチが衝撃すぎて、しばらく放心してた。あんな終わり方ありなの... 登場人物それぞれに自分の世界があって、葛藤や苦悩がある。スモールワールズって最高のタイトルだなと思った。

    15
    投稿日: 2024.03.28
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    一穂ミチ、お名前だけは存じていましたがこんなにも好みの作品を書く方とは……! 私の中でBL書いてた作家って、ことごとくツボをついてくる人が多い。凪良ゆうとかさ。 文章が読みやすい。心理描写が上手い。どうしようもない気持ちを言語化してくれる。人生ってままならないよな~ってある意味諦めみたいなものを突き付けてくるんだけど、ちょっとだけ救いもある。 いい話で終わらない適度な毒が最高に好みだった。 「ネオンテトラ」 も~~~~~好き……。初作家の短編集の一話目って、読み進めるスピードが変わってくる重大なものだけど、あまりにもドツボでした。どんな話になっていくんだろうとドキドキしながら読んで、最後のオチにしびれた。大好き。 「魔王の帰還」 前の話とテイストがまったく違う!すごい!でもやっぱり書いている人は一緒なんだという空気感。これもまたすごく好きでした。終わりがわかっているのに少しだけ希望がある話。 「ピクニック」 おいおいどうなっちまうんだよ、と思っていたら最後! 「花うた」 こんな文体も書けるんですか。すごい。 個人的に兄の方が恐ろしかった。 アルジャーノンに花束を、みたいな感じがあった。 「愛を適量」 これもめっっっちゃ好き……。この中で一番長い話なのかな。なのにスラスラ読める。 父親の葛藤、諦め、からのほんのちょっとの前進、そして絶望。適量が難しいってなんか沁みる言葉だ。すごく好きでした。 「式日」 これは彼のことだ、と気付いた瞬間、どうしようもないやるせなさを感じる。結末を知っているので。 やっぱり歪んでしまうよね。憎んでしまうよね。 面白すぎて一気読みした。めっちゃ好きでした。

    10
    投稿日: 2024.03.26
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    おもしろかったー。 どれもそれぞれが惹きつけられる話だった。こんな話作れるのすごいなーと単純に思う。 他のも読みたい。

    4
    投稿日: 2024.03.24
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    初読みの作者さん。2022年の本屋大賞第3位でもあり、皆さんの評判も良かったので早く読みたかったのだが、ようやく手に取れた。 7つの短編からなるお話だが、語り口も趣きも異なり、小説の世界でよくある人たちを描いていても、その切り取られ方や話のオチのつけ方が秀逸で、とても面白く読めた。 私が一番感じ入ったのは、兄を殺された女性と加害者で服役中の男性との往復書簡で描かれる「花うた」。 最初の2つの手紙で二人の関係がどうなるのかは分かるのだが、漢字が増えていき、またひらがなばかりになる手紙のやり取りの結末はこちらの予断を遥かに上回る切なさ。 人生を諦めた高校教師のもとに別れた妻と暮らしていたはずの娘が15年振りに訪ねてきた「愛を適量」も好い。 そんなに善い話はないと思わせておいて、最後にはまた佳い話にしてしまう話の構成が巧み。『俺のをやれたらいいんだけどな』でつながった父娘のすれ違いがこれまた切ない。 不妊と夫の不倫に悩む女性が家庭環境に恵まれない少年と出会う「ネオンテトラ」と、誰とも知れぬ語り手によって幸せそうな家族の過去が明かされていく「ピクニック」は、それぞれ最後に明かされる真実にゾッとする。 「魔王の帰還」は、離婚すると言って実家に戻って来た姉のキャラと離婚届の束の奥に抱える悲しみのギャップが頭抜けていた。 どの話も普通にいい話で終われそうな題材にもかかわらず、それでは終わらず、思いがけないものを読まされた感覚が残るところが新鮮だった。

    104
    投稿日: 2024.03.20
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    6作+おまけの掌編計7作からなる人生物語。 一見平穏に見える日常も裏を返せば個が絡み合い創造される小さくとも複雑怪奇な世界の集合体なのだ。 小さな世界の主人公たちは時の流れの中である時は身を任せ、ある時はもがきながら今を重ね終着点へと運ばれて行く。錯綜の先に待ち受けるそれぞれの人生の結末は。 幸せとはなんだろう。なんだかモヤモヤっとして、今の自分の有り様が妙に気になってしまう、そんなメッセージ性を感じる作品だった。

    4
    投稿日: 2024.03.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    嫁にサイン本を買ってこいとパシられ、そのまま家の本棚に納まったので読んでみた。 最初2話が共感しきれない感じで一度手が止まったが、後半かなり好きな物語が続いて良かった。「式日」は光の描写がきれいで、2人の関係性に切なさがあって、でも前向きになれる話でとても心に残った。

    4
    投稿日: 2024.03.14
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    新幹線の往復で読み終わりました。(文庫本) 人間の孤独や思い込みなど深層的な部分を描いていて引き込まれました。短編集でとても読みやすかったです。

    6
    投稿日: 2024.03.14
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    6つの異なる物語を、1冊で楽しめるすごい本!第2話「魔王の帰還」は、笑いをこらえきれなかった。『スモールワールズ』のタイトルの通り、登場人物のごく身近な人物たちとのドラマに魅了された。

    12
    投稿日: 2024.03.14
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    少しずつリンクしていく連作短編集。表紙とタイトルから想像していた本とは全然違った。文体が毎回違って、違う作家さんが書いたみたい。魔王の帰還が前向きで良かった。ネオンテトラとピクニックもイヤミスで面白い。

    15
    投稿日: 2024.03.14
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    最近読んだ本の中で群を抜いて素晴らしかった。本当にすごかった。1話読み終わるごとに抜けない余韻に浸っていた。 こんなにも短編集で全てハズレがない作品は出会ったことがない。コース料理のように色んな味わいがあった。心地よい違和感、後味の悪さ、歪な幸福、穏やかな愛。なるほど、これは小さな世界の集まりだ。あー、人間怖い。 「光のとこにいてね」で少し感じた無駄のようなものが無くて、短編向きの作者さんなのかな?と感じた。

    5
    投稿日: 2024.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こんな可愛い表紙と、なんだか可愛いタイトルの短編集。心温まる物語が紡がれているのだろうなと期待して読んで心がぐちゃぐちゃになった人、私以外にどれくらいいますか。 そんな、そんなことある? とか、 そんな、そんなことする? って思うような、信じたくないような話がいくつかあって、でもきっと、この世界のどこかでこういうことは起きていて。 読み進める度増幅していく嫌な予感に耐えられなくなりそうになることが2回あった。(どの作品とどの作品かは読んだ人なら分かるだろう) と思いきや心があたたまるようなお話も収録されていたり。 短編集とは思えないほど、一つ一つのお話に対して色んな意味で満腹にさせてくれる作品たちでした。 最も印象に残ったのは、1番最初の衝撃も合わせて「ネオンテトラ」 1番好きなのは「愛を適量」 当分読み返したくないのは「ピクニック」 1話ずつ、少し感想を記載しておきたい。 ・ネオンテトラ 一発目でこれだなんて、分からせに来ている。この本はこう言う作品集なんだぞというメッセージを感じる。(実際こういう作品ばかり、ということはなかったけれど。) 「わたしの心臓は、確かにその時、胸じゃなくお腹の中でどくりと大きく鳴った」 笙一を前に美和が思ったことはどう考えても常識的ではない、と思いたいのに、この一文が頭から離れないまま読み進めることになってしまった。 なんとなく、わかってしまうからだ。私が適齢期の女だからだろうか? 恋愛感情などではなく、純粋無垢な少年の遺伝子が欲しい、子供が欲しいと思う気持ちを、正直あんまり理解したくないのに、的確な文章をもってその鮮烈な感情がこちらに迫ってくる感覚があった。 ネオンテトラと有紗を重ねて読んだし、そういうふうにできているストーリーだと思う。 端的に言ってしまうと美和は姪である有紗に自分の子供を産ませて子供を奪っている。直接指示したわけではないが、明確な意図を持って計画通りにことを進めている。美和の執着心と冷静さが恐ろしい。 娘を迎えてからの美和にとって、ネオンテトラは世話をするのがばからしいものになってしまって、なんと、トイレに流す。これまで孤独を支えてもらったはずのネオンテトラをだ。 そんなことある? あまりに衝撃で読みながら「えっ」と言ってしまった。 そして美和にとって有紗も、たぶんネオンテトラと同じくらい、もうどうでもいい。 自分と自分の家族が何より大切で、それは間違った気持ちではもちろんないんだけど、 美和の行動や感情は共感したいものではないし、とんでもない執着を感じる。 でも理解ができないわけではない。残念ながら。わかってしまう。だから苦虫を噛み潰したような顔をして読んでいた。 でもさすがに笙ちゃん可哀想すぎませんか。救いがなさすぎませんか。 あと、自分に子供ができないことについて、 「遠足のバスに置き去りにされたような、ひとりだけ給食を食べ切れなくて命じられたような、幼い屈辱の無力感」と表していた文章に、自分のもやもやとした感情を言語化されたようではっとした。読書のいいところってこれだよなと思う。 ・魔王の帰還 1話目がアレだったのでかなり構えて読んだが、開始早々クスッとくる人物描写が続く。"武士がいるよ。" 菜々子の過去も、鉄二の過去も、どこかの作品だか現実だかで聞いたことがある話だ。当人たちにとってものすごく重い出来事のはずなんだけど、もう過去のこととして扱われていて、二人には影もあるんだろうけど、爽やかな前向きさも感じる。甘酸っぱい青春要素も散りばめられていて本当に爽やか。 魔王こと姉と勇の関係性も本当に素敵で、ふたりの間にお互いの幸せを願う気持ちをひしひしと感じた。「元気な姿だけ覚えていて欲しい、それが一生のお願いです」なんて言われたら私はどうするだろうか。 自分のわがままだとしてもそばに居たいなあと思う。 「負けが決まっているシナリオでも、立ちはだかるから魔王なんだろ」 世の中のラスボスたちが皆かっこいい理由がこの言葉に詰まっている。 奇跡が起きないとしても、このお姉さんが傍に居ることの心強さは何にも変えられないんじゃないだろうか。 ・ピクニック 勘弁してくれ。 魔王の帰還が爽やかで前向きな終わりだったのに何だこれは。 読後思わず本を閉じてしまった。 最初から何かおかしかった。誰の視点で描かれているのか分からない書き出しに、文体。最後の種明かしで最悪の事実とともに明らかになる。本当に最悪。 あまりに最悪の気分になり、今はまだこの作品を読み返したくない。 私が同じ立場だったとしても母を疑えない。母が自責の念でどうにかなってしまうのを防ぎたいと思う。娘から母への母性のような感情もとても理解ができる。 母とて、悪気なんか1ミリもない。 だからこそ真実が残酷すぎる。 希和子以外の、作中の生きている登場人物の誰もが知りえない2つの真実。知らないままでいて欲しいし、読者にも知らせて欲しくなかった。知りたくなかった。 いや、希和子も知っているとは言えないのか……。 人形を捨てたことを思い出したみたいに、いつか未希の死の真実を思い出してしまわないだろうか。 思い出さないで欲しい。その絶望には耐えられないと思う。だって過失なんかじゃないのだから。 ・花うた 構成される文章が手紙のみ、なのに物語の展開も、登場人物の気持ちもちゃんと分かるように書かれていて、その構成に対して純粋にすごい!と思った。 最初の2枚の手紙で、深雪の苗字が変わっている理由が全然分からないまま読み進めたので、最終的にふたりが結婚という道へ進んだ時には驚いてしまった。そうなるのか。 深雪がだんだん秋生を憎めなくなって来ているところの描写がとても丁寧だし、秋生が拙いながら深雪に向き合ってやり取りを進めていく懸命さもまざまざと伝わってくる。 だから、秋生の文章の様子が明らかにおかしくなる所では、せっかく良い方向に向かっていたのにどうして、、、と思わずにはいられなかった。 「ごめんなさい」が「ありがとう」になるまでの物語。 秋生が書いた物語で終わることも含めて、ストーリー全体が大変美しかった。すべて手紙のやり取りなのに、風景や感情が行間からも伝わってくる。すごい。 ・愛を適量 適量が分からない、でも分からなくたっていい時もある。 (実写PVで慎悟を光石研さんが演じている。あまりにも、光石研さん。読んでいてすべて光石研さんの声や顔が浮かぶ。 本当にすごい役者さんだし、キャスティングした方と握手したいレベル。) このお話、娘が息子になって現れた、と書いてしまえば性、ジェンダーをテーマにしたものなのかと思ってしまいそうになるが、違うと思う。 ただ不器用な親と子の再構築の物語だった。 私も人生のどこかのタイミングで、佳澄のように父と向き合えたらよかったなと思ってしまった。 特に印象的だったのは、化粧水の話。 "化粧水の成分以外のものも染み込んでいくようで何やらぜいたくな気分になる" あぁ分かる。し、スキンケアって自分を大切にする時間だと思う。 きっと慎悟はこの物語の後で、ちゃんとしたベッドを買う。スキンケアも続ける。料理だってちょっとするようになると思う。 佳澄もタイから帰ってきたら、お父さんに会いに来てくれる。 ふたりのこの後の人生が、それまでよりよいものになることを予感させる希望のあるストーリー。 私は前向きなラストを迎えるお話が好きだと再認識。 ・式日 これに関しては今はあまり書くことがない。 正直、一番心が動かなかった作品だった。 多様なお話が収録されているものなので、そういうこともあるだろうし、それだけでこの本の評価を下げるものではない。 "嫌われたらそこで終わりじゃん。好かれたら始まっちゃうから、そっちのが怖い。" この言葉だけは強烈に印象に残った。 その理由も含めて、いつか再読した時にまた深堀したいなと思う。 わたしが読み飛ばしていなければ、だが、 この先輩、明確に性別が分かる描写がないように思う。 「向田邦子みたい」等、推測の種になる要素はあるものの、あくまでも「先輩」と「後輩」として描かれていたことで、人物像に余計な先入観を持たずに読めた。 その分、自分の中で人物像がもやっとしてしまい、あまり入り込めないまま終わってしまったのかもしれない。 そして後輩。これはネオンテトラに繋がる話なのだと気がついたとき、音を立てて記憶を強制的に遡らされるようなある種の不快感があった。 彼の行く末がわかっているだけになんとも言えない気持ちになってしまう。 なんとも言えない読後感である。 番外だが、Webで読める本編未収録の掌編、回転晩餐会 というお話もまたとても素晴らしかった。

    12
    投稿日: 2024.03.10
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    八方塞がりになって世界がどんどん狭まる感じ、これを打破するには然るべき人との繋がりが大事。「魔王の帰還」が気持ち良くて好きだった。

    10
    投稿日: 2024.03.09
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    テレビやネットで一部分しか報じられないことも それぞれの理由や事情そして「その後」がある そんなそれぞれのドラマを丁寧に描き伝えている 自分だけの物差しでは測れないこの世界の広さ

    20
    投稿日: 2024.03.06
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    「うん、よかった……ん?エ━━ッ!!!」って感じ。 読むよりも対峙する感覚に近い、HPめちゃくちゃ削られる、途中手が止まる。読む時はすごい胆力必要だったけど読んでよかった。 不妊、不倫、孤立、死、罪、赦し、愛など何度も見たことある要素なのに、物語自身、中身はまるで見たことないものだった。短編ごとにテイストも違っていて、ある種サスペンスやホラーを感じるものもあった。 登場人物たちに対し「まあ人それぞれだもんね」そんな口出しすら出来ない、させない作者の気概すら感じた。感想は書けない。

    11
    投稿日: 2024.03.03
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    初読みの一穂さんだったけど解説が辻村深月だったのでグイグイ読んでみました。7章からなる短編集なんですが微妙に繋がってて、あっあのネオンテトラって振り返ることができました。一筋縄では行かない世界観、思うように行かないこと多すぎなんですがそんな世界で生きていると、世界はずーと広いはずなのに知らぬ間に透明なアクリル板で囲われているような・・事実そうなんでしょうね自ら一歩踏み出さなければグルグル回っているだけなんでしょうね。 どの短編も味わい深いもので、微妙に怖さを感じる「ピクニック」や、暖かい気持ちになれる「魔王の帰還」、往復書簡の形で展開する「花うた」にはストックホルム症候群を感じつつ出来上がった物語には癒されてしまいました。 娘が息子になってやってきたとゆう「愛を適量」も異空間に投げ込まれたような錯覚を受けました。後輩の父の葬儀に出席する「司式」でこの後輩が彼なのかってわかってハッとしました。 この作家さんちょっとネジ緩んでそうでボタン掛け違えしてるところがいろんな感情を揺り起こさせてくれました。

    105
    投稿日: 2024.03.03
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    個々の7つの「小さな世界」、どれも雰囲気が違う。 ありきたりな展開はなくて、想像とは違う方向へ転がっていくから、どの世界も新鮮な気持ちで読めるのだ。

    54
    投稿日: 2024.03.02
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    ☆4.2 いろんな思いで、何度も何度も胸がギュッとした。 これが痛いのか苦しいのかもよくわからないけど、この感覚が「生きている」ってことだと体が訴えているのかもしれない。

    10
    投稿日: 2024.02.29
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    どの作品もタイプは違うのですが、それぞれ短編とは思えない深いお話でした。ゾクっとする話が好きなので好みの小説でした。

    5
    投稿日: 2024.02.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読む手が止まらない本に出会えて嬉しい! 一編一編がまるで別の作家が書いたようにすべてタイプが異なる作品で、ほっこりするものや、イヤミスのように後味の悪さを感じるものまである。それぞれの展開も良く飽きさせない。 辻村深月の解説も納得。スモールワールズ、最後にストンと着地した。

    10
    投稿日: 2024.02.29
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    短編集。 サクサク読めるけど決して軽くはない。 「花うた」と「ピクニック」と「愛を適量」が好き。 花うたは読み終えたあとなんとも言えない気持ちになった。 凪良ゆうの「流浪の月」みたいな、周りから見たら間違ってる!って思える関係も、真実は本人たちしか分からないみたいな。 全篇、ほんのりオムニバスで、この世の中は全て誰かの日々で形成されてるんだなって思えるからオムニバスは好き。

    8
    投稿日: 2024.02.29
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    なんだろあまり好みじゃないけど、ある意味凄い。 ほっこりするお話と思いきや、それぞれの日常の中での苦悩や悲しみを、ミステリーのような形で書かれてた切ないお話でした。 近所の中学生を気にかける女性の最後裏切りに近い行動、実家に帰ってきた魔王、母親のトラウマ、被害者と加害者の文通、娘の抱えきれない告白、毒父の葬式と、人間の身勝手さが切なくイヤミスに感じられ衝撃の作品でした。

    55
    投稿日: 2024.02.25
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    静かな衝撃受けた。 もっと優しいお話かと思いきや、いい感じに裏切られた。 短編集だけど、最初の『ネオンテトラ』とか『ピクニック』とか、それこそイヤミスじゃないかw 中でも『ピクニック』が一番衝撃的。 でもあり、「あ~、ありうるかも」と思ってしまう。 "悪意のない、取り返しのつかないこと" というのは世の中ありふれていると思う。 無意識に『取り返しのつかないこと』があって、 しかし、気づかれないまま流されている…。 世の不条理というものだろうか。 それぞれの独立したお話が、ところどころ登場人物が重なっているところも面白い。 「あ!この人あの話に出てた人だ!」と発見できて楽しい。

    18
    投稿日: 2024.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごく読むのを楽しみにしていた作品。 7つの短編。 ここまでハズレなしの短編集は中々ないというくらい、全話楽しめた。 ↓※以下ネタバレ含みます。 鳥肌が立つような企みの話である「ネオンテトラ」 兄貴肌の姉の秘めたる思いにグッとくる「魔王の帰還」 赤ちゃんが亡くなり祖母が警察に疑われるが…真実が恐ろしい「ピクニック」 兄の命を奪った犯人と獄中からの手紙のやり取りで、気持ちがうつろいでいく歪んだ愛の物語「花うた」 自己満による愛の与えすぎで失敗してきた父親教師の反省「愛を適量」 高校時代の後輩との、かつての気持ちの打ち上げ話「式日」 別れた妻とのしばらくぶりでの再会の話「スモールスパークス」 全て全然違う話であるが、共通しているのは、家族との関わりがテーマに関わっている点です。 どの話も登場人物の人生に深く入り込めるようになっていて、書かれていないのにこの登場人物はこんな気持ちなんだろうな、と想像出来てしまうのが凄かった。 あと、展開が全く読めず、えええそうなるの?!という感じが、綺麗事にならずにまた良かったです。 自分が好きな辻村深月さんが解説をやっていて、少し似てるかもと思いました。 この著者には注目必須です。

    23
    投稿日: 2024.02.21
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    ネオンテトラ/魔王の帰還/ピクニック/花うた/ 愛を適量/式日/スモールスパークス(あとがきにかえて) しばらく迷ってから読むことにした本。 なぜ何を迷ってたかって?? 初めての作家さんだったから仲良くなれるか心配で……… 読み始めたらいろんな気持ちがわいてきて、少しずつ心にしみて、読み返して、きっとまた読みたくなる本。 やっぱり本棚に残しておこう。

    18
    投稿日: 2024.02.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初の一穂ミチ作品 今までのどの作家とも違う切り口とテイスト、じわじわとくる読後感 また追いかけたい作家さんが増えました HPの特別掌編も良かった https://smallworlds.kodansha.co.jp/

    9
    投稿日: 2024.02.18
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    特に花うたがよかった。 十二人の手紙もそうだけど、手紙のやり取りで物語が進む設定が好き。時系列で想像力がわきたてたれる。 血のつながり、つながらない関係。 どちらであっても、人間関係は難しい。 でも小さなつながりは、人の生きる力になる。

    9
    投稿日: 2024.02.18
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    一穂ミチさんの作品は初めてでした。 書き下ろしを含めて7つの短編集。 少し怖いものもあったけど、どれも「そうなるのねー」と思わせる物語ばかりで楽しめました。 一穂ミチさんの他の作品も読みたくなりました!

    16
    投稿日: 2024.02.14
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    中には怖さを感じる話もあったが、どれも面白かった。しかし、スモールワールズって…と思っていたけど、辻村深月さんのあとがきで納得。「花うた」では見えない時間がよく見えた。秀逸な表現だ。

    40
    投稿日: 2024.02.10
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    6篇からなる連作短編小説。登場人物に大きな繋がりはないが絡み方がいい。 タイプの異なるストーリーだが、ゾッとするものもあればホッコリするものもありどれも面白い。 「小さな世界」なるほどなと思う

    16
    投稿日: 2024.02.06
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    どの短編も全く違うタイプのもので、一つ一つが面白かったです。まさか書簡のやりとりの短編があるとは思いませんでした。 スモールワールズのタイトルの意味は辻村深月さんの解説で分かりました。

    16
    投稿日: 2024.02.04
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    全ての話が面白いと思った短編集は初めて、と言って良いほどこの本は面白かったです。 どの話にもオチがあって感動もあればイヤミス的な展開もあり、文も好みでとても読みやすかったです

    7
    投稿日: 2024.02.04
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    1番衝撃的だったのはピクニック。 いい話だと思いきや、ゾワっとくる展開。 表紙の印象から、勝手にほのぼの系のお話を想像していたから、そのギャップでとても印象に残った。

    7
    投稿日: 2024.02.04
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    一穂ミチさん、初読みです へぇ〜 カバーとTDLの「イッツ・ア・スモールワールド」の可愛いイメージだと勝手に思っていたが、ちょっと違ってた 深くバラエティに富んだ短編集 それぞれの登場人物がサラッと繋がっているのを後々知るが… 私が面白いと思ったのは『ピクニック』『花うた』『愛を適量』 『ピクニック』 どんどん思わぬ展開に話が進む とある人物の真の姿を知り、ラストびっくり ある意味ホラーだった 『花うた』 んな事ねーだろ?と思いながらも、読み進めるうちに、あり得るかも?と思ってしまう自分がいた 切なく、ラストじわっと来た 『愛を適量』 何度か笑わせてもらった 他の方のレビューと同じで、特に「俺のをやれたらいいんだけどなあ」のセリフは特に 笑うばかりでなく、これも一つの人生なんだと考えさせられるお話 一穂ミチさんの奇想天外の発想、視野の広さと感性に好奇心をそそられ、表現力の素晴らしさが印象に残る作品だった もう少し知りたい 次は『光のとこにいてね』かな

    132
    投稿日: 2024.02.03
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    短編集です。 『魔王の帰還』がいちばん好みでした。お姉ちゃんのキャラがすごい。希望がある話なのも良いです。 一番好きなセリフは『愛を適量』から 「……俺のをやれたらいいんだけどなあ」です。 笑いながらもじんとしました。 どの話も、おかしみの中に哀しみがあり、悲しみの中に光がありました。 とても面白かったです!

    9
    投稿日: 2024.02.03
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    カバーを見てほのぼのとした話かと思ったら真逆! 胸の奥底をギュッと掴まれる物語ばかり。 短編集なので読む時間はそこまで取られず読み進めていけます。 1人1人の人生が苦くもあり優しくもあり。 ほ〜、そうきたかぁと思わず声が出る話もありました

    8
    投稿日: 2024.01.26
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    受賞作という先入観をもったまま読んだためにあまり期待を超えませんでした。でも、心が温まる本であることは間違いありません。

    5
    投稿日: 2024.01.25
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    魔王の帰還が特に良かった。 花うたもすごく良くできてると思った。 タイトルが素敵。 他の話に少しずつつながりがあったり ネオンテトラと式日のつながりには驚いて また頭から読み返したほど。

    6
    投稿日: 2024.01.21
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    帯の文言と内容が一致してないように感じた。 かなり重たい内容で読むのがしんどいのでESFJの方にはオススメ出来ません。

    4
    投稿日: 2024.01.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルと表紙の印象から ほっこりして胸があたたまる本かなと想像したら いい意味で裏切られた内容だった。 どれもそれなりに毒を孕んでいた。 人のあたたかみもあって 人の怖さもあって 本を読むことの面白さはこういう 得体のしれなさがあるからとても良い。 また好きな作家さんができそうな予感。

    6
    投稿日: 2024.01.16
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    家族や様々な愛の形の物語 ただし、単なる感動系ではなくイヤミスのような毒も含む ・ネオンテトラ 子供の出来ない妻 両親が海外に行っている姪 虐待を受けている男子中学生 一話目からゾワッとさせるラストの展開にやられる ・魔王の帰還 大柄で豪快な姉が、結婚先から出戻ってきた弟 自身も打ち込んでいた野球を辞めて時間を持て余していたところ、同級生の中でも浮いている女生徒との関わり 最後に負けが決まっているけど立ちはだかるのが魔王というのはいいなー そんな豪快な姉でも気弱になることがあったという意外性 読み終わってから思えば、この短編集の中で一番毒が少ない話なんだな ・ピクニック 乳児の世話の大変さ そして、母が面倒を見ている際に起こった死亡事故 虐待の疑いによる取り調べ 家族の過去 うーん、重い…… 過去の事実を認識しているのかいないのか 今後の危険性への警鐘の言葉が怖い 多分、似たような事がまた起こりそうな気がする…… ・花うた 兄を殺された被害者遺族と犯人の手紙のやり取り 最初に載っている、後に弁護士に宛てた手紙と名字が変わっている 年上のはずなので、養子縁組ではないということは、やはりそうなのかとわかった上で読み勧める事になる 最後の物語は泣ける この話を膨らませれば長編にもできそうなストーリーラインではある ・愛を適量 部活の指導にのめり込みすぎて離婚した壮年男性の元に、性転換しようとしている娘が訪ねてくる 娘の目的とは…… 何となく聞いたことのあるエピソードだと思ったら、この本のプロモーションのために映像化されてた話だった 土村芳がドラマ「ライオンのおやつ」で坊主頭にしたタイミングで撮影したやつ この本を読み終わった後に映像もみたけど、端折られている部分にも結構重要な要素があるので、もったいないなぁと思ってしまう ・式日 久しぶりに連絡してきた後輩くん 父の葬儀に出席して欲しいというお願い まさか最後の話でこんな仕掛けが明かされるとは! この後、後輩くんは…… なんだよなぁー ・回転晩餐会 文庫化の追加エピソード 総評として 感動とイヤミスを同時に味わえるという稀有な作品集 家族、生き辛さがテーマだろうか 毒を含む話もあるけれども、様々な愛のカタチがあるともとれる ってか、何より最後に明かされる仕掛けにやられる よくよく考えると、他にもそうなのかもしれない 魔王はトラック運転手 ということは、ネオンテトラのあの人? 赤ちゃんの死亡ニュースもそうだろうし 弁護士も同じ人か? 看護師という職業の共通点からすると、やはりそれも疑わしい 古文の教師が魔王でも言及されているからそうなんだろうな それぞれの話もラストのひっくり返しがあって さらに普通に短編集だと思っていたところにこんな仕掛けで、一冊の本としての完成度が高い

    12
    投稿日: 2024.01.15
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    『光のとこにいてね』を読み、同著者の作品を探して読んでみた。どの短編もやるせなさが現れていて、求めていたものを読めた気がする。 ただ、短編と知りつつも各話同士の繋がりを期待していた部分があったので、そこに関しては少し残念。そして、本書のやるせなさに親近感に近しい感情や一種の落ち着きを感じたからこそ、もっと味わいたかったと感じた。

    3
    投稿日: 2024.01.15
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    笑いあり、涙あり、ほんのりミステリーあり、バラエティに富んだ7編の短編集です。 文章の構成やワードの選び方が上手くて読んでいる時は心地良い感じになり、心に刺さるセリフやメッセージもいくつか有りました。共感するところも多く、そうなんだよなぁ、痛いところついてくるなぁ、と思わされました。 この本を読み終えた後、普段の何気ない生活も少し見え方が変わってくるような、今まで気付けなかったことが気付けるような、そんな感覚を覚えた不思議な読後感でした。

    19
    投稿日: 2024.01.12
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    ゆるく繋がりあった世界の6つの短編集。 後味がものすごく悪いものもあれば、少し救われるものもある。それぞれの世界はとても小さくて、小さな世界どうしが重なり合って私達は日々を生きている。スモールワールズが大きな世界を作っている、そんなことを思わされる一作品だった。 衝撃を受けたり、ままならない現実に辛くなったり、ちょっと救われたりして最後読み終わると切ない。でも必ずもう一度読みたいと思わされる作品だった。今2周目読んでます。

    4
    投稿日: 2024.01.11
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    6+1の短編集、どれも毛色が違うが、全体通して生きるの難しいよね的な題材が根幹にはある。紆余曲折の末に良い話になる物もあるが、まあまあ深掘りしていくのでサクサク読める割に結構充実感がある。最後に引っくり返してくるホラーめいた話もあったり、全部独立しているかと思えばそうでもなかったり、多彩な展開を見せてくれるのは最後まで飽きなかった。この作者は初だったので、他の作品も手を出してみたい。

    21
    投稿日: 2024.01.08
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    6作の短編。どの作品も中身がとても濃くて、読み応えがあった。想像もできない展開は、次の作品を読むことへの布線みたいなもののような気がした。再読はあまりしないけれど、してみたくなるような作品でした。面白かった。

    5
    投稿日: 2024.01.08
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    それぞれの話が既存の物語、既存のキャラクターの枠に閉じ込められていない事が印象的だった。 この話はいい話、この話は悲しい話、この人はいい人、この人は悪い人。ではない。 誰が正しくて誰が間違っているじゃなく、その人達の人生がただそこにあるだけ。 各々が各々の苦しみを背負いながらも、自分の人生を背負って立っている姿の美しさを感じた。 『誰の人生だって激動だよ』

    7
    投稿日: 2024.01.07
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    本屋大賞 にもノミネートされていた一穂ミチさんのスモールワールズ。この作家さんの作品は少し前にパラソルでパラシュート も読んでいて結構気に入ったので今回も楽しみに購入。 本屋大賞ノミネート時の煽り文句でちょっとハードルが上がってたのか、思ったよりもこぢんまりまとまってる話だな…と感じました。 ポップとかでは、「衝撃のラストに驚愕」みたいなテンションだったので、どんな終わり方をするんだろうと思っていたけど、意外とあっさり「そういうことか…」と終わっていった。死や別れが散りばめられた短編が連なっていて、ひとつひとつの長さも読みやすい。サクッと読めます。

    4
    投稿日: 2024.01.07
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    光のとこにいてね、が好きすぎたので一穂ミチさんの本を読みました。 短編は苦手なんです、でも一つ一つが丁寧に描かれてました。本当にヘビーで、どれも実体験がなくて書けるものなのか、と思ってしまいました。 普段外には出さない、感情の深いところを描ききっているところがすごいと思っています。

    2
    投稿日: 2024.01.06
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    初めて読みましたが、どの作品もそれぞれの世界があり面白かった。 ただ、私は特殊な家庭環境を背景に置くのがあまり好きではなく… 52ヘルツのクジラたちと少し似たような印象を持ってしまった。 もちろん私にはその環境下に置かれている人たちの気持ちを理解するなんて出来ないし、そんなことすらおこがましいと思うが、同情だけはしたくないと思っている。 だからそういう設定があると、物語の本質が見えなくなってしまうというか。 でもその距離感がもしかしたらこの小説らしいのかもしれないな。 個人的には魔王の帰還が好きでした。 ⭐︎3.5です!

    3
    投稿日: 2024.01.05
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    読みかけて長らく放置してしまったものをようやく読み終えた。 すごいな。一穂さんすごいなぁ。(語彙力とは 一話目から衝撃だし(孤独をこんなふうに表現できるなんてすげえ)、花うたの往復書簡もなんとも言えない気持ちになるし、愛を適量なんてもう…(語彙力 辻村深月さんの解説もすばらしい。

    7
    投稿日: 2024.01.05
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    著者の作品は初めてで、表紙からほっこり系と思い購入したが、想定外にヘビーだった。 ネオンテトラとピクニックが重すぎ、予想外過ぎて、その後の話もとんでもない結末が待っているのではとビクビクしていた。 想像とは違っていたが、話の中身も文章も雰囲気も魅力的だし、一度読み始めると続きが気になって止まらなくなった。

    2
    投稿日: 2024.01.04
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    人の温かさも怖さも切なさも面白さも全部入ってる短編集。 雰囲気が話ごとに全く違っていて衝撃的でした。 個人的に好きだったのは 「ネオンテトラ」「魔王の帰還」「愛を適量」の3つ。 辻村深月さんの解説に惹かれて買ったけど、読んでよかった!

    4
    投稿日: 2024.01.04
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    魔王の帰還がとても良かった。 一番温かみがあった。 で、その後のピクニックよ、、 まじでやられたーー

    16
    投稿日: 2024.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    6つの物語に加え、文庫本で1つの物語が追加された。確かに息づいている人物たちは、生き生きと迫ってくる。辻村深月さんの愛のある解説も相まって、素敵な短編集に仕上がっている。 私は「魔王の帰還」が登場人物も含めて一番好きだが、一番の衝撃は「ピクニック」。涙した物語はなぜか「愛を適量」。 恐らく読み込めていなくて、表面しかさらえてないんだと思う。私の頭が悪いのかもだけど、行間をもっと読めたらもっと感動があるんじゃないか。時を経てまた読みたい物語たち。 素敵な作者に会えた奇跡に感謝。 以下は本文より引用。ネタバレあり。 「親切には責任が伴わないからじゃない?」 「本当はわたしが訊きたい。どうしてあなたなのか。そして夫は、仕事は、子どもは、どうしてわたしじゃないのか。」 「家に帰った瞬間「早い!」と姉の叱声が飛んでくる。帰りが遅くて叱られるのならともかく、理不尽じゃないか。」 「自分の母親に言えんことをよその女に言うてええわけなかろうが」 「あんたを嫁にもらおうなんて人類はあとにも先にもきっとあの人だけよ?」 「奇跡は起こらない、起こらないから傍にいてやれ。最後には負けが決まってるシナリオでも、立ちはだかるから魔王なんだろ。」 「子どもの成長というのは「たまたま無事でいてくれた」日々の積み重ねだと感じたことのない親は(いるでしょうか)?」 「真面目ってよく言われます。一度も嬉しかったことはありません。」 「悲しみの深さを比べながら分かち合い、傷を癒やし合うという器用なことができないから。」 「あなたに嫌われたからって、何なの。外で鳥がさえずっています。もう朝です。刑務所の朝は、どんな音がしますか。」 「「小さなかけらが足りないだけでダメになるものなんかくだらない」とあなたは書きました。でも、この世にあるものはみんなそうなんじゃないでしょうか。」 「不満を挙げればきりがなかろうと、心臓が止まるまではこの容れ物で生きていくほかない。誰も、誰かと取り替えることはできない。」

    3
    投稿日: 2024.01.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一穂ミチさんの作品初読 6篇の短編(と文庫用のおまけとして書き下ろされた掌編が一篇)が収録されている 解説が辻村深月さんで、それぞれの作品を端的に美しく紹介してくれているので備忘録として転記 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 一篇目の『ネオンテトラ』の主人公は、妊娠を望みながら、浮気疑惑のある夫と表向きは円満な夫婦として日々を暮らす女性。ある日、親からの暴力と隣り合わせな環境で生きる男子中学生と出会い、彼女は彼と近所のコンビニで落ち合うようになる。 二篇目は、とある事情で前の高校をやめ、実家に戻った弟の元に、これまたある秘密を抱えて出戻ってきた「えらく体格のいい」姉がともに暮らす時間を描く『魔王の帰還。』「魔王」とは、この姉「真央」のあだ名である。 三篇目の『ピクニック』は、母と娘とその夫、夫の両親、そして半年前に生まれたばかりの赤ちゃんとのピクニックを心待ちにする、一風変わった語りの冒頭からスタートする。生まれたばかりの孫と祖母たち、という幸せそうな彼らには、それまでどんな物語があったのか。 四篇目の『花うた』は、往復書簡の形式で語られるある男女の人生の話。やり取りされる手紙を通じて、彼らが過ごした長い年月が語られる。 五篇目『愛を適量』では、さえない教師として代わり映えのしない毎日を送る父のもとに、かつて向き合うことのないままに別れた子どもが成長して訪ねてくる物語。 そして、『式日』。知り合ってから今日まで、相手を尊重するあまりに大切な話に踏み込まずにきた先輩と後輩が、束の間の短い旅を通じて、初めて、そして改めて互いを見つめる一日を描く。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー それぞれの私の個人的な評価としては 『ネオンテトラ』☆☆☆ 『魔王の帰還』☆☆☆☆ 『ピクニック』☆☆ 『花うた』☆☆☆☆ 『愛を適量』☆☆☆ 『式日』☆☆☆ 以下、ネタバレを含みます 『魔王の帰還』 身長188㎝、ガタイがよく、豪快な姉の真央 実家に突然帰って来た真央は、魔王のような真央を気に入り、とんとん拍子に結婚をした勇について「あのうじうじしたちいさい男と暮らすんは飽いたんよ」と離婚をすると言うがその行動には謎が多い 勇が何故離婚を望んだのか、その理由と姉の逡巡、巨大な姉の存在に怯えつつも小さい頃から守られ、鍛えられてきた弟の励まし ラストは嬉しさや悲しさが交々あいまって泣けてしまう 『花うた』 辻村さんの紹介では触れられていないけれど この男女の往復書簡は 傷害致死の加害者である男性と、兄を殺され残された唯一の遺族である女性との間で行われたもの 最初は怒りに満ちていた女性の手紙だったがやり取りを繰り返すうちに少しずつ変化が見えてくる そのゆるやかな変化のさなかに、とある事件が起こる… 男性が収監されている刑務所は「特別な更生プログラム」を実施する新しい取り組みをしているところであり その「特別な更生プログラム」というのは囚人同士が自分の過去や犯した罪について話をして自己を深く掘り下げていくような対話型の活動だった 今、読み途中の『プリズン・サークル』というノンフィクションと同じような取り組みだなと思っていたら、まさに筆者はその『プリズン・サークル』の映画を見て影響を受け、この短編を書いたそうだ その本を並行して読んでいたからこそ、罪を犯した男の生い立ちがただの「設定」ではなく感じられたところもあったのかもしれない 今回の『スモールワールズ』を通してふり返ると 様々な登場人物の【怒り】が話の肝になっていると感じる 【怒り】の原動力は大きい それぞれの【怒り】のありようや落ちどころが今まで読んだことのないようなものが多く、多くの作品に【怖さ】を感じる でも【怖さ】【怒り】だけで終わらないものがあるのが魅力なのだと思う そういえば… 『ネオンテトラ』と『式日』は繋がっているのだろうか? 『式日』では一貫して誰の名前も出てこないがエピソードや風景が被るところがいくつかある でもそうだとすると、その後の彼の消息が悲しい 読後いくつかのレビューを見ていたところ、 私の気付いていなかった各話のつながりもあったとのこと 連作短編集…というほどには繋がっていないけれど それぞれの世界が同じ世界線にあるというのが面白い

    3
    投稿日: 2024.01.03
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    本来短編は苦手で、物語の途中で放り出された気がして次の物語にすぐに切り替えられないのだけれど、これほど1つ1つの物語にどっぷりはまって、それぞれが心にささる短編集は初めてでした。 初めて読む作家さんで期待せず読んだので、読後の面白かった感が半端なく年末にして今年初の星5! ぜひ長編も読んでみたいです。

    4
    投稿日: 2023.12.30
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    初めての作家さんでした。イヤー!読ませます。どれも素敵なお話ですが、特に「愛を適量」が良かったです♪人前でしたが涙が止まらなくて困りました。

    14
    投稿日: 2023.12.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ちいさな、だけど壮絶な 心を揺さぶられるような短編集 ◼︎ネオンテトラ ◼︎魔王の帰還 ◼︎ピクニック ◼︎花うた ◼︎愛を適量 特に「花うた」が好きになりました。 繊細で、丁寧で、ほんの少しの衝撃で 崩れてしまいそうな儚い世界ですが とても暖かく、癒されるような心地でした。 世間の目はともかく、彼女たちの間には 確かな幸せが満ちていたと思います。 「ピクニック」は最後が怖い

    3
    投稿日: 2023.12.26