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ある行旅死亡人の物語
ある行旅死亡人の物語
武田惇志、伊藤亜衣/毎日新聞出版
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総合評価

386件)
3.8
78
151
97
22
4
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    このレビューはネタバレを含みます。

    孤独死した身寄りのない死者を行旅死亡人というらしい。ある行旅死亡人の過去を紐解いていくノンフィクション。 3,400万の所持金と指の欠損、テレビも無く、人目を避けるように暮らし亡くなった高齢女性。 彼女はどんな人生を送ったのか? 最後は孤独であっても、必ず誰かと接点はあり、生きた証は存在する。 名前のルーツを辿る過程が面白かった。ひっそりと暮らしていた理由は不明のままだが、北朝鮮、グリコ森永事件などの社会問題との絡みも提示され、それぞれ読者の推理に委ねられる。 近頃は評判を落とした記者という職業。(個人の感想です)本作で少し名誉回復。ブロとしての仕事を垣間見た。

    24
    投稿日: 2025.05.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    尼崎市の木造ボロアパートで老女・田中千鶴子が孤独死し発見された。遺留品が極端に少なく身元不明。特に事件性は疑われず官報行旅死亡人として掲載される。謎は多く、3400万円を持参、住民票を抹消させていた、指全切断、身長133cm、アパートの契約者は田中竜二で消息不明、韓国ウォン紙幣が保管。若き新聞記者がこの女性の正体を追っていくノンフィクション・ドキュメンタリー!もうこれは、宮部みゆきの火車のよう。しかも追うにあたり、千鶴子の写真が明らかになる。結局は真相は分からなかったが、終始、緊張感が漂う内容だった。⑤ https://www.ppc.go.jp/all_faq_index/faq1-q1-21/ 個人情報保護法は、「個人情報」を生存する個人に関する情報に限っており、死者に関する情報については保護の対象とはなりません。

    52
    投稿日: 2025.05.10
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    とても読みやすくてスイスイ進むけれど、人の人生とは何かを考えさせられる本。身元が判明してもほとんどの謎は残り、そして一生真相は藪の中。でも人の心なんて、世の中ってそんなものばかりなんだよなぁ。 最後の一文、『あなたに一目、会ってみたかった』に思わず涙が出た。 個人的な関わりもある内容も少し出てきたので、世間って狭いなぁ、と不思議な縁を感じた。

    1
    投稿日: 2025.05.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    地道な取材、なかなか進まない調査、大変さが伝わる。1人の女性を追うのにこんなにも調査するのか。と驚愕した。謎は残るが、女性は存在した事実はよかった。

    1
    投稿日: 2025.05.07
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    事件モノ、オカルト系が好きな私はどんどん読み進められた ノンフィクションなので、全てがすっきり解決している訳ではないが、わからない部分には自分の想像がブワッと広がる

    10
    投稿日: 2025.05.06
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    他の方の感想にもある通り、 小説を読む習慣がある方には、物足りなさを感じると思います。 また取材力に対する陶酔感や自己満足を感じる表現が多く食傷気味でした。 正直増販するほどの内容に思えないです。

    2
    投稿日: 2025.05.06
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    初めてのノンフィクション。 正直、物足りなさを感じました。 3000万円を残して亡くなった身元不明人の正体を追うというあらすじに惹かれましたが結果として分からないことが多く消化不良に感じます。 これが逆にリアルさも感じましたが、小説を普段読んでいる方々にはどうしても物足りなさを感じてしまうかと思います。 もし続編があれば読みます

    1
    投稿日: 2025.04.30
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    はじまりはたった数行の死亡記事、警察も探偵もたどり着けなかった行旅死亡人の真実を共同通信社の2人が追うルポルタージュ。 段々真相に迫っていく臨場感と高揚感が堪らない。 作品もさることながら、著者がほぼ同い年で共同通信社の記者のレベルの高さと仕事観に感服した。

    4
    投稿日: 2025.04.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    古本市でずっと読みたかったのを見つけて購入。 やっぱりフィクションとは違って最後まで分からないのか〜というのはあるが、正直ここまで女性の素性に迫ることができるとは思わなかったので最後まで楽しんで読めた。 とはいえ、最後まで一時期一緒にいた(と考えられる)男性の素性が分からないのは闇を感じてしまう…

    3
    投稿日: 2025.04.29
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    所持金3000万円以上を残して身元不明で亡くなった女性の人生を追うノンフィクション作品 これが小説だとしたらめちゃくちゃつまらなかったです ただ、実際にあった1人の人生を追いかけた記事であるから、めちゃくちゃのめり込めました 行旅死亡人として毎年600〜700人程度官報に載るとのこと。身元不明などは数万人。 事件性はなくとも、自分が何者なのかを証明できることが国の情報に頼らざるを得ないこと 誰の人生であっても、側から見れば不可解なことはきっとたくさんあるであろうこと 本作で取り上げられていた方の人生は時代背景も合間って、謎が多くさらに謎が残った状態であった そこから、自分がもし行旅死亡人となった時、誰かが私の身元を見つけてくれるだろうか、自分とは何者なんだろうかと、少し考えさせられる一冊になりました

    8
    投稿日: 2025.04.28
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    普段あまり読まないドキュメンタリーですが 佐久間宣行さんがYouTubeの出版区というチャンネルで この本を紹介されていたのをきっかけに読んでみました おもしろかった 一気に読んでしまった 「人間の足跡、生きた痕跡は、必ずどこかに残る。そう、たとえ行旅死亡人でも、である。」 「もたもたしていると食べ切る前に溶けてなくなってしまう。」 昨今、よく知っていた有名人や まだ若い人の訃報を聞くことが多く 自分の年齢も相まって 考えさせられることが多かったので重めに響いた 毎日楽しく生きよう 人とつながり関われる自分でありたい そして何か私にできることはあるだろうか

    2
    投稿日: 2025.04.28
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    武田 惇志氏/伊藤亜衣氏『ある行旅死亡人の物語』読了 3,400万の現金を残して孤独死した身元不明の女性〜あなたはいったい誰ですか?〜 物凄く興味をそそられるコピー、素敵な装丁に惹かれ読み始めました。 結果:拙い文体、整理されない人物関係、スッキリしないラスト…。 期待しまくってただけに、私には合いませんでした。

    2
    投稿日: 2025.04.24
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    これはノンフィクション、でよろしいのでしょうか。 もとはネット記事だそうで、どうりですらすらと読めました。 官報でたまたま目にした記事から、孤独死したある老女(このことばの響きはどうも暗いイメージ、なので言い換える)年配の女性、の、人生を追う記者 少ない遺留品のひとつ、珍しい苗字からどんどんと開けていく女性の人生 たったひとつの手がかりから深みにはまっていく様子にこちらもついひきこまれる。 たくさんの人との出会いがある。 ネットの力はすごい、と改めて思う。 結果、思ったよりもすんなりと身元は判明する。 で。ですよ。 この本の本質というか、記者の言いたかったことは そこじゃないんだろうけど、 結局のところ、グリコ森永事件とか北朝鮮スパイ、とかの線は、そして、女性とおそらく濃い関係にあったと思われる男性はだれ。 ネット記事になった後、地元でも話題になったらしいのに、この女性の「こども」は名乗り出なかったのか、 もやぁ~っとしたまま終わってしまった 世の中には「行方不明者」がおそらくすごくたくさんいるのだと思う。 意図してなのか、そうでないのか、いずれにしても、 1億のひとのなかに紛れて浮きも沈みもしない私は 孤独に死んだら見つけてもらえるのだろうか

    2
    投稿日: 2025.04.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『ある行旅死亡人の物語』は、私にとってほぼ初めて読んだノンフィクション作品だった。読み進めるうちに、小説とは明らかに違う「リアル」がひしひしと伝わってきて、これは実際に起きたことなんだと強く実感させられた。文章の一つひとつが生々しく、虚構ではないからこそ、そこに込められた重みも段違いだった。 特に印象的だったのは、身元不明で亡くなった女性・千津子さんについて、行政に一切情報が残っておらず、なおかつ数千万円もの現金を遺していたという事実。リアルでありながらも、まるでフィクションのような不気味さがあり、読みながら「本当にこんなことがあるのか」と背筋がぞくっとした。そのリアルさと不気味さが絶妙なバランスで共存していて、読書体験としてとても引き込まれた。 そして何よりも、ゼロから情報を掘り起こし、一つずつ丹念に事実を積み重ねていった著者たちの取材力には圧倒された。その粘り強さと、たった一人の“名もなき死者”に向き合う真摯な姿勢があったからこそ、私たちは彼女の存在を、そして人生を知ることができたのだと思う。

    1
    投稿日: 2025.04.23
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    現金3400万円を持ちながらも、慎ましい生活をしていて孤独死した女性の人生をたどるノンフィクション。 小説ならば、最後はスッキリ解決するのだろうけど現実は謎は謎のまま。もやもやは残るけれど、ノンフィクションっていうジャンルも面白い!と思ったり。

    1
    投稿日: 2025.04.20
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    身元が判明しない死者、行旅死亡人。 現金3400万を自宅に置いたまま死亡した女性の身柄を探す新聞記者のノンフィクションだが、身柄や家族を探し出す描写がミステリぽくてちょっとワクワクした。

    0
    投稿日: 2025.04.17
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    ネットで知り読了 最後まで竜次さんが誰なのか全くわからないとは、 田中千津子さんは読めば読むほど不思議な人物のようでこんな人生もあるものかと興味深い ある意味色んなことがしっかりしてなかった昭和だからできる生活だったんでしょうが「不思議」という言葉につきるノンフィクション

    13
    投稿日: 2025.04.16
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    身元が分からず、引き取り不明となる死者のことを行旅死亡人というらしい。 ある行旅死亡人の名前や半生を追うノンフィクション。ずっと探偵のあとをくっついて歩いているような感覚で読んだけど、結局最後までわからない謎も多かった。

    8
    投稿日: 2025.04.16
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    読んでいてゾクゾクし、読む手が止まらない本は久々だった。生きていれば、何かしらの生きた痕跡があるはずだが、それがない独りの人の人生には何が隠れているのか。人はいつか死ぬが、死んでしまって生きた痕跡がない人は、本当の意味で死んでしまうのか。死とは何なのか。

    3
    投稿日: 2025.04.13
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    帯にある通り一気読みした。 フィクションと違い、解決するのかしないのかという観点からも楽しめた。 そして自分の死後について考える機会にもなった。 周りで読書を始めたい人がいれば是非最初の一冊にこちらをおすすめしたい。

    9
    投稿日: 2025.04.13
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    行旅死亡人〈こうりょしぼうにん〉 病気や行き倒れ、自殺等で亡くなり、名前や住所など身元が判明せず、引き取り人不明の死者を表す法律用語。 ある記者がふとクリックした行旅死亡人データベースで目に留まった尼崎市で発見された一人の女性。彼女の所持金は34,821,350円。 古いアパートの玄関先で絶命した状態で発見された。住所・氏名不詳、年齢75歳くらい、女性、身長約133cm、中肉、右手指すべて欠損、現金約3400万円所持。 ここから記者二人の女性の身元を探す旅が始まる。 この女性がアパートの部屋に住み始めたのが40年前。当時の契約者は男性名。夫と思われたが、大家も代替わりしており当時のことはよく知らない。契約書に書かれてあった勤め先にも男性の名前はなかった。女性の身元を示すものが、室内にほとんどない。40年暮らしていたのに、誰も彼女の姿を覚えていない。生活していたという気配がまるでなかった。この辺からミステリーの様相を呈してきてゾクゾク。 女性の部屋にあった「沖宗」の印鑑。これを唯一の手掛かりにして、捜査は広島へ。 沖宗姓はかなり珍しく、全国でも数人しかいない。女性の旧姓が沖宗だと推測し、偶然ヒットした沖宗の家系図を作っている人への問合せから沖宗をたどる過程が詳しく書かれている。 ーーーここからネタバレーーー で、結論から言うと、錦江荘で見つかった女性の遺体は「沖宗千津子」さんだと判明した。DNA鑑定がそれを裏付けた。 が、千津子さんが生きた尼崎での40年間、必要最低限の繋がりしか持たず、姓を変え、制度から切り離され、ひっそりと社会から自分の存在を消した理由はついに明らかにされなかった。 彼女の遺品の星形のマークが入ったロケットペンダント。 そこに入っていた小さな紙に書かれた「141391 13487」という数字。 ここから何か(北朝鮮とか?)ミステリアスな展開があれば面白かったが、そこは秘められたまま終わった。 事実は実はもっと深いものなのかもしれない、と思う。 そもそも玄関で絶命していた女性は本当に沖宗千津子さんだったのか。(顔を見て確認した人がいないのだが、親族のDNA鑑定で結果が出たから千鶴子さんなのだろうが) あと、遺体発見時にあった貴金属類の行方がわからなくなっていること、身長133cmとあるが実際の千鶴子さんはもっと背が高かったという証言など。(身長は寝ているご遺体をメジャーで測るのだと思うが、20cm以上違うことなんてあるだろうか) いくつか腑に落ちない点はある。 わかることは、沖宗千鶴子さんは確かに存在していた。 それだけが事実である。

    9
    投稿日: 2025.04.13
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    図書館本。年始に「日本怪奇ルポルタージュ」というテレビ番組で行旅死亡人について知ってから、予約した本がやっと手元に。 少ない情報を辿り、足を動かし、女性の身元を判明していく展開にのめり込む。 とはいえ、1番気になる部分の真相が藪の中なのにもやもや。ノンフィクションってこうよねーしょうがないよねー。現実世界では、全ての伏線が回収されるわけではないのだ。

    5
    投稿日: 2025.04.11
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    記者という職業は、いや職業に伴うノウハウの持ち合わせにもよるのだろうけれど、結局はその人が持ち合わせている行動力だったり執念だったり、人間性だったり運というもので何かが形になることもならないこともあるのだろう。 この本を読む限りこの記者たちは、運が良いなあという書き方に思えるが、実は書かなかった、大変な時間があるのだろう。 この自分もこの先何がどうなって行旅死亡人とされることだってあるのかもしれない。そしてこの本にある人は必ず残すとされる痕跡をどこまで残せるのだろう…

    3
    投稿日: 2025.04.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    女性が孤独死した事件を題材に、記者が調査をかけていくお話。 出てくる舞台も身近な所で、尚且つ現実にありながらフィクションのような事件性があるので、より没入できた。 また、記者の実際の調査の仕方も業務深く書かれており、事件の主軸の部分と記者としての労働の部分の2方面から楽しめた。

    1
    投稿日: 2025.04.09
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    話題になっていたので、遅ればせながら読んでみた。ただのミステリーではなかった、私もいつか必ず死ぬこと、死んでしまったらその人の歴史の輪郭だけが残るのだと思い知らされた。 止まることなくあっという間に一気読みしてました。

    2
    投稿日: 2025.04.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    孤独死した人の人生を辿っていく 部屋に残された遺品を手がかりに亡くなった方に迫る なぜ大金が残っていたのか なぜ周りとの交流を避けるように暮らしていたのか なぜなぜなぜを解明しながら謎を解き明かそうとするも最後まで納得いく答えが見つけられなかったのは残念 ただ、向かった先で人との触れ合いを通して自分にはない人生をそこに見いだす 自分が死ぬときのことを考える 私の死を知らずに過ぎる友だちも多かろう 私の死を遠くの友だちに伝えてくれる人はいるのだろうか

    1
    投稿日: 2025.04.04
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    行旅死亡人:身元不明の死者。 一気読み必至! ノンフィクションだがミステリ作品のよう。続きが気になりページを繰る手が止められない。 記者という仕事、調査により徐々に明らかとなる事実、それでも分かり得ぬこと。 彼女はどのように生き、なぜこのような生き方を選び、死の瞬間に何を思ったのか。 著者のお二方の綿密な調査に敬意を表するとともに、千津子さんのご冥福をお祈りします。

    10
    投稿日: 2025.04.04
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    不思議なノンフィクション。 行旅死亡人という、行き倒れて身元がわからない人の謎にふたりの記者が喰らいついていく。 ひょっとしてこの行旅死亡人の身元はあの大事件に繋がる⁈ という瞬間が何回か訪れるが、割とすんなりただの市井のひとり、ということで落ち着いていく。 その過程、つまり記者さんたちのの独白が読みどころなのだ。記者って刑事さんみたいだとも思う。さくさく楽しく読んだ。

    0
    投稿日: 2025.04.01
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    行旅死亡人って聞き慣れない言葉を初めて知った。年間600~700人もいるなんて驚いた。 たった一人の行旅死亡人を追いかけて、ここまで物語があるなんて、と思ったけど誰でもみんなそれぞれの物語を持って生きてるんだなと思った。 亡くなった人のその時しかその人のことを見てなかったけど、それまで歩んできた人生があるんだよな、と当たり前のことを気付かされた

    1
    投稿日: 2025.03.29
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    フィクションと思うぐらいいろいろ起こるノンフィクション! 探偵や警察が調べきれなかったところを全然違う切り口から調べていくのがすごかった!楽しめました〜

    0
    投稿日: 2025.03.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    消えた戸籍、家賃3万1500円のアパートに残されていた現金約3400万円、右手の指のすべてが欠損、133センチの身長、あと付けの2本のドアチェーン、消えた夫(?)、労災を断って闇歯科にかかる、北朝鮮のスパイやグリコ森永事件との関連など、謎が謎を呼ぶ。著者の記者が、ふと気に留めた「行旅死亡人の所持金ランキング」から物語は始まる。発端から警察でも弁護士の雇った探偵でもたどり着かない…まさに「事実は小説よりも奇なり」という展開。写真の笑顔にもゾッとさせられる。ただ、遅刻の件や上司との絡み経費のこと聞き込みの大変さなど著者の記者のお仕事ノンフィクションの一面もあり、緊張と緩和の中、取材に同行して一緒に謎解きの旅をしているかのような愉しさもあった。決して他人事とは言えないこの内容に自らを顧みた。

    33
    投稿日: 2025.03.26
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    記者が書く記事なのに、筆者たちの個人の出来事が多くて、「いや、知りたいのはそこじゃない」という箇所がたくさんありすぎ。今どきのネット文章はそういうものなのかなあ? 謎は謎のまま終わるので、人の人生なんて他の人には分からない、という当たり前のことが身に沁みる。無理やり陰謀論に持っていかないのは、記者としての矜持なんだと思った。

    1
    投稿日: 2025.03.21
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    こういったルポルタージュというものを初めて読んだ。1人の人生をエンタメとして消化しているということなのでは...と嫌悪感を抱きつつも、やはり提示される謎に興味を抱いて読んでしまった。最後までたくさんの謎が残るところが現実で、真実は本人しか知らないし他人があれこれ推測するものでもないと思うけれど、どんな気持ちで生きて、最期の時を迎えたのだろうかと思い馳せてしまった。

    5
    投稿日: 2025.03.19
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    このようなジャンルの本を初めて読みました。 取材から徐々に明らかになる情報が気になり、ページが進みました。

    0
    投稿日: 2025.03.16
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    行旅死亡人の高齢女性の事を、記者の方が調べて書いたノンフィクション。 千津子さんの人生が、少し見えた気がして複雑な気分になりました。 読み終わって、自分の最期はどうだろうかと考えさせられました。

    31
    投稿日: 2025.03.15
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    興味津々で読み進んでいきました。これからどうなるのかな?とか思いながら。けど、後半があまりにあっさりと進んで行き物足りなさをかんじました。

    0
    投稿日: 2025.03.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    共同通信社の若手の記者2人によるノンフィクション。 現金3460万円を持ったまま亡くなった身元不明人(=行旅死亡人)の身元を明らかにすべく奮闘する記者らとその過程を綴った作品。 ・・・ 確かにドラマティック、まさに劇的なシーンで始まる本作。 長年アパートでくらし、ここで孤独死していたのを発見された女性。 推定75歳で、現金3460万円を遺留品として残したこの女性。しかし、住民登録もなく、身辺に身元を明かすものが一切ない。しかも右手の指がすべて切断。さらに、当初の契約は彼女の夫とみられる男性の名前であった。そしてその男性を見たという人もいない。 一体彼女はどのような人間で、なぜこのようにひっそりと住まねばならなかったのか。男性はどこに行ったのか。遺留品にある写真は何の為のものか? このように始まる本作は、当初こそ北朝鮮からのスパイを疑うかのような記述もありますが、記者らの聞き込みや頑張りにより次第にこの女性が誰であるかが分かってきます。 ・・・ で、本作ですが、ネタばらしをしてしまうと、女性が誰であるかはわかりました。しかし、なぜ住民登録もせず、労災申請もせず、現金とともにひっそりと暮らしていたのか、その謎は分からずじまいでした。 ただ、この点こそが私が知りたかった「なぜ」であり、読者にも相応のもやもやが残ったのではと想定します。 他方で、ノンフィクションであるからには内容は事実を書くべきであり、想像・創造を書くわけにはいきません。ましてや生身の人間やその親族・親類縁者が実名で出てきてしまうことを考えれば、描写は事実だけに留まるのは当然のこと。 だからこそ、ノンフィクションのやるせなさを感じた次第です。 ・・・ ということで、新聞記者によるノンフィクション作品でした。 お亡くなりになった女性に想いを馳せつつ、丁寧に取材されている点は好感が持てました。ただ、このやや奇怪ともいえる状況の合理的説明がされない(できない)点は、逆に読者に消化不良を起こさせるような印象もある、と感じました。 事実は小説より奇なり、を地で行く作品であると思います。

    0
    投稿日: 2025.03.13
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    想定外の結末が待っている。 と期待して読んでも、望んでいた結末は訪れないかもしれない。でもそれでも読む価値はある。 自分が死んだら何も無くなってしまう。 家族や友人など大切な人の記憶の中では生き続けているが、何か形にならないと。と思っていた。 でも、人が生きるということは、必ずそこに「何か」が残っていく。 行旅死亡人であっても、必ずそこに繋がりがあり、遠く離れた場所で想っている人がいる。 自分が生きているだけで何かは残り続ける。

    0
    投稿日: 2025.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    行旅死亡人(こうりょしぼうにん)とは、病気や行き倒れ自殺等で亡くなり、名前や住所など身元が判明せず、引き取り人不明の死者を表す法律用語。 多額の現金を残して、40年暮らした古いアパートで孤独死した身元不明の女性は一体誰なのか…と言う所からスタートするノンフィクション作品である。 名前も過去も全てを断ち切る様に暮らしてきた女性の数少ない遺品から、彼女の身元をつきとめた共同通信の記者さんお二人は正直にすごいと思う。 その結果、彼女は家族と一緒の墓所に葬られた。 けれど、本を読みながら生前のチズコさんは本当にそれを望んでいたのだろうか?とも考えたりもした。

    0
    投稿日: 2025.03.09
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    確かにひとりの人間が懸命に生きた事実に、ただただ思いを馳せる。 孤独でも、誰かは自分のことを覚えてくれている人がいる。 もし自分が亡くなった女性の立場になった時、いったい誰が自分のことを覚えていてくれるだろうかと考えずにはいられなかった。

    0
    投稿日: 2025.03.07
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    1、2日で読み終えました。内容を全く知らずに読んだので、驚きの連続でした ノンフィクションは、刺激が強いですね。ご本人の一番輝いていた頃の写真が、なんとも心が揺さぶられます 犬のぬいぐるみを大事に40年以上持っていて、我が子同然に気持ちがあったのだろうなと。右の指を全て無くしてしまった気持ちはいかがだったのだろうか。 周りと交わらない人って、結構いると思うんです。 人の心の中は、他人が探れるものではないのかもしれないと感じた一冊でした。

    1
    投稿日: 2025.03.06
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    現金3400万円を残し孤独死した身元不明の女性、 あなたは一体誰ですか? ⁡ ⁡ 初めて知ったけど身元が分からなかったり、引取り手のない遺体の事を行旅死亡人と言うらしい。 日本で1年間に見つかる行旅死亡人の数は600人にもなるのだそう。 これはその中の1人、2020年に兵庫県で亡くなった高齢女性の謎を追ったルポルタージュ作品だった。 ⁡ 戸籍がなかったり、色々謎が多くて、まるでミステリー小説を読んでる様だった。 ただこれは実話なだけに、解明されるところもあれば謎のままな部分もあった。 ⁡ あらためて思ったけど、ノンフィクションはちょっと苦手だなぁ〜 なんかちょっと怖くなる。 ⁡ こうやって人知れず亡くなってしまった人にも、1人1人生きてきた軌跡がある。 この女性がどう思ってたかは分からないけど、やっぱり孤独死は寂しい。 自分を知る人のいる故郷に帰れて良かったんじゃないかなと思う。 いつか自分も死ぬんだけど、その時に誰か1人でも思いを馳せてくれる人がいてほしいな。。 ⁡ ⁡ ⁡

    74
    投稿日: 2025.03.03
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    ノンフィクションは闘病記以外あまり読んだことがなかったのでただただ感心した。 作り話じゃないからすべての謎は解けないけど、実際の写真とか家系図?とか人には物語があるなぁと思った。

    0
    投稿日: 2025.02.24
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    遺留品の判子ひとつから行旅死亡人の身元をつきとめるあたりは、さすがプロの記者。 わからなかったことも多々残るけど、すごいルポルタージュでした。

    0
    投稿日: 2025.02.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    フィクションでは無いので自分の生活と地続きの世界で起こった出来事だと感じられてスリルがあった。 ただやっぱりミステリ小説の様に全ての謎が解けて終了、とはいかない部分がもどかしい。 田中竜次とは誰なのか? 貴金属類はどこに消えたのか? なぜ労災を受けなかったのか? なぜ年金も健康保険も加入してなかったのか? なぜ年齢を偽っていたのか? とにかく謎ばかり。気になる!

    0
    投稿日: 2025.02.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    事実は小説よりも奇なりという言葉がぴったりな本。ノンフィクションを読むのは久しぶり。結局分かったのは身元だけ。結局夫はいたの?残ってた大金は?なぜ身を隠して生きてた?なぜ年齢を偽った?北朝鮮との関係は?謎が多く残りすぎているけど、本人の望み通り隠しきれているのだから、千津子さんお見事とも言える。 千津子さんが亡くなった部屋の写真が出てきたとき、私はなんとなく不気味だと思ったけど、同じ本を読んだ交際相手は生活感があって好きなシーンだと言っていた。そんな受け取り方あるんだ。 内容には影響しないが、所々、武田が書いているのか伊藤が書いているのか分からず混乱する部分があった。

    1
    投稿日: 2025.02.04
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    “事実は小説よりも奇なり” ネタ探しをしていた記者が見つけた行旅死亡人の官報がきっかけ 「身元・氏名不明 年齢75歳くらい 身長133cm 右手指すべて欠損 現金34百万円所持」 この謎だらけの官報から身元探しがはじまる 住民票も年金手帳もなく、生活圏内に一切関わりのなかった女性の死 もしかして北朝鮮の連絡員? よど号ハイジャックの関係者? 三億円事件に関わった? この女性が2020年に遺体で発見されるまで40年もの間、尼崎に住んでいた事実が衝撃 「行旅死亡人」ということばをはじめて知った 名前や住所など身元が判明せず、引き取り人不明の死者 浮かび上がった名前も実名かわからない なぜ現金34百万円も持ちながら、身元を隠し消えるように生きてきたのか? ある手がかりから本人特定までたどり着いた記者の執念はものすごい 「一人の死者の人生を丁寧に追うって、本当に大切な仕事だと思いますよ」 デスクが記者に言ったことばがしみる 著名人やなにかを遺した人ならその人の痕跡は残るけど、大半の人は死亡した事実しか残らない 行旅死亡人ならなおのこと 行旅死亡人は毎年600〜700人が官報に記載されるそう

    3
    投稿日: 2025.02.02
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    「行旅不明人データベース」は私も時折眺めておりました。 こちらの本はweb記事と本屋さんでタイトル(表紙)を見てインスピレーションを受けて図書館で予約。 このほど読了しました。 不思議な女性の生い立ちを追うレポート。 片手のない身内のいない女性。残された珍しい名字から出身地が分かり、ご親戚やお友達がたどれたけれど。 何故、彼女がここへたどり着き亡くなったのかは分からず。 物語になりそうでなり損ねた不思議な読後感。

    0
    投稿日: 2025.02.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    謎は残っているが、その余白もよし。 新聞記者のイメージが少し良くなったのではないか 後書きにも書かれているが、表紙イラストも良い

    0
    投稿日: 2025.01.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今だに人気なのか予約者が多いので即読む。現在でも何十年も身分を隠して暮らしていた人がいるとは思わなかった。しかも探偵を雇ってもたどり着けなかったぐらい何もない。 2人の記者がわずかな手がかりを頼りに家族を捜しあてるが何故身元が分かるものがなかったのか、全くわからなかった。 部屋に残っていたのがぬいぐるみとベビーベッドにぬいぐるみの服。大切に扱っていたとみられ損傷もしていない。グリコ森永事件に関与していたのか、北朝鮮繋がりなのか。 未解決だけど何を考えて1日を過ごしていたのだろう。死ぬまで何か任務についていたのだろうか。

    0
    投稿日: 2025.01.19
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    行旅死亡人 初めて聞いたし、読めなかった。 フィクションではない、現実の小説を初めて読んだけど、物語ではないからやっぱり綺麗には終わらないね。 でもそれが現実。 私は結婚する気も子供を産む気もないから、最期はどうなるんだろうとよく考える。看取ってくれる人が居るのかなって。今入院中だからより思う。 この話を読んで、隠し通そうとしても誰かの頭の片隅には覚えてくれてる人がいるかもと思えたら最期が1人でもちょっとは寂しさを減らせるかなとも思えた。

    12
    投稿日: 2025.01.16
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    新聞記者である著者が、官報の行旅死亡人の欄に、気になる記事を見つけたことから本書は始まる。 行旅死亡人とは、身元不明の死亡人のことであり、身元特定のために情報提供を求めて官報に掲載される。 その記事には、70代女性、片手の指が全て欠損、3000万もの大金を現金で保管していたことが掲載されていた。 管轄の警察、相続財産管理人である弁護士に取材をし、亡くなった女性の周辺を地道に取材すること数か月、著者はついに女性の身元を特定する。 身元が特定されたことで、警察や弁護士の仕事は完結するが、著者の仕事は終わらない。 なぜこの女性は、3000万もの大金を現金で保管しながら、質素な生活をしていたのか、住んでいた賃貸物件の借主である男性はどこの誰なのか、何よりもなぜ女性は身元を特定するものを何一つ所持しておらず、身元を隠すように暮らしていたのか、これらの謎を解き明かして初めて著者の仕事は完結する。 しかし、結局明確な答えは分からないまま本書は終わる。おそらく、同棲関係にあった男性が北朝鮮のスパイだったのではないか、という憶測は提示されたが、あくまでも憶測であって真相は分からない。 小説のようなストーリー展開で引き込まれるように読んだが、最終的に未解決のまま終わったため、不完全燃焼で星ふたつ。

    1
    投稿日: 2025.01.07
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    行旅死亡人、初めて聞きました。 この身元不明人だった方は結果的に大金を持っていたから記者の目にとまり身元が分かったけど、そうじゃないと身元もわからず人生がなかったことみたいに喪失してしまったのかな。 核家族化がすすみ、さらに隣人の顔も知らない事が多い現代、そして未来はもっと行旅死亡人が増えていくのかも知れません。

    7
    投稿日: 2025.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ネットのニュースで見て気になっていたことを思い出し読んでみた。 とても興味深いし、いろいろと考えさせられる。 身元ってどうやってわかるんだろう。 亡くなったときに身の回りにマイナンバーカードでもあれば大丈夫なんだろうか? 突発的な何かがなく平均寿命まで生きるとすると、私はその頃身内が誰もいないから、すごく考えてしまった。 自分が死んだとき、私のことを覚えている人はいるかなとか。 作中の千津子さんは、(私も含め)皆ドラマチックな人生を想像するけど、たぶん北朝鮮もグリコ森永事件も関係なくて、ただその時その時に一生懸命考えて生きた結果傍から見たら謎だらけみたいになってしまったんじゃないかなと思う。 人の一生を勝手に探ってしまったからか、どうかその人生が千津子さんにとって幸せなものだったらいいなと願わずにはいられない。 孤独死=不幸とは限らないし、思いたくもないからね。

    1
    投稿日: 2025.01.04
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    行旅死亡人という言葉をはじめて知った。年間600〜700ほど官報に掲載中されているという。行旅ということばから、行き倒れで道で倒れてしまった人と思ったけれど、本の中のように自分の部屋の中で死んでも身元がわからないと行旅死亡人ということになるらしい。たしかにその部屋の人とは断定できないのだから、仕方ないのかもしれない。だれにも気に止められずに、だれかも分からずにこの世を去っていく寂しさを思った。一人の人におもいをはせる時間の大切さを想い、生きてきた重みも感じた。

    1
    投稿日: 2025.01.03
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    記者の方の文章なので読みやすかった。「死者の人生を丁寧に追うのは大切」という言葉が印象的だった。晩年は人との交流が少なかったようだが、かつては家族が居て友達がいて同僚がいて、、、その人は確かに存在してこの世に生きていた。その人に一度会ってみたかった、という記者の気持ちが伝わってくる。

    12
    投稿日: 2024.12.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「事実は小説よりも奇なり」を地で行く物語り。 新しい事実がどんどん見つかり、新しい謎もどんどん出てくる。ミステリ好きは楽しく読めるはず。 テンポよく進むから期待もどんどん高まってしまって、最後は少し物足りなく感じてしまう。千津子さんの人生というパズルを埋めるピースが次々見つかるけど、全てを埋めることはできない。そこはどうしてもモヤモヤしてしまうけど、人生とはそんなものなのかもしれない。 「一人の死者の人生を丁寧に追うって、本当に大切な仕事だと思いますよ。」人ひとりの人生はドラマそのもの。千津子さんの人生をもっと知りたかったな。 あとがきに「この取材では本当に“人”に恵まれた」とある。人々が取材に協力したくなるのは、著者二人の人柄や姿勢が大きかったのではないかと思う。二人の人となり、内面、仕事観、お互いの印象など知りたい。そういったところがもっと盛り込まれていたら、臨場感が高まり読者も一緒に取材しているような気持ちになるのではないかと思う。

    0
    投稿日: 2024.12.27
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    孤独死した身元不明の女性のルーツを調べる話。実話。 事実は小説よりも奇なり、とはいうものの、現実では小説みたいに鮮やかに事件が解決されることはないんだなと思った。

    1
    投稿日: 2024.12.21
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    行旅死亡人・・・はじめて知る言葉でした。 官報に載っているんですね。 共同通信大阪支社の記者二人(1990年生まれのペア)が、尼崎市のアパートで高額の現金を残して死亡した高齢女性は何者なのかを追う。ミステリー風味のノンフィクション。 この本はノンフィクションなので、登場するのは、当然実在の人物。 (仮名)とない限りは本名での登場でしょう。 (仮名)はほぼおらず、皆が取材に熱心に協力してくれたことがうかがえます。 女性の身元はわかったものの、わかったことのほとんどは彼女が地元(広島)で過ごしていた時期のこと。 女性が労災給付金を打ち切ったのはなぜなのか?彼女が年齢を11くらい若く言っていたのはなぜなのか?40年くらい暮らしていた尼崎での話がほとんど判明しないのはなぜなのか?賃借人として契約した田中竜次は誰なのか?という謎は残った。 これは、各人の心の中にいる名探偵の血がさわぐんじゃないでしょうか。私の想像も止まらない。私は現実的な人間なので、賃借人が男の名前であったことは、なにか事情があって入籍はできないものの、男が女性のために家を借りたという程度のことだろうと思っている。世の中には、何かの理由で銀行嫌い(信用しない)という人も結構いるので、現金で持っていたこともまぁおかしなことではない。 労災を打ち切ったことと、住民票が消除されるような状況だったのが一番の謎だ。住民票の消除は、その人がそこに住んでいないと役所が判断したときに職権で行うことなので、役所が千津子さんを訪問したりしたときにいないとか、他の人の住民票が同じ住所地に来てしまった・・・などの理由なのだろうか。あるいは、本来は戸籍名である「沖宗」で登録されていたはずだから、「田中」なら別人であり、消除するとなってしまったのだろうか。昔は役所仕事も「手書き」で100%人力でやっていたから、どこかの段階でエラーが生じてしまったゆえのアンラッキーだったのだろうか? 高齢者の独居、孤独死では、いわゆるセルフネグレクトになり、風呂入らない掃除しないゴミ屋敷…というパターンが相応な数あるため、ご本人がセルフネグレクトとなり役所に応対しなかった…などのことも考えるには考えたけど、この千鶴子さんについてはゴミ屋敷という事情はどこにも出てこない(むしろすっきりと暮らしていた?)、歯医者にも通院していたとか、セルフネグレクトの気はなさそうである。 やはり、何かの事情で身を隠すような理由があったのか? いやー、わかんないですね。 仕事で孤独死した方やその周囲の人に関わることがあるけど、孤独死した人が、遺骨が地元に戻れて家族のお墓に入れてもらえるって、実はすごく珍しいと言うか、幸運なことだと思う。 きっと、千津子さんも広島に戻りたかったよね。戻れてよかった。この記者二人の熱意とめぐり合わせ。千津子さんが巡り合わせてくれたのかもしれませんね。

    1
    投稿日: 2024.12.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    3時間くらいで読めた。ページを捲る手が止まらない。ノンフィクションなのにミステリ小説のよう。 行旅死亡人である「田中千津子」さんが何者だったのか。 身元が判明しただけでもすごいと思う。しかも家系図から。執念としか言いようがない。 しかし彼女がこれまでどんな生き方をしてきたのかは分からないまま。特に30歳以後の大阪時代。大金、星のペンダント、暗号のような数字、一緒にいた男性、、仄暗い背景が思い浮かびつつも何一つ真実が見えない。 保険証を使えない時点で日なたを歩けない何らかの事情があっだのだろう。透明人間に徹して生きてきたような印象がある。 小説ならこの辺りも描いてスッキリするのだろうが、これは現実に最近まで生きていた一人の女性の人生。謎は謎のままだ。 最後、無縁仏にならずに故郷の広島に帰ってきた千津子さん。良かったなあと思うが、彼女がそれを望んでいたのかは、誰にも分からない。

    2
    投稿日: 2024.12.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    さすが新聞記者さんの書いたものは読みやすかった!でも小説みたいな結末を期待してしまっていたので残念。

    0
    投稿日: 2024.12.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    身元不明で亡くなった行旅死亡人の女性、現金3,400万円を所持、右手指全てが欠損、、など、ノンフィクションにしてはフィクションみたいなキーワードに興味を持ち手に取った。 記者二人が数行の死亡記事をきっかけに、ある行旅死亡人の正体を調査し、彼女の人生の物語を紐解いていく。 警察や弁護士、探偵がいくら調査してもわからなかった行旅死亡人の身元を、家系図をつくることで辿り判明させたのは、とても凄いことだと思う。ただ、身元が判明してからスタート地点に立った、彼女の人生の物語の解明については、ほとんどが謎のままで明らかにならなかったのが、どうしても少し残念で、消化不良でモヤモヤが残るなあと思ってしまった。 でも、それこそがノンフィクションの醍醐味なのだろうとも思う。 本当にあらゆる手段を行使して、全ての事実を突き止めてしまっていたら、この物語は結果として記事にすら出来なくなっていたかもしれないし、行旅死亡人である千津子さんがどうしても隠したかった過去をさらけ出すことは、千津子さんの尊厳を踏みにじることのような気もする。 「人間の足跡、生きた痕跡は、必ずどこかに残る」ものだが、彼女が本当に隠したかった過去は誰も解明できなかった謎として葬り去られるのである。

    4
    投稿日: 2024.12.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    行旅死亡人とは、旅行などで行き倒れになり身元不明で死亡した人を指す法律用語。 こういう言葉があるということを、この本で初めて知った。大阪で亡くなった高齢の女性は、3000万円の大金を持ちながら、近所付き合いもなくアパートの契約も不自然で全く誰なのかわからない。新聞記者の著者は、この件に興味を持って調査を始める。紆余曲折の末、結局広島に親戚が見つかり、身元が判明する。但し彼女がその後どのような人生を送ったのか、何故大金を持っていたのかは未だに謎。この本はノンフィクションだが、謎解きミステリーを読んでいるようで面白かった。 今後、独身者が増える社会になると、このような事例が多くなると思う。現金で所有していれば資産も判るが、ネット取引で大金を預けたまま亡くなる人もいるだろう。親戚知人がいない独身者は、自分の生きた足跡をどこかに残しておくことが必要になると思う。

    0
    投稿日: 2024.12.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    結論から言えば、「身元が判明した」だけで、謎は何も解けていないわけだけど。 すごく面白く読んだ。面白いと言っては不謹慎なのかもしれないけど、作られた話とは違うリアルな生々しさにぐいぐい引き込まれてしまった。 大阪に出てきてから何があったんだろう。子どもは本当にいたのかな。ひとりぼっちのアパートで、金庫に大金入れてどんなことを考えていたんだろう。ペンダントの中の数字の暗号の意味は? 謎の答え合わせがもう出来ないことがせつない。 文面では多分本業の合間に淡々と謎を追っていくように感じられる記者お二人。行政も探偵も追いきれなかったのに「身元が判明した」のは、すごい。 まさに執念のルポルタージュ。

    0
    投稿日: 2024.11.30
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    人様の人生を「面白い」と表現していいのかは置いとくとして、本当に不思議な話。 人の人生ってのは色々あるんだなぁと。 道ですれ違った人だったり、たまたま横にいる人にも他人が覗いたらきっとびっくりする様なストーリーがあるわけで(もちろん自分も)とても魅力的な方、作品でした。

    1
    投稿日: 2024.11.26
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    文章が好き ◯ 作品全体の雰囲気が好き ◯ 内容結末に納得がいった ◯ また読みたい その他◯ 事件を知ったのは、ネット記事。 遺体に指がないとか、身元に関わるものが残されていなかったから、なのに多額の現金は残っていた、など不可解な点から謎の多い事件(?)として気になる内容だった。 わかっていることは少ないけれど、その数少ない事実がもたらすインパクトが大きすぎて、いろいろな想像が膨らんでしまう。 その想像を維持した状態で本書を読む。 すると記者たちの地道な取材で明らかになった、意外な真実。 膨らみすぎた想像の塊はぽしゃりと潰れてしまいましたが、事件に関わる事実は意外にも謎を孕んだものではなかったと判明して、ほっとしました。 きちんとした裏付けのない記事に振り回される昨今、本書のような骨太の作品に出会えたことで、情報の受け手側の気構えも重要と改めて身が引き締まる思い。

    0
    投稿日: 2024.11.23
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    2020年4月。 兵庫県尼崎市のとあるアパートで孤独死した身元不明の女性。 部屋の金庫には現金3400万円、星形マークのペンダント、数十枚の写真、珍しい姓を刻んだ印鑑が残されていた。 本の紹介からまるでミステリー小説のように謎が散りばめられているのに、これはノンフィクション。 現実に起こったこと。 自らの意思で自らを消し去った謎の「行旅死亡人」の女性の正体と人生を、共同通信大阪社会部の記者2人が丹念な取材から辿っていくのを読んでいくうちに、ページを捲る手が止まらずに一気に読んでしまった。 人が本当に死ぬという事は、忘れられてしまう事なのかもしれない。 だからこそたくさんの人がこの「行旅死亡人」の人生を消し去りたくない、そんな思いから手を差し伸べてくれたのかもしれない。 偶然ではなく、消えてしまいそうなひとりの人の人生を消してしまわないように、出会った人たちは手を差し伸べずにはいられなかったのかもしれない。 最後まで読み切った時、関わった人たちの強い思いと優しさに、心が鷲掴みにされた。

    1
    投稿日: 2024.11.22
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    共同通信社記者によるノンフィクション。 遊軍記者がふと見た「行旅死亡人データベース」で見かけたとある女性の孤独死。 現金3400万、星形マークのペンダント、珍しい名前の印鑑。 氏名は分かっているが身元を証明できるものがない。住民登録もない。なので現金も相続できない。 遊軍記者が真実に迫る。

    0
    投稿日: 2024.11.18
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    3400万もの現金を残して孤独死した女性。残されたものからは何者なのか一切わからない。行旅死亡人となった老女は一体何者なのか。ミステリー小説さながらの展開に一気に読めてしまう。小説のようにスッキリした結末とはならないがそこがまたリアル。

    0
    投稿日: 2024.11.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    Youtubeの「積読チャンネル」で知った本。 世の中にはこんなに奇妙な話があるのか、と、思わされた。 読み終えた後も、疑問が頭から離れない。 亡くなった方は本当に千津子さんなのか? 大金はどこから?あったはずの貴金属はどこへ? 竜次さんや息子さんはどこへ?本当に息子さんはいたのか? 特に、ぬいぐるみのたんくんについて書かれていた箇所は、非常に切ない気持ちになった。 単にぬいぐるみとして可愛がっていたのではないはず。ベビーベッドを用意してあったり、着替えさせて写真を撮るくらい愛情を注いでいた様は、子供に対するもののようだと感じた。 40年以上お一人で過ごされた家で、何を抱えていらしたんだろうか。 想像するだけで、切なさで苦しくなる。 天国でお姉さんやシズエさんと会えてるといいな、と願う。 出来うる様々な手段で取材して、本にしてくださった著者のお二人に感謝です。

    6
    投稿日: 2024.11.14
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    何人もの行旅死亡人の話と思っていたが、1人の人を追った話だった。 殺人や事故などでの死亡した人に対して、数字としての1人と捉えがちだけど、ちゃんと人生を送った1人の人であると実感した。

    0
    投稿日: 2024.11.13
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    謎解きのスリルと記者たちの執念が吸引力となってめちゃめちゃ引き込まれる第二章。 結果うんぬんよりも、田中千津子像の焦点が合ってくる快感と結局は断片的にしか死後の人間のことはわからないという虚しさが醍醐味。

    1
    投稿日: 2024.11.07
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    人生とは儚い。 生まれたときも亡くなる時も孤独だからこそ、亡くなった後も誰かの心に残るような人でありたいと私は改めて感じた。 謎多き死亡人から少しずつその人となりが見えてくるうちに少し気味が悪かった発見現場も、どんな場所でどんな日々を過ごされていたのか訪れてみたい、そんな気持ちに変わっていった。 全ての謎が明かされるわけではないのもノンフィクションだからこそ。読み始めたその日のうちに一気に読んでしまった。

    1
    投稿日: 2024.11.04
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    これがノンフィクション 高齢女性の孤独死 謎の現金 住民登録不明 そんな女性の謎を記者が追う 正直スッキリとした終わり方とは言えない でもノンフィクションで本人も亡くなっているので当たり前だとも思う 1人の人間として何を思い何を感じていたのか、、 でももしそれが自分だったら調べたりせずそっとしておいてほしいなとも思う

    6
    投稿日: 2024.11.04
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    かなり面白くて一気に読んだ。 ノンフィクションであるがゆえに、ミステリーの様に全ての伏線が収束するわけではない。 謎が謎として残ったところは多いため、スッキリはしない。 しかしながら、取材により行旅死亡人である女性の人物像を掘り下げていくうちに、彼女が確かに存在したと言う肌触りが感じられるのはノンフィクションだからこそと思う。

    17
    投稿日: 2024.10.30
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    ノンフィクションを初めて読みました。 ここまで一気に読んでしまうとは。自分のことながら驚きでした。 人は誰しも、誰かの生き証人。

    0
    投稿日: 2024.10.26
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    生前色んな人と関わってに色んな事を思いながら生活していたはずなのに、晩年は謎が多く最後は孤独死で身元もわからず淋しい謎めいた死を遂げる。 記者の人の根気と熱意で身元はわかったものの、色んな事が謎、ミステリーでした。

    2
    投稿日: 2024.10.25
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    病気や行き倒れ、自殺等で亡くなり、名前や住所など身元が判明できず、引き取り人不明の死者を表す法律用語=行旅死亡人(こうりょしぼうにん) 行旅死亡人の身元探しをする記者の記録。 職場の人から、面白いから読みなさいと渡された本。好奇心がくすぐられ最後まで読み切りました。謎は謎のまま残りますが、ここまで丹念に調査した著者に労いの言葉をかけたくなる。

    8
    投稿日: 2024.10.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    実際にあった話 身元不明の死者の身元を明らかにする話。よく身元が判明したなとびっくりする。 これが記者魂なのか。 本当の話なので、なぜ大金を持っていたのかとか、子供はいたのか、などなど少し気になるところもあるのだが、丹念に事実を追って身元がわかるところが劇的にすごいことがあるわけではないが、じわじわきてしまった。

    1
    投稿日: 2024.10.21
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    家族でさえ、あるいは、血が繋がりがあってさえも、他人のことはわからない。 ましてや、生前知りもしなかった他人の一生を、解き明かすことはできるのか。 本書には写真が掲載されているので、色々思いを馳せてしまう、勝手に。 ぬいぐるみと、ベビーベッドが置いてあったって書いてあって、写真もあって、ぬいぐるみには名前もつけられていたみたいで、ぬいぐるみに色んな衣装を着せていたようなことも書いてあって、胸が締め付けられる気持ちになってしまった、勝手に。 地道な調査で判明した事実と、もう知ることができないこと。 彼女が大切にしていたことの多くのことが、もう、どうやっても他人が知ることができないことでありますように。

    4
    投稿日: 2024.10.20
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    行旅死亡人の人生を追いかける。この時点で既に面白い。実在した人の足跡を辿って、好奇心の赴くままに日本各地を駆け回る記者のバイタリティに脱帽。死んだあと、人に忘れられない人生を歩みたいと感じた。

    0
    投稿日: 2024.10.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    通りすがりの人生。 「行旅死亡人」 初耳だったが、「日本国内で亡くなり、身元不明のため引き取り手のない死者」のことだそうだ。 年間600〜700人いらっしゃるようで、(行き)倒れた場所の自治体が火葬するルールになっている、とのこと。 物語は、ある遊軍記者が官報で3,400万を超える現金を所持したまま亡くなった行旅死亡人の記事を見つけたことに始まる。 いくつかの謎が重なり、興味深く読み進めることができた。 身元不明で亡くなっても、死後、そんな人生に思いを馳せてくれる他人がいたら、それは幸せなことであるのか•••。 人生の中でたった一度、道端ですれ違った自分とは全く関わりのない人であっても、その人には、大きな山や谷を乗り越えてきた膨大な今までの毎日の積み重ねがあって•••。 当たり前のことなのだが、そんな考えがぐるぐると頭の中を回り続けた作品であった。

    17
    投稿日: 2024.10.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    佐久間さんが読みたい本に挙げていて、 気になってるリストまでで止まっていたけれど、 ついに本屋で目があって今日読むぞ!と。 あまり読まないノンフィクション。 学生時代とかはフィクションの小説を読むことが多かったけれど、新たなジャンルを開拓できそう。 あくまでフィクションなので、これどうやって終わるんだ?と思っていたら、謎は謎のままで終わる。そうよね、これがリアルよね。 でもしっかり行旅死亡人の身元がわかって納骨されたところで、 「あ、この人はかえれたのかな」と。 先月ラストマイルを見たのでアンナチュラルの話が結びつきました。 写真が出てきた時のリアル感とか、知っている地名や事象に対して自分の知識で補える付随情報の多さが、 フィクションにはない表現で新鮮でした。 良かった。 でも私はやっぱりハッピーエンドの小説が好き。

    1
    投稿日: 2024.10.06
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    この本は、2020年4月に尼崎市のアパートで孤独死をした女性の半生を追った記者たちの物語となっています。また、「行旅死亡人」が本当の名前と半生を取り戻すまでを描いたおもしろくて圧倒的なノンフィクションの本でもあります。この本は、謎解きの物語のようで最終的にどうだったのかと気になるためどんどん読み進めていくことができると思います。  1人の女性について章をわけて書かれているため、じっくりとその人について知ることができたり、追っていくことができたりしてリアリティを感じることもできたりするでしょう。 そのため、ノンフィクションが好きな方やこの本の話が気になって読んでみたいと思った方にはぜひ読んでもらいたいです。

    0
    投稿日: 2024.10.01
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    故人のプライバシーを掘り返すことの是非を思いつつ(勝手)読み始めたものの、ワックワクの担当弁護士さんの勢いでその辺すぐ消え、ドラマになりそうな濃い人物たちに濃い手掛かりにと一気に読みました。面白い真相や陰謀を期待してしまうことへの自戒はちゃんとうかがえた。

    5
    投稿日: 2024.09.26
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    ミステリー小説のようなスッキリ感を求めてる人には向かない、わかったこともあれば、謎のままのこともある、リアル 実際の取材の細かさや、どんな切り口から調べていくのかを知ることができて面白かった

    0
    投稿日: 2024.09.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    毎日ニュースで消費され続ける人の死。そんな死の一つ一つが当然のことながら、しっかりと重量を持ったものであると再認識させられる。 大きな謎は結局謎のままだったけれど、どんな些細なことも見逃さず、緻密に丹念に事実を積み重ね、警察も探偵も見出せなかった千津子さんの素性に辿りつくまでの過程には、記者魂を感じるとともに、一緒に辿っているような臨場感と緊張感を味わった。 社会から隔絶した生活を送っていた田中千津子さんが残していた「沖宗」という印鑑(「田中」では無理だったに違いない)、専売公社の博物館に、なぜか一冊だけ残された定期昇給内申書の束に見つけた「沖宗千津子」の名、同級生の川岡さんがインタビュー後まもなく亡くなったことなど、何か見えない不思議な力が援護しているかのごとき印象。狭いアパートで一人なくなった孤独な老女の姿と、親戚や姉妹、同僚が語る若かりし頃の千津子さんの姿が代わる代わる浮かんでは、自分の今後に思いを馳せ切ない気分にさせられる。

    2
    投稿日: 2024.09.17
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    おもしろかった。 結末がどうなるのか、ドキドキしながら読んだ。 記者の一つ一つの可能性や疑問を確認して潰していくマメさに、感服した。 情報の得られる人との出会いが有ったのは、記者の持つ雰囲気や人柄もあったのかなと思った。 謎は残っているが、身元が分かったのは良かった。

    0
    投稿日: 2024.09.15
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    全ての謎が解き明かされず、読み終わった直後はモヤモヤした気分になった。けれども、時が立つにつれてこれがリアルか、という実感が徐々に湧いてきた。 女性の人生に何があったか分からないけれど、社会との縁を切ってからもずっと姪や甥の写真を持ち続けていたことから、家族に対しての思いがあったのではないだろうか。記者さんが丁寧に取材し身元が判明できたお陰で、女性は家族の元に帰ることができて良かったと思う。 行旅死亡人という言葉は初めて知った。年間に600人〜700人もが公表されているということも。やはり、なんだか寂しい。社会としてはこいう人が少しでも少なくなる世の中になることを願っている。

    2
    投稿日: 2024.09.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    記者ってこんなふうに物事を調べていくのかぁと、スキルと熱意に感心し、また、 その熱に惹かれて、あっという間に読んでしまった。 結局、すべてがはっきりと分かったわけではないけれど、 例えば私が孤独死して、千津子さんみたいに几帳面ではなく、油断だらけの遺品を大量に残したとして、わたしが最後どんな気持ちで、ほんとうはどんな人だったかなんて、他の人にわかりはしないだろうなどとも思った。交流していた人がいたとて、その人に全て本心を話しているとは限らない。   「振り返ると、すべてがぎりぎりのタイミングだった。面影は真夏に食べるアイスクリームのよう。もたもたしていると、食べ切る前に溶けてなくなってしまう。」 取材した方々が高齢の方ばかり。話を聞いた中の1人(千津子さんが中学時代に仲良くしていた女性)がその後一年足らずのうちに亡くなったことを聞かされた時の著者の言葉は印象的。   自分自身のことにも言える。いつ死ぬのかは選べない。はやくアイスクリームを食べ始めなくては。

    2
    投稿日: 2024.09.09
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    記者に謎を解決されたことって、警察の面目丸潰れで、その記者自身が警察署に取材来たの嫌だったろうなぁ。 全ての謎が解決すると思って読み進めてたの反省。これこそリアル。

    1
    投稿日: 2024.09.09
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    ちょっと期待値が高すぎたのか、思ったほどではなかった。いやでも、もちろん面白かった。 『行旅死亡人』、この本を読んで初めて知った言葉だ。警察もそうだけど、記者も大変だ。調べていく過程は興味深かった。身元がわかって、その他の謎も全て明らかになるのかと勝手に思ってしまっていたので、そこは謎のままなのが少し残念だった。 でもノンフィクションなんだから、仕方ない。 自分もいつか死ぬし、その時どういう環境にいるのか、もしくはどうなっていたいのか、漠然と不安になってしまった。

    1
    投稿日: 2024.09.04
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    身元不明で亡くなった女性のナゾに迫るルポタージュ。 身元は明らかになったものの、実際に彼女が何を思いなぜそういう行動を取ったのかは明らかにならず、遺された多額の現金の出所、いたかもしれない夫や子供さんのことはなぞのままだ。 そこがルポタージュならではというところでもあり、でももやもや感が残るのがどうにもよろしくないといえばそうでもある。 しかしひっそりと市井に暮らしていた女性に、そんなミステリアスな背景があるとは誰も気付かなかっただろう。自分の顔見知りも誰かも、思いもよらない何かを抱えている人がいないとも限らない。人の数だけ人生があるとはまさにこのことだ。

    26
    投稿日: 2024.09.02
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    事実は小説より奇なり。その謎がスッキリ明らかにならないのもまた事実。 残されたベビーベッドやぬいぐるみが切ない。

    2
    投稿日: 2024.09.01
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    行旅死亡人とは、身元不明で引き取り手のいない遺体を指す法律用語のこと。そもそも行旅死亡人という言葉は初めて聞いたし、行旅死亡人データベースが存在することも知らなかった。 多額の現金を持ち、謎の多い行旅死亡人の女性のことを明らかにするため、新聞記者の情報収集は足を使って地道な聞き込みをする大変な作業だ。 人と関わって生きていれば、誰かの記憶に残っているもの。紡がれて行く記憶や記録から、人にはそれぞれ自分だけの人生があるのだなと思う。 ミステリーのような内容だが、これがノンフィクションとは面白い。全てが解明するというわけではないので若干の消化不良だが、一部謎が残っているのも想像する余地があって良いのかもしれない。

    0
    投稿日: 2024.08.29
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    警察も探偵もたどり着けなかった行旅死亡人の身元に迫る記者の取材ルポ。記者ってどこか無礼な感じの人を想像していたが、この著者二人はとても真摯に取材を重ねる。 必ずしも全ての謎が解けたわけではないが丁寧に取材を重ねてひとつひとつ真実を明らかにしていく物語は読んでいて気持ちがいい。人の数だけ人生がある。そしてどの人生もすばらしい。

    1
    投稿日: 2024.08.23
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    図書館予約が待ちきれなくて買ってしまった 〈「行旅死亡人」が本当の名前と半生を取り戻すまでを描いた圧倒的ノンフィクション。〉 初めて目にする「行旅死亡人」という言葉 これはルポだ だから熱く追っていく記者たちがすべてを解明することはない その過程がすごい 世間に隠れて生きた女性 わずかな足跡 故郷で彼女を想う親族や友人の心が染みた フィクションと勘違いして 謎のままなのをモヤっとした自分 あー、これはルポだ これで当たり前だ 犬のぬいぐるみがカナシかった 生きること、死ぬこと 何なのでしょう? ≪ 密やかな 名前と半生 取り戻す ≫

    34
    投稿日: 2024.08.21
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    感動的な実話ミステリーって思って読まない方がいいかな。ひとが行きた痕跡を追う記者の実直な実話です。入り口を間違えると作品価値が上がりません。

    21
    投稿日: 2024.08.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前から良い本だという噂は聞いてたが、本当に良い本だった。一気に読み終わってしまった。 とある行旅死亡人がいた。 行旅死亡人とは、身元も不明、引き取り手もわからない死者。 こんな死者が年間数百人もいるらしい。 野垂れ死にとは違い、いわゆる孤独死でも似た状況になる模様。 この行旅死亡人の詳細が、国籍、住所、氏名不明、年齢75歳くらいの女性で、右手指全て欠損、現金約3500万円を持っていたという、謎すぎる人物。 しかも死後一年が経っている。著者がダメ元で調査をしてみよう、と問い合わせ先に連絡してみると、一年前の記事にも関わらず、すぐに「あっ、タナカチヅコさんの件ですね」というのが一章の終わり。 情報がないのではなかったのか?既に解決している?それだったら本になるわけないし。どういうこと? と、これでグッと引き込まれた。 他にも章タイトルやたまにあるアタマの抜き出しセリフが熱い。 他にも「この事件はかなり面白いですよ」「千津子は私の叔母でした」など、書き方によってはただのネタバレになるものが、早く続きを読みたい!となる。 ・調査開始 著者が担当の弁護士と話したり、調査に行くと、一年前というのもあるが、いろいろな証拠になりそうなものが消えている。誰かが処分した?金庫には元々現金と宝石類があったが、宝石類だけ後でなくなっている。 残っていたのは「沖宗」という実印や写真など。 ベビーベッドに歴史のあるぬいぐるみが置いてあるというのが、確かに気になりすぎる。逆にそれがなかったらこの調査も始まってなかったのかもしれない。 p50 昼すぎにこの街を訪れたときとは、風景が違って見えた。 ・有能記者コンビ 弁護士や警察が調査して全然わからなかったという状況の後に、新聞記者コンビがガンガン新たな事実を発見していく。 まず沖宗という実印を頼りに検索して、沖宗家系図を作ろうとしているブログに連絡するとブログ主から返事があり、家系図を強化することに協力することで、沖宗一族へのインタビューを勝ち取る。 確かに記者がいきなり行っても拒否されそうなところ、家系図作ってるんです、は強い。 実際、広島に調査に行った時に政治家にアポを取ろうとしたとき、最初はすぐに電話を切られそうになったところ、家系図を作ってるんですで態度が急変。 しかもなんとこの人がタナカチヅコさんの甥だったという大発見。警察は何をしとったんや。 チヅコさんが四人姉妹だったということも判明し、姉妹や親戚を追っていくという、ここからが本当の戦いだモードに。 p122 「だけど、一人の死者の人生を丁寧に追うって、本当に大切な仕事だと思いますよ。さすが君たちやなあと、感心してます。期待してますから、また話を聞かせてください」 デスク、いい人じゃん… マスコミがみんなこんな人だったらマスゴミにはならないのに… p167 「まだ原稿になるのかわからない先の見えない取材では、会社から出張費は支給されない。」 フリーの記者ならともかく、会社に所属しているのに原稿にならない場合は出張費が出ないって、すごいな。まあ、原稿にならない作業をしていても給料は出ると考えるとまだマシなのか… ・物語の終わり だが、政治家の沖宗さんとの繋がりができたのがピークだったようで、そこからは残念ながらチヅコさんの同級生や知り合いなどがちらほら見つかっただけで大きな発見はないまま。しかし、誰も60年70年前のことを覚えているのがすごい。 そしてよくある新聞記者の調査だとほとんどが門前払いされそうなものの、この調査は分かりにくい道を案内してくれる人や、知り合いにコンタクト取ってくれる人が多くホンワカしていた。 でも、そこまでの調査をウェブ記事に発表したらすごいバズって終わった。 結局3400万円はなんだったのか、そしてこれは正明さんに行くのだろうか。そしてぬいぐるみの謎は…?夫と思われる謎の男性は?そもそもなぜ部屋にものが少なく、ほとんど周りと関わりなく生きていたのか?などはわからないまま終わった。 途中で北朝鮮研究者の人が言っていた、宝くじに当たってそこからひっそり生きていた、が正しいような気もした。 まあ、元々はただの行旅死亡人として無縁仏になるところ、きちんと姉妹や親戚は見つかって一族のお墓に入れたわけだし、ものすごく素晴らしい調査結果だった。できる新聞記者はできるなぁ。 チヅコさんの同級生だった川岡さんが、取材では100歳まで生きるって言われたガハハと言ってたのに、その1年後には亡くなっていたのが切ない。でも、タイミングがずれていたら川岡さんから話を聞くこともできなかったわけか。 そういうのも含めて、人生というのはやはり人間関係なんだな、人が亡くなっても終わりではなく、その人について知っている人が誰もいなくなったら終わりなのかもしれないなとか色々と思うところがあった。 ・表紙イラスト 表紙イラストが良すぎる。後ろ姿の女性が、印象的なデザインの犬のぬいぐるみを持っている姿。 読み始める前は意味がわからないが、読み進めると「おいおい、まさかアレは…」と推理小説を読んでいるような気分になった。 そしてカバーを外した裏表紙はただの模様かと思いきや、表紙イラストのチヅコさんもぬいぐるみも建物すらないと、地面に散らばっている落ち葉だけが残っている、しかもチヅコさんの影はあるという、なんかよくわからないけどグッと来るもの。 高妍さんというイラストレーターのようで、なんか聞いたことある気がして調べたらビームで連載しているらしい。「緑の歌」というコミックの表紙は見たことがある気がした。

    1
    投稿日: 2024.08.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    結局、この行旅死亡人について謎のまま終わってしまっているのが残念だった。北朝鮮の工作員とか、色々期待させられたのに消化不良な感じだった。 それでも、 身元がわからない人の生きた足跡を辿って、親族までたどり着いたのはとても大変な作業だっただろうなと想像する。

    2
    投稿日: 2024.08.17