
総合評価
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powered by ブクログうーん……おもしろかったのに、諸手を挙げて喜ぶとはいかなかった。文章に頻繁に唐突さを感じ、人物の行動・動作にも滑らかさがなかった。もちろん物事とは唐突なものだし、余計な説明をしてほしいわけでもない。ただ、○○から△△に至るまでにこんな流れがあったのだろう、とこちらに自由に想像させる余白をもたず、その割には心情の吐露が多い。登場人物に語らせたいこととミステリの完成度とのバランスがちぐはぐで、読者への優しさを後回しにしたような印象が残った。たくさんの仕掛けが、どこまでも探偵のためであったことに冷めてしまった。
2投稿日: 2021.06.06
powered by ブクログ引き籠った友人葛城を訪ねて巻き込まれる殺人と台風。田所は輝義を探偵の運命に取り戻すことができるのか、と言うのが謎解きとイコールだ。 犯人はこいつしかいないと確信していたがトリックなど細々したところはそんな上手くいくかなとも思いつつもお見事。
0投稿日: 2021.05.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み始める前、本の分厚さにたじろぐ。なかなか進まない感じがしたのは、物語内での時間の進み方がゆっくり(その分濃密に描かれているということだと思う)で、場所もほぼ移動しないからかな。読み終わえて、久々の「ガッツリ本格」。後半になるに従って、傍点での強調が増えてくる。そうそう、本格ってこういう感じだよね(人物関係図や建物や部屋の見取り図もあるし)と、新本格の初期のころの作家さんたちを思い出す。ロジックもしっかりしていて、最近で言うと『屍人荘の殺人』とか『medium』を連想する。結論:値段とページ数に見合うだけの満足感。
0投稿日: 2021.05.27
powered by ブクログ友人の葛城に会うため、Y村の青海館を訪れた僕。 名士ばかりの葛城の家族に歓待されますがその夜、連続殺人の幕が上がります。 せまる洪水、増える死体。 これでもかという推理の先には、意外な犯人が。 犯人の奸計の凄さ。 楽しめました。
0投稿日: 2021.05.26
powered by ブクログ途中に出てくる違和感とか引っかかりとかを全部キレイに回収しておしまい。予定調和な部分はあれど楽しく読めました。
0投稿日: 2021.05.26
powered by ブクログ要所要所、なるほどなと思わせる解決の糸口はさすがです。前作「紅蓮館の殺人」に比べると後出しのヒントが多い気がした。 葛城が再び捜査を始め、家族を尋問するところは名探偵が復活するという雰囲気で一気に盛り上がれました。 相変わらず、クローズドサークルの作り出し方は豪快です。 前作の名探偵対名探偵のようなインパクトがあったかというと、、、 京極夏彦の作品に同じようなものがあったような、、、
0投稿日: 2021.05.09
powered by ブクログシリーズ第2弾。 前作『紅蓮館の殺人』のあと引きこもっている葛城に会いに、田所は友人と彼の本宅まで出かけて行った。豪雨で帰れなくなった夜に殺人が起こり、濁流が押し寄せてくる中で事件は続く。名探偵葛城は復活できるのか‥ 名探偵の存在意義やあり方に悩み、突き詰めていくのが本シリーズのテーマだと思うが、そのため自然災害による恐怖があまり迫ってこない気はする。前半は相変わらず語り手のうじうじ感にもぞもぞするが、終盤の推理の畳み掛けは面白かった。
3投稿日: 2021.04.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
現代的で古式ゆかしい探偵小説。幾重にも張り巡らされた真犯人の罠には目眩がしたが、「名探偵」の存在意義、家族の絆、と正統派の探偵小説を楽しめた。真犯人に意外性はないが、そこは問題ではない。人間関係の反転の面白さ、そして大団円で読後感もいい。成長途上のコンビの今後が楽しみ。
6投稿日: 2021.04.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
探偵は探偵という生き物なんだから、それ以外の生き方なんてできないんだから、存在意義とかに悩まないでほしい…と思う。その辺は作中でも触れられてますが。それでも、葛城が謎も解くし全てを救う!という結論に至るまで、ながい!焦れる!と思いつつもぐいぐい読まされる。王道ありがとう!と思う。 正直言って、続編が出たという時点でそのへんの話には決着がついてて、田所くんが訪れたら、もう復活した葛城が颯爽と出てくるのかと思っていたので、色々予想外。探偵とは…よりも、助手とは…について考えさせられた。 田所くん、結局なにもできなかったのでは… 最後に見つけた答えも、それでいいの!?と思ってしまう。 三谷くんがいろいろ良すぎて、田所くん見捨てられるのでは…と思ってしまった。 明るくて友人多いけど自己評価低くて、兄にめちゃくちゃ劣等感持ってるとか、しんどい。好き。がんばれ田所くん。 ところで、犯人のはなしですが、本当にただのクズだったっていう結末が悲しいですね…そこに至る葛藤とか、過去のあれこれとか…ないのね…
0投稿日: 2021.04.14
powered by ブクログ何度も裏切られて展開が止まらなくて、先が気になって一気読みしちゃう。事件の真相以外にも隠された仕掛けがたくさんあって読んでてすごくわくわくした。久しぶりに読破した!!
0投稿日: 2021.04.13
powered by ブクログ前作を読んでいないので、主人公がやたら中ニ病的に感じたけど、読み進めるうちになるほどそーゆことかと。 水害を使ったトリックもなかなかで、ちょっと動機が弱いという軽い気がしたけど面白かった。
1投稿日: 2021.03.30
powered by ブクログ前回はいまいちな感想だったけど、 なんだかんだ若き探偵の行方が気になって続編を買ったら、 これが面白かった…! 前の山火事は取って付け加えたような設定でいるのか?と思ったけど 今回は水害をよく生かしている。 名探偵コナンみたいに、殺人を受け入れ謎を解くのが当たり前な精神状況って、 リアルだとあり得ないもんね。 いろんな苦悩が昇華されたみたいでよかった。 犯人もなんとなく検討はついていたとはいえ、一人ひとりの隠された闇を暴くさまも面白かった。
0投稿日: 2021.03.29
powered by ブクログ#蒼海館の殺人 #阿津川辰海 今、最注目の若手本格ミステリ作家の最新刊 クローズドサークルの傑作『紅蓮館の殺人』の続編 館もので、クローズドサークルで、名探偵もので、どんでん返しで、タイムリミットもの。 全部好物やん‼️
0投稿日: 2021.03.23
powered by ブクログ大型台風による大雨で洪水が迫るなかで起きる事件。二転三転する展開の濃さと洪水への危機感、緊迫感がどんどん増していくのと同時に名探偵葛城の推理も鋭さを増していく。真相を語り始めるあたりからさらに面白くなってラストまで退屈しない。前作でも思ったけれど読みやすい文章でスッと入ってくる。このシリーズしか読んだことがないので他の作品も読んでみようと思う。
0投稿日: 2021.03.21
powered by ブクログボリュームのある本だったが序盤から、クライマックス感がある展開。ただ飽きさせることなく最後まで引っ張られ一気読み。 大どんでん返しというよりも、ちょっとした驚きがそこここにちりばめられていて飽きさせることがない。
19投稿日: 2021.03.13
powered by ブクログ犯人はあいつだな!からの潰しロジックが面白かった。 正直いいから早く謎を解けよ!とは思うけど、青春小説として葛城と田所君には名探偵とは、何だ?にずっと悩んでいてほしさはある。
0投稿日: 2021.03.10
powered by ブクログ前回の事件を謹慎をくらった僕・田所と葛城。謹慎が明けても葛城は学校に来ていない。聞くところによると、親族が亡くなったという。事件以降、葛城のことを心配していたので、僕は同級生の三谷と一緒にY村にある青海館に行ってみることに。そこでまた、殺人事件が起きる。 「紅蓮館の殺人」の続編として発売された作品ですが、こちらを先に読みました。単体としても楽しめましたが、前作を読んでおけばなぁと思うところもありました。 どうして、葛城はここまで精神的に落ち込んだのか?紅蓮館で何が起きたのか?ちょこちょこ前作の要素が登場するので、ぜひ読んでみたいなと想像を掻き立てられました。 量としては、約600ページというかなりのボリュームで、ちょっとずつ読んでいましたが、最後の方は一気読みでした。一晩の出来事なので、じっくりと状況を説明したり、じわじわと洪水が迫ってくる状況の中で殺人事件が起きたりと最初から最後まで内容は濃かったです。 些細な出来事が後に伏線となっていたことが多くあって、ミステリとしての面白さ・楽しさがありました。 多くのミステリーを読んでいるからこそ、「もしかしてあの人が犯人なのでは?」と疑うところがありました。結果的には思ったよりも衝撃感はこなかったのですが、一つ一つ崩していきながら、犯人に迫っていくスリル感は面白かったです。 また、探偵として発揮していく葛城の推理披露も楽しめました。前半では、否定的だった彼が、後半になると、キリッとした顔になり、鮮やかに推理劇が始まっていくので、他の作品も読んでみたくなるような魅惑がありました。 ただ、事件の全容として、そんなに事がはこぶ?という疑問はありました。人の心理を巧みに利用し、犯罪に染めていく過程を読みましたが、偶然すぎなのでは?というのも頭をかすめました。 激しすぎる豪雨、突然の訪問者などイレギュラーな状況でも、頭のキレた犯人が、よくここまで犯罪を成功させたなというある意味凄さを感じました。 前作の「紅蓮館の殺人」で葛城の心に何が起きていたのか? ぜひ読んでみたいと思いました。
0投稿日: 2021.03.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前作が炎で今回が水。 ちゃんとその設定をいかしているし、謎も二重三重に複雑に絡み合っていながらちゃんと読めば随所にヒントがあって、完璧には真相がわからないまでもある程度まではわかるようになっているのもよかった。 黒幕(蜘蛛)がいるところや、葛城が『これが呪い』といったあたりがなんだか京極夏彦の『絡新婦の理』を思い出した。 逆に気になった点は、真犯人はこの人なんじゃないか…と序盤で思った人がまさにそうだったり、複雑な図式をひいておきながら動機がしょぼいというかあまり語られないところはすこし残念。 あとは長すぎてちょっとだらける。 前半は特に葛城がショボショボしてるのもあって退屈な場面が多かったけど、第三部からはだいぶのめり込んで読めた。 前作でもそうだったけど、『探偵とは』みたいなところに焦点を結構あてている。 私は探偵と助手が大好きなタイプだけど、それでも探偵がウジウジ悩んでいるところはあまり読んでいて楽しいわけでもなかったので、そこに興味がないひとはさらに退屈に感じるかもしれない。 ただ、書かれているところを読むに作者も読者は探偵談義は退屈に思うかもしれないと考えているっぽい? それでも書ききったところや、ラストの締め方は良かったと思うし好き。 個人的には梓月が好みだった。
0投稿日: 2021.03.03
powered by ブクログ前作同様状況設定がトリッキーで面白い作品。相変わらずキャラクター作りが感情ぶっ壊れたミュージカルみたいな人ばっかで入り込みにくいけど、中盤以降ものすごく引き込まれて長編だけどスラスラ読めました。チート能力ありきなとこあるけど、蜘蛛の巣を張り巡らしたような超複雑なトリックと人間ドラマ、大量の伏線回収も見事で、読んだ後は満足感がかなりありました。個人的には前作があんまりだったので、めちゃくちゃ進化していて次回作にも期待です。
0投稿日: 2021.03.02
powered by ブクログ凄惨な連続殺人の舞台となった館は水害によって封鎖された。 名探偵の挫折と復活 罪の告白 そしてまるで全てを見ていたかのように真相を見通す探偵の神通力。 ロジックが幾重にも積み重なってく心地良さを大ボリュームで堪能した。 そして抜かりない意地の悪さも。 青春小説要素でだいぶドラマチックな読み味だけど謎解きは王道の新本格という感じでどっしりした風格がある。 犯人役をいかに怪しくないように見せるかというところに作者のテクニックが遺憾なく発揮されて推理小説の見せ場の一つだと思うんだけど それが=犯人の思惑としてそのまま結びついてるので企みに人間離れした凄みが。 基本的に国産の新本格って感じなんだけど、登場人物の嘘と秘密を収まるべきところに収めていく感じとか、クリスティ感もあるんだよなあ。
0投稿日: 2021.02.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
黒幕系が大の苦手なので、合わなかった…そんな思うように人の行動を操れるわけない!ってどうしても思ってしまう。 あと犯人やトリックを自分でも考えながら読むのが好きなのだが、黒幕系だと複雑すぎて分かりようがないので置いてけぼり感を感じてしまう。 これは完全に好みの問題。この作品がつまんなかったとかおもしろくないとかじゃなくて、黒幕が出てくるミステリが好きじゃないので合わなかっただけ。 ただ、紅蓮館で探偵のあり方を見失った葛城が復活できて良かった。 また、水害を逆に利用した犯行も真新しかった。
9投稿日: 2021.02.24
