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人民は弱し 官吏は強し
人民は弱し 官吏は強し
星新一/新潮社
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総合評価

50件)
4.0
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    『毒ガス開発の父ハーバー』で星一(1873-1951)が登場したのが本書を読むきっかけである。フリッツ・ハーバー(1868-1934)が来日したときに同行したのが星一であることが記されていたのだ。 星一は星製薬を創業した実業家であり、「ショートショート」の星新一(1926-1997)の父親である。そして、星新一が父・星一について書いたのが本書である。 面白かった。「ギショートショートの名手だから長編小説も難なく書ける」ということなのか、星新一だから長編を書かせても巧いのかは分からないが、一読してスッと理解できる筆力はさすがである。「名文とは短文である」という言葉を思い出した。 しかし、星新一が父・星一を悪く書くわけもあるまい。意識にせよ無意識にせよ、を良く書いているだろう。それが、本作の評価が高くない理由である。 今も昔も変わらない日本の悪しき伝統は「出る杭は打たれる」。そして、「出すぎた杭はもっと打たれる」。グローバル経済のいま、日本人同士で足をひっぱりあってどうする。敵は世界じゃないか。

    9
    投稿日: 2025.10.07
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    《紹介》 明治末、合理精神を学んでアメリカから帰った星一(はじめ)は製薬会社を興した――官僚組織と闘い敗れた父の姿を愛情こめて描く。

    0
    投稿日: 2025.07.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    星新一さんが好きで星さんのお父様の話という事で読んでみた。星さん側からの話になり真実はどうだったのか別のサイドから見るというような事はないのでなんとも言い切れないが、この本を読むと星さんのお父様はとても邪魔をされた。読んでいて憤ってしまう。 邪魔をされなければ星製薬は今でも大きな製薬会社であっただろうな。。

    0
    投稿日: 2025.03.02
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    明治時代の1人の実業家の栄枯盛衰。 この本の著者である息子、星新一が誕生し、星一が父としてどんな人だったのかまで綴ってくれたら、こんな後味の悪い終わり方にはならなかったのではないか。 新一の心持ちが推察できず、もやもやとした余韻が漂う。

    1
    投稿日: 2024.02.21
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     史実なのかフィクションなのか読み進めるうちに気になってひょいと解説をのぞいてみると、どうもこの作品は星新一さんの父の伝記であるらしいことを知りました。図書館に並ぶ星さんの文庫から偶然手に取った一冊です。神のイタズラですか。今でもきっとある公の強さとその強さの理由がうかがえる良い作品でした。  ただ星新一さんはやっぱりショートショートがいけてます。

    2
    投稿日: 2023.02.20
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    人民は弱し 官吏は強し。 まず、小説の舞台はあくまで戦前、ということは認識しておきたい。その上で。 行政、官憲を敵に回してしまうとどれだけ理不尽な目に遭うか。 そして、敵に回す気はなくとも、新しいことに挑戦しようとすることがどれだけ行政、官憲を警戒させることになるか。 もちろん、官庁で真面目に働いている人にとって、この本はこの本でかなり一方的な主張をしているように思う点もあるだろう。私も思っている。 しかし、一人のサラリーマンとして、この本にはいいしれぬある種のリアリティを感じざるを得ないことも事実だ。そして、罪とも言えない罪で報道され、全てを失い、しかし大衆はそれをすぐに忘れてしまう、そんな事件はこれまでも無数に繰り返されてきたはずだ。 後味の良い本ではない。 私のように、星新一氏のショートショートを中高時代に貪るように読んだかつての若者、今のおっさんにとっては、ああこういう物語も書いていたのか、という驚きがあるだろう。 そしてページをめくる手が止まらない圧倒的な読みやすさは長編でも変わらないこと、現代でもまったく色褪せないビジネス論、起業論、人間論が語られていることにも驚くだろう。 繰り返すが、ここまでの善玉悪玉ぶりをどこまで真実と取るか、バイアスと取るか、これは読者それぞれだ。 なお、左翼言論人の大物、鶴見俊輔氏の解説がいっこうに要領を得ないことが読後感を下げてしまっている。私は図書館の古い文庫で読んだが、(本編とは異なり)すっかり時代遅れになっているこの解説は、版を重ねる中であるいは別のものに置き換えられているかもしれない。

    12
    投稿日: 2023.01.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これか事実だとすれば官憲は酷すぎます。この本で描かれている欲しかった一氏は序盤ではとても真っ直ぐで行動力と発想力に長け、優れた実業家として日本の製薬界の発展に寄与できたはずで、医療分野において他国から遅れていると言われている勢力図が変わっていた可能性すら感じます。野口英世やエジソンなどとも交友があったのはすごいですね。始めは私怨であった保健局による星の会社への嫌がらせが、国の保身から星の会社を国をあげて貶めることとなり、物語の序盤から始まった営業妨害が最後まで続き、とても鬱になります。序盤て感じた偉人伝記的な本ではなく子孫による仕返し告白小説となっています。 今もこのようなことが行われかねないと想像するとゾッとします。 本書の中では独身のままであった星一氏にはこのあと結婚して子供となる作者が生まれる授かるはずですがその気配がまったくないです。 作者の父親がこんな才能があり、苦労人だったこと、作者がショートショート以外にこんな作品を書いていたことに驚きました。 救いがない内容の本書、あまり人におすすめ出来る本ではありませんが、怒りを溜め込みたい方は読んでください。

    3
    投稿日: 2022.09.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読後、決していい気分にはなりません。 今は当時より政治腐敗は少ないであろうかとは思いますが、官吏というものは数年ごとに役職が変わるものであり、“多忙のため“引き継ぎもずさんに行われている現状があるかと思います。 その上、本作では、当時の日本の発展に尽力し、新しい薬剤等の自給自足等苦慮した主人公。 それを、政府方とズブズブの関係にある日本の製薬会社にあの手この手で、行政の権力を持って剥奪されていくものです。 主人公の無念さが心に染みてなりません。 国家権力による、1個人への虐待のお話です。 残念ながら下っ端の公務員は上層部の意図を知らされず動きます。 正論をかます主人公に、政府高官はいい顔をしません。 そして主人公に対する悪意が芽生えていきます。 なんともやるせない気持ち。 誠に“日本の発展“を望むのであれば、合理的には主人公の事業を積極的に応援すればいいはず。 やるせないです。

    0
    投稿日: 2021.08.25
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    潔癖で実直な素晴らしいアイデアマンであり実業家の主人公にこんな理不尽なことが起こるなんて、全くやるせない、憤りを感じる。このようなことが起こらない世の中であることを強く望む。

    1
    投稿日: 2020.12.12
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    1978(昭和53)年発行2006(平成18)年改版新潮社発行の新潮文庫。解説は鶴見俊輔。この本に対して誤りを指摘されているという話は知っているが、それはフィクションとしてそうしたのか、それとも事実を誤認していたのか。ただ、解説にあるとおり、息子の星新一がこれを書くことによってかたきを取った形になったのは確かだろう。

    0
    投稿日: 2020.10.10
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    一個人にこれほどひどいことができるのかと、読んでいて怒りが沸沸と湧いてきました。もしかしたら、もしかしなくても今の日本でもこのようなことが起こっていると思うと吐き気かします。明治大正から日本人の本質は変わっていない、なので、きっとこのようなことが起こっているのでしょう…悲しいことです。

    0
    投稿日: 2020.04.09
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    15年ぶりくらいに再読 作者の各評伝だけでなく小説全作を合わせても著しく小説らしい作品 かたきとしての「官吏」だけでなく それに対して処そうとするやりかたのあまりに特異な父親にも そしてそれを知ることのないまま社業を放った自身にも 複雑な感情を乗せている 星一という現在の目からも怪異な人物の一側面を切り取る評伝としてだけでなく 作家星新一の作品の中に本作が在る意味も興味深い

    0
    投稿日: 2019.01.07
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    星一(はじめ)の生涯に興味が沸き、調べてみるとSF作家の星新一のお父さんであることが判明。さらに、星一の作った「星薬科大学」のHPに、この本の紹介があり、手に取った。 こんな昔から役人の不正や嫌がらせがあったことに腹が立ち、読み進めるうちに日本が嫌になる。 読了感がすっきりしない為、★3つ。小説というよりは、ドキュメンタリーとして読んだ方がよい。

    1
    投稿日: 2018.10.24
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    政争の犠牲者ではあるが、後藤新平と親密なおかげで甘い汁を吸っていたことの裏返しでもある。 後藤新平といえども政治家は逃げ足が速い。 星製薬は現在でも経営者は変われども存続している。

    0
    投稿日: 2017.10.20
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    大学時代より、関心を寄せて来た「官と民の在り方、連携の仕方」を表したようなタイトル『人民は弱し 官吏は強し』に惹かれて、購入。内容も詰まった伝記本であった。

    0
    投稿日: 2017.05.18
  • 胸を張って生きる

    官吏……を辞書で引くと「明治憲法下、国家によって選任され、国家に忠順をつくすもの」などとある。忠順とは、忠実で従順なこと。本書に登場する「官吏」は、まさにその通りの人達だ。 官吏を敵に回すということは、国家と戦うのと同じで、勝ち目があるはずもない。しかし本書の主人公・星一は、堂々と戦い続けるのである。周囲を恨まず、運命を呪わず、己の全能力を挙げて理想の実現、すなわち日本の繁栄、医学界の発展に尽くそうとする。その私欲のない姿には、心を打たれる。勝敗の結末は問題ではない。官吏として忠順に生きるよりも、もっと尊い生き方があると痛感させられる。人生に悩むあらゆる人に、勇気を与えてくれる一冊だと思う。

    1
    投稿日: 2017.01.12
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    星新一の父である星一の活躍を描いた伝記である。 星一のたぐいまれなる手腕と人格で頭角を現していくが、官吏から嫌われたことで執拗ないやがらせをうけるはめになる。 「出る杭は打たれる、出すぎても打たれる、出なくとも打たれてしまう」と当時の日本ばかりでなく現代の日本にも当てはまる非常に興味深い。 当時と現代は社会の雰囲気としては依然して変わらないところが多いのだと実感させられた。

    0
    投稿日: 2015.10.19
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    星新一さん(ショートショートで有名)の父親を中心とした話。こんな人の子供だから、子供の自由な発想になるのかな? まぁ、今も昔も、菅!あっ!間違えた!官は腐っとる! ※前の首相です!まさか、同姓の人が首相になるとは(*_*)

    12
    投稿日: 2014.11.11
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    ショートショートではない。SFでもない。ノンフィクション、しかも筆者の実父。製薬物語でもある。とても面白い。しかし、現実のビジネス会社には主人公のような人はごくわずか。他人事のフィクションにしか見えないのが悲しい。そして役所は相も変わらず。

    0
    投稿日: 2014.08.02
  • 負けない生き方

    話は明治から大正。 星一さんの理想を追い求める生き方、バイタリティに煽られるように読みました。 当時は今とは比べる事の出来ないくらい激動の時代だったのだなと改めて思いました。 経済・政局に絡む政治家、官僚は当時よりも進歩しているのかどうなのか。 色々なことを考えさせてくれる、今の時勢にぴったりの本ではないでしょうか。 老いても、若ければなおさら生きることに前向きになれる気がします。 この本を出版されたことは凄いことだと思います。

    1
    投稿日: 2013.12.11
  • 少年達、こういう大人に憧れろ

     描かれるのは、星新一の偉大なる父、星一。  一は、夢と理想があって、実現できる力があって、友人も多くて、行動者で、そして、挑戦者だった。先見の明があり、破格の夢を見て、大いに闘った。  読むと、人間、安全な道を選んで生きてもしょうがないな、と思う。思わされる。何らかの炎が宿る。何か「新しいこと」をやってみなくちゃ。  あと、ちょっとお役人が嫌いになったりした。

    2
    投稿日: 2013.09.27
  • (ロボットのような)官僚批判

    星新一の基本テーマの一つに 官僚批判がある。 父の星一さんが起こした 星製薬株式会社が 官僚とのいざこざで つぶされた記憶が原動力。 詳しくは 星新一のこの本を読むべし。 本作を読んだうえで、他の新一作品を読むと、 「公務員(官僚)」が一般民衆をコントロールする力と不具合を 「ロボット」というシンボルで表わされているテーマと気づくだろう。

    3
    投稿日: 2013.09.26
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    出身大学の創始者の話だったので読んでみました。 作者の父親の話ということもあるので、父親よりに偏りがあると思うため、どこまでが本当の事実なのか分かりませんが、読み物としてはとても面白かったです。 野口英世やエジソンなど、歴史上の人物も出てきて、何故かわくわくしました。

    0
    投稿日: 2013.04.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読んでて昔の官僚や警察のあり方に唖然としてしまう 星一という人の生き方考え方に感銘をうけた 真似したいけど出来ない自分の甘さを反省

    0
    投稿日: 2013.01.27
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    国家による「嫌がらせ」 解説で鶴見俊輔(後藤新平の孫)が「星一は兄貴分(後藤新平)を間違って選んだのだ。そのため、加藤高明率いる官僚閥と財閥にさんざんいためつけられた。」と書かれたいたんだけど 以前読んだ「お家さん」の舞台である鈴木商店も後藤新平との繋がりが深い会社。これまた姿を消すんだよなぁ・・・

    1
    投稿日: 2012.11.10
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    衛生局役員と起業家の戦いを描いた作者の父親が主人公の物語。 侍と商人とのやり取りをみているような、時代を感じさせられました。

    0
    投稿日: 2012.10.02
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    すごく前向きな主人公で、やられてもやられても立ち上がったけど、やっぱり最後はダメだったのね・・・ってちょっと悲しくなる伝記。史実に基づいているのだろうけど、息子が書いたとなるとちょっとひいき目あるのかな・・・ 意外と最後はあっさり書名と同じ一言で終わったね。 それにしても役人はひどいね。

    0
    投稿日: 2012.07.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    華麗なる一族を読んでいるような気分だった。 しかも一方の視点からしか書かれていないから余計に国の権力の強さを思わされてしまった。 体裁体裁、その内体裁も取れなりそう。

    0
    投稿日: 2012.06.03
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    星新一による父星一の本。 小説内には星新一本人をはじめとして家庭の影が一切みえないと思ったら、小説の後に結婚してるんですね。

    0
    投稿日: 2012.04.28
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    星製薬の創始者である星一の評伝であります。 著者は息子である星新一氏。いふまでもなくSFの大家として名を馳せた人。かういふ親戚といふか肉親を描くのは難しいものであります。特に父親といふのは生生しくていけません。 評伝といつても、既に星製薬を立ち上げた、立志伝中の人として登場します。売薬を企業化し成功したのは、当時としては画期的なことでありませう。同時にそれを面白く思はない人もゐるのでした。 ところが米国風ビジネスを学んだ星一は、さういふマイナス感情を軽んずるといふか、気付かないのであります。 現代の目から見れば、実業家としてはあまりに天真爛漫に過ぎると申せませう。 星一の成功を妬んだ同業者と国家権力が結びついて、道理を引つこめて無理を通すのであります。 結果的に官憲のさまざまな妨害で、星一の夢であつた低温工業の設立も幻と終ります。国家のために起した行動が国家のために潰され、辛苦の末に得た果実を奪はれる。実現してゐれば国家に少なからぬ益を成したであらう低温工業。これをむざむざ潰す官憲の愚かしさ。腹が立つのう。実名で出てゐる官僚の方々の関係者はどのやうな気持ちでせうか。 現代にも通づる教訓を多く含んだ名著と呼べませう。文章も平易ながら通俗に堕することなく、安心して読めるのであります。読むべし。 http://genjigawakusin.blog10.fc2.com/blog-entry-218.html

    1
    投稿日: 2011.12.06
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    大正期の経済・医薬界を駆け抜けた星一。官やそれと結託した企業に足を引っ張られ、泥沼であがくような企業人人生ではあったが、その生涯は颯爽とした印象を受ける。彼の屈託のない、未来への希望を失わない姿勢が、そう感じさせるのだろう。ここで語られる物語は、現代への批判性を失わない。星新一というストーリーテラーを持つことによって完成した物語ではあるが、読後感は苦い。

    1
    投稿日: 2011.09.22
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     「明治・父・アメリカ」から10年後の星一の活躍を描く。  日本で星製薬株式会社を設立し、モルヒネ、コカイン、カフェイン等の単離、商品化を経営者として実現し、日本の製薬産業や国家全体に貢献しようとする。しかし、星の成功を妬む者が政府と結託し、権力、法律、メディアを駆使して星製薬を徹底的に攻撃する。そんな理不尽な相手にもめげず、いつ果てるともない政争に、持ち前の一途さを以て星は闘いを挑む。  「明治・父・アメリカ」と違い、星新一らしい小説口調でとっつきやすい文章だが、内容はどす黒いノンフィクション。星一の留学時代と違うことは、いくら努力しても利益がなく、相手は政府であること。

    0
    投稿日: 2011.05.09
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     正しいことをしたければ偉くなれ、って某刑事ドラマでありましたよね。私はあれを鼻で笑ってしまったんですが、この本を読んで認識を改めました。真に人が自分の正義を貫くには社会全体を巻き込むしかないんだと。社会を変えるということは権力やお金ではどうにかなるものじゃないんですね。出る杭は打たれるというのは日本人の習いで、頭を低く、志を高く、たまに逃げたくなる時に読み返したら励まされます。ふぁいと。 (宮崎大学 学部生)

    0
    投稿日: 2010.10.16
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    中学生が読んでも、社会にでるのがいやになるだけです。やさしい語りではあっても、これはオトナのよみものあり、いろいろな読み方ができます。たとえば、日本と英国との距離感がうまく添えられているところなど、文学的な香りがします。これも星新一のセンスのよさです。

    0
    投稿日: 2010.09.29
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    ・12/12 かなり古い本だが以前から読んでみたかった.なかなかこの本を置いているところがなくって、今や希少価値なのかもしれない.普通星新一といえばみんなショートショートを思い浮かべるだろうから、これ系統は異色である. ・12/13 なんかいらいらしてきそうな話の展開になってきた.このまま憤りを感じたまま終わってしまうのだろうか.なんかすっきりさせて終わって欲しい、でないと理不尽な世の中に対するストレスを発散させられなくて気持ちが良くない. ・12/14 読了.結局いらいらしたままハッピーエンドともならずに終わってしまった.これが書かれた時に当事者はまだこの世にいたのかが知りたい.いったいどう思っただろう.本当に馬鹿らしくなってくる.今も同じなんだろうな.

    0
    投稿日: 2010.09.07
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    事実としては興味深かったが、小説としては今ひとつ。わかりやすすぎるのかな? 誰が味方で誰が敵なのか、地の文がぜんぶ教えてくれちゃうので、その場で体験している感じがない。そこが物足りない。

    0
    投稿日: 2010.04.15
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    星新一氏といえばショートショート だったので、この作品はけっこう私の中で衝撃的でした。 すごくやるせない気持ちになりました。

    0
    投稿日: 2010.04.08
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    いつものSF短編とは一線を画した星新一氏の父親のお話。製薬会社を興して成功するものの、政治家ににらまれてしまい、あの手この手で嫌がらせに近い濡れ衣を着せられて奮闘している。よくぞここまで理不尽な事をされてエネルギーが途切れなかったものだと思わせるぐらい壮絶。。。関連する他の書物も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2009.08.09
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    事前知識のないまま 題名から星新一のペーソスとシャレの効いた ショートショートを期待して読みはじめ 「へー星新一ってこんな社会派小説を書くんだ!」と驚き、 最後のあとがきで(そこにくるまで 全く気がつかなかったのだ!星一なんていかにも 彼の話に出てくる登場人物の名前みたいではないか。) 父親の半生を描いた伝記だったとは!! 彼の軽快で含蓄のあるショートショートとは また違ったどんでん返しをくらった気分。 あっぱれ、星新一。 激動の時代に自分の信念を持ち続けた尊敬すべき 一人の男の生き様。 それにしても現実は物語より甘くないのはありだとして 最後の最後まで救われない暗い話であることよ。 がんばっている、そして信念のある生き方をしていれば 道が開けるというものではないとしても 最後にすかっとくる、そういう結論が欲しかったなぁ。 それは星新一のプロットの立て方に 文句をつけているわけではなくて 時代がそうであって欲しかったという ただのセンチメンタルな現代人の つぶやきなのだけれど。

    0
    投稿日: 2009.02.26
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    ショートショートの大作家、星新一の父上 星一さんの伝記です。 この本の前に「明治・父・アメリカ」を読むと より一さんのバックグラウンドがわかりますが、 とにかく努力家であり、頭がきれる開拓者。 努力すること、壁を越えていこうとすること。 人と違うことをやってみる勇気。本当に素晴らしいです。 その星一が、戦前の日本で国益の為に一所懸命働く中で、 忍び寄る官僚や政商の面子や策謀。 嫉妬や面子は、ほんと使われ方を間違えると恐ろしい。 最後に向かっていく時のもどかしさと言ったら。。 今の日本の官僚や政治家に、ぜひ読んで欲しい作品です。

    0
    投稿日: 2009.01.25
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    文字通り、「人民は弱し 官吏は強し」 日本社会に通底するアレなのかなあ。 泣く子と地頭、とは良く言うけれど、 そういう世界には入らない方がいいんだろうなあ。 欲はなく、決して怒らず、いつも静かに笑っている人生が良いんだろうね。

    0
    投稿日: 2008.12.01
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    ショートショートでおなじみの星新一さんが書いたお父様の伝記。 「明治・父・アメリカ」では、子供時代から留学、帰国まで。こちらは、帰国後に星製薬を立ち上げて官と戦い、亡くなるまでの記録です。 星一と言う人の、あくまでも前向きな精神には感銘します。ぜひ、続けてお読みくださいね。

    0
    投稿日: 2008.06.19
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    ショートショートで知られる星新一が父親星一をモデルに書いた小説。 明治末,12年間の米国留学から帰ってきた星一が製薬会社を興し,成功し発展していく中,政治・官僚から受けた陰湿な仕打ちに対し最後まで屈することなく戦っていく姿を書いたものですが,非常に割り切れない思いを持って読み終えました。 どんな納得のいかない苦境に立たされようが前向きに真っ直ぐ対処していこうというおおらかなかな星一にやりきれない思いを持ってしまいました。 客観的に淡々と書かれた文章が余計に社会の醜さや理不尽さを際ただせる感じがします。

    0
    投稿日: 2008.02.12
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    星新一といえば「ショートショート」 気持ちよく読者の"読み"を裏切ってくれるSF。 しかし、この本は実話ベースで 星新一の実父・星一(ほし-はじめ)がモデル。 星製薬の経営者である父・一 星薬科大の創立者として今も名前が残っています。 民間における努力がいとも簡単に 官吏の論理によって搾取されてしまう 時代の不条理。今なお続くこの状況は問題ですよ〜本当に。

    0
    投稿日: 2007.12.08
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    星新一は中学生のときにショートショートをよく読んだ.これは星新一の自伝だけど,こんな過去をもっていたなんて想像だにしなかった.

    0
    投稿日: 2007.10.20
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    星一が製薬会社を興し、ビジネスを行いながら官憲の力によって潰されていく軌跡。 星一の能力に感嘆するとともに、官僚および政治の力、そしてそれに取り入る商敵の恐ろしさを感じる。 後藤新平や加藤高明など、明治時代の政治が大きく絡んでくるので、北岡教授の授業を思い出させ、理解の助けになる。

    0
    投稿日: 2007.07.03
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    明治末、12年間の米国留学から帰った星一は製薬会社を興した。日本で初めてモルヒネの精製に成功するなど事業は飛躍的に発展したが、星の自由な物の考え方は、保身第一の官僚たちの反感を買った。陰湿な政争に巻きこまれ、官憲の執拗きわまる妨害をうけ、会社はしだいに窮地に追いこまれる…。最後まで屈服することなく腐敗した官僚組織と闘い続けた父の姿を愛情をこめて描く。

    0
    投稿日: 2007.05.23
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    2007/4 図書館から借りて読んだ。役人は自分がもつ権力に無自覚で、歯止めがきかない。そんな相手にまともに立ち向かうようすは、おおいなる無駄になる。 頭がよいはずの役人が、ささいな意地悪に頭をつかうのも、なまじ正直にふるまったばかりに埋もれてしまった、星一のアイディアも、ともにもったいない。

    0
    投稿日: 2007.04.20
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    著者独自の筆致で当時のようすを書いてあって、読後に正にタイトルの通りかもしれないなとの感想を抱いた作品

    0
    投稿日: 2006.06.26
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     これは彼の父親、星一氏について書いてあります。私は彼の父親がこんなにすごい人とは知らなかったので、驚いてしまいました。一氏は、モルヒネの精製に日本で初めて成功した方なのですが、その時の話やその後、官吏(政治家さん)の人達の妨害にあった話などが書いてあります。  小説と言う感じではないのですが、日本の医学界について、少し考えさせられてしまう一冊です。

    0
    投稿日: 2004.10.22