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銀河鉄道の父
銀河鉄道の父
門井慶喜/講談社
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総合評価

189件)
4.2
66
78
27
2
1
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    長かった 個人的に読みづらかった‥ 読みづらくて内容があまり頭入らず‥ 本読み慣れたらまたチャレンジしたい

    0
    投稿日: 2025.12.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    明治版「ハロー!ちびっこモンスター」。 …いや、全然違うのですが、お父さんの悪戦苦闘ぶりがなんだか微笑ましくて連想してしまいました。共働きが当たり前になって家でも休む間もない令和の父親も大変ですが、明治・大正となるとなによりまず家長としての威厳を保たねばならず、子供かわいさとの間で密かに揺れ動く父の姿は現代人から見てほぼコメディーです。 そんな父の愛を一身に受け、宮沢賢治は人格そなわった大先生に育ち…などという事はまるで無く、嗚呼、現代の子育てがそうであるように親の心子知らず極まれりなのです。河原でボヤは起こすわ、謎の商売を始めようとたくらむわ、そのくせ金はいつも父頼み。宮沢賢治、こんなにダメな人だったのか。 父と子が本当に理解しあうのが賢治の死の淵という顛末には哀しみしかありませんが、なんとも人間味に溢れるこの父子像、他人事と思えぬ部分もあって時代を超えて共感した部分もありました。 ちなみに私、この2冊前に恩田陸「蜜蜂と遠雷」を読んでいますが、順番は逆の方が良かったかも知れません。

    2
    投稿日: 2025.11.21
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    子どもの頃から大好きだった、銀河鉄道の夜や、山猫やら山男が出てくるお話しその作者と、家族については本当に知りませんでした。そして、その美しいお話しは、妹トシのために作られたものなのですね!

    1
    投稿日: 2025.10.03
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     当時はかなり珍しかっただろう息子の溺愛ぶりは、現代においてもここまで愛情を注げる父親は珍しいのでは。家父長制度が当たり前の時代を知らないため、時代の空気感を想像するのも難しかったが、賢治と政次郎が生きた時代に思いを馳せながら楽しく読了。終始父の溢れんばかりの愛を感じ、とても温かな気持ちになれる。後世の人々にこんなにも愛される賢治の作品群は、父の献身的な愛をはじめ、家族の支えがあったからこそ生み出されたのか。読了後「雨ニモマケズ」の印象がガラッと変わった。一文、一文を味わいながら読みたい。

    1
    投稿日: 2025.09.21
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    30年、読書をしてきて直木賞受賞作で素直に面白いと思ったのは、この作品が初めてかもしれません。宮沢賢治のお父さんの政次郎の父親としての矜持、誇りや喜怒哀楽をいっぱいに詰め込んだ一冊でした。賢治への政次郎の一挙手一投足から見える愛情が直截に伝わってきて、気持ちが温かくなりました。偶には喧嘩をすることがあっても、それは、政次郎が賢治の将来を想っての事、常に賢治を思いやる政次郎の人間味のある温かさが伝わってくる一冊でした。

    0
    投稿日: 2025.09.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    宮沢賢治の父親のお話ですが、この本を読むと、宮沢賢治の印象も変わりました。なんだかんだと甘い父親ですがそこが、またよかったです。妹や賢治の死の場面はとても涙がでました。

    0
    投稿日: 2025.08.31
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    うーん! 宮沢賢治、思ってた人物像と違いすぎて。 質屋という人間の思惑と金が密接に関わる家の長男として生まれた賢治。家業を嫌うくせにその金で裕福に暮らしていることを自覚できない夢見がちで頑固な彼を苦悩しつつ支えた『父親でありすぎる』、宮沢政次郎の話。 『家長はこうあるべき』『土地の有力者としてこう思われる行動はすべきではない』という正解を求められる時代の価値観の中で、それを時に覆しながら『明治の新しい父親の在り方』を切り開いていく政次郎はまっすぐで凄い人だったのだなと思ったけれど、とにかく賢治がボンボンのお坊ちゃんすぎて、読んでるこっちまで呆れて頭を抱えてしまう(笑) 妹のトシの晩年の祖父に宛てた手紙、本当に良かったので何故本人に読んで聞かせてやらなかったんだろうとか、小説としても弟・清六の描写が極端に少なくて残念に思うところはあったけれど、賢治の物語には家族の存在と生き様が詰まっていたのだなと知れてよかった。トシが生きて教師を続けられていたなら、もしかしたら賢治より有名になっていたのかもなと思ったり… 清六は兄・賢治について綴った文集を出しているとも聞いたので、そちらも読んでみたいなと思いました。

    1
    投稿日: 2025.08.23
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    2017年直木賞(下半期)受賞作 宮沢賢治の父、政次郎の話 宮沢賢治ってボンボンやったんやなぁ 質屋って人から蔑まれた職業なんやなぁ なーんて思いながら読み進めてみたが… 賢治の祖父、政次郎の父、喜助の言で目が覚める お前は父でありすぎる 子供為に何かしてやりたい、という当たり前の感情も、こと明治・大正の頃の家長には威厳が求められた時代…。優しいお父さんなんだなぁ どうしようもない倅、突き放したくてもついつい手を差し伸べてしまう…分かるなぁー

    1
    投稿日: 2025.08.03
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    父という現象がそこにあり、感動しました。 長いこと読めてよかったと思える力作でした。 いくつもの名言があり、その名言一つ一つが現代の父親像に繋がっているようで、ああ父親ってこんなに愛のある人だったんだと思い返してはそういえばうちの父もそうだったと思える共感と学びのある内容でした。 父親ってこうだよねって一概に言えるものではないにせよ。努力して頑張っている父とはすなわちこんな人でなかったかと感じてしまいます。 常に変わりゆく人の心、そして幾つになっても成長する人の心を描ききる情熱的な傑作を読んでいただきたいです。

    9
    投稿日: 2025.07.15
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    肉や骨はほろびるが、ことばは滅亡しない 映画観たかったぁ。。。 大好きな 大好きな宮沢賢治 その生涯を支えた父親の物語!! そのせいか若き頃の賢治は、この本ではどうにもワガママ息子に描かれていた。 家業を継ぐ気はなく、でも将来を決めかねて、挙句の果てには仕事にもつかず学問を優先するがあまり、親にお金の工面を願い出たり。。。etc。。。 父親からみたら、可愛さ余って。。。だったろう!! でも、この頃の賢治は、きちんと未来を見据えていたと私は思っていて、岩手の土壌が悪く野菜が育たない。。。でも肥料となりうるかもしれない鉱物は、岩手の地にはたくさんあって。。。 そのことを突き詰めるには、父の豊かな財力が必要で、父の愛情を逆手にとって賢治は父の望まない息子を演じていたのではないか。。。と、思いたい。。。 なぜそう思えるかといえば、賢治が崇教した法華経は、広く宇宙との関わりを持つこと。 土も石も宇宙というなかで、天体の形成、地球で生息している生物の基盤となっている。。。という教えが、賢治にとっては全てが『農耕』に繋がっていたのだと思う。 そして晩年の賢治の言動。 キリスト教の『アガペーの思想』はまさに、『雨ニモマケズ』の詩に現れていて、生徒や農耕で困っている人を見て見ぬふりができなかったのも、この思想からだったと思う。 宮沢賢治がいたから、この地で美味しい野菜が育ち、豊かな地になったとも言える。 野菜を育ててると、土のありがたさを思う。 ただひとつ。。。 生まれた時代がもう少し遅かったら。。。 賢治の思想は 賢治の言葉は 心に響くその言葉は 生まれたであろうか。。。 のこって いただろうか。。。 きっとこの父親で、家族だったからこその 宮沢賢治なのではないのかな。。。 と、この本を読んで深く思った。。。

    22
    投稿日: 2025.06.29
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    お父さん、大変だ 誰かお父さんを褒めてあげてーってなる 宮沢賢治ってもっと常識人で立派な人っていうイメージがあったけど、全然違った 今度宮沢賢治の本を読んでみようと思った

    1
    投稿日: 2025.06.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

     宮沢賢治という天才がこの世に生を受け、 旅立つまでを見守り続けた父政次郎の視点で描かれた父子、家族の深い愛の物語。  本書を読んで多くの人が宮沢賢治の人物像のギャップに驚かされたのではないだろうか? (勝手に人格者と思い込んでただけなんたけど) まさに私もその一人で、成績は優秀だけど、家業を手伝わせても役立たず、引きこもりで親からお金を無心したりと今でいうとニートだったなんて信じられないですね。 しかも政次郎は超が付くくらいの親バカぶり! 祖父の喜助からは「父でありすぎる」と苦言をいわれてしまうほど子煩悩。 でも、当時の父親像からすると「甘えるな、自分の力で生きてみろ」とか言われそうだけど、 政次郎は少し過保護過ぎ。 まぁ宮沢家の経済力があってこそなんだけど。 本当は喜助のように厳格でありたいと思いつつもついつい甘やかしてしまい、反省したりと息子へのあたたかくて深い父の愛情が伝わってきます。   まるで37才の若さで逝ってしまうのが分かっているかのような愛情の注ぎぶりに感じました。 本書で一番印象的なのは、7章の「あめゆじゅ」 最愛の妹トシとのお別れのシーン。 「あめゆじゅとてちてけんじゃ」 この台詞はトシが賢治にたのんだ最後のお願いで『永訣の朝』の一文。 この言葉の意味を知った後、何度も読み返し 涙腺か緩みっぱなし。 『銀河鉄道の夜』の最後にカムパネルラが「本当の幸いは一体なんだろう」という台詞があるのだけど本書を読んで何か分かったような気がします。 政次郎が賢治や家族に無償の愛を与えてくれたように賢治は読者は童で自分は政次郎のような父親と言っていた。 トシの最後の遺言にも次生まれてくるときは… 「本当の幸い」とは皆が幸せに暮らしていくことではないでしょうか。 政次郎が家族の幸せを願ったように。  事前に銀河鉄道の夜を読んで予習したのだけど、あまり登場しなかったのが残念、というより本書を先に読んだ方が楽しめたかも。 作家や作品の背景が分かるとこんなにも重みが増すのかと改めて思い知らされた作品。 そして宮沢賢治の著書が読みたくなってしまう力のある1冊、とても素晴らしい本でした。 「ありがとうがんす」

    32
    投稿日: 2025.06.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画で原作が気になって読んでみた。 断然原作のほうが好み。 まず父親の内面描写が丁寧で、政次郎をぐっと好きになった。 おそらく私がオッサンになっている頃合いだからというのもあるだろうけれど。 で、筆は大抵政次郎に寄っているが、三人称で、賢治にも寄る。 そこで父が知りえない生活や、内面が多少描かれるが、ここもまたぐっときて。 正確な意味で、ファザーコンプレックスと、インフェリオリティコンプレックス。 法華経がらみも、おそらく映画よりは事実に近いんだろう。 親子を描くと同時に、政次郎の父喜助と、次女シゲや次男清六の子ら(政次郎の孫)を描く。 それを、食卓の座席配置に厳密であることから、新時代の卓袱台を囲んで配置にこだわらない風潮で表現しており、すごく射程が広い。(太宰治や、「サザエさん」など連想。) 20代で亡くなった賢治や妹トシが、家父長制の時代や認知フレームワークの中に、生まれ落ち、生きて、苦悩していたのだということを、前後を示すことで強烈に照射している。 やはりトシまわりでは涙腺がゆるんで。 映画の感動路線よりむしろ小説のほうが、想像することで感情が動いた。 よかったポッドキャスト:「吾輩は文豪ラヂオ」の宮沢賢治シリーズ。

    8
    投稿日: 2025.05.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    直木賞受賞作品。 宮沢賢治の父に焦点をあてた作品。面白くて一気読み。 この父がとても過保護。明治の父なので厳しく接しようとはしているが、子にも「隙だらけ」と思われるくらい子に甘い。息子が入院するたびに周囲の反対を押して泊まり込みで看病し、自分も罹患してしまう。 宮沢賢治については「雨ニモマケズ」の印象が強くて貧しい農民出身なのかと思い込んでいたけれど、実は実家はかなりのお金持ち。質屋で儲かったお金で何不自由なく生活できたことに対する負い目はあるのだが、その割には、その実家に金の無心をしたり、父に改宗をせまったり、妹に禁断に近い愛情をもってしまったり、「ん?思っていた人と違うな・・」とオロオロしながら読んだ。 でも破滅に向かわなかったのは、家族に愛情深く育てられたという基本的な背景があったからかもしれない。純粋で優しすぎるほどで、弱い立場の人に心を寄せて誰かの役に立ちたいと思うような性格でもある。さらに最愛の妹の死、自分の病気などを経て、生きることや死ぬことの本質を問うような作品が、あのような文体で生まれたのかもしれない。「銀河鉄道の夜」もう一回読んでみよう。 ちなみに賢治の父は賢治より長生きするが、最終的には賢治の信仰していた宗教(法華経)に改宗までしている。うーん、すごい。

    4
    投稿日: 2025.05.18
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    宮沢賢治の父政次郎を中心とした宮沢家のお話。 とにかく政次郎が子ども思いであり、子どもには甘い。 この時代の父親像とは異なるように思えるが、子を思う気持ちが最後まで溢れている。 宮沢賢治の作品だけを追ってきただけではもったいないかも。この父あっての宮沢賢治だった。 この作品に出会ってよかった。今度は宮沢賢治の詩集を読んでみたい。

    26
    投稿日: 2025.04.23
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    ★4.6 聖人・宮沢賢治。農民のために身を捧げた「求道者」、あるいは「宗教的な詩人」。 しかし”父の目”に映る彼は、手のかかる不器用な一人息子だった。理解と困惑のはざまで、父はその背を見つめ続けた。 『風の又三郎』、『セロ弾きのゴーシュ』、『よだかの星』、『グスコーブドリの伝記』ーー。 ファンタジックで寓意に富んだ作品群で、”あの”教科書で出会う詩人の代表格だ。 宮沢賢治は、まさに“死後に再評価された”人物である。生前はほとんど無名に近く、その後の時代が“賢治像”を創り上げていった。 そもそも、本書を読む前は彼にどのようなイメージを抱いていただろうか。清貧?献身?理想主義? 「銀河鉄道の父」を読み終えた今、胸に残るのは、誰よりも近くにいたはずの人間の“理解できなさ”だった。 賢治という、どこか遠くを見つめるような青年を、父・政次郎はときに怒り、ときに見守り、やがて言葉にならない誇りとともに受け止めていく。 宮沢賢治の伝記的側面よりも、「親であること」の切実さに胸を打たれた。その”親のまなざし”は、不思議なことに、それはまるで、自分自身が子どもとして見つめられているような感覚だった。   “親にとって、子どもはいつまで経っても子ども”とはよく言ったもので、それをこれほど豊かに、なにより切なく描くとは。 本作は「宮沢賢治とは何者だったのか」という問いに対し、明確な答えを出さない。 むしろ、「わからないままでいい」と示しているようだ。 言わずと知れた「雨ニモマケズ」。作成の真意は本人にしかわからない。やはり神聖な祈りだったかもしれないし、案外、一種の言葉遊びだったのかもしれない。 それでも、余白を残しながらも突き放さない、門井慶喜という作家の視点の確かさと距離感の妙が光る。   子どものころから親しんできた宮沢賢治。 この本を通して、彼のそばには常に「父」がいたことが知れた。 突飛な行動に困惑しながらも、決して見放さなかった父。天才ではなく、一人の青年としての賢治。 彼の孤独がどこか温かく思えたのは、その背後に、理解できなくても信じ続けた父の姿があったからかもしれない。 これまでの賢治像の“補助線”ではなく、まったく別の角度から、新たな輪郭を浮かび上がらせる一冊だった。 「聖なる詩人」、「孤高の童話作家」に対するカウンター、「生活のなかにいる宮沢賢治」。 読み終えた後、あなたの中の”賢治像”も、きっとほんの少し、温度を帯びて、柔らかくなっているはずだ。

    16
    投稿日: 2025.04.15
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    なんて愛情深いんだろう。 宮沢賢治と父・政次郎の究極の親子愛。賢治の生涯が、父の視点から描かれる。 宮沢賢治のイメージが崩れていく。『雨ニモマケズ』の聖人君子のような人物像を勝手に想像していたのだけど、随分と違ってたなぁ。賢治は、父の質屋を継ぎたがらず、適当な理由をつけては金の無心をする困った息子だったようだ。 政次郎も、厳格な父になりきれなくて、つい甘やかしてしまうところがあって。でも、そこにほっこりしちゃったな。どんなときも、不器用だけど愛情に満ちていて、息子のことを誇らしく思っていたんだものね。 賢治も政次郎も不器用なんだけど愛おしい。 あらためて宮沢賢治の作品も読みたくなっちゃったな。

    70
    投稿日: 2025.03.06
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    宮沢賢治の生涯を父の視点から描く良作。 賢治はもっと実直な人物かと思っていたが、青年時代は根無し草で結構ふらふらしていたんだね。 父の最期で雨にも負けずの内容が、冗談とか真面目な話ではない、というのも幼少期から支え続けてきたからこその感想なんだろうと思う。

    18
    投稿日: 2025.02.18
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    読み始めた時に姉に「それ読んでるんだ…」というなんだか微妙な反応だったので、どうなのかなと思いながら読み進めました。読み終わって、なんだか複雑な気持ちです。 勝手なイメージで、宮沢賢治は貧乏な生い立ちだと思ってたんだけど、お金持ちのボンボンでした。 お金持ちの家の子じゃなくても、「風の又三郎」や「アメニモマケズ」は生まれたのかな? 読んでいる間は、お父さんの愛の深さに圧倒され続けました。

    1
    投稿日: 2025.02.15
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    お父さんに涙。 宮沢賢治の父が家族の長として、賢治や家族とどう向き合ったか 時代的にも厳しく厳格な父を想像するが、中身は親バカすぎてもはや愛おしいです! そして作品はいくつか知っていたけど、宮沢賢治がどんな人か知らなかったのでそれもおもしろかった!勝手に「雨にも負けず」な生活をしていた苦労人だと思っていました、、 映画は見てないですが、この父親は役所広司が適任だと、映画が見たくなりました!

    9
    投稿日: 2025.01.30
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    タイトル通り宮沢賢治の父。政次郎の視点で描かれてます。 解説にもありますが、宮沢賢治の障壁として悪役として扱われていた。よっぽど資料の捜索に苦悩したと思います。にも関わらず実際に見たんかなっていうぐらい描写がしっかりしててびっくり。父親ならシンパシーを感じちゃう政次郎の迷いや感情の動き面白い。私は割かし甘やかされて育てられたので、もしや私の父もこんな気持ちだったんじゃ?と思わされます。 宮沢賢治についての歴史も沢山出てきて、宮沢賢治の印象も変わります。優しい長男のイメージでしたが、純粋すぎる長男のイメージ 内容も時代が違うから想像するのが難しいですが、心の中の呟きが改行されるなどの工夫のお陰でとっても読みやすいです。

    1
    投稿日: 2025.01.24
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    賢治のお父さんは明治生まれと言うけれど、どちらかといえば現代の父親にも見えなくもないと思った。 「家長」と意識しながらもついつい賢治に甘くしているところが、子ども可愛さ故か。 父、政次郎も賢治の心を読もうとしたり、賢治の失敗を自分のせいだと感じ反省したりと、本当に人がいいんだなと思ってしまう。 読み応えがあり、今後、また宮沢賢治の本を読むときに思い浮かべてみようと思う。

    6
    投稿日: 2025.01.09
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    あめゆじゅ、春と修羅、雨ニモマケズ そんな風に生まれたと、物語る、読みやすい本でした。 また、イーハトーブ iwateを訪れたくなりました。

    0
    投稿日: 2025.01.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    胸を打つ渾身の父親像を政次郎に見ました。 どうしようもなく甘いけど、それだけじゃなく人物として立派で、賢治と似ている部分、似ていない部分の対比が秀逸。 幼い頃から息を引き取るまで何度も賢治の看護をしているシーンは穏やかながらも悲しさが付きまといます。涙の別れではなく、遺言を聞き取ろうと最後まで父親であり続けた様に背筋が伸びるような思いになりました。 賢治が父のようになりたくてもなれなかった葛藤も胸に刺さりました。何とか自分に出来ることで必死に生きようとしている所が、痛いほど共感出来てしまいます。 ひとつの親子の形として、完璧じゃないかと思えるお話でした!

    0
    投稿日: 2024.12.16
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    なーんとなくしか知らなかった宮沢賢治と全く知らなかった父ちゃんの話 映画なんか見ないで、原作を読もう! 厳しいけど少しかわいい政ニ郎さんが待ってますよ

    0
    投稿日: 2024.12.15
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    宮沢賢治の一生を父の目線で知ることが出来た。 よく知られている宮沢賢治でも表面的なことで知ったつもりになっていて、実は本作で知ったことも沢山あった。(もちろん物語なのでフィクションな面もあると思うが) 途中から単純に家族を思う父の気持ちに寄り添っている感じもした。

    9
    投稿日: 2024.12.14
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    前から気になっていたので、図書館で借りてみた。 読み始めたら、夢中になってしまった。 やはり、子育て中ということもあり、父親について学ぶことが多く、また、宮沢賢治の知らなかった部分にも触れることができて、充実した読書体験になった。 これから、夜寝る前に宮沢賢治でも読もうかな。

    0
    投稿日: 2024.12.09
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    映画を観てから読みました。 読んでから映画を観た方が良かったのかもしれないと思いました。 映画がより深いものになりました。 映画を観て、原作を読んで、宮沢賢治の作品たちを読んでいますが、こんなにも素晴らしい作品だったのかと目から鱗です。 そんな素晴らしい作品を生み出した賢治さんの生き様に触れられる、とても素晴らしい物語りです。 あめゆじゅとてちてけんじゃ。。 涙が出ます。

    12
    投稿日: 2024.12.04
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    宮沢賢治作品が好きですが、これはもう親バカで最大の父親の愛の話だった。 政次郎は現代的な父親っぽい書き方をされていたので「自分の父もこんな気持ちでいるのかなあ」としみじみしてみたり。

    0
    投稿日: 2024.11.18
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    宮沢賢治について、生い立ちなどの知識があまりないまま読み始めました。 勝手なイメージから、完璧な人だと思い違いをしておりましたが、人と同じように悩み、失敗を繰り返し、中にはもう少ししっかりしておくれ…と感じるエピソードまでがちりばめられており、彼への印象が変わりました。 お父様の目線で描かれることが中心で、子を愛し過ぎる側面に自分も2人の母として思わず笑ってしまう部分があり、楽しく読み始めることが出来ます。一方で、人生についても考えさせられます。 終始読み飽きることない作品です。

    0
    投稿日: 2024.10.27
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    学校で無理やり読まされた作家は大体嫌いになるので、宮沢賢治もその1人でした。 童話を読んでもひたれない。詩は説教くさい。何より、自分の周りにいた「賢治好き」の人達が苦手でした。なんか皆んな“良い人“っぽかったんですよ。 その後、好きな作品も見つけましたが、僕の中の賢治像は、「軽度の発達障害で、重度のシスコンで、大人になっても親の金でレコードを買い漁る放蕩息子」と言う散々なものでした。賢治の父政次郎を主人公に据えた本作ではたして何かがかわるのだろうか、、 どうしても上記のような視点で読んでしまうので『父』政次郎よりも賢治の言動に注目してしまいます。歴史小説の常として、どこまでが史実でどこからが創作か分かりませんが、賢治像にあまり変化はありませんでした。 ただ、トシの最期の言葉を奪った行為には戦慄しました。作品が良くても人間としては最悪ですね。賢治君とは友達になれそうにありません。 政次郎は随分印象が変わりました。現代においては十分に封建的ですが、当時においては随分進歩的で柔軟な父親だったようです。本人も「これが、明治の父親だじゃい」と快哉を叫んでます。 大変失礼ですが(と言うかこの感想、失礼な事しか書いていませんが)、明治時代の花巻にも新時代は訪れていて、そこの小金持ちの進歩的な家庭から作家宮沢賢治が生まれたんだなぁといろいろ腑に落ちました。

    7
    投稿日: 2024.09.21
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    宮沢賢治と遠野の昔話が好きなのが高じて岩手県好きです。宮沢賢治の生い立ちは本やドラマ化されたので知ってましたが。父親のことは余り語られてなかったのでとても衝撃的でした。息子への愛の強さとあの父親の息子だから優しく切ない物語が出来上がったのですね。私の3人いる娘達は皆30歳を超えましたがこれからも愛情をたっぷりかけて行きます。この本の感想は父親の偉大な愛情に尽きました。

    5
    投稿日: 2024.09.02
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    父親(政次郎)の深い愛情、それゆえの苦悩。長男(賢治)としての苦悩。多少甘いなぁと思ったが、裕福だからこそできてしまう。早くから目を付けていた妹(トシ)。生前にもっと評価されたらもう少し救われたかも。

    14
    投稿日: 2024.08.20
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    言わずと知れた宮沢賢治、のお父さんの物語。 宮沢賢治が本郷三丁目近くの菊坂にも住んでいたとは。 思わず探しに行きました。 菊坂途中歯医者横の階段を下りた先に宮沢賢治は住んでました。 宮沢賢治が決して文筆活動に集中していたとは言えないあたりが興味深い。

    0
    投稿日: 2024.08.18
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    宮沢賢治の父、政次郎から見た 賢治と家族の人生。 大学の頃に賢治を齧っていた時に感じていた 「なんか芯がない気がする」 「フラフラしててハッキリしないなぁ」 という印象のアンサー本のようで とてもスッキリ。 経歴だけでは分からなかった人生の流れが知れただけでも凄く価値のある読書でした。 「奇跡的に美しい作品を生み出す大先生」ではない 宮沢賢治を知りたい方にオススメ。

    1
    投稿日: 2024.08.18
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    この時代の父親とては規格外の愛情、度量だったのではないでしょうか。それだけに賢治に先立たれる父の悲哀が伝わってきます。 賢治の作品を読み直したくなりました。

    0
    投稿日: 2024.07.27
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    宮沢賢治のお父さんが主人公(主観)の本ということで面白そうと手に取った本です。 文豪と呼ばれる宮沢賢治が、世間知らずの甘ったれの時期もあったことが、いい意味で新鮮でした。 教科書に出てくるような人は、およそ自分の想定できるような人ではない(超越してる)と思っていたので。 で、主人公の政次郎さん、この時代にあって出来過ぎなくらい良いパパさんです。 元来子思いのパパさんだけど、自分を律してるところが偉い。地に足つけた考えを持っていて、政次郎の言動はメモするところが多かったです。 以下、政次郎の言動の気に入ったところ。 p118(賢治の制服姿を見て) (話が違う)さけびたい衝動に襲われた。父親に何の断りもなしに息子をこんなに成長させるとは何事か。 その後、賢治が先生から「宮澤」と呼び捨てにされるのを聞いて、息子の成長を感じて泣く政次郎。 →ここ好き p158病気に長所があるとするなら、それは人と人をへだてる心の垣根をあっさりと取り払い得ることだろう。 p352仕事があるということの最大の利点は月給ではない。いわゆる生きがいの獲得でもない。仕事以外の誘惑に人生を費消せずにすむというこの一事にほかならないのである。

    21
    投稿日: 2024.07.10
  • ニート賢治

    著名人物の伝記を書く際、周辺人物から見た著名人物の姿を通して描き出してゆく という手法がしばしば取られるが、本作品もその手法を取っている。父親から見たどうしようもなく 生活力も体力もない 長男。それでも賢治のどこかに光るところを見つけたのか援助し続ける父親。そして早逝される。たしかに悲劇なのだが、どこか温かいものを感じることができる。

    0
    投稿日: 2024.06.25
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    宮沢賢治の作品は、学生のころに授業で習って何となく知っているものがある程度。その人となりも全く知らない状態で、「親なら読むべし」という書評を目にして手に取った。 どれほど事実に忠実に描かれているのかわからないけれど、まずは宮沢賢治という人物が思っていたよりダメ息子で驚いた。 父親とは、家長とは、こうあるべき!という思いと、親としてどうしようもなく子どもを甘やかしてしまう、信じてしまう、そんな現実のあいだで葛藤する政次郎にはとても共感した。 子どもの可能性を信じて、何だかんだ口や手を出しながらもやりたいことをやらせる。成功は喜び、失敗はともに背負う。なかなかできることではないけど、親としてそんなふうにあれたら良いなと思った。

    2
    投稿日: 2024.06.25
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    宮澤賢治を父が語った物語。 賢治が幼いころ赤痢やチフスにかかり看病した話、質屋を継がずニートのように生活しても喧嘩しても見守っている。まぁ、言っても無駄な感じもあったけど一人東京に行ってやりたい事、できる事を見つけていく。 後半、2人の子を亡くし後悔しながらも沢山の孫に囲まれて生きていく所は切なくも前向きな気分になれ、家族ってすごいと考えさせられました

    3
    投稿日: 2024.06.23
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    こちらは父の日に贈った本です。父の日のフェアを色々みて、決めました。 私はまだ読んでいないので、評価の星はまだ付けないようにします。 正直に言うと、本屋に行った時に、父親は何のジャンルが好きなのかあまり理解できていませんでした。何年も生活を共にしているのに、本気で父親を知ろうと思ったことがなかったのです。 父親は現在還暦過ぎです。平均余命は約二十年。 私が家を離れ、仕事に忙しくなれば、会える機会は今よりずっと少なくなります。家庭を持てば尚更会うことは難しくなるでしょう。 まだこれから挽回は効くと思ってはいますが、もう少し前に気付いていれば良かったです。 よく幼少期は公園とかで遊んでもらっていました。キャッチボールとか。楽しかった。 私が中学生、高校生になるにつれて思春期が激しくなり、父に対し一時的に笑顔が作れなくなりました。当時の私の気持ちを汲んでくれた父は、そこから更に寡黙になっていきました。 それから今まで関係は付かず離れず続いています。 そして、成人し就職した私は、改めて感謝の気持ちを父の日に伝えようと思いました。母と姉がいない、静かな朝でした。前から用意していたこの本を大切に持ちながら、父親の部屋に向かいました。会話は私から。ぎこちないありがとうを伝えました。 今ではこの「銀河鉄道の父」を通じて、会話が弾んでいます。

    33
    投稿日: 2024.06.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    父親から見る宮沢賢治。 家業の質屋を嫌っていた宮沢賢治、何となく父とは不仲なイメージだったけど、このお話のように本当に大切にされてきたんだとしたら良いなぁ…。 父でありすぎる、父。 ストーリーも良いし、描かれ方にグッと来るシーンがたくさん!政次郎が賢治を看病するシーンとか、春と修羅のシーンの後に刺す光を雲丹のトゲと描いたり、最期をすきとおった…と描いたり。胸熱。

    0
    投稿日: 2024.06.12
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    門井慶喜さん著「銀河鉄道の父」初読みの作家さんの作品。 直木賞受賞作品、観てはいないが数年前に映画化もされている。 素晴らしい作品だった。 父子の愛情が溢れんばかりの物語。 百田尚樹さんの「永遠の0」以来の久し振りに胸を強くうたれる物語だった。 物語は宮沢賢治の家族の話。 父親政次郎の目線からの息子賢治の半生が綴られている。 舞台は岩手県花巻、明治中期~昭和初期迄の賢治の生涯と宮沢家の家族の営みが描かれている。 この政次郎が凄く人情味溢れる日本男子、そして父親として素晴らしい家族の長。 時に固く、時に柔らかく、しかし何事にも思慮熟慮に耽け、明哲さと聡明さと厚情さの長けた父親。 5人の子供達にも時代の主流があるにせよ、しっかりとした父親としての接し方に大きな好感を持てた。 戦前の詩人作家として「注文の多い料理店」等の童話や「銀河鉄道の夜」に代表される不思議な意味深な物語を描き、今現在でも宮沢賢治の作品のファンは多い。 自分も「銀河鉄道の夜」に至っては中学生の頃から現在まで何度も読んだ作品。だが宮沢賢治の人物像迄はあまり知らなかった。 最愛の妹トシとのエピソード等は有名で知っていたが、まさかの5人兄弟とも知らず勝手に2人兄妹だと思っていた。 この作品を読んで、描かれている賢治の人物像になんとも言えない弱々しい人間っぽさを感じる。 今風にいえばナイーブからのニートみたいな存在、行き場がないからの親のすねかじりを感じる。 根っからの甘ったれにも、強烈な他人へのコンプレックスにも、表現の歪んだ自己欲求にも、どうにでも見えるのだが父は父として家族の長としていつも賢治と真っ正面から接している。格好いい。 あの有名な「雨ニモマケズ…」は末期に病の床の上で書いたとは知らなかった。 この「雨ニモマケズ」この作品をふまえて読むと最後の「ワタシハナリタイ」って父の事なのでは? 父の様な人間に「ワタシハナリタイ」なりたかったのでは?と感じてしまう。 政次郎は物語の最後、賢治の死後に「賢治の言葉遊びみたいなものだよ」と孫に言って聞かせていたが、きっと政次郎も賢治のその言葉の意味をわかってたんじゃないかな?と思うし、そうであってほしい。 最高の作品だった。 読後に門井さんのインタビューを読んで、賢治の死後に政次郎が一家で浄土真宗から日蓮宗へと改宗したのだと読んだ。代々信じてきた宗派までも改宗して、息子の最後の言葉の意図を汲んでいる。なんだこの父親は。なんだこの親子愛は。 作者はこれを書くとやりすぎだと感じて物語には入れなかったらしい。 後で調べて知って、ますますこの親子の愛の深さを知ることができた。

    106
    投稿日: 2024.06.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    徒然と感想 当時の父親像からは程遠いリベラル寄りの父親に育てられたんだから、息子がちょっと世間からズレててもしゃあないよな。その結果「普通」になれず悩む賢治が気の毒。 テレビもYouTubeもない時代、孤独でたまらなかったやろうなと思う反面、実家が太いから甘え放題なわけで、親としての歯がゆい思いもわかる。 でも、お父さん、あなたの息子さんがこういうふうになったのは、大体はあなたの子育ての結果ですよ。そして、家族がみんな仲がいいのも、愛情深いのも、献身的な人柄に育ったのも、あなたの子育ての結果ですよ。 農学校の教師の仕事内容がブラックすぎて戦慄。ほんま彼の生まれた時代がしんどすぎ。 あとは家族から結核患者が出ても、家が金持ちなら大丈夫なんやなって学んだ。そういう意味では賢治は恵まれてた。ゴールデンカムイの杉本は家燃やしたのにな。

    8
    投稿日: 2024.05.03
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    随分と前『あの宮沢賢治は実はボンボンで金食い虫だった』という裏話のようなものを聞いた時は、何故だかせっかくの名作の価値が下がったような気がした その事実は事実のままに、読み終えたあと賢治の作品が更に輝き出して見える素晴らしい1冊でした

    1
    投稿日: 2024.05.02
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    文字通り宮沢賢治の父政次郎から見た宮沢家の物語。 とにかく子煩悩な父親だったのが意外でした。自ら賢治の看病をしたり、常に賢治のことを第一に考え資金を提供したりと少々過保護なのではと思うところもありますが。。。ここまで子を愛せる政次郎がまぶしいです。 政次郎の目で語られるので賢治以外の妹、弟の様子も垣間見えて興味深い作品です。 また、昭和な考えが何かと上書きされる昨今で、大正世代の生活の様子や価値観がなんだか新鮮に感じました。それでも女性が社会に出るようになっていく様子はどの時代も同じなのかと親近感すらわきます

    2
    投稿日: 2024.04.23
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    子供の頃、注文の多い料理店が好きだった。宮沢賢治は今では誰でも知っている知名度だが、評価されたのは死後数年でようやくとは…  正岡子規とかもそうだが、この時代は結核で亡くなるケースが多い。 政次郎が過保護気味で良き理解者として描かれている。 自らの危険も顧みずに看病するなど立派な父親、見習わないとなぁ

    2
    投稿日: 2024.04.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    Audibleで聴いた。 宮沢賢治の父親目線で描かれた、宮沢賢治、宮沢家のお話。 宮沢賢治の生い立ちについて全然知らなかったので、お金持ちの家で育ち、頭は良いけれど商売には向いていなくて、長男だけど家業の質屋は継がず、作家になる前に色々なビジネスをやろうとしていたり、幼い頃から病気がちで結核で若くして亡くなったり…という生い立ちを知れたのが面白かった。 ラストは唐突に終わったなと思った。

    3
    投稿日: 2024.03.28
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    実は宮沢賢治先生の本は読んだことがなかったけど、ずっと気になってた。子供の頃、銀河鉄道の夜を読もうとして、少し怖いのとよくわからなくて苦手意識ができ、大人になってもそれが抜けなかった。その克服として気になった本を読んでみた。 先生の親父さん、なんとも愛らしいキャラ。厳しいけど子供が大好き。その葛藤する姿に深い優しさを感じ、それで読みやすかったと思う。 この時代まだまだ「人生50年」とか言われていて短い。一生や日々の生活が人にとってとても重い。大事にするために、仕事も勉強も厳しく決めて導いてあげる必要があったのかなと。いまは「人生100年」。自由が増えた代わりに一生や日々の生活が軽くなってるんじゃない?なんちゃって。とはいえ、自分は、大事だからと頭ごなしや厳しく言われるの大嫌いだ。だから、自由な雰囲気はいいなと思うし、もっと素直に優しさを出していければいいのになとも思う。 あと、やっぱり覚悟を決めた表現者の残す作品はその人の何かが宿るんだろうなぁ。前に読んだ「楽園のカンヴァス」でも、ルソーの気迫が作品に移るような描写に引き込まれたけど、今回も同じような感動があった。 芸術家の作品、ほんとポジティブだ。

    2
    投稿日: 2024.03.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    素晴らしい小説だった。親子愛を描いた本として傑作だと思う。この小説での父・政次郎は、宮沢賢治という、人とは一風変わった個性と真摯に向き合う、人間味あふれる父親として描写されている。実際の父親がどのような人であったかは、資料がないために、はっきりとはわかっていないらしいが、いつの時代でも、このような父親のもとで育つ子供は幸せだと思う。賢治の最愛の妹・トシが亡くなる場面であったり、その約10年後に賢治が亡くなる場面は、残された人たちの気持ちを考えると、とても辛かった。

    4
    投稿日: 2024.03.16
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    この父でありすぎる父が生きたのが、人間50年で結核が死の病だった時代だったとは言え、今の人生100年時代という言説や風潮に流され、子供との一つ一つの時間をないがしろにしてしまって来た気がした。この春、二人の子供たちはそれぞれ次のステージに歩みを一歩進める。二人の健康を切に祈りながら、私も父でありすぎたい。

    3
    投稿日: 2024.03.15
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    賢治のわがまま具合と、父が親バカすぎて、終始イライラしながら読んだ。宮沢賢治を嫌いになってしまった。物語の構成は良いはずなのに、キャラクターと相いれなすぎて、私には合わなかった。

    0
    投稿日: 2024.03.13
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    同僚から貸してもらい読了。とても良い小説でした。同じ父親の目線でその心情がより入ってきやすく感じたところもありました。すごいなと思ったのは自分が小学校で学んだ宮沢賢治の詩をまだ覚えていたことです。その当時はその意味もわからずただ暗唱していたのだと思いますが、今読むと違って感じられました。政次郎の言うように言葉の遊びかもしれないけれどその文章を今も覚えているのだからそれはそれでとても素晴らしいものであるには違いないように思います。

    3
    投稿日: 2024.03.10
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    もうめちゃくちゃ最高でした。 宮沢賢治のお父さんの話という前情報にもならない情報だけで読んだが、このお父さんが本当に愛情深く宮沢賢治を大事にしていたのが伝わった。 宮沢賢治のお父さんは息子である宮沢賢治の事を「凧のようだった」と。こちらがしっかり握ってやらないと、どこへ行くか分からなかったと言っていたように宮沢賢治に振り回されながらも家族の絆、葛藤などがぐっと胸に焼き付きました。これを機に改めて宮沢賢治の作品に再度触れてみるとより深く感じることが出来た。 本当におすすめです。

    3
    投稿日: 2024.03.03
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    まるで宮沢家を見てきたのかなと思うくらい、そして今後の実在人物の印象がぬり変わってしまうくらいに強く心に残りました。特に後半は、感情の波が何度も押し寄せてきてとても大変でした。読んでいる間の生活は、この作品に「今面白い本を読んでいる」という充足感ももらいました。手にとれて良かったです。

    2
    投稿日: 2024.02.21
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    当時の理想とされる、厳格で威厳のある大黒柱像から外れていることに葛藤を覚えつつも、息子を守りたい、なんとか幸せになってほしいと願い支え続ける政次郎の父親像に感動。 同時に、父のようになりたくてもなれず、普通の大人としてさえ仕事ができない賢治の自己嫌悪。その中でも、父の支えがあったから人生終盤で物語に行きつき、宮沢賢治の作品が生まれて今も読まれている。偉人も周りの人に支えられて偉人となっていることをしみじみと思う。

    2
    投稿日: 2024.02.12
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    第185回直木賞 大正時代の父親の在り方、男尊女卑から、明治時代の性別分業へと移りゆく時代の流れを知ることができました。 「父でありすぎる」と言われた政次郎が、賢治を愛しいあまりについ干渉してしまう様子が微笑ましく、葛藤する胸の内がよく表現された文章で、物語としては単調に進んでいきますがすらすらと一気読みできました。 宮沢賢治が作品を作るまでの背景や信念を知り、ただ教科書で知っただけの『雨ニモマケズ』の詩が、ぐっと胸に迫るようになりました。 これを読んだら誰もが、宮沢賢治が世の中に認められる前に亡くなったことや、医療がまだ高度ではなかったことをより悔しく感じると思います。

    11
    投稿日: 2024.02.01
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    夜間覚醒中に読んだ本。父の眼差しの暖かさにほっこりする本。著者と担当者が「誰が一番親バカ」か話している、ほっこりインタビュー記事も読んだが、親の視点を追体験できるようなシンプルで温かい文体。自分が親として、子供にしてあげられることって、いったい何があるんだろう?等、いろいろ考えました。

    5
    投稿日: 2023.12.11
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    私がいた大学に深澤教授という学生闘争以前の大先生がいた。西洋哲学のゼミを物色していた私が『宮沢賢治研究』という見出しを見た際、「気持ち悪っ」と思って他ゼミに流れたことがある。 卒業後その記憶も薄れて、緒方直人主演の『宮沢賢治物語』をたまたま見た。最愛の妹トシの死、そして賢治の死を画面で見てしまい一人アパートで号泣。 雨ニモマケズをすぐ印刷して壁に貼り付けた。そのA4用紙も転勤で何処かへ消え失せた。 どうも縁がない。 宮沢賢治は私の元から逃げていく。それが復縁できそうな予感。ほぉー、賢治はイタズラっ子だったのか。私の子どもと同じじゃないか。そりゃ逃げるわな。 ここにきて賢治を全て受け止めた父・政二郎の生き方が、心の内側にズシンと響いてくる。 ── 仕事があると云う事の最大の利点は、月給ではない。所謂、生きがいの獲得でもない。仕事以外の誘惑に人生を費消せずに済むという、この一事に他ならないのである─ 定職につかない賢治が教師になった時の、政二郎の心境が綴られている。作文に生きることが良かったのか。教師や、あるいは田畑の研究に勤しむ道が良かったのか。その答えは後世の私たちですら分からない。 この作品に描かれる賢治はどうしようもなくリアルだ。生きている。それが気持ち悪いほど伝わってくる。しばらく宮沢賢治の詩作に耽ろう。深澤先生のゼミを受けておけば良かったのだ。もっともっと深く賢治を知れただろうに。 悔いられる。 珠玉の名作。

    22
    投稿日: 2023.12.08
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    「歴史的価値や意義というより、二十一世紀の我々にとって心に残る父親像がある。厳しさと過保護の間で揺れ動く現代のお父さん」(解説より抜粋)この言葉以上に今作の主人公_銀河鉄道の父宮沢政次郎を表すものはないと思います。 父親の視点から、宮沢賢治の一生を追った今作。読み応えばっちりだし、小学生の頃伝記漫画でしか触れていなかった賢治の一生をより深く理解出来る1冊でもあります。 時は明治。喜助のような威厳溢れる父親像が主であったであろう時代において、政次郎はことある事に長男賢治についつい手を差し伸べてしまう。金の無心をされれば応じてしまい、応じてしまっては反省する、そんな人間味に溢れる父親です。賢治も賢治でなかなかびっくり。飴工場をつくるだの、人工鉱石をやるだの。読んでいるだけの身からしても、おいおいちょっと待ってくれよ賢さん!とツッコミたくなるようななかなかのボンクラ息子ぶり。 でも、自由に泳がせてもらえたからこそ、少年の心でいられたからこそ、最後童話という1番夢中になれるものを見つけられたのかもしれません。 父の深い愛情、賢治の一生に触れられる1冊としておすすめです。

    21
    投稿日: 2023.11.29
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    命の恩人であり、保護者であり、教師であり、金主であり、上司であり、抑圧者であり、好敵手であり、貢献者であり、理解者であり、過保護なまでのあふれる愛情をもちつつ、外には出さず厳格に見える父。昔の父親は大変やな。 母親の心情には全くスポットが当たってないけど、お母様も大変やったろうな。 過保護なまでの愛情って子どもをダメにするだけじゃないんだな。

    5
    投稿日: 2023.11.27
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    ◆「賢治」を愛した父の実直な生き方が感動的◆ 「銀河鉄道の父」の正次郎とは、宮沢賢治の父である。この本は父親の視点から書かれている。父の正次郎は、岩手県から京都に商いにきており、冒頭は、郷里から息子誕生の電報を受け取るシーンで始まる。 「・・・男生まれた、玉のごとし」「ありがとがんす。ありがとがんす」と、作品全体の会話文は、岩手県の方言で占められている。 それだけに登場人物に身近な親しみを覚えやすい「本」である。

    7
    投稿日: 2023.11.20
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    読み易くて面白かった♪ 只、映画ではボロ泣きしたけど、小説版だと淡々とお話しが終わってしまった感がありますね。 でも、この作品のおかげで宮沢賢治にとても興味を持つことが出来ました!

    3
    投稿日: 2023.11.16
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    父と息子?家族?の絆愛情の物語かな? 自分も父親になって初めて共感出来るとすごく思った。俺も息子からはウザがられてるんだろうなぁ、、、、切ないなぁ。 まぁ確かに自分の父親にかけてもらったぐらいに愛情を持っているかと言われたらそんなことないのだが、、、、、自分の父親もこんなに思ってくれてるんだろうか??家族って親子って難しい

    3
    投稿日: 2023.11.02
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    「そうでない。そうでないんだじゃ。これは伯父さんが病気のとき、ふとんの上に正座して、手帳に書いたものなんだ。私はその書くところを見た。そのときは私も『病気に負けず、人間として完成したい』というような道徳的な意味だと受け取ったんだが、いまはちがう。しかつめらしい話でねぇべ。伯父さんはただ、鉛筆を持って、ことばで遊んでただけなんだじゃい(P.504引用) 終盤、賢治の三回忌法要の為、里帰りする次女・シゲの孫たちに政次郎が、『雨ニモマケズ』を朗読する。 立派な人間になれというようなことを押し付けらたと思った孫に向かって慌てて言い訳するくだり。  単行本で読んで以来の再読で、改めて心に突き刺さる

    4
    投稿日: 2023.10.15
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    まずタイトルが、銀河鉄道の…ときて「父」!と差し込まれているのが面白かった。絶妙な変化。 10代の頃ふらふらと、宮沢賢治の旅がしたい。あそこの地を知ってこそ、彼の文章をもっと楽しめる。 と、のぼせるほどには賢治のことは好きだから(結果、やったけど、理解を深めるとか難しい目的はさておきとなりました。いい旅にはなった。)ただ清らかな聖人でなかったのは知っていた。 それにしてもあまりにも「息子」だなぁと思った。そしてあまりにも「父」。 作中で賢治の父の父もそういう事を言っていたが、あまりにも、お父さんだった。結果として素晴らしい童話や詩を残したからいいが、父の仕事への心配も本当にわかる! 私事になるが、私が家を出る時も「もう一年待て」と言った父の事を思い出した。ただその時の私はどうしても今、この土地この暮らしを離れなければという狭く、急く気持ちでいた。ので、聞かなかった。今はそのアドバイスが正しかっただろうなと思う。もう一年我慢して実家にいさせてもらえれば、お金ももう少し貯まったし、人生の見え方も変わったと思う。その当時は父の事を密かに見下した気持ちもあったが、やはり親の視野、考え方は立派だと思う。政次郎の目を通したこの本を読んでいてつくづく思った。石っこの土台もそうだが、政次郎の見守りや経済力が賢治の創作を助けた面は絶対ある。それなら彼はやはり、銀河鉄道の「父」なんだろうなぁ。 天がらみのイメージと地がらみのイメージ、垂直線を引いたというフレーズの、賢治の創作を表した文章がすごく好きだ!その天地に引いた垂直線が縦横無尽に広がっていく、壮大な自然観にずっと心掴まれてるのだと思う。そういう賢治の創作の話もあるが、政次郎の話として面白かった。分かってはいるが、命が終わりに向かっていく時は辛かった。

    2
    投稿日: 2023.10.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大筋としては親子のハートフルな話だけど、他人事とは思えない内容でした。 宮沢賢治という(死後)大成ニキの話だからいいけど、結局は何者にもなれない現実から逃げて腐る大人の話。かなりグサグサくる。だからこそ好きな作品でした。 そして親は偉大なり。

    3
    投稿日: 2023.10.03
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    途中やや退屈だったが、トシが祖父に宛てた書簡が秀逸。 トシの臨終の際の賢治は、邪魔をしたのではなく認めたくなかったのではないか? 極貧の中で苦労して学問を修めたような苦学生ではなくて、素質と環境に恵まれさらに親に金を無心したり自分の将来も右に左に揺れながら成長する賢治。聖人君子ではなくて、逆にほっとした。それでも次第に収斂して詩や童話作家にたどり着く。 厳格さと過保護さがないまぜの父、父親の内心とはこんなものなのか。新鮮だった。

    3
    投稿日: 2023.09.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    宮沢賢治は多くの有名な詩や童話を残している人だから、さぞかし立派な人間なんだろうなと思っていた。 しかし、恵まれているからこその傲慢さがあったり、父親を尊敬するが故の劣等感を抱えていたり、あまりにも人間らしい賢治の人物像を見ることができた。 政次郎に関しては、「父親でありすぎる」の一言で表せるような、子供のためにも厳格な父親でありたいという想いと、それでも辛い思いはしてほしくなくて甘やかしてしまう気持ちとで日々葛藤していて、賢治とのあまりにも親子を感じる接し方が愛しかった。 まさに家族があってこそ、文士「宮沢賢治」が生まれたのだという物語に心を打たれ、改めて宮沢賢治の作品を味わいたくなった。

    3
    投稿日: 2023.09.09
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    自分は政次郎のように真剣に息子を叱れるだろうか。 愚直に仕事と向き合い、自分の生き方に誇りを持っているからこそ、胸を張って息子と接することができるのだと思う。 最近父になった自分は、そういった視点で本書を読み進めた。 時代は違えど、父親というのは現代とさほど変わらない。やっぱり子どもはかわいい。健康に育ってほしい。幸せになってほしい。失敗してほしくない。悲しい顔は見たくない。これらは政次郎が実際に子どもたちに対して思ったことだ。 違いといえば、当時の父親としての在り方。 それでも政次郎は、「父でありすぎた」。 現代では普通のパパだと思われてるだろう。 自分も、まずは今の仕事に愚直に取り組み、息子に自分の生き方について胸を張って語れる日が来るように頑張りたいと思った。

    2
    投稿日: 2023.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ★5つ、9ポイント半。 読んで良かった、とても心に残る一冊。 ただし、再読はしないだろう。 宮沢賢治とその父の、あまりに切ないおハナシだから。 映画公開に先立ってのTVCMからは、コメディ色の匂いが漂っていた。 映画観ようか迷ったり、この本を買おうかとか考えたりしながらあらすじを読んだ時には、父子の人情話かとも思ったが・・・全然違った。 宮沢賢治の生き様、、、 裕福な家に生まれ育ったものの家業を継ぐこともせず親の脛を齧りながら刹那的に生きたという前半生は、歯痒く憤りながら読み進めた。 宮沢正治郎の生き様、、、 “父の愛”の塊の様な人として描かれている様に心打たれた。巻末解説文によると従来の研究では政治郎は賢治の文筆の前に立ち塞がった人物であるらしいところ、今作で新たな一面を描かれたとのことだが・・・ (どちらが事実であるかは誰も分からない、あくまでも受け手の解釈しだいなのだろうが、少なくとも今作の)政治郎は、“父の愛”の塊であった。 江戸時代的男尊女卑や家父長制度の名残りが濃厚な時代において、周囲の制止に関わらず伝染病の幼児に寝ずの世話をしたり、 家長(自分の父)の言(質屋に学問は不要)に反して息子の進学を認めたり、 放蕩息子の金の無心にも、敢えて言葉を飲み込み送金したり、 かと言って、妄言の域を出ない理想論の起業意志には全力で立ちはだかったり、 そして、いよいよ病に斃れつつある息子への献身・・・。 郷里の父の声を聞きたくなった。 物語後半の重たさは結構な厚みがあり、とうてい再読する気は起きないような非エンタメであるが、間違いなく心に残る一冊となった。 2023.08.24.新 研究者でもなければ文学青年でもない我ら一般ピープルに馴染みの深い宮沢童話の数々は、病床の妹への魂を削ったラブレターでもあったように思う。 「雨ニモマケズ」がなぜ、あんな読みにくいカナ書きだったのかにも、衝撃。 そして、宮沢賢治もまた、1世紀近く読み継がれるにも関わらず生前は何らの名声を得ることなく散った哀しき天才だったのだと・・・ ※宮沢静六の著書も存在しているとのこと、機会があれば読んでみよう。

    20
    投稿日: 2023.08.24
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    父親の愛情の深さを知った。 そして家族みんな仲が良かったんだなと。 あの有名な妹さんの詩も、この物語でより深みを感じた。 宮沢賢治の童話をもっと読んでみたいと思うキッカケになった。

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    投稿日: 2023.08.22
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    宮沢賢治の父親の目線で話が進む。あくまで、父親である政次郎の主観で子どもたちを見ているため彼らの本心はわからない。子の心親知らず、親の心子知らずですれ違っているところが切なくなった。 #夏の読書感想文

    3
    投稿日: 2023.08.22
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    文学史に残り、教科書に文章が掲載される宮沢賢治を家族の視点で書かれた小説。賢治をとても身近に感じた。また、父親としての愛情の深さや息子との関係に悩んだり父として成長したりする姿に、時代を超えて共感することができた。さわやかな読後感だった。

    5
    投稿日: 2023.08.06
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    ■ Before(本の選定理由) たしか直木賞を受賞したはず。 宮沢賢治美術館は以前に行って思い出深いし、花巻も大好きな場所。果たしてどんな話なのだろうか。 ■ 気づき 宮沢賢治という人間を、いや宮沢賢治の父その人を描いた作品。始終惹き込まれて、あっという間に読み終えてしまった。 ■ Todo 世間知らずで病気がちで、親に金の無心を繰り返した賢治。法華経に傾倒しながらも、マグマのように吹き出すアイディアを原稿用紙にぶつけた賢治。 願わくは、もっと父親と沢山、話をしてほしかった。魂の語らいをしてほしかった。そう思った。

    9
    投稿日: 2023.08.06
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    泣いた。3度泣いた。まず宮沢賢治の妹のトシの死、そして宮沢賢治の死、父政次郎の辛さを思うと子を持つ親の身として胸が苦しくなる。政次郎は優しい父なのだ。当時としては甘やかせ過ぎかもしれないけど。 宮沢家の優しさが伝わる素敵な作品。 あまりにも有名な『アメニモマケズ』の詩。 最後の方で出てきます。 今まで何の感傷も無かったこの詩が宮沢賢治の生き方を理解してくると読みながら涙が溢れてきます。これが3度目の涙。 詩を読んで泣いたのは初めてだなあ。 詩は背景を知ることでここまで感傷に浸れるとは。 賢さん、生きている内に売れて欲しかった。 そして仲良が良かった妹のトシにも売れた兄を見て欲しかった。 でも1番辛かったのはご両親だろうね。私は娘よりは先に死にたい。 久しぶりに感動した本だった。

    9
    投稿日: 2023.07.29
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     映画化されたので気になって読んだ本。  宮沢賢治の父親が如何にして宮沢賢治と接し育ててきたかという苦悩と決断と後悔とを繰り返す物語。  とてもいい小説で読後感もとても良いです。

    2
    投稿日: 2023.07.27
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    普段ミステリーしか読まない自分にとっては、驚きも少なく、古い用語も多く読むペースを上げるのは難しかった。父の子に対する育て方は甘やかしてるんじゃないかと思う部分もあり

    1
    投稿日: 2023.07.20
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    宮澤賢治のことではなく、その父にスポットを当てている作品。父の目線から見た賢治は、私たちが現代から想像していた青年ではなかったようである。父が息子を愛する姿が、素直に、ぶっきらぼうに描かれていて、心が震えた。 宮澤賢治作品をもう一度読み直したい!と思える一方で、父になるとはどういうことなのかを考えさせられた作品であった。素晴らしかった。

    3
    投稿日: 2023.07.18
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     直木賞を受賞し、映画にもなった作品だ。宮沢賢治の父政次郎を主人公として、時代はずれの父性愛を描いている。どちらかといえば賢治の芸術方面への活動に賛同しなかったと漠然と考えられている父親像の反対をいく描き方だ。  果たしてこれが事実か否かは私には判断できない。ただ、賢治という強烈なキャラクターを成立させるのに家族の力があったと想定するのは自然であり納得しやすい。この小説は天才を持ってしまった父親がどのような気持ちになり、いかに振る舞うのかを描いたものとするべきだろう。  小説として楽しめばいいだけなのだが、果たして本当の賢治が父親に対してどのような感情を持っていたのかを知りたくなってしまうのだった。

    3
    投稿日: 2023.07.18
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    父への想い、子どもへの想い。 子を持ち、より意識するようになったが、この本を読んでより意識せざるを得なくなった。誰か、政次郎の気持ちを分かってあげて!という気持ちになる。 家族みんなで生活を送ることのできる尊さを読みながら感じることができた。 大切な本はいつまでもとっておき、ハッとした言葉や好きな場面には付箋を貼り、いつでもすぐに読めるようにしてある。 いつか自分が死んだら子どもにも読んでほしいなと思った。子どもの為に残しておきたい本はたくさんあるが、これは死んだ後の自分の為に残しておきたい本だと思った。

    12
    投稿日: 2023.07.11
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    泣きました! アメニモマケズ カゼニモマケズ このフレーズで涙が止まらない… 宮沢賢治も、その父の愛も、尊い。 多くの人に読んで欲しい作品♪

    0
    投稿日: 2023.07.04
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    以前、岩手県へ旅行した際、宮沢賢治記念館を訪れたことがあります。 賢治直筆の資料等が展示してあったり、童話の朗読が流れているスペースがあったりして、まさに宮沢賢治の世界観にどっぷり浸れる素敵な記念館でした。 そういえば、石ころ?鉱石?のようなものもいくつか展示してあったような… 本作を読んで、宮沢賢治が"石っこ賢さん"と呼ばれていたことを知りました。 本作は宮沢賢治の生涯についての物語ですが、ほぼ全編、宮沢賢治の父・政次郎の視点から描かれています。 成長する息子を見守り、誇らしく思う父。 病気にかかった息子を熱心に看病する余り、自らも病気に感染してしまう父。 息子の希望どおりの進学を許そうと決意する父。 将来の道を決めかねる息子にやきもきし、ついつい口を挟んでしまう父。 弱気な息子を叱責し、前に踏み出すよう導く父。 それら全てが、賢治への大きすぎる愛で溢れています。 宮沢賢治は、有名な詩や童話をいくつも生み出した偉大な作家ですが、 その偉大な作家の父親は、こんなにも深い愛情を抱く人だったということが伝わりました。 東北の方言だらけの会話も面白かったです。 "へば"とか"まんつ"って何だか可愛いですね(笑)

    28
    投稿日: 2023.07.03
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    賢治の家が質屋でなかったら、賢治が長男でなかったら、賢治にはもう少し生きやすい人生があったのかもしれない。でもその時には、宮沢賢治という作家は生まれなかったんだろうな。坊ちゃん育ちでいつまでも大人になり切れないような賢治だったけど、父母にも妹弟にも愛されて、やさしい人だったんだろうな。

    2
    投稿日: 2023.06.29
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    教科書でしか読んだことがない宮沢賢治 彼の人生が知れてとても面白かった! 親バカな政次郎がすごく可愛いと思いながら 読んでました。 まさに親の心子知らずだなあと 父親目線で賢治のことを知れて楽しかった

    4
    投稿日: 2023.06.27
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    明治時代の父親というと、子育てには関わることが少ない人が多かったと思う。一方、賢治の父は賢治が病気になったら終夜付きっきりで看病するくらい子供たちに愛情を持っていたんだなと感じた。 子供が5人もいたとはいえ、長女(トシ)、長男(賢治)を病気で失ってしまい、とても辛かっただろうな〜

    5
    投稿日: 2023.06.25
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    映画を観てから読んだので、映画のキャストを思い浮かべて読んでしまったが、映画では描かれていない部分、改変も多く、やっぱり本で読んでよかったと思った。 宮沢賢治の生涯を父の目線から綴った物語。しかしこれは父の物語。 非常に愛情深い父だと思った。明治大正の家長制度の中で、威厳ある父親、成功している商売人でもあるし、社会的地位もあるわけだが、威厳と矜持は保ちつつ、子どもに細やかな愛情を注ぎ、気づかい、献身的に世話をする(金銭的にも)。特に長男である賢治には並々ならぬ愛情を注いでいる。 賢治の一番の理解者は父親だった。しかし、父親故に一歩引いたところから見守るしかない。見守るのも賢治を尊重しているから故。 物語の最後、孫たちに賢治の遺作を読んで聞かせる政次郎が誇らしげで良い。

    5
    投稿日: 2023.06.22
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     宮沢賢治といえば、農学校、仏教のイメージを持っていたが、この本を読んで1人の人間としての宮沢賢治が知れた気がする。特にただ宮沢賢治の生涯を描くのではなく、父親視点というのがなお宮沢賢治を身近に感じさせてくれた。  父親にとって賢治は家も継がず、お金は無心するどうしようもない息子でありながら幼少期より格別に愛おしい存在である。父親視点を通して賢治を見ることになるので、ばかだなぁと思いながらも賢治を応援してしまう。  

    5
    投稿日: 2023.06.20
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    政次郎、いい父だ。トシだけでなく賢治も看取ったのか。子どもに先立たれるのは辛いな。 最後、次女シゲの5人の子どもたちと政次郎が、卓袱台で素麺食べる所で終わるのいいな。 宮沢賢治ファミリーの一員として家族の様子を見ている気分になる。 なんと愛情深く、純粋な家族なんだろう。

    5
    投稿日: 2023.06.18
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    裕福な家に生まれ育った賢治 事あるごとに金の無心をする手紙を質屋を営む父に送り、その要望を決して断らずに応じる父 父の目線で愛息への気持ちを捉えたこのシーンは何度か繰り返される その度に、何と甘い考えの世間知らずなボンボンなんだ、それを許す親も金持ちならではの親バカ、としか思えなかった 文中で父が語るように、昔と違い、自分はなんと明治のいまどきの父親なんだと そここそが作者が描きたかった現代の父親にも通ずる、父の威厳を保ちたいと思いながらも、優しくて子煩悩な父親の姿と重なる 馬鹿な子ほど可愛い、自分に似ているほど可愛い、自分のように生きて欲しい反面、子供の望むまま素直に生きて欲しい、1番の理解者でありたい、父親然たる父でありたい、など子への想いは今も昔も変わらないのだろう 暗いイメージしか持てないでいた宮沢賢治の作品が、この小説のおかげで、少し熱を帯びたユーモアも感じられる作品に思えてきた もう一度、宮沢賢治を手に取ってみようか

    2
    投稿日: 2023.06.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ・親の力ってすごい ・雨ニモ負ケズを「言葉で遊んでいた」という解釈をしたことに目から鱗  一冊読み終えて賢治のイメージが変わり、解説文に書かれていたように、現代ではこの詩を少し真面目に捉えすぎているということに同意した ・作者の腕だと思うけど、昔の話なのに現代的な感覚で読めた。会ったこともない昔の人を本の中で蘇らせる?(創り出す?)小説家ってすごいなあ

    3
    投稿日: 2023.06.10
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    映画化されて、観る前には読んでおきたかった。 宮沢賢治に持っていたイメージとは違う面を見た気がする。宮沢賢治といえば朴訥で、貧乏で不器用で、農民に寄り添って生きた人、そして薄幸な末に病気で早世するというイメージだった。 それが田舎の資産家の家に生まれたからこそ、学をつけてもらえて、いろいろな事業に手を出そうとする。 それほど薄幸ではなかったのかな。石川啄木と重なってしまっていたのかもしれない。 確かに若くして病気で亡くなるのはそうだが。 「永訣の朝」の妹トシとの「あめゆじゅとてちて…」のところは有名で、もっと貧しいイメージだったが、わざわざ病室もしつらえて看病の末に亡くなっていたのか。 宮沢賢治も、生前に文学的に認められていれば、とは思う。 でも早くに認められていたら、彼の独自の世界は花開いていたのだろうか。そんなことも思ってしまう。銀河鉄道などは他の人に思い浮かぶことはあったのだろうか。それがなければ松本零士の世界はどうなっていたのだろうか。 スリーナインの世界観は変わっていたのかな 父の目からみる賢治は、ちょっと新しかった

    4
    投稿日: 2023.06.08
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    高名な作家さんも普通の人間だった。 自由奔放な少年時代。 家族に愛され、励まされ、時々叱られ、 反抗したり、わがまましたり。 夢を追いかけ奔走したり、自分がイヤになったり。 大切な人を失ったり、病気に挫けそうになったり… そんな毎日の中から溢れるほどの素敵な作品を作り上げていったのだな。 宮沢賢治が愛おしいです。 それから、お父さんの気持ちが分かりすぎて、もはや私はお父さんになって本の中に入っていました。 この小説の最後に読むアメニモマケズはやはり泣いてしまいますね。

    4
    投稿日: 2023.06.07
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    社会的にはダメダメだけれど、父に愛されて育ったからか、賢治が愛に溢れた人間のように感じた。当時ではあり得ないくらい過保護な父だけれど、だからこそ賢治はたくさん作品を書けたのだろうな。賢治の死後、父が孫たちに「雨ニモマケズ」を読み聞かせる場面はグッときた。「ソウイウモノニワタシハナリタイ」って言うのが、良いオチでもあり、切なくもある。

    0
    投稿日: 2023.06.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    父親側から見た「宮沢賢治」はこうなるのか。解説にもあったけれど、宮沢賢治の父親は大変だな、の一言。この時代にこれだけ子どもに関わってくる父親はそういなかっただろうなぁ。あと割と賢治が好き放題していて、この時代の文豪は極端に頭がいいか、それなりに実家が太いんだな…と思った。読んでいると花壇とか花巻の宮沢賢治ゆかりの地を思い出した。賢治も死後に評価されたタイプだから、生前に評価されていたらどうなっていたのかと思ったりもした。

    0
    投稿日: 2023.06.04
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    映画館でポスターを見て読んでみた。 俳優や女優を売り込むために原作を探すいつものパターンかと期待していなかったが、期待を大きく裏切る作品。宮沢賢治は注文の多い料理店の童話作家くらいしか知らなかった。 その父政次郎の切り口からの作品。 こんなお父さんがいてくれたから宮沢賢治の作品が生まれたんだなー。愛情と家長としての威厳に揺れながら逞しく生きる姿に胸が熱くなる。 宮沢政次郎がきっと好きになるそんな作品。

    4
    投稿日: 2023.06.03
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    良いなー。 こんなお父さんいたらと羨ましくなりましたが1番の感想です。 大好きなんですよね息子さん、宮沢賢治の事を。 抱きしめたい位に愛おしいと思っても自分は父親なのだからと威厳を保とうとするこの本の主人公宮沢政次郎。 宮沢賢治は誰もが知る人ですが、そのお父さんである宮沢政次郎が息子を信じる気持ちがなければ世に知れる事は無かったかもしれないです。 読んだらきっと、お父さんである宮沢政次郎を好きになってしまいます。

    25
    投稿日: 2023.05.30
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    「父でありすぎる」「愛情を我慢できない」 そんな宮沢賢治の父、政次郎。 当時の人としてこれほどまでに、家族に愛情かけられる人は珍しかったのでは。 陰に日向にこども達を支える父。 電車で読んでて後半うっかり涙ポロリ。 賢治のだめっぷりに父はいつも大変で、でも愛溢れてました。

    4
    投稿日: 2023.05.27
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    宮沢賢治の父といえば、厳格なイメージだったが、これを読むと冒頭でいきなり息子を溺愛していて微笑ましい。父親として、家長として、厳格でいなければと、気を引き締めながらも、心の裏では「かわいい」と思ってしまう親心。 乳児〜少年時代の賢治への親バカっぷりは思わず笑ってしまうほどで、「わかるわかる」と共感の嵐。そしてこの頃の政次郎の献身エピソードが、後半の展開に深い感動を引き起こす。 父とは、親とは…いつの時代も子どものこうふくを祈り苦悩するのは変わらない。 映画もぜひ見てみたい。

    7
    投稿日: 2023.05.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

     宮沢賢治の生涯を実父の視点で綴った作品。父という存在の機微を感じながら、賢治の生涯を簡易に把握するにはちょうど良い。 「大人の世界もおなじだが、議論に勝つのは弁の立つ人間ではない。話を聞かない人間なのである」(58頁) 「胸が全焼した」(252頁) (内容紹介)  明治29年(1896年)、岩手県花巻に生まれた宮沢賢治は、昭和8年(1933年)に亡くなるまで、主に東京と花巻を行き来しながら多数の詩や童話を創作した。  賢治の生家は祖父の代から富裕な質屋であり、長男である彼は本来なら家を継ぐ立場だが、賢治は学問の道を進み、後には教師や技師として地元に貢献しながら、創作に情熱を注ぎ続けた。  地元の名士であり、熱心な浄土真宗信者でもあった賢治の父・政次郎は、このユニークな息子をいかに育て上げたのか。  父の信念とは異なる信仰への目覚めや最愛の妹トシとの死別など、決して長くはないが紆余曲折に満ちた宮沢賢治の生涯を、父・政次郎の視点から描く、気鋭作家の意欲作。

    2
    投稿日: 2023.05.24