
総合評価
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powered by ブクログ胸の裡うちで舌打ちする 搦め捕られて自由を失う ショパンの〈英雄ポロネーズ〉 科まで作り 凡庸な回答 スマトラ島沖地震 またぞろ横文字使いの誤魔化しか 憤懣やる方ない 日頃の行住坐臥ぎょうじゅうざが 安穏と 水が引いた後に感染症が猛烈な勢いで広がっている 三年で四百五十万 絶えず未熟な自分という現実と闘うわけや 違う自分を探せだの呆けた台詞の大合唱だ 腐った果実は毒素を持つ そして現実と喧嘩する力を失うていく 分を弁えん者の末路は大抵が自滅や 度外れた望みを抱えた才能を応援するに吝かでない 艱難辛苦かんなんしんく 全ての闘いは詰まるところ弱い自分との闘いと言ってもいい 汗や皮脂を放出する汗腺は新皮内にある ハイフィンガー奏法 肌に纏わり付いていた皮脂と痒みが一緒に流れ落ちていく 可能な限りタンパク質を摂取する必要があるので乳製品や豆料理が主体となる 切歯扼腕せっしやくわん 杉田玄白 解体新書 外道 外科 ままこ継子扱い ヒエラルキーが存在する 狡猾な悪巧み 男勝りで才気煥発 何せ安寧と平穏を愛する男だからな リストの〈超絶技巧練習曲〉 真皮は皮下組織と順調に癒着しているし 意志は医師よりも強しさ 彼が魔法使いだということは私も認めるに吝かでない ドビュッシー〈月の光〉〈亜麻色の髪の乙女〉 音楽を聴いていたのに、まるで一枚の絵を見、一編の詩を読んだような感慨が残った。 アラベスク=唐草模様 これも音楽という名前の魔法だ。一音一音は物理的な音波なのに重なり絡まり弾けることで絵にも詩にもなる。現実を凌駕する情景を見せることも一千万語に勝る叙情を語ることもできる。 なってしまえば素質があるとかないとか泣き言は言ってられませんからね 突飛過ぎて現実離れしている 泥濘 僕はこの悪足掻きってのが好きでね。あっさり諦めたり運命を儚むよりはずっと前向きだと思っている。 きっとハイゲンシュタットの遺書はそう問いかけているんだと思う 裡うら その運命とやらに一矢報いるなんてちょっと痛快だろ 長き亘って薫陶を受けましたからね お仕着せ 瓦礫の山に累々と重なる死体 綽名あだな 武器ー喧嘩が強い者は腕力で闘う。能弁な者は言葉で、文才のある者は文章で闘う。表現方法というのは、つまりその人間の闘い方だ。 殊更 始まりの終わり 名古屋の資産家を祖父に持つ 岬洋介シリーズ
1投稿日: 2019.07.23
powered by ブクログ味ついてないのにしつこい感じ。 内容もブツブツ切られて不自然。 できすぎ?つくりすぎ? なんて言ったらいいか分かんないけど。 全体的に好みじゃない。 嫌な読者ですね。すいません。
1投稿日: 2019.07.22
powered by ブクログピアノを習う少女二人の前に、素敵なピアニストが現れて・・。フワッとしたラノベかなと思って読み進めていると、いきなりヘビーな展開が主人公を襲い、ミステリー、スポ根的展開になる。音楽の蘊蓄もあって、結構濃い話だった。一気読み。 他の作品も読んでみようかな。
2投稿日: 2019.06.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ずっと、積読してて、やっと、やっと、読んだよ~ シリーズ遡って、一作目。ドラマ版を見ていたのでなんとなくのストーリーは頭に有ったけど、デビュー作にして、中山七里節はもう炸裂してましたね【にやり】大好きな岬くんシリーズ。頭脳明晰、でもどこか、ちょっと抜けてる感じの親しみ易い岬くんをこれからも応援していきたいな!
1投稿日: 2019.06.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
たしかにおもしろかったし、好きなタイプの作品ではあるが、良いミステリかと言われると疑問が残る。後半にあっと驚く事実が語られるが、いまいち納得がいかない。しかし、ピアノの演奏場面の描写は素晴らしい。演奏の迫力、主人公の気高さ、美しさがびしびしと伝わってくる。
1投稿日: 2019.06.15
powered by ブクログ逃亡刑事を読んでから、これを読んだ。なんだかところどころテンポが乱れる?ようで私は読みづらかった。最後の展開は想像してなくてびっくり。一瞬で鳥肌がたち寒気がした。この人物がそれまでどんなきもちですごしたかを想像して。
1投稿日: 2019.06.15
powered by ブクログ最初の展開でこれはもしや?と想像してしまい、そうなると伏線も拾ってしまうもので、残念、と思っていたのですが、全く残念などということはありませんでした。それほどクラシックやピアノに詳しくない私でも、ぐいぐいと引っ張られて読み進めました。途中であ、ミステリだった、と気づかされるほどの読み応えだったと思います。ところどころにズシンと重い言葉が入っていたのが印象的です。正直犯人当てとしてはどうかなと思う部分もあり、すごく苦い気持ちにもなりましたが不思議と読後感は悪くありません。題名が秀逸ですね。
1投稿日: 2019.06.14
powered by ブクログ中山七里さんのデビュー作で最後の最後にショッキングな真実が暴かれる青春音楽ミステリーの最高傑作!ああ!正直言って本当は真実を知らない方が良かったなと思える一種の巧緻な叙述トリックですが、暫し私は茫然自失となり完璧に騙された快感に酔い痴れましたね。この重要な手掛かりは確か昔クリスティー女史の後期長編で読みました。素晴らしい臨場感溢れるピアノコンクールのライヴの興奮が胸に迫り大いなる奇跡を成し遂げたヒロインの必死の執念と努力を私は讃えたいですね。音楽と推理の天は二物を与えた岬洋介の公平な優しさを尊敬しますね。
1投稿日: 2019.06.13
powered by ブクログ中山先生の本は、頭が良くないとなかなかついていけないから、バカな私は少し苦手意識があったのだけど、この本は評価が高かったので読んでみた。 10ページほど読んで放置していたが再び読み始める。 最初は単調だなぁ。。。なんて思っていたのだが、火事になったあたりから一気に物語が全力疾走を始める感じ。 コンクール前に失速したか?と思いきや、最後はそんな展開でしたか!!! まんまと騙されました! いやぁ、やられた。面白かった!!(*^▽^*)
19投稿日: 2019.05.22
powered by ブクログ誰かの為に自分を捨てる決断をした時 自分に残るものは何か… 周りに残すものは何か… ミステリー部分でも楽しめ 音楽描写も綺麗で内容に入り込めました。 品の良い一冊。
1投稿日: 2019.05.19
powered by ブクログ祖父、そして自分と見た目そっくりの従姉妹は火事に遭う。一人生き残った少女はひどい火傷を負うが、リハビリをこなし、ピアノのコンクール優勝を目指す。祖父の莫大な遺産、少女にかかる災い、母の死、誰がどうして? シリーズの順番を無視して読んでいるんだけどさ。演奏の描写に関しては間違いなく素晴らしい。作曲家の苦悩、岬について、少女の苦しみを織り交ぜて、あっという間に読了。少女の皮肉な結末、音楽家の人生の物語、小説の世界に入り込み今回も満足。このシリーズは読み続けていたいなあ。武器を持って世の中に立ち向かわなくちゃなあと自分自身も振り返りました。
14投稿日: 2019.05.04
powered by ブクログ全然考えてもいなかった仕掛けだった。というか油断してたと言うべきか。 2重のトリックというか仕掛けがこのミス大賞の所以かな。 ピアニストの岬洋介は、御子柴シリーズに登場する岬検事の息子っていうのが驚き。どっかで聞いたことある名前だと思ったら。
2投稿日: 2019.04.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
“ピアノに関する限り、彼は本物の魔法使いでしかも悪魔だった。” 再読。 だいぶん前に読んで感想を上げそびれ、読み返していた本作。 2回目ながら面白かった。 ***** 音楽家への推薦も決まった遥は仲良しの従姉妹と祖父とともに火事に遭う。 従姉妹と祖父は亡くなり、命は助かったものの、大火傷を負う。 顔、全身の皮膚が手術により移植され、顔はほとんど元の状態まで治してもらえたが、大火傷が残した様々な障害に苦しむ。 指、腕が満足にうごかせぬことでピアニストになることができなくなったと絶望するが、ピアニストの岬洋介によるレッスンを受けることができることになり、再びピアノに向き合うことに。 そんな中、祖父の遺言が公開され、遥の周囲に不穏な出来事が続く…。 ***** 火事が起きたことにより、穏やかな日常が一気に崩れてゆく。 火事の描写により、頭の中には激しい炎が浮かび、それまでの楽しい雰囲気が一変する。 命は助かったものの、大好きな従姉妹も祖父も亡くなり、自分も手術痕が残り、自由の効かない身体を抱え、目指していたピアニストへの道も先が見えなくなってしまった。 しかし、岬洋介という“魔法使い”に出会う。 難しい言葉や抽象的な言葉を使わずにすっと目の前の段差を乗り越える術を与えてくれるような、そんなひと。 初歩の初歩からの練習再開となった、クラスメイトからは嫌がらせもあった、けれど、遥は岬を信じて前を向き、ピアノを弾き続ける。 ただ、ピアノを弾きたい一心でがむしゃらに練習に励み、立ち向かっていく姿は執念と呼ぶしかない。 ピアノを頑張る遥の姿にも胸打たれている中、遺産を巡る事件も起き…終始ハラハラしっぱなし。 岬さんが探偵役。 常に冷静沈着、そして頼りがいもあって何ともかっこいい。 謎解きに関してはなんとなーくもしかして?なんていうところはあったけれど、もうそんなこと差し置いてうるうるしてしまった…夢中で読んでいたもので、すっかり感情移入…。 心をぎゅうっとされながら読み終わった。 こういうラスト、好き。 ぴんと張り詰めていたものが謎が解けることにより、少し解放されて、救われたんだけれど、切ない。 よかった、でも、切ない。 何だか、色んな気持ちに包まれてしまった。
3投稿日: 2019.04.18
powered by ブクログおもしろかったですよ。 ピアノのシーンは引き込まれました。 でも最初のシーンとか人のネガティブな面とか、その辺の文章が痛々しく生々しく...読んでいて苦しく感じる部分も少なくなかったです^^; (そしてミステリ的には緩めなぶん)読了直後の今はそちらの印象が強く残っちゃっていて、厳しめかなーと思いながらの★3つにしました。
1投稿日: 2019.04.15
powered by ブクログ全体通して面白かった。 音楽の表現が素晴らしく繊細で美しい。 どうしてあえてこの作品でドビュッシーを作者は選んだのだろう…。 そして今回も岬洋介がただただ男前である
1投稿日: 2019.04.14
powered by ブクログ音楽系の小説ってのは、せっかくなんでその曲を聞きながら読んでみる。普段はクラシックなんて聞かないわけだけど、ショパンやらドビュッシーやら。演奏シーンに重ねて流した日には、これはもう、ドーン!ですわ。ピアノすげーな。やっぱ音楽は聞いてなんぼですわ。 てか弾きながらめっちゃ考えまくってる主人公もちとありえん感じ。 まぁそれはさておきピアノの演奏をyoutubeで調べると辻井伸行って人がけっこうひっかかって、この人は目が不自由でって、おいこの人もスゲーな、と。事実は小説よりなんとやら、ってやつかね。
3投稿日: 2019.04.14
powered by ブクログカエル男→御子柴→ドビュッシーと新しいシリーズからさかのぼる形で読んだのもよかったかも。 中山さんの作品に必ず出てくるピアノはここから始まったんだね。
3投稿日: 2019.04.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ラフマニノフが気になってて、最初から読もうと思ってこっちを手にとりましたが。 いきなり地震火事がきてキツイ。やけどの描写が続いて辛い。音楽系スポ根もの展開はちょっと苦手…。 と思いつつ、 岬先生がステキなのと、演奏の描写にドキドキして、なんだかんだ読んだ。ドビュッシーが聴きたくなった。 あと、形成外科のドクターがとてもよい。 謎解きも、ああそういうこと!と! これ変じゃない?て思う部分はあったのに、全然思い至らず… タイトルの意味も最後に分かるのだけど、ふつうに再生の物語で終わってほしかったような。 ラフマニノフは、この物語に入っていける体力があるときに挑戦しよう…
2投稿日: 2019.04.06
powered by ブクログ面白い。ピアノの弾き方の説明が、プロ的。 ピアノのことはよくわからないが、なるほどという説得性がある。 全身火傷した 香月遥。ピアニストを目指す16歳。 岬洋介という天才ピアニスト。 検事の息子で、司法試験に受かるが、ピアニストになる。 そして、おじいさんといとこが焼け死した。 遥自身も、全身やけどするが、復活していく。 形成外科医の新条先生が、皮膚移植をして、 奇跡的に助けるが、精神的には 岬洋介が支える。 父親の平凡に徹した銀行員、おじさんのグータラ性。 おじいさんは、12億の財産があったのだ。 音楽の特待生であるがゆえに、 回復したら、ピアノコンクールにでる。 学校でのいじめ、校長のたくらみ、そして、マスコミの執拗なインタビュー。 榊間刑事の したたかな追求。 そして、母親の死から なぜその事件が起こったかが 解明されていく。
4投稿日: 2019.04.04
powered by ブクログ評価が別れてる作品だなぁ…。私としても青春音楽物としては4点、ミステリー物としては2点かな(5点満点でね)。音楽の描写は良く感じましたね。また、あらゆる困難に立ち向かうピアニストというテーマも凄く良い。ですが、易い感が出過ぎちゃったのが勿体無い
0投稿日: 2019.04.02
powered by ブクログ中山七里による小説は前作の「テミスの剣」に次ぎ、第二作目だ。前作が非常に良かっただけに今作にかかる期待もおのずと強くなる。 第8回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作であるが、音楽を題材としたミステリーというのは最近にしては珍しい。この小説が発刊された年に時を同じくして「のだめカンタービレ」というドラマが大ヒットしており、作者はこれを見て、今世間が求めているものを感じ取り着想を得たという。 ピアニスト志望で特待生として音楽科への推薦入学が決まっている香月遥は、ピアノ教師の鬼塚に叱責されながらも自らの腕を磨くため、日々練習に明け暮れていた。そんなピアノレッスンを送るある日、遥はピアニストの岬洋介と出会う。鬼塚の弟弟子で、現在は音大の非常勤講師として働いているようだが、その甘いマスクに遥は虜になってしまった。 大規模な自然災害で家族を失い、孤児となってしまった従姉妹の片桐ルシアは、香月家で居候することになった。ルシアもピアニストになるという夢を持っており、遥と一緒にレッスンを受けていた。二人はまるで姉妹のように仲が良く、香月家はルシアを養子にする話を進めていた。 だが、香月家に突然の悲劇が襲う。香月家当主である香月玄太郎の部屋から炎が舞い上がり、たちまち3人がいた香月邸の離れが全焼したのだ。その結果、ルシアと玄太郎の焼死体が発見され、遥も全身に大やけどを負う重症だった。 事件が起きて謎解きもあるのだが、ミステリーというよりかはドキュメントに近いものを感じた。特に、障害を持ちながらも懸命にピアノを弾く姿は、物語の趣旨を忘れるほど魅了されるものがある。それだけに最後に洋介によって語られる真実はショックだった。私はもう少しだけこの物語の続きが観たかったからだ。表題が心に深く突き刺さる。
0投稿日: 2019.03.22
powered by ブクログようやく読めました。 以前から気になっていたにも関わらず、あまり詳細を知らずにいたので、本作品についての先入観なしに楽しく読めました。 作品についてとわざわざ買いたのは、作者の他の作品を読んでいたから。 (カエル男、総理にされた男。男ばかりだ…) それぞれ全く違った作風。 一番好きなのは本作品かな。
2投稿日: 2019.03.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
全身火傷の少女が苦難を乗り越えてピアニストになる。。。そんな青春ストーリーかと思っていた。それだけじゃなかった。 動かない手指に絶望し、人の悪意と戦い、大きなプレッシャーにピアノという手段で立ち向かう。でもその苦難の中には、不幸なボタンの掛け違いによって、予期せぬ生き方を強いられてしまった子だった。 それらの苦しみと、自分自身を表現するために弾いたドビュッシー。傷ついた人を癒したい、苦しむ人を癒したい、その想いは観客に伝わったこその優勝と拍手だと思う。さよなら、というタイトルはそういうことだったのか、と腑に落ちた。今までの彼女の困難と努力を考えると切なくなったけど、それでも彼女はピアノを止めないだろう。すごく感情移入してしまっているので、どうか家族?が少しでも彼女を罵詈雑言の嵐で傷つけないようにしてほしい。 ラフマニノフの件で払拭されたけど、この努力をするためには金と環境が整っていなければならないんだよなぁと卑屈になる自分もいるけど、それは逃げなんだろうなぁ。
3投稿日: 2019.03.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第一章は主人公の生意気ぶりが少々鼻につくが、章の終わりで火事に巻き込まれるところからもう、続きが気になって仕方ない。 この手のシリーズものの1冊目では主人公の家族が狙われたりするが、どんどん人がいなくなってしまい、2冊目以降どうするんだろうと思っていたら、なんと主人公が犯人パターン! しかも従姉妹のルシアと入れ替わっていた。 主人公のキャラが多少なりとも変わっているはずだが、全く気付かなかった。 音楽描写はまるで音が聞こえてくるようで、残念ながら私は文章を読んでもドビュッシーの「月の光」以外は全く旋律が思い浮かばないのだけど、クラシック通の人ならより楽しめるだろう。 解説によると、シリーズごとに主人公は変わり、探偵役の岬洋介だけがサブキャラとして登場し続ける構造のようだ。 2冊目以降も読みたい。
2投稿日: 2019.03.18
powered by ブクログ展開がスピーディで、演奏シーンの迫力ある描写も良かった。しっかり伏線が張られており、ミステリーとしては面白かったが、物語全体からすると、素直に再起の物語で終わらせた方が良かったのでは。
0投稿日: 2019.02.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あまりに痛々しい冒頭から、事件を挟みながらもひたすらにピアノの話。ミステリーのつもりで読んでいたら、熱い青春小説になっていました。でも、最後の展開を読んだあとに、今までのことを思い返すと、あぁ、そうか。私がのほほんと音楽の話を楽しんでいる裏でこんな葛藤が描かれていたのかと気づいた。なんにせよ、凄まじい熱量と半端ない計算で成り立っている作品だった。何より熱血でいて優雅なのがいい。
0投稿日: 2019.02.26
powered by ブクログ音楽&ミステリーは、おもしろい組み合わせ。 音楽をイメージしながら読み進めるのはなかなか楽しかった。
2投稿日: 2019.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった、単純に好き 常に一人称視点で、そういう話は自分にとって単調に感じやすく飽きやすいけど、全然そんなことなかったし文章が心を掴んで離さない感じがあった。 特にピアノの描写はすごかった!音楽が生々しくそこに蘇ってくるような感じがした 最後のどんでん返しもびっくりしたけど、主人公の心に救いがあるのもとても良い でもあの母親の件は明確な殺意を持って行ったことではないから殺人罪ではなくない??事故とか過剰防衛とかじゃないんかな
1投稿日: 2019.02.13
powered by ブクログ読み終えて思わず唸った。やられた。音楽×根性×謎解きかとたかを括っていたら見事に足元をすくわれた。演奏や曲の描写も去ることながら、事件の真相解明は鮮やかの一言に尽きる。読みながら曲を聴いてみたらより想像力がはたらいた。 伏線だろうなとは思ってたけど、まさか主人公にとってのハイリゲンシュタットを最後にもってくるとは…
3投稿日: 2019.02.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
語り手側にトリックがあるタイプのミステリー小説。読み返せばなるほど……というネタ振りがちらほら。知らずに終盤前まで岬洋介を疑ってかかっていた。出来過ぎのキャラ設定なんだもの! ・岬洋介は他の音楽家シリーズにも出演すると聞いて納得。著者の理想を詰め込んだキャラの匂いがする。 なんとなく光瀬龍の「明治残俠探偵帖」新宮寺清之輔と似た印象を受けた。 ・ピアノの描写はとてもよかった。会場で座る位置とか、ステージに上がる直前と上がった瞬間のぶわーーっとした緊張感とか、共感するネタが詰め込まれていた。曲を弾く前の文章でこちらまで思い出し緊張してしまった。 ・ドビュッシーはいい。個人的に同じカテゴリでラフマニノフ・シベリウスもいい。(聴いているとぽわぽわとした情景が浮かぶ) ・遙にしてもルシアにしても、語彙量や思考が16歳のものとは思えない。古典的な言い回しも伏線の1つかもしれないがそれにしても16歳ぽくない。 また、ところどころ政治エンタメっぽさが漂う。 ・2冊前にポワロシリーズの「アクロイド殺し」を読了していたので、結末に仰天することはなかった。
1投稿日: 2019.02.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ずっと読みたかったこのシリーズ。やっと最初の1冊目「さよならドビュッシー」を読むことが出来ました。 もう途中からはページをめくる手が止まらず、更にページをめくると一行目ではなく後ろから読みたくなるほどに、先が気になってドキドキしながら読みました。 子どもの頃、ピアノを習っていて良かったと心から思いました。クラシックピアノの知識が少しでもあるほうが、より楽しめると思ったので。 あらすじ -ピアニストからも絶賛!ドビュッシーの調べにのせて贈る、音楽ミステリー。ピアニストを目指す遙、16歳。祖父と従姉妹とともに火事に遭い、ひとりだけ生き残ったものの、全身大火傷の大怪我を負う。それでもピアニストになることを固く誓い、コンクール優勝を目指して猛レッスンに励む。ところが周囲で不吉な出来事が次々と起こり、やがて殺人事件まで発生する-。第8回『このミス』大賞受賞作品。- 正直、火事の描写のあたりで一度折れかけました。 あまりにも詳細に描かれていて読み進めるのが辛かったのと、思っていた内容と違うなって感じてしまって。 その後も所々、出来過ぎでリアルじゃないよなあぁと思ったりしながら読んでました。 でも、途中からは大けがをした少女がピアノに向ける情熱と命がけの努力。それを手助けする岬洋介に魅了され、がっつり心をつかまれてしまいました。 そして岬洋介の演奏シーンからの少女のコンクールでの演奏。 ピアノ演奏シーンの描写が素晴らしくて、脳内には音楽が鳴り響き、その世界に没頭しました。 ミステリーというほどの謎があるわけではなく、想定内ではあったけれど、この本の魅力はそこではく、ピアノ演奏の表現力につきると思います。ただ、 「変ホ長調は一旦ハ長調へ移調し、更に変イ長調、ホ長調と三度下に移調しながら反復する」 とか、もし自分が音楽に関わったことがなかったら、想像するのが難しいなって思ったかもしれない。 なので、音楽の知識がある。またはこの曲を聴きながら読むことをお勧めしたいなぁ(*´∀`*) あ、ちなみにこの表現をしているのは、ドビュッシーの曲ではなくベートーベンの曲です(笑) あぁ、早くまた岬洋介に会いたい。 次は「おやすみラフマニノフ」だね♪
5投稿日: 2019.02.03
powered by ブクログ母親からのススメで読み始めました。 最初は表現が難しく、ちょこちょこ止まってしまったけど 話が進むにつれてスラスラ読めました。 曲を表現している箇所はピアノの専門用語が難しい分、実際に曲を流しながら読んでみると 世界観に入り込めて実際にホールにいる気分。 最後の最後のどんでん返しには! おーっと!!と興奮しました。
2投稿日: 2019.01.28
powered by ブクログ音楽を扱った小説って難しいですよね、実際に音楽が聞こえるわけじゃないから。面白かったけど、一番の鍵の事象が第二章すぐにわかってしまっては・・・。ミステリーだけど謎解きが重要な要素じゃないからいいのか?岬先生と彼女の師弟関係がよかった。障がい者は常に自分たちより弱いもの、下のものと思い、見てはいけないものと思う多くの人間の心にある差別意識を見せつけられた。
2投稿日: 2019.01.25
powered by ブクログクラッシック音楽とミステリーが融合した小説。 ドビュッシーの『月の光』や『アラベスク』の繊細で美しいピアノの音色が聴こえてきそう。 魔法使いの岬先生にも魅せられました。 印象に残った言葉 「自分のことであれ他人のことであれ、哀しみを見ると人間は思慮深くなる。大人になる、ということはきっと哀しみを知ることなのだろう。」
3投稿日: 2019.01.20
powered by ブクログ第8回『このミステリーがすごい‼』大賞受賞作 ドビュッシーを知らない人でも、読んでいるだけでホールを想像できる音楽ミステリー(^^) ピアニストを目指す16歳の主人公、祖父と従姉妹とともに火事に遭遇し、一人だけ生き残る。 ただ全身大火傷の大怪我を負うが、それでもピアニストになることを決意し、動かない指を少しずつリハビリし、コンクールを目指す‼ ところが、周囲で不可解な出来事が次々に・・・。 やがて、殺人事件までが起こり、コンクールを向かえる。音楽と融合したミステリーは圧巻♪
0投稿日: 2019.01.15
powered by ブクログ一番心に残っているのはラストのトリックではなく、主人公が最後にピアノを弾き切るシーン。「もうすぐすべてが終わる」辺りの疾走感が抜群にカッコいい。 ただ、個々の要素が有機的でないと言うか... 別にミステリーじゃなくていいじゃん、と思う。 言い換えると、ラストを読むと、もっと主人公の内面をえぐってもらいたかったな〜、という感が強くなるのだ。
0投稿日: 2019.01.04
powered by ブクログめちゃくちゃ面白い!! 遥を襲った犯人は、予想通りだったけど、最後のどんでん返しには、気づいてなかったからびっくり! ピアノや心情の描写が、丁寧で物語にどんどん惹き込まれる! 岬さんの言葉が所々で、胸に響いた。その言葉が、私の人生や考え方とリンクしたからだろう。 きっと他の人は、それぞれにあった言葉が胸に響くはず。 おすすめの本です。
1投稿日: 2019.01.02
powered by ブクログ中山七里という作家のことをもう少し知りたくて、デビュー作を手に取った。 今年一番の貴重な作家との出会い。 息も詰まるような心理描写と最後の最後に解き明かされる真実。 主人公が香月遥からいきなり…まさか、そこはいじっちゃいけないんじゃないの?と声にならない声を発しながら、心拍数全開で読了。 岬洋介がとてつもなく魅力的だった。
1投稿日: 2018.12.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「ミステリー、どんでん返し、えー!ってなる」「はいこの3つでオススメの本を。それではどうぞ!」って本の虫である友人に連絡したら数分で返ってきた作品。その日は大阪で用事があって往復の新幹線、約5時間で一気に読み進めて猛スピードで読了しました。こんなに手が止まらなかったのは久しぶりです。 私はこのお爺ちゃんがすごいすきなんだよなあ。多分実際に自分の祖父がこんな人だったらげんなりしちゃうし、少なからず反抗してると思うんだけど。でもこのお爺ちゃんの言葉は芯が通ってて心に残るんだよなぁ。京都駅に着いたところでお爺ちゃんの最期だったんだけど「おじいちゃん!!!なんでぇ……どうしてぇ…おじいちゃん!!!!」って心の中の孫メンタルがうるさかったです。京都タワーも揺れたね。 オススメされたので予備知識全てなしで挑んだらまあ大変。岬先生ってコナンか、いや、ホームズなのか!!!って。シリーズものって知らないせいで「なんだよこの胡散臭いボンボンお坊ちゃんはよ」って思ってごめん本当に許してくれ岬先生。君は名探偵だ。すまない。 お約束のトリックはまあ馬鹿なのであっさり引っかかりました。気付いた時には「あ!!!!!……まぁそうですよね分かります私が中山さんならそうするわ」ってなりました。まあ友人にこの話をしたら「酢豚で気付かなかった?」って言われて思わず読み直したよね!!言ってる!!!じゃん!!好物の酢豚なのに豚料理苦手でおまえ!!!!野菜の黒酢炒めだよそれ!!!料理名間違ってる!!! でも平成生まれの若い子が遥とルシアの運命に立たされたら無理だろうなあって思うくらいには昭和スポ根でとてもよかったです。自分の子どもに教育するなら野球?テニス?ピアノ?この3本で決まりだね。まぁそんなのもいつになることやらなんですけどね出会ったこともないけど「それまでさよなら、ドビュッシー」
1投稿日: 2018.12.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
このミス1位に輝いた作品らしい、中山七里の出世作だとか。と色々話題の作品であり、シリーズ第1作ということもあって読んでみた。 ミステリー素人の俺にもなんとなく読めたトリック(同じ年頃背格好の女性2名が火事で顔含めて全身大やけどを負ってしまったら、トリックは…読めるよねぇ)はご愛嬌としても、それ以外の描写もやや稚拙、いじめっ子3人娘にしても、ライバルの天才マッチョピアノ娘についても、イケメン先生数名についても…ありがちサブキャラをもうちょっと上手く動かせていたら物語にもっともっとメリハリがついたと思うんだけどなぁ。 とはいえ、この物語の醍醐味であるスポコン学園物描写については読ませる。スチュワーデス物語、家なき娘(比喩が古くてスマン)あたりの伝統をしっかり踏襲していて、安心して読める。 キモであるピアノ演奏描写も中々の迫力。クラシックのピアノ曲を聴きたくなる。さすがに「蜜蜂と遠雷」には及ばないものの、こっちの方が随分先に刊行されているのだから、読み順がこっち先なら、俺の中で当面「ピアノ描写ベスト1」作品になってたであろう。 初期作品のエネルギーをきちんと持ってる、これ以降の中山作品に期待が持てる佳作である。
2投稿日: 2018.12.13
powered by ブクログ音楽に関する描写のシーンでは、繊細すぎて読むのに神経を費やしたが、最後の最後で予想反する結果につながりいい意味で驚かされた。 実写化もきになるところ。
2投稿日: 2018.11.30
powered by ブクログ最後の最後に、え、そーゆーこと?となり、中々楽しく読めました。 ピアノに関しては無知ですが、鬼気迫る演奏は文章を通してよく伝わりました。
2投稿日: 2018.11.27
powered by ブクログスレたミステリファンなので、メインのトリックは最初からうっすらわかりましたが、そんなことより主人公がどんな思いで歯を食いしばってピアノに打ち込んだか、謎解きのあとに彼女の行動を反芻すると、そっちの方が印象に残りました。 そして岬先生の人でなしっぷりがいいです。そもそも芸術家って、これくらい偏向してるからこそ、素晴らしい作品を作り出せるんですよね。 前々から気になっていたので読めてよかったです。
2投稿日: 2018.11.15
powered by ブクログ凄い!一気に読んだ。最後のトリックの解決のパートを読んだ後、当該事件のパートを読み返しても全く齟齬が無い。 音楽青春モノとしても読ませる。 お見事。
1投稿日: 2018.10.16
powered by ブクログ「さよならドビュッシー」 第8回このミス大賞受賞作品。 言わずと知れた中山七里の本作。「連続殺人鬼かえる男ふたたび」「能面検事」を書いた作家とは思えない。前者は当分順番待ちであり、後者が図書館に無いか物色予定の今、遂に話題となった「さよならドビュッシー」を漸く読了。 突然の悲劇により祖父と従姉妹を失い、自身は大火傷を負った香月遥。更に、祖父の遺言により莫大な遺産が遥に譲渡されることとなる。大切な人を失った代わりに望んでもいない大金を手にすることになった遥は命を狙われながらも、周囲の差別や嫉妬、蔑みと闘いながら自らの道を切り開いていく。武器は音楽だ。 音楽とスポ根、ミステリーの掛け合わせ。タイトルが切なさを感じさせた。でも、それは音楽を通じた人と人とのすれ違いや別れに感じる切なさでは無く、火事、火傷、遺産目当てから垣間見える人の浅はかさや思い込み、邪推からくるそれでした。遥に突然降り注いだ三重苦はかなり重い。この三重苦に加え、周囲の差別や嫉妬、蔑みが遥に降ってくるのだ。この辺のお陰で音楽やミステリーよりもスポ根の要素を強く感じた。 ただ、恐らく必要な要素だったから盛り込んだのだろうが、個人的には音楽とミステリーをより強めても良かったのではないかと思った。遥が理不尽な悪意に立ち向かうからこそ、ピアノを弾くシーンは映える面はあるかも知れないが、仮にスポ根要素が抑えめでも十分な描写だったと思った。むしろ音楽に割く分、より迫力あるようになったのではないかと。 と何やら述べてみたものの、率直に言えば担任やクラスメイトのあからさまな嫉妬や冷笑、嫌味、更にメディアや校長の利用してやろう感の態度に非常に腹が立ったからというのが大きな理由。加えて、遥の理解者が少なすぎるのでないかと。 特に、遥がアラベスクを完奏した時担任が発した「全身に大火傷を負った人がここまでやった。五体満足な貴女方も負けられない」という発破など言語道断じゃあないですか!と、ここまで腹立たしくさせられるとは作者に上手くやられた訳ですが仕方がない。 音楽に関しては上述した通り、躍動感や迫力が伝わる描写で良かった。音楽を理解するには作者の人となりを理解すること、権威ある世界はヒエラルキーがあること、何より世の中には悪意が溢れていることというメッセージは響いた。肝心のミステリーは、もう少し芯を食ってくるかと思いきや意外とあっさり。岬のあの台詞で上手く回収された感じ。 しかしながら一番は、祖父の言葉だろうか。とにかく温かい。その言葉は悲劇を乗り越えようとする遥の背中を押す。こんなじいさん最高じゃないか。 中山七里作品の入口としてまずはお勧めしたい。
2投稿日: 2018.10.06
powered by ブクログ王道中王道、 未来ある若者が夢に向かって頑張るお話、 かと思っていたら展開が少し違って驚きました。 思ったよりも過酷な状況で頑張る主人公… 私だったら立ち直れないなぁと 何度も思いました…笑 ミステリーだと思って読んでいなかったので、 最後のどんでん返しはまんまと騙されちゃいましたし… ほんとに驚きました。 ここの驚きだけでも読む価値はあるように思います。 ミステリーの種明かしとか、すぐにわかってしまう人には 簡単だったのでしょうか、、? 自分の意図しないところで 自分じゃない何者かに勝手にされるのは辛い (的な感じだったかな?)の岬さんの発言には ぐっとくるものがあったなー にしても、岬さんがハイスペックすぎて、 ずっと頭の中で向井理さんで脳内再生されてた笑 主人公の人物設定は少し苦手だったかなぁ。 ただ良くも悪くも中高生ってこんな感じなんだな、 という感じがしました。 不安定さがよく出てたというか。 お母さんのことは事故とはいえ あんな結末になってしまって、、 なんだかすごく悲しい気持ちになりました。 誤解を解くこともできないまま、 最悪の展開で永遠のお別れなんて、、
0投稿日: 2018.08.27
powered by ブクログ「音楽関係の小説」と思い読み進めていた。演奏の場面や、曲についての解釈、作曲者の人生など、日頃の自分からは遠い、音楽の世界に浸りながら、出てきた曲を検索して流しながら。 しかし、途中から、音楽の道に邁進する少女の話、だけではなく、不吉な事件が起こり始める。 最後に、真相が分かった時の衝撃!思わず、もう一度、はじめから読み返してしまった。 構成もおもしろく、音楽の表現の仕方も、美しい。 シリーズ物なので、次も読みたいし、また読み返したい作品。
2投稿日: 2018.08.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
クラッシックがメインのストーリーに殺人事件がおまけに突いてくる。岬先生というのが、実はテミスや御子柴の話に出てくる岬検事の息子だとは。 中山ワールドにはまってしまう感じですね。 まあ、終わりは意外性のある終わり方。 ちょっとびっくり!
2投稿日: 2018.08.05
powered by ブクログ岬せんせーのスーパーマンぶりがちょっと非現実過ぎるかなぁ。まぁ、こういうことなんだろうなと薄々と思っていた伏線をラストで見事に回収してくれた。
2投稿日: 2018.07.29
powered by ブクログピアノの演奏描写は抜群に上手いが、ミステリとしては穴があるなあ、そもそもタイトルで・・・とか思いながらのほほんと読んでいたので、最終盤のどんでん返しにたまげた。穴に見えたのはすべて意味のある伏線やミスリードで、音楽小説である以前に間違いなく本格ミステリだった。巻末の解説でも「スポ根」と評されているように、「このミス」受賞作らしく内容は通俗的で、単線的なストーリー展開といい、某宗方コーチみたいなピアノ教師やライバルの「プチ子・ヘミング(!)」嬢のようなキャラクターといい見事なまでに漫画みたいだが、他方で差別的で排他的な現代日本社会・大衆への批判・批評をところどころでストレートにぶつけていて、予定調和の枠の中にとどまっていない。
0投稿日: 2018.07.18
powered by ブクログ■ドビュッシーの調べにのせて贈る、音楽ミステリー ピアニストを目指す遙、16歳。祖父と従姉妹とともに火事に遭い、ひとりだけ生き残ったものの、全身大火傷の大怪我を負う。それでもピアニストになることを固く誓い、コンクール優勝を目指して猛レッスンに励む。ところが周囲で不吉な出来事が次々と起こり、やがて殺人事件まで発生する―。第8回『このミス』大賞受賞作品。
1投稿日: 2018.07.16
powered by ブクログ登場人物の台詞回しに現実味がなさすぎて、全く共感できなかった。 14歳の少女って、そんな大人臭い言葉を使って喋らないし、そんなに馬鹿な感受性じゃない。
0投稿日: 2018.07.11
powered by ブクログ物語と謎解き真相が見事に融合した作品。そこに真新しさはまったくないが、物語を美しく描いていることてまったく気にさせない。濃密に描かれた主人公の物語、それらがあることによって報われなさを感じさせる真相にも納得し前向きに生きる主人公を応援したくなるのではなかろうか。素晴らしい。
1投稿日: 2018.06.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
香月遥は震災で両親を亡くした従姉妹ルチアと厳しいけど温かい祖父とともに火事にあい、重度の火傷を負いながらただ一人生き残るという壮絶な序盤。 リハビリを経てもなお障害が残る体で、音楽学校の特待生として好奇と嫉妬の目に晒され、人間の本質的な醜さをこれでもかと描かれている。 世界は悪意に満ちていて、現代は不寛容。これが今生きている世界の姿だと思うと生きづらい。 岬洋介を先生としてコンクールに向けレッスンをする様子は鬼気迫るものがあった。その理由も最後にはわかるが、ブレない先生が法曹界でも有名人という設定が面白い。 全体的に物悲しさも感じる作品に思えた。
1投稿日: 2018.05.03
powered by ブクログ広く知られた有名な作品で、皆さんあらすじを書いていらっしゃるので私は省いて。 中山七里、やってくれるなぁ。 音楽小説は当たり外れが大きく、ちょっと間違うとチープな印象になってしまう中、音楽への熱意がガンガンと伝わり胸熱。 ミステリである事を思わず忘れ、ラストでガツンとやられました。 蛇足ですが、私自身も音楽の高校へと進み学んだ身ですが、こんなにギスギスとした人たちは居ませんでした。 もちろんライバル関係ではあったけれども。 作中に出てくる曲を聴きながら読むことをオススメします。 クラッシックは敷居が高いと思われがちですが、作曲者たちの背景を少しでも知っていると、いきなりグンと身近な存在に感じられると思います。
2投稿日: 2018.04.15
powered by ブクログ最後の10ページまで永遠に約400ページくらい騙され続けて、裏切られた感が一番に残る。 随所に強く生きる為の言葉が散りばめられていて、主人公の境遇を同情させない物語の展開に勇気をもらえる。 ピアノの描写は、音楽を演奏しない人にも言葉で音を想起させてくれて、なんだか、クラシックとの距離が近くになった感じがする。 感想を沢山書きたくなるくらいおもしろかった
0投稿日: 2018.04.04
powered by ブクログ重い内容のわりに、軽やかに読めた。ラストは、主人公じゃなかったんかい?!みたいなツッコミを入れたくなった。音楽描写も中々。酢豚食べたくなった。
0投稿日: 2018.04.01
powered by ブクログデビュー作で、2013年に橋本愛×清塚信也で映画化されてます。岬洋介シリーズ1作目ですが、岬洋介がとにかく非の打ちどころがないほどかっこいいです。作中ピアノの専門的用語が幾重にも出て来ますが、それを苦痛に感じさせない疾走感と躍動感が素晴らしいです。岬洋介シリーズなのに、主人公は被害に遭った女の子というのが、新鮮でした。そのせいで読者が真実に辿り着くのが難しくなってます。
1投稿日: 2018.03.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
毎度のことながらじっくり推理をしながら読む、ということをしないもんだからあっさりだまされた。振り返れば、解決のためのわかりやすい伏線もしっかり提示されてるし、その段階で少なくとも犯人を絞ることは可能だったようにも思う。 いや、どうかな。 どちらにしても良作であることに間違いない。
2投稿日: 2018.03.18
powered by ブクログ予想以上の良い作品だった。 音楽とミステリーがどう絡んでくるのか? 最初はそんな感じで読み始めたけど、読み終わってみたら「やられた!」って感じだった。 是非おすすめしたい作品でした。
2投稿日: 2018.02.25
powered by ブクログ穏やかな音楽小説かと思いきや、序盤から激しく物語が展開していく。ピアノを志す主人公の女子高生・遥は火事によって大やけどを負い、そして彼女の家族が次々と死んでいく。 不穏な空気が終始物語に漂いながらも、遥とその講師・岬が奏でるピアノの描写が美しく幻想的。 私もピアノを習い始めたので、何曲か自分の知ってるクラシック曲も出てきて、よりイメージが膨らんだ。 それにしても、ミスリードにまんまとはまってしまった。 どんでん返し好きの人にはオススメ。序盤で気づくべきだったな。。色々伏線がちりばめれてたのに。 ドビュッシーの「月の光」はいつか弾きたい一曲だ。
2投稿日: 2018.02.05
powered by ブクログベストセラーには手が伸びない天邪鬼。でも結局気になって読んでみる。そして毎度,何でもっと早く読まなかったのだと後悔。この作品も例にもれず・・・。衝撃的な始まりから目が離せなくなる。読みやすいので最後まで一気読み。音楽に詳しければさらに面白さ倍増だろう。 あらすじ(背表紙より) ピアニストからも絶賛!ドビュッシーの調べにのせて贈る、音楽ミステリー。ピアニストを目指す遙、16歳。祖父と従姉妹とともに火事に遭い、ひとりだけ生き残ったものの、全身大火傷の大怪我を負う。それでもピアニストになることを固く誓い、コンクール優勝を目指して猛レッスンに励む。ところが周囲で不吉な出来事が次々と起こり、やがて殺人事件まで発生する―。第8回『このミス』大賞受賞作品。
2投稿日: 2018.02.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
バイオリニストを目指す2人の少女。ある晩、資産家の祖父と少女が一人焼け死んだ。それでもプロを目指そうとする彼女の元に聴力に障害のあるピアニストが指導の手を差し出した。二人三脚で猛練習を行う日の中、たびたび事件が起こるようになる。 なんだか救いようがないような。哀しい。でもおもしろかったので、他の小説も読みたくなった。
2投稿日: 2018.01.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これだけピアノの演奏が描写された作品は初めて。あまりよくわからないが、熱演ぶりは分かった。 どんでん返しそのものは早々に分かったが、事件の原因は最後まで分からなかった。 岬洋介シリーズ、また読むつもり。
2投稿日: 2018.01.04
powered by ブクログあー面白い。序盤の伏線が「あれ?」って思っていたところにそれがきれいに整えられた結果である。 音が見えてくるような不思議な感じ。 しかし、あとからレビュー書いてて、これってアレのお母さんみたいにならないのかなぁって心配が出てきた。怖い。
2投稿日: 2017.12.18
powered by ブクログ「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した中山七里さんのデビュー作。 解説に「音楽+スポ根+ミステリのハイブリッド」とある様に、三つの要素が合わさった物語はとても読み応えがありました。 特にピアノ演奏の描写が素晴しかったです。 クラシックはほとんど聴くことがないのですが、それでもどんな曲か聴いてみたくなりました。 実際、曲を聴きながら読んだ方が、イメージが膨らむような気がします。 デビュー作だとは思えない筆力を感じましたし、何より物語としての面白さがありました。 シリーズ続編は勿論のこと、他の作品も読んでみたいです。
1投稿日: 2017.11.06
powered by ブクログあんまり芸術とかピアノとかクラシックに知識も興味もないので、正直専門的な説明には辟易したがミステリアスな出来事についつい読み進めてしまった。最初の出だしからすると、こんな暗い感じになるとは思ってなかった・・・というのが正直なところ。しかし、結末にはびっくりさせられたので、読んで満足。
2投稿日: 2017.10.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
コンクールを目指してピアノに取り組む話とサスペンスが絡んだ珍しい作品。まず音楽に対する文章の描写が凄い。その点でまず圧倒された。そしてサスペンスの部分も音楽の話の行く末に夢中になっていたので事件の真相にすっかりだまされたという感じ。でもあとから冷静に考えてみると、サスペンス部分はそんなに難しい謎でもなかった気がする。(それだけ音楽の話の行く末に夢中にさせられたということ。)初読みの作家の方だが、他の作品やこのシリーズも今後是非読みたいと思った。感想はこんなところです。
1投稿日: 2017.08.29
powered by ブクログ一人称「あたし」に読む気を削がれながらなんとか読み切った。それも含め、「そうある必要があった」ことを洗い出していくとこうなるのだなあ、と。結果的に楽しく読んだ。
0投稿日: 2017.08.27
powered by ブクログ面白かった。 家事で炭化するほどの火傷から回復した少女がピアノコンクールに出場するという青春ストーリーにミステリーが加わっている。 クラシックの楽曲を文章で表現してるのはすごいです。 コンクールに向けた情熱、犯人の推理、そして………展開も面白く、アッという仕掛けもあり、文章も無駄がなく、テンポよく読めました。
2投稿日: 2017.08.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
見事に騙されていました(笑) 亡くなった祖父や従妹についてあまり触れないから、どこか変だなぁ・・・と思っていたら、そういうことだったとは。 終盤の岬さんのセリフで、どういうこと!?とかなり驚愕しました。 音楽(ピアノ)とスポ根(ひたむきなレッスン、リハビリ)、そしてミステリー(主人公の正体)という、異なる3つの分野を上手く融合させた作品だと感服しました。
1投稿日: 2017.08.22
powered by ブクログ家が火事にあってから加速していくミステリー。 クラシック音楽をあまり知らなくても、早く続きが読みたいと思わせる小説でとても久しぶりにワクワクした。 また最後のどんでん返しも素晴らしく圧巻だった。
1投稿日: 2017.08.12
powered by ブクログピアニストを志す遥、従姉妹のルシア。ルシアはインドネシアのスマトラ地震で両親を失い日本に暮らすことになる。脳梗塞の祖父が火事で死亡、遺産問題が発生、遥は全身火傷、ルシアは死亡、ここからミステリーが始まる。かつては親の意向で検事を志したこともあるピアニストの岬が遥の専属ピアノ講師になる。本筋には関係ないが、岬のセリフ、どんなに綺麗な服でも自分の趣味や体型に合わなければ苦痛でしかない、これがピアニストになった理由、納得させられる。母まで神社の階段から転落して死亡。まさかの結末、岬の謎解きと伏線の回収が心地よい。クラシック音痴の自分だが、描写が細かくて良い、すべて一度聞いてみたくなる。
2投稿日: 2017.08.06
powered by ブクログ途中で読むのが辛くなるくらい話には関係ない音楽の描写が多かった。一作目よりも多い。途中から飛ばしてました。笑 が、最後の最後にどんでん返し。まさか犯人があの人だったとは!!
0投稿日: 2017.07.22
powered by ブクログこれがはまるきっかけだったか。 ちょっと無理やりな印象もあったけど、でもこれだ。 やっぱり空港、やるやし。
2投稿日: 2017.06.28
powered by ブクログここまで音楽の描写が多いとどうしても「蜜蜂と遠雷」と比べてしまう。蜜蜂と遠雷の音楽描写にはとても引き込まれたけど、こっち(さよならドビュッシー)の音楽描写は理屈っぽくて頭に入って来ず大半を読み飛ばしてしまった。
0投稿日: 2017.06.26
powered by ブクログいやあ!よかった!! 実は映画をちょっとだけ見て、冒頭のシーンをちょっとだけ読んで放置してたんですが、読んで良かったー!という感じ。次々謎が解き明かされていくのもそうだけど、オチが秀逸。結末は知ってたはずなのに最後のページに辿り着くまで、お話が終わることに気付かなかった。とてもすごい。さすが「このミス」だなと思いました。この本棚は、とにかくたくさんの本を読んで世界を広げることを目的にしてるんですが、これなら続編?シリーズ?読みたいなって思いました。 何より、少しでもピアノを囓っていた身としても音楽にまつわる描写で心が震えた。文句なしの満点です。
1投稿日: 2017.06.15
powered by ブクログ久々に、ガツーンとおもしろかった。 無駄なところが一切なく、シンプルだけど繊細な文章。 単純に読み進めてったので、はらはらもグサリもドキドキも素直に感じれた。 ピアノの演奏や曲の描写がとても丁寧で、各々の人物の個性も際立っててそこがまたいい! 続編があるようなので、さっそく買ってみようと思います。
1投稿日: 2017.06.02
powered by ブクログおもしろかった。 解説に<音楽+スポ根+ミステリのハイブリッド>とあったが、まさにその通りだった。リハビリに立ち向かいピアノにぶつかってゆく描写は鬼気迫るものがあり、美しく儚く猛々しく音楽を語り、そしてやがて露わになる事件の真相。 これほどまでに不幸に見舞われた時、私なら…と思わずにはいられないほど不幸が滝のように降り注ぐ。この世がいかに悪意に満ちたものか、ひしひしと考えさせられる。 正直に言っていろいろ現実離れした奇跡が起きまくるけど、そこはもう軽く目を閉じて圧巻の音楽に耳を傾ければいいと思う。 タイトルにもなっている、最後の一文「さよなら、ドビュッシー。」がすごくよかった。 個人的にはあたしという一人称を使いながらのものすごい力技な結末が残念なので、☆4。 おやすみラフマニノフも読まなきゃ。
2投稿日: 2017.05.23
powered by ブクログ楽しめた。 事件の犯人は意外だけど、背景は、もしかして、と思っていたところとどんぴしゃだったぶん、するすると読めました。 ミステリ部分より主人公の気持ちやピアノへ向かう姿勢の方が楽しかったな 2017.4.30
2投稿日: 2017.04.30
powered by ブクログ音楽ミステリー。 音楽部分が教養不足でなかなか入って来ず。。 ミステリーとしては、1つの犯罪は予測通り… もう1つは、予想外。悲しい結末でした。
2投稿日: 2017.04.28
powered by ブクログこれを「音楽小説」(そんなジャンルがあるかどうかは別として)として読むならば、演奏シーンでの臨場感のある情景は素晴らしい。 語彙豊かに、それを聴いたものがどのように感じるか、という、言葉にするととても表現が難しい音楽を、まさに、本当に聴いているように錯覚してしまう。 但し、ミステリーとしてはどうか。 一人称としては禁じ手となる手法を使っているし、何より、二度目を読みたいとは絶対に思わなくなるからだ。 いや、まぁ、また読みたいと思う人ももちろんいるだろうけど。 三人称だったら……。うーん、でも、そうするとあの瑞々しい感性は表現できないだろうし。 難しいところだね。
2投稿日: 2017.04.10
powered by ブクログ病室のベッドで読んでいた。「犯人は君だ」と探偵役が告げ、次の行に目を写そうと思ったら「回診です」…その後10数分のもどかしかったこと。そして犯人を知って愕然とした。こんなに残酷で悲しいことが起こっていたなんて。そして(探偵が引っかかった)犯人に繋がる部分の記述を読み返す…叙述の巧みなこと。やられた、完敗。一つ言っておくと、一つ目の事件で犯人はわかってました。だけど殺人の方は、まさか。長編だけど一気に読了。ちょっとラノベ的な文章だなと思ってけど、主人公の設定が高校生だからこうなったんだろうと考える。状況設定が巧み、ドビュッシーの音楽が聞こえてくるような記述。犯人の背景は辛かったけど、読み応えのある一冊だった。映画も見てみたい。
1投稿日: 2017.04.06
powered by ブクログチームメイトのMOLYからの推薦。 いやぁ、おもしろくって一気読みしました。差別や偏見と他者評価が主題かなと思っていたんだけど、最後のどんでん返しで、まったく印象が変わってしまった。(ふっとんだ) 一番最後でタイトルの意味が理解できて、本書の余韻が引き立ちますね。 岬先生良いこと言ってるよ、ホント。 しかし、続編があるらしいんだけど、何が軸なんだろうか?岬先生かな?
2投稿日: 2017.03.20
powered by ブクログ「傍観者になるかどうかは状況ではなく、その人間がその場でどう対処するかの判断で決まる。そして傍観者を決め込んだ者は、その瞬間から罰せられない在任となる。そして責任がない分、時として傍観者は加害者よりずっと卑劣だ。」 ミステリー小説としてはあまり好みではないが、クラシック音楽に向ける尋常とは思えない気持ちが伝わる作品だと思う。
0投稿日: 2017.03.05
powered by ブクログこの著者のこのミス大賞受賞作ということで読みました。『〜カエル男』の方を先に読んでたので、最初の事件はあったけど、全体的に情緒的だなあと思っていたら。。。ちゃんと最後に仕掛けがありましたね。中盤からの遥のピアノに対する思いが滲み出てきて、そこからは一気読みでした。所々のクラシックの記述は知らなくても問題ないですが、知ってたらもっと面白いでしょうね!
1投稿日: 2017.02.21
powered by ブクログ司書さんから借りた本。 ずっと読みたいと思ってたのに忘れてた本に、思いがけず出会う。人と本の話をすると、自分の知らなかった世界に気づけるみたい。本の話をできる友人は貴重。 第8回このミス大賞。いかにもこのミスって感じだった。 音楽やピアノの描写はすばらしいんだろうなぁと思う反面、医療的な部分に難ありで、いまいち集中できず。
0投稿日: 2017.02.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何だかものすごい作品を読んでしまった。 小さな頃にピアノを習い、数年のブランクを挟んでピアノを再開した私。数年前に話題だった本作と古本屋で出会い、タイトルに惹かれて手に取った。 主人公が音楽高校のピアノ科へ進学し、ピアニストを目指す青春ストーリーと思わせられる物語の出だし。 ところが、読み進めると平凡な日常が一瞬で消え去り、全身大火傷の渋滞からの奇跡の回復、そして復活劇であることがわかる。 ピアノ科へ進学するも絶望できな大怪我、周囲からの嫉妬や羨望、いじめ、重圧、そして自分自身との闘い。 作中で魔法使いと例えられる新進気鋭のピアニスト岬洋介の弟子となり、世の中に満ち溢れる悪意、そして自分自身への弱さへと立ち向かう。 作中で語られる音楽の表現は圧巻。文章によって音楽をここまで伝えることが出来るのかと驚く。 そして、大怪我からの、スポーツ漫画のような怒涛の復活劇。そしてその主人公を取り巻く周囲の人間関係、日常に挟まれる不可解な事件、そしてついに殺人事件までも… 手に取ったときは知らなかったが、第8回このミステリーがすごい!大賞の大賞作品なのである。音楽小説であるだけでなく、ミステリー小説でもある。 一人の少女と一人のピアニストによる、ピアノというスポ根ストーリーとミステリーが融合された作品。 織り交ぜられたミステリーがアクセントになりつつ、少女の行く先に手に汗握らされた。 そして、物語の終演とともに、タイトルの意味を知ることとなる。 何だかものすごい作品を読んでしまった。 この作品の中には、私の心に響くメッセージがいくつもあった。 困難に打ち勝つ唯一無二の方法は、勝つまでやめないこと。 最初からプロである人はおらず、その道を職業と選んだからには、その道のプロであるようお力することが最低限の義務ではないか、という心構え。 向き不向きというのは、結局のところその人の我儘であり、言い訳にすぎないのではないかという指摘。 知識は積み重ねるものであり、その上に立って人は世界を見る。視点が高ければ、自分の目的地とそこまでの童貞がよりよく見えるようになるということ。 逃げるのは楽だが、得られるのは対だと死ぬまでの時間だけであり、逃げることを覚えれば余計に戦うことが怖くなるということ。 そして、全ての闘いは自分との闘いであるということ。 私の日頃の悩みや思考の迷路に対して、深く突き刺さる言葉の数々。私はこの作品と出会えて本当に良かったと思う。 私にとって、ハイリゲンシュタットの遺書とは何だろうか。私も、誰にも負けない武器を見つけたい。
1投稿日: 2017.01.23
powered by ブクログ堅実な作品。 ミステリーとしては弱いけど、ピアノの事、クラシックの事が詳しく語られて、興味深く読めた(^-^)/
0投稿日: 2017.01.22
powered by ブクログそんな手があったのね ぜんぜん伏線を回収出来てない リズミカルで軽快な文章で気持ちよく読み始めた それがね~~
0投稿日: 2017.01.18
powered by ブクログ岬さんがひたすら頭良くてかっこいい。 情報量が多くて、中山さんの言葉の言い回しも好きで、お気に入りのシリーズとなった。 ミステリーとしても、音楽の話としても、医療の話としても楽しめる。 お得な小説だ。
2投稿日: 2016.12.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ネタバレすると面白くないけど、しないと書きにくい話(笑) 資産家の孫2人が火事にあって、片方は死に、もう片方は全身皮膚移植という方法で何とか生き残る 2人ともピアニストを目指していて、生き残った方は辛いリハビリに耐えながらそれでもピアニストを目指すが…という話 最後、ああそういうことだったのかと納得する
2投稿日: 2016.12.25
powered by ブクログ冒頭より圧倒的な情報量を積み上げてきて、一気に崩し去る。なかなか体験したことのない、スピーディーかつ重厚な幕開け。それもそのはず、章題は「嵐のように凶暴に」なのだ。まさに音楽ミステリーを予感させる。 とある災難に巻き込まれ全身に火傷を負った女子高生が、障害を乗り越えてピアニストを目指すのだが、そこには更なる遺産絡みの騒動と社会復帰の障壁が待ち受ける。それらを乗り越えるべくピアノ講師と二人三脚で、リハビリとコンテストに臨む。そんな最中にも家族が狙われ、彼女自身も狙われる。 そこで読者はピアノ講師と一緒に、事件について追うこととなる。 更に彼女は学校では謂れのない苛めにあい、メディアには好奇の目に晒される。そんな戦いも待っているのだが、いかに社会は、我々は、ハンディキャップをもつ人に優しくないのか、身につまされる思いだ。 ピアノコンテスト当日に、一人の容疑者が挙げられる。狙いについて語られるのだが、物語はこれで終わりではない。ここからがこのミステリーの真骨頂。詳細をここで書くことは憚れるが、最後の章題は「情熱をこめて祈るように」とだけ書いておこう。 中山七里 初体験でムソルグスキー好きの僕でも、楽しめました。 さよなら、ドビュッシー。
0投稿日: 2016.12.25
powered by ブクログ音楽とミステリが合わさって濃い話になっていた。どちらの要素でも楽しめる素敵な作品だと思う。音楽の先生が司法に詳しいというのも面白さに拍車をかけている。
2投稿日: 2016.12.05
powered by ブクログ面白かった。主人公がとにかく不幸で、でも強くて、最後がどんでん返しで、ピアノの先生が完璧過ぎて(不幸を背負っているところまで完璧)、音楽の描写がきれい(思わずYouTubeで検索して聴きながら読んじゃうくらい)な小説だった。
2投稿日: 2016.11.25
powered by ブクログ遺産相続の説明、事件の描写、各曲とピアノを弾いている描写が細かくて素敵だった 全然関係ないように思えたあの話が伏線となっていようとは…
2投稿日: 2016.11.19
powered by ブクログ2016.11.19台湾旅行から帰国途中、機内にて読了 読みやすかったが興奮してページをめくるのが怖かったりら特になかった ただ聞き覚えのある曲名がチラホラ出ていてピアノやっていた時期を思い出した。
0投稿日: 2016.11.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前に平積みされていて気になっていたところ、ドラマ化されたことを期に購入。 音楽が文字を通して描かれていて、文字数は多いもののリズム感は非常によかった。 ミステリー部分も楽しめたが、どちらかというと人の感情の書かれ方に引き込まれた。 最後まで読むとタイトルと繋がるのも秀逸 昔エレクトーンを習っていたけど、練習から逃げることばかり考えていた自分。きっと岬くんには見向きもされないだろうなぁ(笑) ドビュッシーのCD借りてこようかな
0投稿日: 2016.11.05
powered by ブクログピアニストを目指す遥は、家の離れで火事に遭い、全身に大火傷を負う。他に離れにいた2人が死亡し、唯一生き残った彼女に課せられたリハビリは過酷なものだった。 彼女のピアノ指導として名乗り出たのは新進気鋭のピアニスト、岬。 音楽学校での悪意に満ちたイジメ、過酷なリハビリやピアニストには致命的な指の痛み、そして徐々に周囲に増えてくる命を狙われるような事件。そんな中で、彼女は無事にコンクールでドビュッシーを弾き終えられるのか? ミステリ要素、音楽やリハビリにまつわるうんちく、「ガラスの仮面」的なイジメ渦巻くライバルだらけの音楽家の卵たち、人の生き方とは強さとはを語る精神論的な部分、と話の軸が何重にも組み立てられていて、単純なミステリとは言いにくい全体像。全てを締めくくる、ラストの1行が巧い、というより、憎い演出するねえ。 なので、オチを変に予測させて読み進める面白さを半減させるかのような帯の「ラストのどんでん返し!」な謳い文句は抜いて欲しかったなあ。と、個人的には感じた。ミステリ的にはどうしてもそうなるけれど話の面白さの真の中心はそこではないはず。 「二つ返事でオーケー3した」は流石に誤植、でいいんだよね?ちょいちょい出てくるこういう、不思議な表記にひっかかる。
2投稿日: 2016.10.25
powered by ブクログ少女漫画のようなカジュアルなミステリー。最初に想定されてた人があっさり逮捕され、単純だなあと思ったも束の間、別の犯人もいた。しかもよくよく考えればそのトリックに気づくべきだったのに…残念! ピアニストの話なので音楽の話題が多いのは然りだけど、皮膚科学やリハビリの話題が意外に面白かった。
1投稿日: 2016.09.27
