
総合評価
(195件)| 77 | ||
| 74 | ||
| 29 | ||
| 2 | ||
| 0 |
powered by ブクログ暗号の歴史について、科学史の大家、現代のカール・セーガンともいうべきサイモン・シンが紐解いた本。 上巻はスコットランド女王メアリーからエニグマ解読まで。相変わらずドラマチックだし、メアリー女王は勿論、ヴィジュネルやバベッジ、チューリングなど題材に魅力的登場人物が多いのも良い。エニグマの解説はどうしてもややっこしいので一般本だとこの本の解説が限界かなぁ。 とはいえ元の情報を巧みにデタラメな文字列にする暗号発明者と、デタラメな文字列から巧みに法則性を見出す暗号解読者。この2つの視点で書くことで従来の解説本よりも暗号の面白さが際立ってる。こうしてみると暗号技術は理論と職人芸の切磋琢磨により成長してきた事がわかる。
1投稿日: 2025.08.09
powered by ブクログ暗号と共に時代の歴史が知れた。 暗号解読の挑戦状もあり解いてみたけど、読んでて胸が熱くなる。 いつの時代の戦争にも数学者や科学者が犠牲になることがはっきりと分かる。 映画だとオッペンハイマーとか。 上巻は陰謀からの暗号の歴史から量子暗号までがテーマになり、量子暗号のところは読んでいて本当に面白かった。 量子暗号VS明晰な頭脳。 人間はここまでできるんだ!?という驚きもあった。
7投稿日: 2025.06.28
powered by ブクログずっと放置していたのをようやく読んだ 暗号の起こりと解読の歴史 上巻のラストが第二次大戦ということで、下巻はコンピュータ関連目白押しになるのかな エニグマって言葉は聞いたことあったけどよくわかってなかった 暗号生成の仕組みから解読方法までしっかり解説されてて満足
0投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログ上巻では単アルファベット暗号のエピソードからエニグマ暗号まで。非常に面白い。電報・無線によって通信速度・範囲が飛躍的に伸びたことで暗号の必要性がそれまで以上に高まったという。 色々な暗号が考案されているが暗号解読者は暗号作成者の癖や暗号の利用法の癖・そして頻度分析によって解読していく。 非常に面白い本。エニグマの理屈もよくわかった。
0投稿日: 2025.05.04
powered by ブクログ2025.04.04 Twitterで豊田さんが勧めていた本をブックオフで見かけて買ってみた。暗号の歴史的な発展とそれが社会にもたらした影響の大きさに驚愕した。とても面白かった。 中学生の数学の授業で教師が急にアルファベットが別のアルファベットに置換された(暗号化された)紙を配った。数学の授業なのになぜ英語の勉強をさせられるのかと最初は思ったが、何も手掛かりがない中で英語でよく出てくる単語「the」などをたよりに、推論していくことの面白さを感じたのをふと思い出した。 エニグマのような複雑怪奇な暗号すらも、そこに現れる繰り返しのパターンや人の手が入ることで無意識に現れる癖により暗号が暴かられる。まさに信じられないが、そこに数学的思考の素晴らしさを感じた。 チューリングの件は映画で知っていたが、戦後にイギリス政府が秘匿にしたことは心苦しい。
0投稿日: 2025.04.05
powered by ブクログゆるコンピュータ科学ラジオというポッドキャストで紹介され、興味を持って読み始めました。過去に、サイモン・シン氏の「フェルマーの最終定理」を読んだことがありましたが、本書も期待を裏切らない内容だと思います。ただ、作品そのものはすばらしいのですが、ラジオで概要と面白ポイントを聞いてしまっていたので、ほとんどの情報は新鮮さを欠いてしまった点が残念でした。良書は前情報なしで読むに限る。
0投稿日: 2024.11.10
powered by ブクログ暗号技術(解読)の発展を、その必要性や重要性を歴史的背景や関わった人物を描写しながら、知ることが出来る良書です。実は、量子コンピュータって世界のどこかで、もう出来てるんではないかと思いました。
0投稿日: 2024.09.29
powered by ブクログアラン・チューリングは現代のコンピュータの基礎を作った人なので、もっと多くの人に知られるべきだと思った。チューリングのように活躍した人でも、その社会の中で差別されてしまうと、生きてきけないことに恐ろしさを感じた。そういう人たちがいることで今があることを再認識させられた。
0投稿日: 2024.03.05
powered by ブクログサイモン・シン「暗号解読(上)」読了。これまで暗号には関心がなかったけど、とあるプログラミング系のYouTubeの番組で勧められていたので試しに読んでみた。すごく面白かった。ヴィジュネル方陣のからくりに関心しつつ遺伝暗号やプログラミング言語など多方面の文字列に自分の興味が拡がって楽しめた。
8投稿日: 2024.01.22
powered by ブクログ『フェルマーの最終定理』を読了後、本書にも興味がわいた。スコットランド女王の悲劇から、暗号の必要性と、その暗号を復号する人々の努力と苦悩を知ることができた。単アルファベット暗号、ヴィジュネル暗号という基礎的知識も得られた。ビール暗号が現在も解読されず、ガリンペイロを魅了していることも初めて知った。本書の約半分を占める第3~4章は、あの有名なエニグマ(謎)だった。もし傷心の元ドイツ軍人がいなければ、エニグマの謎は解けなかったかも知れない。
0投稿日: 2023.11.08
powered by ブクログ夢中になって読めた。こんなの絶対に解けないだろうと自分でも思える暗号が、幾度も解かれていく様は気持ちがいい。説明もわかりやすい。
0投稿日: 2023.10.02
powered by ブクログ人類の歴史を振り返ると、通信の秘密が敵に知られないことは何よりも増して重要な課題だった。 通信内容が知られるか知られないかで、膠着状態にある物事が一気に解決に向かう。場合によっては、暗号が破られないか否かに人の生命がかかっており、暗号作成と解読を繰り返しながら複雑に進化してきたのが暗号の歴史といってもいいのかもしれない。 最初はごく簡単なカエサルシフト暗号から第二次世界大戦におけるドイツ軍のエニグマまでの変遷が上巻は描かれる。
0投稿日: 2023.09.18
powered by ブクログYouTubeの「ゆるコンピュータ科学ラジオ」で『暗号解読』が取り上げられていたのがきっかけで手に取りました。 暗号の世界については何も知識がない状態から読んだので、古代で使われていたシーザー暗号からヴィジュネル暗号、エニグマ機までどれもワクワクしながら興味深く読みました。 上巻の最後、エニグマ機の詳しい解説などは私には難解すぎたのでサーっと読んでいきましたが、知識を持たない人にもわかりやすく書いてくれている印象を受けました。
0投稿日: 2023.07.28
powered by ブクログ### 上巻 歴史において長い間、暗号作成者と暗号解読者の戦いは、暗号解読者優位が続いていた。(多くの暗号は解読方法が発見されてきた)というのが、現代とギャップがあって面白いポイント。 暗号史において、エニグマ解読にまつわるエピソードがやはり上巻の中で一番の読みどころ。 ### 下巻 暗号解読ではないが、類似のものとして古代文字の解読が取り上げられている(古代エジプトのヒエログリフ、古代ギリシャの線文字B)。また、誰も理解できない言語を操るアメリカ先住民ナヴァホ族を暗号通信担当として軍に迎え入れたアメリカ軍の話も面白い。 そして、暗号というものが生まれてからずっと付きまとってきた「鍵配送問題」をついに解決した、RSA暗号の話が暗号史におけるクライマックス。 最後の章では、RSA暗号を解読する可能性を持つ量子コンピュータを紹介する一方、量子コンピュータが更なる強固な暗号を生み出す可能性についても触れている。
0投稿日: 2023.07.22
powered by ブクログ暗号開発と暗号解読の歴史本。 素人も暗号の仕組から理解できます。 暗号の歴史に与えた影響の大きさと、その特性ゆえに生きてる間に功績が認められなかった人々の存在に心震える。 エニグマの凄さとか、暗号鍵の大切さとか、お腹の底に響きました!
0投稿日: 2023.07.12
powered by ブクログ『フェルマーの最終定理』が面白かったので、こちらも読んでみた。 結果的にいうとフェルマーの最終定理ほどはハマれなかったが、アメリカ軍が先住民族の言葉を暗号に使った話や、古代文字の解読などはとてもおもしろくよめた。上下どちらも⭐︎3にしているが、厳密にいうと上⭐︎3、下⭐︎3.5といったところ。 戦時中暗号に纏わる場所で活躍していた人々が、秘密保持の観点からその活躍を世間に長い間知られてはいけなかったのは切ない話である。 下巻のエピソードの感想は下巻のレビューに。
0投稿日: 2023.06.20
powered by ブクログ誰にだって秘密にしたいメッセージがある。メッセージを暗号化した歴史は長く文字を入れ替え表を使い機械を発明し……暗殺を、宝の場所を、戦争の状況を伝えてきた。 暗号を制したものだけが笑うことが出来る。が、私にはこんな忍耐力はない!
0投稿日: 2023.06.18
powered by ブクログサイモン・シンの『暗号解読』を一気に読んだ。 これまでにサイモン・シンは『ビッグバン宇宙論』と『数学者の楽園』と『フェルマーの最終定理』を読んだ。サイモン・シンはハズレはないが、その中でも今回の『暗号解読』は最高に面白かった。 紀元前のオリエンタルの古代の単純な暗号から、最新の量子暗号まで、時代を追って色々な暗号技術の歴史が語られている。 しかも基礎知識のない素人でもその暗号の技術がよく理解できるだけでなく、新しい暗号技術の開発とそれの解読に挑戦した科学者たちのドラマと歴史に及ぼした影響を目の前の出来事のように楽しめる。 特に最終章の量子コンピューターと量子暗号に関しては、たった1章が割かれただけなのに、これまで読んだ色々な本と比べても面白くてわかりやすかった。
1投稿日: 2023.05.07
powered by ブクログ面白かった。ただ途中の詳しい暗号の原理は難しくてさらっと読んだ。世界史選択じゃなくても十分楽しめる。エニグマのところは映画『イミテーションゲーム』で既習ずみだったからより楽しめた。
0投稿日: 2023.03.02
powered by ブクログ第16回アワヒニビブリオバトル「id(ナンバー)」で発表された本です。 チャンプ本 2016.08.02
0投稿日: 2022.11.01暗号の原理と歴史
ともすれば込み入ったわかりにくい話になりがちな暗号の話を省略せず丁寧に解説している。暗号の歴史は、作成者と解読者の際限のない争いだが、数学だけではなく人間が表現された説明で興味深く解き明かされている。著者と訳者に敬意を評したい。
0投稿日: 2022.08.24
powered by ブクログ中世から現代までの暗号の考案と解読の歴史を綴った一冊。技術とヒューマンドラマが絶妙にバランスされていて、知的好奇心をくすぐられる。訳文も読みやすい。 上巻では、世界大戦後で使われた暗号機エニグマのエピソードが好き。
0投稿日: 2022.04.16
powered by ブクログ著者は「フェルマーの最終定理」を著した、サイモン・シン。 スコットランド女王のメアリーの処刑という歴史的事件から始まって、カエサル暗号からエニグマまでを解説する。 単に暗号の構造を解説するだけでなく、そこにまつわる歴史的なエピソードもふんだんに盛り込まれている。
3投稿日: 2022.01.23
powered by ブクログ2021.11.21読了。 [下]を読んでから全体の感想を書くとしても、実際の暗号の書き方まで書いてあるので、理解が及ばない。 そのあたりは、かなり流し読み。
0投稿日: 2021.11.22
powered by ブクログコンピュータサイエンスに興味を持ってほしいと思う親が子供に薦めると良いかもしれない本。 または、これからコンピュータサイエンスに進む大学生に読んでほしい本。 あらゆる分野でコンピュータが必要になった今日の、技術の歴史が要約されている。
2投稿日: 2021.11.14
powered by ブクログみなさん、日々使われるいろんなSNSでの投稿やメールのやり取り、実はすべて暗号化されて守られているって…知ってます?暗号技術って、一昔前の戦争や、スパイ映画でやり取りされているようなものを想像されるかもしれませんが、実はそんなに遠い存在ではなくて、今や私たちの生活を支えるインフラです。 ではその暗号の歴史ってご存知ですか。実は数学も関連しているんですよ。 『フェルマーの最終定理』を著したサイモン・シンと、同じく訳者の青木薫さんが再びタッグを組んで刊行されたこの『暗号解読』、やはり前提知識がゼロでも、誰でも分かりやすく暗号の歴史が分かります。そして、実はそこに数学が使われているという驚き。スリル満点な暗号の歴史がドラマティックに描かれています。めっちゃ面白いから読んでみて!
0投稿日: 2021.07.14
powered by ブクログ私はシステムエンジニアをしているが、最近プログラムを書く仕事からネットワークを扱う仕事に変わった。セキュリティのことを考えないといけない仕事になったということだ。 それを知った先輩にいただいた本。 暗号の話なのに、古代の文字のことまで遡る。 暗号の基礎の基礎から叩き込まれた。 すぐに仕事に役立つ知識が得られる本ではないが、情報セキュリティに関わる人間として読んでおくべき本だと思った。
0投稿日: 2021.05.09
powered by ブクログ暗号の歴史、諜報活動の物語。暗号方式の説明は理解が厳しく、読み飛ばすが、人間模様はなかなか面白い。サイモンシンさんの著書は、フェルマーの最終定理がとてもおもしろかったので、これも読んでみ。あれほどハマれなかったな。
0投稿日: 2021.01.01
powered by ブクログめちゃくちゃ面白い本です❕ サイモン・シンさんの本にハズレなしです。 暗号作成者と解読者との壮絶なるストーリーにグイグイ引き込まれます。 現在もこのストーリーの流れの中にあり、量子コンピューターが出来れば、暗号の多くは解読されてしまうみたいですが、その時には別の暗号をもうすでに考えてあるそうです。 世の中には、頭のいい人がいっぱいいるんですねー。 ぜひぜひ、読んでみてください。 お勧めの本です❗
5投稿日: 2020.10.28
powered by ブクログ暗号化する人と、解読する人の闘いは、とても数学的で文化的でドラマチックだ。戦争での暗号解読技術の重要性が本当に良くわかる。(下)ではどんな物語が繰り広げられるのか楽しみだ。
0投稿日: 2020.06.26
powered by ブクログ本書の「はじめに」から心を鷲掴みにされた。著者のサイモン・シン氏は、一体何者なんだろうか。目次からして言葉選びのセンスが良い。翻訳も読みやすく、一気に青木薫氏のファンになってしまった。エニグマの章では、連合国が情報戦に強いと言われていた理由が分かった。植民地にまでエニグマを配給し、裏ではその暗号を日常的に解読していたなんて、発想が恐ろしすぎる。
9投稿日: 2020.05.01
powered by ブクログ初期の頃の暗号は自分で頻度分析で手を動かして解けた。 解けたときの快感たるや。 エニグマは、大学入試の英文に出てきたときに初めて知ったが、それをこんなに分かりやすく知れるのは素晴らしい。
1投稿日: 2020.03.04
powered by ブクログさすがサイモン・シン。難しい内容をかくも分かりやすく時系列で説明してくれる。 ただ一点だけ、上巻の補遺は上巻末に入れといてほしかった・・
0投稿日: 2020.02.22
powered by ブクログ難解さゆえに知的好奇心をくすぐる作品です。 人類が生み出した最も知的パズルである暗号の歴史をできるだけわかりやすく解説しようと努力している意図が伝わり(にもかかわらず、十分に難解です)、その発展の歴史は戦争という野蛮な行為抜きには語ることができないのも皮肉ですが・・ 暗号は、他人に知られたくない秘密の文書を直接伝えることのできない相手に届けるために発明されたものですが、暗号を考える人と解き明かす人との攻防により、より高度で難解な暗号として発展することになりました。 特に、死命を決する戦争という状況での伝令はまさに国家の存亡がかかっているわけで、科学者や数学者たちが戦争協力者として極秘に招集されチームとして解読に当たっていましたが、(下巻で難攻不落で有名な「エニグマ暗号」にチャレンジした孤高の天才、アラン・チューリングがでてくるあたりではやっと知っている事例がでてきたこともありホッとします)、結局は彼らの功績や貢献は戦後も機密扱いとされ正当な評価を受けずにいたという事実は悲しい話です。 それにしても、当時のドイツ軍暗号の難解さは、ゲルマン民族の知的水準の高さを表しており(音楽や小説などの芸術分野でも秀でている)、連合軍が苦しめられていた様子がよくわかります。 そして、現代における暗号はネット社会での安全性の担保(個人情報が漏洩しない、勝手に国家権力に利用されることがないなど)という大事な役割を担っているようです。とはいえ、こうした暗号の発展を手放しで喜ぶのは危険で、近未来での量子コンピューターの登場は、おそらくネット社会の存続自体を不可能にしてしまう危険性がある(どんな暗号も意味をなさない)点は留意しておくべきでしょう。 1999年出版の原書では、作者から懸賞問題が提示されており、(2000年10月1日までに全問(または最も多く)正解した人に1千ポンド(約15万円)と栄誉が与えられるとされ、2000年10月7日にスウェーデンの5人組によって全問正解された)、巻末にには問題と解答と解説が収録されていますが、私はさっぱり内容が理解できませんでした。 サイモン・シンの翻訳を数多く手掛ける青木氏が本書のあとがきで、暗号の歴史を読み解くアプローチには軍事面や数学面にフォーカスすることもできたのだろうが、あえて人間に焦点を置くことで、「血なまぐさい謀略や裏切りの連続であるはずの暗号の歴史が、卑小も偉大もひっくるめた愛すべき人間の営みとして浮かび上がってくる」からこそ感動があると、本書の魅力を的確に言い表しています。 そう、これだけ難解な本がベストセラーになるのにはちゃんとした理由がありました。
2投稿日: 2019.11.05
powered by ブクログサイモンシンのノンフィクションは信頼できる。 難しいことが説明されているはずなのにグイグイ読める。
0投稿日: 2019.10.31
powered by ブクログ文字を入れ換える。表を使う。古代ギリシャの昔から、人は秘密を守るため暗号を考案してはそれを破ってきた。密書を解読され処刑された女王。莫大な宝をいまも守る謎の暗号文。鉄仮面の正体を記した文書の解読秘話……。カエサル暗号から未来の量子暗号に到る暗号の進化史を、豊富なエピソードとともに描き出す
0投稿日: 2019.09.01
powered by ブクログ古代ギリシアからWW2まで。信書から有線通信、そして無線通信が普及する時代における暗号作成者と暗号解読者の知恵比べの物語。本書の半分以上はナチスドイツの暗号機械「エニグマ」の機構と、ポーランド軍とイギリス軍による解読プロセスについて。エニグマの機械そのものではなく、「鍵」こそが解読にとって重要であったというのはなるほど!だった。
0投稿日: 2019.05.01
powered by ブクログ證怜捷縺ョ莉慕オ?∩縺ョ縺ソ縺ェ繧峨★縲∵囓蜿キ縺ョ逋コ螻輔?驕守ィ九?豁エ蜿イ縺檎函縺咲函縺阪→謠上°繧後※縺翫j縲∵・オ繧√※闊亥袖豺ア縺??ゅせ繧ウ繝?ヨ繝ゥ繝ウ繝牙・ウ邇九Γ繧「繝ェ繝シ縺ョ謔イ蜉??∫ャャ荳?谺。蟇セ謌ヲ縲∫ュ峨???ゆク句キサ繧よ・ス縺励∩縲
0投稿日: 2018.12.31
powered by ブクログ表題のとおり、暗号がテーマ。 同作者の「フェルマーの最終定理」や「宇宙創成」に比べ、あまり興味のあるテーマではなかったので、長らく手に取ってこなかった本書ですが、なるほど、これまでの作品と比べて最も現実の生活と関係の深いテーマでした。 古代ギリシャの時代から暗号が使われてきたことも驚きですが、この暗号というテーマをときに実際的に、ときにドラマティックに紐解く著者の手腕に脱帽です。スコットランド女王メアリーの暗号やナチスの暗号機エニグマなど、歴史の影に暗号ありといわんばかりのドラマを見せつけてくれば、暗号の作成やはたまた解読の仕方まで解説する丁寧ぶり。下巻からは高度化する現代の暗号作成と解読に焦点があたったためか、どうも理論的すぎて理解に不安が残るところもありましたが、概念的な説明がうまく何とかついていくことができたと思います。 文系の自分にとっては、数学者の考えやその世界はよく解らないところが多いのですが、だからこそ本書のような作品には読む価値があるのだなと痛切に思います。
0投稿日: 2018.11.17
powered by ブクログセキュリティを一から理解するために。本書上巻では、戦時中くらいまでの暗号解読の歴史を振り返っている。一言でまとめると、何らかの規則性が見つかる(たとえば文字の頻度分析など)と、そこを起点に暗号は解読されてしまうということ。読み物としても面白かった。
0投稿日: 2018.10.08
powered by ブクログ暗号化のニーズはいつの時代もあって、暗号を考える人達と、それを破る人達との戦い?の歴史が面白かった。暗号解読されないうちはいいけど、暗号解読されたのに、気づかずに使っていると、悲惨な目に遭うのだなということがよく分かる。 あと、エンサイファー(文字単位の置換)、エンコード(単語単位の置換)、エンクリプト(エンサイファーとエンコードの総称)の違いが分かったのが良かった。
0投稿日: 2018.08.03
powered by ブクログ古代からの暗号技術の発展の歴史を辿り、20世紀の大戦の行方を左右したエニグマ暗号を巡る攻防を転回点にして、現代のデジタル暗号、果ては量子暗号までを解説する上下2巻にわたる本書。欲張りとも言える内容の豊富さだが、時代々々の技術に暗号作成者/解読者として関わった人物たちの生き様に十分に光を当てつつ、なおかつ(量子暗号のような難解なはずのものまで)どの技術の説明も要所を押さえて読み手に分かった気にさせてくれる。さすがというべきか。
0投稿日: 2018.05.06
powered by ブクログ古代から第二次世界大戦の間までどのように暗号が進化したかを書かれた一冊。 コンピュータがないときから、暗号化も複合化もかなり工夫していたことがわかり、今の技術は先人のおかげなのだなと感じる一冊だった。 後編も楽しみ。
0投稿日: 2018.03.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
暗号は、歴史の節目で重要な役割を果たすと同時にテクノロジーの発展に寄与してきた。 〇知識 ・ステガノグラフィー…メッセージの存在を隠すタイプの秘密通信 ・クリプトグラフィー…内容自体を隠す秘密通信→存在がバレても意味が分からない ・アルベルティ…15世紀に活躍した人文主義者、建築家。 トレビの泉の設計者。『建築論』。 2つ以上の暗号アルファベットを用いる ヴィジュネル暗号を交案。 〈ヴィジュネル暗号〉 平文の各文字をアルファベット順に決められた文字数だけ進めることで作られるシーザー暗号(例えば、CAPを4文字ずつ進めてGETという暗号文を作る)では、安全性に問題があったことから発明された多表式の換字式暗号。ヴィジュネルが大成させたので、ヴィジュネル暗号という名前となっている。 ヴィジュネル暗号は以下の方法で作られる。 ・鍵とした文字列の先頭から一文字ごとに取り出す ・その取り出された文字が先頭の文字(A)から何回シフトされているかを数える ・得られたその数値だけ対応する平文の文字をシフトさせる 例:平文がCAT、鍵がBEDの場合は、鍵のBがアルファベットの最初の文字Aから数えて1番目、Eが4番目、Dが3番目であることから、それぞれその分だけ進めて、暗号文はDEWとなる。 ・20世紀初頭、イタリアの物理学者マルコーニが無線通信に成功。 画期的な発明であったが、誰でもどこへでも届くという性質上、信頼度の高い信号が必要になり、規則性の少ない暗号(Ex.エニグマ)が発明されるに至る。
0投稿日: 2018.01.03
powered by ブクログ通信内容が外部に漏れることは、場合によっては人の生死に関わる事態にもなる。本書では、暗号文で書かれた手紙を、敵対勢力に解読されてしまうことで、政治的に失脚し、処刑されてしまう女性の話から始まる。暗号の大切さを示すエピソードだ。そして、財宝を隠した場所を示した暗号や二つの世界大戦で使われた暗号などが紹介される。暗号の歴史は生き残るための努力の歴史でもある。有名なドイツの暗号・復号機であるエニグマ暗号の解読は、最終的にはチューリングによってなされた。この偉業はチューリングだけの成果ではなく、遠い過去から続いている暗号作成者の知恵と暗号解読者の知恵の命をかけた知恵比べの結果なのである。上巻ではチューリングのエピソードまで。下巻に続く。
0投稿日: 2017.07.26
powered by ブクログ文字を置き換えるだけの簡単な暗号からエニグマ暗号機とそれを解読したシュミット、チューリングまで。歴史が進むとともに難しくなっていく暗号の歴史。順に説明してくれるのでとてもわかりやすい。 日本語だと同じような暗号システムは考えづらいなあと思う。
4投稿日: 2017.05.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
暗号作成と解読の技術発展に関して、暗号にまつわる歴史(主に戦争)とともに記載された本。上巻は古代ローマから、第二次世界大戦のエニグマ機まで書かれている。 難解な数式を使用せずに各暗号の原理原則は十分わかる内容となっており、さらに暗号が特に戦争における秘密通信としていかに重要だったかストーリーも記載されておりかなり読み応えのある本でだった。 上巻で記載されている暗号方法の発展の歴史は下記 ①単アルファベット換字式(頻度分析により破られる) ↓ ②多アルファベット換字式(暗号アルファベットの周期性+頻度分析により破られる) ↓ ③エニグマ機 ・従来の多アルファベット換字式の一つであるヴィジュネル暗号の弱点である周期性を克服しランダムな鍵を機械的に生成することに成功 →暗号化の方法は10億通り以上と事実上不可能なまでの組み合わせに ↓ ④アラン・チューリングによるエニグマ機の解読 ・エニグマ機が生成する10億通り以上の鍵を構成する鍵生成機を分割して解読できるようにする機械を開発。これにより多アルファベット換字式暗号が解読可能に 上巻終了(第二次世界大戦終了時)には、暗号解読の方が暗号作成より優位な立場に。戦後の暗号作成と解読の覇権争いは下巻に続く
0投稿日: 2017.04.30ofcbanniと175828273
暗号の発達と解読の歴史からロゼッタストーンなど失われた言語の解読、最後は量子暗号まで。とても全部理解できないが分かりやすく噛み砕いてる著者はすごいな〜と思ったらケンブリッジの素粒子物理学のDr.でした。 割りと基本的な暗号の作り方はまずキーワードを決める、例えばfacebook。重複するoを除きアルファベットの順番の一番始めにfacebokと並べ後は使った文字を飛ばして順に並べるこの場合kの後はdghijlmn... で元のアルファベットに対応する位置に置き換える。fはo、aはf、cは偶々そのままc(普通は必ず変わるようにするらしいが)と続き例えばfacebookはofcbanniとなる、当初はキーワードさえ分からなければ通用していたが、英語ではeが最も多く使われる12.7%から始まる頻度分析、スペースの空いた文だと1文字の単語はaかIの何れか、何度も使われるtheやqの後は必ずuなどキーワード無しでも解読出来るようになっていった。 暗号は複雑化し世界大戦中は暗号機エニグマと日替わりのランダムの鍵でドイツの暗号がリード。一方解読機も発達し機械式から真空管を使った電気式計算機のアイデアが生まれた。コンピューターの原型だが暗号解読が出来たことを秘密にしたいイギリスは終戦後装置を破棄した。 インターネットの暗号化は二進法の数字の列をある関数を使って変換するのだがいつまで立ってもキーワードをどうやって安全に受け渡すかという問題が最後に残った。これを解決するアイデアは暗号化の鍵を公開し、解読の鍵を持っておくというもので具体的には下のような数字を使う。 17159x10247=175828273 左の二つの数字は素数でこれ以上は割り切れない。右の数字が公開鍵で桁が小さければ力づくの計算で左の数字は出せるが桁が大きいと事実上因数分解に時間がかかりすぎて解けない。この鍵を自動的に作るpgpと言うソフトは個人使用についてはフリーソフトだそうだ、しかし中国などは無許可で使うと法律違反になる。 最後に量子コンピューターと量子暗号。同じ言葉を使うが原理は違う。量子コンピューターは解説不能。完全に私の理解力を超えている。例えば1から128までの掛算の結果が鍵だとしたら今のコンピューターは順番に計算するのに対し量子コンピューターは重なった状態で同時に計算する。よく分かりません。 量子暗号の方は実験的には完成していて光の性質を利用する。偏光板はある向きの波は通し、45度傾くとランダムに半分の波が通り向きがそろう、90度傾くと通らない。この光の向きが暗号の鍵で数字を表す。受け取る側は真っ直ぐなのと45度傾いたフィルターをランダムに使って計測する。暗号の波の向きとフィルターがあっていれば正しい情報だが傾いたフィルターを使うと受け取った情報は確立半々で間違っている。後で正しい測定器がどれかを教えて間違ったフィルターの情報は捨てる。誰かがスパイして同じことをしていたとしても偶々受け取る側と同じフィルターを使っていない限り意味がない。測定自体が結果に影響を与える=斜めの光がランダムに半分通り向きがそろうやり直し出来ないのがポイントのようだ。同じ理由でスパイしていたらその痕跡が残る。 暗号の話は難しいところも有るがそれにまつわるエピソードが豊富で単純に読み物として飽きさせない。
0投稿日: 2017.04.14量子暗号の使用は近い?
初歩的な暗号から、現在インタ-ネットで使用されている暗号化処理の歴史や詳細について説明されています。最後は、今後実現するかもしれない量子暗号の理論的な説明ですが、若干解りづらいところもあります。暗号を作る人、そしてその暗号を解読する人のエピソ-ドは、読み物としても、非常に面白いものです。一風変わった天才たちの話もありますが、暗号の作成も、その解読も機密の壁に隠されていて、コンピュ-タの歴史などは、科学史を書き換えられる可能性があるエピソードも紹介されています。
0投稿日: 2017.03.12
powered by ブクログ名作です。 読ませたいひとにだけ読める手紙を届ける、だれもが思いつくその発想が、古代から現在まで暗号という形で繋がっていることがこの作品でよくわかります。 コンピュータや数学が苦手な人でも、理解できるように描かれているので、足踏みせずに読み続けることができるでしょう。
0投稿日: 2017.02.21
powered by ブクログ読んでいるだけで頭がこんがらがってくるし、こんなもの解読しようとかしたいとも思えないのだが、げに天才解読者たるや恐ろしいものである。もちろん、暗号のアイデアを作り出したものたちもだ。 そうした二者の戦い、苦闘のドラマがこの本には記されている。
0投稿日: 2017.02.01
powered by ブクログ『フェルマーの最終定理』を読んでから、ずっと読みたいと思っていた本。 換字式暗号は最も単純な暗号とはいえ、古代ギリシャの頃にこれが考え出されていたというのは凄いなと。また、スコットランド女王メアリーのエピソードも知らなかったので、面白かった♪ルネサンスの頃に既に暗号が解読されるか否かで歴史が動いていたんですね! こんな感じで1章目から感心しっぱなしという感じでした。 特に上巻の後半、第二次世界対戦でドイツ軍が使った暗号機エニグマについての話になってからは面白さも倍増で夢中になって読みました^^ 下巻も楽しみ♪
3投稿日: 2017.01.02
powered by ブクログ知的興奮に満ちた先人たちのドラマ物語だ。暗号とは数学、論理学、情報工学に通じていてその考え方はPCの始まりに繋がり、軍部の機密情報は戦争終結を早め、ワンタイムパッド暗号は今日のネットワークのワンタイムパスワードになっている。我々の身近なテクノロジーは暗号に起源を置いているものも多い。頻度分析は特に重要な解読手段だ。コードブレーキング、暗号アルファベット、暗号円盤、スクランブラー、チューリング機械、エニグマオペレーター、リフレクター、プラグボード等。とてもワクワクする本で下巻が楽しみだ。
0投稿日: 2016.08.28
powered by ブクログ最初の方は面白かった。暗号の歴史やその脆弱性。特に専門知識がなくても楽しく理解できる文章で、時代による暗号の変化が説明されていた。でもエグニマの章に入ってから理解度が落ちていって文字を追うのに必死になってしまった。たぶん自分の理解力不足・・・
0投稿日: 2016.08.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
堀江貴文さんが薦めていたので素直に読んでみた。 ブクログに登録しようとしたら、思いの外たくさんの人が 登録していてビックリした。 内容は、ものすごく濃厚だった。 古くはカエサル・シフト暗号に始まって、そんなに古くから 暗号ってあったんだなあと驚いた。 上巻はエニグマ暗号までだったんだけど、第一次世界大戦や 第二次世界大戦は、まさに情報戦の一面を持っていたんだなあとここでも驚くばかり。 そして、一貫して暗号作成者と暗号解読者の飽くなき戦いだなあと思い知るのだった。
0投稿日: 2016.06.05
powered by ブクログ相変わらず、安定と安心のサイモン・シンといったところか。本当に細かいところまでよく取材していると感動する。元々そんなに暗号やその歴史に興味はなかったが(ほとんどの読者がそうだろうが)、著者によって暗号の世界に引き込まれていった。一見するとつまらなそうな内容に興味を持たせる技術には、脱帽だ。 個人的には「フェルマーの最終定理」や「宇宙創成」の方がインパクトという点では上だったと思うが、本書もかなり質であることは間違いない。文句なしにオススメできる。
0投稿日: 2016.04.26
powered by ブクログ理解が難しい暗号について、平易でかつストーリー性を持たせているため、非常に面白い。 暗号は歴史を変え、人の人生を変えてきたことが、この一冊で分かる。 やはり印象的なのはエニグマについて。エニグマを解読できなければ、第二次世界大戦の終戦は遅れ、さらに死者が増えていたことだろう。 エニグマの解読者の血のにじむような努力に敬意を表したい。 第1章 紀元前から使われている暗号、換字式や転置式などについて。 スコットランド女王は、エリザベス女王の暗殺を企て協力者と暗号文で連絡を取り合っていた。 しかし、暗号解読者により、換字式の暗号を解読され死刑にされる。 昔から暗号によって歴史は左右されていた事が分かる。 第2章 ヴィジュネル暗号の発明から解読まで。 読んでいても解読不能と思われるヴィジュネル暗号が解読されていくのは、読んでいてワクワクしてくる。しかも解読の手法が意外とシンプルなのに驚く。 第3章 エニグマ誕生の経緯と、エニグマの仕組みについて。 第一次世界大戦でドイツの暗号は英国に傍受・解読されており、それにより敗戦を導いた。 第一次世界大戦後、ドイツはその事実に気づき、エニグマを採用。 エニグマの仕組みは、単アルファベット暗号、多アルファベット暗号とは一線を画すほど複雑な暗号である。まさに解読不明だと思える暗号。 第4章 エニグマの解読について。 アラン・チューリングがエニグマを解読したことは知っていたが、初期のエニグマを解読した人がいた事は知らなかった。 ポーランドのレイェフスキがいなかったら、もっとエニグマの解読は遅れていただろう。 それまでの言語学的な暗号解読の手法から、数学的な暗号解読の手法をとった歴史的な内容である。
0投稿日: 2016.04.10
powered by ブクログ「代替医療解剖」、「フェルマーの最終定理」に続くサイモン・シン第三弾は、世界の歴史や昨今のコンピューター・テクノロジーに多大なる影響を及ぼしている暗号にターゲットを定めた本書をセレクト。 上巻では、世界の暗号の歴史を追い、暗号制作者と暗号解読者の静かなる戦いの連続を俯瞰する。本書では幾つかの暗号解読手法についての詳細な解説が描かれているが、暗号作成者が用いたプロトコルを、意外なやり方で解読していくその技法には感嘆させられる(例えば、アルファベットを何らかの法則性で別のアルファベット・記号に置き換えた暗号の場合、その法則性を探りに行かずとも、暗号化後のアルファベット・記号が登場する頻度と、一般的な文章で登場する各アルファベットの頻度を比較するという頻度分布手法などは、その手があるのかと思わずうなされる)。 そして上巻の後半は暗号が大きな役割を果たした第二次世界大戦のドイツ軍の暗号作成機「エニグマ」と、その暗号を解読することに成功した世紀の天才アラン・チューリングの活躍までが描かれる。この勢いで下巻もあっという間に読んでしまいそう。
0投稿日: 2016.01.31
powered by ブクログスコットランド女王メアリーの処刑など暗号解読にまつわるエピソードに絡めて暗号を解説。エニグマの仕組みの概要がわかるので映画イミテーションゲームの暗号解読機がガチャガチャ回転しているのが、何をやっているのか理解できる。チューリングのエニグマ解読の背景にポーランド人の貢献があったのを初めて知った。 (2015年6月)
0投稿日: 2015.10.03
powered by ブクログ話は難しいのに、なんでこんなに面白くて血が通った文章を書けるんだろうか? ほんとにこの人の本は面白い!!
0投稿日: 2015.09.13
powered by ブクログ普段このようなサイエンスものは、あまり読まないのだが、とても面白い。 暗号の歴史も簡単に説明されている。 暗号を作り出す側と解読する側、どちらが有利なのだろうかと考えてしまう。 あの名高いエニグマの暗号作成のアルゴリズムについてや、またそれをどのように解読したかなど、大変興味深いものだった。
0投稿日: 2015.08.04
powered by ブクログ古くはスコットランドのメアリーさんの暗号から、シーザー暗号、それを進化させたビジュネル暗号、まだ解けていないビール暗号、エニグマに関するエピソードが述べられる作品。暗号理論というよりは物語調で記載されているので比較的読みやすい。
0投稿日: 2015.07.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」を見るに当たり、事前知識として暗号の基礎や歴史的背景を知っておきたくて読みました。 映画を見る前には第Ⅲ章の、エニグマの話が出てくる直前までしか読めませんでした。が、逆にここまで読んでおいて映画を見るのが丁度よかった。 暗号技術に関するキーワード(頻度分析、換字式暗号、ビール暗号(書籍暗号))等について知っていることで、映画の理解が深まりつつ、アラン・チューリングの人生について知らない状態で映画を見れたことで、結末を知らずに純粋に映画を楽しめました。その意味でも最高の解説書となる本だと思います。 本の内容についてですが、暗号というと難しい説明が沢山でてきて、だんだんついて行けなくなるのではと懸念していましたが、そんなこともなく読めました。実に説明がわかりやすいです。 また、暗号技術の読み物としてだけでなく、歴史を知るための読み物としても非常に面白いです。 暗号は、常に暗号作成技術と暗号解読技術が拮抗して現代に至るまで進化してきたと思っていましたが、そうではなかったんですね。それぞれの時代でどちらかの技術が優位な状態がしばらく続き、しばらくすると覇権がひっくり返る、そして新しい方法が見つけられるということが繰り返されてきた、というのも意外で面白かった。 暗号を解読しても、解読したことを相手に知られないために解読できていない振りをする等、暗号技術の扱いそのものが非常に重要な情報であり、一刻の未来までも左右しかねない難しいもの。その扱いを歴史的にも慎重に行われてきたことがわかります。
0投稿日: 2015.05.24
powered by ブクログhttp://hinbeee.blog31.fc2.com/blog-entry-1774.html
0投稿日: 2014.11.26
powered by ブクログ暗号の歴史を書いた本。暗号がどんな仕組みで作られ、どんな発想や方法で解読されたのかがドラマチックに書かれている。読んでいてまったく飽きない。下巻が楽しみ。
0投稿日: 2014.11.10
powered by ブクログスコットランド女王の暗号からドイツ軍のエニグマまで、歴史上の暗号がいかにして発明され破られていったかを追体験できる本。暗号の例題が示されていて読者を飽きさせない。 著者は『代替医療のトリック』のサイモン・シン。
0投稿日: 2014.11.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
非常に難解なタイトルに反し、構成と説明ともに優れた本。とっかかりの難しい『暗号』について、その歴史に与えた影響と暗号論の両面から、簡潔であるが読み手の興味を失わないような巧みな説明している。 とりわけ、エニグマの解読をめぐる連合国諸国の研究者たちの群像劇は、単純にドラマとしても読みごたえのあるものであり、個人的にお気に入りの話である。もちろん、堅牢なエニグマを解読するために用いられた理論の数々には舌を巻くほかない。 また、この本を読破すれば、現代の情報社会にとって、暗号は必要不可欠だと言う事も分かる。コンピューターサイエンスを学ぶ人々にとっては刺激の多い一冊に違いない。(私はコンピューターサイエンス専攻ではありません) タイトルだけで判断を下すにはもったいない本であり、誰にでもお勧めできます。 なお、上・下まとめて一つのレビューとさせていただく
0投稿日: 2014.08.23
powered by ブクログ著者の本は【フェルマーの最終定理】以来、読んだのは2作目。 読みやすく暗号の歴史を追っていけるので面白い。 読んだ感想としては暗号の過程って思ったより少ないなと。 歴史は長いが、発展過程というステップ数で見れば少ない。 上巻は機械暗号として発明されたエニグマまでだが、 現代のコンピュータ社会における暗号化を考えると暗号技術は今まさに発展途上ではないかと思わざるを得ない。
0投稿日: 2014.07.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
暗号の様々な種類、遍歴や暗号がどのように歴史に影響を与えたかについてドラマチックに描かれている。 カエサルのガリア遠征、スコットランド女王 メアリー処刑、フランスの鉄仮面、ドイツのエニグマなどなど歴史と暗号には深い関わりがあったのね。 暗号を解説するための数学的な記述の所では心が折れそうになったけれど、19世紀になって、電子技術が発達し、エニグマが開発されたあたりの記述はとてもワクワクした。 最後のエニグマを解読したアラン・チューリングの顛末があまりに悲惨で考えさせられた。偉大な科学者で、その後も多く活躍することができる才能があっただろうに……
0投稿日: 2014.07.20
powered by ブクログジュリアス・シーザーの暗号から、最新の量子コンピューターまで。暗号の歴史を追うことで、現代のテクノロジーを支えている技術の仕組みも理解できる。著者のサイモン・シンは英国の科学ジャーナリスト。複雑な数学の概念を、数式をあまり用いず、巧みな比喩で説明できる能力を持っています。また、訳者の青木薫さんの訳も秀逸。理数系の知識がなくても、数学やらコンピューターの素養がなくても、すらすら読める一冊。
0投稿日: 2014.06.28
powered by ブクログ歴史上の物語に触れつつ、暗号化の技術の変遷を見ることができて、暗号化技術やそれに用いられる数学などに詳しくなくても楽しめた。 下巻が非常に楽しみ。
0投稿日: 2014.06.01
powered by ブクログ【文章】 読み易い 【気付き】 ★★★・・ 【ハマり】 ★★★★・ 【共感度】 ★★★・・ 暗号の誕生から、エニグマ暗号の解読まで。 暗号作成者と暗号解読者の切磋琢磨?によって、暗号化技術が発展してきた。 暗号化とは、メッセージの外見を変えて、任意の受信者にしか読めないようにする事。 暗号化の手法には、大きく分けて”コード”と”サイファー”がある。 コードとは、単語やフレーズを別の単語や記号等に置換えたもの。 サイファーとは、個々の文字を別の文字や記号に置換えたもの。 今更ながら、ソフトウェアのプログラムが”ソースコード”と呼ばれる理由を理解した。 第2次世界大戦では、枢軸国は暗号技術を使った情報戦で既に負けていた。 不正な受信者が暗号を解読できていても、それを送信者に悟られないように装い、暗号の進化を防ぐ。 暗号化技術に限った事ではないが、戦争等の争いが新たな技術を生み出す原動力となっていた。 新たな暗号化技術を生み出す開発者もすごいけれど、それの解読方法を編み出す解析者には脱帽です。
0投稿日: 2014.05.31
powered by ブクログ「暗号」と聞けばちょっと前までは軍事暗号や、外交暗号などがイメージされ一般の私たちの生活とは縁遠い存在でした。ところが、インターネットでの商取引や決済などで現在は日常的に「暗号」を私たちは利用しています。文書の暗号化の歴史を古代ローマ時代からさかのぼり、「最強の暗号」と考えられている「量子暗号」まで興味深いエピソードを交えて解説しています。上巻では第2次世界大戦で最強の暗号と言われたドイツの「エニグマ」暗号が解読されるまでの物語です。暗号解読に貢献した科学者達はその功績を公表することは許されませんでした(敵に暗号が解読されていることを知られないようにするため)。解読された情報によってどれほどの人命が救われたことか。今まで隠されてきた歴史の一面を知ることができます。
0投稿日: 2014.04.09
powered by ブクログ上巻は暗号の歴史から、ってことで当初暗号解読は言語学者の領域やったのが、無線通信が本格化して戦争に突入すると、一気に数学の領域に変わってもうた、いうのは知らなんだ(-_-) そして、みんな大好きエニグマの登場。純粋なハードウェアやけど、転置と換字の繰り返しでパターンを増やす方法は、基本的な考え方が現代とほとんど変わってなくて、これまでの積み重ねの上に今があることが再確認できましたYO!
0投稿日: 2014.03.27
powered by ブクログ2013/06/??-2013/??/?? 星5 暗号の歴史についての本。それぞれの暗号についての解説も豊富で、またそれにまつわる逸話なども入っている。普通の読み物としても面白い本。 上巻下巻となっていて、下巻の方ではRSA暗号と量子暗号の話が主となっている。
0投稿日: 2014.02.22
powered by ブクログサイモン・シンの暗号解読。あの成毛眞氏も絶賛の訳者である青木薫氏が手掛けた本。小難しかったが、青木薫さんだからこそ最後まで読めたと思う。
0投稿日: 2014.02.17
powered by ブクログフェルマーの最終定理はロジック的なところを読み飛ばしても、そのロジックに至った経緯などで十分面白かったのだけど、今回の暗号解読に関してはロジック的なところを読み飛ばすともう何が何やら分からず。。。読み飛ばすなよって話なんですけど。。。
0投稿日: 2014.02.05
powered by ブクログhttp://tacbook.hatenablog.com/entry/2014/01/31/224434
0投稿日: 2014.01.31
powered by ブクログ暗号の解読可否が歴史に与えた影響や暗号作成者と解読者の長きにわたる戦いの様子がわかりやすく書かれている。小説のように先が気になり一気に読んでしまった。難しい暗号の仕組みを素人にも簡易に説明しているのがすごい。
0投稿日: 2013.12.31
powered by ブクログこの本は面白かった! 著者はサイモン・シン、訳者は青木薫。この2人の本は外れがないというが本当だ。上下をあわせると結構な厚みになるが、それでもスイスイと読み進めることができる。古代から現代も通用する暗号技術に関して、この本を読めば、ほぼ、理解できるのではないだろうか。 最初のエピソードは16世紀が舞台。スコットランド女王のメアリーが、イングランド王位継承権者を主張し、エリザベス女王を廃位する陰謀に関係した。この際に「秘密の書記法」が用いられたが、二重スパイがいた想定外もあって、メアリーの謀略はすべて解読されていた。暗号が弱かったことで、隠せていると思っていることがすべて筒抜け状態だった。 暗号は誰かと誰かの間では意味が通じてほしいが、それ以外の敵対する人には隠したいときに必要になる。恋文もそうかもしれないが、やはり暗号は政争や戦争と深く関係する。無線時代の到来は第一次世界大戦のタイミングと一致する。どこにでも届くという電波の性質は、逆に言えば誰でも傍受できるということでもある。秘密裏に情報をやりとりできる暗号の要望を受けて、ドイツは「ADFGVX暗号」を開発する。だが、それも解読されるときが来る。 第一次世界大戦のあとは有名な「エニグマ」が登場。これを解読するために組織されたブレッチレー・バーク。そこには、なんとアラン・チューリングも関与していたらしい。そこで、万能チューリングマシンを考え出している。知らなかった! そして、大戦後もイギリスは、長年にわたって秘密通信を日常的に解読している。おそらく、これがイギリスの諜報活動の文化なのだろう。 太平洋戦争における日本帝国軍の暗号は「パープル」と呼ばれていた。ミッドウェイ海戦では、解読されていたため、不意打ちをしかけたつもりの日本は、逆に不意打ちを食らわされた。これにより、太平洋戦争の風向きが変わる。 大戦後はコンピューターの時代だ。NSAはこのころに設立されている(1949年)。ARPAネットが登場し、インターネットが生まれる。公の情報通信ネットワークで、安全な暗号化技術はありえるか? これは現在のネット社会を保証する技術だ。ここに、公開鍵暗号技術が登場する。このあたりのサイモン・シンの記述は、本当に上手だと思う。 先日もアメリカの友好国の諜報活動が問題になったが、この本を読んで思うのは、そういう諜報活動は必ずやっているだろうということ。誰かと誰かの秘密があれば、それを暴きたくなる人は必ずいる。それが人というものだと思う。「まったく秘密なしに人の社会は成り立つか?」ということともいえるかもしれない。 お勧め本です!
0投稿日: 2013.12.29
powered by ブクログカエサル暗号、スコットランド女王メアリーの裁判から第二次世界大戦のエニグマ解読までを語る上巻。アルファベットだけでtheとか定型の規則文字が出てくる欧州言語の暗号が如何に破られるかは理解できた。日本語だと「てにをは」あたりが鍵になるのだろうか? いまだにハッシュ関数も理解していない私ですが、下巻を読み終わる頃には分かるようになってそうな期待が持ててきた。情報セキュリティの仕組みを理解するにはこういう科学歴史本はいい。科学ドキュメンタリーとしても「ヒッグス粒子を追え」に匹敵する面白さ。
0投稿日: 2013.11.01
powered by ブクログ「暗号化」ほど、現代世界において重要な役割を果たしているものはないだろう。ネットワーク社会と国家主義台頭の中、情報の保守はホットなテーマだ。本書では、暗号の成り立ちとそれを巡るドラマを、著者らしく、平易に、そして面白く語ってくれる。「不可能」に挑戦していくドラマは熱くなる。ちなみに、米国の盗聴が話題になっているが、歴史上つねにどの国でも行われてきた事であり、この問題の本質は盗聴とは別のところにあるのだろうと本著を読んで思った。世界情勢を裏で左右する「暗号」について知ることは、現代人必須の教養だと思う。
0投稿日: 2013.10.26
powered by ブクログ初めて読んだサイモン・シンの本。エニグマという言葉だけは聞いたことがあって、それについて紹介されているのが読んだきっかけ。
0投稿日: 2013.10.21
powered by ブクログ暗号っておもしろい! いかに敵にわかりにくくするか。 そして、いかに味方にわかりやすくするか。 いろいろな人の考えが知れるのもおもしろかった。 蛇足:小学生のころ、よく友達と暗号を作っていたのを思い出した。 またつくってみようかな。
0投稿日: 2013.10.19
powered by ブクログエニグマより換字式暗号の話のが面白かったです。エニグマは途中想像力が追いつかなくて読み飛ばしちゃったから、理解できた換字式暗号の方がのめりこめた。でもフェルマーの時もそうだったけどやっぱり暗号作成者VS暗号解読者の戦い、人と人との戦いが一番面白い。暗号そのものに興味があったんでこの本買ったんだけど、読んでみるとやっぱり人間の情熱を感じるシーンが面白かった。
0投稿日: 2013.09.25
powered by ブクログ暗号傍受の方法など、戦争の見えない部分の戦いを知ることができるのが面白い。また、実際にあった暗号を材料に、テクニックを解説してくれるが、読むには体力が必要。
0投稿日: 2013.09.11
powered by ブクログ暗号とその解読を綴ったノンフィクション。サイモン・シンという作者は知っていたのと、奥さんの推薦もあり、出張中の飛行機往復で読破。 単純に暗号を巡る歴史を描いているだけでなく、その原理からどうやって解読されたかまで、わかりやすく、丁寧に説明されているところが、とても面白いです。歴史の中で、こういった暗号が発明され、このように解読されていった、それが手に取るようにわかります。暗号製作者と解読者の知恵の絞り合いが、エキサイティングです。歴史の裏に、こんな知的闘争があったなんて・・・ モチロン、ミステリ好きなら必ず思い浮かべる、踊る人形や、黄金虫も出て来ます。 下巻では、歴史で失われた言語の解読や未来の暗号まで話しが展開しそうで、いまから楽しみです!
0投稿日: 2013.08.31
powered by ブクログサイモン・シンの「フェルマーの最終定理」はずっと前に読んだが、以前のより面白かった。 多分今回のテーマである「暗号」が、誰にでもわかる簡単なメカニズムでできてるからだと思う。 フェルマーの最終定理は数学上の様々な問題が出てくるけど、それがどんなに凄いものかを想像することは難しい。 でも、例えば単アルファベット換字式暗号は、普通の人間が虱潰しに解こうとしても解けないことは誰にでも想像が付くし、頻度分析によって何故解読できるかも多くの読者は気づくことが出来る。 そういう点では「暗号解読」というテーマ自体が本作の最大の魅力といえる。 また、著者の話は分野横断的であり、歴史あり数学あり科学ありと様々なアプローチで暗号解読を解説してくれるのも大きな魅力である。 もし全てのドイツ人が数学的見地から絶対にエニグマを解読されないよう機械のように行動していたら、もしかしたらエニグマは破られなかったかもしれない。 もしポーランド人がドイツ・ロシアからの侵略の恐怖に苛まれなかったら、連合軍はエニグマを解読できなかったかもしれない。 そうした人間が持つ不確定要素が科学の発展に寄与してきたことは、科学の専門書では語られない貴重な話だと思う。 今回の話は、そうした人間特有の不確定要素にこそ強く魅力を感じた。
0投稿日: 2013.06.09
powered by ブクログ古代の暗号の作り方、ゆで卵の中身に文章を書く方法などに好奇心を刺激された。 20世紀になってからの「エニグマ」の解析やナヴァホ族の暗号部隊「コード・トーカーズ」も興味深かった。そういえば日本でも薩摩弁を暗号に使ったら平文でも3週間ほど解析されなかったらしい。 下巻も楽しみ。
0投稿日: 2013.05.28
powered by ブクログいかに暗号文を安全に作ることができるか。 上巻では、最初はカエサルシフト(文字を何文字かずらして暗号化する方法)から始まり第二次大戦中のエニグマ読解までを対象とする。 基本的には、暗号作成者vs暗号解読者という戦いに対して時代時代でどちらが勝利を収めたかを小説チックに書かれている。 暗号読解というのは、本質的には総当りのトライアンドエラーである。ポイントとなるのは、使用する暗号に対してありえるパターンの数を、制約条件を上手く利用して、現実的な値まで削減できるかということである。 ちなみに、カエサルシフト暗号化の読解の鍵は、使用する文字の頻度である。 平文はアルファベット(別に何語でもよいのだが)で書かれたとして、SやEから始まる単語が多く、QやZから始まる単語が少ないという使用頻度が差異という制約条件から総当り数を少なくしていく。 天才たちが暗号を作り、それを上回る天才がそれを読解する。 特に難しい数学なども登場しないので、暗号に興味がなくとも(興味がある人の方が圧倒的に少ないとは思いますが)読み進められる一冊です。
0投稿日: 2013.05.25
powered by ブクログフェルマーの最終定理があまりにも面白かったし、暗号というテーマも普段掘り下げて詳しく知れるものではないので興味があって読んでみたものの、面白さとしてはフェルマーの最終定理よりは一段落ちるかな、といった印象。でも、暗号をめぐる歴史が綿密に書かれている上、難解な暗号がこれ以上ないくらいに分かりやすく丁寧に解説されていて、数学や暗号などに詳しくない文系の人間でもとても楽しく読める。詳しく知らなかった軍事と暗号の関係や、ポーランド、ドイツなどの暗号攻防戦は目から鱗。アップル社のマークでおなじみのアラン・チューリングもこんなにも暗号に馴染み深いとは知らなかった。下巻も引き続き読みたいと思わされる内容。
0投稿日: 2013.03.21
powered by ブクログ暗号考案者と暗号解読者の知略の限りを尽くした戦いの歴史が書いてある。 暗号が考案された背景や解読したきっかけなど、読んでいて飽きない。 実用性?ないけど。
0投稿日: 2013.02.19
powered by ブクログ相変わらず、難しいことが書かれているはずなのに読めてしまう。 難易度を増していく暗号に対して結局解読方法を見つけてしまう解読者たちには脱帽。 「補遺」がすべて下巻にまとめられてしまっていたのは不便だったかな(上巻だけ先に買ってしまったので)。
0投稿日: 2013.02.11
powered by ブクログサイモン・シン氏の他作品と比べて人間ドラマの描写が多少薄れ、暗号作成と解読の成り立ちと攻防に焦点が当てられている。もちろん十分面白いのだが、解読手法の説明が多く、都度都度丹念に読み進める必要があり、流し読みしがちな私にとってはちょっと難しすぎた。。。
0投稿日: 2012.12.30
powered by ブクログエニグマ等、当時表に出ることはなかったけれど戦争の行方を握った暗号作成者と解読者の熾烈なやりとりを綴った3・4章が熱い!
0投稿日: 2012.12.28
powered by ブクログ暗号作成者と暗号解読者の熾烈な戦いが書かれている バベッジvsヴィジュネル暗号のくだりが特に熱かった 暗号器の最後のほうはよくわからなかった
0投稿日: 2012.11.14
powered by ブクログ『いたちごっこほど面白い戦いはない』 シーザーの時代から用いられた単アルファベット換字式暗号が頻度分析により解読され、多アルファベット換字式暗号を体系化したヴィジュネル暗号はバベッジらが複数の頻度分析の組み合わせにより解読。そして暗号を機械化したエニグマを、チューリングらがそれを上回る機械化により解読。もちろん数学的手法のみにより解読できたわけでなく、状況・環境からの推察、人出を介することにより生じるパターンの分析、盗聴、スパイと、そこにはあらゆる手段の模索があり、また解読されたことで死刑に処されるもの、ひとつの暗号の解読に一生を費やしたもの達のドラマがある。これこそが自然が絡む余地のない、真なる人間の発想の戦いではないか。コンピュータの登場によりこの戦いは如何なる進化を遂げるのか。下巻に超期待。
0投稿日: 2012.11.11
powered by ブクログ上下巻ですが、この巻では暗号の発展史が述べられています。 暗号作成者とそれを解読しようと知力の限りを尽くして破る暗号解読者の戦いの物語です。古代ローマの時代から第二次世界大戦のドイツと連合国軍の戦線までどのように暗号は発展していったのか。その時々で密かに、しかし決定的に歴史を左右するほどの影響力のある暗号解読のお話が満載です。実際の暗号の問題もいっぱい掲載されています。クロスワードパズルがお好きな方や数学的才能のある方にはこれも楽しめそうですが…(私は当然この辺りはパスでした)
0投稿日: 2012.11.04
powered by ブクログサイモン シンの本読んだのは「フェルマーの最終定理」についで二作目だけども相変わらず面白い。歴史と人物を絶妙に絡めてくる手腕、天才でしょう。 こちらの本では読者を巻き込む試みがあって、なにかというと暗号解読のプロセスを一緒に追うような書き方になっている。ここら辺は好み。
0投稿日: 2012.09.30
powered by ブクログ「フェルマーの最終定理」ほどの分かりやすさもドラマ性も無かったが、読み応えはあって、これはこれで面白い。
0投稿日: 2012.09.24
