
総合評価
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powered by ブクログ読みやすい短編集。 いわゆる汚部屋に住む主人公、次は遺品整理のできない人、部屋は片付いてるが家が広すぎて溜め込む人、汚家の中の謎の一部屋、 色んな部屋、家があるが、共通して人生の整理がつかない人たちの人生の片付け、まさに表題の通り、部屋の片付けを通して人生における滞りを探り風通しを良くしていく小話。 これを読んだらあなたも必ず断捨離したくなる、という帯から想像する内容とは違ったが、まさによくできた表題である、その通りの内容だと読後は思える。このように垣谷さんの小説ではわりと帯に踊らされることが多いが、読みやすさと前向きさで読後感は悪くない。
1投稿日: 2019.09.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
図書館で借りて読んだ ドラマ『結婚相手は抽選で』で心にささるものがあり なにかの紹介でこの本の題名を見て 同じ作者か~ 絶対読みたい!と思った スマホのメモに「泣いた」と書いてあった けど 何に泣いたのか もう一度読みたくて購入 そうだ 「きれいすぎる部屋」で泣いたんだった 他人の慰めの言葉が心に刺さり続ける人たち 自分の中だけでそれを貯め込んでいると世界は敵意に満ちている 同じ経験をした人に話をするのは意味のあることだと思った 単になぐさめあうだけではなく 言葉にするだけで 大声で泣くだけで浄化されるものもある ただし十萬里さんが言うように消えてはなくならない でも それをはっきり知るだけでも救われることもある
1投稿日: 2019.09.12
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「これを読めば片付けたくなる」って帯がついてたけど、はい、ちゃんとなりました。片付けられない理由はひとそれぞれ。プロの片付け屋が、その原因に気づけるように顧客を導いてゆく物語。まぁ、「心のさみしさを物で埋め合わせている」とか、けっこう単純な話であったりはする。 最初の3編は顧客側の目線で描かれていて、最後の1編だけ片付け屋の目線で描かれ、ちょっと不思議な感じがしてよかった。 ものがあふれてぐちゃぐちゃになったところは、私も、ぜーーーーーんぶ捨てたくなった!で、実際に何年も着ていない服を袋いっぱい捨てました。まだまだあります。いっぱい捨てて、またいっぱい買いに行こう。
1投稿日: 2019.09.01
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*社内不倫に疲れた30代OL、妻に先立たれた老人、子供に見捨てられた資産家老女、一部屋だけ片づいた部屋がある主婦…。『部屋を片づけられない人間は、心に問題がある』と考えている片づけ屋・大庭十萬里は、原因を探りながら汚部屋を綺麗な部屋に甦らせる。この本を読んだら、きっとあなたも断捨離したくなる! * 断捨離好きなので、ここまでモノに溢れたお家が登場するだけでワクワク感満載です。バリエーション豊かな状況と、さくさく進んで物語がぴったり収まる爽快さもたっぷり楽しめます。「豪商の館」に至っては、かつての祖母や親戚の家を見るようで、可笑しいやら痛快やら。かなり都合良くお話がまとまるのはご愛嬌。片づけられない方には、指南書よりも効くかも?
3投稿日: 2019.08.29
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一番 印象に残ったのは 最後の きれいすぎる部屋 ですね。 子供を失った 母親の 話です。 時間が 解決してくれると 私は 思っていました。 違うんですね。 一生 忘れないんですね。 乗り越えることは できないんでしょうか。 なんか 悲しいです。 私が 男だからかも しれませんが。 ぜひ 皆さんに 推薦したい本です。
9投稿日: 2019.08.17
powered by ブクログ片づけられない理由は、生活の中にあるということで、その生活の問題を解決することで片づけをサポートする話。
1投稿日: 2019.08.13
powered by ブクログ友達が貸してくれた本。 垣谷さん、痛いとこついてくるなぁという感想。 垣谷さんはタイトルに真っ向勝負だから面白い! 片付けることって、いろんな見たくないものを見ることになる。 それは、その人の今と過去を現すもの。 結構、しんどい作業でもあるよなぁ。 どの人も、心のお片付けもできてよかった。 多くのレビューで読後に片付けたくなる、っていうのは本当。 はい、炊飯器捨てました。 炊飯器を置いていたレンジラック(米櫃付き)も一緒に捨てました。 レンジラックに置いてたレンジやトースターは どこに置こうかと思ったけれど 片付ければなんとかなるもんですなぁ。 おかげ様でレンジラックのせいで開かずの扉となっていた 引き戸が使えるようになり なんだか新鮮! 娘は多分、初めて使う、くらいの感覚かと。。 実家の母に「食器置いといてね」って言ったこと反省。 そんなこと言われるから あれもこれも捨てられなくなるんだよなぁ。 でもなぁ、60年もののノリタケの洋食器、フルセット。 んー、欲しい。
11投稿日: 2019.08.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
片付けできない人の心の問題を解決する主人公が奮闘する話。読みやすかったし面白かったです。 最後のお話は、涙が出ました。 片付けたくなりました笑笑
1投稿日: 2019.07.18
powered by ブクログ清算 社内不倫に疲れた30代OL 木魚堂豪 妻に先立たれた老人 商いの館 子供に見捨てられた資産家老女 きれいすぎる部屋 一部屋だけ片付いた部屋がある主婦 とそれぞれタイプの違う汚部屋の片付けを 片付け屋の大庭十萬里が綺麗な部屋へと甦らせていきます。 どの人達も初めは大庭の言うことには あまり賛同せずに片付けもあまり進んでいかないですが、 大庭が的確に発する言葉によって心を動かせられ、 次第に片付けをすることが自然になり、 それにより心も動かされ生き方までもが変わっていくところが読んでいて爽快でした。 片付けをしたいということは もちろん物を整理するということにもなりますが、 それをすることによって同時に心の整理もしている ことだとこの作品を読むと納得させられました。 こんなアドバイザーが身近にいたならば、 是非受けてみたいところです。 どのケースの場合でも胸を打ち、印象的な言葉が残りますが、 ケース4のきれいすぎる部屋は涙をそそられました。 身近な愛しい人が亡くなってしまい悲しみに暮れてしまうことは、 いくら時間が経過しても忘れることも乗り越えることも大変だということ。 時間が解決するというけれどそれも大変だということ。 だからこそそうゆう時には思い切り悲しみ泣いたり、 同じ境遇の人と思い切り語り合うこと。 決して我慢をしないというこの考え方。 それから徐々に元気を取り戻していく姿には涙してしまいます。 断捨離がしたい、片付けたいと常に思っていても なかなか片付けられない実情。 けれどこの作品を読んだことで今までの片付けに対する 考え方が変わり、読んだ後には自然に片付けをしたくなりました。 印象的な言葉がいくつもありましたが、 その中でもこの三点が心に留まりました。 何十年も生きてきたから、沢山持っていますが、それでも必ず買います。 殆どの女性がそうではないでしょうか。 ということは、全部捨ててしまってもかまわないということです。 この際、何もかも捨てて、いちから買い直せばいいんじゃないですか? 本当に必要なものは何なのかをじっくり考えて少しずつ買い足していけばいいんです。 もし明日が人生最後のゴミの日だとしたら、どうします? 老後の安心のために残すべきは、物ではなくお金ではないですか? この三点を必要な時に応じて思い出して、 心の整理と片付けに挑みたいと思いました。 本のタイトルに惹かれて手に取りましたが、 タイトルだけの魅力ではなく内容もしっかりとして テンポ良く読めて面白かったので、 垣谷さんの他の作品を読んでみようと思います。
1投稿日: 2019.07.17
powered by ブクログ私の部屋も片付けて欲しいな、、、あ、片付け方法の指導だった。いや、もういっそ、カウンセリングと片付け、同時にやって欲しいな。
3投稿日: 2019.07.15
powered by ブクログ家や部屋の片づけを指導する主人公が、依頼人の根本的な問題を見抜き、前を向いて生きていけるように変化を促す小説。子を亡くした親の心情を描いた最後の短編は素晴らしい。
1投稿日: 2019.07.14
powered by ブクログ片付け本ではありません。四編入ってる小説です。小説なんですが、今まで読んだ、どんな片付け本よりも心に響いて、片付けしたくてたまらなくなります!!(*´▽`)ノノ実際、1つの話が終わる度に、片付けしちゃいました!お陰で、食器棚がスッキリ!!片付けられない。捨てられない。人達の様々な背景から、お片付けオバサンが片付けの指導だけでなく、心のお掃除までしてくれちゃいます。二話目の「木魚堂」では、思わずウルウル。読後感も爽やかで、心が前向きになれる本ですハウツー本読むより効果あること間違い無し!
4投稿日: 2019.07.11
powered by ブクログ社内不倫に疲れた30代OL、妻に先立たれた老人、子供に見捨てられた資産家老女、一部屋だけ片づいた部屋がある主婦…。『部屋を片づけられない人間は、心に問題がある』と考えている片づけ屋・大庭十萬里は、原因を探りながら汚部屋を綺麗な部屋に甦らせる。この本を読んだら、きっとあなたも断捨離したくなる! ケース1「清算」はよかったが、あとの三作は、うーん、今一つ。
2投稿日: 2019.06.22
powered by ブクログあー読んでよかったってしみじみ思う。 この本もそうだが谷垣美雨さんの小説は自己啓発本の要素が漂う。 本を読み終わってキッチンを片付けたくなった。まずは調理台の引き出しから・・・。あと本棚もパンパン。いらない服も処分しなきゃな。高く引き取ってもらおうと卑しい考えがあるので捨てることに躊躇している。だからずっとタンスの肥やしだ。もう古着屋に引き取ってもらわくていい。手続きが面倒だ。捨てよう! 最後の「きれいすぎる部屋」では泣いた。こちらは涙でデトックス。 実に清々しい気分にさせてくれる本だ。 シリーズ化を願う。
5投稿日: 2019.06.16
powered by ブクログ部屋の掃除ができない背景には様々な社会的・心理的な要因があって、それらの要因を分析して解決策を見出していくおばさんの物語。 おばさんは基本的に無愛想だけど、時たま見せる笑顔や褒め言葉で人を操っていく魔性の女。普通のおばさんで地味なんだけど大活躍していく様子に勇気をもらった。 自分もここのところ掃除を頑張って取り組みたいなと思っていたから、どのように捨てればよいかテクニックも学べたし、掃除だけじゃなく人生の断捨離もやりたいなという意識を得ることができた。
3投稿日: 2019.06.14
powered by ブクログ部屋だけでなく人生も整理してくれる、大庭十萬里。 汚部屋や片付けられない人々の家や生活を彼女が指導して変えていくお話。 全4話の短編集だけど、どのお話も面白くて気持ちもスッキリする!私ももっと片付けてスッキリしたい。とても前向きになれる本。
4投稿日: 2019.06.12
powered by ブクログ別に部屋は散らかっていないが、常に綺麗に片付けておきたい気持ちがあり表紙に惹かれて少し立ち読みしたら面白かったので購入。 ゴミ屋敷の問題をたまにTVで見るが、本書を読んで、そういうのは片付けられない人の心理状態、人生、生き方に直結するものなんだと感じた。部屋を片付けたいときは、立ち止まってゆっくり生き方を見直してみようと思う。
3投稿日: 2019.06.09
powered by ブクログいい話だった!! 部屋の片付けと何故片付けられなくなったのか、 上手く作品になってて、リアルでよかった!! これを読むと片付けしたくなる!! ほっこりできていい作品です!!
4投稿日: 2019.05.25
powered by ブクログ以前、俳優?お笑い芸人?のきたろうが文化放送の番組で「面白かった」と言っていたのを覚えていたのでコンビニで見つけた時立ち読みしていたら面白かったので買ってみた。割と面白い。
3投稿日: 2019.05.10
powered by ブクログ主人公の大庭十萬里は、「片づけ屋」としてマスコミや書籍出版でも知られた存在。しかし、自ら依頼者宅の片づけを行うことはない。依頼者の置かれた状況を見極めていくといった、ちょっとしたミステリータッチで描かれていく。登場する依頼者は4人。それぞれ短編で構成されている。
1投稿日: 2019.04.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
もともと片付けは好きだけど、読みながら片付けたくてウズウズしてしまった。 本当に気持ちが荒れていると家が散らかってくる。心の余裕がないと出来ないものなのかな。 最後だけ片付ける側の視点で描かれているのが新鮮だった。やっぱりそう思ってたんだ…。 前の3人までは遠慮のないズケズケとした物言いで影響を与えていったけど、最後は悪戦苦闘してちょっとイライラもしていて面白かった。
3投稿日: 2019.03.05
powered by ブクログ2019.2.21 断捨離小説 片付けの裏に隠れた心の中の問題までまとめて解決していく。文章はイマドキであまり好きなタイプではないが、短編で読み進めやすく軽く読むには最適。読み終わったあとはお家の中の要らないものも捨てたくなる。 主人公のキャラクターが全く魅力的でなく、どこかでどんでん返し的に隠れた人間的な魅力が出てくるかと思いきや最後まで微妙な人物設定だったのが逆に斬新だった。 2025.7.23 読んだことを忘れてて図書館で借りて再読。 内容も忘れてたので新鮮な気持ちで楽しく読了。 主人公は相変わらずだけど、今回は人間らしくてそれもいいなと思えた。前回は依頼者側目線で読んでたけど、今回は主人公目線で読んでたみたい。 今回も家中断捨離したくなった。我が家の片付けを阻む真の理由を突き止めてほしい。
1投稿日: 2019.02.21
powered by ブクログ私は滅多に新しい作家の小説本を読まない。根が不器用なので、お気に入り作家が出来ると、読む本が増えて困るのである。上手く付き合えない、片づけられないのである。 現実でも、いろんなことが片づけられない。よって、この本を手に取った。特殊目的限定だから、こういう本は時々読むことにしている。小説だけど、情報採取目的の新書を読むようなものだ。煽り文句は「この本を読んだなら、きっとあなたも断捨離したくなる!」というものだった。結果は、うーむビミョーである。 小説としては、決して出来が良いわけではない。たまたま片づけ屋・大庭十萬里の言葉は、「心に問題がある」片づけられない人たちのツボを押さえて行くのだけど、月二回3ヶ月の訪問で、そんなに心の動きが変わるのならば、私でもやって欲しいくらいだ。たいてい、その気になっても、リバウンドしてしまう。あ、私は簡単にその気になるのだから、そもそもここに出てくる人のように「重症」ではないのか。どうなんだろ。「重症」の診断の仕方が、イマイチわからない。ここに出てくる人たちは、一部分きちんと片づけ出来ても、心に問題あるから「重症」と言われてしまっている。 小説には不満だ。でも、心に問題ありと認めたくないから、ちょっと片づけようとは思った。でも、続くかどうかはたいへん疑問だ。 2019年1月読了
17投稿日: 2019.01.23
powered by ブクログ片付けやの大庭十萬里が依頼者の部屋を観察しながら、心に抱えてる問題事を解決して行く。心の乱れは生活の乱れ……ですよね。整理整頓、掃除が好きなんですが
1投稿日: 2019.01.20
powered by ブクログ片付け屋に単に片付け方を教えてもらうだけではなく、生き方まで学ぶというお話。 個人的には最近母を亡くしたばかりで一人暮らしの父のことがあるので、2番目のお話が印象に残った。4番目のお話もよかった。電車の中で読んでいて、2番目の話で涙が出てきてしまい、ごまかすのに必死だった(笑)。おすすめ
3投稿日: 2019.01.14
powered by ブクログ片づけを通して心も前向きに、 というか、心を見ながら片づけの指導をしてます。 なんだか自分も片づけがしたくなってきました(笑) 読みやすくて面白かったです♪
1投稿日: 2019.01.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本屋さんで目が合い、即刻買いました(笑) 世間で言う「片付けられない系女子」である私自身に、本作で喝を入れて貰いたかったのです。 片付けられない事には心に原因があるかもしれない。 確かに部屋の綺麗な人って、すごくゆったりしてますよね。 逆に部屋が散らかっている人(自分)は、いつも余裕がないと思います。 ダメですね、物を捨てる勇気を持たないと。
3投稿日: 2019.01.07
powered by ブクログ片付けができない人には理由がある。その理由を追っていく話。 すごく現実的な話で、ノンフィクションかな?って感じでした。 片付けられない人が困るというよりは、片付けられない人の周りにいる人の方が困るんだなと思った。 高い買い物のだから、捨てられないは、すごくわかる気持ち。
1投稿日: 2019.01.02
powered by ブクログどれも身につまされる話ばかりで 切なかった。 人ごととは思えず ときどき胸が苦しくなったり ときに吹き出したり。人生って ほんと思い通りにいかないね。 それが面白くもあり 苦しくもあり なんだろうけど。
9投稿日: 2018.12.03
powered by ブクログ部屋は心を表すとか言うけど、 確かに私も掃除や片付けが苦手で、 素敵な部屋のインスタを見ては妄想してたりしました。笑 本作に登場するのは、 ゴミ屋敷だけではなく、 一見綺麗でも、不要なものが多くあったり。 みんなどんなに見た目や外観が綺麗でも、 人間はどこかで傷ついてたり、屈折してたりするんだなあ、と思います。 物は死んだあの世に持って行けないから。 私も身の回りを見直そう。 優しい気持ちになれます。
1投稿日: 2018.11.03
powered by ブクログ断捨離したい!身の回りをスッキリ片付けたい!でも、ノウハウ本みたいな本を買うのは抵抗あったりする私。小説としても面白い。登場人物も魅力的。単純な私は小説に影響され本格的に断捨離始めました。
0投稿日: 2018.11.02
powered by ブクログ片づけ屋さん、十萬里さんのお客さんとの心温まる(だけじゃないけど)エピソード。ものと心はつながっていて、部屋の状態はその人の心理を表すというのは納得。物を少なくして自分の部屋もすっきりさせたくなりました。
1投稿日: 2018.10.21
powered by ブクログ片付けひとつで…と思われがちですが,実際片付けをすると気分も変わるし,あながち人生が変わるかもしれません。となると今週末いつもよりがんばって掃除しようかなぁ…。
2投稿日: 2018.10.16
powered by ブクログ片づけるのって難しいですよねー 思い出が、とか 高かった、とか まして心の片づけは…… 就活、断捨離 やらなくてはと思いつつ ≪ 積もります 生きてるだけで 積もります ≫
4投稿日: 2018.09.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
農ガール~の時も思ったのですが、さらりと良い風に話を向けるのが上手な方だなぁ。そんな上手くいく?段取りもトントン進みすぎじゃない?と。だからこそさらっと読めるんだろうな、とは思います。片づけ=部屋を整理する、だけじゃない、というのが大きなポイントで、やっぱりとても深い所を書いておられるな、と思います。故に余計に冒頭の違和感が残るのかもしれません。私は割りと「捨て魔」で2年使わないと捨てる、の勢い。十萬里さんのお世話にはならなさそうですが、夫の部屋は1度見てもらいたい。私が関知しない我が家の闇です。
1投稿日: 2018.08.31
powered by ブクログ片づけ屋の大庭十萬里が様々な人の依頼を受ける。 社内不倫をしながらも汚部屋で生活しているOLや妻を亡くして一人暮らしとなったが何も出来ず、余所に住む娘の手を煩わせている父親。 亡くなった息子の部屋しか片づけることの出来ない母親など。 部屋だけではなく、それぞれに人生がある。 そして、部屋だけでなくその人生も片づけていく十萬里。 読むと心までスッキリするようだった。 2018.8.12
1投稿日: 2018.08.13
powered by ブクログ面白かった! いろんな理由があって片付けられないのか。単にズボラってことは無いのかな? 問題解決していくと読んでてスッキリする〜ヽ(^o^)丿
1投稿日: 2018.08.05
powered by ブクログ「部屋を片付けられない人間は、心に問題がある」片づけ屋、大庭十萬里が汚れた部屋だけでなく、心の問題まで解決してくれるという4つの話。 ケース4きれいすぎる部屋は、とても切ない話。息子を亡くした母親の切なさもだけど、残された娘たちの辛さも切ない。 全て読み終えて、あれもこれも捨てたくなってきた(笑)
1投稿日: 2018.05.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
数時間で一気に読んじゃった。 自分の部屋もきれいとは言えない。 きれいな部屋が好きなのに、重い腰が上がらない。 もったいない、まだ使える、思い出があるから捨てられない。 最初の4話は客目線、最後の1話は十満里さん目線なのも面白い構成だと思った。 十満里さんに共感できる気持ちと、客に共感できる気持ちと半々。 片付けてあげるんじゃなくて、片付けのしかたを教えてくれる。 その中で心も綺麗にするお手伝いをしてくれる。 読了後、部屋の掃除しよう、いらないものは捨てよう、と思わせてくれた。
1投稿日: 2018.05.18
powered by ブクログ少し前に「断捨離」が、流行った。 今は、物が安く、そして豊富で、何もかもが、容易に手に入るようになった。 そして、昔の物は、機能的でもないのに、高価な物ばかり。 何かの本で、物が捨てれない人は、幼い時に、自分の大事な物を捨てられたから、、、大人になっても、物が捨てれないと、書かれてあった。 この作者 垣谷美雨氏は、その精神的な部分を理解している。 登場人物の主人公 大庭十萬里さんの取り扱ったケース4人に、3人までは、家の片づけをするのでなく、どのようにして、このような状態になったのか?と、、、、 十人十色、皆、自分の世界があり、気持ち的に、どうすればいいのか?指示されたこともない。 主人公は、そっと、後ろから、前に進むのに後押ししてくれている。 自分から、片づけるという意志が無いと、何も解決法にならないのだと、、、 ケース4のように、もう、自分の手元に戻らないものへの執着で、結果的に、片づける事を放棄してしまった時に、主人公はどのようにしていくのだろうと、期待した。 片付け魔の主人公は、部屋の片づけに見て見ぬふりは出来ず、片づけ始めるのだが、、、、 愛する者の死の悲しみは、自分が死ぬまで癒えないとの思いを十萬里さんに言われて、皆、周りからのただの気休めの言葉でなく、心に響いたのであろうと、推測された。 何か、これまで、色んな断捨離やお片付けの本を読んだが、ピーンと、心に響くものが無かった。 この小説を読んでいて、台所の引き出し、食器の多さ、箪笥の中の肥やしである着物、小袖ダンスの中の風呂敷や和装小物、、、 自分なりに、整理したつもりでいたのだが、まだまだ不要な物が、一杯あることに気付かされた。 差し上げた人が、転売したり、私の目の前で、自分の物として、人にあげているのをみて、気分が、落ち込んだこともあるので、捨てるのが、一番かもしれないと。 そうそう、「なんでも、不要な物 買います」という業者も、来てもらった事があるが、皮のコート100円、洋服段ボール1箱100円!、最後は、貴金属はないのか?、、、になってしまった。 途上国への寄付もしたけど、クリーニングに出したものや未開封の物でないと、今は受け取らないこともあった。 この本を読んで、少しづつでも、不用品を廃品回収にでも出していこうと、片づけの参考にしたい本であった。
1投稿日: 2018.03.19
powered by ブクログ社内不倫に疲れたOL, いっそのこと、 全部捨ててしまったら? 何もかも捨てて、いちから買い直せばいい。 もっと丁寧に生活しよう。 生活そのものを楽しもう。 誰のためでもない、自分のために。 妻に先立たれた老人。 妻が生前、周りの人に良くしていたので、周りの人から恩返しをもらう。 妻から目に見えない財産を遺してもらった。 とっておきの魔法の言葉。 その言葉が生涯の心の支えとなることがある。 人生に希望を見た気がする。 もっと周りの人に甘えなさい。 もっと自分の負担を減らしなさい。 名言がたくさん。 主人公。 片付け屋。 大庭十萬里さんは、凄い人だ! 私も家を片付けよう!!と、 決意しました。 この本。 おススメです。
1投稿日: 2018.02.15
powered by ブクログ片づけをテーマにした小説です。片づけに関するノウハウ本は世の中にたくさんあります。しかし、片づけをテーマに、それなりに実績のある小説家が書いた、本格的な「小説」という例は、少ないのではないでしょうか。劇的に面白いとか、泣けるとか、そういった大袈裟なところはありません。だけど、しっかりと地に足のついた人間、またはそのように生きたいという願いをもつ普通の人間をしっかり描いている良作でした。 主人公は50代の女性片づけコンサルタントの十満里さん。彼女が片づけに関して問題を抱えた家を訪問して、物の片付けと同時に心の片づけに関してアドバイスする、という内容。雰囲気的には、以前、こんまりさんをモデルにしたテレビドラマがありましたが、形としては近いですね。 面白いと思ったのは、4つの短編のうちの最初の3編が、十満里さんの訪問を受けるお客さん側から描かれているところですね。そして3人が3人とも、自分が望んで、片づけコンサルタントを呼んだわけではなく、離れて暮らす家族(息子や娘または親)が勝手に依頼したというパターンです。お客さん本人は片づけコンサルタントの必要性なんてないと思っている。そこに片づけコンサルタントがやってくる。「なんか、愛想のない、うるさそうな、オバさんがやってきた」みたいな雰囲気で物語は始まる。十満里さんは常に「招かれざる客」からのスタートなんですね。 で、そうなると当然、摩擦が起こるわけで、その摩擦、つまり葛藤がドラマの元になるわけです。そのあたりが小説的にも面白い。なぜなら小説の面白みというのは、人と人との葛藤ですからね。これがもし「十満里先生!お待ちしておりました!!」という雰囲気では、実地のノウハウ集にはなるかもしれないけど、面白いドラマはたぶん生まれない。 そして、よく言われることですが、片づけというのは、やはり心の問題なんだろうな、ということです。片づけという当たり前であるべき行動の流れが、どこかで滞っているということは、なにか問題がある。大抵は心の問題ということが多い。で、十満里さんという存在は、この小説の中では、その心の問題のありかを解き明かす探偵的な存在でもあるわけですね。 で、小説というのは、心を細やかに描くことこそが、他の表現に比べての優位点です。なのでこの片づけを小説で描くというのはすごくいいと思いました。なぜなら先ほど書いたように問題を抱えている人の視点と心情から描かれていますので、その問題の発見と解決が心理的にとても詳しく描かれているんですね。その意味で片づけを小説のモチーフにしたというのは大正解だったのではないかと思います。 印象に残った場面は、田舎の豪商の家に一人で住む、なんでもかんでも取っておく、おばあさんが、老人ホームに入ったお友達を訪ねた際に、そのお友達が言った言葉。 ↓ 「捨てがたいと思ったもんは写真に撮っておいた。ときどき見るけん寂しいことなか。人間はみんな裸で生まれて裸で死んでいく。そいを実感するようになったばい」 ↑ この部分を文字だけで読んでみてもよく使われる言い回しですが、これ、実際この言葉を自然に言えるようになるって、多分かんたんではないですよね。そう考えると、片付けというか、ものとの、付き合い方、そして、別れ方、っていうのは、人生にとって本当に重要なことだよな、とこの本を読んで感じました。
1投稿日: 2017.11.16
powered by ブクログストーリーの中の他人を通じて自分を見つめ直すことができたような気がする。 凝り固まったしこりがほぐれたような、自分を許せるような、デトックスしたような気分になれる。
1投稿日: 2017.07.22
powered by ブクログ垣谷美雨さんの本を読むのは2冊目なのだけど(前回は「リセット」を読んだ)、自分の人生を見つめ直したり、認めたり、時に軌道修正したり…2冊とも、そういう考えに至るきっかけをくれるような内容だった。 「部屋を片づけられない人間は、心に問題がある」と考えている片づけ屋の大庭十萬里は、問題を抱える人たちの部屋を訪れ、その原因を探りながら汚部屋をきれいな部屋に甦らせる。 ターゲットは、社内不倫に疲れた30代OL、妻に先立たれた老人、子どもに見捨てられた資産家老女、一部屋だけが謎に片づいている家に住む主婦。それぞれの問題に、十萬里は立ち向かう。 部屋を片づけられない人、というのはテレビなんかでもたまに目にする。単純に汚いのが平気なパターンもあるのかもしれないし、それをテレビで誇らしげに言うのはどうかと思うけど、実際本当に心に問題を抱えているケースもあるのだと思う。 この小説に出てくる“片づけられない”4人の人たちは、それぞれに問題を抱えているからこそ片づけることが出来なくて、しかも程度や中身にも違いがある。 プライドのために着飾るものを買い込んでは溜めてしまうケースもあれば、妻が死んでしまったために家の中のことが出来ず散らかってしまったケース、戦争を知っているだけに勿体ない精神が強くて不要な物でも捨てられないケース、そして悲しい経験から無気力になってしまい家事が疎かになってしまったケース。 理由はそれぞれあれど、共通してあるのは、心にぽっかりと空いてしまった穴のようなものの存在。空虚を感じているから物を溜め込む、というのは理屈としては当たり前のようにも思えてくる。 溜まったストレスを買い物で発散する、というのは女性ならば経験したことがある人も多くいると思う。虚しいから物で満たす。それで本当に満たされるわけではなくても。 見た目は普通のおばさんである片づけ屋の十萬里は、問題のある人たちに根気よく付き合い、時にするっと心の隙間に入り込み、彼らの問題を解決していく。 依頼者は片づけられない本人ではなく周りにいる身内で、本人は最初十萬里の存在を疎ましがるのだけど、いつの間にか少しずつ問題が解決していく状況に身を委ねる。 本当は助けを求めていたのだ、ということ。 その人の意識内にあるとは限らない問題を、本人に意識させ、そして少しのきっかけを与えることで問題に向き合わせる。 人はみんな淋しくて、心の繋がりのようなものをどこかで求めている。そして要らない人間関係をリセットさせることも時には求めている。 要るものと要らないものの選別を自らするのは、思いのほか難しいのかもしれない。 私は時々ごっそり物を捨てることにしているので慣れてしまったし、要らない人間関係を増やさないために意識していることもけっこうあるのだけど、それでも知らずに物や関係が増えていることがある。 やはり時々意識して捨てることは必要だ、と思う。自分の心のために。 十萬里さんみたいな人、近くにいたらいいのにな、と思う、そんな優しい物語。
9投稿日: 2017.04.12
powered by ブクログサクサク読みやすくて、あっという間に読んでしまった。とても面白かった。 片付け屋の大庭十萬里さんが魅力的。物の片付けより何故片付けられないのかという心理状況を見出して少しづつ本人に気付かせる。 4話の連作短編集で全て読後感が良い。特に4話、これだけ大庭さんの目線で書かれていて、息子を事故で失った母親と家族の話が胸を打つ。
1投稿日: 2017.03.16
powered by ブクログケース1〜3はふーんという感じだった。 最後のケース4で、交通事故で子どもを亡くした親の家を片付けることを通して、不慮の事故と向き合い、止まっていた時間を今に進めた。 他人には決して理解できない被害者の心情を、事故の被害者同士を合わせることにより、お互いに心情を吐露し、氷を溶かすように自分の気持ちを溶かしていく様は、見事だった。 辛い時に、わかったような事を他人に言われることが一番辛い。共感とは本当に同じ体験をした人としか結べないのかもしれない。 自分にできることは、わかってあげるのではなく、繋ぐことだと感じた。
1投稿日: 2017.02.08
powered by ブクログ初めて読んだ、「お片付け小説」というジャンル(?)。片付けを手伝う訳ではなく、片付け方を指導する。指導は数ヶ月続く…。 効果ありそうだな、と思った。そして文章で読むだけでも、部屋が片付いていく様子ってスッキリするものだ。確かに心が不安定な時って、知らない間に部屋も散らかる。はっと気付いて片付けると、気持ちもスッキリするものなんだなー。そういう事に、最終的に気付けるようになればいいと思う。そして、片付けられない理由をきちんと突き止める十萬里さん、やるな。
1投稿日: 2017.02.07
powered by ブクログ2016/12/29 タイトルに惹かれ、読み始めた。 オムニバス形式で物語は進み、その回毎の主人公は心に歪みや空洞のある人たち。 共依存の女性、全時代的初老男性、井の中の蛙で能天気な初老未亡人、亡霊に振り回され崩壊している家庭、それぞれの典型的なタイプを語り、最後は一筋の希望。 読後感は爽やか。 シリーズ物に出来そう。 なんで私がこの本(タイトル)が気になったのか、読了後、よくわかった。
1投稿日: 2016.12.29
powered by ブクログ片づけの実用的な本は何冊か読みましたが、「お片付け小説」は初めて。 というか、なかなかないジャンルですね。 ケース1:大手企業に勤めて収入もそこそこ多いアラサーOL。 外面はパリっと身ぎれいで仕事もできるのに家は足の踏み場もない無残な状態……。 十萬里さんの指摘によって、この主人公がテンプレどおりとも言える社内不倫にはまっている事が少しずつ明らかになっていく、その過程が楽しかった。 ケース2:妻に先立たれた木魚職人。 家の事は妻に任せきりだったので……と、こちらも高齢男性にありがちなケース。 十萬里さんの介入によって娘や孫の問題も前向きに変わっていく結末が爽快。 ケース3:一人暮らしの資産家高齢女性。 ひどく散らかったり汚れたりしているわけではないが、大きな家の中には不要なモノがたくさん……。 この女性ほどの土地屋敷持ちではなくても、こういう家はこれからの時代どんどん増えていくと思った。 値打ち品(だったはずのモノ)が売れるどころか引き取ってもらうための代金が発生したのが印象的です。 ケース4:汚屋敷と化したエリート官僚の家。一部屋だけは綺麗に片づいて掃除もされているのは…? 十萬里さんの視点から彼女の叔母のエピソードも交えつつ、この家の奥さんの悲しみに向き合っていく。 少し切なくも心温まるお話でした。 タイトルで「あなたの人生、片づけます」と言われるとおり、4人の主人公たちの家の片づけだけでなく人生にも「カタ」をつける手助けをしてくれた十萬里さんは、まさに「片づけの魔法使い」ですね。
1投稿日: 2016.12.12
powered by ブクログ本書で溜め込まれているのは、何もゴミだけではない。妻の遺品、いつか使うかもしれないもの、思い出…。 片づけ屋の十萬里さんが、片付けられない原因を自分で気がつくよう宿題を出してくれる。そうして、家や部屋ばかりでなく心も整えられていく。 読み終わったときに前向きになれる本。
1投稿日: 2016.11.24
powered by ブクログ巷に溢れる断捨離マニュアルよりもずっと心に響く本。 片づけ方を指南するのではなく、その人の生活の根底に流れる、本人が努めて見ないようにしている問題を白日のもとに晒して突きつける、カウンセラーのような主人公。 シリーズ化されたら追いかけてしまうだろうと思わされる内容だった。 私の部屋は、散らかりすぎているわけでも片づきすぎているわけでもない(と自分では思っている)けれど、十萬里さんが見たらどう分析するだろう。
1投稿日: 2016.11.13
