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ロードス島攻防記(新潮文庫)
ロードス島攻防記(新潮文庫)
塩野七生/新潮社
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総合評価

83件)
4.1
23
33
17
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    聖ヨハネ騎士団をはじめとした宗教騎士団の歴史、聖地を追われた聖ヨハネ騎士団の新たな根拠地ロードス島の歴史、そしてロードスの住民を抱えながらのオスマン帝国との攻防戦がドラマチックに描かれている。 聖地を追われても、海賊としてオスマン帝国に立ち向かう騎士団。そしてロードス島を失って新たに辿り着いたマルタ島での復讐戦。不屈の精神で戦い続ける、宗教騎士団としての誇りを感じた。

    0
    投稿日: 2025.11.24
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    騎士団対トルコ軍、城壁対大砲の攻防が物語的に描かれていて歴史を追体験しているかのような感覚になる。 当時の騎士・貴族事情やヨーロッパの世情も言及されていてわかりやすい。 エピローグまで読むと、歴史の巡り合いはかくも面白いものだなあと思う。 アントニオとオルシーニの同性愛も、当時の騎士たちの一例、物語のスパイスとして楽しみました。

    0
    投稿日: 2025.11.21
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    第一作目のコンスタンティノープルの陥落、ほどには強く印象に残らなかったけれど、どこか粋で清々しさして感じる良作。騎士団の気高い姿や、主要な登場人物たちが戦さの中で生き生きと描かれている様に、塩野さんらしい華やかで豊かな眼差しを感じて、あっという間に引き込まれて読み進めてしまいました。

    0
    投稿日: 2025.09.10
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    まず、最初の学びは中世を彩った騎士団の末路を知れたこと。この本の主役の聖ヨハネ騎士団はもとより、チュートン騎士団、テンプル騎士団についても。 そして、もっとも感じたことは、人種も宗教も違う(トルコはそこらへんは寛容だったが)国が激しい戦争の末、ロードスの降伏を受け入れ降伏条件を違わなかったスレイマン。今、プーチンもネタニアフも約束など鼻くそとも感じないていない。いかにスレイマンが清々しく立派に感じるか。

    59
    投稿日: 2025.09.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    コンスタンティノープル陥落と同様、戦争では兵士はただの駒なんだと実感。死んだらただ駒が減っただけ。 イスラム教徒にとって異教徒を殺すこと、その戦いの中で死ぬこと、それらはどれも名誉。全く理解できない思想だけど、これが存在していて今も一部で生きている。 キリスト教徒の戦士は、ヴェネチアやジェノバのような通商国家は少し毛色が違うように見えるけど、その他は自国と名誉のためなら命を惜しまない。 これが昔からずっと続いてるんだから、世界平和なんて私が生きているうちには訪れないな。 オルシーニの女、私もあのような形で愛する者を失ったらどうするだろう、と胸が痛くなった。 肉体的にも精神的にも疲弊しきっているだろうに、できる限りの正装を尽くして威風堂々と敵の陣営に降伏条件交渉をしに行く姿、想像した。その精神、見習いたい。 スルタンは冷酷な殺戮者なのに、それでもあの紳士的な対応にはうっかり胸を打たれてしまった。まさに、騎士道。

    0
    投稿日: 2024.12.15
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    一四五三年のコンスタンティノープル攻防戦は、戦争が歴史を変える好例である。大砲活用によって以後の築城技術、つまり戦法全般に改革を強いたことと、大軍投入によって、大君主国時代への移向を強いるという、歴史的変革をともなった戦争であった。一五二二年のロードス島攻防戦は、この二面とも、七十年前に起ったことから生じた影響を、全面的に受けるかたちで行われる。 歴史の忠実性がどの程度かは分からない。だから小説として捉えて良いのか、いや、区分はいらないのだろう。例えば、司馬遼太郎のように、創作が混じったとしても仕方ない。既存の資料だけで物語を紡ぐのは難しいから、空想がそれを埋めるのだろうから。 本作は、時代背景の説明と物語、7対3位の比率だろうか。だから淡々と進む感じもあるのだが、しかし、面白い!この淡々としたストーリーテラーの中に、騎士道精神を彷彿させる人間ドラマがたっぷりと滲み出てくる。時代、世界観が伝わってくる内容で教養的にも、エンタメ的にも充実した読書だった。

    56
    投稿日: 2024.09.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    歴史を題材とした物語というよりは、8割方が歴史書のような感じで、物語性を求めると少々物足りなく感じる人もいるだろう。個人的にはもう少し登場人物の性格を表現したり人間関係を詳細に記してくれた方がのめり込みやすいし、特に途中でオルシーニがアニトニオに滔々と説く場面はあまりにも劇画らしくわざとらしさを感じたものである。 しかし、物語調になればなるほど、史実に作者の恣意は反映されて事実と乖離する可能性も高くなる。そう言う点から考えると非常に良書である。 と、まあここまで書いておいてなんだが、私の推しはオルシーニである。 そこまで人間性を書き込んだ表現を詳細にしているわけでもないのに、何故この人はここまで格好いいんですか。いや本当、格好良すぎやしませんか? トータルなかなか良い人ではないかと思ったのだが、極め付きは 「人間には誰にも、自らの死を犬死と思わないで死ぬ権利がある。そして、そう思わせるのは、上にある者の義務でもある。」 である。いやもう本当これぞ帝王学ですよ、一端に過ぎないだろうけど。 モチベーション保つのは個人の仕事ですとか言いながら、部下のモチベーションどんどん削ってくる上司に言い聞かせたい台詞ナンバーワンである。 「人間には誰でも、自らの業務を無駄と思わず仕事する権利がある。そして、そう思わせるのは、上にある者の義務でもある。」 この汎用性の高さよ。ぜひ積極的に使っていきたい。 そして最後に、ネタバレに設定しているので許されるだろうと、該当場面を読んだ私の心の叫びを記しておく。 推しが死んだーーーーーーーーーーーっっ!!(号泣)

    3
    投稿日: 2024.05.26
  • 誇り高き聖ヨハネ騎士団

    1453年のコンスタンティノープル陥落から約70年後の1522年、再びトルコ帝国が地中海に大軍を送り込んでくる。立ち向かうのはロードス島を拠点とする聖ヨハネ騎士団。若干28歳にして20万という大軍を率いるスレタン・スレイマン。対する防衛側の総兵力はたったの5千。主力の騎士団員は600人にも満たない。兵力よりも城壁VS大砲の戦いのためか作戦の妙が全く感じられず、戦いそのものは面白くない。むしろ聖ヨハネ騎士団の歴史が興味深かった。今でも独立国家としてローマ市内に存在しているということに驚き!

    0
    投稿日: 2024.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『コンスタンティノープルの陥落』が面白かったので、第二弾を。いつか行ってみたいマルタのマルタ騎士団が、ロードスにいた聖ヨハネ騎士団だったのかと、勉強にもなった。スレイマンもかなり寛大。

    0
    投稿日: 2023.10.31
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    「滅びゆく階級は、常に、新たに台頭してくる階級と闘って、破れ去るものなのだ」 2021/5/5読了 小学校の高学年から中学生の頃、水野良『ロードス島戦記』が流行っていた。この『ロードス島攻防記』でファンタジー世界とは別に実在のロードス島があることを知ったのだが、30年の時を経て読むことになろうとは。16世紀、戦争は様変わりし、求められるのは誇り高き騎士よりも、大砲と大勢の兵隊という時代となっていた。オスマン・トルコの大軍の前に、聖ヨハネ騎士団は敗れるべくして敗れたということか。

    2
    投稿日: 2023.09.18
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    登場人物みんなかっこいい アントニオとオルシーニの間に微かなブロマンスを感じ取りながら読み進め、最後は本を閉じて天を仰いだ。防衛側も熱いが侵略側のスレイマンがまた魅力的。勝者が敗者に敬意を示す瞬間はフィクションでもリアルでも、感慨深い気持ちになります。

    1
    投稿日: 2022.06.18
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    2010.12.4、調布図書館から借りて読んだ。 初めてのクルーズ旅行でロードス島に行くため。歴史的背景などを知りたかった。 聖ヨハネ騎士団対オスマン・トルコの攻防が面白かった。特にイスラム圏であるオスマン・トルコのことは何も知らないため勉強になった。

    2
    投稿日: 2021.09.05
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    塩野七生氏 海戦三部作の第二 ベネチアの高い技術力 造船・築城 国家経営もそうだが。高い知力が不可欠 教育・人材育成システムは? ロードス島の城壁を強化 トルコ スレイマンの勝利 騎士の時代の終わりの始まり 塩野七生氏の歴史観  歴史は物語である  近代歴史は科学であろうとして痩せていった  ベネチアの歴史の教訓は現代日本へのもの

    1
    投稿日: 2021.05.09
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    Wikiによると、 1522年のロドス包囲戦(ロドスほういせん、英語:Siege of Rhodes イタリア語:Assedio di Rodi トルコ語:Rodos'un Fethi)は、オスマン帝国が聖ヨハネ騎士団をロドス島から完全に駆逐した戦い。この結果オスマン帝国は東地中海での覇権を確立し、聖ヨハネ騎士団はシチリア島に撤退、後にマルタ島へ移ってオスマン帝国に抵抗し続けた。 中世のほぼ最後の騎士による戦いといったところだろうか。 キリストvsイスラムという構図の中で、ヨーロッパ各国からの支援が全く期待できず、まさに孤軍奮闘する様は騎士道の最後にふさわしい。 ローマ人の物語のように長編ではなく、文庫本1冊に収まる分量なので流れは良いけれど、もう少し重厚感が欲しかったところではある。

    0
    投稿日: 2021.02.27
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    中世で数限りなく起こったキリスト教勢力とイスラム教勢力の戦いの一つの解説だが、一部、塩野先生好みの歴史小説めいた部分もある。 戦いの解説とはいえ、実際に放火が交えられるのは半分を超えた後であり、それまでは歴史状況の説明や防衛側の防衛強化の方策などの説明が入る。 また、この時期に登場した大砲により、それまでは城塞の防御力の象徴であった城壁の高さが却って攻撃側のメリットに転じるあたりはわかりやすく、例えば我が国の大坂の陣での天守閣への大砲直撃のエピソードなどを想起させられた。

    0
    投稿日: 2021.02.16
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    めちゃ面白い。騎士団もスレイマン1世も、 まさに"ジェントルマン"! 私はロードス島に行ったことがあるので、 話の中の砦とか場所にも馴染みがあり、 すごく楽しめた。 ロードス島行く方には、ぜひ読んでほしい。 マルタ共和国も行きたいなぁ。 スレイマン1世の話も読みたくなった!

    0
    投稿日: 2020.04.07
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    「キリストの蛇の巣」をオスマン帝国が攻める話。騎士団と言うより日本で言う村上海賊みたいなものだったのかというものであったのかと思いました。 しかしこの騎士団が現在でも「国家」として存在しているのには衝撃を受けました。

    1
    投稿日: 2019.10.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    コンスタンチノープルの陥落に続いて、今度はスレイマン1世、ロードス島の攻防。オスマン帝国の最盛期に、大軍の包囲に4か月耐えたヨハネ騎士団の物語。 戦闘そのもの以上に背景や戦いの準備が丁寧に描かれている。 ヨハネ騎士団がマルタ騎士団になって、さらに現代にも残っていることに驚き。「マルタの鷹」もここから来たのか。

    0
    投稿日: 2019.10.06
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    イスラム世界に対してキリスト教世界の最前線に位置するロードス島。コンスタンティノープルを陥落させ、巨大な帝国を形成しつつ西進を目指すオスマン・トルコにとっては、この島は喉元のトゲのような存在だった。1522年、大帝スレイマン一世はついに自ら陣頭指揮を取ってロードス島攻略戦を開始した――。島を守る聖ヨハネ騎士団との五ヶ月にわたる壮烈な攻防を描く

    0
    投稿日: 2019.09.08
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    聖ヨハネ騎士団によるトルコ帝国からロードス島を守る戦いを描いた作品。 1522年に行われた戦いを主に騎士団側から描いている。 コンスタンティノープルの陥落と同様に複数人の視点で描かれているが、登場人物が少ないからか本作は読みやすい。 史実なのでネタバレしても構わない気もするけど、本作品も他の作品と同様に物語性が強いので避けますが、 ・ロードス島は歴史が古く、気候が良く、バラの花が咲く島 ・聖ヨハネ騎士団は今も続いている ・ほんの少しだけキリスト教的な奇跡の話が盛り込まれている 十字軍の物語を読んだ人におすすめです。

    0
    投稿日: 2019.08.22
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    イスラム世界に対してキリスト教世界の最前線に位置するロードス島。コンスタンティノープルを陥落させ、巨大な帝国を形成しつつ西進を目指すオスマン・トルコにとっては、この島は喉元のトゲのような存在だった。1522年、大帝スレイマン1世はついに自ら陣頭指揮を取ってロードス島攻略戦を開始した―。島を守る聖ヨハネ騎士団との5ヶ月にわたる壮烈な攻防を描く歴史絵巻第2弾。 闘いが始まる前にロードス島に着任したイタリア騎士のアントニオと、 ヴェネツィア共和国が密かに送り込んだ城塞築城技師のマルティネンゴ。 この二人を登場させたことで、圧倒的防御にまわったロードス島攻防記の、 騎士たちの戦闘による活躍と、市民たちまでもが協力にまわった要塞防御の二面を、 分かりやすく物語にしている。 時のトルコのスルタンはスレイマン大帝。 トルコという国としても、国力充実していた時期であるし、 スレイマン大帝という非常に有能な人物のおかげで、ますます威力に拍車がかかる。 もしもスレイマン大帝でなかったら、非常に徹底した封鎖作戦と物流作戦、 および聖ヨハネ騎士団敗北後の住民および騎士たちの無事な撤退はありえなかっただろうと思える。 この戦争を通して騎士の中の騎士と呼べるのはスレイマン大帝である。 そして、ロードス島を撤退した後の騎士団の後日談があるのがよかった。 スペイン王カルロスの思惑もあり本拠地をマルタ島に移す騎士団。 マルタには行かず修道僧としての生き方を選んだアントニオ。 怪我のために自らはヴェネツィアに戻り、弟子をマルタに派遣したマルティエンゴ。 マルタ島で何もかも一から築き上げた聖ヨハネ騎士団は、 ナポレオンに追放されるまで、北アフリカを戦場にマルタを守りきる。

    0
    投稿日: 2019.05.24
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    高校で世界史を選択しなかった自分としてはキリスト教世界のヨーロッパ史もさっぱりだし、ましてやイスラム圏をや。 この2つが交錯する時代の話はだから新鮮。

    0
    投稿日: 2019.01.20
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    解説:粕谷一希 薔薇の花咲く古の島◆聖ヨハネ騎士団の歴史◆「キリストの蛇たちの巣」◆開戦前夜◆1522年・夏◆1522年・冬◆エピローグ

    0
    投稿日: 2018.10.10
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    『コンスタンティノープルの陥落』につづき『レパントの海戦』へとつながる三部作の第二弾です。 ビザンチン帝国がオスマン・トルコに敗北したのち、ロードス島に拠点を置く聖ヨハネ騎士団がトルコのスルタンであるスレイマン一世の猛攻に対してどのように戦い、どのような結末を迎えたのかということを、ラ・ヴァレッテ、オルシーニ、アントニオといった若き騎士たちや、ヴェネツィア共和国からロードス島へわたり砦の強化に尽力した築城技師マルティネンゴといった登場人物の眼を通してえがいています。 同時に著者は、前著であつかった1453年のコンスタンティノープル攻防戦を参照しつつ、「1522年のロードス島攻防戦は、……七十年前に起こったことから生じた影響を、全面的に受けるかたちで行われる、最初の戦争になるのである」と述べており、ヨーロッパの戦史におけるロードス島攻防戦の意味を俯瞰的な視座からもとらえようとしています。 前著が比較的「小説」らしい語り口をのこしていたのに対して、今作はもうすこし「歴史読み物」といったような印象が強く感じられる作風だったように思います。

    0
    投稿日: 2018.09.04
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    8/14 時代の変化を描く 十六世紀前半のオスマン・トルコ帝国の興隆と東地中海キリスト世界の対立。帝国の伸長と領土型貴族の対立。大砲・地雷という攻城兵器と築城技術の対立。 十字軍征服後のエルサレムでの防衛・医療活動〜ロードス島での海賊・医療活動〜マルタ島での海賊・医療活動〜現在の赤十字に至るまでの聖ヨハネ騎士団の変遷を描く

    0
    投稿日: 2018.08.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おもしろかったけど、コンスタンティノープルの方が好き。というか、史実にせよ、ラストが甘くて締まらない。なんで海賊の砦壊すだけでそんなに相手をケアしなきゃならんのか。 相変わらず西洋とアジアのスタイルの対比がいい。 スレイマンはさすが立法者という感じ。甘いけどそこがいい。というか相手ただの海賊なのにそんな丁寧に扱うなんて、スターのくせにほんとボンボン感ある。 カトリック側は見事な内輪もめでろくな体制を取らず、現場のみなさんは頑張ったにせよそのまま負ける。てかほんとスレイマンがいいやつすぎて、恐怖キャラのメフメトIIとの対談が聞きたくなるレベル。

    0
    投稿日: 2018.05.20
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    塩野七生ハグしたい。私は初読みで虜になったけれど今回もまた虜になった。決して難解でく挑戦的で高いところから下々に講義するようなものでもなく、歴史的資料を正しく糧にして、それでいて歴史資料ばかりに偏った退屈なものでなく、読みだして直ぐ誰もがきっと、遍く捉えれてしまう小説の世界へ。それに世界のどこにつくこともない魂はニュートラルで誰にでも公平、しかも説教も教訓めいたことも語らない。押しつけがましくない世界観で構築されている。歴史であると同時に何とも魅力的な男性たちの物語も織りこまれていて、ノックアウトもの。

    0
    投稿日: 2018.04.04
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    今までピンと来なかった「宗教騎士団」の成り立ちや輪郭が分かりやすく描かれていて嬉しい。攻防戦の部分は巻末の市街図を参照しつつ読んだら臨場感たっぷりでハラハラ。若い騎士たちのキャラクターも魅力的で、一気に読んでしまった。

    0
    投稿日: 2017.11.27
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    三部作の中で一番好きな本。 男性女性問わず、彼女の描く男たちの背中を思い浮かべては「男」というものの理想像を自分の中で作り上げている人は多いのではないでしょうか。 今回のこの作品で描かれている男たちは、 高貴であり、高潔かつ矜持をもったGentlemanが描かれていると思います。 特に、敗戦後の彼らの態度や姿勢は、敗戦を経験した国である日本の男たちもおおいに見習うべき「男らしさ」を感じました。

    0
    投稿日: 2017.08.20
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    聖ヨハネ騎士団がロードス島防衛に敗北し、若きイスラムの長スレイマンに開城する、歴史的分岐点の物語です。 イスラム世界は異教徒に対して寛容であり、征服者として優れていたと思われます。 ロードス島征服においても、騎士や住民に対して蛮行は少なく、紳士的な交渉によって解決へ向かいます。 極めて洗練された外交(戦争も含む)は無駄がなく、更には双方に人間的な余裕を与え、望ましい結果へ導きます。 当事者だけでなく、後世の我々も心地よく感じることのできる一冊。

    0
    投稿日: 2017.08.18
  • 騎士の時代の最後

    キリスト教世界とイスラム教世界の最前線だったロードス島をめぐる聖ヨハネ騎士団とトルコのスレイマン一世の争いが描かれている。塩野さんのストーリーらしく,人を深く描いていて,非常に臨場感がある小説になっている。 前作の「コンスタンティノープルの陥落」に続き,このロードス島をめぐる戦いでも,大砲が活躍し,城の扱いも変わってきた。西洋の騎士が活躍する最後の時代だったのだろう。

    3
    投稿日: 2017.02.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今回も再読、初読みは「ボルジア」と同じ20年くらい前です。 イスラム世界に対してキリスト教世界の最前線に位置するロードス島。コンスタンティノープルを陥落させ、巨大な帝国を形成しつつ西進を目指すオスマン・トルコにとっては、この島は喉元のトゲのような存在だった。1522年、大帝スレイマン一世はついに自ら陣頭指揮を取ってロードス島攻略戦を開始した・・・。 (本著裏表紙あらすじより) 本書も2回目の読了です。 なかなか読む機会がなく、だらだらと長期間になってしまいましたが、けっして面白くない訳ではありません。 「コンスタンティノープルの陥落」と同じように小説風な箇所が多く、「ローマ人の物語」よりは読みやすいと思います。個人的には「ローマ人の物語」の方が好きですけど。 すっかり忘れていて読み直して気が付いた事は、主人公が登場人物の一人と同性愛の関係になっていた、という点です。あ、こういう部分もあったっけ、といった感じでちょっと面くらいました(笑)

    0
    投稿日: 2017.02.21
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     3大騎士団のひとつ、聖ヨハネ騎士団の興亡を、ロードス島をめぐるオスマン帝国との戦いをメインに描く。 歴史とはこうも今日への示唆に富むものなのかと驚かされるのは、著者の書く腕の良さゆえだろう。  ロードス島の戦いの主役となるのは騎士団側、オスマン帝国側もそれぞれ20代の若者、いわばカデット(士官候補生)だった。そういった若者たちの活躍や心情といったミクロな視点から、勢力の興亡といった歴史のマクロの視点まで盛り込んでどちらも書ききっているのには驚かされる。

    0
    投稿日: 2017.01.04
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    「ロードス島攻防記」 塩野七生の「コンスタンティノープルの陥落」「ロードス島攻防記」「レパントの海戦」三部作の一つ。 強大なオスマントルコに対してロードス島で防衛する聖ヨハネ騎士団の奮戦を描いた作品である。超大国のイスラム勢力に対抗するキリスト教徒の聖ヨハネ騎士団は、イスラム側から見れば低開発国の海賊にしかすぎないように見える。 物語はイタリア、フランスの二人の騎士とベネチアの築城技師を中心に描かれるが、書き方は「ローマ人の物語」に近く歴史奇譚調である。 10万の大軍を率いて攻めてくるオスマントルコに対し騎士団側は600名ばかり。もちろん島の住民の協力はあるものの圧倒的な多勢に無勢。 オスマントルコ側は大砲による大量の砲撃と地下を掘り進んで城壁下を発破する方法で攻撃してくる。対する騎士団側は砲撃対応の築城技術、火炎放射や手榴弾、地下を掘り進む振動を感知する方法を編み出すなど、果敢に応戦するが圧倒的な兵力の前に最後には名誉ある撤退することになる。 オスマントルコ側も兵力の半分を消耗し、それでも勝利したのは大帝スレイマン一世の強い意志によると評価している。騎士団側も奮闘したが最後は住民の戦意が失われ協力が得られなくなり、最後は降伏に応じざるを得なかった。 エピローグでロードス島を去った騎士団はマルタ島に本拠地を移し、40年後にオスマントルコのマルタ攻防でトルコ側を撃退して一矢報いたことを書いている。 読んでいて思い至るのは第2次大戦時の硫黄島での攻防である。玉砕するしか道が残っていなかったのだろうか。考えさせられる。

    0
    投稿日: 2016.09.04
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    歴史に興味があるわけではなく、聞いたこともない島での戦いを綴ったこの小説は、家に読むものがなくて渋々読み始めた。 やっぱり読み始めは、外国の慣れない単語、宗教、歴史、地理などと興味が湧かず頭に入っていかないのだが、途中からだんだんとパズルが繋がっていき、面白くなってどんどん読み進めた。 1500〜1530年のどこの国というわけではない、ロードス島という特殊な背景にある島で起こったひとコマの物語。あらすじを読んだだけでは絶対に読みたいと思えない小説が、ドラマチックに描かれ、エンターテイメントであるのと同時に観光、地理、歴史書の類いでもあると言っていい。 何より、著者の状況説明や背景の描写が素晴らしく、読者だけ置いてけぼりにならない。歴史をよく理解していないとできない所業だろう。 とにかくお勧めしたい本。ロードス島へ行ってみたくなるだけではなく、ヨーロッパの歴史や宗教を面白く理解するのに適した一冊。

    4
    投稿日: 2016.06.03
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    聖ヨハネ騎士団(マルタ騎士団)を知りたくて。 約250ページあっという間!史実を中心に読み進めていたので、アントニオとオルシーニのまさかの展開にはびっくり。笑 面白かったです。塩野さんはやはりすごいんだなあ…

    0
    投稿日: 2016.05.10
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    一応、一人の若いヨハネ騎士団員が主人公の小説仕立てなのだが、いつもの説明口調の歴史書とあまり変わらない・・・

    0
    投稿日: 2015.02.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いゃーー  おもしろかった  「歴史は、まず何よりも物語でなければならない」と言っているけど、これって物語だよね、こんな細かい具体的な表現

    0
    投稿日: 2014.10.14
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    「16世紀地中海世界をたゆたう船―歴史的記述と小説の幸福な融合体 」  コンスタンティノープルの陥落から一世紀を経た1552年夏。東地中海のトルコ領内でキリスト教徒の最後の砦、ロードス島を守るべく聖ヨハネ騎士団は、若きスルタン、スレイマン率いるトルコの大軍と激しい戦闘の刃を交える。砲弾の響く城壁内には、青春の日々をここに騎士として送った高貴な血を持つ若者たちがいた。  「キリストの蛇たちの巣」と呼ばれオスマントルコにとって喉元にひっかかった骨のような存在であったロードス島の「聖ヨハネ騎士団」は、9世紀中頃の十字軍時代アマルフィの商人によって設立された宗教団体がその始まりでした。その目的は、イスラム教徒をはじめとする異教徒排除と異教徒に繋がれたキリスト教徒の解放と救援が主なものであったそうです。今でいうなら、キリスト教徒のための警察隊と救急隊の合体組織のようなものですね。  メンバーにはイタリアやフランス、イギリスといった西欧のいわゆる「青い血」を持つとされた貴族の子弟が選ばれ、その運営には彼らの出身である家の豊富な財力からの寄付や不動産の寄進などが当てられていました。彼らには「キリストへの帰依」という大義のもとに「清貧・服従・貞潔」であることが強いられ、騎士団長を頂点とする一大組織としてロードス島に存在していたのです。  古代から様々な歴史の波に洗われながらも、温暖で緑豊かな島には色とりどりの花が地中海の微風に揺らめく…。バカンスで出かけたならさぞや素晴らしい時間が約束されるかに思えるこの小さなロードス島を舞台に、苛酷で熾烈なオスマントルコを擁するイスラム教世界VS聖ヨハネ騎士団の背景たるキリスト教世界の激突が、著者独特の凛々しい文体で繰り広げられていきます。  塩野さんの作品は例えば、男性作家で言うなら司馬遼太郎の描くような、歴史的記述と小説の幸福な融合体とでも言ったらよいでしょうか。両軍の陣容や城塞、城壁のつくりなど、あたかもこの攻防戦に参加してきたかと思わせるリアルに再現される世界と、そこに宝石のようにはめ込まれた聖ヨハネ騎士団の若き騎士たちの淡くも甘い物語が光を放っています。  「ロードス島攻防記」はいうなれば16世紀地中海世界をたゆたう船です。読者をのせて歴史の一大スペクタクルに立ち合わせ、現実のバカンスに劣らぬ、その世界に浸る幸せを間違いなく約束してくれます。

    2
    投稿日: 2014.08.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    コンスタンティノープルが陥落し、トルコ帝国がその手を地中海に伸ばす中で、要となるロードス島を攻略するために始まる篭城戦。トルコ軍に対するは聖ヨハネ騎士団。5ヶ月に渡る攻防の上に迎える結末とは? 前作に続き、多くの人物から1つの時期を見つめる物語形式は秀逸。歴史は物語形式、というのも納得。 前作に続き、国の興亡・戦う人の想い・人の一生というものを考えさせられる物語でした。

    0
    投稿日: 2014.07.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    塩野氏の本はこれまでもいくつか読んでますが、ごく簡単に言ってしまうと「詳しい割に読みやすくて面白い」という評に尽きると思います。 史実やディテールを詳しく描写することで、ともすると難しい話になって拒否反応を起こす可能性もある中、塩野氏はちょうどいいバランスで「説明のための」記述を終え、次の舞台へと進めてくれます。各所に散りばめられた知識を拾い集めて読み進めていくうちに、いつの間にか全体的な知識と世界観が読み手の頭の中に作られている文章の運び方はまさに職人芸、といったところ。 作品の舞台は16世紀初頭、地中海に浮かぶロードス島。イスラム教勢力がキリスト教勢力を脅かし、西欧世界に侵略の手を伸ばそうとしていた時代、イスラム勢力にとっては「キリストの蛇」、キリスト勢力にとっては「最前線の砦」としてロードス島に立ちはだかっていた「聖ヨハネ病院騎士団」を主軸に置いた物語です。とは言っても、対立軸であるイスラム側のオスマン・トルコ帝国を単純に「悪」とすることはなく、冷静かつ中立的な視点から、むしろ帝国の専制君主であるスルタン・スレイマン一世を威風堂々とした尊敬すべき人物として描いていることに好感が持てます。 具体的なストーリーについて語れるほどの筆力がないので粗筋については触れませんが、恐らく世界史の教科書にさえ黙殺されかねない「騎士団」とはどんな構成員から成る集団であり、どのように生計を立て、どのような存在意義のもとで生きていったのかについて、小説を楽しみながらも知ることができます。 娯楽と教養を無理なく両立できる良書です。

    3
    投稿日: 2014.05.21
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    聖ヨハネ騎士団がトルコのスルタン、スレイマン1世によって本拠地としていたロードス島を追い出される話。 聖ヨハネ騎士団はエルサレムで聖地巡礼者のための診療所であったが、 やがて他の騎士団のように武器を持ち、対トルコの最前先であった現ギリシャのロードス島に要塞を構えていた。騎士団員は貴族の次男坊が多く、この話のもととなった手記を残したアントニオ・デル・カレットもまだ20歳の若者であった。25歳のジャンバッティッスタ・オルシーニは名門オルシーニ家の出身。享楽的で奔放であったが、戦いっぷりは勇猛果敢で、一目置かれる存在。新参者のアントニオと意気投合し、以後愛情とも友情ともとれない親密な感情を育てていく。厳格で盲目的な騎士団長秘書官のジャン・ド・ラ・ヴァレッテとトルコのスレイマン1世は28歳。この若者たちが、5ヶ月にわったっての攻防戦を繰り広げるが、戦記というよりは政治的な駆け引きを感じさせる。双方すぐれた指導者、技術者を持ち、気合も十二分。 だけど現実的な講和も成せる聡さを持ち合わせているので、なかなか面白い。自国の建築技師マルティネンゴを見逃し、ロードス島の防衛に参加させることは、西欧諸国とトルコ双方との関係を維持している通商立国ヴェネチアの慎重な外交政策の結果であるのだがこれを表わすヴェネチア人の手紙、つまり作者がその著書で多く引用するヴェネチアの諜報部員、外交官からの本国への通信がいかに貴重な資料であるかを感じせずにはいられない。デル・カレットの手記もそうであるが、それが個人の主観で表わされたものであってもまた、政治外交とは一見無関係であるような日常の些事であっても 記録に残すことが、後世にとって大切な教訓となりうるのだと思う。身内の密通者があらわになったり、マルティネンゴが負傷したりで、いよいよ劣勢に陥った騎士団は講和の申し入れを受け入れ、条約締結のために訪れたスレイマン1世に面会する。彼はリラダンらが思い描いていた粗野で野暮な異教徒ではなかった。洗練された聡明さと意志の強さをもつ若きスルタンに、リラダンは誇り高い騎士の姿を見出す。 ロードス島を追われた騎士団は流浪の旅を続け、やがてマルタ島という絶海の孤島におわれることになるが、常に対トルコの最前線という位置に本拠地をおいていた騎士団にとっては、その存在意義そのものを変化させざるを得なくなっていくのである。それにしても幾多の危機を乗り越えながらも現代にまで存続する聖ヨハネ騎士団という 団体は、変化していく国際情勢や宗教的価値をある意味柔軟な姿勢で乗り越えてきたのだろう。

    0
    投稿日: 2014.03.31
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    なるほどー。イスラム圏で赤十字の旗を掲げないほうがいい理由が分かった。質も大事だけどやっぱ量も大事ってことも。七生ちゃんやっぱいいよ七生ちゃん。よーし、次はレパントの海戦だー。

    0
    投稿日: 2014.02.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    塩野先生らしい登場人物描写とストーリー展開だった。歴史物であるにもかかわらず、物語・小説として読めてしまう。このマジックはすごいと思った。 中身は、コンスタンティノープル陥落後の地中海世界、ロードス島でのトルコとの攻防戦。ロードス島側だけでなく、トルコ側からもしっかり描かれており当時の状況をよく学べた。ロードス騎士団長の長としての決断がとっても格好良かった。部下のことを考えるのならば、いっときの名誉よりも、命を優先させるというのが、賢明な判断なのであろう。また、後日談として、ロードス島戦の両者が再戦するというのにも運命的なものを感じた。

    0
    投稿日: 2014.01.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読。ロードスの要塞を守る聖ヨハネ騎士団と、10万の大軍で攻撃するスレイマン1世のトルコ軍との攻防を描く一連のシリーズ。ただ、今回は史実に立脚しつつも、時として大胆な作家的想像力を駆使してみせる塩野七生さんらしい場面があまり見られないのは残念だ。抑制して書いたのか、あるいは残された資料が乏しいために、史実を離れてしまうことを怖れたせいなのかはわからないが。それにしても、あの中世そのもののような聖ヨハネ騎士団が今もあるのは驚きだ。赤字に変形十字の病院や研究所がそれであるらしい。

    0
    投稿日: 2013.09.23
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    読了。 【購入本】 ロードス島攻防記 / 塩野七生 三部作『コンスタンティノーブルの陥落』『ロードス島攻防記』『レパントの海戦』の第二作になります。 コンスタンティノーブルの陥落はイスタンブールに行く前に予備知識として読みました。三部作だと知ったのは比較的最近だったりします...。 キリスト十字軍の名残 聖ヨハネ騎士団 VS イスラム大帝スレイマン率いるオスマントルコ帝国。 ロードスの砦籠城に対し圧倒的な物量で押し寄せるイスラム軍。 はたして結果は! って歴史ですのでもう分かってますね。 ジャン・ド・ラ・ヴァレッテ・パリゾン ジャンバッティスタ・オルシーニ アントニオ・デル・カレット の三人の騎士がキーとなり物語は構成されてます。 それとスレイマン。 騎士団とラ・ヴァレッテでマルタ島をイメージした人は正解! マルタ島の首都はヴァレッタですわね。 歴史物語ですのでたいへん楽しめました。 塩野七生女史の本は賛否ありますけど十分面白いと思いますけどね。 どうなんでしょ。 ローマ人の物語が完結したのちに別枠続編みたいな感じで発売された『ローマ亡き後の地中海世界』の文庫化が待ち遠しい感じです。 あとこの三部作の前には『海の都の物語』を読んどくと背景がわかりやすいかと思います。 三部作最後のレパントの海戦はまた後ほど。

    0
    投稿日: 2013.09.06
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    オスマン帝国が狙う聖ヨハネ騎士団の本拠地ロードス島は、トルコにとって喉元のトゲのような存在であった。エジプトとの海の往来の安全を確保するためには、いずれ攻略しなければならない要衝の島であり、「キリストの蛇の巣」と呼ばれていた。聖ヨハネ騎士団はキリスト教が支配した中世ヨーロッパに輩出した騎士団の一つであり、英・仏・伊・西など民族を越えて信仰によって結ばれた貴族団体であった。主に海賊行為を含めた戦争と医療事業を業としており、1480年には騎士団600人という少数でありながら、5か月の攻防戦で城を守りいた。 東のトルコに対応して、西ヨーロッパでも中央集権化された大国が出現することによって、「滅びゆく階級」であることを運命づけられた騎士たちが、何十倍というトルコ軍に対して、ロードス島を守り抜こうとした絶望的な戦いを描いた3部作の第2弾である。

    0
    投稿日: 2013.02.12
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    説明が多いから若干の読みにくさはあったが、興味深い歴史が綴られていた。 スレイマン大帝の騎士道精神がなんともいえず心に染みた。イスラム教とキリスト教の戦いは根深いのだな。 ロードス島に行ってみたくなった。 今でもこの騎士団がローマに存在していること、イタリアから治外法権を認められていることなど、最後に驚きあり。

    0
    投稿日: 2013.02.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ピサやジェノヴァやヴェネツィアなど都市型の国からフランス・スペイン・トルコなど領土型の国へと中心が移りつつある時期の戦いをえがいた三部作の二作目。 戦いが始まるまでの状況・戦後の推移も自然に読むことができる 表現も好きです

    0
    投稿日: 2012.12.21
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    (1993.08.23読了)(1991.05.30購入) (「BOOK」データベースより) イスラム世界に対してキリスト教世界の最前線に位置するロードス島。コンスタンティノープルを陥落させ、巨大な帝国を形成しつつ西進を目指すオスマン・トルコにとっては、この島は喉元のトゲのような存在だった。1522年、大帝スレイマン1世はついに自ら陣頭指揮を取ってロードス島攻略戦を開始した―。島を守る聖ヨハネ騎士団との5ヶ月にわたる壮烈な攻防を描く歴史絵巻第2弾。 ☆塩野七生さんの本(既読) 「愛の年代記」塩野七生著、新潮社、1975.03.30 「イタリアだより」塩野七生著、文芸春秋、1975.06.20 「神の代理人」塩野七生著、中公文庫、1975.11.10 「サロメの乳母の話」塩野七生著、中公文庫、1986.01.10 「海の都の物語(上)」塩野七生著、中公文庫、1989.08.10 「海の都の物語(下)」塩野七生著、中公文庫、1989.08.10 「コンスタンテイノープルの陥落」塩野七生著、新潮文庫、1991.04.25 「男の肖像」塩野七生著、文春文庫、1992.06.10

    0
    投稿日: 2012.12.08
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    割と短い物語だけれど、壮大で臨場感溢れる筆致で繰り広げられる歴史物語が面白かったです。 1522年、聖ヨハネ騎士団が根拠地とするロードス島に対し、オスマン・トルコのスルタン・スレイマンが大軍により親征を行ったという史実を記録文学風に描いているのですが、背景と経緯が本書の大半を占めるため、最初は数本の論文の書き写しで創作ノートレベルなのかなと思いましたが(笑)、主人公たちの生々しい活躍が絶妙に織り交ぜられ、次第に引き込まれていきました。特に後半は淡々と描かれているようで、ド迫力の場面をイメージできるような書きっぷりが物語を面白くさせていました。 当時のキリスト圏とイスラム圏の世界情勢をコンパクトに切りとったかのような背景説明も勉強になりました。 ミーハーな感慨ですが、現代にも残る聖ヨハネ騎士団に体験入団できないものかな。(笑)

    11
    投稿日: 2012.12.02
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    三部作の二作目。 恥ずかしながら、ロードス島というとトルコと戦った騎士団がいた島という程度の知識しかなかったので、新鮮な気持ちで読めました。しかし塩野作品は読んでいるうちに史実と創作の境目が判らなくなります。それくらいしっかり書かれているということなのかな。 最後のほうに、聖ヨハネ騎士団が現在も存在しているという記述があって驚きました。そして創設当初のような、医療に特化した団体になっているということが感慨深かったです。

    0
    投稿日: 2012.10.23
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     オスマントルコとキリスト教世界の攻防を描いた2作目。ますます中世ヨーロッパへの興味が沸いてきます。欧州人との仕事も、また変わった目で見れるようになりそう。

    0
    投稿日: 2012.09.16
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    アンサイクロペディアに書いてあった、塩野七生さんが最も権威あるフジョシという一文がよくよく理解できる一冊!目ん玉飛び出ちゃったー!!!

    0
    投稿日: 2012.09.02
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    塩野作品―特にこういう物語性の強いものを読んでいると、司馬遼太郎と同じものを感じることがある。歴史的な部分の資料を揃え、きっちりと検証してあるがために、どこまでが史実(というか資料に基づいたもの)であり、どこが作者の創作であるのかがわからなくなるところだ。 世界史をみっちりと学んだつもりでいたけれど、十字軍や騎士団というものの存在にはどうしてもピンとこないものがある。わからないながらも、騎士道というものには漠然としたイメージがあり、それがまさに本作品に描かれた、騎士団長リラダンとトルコのスルタン、スレイマンのあり方にぴたりとはまった。 日本史的な視点でみれば、篭城戦というのは(確実な援軍が期待できない限り)ほぼ負け戦という印象だが、ロードスの騎士たちは驚くほどよく戦ったと思う。ロードスが島であるせいもあるだろうが、季節と疫病と補給という要素が加わると、篭城もあながち悪い手ではないのかもしれない。 ロードス島の攻防戦もさることながら、その後のエピソードが秀逸。ロードス島、マルタ島に行ってみたくなる。しかし、一番驚いたのは、聖ヨハネ騎士団が未だ存在しているということ。国土を持たずに主権を有するというのがどういうことなのかはよくわからない。騎士団員はどういう人たちで構成されているのだろう。

    1
    投稿日: 2012.05.14
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    小アジアの南部に位置するロードス島。 オスマントルコ領ののど元に位置するこの島は 中世の宗教騎士団・聖ヨハネ騎士団の要塞だった。 ここで繰り広げられるキリスト教徒VSイスラム教徒の争い。 ここにも壮大な歴史のドラマがある。

    0
    投稿日: 2011.12.25
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    キリスト教世界vs.オスマン帝国の3部作の第2弾。他の2作よりも物語性が強い。聖ヨハネ騎士団とオスマン軍との戦闘シーンは見所満載。ロードス島が最終的に陥落した後のエピソードも自分としては興味深かった。

    0
    投稿日: 2011.11.06
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    塩野さんってローマ人の物語で初めて知ったけど かなりの大歴史小説家なのかも。。 司馬遼太郎に匹敵する? ===ここらかは個人的なメモ==== 1)ロードス島は薔薇のさく島という意味です。 2)聖ヨハネ騎士団は今も現存し独立国。 3)お城の戦いと砲台 4)スレイマン1世/カルロス神聖ローマ帝国

    0
    投稿日: 2011.08.26
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    『コンスタンティノープルの陥落』に続くキリスト教世界VSイスラム教世界の対決第二ラウンドです。  コンスタンティノープルを攻略した後、巨大な帝国へとその勢力の拡大していたオスマン・トルコにとって、ロードス島は喉元のトゲのような存在でした。時の大帝スレイマン一世はついに自ら陣頭指揮を取ってロードス島攻略を開始します。攻めるオスマントルコ軍は二十万、一方でロードス島の守備隊・聖ヨハネ騎士団はわずか六百人。初めから勝負は決まっていましたが、ヨハネ騎士団は五ヶ月にわたり砦を守り抜きます。    ペルシャとスパルタの「テルモピュライの戦い」や日本でいえば楠木正成の「千早城の戦い」と同じで数の戦力差は信用できませんが、圧倒的に不利な戦いに挑みゆく騎士道精神と宗教的使命感に感銘を受けます。

    0
    投稿日: 2011.07.12
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    マルタへの旅行に向かう機内で読みました。聖ヨハネ(マルタ)騎士団がマルタに本拠を移す要因となったロードス島の攻防を描いた作品であります。騎士団に関する知見を得るという点で優れた読み物であり、マルタの旅を充実したものにしてくれました。当時の地中海の力関係と、騎士団自体の政治的な影響力の低下は興味深い。また、中世の戦いから近世の火器を多用した戦いへ変わる中での攻城戦に関する著者の知見は圧巻である。

    0
    投稿日: 2011.07.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    コンスタンティノープルの陥落とレパント海戦の2大事件に挟まれて地味な感じは否めない。引用したようにスレイマン1世がなかなかかっこよく描かれていると思った。同性愛に限りなく近い主人公2人にはちょっとついていけないが、ヴェネツィアの築城技師マルティネンゴの心意気にはなかなかうたれるものがあった。

    0
    投稿日: 2011.06.05
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    コンスタンティノープルでの戦いから数十年後、小アジアと目と鼻の先の位置にあるロードス島をめぐる攻防戦を描いた小説です。オスマン帝国はスレイマン1世の代であり、まさに全盛期へ向かう時代といったところ。そんなオスマン帝国軍に対抗する聖ヨハネ騎士団の奮闘ぶりには驚嘆せざるを得ません。この聖ヨハネ騎士団は現在でも存続しており、彼らのかつての姿を偲ぶ意味でも、この物語は興味深いですね。 読了日 2007年4月

    0
    投稿日: 2011.04.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    塩野七生の歴史小説。受験時代から世界史好きだったが、このように表現される歴史はやっぱり面白い!歴史的な事実に基づいて、ドラマを忠実に再現する。ロードス島よ、がんばれ!といつの間にか、聖ヨハネ騎士団を応援していた。しかし、大帝国オスマントルコは強かった。 激しい戦いのあと、スレイマン大帝とリラダン騎士団長の”騎士道精神”にのっとったやりとりは、印象的でした。その後の、騎士団とスレイマンの挿話もなかなか味があるしめ方をしてます。 また塩野七生は読みたい!

    0
    投稿日: 2011.01.19
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    「コンスタンチノープルの陥落」と続けて読みました。 以前読んだ時もそうだった。 続編的に読めて、理解が深まると思うので。 コンスタンチノープルの陥落から約半世紀後の1522年。 キリスト教最後の砦、ロードス島に駐屯する聖ヨハネ騎士団と、東地中海全域に勢力を拡大しているトルコ帝国の攻防戦を描いた歴史小説。 ロマンチックに、ドラマチックに、描こうとすればいくらでもできるのに、あえてしないところが塩野流。 歴史的背景の解説に労を惜しまない。 おろそかにできないんだろうな。 歴史を知りたい、という知的好奇心を持って読むと星4つ。 小説として楽しみたい、と思って読むと星2つ。 なので、星3つ。 「コンスタンチノープルの陥落」の方が読んでて面白いので、まずはこちらをお勧めします。 で、興味があれば「ロードス島」もどうぞ、という感じかな。

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    投稿日: 2011.01.06
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    ロードス島における聖ヨハネ騎士団とオスマン・トルコの攻防戦。東地中海の一島における局地戦ではなく、キリスト教世界とイスラム教世界の間での重要な戦いとして捉え、長期に渡る攻城・篭城戦を活写する。

    0
    投稿日: 2010.10.25
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    オスマン・トルコ帝国スレイマン大帝によるロードス島進攻。ロードス島を守る聖ヨハネ騎士団。若き騎士アレサンドロと異端の騎士オルシーニの友情。ヴェネツィア共和国の亡命技師による城壁強化。 ロードス島を退去した聖ヨハネ騎士団の放浪。マルタ騎士団の誕生。現在に至る騎士団の活動。  2010年8月19日読了

    0
    投稿日: 2010.08.21
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     トルコVS聖ヨハネ騎士団@ロードス島。  本の終わりに地図がはいってるんだが、こんなにトルコに近い島だったのかと死ってびっくり。そりゃ、キリスト教世界にとっては対トルコの最前線であり、トルコにとっては喉元にささった棘であっただろう。  物語は、3人の騎士を中心に描かれる。 「コンスタンティノープルの陥落」に対して、人物が絞ってあるので、焦点があわしやすい気がする。また、「コンスタンティノープルの陥落」がコンスタンティノープルだけでなく、ヴェネチアやローマなど様々な土地での話もはいってあったのに対して、ロードス島攻防記はロードス島だけだ。  が、これがこの攻防記の閉塞的な雰囲気をしっかりだしてて、やっぱり塩野七生は上手いのぉと思うのであった。    しかしながら、塩野七生が本当に描きたかったのは、ロードス島を離れた後の聖ヨハネ騎士団の姿だったのではないだろうか。  長男にのみ財産を残すという貴族社会で、次男以下は軍人になるか僧侶になるかしか選択がなかった時代。僧侶であり軍人である聖ヨハネ騎士団を選んだ彼らに、ロードス島を落とされた後は流離うしかなかった。  ただ、その流離いも個々によって違う。  マルタ島に流れ、のちにトルコに一矢むくいる騎士も、騎士であることを捨て僧侶として生きることを選んだ騎士も、ロードス島を落とされたという消失感を抱いて生きていたように感じる。  ロードスやマルタといった、地中海のどこまでも青い海を思うと、余計そのように感じる。  最後に、彼らの騎士の魂が生きていることをがあって、感動した。  そうか、彼らの戦いは決して無駄ではなく(文中で「いい上官というのは自分が犬死ではないと信じられるような死に方を与えるものだ」とあった)何かを繋いだ戦いだったのだろう。

    0
    投稿日: 2010.06.16
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    私が初めて読んだ塩野七生さんの著作です。 「ローマ人の物語」で著者を知った方が多いと思います。 私は「ローマ人の物語」が始まる前にこの本を読むことができて、とても幸運だったと思っています。 著者の地中海文化圏に対する愛情がそこここに感じることができます。

    0
    投稿日: 2010.03.31
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    ロードス島の要塞のようすや、どのように戦況が移っていったかが丁寧に描かれてあって面白かった。同性愛エピソードは余計かな・・・。そして、聖ヨハネ騎士団が今もまだ存続しているということを知ってびっくり。

    0
    投稿日: 2010.03.24
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    ヨハネ騎士団の栄光と衰退 歴史の転換期シリーズとして、三部作の二つ目なんですが。 一巻とは書き方が変わる。より客観的に、主体になる視点キャラを減らして。 まあ、コンスタンティノープルよりも資料が少ないからなのかもしれないが。 いろんな書き方ができるんだなあ、と思うわけです。 さて、この本、実はロードス島の攻防戦そのものよりも、エピローグの、後日譚ダイジェストがたまらない。 ヨハネ騎士団の放浪、数十年を超えたリベンジ戦、そして現代へ繋がる話。 まさか、そこまで繋がるなんて、と重みに感動してしまうわけだ。 ダイナミック

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    投稿日: 2009.12.22
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    圧倒的な敵に対して怯まず、自らの運命からも逃れようともせず、立ち向かっていった騎士団員たちの姿に心打たれます。

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    投稿日: 2009.11.27
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    塩野先生の代表作の一つ 歴史小説ですが、独特の書き方で普通の小説とはちょっと違う印象を受けます。 具体的に言うと、ある事件が起こった際の背景や影響などを小説のシナリオとは別にして詳しく解説されてます。 読者はロードス島の攻防だけではなくそれがどういう時代、どういう背景で起きたかを十分に身に着けたあとで話はどんどん深まって行きます。 個人的にはもーちょっと攻防記の部分を小説っぽくしてもよかったかなーっと思いました。

    0
    投稿日: 2009.11.08
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    社会からあぶれた10代の若者が主役となり圧倒的な勢力の異教徒と戦うため 絶望的な戦いに挑む様はこの出来事を知らなかった私には衝撃的だった。 幾百年を超えて今でも騎士団があることにも伝統に対する敬意の念が絶えない。 文章が物語的で読み易い。

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    投稿日: 2009.06.04
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    やっぱりこの人は小説家なんだなと、思った。 たとえ、登場人物のセリフが歴史叙述めいていても、曖昧な史実を語っても、小説だとそれはスパイスで、この人の書く登場人物は多くを語らずとも魅力的に映える。 この本は西欧とトルコの衝突を描く三部作の第二作。歴史的には一番マイナーだけど、西欧の色や考え方を感じるならこの本だろう。 (2009/4/15読了)

    0
    投稿日: 2009.03.29
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    コンスタンティノープルの陥落に続く三部作の二つ目。 トルコ対聖ヨハネ騎士団の戦いがアントニオの目を中心に書かれている。 塩野七生は書く作品が安定しているね。面白かった。

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    投稿日: 2008.08.05
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    地中海三部作第二弾。歴史的叙述を中心に小説的要素を取り込んでいるのは、前作と同様。 しかしやはりこの小説的部分には個人的には不満で、「海の都の物語」のように歴史叙述に徹するほうが、この人は面白い作品が書けると思う。作中のオルシーニのセリフの大部分は、時代背景の「解説」になっており、小説としては不自然(明らかに同時代人の視点を超越したセリフばかり)。それなら思い切って小説的要素を廃してしまったほうが良かったのではないか。 歴史的叙述部分は相変わらず緻密でありながら、当時の雰囲気をよく表しており、上質。特に築城技術の変遷は、前作から続けて読むと、非常に興味深いものとなる。

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    投稿日: 2007.05.29
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    ロードス島は薔薇の花さく古の島という意味だとか。コンスタンチノープルの陥落、レパントの会戦の三部作の真ん中の作品。文章の美しさに引き込まれる。戦地に赴く若者たちの一瞬の触れあいが美しい。死ぬまでに一度訪れてみたい島になりました。

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    投稿日: 2007.02.17
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    『地中海戦記』三部作の第二弾。 思いがけずBL要素(と言ったら失礼かもしれないが)が見られてびっくり(苦笑)

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    投稿日: 2007.02.03
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    塩野七生の三部作と言われるキリスト世界とイスラム世界の対決を都市国家ヴェネチアから見た連作歴史小説の2作目。騎士のプライドとスルタンのプライドがエーゲ海の小さい島、ロードスで激突する。1作目のコンスタンティノープルよりもより人物がたっており、小説としての完成度は高いと思います。また誇りを持って戦う双方がなによりカッコイイ。3部作の中で個人的には一番好きな作品です。

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    投稿日: 2007.01.11
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    エーゲ海に浮かぶロードス島は対イスラムの最前線となっていた。島を守る聖ヨハネ騎士団の戦いを中心に描いた作品。コンスタンティノープルの陥落から続く3部作の第2弾

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    投稿日: 2006.10.27
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    この人の書く歴史はどうしてこうも生き生きとしているのだろうと思う。人々の人生が物語を、そして歴史を作っているということを思わずにはいられない。

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    投稿日: 2006.09.10
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    海戦モノ3部作の第2作。イスラム世界と中世ヨーロッパの間位置したロードス島で、オスマントルコと島を守る聖ヨハネ騎士団との5カ月に及ぶ攻防を描く。時代や事件、土地自体に馴染みがないせいか、「レパントの海戦」や「チェーザレ〜」に比べるとインパクトが薄かった。

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    投稿日: 2006.06.08
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    塩野七生さんの大河3部作の第2作目。本書はコンスタンティノープル陥落後の話。キリスト教とイスラム教との対立の最前線になるロードス島を攻略せんとするトルコ皇帝スレイマン一世とロードスを守らんとする聖ヨハネ騎士団との攻防をモチーフにしている。 こちらも形式的には最初に登場人物たちの日常から当時の状況やそれぞれの人物像が描かれ、後半は戦記となる。 結果的にロードスは落ち、騎士団は流浪する事となるが、やはり結果がわかっていても、最後の章である「聖ヨハネ騎士団・その後」まで読み進んでしまう。塩野氏の表現力の力だろう。

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    投稿日: 2004.10.07