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戦国小町苦労譚1 邂逅の刻
戦国小町苦労譚1 邂逅の刻
夾竹桃、平沢下戸/アース・スター エンターテイメント
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総合評価

12件)
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著者初読。KU。 夾竹桃の『戦国小町苦労譚 一、邂逅の刻』は、タイムスリップ小説の枠を超え、現代知識と歴史の交錯がもたらす可能性を真摯に描き出した作品である。従来、この種の物語は派手な戦闘力や超常的な能力に依拠することが多かった。しかし本作において主人公が携えているのは、農業高校で培った“知識”という、いわば人間の営みの基盤をなす力である。この選択こそが物語の核心であり、読む者に確かな説得力と新鮮な驚きを与えている。 農業という主題は、単なる生活技術の紹介にとどまらない。耕し、種を蒔き、芽吹きを待つという行為には、人間が歴史の荒波を越えて命を紡いできた根源的な営みが宿っている。その営みを、戦国という苛烈な時代に持ち込み、そこに生きる人々と交わらせることで、物語は単なる異世界譚を超えて「人間と歴史の再発見」の書となるのである。 主人公の知識が現地の人々に受け入れられ、生活を少しずつ変えていく描写は、決して派手ではないが、確かな重みと感動をもたらす。そこには、文明の進展が一朝一夕の奇跡ではなく、無数の努力と試行錯誤の積み重ねであることを示す深い洞察が込められている。まさに「人は知によって歴史を動かすのだ」という作者の静かな確信が読み取れるのである。 また、農業高校生という設定は、専門性を持ちながらも等身大の親しみやすさを失わない絶妙な立ち位置を築き、読者に安心感を与える。読者は彼女の奮闘を通じて、歴史のただ中に生きる民の息遣いを感じ、同時に現代に生きる自らの生活を省みる契機を得るだろう。 総じて、本作は「知識こそが未来を切り開く力である」という希望を、戦国という激動の時代を舞台に描き切った力作である。そこに描かれるのは単なる過去の幻想ではなく、人類の普遍的な営みへの賛歌であり、また未来への静かな灯火でもある。

    0
    投稿日: 2025.08.23
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    妻がこの本の編集を担当しています。現代農業の知識で信長の天下布武の手伝いをするというお話しですが、ライトノベルとは思えない程知識もしっかりしていて読み応えあります。シリーズ累計200万部越えも納得です。

    1
    投稿日: 2025.04.27
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    普通の女子高生が織田信長に従い、その時代を生き抜くお話。普通の女子高生という点はかなり疑問があるが、話はとても面白かった。戦国版サバイバルゲーム。

    0
    投稿日: 2025.04.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    戦国時代にタイムスリップした女子高生が農業を 中心に現代の知識を駆使して時代を超越した繁栄 をもたらし織田家の推進力になる話

    0
    投稿日: 2025.04.20
  • 漁師的思考の押し売りはちょっとウザい、と思ったが評価急上昇

    ちょいちょい出てくる漁師的思考。「自然界は弱肉強食。野生動物を殺して食べることにカワイソウという発想は悪」みたいなアレです。そういう考えもあるとは思うけど、それを頻繁に語られるのでウザいなあと思ってしまった。 なんだか和歌山のイルカ漁を思い出してしまったよ。  ↓ というのが1巻の感想でしたが、その後、3巻まで読みました。なぜなら面白くなってきたから。さすがに10巻以上続いている作品だと思います。 (1巻で感じた漁師的思考はうざいほどは出なくなりました) 信長といえば戦国最大のヒーローですが、当初、信長の描き方に疑問でした。簡単にいうと魅力のない描き方でした。 しかしこれも作者の技術でしょうか。主人公の農業女子が知っていくだろう速度で信長の人物像が読者に、小出しに伝わってきます。それがまたいい。 登場人物としては、濃姫、おね、まつの3主婦と、世話係の彩がなんともうざい存在ですが、主人公の小姓にはこれまた皆大好き前田慶次が登場し、魅力的に描かれています。表紙絵も独特な画風で、これまた魅力的。 たいへんに面白い作品ですっかりお気に入りになりました。 なんやかやでゆっくり読む時間がなかなかとれないのですが、少しずつ読んでいっても楽しめます。(ネタバレはしてないですよね、気を付けました)

    1
    投稿日: 2024.04.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小説家になろう のサイトで読めるけど、つい読み返したくなる豆知識がいっぱいなので&ファンなので、紙の本でも読めるようにしたいと思い購入。 使い古されたタイムスリップものなのに、ちゃんと面白い。恋愛要素はない。 1巻では静子タイムスリップから約2年経過して、任された村での食料生産が軌道ににのってきたというところ。 とにかく農業歴女静子のスペックが高すぎて楽しい。さすがに女子高生は鹿を一人で解体できなくないか? メインの登場人物としては、小間使いの綾と信長の嫡男の奇妙丸が登場してきた。 この先の2巻、3巻で主要キャラがどんどん出てくるので挿絵も楽しみ。

    0
    投稿日: 2023.07.16
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    農業高校の女子高生静子がタイムスリップして織田信長に仕えることになります。任された小さな集落の村長になり、稲作や畑作に学んだ農業高の知識を動員して目覚ましい成果を挙げて信長を唸らせます。温泉を引いたり、狼を飼い慣らしたりして、生活にも潤いと変化が生まれ楽しい。これからの展開も期待しちゃいますが、どうしてもゲームをプレーしている感が拭えません。果たして、どこまで読み続けられるものやら。

    10
    投稿日: 2022.07.09
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    異色の小説。私には無茶苦茶面白かった。人によっては、なにこれ、どこが面白いのと言うかもね。戦国時代の織田信長のの前にいきなりタイムスリップした綾小路静子なのだが、私に言わせるとこいつがとんでもない奴なんだよ。疲弊しきった村を信長から任されて、見事に立ち直らせるどころか、次々と驚嘆すべきことを成し遂げていく。あのね、現代の知識を持っているから、それを活かして生き延びるというレベルじゃないんだよなあ。農作物の栽培の知識や道具を創り上げる技術が半端でない。祖父からたまたま貰って持っていた戦国時代にはなかったハイブリットの種や新種の作物を撒いて活かすのだけれど、そんな種をくれるなんて一体どうよという感じだが、祖父は農業のプロ、それから周りのいろいろな技術者から後継者の期待をされて仕込まれていたという、なんという都合よさ。鹿を仕留めるボーガンを作ったり、鹿を仕留めて捌いて、保存もしてしまう。鶏もひよこから育てて、卵を産ませる。蜂を集めて、はちみつを取る。農地の開拓ばかりでなく、治水もしたり、井戸を掘ったり(地下水脈を見つける方法も知っている)、でかい岩を割る楔も作らせる。温泉も開く。ハイイロオオカミを懐かせて、その子供も育てる。村民たちの心持も理解して、やる気にさせるし、適所適材の処置もできる。日本史のことも関心があったので、信長の時代のことも結構詳しく分かる。うひゃあ、ほとんどスーパーマン、いやスーパーウーマンじゃないか。それでいて、自分に関する欲は全く無くて、信長に不審がられる。そうそう信長の静子に対する態度もさもありなんで面白い。恋愛要素は全くないけれどね。何というか、ほとんど農業蘊蓄小説って感じだねえ。二巻も楽しみだ。

    72
    投稿日: 2022.06.02
  • 地図の下りが好み

    結構確りした準備万端英才教育済みの状態な主人公で戦国時代にタイムスリップ!女主人公なので残念ながら一般人の温泉の混浴文化は消されたかに見えたが、(色気は全然だったが)信長はやってくれた!流石信長ですな!

    0
    投稿日: 2020.08.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    農業、畜産、林業に詳しく、実戦経験もあり、そして日本史(戦国史)もマニアックなほどに詳細な知識のある女子高校生が、転生直後に信長に会い、配下になり、村長になって、大きな収穫を挙げ、『富国強兵』を信長に説くという物語。ハイイロオオカミまでが懐くというおまけまでつく。続巻も長く、『苦労』感はほとんどないが、爽快な活躍劇が続くのではないかと思う。

    1
    投稿日: 2020.07.10
  • 典型的な崩壊型

    基本的に現代知識チート物で、農業関係あるのはほぼ最初だけ。農業縛りで展開すればそれなりに読めるものになったのではないかと思いますが、途中からセメント、製鉄、精密加工と何でもありになり、「農業科の学生ってナニ?」状態になります。 しかも、その知識が間違いだらけ。良くわかってないものを表面上だけ使うもんだから中世と現代が混在してたり、1+1=1だったり。 ファンタジーだし、楽しみ方はいろいろなので、こういった「崩壊ハチャメチャ型」の作品を面白がるのもありとは思いますが、万人にお薦めはできないかなぁ。まずは「なろう」でオリジナルをそれなりに読んで、楽しめそうならお布施かねて買うのが良いのでは。 私はついてゆけませんでした。

    0
    投稿日: 2019.02.15
  • 戦国時代改革(^^)/

    農業系現代女子高生がいきなり織田信長の眼前にタイムスリップして…、という前振りからストーリーが始まります。 与えられた村を現代農法で豊作に導き、戦国時代にはない技術で日々の生活を向上させていく展開が面白いですね。 ヒロインの危機感のない隙だらけの性格が、作品に絶妙な緩さを与えてくれるのがいい雰囲気を醸し出しています。

    1
    投稿日: 2018.03.14