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笑うハーレキン
笑うハーレキン
道尾秀介/中央公論新社
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総合評価

91件)
3.4
7
32
37
7
1
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    面白かったけど、疫病神とか空想系になると途端に理解が追いつかなくなる、だめな読解力。 道尾さんのことだから、何かあると思って読んでいたけど、そうきたか。ちゃんと心入れ替えなさい。 スカのあだ名笑ってしまった。生きてるといいんだけど…

    9
    投稿日: 2025.10.13
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    再読。 川縁のスクラップ置き場に暮らす、ホームレスで家具職人の主人公、東口。ホームレス仲間たちと割と楽しく暮らしているけれど、過去に影を背負ったまま、「疫病神」から逃れられずにいる。そんな生活に突然現れた女奈々恵が家具職人に弟子入りしてきて、物語が動き出す。 登場人物皆暗い過去を背負っていて、素顔を隠して仮面をかぶっているのが切ない。人は時に道化師(ハーレキン)にさえならないと生きていけないことを何度も見せつけられて辛いけれど、明るいラストには希望を感じます。 表紙にある猫の装飾の箪笥が怖い!

    2
    投稿日: 2025.05.25
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    話の展開を、こうなるんだろうなと構えてしまってあまり楽しめなかった。前半が少し退屈に感じた。あと、エピローグは気になってた所がいい感じの後日談で良かったです。

    0
    投稿日: 2024.12.01
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    主人公の男は、 会社も家族も家も失い、 川辺に住む日々。 そしてなぜか 疫病神に取り憑かれている··· しかも不思議な女のコにも まとわりつかれて 読みながら、はてな? なところがたくさんありつつも。 最終、 謎のパズルがひとつひつ はめられて、ハッとなる展開に。 それぞれの人間が それぞれの仮面を被って この社会を生きている。 本当の素顔をみせるのって 勇気いる。 私はどんな仮面を被っているんだろう。 読み終わってからしばらく 考えこんでしまいました。

    20
    投稿日: 2024.11.23
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    希望を失いホームレスとして暮らす家具職人 不意に押しかけてきた弟子志望や周囲のホームレスと共にどうストーリーが展開していくのかと思った ミステリよりヒューマン寄りの作品

    0
    投稿日: 2024.07.05
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    ミステリーやと思ってたらめちゃめちゃ心えぐられてしんどくなっちゃった本。 疫病神といえば、ずっと「ジョーブラックをよろしく」の死神の感じで、低めのちょっと小馬鹿にしたような喋り方っていうイメージ。東口は正体を知るまでどんな声で聞こえてたんかな。

    2
    投稿日: 2024.01.28
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    冒頭からの暗い雰囲気のストーリーかと 思っていたが、主人公の東口には、不幸 な過去があり、わだかまりを抱えて、ホ ームレス仲間と暮らしている。 東口と関わることになった奈々恵にも、 暗い過去がある。 ラストに向けて、人生を変えていこうと 気持ちが切り替わるあたりで、ホームレ ス仲間を巻き込んだ事件に遭遇。 ハーレキンという意味が途中で、明らか になり、世の中の人は、大なり小なり、 皆、ハーレキンのようだと思った。 数ある道尾秀介作品の中では、印象に残 る作品であった。

    11
    投稿日: 2024.01.13
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    ミステリーでもないし、どんでん返しもないけど面白かった! 登場人物のキャラもみんないい感じ。 少し前向きになれた気がする

    24
    投稿日: 2023.12.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    友人Kからお下がりでもらった一冊。 読み始めの印象としては、「これまで読んできた道尾秀介の小説とはちょっと色が違う」だった。 特に前半は大きな波があるわけでなく、緩やかに時間を読んでいるような感覚。 後半(後ろ1/3くらい?)に差し掛かり、物語はぐらっと動きを見せた。 そこからのテンポ感に「これこれ!」と思わされ、一気に最後のページまで読み切った。 謎の館の謎の人間たちが一体何者なのか、思ったほど詳しく描かれることはなかったけれど、そのファジーさが物語の広がりを作り、そんな世界がこの世界のどこかにあるように感じる。 生きているのか死んでいるのかわからない登場人物達の「生きていく」姿が明るくて心地よかった。

    5
    投稿日: 2023.11.24
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    どこで見ても、道尾秀介先生作品としては評価(内容は見てない)が少し低めだったのでどうなのかしら?と思ってみてみました。 確かに、道尾秀介作品として伏線やどんでん返し等を期待すると期待はずれの様な残念な気持ちになるかもしれないけれど、人間のテーマというか過去と未来、トラウマや心の葛藤が描かれていて今の私にはどんぴしゃの作品でした。 淡々と読み進められます。

    2
    投稿日: 2023.11.23
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    物語が思い切り展開するので伏線かなぁと思いつつ読み進めたら終わったのですが、登場人物の何かが何となく残ります。家具の裏の隙間が未だにわからない…

    27
    投稿日: 2023.01.13
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    「道尾秀介」の長篇作品『笑うハーレキン』を読みました。 「道尾秀介」作品は、昨年3月に読んだ『ノエル―a story of stories―』以来なので、約1年振りですね。 -----story------------- あいつはいつも、ここにいる。 経営していた会社も家族も失った家具職人の「東口」。 川辺の空き地で仲間と暮らす彼の悩みは、アイツにつきまとわれていることだった。 そこへ転がり込んできた謎の女「奈々恵」。 川底に沈む遺体と、奇妙な家具の修理依頼。 迫りくる危険とアイツから、逃れることができるのか? 「道尾秀介」が贈る、たくらみとエールに満ちた傑作長篇。 これはミステリーなの?サスペンスなの? 謎の組織まで現れ、アクション映画さながらのスリリングなカーチェイスまで。あー面白い!/「小泉今日子」 ----------------------- 40歳の「東口太一」は、東京・荒川沿いのスクラップ置き場で、都会の片隅に吹き寄せられたホームレス仲間の「ジジタキさん」、「モクさん」、「チュウさん」・「トキコさん」夫婦、犬の「サンタ」と暮らしている家具職人… 息子「笙太」を川の事故で喪い、不況の波に飲まれた取引会社の家具商社・イザワ商事の倒産により、経営していた家具製造会社・トウロ・ファーニチャーが連鎖倒産、その後、妻「智江」からは離婚を言い渡され、家具の修理道具一式とともにトラックの荷台で寝起きし、夜な夜な亡き息子を映したホームビデオを見返して生活している、、、 そのスクラップ置き場は持ち主の「橋本」が住む場所として提供してくれており、「東口」を始めとするホームレスの5人は、「橋本」が所有するアパートの一室を共同で使用させてもらい、そこを住民票の登録住所にして、トイレ、お風呂、物置用の場所として使わせてもらっていた。 そんな「東口」のもとに、弟子入り志願の若い女性「西木奈々恵」が押しかけてきてから、「東口」の周辺で不穏な出来事が続き、息子の事故死後から「東口」にだけ見えるようになった疫病神からは、不吉なことばかりを告げられる… そして、ある奇妙な修理依頼をきっかけに、「奈々恵」や仲間たちの秘密が明かされていく、、、 ドロップアウトした男が一歩を踏み出す姿を、ユーモアを交えて軽快に描き出す感動的な作品でしたね… どんどん先を読みたくなるような展開で、登場人物に感情移入して、一緒になって這い上がり、そして、エンディングでは自分自身も救われたような感覚を得られる作品でした。 誰だって、自分や家族や仲間を守るために、素顔を仮面で隠して生きているんですよね… 生きていくうえで必要なことだと思うけど、どうせならポジティブな仮面をかぶった方がイイなぁ と感じさせらましたね、、、 終盤、息子を撮影したビデオの秘密が明らかになるとともに、「東口」の過去が明らかになり、物語の味方が一変するところが印象的だったし、巧いなぁ と思いました… じーんとしちゃう作品でしたね。 ちなみに、タイトルにも使われているハーレキンとは、道化師のことだそうです、、、 顔に笑顔の化粧をして、人を笑わせるけど、濃い化粧の下の素顔は見えない… 苦痛に歪んでいても、涙を溜めていても、笑顔の仮面をかぶっているのがハーレキンなんですよね。

    5
    投稿日: 2022.12.17
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    題名が気になって買った一冊 人生を立て直す話だった。 人生のどん底のような感じで生きている主人公 疫病神に取り憑かれ、謎の女が弟子入り、川に死体、奇妙な家具修理、あらすじだけ読めば面白そうな展開だが、奇妙な家具修理が終わりそうになるまで、あまり盛り上がりがない展開で予想と違った。 ラストは急に展開が変わって大騒動 淡々とした話だったが、人生を立て直し進んでいこうとする主人公は良かった。 奇妙な家具についての謎がいくつか残った。 なぜ奇妙な家具を40センチ手前に出す? 空いたスペースは何に使う? 綺麗した家具なのに猫が傷つけてもかまわない? 家具の謎が残った小説でした。

    7
    投稿日: 2022.12.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    道尾秀介さんの作品を読み漁っている途中で出会った本。 無難に面白かった。 クライマックスがやや地味なのと、終盤で明かされるとある事実が道尾作品でよく見るようなやつであまり衝撃がなかったのが少し残念だった。 「カラスの親指」みたいな爽快感をずっと待っていたので肩透かしを食らった気分。 結末はハッピーエンドで読後感が良かった。個人的にはハッピーエンドの方が読んだ後前向きな気持ちになれるので好き。自分でも単純すぎるとは思う。 ただ、タイトルの意味がピンとこなかったな。また読み返してみたい。

    2
    投稿日: 2022.08.10
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    ちょっと合わないというか、期待外れ。 ぴんと来なかった物語 多分、主人公の再生の物語 ストーリとしては、 幼い一人息子を失い、妻とも離婚、経営していた会社も失い、ホームレスとして出張家具職人となった東口。 ホームレス仲間と暮らす中、弟子にしてくれと現れた謎の女性の奈々恵。 さらに、疫病神との会話 そんなホームレスとしての生活の中で、起きた事件。 同じホームレス仲間が水死体で発見。 さらに、ヤクザが絡むと思われる奇妙な家具修理依頼。 狙われる自分たち。 いったいどうなる? といった展開です。 後半の家具修理依頼からの脱出が唯一の盛り上がり。 そして疫病神の正体とは? 主題のハーレキン 誰もが仮面を付けて生きているというメッセージにつなげています。 ちょっとすっきりしない感じ(笑)

    16
    投稿日: 2022.04.02
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    伏線があるようで無い ホームレスの話じゃないと絶対ダメってわけでもなく、相手がヤクザじゃないとダメってこともなく。 ふわふわした内容でなかなか入り込めなかった

    2
    投稿日: 2021.12.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    終盤からは非現実的な展開になるが、ホームレスを使った犯罪というのは実際にありそうで、リアルに感じた。 結局、終盤の人たちは何だったのか? 棚を前にだした目的は? など明かされない部分もあったが、これはこれでいい終わり方だと思う。 主人公がやったことは許されないし、もう許してくれる相手もそばにいない。 それでも、主人公はそれをようやく受け入れて、周りを巻き込んで、やり直そうとしている。 「がんばれ、がんばれ」と応援したくなるような最後なのが良かった。 人はみんな仮面を被って生きている。 どうせ被るなら笑顔の仮面を。 自分でつけた仮面なのだから、自分でつけ直して、前に進むことができるのだ。

    1
    投稿日: 2021.11.20
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    仮面を被った関係ではなく、オープンな信頼関係がいかに幸せであり大切な事かを改めて考えさせられました。東口さんの新しい人生に幸あらんことを祈念します。

    2
    投稿日: 2021.10.13
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    道化師。仮面。日常が描かれるている中で、平然と出てくる違和感の描写。気になっても読み進めます。というか、進んでいきます。で、つながるコレとアレとソレ。で、裏返る見え方。心地よい展開に没頭できました。

    2
    投稿日: 2021.06.07
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    表紙が真っ黒に白文字で 「誰」の一文字だけが書かれてある ストーリーというより単純に本のビジュアルが 気になって手に取った本 誰にでも仮面の部分と素顔がある 当たり前だけど深く考えさせられた

    2
    投稿日: 2021.05.20
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    個人的には当たり外れの激しい作家。 経営していた会社も家族も失った家具職人の東口。川辺の空き地で仲間と暮らす彼の悩みは、アイツにつきまとわれていることだった。 そこへ転がり込んできた謎の女・奈々恵。川底に沈む遺体と、奇妙な家具の修理依頼。 迫りくる危険とアイツから、逃れることができるのか?。。。 ジットリした作品を書いたと思いきや、底抜けに楽しい作品を書いたりする道尾秀介だが、 今回は割と「楽しめ」の作品。 …だと思うのだが、内容は重いのである。 ホームレスに近い生活をした40歳の元家具職人が過去に捉われながら、そして現在の環境を蔑みながら 「何か」に決着を付けたがっている物語、という感じ。 そこに謎の女が絡んで、もっともっとややこしくなるのであるが、 正直「疫病神」がどんな時に見えて、どうすると消えるのかも良くわからなくなる。 そして後半、ヤクザっぽい家に拉致されて妙な家具の全面修理を依頼されるのだが、 奈々恵の親が警察官僚であることから全員消されそうになる。 これもちょっと良くわからない。普通に依頼して普通に終わらせれば何の問題も発生しないだろうし、 逃げたら許されるのも全く理解できない。 あそこまでやったら普通しつこく付き纏われて消されるものではなかろうか。 あとは物語の「謎」となっていた東口のビデオの撮影主や 奈々恵の出自、ジジタキさんの自殺の原因 疫病神の正体など、いずれも特に謎っぽくなく 「へー」で終わってしまった。 なので驚きもほぼなく。 まぁまぁ面白いのだが、期待していたのでちょっと…という作品

    0
    投稿日: 2021.03.14
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    長い人生、仮面を被って生きなきゃ行けない時もあり。仮面を取って壁を乗り越えなきゃ行けない時もある。分かってはいるが逃げたくなる時あるよね。

    3
    投稿日: 2021.01.30
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    全てを失ったホームレス家具職人。希望・再生を願うも常に付きまとう謎の道化師。サスペンス付ヒューマンドラマの位置づけ。常に人間は弱く、道化師の仮面をかぶっている。それを脱ぎ捨て素顔になったとき、素直な自分に出会えるのかな。

    2
    投稿日: 2020.11.12
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    ミステリ+人間讃歌的なお話。 何もかも失った男が、過去と決別をして再生に向かうまでのお話…。 ちょっと途中読み続けるのに疲れるかなというところがあり、という感じです。

    2
    投稿日: 2020.10.24
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    疫病神や謎の女や集団、周りの死等のミステリーはあるものの、ホームレスの半年間の出来事が淡々と進み、盛り上がりもイマイチ。

    2
    投稿日: 2020.09.03
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    ハーレキンって何。 やっと わかりました。 誰でも 多かれ少なかれ 仮面をかぶっているんです。 でも そのうちに 仮面をかぶっている自分が 本当の自分のように 錯覚してしまうですよね。 疫病神さん いい感じ出ていました。 今回は 道尾作品としては ちょっと 自分には 会いませんでした。

    10
    投稿日: 2020.08.27
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    ホームレスの出張家具修理職人、東口が主人公の長編小説。 会社が倒産しホームレスとなっても家具職人を続けている東口の元へ一人の少女が「弟子にして下さい」と突然現れた。 その少女とホームレス仲間4人の生活を面白おかしく語られるのが前半で、後半は一気に事件に巻き込まれる。 最後は主人公が殺されるはずはないと分かっていても、ドキドキする展開が面白すぎた。 エピローグで事件のその後の皆の生活やなぞの部分も説明されているので、読後スッキリで後味がよかった。

    3
    投稿日: 2020.07.24
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    こんな状況になって本を読む時間が取れない…やっと読み終えたのだけど、私的にタイムリーな内容だった。思う様にならない事が殆どだし、色々な事をお面で隠して笑って耐えてる。頑張らないとね!「カラスの親指」 みたいなほっこり感を感じた。がんばれー東口!

    5
    投稿日: 2020.04.17
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    息子を失い、経営する会社を倒産させてホームレスになった男が、仲間との生活を通して少しずつ自分を見つめ直して再生する物語。 話の展開は面白く、疫病神の正体やビデオの真相なども意外性があって良いのですが、奈々恵の父親の肩書きと謎の老人の扱いが中途半端で収まりが悪い。そのせいで何となく不完全燃焼で終わった印象です。

    2
    投稿日: 2019.10.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人生の転落と再生の話し。 やるせない部分もあるが最後には希望向かって行けるところがいい。 仕事とお金と幸せについて少し考えさせられる内容も◯

    1
    投稿日: 2019.09.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    展開に起伏があってなかなか面白かった。 あとスピード感、テンポ感が良かった。 でもテーマの一貫性があまりない感じ。 人は皆ハーレキンの仮面を被って生きてるというテーマに繋げ方が説得力に欠けるような、最後の怒涛の展開で一気にまとめられてる感があって読んでいてしっくり来なかった。 ラストは星新一的なぞっとする感じがあってよかったけど、エピローグで語り過ぎてるかなと。エピローグの内容は内容でよかったけど「エピローグ」としてしまうと蛇足感が否めない……。

    1
    投稿日: 2019.09.04
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    16.08.25 最後の方、やや斜め読みになってしまったが、随所に読まされる。皆ハーレキンの仮面を被って生きている。またじっくり読みたい。★4

    2
    投稿日: 2019.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    道尾さんの本は色々読んできたが、これはなんだかあまり感情を揺さぶられなかった。伊坂幸太郎さんのような作風だと感じてしまった(伊坂さんは死神の精度が一番好き)。 ホームレス、家具職人、子供を失い、妻と離婚、妻は元取引先社長と不倫の末結婚し新たに子をもうけている。その他登場人物はホームレス仲間でジジタキさん、モクさん、トキコさんなどに加えて、弟子入りを志願してくる怪しい足を引きずった女の子。 なんというか途中で集中力が切れてほとんどストーリーの大筋を拾うように読み進めてしまったなあ。

    0
    投稿日: 2019.07.27
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    新装丁にだまされて既読なのに購入してしまったのだが、せっかくなので再読。うっすら覚えていてそうだったそうだったとなるのだが、充分に面白かった。 しかしあのカバー、相当なインパクトで新刊でもないのに大手書店で売り上げランキング上位に入るほどだそうです。

    2
    投稿日: 2019.07.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久しぶりに道尾氏。 なんというか、めっちゃ泣いた。 途中に「おばあちゃんが亡くなりました」っていうのがあるんだけど、これがね。 恥ずかしながら、人はこうしていなくなるっていうのを知ったところで。 泣くわ。泣くわ。 やっぱり文章が絵。道尾氏の文章、だから好きなんだよなーと思う。 物語の中のみんなに、幸ある未来があればいいな。 という、まあ、ネタバレっちゃあネタバレ。 なので一応隠してみた。

    1
    投稿日: 2019.02.26
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     前回読後から1年以上・・・笑えない、ほんと笑えない・・・ 今年はもっと読書に取り組みます、というか行動します。  タイトル気になって、読んだことない作家というのもあって購入。 内容としては、人間、みんな過去がある、仮面を被って生きている・・・そういう人達の再生の物語である。  エンタメ要素もあり、面白かったが、唯一というまでには至らないかも。映画化はしやすいかも。  ここのところは、ずっと自分の反省・・・ 読書含め、動きが遅過ぎる・・・仮面、そりゃ自分も被っている仮面あるけど、悶々としてないで行動したい、そう行動せねば!と思った建国記念日の午後。

    1
    投稿日: 2019.02.11
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    ホームレス、家具、息子、猫。 自分の記憶に蓋をすることは、自分が仮面をかぶるということ。 伏線・ドキドキ・謎解き、ラストは爽やか。 しかし、棚の後ろのスペースは、何に使うんだろ…

    1
    投稿日: 2019.02.07
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    三章くらいから楽しめた気がする。主人公がホームレスという点が馴染みがなく、なかなか物語に入り込めなかった要因の一つかもしれない。

    0
    投稿日: 2018.12.15
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    久しぶりに何も考えず、無条件に楽しんだ。 そしてさわやかな風が吹いているような読後感。 くたばれ疫病神! スクラップ置き場の仲間にバンザイ! 人生いろいろあるけれど、どうせなら笑えハーレキン!!

    0
    投稿日: 2018.10.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    道尾さんは読んでるのですが、なぜかこれだけ遅々として進まず。 実態としていない人物が唐突に出てくるのが、あんまり受け入れられなかったのかも。

    2
    投稿日: 2018.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2018.5.21 タイトルに惹かれて購入。 ホームレス家具職人がホームレス仲間と駆け込みわけアリ弟子(女)といろんな事件に巻き込まれながらドタバタする話。全体的に主人公が息子を亡くした過去を引きずりながら、神出鬼没の仮面をつけた疫病神(架空?)と会話しつつ進んでいくので暗い印象。 結論から言うとつまらなかった。 道尾氏どうしたん。カラスが好きで、そのくらいの叙述トリックとかどんでん返しとか期待してたけど、当分道尾氏からは離れようと思う。カササギも面白くなかった記憶。 まず疫病神との会話が読んでて恥ずかしい。 どうせ自分の心の声でしょ?と思ってたからずっと一人芝居を見せられているようできつい。名言当てゲームいる? 叙述トリックは、少しあった。 全体的に説明が多いし長い。そのせいでどんでん返し系がなにもなかった。 というかさすがまだなにかあるでしょと思って深読みしすぎたせいで、それだけ?それが正解でいいんか。ってことが多かった。 大体察しがつくことも全部説明してくれるからうんざりした。 なのに、最後、やくざ達がなんで追いかけなかったのかが分からない・・・それだけ説明して欲しい。調べたけど分からず。 期待してた分ボロクソ言った。 最後がハッピーエンドなのはさすが。 カラス読み返したい。

    0
    投稿日: 2018.05.22
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    面白かった。 題名だけ見たとき、どのようなものか想像もつかなかった。 ハーレキン=道化師なんだね ホームレスになった家具職人 息子を亡くし、妻を奪われ、自殺を図るも 不思議な女の子に救われる。 そして、事件に巻き込まれる。 展開が早く、とっても面白い一冊だった。

    0
    投稿日: 2017.11.25
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    2017年、42冊目は、安定感、抜群(❔)の道尾秀介。 あらすじ:トラック住まいのホームレス家具職人、東口。彼の元に、謎の若い見習い希望、奈々恵が転がりこんでくる。東口とホームレス達、奈々恵、そして、東口が疫病神と呼ぶモノ。それらが奇妙に絡まり、物語は転がり始める。 道尾流、チョット切なさのあるヒューマン・ストーリー、ってとこかな(❔)。ストーリーのドライヴ感はあるし、フックと伏線回収もある。悪くはないが、逆に言うとソレだけ。 日本社会のカースト最下層、ホームレスを描いてるのに、妙に軽妙で、ポップなのよね。平山夢明のよぅな、どぅしようもなさ、ドン詰まりの閉塞感が薄いのは、広く受けるかもしれない。だが、個人的には……。正直、いろんな意味で、マイルド過ぎ。

    0
    投稿日: 2017.11.05
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    期待の道尾作品であったが・・・・ 相変わらずの読み易さと面白さで一気に読んで しまうし、後半のハラハラドキドキも伏線回収も 快感なれどそれ故に少々物足りなさを感じてしまう のも事実であって・・・・。 やはり多少の毒(シュウ酸)も盛って欲しかった気がする。 もちろん読者である我々に・・・・

    0
    投稿日: 2017.05.29
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    女性が主人公で同じような別の道尾作品があった。なのでちょっとワクワク感はなかったけど面白く一気に読めた。

    0
    投稿日: 2017.04.22
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    先が気になって気になって。 そして最後は少し「やっぱり」。 さらに目玉は文庫版解説が小泉さんであること。

    0
    投稿日: 2017.03.05
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    なかなか読みたいと思えずわくわく感も無かったので読み終わるのが遅かった(笑) わざわざ買わなくてもよかったかな〜

    0
    投稿日: 2017.02.20
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    この作家さんの本だと、「どこかで何かが起こるな」と身構えてしまって素直に受け入れて読めない自分がいる…でも今回は家なき人の心温まる日常系な感じで良かった。突然トイレの話出て来たし、ななみちゃんにしろ一世一代の決心が大体トイレ関係なので妙にほっこりする。 社会の底辺の線とその境目のギリギリを生きて行く男の話。疫病神だのハーレキンだのが怖いようでそんなでなくて拍子抜けした。

    0
    投稿日: 2017.01.20
  • 悲しくも前向きになれる物語

    タイトルから喜劇を想像していたのですが、実際は悲しいピエロの仮面をかぶった人々の物語でした。(ハーレキンとは道化師のことです。)息子と妻を失い、人生のどん底を迎えていたホームレスの主人公。日々もがき苦しみながら生きて行くのですが、やがて自分そして仲間の、他人には決して見せない顔が浮かんできます。自分は他人からどのように見えているのか?自分はどんな仮面をかぶっているのか?そんなことを考えさせられる、悲しくも前向きになれる物語です。

    1
    投稿日: 2016.12.10
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    良い話にしたいのか、 ミステリーにしたいのか、 どっちつかずで終わりました。 中途半端です。 よって消化不良。。

    0
    投稿日: 2016.11.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    好きな方の道尾作品でした。 息子を亡くし、嫁に逃げられ、自らが経営していた会社をつぶし、ホームレスになった家具職人が、 脚に障害を抱え、現状を打破したい女性と出会い、 ホームレスの仲間と事件に巻き込まれていく話。 どこか「カラスの親指」や「片眼の猿」に似た話だと思いました。 十分楽しめましたが、相手の黒幕の正体がはっきりしなかったのが残念。

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    投稿日: 2016.11.25
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    久々の道尾秀介。 相変わらず読み易い。 しかし今回はいつもよりどんでん返し感もなく 思っていたよりわりとシビアな話だった。 でもそろそろがっつりダークな道尾作品が読みたいなぁ〜

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    投稿日: 2016.11.16
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    経営していた会社も家族も失い、ホームレス家具職人として生きる男に起こる出来事を描いたストーリー。数々の伏線が巧妙に張り巡らされていて、何度もドキッとさせられました。 「不公平だな、世の中というものは。這いずり回った者が損をする」 そんな世の中でどうやって人生を好転させていくか。エールに満ちた一冊でした。

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    投稿日: 2016.11.15
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    ホームレス生活の家具職人につきまとう謎の老人と若い女性・・・不思議な日常生活がゆるゆると面白い。 五章に急にスリリングな展開になるが私としては好みじゃなく蛇足感。。。こういう事件なし仮面が剥がれていく方が良かったなと思うのだけど、それはそれできっと道尾さん的ではないんだろうなあと。

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    投稿日: 2016.10.30
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    【あらすじ】 息子の事故死、妻との離婚、経営していた家具会社の倒産、と不幸の連鎖が続く東口。彼の側には白ひげを生やした老人がいつも付き纏う。 ホームレス生活と家具の修理で食い繋ぐ東口のトラックに、ある日、身知らぬ若い女性が乗り込んでいた。働かせて欲しいという彼女を、東口は軽くあしらうが、彼女の熱意に負けて1日だけ同行させる事にする。 【感想】 5章構成。死んだ息子のビデオを見て感傷に浸ったり、離婚した妻の転身を知って呆然としたり、序盤は不幸の連続で暗い展開が続く。 しかし、不幸の影と仮面の自分との対決姿勢を見せる後半から物語が転換し、色々と張られた伏線が物語を盛り上げる。特に、5章はスリルがあり読み応えがあった。

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    投稿日: 2016.08.28
  • 後悔を抱えていきるホームレス職人の話

    後悔を抱えていきるホームレス職人のもとに若い女性が弟子入りしていく。変な設定だが、不穏な空気がずっと漂い進んでいく。この作者の本は、向日葵のさかない夏のイメージが非常に強く、最後にどんだか落とされるのだろうと読み進めていたが、いい意味である程度いい感じに落ち着き、過去との決別を果たし再出発をはたす主人公という感じでよかった。

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    投稿日: 2016.08.13
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    久しぶりの道尾さん。 途中途中、やりきれない悲しいエピソードが含まれているが、最後は爽やかで心が温かくなった。 泣いた赤鬼の話が切ない。 見た目通りの人なんていないよね。

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    投稿日: 2016.08.07
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    2016年37冊目 んー…読みやすくてさらーっと読んだけど、初期作品のような高揚感までは感じられず残念。 何だろ、謎の集団とかちょっと唐突過ぎたし、イマイチ入り込めなかったからかな。 道尾秀介にハマるキッカケになった初期の作品をもう一度読み返してみたくなった。

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    投稿日: 2016.07.06
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    これは...難しい(^ ^; 作者の脳内は、相当ひねくれているに違いない。 ホームレスになるのも抜けるのも、それぞれの事情。 身分を隠すのも明かすのも、近づくのも離れるのも、 やむを得ない事情があったりなかったり... 前半のゆったりした流れから、 後半になっての怒濤の展開に放り込まれるあたり、 ピート・ハミルを彷彿させるような(^ ^ 読みやすくこなれた文章は、さすが道尾氏。 読めば誰もが楽しめること請け合いです(^ ^

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    投稿日: 2016.06.24
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    人は良くも悪くも仮面を被っているって話。 最近の道尾さんにしてはミステリー色強め そして道尾さんらしい文章 私、道尾さんって変態だと思うんだよなぁ、文章ににじみ出る変態臭

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    投稿日: 2016.06.04
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    タイトルにある「ハーレキン」とは道化師を表すそうです。主人公のホームレス・東口は他人と接する時はもちろん、自分自身に対してさえも本心を隠して、いや隠したつもりになって、常に笑顔の仮面を被って日常を過ごしています。本作は東口自身および周囲に降りかかる様々な事件を通して、かつて仮面の下に覆い隠した自分自身と向き合い、過去を克服し、新たな一歩を踏み出すまでの過程を描いた、一人のダメ男の再生の物語であると理解しました。 相変わらず凝りに凝ったストーリー展開で、読者を飽きさせずに最後まで引っ張っていく力のある作品ではあるとは思います。ですが、過去の著者の作品と比較して特段目を引くものがあるかと聞かれると、ちょっと微妙かなという感じもします。東口の息子やジジタキさんに起きる事件がやりきれない類のものなので、所々に出てくるコミカルな描写が浮いた感じになってしまうところも気になりました。

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    投稿日: 2016.05.29
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    『カラスの親指』のような派手などんでん返しがありません。読み終わってのインパクトは弱いけど普通に面白かったです。

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    投稿日: 2016.05.29
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    久々の道尾作品。 読みやすかったですね。 ハラハラする場面もあり、面白かったです。 若干読み終えるのに時間がかかりました。。。

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    投稿日: 2016.05.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    道尾作品のスピード感とどんでん返し、というスッキリパターン。 内容は目新しくはないけれど、読書と読書の合間?に読む本として道尾さんの中の、軽快な類は好き

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    投稿日: 2016.05.19
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    友人に薦められて。 家のない家具修理屋の東口、突然の弟子の奈々恵、チュウさんとトキコさん、モクさん。 なんか弱い。 突拍子もない出来事が緩く回収される感じ。 心にあまり響かなかった。 でも。 道尾さんは、「ホームレス」という言葉を1回も使っていない、確か。 何か思いをお持ちなのであろうと勝手に解釈。 彼の想像なのか取材に裏付けされたものなのか、彼らの心の掟のようなものには深く納得させられた。 それから、「ピエロ恐怖症」について。 驚いた。 軽症のそれだ、オレ。

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    投稿日: 2016.05.07
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    スクラップ置場でホームレス生活をする家具職人の東口。子供と死別し、妻とは離婚する。経営していた会社は倒産。そしてホームレス。普通の生活をしているのは人にとっては、絵にかいたような転落人生だ。しかしなぜだろう。まったく不幸な話に思えない。どちらかといえば、楽しそうな生活をしているように見える。なぜだろう。そこにいる人たちが本性を隠して仮面を被っているから? 違う。仮面なんて普通の生活をしている人だって被っている。普通の人は幸せか? 違う。では、なぜ楽しい生活をしているように思えるのか。それは、登場人物が仮面を被っていることを自覚しているからかもしれない。普通の人は仮面を否定する。でもここの登場人物は仮面を肯定しないが、必要であることを受け入れている。仮面の姿が本性であるかのように。そう思うと、生きるのが楽になった。今が楽しいと思えるようになった。ハーレキンとは道化師のこと。仮面を被ったハーレキンになって、それでいて笑っていられれば最高である。

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    投稿日: 2016.05.05
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    ホームレスの家具職人・東口。突然転がり込んできた謎の女・奈々恵。死体と、奇妙な家具の修理依頼。 終盤までは、ひたすら謎を積み上げられるだけ。これから一体どうなるのか…そして終盤に差しかかると、物語が一気に加速する。これまでの謎と、あんまり気に掛けていなかった部分まで、あちこちに散りばめられていた伏線が、それはもうすごい勢いで回収されていく。 終盤までは、正直、退屈に感じる時間もあった。 だけど、ある程度まで読み進めれば、ページをめくる手が止まらなくなる。 人は誰もが、仮面を被った道化師(ハーレキン) なるほど。まったくもって、その通り。

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    投稿日: 2016.04.26
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    文庫本化で再読、流石に落ちと展開が分かっているので初読 ほどはという感もあるが、それでも十分に面白かった。

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    投稿日: 2016.04.17
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    設定がありきたりなものではないのがいいですね!読んでいきながらだんだんとナゾがとけてくる、登場人物のもつ痛みが理解できる、、自然に書かれていたので、文章を楽しみながら読み進めることができました。

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    投稿日: 2016.04.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    色々な話が出てきてこれを最後どのように纏め上げるのだろうという期待が読んでいる途中から膨れ上がり後半は一気に読み進めてしまった。ホームレスの家具修理屋、ホームレスの夫婦、病気なホームレス、中国に行きたいホームレス、突然現れた駆け込み弟子などなど社会の輪から離れた人々の織り成す物語。まさか住む場所を提供してくれている男が裏社会にホームレスを送っていたとは誰も想像はできなかっただろう。また疫病神と呼ばれるキャラクターは自分が作り出した別れた妻の影であり、意識的に仮面を作りその中身を見ないようにしていたという発想も誰もが何か見たくない現実を持ちつつ生きている現実社会を映し出しているということを示していておもしろいなと思った。

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    投稿日: 2016.04.06
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    先が読めない展開、愛すべき登場人物たち、ドロップアウトした主人公の意外な過去…道尾さんらしい優しさに満ちたミステリー。だが、驚きはそんなにない。最後はホロリ。

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    投稿日: 2016.04.02
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    ホームレスの家具職人が抱える喪失感や、底辺でくすぶっている停滞感がこれでもかと語られる。 つらい話だが、徐々に前向きな出来事が起きていく中、依頼される軟禁状態での家具修理依頼。ここからテイストが変わり、ミステリーっぽくなっていく。 なかなか希望に満ちたラストで心地よい読後感だった。

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    投稿日: 2016.03.27
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    感想はブログでどうぞ http://takotakora.at.webry.info/201603/article_6.html

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    投稿日: 2016.03.25
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    随分前に「向日葵の咲かない夏」を読んで以来。何となくタイトルに惹かれて。 人は誰でも仮面を被った道化師(ハーレキン)。 少しの謎と思いもよらない伏線に、主人公の心の解放が相まって相乗効果。 映画で観た「カラスの親指」をちょっと思い起こした。 いかにもな老人からの修理依頼からのくだりはスリリングで、映像化に合いそうだな 。

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    投稿日: 2016.03.22
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    我が子を失い、事業も失敗してつきに路上生活者となった家具修理屋の主人公がとある家具の修理の依頼を受け、仲間とともに修理をするが、その依頼者は....。

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    投稿日: 2016.03.16
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    心のどこかでとんでもないどんでん返しに期待してしまっていたのかも…話の展開に不満はないし、作り込まれているとは思うけれど、少し素直過ぎると感じた。 ビデオで息子が呼び掛けている人物の描写などは正直唸らされたし、道化師の正体にも繋がる重要な点で、ハッとさせられるものだった。

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    投稿日: 2016.03.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ホームレスとその中の家具職人に急きょ弟子入りすることになった女の子が巻き込まれる様々な事件。 前半のホームレスたちの人生と後半のストーリーの結び付けるスリリングでハラハラでスピード感溢れる展開は面白い。 そして、何よりも「泣ける」! 『自分を守るため、誰かを守るため、みんな懸命に素顔を隠して生きている。(中略)だから人はいつも仮面が剥がれてしまわないよう、自分の顔に押しつけながら暮らしている(P400)』。 道化師(ハーレキン)は笑顔で覆った方がいいよね!

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    投稿日: 2016.03.06
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    道尾さんの小説はストーリーはハラハラドキドキだけど 安心して読めるんですよね お話の底に流れているのが、優しさなので 大丈夫、最後は納得して読み終えると信じちゃってる どうなっちゃうんだろうとワクワクしながら 楽しい時間を過ごすことができました

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    投稿日: 2016.02.20
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    子を失い、会社を失い、妻を失った。川辺のスクラップ置き場で暮らし始めた彼のホームレス仲間達との付き合いが彼らの生活を少しずつ変えていく。本当に危なかった。ドキドキしっぱなしだった。 思うこと‥‥誰もが皆、ちょっとした仮面を被っているに違いない。

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    投稿日: 2016.02.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

     アジアン・カンフー・ジェネレーションの歌で一番好きなのは「迷子犬と雨のビート」。歌詞が好きなんだ。  (人々は厚い雲で顔を隠して、行き場のない思いをずっと持って研いでいる...)  さて、本作の題名にもある「ハーレキン」は道化師という意味だ。道化師の笑い顔の化粧の下では笑い顔ではなく、泣き顔かもしれない。  みんな、素顔を隠して生きている。  かつて家具製作会社の社長であった東口は不況の煽りで会社倒産の憂き目にあい、今は荒川土手沿いのホームレスたちと生活し、トラックで走っては家具修理のチラシを家に放り込んでまわっている。  ある時、図書館で新聞を読む日課からトラックに戻ってみると、助手席に見知らぬ女が座っていた。  「あなたの会社で家具職人になることを夢見ていました。弟子にしてください」  最愛の息子を失った悲しみに加え、自分の元から去っていった女は昔の取引先の会社社長と再婚していたことを知った東口は常に暗い過去に付きまとわれていた。  いっそ死んでやろうと劇薬を口にして死の一歩手前まで行ったが、奈々恵に助けられた。  一念発起した東口に舞い込んだ仕事は、ある邸宅の備え付けの棚の修理依頼だった。青天井の予算には裏があり、東口たちは事件に巻き込まれる。  「人はいつも、仮面が剥がれてしまわないよう、自分の顔に押し付けながら暮らしている。どうしたって、それをかぶって生きていかなければいけない。―――ただ。    どうせ素顔を覆うなら、笑顔で覆ったほうがいい」  自分に嘘をつき続けていた男の過去への決別と、未来へ一歩踏み出す再生の話。    

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    投稿日: 2016.02.15
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    このタイプの小説を読むのは久しぶり。 年齢的にも境遇的にも共感はできないけど、ぐっとくるものがある。

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    投稿日: 2016.02.15
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    登場人物のキャラがおもしろいです。 疫病神の正体、そうですかー。 人は皆道化師 仮面の下を見せないで生きている。

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    投稿日: 2016.02.15
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    うーん、面白くないわけではないが、ちょっと話の山が少ない。会社が倒産してホームレスになった家具職人東口の話。 やはり、東野のナミヤ雑貨店の奇跡のような、結構面白いオチがあるといいんですけどね。その辺りがまだ足らないか。 まあ、それなりには読めるが。

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    投稿日: 2016.02.14
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    201602/ヒロインがイマイチ好きになれないとこもあったけど、面白かった。ビデオの真相は切なかったな。ある意味登場人物達みんな自業自得だったりもするし、現実はこうはいかないけど、この結末でよかったと思う。現代のお伽噺的な。

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    投稿日: 2016.02.13
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    ハーレキンとは道化者。 家具メーカーの経営者であった主人公は、連鎖倒産の憂き目にあいホームレスになる。 家具の修理を細々と続けながら生計をたてている。 ホームレス仲間と共同場をもつが、まだ、自分は成功者の上澄み部分にいる存在であり、現実の自分を受け入れることができない。実態はホームレスで、まわりと同じ存在だが、感情の部分の整理ができない。 仮面を被りながら生きている弱さに気づかないふりをしているが、強烈な現実を突きつけられ、その仮面を外すときがきた。 自分の弱さと向き合いながら、それを受け入れる勇気をもつことを伝えたかったのかな。 読了感はそれほどよくなかったんだけど、感想を書いていると深いことが描かれていたと感じる。 現実を正確に受け止めること、それは痛みを伴うけど、次へのスタートをきるためにはきっても切り離せないものなのだと思う。

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    投稿日: 2016.02.11
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    文庫版読了。相変わらず面白かった! ところどころゾクッと背筋が冷たくなるような場面もあったけど。 でも今までの道尾作品とは決定的に違う何かがあった。まずは得体の知れない疫病神の存在。 それが何なのか、どうして現れたのか。その答えが明らかになったとき、私は心底納得した。そして人間誰しもが道化師、仮面をつけている、ということに少しの寂しさを覚える。あぁ、やっぱりそうなんだ。自分だけじゃなかったのか。その人の本当の顔なんて誰にもわからないんだって。 ストーリー全体にある種の不気味さが帯びている。それはきっと、仮面というものが無機質で無表情なものだと連想されるからだと思う。 まさに、道尾秀介の真骨頂って感じ。

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    投稿日: 2016.02.08
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    経営していた会社も家族も失った家具職人の東口。川辺の空き地で仲間と暮らす彼の悩みは、アイツにつきまとわれていることだった。そこへ転がり込んできた謎の女・奈々恵。川底に沈む遺体と、奇妙な家具の修理依頼。迫りくる危険とアイツから、逃れることができるのか?道尾秀介が贈る、たくらみとエールに満ちた傑作長篇。

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    投稿日: 2016.01.29
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    カササギたちの四季に似た雰囲気にワクワク。勢い勇んで読み進めたが、少し肩すかし感が。面白いんだけど、期待を膨らませ過ぎちゃったかも。 あらすじ(背表紙より) 経営していた会社も家族も失った家具職人の東口。川辺の空き地で仲間と暮らす彼の悩みは、アイツにつきまとわれていることだった。そこへ転がり込んできた謎の女・奈々恵。川底に沈む遺体と、奇妙な家具の修理依頼。迫りくる危険とアイツから、逃れることができるのか?道尾秀介が贈る、たくらみとエールに満ちた傑作長篇。

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    投稿日: 2016.01.28
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    久しぶりに読む道尾作品なので、期待してたせいかイマイチだった。謎の集団が後半に出て来るのだか、なんだろなぁ。

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    投稿日: 2016.01.28
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    道尾さんの本って何だか気持ち悪い人出てくるね。謎の集団とか。ホームレス家具屋が主人公のハラハラありの子育て世代には参考になる本。悪い見本として。道尾ワールドな感じでした。

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    投稿日: 2016.01.28
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    伊坂さんの作品みたいだったなー。 ちょっと期待はずれ。ホームレス仲間が前向きになっていく感じは良いけど、作り付けの大きな棚を直して、殺されそうになるという過程が唐突な気がする。

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    投稿日: 2016.01.27