
総合評価
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powered by ブクログぶっちゃけ(笑)途中で誰が誰だっけ?的場面もあったし テロリストの正体や、ラストに肩透かし感。 でも、久しぶりに1日で読了するほどの本に出会えたのは嬉しかった。 同じ作者の『ドミノ』とか好きな方にはお勧めできそう。 お話のなかのキャラだから面白かったけどさ、 リアルではキャスリンに会いたくないよなぁ。こわいかも。
0投稿日: 2016.01.18
powered by ブクログ何かこう世界の破滅見たいなものを思い描いてたので、ラストは正直拍子抜けだった。ただ、ラストまでのグイグイ引っ張る筆力は流石だった。
0投稿日: 2016.01.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
さすが恩田陸。ぐいぐい話しに引き込まれる。 キャスリンの存在が良い感じ。 ラストがあっけない感じがしたけど、 ちゃんと着地したから良しとしよう。 ※個人的には「人質」であってほしかったような気がしたけど、 そっちに話しを持って行くと、収集がつかなくなるかな。 (図書館)
0投稿日: 2016.01.11
powered by ブクログ密室で繰り広げられる『ドミノ』的な、でもSF要素もあり、「神原恵弥シリーズ」的なテロリストとか未知のウィルスとかてんこ盛りで、いつもの恩田節フリートーキングもたくさんです。うん、私は楽しめました。キャスリン怖いけど。
0投稿日: 2016.01.05
powered by ブクログ登場人物の視点が章ごとでコロコロ変わる『ドミノ』みたいな趣向。この中にいるテロリストを見つけろというSfミステリー?なのかな。 小津康久・・・日焼けした男 伊丹十時・・・鳥の巣頭 大島凪人・・・サングラスの男 成瀬幹柾・・・ごま塩頭 岡本喜良・・・ヘッドホン青年 三隅渓・・・ガラガラ声の女がストーリーテラー ・・・皮肉屋の親父 ・・・中年の女 ・・・子連れの女の三人は最後まで読まないと名前が判明しない。 聖人・・・子連れ女の息子 親父と成瀬と大島が途中ごっちゃになって誰の言葉か判らなくなってしまった。 作者特有の尻つぼみ感がなくちゃんと解決していたのでフラストレーション溜まらず楽しく読めた。
0投稿日: 2016.01.02
powered by ブクログ+++ 202X年9月30日の午後。日本の某空港に各国からの便が到着した。超巨大台風の接近のため離着陸は混乱、さらには通信障害が発生。そして入国審査で止められた11人(+1匹)が、「別室」に連行される。この中に、「消滅」というコードネームのテロを起こす人物がいるというのだ。世間から孤絶した空港内で、緊迫の「テロリスト探し」が始まる!読売新聞好評連載小説、ついに単行本化。 +++ 523ページという大作である。だが、そんなことはまったく感じさせる暇もなく、ページを捲るのがもどかしいほど面白かった。新聞連載時は、もどかしい思いをした読者も多いのではないだろうか。物語の大半が、空港の、それも窓のない一室の様子であるにもかかわらず、想像はあちこちに飛んで行き、読者も一体となって、登場人物たちの背景に思いを馳せることになる。早い段階から、テロリストはあの人物だろうと想像はでき、あのアイテムが何か重要なカギになっているだろうことも察せられるのだが、このラストには驚かされた。実際に陰惨なテロが起こりはしないだろうと思ってはいたが、想像を見事に裏切られて、しかもなんと日本人らしい、と苦笑してしまうような行動が広まっていて、裏切られ方の見事さに舌を巻く思いである。どきどきの時間を愉しんだ一冊である。
0投稿日: 2015.12.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後はなんかあっけなかったけど、途中、登場人物たちと一緒になって、いろいろと考えを巡らせながら読めて楽しかった。 登場人物が、それぞれに魅力的だったので、なが~~いお話も飽きずに読めた。 通信をジャックする、これだけでも十分テロだと思え、こういった宣伝はいかがなものか。でも、私もバベルが欲しい!!
0投稿日: 2015.12.21
powered by ブクログ超大型台風が接近し、閉鎖された空港で、「消滅」を目的に入国しようとするテロリストを探すために別室に連行された11人と1匹。 500ページを超える分厚い本の割には、誰がテロリストか気になり、先へ先へと一気に読めました。 設定の割には、話がゆるい方向に向かいます。 恩田陸は短編のほうが良いのかな?
0投稿日: 2015.12.15この中にテロリストがいる!
空港と駅との違いはあれ、見知らぬ人々の群像劇である事、テロリストへの対峙、程好いコミカルさが「ドミノ」を彷彿とさせました。 巨大台風と通信障害によって陸の孤島となった国際空港の中、テロリストの可能性ありとして隔離された人達は11人とけっこう多めですが、はっきり書き分けられていて、犯人探しの会話もテンポ良くサクサクと読めます。新聞連載だっただけあり、細かいヒキがあるのもテンポの良さに繋がっている気がします。 また、狂言回しとして登場するヒューマノイドがユーモラスなキャラクター、かつホラーじみてもいて秀逸でした。
10投稿日: 2015.12.12
powered by ブクログ恩田さんの厚~い一冊。 いつもならその厚さにワクワクなんですが、 ちょっと体調不良の時に読んだので残念です。 状況は国家レベルの緊迫状態… のはずなのにどこかほんわかした空気。 魅力的な登場人物がいっぱいでした。 特に印象的なのは、キャスリンとワンちゃん♪ あ、人じゃないけど(笑) もしも自分の目の前の人間(だと思っていた人)が、 キャスリンだったら… 怖いけど、会ってみたい気もする。 ”ハッピーアイスクリーム”が懐かしかったです。 そして突然どこからか現れた、やけに人懐っこいワンちゃん。 捕まえようと必死な人間相手に、 キラッキラな瞳で「遊んでくれるの~?」と大はしゃぎ。 とにかく賢くて可愛い! 最後までテロリストが誰なのかよりも、 ワンちゃんが何者なのかが気になって仕方なかったです。
5投稿日: 2015.12.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かったです。日本に帰国したら空港で足止め(拘束)された数人。その中にテロリストがいるという。更にその中には見た目が人間と変わらないロボット“キャサリン”がいて、彼女は入管職員のアシスタントだった。拘束された一人一人の背景、またその人から見た他の人物の印象、様子がなかなか面白かったです。クスリと笑える描写、恩田さんの上手いところですね。とにかく終盤まで、テロリストが誰なのか、名前が出てこないおじさんはどういう役割なのか、ものすごくわくわくしました。なので、結末のがっかり感は否めません。途中まで面白かっただけに、惜しいなぁ。
0投稿日: 2015.12.03
powered by ブクログ登場する人物たちが なかなか素敵なキャラクターだし 「11人の優しい日本人」みたいな 密室劇は大好物なので ああでもない、こうでもないと いろんな方向に思惑の羽を広げ楽しめたが こういうオチだったら嫌だなぁと思う そっち方面のラストに肩透かしをくらった。 なんか残念。
0投稿日: 2015.11.28
powered by ブクログ日本の国際空港内で足止めされた11人と一匹。理由はテロリスト容疑。 誰がテロリストだ?その目的「消滅」とは? 登場人物が多くて途中で混乱。でもいったいどうなるんだ?ってドキドキは最後まで続く、が、長いわ! キャスリンのキャラ、いいねぇ。いいけど、怖い。
0投稿日: 2015.11.22
powered by ブクログ魅力的な人物が満載で、彼らの短編などを読んでみたいと思いましたが、何より一番の魅力はキャサリン。 再度、会いたいです。
0投稿日: 2015.11.18
powered by ブクログ約一カ月かけてゆっくり読みました。登場人物が多く、キャラクターを理解して読めたわけではありませんが、恩田節とキャスリン(再登場希望!)の魅力で楽しめました。最後の方はややぐてっと(?)なりますが、想定の範囲。風呂敷が広がるところを満喫しました。
0投稿日: 2015.11.17
powered by ブクログいわゆる「閉ざされた山荘もの」と呼ばれる閉鎖空間内でのフーダニット小説。面白くないとは言いませんけど、恩田作品としては全く物足りません。何となく石持浅見の臭いがしました(笑。登場人物達の名前が映画監督からとられているようですが、恩田って映画ファンなのかな?
0投稿日: 2015.11.17
powered by ブクログ人間と間違えるほどのヒューマロイド、触れるだけで相手の未来まで見てしまう少年。 面白い設定だが、イマイチ読みにくいのはどうしてかなぁ。、
0投稿日: 2015.11.17
powered by ブクログ空港の入管で足止めを食らった10人の群像劇。この中にテロリストがいるのか? 舞台はほぼ空港の一室で、語り手が変わる毎にその人物の意外な一面が現れます。面白かったです。 ただし長すぎます。ぐいぐいと読ませる力があるのであっという間に読んでしまうのですが、読後『こんなにページ数いるかなぁ』とも思ってしまいました。 もうちょっと複雑にしてもよかったんじゃないかなぁなんて思うのは、恩田さんだから。ついついハードルをあげてしまうのです。 それにしても『消滅』とはよく言いましたね。私もまっさきにフロスと耳栓買いに走りますよ。
0投稿日: 2015.11.16
powered by ブクログテロリスト捜し、と言っても心理戦のようなもの。魅力的なキャラクターが多かったので、それぞれの話を独立して読みたい。
0投稿日: 2015.11.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
空港内に隔離された10人の接点のない人たち。 「この中にテロリストがいるので見つけてもらいたい」 多人数の視点で物語は進み、 誰が誰を疑い、どう見ているのかが明らかにされ、 少しずつ少しずつ人間関係が深みを増してくる。 「消滅」という謎のワードによって、 テロリストが計画する謎の「テロ」 結末は…。 最初は多人数の視点が多くて、 誰が誰だが把握するのが大変。 登場人物の名称も最後に明かされるため、 「〜の男」「〜な女」などの形容詞で語られるため、 全容を把握するのが難しい。 だけどそれは、作者の想定の範囲内だと感じる。 不明、疑惑、不明瞭、、、そんな不確実なものがあるからこそ、物語の推進力・モチベーションとなって、先が気になり読みたいと思う。 こんな書き方もあるんだと、作者の筆力に拍手喝采。 時に、登場人物みんながかなり博識な物言いをしているのが引っかかるが、 引き込まれ指数はかなり高いと思う。 恩田陸さんの「ドミノ」もこんな多視点の関係のない人間たちの語りから始まったように記憶している。 作家すげぇな。
0投稿日: 2015.11.14
powered by ブクログ空港を舞台にしたサスペンス。閉鎖空間で隔離された数人の怪しげな人間と、とんでもなく高性能のロボット。そしてその中に潜む正体不明のテロリストを、タイムリミットまでに暴かなくてはならない……とスリルあふれる要素ばかりのような気がするのに。なぜかほどよく気の抜けたユーモラスな語り口でまったりと読めてしまいます。 数々の疑念と仮説で思考がほどよくぐるぐる撹拌される感じなのも心地よい読み心地の一環なのだけれど。気が抜ける一番の原因はキャスリンのキャラですね(笑)。このプログラム、本当にすごすぎますよ。
1投稿日: 2015.11.13
powered by ブクログ新しい恩田らしさ!ここ最近のオチの弱さしか際立たない作風から、少し初期のようなものに戻ったか、汲み取ってさらに進化したか、のような。「十二人の怒れる男たち」を思い出すような、密室で複数人の思考と会話で成り立つ物語。 一時期の舞台脚本や演劇ものを書いていた時の作風から進化して、かつ初期の不思議な空気感も含ませていて、どことも似つかない新しいかたち、でも確かに恩田さんだ!と思わせられるこの感じ(オチの弱さも含め)とても新しい!全作追ってるファンとしてただ嬉しい。「国際空港はどこの国でもない」という舞台設定、みんなが怪しく見えるキャラ設定、キャスリンという異物の投入、日本を覆い隠すほどの台風&通信テロという非日常感の演出、人間の心情の移り変わりが恩田さんの醍醐味だと思ってるので楽しかった!オチの弱さもそこまでズッコケずありがたい。非日常から一気に日常に戻すのに、あのアイテム選びはさぞ有効だったんだろうと思う。抱いてた闇が、実は自分たちが勝手に作り出していた、ということに気づく終わりかた。国家という概念的なものの書き表し方も面白い。
2投稿日: 2015.11.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
202X年9月30日の午後。日本の某空港に各国からの便が到着した。超巨大台風の接 近のため離着陸は混乱、さらには通信障害が発生。そして入国審査で止められた11人(+1匹犬)が、「別室」に連行される。この中に、「消滅」というコードネームのテロを起 こす人物がいるというのだ。世間から孤絶した空港内で、緊迫の「テロリスト探し」が始まる!読売新聞好評連載小説、ついに単行本化。 内容 超巨大台風が接近し封鎖された空港で、別室に連行された11人+1匹。この中に、テロを計画する首謀者がいるという。それぞれが秘めた「事情」「思惑」は何か。閉鎖空間での推理合戦が始まった。 入国検査で止められた男女、一人はロボット。 オヤジが咳き込む。伝染病?ロボット検査でそれはなし 脱税していたオバサン 母親と子供は証人保護プログラムで日本入国 うるさいオヤジは向かいにきた刑事 テロリストはウイリークスのプログラムを書いた有名人 日本国籍を持っていた。
0投稿日: 2015.11.12
powered by ブクログ面白かったー!数ある恩田作品の中でも、かなり私好み。知的で魅力的なキャラクターたちの群像劇、先の読めない展開。 「そう、そう、こんなの待ってました!恩田さん!」って、久々に嬉しくなりました。 黒と茶の幻想、木曜組曲、ドミノ、なんかを思い出しました。オススメです。
0投稿日: 2015.11.11
powered by ブクログ純粋に、面白かった。 やはり心理描写が素晴らしい。 閉鎖空間となるとなおのこと。 視点がいい感じで切り替わるので読んでいてテンポ良く、ページの割りにあっという間に読み終えてしまう。 久々の読み応え(←相当失礼だけど) うーんさすが!
0投稿日: 2015.11.11
powered by ブクログ作者好みの、群像劇&推理ゲームもの。いろいろ作り込み過ぎて、最終的に辻褄があっているのかいないのかよくわからなくなるところまで含め、作者らしい1冊(ごめんなさい)。 ほぼずっと密室だったので、空港という特殊空間があまり生かされていなくて残念。 ラストは少々唐突な気がしたが、そもそもアンドロイドががっつり出てきたりして、だいぶSFなんだよな。
0投稿日: 2015.11.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かったー! 最近の恩田陸作品はめっちゃ好みに合う!初期のころ、すっごくハマッて読んだ時の感覚を思い出す面白さ。 これも、すごーくいろんな視点からかかれた群像劇で、頭ごちゃごちゃしそうなんだけど、物語として集約されていく感じがとても好みだった。あとオチも日本語教師的にぐっときた。 以下、引用。 「ネット社会の到来で、世界は狭くなった。ひとつになったと言われます。しかし、本当にそうでしょうか。画面で見る情報だけで、知ったつもり、分かったつもりになっただけで、画面に上がっていなければ存在しないことになってしまう。見たいものだけを見て、信じたいものだけを選ぶ。それはいびつな世界です。私は世界中の誰もが、互いの顔を見て、話しあってほしいのです。声を聞き、声にこもった感情を聞き取り、会話を楽しんでほしい。そう願っています。 かつて、文字は神聖なものとされ、権力者が独占していました。(中略)しかし、言葉はみんなのもの、すべての人類のものです。一部の権力者や為政者のみが独占し、自分のもののように使い、意に沿わぬ使い方をする者を糾弾し、迫害するなど言語道断です。ましてや、特定の言語が政治や経済を支配し、その言語を習得しなければハンディになる社会、特定の言語が少数の人たちが話す言語を駆逐していくことは、言語という文化に対する犯罪です。(p.510)」
0投稿日: 2015.11.05
powered by ブクログよく知った場所が舞台だったので、頭の中に情景が妙にリアルに浮かぶ話だった。 羽田空港(とは本文に書いてないが舞台は明らか)の国際線ターミナルの到着CIQエリアは、カビ臭さと、日本人以外の臭いと、空気が滞留している重さと、この建物特有のエアコンの設定温度の高さが相まって、あの綺麗な建物の中でも圧倒的に異質で、なんとも湿度の高い、気持ちの悪い空間。 まさにこの作品の不気味で気持ちの悪い、人間同士の思惑が行き交う混沌とした雰囲気にぴったり。 羽田空港のあのエリアは好きではないが、やっぱりぞわぞわとする湿っぽい恩田作品が大好きだ。 キャスリンの存在も時折癒しであり、好奇でありるものの、言い知れない恐怖と不気味さを醸し出してくれていて、彼女の登場、彼女の一挙手一投足が気になってページをめくる手を止められなかった。(その割に読むのに時間が掛かったのは持ち歩けなかったから笑)オチは相変わらずだけどそれも含めて恩田作品。 大きいものだしここでの評価もわかれているから図書館で借りるか悩んだが、大好きな恩田作品、購入してよかった。
1投稿日: 2015.11.03
powered by ブクログうん、まぁまぁかな。 ロジックだけでテロリストを探す、という設定は ちょっと石持作品を感じさせる。 魅力的な人物もいるのだけど、視点がばらばらに ずれてしまって、その人によって、同じ人を違う 呼び方を(心の中で)しているので、あれ?誰の ことだっけ?ってなってしまったのが残念。 (もっとも、これは、私の問題ではある。) キャスリンの正体、というか本当の役割みたいのが 中途半端だったなぁ。結局、彼女のセリフって 本当に彼女自身のもの?モニターして、一部でも どこかの誰かがしゃべってた?よくわかんない。
0投稿日: 2015.11.01
powered by ブクログ久しぶりの陸。 日本がまるまるおさまってしまうほどの 超大型台風が接近し、閉鎖された空港で、 テロリストを探すために別室に連行された11人と1匹。 登場人物がちょっと多いので、 誰が誰なのか分からなくなる時もあるけど、 ドキドキする1冊。 だけど、最後は思いもよらぬ結末に…。
0投稿日: 2015.10.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初読。図書館。先が知りたくてつんのめるように読み進める楽しみを久々に味わえてた。密室の中で登場人物たちが共感したり、観察したり、怖がったりする感情の揺れが、ころころと視点を変えて軽妙な会話とともにテンポよく描かれていて楽しい。加えて超能力とかロボットとか情報化社会とかパンデミックとか脱税とか国家観とか大型台風とか・・・とにかくありったけの社会問題も詰め込んである。当然さらっと流し過ぎたり、消化不良のところもあろうが、魅力的な登場人物がわんさかいるので、なんでも許せて楽しく読めてしまう。エンタメです!
0投稿日: 2015.10.29
powered by ブクログ今年は恩田さん新刊、3冊も出て幸せ。 テロリストの容疑をかけられ空港に足止めをくらった11人と一匹。 なにか目に見えてすごい事件が起こる、というわけではないのだけど、恩田さん作品でよくある登場人物が考え込む描写が好きなので、そんな描写が多くて満足。 いつも通り最後は、足早に駆け抜けた感じだったけどまぁいいか...と許せるから不思議。 キャスリンは見てみたいけど、やっぱり怖いだろうな。 想像して一瞬、本当に怖くなったし。
1投稿日: 2015.10.29
powered by ブクログ超巨大台風が接近し封鎖された空港で、別室に連行された11人。この中に、テロを計画する首謀者がいるという。 閉鎖空間で始まった「テロリスト探し」は緊迫感がなく、お互いの人間観察会って感じで穏やかに進んで行く。 監視役のヒューマノイドは、人間味があって良かった。 この物語は何年後の話なのか説明がないけれど、ヒューマノイドやあるものの消滅の話から考えると、かなり未来の話かな? その時代に飛行機があまり進化していないのは残念です。 消滅の仕掛けの説明がもっと詳しく聞きたかった。
0投稿日: 2015.10.22
powered by ブクログ2015.09.27 読了 空港の入管で足止めされた人達。 この中にテロリストがいるという情報があり、その推理に協力してほしいという。 この日に一緒に入国したアメリカで指名手配されたITの天才児、なぜか現れたコーギー犬。外では台風が迫り、テロに関係あるのか通信障害が起こるという大混乱。 誰がテロリストか、素性も分からないまま話し合いを重ねるが… さらっと読めた。 時間はほとんど動かず、一晩の物語。 面白かったけど、なにか物足りないような…
0投稿日: 2015.09.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
空港を舞台にしたクローズド・サークルもののサスペンス。 複数の登場人物が議論を戦わせる、演劇的なストーリー進行も恩田陸らしい。 風呂敷のスケールは大きくて盛り上げ方が上手いが、オチが弱い……というのはいつものことではあるが、恩田陸に関しては腹が立たないから不思議。
0投稿日: 2015.09.26
powered by ブクログ面白かったー。 ラストは拍子抜けな感じではあったけど、恩田陸の作品なら腹も立たないし納得。 テロリストと疑われ別室へと連れていかれた人々の心の葛藤や気持ちの移り変わりが面白かった。 一年に恩田陸の新刊が3冊も読めるなんて幸せー。
2投稿日: 2015.09.25
powered by ブクログ新聞発表時に読んだ。 近未来を舞台にしたサスペンスだったと思う。 この手の小説の発表を新聞で行うってどうだろう。 習慣的に毎日読むのだけれど、数分で読み切ってしまうから全然サスペンスが盛り上がらないのだ。 だからこの「消滅」も面白かったのか、そうでなかったのか解らないのだ。
1投稿日: 2015.09.24
