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眠れぬ真珠(新潮文庫)
眠れぬ真珠(新潮文庫)
石田衣良/新潮社
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総合評価

215件)
3.7
44
71
64
13
1
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    人を想う気持ちはどんな形であっても美しくて切ない。恋は、相手がどんな立場でも、年齢でも、関係なく抗いようがないほど突然に堕ちてしまって、そのあとはもう頭ではわかっていても自分の力ではどうしようもできないほどの強い力で引き摺り込まれていくような感覚である。そんな思いに身に覚えのある女性ならば、咲世子の心情に共感してやまないんだろう。自分の身の程を弁えて、17歳下の素樹の負担にならないよう期限付きの2人の時間を噛み締め、その上自ら身を引く様子に素樹にたいする深い愛情を感じ、いじらしいくらい大人なヒロインに、どうにか幸せな結末であれと何度も願った。あとがきにもあったが、男性作家であることを忘れてしまうほど女性の心理描写を描くにさしあたり解像度が高すぎる石田衣良の文章に魅せられたまま、大満足の読了。全て読み終わったあとにタイトルの意味を理解し、二度くらうすばらしい作品。

    2
    投稿日: 2025.02.03
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    大人の小説。石田衣良さんの作品は本当に心理描写がうまく、やりきれない感じなどがビシビシ伝わる。男性である著者がどうやったらここまで女性の気持ちを描けるか。この終わり方、どうなると幸せなんだろう…

    36
    投稿日: 2025.01.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    序盤はまだ面白さがわからずだらだらと読んでいた。性についてここまで生々しく数回のシーンで描かれている本は初めてで読んでいて少しくらくらした。女性として年を取ること、自分の人生で大切にしていきたいこと、どんな人生にしたいのか、好きな人とどんな関係になりたいのか考えさせられた。主人公の生き方、姿勢がただただかっこよかった。主人公のようになりたいというわけではないがやはり芯の強いまっすぐとした女性になりたいと思った。

    2
    投稿日: 2024.09.30
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    主人公 咲世子の人生素晴らしい。 版画家としての才能を、持ちながら、また、おそらく類い稀なる美貌の持ち主。 不倫相手との応対、素樹との応対、どれも心が躍り読み進めた。切ない気持ちに同化してしまった もう一度読みたくなる小説です。 次回読むときはどんなときめきを覚えるのだろうか、楽しみにして、貴重な今日を過ごす

    1
    投稿日: 2024.08.19
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    更年期の女性が主人公ということで読んでみたが、どんな結末になるのか気になって1日で読んでしまった。 途中官能的な表現もあるので電車で読む際はご注意をを。

    16
    投稿日: 2024.06.11
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    45才の版画家の咲世子と28才の素樹の恋愛小説。 「アーティストにとって年を取るということはどういうことか」という問いに対して 「いい面と悪い面がある。いいのは、自分にはできないことが、はっきりわかることかな」 という回答が印象に残った。 若いうちは何者にでもなれる代わりに何者でもない事に焦っていた気がする。年を取ると自分にはできないことが分かる、つまり出来ることも明確になり自分というものが確立されていく。 そういうことを考えながら読み終わりました。本筋とはずれてるけど。

    105
    投稿日: 2024.03.20
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    40代の主人公が年下の男と恋に落ちる。 読みやすいけれど、なんだか少し薄っぺらく感じてしまった。 もっとドロドロした感情が出ていてもよかったかも。

    5
    投稿日: 2024.03.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後まで読んだ一番の感想は、前半の性描写いる?ということだった。。。 読み始めてすぐに思ったのと違うなと思って、読むの止めようかと思ったけど、それ以降は悪くなかった。 単行本発売は2006年らしいので、現在読むと?な箇所もあるけど、風景の描写が綺麗で、カフェ、アトリエの雰囲気が良くて、行ってみたいと思わせる。それから銅版画の製作過程と、二人で美術館に行くシーンが特に良かった。 現在この小説が書かれるなら、更年期という言葉を繰り返さずに表現したのではないかと思う。

    3
    投稿日: 2023.10.05
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    著者、石田衣良さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。 ---引用開始 石田 衣良(いしだ いら 1960年3月28日 - )は、日本の小説家。本名は石平庄一(いしだいら・しょういち)いしだいらしょういち。ペンネームの由来は本名「石平(いしだいら)」を分割したもの。 ---引用終了 で、本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 出会いは運命だった。17も年下の彼に、こんなにも惹かれてゆく-。孤高の魂を持つ、版画家の咲世子。人生の後半に訪れた素樹との恋は、大人の彼女を、無防備で傷つきやすい少女に変えた。愛しあう歓びと別離の予感が、咲世子の中で激しくせめぎあう。けれども若く美しいライバル、ノアの出現に咲世子は…。一瞬を永遠に変える恋の奇蹟。熱情と抒情に彩られた、最高の恋愛小説。 ---引用終了 本作は、「島清恋愛文学賞」受賞作になります。 初めて聞く文学賞になりますので、調べてみました。 以下、ウィキペデイアより、引用です。 ---引用開始 島清恋愛文学賞(しませれんあいぶんがくしょう)は、金沢学院大学が主催・運営する、恋愛小説を対象とした日本の文学賞。 ---引用終了

    17
    投稿日: 2023.08.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初石田衣良作品。意外な結末でびっくりしたが、満足のいく終わり方だった。咲世子のような女性に憧れる。でもいざ自分が45歳になったら、若い人がまぶしくて羨ましいという言葉では片付けられないほどの気持ちを抱くのだろう。現実で45歳と28歳ほどの歳の差があるカップルを何組かみたことがあるが、咲世子たちのような情熱さは感じられなかった。小説の中の話であるから当たり前かもしれない。亜由美が死んだのも意外だった。咲世子を襲って、そのまま病院に入るのかと思ったらまさかの死。驚いた。でも、人は人の生と死を通して成長するのだと思った。咲世子は28歳のみなぎる生命力に、素樹は咲世子の静かな情熱に、卓治は亜由美のあっけない死に。全てがいいものをもたらしたとは言えないが、変化という意味では十分なものをもたらしたと思った。

    4
    投稿日: 2023.08.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この作家さんは短編を読んだことはあったけれど長編の恋愛ものを初めて読んだ。適齢期を過ぎた更年期に入ろうかという女性の目線でその年齢を経験してきたような表現に驚く。芸術家特有の感情があるかとも思えて凡人には理解しにくい部分もある。ストーカーのような若い娘に悩まされその子の生い立ちや末路も悲しいけれどそれはこのストーリーのメインの話ではない。 咲世子が掴む恋の結末を堪能できたのは間違いない。

    6
    投稿日: 2023.05.07
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    これまでの石田衣良とはまた違う作風、というよりもあなた男性でしたっけと聞きたくなってしまった。 内容はオーソドックスな恋愛ものだが、描かれる女性像や人生観がなかなか。

    1
    投稿日: 2022.09.13
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    一人一人が自分の弱さと向き合っていて、強い小説だと思った。素敵、優しい。 P101「胸のどこかにひびが入ってしまうほど危険な笑顔だった。」

    1
    投稿日: 2022.05.30
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    主人公と同じ年代だからこそ感じる思いがギューっとつまってる作品。 まだまだ女でありたい、と強く感じました。

    1
    投稿日: 2022.05.07
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    あれ?石田衣良って女性だっけ?と思わされるほど、主人公の、女性ならではの感情からくる言動が繊細に細かく表現されていて、主人公とは世代も違うし環境も境遇も違うけれど、最初から最後まで感情移入してしまいました。

    1
    投稿日: 2022.01.26
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    自然と頭に映像で浮かんてくる描写の巧さと物語の美しさがある。石田衣良を好きになるきっかけになった作品。

    1
    投稿日: 2021.09.16
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    白と黒、光と闇の世界。 芸術に携わる人ってとても繊細で、どこか危うい人が多いですよね。 登場人物がそれぞれ人間らしくて魅力的でした。 咲世子さんが同性の私から見てかっこよくて、惹かれるものがあります。 まだ21歳の私ですが、歳をとるのも悪いことだけじゃないなと思えました。 描写が美してくて、長野の風景が見えて来るようでした。

    1
    投稿日: 2021.01.21
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    主人公の内田咲世子は、45歳のプロの版画家です。光を外側に放つダイヤモンドではなく、光を内側に引き込んで輝く「パールの女」だと評される彼女は、現在連載小説の挿絵を担当しており、アフガンハウンドの雄犬パウルと暮らしています。彼女は、妻子のある三つ年上の画商・三宅卓治と、長年変わることのないままの関係をつづけています。 そんな彼女が、行きつけのカフェで新しくウェイターとしてやってきた17歳年下の徳永素樹との恋に落ちます。素樹は、将来を嘱望されていた若手の映画監督でしたが、あるトラブルから東京を離れて咲世子のいる厨子に来ていました。彼が咲世子の姿をカメラに取りたいと申し込んだことから、二人の交際がはじまります。しかし、幸せな時間は長くはつづきません。素樹の将来を案じる美しい女優・椎名ノアがやってきて、素樹をほんとうにいるべき場所へと返してほしいと咲世子に嘆願します。素樹が非凡な才能をもっていることを知った咲世子も、ノアの言葉が正しいことを認め、彼を東京へ送り出す決意をします。 別れのあと、咲世子は素樹の手を描いた作品を完成させます。その後、三宅が主催した咲世子の個展を訪れた素樹は咲世子の絵を見て、彼女のもとをふたたび訪れることになります。 咲世子がみずから身を引くという結末のほうがはるかに書きやすかったと思われますが、あえてハッピー・エンドの構成を選んだ著者の力量は見事というべきでしょう。下手をすれば茶番に堕してしまうところを、ご都合主義すれすれのようでいて、着地点はここしかないだろうと思えるところへと結末がみちびかれており、読後感は悪くありません。

    1
    投稿日: 2020.12.08
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    ラストになって私は、やはりこの話を読んだことがあつたと実感した。 自分で買った本棚にあったのだから少しも不思議では無い。 けれど、初めて読んだであろう歳より随分と時間が経っているため最初は読んだことを思い出さなかった。 その時いったいどんな気持ちで此の話しを読んだのだろうと思ったら何故か、涙が出る様であわててしまつた。 人が歳を重ねていく事、流れる時間は決して止まらない。 たぶんその時は、それに抗えも出来ず認める事もなく眼を逸らしてしまいたい時間だったのかと思う。 更に時が去った今では、辛うじて見据えて向き合う事が出来るようになっている自分に気がついた。 自分に向き合う勇気を出して明日を迎えにいく。 完璧なフォルムの真珠ではなくても私に似合う真珠をさがそう

    2
    投稿日: 2020.07.23
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    石田衣良さんおとくいの、女性の気持ちや心の動きをこれでもかってくらいにリアルに描写する文章がとても素敵だ。 主人公の魅力もさることながら、その恋人となる素樹くんの若々しい美しい姿もやはり素晴らしい。 ともすれば若いツバメとのラブロマンスを楽しむ熟年女性のお話、ということでハーレクイン的な感じの物語、と思われそうだが(ハーレクイン的ストーリーが良いとか悪いとは別として)なかなかどうして、その物語性の深さはさすが、という感じ。 ほぼ十年前の作品だけれど、不思議と古臭さは感じなかった。 まあでもビデオテープとか、ブラウン管とかには隔世の感はあるか。

    2
    投稿日: 2020.07.11
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    私にとって石田衣良さんの本は心を清めたい時に読みたくなる作家さんです。 これも美しいものに触れたな〜という時間をを送りました。 年上女性と年下男性の歳の差の恋愛って純愛を感じますね。 女性の財力で男を選ばない感じと、男性の若さで女性を分別しない感じが。 女の私としても夢を見させてくれる設定です。笑 逆だったら何だか聞こえが悪じますが。 金ある男性と若かりし女性。 女性にとって男性のセクシーだと思う部分って手と答える方が多いらしいですよ。 男性は、足だとか。 そう何かの短編で読んだのですが石田衣良さんのものだったかもしれないです。 その声がこれにも含まれてるなあと感じました。

    7
    投稿日: 2020.06.07
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    石田さんの本は初めてかも。 ずっと読書出来なくて我慢出来なくなったときにたまたま家にあった本。 なんとなく石田さんに対して持ってたイメージと違う作風だし、セリフの言い回しや語尾があまり好きじゃないけど、 でもねー 忘れないと思う。 いつも本は読むこと自体が好きだったり目的だったりするから、読む端から忘れることも多いけど。 人生考えるなー。 人に愛されるなんて奇跡的なことおこるんでしょうか。45歳まででも待てるんでしょうか。 生きがいに出来る仕事か~。 とか。 迷うけど☆5!

    2
    投稿日: 2020.03.23
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    版画家咲世子と青年映画監督素樹。目立ってきた老いと更年期に悩まされる一方、過ぎ去った輝くような若さに惹かれるように素樹を愛する。始まる前から別れを意識する恋を始める咲世子は強い。今は自分を求めてくれても、いつか離れていくと分かっていたら手に入れることさえ私は躊躇して近づきもしないと思う。石田衣良の女性心理描写の巧みさに引き込まれました。映像化したら誰がいいか考えるのも楽しい作品でした。

    1
    投稿日: 2020.03.05
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    『眠れぬ真珠』石田衣良さん 読了したのは3年以上前です。 それだけの月日が経過しても、この物語の読了感は、まだ心に新鮮に残っています。 わたしは、男性です。 だから、女性の心理や、ましてやその機微な裏側など想像することもできません。 この小説の斬新さは、男性作家の石田さんが、女性の心理を描写している点です。 しかも、17歳もの年齢が離れた年下の男性を少しずつ好きになる女性を描写しているのです。 ありえること、ありえないことの二軸で論じるではなくて、移りゆく大人の世代の心模様を舞台のそでから覗いてみるそんな感覚をお勧めします。 物語の最後まで読み進めたとき、良かったね! おめでとう!と素直に喜べる小説です。

    3
    投稿日: 2020.02.26
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    恋愛に年齢なんて関係ないとみんな言うけど本当にそうだろうか。 体裁とか周りの声とか、色んな物に意外と左右されているのが現実。 でも、それって相手と真摯に向き合ってるのだろうか? 相手によって自分も相手も共に成長し、人生がより楽しくなることが愛じゃないだろうか。 あと先考えずに目の前の相手の事を考えずには居られないと互いに思えるって素敵だよね。 そんな恋愛があっても良いなぁと思える一冊。

    1
    投稿日: 2019.10.14
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    更年期の大人の独身女性と若い彼や不倫など大人な恋愛の話でした。魅力ある女性の話は好きですが、いいなと思える恋愛でもなかったのでなかなか読み進まず…好みではなかったです。

    0
    投稿日: 2019.06.24
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    人間の強さと弱さがそれぞれの年代や人物に描かれていて、繊細な文章でした。 ただ、いくら咲世子が大人でも、ストーカーやノアへの態度が寛大すぎだと感じるのは、私が幼いからだろうか。 更年期、未婚、別れ、と重たい内容にも関わらず、向き合う姿が誠実で、自分もこんな芯のある女性になりたいと思った。 40代になった時、読み返してみたい。

    0
    投稿日: 2019.04.11
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    新年ですのでね、殺しのなさそうなやつ第2弾ですw はい、はい。殺しはなかったけど〜、これは現実的にもかなり、ないんじゃね?w 17歳年下の男性に恋心を抱くことはありましょう…しかーし!それがハッピーエンドで終わることは、類い稀なわけで……。 え?やっかみじゃないですよ? いや、やっかんでなんかいないんだってば!!!w

    0
    投稿日: 2019.01.06
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    石田衣良さんて男なのになぜ女性の心情を描けるの?笑 ホテルシーンで登場するオムレツが食べたいんですけどどなたか作ってくれませんか… ついでにビートルにも乗りたいし年下の男に恋したくなるんですけど… 黒のともぞうとか呼ばれたい

    0
    投稿日: 2018.11.13
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    石田衣良による更年期女性の話。 美術評論家と、若き才能ある映画監督との間で苦悩する話は、リアリティがあって面白かった。

    0
    投稿日: 2018.08.12
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    終わりの予感を共有しながら読み進めるのは、たまらない気持ちである。上り坂の若い男とくだり坂の自分がクロスした「点の瞬間」なのだと自覚しながら引きずられてしまう。哀しい予感をまとわりつけたままの、単純な終わり方をしない、大人のための恋愛小説。

    0
    投稿日: 2018.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    年齢差のあるカップルって、だいたい男性が年上。これは逆の本。どうしても肌で感じる年の差を気にしてしまうからなんだろうけど、とても男性が書いたものとは思えないほど女性の描写がうまい。ちょっと怖いくらい。 ドラマは咲世子を藤原紀香が演じていて、もっと生々しいというかいやらしい感じがしたけど笑、もっと大人な気持ちのよい女性だった。 自分が咲世子のように17歳も年下の男性と恋をしたいとは思わないけど、悩んでる人にお勧めしたい本。

    0
    投稿日: 2018.01.30
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    咲世子の魅力は誰もが認めるもの。同性からも憧れる誰もがその年齢になった時になりたい存在なんだと思います。実際に咲世子の作品を見てみたい衝動にかられます!幸せな二人のその後を応援して読み終わった感じです。

    0
    投稿日: 2017.12.30
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    女45歳、男28歳。17の年の差。ハッピーエンドは絶対にやってこないだろうと思っていたけど、意外な展開に幸せな気分になれた。

    0
    投稿日: 2017.11.03
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    石田衣良、男なのに相変わらず女性描写がうますぎる。 歳の差恋愛は個人的にはあんまりリアリティないけど、でもきっと恋をすることで若く保てるっていう部分がたくさんあるんだろうなあ。

    0
    投稿日: 2017.09.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    会社の同期が誕生日プレゼントにサジェストしてくれた本。最初帯だけ読んだ時は45歳の女性が17下の男の人とと抱き合ってて少しびっくりしたが(なぜこの本を私(22)に勧めたってw)、その同期曰く「主人公の女性がとってもかっこよくてさ」って目を輝かせて言ってて。実際本当に素敵な大人の女性だった。ただ少し孤独だった。そしてこの本自体とても幸せな恋愛の話だったので、当時辛い恋愛をしてた私の癒しだった。

    2
    投稿日: 2017.04.21
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    45才の版画家と17才年下の映像作家の恋。 リアル感がない。 私のまわりに、こんな恋、ない。 感情移入できない。笑

    0
    投稿日: 2017.01.17
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    全編を通して流れている雰囲気は好き。 でも、ストーリー展開が予想通りというか、まあ安心して読めるというか。 NHKの10時のドラマでやってそう。 石田氏の女性心理の描き方は見事だけど、同時に激しい男性側の性も描かれていて、せっかく咲世子目線で読んでいると急に落ち着かなくなる。 最後のタヒチの場面はグッときた。 2016/10

    0
    投稿日: 2016.10.06
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    ハッピーエンド?だけど、何だか寂しさの残るお話。それにしても、石田衣良さんの作品は、登場人物の素敵さ、表現の豊かさ、自然に感情移入させてくれる感じ、、etc、、、何をとっても完璧。今回の作品のサヨコさんのような年齢の重ね方や捉え方の出来る大人になりたい。大人の対応の出来る大人だと思った。どちらかといえば、自分もダイアモンド<パールかな?パールの女に近づけるように中身を磨こう!と思わせてくれる作品。

    0
    投稿日: 2016.09.09
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    真珠のような女と、ダイヤモンドのような女。 この表現がとても好き。石田衣良の恋愛小説は、表現がとても細やかで繊細。情景が細部まで浮かぶよう。 私も主人公のような恋してみたい!と思った一冊。

    0
    投稿日: 2016.06.03
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    年下男性との恋で、世界が変わっていく。 漂着物も、今までは単なるガラクタとしか思えず、気にも止めなかったのに、 キラキラして輝いてみえるように 変わっていく。 そんな世界に刺激を受けて版画のタッチも変わり、またあらたな才能を生み出す咲世子。 とても男性作家が描いているとは 思えない小説でした。

    0
    投稿日: 2016.05.07
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    評価は様々なようだが、わたしは大好きな作品。 3回読み返した。 主人公のように45歳になっても前のめりに生きていきたいという、憧れもあるのかも。 著者は男性だけど、女性が書いているよう。

    0
    投稿日: 2016.03.03
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    海辺のカフェで仕事をして愛犬と暮らす、逗子での咲世子の生活スタイルは憧れる。 それに年下の男の子に言い寄られるなんて夢のような人生! 官能小説っぽい描写以外はきれいな描き方だった。

    0
    投稿日: 2016.02.18
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    穏やかに進んでいるけど、登場人物はそれぞれに一生懸命で悩みながらも進んでいく感じ。 終わり方が良かった。

    0
    投稿日: 2015.11.13
  • オッサン泣かされました…

    五十嵐貴久氏の年下の男の子シリーズを 読破してからの、この作品です。 あれは14歳差だったが、本作品は17歳差。 しかも主人公は現在45歳。 読み始めは、言葉の装飾?っていうか 外国の曲名や歌手名、かっこつけた洒落た 表現法が、なかなか取っつけず合わない かなぁ←と思ってたら。 読み進むにつれ、グイグイいきました。 45歳の独身女の話しに、47歳(当時)の 既婚オッサン(僕)が泣かされる場面あり。 恋愛話しにありがちなダラダラ感が、 ストーカー等、別の場面がまじることに よって、うまく飽きないよう構成されて いると思います。 ラストまでとても面白く読めました。 ※書いてたはずのレビューが  無くなってたので、再レビューです。

    14
    投稿日: 2015.11.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    年の差恋愛物語。 独身で芸術家の女性。ホットフラッシュをよく引き起こす。 同業者で時々セックスをする相手。 だが、年下のカメラマンの男性に恋をする。 相思相愛。お互いがお互いの事が好き。 だけど…ふたりは笑顔で別れた。 年下の男性の為にも…。

    0
    投稿日: 2015.11.01
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    年の差の恋愛って、よく、一時は燃え上がるけれど 現実に戻っておしまい、みたいなパターンが多い中で 年下の彼がよく粘ってくれたなぁ。嬉しかった。 あぁ、ほんとうに運命で結ばれていたんだなって思えてよかった。 元カレと朝食をとっているところへ(何もなかったけど) 年下の彼が出くわして、誤解をとくこともできただろうに 彼女はそれをしなかったのよね。誤解させたままにしておくの。身を引こうと。彼には自由に思うままに生きてほしいと。そんな気持ちで。 あのシーンは泣けたなぁ。。。 よかったです。はい。 DVDも出たんですね。 そっちも観たけど。。。。残念。惜しい。

    0
    投稿日: 2015.09.30
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    45歳の版画家咲世子と、28歳の映画監督志望の素樹、設定はリアリティがないけれど、更年期を迎えた咲世子の恋愛観や人生観は男性作家が書いたとは思えないほど女性的だった。 咲世子がラストで予感したように、先々どんなことがあるかは判らない。 でも、最後はあの終わり方で良かった。

    0
    投稿日: 2015.06.10
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    45歳でもこんなに性欲ある女性っているのかな、と思いつつも。男の側の欲望も女の側の願望も掬い取って書かれたファンタジーなのだと思った。ふつう、17歳下のオトコを手に入れたら、しがみついてしまう気がする。

    0
    投稿日: 2015.06.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    更年期を迎えた女性を主人公とした恋愛小説。一言で言ってしまえばそれまでだが驚くことは女性を主人公とした作品を男性作家である石田衣良氏が書いていてそれが何とも自然なことである。女性特有の悩みなど取材を通して分かったことを描いているのだろうが違和感なく描写している点は読み終えて作者を考えた直したとき大変驚いた。

    0
    投稿日: 2015.05.22
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    比喩が好き。言葉選びが本当に好き。 咲世子さんの大人な恋愛の仕方を羨ましく思う。相手のために自分が傷つくなんてできないと思うから。そしてこの小説を、男性が書いているなんてね。信じられないほど繊細な小説。

    0
    投稿日: 2015.04.13
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    村上春樹氏の「ねむり」から感じた静謐な闇の気配をそこはかとなく感じた。不穏さと、穏やかな幸福。 相反するようでありながら、矛盾なく同居する夜の世界。

    0
    投稿日: 2015.03.28
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    咲世子と同じ世代なので、共感と、こんなふうにできたら素敵だなと、憧れを持って読みました。 読んでいると、鮮やかにシーンが浮かんできて、映像化向きの作品だと思います。 人生の中盤以降に、独りであっても、こんな恋愛かできたら良いですね。

    0
    投稿日: 2015.01.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【本の内容】 出会いは運命だった。 17も年下の彼に、こんなにも惹かれてゆく―。 孤高の魂を持つ、版画家の咲世子。 人生の後半に訪れた素樹との恋は、大人の彼女を、無防備で傷つきやすい少女に変えた。 愛しあう歓びと別離の予感が、咲世子の中で激しくせめぎあう。 けれども若く美しいライバル、ノアの出現に咲世子は…。 一瞬を永遠に変える恋の奇蹟。 熱情と抒情に彩られた、最高の恋愛小説。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

    0
    投稿日: 2014.11.06
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    期待通りのストーリーでした。 45歳の女と28歳の男の恋愛の話なのですが、中年女性の読者をがっかりさせないように…とでも考えてあるのか? と思うほどに、めでたしめでたし、の終わり方でした。 私もその読者の1人でしたが… でもまぁ、中年女性向けのおとぎ話、かな?と思います。 読んでいる間は楽しい時間でした。

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    投稿日: 2014.09.04
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    女性視点の描写がリアルと言われてる作品。 年下男性との恋愛は、愛人やセックス描写で重い小説かと思ったが、読み終えたら爽やかな印象でした。 人を愛することに正しい方法なんてあるのかな。 自由に恋愛できるなら一瞬でも全身全霊で恋愛すべき。

    2
    投稿日: 2014.08.02
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    17歳差離れた画家と監督志望の青年との美しい恋愛。 恋愛経験を活力に仕事に華を咲かせるところは女性には魅力的なのではなかろうか。

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    投稿日: 2014.07.06
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    【まあドラマ化には向いてる!】 期待値を下回る。やはり石田衣良は大衆小説過ぎる。周囲の人物が、ちょいちょい安っぽい俗っぽい。 狂気の愛人とかラブシーンとか、そこだけはやはり男性作家らしく荒々しくなってて浮いてる気がした。そういえば「夜の桃」と同じ性描写があった。2回も書かれると石田衣良自身が好きなプレイかと思っちゃう… 素樹には向井理でドラマ化なら素敵。ラストがアメリカ映画的でまずまず爽やか

    0
    投稿日: 2014.05.14
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    45歳のひとりで生きている女性と17歳年下の恋愛 自分がその年齢なので、心情がリアルです 切ないけれど、最後は良かった

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    投稿日: 2014.03.22
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    女はね、二種類に分かれるの。ダイヤモンドの女とパールの女。光を外側に放つタイプと内側に引きこむタイプ。

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    投稿日: 2014.02.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これまた、漫画版より。この小説を男性が書いた! よいう事実に衝撃を受けた。が、「衣良さんなら書ける」と納得。 真珠のような女性になりたい。

    0
    投稿日: 2014.02.12
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    セリフから表情や感情が読み取りづらい印象。想像力が欠乏してるのかも。年上の女性は年下の男性に対して、実はこんなにもドキドキしているしているのだな、と心の中を覗いているような気分になった。

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    投稿日: 2014.01.23
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    いくつになっても 目の前にどれほど ネガティブ要因が転がっていても 自分を信じようとおもったし 大切な人の幸せになれる方法を 提供し続けたいなあ

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    投稿日: 2013.12.22
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    微妙な女性の心情が巧みに描かれていて、年下の恋人との恋愛の運びも私の地元逗子を背景に描かれていたので、入りきって読んでしまった。披露山、葉山、近代美術館いずれも存在するところである。

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    投稿日: 2013.12.06
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    解説にある通り、男性がこれを書いたのがすごい。 石田衣良さんって恋愛モノも書くのね。 IWGPとか、雑誌やテレビで見る「いいパパさん」の イメージがすっかり定着してたので、良い意味で 期待を裏切ってくれた。 女性を「ダイヤ」と「真珠」に喩える描写が好き。 真珠を見抜ける男性が増えるといいね。 ここしばらく、ドラマにしても映画にしても 恋愛モノから縁遠かったので、新鮮だった

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    投稿日: 2013.12.01
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    本当に相手の為を思うならば、どいてあげなきゃいけない時もあるんだなってところが心に響いた 欠けがいのない時間を生きてる自分。 すごく素敵な言葉だと思う そんな人に出会えるかな?なれるかな

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    投稿日: 2013.11.09
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    カッケー45歳の咲世子さん。版画作品もきっと同感できるほど素敵な作品だと思えるほどリアルな人物として今の自分と重ねてしまい感情移入し過ぎるほど一気に読んでしまいました。恋が終わる結末ではなかったので、拍手喝采。ちょっと性描写が引きましたが、石田衣良さんの小説は初めて読んだので、こんな感じなのでしょうか?他の小説も読んでみたいです。

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    投稿日: 2013.08.31
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    中年女性の描写が心象描写が生々しい(と感じる) それにしてもこの人は色々な世代男女の区別なく描くのが上手いなぁ

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    投稿日: 2013.07.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何か、とってもしっとりとした、心が切なくなるような恋愛小説を読みたくなって、積読の中からこれを選びました~。 更年期障害をもつ45歳の独身プロ銅版画家と、映画監督を目指す17歳年下の彼の恋愛小説。 私とあまり変わらない年の女主人公が年下に恋をする。っていうのは、家族がいる私には夢のような、とても非現実的な話だったけど、彼女の思ってること感じてることは読んでて分かる気がした。 恋愛には年の差は関係ないし、未来を恐れて臆病になってはいけない。 現在があれば、そのときが幸せであればいい。 それは、独身同士の場合のみ言えると思うのよね~。 だって、咲世子と不倫してた卓治は、そう思って二股かけた愛人に家庭を壊されたんだし~。 まぁ、彼も最後は丸くなってよかったけど。。。 いろいろあって、でも結局みんな納まるとこに納まってよかった。のかな? 私としては、ヨリを戻すよりも、咲世子と素樹はそれぞれの人生を歩んでもらいたかったな~。 これを読んだあとに、銅版画が気になって検索したんだけど、これは素敵。 咲世子の作った銅版画って言うのは、どういう画だったんだろうと思う。 読む前に、銅版画がどういうものか知ってから読んでみたほうが、もっと話を楽しめると思う。

    0
    投稿日: 2013.07.14
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    2013/06/22読了 フェティシズム 通称フェチと呼ばれるものは、大げさに言うと病気の類である。身体の一部分に性的な魅力を感じ、それが欲動を促す。この物語で言うなれば「恋の病」の病原菌とも言えるのだろうか。 石田衣良という男性作家が描く女性はとても魅力的である。それは年齢など関係無しに、女性という性別をいかんなく発揮しているという意味での美しさがある。この作品はそれを前面に押し出したものではないか。 更年期障害を抱え、年齢というあがらうことのできない壁を前に、仕事一筋、恋愛を諦めていた咲世子。そんな彼女の前に現れた青年、素樹により、咲世子はより美しい女性へと変貌する。 恋愛は人を変える。その恩恵は女性のほうが外からも分かるほどだといわれるけれども、素樹も咲世子と恋をすることによって、その変貌は見える。 お互いの始まりは互いの「指」だった。年齢を感じさせない互いの恋は、フェティシズムから導火線を渡る火種のように始まり、加速する。幾つかの障害はあるけれども、ライバルのノアは想像以上に穏やかで、修羅場らしい修羅場はなく、ゆっくりと時計が進むような恋愛小説だったように思える。 一般的に、男女の性欲のピークは見事にズレている。 男性は10代~20代にかけて。女性は40代からといわれており、素樹と咲世子はどちらもそのピークに適っているのだが、互いを引き寄せたのは性欲ではなく、職人気質な部分だと思う。ストイックで、貪欲で。そんな性が合致するパートナーにめぐり合った運命、だというところか。 咲世子の作品で素樹の指を扱ったものが非売品扱い、というところに、この小説の一番輝く部分を感じた。年齢ではなく女性として再生させてくれた恋人を強く思う行為、スピーチ。強い女性とはきっとこういうものなのだろう。 良作でした。恋をするひとへ、是非。

    0
    投稿日: 2013.06.22
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    主人公の老いる悲しみがしつこいほど表現され、息苦しい。しかし、良質な年月を過ごしたことがとても幸せに思える。 この歳の差カップルに真の成就はないかもしれない。しかし、失うものを恐れず明日より1日若い今を大切に生きようと思わされた。

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    投稿日: 2013.06.21
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    石田衣良の本を初めて読んだ。男性なのによくここまで女性の気持ちを書けたものだ。石田衣良は、中性的というか、客観的な視点で普段から周りの物事を見ているんだろうなぁと思う。 好きな人と別れる孤独、寂しさに耐える気持ちは、いくつになっても、どれだけ経験を積んでも変わらない。最後、二人一緒にいることを選んでくれて、本当に救われた。純粋な恋、相手を思う気持ちは、とても眩しかった。

    0
    投稿日: 2013.06.08
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    強くてカッコイイ、大人の女のひとの恋の話。でも実は人は何十歳になっても弱い。その弱さとか危なかしい感情の起伏を曝け出すことが素敵な恋愛には必要なのかな、なんて考えた。恋愛って甘くてドラマチックなほどハードで命がけなのだなと。内容はドロドロしてるのにスタイリッシュでどこまでもかっこいい石田衣良さんの文章がすごく好き!て思える作品でした。 「更年期」「ババア」「不釣合い」耳を塞ぎたくなる言葉。自分にはまだまだ縁のない文句だけど、クールに足掻いてる咲世子さんには不思議と感情移入できました。意図的に終わっていく恋なんて読むんじゃなかった、年取るってみじめで悲しい…なんて中盤感じたけれど、その年齢にはその年齢の恋があるんだって思うとむしろ心強い。でも自分が若いうちは作中のノアや亜由美みたいにキラキラ眩しい恋の物語をもっと読もう、楽しもうと思いました(笑)

    0
    投稿日: 2013.05.24
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    大人の女性を主人公にするタイプも得意なのだろうか? 著者が男性だということを忘れてしまいそうになる。 銅版版画家の咲世子、45歳。独身で芸術家、仕事もバリバリやっている。それだけでおしゃれ。 夜の海辺のカフェでアイデアを練ってというスタイルもアーティストっぽいしね〜。 その上、愛人はいるし17歳年下の彼氏はいるしで夢のような生活。 その分、独りということを身近に感じてしまうのだろうけれども。 やることがあれば、独りでもやっていけそう。

    2
    投稿日: 2013.05.08
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    久しぶりに恋愛小説を読んだ。石田衣良氏の作品でだが文庫化されているのでずいぶん前の物かと思ったが、2006年島清恋愛文学賞なる物を受賞しているらしいので、そこまで古い作品ではなかった。彼の池袋系とか佃島あたりを扱った少年たちを主人公にした小説は好きで読んでいたが、その後でたいくつかの恋愛小説作品は読んだ物もあるがほとんど記憶に残っていなかったのだが、久しぶりに手に取った。作家はよく異性の主人公にした作品をしたためるが、そんな作品を読むうちにこの人はバイセクシャルの気があるのかなあなどとつまらぬ事を思ったりした事があるが、今回もそんな事を思い出させるくらい更年期を迎えた女性がすてきに描かれている。もっとも男性が読むのでそう思うだけで、女性が読んだら全然洞察が甘かったりするのかもしれないが。編集者の力量が問われる部分だろうが実際にはどうなんだろう? まあさくっと読める作品でした。箸休めにはいいかも。

    0
    投稿日: 2013.05.01
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    女性には二通りあってダイヤモンドの女と真珠の女がいる。 恋愛小説なんてあまり読まないけど面白かった。 こういう恋してみたいと思った。 まあ、ありえないから星は三つ。

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    投稿日: 2013.03.20
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    恋愛に年齢は関係ないと思うけど 実際自分だったら・・・いろいろ考えちゃうよね。 男のひとの手は惹かれる部分です。

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    投稿日: 2013.03.12
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    中年、とは言え仕事は充実し、女性としても楽しみを失ってはいない主人公。 でも失くしたものがある。そして得たものもある。 仕事について、恋愛について、体について悩みぬいた先の一つの答え。

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    投稿日: 2013.02.25
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    「あなたは、カッコいい年の取り方をしていますか?」 内田咲世子 45歳 職業 版画家 このプロフィールを見て、あなたはどう感じますか? ・熟女好きのあなたは、この素晴らしく、魅力的。 ・若者からすれば、おばはん。 ・そもそも版画家って何? 様々な意見があるだろう。 しかし、年齢関係無しに、ページを読み進める毎に、この45歳の版画家の魅力に取り込まれていくはずだ。 決して、可愛くてスタイルの良い事が、モテル要素では無い。それで、女の魅力が決まるなら、ノアの方がモテル女だ。 モテル男、モテル女一番重要な事は、そのような歳の取り方をしているかだ。 この咲世子ように、仕事を通して、また数々の恋愛を通して、どのような人生を歩んで来たことが重要である。 最高とは言えないが、良い経験をした事で、咲世子は最高の結末を得ることが、出来たのだ。

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    投稿日: 2013.01.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初・石田衣良。あっという間に読了。何時の間にか都会的で洗練された著者の世界観に引き込まれていた。恋愛小説なのに嫌味なくて気に入る。中堅の自立した女性アーティストと年下の若手映画監督の恋愛が話の筋なんだけど、著者の女性目線といい、舞台となる湘南、海、VW、アートetc...背景も素晴らしかった。

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    投稿日: 2013.01.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    石田衣良さんってやっぱりすごい。 これは女性作家が書いているんじゃないかと錯覚してしまうくらい女性の心理描写がすごかった。 登場する女性の男性に対する感情や行動の違い、年齢差や生き方の違い、恋愛、結婚に対する感性や価値観の違い、男性の愛し方の違い、裏切る男と裏切られる女、待つ女、復讐する女、計算高い女・・・ その複雑で微妙な女性心理がすごく伝わってきた。 また男性側の感情や発言、行動描写も、男ならではの変なプライドや意地、ずるさが交ざっていてとてもリアル。 この表現がとても印象的。 「女はね、二種類に分かれるの。ダイヤモンドの女とパールの女。光りを外側に放つタイプと内側に引き込むタイプ。幸せになるのは、男たちの誰にでも値段がわかるゴージャスなダイヤモンドの女ね。真珠のよしあしがわかる男なんて、めったにいないから」 その他にも印象的な表現がいくつも出てきて、引用文が多いのも解る。

    0
    投稿日: 2013.01.05
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    この人は本当に両性具を有しているんじゃないかと思うほど、更年期の女性の女として枯れているんじゃないかという実感の悩める描写が上手かったと思います。本当に。

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    投稿日: 2012.12.23
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    細かい感情表現とか、描写がきれいで好き。 咲世子と同年代くらいになって読んでみたいかなぁ。 メゾチントの版画の持つ雰囲気も好き。 終わり方はあまり好きではなかったけれど、17歳下の映像作家の成長を見守りながら、自らも新しい作品世界を完成させた咲世子の人物像がとても魅力的でした。

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    投稿日: 2012.10.27
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    一気に読め、読み終ってからも興奮気味。17も年下の男性に惹かれる咲世子。大人の女性であり、常に先を見据えて、恋さえも決して自分本位で動いたりはしない。その彼女の強さと優しさ、そして脆さが、この彼との恋によってストレートに伝わってきた。ときめいて、燃えて、切なくて、夢中になって読んだ作品。

    0
    投稿日: 2012.10.21
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    読むの2回目。 石田衣良って本当に男性?と思えるくらい女性の心理が描かれている気がする。 切なくて切なくて。でも年を重ねるのもいいかなってちょっと思える作品。 --- 出会いは運命だった。17も年下の彼にこんなにも惹かれてゆく--。孤高の魂を持つ、版画家の咲世子。人生の後半に訪れた素樹との恋は、大人の彼女を、無防備で傷つきやすい少女に変えた。愛し合う歓びと別離の予感が、咲世子の中で激しくせめぎあう。けれども若く美しいライバル、ノアの出現に咲世子は……。一瞬を永遠に変える恋の奇蹟。情熱と抒情に彩られた、最高の恋愛小説。

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    投稿日: 2012.10.18
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    ん〰、男との付き合い方が、私とあまりにもかけ離れているので、いまいち共感できない。 劇的な官能って、小説仕様って感じかな。

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    投稿日: 2012.10.17
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    咲世子と卓治のセックスシーンで とても腹が立ってきた。 こんなの男の妄想だ! でも、妙にその感度や仕草、反応がリアルで あてはまっていることが多いかった。 このシーンに関わらず、 きっと男にここまで女を理解されていることが悔しくて 私は腹がたったんだと思う。 小池真理子さんも解説で 小説家は誰しも「異性の眼」を持っていると言っていた。 それから咲世子は 私の憧れる姿なんだと思う。 女1人で自分を少し贅沢させられるほどの 稼ぎを得ることができる。 犬1匹と住み、もちろん仕事はしないといけないが 他は自由にすることができる。 こんな45歳独身女性はさみしいのだろうか。 私はまだ分からないが、 咲世子は美しいパールの女であり、 私が彼女に強く惹かれるのは確かだ。

    2
    投稿日: 2012.10.05
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    更年期障害を抱えた40代の女性版画家が17歳年下の青年との恋の話 個人的には年上との恋愛は想像つかない 青年と同年代だが、同じような経験はいまのところない いつかわかる日が来るのだろうか? ダイヤモンドのような女性とパールのような女性 このフレーズがなによりも印象的である

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    投稿日: 2012.10.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初に読んだのは、文庫化されてすぐ購入した時に。 それからはもうもう何度読んだかな? それが判らなくなるほど、ステキな作品です。 石田衣良作品はどれも好きだし、贔屓目かもしれないけれど、 本当に好き。これが恋愛小説というものです。 他の方も書いていたけれど、この小説は女性(40代)目線の作品を ここまで書ききってしまう、作者に脱帽です。 わかりやすい展開で読む手が止まらないです。 性描写もあるけれど、私はそこまで気にならず、読んでました。 咲世子さんは年齢よりも上に思えてしまうのは、 1人で生きていくには仕事と言っているからなのかな? 強いんだけど、しっかりしないと!感がひしひし伝わってきます。 ただ素樹さんといる時の咲世子さんはいじらしいぐらい可愛くて、 読んでいるこちらが恥ずかしくなってしまうぐらい。 話の量としてはこれぐらいがちょうどいい。 もちろん、もっと知りたい人物はいました。 ノアさんだったり、町枝ママだったり。 三宅さんはいいかな?ww なんとなく、女性が変わってもあのままのような気がして。 『ふたりでやり直そう』なんて。。。誰にでも使える言葉じゃない。。 作品の最後に咲世子がすべてを終えてセブ島に行っているのを読んで、 自分が旅行で島に行く事があったら持って行こうと思っていて、 つい先日それがついに叶いました! 静かに波音を聞きながら、じっくりこの小説を読めて本当によかったです。

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    投稿日: 2012.09.26
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    45歳独身の版画家、咲世子は、父が遺してくれた逗子の別荘を自宅兼アトリエとして創作に没頭する毎日。更年期障害に悩まされながら、人生の後半を静かに迎えるだけだと思っていた咲世子の前に、17歳も年下の映画監督の卵、素樹が現れる。咲世子への情熱をまっすぐにぶつけてくる素樹に咲世子は…。 解説で小池真理子氏も書いているが、本当に女性作家が書いているのかと錯覚するほど、咲世子の心理描写がリアルである。逆に、咲世子の目線からは実年齢より上にみえるらしい素樹がまっすぐ純真すぎて、28歳よりも幼くみえてしまった。 終盤にノアや清太郎がもう少し登場してもよかった気がする。 「夜の桃」

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    投稿日: 2012.09.19
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    私が本当に不思議なのは、なぜ男性である彼が、 こうも中年女性をうまく書けるのかっていうこと。 だって彼は男性じゃないですか。そこそこ若いほうじゃないですか。 なんだか怒ってしまうぐらい彼が書く女性が本当にすてき。 多分、自分が中年女性でないから、少し理想も入っているのかもしれない。だからすごく魅力的に見える。でも、魅力的に見えるだけじゃなくて、一人の人間なのが凄い。もう、凄い。天才かお前。 いくつになっても恋が好きな人におすすめする本。 あ、でもセックスの描写が結構きわどいので、手放しにはおすすめできないかも。

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    投稿日: 2012.09.15
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    なんかね、恋愛小説っていいね、って素直に思えた小説。 ひねりも難解さもなく、ただ気持ちに沿っている、そんな小説。 読み進めれば自然と、その結末に望みを抱いてしまうような流れのある作品です。

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    投稿日: 2012.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    商業版画家で成功している45歳の女性と、仕事の失敗で厨子のカフェにアルバイトに来ていた若い男との恋。 セックス描写が卑猥だった。 ライバルの女性に男を返してしまうかと思ったら、男はもどってきて、二人の生活がスタートする。

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    投稿日: 2012.08.30
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    年を重ねる自分を、漂流物と重ね合わせ、「流れ着いた光」と表現する。 若い男性と、年の離れた女性の織り成す物語。職業芸術家の感性の機微がうまく表現されていて読み進めやすかった。 キーワードは真珠。

    0
    投稿日: 2012.08.26
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    45歳女性と17歳年下の青年との恋。光を外に反射して輝くダイヤモンドのような女性と、光を内に吸収して輝く真珠のような女性。角がなくなり、放つ光は鈍くなっても、芯がしっかりとある、私もそんな風に齢を重ねられたらいいな。光を利用した黒の描写と白の描写が石田衣良氏ならでは。

    1
    投稿日: 2012.08.18
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    恋愛に年齢は関係ないし、関係ある。 似たようなこと、体験済みです。 全て忘れさせることと、全て分かってあげること。 難しかったな、、 そんなことを優しく書いてくれている石田さん。好きです!

    0
    投稿日: 2012.08.13
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    やっぱり人間は常に恋愛してなきゃ成長できないな~って思った。若者の恋愛もいいけど、大人の恋愛も求めるところは同じだと気づかされる。男性が書いた小説とは思えない。

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    投稿日: 2012.08.06
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    更年期が始まった「中年女性」と「才能を持った若者」の恋物語。 女性としての機能を失いつつある、女性が、久しぶりの恋に堕ちる。 女は、何歳になっても、「女性」であり、「恋」に胸をときめかしたい。 しかし、歳を取ればとるほど、そこには様々な葛藤が生まれる。 通過儀礼を経て、経験を重ねるほど、ヒトは「大胆」かつ「臆病」になり、「曖昧さ」と「妥協」を学ぶ。 こうした背景の中でも、石田衣良は、女性の「恋」や「性」を肯定し続ける。 ( そりゃぁ、中年女性のファンが多いわけだ。 )

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    投稿日: 2012.08.02
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    前回読んだ石田衣良がよくなかったので、 挽回を図るために手に取った作品。 これも好きじゃないな。 結局やりたいだけのオトコとオンナ。 美しく描いているけど、登場人物それぞれの下心ばかり見てしまった。

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    投稿日: 2012.07.20
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    45歳のヒロインが17年下の若い男と恋におちて…。 一歩間違えば下品な印象を持ちそうな設定やけど、このヒロインがまた格好良いのです。 男性の手がセクシーって分かる。 ヒロインの元彼のストーカー女が怖いけど可哀想で、昔何かで読んだ「愛は優しい暴力である」って一節を思い出した。

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    投稿日: 2012.06.28