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眠れぬ真珠(新潮文庫)
眠れぬ真珠(新潮文庫)
石田衣良/新潮社
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総合評価

215件)
3.7
44
71
64
13
1
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    切なくなったり、ドキドキしたり、とても男性の書いてる本とは思えませんでした。女性の心情がうまく表されていて、わたしも年齢を重ねるとこういう気持ちになるかなって感じました。

    0
    投稿日: 2012.05.10
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    解説を流し読みしてて、本編前に解説を読むのも悪くないなと思った。より理解が深まりそうな気がする。 次小説からは、そのようにしてみたいとおもう。 それにしても、中年女性の心境を良くかけるなと、読みながら感心してしまった。

    0
    投稿日: 2012.05.06
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    久し振りにあっという間に読んでしまった。 非常に女性らしい、しつこさ、というかそういったものが見えて こんな読み方普段はしないのに 終わり方が気に入らなかったの。

    0
    投稿日: 2012.04.27
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    石田衣良の恋愛小説を読むのはこれが初めて。 恋愛小説以外の作品は何冊か読んでいて、その時点で私の好きな作家のひとりになっていたけれど、この作品を読んでさらに好きになった。 4TEENとか40、チッチと子なんかはシリアスな部分とコミカルな部分が絶妙だった。 この『眠れぬ真珠』は上記の作品のようなコミカルな部分は殆ど存在しない45歳の女性と28歳の青年の恋の話。 生々しい描写が度々出てくるけれどそれがとても美しい物に思える。 人は誰でも年齢を重ねて老いてゆくけれど、輝ける瞬間、輝ける場面がきっとあるんだと信じたくなる。 咲世子と素樹のこれからを信じたくなる。 とても素敵な話に出会えたと思う。

    0
    投稿日: 2012.04.18
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    男性作家なのに、よくもまあ、このような作品を・・・ 構図は年上女性と年下男性の恋愛物語なのだが、 女性の視点から描かれている。 それゆえに女性の心理描写が必要不可欠で、 そのあたりのことを、ありありと生々しく書き連ねてゆけるのは、 いったいぜんたい、どうしてなのだろうか? タイトルがいわんとするところの意味は読めばしっくりとくる。

    0
    投稿日: 2012.04.05
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    石田さんの作品だということを、読んでる途中すっかり忘れてしまう。主人公の45歳女性を、どうしてこんなリアルに表現できるんだろう。更年期とか恋愛に対する感情とか、私もまだ経験してないからわかんないんだけど、リアリティさがすごい! たまたま図書館で借りたんだけど、是非とも手元に置いておきたいなぁ。いつか更年期を迎える自分へのギフト。

    0
    投稿日: 2012.03.27
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    石田衣良の小説を始めて読んだ。それまで石田衣良のスカした印象が気に入らなかったが、読めば、そのドラマチックな展開に引きこまれてしまった。悔しいけどドキドキしてしまった。

    0
    投稿日: 2012.02.25
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    これは良い!好きだ! 石田衣良の良さが全面に出された作品だと思う。文体、内容、キャラ、全てが作品全体の雰囲気をしっかり担っていて、好き。 あと主人公が版画家、という少し芸術関連のお仕事ということも楽しみのひとつになった!

    0
    投稿日: 2012.02.13
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    これは男性の書いた小説?!と思うくらい、咲世子の内面描写が優れている。45歳の主人公と28歳の男の恋愛。不倫相手や幼馴染の元カノが現れて、メロドラマになりそうな展開なのに、そうはならないところに筆力を感じる。結末も救いがあり、余韻があり、まさに「大人の恋愛小説」といったところ。黒と白と赤の小説。色描写ステキ。

    0
    投稿日: 2012.01.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分、主人公みたいに、強くなりたいなって思います。 自分の信念がしっかりあって、 それをさらに補う考え方、技術力。 あこがれる感じでした。 そんな大人になりたい―。

    0
    投稿日: 2012.01.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    45歳という変わり目にいる 女性のココロとカラダの揺れ。 これを書ける男性は石田さんしかいないだろうと思う。 いや、石田さんなぜ書けるのですか?www

    0
    投稿日: 2012.01.15
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    この作品は、石田衣良さんの中でもっとも好きな本になった。 45歳の女性芸術家の恋と仕事を通して、年齢を重ねることの孤独や苦悩、その先にある光や素晴らしさが丁寧に描かれている。途中まで好きになれない感じだったけど、後半一転、主人公の気持ちになりきり読破。 年をとるのが少し楽しみになる、大人の女の恋愛小説。終わり方も素敵だった。 以下、主人公・咲世子の印象的な言葉。 「自分には到底できないこと、夢見てもかなわないことで、自分を傷つけている人が、この世界にはたくさんいるよね。それも本心では、そうなりたいとさえ願っていない夢で、自分を傷つけているひと」 「この世界に存在するあらゆるものには、それぞれ固有の美しさがあり、いつだって足りないのはそれを見る側の力なのだ。」 「今日は明日より、いつだって一日だけ若いのだ。」

    0
    投稿日: 2012.01.10
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    綺麗な文章だった。 主人公の女性の、不器用ながらも真っ直ぐで、情熱的で、でも現実を冷静に受け入れる、生き方がかっこいい。

    0
    投稿日: 2012.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    魅かれあう2人の様子が素敵だった。 佐世子は、まず物事を頭で考え、人の気持ちを優先する。 でも体を重ねてるときは何も考えなくてすむ。 今自分がいる状況を理解し、受け入れながら最善の選択肢を選ぶ。 一方で、自分が目指すべきものを模索し続けている。 そんなところに素樹は心奪われた。 その思いは年齢を越えて、海外へ追いかけていくほど・・・? 非常に情熱的な物語だった。 数年後に読み返したい。

    0
    投稿日: 2012.01.04
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    歳をとったから知らず知らずのうちに、大人のふりをしていた。 ひとりの男性と出会ったことで、少女に戻ろうとする心と大人であろうとする理性。その間で苦しむ姿が印象的。 歳をとることで大人の恋ができる訳ではない。 45歳の女性の不器用な恋愛。でもこの不器用さが恋なんだろう。 自分が45歳になったらまた読みたいな。 自分はダイヤモンドか真珠か…その時までに考えておこう。

    1
    投稿日: 2011.12.28
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    女性作家の作品よりも、女性の心理描写が上手だなあと読むたびに思う。 40代半ばの女性と、20代後半の男性の恋。恋をするのに年齢は関係ない、引け目を感じる必要はないと思わされたと同時に、純粋さやひたむきさも時には狂気になるということを知った。 展開が早くて、濃くて、とても面白い話だった。

    0
    投稿日: 2011.12.26
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    17歳年下の男性との恋愛にのめり込んでいく40代女性の心理を石田衣良さんが素敵に描写してくれています。ラストが最高♥ 【長崎大学】ペンネーム:恋女

    0
    投稿日: 2011.11.11
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    石田いらさんは、何かのテレビ番組で今の社会に対する彼の考え方を聞いて、私と同じ考えを持っている人であることを知り、すぐに彼の本を買いに行った。5冊ほど文庫本を買い込んで、最初に読んだのがこの本。 すがすがしい話の展開です。不思議な人のつながりと孤独を感じさせてくれます。

    0
    投稿日: 2011.11.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この恋をするまでは「あー若い子とおばさまの恋か・・・」と若い男目線の見方だった。それはたぶん「娼年」の漫画を読んでたからだろうな。素敵に年をとっている女性の美しさと、それに憧れる若い男の人という構図は見おぼえがあって、別に読まなくてもなんとなくわかるしと思ってた。なのに手に取ったのは、年下の男の子と付き合い始めたからです。読んでみるととても共感できた。咲世子の気持ち、わかるよ~そうよね、ノアさんみたいな綺麗な子を見ると「やっぱ私はバカンス」って思っちゃうよね~とか…はじめ軽く読んでたんだけど、最後のところ、やっぱり泣いてしまった。彼女と私は全然タイプが違って、私は彼女みたいにさばさばはできないタイプ。周りに甘えることもできないし。けれど、やっぱり彼の将来を考えてやらないと、って思ってるところや、いざそういう場面ではそうしないと、って思うところがあるから、別れの場面からずっと泣き通しだった。けど、彼もそんなの忘れられないよね。それがよかった。

    0
    投稿日: 2011.11.06
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    久々の読書。江國さんの東京タワーのような年の差恋愛。男性作家が女性主人公をとても現実的に描いているところがすごい。

    0
    投稿日: 2011.10.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大人の恋。 相手を思うばかり・・・。 私達に未来はないのよ。でも、現在がある。 大人の恋愛小説でした。

    5
    投稿日: 2011.10.04
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    石田衣良×逗子という、なんとも奇跡の一冊。 どちらも大好きだから・・・。 たぶん、読み終わったのは、2009年代。

    0
    投稿日: 2011.10.03
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    実は随分前に読んだんです。親の本棚から持ってきて、夜中に読んだ覚えがあります。石田さんがどんな作品を書くのか、全然知らなかった中2の初めのころだったと思います。当時の自分にはとても衝撃的な本でした。どうりでいつも面白い本は薦めてくる親も何も言わなかったんだなぁみたいな。世界に引きずり込まれて、あれ、私、こんなジャンルの本、まだ読むには早いんじゃないかな、とか思いながらも、その夜に一気読みしました。凄く面白かったのに、学校の友人に下手に薦められなかったのがちょっと悔しかったです。この本から石田さんにはまって、石田さん好きの同級生を見つけました。今は、学校の図書館でウエストゲートパークシリーズの新刊をまだかまだかと待ち続けています。

    0
    投稿日: 2011.09.24
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    石田衣良ってばロマンチストですね!上質な恋愛小説でした。 17も年下の男性から慕われるなんて普通じゃないと思いますが、文章が丁寧できれいなので違和感はあまりなかったです。ありえない話だけど、こういうの潜在的に夢見てしまう大人の女性の気持ちは分からなくもないです。しかも傷ついた若い男性を、自分の手で傷を癒して元の世界に戻してあげて、男が仕事で成功するというのも女のツボをついてる気がする。 これは石田さんの理想なのかなー。男性が書いたとは思えない小説でした。。。

    0
    投稿日: 2011.09.21
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    江國さんの東京タワーと同じ歳の差恋愛の物語。まぁこっちの方が差は小さいけど。透に比べて素樹のが大人。透は思ったことどんどんやって突っ走ってる感じ。素樹はもっと視野が広くて咲世子を包みこむ感じ。亜由美の描写が生々しくて怖かった。池袋〜とかアキハバラ〜みたいな友情物とこれとかみたいな恋愛物で全く文体が違って面白い。

    0
    投稿日: 2011.09.13
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    すごい好きな作品!恋愛したくなる(*´ω`*)脳内セックスが体感できるw涙が出そうになる位素敵な恋愛小説!何歳になっても恋するチャンスはある(美男美女に限るw)ことを教えてくれる一冊。男女の仲は生涯厄介不可解であることも教えてくれたw作者が男性だと信じられないくらいリアルな女性目線。セックスや更年期障害の描写に注目☆すごくオススメです!

    0
    投稿日: 2011.09.05
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    石田さんの作品を読むのは「4TEEN」以来かな。 ロマンチストですね この方。 個人的にはSEXの描写より 流れ着く貝殻のモチーフに想いをはせる 主人公の心の描写に感動しました。

    0
    投稿日: 2011.09.01
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    「こんな女性いたらいいですよねー」と作者の石田衣良自身が語っていた。 あとがきでも述べられていたが、本当に男性が書いたんだろうか? と思う位の女性の描写が細やかさだった。 私の脳内では鈴木京香さんがさよことして変換されてました。

    0
    投稿日: 2011.08.07
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    石田さんは本当に女性を描くのがうまい! これに尽きると思います♡ 若さだけが女性を創るのではないと教えてくれた大切な一冊です。

    0
    投稿日: 2011.07.23
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    読まず嫌いしてた石田衣良作品。 思ってたより文章がずっときれいで、少女漫画のような展開にもかかわらず、すらすら読めました(^^) 男性とは思えないくらい女性の描写がうまい!

    0
    投稿日: 2011.07.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    17歳年上の女性と年下の男の子の恋愛の話。 私が石田衣良を好きなのは、ハッピーエンドで終わるからかもしれない。 文章がきれいで、風景描写がきれいだし、恋愛をしているきれいな気持ちが伝わってくる。 20歳の大学生から32歳くらいだと思われる45歳の主人公、咲世子。 こういう風に年をとり、きれいにいたいと思わせる一冊でした。 10年後、もう一回読みたいです。

    0
    投稿日: 2011.06.28
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    まったく読書の趣味の合わない親友が、「けっこうおもろかったよ」と貸してくれた。 自分では買わない類いのものだから、どれどれと借りるんだけど。 仕事の合間にちょこちょこ、つまみ読みしながら読了。 45歳の女性銅版画家と28歳の映像作家が恋に落ちる話。 人生を折り返した女性の17歳差の恋愛。 「ダイヤモンドのように外に輝くのではなく、真珠のように輝きを内に秘めた女性」が主人公。 舞台は湘南〜葉山あたり。 メロドラマのような設定で、読み始めたらすいすい読めた。 恋愛って楽しくて切なくて、いろんな感情が生まれるいいものだと素直に思った。 仕事欲、もしくは創作意欲もわくし。 でも、いつか別れが来るとわかって深く付き合うのって辛そう。 自分はできないだろうなぁ……。 女性心理は丁寧に描かれていたけれど、年下の青年の感情がよくわからなかった。 そこが知りたいよ。w 途中でたくさんのドラマティックな要素が詰め込まれて、石田衣良のことだしドラマ化でも想定しているのかな〜と思った。。 希望が持てるラストはよかった。 話とは関係ないけど、「なぜこの言葉が平仮名で書かれているんだ」ということが気になってしまった…。 わざとだろうけど、そのセンスがよくわからなかった。

    0
    投稿日: 2011.06.28
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    おしゃれな文章とストーリーで読みやすい。女性が主人公でなかなか感情移入ができず、のめりこむところまではいけなかったが、けっこうおもしろいと思った。映画化を意識したような作りだなぁ、と思わせる展開とクライマックス。うまくまとまっている。

    0
    投稿日: 2011.06.24
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    切なくて、甘くて、憧れました。 私は、好きです。 自分も、こんなふうに歳をとれたらいいなと、本当に憧れます。

    0
    投稿日: 2011.06.04
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    45歳独身の女性と17歳年下の男性との恋愛物語。 語弊を恐れずに言ってしまうと、 男性の方と年齢が近い私に45歳の女性の恋物語なんで共感できるかなぁなんて思いつつ、 読み始めたんですが。 さすが衣良さん。 「大人の恋愛話」なんでしょうが、 ストーリー展開は少々少女マンガちっくです。 好き嫌いが別れるかもしれないけど、 私は好きですね。

    0
    投稿日: 2011.05.28
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    忙しいときに読むと一服の清涼剤になってくれそうな、さわやかな大人の恋愛小説。主人公の女性の心理描写がとても巧みで、この年代の女性であればこの場面でこういう風に行動するのだろうな、と思える場面がたくさんあった。 女性を主人公に据えたのは太宰治への挑戦!?

    0
    投稿日: 2011.05.16
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    恋愛の形は様々 恋の成就が何を指すのかも様々 恋愛・結婚・浮気・不倫 色々あるけど、恋しているだろうと思われるその世界には確かに愛が溢れていて、未来への活力になる力が秘められていると思う 恋愛観に関してはちょっと好みもあると思うけど、芸術性と合わせた作品だったから、読みやすくすんなり読破 他の作品も読みたいと思ったので、甘めに星4つ

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    投稿日: 2011.05.08
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    自分に重なる系の小説を読むのが好きですが、この本もそうでした。昔は、わからなかった女性の気持ちとか、こんな本とか、経験してわかっていくもんですかね。石田衣良さんの本は、継続読んでいきたいです。

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    投稿日: 2011.04.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

     45歳の独身女性版画家・咲世子が17歳年下の映像クリエイター素樹に惹かれ恋に落ちる。その他主要登場人物は、素樹の元彼女で幼馴染の女優ノア、咲世子の元ボーイフレンドの三宅、そして三宅を愛するあまりに咲世子に嫌がらせを繰り返す若い愛人亜由美など。愛憎、世代、芸術、人生、職業、生きがい。更年期障害を抱える年齢になって、自分は残りの人生後半を孤独に生きていくものと考えていた咲世子が、素樹と出会って愛情を向けられることにより心揺れる。  自分は咲世子と素樹の間の年齢だが、これだけ年下の恋人ができたときに「大人」のままいられるだろうか、と考えた。咲世子は若ぶることも相手に同調することもなく、大人のままの視線で若い素樹と付き合いながら、卑屈に感じるほど年齢差に苦悩している。常に彼の才能が花開く可能性では身を引こうと心に決め、実際に嘘をついてまで彼を引き離したのは、咲世子がこの小説の最後まで年齢差を受け入れて大人の目を持ち続けたからであろう。世の年下彼氏を持つ女性の多くが、自分の思考年齢を吊り下げることでそのギャップを埋めようとするのに対し、自分を変えることないスタンスが、咲世子のかっこよさだと思う。この恋で救いに思えるのは、咲世子と素樹が単に愛情だけでなく、同じアーチストという、年齢を超えた職業的共通項を持っている点だった。続編があるとしたら、この素樹という男性はずっと咲世子と一緒にいない気がするので、年齢差カップルの明るい話にはならないだろうと思う。希望としては咲世子には三宅氏とつかず離れず一生親友として、自分の老後を楽しんでほしい。  多くの女性が考えたくない「老い」について、しかも男性作家がここまであえて書いてしまうというのは驚きとともに、正直なところ少し嫌でもある(男性に分かったようなことを言われたくない、しかしかなり痛い部分に触れてくるので感心せざるを得ない)。逗子の情景描写は秀逸。性交描写は結構キツめ。2006年度島清恋愛文学賞。(2011.03)

    0
    投稿日: 2011.03.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    登場人物のスペックや環境設定はいささか古くさい感じがしたし、 揃い過ぎの役者もちょっと足踏みしてしまった感がある。 (毎度毎度、この作者の若者像は時代遅れだと思う) でもそう思ったのは、現実にこんな素敵な恋愛してる人たちがいたらいいのにな、という少女的な願望があったからなのかもしれない。 二人とも、表現者だからうまくいったっていう所に (最後、元彼が彼女の手の作品の前で泣いている素樹に 一部始終を教えた、とか) 出来過ぎやしねぇか?と突っ込みたくなったし、 最後のタヒチの場面も雲の上での出来事のようで イマイチ感情移入ができなかった。 (ラストは賛否両論だそうですが、個人的にはあまり好きなオチではなかった) まあ、そういうものを通り越して、面白かったのは確か。 やはりこの人は女性の描写がウマい。なんでだろう。 また歳を重ねて読み返したら印象も変わるかもしれないな。

    0
    投稿日: 2011.02.19
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    本の趣味があう後輩に借りた1冊。 やっぱりいしださんの恋愛小説は最強だああああ 切なくってうつくしくって。 ひさしぶりにグッとくる恋愛小説読んだ。

    0
    投稿日: 2011.02.15
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    年をとって17歳も年下の男の子といい感じになるなんて想像できないけど…でもステキな恋だった。ワタシもそんな風に魅力的に輝く女性になりたいなーと思わせてくれる一冊。11.2読了。

    0
    投稿日: 2011.02.07
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    2011.02.04 素樹さんが素敵すぎました。 こういう手の年の差恋愛の話って、一時のアバンチュール的な描かれ方が多いけど、少し趣向が違って良かった。 前回読んだ石田作品があまりにも官能小説っぽすぎたから、中和する意味合いでもちょうど良かった。 そういう表現がない訳ではないけど、きれいなイメージ。無闇やたらにセックスの描写がなくて私はこっちの方が好き。 とてもきれいな終わり方でした。

    0
    投稿日: 2011.02.05
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    若い人向けの本が多い中、どっぷり大人の恋愛を描いた本。人物設定は都会的でトレンディドラマを彷彿とさせる出来過ぎ感があるが、その分情景描写等、切れ味の良い文章が生きている作品。

    0
    投稿日: 2011.02.04
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    だいぶ前に読んだ本ですが、まだ記憶に残っています。石田衣良さんの本の中では、私は1番好きです。 素敵な恋愛小説だと思いました。

    0
    投稿日: 2011.01.27
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    再読2回目。どんな内容か忘れてたので読んでみた。 なんかおとぎ話のような・・・?現実感が無いな~。心理描写が主人公の45歳女性からのみ書かれているのは面白かったけど。社会的に経済的に自立して成功して、自分は結婚はしていないのだけど相手は不倫となるような男が居て、28歳の若い才能ある男と出会い、恋をする…。いくつになっても恋をし、悩み、不安に思うことあるんだな。

    0
    投稿日: 2011.01.26
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    もぉねー。 どっかに石田衣良さん落ちてませんかー!? って感じです(笑) 主人公の男性も女性も魅力的。 こんな風に女性を見てくれる男性がいたらいいのになー。 と、思うと同時に こんな風に年を取りたいとも思いました。 私も真珠の女になろう。 自分を磨こうって思えました。 頑張る!

    1
    投稿日: 2011.01.12
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    大人の恋愛ってこういうことか、人を愛するって怖いけど素敵なことなんだなと教えてくれる作品です。 ありきたりなラストじゃなく、かつそれを男性作家が書いているっていのがいいです。

    0
    投稿日: 2010.12.24
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    あまり明確に断言をするのは好まない性格ですが、あえて言ってみます。 今まで読んだ恋愛小説の中でも郡を抜いています。 間違いなくそう思いました。 何よりも、男性作家がこれほど繊細でそれでいて濃密に女性目線で描けるのかー、って。 むしろそこの評価が高いのかも。

    0
    投稿日: 2010.12.19
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    石田衣良ファンの私としては、現時点でこの作品が最高傑作ではないかと思っています。 言葉が美しい。 行間の奥深さは何とも言えません! 本を味わうとはこのことを言うのかと思いつつ、また味わえるようになった自分を褒めたくなりました。

    0
    投稿日: 2010.12.13
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    解説にあるように、本当に男性作家が書いた話なの、というのが第一の感想。 上背もあり中年太りにもならず、親の遺したものとはいえ披露山公園住宅に住み、それなりに成功した芸術家で、顔の造りはさておいて、そしたら若くて美しいライバルにも勝って17歳も年下のステキな男と恋愛できるのか、というのが第二の感想。 まあ第二の感想の方はヒガミ半分だね。 17歳も若い男を惹きつけるヒロインの魅力がよく分からなかったけれど、いいなあと単純に思うし、そういう意味でもロマンティックな話しだなと思う。ロマンティックな展開じゃないところはあるにしても。あるいはラストは出来すぎなんじゃないのと思うにしても。

    0
    投稿日: 2010.11.18
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    45歳の銅版画家の主人公・咲世子。17歳年下の彼が作るドキュメント映画に出演しつつ、二人の愛が進行。そこに若い女性ノアが絡む。 切ない恋愛小説だが読後感は爽快。

    0
    投稿日: 2010.11.10
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     石田衣良の小説家としての力を魅せつけられることになる一冊。  45歳になる更年期を迎える銅版画家、内田咲世子という女性が主役。一般的な会社員ではなく、芸術家というところが一般的な現実性から離れるところはあるが、こうも女性を上手に、いや自然に描くことができるものであろうか。まるで著者は、主人公に乗り移って執筆したかのごとくである。  ここまで描くことのできる小説家はそうはいない。ここまで異性を自然に表現できるからこそ、いやもちろん他の登場人物の描写も素晴らしく、そうであるからこそ、石田衣良の恋愛小説は心に訴えるものがあるということだ。  しかもこんなエンディングを用意しているなんて、人生若くても老いても前向きに生きる力を少々分けていただける作品である。

    0
    投稿日: 2010.11.01
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    17違う下の彼との恋愛…私は25才ですが、年を重ねても咲世子さんみたいな魅力的な女性であれたらいいなと思いました。ちょっと前に読んでしまったのであまり内容を覚えていないです。。。覚えてないけど、素敵な本でした

    0
    投稿日: 2010.10.13
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    石田衣良の中では「美丘」と1、2位を争うくらいの泣けるラブストーリー!珍しく爽やかに終われるラブストーリーです。

    0
    投稿日: 2010.10.10
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    石田衣良さんの恋愛小説、久しぶりに読みました。 やっぱりいいわぁ~。 若い男性と、熟年女性との恋愛・・・って書いちゃうととっても俗っぽくなっちゃうけど、この小説はとっても素敵でした。 浮ついてなくてしっかりと自分の仕事や生活を自分の手で積み上げてきたかっこいい女性。私も数年後、そんなふうになれたらいいな。小説のような若い彼との恋愛までもは望まないけれど、素敵な歳の重ね方をしていきたい。 しかし、石田さんはどうしてこんなふうに女性を素敵に描けるんだろう。男から見たいい女ではなくて、同性から見て素敵と思う女を、男性である石田さんが描いてみせてくれるってなんか不思議だわ。 性描写も石田さんの小説だと、たとえ内容がハードであっても、嫌悪感を感じない。ほかのおじさん作家では、たまに強烈にイヤだなぁと感じるものにも出会うのですが。本当に石田さんは不思議です。っていうか、私が好きなんでしょうね。 とっても好きなお話でした。

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    投稿日: 2010.10.04
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    女性の心情をとことんリアルに描写する石田衣良の才能が全面にでている本。驚かされる場面も多々あるが、すごく共感でき、涙がでてきてしまうシーンも、あった。 素敵な小説だとおもう。

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    投稿日: 2010.09.22
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    私の初の石田衣良作品でした。 最近ミステリーづいてるので、恋愛物はどうなんだろうと思いつつ・・・ 色っぽい文章を書く人だなぁと思いました。 読んでいると情景が頭に浮かんできて気がつくと物語の中に入ってる感覚。 かなり好きな感じです。 最後は切なくなって涙がでちゃいました。

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    投稿日: 2010.09.12
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    2010年8月25日読了。黒を基調とした版画を得意とする女流版画家・咲世子。更年期の始まり・若く魅力的な男性との恋の始まり・画商との愛人関係との終わりとストーカーによるとばっちり被害の始まり、そして新たな作品の誕生。更年期を迎え動揺し、好きな男性の前で恥らいつつも大胆に振舞う女性心理の描写が見事、と感じる。(私は女性でないので分からないが、巻末に小池真理子がコメントを寄せているので確かだろう)版画や映像作品、力のある女優の描写などにもなかなかに迫力がある。正直、著者のことを「所詮は多筆な流行作家」と軽く見ていたが、さすがに観察力と文章力には確かのものがある人物なのだな・・・。

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    投稿日: 2010.08.25
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    すんごく疲れてる。 電車に乗ればすぐ眠くなるし、テレビをつけたまま寝ちゃう。 目覚ましで起きられない。 でも、この本はさくっと帰りの電車と、道すがらで読了しちゃった。 いやはや、都合のいいことこの上ない。 バツイチの45才の版画家の女性がいきつけのダイニングバーで出会ったのは、 ちょっと困った表情の25才のウェイターだった。 才能のある映像作家の彼と恋に落ちる主人公。 不倫相手との決別、その相手を付け回すストーカー女性との邂逅。 若い才能との出会いと別れが、作家に新しい道を開く。 心から血を流しながら身を引く主人公が、最後に見つけた答えとは? 恋愛小説にエンディングは2つしかない。 そちらでなければこちら、ということだ。 だからこのエンディングは、想像通りのような意外。 あるいは意外な必然? 読者が女性か男性かによって評価はわかれるのだろうが、 リアルに描かれた女性の衰えと性とが、私には割と面白かった。 でも一番私にとって魅力的だったのは、 丁寧に書き込まれた版画の技法と、コトバだけで綴られた映像の美しさ。 本当にカノジョの版画を、カレの映像を、見たいと思った。

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    投稿日: 2010.08.13
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    25歳の誕生日を目前にして、 近頃年を重ねることへの恐れや不安が急に姿を表してきた。 目の周りにくまができるようになり、 疲れが取れにくくなり、 心なしかハリを失ったような気がする肌。 そんなカラダの衰えとに反して、 心にたまった余分なものを捨てられず、 なかなか成長できない自分。 アンバランスな自分に悩んでいる時、 あっとういう間に過ぎていく時間の流れにとまどっていた時、 そんな時にこの作品に出会った。 女には2種類あるらしい。 外へ外へと輝きを放つダイヤモンドの女と、 内にまばゆい輝くを秘める真珠の女。 たいていの男性に気づいてもらえ、愛されるのはダイヤモンドの女らしい。 ただ、私は主人公紗世子のような真珠の女になりたい。 年を重ねるごとに深み、輝きを増す真珠。 すべてを包みこむような穏やかさを持った真珠。 紗世子の葛藤が教えてくれる。 年を重ねることは、必ずしも恐いことでもなく、 老いてゆくことでもなく、さみしいことでもない。 いつだって、今日は明日より1日若い。 その「今日」を大切に、慈しんで、 やってくる「明日」を恐れず気持ちよく迎えたい。 まだまだ「石っころの女」でしかない私。 そろそろ真珠の女に近づくために本腰を入れなければ。

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    投稿日: 2010.08.08
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    うーん、トレンディドラマ見てるみたいな感じ。 中堅アーティストの45歳の女と若い映画監督の男の恋愛。 咲世子の芸術への取り組みとか更年期障害とか面白く読んでいたけど、一方でホントにおっさんが書いたもんだな、と思いながらも読んでいたので、何となく淡々と読み終えてしまった。 辛口だけど、ストーリーはやはりトレンディドラマ感が否めない。咲世子よかったじゃん、とあっさり。出来すぎな気がする。 でも年取った女のその時を切り取ってるという面ではよかったかも。男の人がよく更年期の女をここまで書いたなー、凄いと思う。

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    投稿日: 2010.08.07
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    うまくおさまってたような。最後は。 高く評価されてる作品だけど、私はあまり好きじゃない感じの作品でした。 ただ、17歳年下の人との恋愛模様を描いてるシーンはとてもきれいで美しかった。 画商の三宅さん…こういう人ほんとにまわりにいそうだなぁって思った。

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    投稿日: 2010.06.26
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    年上の女性との恋を描いた作品。一見ありふれていがちなテーマだがなかなかどうして、キレイな物語。 身近にそういうカップルがいるせいで、余計に感情移入できたのかもしれないが、これは久々に好きと思える作品。

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    投稿日: 2010.06.22
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    45歳、更年期障害を抱える女性の不安や臆病になる気持ちを、男性作家である石田氏がどうしてこんなにリアルに描けるんだろう。 年齢を重ね、もはや恋愛なんてないとすら思っていたときに出会った恋は、若いときよりはるかに純粋。正直。素直になれる。それがリアル。わたしもこんなふうになるのだろうか。

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    投稿日: 2010.06.20
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    誤字があったため再度更新します。 作者さんに薦めて頂いたので早速読みました! そしたら作者さんの思惑通り、物語に入り込み、まーくんに夢中でした。笑 だってすごくいいお父さん! あたしも潤三やまーくんみたいなこんな子供思いのお父さんが欲しかったな。 すべての登場人物が等身大でいきいきしていて、すごく心暖まる作品でした。 主人公が特に決まってなくて、一人称がころころ変わるんだけど読みにくくなく面白いなーと思いました。 光江は風野さんご本人のイメージがしました! あと風野さんの最後のまとめ方は毎回思うのですが良い意味で期待を裏切ってくれて本当に素敵です! 風野作品は本当に元気がでる作品ばかり。 このままの自分じゃダメだ!と思い直しました。 太一やフキちゃんの高校生verなんか読んでみたいなーっと勝手に思ってしまいました。 風野さん是非お願いします!笑 あきらめるのは、いつだってできる。もっともっと、フラフラして、ジタバタして……何度も堂々巡りを続けても、少しずつでも夢のほうへ転がり続けていこう。目指す道は違っても、決して夢をあきらめない強い心で、励ましてくれる人がいるのだから。ひとりぼっちではないのだから。

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    投稿日: 2010.06.20
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    45歳の恋なんて想像したことなかったけど、大人になっても素敵なことだなと思った。 歳をとったらこうなる、というような表現がよく出てきているが、私もいつかそんな風に思う日が来るのだろうか。 最後はハッピーエンドで幸せな気持ちになった。逆に別れるとこでは少し泣きそうだった。

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    投稿日: 2010.06.16
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    たぶん女性の私でさえ、10年前ならわからなかったであろう心の微妙な揺れ、疼きを、男性がここまで書いている驚き。

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    投稿日: 2010.05.17
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    友だちにすすめられて読んだ本☆ どうして女の気持ちがこんなに分かるんだろうと友だちと語っちゃったくらい!! お互いを思い合う恋愛、素敵だなと憧れました♪

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    投稿日: 2010.05.04
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    泣いた。 資格試験勉強をしなきゃならなくて、 でもその前にどうしても読み切りたくて。 ・・・正直、読後の余韻が後を引きすぎて、 勉強どころじゃありませんでした(笑) 石田さんはどうしてこんなに女性的な物語が書けるんだろう。 IWGPも好きだけど、こんな物語も良い。 良すぎて、しばらくは2度目が読めないです。

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    投稿日: 2010.05.04
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    石田衣良さんも抑えておいた方が良いと思いジャケ買い。そしたら恋愛小説で少しショックを受ける。 更年期を間近に迎えた女性の大人の恋愛物語。セックスシーン多数。子供は読んじゃダメ!

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    投稿日: 2010.05.03
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    石田衣良は男性のはずなのに、どうしてこうも女性心理描写が上手いのだろうか。実は女性なのではないのか? 女性芸術家と、若い男性の恋物語。年齢に引け目を感じる女性心理や、母性の表現が匠。 『今日は明日より必ず一日若いのだから』という台詞の重さが理解出来るようになってきた今日この頃。

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    投稿日: 2010.04.22
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    彼の本はなんとなく抒情的かつ乾いた描写が好きでさまざま読んでいますが、この本はまずまず。その乾いた描写が成功している作品だな。 出来すぎた設定は石田作品ではお約束なのでそこは突っ込まないことに。 女には光を外に出すダイヤの女と内に溜め込む真珠の女がいるのよ、みたいな主人公の母がわりの女性のセリフにぐっときた。 同意はしないけど、作品のモチーフとしてはとてもうまい。 この人は、ホントモチーフづくりが上手いよなぁ。

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    投稿日: 2010.04.04
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    石田純一は男のくせに女性心理を描かせたらピカイチだ。 年をとってゆくことはある意味女性にとって残酷な部分があるが、それを見事に逆手にとってしまうあたりはさすが。

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    投稿日: 2010.04.03
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    題材は違くとも全体として、今までの石田衣良の作品とは大差がないように思う。 作中、例えば‥強がって相手のために演じたその種明かしが他者によってなされることで誤解がとけてより深まることなんて、現実‥ねえだろ、なんてつい穿ってしまいたくなるようなシーンが多い印象。 ただ、解説で指摘されていたことではあるけど、これを書いたのが男性であることを感じさせないほど女性視点をうまく捉えている、という点には共感できるし、この作品の凄いところであると思う。 石田作品が好きなら読めます。

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    投稿日: 2010.03.22
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    「誰にでも当てはまる正解なんてないのかもしれない。誰かを好きになるのは、ひとつひとつがオーダーメイドで、既製のパターンなんてないのよ」 「若さというものは用がなくともひたすら移動したがるものなのだろう」 「この世界に存在するあらゆるものには、それぞれ固有の美しさがあり、いつだって足りないのはそれを見る側の力なのだ」 そうなのだ。 ガツンときた。 そして、主人公素樹の困った顔の表情がせっちゃん(斉藤和義)を連想させてしょうがない。笑

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    投稿日: 2010.03.06
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    「今日を大事になさい。 今日は二度とないし、 明日よりは必ず1日若いんだから。 恋は心の張りでするものよ」 「誰にでもあてはまる正解なんて ないのかもしれない。 誰かを好きになるのは、 ひとつひとつがオーダーメイドで、 既成のパターンなんてないのよ」 ピュアと言える純愛。 とても温かい気持ちになり、恋をしたくなる。

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    投稿日: 2010.02.22
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    石田衣良さんの描写につくづく感動。 どんどんストーリーに引き込まれていく。 ステキな恋愛小説。

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    投稿日: 2010.02.19
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    男性が書いたとは思えないほど、女性(特に主人公・咲世子)の描写にリアリティと迫力がある。 光を外側に放つダイヤモンドの女。 光を内側に引きこむパールの女。 パールの女は、(その魅力に気づいてもらえなければ)幸せになりにくいのかもしれないけれど、その凛としてたくましい姿に私は憧れる。 煌びやかな華やかさを纏うダイヤモンドよりも、光を引きこんで静かなパワーを蓄えたパールの輝きに気づくことのできる人間になりたい。 そして、年を重ねていくなかで、遠回りをしても、心を豊かにし、内なる美しさを求める生き方を心がけて、自分の心に従う強さ、心を殺す強さを身につけていきたい、そう思った。

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    投稿日: 2010.01.26
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    版画家の咲世子と17歳年下の彼素樹との恋愛小説。 大人の女性の苦しみも垣間見える。 こんな風に女性を描ける石田衣良はスゴイ。

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    投稿日: 2010.01.22
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    石田衣良の文章の表現力は経験からくるものなのか、想像力が豊かだからなのか本当読ませる。版画師と17歳年下の男の恋物語というくだりで、つまらなかったらどうしようと思ったが完全に杞憂に終わった。 主人公の45歳の更年期障害やらその描写やら、気持ちがものすごく伝わってくる。女性視点の描写が圧巻。あと場所が逗子なのもよい。 ラストも結構泣ける。

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    投稿日: 2010.01.09
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    【あらすじ】 出会いは運命だった。17も年下の彼に、こんなにも惹かれてゆく―。孤高の魂を持つ、版画家の咲世子。人生の後半に訪れた素樹との恋は、大人の彼女を、無防備で傷つきやすい少女に変えた。愛しあう歓びと別離の予感が、咲世子の中で激しくせめぎあう。けれども若く美しいライバル、ノアの出現に咲世子は…。一瞬を永遠に変える恋の奇蹟。熱情と抒情に彩られた、最高の恋愛小説。 【感想】

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    投稿日: 2010.01.06
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    石田さんの恋愛物は苦手だけど、これは何度も読み返している。 かなり濃いメロドラマだけど、すごく惹きつけられる。

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    投稿日: 2009.12.11
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    最近女性が年上、という内容の恋愛小説が多いような気がする。年上といっても2つ3つではなく10歳以上年上の設定が多いような・・・。 一昔前に負け犬と言われた女性に媚をうっているのかしら、とかんぐってしまうくらい。 ディアヌ・ド・ポアティエみたいに20歳年下の男性を虜にした例だってあるのだから一概には言えないけど、やっぱり頭の中ではありえねーと思ってしまう。 確かに主人公の女性は魅力的ではあるけど、一回り以上の年の差を跳ね除けるほどの魅力か?というとそこまでではないような。。ということで星2つ。女性としてはちょっぴり希望を与えてもらいましたが。

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    投稿日: 2009.12.10
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    ちょっとうろ覚えです; 恋の結末を知りながらもそれを隠しきる姿に、ああ大人だと思いました。飾り気がない、でも品のある女性。ああ素敵だと思いました。 あと石田さんがここまでリアルに女性を書いてることに本当に感嘆したしました。でも自分のお父さんが書いてたら少し嫌かなとか思ったりもしました;笑 こういう恋愛小説もっと読みたいです。

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    投稿日: 2009.11.29
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    石田衣良はどうしてこんなに女性の気持ちが分かるのか。 老いることの歯がゆさと焦り。 若い女と比べてしまう愚かしさ、付きまとう深い悲しみ。 恋のパワーと、女であることの歓び。 咲世子のように、結婚しないで仕事に生きる事は、私には無理。 咲世子は版画作家として、仕事に全てを傾けられる。 その強さが一途で切なく、でも確かな強い光となって彼女の魅力 が作品にあらわれる。それは確かに彼女にしか出来ないことで、 私がどんなに願っても手に入らない、優美な強さだった。 ものの作り手は、こうでなくっちゃならない。 心に芯がある人は、苦しんでいても美しい。 年をとることが素敵であると初めて感じさせてくれた作品。

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    投稿日: 2009.10.26
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     年代が近いせいか、すごく身につまされる思いで読みました。実際こんな風に十七歳も年下の人に愛されたら……なんて考えると思わず真剣に読んでしまいました。主人公があれだけ美しくて、才能豊かならあり得るかな。うらやましい。  長年連れ添った愛人という関係の人物も、なかなか人間臭くて憎めなかった。  年を重ねていくと、捨てるのも惜しいし、執着心も強くなる。新しいのもへの興味はあっても飛び込むのも難しい。だから持っているものを必死に守ろうとする。よく分かります、そういうの。  年上のプライドもあり、仕事への自負もある。だけど先に老いていくのを見られるのは怖くて、ずっと先の必ず訪れるであろう別れを想像し、今動けない。だけど欲しい。  その辺の葛藤がとても繊細に綴られており、作者は女心がよく分かるな~と、感心してしまいました。また更年期の症状などは何でそんなに知っているの?と聞きたくなるほど。内面の壊れ方が恐ろしかったです。  この年代の女性にとっては夢の書ではないでしょうか?

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    投稿日: 2009.10.11
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    意味のある歳を重ねて生きたい。 恋や愛だけではないすべての感情を暖かく使って、 黒く、白く、赤く、自分に正直に、 生きて行きたい。

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    投稿日: 2009.08.21
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    吉田まゆみのマンガを読んで、原作が石田衣良さんだと知り 購入した本。内容を知っていたので、なかなか読み進まなかった。 美しすぎるエロティシズムちゅうか、衰えていく身体のことをやたらと不安がるところとかは、やっぱり男性的な視線で描かれているな、という気持ちはしたけれど、女性心理をものすごく上手に表現しているところは、さすがだなぁ~と思った。 哀しい女の性・・・という話。

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    投稿日: 2009.08.10
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    とっても良かった。 久々にアタリな本を読んだ。一気に読めた。 やっぱりハッピーエンドがいいです。 ハッピーエンドじゃないと思ってたので、最後のあたりはちょっと涙出た。 あーよかった…って。 17も歳が離れた恋愛。 それも女性が上。 こんな男性まわりにいないよーって、 そういうのは、自分にも魅力がないってことだとかガックリしてみる。 真珠な女性になりたいって思う。

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    投稿日: 2009.08.02
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    【光を豪華に撒き散らすダイヤモンドの女じゃなくて、内側に引き込んで大切に守るパールの女。 男たちが理解してくれなくても、気にしちゃダメよ。男の目なんてみんな節穴なんだから】 てっきり女の人が書いているのかと思った。 恋愛小説でなかなか こんな主人公のような強い人はいるのだろうか

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    投稿日: 2009.07.25
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    45歳の女性版画家と17歳年下の男の恋を描いた恋愛小説。 石田衣良の恋愛小説は嫌いではないけれど、この作品は少し苦手だった。 読んでいて、何故か、登場人物の誰にも共感出来なかった。 読み終わっても、「出来すぎ」な感じが拭い去れず・・・。 時代性を反映した作品という点では、石田さんらしい作品かもしれないけれど・・・。

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    投稿日: 2009.07.23
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    恋愛物は大のつくほど苦手。 ・・・・なのだけれど、人から借りて最後までよんだら程よい爽快感を感じることができました。

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    投稿日: 2009.07.23
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    ストーリーは好き嫌いがあるかもしれないが、表現が秀逸。 なぜここまで女の気持ちがリアルにわかるんだろう。 途中で、「あれ、これ書いてる人男性だったよな」と、 しってるくせに確認してしまった。 もしかしたら、女性作家よりも、 女性の感情をリアルに表現できているんじゃないかとすら思う。 石田衣良さん、やはり、只者じゃないです。

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    投稿日: 2009.06.15
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    「あなたの仕事を通したドキュメンタリーを撮らせてもらえませんか」 17歳も下の男性に突如言われた言葉。 しかし、仕事の関係のつもりが、だんだんと彼に惹かれていく主人公。 別れなければならないことを知りつつも、愛してしまう彼を。 最後にくだした決断とは・・・

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    投稿日: 2009.06.11
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    45歳の女性と28歳男性の恋愛、普通にありだと思うけど、作中の人物はやはり才能と魅力にあふれた人物でそれほどリアリティを感じなかった。 舞台設定も上手いこと整えすぎたような印象がある。 これは女性視点の話でもあるので、感情移入しきれなかった部分もあったのかもしれない。(しかし著者は男性という・・・) 退屈せず一気に読むことはできたので、評価しきれなかった原因はは私の恋愛経験不足のせいかもしれない^^;

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    投稿日: 2009.05.02
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    この世界観はどこか演劇の世界のようだなぁと感じた。 舞台と役者が整いすぎてるからかな。 一旦、素樹を諦めたときの咲世子の強さには感動した。 『娼年』もそうだったけど、石田衣良がかくナイーブで透明感ある少年像が結構好きだ。

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    投稿日: 2009.04.12
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    男性作家なのに、どうして女性の心の動きが上手に表現されているんだろう。 しかも、その動きはとてもしなやかで、綺麗。

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    投稿日: 2009.03.18
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    更年期を迎えた女性の恋を描いた作品。 石田衣良さんの恋愛作品は、それらしく書こうとしすぎな感がある。 なんとゆーか、言葉の選び方が、わざとらしく、やり過ぎに感じる。 まあ、世の恋愛小説なんてだいたいそんなものかもしれないけど。 それならそれで、もっと透明感がある物語の方が好きだったかな。

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    投稿日: 2009.03.16
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    石田衣良の眠れぬ真珠を読みました。45歳でプロの版画家の咲世子と17歳年下の映像芸術家のたまごの素樹のラブストーリーでした。咲世子のプロの版画家としての自覚、自分は女性として下り坂だという諦観、そして大人の女性として感情を抑えた行動が魅力的に描かれています。官能的な表現も随所にありますが、それが不自然でないのがいい感じです。脇役で登場する中年のプレイボーイ、若い魅力的な女優、心が壊れてしまった真面目な女性、素直な大学生アルバイトもそれぞれ魅力的で、その人たちが絡み合って綺麗な物語になっています。私は読んだときに映像が眼に浮かぶような物語が好きなのですが、この物語は随所にそのような場面があるので気に入りました。

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    投稿日: 2009.02.21