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勝者の混迷──ローマ人の物語[電子版]III
勝者の混迷──ローマ人の物語[電子版]III
塩野七生/新潮社
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総合評価

36件)
4.0
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    対外戦争が終わると内戦。それは格差が生み出すもので、格差は統治の仕方で生じる。勝者はよほど自制的に気を配らねばならぬものらしい。

    0
    投稿日: 2024.08.03
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    大体紀元前140〜60年くらい。 すっごい雑にまとめると(間違ってるかもしれない) 第三次ポエニ戦役終わって(=カルタゴ滅亡)、 グラックス兄弟の改革がうまくいかなくて無念な感じで亡くなって、地方出身平民のマリウスが活躍して、冷徹カリスマのスッラが登場、色々改革したけど死後、スッラ派だった人たちによって改革の骨子があえなくズタズタにされる中、ポンペイウスが大活躍。まじ雑

    5
    投稿日: 2024.05.11
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    領土が拡がり、地中海での有力国家となったローマが、混迷する様子が描かれています。 本書でも、人間の愚かさをローマの歴史を通して知ることができます。 国を思い改革を進めるもの、既得権益を守るため、それを阻むもの争いが描かれています。 現代日本には、国を憂う人は沢山いるかと思いますが、政治家に見えないのは何故でしょうか。

    0
    投稿日: 2023.09.03
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    如何に先見の明がある人物でも、周囲の利害によっては潰されてしまうという、現実味のある巻。また、どんな英雄でも年を取ったり、嫉妬に狂ったりするとかつての栄光にそぐわない人物になってしまうという嫌に人間臭い部分が垣間見えた。 しかしそんな中でも上手に、ある種冷酷に『人』を使うことができる人が国を作っていけるのだな、とも感じた。正義感、先見性よりも強かさが重要。

    0
    投稿日: 2023.08.26
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    ハンニバルとの闘い以降カエサルの出現までが本書の舞台だ。ローマ史の谷間と思っていたが、非常に面白かった。共和制ローマを守ろうとする元老院とスッラ等為政者との攻防、ポントス王ミトリダテスのローマとの戦い、スパルタカスの反乱など実に多彩である。

    0
    投稿日: 2023.08.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第二次ポエニ戦役に勝利し、地中海の覇権を不動のものとしたローマであるが、大きくなりすぎた反動が自身を襲う。属州となったシラクサから安価な農産物が入るようになり、ローマの農業者は葡萄畑などに転換するしかなくなったが、この転換には多額の投資が必要であった。投資能力のない者は土地を富裕層に譲渡せざるを得ず、格差が拡大したのである。 このような背景の中、グラックス兄弟が登場する。兄のティベリウス・グラックスは、大規模農地の所有権を放棄させる農地法を護民官として提案し民衆に支持されるも、これが富裕層が多くを占める元老院の反感を買う。護民官への再選を期した集会において、反対派(背後には元老院が控えている)に撲殺されてしまう。兄の意思は弟のガイウス・グラックスに引き継がれ、農地法の復活に留まらず、陪審員を元老院のみでなく騎士階級にも広げたり、ローマ市民権をラテン同盟国にも与える提案をしたため、兄弟そろって元老院の反感を買ってしまう。元老院はガイウスの同僚(フラックス)への工作を図り、ガイウスよりも民衆受けする法案をフラックスに提案させることで、元老院はガイウスの護民官への再選の妨害に成功する。ガイウスの提案が次々と廃案になるのを目の当たりにした民衆は騒動を起こし、元老院最終勧告が発令され、ガイウスは奴隷と共に自殺に追い込まれるのであった。護民官の立場で元老院に立ち向かうのがグラックス兄弟の改革の失敗と分析していた部分は学びを感じた。平民出身であるが、ローマでの絶対権力を誇るようになるガイウス・マリウスは護民官ではなく、執政官の立場で改革を実施し実を結ぶのである。 マリウスは平民であるが、軍事面での功績を足掛かりとして、政治家のキャリアを歩み始める。当時のローマでの徴兵制度は、税金(血の税)としての側面もあったため、民衆の格差拡大の影響を受け軍が弱体化していた。マリウスはこれを志願制にすることで、職業軍人をベースにした軍編成を行い軍事強化に成功する。軍制改革により順調に戦果を挙げるマリウスであったが、この軍制改革が同盟国の反乱を招いていしまう。ローマ市民にとっての兵は「職業」であるが、ラテン市民にとっては「義務」であったためである。

    0
    投稿日: 2023.02.19
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    前作のハンニバル戦記がめちゃめちゃ面白かっただけに、今回は盛り上がりには欠けるかなと。ローマの覇権が拡大された一方、国家として大きくなるとやはり内部に問題が巣食うのが世の常のようだ。ハンニバルの言った肉体の成長についていけない内臓疾患、というのは実に的確。 本作でも魅力的な偉人たちが登場。グラックス兄弟、マリウス、スッラ、ポンペイス。スッラの狡猾な人を食ったような描かれ方が印象的。元老院、市民、執政官の統治システムが少しずつ軋み始めてきているローマが、これからどのような歩みを進めるのか、次回も楽しみだ。

    1
    投稿日: 2022.12.27
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    20210321 ・ポエニ戦争後、スペインやガリアの反乱を鎮圧し、アンティゴノス朝マケドニアとセレウコス朝シリアとの戦争に勝つことでローマは属州を広げる ・属州の拡大により、中小家内農家を主体としてきたローマ経済は、奴隷を使う大農家と通商が盛んになり変容する。小規模農家は都市にプロレタリアートとして流入し、社会不安が生じるようになる。これを防ぐ労働政策(農地改革と植民都市建設)と政治改革を構想したグラックス兄弟は元老院派の反撃を受けて命を落とし挫折する。 ・戦場が属州に移り、属州からの収益をローマが独占することで、ローマが大きな負担の代償として指導権を得てきた自衛同盟のバランスが崩れる。結果、同盟市戦争がおこり、イタリア全土にローマ市民権が与えられることになった ・プロレタリアート向けの福祉政策である小麦の低価格配給は行われ、彼らを支持母体とする民衆派勢力が現れる。民衆派と元老院派の争いは、属州平定の功績があるマリウスとスッラの私兵を使った軍事力によるローマ掌握によって血で血を洗う内部抗争に変わる。若いスッラはミトリダテス戦争後の内乱で民衆派を壊滅させ、元老院の質量ともの充実させ、一人に権力が集中することを防止し、市民集会と護民官の権力を削った。 ・スッラ派のポンペイウスは、キリキア海賊討伐と第三次ミトリダテス戦争で独裁官を上回る権力を自身に集中させ、実力で反対する元老院を沈黙させた。スッラの元老院体制の強化はポンペイウスによって1世代持たずに崩壊する ★戦略とは実行するためのものであり、実行につながらない概念、言葉、思想は戦略でない

    0
    投稿日: 2021.03.21
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    カルタゴを滅ぼしたローマは敵を外から内に抱えることになる。グラックス兄弟の改革は兄の惨殺、弟の自害というかたちで阻まれ、兄弟の死後護民官になったマリウスは徴兵制から志願制へと改革するが、これが原因の一つになり同盟者戦争を引き起こす。スッラは独裁官となり国政体制の改革を行うも死後体制は崩壊。ローマの覇権を地中海全域にまで広げたポンペイウスは何故後に歴史に名を残す人物にならなかったのか…というのが次巻の楽しみ。

    0
    投稿日: 2021.01.23
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    古代ローマはカルタゴとの戦いであったり、カエサルの業績など、目立つ部分に注目が集まりその間の時期の知識は私もほとんどなかった。しかし、その期間も優秀な人材をローマは輩出し、その度に障害が発生することで改革が中断するなど困難も多くあったことを知った。昔の時代のことを知ることで現代を生きるための教訓にできる場面があるはずだ。ぜひ、このシリーズを最後まで読み切りたい。

    0
    投稿日: 2019.01.05
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    ローマ人の物語は、塩野ファンのみならず、どなたにもお勧めしたいシリーズ。なぜ、人間はうまく行き過ぎると調子に乗って奢り高ぶってしまうのでしょうか。世の理なのでしょうか。

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    投稿日: 2018.10.23
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    紀元前133年から前120年のグラックス兄弟の時代。ティベリウスとガイウス兄弟。護民官の立場で農地解放、失業者対策に乗り出すが、結局ローマ市民の理解得られず。短期で失敗し、肖像さえも残っていない。 前120年から前78年、マリウスとスッラ。 平民出身で各地の軍団渡りあるいてきたガイウス・マリウス。 軍政改革実施し、ローマ軍団を志願兵制とする。ゲルマンなど蛮族が同盟国や周辺の属州地域への侵入を排除。マリウスには、知識なく、平時の統治能力はなかった。 同盟者戦役を経てローマを統一したスッラは、独裁者として行政改革など数多く改革を行う。このとき、イタリア半島の全住民に市民権認める。スッラは国政改革を成し遂げ、突然辞任。自らを幸福者、フェリックスと呼んで亡くなる。 前78年から前63年ポンペイウスの時代。スッラ体制の崩壊によるスペインでのセルトリウス戦役を平定し、その後、黒海からカスピ海、そして紅海に至るまでの全地域に、ローマの覇権を打ち立てた。 面白い。益々、目が離せなくなってきた。

    0
    投稿日: 2018.08.05
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    グラックス兄弟からポンペイウスの時代まで。 外敵の脅威を排除し続け、覇者であることの奢りから? 不都合があると知りつつ既存の権益を手放せなかったから? 元老院の人数は増加の一途を辿りその門戸は逆に新入りに対しては狭くなり、ギリシアに似て、没落への道を辿っていくように見える時代。 自己の富裕を目的とせずローマの為にと尽くしたマリウスとスッラ、そのどちらもがひとかどの人物だったのに後の時代に遺産を残せなかったことでは同じで、歴史の中では個人の努力が敢え無く終わることはままあるのだなあと考えさせられてしまう。

    0
    投稿日: 2017.02.19
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    外に敵がいる時は一致団結出来ても、外敵がいなくなれば内乱が起こるというのは人間の悲しい性だと思う。 そういう本性丸出しのローマがなぜスペインから中東、北アフリカに至るまで覇権を握れたのかというのは不思議だが思うに古代以来の絶え間ない戦争の経験が物をいったような印象を受ける。 そう考えると戦争経験豊富な現代のアメリカはやはり覇者であり、覇者であり続けるためにどの国よりも戦争をするだろう。その論理に中国も気付いてないわけがなく、歴史を知れば知るほど地球上から戦争がなくなることはない感じがしてくる。

    0
    投稿日: 2016.04.09
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    前2世紀後半からはじまる抗争は、社会正義の公正を求めて、富めるものと貧しきものの間に生ずるのである。 ゲリラは負けなければ勝ちなのである。

    0
    投稿日: 2016.02.19
  • 共和制の末期のローマ

    ポエニ戦争後から共和制ローマの末期にかけて。 ローマとその周辺国家の関係,ローマ国内の諸問題,そういったものがさまざま浮き上がってきた時代。 ローマはこの時代大きくなりすぎたのだろうか。それに対して,政治体制がついて行けなくなっていたのだろうか。 ローマの歴史が克明に描かれており,興味深く読み進められるだろう。

    0
    投稿日: 2015.12.26
  • 帝国になる前のローマの話。

    ハンニバル戦役以降からユリウス・カエサル登場以前までの共和政ローマの歴史を書いたものだが、非常に面白かった。 ハンニバルやカエサルほどの名の知れた人物の活躍はないが、それなりに有能な人物が絶え間ないように降り注ぐローマの危機を救っている。 下手な小説よりも物語性があり、それでいてリアリティもあるから読んでいて飽きることがなかった。

    1
    投稿日: 2015.09.30
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    市民階級の拡大を途半ばに殺害されたグラックス兄弟。元老院の復権による共和制維持を目指すスッラと大衆の支持を基盤に政治を動かそうとする後継者達。民主制は独裁制に移行するということをきちんと押さえている塩野七海さんはさすが。マリウスとスッラによる報復の凄まじさには驚く。

    0
    投稿日: 2015.02.20
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    この巻のもっとも印象的な人は、ルキウス・コルネリウス・スッラ。他人に何を言われようが気にせず、物事をやり遂げるところがすがすがしい。ただし、反対派を殺戮、財産の没収・競売に至る容赦のなさもある。「スッラの言動は、常に「ドス」が効いている」とあるがさもあらん。普通の人は他の人からよく思われたい。敵に容赦しないという態度を貫くことは並大抵ではできはしない。「私財を貯めこむことに、生涯無関心であった」ともあり。今の政治家と正反対!お金の使い方を現代人は学ぶべきでは。  また、高貴な生まれと裕福な環境人恵まれ、銀の匙をくわえて生まれてきたというグラックスの2人の兄弟。高貴でも裕福でもない人たちの権利を守ろうと命を落とす。人のために使命感を持って、命を賭して活動できる人はどれだけいるのだろうか。古代ローマの公共精神には正直感動する。日本の武士道精神に通じるところもあるのだろうか?

    0
    投稿日: 2014.07.21
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    カルタゴが滅亡し、新たな人物が次々と登場する第三巻。 ここで最初に登場するグラックス兄弟は、印象的である。 紀元前のこの時代に、果敢に改革を試みる若者たち。 いつの時代にも、勇敢で正義感あふれる者はいるであろうが、この時代に、というのが驚かされる。 すでに元老院を中心とする共和制が成り立っているローマであるが、市民の格差問題があらわになり農地改革を実行しようとするわけであるが、大きな権力を相手にするとき、なかなかうまくいかなものであることは、いつの時代も同じ。 結果的に二人とも志半ばでの死を迎えるわけであるが、これが呼び水になり、ローマが大きく動き出すことになるということは、歴史上大きな意味のあることであったのであろう。 そして登場するスッラ。 一見、冷徹で独裁主義者の感じのある彼であるが、逆に共和制ローマへの信念の強い者であった。 自分の信念を貫き通すがために、多くの犠牲もあった。 読み進める中では、スッラという人物はやはり、ローマを自分の独裁下に置こうとするものではないかと思わせた。 しかし、自分が目指す、元老院中心の共和制ローマを実現するための法を制定するや、独裁官を辞職し、政治の場からも身を引いた彼の行動が物語るように、ローマを独裁制から切り離し、共和制を実現するために努力した人物といえるのかもしれない。 賛否両論分かれるであろうが・・・ このスッラという人物は、グラックス兄弟以上に、私の心に残る歴史上の人物となった。  冷酷で醒めた政治家の食卓は、哄笑で包まれるのが常だった この一行がとても印象的である。 彼はただの冷徹な人間ではなく、共和制ローマを実現したかっただけなのだろう。 その後ポンペイウスによって、地中海、オリエント地方をローマが制圧するわけであるが、戦術に長けた武将の感のあるポンペイウスにも魅力は感じるが、個人的にはいま一つ、心に残るものがない人物である。  いよいよローマの勢力も大きくなり、政治も大きく動いてきているが、次巻も楽しみである。

    0
    投稿日: 2012.11.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ハンニバルを倒し、帝国カルタゴを滅亡させ、一気に地中海の覇者となったローマ人。しかし大国への道のりの速さゆえに、ローマは内部から病み始める。権力が集中しすぎた元老院に対して改革を迫る若き護民官グラックスは同国人に殺され、続く改革者たちも、内なる敵に向き合わねばならない―ローマ人はいかにしてこの“混迷の世紀”を脱脚するか。

    0
    投稿日: 2012.09.10
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    中学生で斜め読みした時はさっぱり面白くなく挫折したが、意識して政治のヒントを掴むために読んでいるからか、1~3巻の中で、いちばんおもしろかった。 どのような問題に突き当たり、誰がどのように考えて、どのように解決したのか? どんな人が世の為に奮闘してきたのか?

    0
    投稿日: 2012.07.23
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    国家の経済が発展したからと言って、国民が豊かになるとは限らない。 富の分配は大事な施策だが、「富める者から奪って貧しき者に配る」という発想は、あまり好きじゃない。少なくとも今の時代には合わないんだろうな。 農牧業に代わる新たな産業を興すという発想はなかったのかな。

    0
    投稿日: 2012.01.08
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    組織とは不思議なもので、外部の脅威がなくなると、内部から崩壊していく。そして、未来は、外部でもなく、内部でもないカオスの縁にいて、新しいビジョンを持つ者が切り拓く。次巻が楽しみ。

    0
    投稿日: 2011.11.27
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    ・ハンニバル戦後、高度経済成長期に入ったローマ ・体(経済)は成長したのに、内臓(制度)がそれについていけない状態 ・中間層の増加による問題など、高度経済成長後の日本を連想とさせる

    0
    投稿日: 2011.03.04
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    ローマ人完読プロジェクト第3段にて挫けそうになる。ハンニバルとカエサルの間の混沌の物語故か、かなり中だるみぎみ。なんとか最後まで辿り着く。

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    投稿日: 2011.03.02
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    前2巻までのローマは敵の侵略を防ぐこともあれば、領土を手に入れるための侵略をしたりと、アグレッシブな若い国だった。が、ポエニ戦役を経て、当時の最強国となってしまったローマはもはや征服する土地が限られ、外敵よりも内部の調整に四苦八苦する。 そんな時代に登場したグラックス兄弟、マリウス、スッラ、ポンペイウスらローマの指導者たちは内戦の片づけと政治体制の修正と、やや地味な仕事に明け暮れる。 どうにも盛り上がりどころのない、爽快感のない国になってしまったローマ。そんな中、個人で頑張っていたのが小国ポントスのミトリダテス王。大国ローマに何度も敗れては立ち上がる姿に「漢」を感じた。

    0
    投稿日: 2010.11.21
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     共和制ローマの、内乱時代である。前巻での誇り高い、美しいローマはどこへ行ったのか?人の世というのはやっぱりこういうものなのだろうか。諸行無常である。  システムに不都合が生まれた時、それを救おうと奮闘する個人の姿は痛々しい。それはその結果も俯瞰してみることができるからだろう。  人の悲しさ、むなしさを感じさせる3巻は、正直ちょっと暗い気持ちになりながら読んだ。 2007/3/18

    0
    投稿日: 2010.08.29
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    表紙に使われている彫刻がすごく男前だった。 歴史から彫像を見るって発想がいままでなくて これから美術館でも楽しめそうだ。

    0
    投稿日: 2010.06.20
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    (2007.01.01読了)(2006.05.13購入) (「BOOK」データベースより) ハンニバルを倒し、帝国カルタゴを滅亡させ、一気に地中海の覇者となったローマ人。しかし大国への道のりの速さゆえに、ローマは内部から病み始める。権力が集中しすぎた元老院に対して改革を迫る若き護民官グラックスは同国人に殺され、続く改革者たちも、内なる敵に向き合わねばならない―ローマ人はいかにしてこの“混迷の世紀”を脱脚するか。 ☆塩野七生さんの本(既読) 「男たちへ」塩野七生著、文春文庫、1993.02.10 「ローマ人の物語Ⅰ ローマは一日にして成らず」塩野七生著、新潮社、1992.07.07 「ローマ人の物語Ⅱ ハンニバル戦記」塩野七生著、新潮社、1993.08.07 「緋色のヴェネツィア」塩野七生著、朝日文芸文庫、1993.07.01 「銀色のフィレンツェ」塩野七生著、朝日文芸文庫、1993.11.01 「黄金のローマ」塩野七生著、朝日文芸文庫、1995.01.01 「ローマ人への20の質問」塩野七生著、文春新書、2000.01.20 「ローマの街角から」塩野七生著、新潮社、2000.10.30

    0
    投稿日: 2010.02.26
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    スッラすげー…何がすごいって、こんなに粛清しまくったのに、ちゃっかり寿命全うして畳の上で死んだことだよね。 志半ばにして非業の死を遂げたグラックス兄弟を思うと、因果応報ってなんだろうな…という気持ちになる。最後の奥さんとの馴れ初めエピソードがすごく可愛かった。 理想に燃えるグラックス兄弟の青臭さが大好きだったので、彼らの話はもっと長く読みたかった。母親も素敵だったな。さすがスキピオの娘。 ハンニバル戦記のように血湧き肉踊る部分じゃないけど、面白かったです。次はやっとカエサルだ〜

    1
    投稿日: 2009.09.18
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    まさに混迷。地中海の覇者となったのはいいけれど、方々に火種があり、イタリア内部にも火種がある。盛り上がりに欠けると言えば欠けるけれど、この後のユリウス・カエサルの長大物語の背景情報だと思って読む。確かにそうでもなければ、もう勝手にしたら、といいたくなるどうしようもない時代の物語。

    0
    投稿日: 2009.06.01
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    ハンニバルよりさくさく読めた。何故・・・・? ローマ内部の足の引っぱりっこ。 外敵を退けたら次は内側に次々問題が・・・・・って小説のお約束を地でいってる気がします。 2000年以上前の話とは思えません(笑) (09.05.10) --------------------------- 図書館(09.04.29)

    0
    投稿日: 2009.05.10
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    第3巻は、紀元前146年カルタゴ滅亡から、紀元前60年ポンペイウスによるオリエント制圧完成、地中海をめぐる全地域がローマの覇権下に入るまで。 シリア・エルサレムがこの時期ローマの属州となり、ユダヤ・キリストの世界と結びついていく。 「いかなる超大国といえども、長期にわたって安泰であり続けることはできない。国外には敵をもたなくなっても、国内に敵をもつようになる」 「多くの普通人は、自らの尊厳を、仕事をすることで維持していく。ゆえに、人間が人間らしく生きていくために必要な自分自身に対しての誇りは、福祉では絶対に回復できない」 「無知な大衆とは、政治上の目的でなされることでも、私利私欲に駆られてのことであると思い込むのが好きな人種である」 「人間とは、食べていけなくなるや必ず、食べていけそうに思える地に移動するものである。、これを古代では蛮族の侵入と呼び、現代ならば難民の発生という・・・民族の移動とは、多少なりとも暴力的にならざるをえない」 「すべての物事は、プラスとマイナスの両面を持つ。プラス面しか持たないシステムなど、神の技であっても存在しない。ゆえに改革とは、もともとマイナスであったから改革するのではなく、当初はプラスであっても時が経つにつれてマイナス面が目立ってきたことを改める行為なのだ」 「恵まれた階級以上に頑迷な旧守派と化す プアー・ホワイトは、いつの世にも存在する」 「戦争とは、それが続けられるに比例して、当初はいだいてもいなかった憎悪までが頭をもたげてくるものだ。・・・内戦が悲惨であるのは、目的が見えなくなってしまうからである」

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    投稿日: 2008.09.21
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    ポエニ戦役でカルタゴを破り「外患」を克服したローマが国内に蔓延する「内憂」を一掃すべく一大改革に乗り出す時代にグラックス兄弟からポンペイウスまで世界史の教科書でもお馴染みの改革者の生き様をより精緻に描いた一冊。

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    投稿日: 2007.05.03
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    ローマ人のことを語りながら出版された頃の現代日本人と対話している作品。歴史書の体裁をとった社会論になっている。

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    投稿日: 2007.02.14