
総合評価
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powered by ブクログ機龍警察の短編集 各編は、主要なキャラの知られざる 過去が見えたりする。 宮近理事官のエピソードは、機龍警 察としては、珍しく微笑ましい 最後のエピソードは、ドラグーンの 存在そのもの、将来の危機感が感じ られる。
1投稿日: 2023.01.05
powered by ブクログ田舎町で育った自分にはいくつになっても都会は恐怖の対象であります なにしろ人が多いのが無理 東京で満員電車に乗ったら10回のうち18回は痴漢にされると聞いてます 恐っ、東京恐っ そして満員電車といえばあれも恐かったなー あの自動改札がばーっと並んだ改札口 こちとら自動改札どころか駅員だっていない駅(いわゆる無人駅)の方が多いような沿線で育っとんねん! あんなあほみたいな人の流れに押し出されてほんとに目指してた出口かどうかも不安な状態でスムーズに通れるかいっての! もちろんビーっていうブザーとともにゲートは閉じたまま、原因不明、後ろのサラリーマンの刺すような視線…慌てふためく自分…そして… 『自動改札 跨ぐ』なんちて さて『機龍警察 火宅』です シリーズの登場人物たちの過去や現在を綴りその魅力や謎にせまる短編集です 読めば必ずシリーズに深みが加わり面白さが増すこと間違いなしですがそれぞれの感想を書くのはめんどくせーので(言い方!) 気になったところを一つ 巻末にある収録書一覧です ミステリマガジンだったりSFマガジンだったりw 早川書房さんもどちらか決めかねてるのかもしれませんね 私がビシッと解決しましょう! どっちでもよろしい!(解決してない) いやーさすがに目の付け所が違うね!って誰か言って下さい …ちなみに自動改札跨いだ件は跨いだあとちゃんと駅員さんとこ戻って足りなかった分払ってますからね!(原因不明違うやないかーい!)
35投稿日: 2022.07.27
powered by ブクログ色々な登場人物たちの短編集8話。タイトルにそれぞれ仏教用語などがついている。 火宅 由起谷。警察の暗部。 焼相 キモノ持ちで子どもたちを人質にした立てこもり事件を色々な人物の目線で。 輪廻 少年兵の悲惨な現実を由起谷や夏川の捜査や姿の取り調べから。 済度(さいど)菩薩が迷いの境界にいる衆生を教え導き、悟りの彼岸へ救い渡すこと。ライザが日本に来る前の出来事。過去の自分を思い出しながら逃げ、ある姉妹と交錯する。 雪娘 スネグーラチカ、ロシアの少女の精霊。ユーリ。日本でのある事件と、ロシアで担当した事件が重なる。 沙弥(しゃみ)悪を止め悟りを求める意の梵語の音訳。由起谷。未亡旅団で語っていた無二の友人福本とのエピソード。 勤行(ごんぎょう)時を定めて仏前で読経、礼拝などを行うこと。おつとめ。宮近が官僚の立場で国会答弁を作成し、娘の発表会に行く約束を果たせる…か、割と人間味ある話だった。面白かった。 化生(けしょう)母体や卵からではなく、因縁や業力によって忽然と発生すること。とある人死事件の捜査の結果から、恐ろしい未来を特捜の皆が予感する。緑が活躍。
1投稿日: 2022.01.30
powered by ブクログ短編集なので事件の規模や各人のエピソードもそれなりの規模に収まっているけれど、本編よりも人間臭さ満載の登場人物もいて満足度が高い。宮近の好感度爆上がりです。「化生」は上手いこと言うなあ。
1投稿日: 2021.07.28
powered by ブクログ機龍警察の世界観の中で、各々の章に仏教用語を冠し、それぞれがすべて味のある見事な短編小説となっている。本当に上手い作家さんだなぁ、と実感した。沖津、ライザをはじめとして、キャラクターがみんな良い。このシリーズ、はまってしまいそうだ。
1投稿日: 2019.10.04
powered by ブクログ機龍警察シリーズの短編集だ。なかなか面白かった。それぞれの短編が。この中で『済度』に死神のテロリストのライザと『X』との出会いが書かれている。そう『X』つまりその後上司となる特捜部長の沖津との出会いが。
0投稿日: 2019.07.17
powered by ブクログ短編集。これまでのストーリーの間を埋めるエピソードのいくつか。沖津以外の特捜部メンバーのキャラクターに触れることができる。さて次作。
0投稿日: 2019.05.28
powered by ブクログ9:「機龍警察」シリーズの短編集。表題作である「火宅」は初出の「結晶銀河」で読んでいたけどいまいちピンと来なくて、でもシリーズを通して読んでから再読すると、「ああ……!」ってなる凄みがあります。そういう意味では、初心者の方よりシリーズのファンの方に全力でお勧めしたい一冊。 甘さとかぬるさとか、ゆるさ、そんなのとは一切相容れない「世界の闇」を描くシリーズ、どれも決して後味がいいとは言えないけれど、だからこそ警察機構という枠の中で精一杯を尽くす登場人物たちの熱意や生きざまが輝いているように思えます。 各話タイトルは仏教用語で、それぞれ解説もついているけれどこれがまたドンピシャで唸る。
1投稿日: 2018.10.08
powered by ブクログ短編も良く出来ているな、というのが素直な印象。ライザがリクルートされる「済度」は長編でのキャラクター背景を知る上でも必読か。最後の「化生」は最新長編「狼眼殺手」にもつながるのでこれもまた読んでおきたいところ。宮近の微笑ましい(?!)一面が見られる「勤行」など作者の幅広い力量に感服。
1投稿日: 2018.05.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「機龍警察は鉄板である」もう誰のブログだったか忘れちゃいましたが、確か本屋さんの店主さんのブログ記事の一文だったと思います。これが私がこのシリーズに出会うキッカケになった言葉でした。まぁこれまで全ての作品を読破して来て感じるのは「機龍警察はホント鉄板なのである」ですね。とにかく読ます文章なんですよね。月村先生の紡ぎ出す言葉の一言一言が、読み手を物語の先へ先へとグイグイ引っ張り込むんですよ。各場面場面の臨場感が途轍も無いレベルなんです。映像が浮かぶと言えばいいのかな?まるでその場にいるような気持ちになってくるんですよね〜新作も出ている事ですし、続きが楽しみです。SFでもありますが警察小説としての方がしっくり来ます。 シリーズ全てが「一読の価値ある」珠玉の作品です。 全力でおススメします\(^-^)/
1投稿日: 2018.03.28
powered by ブクログ機龍警察番外短編集。 軽い話もあれば、機龍兵が活躍するアクション短編もあり、バラエティだ。 長編を読んだあとに読むと一層楽しめる。過去の曰くあり、現在に繋がる話あり、官僚組織の軋轢あり。 個人的には宮近さんの話とライザの話が面白かったかな。 「勤行」って仏教用語で“お勤め”と言う意味らしいけど、まさに宮近さんの宮仕えの悲哀をリアルに描いた異色作だ。長編では描けないよね。 最後の短編はまさかの最新作「狼眼殺手」に繋がる話で必読です。
1投稿日: 2018.01.10
powered by ブクログ特捜部の普段の仕事を描いたような短編集。理事官の宮近に焦点を当てた「勤行」が、これまでの機龍警察ではあまり描かれなかった官僚としての仕事が描かれており、新鮮で楽しめた。短編集なので外伝的なものだと思っていたら、最後の「化生」は次作の「狼眼殺手」に直接つながる話になるので、必読。
1投稿日: 2017.12.23
powered by ブクログ特捜部の面々が登場するオムニバス。事件解決の話もあるが、メンバーの過去が明かされる話もあったり。だんだんSF色が薄まって、警察小説になってきているように感じるが、面白さは変わらない。
1投稿日: 2017.12.07
powered by ブクログ良いなぁ サイドストーリーというか短編集なんだが、さすがの物語が集められている。 由起谷、ライザ、ユーリ、宮近、夏川などが活躍する姿が生き生きと描かれる。このシリーズ好きだなぁ。
0投稿日: 2016.03.24
powered by ブクログ個人装着型の強力武器「機龍」その進化形である龍機兵を唯一保有する組織、警視庁特捜部。 機龍を保有する、犯罪組織や国際テロリスト等に対し、その強力な武器で戦う暴力装置であるだけでなく、非常に優秀な特捜班を有し、従来の警察力では対応しきれない犯罪に対応する。 機龍警察シリーズを、最新作である短編集から読み始めるという痛恨のミスをしてしまったのだが、そのお蔭で特捜部刑事が背負った過去、そして龍機兵搭乗要員の背景を把握することができた。 これから、機龍警察シリーズを読んでいくのがとても楽しみだ。と、強がっている。 本編に対する期待が、非常に高まる作品であることは間違いない短編集だった。
1投稿日: 2016.03.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久々に機龍警察の世界を楽しませてもらった。 と言っても、これは短編集。しかも機龍兵自体が登場する話はわずか1話のみ。 ところが面白く読めるのがこの機龍ワールドのすごい所。 シリーズの他の作品と同様、今回も一話一話を主要キャラの視点で描き切っている。そのキャラがしっかり出来ているので陰影のある物語が実に情感豊かに迫ってくる。ストーリーも必ずヒネリがあるところは短編になっても同じ。 さらに、読み終わって初めてタイトルの意味が分かるのも見事な構成(そのタイトルも仏教用語漢字2文字で統一という凝りよう)。 数年に渡って書き溜められた短編であるが、トーンが見事に統一されていて短編ですらこの作者の実力の片鱗が十分にうかがえる。 ・・・ただし、機龍警察を読んでないと全く面白くないだろうけど!
1投稿日: 2016.01.14
powered by ブクログ外伝・スピンオフ・短編集。 警察組織小説の色が濃く、機甲兵装の話題は少なめ。 特に由起谷捜査官の高校生時代の下関のエピソードは秀逸。
1投稿日: 2015.12.15
powered by ブクログ機龍警察シリーズの短編集。 長編ももちろんいいけど、登場人物の人となりが鮮やかに切り取られた短編で、面白かった。 読後、本編がまた読みたくなる構成、お見事です。 宮近さんのファンが増えたに違いない(^_^) 誰でも、お仕事してるパパ(ママ)カッコいい!と、娘(息子)に言われたいでしょう。 姿さんの話も読みたい。
1投稿日: 2015.12.01
powered by ブクログ短編だけど、結構中身は濃かった。 作者は由起谷好きなのかな?彼の話多めだったな。 個人的には宮近さんの話が好き。城木と比較してあまりいい印象ないけど、寧ろこの人の方が一般的なんだと思えるストーリーでした。 この作品は出てくる人がみんな魅力的で面白い。それがよくわかるいいタイミングのわ短編でした!
0投稿日: 2015.10.26
powered by ブクログ機龍警察シリーズ、番外編、短編集。 短編集であるので、いつも扱っている事件よりも小規模なものが多い、というかこれが特捜部の通常業務なのかも。官僚間の折衝とか、部署違いの軋轢とか、より警察小説に近い感覚で読むことができ、これはこれで良し。また、特捜部メンバーの過去を描いていたり、本シリーズで少し触れられていた箇所を詳しく掘り下げていたり、今後のシリーズを読んでいくのに重要な補足もあるので、シリーズ読者には必読モノであるだろう。最後は、今後の展開を匂わす場面も?シリーズ4作を終えての番外編。シリーズの世界観をがっつり固めていくのに、良いタイミングで出してきたなぁと思う。
0投稿日: 2015.09.18機龍警察、初短編集
本書を読むとシリーズの懐の深さを実感できる。 警察小説でありながら、冒険小説でもあり、SF小説でもある。長編ではこのテイストが渾然一体となって面白さを醸し出しているのだが、短編集ではそれぞれの登場人物に焦点を当てた話になっているので由起谷や夏川がメインだと警察小説、宮近理事官だと官僚小説、機龍搭乗者のライザやユーリだと冒険小説、そして技術主任の緑がメインだとSF小説と主役によってその様相を変えてくる。 さすがに捜査と戦闘を盛り込んだ話になると尺が短いなとは感じるものの、1つのシリーズでこんなにもバラエティに富んだ話をかけるのは本作のフォーマットが非常に優れている証拠である。 火宅・・・由起谷刑事の元上司の謎 焼相・・・立て篭り犯と特捜部の機甲兵装での攻防 輪廻・・・入国したテロリストの謎とその闇 済度・・・スカウト前のライザのエピソード 雪娘・・・ロシア警察時代のユーリのエピソード 沙弥・・・高校生の由起谷が警官になるキッカケとなった事件 勤行・・・ある日の宮近理事官の1日 化生・・・機龍兵のコアテクノロジーの話 全8編でいろいろな機龍警察が楽しめます。 因みに本書から読んでも問題ありませんが前作までの事件や関係者が沢山出てきますので既刊4冊を読んでから読む事をオススメします。
5投稿日: 2015.07.04シリーズを読んでてこれを読まない法はない。
長篇の中で語ってもよかったのにと思わいではない短篇集。長篇の前にお試しで読むには向かない。ああ,良かったねとほっとする話が1篇だけありました(ふう)。
1投稿日: 2015.06.24
powered by ブクログ至近未来警察小説シリーズ初の短編集8編。主立った登場人物それぞれの人となりが描かれ、本編に対する理解もますます進みます。鉄板のシリーズです。
0投稿日: 2015.06.10
powered by ブクログ複層的に絡み合った事件を濃厚な密度で読ませるシリーズなので、 短編集では薄味になってしまって、持ち味が出なくなるのではと 危惧する気持ちもあったけど、読んでみれば1編1編に エッセンスが詰まっていて、読み応えは十分だった。 1つ1つの短編で主人公というか、核となる人物が設定されていて その人物の行動原理、過去の経緯、生き方が深堀りされている。 長編で断片的に触れられていた内容が深堀りされているので より人物に対する愛着が増す作りになっている。 内容的にも、警察小説の色合いが濃いもの、 突入場面に特化してアクション色が強いものと バラエティに富んでいるので飽きさせない。
0投稿日: 2015.05.27
powered by ブクログ長編シリーズの脇を埋める短編集です。 登場人物の設定が細やかだからこそ書ける短編集です。 特捜部メンバーの人物像が、さまざまな角度から描かれています。 最後には、龍機兵の秘密にかする部分も出てきます。
0投稿日: 2015.05.11
powered by ブクログ1%の虚構に限りなくリアリティを出すために、99%の細部を積み上げる。だから1%の虚構(龍機兵)が真実味を帯びる。そんな感じ。
0投稿日: 2015.05.10
powered by ブクログ短編だけど、一つ一つが重たく濃い。 どっしりしたフルコースを食べた気分。 八篇あるなかでは、宮近理事官の話がいい。現場には現場の、官僚には官僚の仕事がある。家に帰ったらパパ業もある、と。(´ 3`)
1投稿日: 2015.04.30
powered by ブクログライザが本編に至るまで、を描いた「済度」であるとか、あわわわわとうとうタイムリミットが…!な「化生」とかもありましたが、やはりなんといっても「勤行」でしょう!宮近ーっ!応援してるぞーっ! あと登場する子どもは大体ひどい目に遭っていると考えて間違いない。つらい。
1投稿日: 2015.03.28
powered by ブクログ#読了。機龍警察シリーズ 短編集。8編。一番面白かったのは「勤行」。この話は現代の警察小説としても楽しめる作品。
2投稿日: 2015.03.26
powered by ブクログこのシリーズで短編集が出るとは思わなかったけど、キャラそれぞれの過去が見えて面白かった。特に宮近編がお気に入り。
3投稿日: 2015.03.22「機龍警察」? ああ、「パトレイバー」のちょっと小さいバージョンね、そんなふうに考えていた時期がわたしにもありました。
日本SF大賞&吉川英治文学新人賞を受賞し、わたしの心の中の「今、一番続きが楽しみなシリーズ・2015年春」、堂々の第一位でもある「機龍警察」シリーズ初の短編集。 どこか高村薫の「合田雄一郎」シリーズや横山秀夫の諸作を思わせる表題作、ライザやユーリが警視庁特捜部に入る以前のストーリーである「済度」そして「雪娘」、まさかこのシリーズでこんなに爆笑させられるとは思いもよらなかった宮近特捜部理事官受難の巻な「勤行」、そしてラストの1行で本シリーズに待ち構える闇の深さを予感させる「化生」と、短篇ながらどの収録作もバラエティに富んだ読み応え十分な作品ばかりでした。 もっとも、長編の方を追いかけている人ならわたしが薦めるまでもなくとっくに読んでいるでしょうし、このシリーズを初めて読むなら、やはり長編第一作の「機龍警察」(ちょうど「完全版」も出たことだし、ってなんだよ「完全版」て?)から読むべきだとは思うので、本作単独ではなかなかお薦めしにくいのですが、ともかくこのシリーズは読んで後悔することは無いと断言しておきます。Kindle版は3/27に発売予定の最新作、月村了衛版「ダイハード」?な「槐(エンジュ)」も楽しみです。
3投稿日: 2015.03.21
powered by ブクログロボットものと警察ものを融合したシリーズの短編集。長編の脇役を主役にした話が多いが、そういう話としてしまうと単なる警察小説となっているので、融合ものの良さが出し切れていない。その中では少年兵の話がらしくてよい。
1投稿日: 2015.03.15
powered by ブクログ短編集。 長編のような派手さはないが、登場人物たちの人生の一部分を切り取ったようなエピソードで、心に響く話が多くて堪能した。ただ本編を読んでなくてこれ単独だと面白さ半減かも。 仕事と家族の板挟みで苦しむ宮近さんの話「勤行」はちょっと笑えた。特捜部に入る以前のライザの話「済度」も好き。少年兵について描いた「輪廻」は現実と重なってやるせない。
1投稿日: 2015.03.11
powered by ブクログ機龍警察シリーズ短編集。 長編シリーズの短編集というと、スピンオフの軽い内容なイメージなんですが、これはがっつりと重厚で、どれも素晴らしくおもしろかったです。 登場人物たちを再度掘り下げると共に、本編への深い理解に繋がります。 シリーズ愛読者には嬉しい。 【火宅】仕事一筋の独身で、今は病気で弱っている男が新築の家にたった一人というのが悲しい。 相変わらず疎まれる特捜部を描きながら、一転してそこに別の警察内部の闇を描きました。 捜査のノウハウを教えてもらった上司に、その成果をこういった形で示してしまうという切なく渋い演出が光ります。 【焼相】短編ながら非常に緊迫した立てこもり事件を描いています。次々と犠牲者が出る展開は戦慄。シリーズの過去の事件後、各部署がどのような状態になったか内部の力関係の描写もおもしろい。 立てこもり犯に挑むかつてのテロリスト・ライザの変化と、それに気づく緑の姿が印象的。 【輪廻】犯罪組織の幹部が何をしに日本に来たのか?という謎に驚くべき現実が明かされます。 真面目に勤めている日本企業のサラリーマンが、世界の紛争に深く関わっているという事柄もショックですが、やはりその兵器や使用方法が怖い。恐ろしい未来を予感させるものの、現状で出来ることが何もないという厳しい現実を見せつけられます。 ミステリアスな微笑みを浮かべる黒人に底知れぬ闇を感じる深い物語でした。 【済度】IRFから逃走し特捜部に入る前のライザの物語。死に誘われながらも、贖罪の道を模索し流れるライザに謎の男からの依頼が舞い込む。 電話だけの謎の依頼人とのやりとりや、ライザが単独で行動するのはスパイアクション小説みたいで楽しい。電話の相手の正体には驚きました。 【雪娘】遠い地、ロシアでかつてあった1つの殺人事件が、月日を経て日本の事件と重なる様が見事。 殺人事件の方法には大きな激情を感じますが、それとは反対の少女の静かで儚い姿には、言い知れぬ不安と悲しさを感じます。 最後まで事件を追えなかったユーリの刑事としての心残りにも切ないものがありました。 【沙弥】由紀谷の高校時代のお話。前にもちらりと出ていた、由紀谷が警官を志すきっかけとなったエピソードを掘り下げています。 荒れた青春時代の中で、一つの事件を切っ掛けに友情と希望が描かれ瑞々しくも悲しい。 由紀谷を取り巻く大人たちはどうしようもない人間も多いのですが、警官が最後に素直に謝り、由紀谷がそれを素直に受け入れたシーンが良かった。 叔父に何も言えず、自分でも決心がつかず、それでも友人の意志を胸に刻んだラストも感慨深いです。 【勤行】個性的な面々ばかりの特捜部にあって、家庭を持ち出世を気にする普通っぽさが貴重な宮近理事官。 人間味のある姿に親近感が沸きます。 特捜部を全体的に見たお話で、誰もが人知れず一生懸命なのがユーモアを交え描かれており、みんなをお応援したくなる楽しい1編です。 庶務の桂さんがやっぱり素敵。 【化生】同じ捜査主任でも由紀谷にスポットが当たる事が多いので、ここで夏川が登場したことが嬉しい。 研究内容については予想できるものの、沖津部長が珍しく焦る姿が事態の重要性を感じさせます。 タイムリミットが間近に迫っていることにふと気付くような事件で、今後の特捜部にシリアスな展開を予想させる締めの1編となりました。 普段感情が読めない沖津部長が、夏川との会話で部下への信頼と尊敬に溢れていて素晴らしかった。
6投稿日: 2015.02.09
powered by ブクログ近未来的な機械が主役に思えて実は様々な人間模様を描くのがこのシリーズのテーマなのか。どのキャラクターも素晴らしく興味深い
0投稿日: 2015.02.01
powered by ブクログ最新作は、シリーズ初の短編集です! 本編長編が、ハードな警察小説だと、 短編集は、逆にソフト路線といぅか、 各キャラの日常が描かれるケースが多ぃですが…、 (まぁ、東京といえども、 そぅそぅエグぃ事件は起こんないってことね…) 本作品の収録作は、 既刊の長編の中で描ききれなかったエピソードを、 短編としてまとめてみた、といぅ感じでそぅか…。 どの収録作も、よかったです…、が、 やっぱり、番外編(短編)では、各キャラの、 なかなか本編では描けなぃ意外な一面などを、 いろいろと読んでみたぃな~と思いますね…。 その結果、 各キャラの人間性などに、より深みが出て、 本編が、より面白くなると思ぅんですが…。 それでも…、収録作の1つ『勤行』は、 コミカルな要素もあって、面白かったです…。
1投稿日: 2015.01.22
powered by ブクログ内容(「BOOK」データベースより) 最新型特殊装備“龍機兵”を擁する警視庁特捜部は、警察内部の偏見に抗いつつ国際情勢のボーダーレス化に連れて変容する犯罪に日夜立ち向かう―由起谷主任が死の床にある元上司の秘密に迫る表題作、特捜部入りする前のライザの彷徨を描く「済度」、疑獄事件捜査の末に鈴石主任が悪夢の未来を幻視する「化生」など、吉川英治文学新人賞&日本SF大賞受賞の“至近未来”警察小説、珠玉の傑作短篇集。
1投稿日: 2015.01.06
powered by ブクログ機龍警察の短編集。スピンオフと呼べる程には”離れて”いない。 ドラグーンの活躍シーンこそ少ないが、主要人物は勢揃い。 いいなと思ったのは「済度」。切れ味抜群。 今後の更なる激闘を予感させる終わり方に、期待が益々膨らむ。
1投稿日: 2014.12.23
