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儚い羊たちの祝宴(新潮文庫)
儚い羊たちの祝宴(新潮文庫)
米澤穂信/新潮社
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総合評価

1123件)
3.9
273
421
300
47
6
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    人物が露骨にサディスティックな悪党として描かれるわけではない。むしろ、制度や慣習や美意識、共同体といったものが、驚くほど「正しく」回った結果として、誰かを傷つける方向へ転がっていく。だから怖いのは悪意そのものというより、筋の通った整合性が、容赦なく人を削っていくところだ。実際、悪意がなくても、手続きが正しくても、そこから零れ落ちる人は必ず出る。さらに言えば、零れ落ちた側の痛みは、しばしば「なかったこと」にされる。 読み進めるうちに、これは「配置」の問題だと分かってくる。誰が中心に座り、誰が端へ押しやられるのか。誰の言葉が「常識」として採用され、誰の言葉が「わがまま」として処理されるのか。ここが露骨に描かれないのが厄介。 しかも、その配置は席順、口調、視線、沈黙の配分。そういう微細な運用の積み重ねとして、残酷さが立ち上がってくる。言い換えるなら、個人の性格の問題というより、共同体が持っている設計の問題が表に出てくる。誰が悪いかで終わる話ではなく、もっと不気味な形で″みんなで作っている仕組み″が作動する。そういう種類の物語。

    1
    投稿日: 2026.01.08
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    ずっと積読してたのを後悔するほど面白かった。 丁寧で美しい言葉で綴られているから作品の残酷さや愚かさをゾッと感じさせられてその塩梅も好みだった。

    0
    投稿日: 2026.01.08
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    「バベルの会」という読書会で繋がった5話の短編集で、1話からサイコパス過ぎて恐ろしかったです。5話がこんなオチとは… 5話とも独特な雰囲気の漂うイヤミスで、読み終わった後に爽快感は全くなく、イヤな気持ちが見事に残りました…

    0
    投稿日: 2026.01.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    お金持ちの一家に纏わる5つの短編。終始不穏な空気が漂いドキドキしながら読み進めた。どの話も意外な方向に物語が進み面白かった。 【身内に不幸がありまして】 動機がサイコパスすぎるけど、二転三転するオチに楽しめた。 【北の館の罪人】 あまりが早太郎を嫌っていたことにゾッとした。 さらに、早太郎があまりの罪を知っていたことを絵に残していることを示唆する終わりが完璧だった。 【山荘秘聞】 絶対ホラー的展開だと思わせておきながらの平和的解決でやられたと思った。 殺すより札束で黙らせる方が早いよね。 【玉野五十鈴の誉れ】 一番好きな話。 残酷だけど、心温まる終わり方で良かった。 「身内に不幸がありまして」「北の館の罪人」が先にあったからこそ効いたラストだった。 【儚い羊たちの晩餐】 物語の総まとめだけど、短編に出てきたバベルの塔の会員はすでにほぼ退会済み(もしくは仮病)なので、ちょっとラストのインパクトに欠けた気がする。 「メデュース号の筏」を知っていたので、アミルスタンの羊が何んなのかに早く見当がついた。美術だけでなく、海外小説にも少し教養があれば、より本作を楽しめたのかと思うとちょっぴり悔しい。 「満願」と似たテイストの短編だけど、本作には少しだけ救いも含まれていて後味がよかった。次は「王とサーカス」を読んでみたい。

    11
    投稿日: 2026.01.04
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    美しい文体(語り口)で書かれていたので、残酷だけどスッキリした印象を受け、読後感も良かったです。 個人的には【玉野五十鈴の誉れ】が良かったです

    0
    投稿日: 2026.01.03
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    短編になっているけど、各話ごと繋がりがあっておもしろい。 お嬢様たちが主人公のダークミステリーで、残酷だけどどこか美しさを感じるような話だった気がする。

    1
    投稿日: 2026.01.02
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    初めての米澤穂信。各話に繋がりのある短編集。怪しさと残酷さが香って良い気持ちになる。山荘秘聞が一番好みだった。次は満願を読もうと思う。

    0
    投稿日: 2025.12.27
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    全部が全部後味悪いのかと思いきや、時に切ないのもあってスラスラ読めた。 身内に不幸が…という話はそうきたか!と妙に納得してしまった。

    0
    投稿日: 2025.12.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    3.5 この本が悪い訳ではなかったけど、今読みたい本ではなかった感 どんでん返しミステリーを求めていたが、この本は奇妙な不気味系ストーリーで、本屋で物凄いどんでん返しと書いてあったわりに…と思ってしまった。 どんでん返し見たい人にこの本は勧めないかな。 文系向けストーリーという感じで、読みやすいけど間接的表現も多いので難しさも感じた。 正直殺人事件とかミステリーの内容は薄い。そこが響かなかったポイントかもしれない。 良い家柄、いわゆるお金持ちの人達の話で、そこで働く使用人と金持ちの娘を軸にストーリーが展開される。そこで起こる殺人の短編で、バベルの会と呼ばれる大学の読書同好会のようなものと関わっていることで短編が繋がる。最後の短編で、バベルの会がなんなのかと、ストーリーが繋がる。 バベルの会というのが繋がりではあるがそれが直接描かれる訳では無いので、何となく情がわかない。 ただこのストーリーはそれが正解だと思う。そこを描いたとて面白さはおそらくないだろう。 そもそも殺人の動機とかも理解できる範疇ではなく、全く共感はできない。 最後のストーリー バベルの会と言う夢想家たちの集まる会に、実際家は要らない。ただ、主人公は元々実際家だったかもしれないが、父が祖父を殺したことを知り、夢想家の自分もいることを知る。夢想家ということを伝えたい、自分はバベルの会に属せる人間だと証明したいという理由で、アミルスタン羊(人肉)で料理をするように料理人に伝える。(バベルの会の中から1人最上級の人間を殺して食する)元々料理人が大量の食材を買い込んで料理をしていた理由を主人公は、選りすぐりの食材を探すためだと思っていた。しかし、本当は、大量に購入することで金持ちの使用人だという証明のためのものであった。つまり、その料理人にアミルスタン羊を料理するように頼むことは、バベルの会の人間達1人ではなくみんなを殺すようにという指示になってしまった。 そうしてバベルの会は消滅したが、この主人公が残した日記を読む人物が夢想家でありまたバベルの会が発足するだろうという話で結末を迎える。

    0
    投稿日: 2025.12.24
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    語り口が官能的で引き込まれる〜 ミステリー系や短編小説系はあまり得意ではないけれど、不得意を超えてくる面白さだった。

    0
    投稿日: 2025.12.21
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    #読了 #米澤穂信 #儚い羊たちの祝宴 #新潮文庫 #読書好きな人と繋がりたい 「身内に不幸がありまして」が面白い

    6
    投稿日: 2025.12.19
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    いや〜な後味の悪さが残る短編集。 夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル『バベルの会』 そのバベルの会を巡る五つの事件。 夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。 その翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、 四年目にはさらに凄惨な事件が起こる『身内に不幸がありまして』 母が死ぬ間際、自分の出自が六綱家だということ。 つまり妾の子だということを知らされた内名あまり。 母の言いつけ通り六綱家を頼った彼女は、 家政婦としての居場所と、北の館に住む早太郎の世話を任される。 その北の館で軟禁されている早太郎との交流を描いた『北の館の罪人』 目黒に本邸を構える貿易商・辰野の所有する別荘である飛鶏館。 その飛鶏館の管理を任されている屋島守子はある日、 谷から滑落し瀕死の状態の越智靖巳を発見する。 越智を飛鶏館まで連れ帰り治療する『山荘秘聞』 小栗家の次期名主の純香。 ある日、祖母から「そろそろ人を使うことを覚えた方がいい」と言われ、 使用人として玉野五十鈴という同世代の子を当てがわれる。 そんな純香と五十鈴の交流を描いた『玉野五十鈴の誉れ』 バベルの会が消滅した経緯が記された大寺鞠絵の日記。 ある少女がその日記を読み解く『儚い羊たちの晩餐』 どれも最初はやんわりと始まるのだが、 最後に悍ましいものを見せてくる。 とは言え、トラウマになるほどのものではなく 少しゾッとするというような。実際考えたら怖いなといった具合い。 読む前は覚悟していたのでちょっと拍子抜けする、そんな感の作品。

    0
    投稿日: 2025.12.19
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    「バベルの会」というサークルの存在でごくるやかに繋がったミステリー短編集。多く「ですます体」で語られる、やや古風な雰囲気をかもし出す文体が巧み。どの作品も魅力的な使用人(?)を登場させた上流階級の世界の話。黒くそれぞれにおぞましさを感じさせる雰囲気が素敵。ただ、文庫本裏表紙のストーリー説明から期待されるようなミステリーではなかったし、帯の惹句のような「大どんでん返し」でもなく、残念。出版社もう少し考えろよ。また上記が原因で、世間で喧伝されるようなラスト一行の衝撃というのにもそれほど感銘を受けなかった。結局僕は「ミステリ読み」ではないんやな。

    3
    投稿日: 2025.12.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    合言葉はバベルの会。 やはり、登場人物はお嬢様なのでお嬢様言葉が勝手に読んでる本人の口からも出てくる。不思議なものです。 相変わらず少し向き合ってくれず斜めからこちら伺うような本であり内容。 何冊読んでも相容れないようです。 まだ氷菓やタルトなどのシリーズは残しているから楽しみにしておこう。

    0
    投稿日: 2025.12.15
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    扱っている語彙もとても上品で、作品に合っていた。面白さもあり、ミステリ感もあり、とてもスラスラと読めた。さすが有名なだけあって、すぐに見入ってしまった。あまりこう言ったSFというのか、ミステリと言うのか、詳しくなかったからなんとも言えないが、初心者でも入りやすい1作だったと思う。

    0
    投稿日: 2025.12.15
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    ゾッとするような話にサクサクと読めてしまった。 ラストはちょっと物足りないというかモヤモヤした感じだったけどおもしろかったな。

    0
    投稿日: 2025.12.12
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    読書家のお嬢様が集うバベルの会という共通項をもとに、夢想に生きる乙女たちのクセのある短編ミステリー集。 読後感は世にも奇妙な物語に近い。 各ストーリーは交わることがなく、またどのストーリーも全体的に仄暗いが多いが、それぞれの話が向いている方向が違うため退屈せずに楽しめる。 ちょっとした隙間時間に楽しむミステリーだと思う。

    0
    投稿日: 2025.12.12
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    上流階級が集う読書サークル「バベルの会」で連なる短編集。 ダークな作品群ですが、不思議とさらっと読めます。 ホラー寄りのミステリーが読みたい人は是非。

    0
    投稿日: 2025.12.10
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    2025.12読了 上流階級の位が高い人物たちがメインの短編集。 話は独立しているものの「バベルの会」で薄く繋がっている。 どの篇でも残酷な描写が必ずあるし陰惨としているのだが、語り口が綺麗で美しくまさしく甘美だな...と。 短編で読みやすいのにこの満足感。人によってはモヤる終わり方かもしれないが、全体的に明確な形を示さず察してねみたいな感じなのでむしろ良いのかなと。

    1
    投稿日: 2025.12.09
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    うす暗い美しさ。ウツウツした感じで陰陽の陰。闇の世界。秘密のお話。オーディブル読書、でも、聞くの嫌じゃなかった。代々続くお家柄のお嬢様のお話で、言葉使いが美しく、ついつい引き込まれて聞いてしまった。短編集。家政婦は見た的な要素もあるのだが、家政婦は妾の子で、家政婦というより召使い、お仕えする者といった感じ。一族の長は、お家を守るために、そんなことまで!的な。ナレーションもとても良かった。不思議の世界に引き込まれた。

    14
    投稿日: 2025.12.08
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    おすすめの小説と聞いて買った一冊。 短編集だけど全ての話がバベルの会で繋がってる話 うーん なんかスッキリしない話が多かったのが簡単な感想。 それぞれの話は読み入ってしまうが、ラストがなんだかスッキリしない とくに小説の題名にもなってる「儚い羊たちの祝宴」は、そこで終わりなの?えーって感じだった。 自分にもっと読解力があれば楽しめたのかも。 モヤモヤが残りスッキリしない小説でした。

    16
    投稿日: 2025.12.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    5つの短編ミステリーからなる一冊。大学の読書サークル「バベルの会」に参加する令嬢の周りで事件が起こっていく。 どの話もじわっと嫌な気持ちにさせられ、いわゆる「イヤミス」として面白い作品ばかりだった。一見、それぞれ独立した話のように見えるが、実はすべて「バベルの会」に関連した話という仕掛けはワクワクした。 ただ、最後に「実はそれぞれの話が繋がってました」的な展開を期待し過ぎただけに少しだけ物足りなさを感じた。とはいえ各作品の内容はすごく面白かったので、ほかの作品も読みたい。

    0
    投稿日: 2025.11.30
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    大学の読書サークル「バベルの会」に所属するお嬢様たちが中心の5つの話から成る短編集。 どの話も狂気的で、残酷で、読んでて飽きなかったです! 米澤穂信さんの作品はこれが初めてでしたが、解説読むと「インシテミル」も米澤さんの作品なんですね!次はそれ読もうかな〜

    0
    投稿日: 2025.11.30
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    明治、大正期の大金持ちとメイドと座敷牢がテーマの本。 アニメ化したら面白そうだなと思って読んでいるとデビュー作が『氷菓』だそうだ。 五篇の短編が入っているが、最後の『儚い羊たちの祝宴』は描き下ろしだと言う。 終わらせるために書いたのか、他の短編に比べて物足りなかった。

    0
    投稿日: 2025.11.29
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    イヤミスの決定版に出会った、というのが素直な感想。 読書好きな令嬢子息が集うサークル「バベルの会」をめぐる、“意味がわかると怖い”短編集。 じわじわと微かな違和感を積み上げて、最後の一文でしっかりとどめを刺してくる。 出会ったことのない言葉や、漢詩・絵画・古典文学の知識がないとピンとこない場面も多く、スマホ検索はほぼ必須。 そのたびに筆者の教養の深さがうかがえる一方で、自分の教養のなさも思い知らされた!笑 それでも全編、誰かの語り口調で進んでいくので非常に読みやすい。 湊かなえの『告白』のような、“語り”の心地よさと、何か起こりそうな嫌な予感が同居している感じ。 ラストに襲いかかる気味の悪さや後味の悪さは天下一品で、直接的な描写がなくても読者を震え上がらせることなど容易いのだと痛感した。 それにしても、資産家の跡取りやその周囲の人々にとっては、自分や相手という「個」よりも、家や会社といった“何か大きなもの”の存続が第一優先なのだと感じる場面が多く、その価値観そのものもまた恐ろしく思えた。

    0
    投稿日: 2025.11.26
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    2025.11.23読了 youtubeのショートで紹介されていたのが目に止まり、読んでみた。 10代の少女たちがそれぞれ主役の、幻想的かつ残酷なマーダーミステリーが5編(緩くつながっている連作)収録されている。 うーん、どの話も読みやすく、オチもひと工夫されてされて感心はしたが、いまいちガツンとこなかったですね。 若い人向けかな。(レビューの様子から女性読者が多い印象) 3編目の「山荘秘聞。発端だけはS・キングの『ミザリー』で、(サイコパス診断テストで目にしたことがある)異常な思考回路による犯行動機が目玉。 解説にもある通り、「玉野五十鈴の誉れ」(4編目)が、この中では出色の出来。 最後の「儚い羊たちの晩餐」は、それまでのサイコパス少女たちが一堂に介して、殺し合いするのかと思いましたよ。(ぜんぜん違った)

    0
    投稿日: 2025.11.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    5篇が収録されたミステリ短編集。それぞれ別の話かと思いきや「バベルの会」というワードが共通し、最後で全てが明かされるのかと期待したものの、消化不良な終わり方だった。話自体は個別で面白く、読みやすかったです。儚い羊たちとは「バベルの会」に集まる人たちのことかと思われる。

    2
    投稿日: 2025.11.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    古典部シリーズや小市民シリーズのような、米澤作品とは違った毛色の作品。でもめちゃめちゃ面白かったです! ちょっと、ホラーというか、意味が分かると怖いというか、ゾクゾクするというか。本当に同じ著者なのかな?と思ってしまうほど作風が異なります。ですが、通常では思いつかない言い回しだったり、作り込みだったり、あぁやっぱり私は米澤作品が大好きなんだなと再認識させられる素晴らしい作品でした。『玉野五十鈴の誉れ』の最後の一文とか、特にヤバすぎてゾクゾクです!! タイトルが秀逸ですよね。タイトルがコンパスであり核心であり、そしてクールで的確。楽しませていただきました。

    17
    投稿日: 2025.11.18
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    4.0 1番最初の話が好き。最後にタイトルの回収するとき思わずゾワりとしてしまった。 意味が分かると怖い話、という感じ。 そして米澤先生の語彙力には毎度感心させられます。そんな言葉どこから出てくるんだ…という感じ。

    1
    投稿日: 2025.11.17
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    全話面白すぎる。最後の一行まで気を抜けないとはまさにこのこと。ショートショートなのに一話一話が重い。

    1
    投稿日: 2025.11.17
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    3話目もおもしろかったけど、4話目が秀逸。ページをめくる手が止まらないとはこういうことなんだと実感した。短編なのがまた読みやすくてよかった。もっと読みたい。

    1
    投稿日: 2025.11.17
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    やっばい、マジ面白かった。 お嬢様が集う読書会ミステリー…みたいな書き出しで、なんとなく「うふふ、あはは」みたいな感じ?と思っていたのに、全然違ってた。残酷感がたまらない。好き。 ある程度、読書慣れしている方が読んだ方が、より楽しめるかもしれない。作者が直木賞受賞者とは知らず。通りで面白いわけだ、と納得。

    1
    投稿日: 2025.11.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「玉野五十鈴の誉れ」がおもしろかったです 純香は五十鈴のことが大好きだが、五十鈴はただ命令に従っていただけという無力感が良いと感じました また、バベルの会の「夢想家」「実際家」とは、現実とストーリーの区別がつくかつかないかという違いなのだと解釈しました グロい場面もあるのに、上品な言葉選びからえぐさは感じませんでした

    1
    投稿日: 2025.11.15
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    高貴なお嬢様が集う謎の読書サークル「バベルの会」その会員の周りで起こる悲惨で残酷な事件の数々。読書サークル「バベルの会」の真実と行末とは… 米澤穂信さんの作品初読みでした。『氷菓』や「小市民シリーズ」の作者ということは知っていたのでイメージと全く異なった作風の本作に衝撃を受けました。 館や屋敷が舞台で登場人物はお嬢様や給仕 読み始めてすぐにこの世界観に心酔しました。 5篇の短編で内容は理不尽で残酷なものばかりですが気品溢れる口調で綴られた物語にはどこか美しさすら感じます。 この作品何といっても短編としての完成度と満足感が非常に高く、各物語の結末や最後の一文を読むとゾッと背中が凍るような感覚に襲われ、また鈍器で殴られたかのような衝撃も味わえる傑作! 結末を予想するためのヒントは相当なミステリ“オタク”でなければ気づけないようなもので著者の知識量に感嘆。知識がなくても読み進めるうちに徐々に結末を悟らせる書き方が好みでした! 短編集は個人的に1つか2つ好みのものがあれば満足ですが、本作は全てに大満足の最高の一冊でした。 特に「身内に不幸がありまして」「玉野五十鈴の誉れ」 「儚い羊たちの晩餐」の3篇が好きです。

    1
    投稿日: 2025.11.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おもしろかった!お気に入りは『山荘秘聞』。結末の予測の裏切られ方がすがすがしい!きもちいい! どの話も「最後の一撃」がすばらしい。

    1
    投稿日: 2025.11.14
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    甘美で陰惨なミステリ小説。 読書サークル「バベルの会」に集う名家のお嬢様を軸に繋がりを見せる5つの短編集。 現実逃避したい、読書モチベを上げたい、そんな方におすすめです。最高に浸れます。 それぞれの話は独立しているものの、ひっそりと繋がりを見せて、どの話も救いはなく残忍で恐ろしい。甘美な世界観に読者を惹き込む力強さ。目を背けたい内容ではあるが、ページを捲る手が止まらない魅力の詰まった作品でした。  悔しいのは自分にもっと教養があれば、作品全体を更に吸収して楽しめたと思う。どの話も魅力的で飽きさせない展開が待っているため、時間を置いて再読したいと思います。 自分が好きな話は「北の館の罪人」  終始面白いが、特に話の締めくくり方がピカイチ!なんで短編集でこんな話を書けるのか。この話だけで一冊読みたくなるほど、没頭できてずっと読んでいたかった。 「玉野五十鈴の誉れ」も好き。

    2
    投稿日: 2025.11.07
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    著者の知識量に脱帽する。 読みたい本リストが更に増えてしまったが、基本的に古典ミステリが多いので図書館で借りるのも難しかったり。 お芝居めいたと言うか、演技めいた文章も他の作品とは違った魅力があり楽しめた。 私はやはり以前も読んだことのある「玉野五十鈴の誉れ」が好きだ。 元ネタ読まなくちゃ…。

    0
    投稿日: 2025.11.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編5つだけど、バベルの会に象徴されるかのように「裏切られる怖さ」というテーマが連なる作品だった。昔の文学のような漢字が使われていたり、知識がないとイメージできない名詞が出てくるなど少々読みにくい部分はあれど、それらが作品全体の雰囲気を作っていたし、登場人物が良い印象から悪い印象に切り替わる技巧的な話の進め方も含め、ものすごく練り上げて作られた作品だと感じた。自分は特に「北の館の罪人」の赤い手と、「玉野五十鈴の誉れ」の御飯の炊き方の歌が印象に残った。玉野五十鈴の話は、乃南アサ「デジボーイ」のストーリーとイメージが重なったこともあり良作だと思った。 一点だけ「山荘秘聞」の煉瓦のような塊については最後まで何を指しているのか分からなかった。猟銃か?スタンガンか?などと悩んでしまったが、皆さんの感想を見て「札束」だと理解した。つまり、主人公(屋島)は、大金をはたいてでもお客様をもてなしたい人、もしくは、交渉事はとにかく大金をはたくことしか考えられない人、というオチになるのだろうが、いずれにしても「雇われ人はお金を持っていない」という先入観からか、自分には思いつかなかった。

    0
    投稿日: 2025.11.03
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    5篇の短編集ですが、どの話も好みでした。 特に『玉野五十鈴の誉れ』はラストにゾワゾワして、思わず本書を投げ出すほどでした(苦笑)その点でいくと、『北の館の罪人』もラストが完璧。 米澤穂信さんの作品はまだ短編集しか読んだことないけど、今度は長編も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2025.11.03
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    5つの物語からなる連作短編集。全て明るい物語ではなく、黒く暗い毒々しいものばかりだった。 ラストまではその後の展開に期待しドキドキするが、ラストの驚嘆や裏切りは小さい気がした。だけども内容は面白い!特に「玉野五十鈴の誉れ」はとても好みで、不謹慎かもしれないがラストはスッキリした! 随所に先行する文芸作品について言及する文言があったため、ブッキッシュで読みづらく著者の意図が分からないことが度々あったのが残念だった。 著者は「悪意」の演出に固執してきたそうだが、それが伝わる作品だと感じた。

    9
    投稿日: 2025.11.02
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    妻に借りて読んだ本。 面白かったです。 薄気味悪く耽美な語り口で紡がれるミステリっぽい話。 短編5話の集まりだけど、「バベルの会」によって、各話が繋がっている。各話の気になったフレーズを書き記す。 「身内に不幸がありまして」 これはもう、タイトルそのものが。 「北の館の罪人」 正月の雑煮には鴨を入れてくれ。 「山荘秘聞」 東京は目黒の貿易商、辰野嘉門の別荘。一名を、飛鶏館。 「玉野五十鈴の誉れ」 始めちょろちょろ 「儚い羊たちの晩餐」 アルミスタン羊 山荘秘聞が特に面白かった。

    0
    投稿日: 2025.11.01
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    どの話も面白かったし どんでん返し内容も各話にありよかった。 読みやすく一気に読んでしまいました。 あの羊はなんだったんだろう・・・

    7
    投稿日: 2025.10.31
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    ミステリの短編集となっているこの作品。読んでいて非常に印象的だった話が1つあった。「玉野五十鈴の誉れ」である。特に最後の1行で非常に感極まって声を上げてしまった。それほどに衝撃的だった。短編集だから読みやすく、普段本を読まない人にもオススメしたい。

    23
    投稿日: 2025.10.29
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    オススメポイント ・羊の正体 ・「米の炊き方」その真意 ・みんな「玉野五十鈴」推しだけど私は「早太郎」だな!例のお買い物ラインナップに、まさかそんな意図があったなんて!クッ…早太郎…オマエが(掘られたい男ランキング)ナンバーワンだアッー…となったぜ 残念ポイント ・主観なんだけど、全体的にこう、嶽本野ばら的?江戸川乱歩的?ヲタク系のイタイ文体に感じてしまってちょっと引いちゃった…それぞれの語り手の、自己陶酔気味の一人語りがちょっと私にはついていけなかったかも。

    16
    投稿日: 2025.10.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ひとつひとつのお話はゾッとする、よくできたお話だった。 でも、最後にすべて繋がるのかと思って読んでいたら、結果なんだったのかよくわからず… 除名されたときの会長のセリフが答えなのかなと思ったけど、あんまり自信がない。もっと私に教養があれば面白かったのかも。 色んな人の感想を読ませていただいて補完できたらいいな。

    2
    投稿日: 2025.10.18
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    評価 4.1 短編物語が5編に分かれている。 それぞれにおちが作られており、ラストに繋がりを見せている。 一般人と離れた貴族の気品ある雰囲気に引き込まれていく。ミステリーの中にホラーが混じっているが読みやすく、面白かった。

    0
    投稿日: 2025.10.16
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    バベルの会の関わる物語が描かれる短編集。登場人物それぞれが強固な思想を持ち、決して他者に流されることがない。その確固たる信念が淡々とした筆致で描かれることで、静かに恐怖を漂わせている。「玉野五十鈴の誉れ」が群を抜いて面白く、お気に入りである。

    0
    投稿日: 2025.10.15
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    5つの短編集で、いずれも「バベルの会」という読書サークルに所属するお嬢様とその使用人のお話。古典的な書きっぷりだけど読みやすくてサクサク進む。帯ほどの大どんでん返し感はなかったけど、読んでる途中と1編読み終えたあとでは感想が変わるイヤミス感のある作品でした。読み返すことはなさそう

    1
    投稿日: 2025.10.14
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    身近に潜む悪意。 その美しい仮面の下に潜むもの。どう牙を向いてくるのかハラハラドキドキしながら読み進め、気がついたらその悪意に魅了されている自分がいた。 美しき狂気に抗う術はないのだ。

    0
    投稿日: 2025.10.13
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    なんか最高だった。2ヶ月くらい前に読んだし割と時間かけちゃったから内容はそこまで覚えてないけど(特に消費、消費の読み方をしてるし)、読み終わった時のこれまでにない満足感は本当にすごかった記憶! 小説あまり読み直さないけどこれはまた読みたいなぁ

    0
    投稿日: 2025.10.12
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    雰囲気がただのミステリ集ではないなぁと思ってたら解説読んで納得 成程、人の純然たる「悪意」 癖のある雰囲気はありつつも嫌な気分にはならない 「身内に不幸がありまして」が一番好き

    0
    投稿日: 2025.10.07
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    上流階級の人達の話なので、語り口がとても上品なのだが、その内容は陰惨でとても恐ろしい。背筋が凍る感じ。そのギャップが素晴らしい。 「玉野五十鈴の誉れ」が良かった。最後の一言は衝撃。

    17
    投稿日: 2025.10.04
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    5編からなる短編集。独立した話のようであって、どの話にも「バベルの会」のワードが出てきて何かがあるのではと思わせる。 1話ごとに最後ドキっとさせる仕掛けがあり面白かった。最後の最後はゾワッとした。

    24
    投稿日: 2025.10.03
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    言葉は悪いですが「ざまぁみろ」と思ってしまうお話がたくさん詰まっている短編集。「ざまぁみろ」と思うのが正しいのか残酷すぎると悲しむべきなのか迷うほどの、憂鬱で怒りが込み上げてきそうな状況とその結末がたくさん詰まっていました。 でも「祝宴」とタイトルについているので、物語の主人公たちにとってはさぞ嬉しく素晴らしいことなのだろうなぁと思ったり。。。 お金持ちの家系の人とそこに仕える人々の心の闇と葛藤がたくさん描かれていています。 他の方が書かれているように、確かに結末が予測できそうな部分もありましたが、一昔前の上流階級社会の背景描写などあり、マンネリにならず、一つの話が短いので、のめり込むようにすいすい読めました。 かなり主観的な感想ですが、ブラックジョークが好きな人は楽しく読めるのかな?と思いました(笑) 「バベルの会」の本当の意味を知って、もう一度読み返してみたくなりました。

    6
    投稿日: 2025.10.01
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    読書サークル「バベルの会」でゆるーくつながる短編5編。「玉野五十鈴の誉れ」が衝撃!ラストが近づくと読みたいのと読みたく無いのとで、葛藤。結果、ラスト1行を読んで奈落の底に突き落とされる感覚。面白かったです。

    42
    投稿日: 2025.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    好き 上流階級独特の言い回しで、グロさが少なく読みやすい。ある意味純粋で目的にまっすぐ。 アミルスタン羊とか、メデューズ号の筏とか、文化的?教養がもっと自分にあればいいなと思った。調べて一つ一つ自分の物にしたい。

    9
    投稿日: 2025.09.30
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    読解力があれば面白いんだろうけど、そこまで辿り着けず読み終わった後に考察読んで8割くらい理解した感じでした。

    0
    投稿日: 2025.09.27
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    ミステリを読む時に読者が知らず知らずのうちに"こうなんだろうな"と言う予期を上手い具合に取り込んでオチの逆転に繋げるやり方は上手いと思った。 ミステリと言うのは、基本的に"不可解な謎の提示"が冒頭〜にかけてされ、そこから推論の展開、最後には想像しない形での真相で着地、と言うのが定型かと思います。 短編と言う形ではあるけど、最後の一行でひっくり返す。ミステリの真髄を凝縮した形で見せてくれる傑作でした。

    1
    投稿日: 2025.09.25
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    全て理解しながら読み進めるのが難しく、それでも読み進めていくと最後にハッと気づく楽しみがあった。玉野五十鈴の誉れが1番気に入っている。全体的に不穏な空気が漂いつつ、優雅な上流階級の生活を覗くようで楽しい。

    0
    投稿日: 2025.09.23
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    あまりにも可憐で美しい雰囲気の中で行われる残虐な犯罪たち...古典部シリーズもそうだけど、この作家さんはなんともお嬢さまを描くのがお上手!BGMでずっとクラシック音楽が鳴っているような、なんだか不思議な読書体験だった

    0
    投稿日: 2025.09.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    Xで結末に驚く作品と聞いて読みました。 ぎっしり中身が詰まった読みごたえある短編が5つも!米澤さんの短編は、読んでいて短編とは思えないほど奥行があってすごいなぁ。 ほとんどの話が、馴染みのない高貴な言葉遣いで語られるのでその世界に没頭しやすかった。 ⚫︎身内に不幸がありまして 夕日の手記から吹子の語りにバトンタッチしたところから、ん?何が起きてる?!なんか夕日がお嬢様に殺されたぞ?!と混乱したまま読み切りましたが、再度冷静に読み返しつつ皆さんの解説を読んでやっと理解。 読書会にどうしても行きたくない(他人のいる空間で眠りたくない)吹子が身内を殺してでも欠席するっていう…それなら会自体を辞めてくれよと思うけど… 夕日の圧倒的片想い。所詮ご令嬢と使用人。予想外に容易く自分の計画を実行させてくれた夕日の存在は吹子にとって最高の使用人なのかもしれないが、そうじゃない未来があって欲しかった。でもこのお嬢様にはそういうの通じないよね… ⚫︎北の館の罪人 最後の一文の意味がわかりやすく入ってきて、早太郎さん、さすが…となりました。 命を脅かすのが光次や詠子ではなく、1番近くで過ごしているあまりだと知った時の早太郎さん… ⚫︎山荘秘聞 ずっと不気味でヒヤヒヤが止まらなかった!てっきり2人とも殺されたと思ったら、どうやら屋島さんはそこまでの鬼畜ではなく、お金を渡しただけ?煉瓦のような…みたいな記述があったので素直に煉瓦のような硬い凶器で撲殺と思ってしまった。札束だったのね。 人は殺してないにしても、そこまでして飛鶏館に人を呼んでもてなしたかった屋島さんの狂気にゾッとする。 ⚫︎玉野五十鈴の誉れ 物語はすごく良くできてて最後の一文の衝撃度は間違いなくこの作品がダントツなんですが、罪のない子どもがひどい形で死ぬことになったのが辛すぎてダメでした… 太白とお祖母さんの死について解釈がいくつかあるようなのですが、私は五十鈴が純香のために手を下したと思いました。 純香の人徳で五十鈴が狂気的に(2人も殺してまで)慕ってくれていた。お母さんも全てが終わった後コロっと戻ってきた。五十鈴が冷たく接していたのも、純香と仲が良いままではかえって純香のことを救えないと思ったから。全ての元凶はお祖母様。太白はお祖母様が殺したも同然。なんの罪もない太白の死がただただ悲しくて辛かった。 ただ、五十鈴に傾倒するあまり偶然に起きた太白の事故・お祖母さんの病気を「私のために五十鈴がやってくれたんだ」と純香が勝手にこじつけているのでは?という解釈もあって、それも確かに…と思いました。 ⚫︎儚い羊たちの晩餐 これまでの上品な語り口と打って変わって、友達のような語りに変わったのが面白かった。なぜならお父さんが見栄っ張りの成金、というのを娘の日記の語り口調で表現してしまうのは面白い。 メデューズ号の筏とアミルスタン羊で暗示される(読んだ時はわからなかったので読後に調べたが…)食人と、夏さんの希少な美味しい部分のためにそれ以外の部位はすべて破棄するやり方…。 唇のためだけに何人の命が消えたのか。しかもメンバーみんなお金持ちの名家ばっかりだから大変な騒ぎになったと思うんだけど、夏さんどうなっちゃったの?…と余計なとこまでアワアワしてしまいました。 この手記を読んだ人たちがバベルの会を復活させた後はどうなったんだろう?どこかでそれが知れればいいなぁ

    1
    投稿日: 2025.09.22
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    不穏な空気を漂わせる短編集。 「山荘秘聞」は世にも奇妙な物語っぽくて、面白かった! 他のはいまいち刺さらなかったかな(^_^;) ちょっと難しかった(^_^;) 自分は普通の家に生まれて普通に生きられて幸せだなァぐらいの感想しか無かった(^_^;)

    0
    投稿日: 2025.09.21
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    ダークな話の詰め合わせって感じです やっぱり玉野五十鈴の誉れが1番ビビりましたし、 うわっ、そこが伏線か…って感じです ですが、星4にしたのは、1番楽しみ方が出来なかったからです 1番この作品を楽しむには、教養が必要だと思いました 要するに、全てを理解するのは難しいということです

    7
    投稿日: 2025.09.20
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    短編形式。 各物語としては、名家のお嬢様や使用人の女性が主役となり話が進んでいく。 どんでん返しというよりも終盤にガラっと印象が変わり、最後にゾッとするオチが用意されている。 それぞれ読みやすく一気読みできた。

    15
    投稿日: 2025.09.20
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    面白かった 短編集で読みやすかった 伏線がどんどん回収されていく中で少しずつ色んな事実が明らかになってきてドキドキしながら読んでいた

    0
    投稿日: 2025.09.18
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    どのような手法が用いられているのか楽しみに読んでいた「身内に不幸がありまして」の結末には驚かされた。タイトルの伏線回収も圧巻。 「北の館の罪人」はどこか暗くじめじめした雰囲気が好きだった。絵に隠された秘密には驚いた。 「山荘秘閣」では越智を殺したのかなと思っていたところで、生かしておいて管理人としての責務を全うするという屋島さんの思惑には騙された。 「玉野五十鈴の誉れ」では他の話と違い、ラストで純香がお祖母さんの支配から解放されてスッキリ終わるかと思っていたところで衝撃のラスト1行。 自然過ぎて解説を読むまで伏線回収であったことに気づけなかった。個人的には今作一番の驚き。 タイトルにもなっている「儚い羊たちの祝宴」ではバベルの会を追放されてしまった鞠子の日記を元に物語が展開される。 アミルスタンの羊がバベルの会のお嬢様達を指していることは途中から気づいていたが、夏がお嬢様達をどう料理したのか、意味深な鞠子の"わたしは"というセリフの真意が気になる。

    0
    投稿日: 2025.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    閉ざされた名家を舞台に、そこで生きる子供や使用人たちを描いた短編集。それぞれのしきたりに囚われた彼女達は、独自の生存戦略で因習に立ち向かう。 5編から成る物語は、一つとして同じ趣向はありません。毎年親族が必ず殺される一族、軟禁状態の長男が持ちかける不可解なお使いなど、ジャンルは多岐にわたります。個人的には「山荘秘聞」が一番好きでした。 一人称で描かれる軽快な語り口に引き込まれ、奇妙なトラブルをさらに捻った方法で解決していく面白さが際立っています。 また、特筆すべきは最終章の存在です。ここを読むと、それまで読んできた物語の輪郭が更に捻じれていきます。作中で語られる「バベルの会」とは、現実と幻想を混濁させる儚い者たちの集まりだと示されるのです。 単体の話で読んだ場合、序章の吹子は「忌引きを得るために親族を殺す」という、個人的に納得しがたい動機を持つ人物でした。しかし終わりから振り返ると、彼女は精神を病んでいたのではないか?そしてその“忌引き”が結果的にバベルの会の殺戮から逃れるきっかけになったのではないか、と解釈が変わってきます。 また「玉野五十鈴の誉れ」の純香も、牢座敷から自分を救うために五十鈴が弟を殺したと信じていますが、実際にはそれは彼女の思い込みにすぎず、家事全般が不得手だった五十鈴が事故で弟を死なせてしまったのではないか、と読むこともできます。こうした“解釈の揺らぎ”が全編を読み終えた後に浮かび上がり、作品全体をより深く味わわせてくれるのです。 短編一つひとつは小粒ながらも、終盤の視点転換によって全体が緩やかに結び付けられる構成は見事で、読後感には独特の余韻が残ります。彼女たちのどこか残酷で、それでも強かに生き抜こうとする姿は、目を奪われます。

    1
    投稿日: 2025.09.15
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    静かにずっと不気味な作品。読みやすいのに人間の恐ろしさや醜さ、悪意が漂っていて、それでいて語り口は上品(どの話も上流階級の家庭が舞台だから余計に)なので、甘い香りのする猛毒、というイメージ。一番印象に残ったのは五十鈴の誉れかな。最後の一文を読んだ時、うわっ、、と言う声が出るくらい衝撃だった。もはやこの話を思いつくこと自体が怖い(褒め言葉)。 短編集なのにどの話も余韻、雰囲気ともにしっかりあって、長編を読んだ時みたいにどっと疲れた、、。笑

    0
    投稿日: 2025.09.14
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    ミステリー短篇でありつつバベルの会という集まりで少し登場人物達が繋がってる。 どれも少しゾクッとするような話。 山荘秘聞は正直、話の流れからしても予測がついたけど 他は比較的だれがどんな事を考え動いているのか予想がつかなかった 個人的には北の館の罪人が終わり方含め好きだった

    0
    投稿日: 2025.09.14
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    とにかく面白かった。 裏切られた、予想してた展開と違う!!!みたいなのが続きワクワクしながらページをめくったのは久しぶりでした。 引きこもる画家さんのお話がとても好き。 最後のまとめ方がゾクゾクした。良すぎる。

    0
    投稿日: 2025.09.13
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    これまで米澤穂信の作品は読んだことがなかった。別に深い理由はなく『米澤穂信』…なんて読むんだろ?よねざわ・ほ…のぶ??ということで敬遠していた。『満願』と迷ったがこちらを選んだ。 初よねぽ作品。 5つの短編で構成され、それぞれが独立した物語だが『バベルの会』というサークルを通じてうっすら繋がっている。短編集は初めてだったから、どうやって纏めてしかも驚かせるんだろうと期待と不安… どの話も地方の有力な豪族が舞台となっているため、上流階級らしく登場人物の言葉遣いや所作が上品で優雅に描かれている。短編ながらどれも最後にどんでん返しがあるのだが、驚かされるというよりゾワッと背筋が凍るような感覚に落とされる。ホラーに近い感覚だが、霊とか怪奇現象ではなく無自覚な悪意をもつ人間によってなされているため怖さがより際立っている。 使用人を遣い何不自由なく暮らしている貴族の生活は羨望の対象でしかなかったが、名家に生まれた者たちは栄華を失墜させてはならぬという周囲の期待と重圧を受け、常に自己を律する必要があるためそれは容易に狂気へと変容してしまう可能性があると考えさせられ、なんのしがらみもなく自由気ままに過ごしていける庶民でよかったわと感じさせる作品だった。

    1
    投稿日: 2025.09.12
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    短編一つ一つに気味の悪い殺意が描かれていて、ホラーとミステリーが良い塩梅で混ざり合っています。 「バベルの会」という読書を楽しむ大学サークルが登場し、それによって短編がゆるく繋がっています。 人におすすめするかどうかは好みが強く出そうですが、私は大変面白く一気読みでした。 主要な登場人物が皆、頭の針が振り切れているので、感情移入はできなそうです。 メモ 「身内に不幸がありまして」 使用人の夕日がお嬢様との生活を始め、秘密の関係を深めていく。事件が起きてからは驚きの展開。人間は、使われる側より、使う側が圧倒的に強い。使われるときはあっさり切られることを忘れるなという教訓 世間知らずのお嬢様がとある嘘を本気にした怖さ。  バベルの会に参加しなくて良かったのか悪かったのか。 「北の館の罪人」 六綱家 本館に光次、詠子、別館に早太郎と主人公のあまり。絵を描く早太郎が倒れる。早太郎の絵が紫から赤に変わる。あまりの紫の手が赤く変わることで、赤い手袋をしているようにみせる。   その色の変化に気づいたのは詠子。バベルの会で読んだ書からそれに気がつく。赤の色が容易に抜けることを早太郎は、作った色でこそより美しく描かれるという、誰かの追体験もしていた。 兄弟3人への思いを絵に込めていたか。 「山荘秘聞」 別荘の管理を任された屋島さん 飛鶏館でお掃除をする毎日 ある日滑落した登山者が救いを求めて 館に現れる お客様がきたのだ。 飛鶏館にもっと人がくる。仕事だ。 準備をしなければ。 そんなホラー この話にバベルの会出てこなかった。 「玉野五十鈴の誉れ」 名家の長女であり、跡継ぎとし生まれた小栗純香 使用人として玉野五十鈴が館にくる 秘密の友情が育まれる 成長し、大学へ バベルの会へ2人で参加したい 叔父が殺人事件を起こす 叔父の血を引く純香は幽閉され、祖母の力で伯父は離縁し、再婚、新たな父の下に男の子が生まれる いよいよ飼い殺しか 玉野もそっけない使用人としてしか振る舞ってくれない なのに長男が死んだ 祖母が死んだ 明かされはしないが、玉野が動いていたのではないか 影で相棒を支えていたのか 作中に色々な文学書が出てくる 登場人物になぞらえた設定があるのかな 気になる 「儚い羊たちの祝宴」 これまでの短編をゆるく繋げていく。出てくる人物の気持ち悪さが振り切っていて清々しい。読み終わった時に、ゴールテープを切った時のような到達感がある。

    15
    投稿日: 2025.09.12
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    めちゃくちゃ綺麗な文章で書かれながら不穏な雰囲気で進む物語で文学的教養が試される読書体験。 金瓶梅は読んでみたいと思う! 伏線回収と空気感がすごく好みで読み終わってしまうのがもったいなかった 個人的には玉野五十鈴の誉れが一番すき!!

    0
    投稿日: 2025.09.11
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    悍ましい なんとも悍ましい そんな理由で、どうしてあんな残酷なことができるのか、、、 お嬢様たちが集う読書サークル『バベルの会』。その会をめぐる5つの事件。 読んでいて引き込まれる、本当は怖い日本昔話や童話を読んでいるような感覚 真の意味を知った時、思わずゾッとする、、、

    0
    投稿日: 2025.09.11
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    いくつかの短編がまとめられている小説で、文豪だなあと感じるフレーズや言い回しが多く、気持ちいいほどの伏線回収で面白かった。 もっと自分に本の知識があればもっと楽しめたのかと思うと自分の伸び代を感じた

    0
    投稿日: 2025.09.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    因習村、お嬢様と傍仕えの絆、いにしえの家父長制度のおそろしさ。いろんなものがつまっている。 お嬢様と小間使いのシスターフッドが大好きなんだけど、この本はそんな生易しいものを許してくれない。 暗黒シスターフッドオムニバス。 最後には短編をつなぐ糸がつながるけど、ラストは凄惨。

    0
    投稿日: 2025.09.07
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    個人的に刺さる物語ではなかったが、レベチな文章力に魅せられてしまった。 どうやったらあれほどの語彙と表現力、文章力が産まれるのだろうと。 夢想家のお嬢様達が集う読書サークル「バベルの会」 名家ばかりが集まるそれは、夏合宿を2日後に控えていた。 そんな「バベルの会」をめぐる邪悪な事件が語られる。 果たして世界で何が起きているのか。

    1
    投稿日: 2025.09.06
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    米澤先生の作風が好きで読んできたけど、短篇集は初めて。最後の最後で覆される、と聞いて期待高まるなか読了。上流階級の気品あふれる雰囲気、またそれが不気味さを漂わせ暗黒ミステリの世界にどっぷりと浸れた。どのお話も予想とは違った展開で、ぞわりと鳥肌もの。最後に明かされるおぞましい真実。なかなか刺激的でよかった。

    0
    投稿日: 2025.08.31
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    大どんでん返し!という帯で購入 金持ちに仕える使用人が家の人を殺す話 この話が5編ある 全部暗い話のため面白いとはならなかった、 シリアスな話好きなど好きな人は好きなのでは

    0
    投稿日: 2025.08.26
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    短編集。 堅苦しい文章が合わなかった。ずーっと敬語で話されるのがきつい。1話目だけなら耐えられると思ったのに… 古めの本は合わないことが多いのかも、と気付いたこの頃

    0
    投稿日: 2025.08.24
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    米澤穂信先生好きだわぁ〜。 短編を一つの縦軸で紡ぐスタイルのオムニバス形式。ゾゾッてするけど、爽やかみもあって、タイミング的に初夏〜夏の終わりまでに読みたい一冊。 解説にあったお嬢と従者の話も好きだったけど、お母さんを亡くした娘が腹違いの兄弟のところに行って離れで暮らす話もむっちゃ良かったなぁ。

    0
    投稿日: 2025.08.23
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    世界観がよかった。 ミステリーとして読んだつもりはなかったのだが、毎話毎話のオチがパリッとしていて、面白かった。それ以上に作品全体を通した雰囲気、どす黒さ、タイトル回収にひたすら圧倒された またこの人の作品は読んでみたい。

    0
    投稿日: 2025.08.23
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    大変良い。 どの編にも主人と使用人という関係性が必ずあり、 伴うかしこまった堅苦しい語りが癖になる。 全体に漂う不穏さと、期待していた以上の締めくくりが待っていて読み応えがある。 バベルの会という読書会に各編の「名家の主人側」の人間が属し、最終話ではバベルの会自体がストーリーの中核を担っている。 再読だが初記録とする。

    0
    投稿日: 2025.08.20
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    長編かと思って読んでたら短編集で、 読み進めたら短編連作っぽい気配がして、 読み終わったら緩い連作の短編集だったという今作。 これはミステリーというより、人が死ぬ怖い話的な奴だと思う。 しかしさすがは米澤先生。文体の読みやすさが抜群。 身内に不幸がありまして:バベルの会に出席できない主と従者の話 北の館の罪人:妾の娘が本家で訳アリの長男の従者になって暮らす話 山荘秘聞:誰も来ない豪奢な山荘を管理するメイドと迷い込んだ山岳部の話 玉野五十鈴の誉れ:どんな命令でも聞く従者の話 儚い羊達の饗宴:バベルの会が解散する話 こうしてみると、主と従者という設定で手を変え品を変え 色々見せてくれるという趣向のようで、それぞれ設定が異なりながらも 「バベルの会」でうっすら繋がっている緩い連作という感じ。 トリックと犯人という感じではないが、読み応えのある短編集でした。 個人的に好きなのは「北の館の罪人」かな。 最後のどんでん返しも余韻も含めて良い。

    1
    投稿日: 2025.08.19
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    お嬢様たちによって開かれている読書サークル「バベルの会」だが、夏合宿の目前に事件が起き、その後も別の事件が起きた。本作の登場人物は一般的に見て裕福な家庭で育った者ばかりだが、その裏で陰惨な人間関係が垣間見える。たとえ世間的に金持ちといわれる人でも、お金だけでは解決できない、彼女らの悩みを抱えている。

    0
    投稿日: 2025.08.16
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    読み始めは、昔の言葉だらけで なんて読みにくいんだと思ってたけど、 どのお話もストーリーに引き込まれて夢中になって読めた

    0
    投稿日: 2025.08.14
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    上流階級の人たちが主人公となる短編が続くが全てバベルの会という読書会と関連している。それぞれの話に伏線があり、回収されていくのでスラスラ読めた。古典的なミステリー小説の教養があればなお楽しめたのだろう。解説にもあったけど「玉野五十鈴の誉」が一番面白かったかな。最後玉野に教えた米を炊く時の歌の意味が明かされるのはゾッとした。題名となる儚い羊たちというのがバベルの会員たちで現実と理想の隔たりが他の人より欠けている上流階級の子供達というのも面白い。

    0
    投稿日: 2025.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。読み始めは慣れない話し方というか言葉というか文章で、読み終えられるかなぁと心配だったけど、どんどんどんどん読んでしまった。一つひとつの物語の最後の一行で!?!?ってなる。ぞわっとする。そして全ての物語がバベルという会で繋がってるし!とても面白かった!出てくる人たちはなかなかのサイコパス。最初の方はそのことに気付かずに進むのもまた面白い。熱心に仕えていたり、味方でいそうなのに。そして人を殺す理由がしょうもないんだよね。全部おもしろかったんだけど、絵の話と赤子泣いても、、のやつがゾッとした。私はこういう本が好きなんだなーと思った!

    0
    投稿日: 2025.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    バベルの会という関連性はありながらも、本書に書かれているのは5つの短編集のような形式である。 4つの短編の後に最後の1つで全ての話が交わり回収されるような構成だと思って読んでいたが、純粋に一つ一つの短編として楽しむのが良いだろう。 加えて全体を通して、人間の死に対しての著者の描き方が冷酷であり、単調な作業のように人を殺めてしまう登場人物に恐怖を覚えた。 ミステリー小説初心者の自分でも十分に楽しめる作品であった。

    1
    投稿日: 2025.08.09
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    5編が収録された短編集 初めましての米澤さん! 身内に不幸がありまして 北の館の罪人 山荘秘聞 玉野五十鈴の誉れ 儚い羊たちの晩餐 どれもダークなミステリー!オチは残酷で驚くものでした 語り手に共感できるような話はなかったです笑(悪い意味ではなく、この本はそれを含めて魅力的だと感じました) 静かで美しい世界観が伝わる文章が素敵でした 古今東西ミステリーのネタが散りばめられているようなのですが、あまり詳しくなくて分からないのが残念でした…。もっといろんな本を知った後で読んだらより深く楽しめるのかも 私のお気に入りは玉野五十鈴の誉れ!最後の一言がすごい 北の館の罪人のオチも好きでした!最後の短編は怖すぎる

    0
    投稿日: 2025.07.27
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    ダークな短編集。 どんでん返し小説のオススメで読んだので期待はずれでした。言い回しも自分には合わなかった。 ハードルが上がり過ぎていたのか理解しきれなかっただけなのか。。

    0
    投稿日: 2025.07.24
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    バベルの会に関係する人物の短編 始めちょろちょろ、中ぱっぱ。赤子泣いても蓋取るな  のセリフは、おーっとなった

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    投稿日: 2025.07.22
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    ホラーというより、サイコミステリーに近いのかな。 いくつかの短編が収録されているんだけど、そのどれもが、「バベルの会」という、超上級国民の御令嬢たちによる読書サークルの構成員と少し関係してる。登場人物本人がそのご令嬢だったり、あるいは、そのご令嬢の侍女目線の話だったり。大どんでん返し座布団10枚、みたいな煽り文句が帯にあるけど、それはちょっと言い過ぎだと思うwww サイコミスなので、実際にはこんなことは無いからな、と思いつつ読み進められる分、怖くなかったから、怖いのが苦手な人でも読めるのはメリットでもあるかな。

    1
    投稿日: 2025.07.19
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    お嬢様たちの集まり、読書サークル「バベルの会」。 夏合宿の直前、丹山吹子の屋敷で惨劇が起こります。 翌年も翌々年も近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。 「バベルの会」をめぐる五つの事件。 それぞれが独立した短編ですが、全体は「バベルの会」でつながっています。 最後に明かされる残酷な真実。 暗黒ミステリの真骨頂と言えるでしょう。

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    投稿日: 2025.07.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どれも面白かった 種明かしは大抵暗い真相に繋がっていて、ホラーじみた感覚を味わいながら読み進めるのは同作者の満願と似た読み味だった だからこその先入観で山荘秘聞はまんまと騙された あの安心感と納得感大好き 序盤から主人公が怪しい動きをしていて遭難者を殺し肉として保管したのではと察せられるような描写でしかしそれではミステリーとしてどういった真相に繋がるのか?一章二章の物語と趣向が被っているが果たして?と不思議だった  オチでなるほどと可笑しさが同時に来て楽しかった  玉野五十鈴の誉れもかなり好き ああも残酷ながらしかし純香にとっては救いの手だった事は間違いがないその結末がなんとも複雑な気持ちになる 五十鈴への思い入れが強い純香と純香の言葉を全うする五十鈴の2人の関係性好きだ  はじめちょろちょろ…のオチの言葉、そう繋がるのか…と感嘆した

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    投稿日: 2025.07.14
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    犯人視点での独白のような形式で展開される殺人ミステリーの短編集です。 犯人における、心の病んだ半ば常軌を逸した志向と、その異常行為を冷静に実行する沈着した精神状態に、創作ながら人間の闇を感じました。 この手の作品は正直苦手なのに、気になる結末を求めて読了してしまったのは、作者の筆の力でしょう。 昭和以前の作家さんらしい文章の美しさが、作品の性格とは別に、良い余韻をもたらしていると思いました。

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    投稿日: 2025.07.12
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    ミステリー好きには堪らないかも。 しっかり完結せず含みを持って終わるから推察してしまう作品でした、まさか…みたいな自身の考察が堪らず想像してしまいます。

    19
    投稿日: 2025.07.08
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    再読。やっぱり面白い〜! 文章は優美なのに、内容は何ともどす黒く、どの話もラスト一行まで緊張が続く。こちらの予想を上回ってくる展開には、舌を巻くばかりだった。個人的には『玉野五十鈴の誉れ』が一番ゾクゾクして面白かった。 読了 6月23日

    0
    投稿日: 2025.06.23
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    浮世離れした上流階級の主人と使用人を軸とした短編集。 「バベルの会」というお嬢様が集う読書サークルがうっすらと話を繋げているけれど、個々として話は完結している。 大どんでん返しと謳われているものの、そこまですごいとは感じなかったのが残念。 イヤミスをはじめて読む人におすすめしたい。 上流階級の暮らしや使用人の働きが分かりやすく、体験したことがないが豪華絢爛な暮らしが容易く想像できた。 使用人が主人公の話が多く、度が過ぎたホスピタリティが何かを狂わしていく様が奇妙でゾワっとさせた。

    3
    投稿日: 2025.06.19
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    小説で残酷な話を読むのは初めてだったので、新鮮でした。 新たな扉が開かれたような気がします。 今まで読んできた作品は基本的に読んだ後に余韻に浸りたくなるものがほとんどでしたが、この作品はあまり余韻が残りませんでした。 悪い意味ではありません。 シンプルに残酷だったからだと思います。 解説にもありましたが、「無垢が邪悪に転じる」描写が多かったように感じます。 この点が僕にとっては魅力的でした。

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    投稿日: 2025.06.14