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変身(新潮文庫)
変身(新潮文庫)
フランツ・カフカ、高橋義孝/新潮社
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総合評価

1001件)
3.7
198
326
316
59
11
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    目をさますと虫になっていた主人公グレーゴル・ザムザ。 家族に避けられ、世話をしてくれていた妹も憔悴していく。 グレーゴルが働けないために父親、母親、妹も仕事をするが生活は苦しく、グレーゴルに対して冷やかな目を向ける。(仕事をしない引きこもりの息子に対する家族たちの態度のように) 最後は父親に林檎を投げつけられ、その傷によって死ぬ。 なぜそのような理不尽は変身をしてしまったのかは最後まで説明されない。(解説文によるとカフカ本人はこれが夢の話であることを匂わせているらしい) 初めは周囲の人間も驚いているが、虫になってしまったこと自体に対しては、なぜか誰も不思議に思わない。 本人も体が動かしづらいとか、食事が口に合わなくなったとか言う始末。 不思議が不思議のまま残る、不可解な作品。 古典と呼ばれるような文学作品は往々にして、一読するだけではよくわからなくて、だからこそ考えなければいけなくて、様々な解釈が生まれて、それは古典になるのかな、と。 大衆文学は逆に読めばわかる、すっきり!とするもの。だから読書に深みが生まれず、読み捨てられる。

    1
    投稿日: 2015.01.17
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    海外物は初めてかも 和訳の表現方法によっても変わるだろうけど…自分には日本の作家さんが向いてるかな。

    0
    投稿日: 2015.01.11
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    フランツ・カフカ「変身」新潮文庫 とても面白く、心に残る作品でした! 情景描写や心理描写の仕方がすごく好みでした。 出張さえなければ、もっと面白く仕上がったんでしょうね…笑

    0
    投稿日: 2014.12.14
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    読んだ事の無い方でも何となくご存知の通り、『ある朝起きたら巨大な毒虫になっていた男とその家族達の話。』です。 ‥なのです。が、これは何とも‥奥深い。 第一次大戦直後のドイツの精神的危機から来る混沌をこのザムザ家で表現‥などとまとめてしまうと語弊があるかもしれませんがとにかく最初から最後まで心がざわざわします。 【毒虫】とは一体何の象徴なのか。 答えはその時代時代によって変わるのかもしれません。

    0
    投稿日: 2014.11.20
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    父親が事業で破産し、一家を養わざるをえなくなったザムザは、勤め先の社長に借金を肩代わりしてもらい、その会社に販売営業として就職し、返済のために働く。彼の密かな夢は、妹を音楽学校進学させることである。一家を支えるための責任の重圧に耐えながら働くが、なぜか、ある日大きな虫になってしまう。虫になってもなお、家族に対する思いやりを忘れず、大黒柱の責任を果たそうとするが、誰とも会話が通じなくなる。一家は、それぞれ手に職を持ち、生活レベルを下げて、借金返済のために団結する。やがてザムザは責任から解放されたことを悟る。

    0
    投稿日: 2014.11.12
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    1915年に創刊されたそうですけど、よく考えたら100年になるのか…と。 名作なのでタイトルも名前も知ってるけど なかなか手に取るまで時間がかかったというのが正直なところではあるし。 何はともあれ、タイトル通りそのままの「変身」 朝起きたら虫になってた男の話。 描写が短い足がたくさんあって、体はゴツくて、粘膜的なものが這った跡に残るという すぐ想像できる気持ち悪い虫。 それを取り巻く家族と女中と職場のお偉いさんと下宿人。 確かに見てくれで変身したのは主人公グレゴールだけど 心が変身したのは主人公を取り巻くその他の人ということでしょうか。 なんともリアル。 多分、肩書きが外れた人とか急に要介護になった人とかに置き換えて読むと また違う焦点で読めるというか。 何でもない日常から一変して変身した全てがここに詰まってるような そんなモヤモヤした感じ。

    0
    投稿日: 2014.11.06
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    フランツ・カフカ氏 29歳の作品 シュール・レアリスムが色濃く表れている 100Pに満たない文章でこれだけの思考をさせる文学を生み出すとは、カフカは作家というよりも詩人に近いのかもしれない。

    0
    投稿日: 2014.10.23
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    「普通のものそれ自体がすでに奇跡なのです」 「変身とは恐ろしい夢です」 カフカの解説にあるように、不変のもの、普通だと思って過ごしている日常は、ただ可能性の高いだけの奇跡であって、それがいつ無くなってしまうものであるかは誰にも分からないものです。 グレーゴルに起きたことは紛れもない不幸だけれど、不幸の対象はグレーゴルだけではなくて、その周りにいる人たちもきっとそうだった、のかな。 きっと人間なら解放された幸せを感じてしまう。それは悲しくて、どうしようもなく可哀想で、どちらも報われなくて、でも仕方のないこと。それを認めたくないけれど、人間はそういう生き物で、そうならないようにと願いながら生きるけれど、そうならないこと、は奇跡で、いつかわたしにも降りかかる不幸かもしれない。恐ろしく不愉快な話です。

    1
    投稿日: 2014.10.19
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    後味悪い。 ある朝起きてみると毒蜘蛛になっていたグレゴール・ザムザの生涯が書かれているが、言葉も通じずに除け者にされ、後には兄とも思われずに一室で時を過ごすグレゴールが本当に哀れだった。 よく真面目に働き、家族の家計を支えてきたグレゴールが、食事もろくに与えられず、感謝もされず、人としてはもう生きていけない、その現実が切なかった。一室で長い時を誰とも接せずに過ごしたグレゴールは一体何を考えていたんだろう。その長い期間の悲しさや苦しさは明確にしるされていない。 「感動と感情を持って家の人たちのことを思い返す。自分が消えてなくならねばならぬということに対する彼の意見は、妹の似たような意見よりもひょっとするともっともっと強いものだったのだ。」 その中でこの一文は実に読者にこたえる。 これからハッピーエンドの本を読もうと思います…

    0
    投稿日: 2014.10.01
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    不条理は突然やってくる。そして何事もなかったかのように僕らのそばを通り過ぎ、苦悩や暗鬱だけを残して去って行く。それだってひとつの条理だ。

    1
    投稿日: 2014.09.27
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    お盆の帰省から戻る電車の中で、久しぶりに読み返した。なぜ主人公は虫になってしまったのか。家族にとって大切な長男が、次第に不要なもの、捨て去りたいものへと変わっていく。子どもの不幸を、兄の不幸を最後までどうして受け入れようとしなかったのか。それほどに、汚らしく、うとましいものだったのか。「100分で名著」で取り上げられたとき、これは引きこもりの青年について扱ったものだったのだなあと解釈した。けれど、読み返してみると、やはり単なる虫に過ぎない。3人の下宿人は何のために現れたのか。家族の収入の問題はもちろんあるのだろうが、なぜに3人もの人間を家に入れなければいけなかったのか。かなり貧しい家庭のようでありながら、なぜ妹はヴァイオリンを奏でているのか。不可思議すぎる。海外文学最高傑作のひとつと書かれているが、どの点においてそう言われるのか。やはり不思議なままだ。不思議なことは悪いことでなないのだけれど。

    0
    投稿日: 2014.09.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    特に何を伝えたかった、というテーマは存在しない気がします。変身した主人公の心理描写と周りの人々の反応、心の移り変わりを細かく書いてあります。 主人公の慣れない体での格闘、家族に伝えられないもの悲しさや孤独がよく描かれていました。主人公が気の毒でもあり、でも、むかっ腹をたてていたりするところは滑稽でもあり、感想としては、「ヘンな小説」という一言です。正直にいうと、この作品が、ここまで有名で世界中で研究され続けている理由がよくわかりません。 もう一つ載っていた小説、「ある戦いの描写」はさらに輪を掛けて訳がわからない話で、理解不能となり、途中で断念してしまいました。 外国の文学は、翻訳の影響が大きく、登場人物の名前が覚えづらいので、あまり読みません。でも、たまにはいいかな、と思います。 "

    0
    投稿日: 2014.09.17
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    『ある朝、グレーゴル・ザムザがなにか気がかりな夢から目をさますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変っているのを発見した。』という一文から始まるのであるが、いやいやいやいや、ツッコミどころ満載。しかし、読者につっこむすきを全く与えないほどひたすら眈々と、客観的に、虫になってしまった主人公の目線で綴られた話。一体全体どうなるんだろうと一気に読んだが、遂に主人公が報われることなく終結を迎えてしまった。なんと可哀想なグレーゴル。人生とは、意外とこんなものなのかもしれない。父親に林檎を転がされて瀕死状態になるとことか、シュールすぎて…とりあえず、こんな本があるのか、という衝撃を受けた一冊。

    1
    投稿日: 2014.08.25
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    世界史の先生は、「虫に変身したのにそのことよりも、仕事や家庭のことを心配して本人は日常生活を送り続けようとする奇妙さは、総力戦となる戦争へ世の中へ向かう中での当時の描写でもある」と言っていたような... 個人的にはグレーゴルが天井這うのを楽しんだり姿を見せないようにと妹に配慮したりしているところが、すっかり虫でいる事に馴染んでるなーと、その様子がちょっとかわいいと思ってしまった。私やったらどうやったら人間に戻れるかとか考える気がする。 グレーゴルは家族や妹のために必死に仕事していろいろ考えていたのに、虫になったとたんにに家族や上司からは相手にされなくなる。こんな上司や親にはなりたくないなと思いつつも現実はこうなっちゃうのかなと思うとやりきれない。

    0
    投稿日: 2014.08.23
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    有名な作品なので読んでみたら短さに驚きました。ただ内容はすごく濃かった…。 ただの※ってわけじゃなくて何を意味しているのか、この暗喩で伝えたかったことを考えるとぞくぞく。こんなに手を出しやすい名作もあるんだな。

    0
    投稿日: 2014.08.21
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    ある朝目が覚めたら虫になっていた外交販売員グレーゴル・ザムザの話。 もし自分が家族と意思疎通ができなくなってしまったら? 人々から忌むべきものとして扱われるようになったら? 自分の身近な人がある日「虫」になってしまったら? 昨日までと同じように接することができるか? ……などなどいろんな想像をかき立てられた。 誰にでも、起こりうる話。 実際、この物語の主人公のような思いを抱きながら生活している人は無数にいるんじゃないか。そういう人たちの声なき声をうっかり聞き逃さないようにしたい。

    0
    投稿日: 2014.08.19
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    2014.08.08読了。 今年25冊目。 高校ぶりのカフカ、変身。 何度読んでも気分のいい内容ではないね。 ある日突然虫になってしまったグレーゴルのお話。 一言にするなら不条理。 幸せそうに見えた家族だけど、危機が訪れればその絆は脆く綺麗事だけでは済まされない。 カフカの時代と今では全然状況は違うのに共感できることが多々あった。 虫になったグレーゴルの状態は老いて認知症なのか、障害なのか、引きこもりなのか、いろいろ当てはめられるけどこの家族のようになってしまうことは十分あり得ると思う。 介護について言うなら、一番近くにいる家族だからこそこうなってしまう。 昔のように親の面倒は自分たちがみるというのは負担が大きく難しい状態になってるし、そのため老老介護も増えてしまう。 家族だからこそ、疎ましく思うようになってしまう...疲れ果てて手をかけてしまう場合もあるかもしれない... にしても不条理すぎて何とも言えない気持ちになる。 世の中は不条理なことばかり。 もちろん家族の間にもそれはある。 けど父親がグレーゴルに対してとった行動とか、最後にグレーゴルが死んで家族は安堵し、これからの未来を考えるようになるところはあまりにもあっさりしすぎてて悲しくなる。 仮にも家族であり、家族のために真面目に働いていたグレーゴルの死は彼らにとってそんなに軽いものだったのかなと。

    0
    投稿日: 2014.08.09
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    -2014/07/30 名著 朝起きたら、自分が人にね以外のものに変身していた。中身は何も変わらないのに外観が変わることによって、いかに人々は自分に対する目が違うから明らかになっている。 「その人が持っている、外観・居住環境・言葉遣い・容姿・才覚」ではなくて、見た目だけで判断して行く人間の弱さが痛烈に批判されている。

    0
    投稿日: 2014.07.29
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    朝、目を覚ますと虫になっていたという内容。 だが、なぜそのようなことになってしまったのかは明らかにされないまま話は終わったというので、もやもや感が多少残ってしまった。 いきなり虫になっていたと聞くと心の中がゾクゾクしてしまうのではないだろうか。だって、昨日の自分と今日の自分は別の世界にいるのだから。違和感が感じるのである。 次の日になると自分が自分でなくなってしまう感覚、障害、これらのことはいつかは起こりえるだろうーと現代においても考えさせる。

    0
    投稿日: 2014.07.27
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    ちょっと、グレーゴルが可愛いとか思ってしまった。虫を明確にしないところから、様々な解釈ができるし、また、カフカ自身が扉絵について、虫を描かないで欲しいと言及しているところも、作者が様々な解釈を持ってもらえればという意図が感じられる。

    0
    投稿日: 2014.06.29
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    カフカは意図的に(?)主人公がどんな生き物に”変身”したのか、具体的な写真や名前は挙げていない。 現状ではゴキブリやムカデと言われている、が大事なのはそこではない。 グレゴールは真面目で家族を支えないとと責任感持っているサラリーマン。 しかし根っからの生真面目さではなかったようで、”変身”後の内的変化が悪い方向へ転じていった。 後半にいくにつれて、激情に駆られたり、難しい事を言わなくなったのは、変身した生き物の性なのか。本能的に興味があったから部屋から顔を出した。とかその生き物からしてみれば命取りになりうる行動を取ったり。 読んで思ったのは、話がある日から始まることと”変身”する生き物の対象がぼかされている = いつでも誰でも何者かに”変身”することはあり得る と感じた。例えば、主人公に対する家族からの扱いだとか、特に終わりにかけてそう感じた。 カフカ自身は失敗作だと感じながらこの世に出した作品だそうだが、彼自身の経験から培った、私達読者に対する警告と戒めを含められた話だと思った。

    0
    投稿日: 2014.06.25
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    ヘンテコな物語で最初の2行でこの物語のインパクトを伝えている。 グレーゴルザムザは引きこもりと仮定して読んで行ったが意味が解らない。バッドエンドだと思うが、ザムザ家としてはハッピーエンドだ。 ムカデとして読んでたが大きさのイメージがあやふやでリンゴがめり込んで死ぬのはムカデとはまた違ったようなものの気がする。 グレーゴルが言葉を理解しているのかためしていないのに「こいつが言葉を理解すれば良いのに」と嘆く場面も何か引っかかる。 支配人、あいつは何であんなにも早く家に来てその後騒ぎ立てる事や描写が無かったのか。 しかし大まかの流れは「まぁそうなるよね」といった常識的な流れで進んで行って、特に盛り上がりもせずに終わった。 まぁこんなものだよね。って感じだ。もやっともしないし不思議にもならん。巨大な毒虫になったら、そうなるよね。

    0
    投稿日: 2014.06.10
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    家族を養う為に不満を持ちながらも懸命に働くグレーゴル。 ある朝目覚めたら巨大な虫になっていた…。 家族は虫になったグレーゴルを気味悪がり部屋に幽閉。 父は虫となったグレーゴルを攻撃し 母は自分の息子だと父を止めるも、グレーゴルの姿を見るや失神してしまう有り様。 妹だけは怯えながらも食事を運んだり部屋を掃除してくれる。 働き頭を失ったことで、家族はそれぞれ職につく。 仕事に疲れ、グレーゴルの世話もおざなりになっていく。 グレーゴルも出される食事が食べられなくなっていく。 どんどん疲労していく家族とグレーゴル。 そしてある日妹が言う。 「もう潮時だわ。これを振り払わなければ。」 翌日、グレーゴルは死んでいた。 何も食べていなかったので、痩せて衰弱していた。 家族は出かける。グレーゴルが残した家を売り、新しい家を探しに行く。 ようやく、新しい希望や展望が見えた。 変身、1912年に執筆された作品。 カフカは表紙に昆虫を描くことを禁じ、この物語は悪夢であり、普通のことが書かれていると語る。 虫というのは、何の暗喩なのか。 真っ先に思ったのは、障害や病気など、介護を要するもの。 家族の働き頭がある日突然、要介護になった。 介護の重みが家族を疲弊させ、また要介護者自身の精神も蝕む。 グレーゴルは生への執着をどんどんなくしていき、最後には自分がいなければ家族は幸せだと思うようになる。 家族、特に妹は家族であるグレーゴルを見捨てることはできずに世話を続けるも、最後にはついに辛抱の限界だ、これは兄ではないのだと言う。 障害、老い、病気。 突然、誰にでも起こりうること。 グレーゴルの気持ちも、家族の気持ちも、痛い程に理解できる。 現代にも通じる、ぜひ一読すべき作品。

    1
    投稿日: 2014.05.28
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    ・厭な厭なハッピーエンド。 ・高校生の頃読んで、たっぷり二日、落ち込みました。 (若かったねェ。。。) ・すごいショックだったし、 かなり不安と自責の念にかられ・・・ ・ただ、読んでよかったなと思ったのは、この本を読んで、「親切がその人のためになるとは限らない」ということを、すッごくナマナマしく考えさせられてから後、カッとなった頭がフッと冷める瞬間が訪れるようになり、人付き合いに程よいクッションが挟まるようになりました。 ・・・まだ時々、どっか行くけど(泣)

    0
    投稿日: 2014.05.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    かの有名なカフカ。すごい衝撃的だった。不条理!!! 何故急に虫になったのか、何も明かされずただ物語が終わっていくし、何故か最後すごいハッピーエンド風になってるけど、いやいやいやいや待て待て待て待て!って突っ込んでしまったよ。 何で読んだか忘れましたが、その虫になってしまったワケ分からない状況を受け入れてしまうというのが、当時の戦敗国たるドイツを象徴しているんだそうです。なるほど!そういう視点で見ると、また違った味わいの作品だと思う。 しかし、後書き読んだらムカデだって書いてあった。最初からずーっとずーっとG的なもので想像が先走ってしまい、自分の想像力を全力で憎みました。ドアが通れなくて斜めに引っ掛かる巨大G…恐怖(*_*; -- ある朝、気がかりな夢から目をさますと、自分が一匹の巨大な虫に変わっているのを発見する男グレーゴル・ザムザ。なぜ、こんな異常な事態になってしまったのか……。謎は究明されぬまま、ふだんと変わらない、ありふれた日常がすぎていく。事実のみを冷静につたえる、まるでレポートのような文体が読者に与えた衝撃は、様ざまな解釈を呼び起こした。海外文学最高傑作のひとつ。

    0
    投稿日: 2014.05.15
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    ムンクの叫びと同じ要領で、カフカが変身するんではないのだよ、と。 読書には想像力が重要ですが、誰しも経験のないことから物事を考えつくことはできません。この本を読むにあたって、いかに想像できるか、アタシこだわりすぎてしまった。 結果、場面場面の再現に神経使いすぎて、内容こぼしすぎた。 そのわりに、虫がメルヘンやし、ちょっとした喜劇みたいにしかならない。 再読必要。おそまつ。

    0
    投稿日: 2014.05.11
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    「カフカの『変身』が大成功を収めた理由の一つに、グレーゴルの家族の反応の仕方がある。彼らの態度は、ほとんどの人が同じ状況になったら、そうするであろうものだった。両親と妹は自分たちの理解を超え、気味の悪い行動をするグレーゴルを、人間ではなく、化け物として扱ったのだ。 思わぬ振る舞いをする相手の人間性を認めず、害虫のように扱うことは、たやすくはあるが、あまりに乱暴だ。その矛先が外国人や外国の文化に向けられた時、人種差別が生まれる。」『怪物 わたしたちのべつの顔?』ピエール・ペジュ 岩崎書店 2011年 けれど、誰もグレゴールの家族を非難することなんてできない。 グレゴールが醜悪な油虫ではなく、植物人間になっていたとしても似たような話になっていただろう。その場合は、もっと穏やかな展開で、グレゴールの死亡後はきちんと葬式を出しただろうし、こんなに読み継がれもしなかっただろうが。 人間は自分以外の人間の人生を丸ごと背負い込むようにはできていない。他人に自分の人生を背負わせる人は、生きていると言えるの? グレゴールはどんな夢を見ていたのだろう。 読み手の状況次第で全く違う物語になる。読み継がれるだけの価値はあるものだ。

    0
    投稿日: 2014.04.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何故虫になったのか、その理由は一切明かされないまま終了する前衛的な内容。虫になった事が障害を負ったり、重病を患ったりする事の比喩かと考えると、家族側のとった対応を冷たいと言い切れるだろうか。もしかしたら自分の中にもそうした気持ちは潜んでいるかもしれない。人間の隠された攻撃性・残酷さといったマイナス面を綴ろうとしたのではないかと勝手に妄想。また再読したい。

    0
    投稿日: 2014.04.12
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    ある朝目覚めたら、巨大な虫に変身している自分を発見するという冒頭。 その奇妙なストーリーには沢山の捉えられ方が存在するようで、私にこの本の紹介してくれた友人は「そもそも変身したという事実すら無く、主人公の精神の様子を描いたものなのでは...」という解釈をしていた。100ページほどで読みやすい。

    0
    投稿日: 2014.04.03
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    正直な感想はなにこれ。グレーゴルはある朝目覚めると巨大な虫になっていた。それまで家族のために必死で働いてきたのに、外見のために、家族から冷たい扱いを受けることとなる。何とも理不尽な話だが、何故か最後はいい感じで締めくくられる。グレーゴルに同情もするし、家族の気持ちも分からなくはないしとどちらかに肩入れすることは出来ない。だが、カフカ自身の証言を読むと読後の印象はそれほど的を外しているわけではないと思う。明確な答えはない。読者それぞれに対して『変身』は変身できるからこそ、長く読み継がれているのだろう。

    2
    投稿日: 2014.04.03
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    妹思いで商科大卒の営業マンをしてる長男グレーゴル そんな彼が朝目覚めたとき、巨大な毒虫に変身! 家族の一員がこんな状況になってるのにも関わらず 至って冷静な父母と妹の様子が面白い 特に妹のために貯金までしていたグレーゴル 終盤でその妹に突き放される場面なんかは 面白さを通り越して、ちょっと悲しい気分になった 初めて読んだ海外の小説だったが こんなに主人公に感情移入できたのは初めてだ(笑) ☆5でも足りないくらい、個人的に良かった

    0
    投稿日: 2014.03.26
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    家族のためにしゃかりきに働いて、ある日突然働けなくなった途端、お払い箱になって腫れ物扱いされる。 家族はグレーゴルをひた隠しにするため奮闘し、疲弊する。 ほんとに目が覚めたら虫になっちゃうなんてことはあり得ないけど、そんな現実から遠いお話でもなかったです。 とりあえず、目が覚めたら毒虫になってるなんて勘弁だし、父親に投げつけられた腐ったリンゴを体にめりこませながら生きながらえるのもどうにも耐えられなさそうだと思いました。

    0
    投稿日: 2014.03.26
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    おすすめ度:80点 20世紀を代表する不条理小説。 第2章までは、主人公はしがらみから解放され、身も心も軽くなる。第3章では、しがらみから解放されるリスクが描かれる。 しがらみから解放され、自由になる一方で、完全に人とのつながりがなくなってしまう状況では、人は生きていくことができなくなってしまうことを示している。 しがらみから解放されるということは、イコール、社会で居場所を失ってしまうということだ。 カフカは常に自分の居場所がないという不安を感じていたという。 不安をもつ自分を写し見る鏡のような働きをする作品である。 絶望しているときに、前向きな言葉は聞きたくない。耳を塞ぎたい。カフカにとって、自虐をしていくことが、ある種、生きる原動力となり、葛藤がエネルギーになっているのだろう。弱さが現実に気づける強さになっている。 自分を励ましてくれる友人はありがたい。でも、一緒に泣いてくれる友人はもっとありがたい。

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    投稿日: 2014.03.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    だれが一番変身したかと言うと、精神的変化を考慮すれば、妹ではないだろうか。もちろん、グレーデルは外見に著しい変化があったため、変身という言葉も適切ではあるが、実は中身は優しい兄なのである。つまり、精神的変化はあまりない。 しかしグレーデル周辺、妹や父は引きこもり気質が打って変わって、自ら職を得て自立しはじめている。追い込まれれば自らが働くしかないのだが、グレーデル1人が変身以前に懸命に働いていた努力は一体何であったのだろうか。 とにかく妹は嫁に出しても恥ずかしくない程、変貌を遂げた。グレーデルの存在は最終的に忘却され、グレーデルの変身は捉え方によっては、幸・不幸が逆転するだろう。 グレーデルを社会的に問題がある者として寓意的な見方もあるあるだろう。

    0
    投稿日: 2014.03.09
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    ある日朝目覚めると、虫(個人的にはダンゴムシとカナブンを足して2で割った感じ)になっていた……。何だか書いてて恐ろしくなりました。 しかしその理由は結局わからずじまい。 当の虫になったザムザ…冷静すぎますぞ!(笑) 「未完の完」ということでしょうか、さまざまな解釈を生んでいるようです。

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    投稿日: 2014.03.08
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    話しがあまりに唐突すぎて、その唐突のまま話しが進み、さらにそのまま完結してしまう。 その唐突さ故、その時の読者の状況の応じた様々な想像と解釈を持たせるのだろう。 一生懸命周りのことを考えて頑張ってきた自分が、逆にいなくなった方が周りが成長するんじゃないかと思う瞬間って誰でもあるような気がする。

    0
    投稿日: 2014.03.05
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    いろんな考察ができるってなるほどって思った。 自分的には登場人物がほとんど家族なのでそこばかり考えてしまっていた。 母親、父親、妹の立場。 虫になった本人の気持ち。 家族はほんとに家族のことを愛しているのだろうか。自分のことばかり考えているのではないだろうか。とか。 知人にこの本の話を聞いたら、ブラック企業だとかそういうことの話っていっててそれもなるほどなって思ったけど、それにしてはその要素が少ないような…。 他の人がどう解釈したのか気になるとこ。

    0
    投稿日: 2014.02.09
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    この設定でここまで詳細に書けるのがすごい。 不可思議な部分が多く、読者が深く想像できるところが魅力なんだと思う。

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    投稿日: 2014.02.02
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    虫になるってどういうことなのだろう。 餓死。 虫の死骸って、確かにカスカスになっているな。 グレーゴルはなんで死んでしまったのだろう。 昔、初めて読んだときは、妹の印象が強くて、酷い妹だなと思ったけれど、今回はやけに寂寥感が残った。 阿部公房を読んだ後に似ている。 誰もが、グレーゴルのように虫になってもおかしくないんだろうな。

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    投稿日: 2014.01.20
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    問題作であるが、奇妙な中に何か感じられるものがある。カフカがどういう意図を持って、主人公を虫に変身させたのかは解決されないままであり、納得のいかない終わりである。しかし、カフカの書き方事態は素晴らしく日常生活を淡々と描く様や、虫の視点によって日常が非日常となる世界が面白い。

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    投稿日: 2014.01.18
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    http://scheherazadeoflight.blog.fc2.com/blog-entry-659.html

    0
    投稿日: 2014.01.14
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    家族のために一身に働き家族を支え、 ある日目を覚ますと大きな1匹の蟲へと 変身していた主人公グレーゴル。 善き息子、善き兄、勤勉な社員としての自分。 すべてを捨てて蟲となった時、皮肉にも あらゆるものから解き放たれ、本質としての自由を 手に入れ、孤独の中に安堵を見出したのだろうか。 現代にもというよりは、現代社会こそ カフカの世界に通じる問題がリアルにそこ此処で 共感しやすい作品になっているようで、 なんとも悲しく遣り切れない思いもする。 人生には苦しく辛いことのほうが多く、 見たくない現実はすぐそこに山積みで。 絶望するのは容易く、希望を持つことは難しい。 生きていることの意味や自分の価値、 目標や夢を持つことを強制されるような 息苦しい社会の中で、強烈な自意識は 孤独や絶望を生んでいく。 自意識の檻を抜け、人目や人からの評価、干渉、を 気にすることなく自由になった代わりに存在を疎まれ、 グレーゴルを頼りきることで生きていた家族は 皮肉にもグレーゴルの崩壊とともに自立を目指し 自分にとって不利益なものとなったグレーゴルへの 家族としての愛情と、疎ましく想う自己愛との狭間で揺れる…。 家族という絶対的に思えて不確かな集まりは 他人よりも遠くすれ違う。 社会、家庭への冷えた感情、孤独に追い込まれ 虚無へと回帰するカフカの独白と迷い、願望とも思えた。 優しい人も、優しい現実も現代では 幻想に近いのかもしれないけれど、 ニヒリズムの向こう側に光を見いだせるほどの 力強い明るさを持った優しさを持てる人になりたい。 心という目に見えない闇の表象。 カフカという世界を垣間見れた体験に たくさんの感情が静かに震えた。

    7
    投稿日: 2013.12.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ある朝、毒虫になって目覚めたら、もう愛し合って生きていくことはできない。そんな「もし」は実際には起こらない、という事実は、この際、全く救いにならない。無条件の愛なんてない。それがわたしには時々とても悲しい。

    0
    投稿日: 2013.12.02
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    中学生ぶりで再読。 表紙が昔とは変わっている…。 中学生の時に読んだときは、かなり怖かった。 でも今は、皆が普通に変身後のグレゴリーを受け入れていることが不思議だ、なんて思う余裕があったり、これは、介護疲れとか、そういう諸々のことを暗示しているのかもしれないなぁとか、そんなことを思う余裕が出てきたなぁと感じました。 感覚が鈍るというのは恐ろしい と言うべきか、よりいろんなことを考えられるようになってよかったと言うべきか。

    0
    投稿日: 2013.11.30
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    有名で、評価が高い、のが気になって読んでみたが、評価の高さがよくわからなかった。ただ、ちょっとネットで感想を見てみて、グレゴールが虫になることが、「介護される人」や「引きこもり・ニート」と同義であったらならば、と思うと考えるところが出てきたりもする。

    0
    投稿日: 2013.11.23
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    高校の入学祝いにもらって読みました。突然の身体の変化と共に起こる周囲の環境の変化の生々しさを感じます。私の兄がそういう風になってもそうしてしまうかもしれません。 九州大学 ニックネーム:入江良太郎

    0
    投稿日: 2013.11.15
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    とても久しぶりにカフカ。高校生のころは光文社古典新訳文庫で読んだのでした。今回は新潮文庫の古めの訳です。大変読みやすく、しかし古めなので当然重厚な部分もあり、よかったですけど、カフカに限って言えば重厚さなんていらないのでは、という気がするのも事実。圧倒的不条理の物語とそれを描写する硬質な、殺風景の文体だけでいい。 なんか、内容を殆ど覚えていなかったようで、あれっこんなストーリーだっけ、って、まずびっくり。こんなに可笑しな物語なのに文体はまったく奇を衒ったものではなく、極めて淡々としている。以前読んだ際の記憶では、グレゴール・ザムザのことばかり考えていたような気がしますが、改めて読み直してみると家族が大変に重要な役割を果たしているとわかった。とても単純な読み方をすれば、一家の財政を一人で背負うグレゴール、自分たちに利益を齎す存在でなくなるとあまりに邪険な扱いをする家族、それはもしかしたら「役割」で生きる現代社会における人間の哀しみなのかもしれない。家族が毒虫をすぐさまグレゴールだと認識したのが不思議だったんだけど(常識的に考えれば人間は突然毒虫に変化したりしない。グレゴールがいるはずの部屋に毒虫がいたら、グレゴールを毒虫が食べちゃったとか、そう考えるのが普通ではないか)、「役割」でしか生きていないのならば外見がどうとかではなくて、ただその役割を全うできるかどうかにのみ目がいくかもしれない。それは非常に孤独な、醜悪なことだ。食べ物ももらえずやせ細り忌むべき毒虫として死んでいくグレゴールは不思議なほど、毒虫になってしまった自分のことを思い悩まなかった。自分が働けなくなることで家族がどうなるか、会社でどうなるか、とかそればかり。個人主義なんてうそだ。こんなにも他人のなかで生きざるを得ないんだ。そして孤独に陥り、死に至る。こわい。ともかく、まあ、高校生のころよりは幾分かましな読み方が出来るようになったかなあ。

    1
    投稿日: 2013.11.05
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    外交販売員グレーゴル・ザムザがある朝目覚めると、身体が一匹の巨大な虫になっていた。有名な冒頭のシーン。目覚めるまえにみていた“気がかりな夢”の内容が気になる。グレーゴルの虫視点が非常に生々しくて、ひょっとしてカフカは虫になったことがあるんじゃなかろうかと思った。嫌な仕事でも家族を養うために頑張ってきたのに、虫と化したことで家族から疎外される。ラストはある意味ハッピーエンド。この物語に込められたメッセージの正解は分からない。でも、誰かのためじゃなく、自分のために生きたくなった。

    0
    投稿日: 2013.10.04
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     外交販売員だった主人公は朝起きたら巨大な虫になっており、稼ぎ手を失って家族は生活が厳しくなり、主人公は部屋の中からその様子を覗いたりしつつすごす、といった感じの話でした。虫になった主人公自身も家族も元の人間に戻ろう(戻そう)となにかするといったこともなく、ぎりぎりの生活のために余裕のない毎日を送っていきます。  途中までの話は大体知っていたのですが、最後どうなるのかだけは知りませんでした。  読み終わった感想としては、変わった話だなあ、といったところです。あまり悲しいという感じはしませんでした。

    0
    投稿日: 2013.10.02
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    単なる引きこもりの話 昔は、自分が家族のメインだったのに、自分が家族の厄介者になったら、皆冷たくなった

    0
    投稿日: 2013.09.30
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    ある日突然害虫になってしまったグレーゴルが静かに息を引きとるまでの物語。 家族、世間体、仕事について考えさせられます。

    0
    投稿日: 2013.09.25
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    家族にとって、グレーゴルのアイデンティティーは金を稼ぐこと、ただそれだけである。 金を稼げないグレーゴルは、その存在意義がなくなり人間ではないもの=虫=厄介者になってしまう。 いっぽうでグレーゴルは虫になってからも家族の金の心配をする。 当初はグレーゴルがお金を稼いでくると、家族も喜んで感謝したが、それもいつしか当たり前になって以前のように感謝しなくなってしまった。 これも、グレーゴルが虫になった要因だと考えられる。 まず、グレーゴル自信が働くことが嫌になり、金を稼ぐという存在意義をなくしてしまう。 更に、家族がグレーゴルが金を稼いでくることに慣れてしまって、感謝しなくなり、それが当たり前になってしまって特別な事ではなくなる=グレーゴルに対して特別な存在意義をもたなくなる。 かくして、グレーゴルは自他ともにアイデンティティーをなくしてしまって人間ではない虫になる。 グレーゴルという稼ぎ手をなくしてしまった家族は最初は金に困るが、次第にそれぞれが仕事を見つけ、金の稼ぎ手という役割を見つけるようになる。 この時点でグレーゴルの存在意義が完全になくなり、虫としてのグレーゴルは完全に息絶え、物語が完結する。 この小説は登場人物が妹、父、母と書かれていてグレーゴルが中心となっている。 その中で、妹だけがグレーテと名前で表現されることがある。 これはグレーゴルにとって妹だけが特別な存在であることを意味している。

    0
    投稿日: 2013.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白い! これもずっと読もうと思ってやっと読んだ作品。 何本もある足が、自分の意思に関係なくうごいたり、部屋中を這いまわったりしている描写がなんともシュールでリアル。 グレーゴルが死に、最後に3人の家族が将来への希望を見出したところで物語が終わる。 えーっ、というよりも、ああそんな終わり方にするんだという新鮮な驚きの印象が強い。 何より、いままであまり生き生きとした文章に感じられないであろうと思い込んでいた海外作品で、こんなに引き込まれた作品は初めてかもしれない。 食わず嫌いだった海外文学も、次第に克服できてきてきるような。 うれしいうれしい。

    0
    投稿日: 2013.09.21
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    変身読了ー! 主人公がグレゴール・ザムザさんなのは覚えてたけど、どんな虫になったのか、結末はどうなったんだっけー?と思い出せなくて読み直し。 勝手にイモムシになってたと思い違いしてましたが。 茶色の毒虫…?甲虫で…? 思いつかなかったので、勝手にカミキリムシに脳内変換して読みました。 家族がカミキリムシになったら超コワイ。 私が産まれた年に刷られた版だったので、今では差別用語に該当する単語での表現もあり、最新の版だとどう直されてるのかなー?とちょつと気になる。 ドイツ語を訳したからなのか、古い版だからなのか、口語表現が取っ付きにくく、薄い本なのに時間がかかりましたが、詩人の本なんて速読されるべきでもないのか…。 面白いよねー、と言う人と、眠くて読めなかったわー、と言う人両方いました。 意地で読んでまぁまぁ面白かったけど、手元に置いて何度も読み返したくなる本ではないな。という感想。

    0
    投稿日: 2013.09.21
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    恥ずかしながら今さらちゃんと読みました。ほんの数センチだけ、普通の人とズレた感覚で淡々と語られる主人公の心理描写が圧倒的にカッコいいです!

    0
    投稿日: 2013.09.18
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    わけ分からん・・・。虫が苦手やからグレーゴルをナウシカの王蟲を思い浮かべて読んだ。て事で、妹のグレーテをナウシカ(途中でイメージが違うのに気づいたけど)にして読んだ。 言葉が無理でもグレーゴルは思考してるようなので文字を書けば良かったのにと思う。口でペンを銜えて書くなり、食べ残した物で文字を作るなり何かしらコミュニケーションを取る方法はあったと思う。

    0
    投稿日: 2013.09.17
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    これが、フランツ・カフカなのか。短い本なのに一冊読み終えるのにひどく体力を使った気がする。精神が磨耗しているのが解った。フランツ・カフカのもたらす文章が私の中に澱のようなものとしてただ積もっていくだけ。 読み終える頃にはその澱が喉元まで来ていてうまく呼吸ができない。フランツ・カフカの持つ絶対的な魔力が行間に潜んでいたのだ。ある日目が覚めたら、毒虫になっていたなんていうのは一種のメタファーであると信じていたのに。物語の中に閉じ込められてしまった気分だ。2010/088

    0
    投稿日: 2013.09.05
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    巨大で気持ち悪い虫に変身してしまったグレーゴルも、周りの家族も、「何故」グレーゴルが虫になったかには全く触れない。疑問も感じてない。その点が読んでいて怖かった。 一回読んだだけでは頭がついていかず、かといってもう一回読もうという気にも中々なれません。 虫の描写の気持ち悪さもありますが、グレーゴルが自分が虫になったというのにそれを疑問に思っていないところ、家族を金銭面でひたすら心配し続けているところが何だか気持ち悪かったです。 まるでグレーゴルの存在価値が「お金を稼ぐだけ」のように感じられました。家族たちも、グレーゴルに愛情を持っていたのか疑問です。 また落ち着いたら、もう一回読みたいと思いました。

    0
    投稿日: 2013.08.31
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    昆虫の描写がリアルすぎて、虫が苦手なわたしにはもう鳥肌モノでした。笑 そして昆虫に変身してしまうという出来事が、まあ珍しいがそんなこともあるだろう、くらいの軽さで取り扱われていることに違和感を感じさせない流れに驚きました。昆虫になったグレーゴルに驚くわけであってグレーゴルが昆虫になったことには驚かない。これってどういうことなんだろう。昆虫に変身するっていうのはまず現実じゃないことを表してるのかな。なにを象徴しているのか、うーん、虚構の象徴としかまだ捉えられてないので、再読して深読みしていきたいです。 0830// ささっと再読。二度目に感じたこと。変身の象徴について考えながら読みました。変身したこと、それに対しての家族の対応やらを考えてみていくと、グレーゴルは精神的な病気になったのかな、と思ったり。すると本人が、その家族が、追い詰められていくお話になりますねー。今と違って昔のほうがそういう病気に厳しい時代だったみたいですし。

    1
    投稿日: 2013.08.30
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    ぞっとした。 巨大な虫になってしまったグレーゴルではなく、彼をとりまく周りの人間に。 ここまで家族から愛されていたのに、見た目が変わってしまうと、こうも人は冷酷になるのか。 しかし自分がもし家族の立場だったら、どう反応するだろうという考えにも少し戸惑ってしまった。 結局は人間は自分の身を守るので精一杯なんだな、と感じた一冊でした。

    0
    投稿日: 2013.08.26
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    読後感はすっきりしないものだった。主人公のおかれた不条理をどのように消化すべきかは、読者自身に委ねられているのだろう。作者であるフランツ・カフカの厭世観(ペシミズム)が作品全体に流れるテーマなのだろう。

    0
    投稿日: 2013.08.19
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    個人的にはすごく笑いながら読める話。深読みしなければ軽く楽しめます。次は深読みしながら読んでみようかな

    0
    投稿日: 2013.08.02
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    2008夏の外国文学第2弾。 今更ながら読んでみた。 ある朝目覚めたら巨大な毒虫になっているのに気付いたグレーゴル・ザムザ。 というあまりに有名な冒頭部分。 グレーゴルが人間だった最後の夜に見た「気がかりな夢」って何なんでしょう。 理不尽・シュールという以上に、 「自分がいなくなったらどうなるか」 「自分がいない方がこの家族にとって幸せではないか」 みたいな考えの表れに見える。 一家を支えていたはずのグレーゴルが死ぬことで家族の未来が明るく開ける、という結末は無残と言うか皮肉と言うか。 仮にこれを「己の穀潰しぶりに気付いた引きこもり・ニートの話」と置き換えたら…まぁあまり笑えんな。

    0
    投稿日: 2013.07.27
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    最初から衝撃的でした。 淡々と物語が進んでいき、結局は虫になってしまった原因は分からず…。 部屋の様子や状況が分かりずらく感じました。

    0
    投稿日: 2013.07.23
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    一度読んだことあるはずだったけれど、全く覚えていなかったので再読。 なんともゾワゾワしてくる話。主人公グレゴール・ザムザがある日突然、虫に変身してしまう。作中、人間だったときの気持ちと虫の本能がない交ぜになっている状況が悲しい。中島敦の『山月記』を思い出させる。どちらかというと『山月記』の方が好きだけれど。どうしても虫のゾワゾワ描写がぞっとする。 家族のグレゴールへの態度が変わっていくのも切ない。病人を抱えた家庭の絶望感と被る。 こんなに救いのない話だったっけ?

    0
    投稿日: 2013.07.22
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    朝起きたら虫になってたよ、有名な作品ついに読んだー。 虫っていうかもう怪物なのでは〜? 大きさそのままや〜ん、気色悪すぎ〜。 しかも仕事行けないどうしようかーって、それどころではなーい。 なんだか哀れで滑稽でつらいですよ、なんか虫っぽいのになってしまったら・・・。

    0
    投稿日: 2013.07.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごく気持ち悪かった。 なぜ変身してしまったのか。なぜこうも分かり合えないのか。その不条理さがとてもモヤモヤした。 名作と呼ばれるだけあって面白かった。

    0
    投稿日: 2013.07.17
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    冒頭が突拍子もない始まりだった為に、その後の話がとてもリアルだという印象を受けました。どの時代にも存在する、人と人の距離感がとても緻密に描かれているようでした。だからこそ、とてももどかしい気持ちになりました。

    0
    投稿日: 2013.07.16
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    突然巨大なムカデに変わったしまった主人公の生活、彼を部屋に匿う家族と周りの環境を描く。 理由もなく、説明もなく、ただ事実として「変身」が描かれる。 主人公でありながら、蚊帳の外にあり淡々と物語が進んでいくのが印象的。 じっとりとした後味が残りました。

    0
    投稿日: 2013.07.15
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    色々な本を日々ちょっとずつ読んできて、なんとなく成長している気がするから、そろそろあの頃全く分からなかったカフカの良さみたいなものがわかるかもしれない、と期待しながら読んだけれども、読後感があまりに5年前(!)と変わっていなくて唖然とした。読んでいる途中もよくわからないし、読んでからもなんだかよくわからない。感じるのは圧倒的な不条理。普通に生きてきた人間が、ある日突然とてつもない不条理に放り込まれて、だからこそ見える家族とかもあって、最期は虚しい。この淡々と話が進んでいくところとか、なんかもうちょっと考えていいでしょわたしって思うけれども、頭空っぽでなんもでてこなくてつらい。人間存在の不条理。

    0
    投稿日: 2013.07.13
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    読みながら 苛立った。 読み終えてもなお イラっときた。 不条理 理不尽 やるせなさ  お金を稼ぎ生きていく事の必死さ 自分がどうしようも出来ない世の中で (いや、どうにかしようと考えるところまで行き着く以前の段階) それでも深く、もがいて生きていかねばならないリアルさ。 もう二度と読みたくないと思った。 でも、それが作者の意図かもしれない。 残酷さは日常の中で細切れになって存在する。 知識として読んでよかったけど、 私の心に、この暗さ、今はいらなかったなあ・・・・。

    0
    投稿日: 2013.07.11
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    中学生の頃、現象にのみ惹かれて読んだ。数十年後、改めて読み直した。グレーゴルの痛みと家族の痛みがやっとわかった。『そして鼻孔から最後の息がかすかに漏れ流れた』グレーゴルの孤独に涙が落ちる。

    2
    投稿日: 2013.07.10
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    「ある朝、グレーゴル・ザムザがなにか気がかりな夢から目を覚ますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変わっているのを発見した。」 という名文ではじまるこの短い小説。 家族の間には、グレーゴルの「変身」に対する驚きよりも「厄介者扱い」が大きい。 その虫となったグレーゴルが弱りはて、息を引き取り、家族は安心して住居を変えることができたという、たったそれだけの話なのだけれども、語り口が淡々と描写するような形で、非常に「気がかり」の多い、それゆえどこか不気味な小説というイメージがある。 この謎の小説が意味し、象徴しているものは何だか特定できないけれども、 自分の頭に浮かんだのは、『はだしのゲン』の漫画で、原子爆弾によって皮膚を焼かれ、さらに原爆症にかかって吐血や血便を繰り返し、ピカを受けるまでは優しく接していた家族に避けられるようになった「政ニさん」の姿を思い出した。

    0
    投稿日: 2013.07.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    Google先生によると、今日(2013年7月3日)はカフカの生誕130周年との事で、思いついて持っていた文庫を引っ張り出して読んでみた。 昔読んだ時(多分高校か大学の時?)は陰鬱で不条理で、虫になったグレーゴルのかわいそうな話だと思っていた。 今回読んだら、思っていたよりも、陰鬱と言うよりはブラックユーモア的だったし、グレーゴルは単なる語り手で、ザムザ家の家族の話だったのかもしれない、と思った。 ザムザ家は、グレーゴルを切り捨てる事によって再生し新たな道を歩んで行く。 昔は単純にグレーゴルに同情していたけれど、実は虫になるまでは、ザムザ家はグレーゴルの小さな王国だったのではないかと。 事業に失敗し借金を抱え、働けなくなった父、専業主婦の母、ヴァイオリンの好きな、家にいるだけの妹。 愛情はあったかもしれないけれど、自分が養っているという自負と、そんなグレーゴルに頼る家族の共依存。 そこから再生する為に、グレーゴルは虫にならなくてはいけなかったのかな。 ※それにしても、色々な方のレビューを読むと感じ方が本当に人それぞれで、目からウロコな気分。何年かして読んでみたら、自分の感じ方もまた変わっているのかも。

    4
    投稿日: 2013.07.03
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    疎外や人間のエゴイズムを鋭く突いた正に現代的小説。 なのですが、その象徴に毒虫はいただけない。 美しい花を愛でる気持ちは有るが、枯れてしなびたその同じ花を、じっと見つめていたくはない。

    0
    投稿日: 2013.07.03
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    不思議な話。 どういう経緯でこの話を書くことを思いついたのだろう? 人の姿だったとしても、虫になってしまったとしても、なんとも面白くないのが人生なのかも知れない。。

    1
    投稿日: 2013.06.28
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    何年かぶりに読みました。 読む前にNHKの「100分で名著」をみました。 グレーゴルは、人間の姿・言葉・嗜好を失ったけれど、 人間の心は失ったのだろうか? また、時間をあけて読みたいです。 でも、暗い本だな〜。

    0
    投稿日: 2013.06.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    グレーゴル・ザムザはある朝虫になっていた。突如変化した自分の環境に彼自身がが対応していく様子と、変化に対する周りの反応が興味深かった。百年前に書かれたものだが、現代の世相とマッチしていて自分のことのように本の世界に入ることができた。異物を排除したがるのは昔も今も変わらない。グレーゴルの妹であるグレーテの話が進むにつれて変化する心境も興味深い。心境変化の主な要因が、周りの目線、評価、または自己防衛といった点も人間の心理に即しているように感じた。

    0
    投稿日: 2013.06.23
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    久々に読み直してもやっぱり不気味な小説だったなぁ・・・。 それでもシンプルなホラー小説みたいな流れも作品のなかにあるからなのか、不条理な状況が妙に納得出来てしまうのが読んでて面白かったし、物語の終りも印象的!

    0
    投稿日: 2013.06.23
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    主人公が目覚めたら虫になっていた。 いろんなものを背負ってひとりで孤独にがんばってた主人公。 それに感謝を忘れた家族、情けのない上司、いろんなものが彼を追い詰めて虫にした。 虫に姿をかえれば手のひらをかえして気味が悪いと逃げては痛めつける家族、それでもどこかでこれが家族だとわかっているから殺せないし見放せない家族。 そんな家族からの扱いを仕方ないと静かに眺め、しかし段々と寂しさがつのり、どこかで期待してしまい、家族の愛情を取り戻そうとする主人公。 登場人物の心理描写がうまいのでどんどん読めた。 絶望的だが淡々とした描写なのでドロドロしないのがいい。 最後は釈然としない終わり方だが、それも理不尽と絶望に満ちたこの話ならいいのかなとも思う。

    0
    投稿日: 2013.06.03
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    朝起きて自分が虫になっていたら、どうするだろうか?どんなことを考えるだろう? 少なくとも登場人物のグレゴールザムザとは全く違うように、この出来事を捉えただろうと思う。 Wikipediaを見ると、カフカはこの作品を朗読する際に、笑ったり吹き出したりしながら朗読をしたそうな。そういう作品として、描いたってことになりますよね。 そんなことを知らずに、文章だけ読んでいるとすごく暗い小説のように感じます。 一方で、笑える話だよ、と言われたとして、読んでいたら、全然違うことを感じていただろうな。 おもしろいね。

    2
    投稿日: 2013.06.02
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    いやぁもう最悪な読了感。 虫になったこと何回かあるんすか?っていうくらい 淡々と日常が描写されていて恐怖覚えました。 結局のところこの物語の核となる部分は何なのか…。 ちょっと読み取れなかった気がします。 虫であることに慣れて、むしろ楽しみ出すグレーゴル。 この辺を少ーし引っ張れば何か掴めそうな気がするんだけど。

    2
    投稿日: 2013.05.29
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    奇妙でありながら、実に現実的な物語だった。 なんのテーマもない薄っぺらい三文小説などではないことは確かだ。 しかし、作者が伝えたかったことはいったい何なのか? この作品のとらえ方が無数にあるように思えて、逆に困惑した。 印象的な読書体験となった。

    1
    投稿日: 2013.05.22
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    「もしも、あなたが虫になったら」 どう考える?? きれいな喋々や強いかぶと虫なんかを考えるのではないだろうか。 しかし、グレゴールは醜い毒虫になっている。 この発想となるのは作者のどういう心情であろうか。 虫になる前は家族を支える立派な青年で、家族にも愛されているように思える。 それがなぜ醜い虫に? 本文では理由はかかれていない。 そのため、いろいろ想像できる。 家族が虫になったらどうだろう? 逆に、自分が虫になったらどう感じ、どう家族が接するだろうか? そういう点では、グレゴールの心情や家族の対応の変化はリアルに描かれている。 どんなに愛情や恩があっても、人は変わると他人の対応は変わる。 自分が立派であっても、風貌が変わってしまうと、性格も変わってしまう。 「自分」を継続して保ち続けることは大変なことである。 ’100分で名著’の解釈も面白かった。

    0
    投稿日: 2013.05.21
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    久々に読んでみた。薄いのですぐに読める。訳者は新潮文庫のゲーテなどを大量に訳している名訳者なので、文章もスムーズに読めるのだ。 ある日変な夢から目が覚めたら、自分が前触れもなく唐突に巨大な甲虫のような虫に変わっているのを発見するところから話が始まる事は周知の通りだ。しかしこの小説の不思議なところは、主人公がそれによって別段大きなショックを受けたりせず、それ以前と同じような日常の事を平気で考えていられるというところだろう。体つきも全く変わってしまったにも拘わらず、人間と同じように立って歩こうとする。 それを見た周囲の家族や職場の男の驚く事は甚だしいのだが、なぜそれ以上の驚きを、朝起きた直後に主人公は感じなかったのか。これはこの小説の核となるテーマの一つであり、謎ではないかと思われる。 「あまりの不測の事態は、それを当事者に認めさせるのに少々時間がかかるものだ。なぜなら当事者は甚大なショックで、しばらくの間はその不測の事態を事実として認めることができない、というより、心の底から認めることができないからだ」と言うような事ではないかと僕は思うのだが、もちろんそんな理由は変身の理由と同じく作品内には一切書かれていない。ここからさまざまな類推が生れてくるわけだ。そして恐らく、それらのどれもが筋を通している限りは正しい。 しかし、こんな一見喜劇的な作風も、第二章第三章へと進んでいくにつれ、悲劇調に変わってゆく。この変遷は、やはり何度読んでもインパクトがあるものだ。強い印象を受ける個所は他にもいくつもあるが、ネタバレになるので伏せる。 主人公のグレーゴル・ザムザが可哀想だと言う意見があるが、僕はあまりそうは思えなかった。これは思うにこういう事だからではないか。 「これが人間が家族等からこのような扱いを受けていたとしたら、それは間違いなく虐待であり、普通の人には可哀想に映るだろう。しかし、ザムザはそれまで散々人間ではない異形の虫であるという描写がされている。さて普通の人には虫がどんな目に遭っていても、それをあまり可哀想だと思う人はいない。それゆえ僕もザムザを可哀想だと思わなかったのだ」と。 捻くれた三段論法かもしれないが、この小説はこのような解釈を他にも無数に生む余地を与えてくれる。小説そのものは完成しており、最後は一見清々しい。それゆえに尻切れトンボな印象も受けずに済む。と、これらの意味においてこの作品は、ある種万能な作品に仕上がっているようにも思えるのである。 ネタ晴らしをせずに、これほどに凝縮された短編の感想を書くのは難しいものだと改めて思った。はたして僕が書いた文章が本当にネタ晴らしになっていないかどうかも、定かではない。好きな本なのだが、短くて寂しい部分もあるので、星は四つで。

    1
    投稿日: 2013.05.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    セールスマンのグレゴールが虫になってしまう話。 彼は虫そのものであり、その本能は理性をも蝕んでいるようにも見えた。 そして、読む前の想像よりも彼はでかかった。

    1
    投稿日: 2013.05.06
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    初めてちゃんとよんだよ 面白かった 今取り上げるなら医療介護の文脈で読むとわかりやすいのかもね 人が一人姿を変えても周囲はそれを消化し補い成長して行く たんたんとした記述の中にそれが現れていて面白かった 静的だけどダイナミクスを描いているね。

    1
    投稿日: 2013.05.06
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    シュールだった、と一言で言ってしまうのは 何か違う気がする。 でも自分の語彙力ではそうとしか表現できない。 主人公は虫になってしまっているにも関わらず まだ会社へ出勤する事を考えていたり その他諸々の状況でも 悩みの場所が少しずれていて 深刻な事態のはずなのに笑ってしまった。 読後感はやりきれないような気持ちだった。 変身の主人公のように虫になってしまう事は 想定し難いが もし仮に自分が身内の者から煙たがられる 存在になってしまった時というものを 考えた。 当たり前だがその想像は心地よいものではない。 どろっとした暗さが纏わり付くような 気持ちの悪い状況だろう。 考えた事のないことを考える面白い機会になった。 また細かく読みなおしたい。

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    投稿日: 2013.05.01
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    様々な解釈ができる。 どっち側からの気持ちにも共感でき、孤独や未来への不安、忘れられていく哀しさや死への憧れなど… たくさんの感情が一気に押し寄せてきて、何度も目を逸らしたくなった。 こんな短い内容の中によくぞこれだけ詰め込んだなと。 やはり、いつまでも語り継がれる名作には、それだけの何かがある。

    0
    投稿日: 2013.04.21
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    グレーゴル・ザムザはある朝起きたら虫になっていた。 気味悪がる家族とは対称的に壁や天上をはい回るグレーゴルは幸福感に浸ってさえいる。 幸福とはなんなのか?家族とは?兄妹とは?働くとは? 読むたびに、考え、感じる。深いところへ誘ってくれる物語。

    0
    投稿日: 2013.04.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公が朝起きたら「巨大な虫になっていた」という不条理な世界。さらにもう一つの不条理は冒頭部。「主人公は自分が虫になったことを理解した後、仕事に遅刻することを心配する」というストーリーの展開。 これが笑えると同時に笑えない。虫に変身した主人公を見た家族や職場の上司は当然のことながら驚き、困惑し、嫌悪する。主人公は虫になった自分の身を嘆くより、「虫に変身して身体が不自由になった」と嘆く。 主人公と他の人間たちの反応の違いは笑えるが、「主人公の脳まで虫になりつつある」と想像すると笑えない。主人公は家族から人間ではなく「動物」として扱われるようになり、最後に「放り出しちゃうのよ」と妹が決断する。それを聞いた主人公は「自分が消えなくてはならない」と思った翌日に死んでしまう。 この「主人公を死なせるタイミング」が絶妙で、「虫は自殺をしない」から残された家族の心には喜びと安堵のほかに「悲しみ」が残る。「虫は自殺できない」から「人間の理性」を残したまま死んだ主人公の姿も悲しい。 主人公の死は救済か? それとも絶望か? いまだに理解できない。

    0
    投稿日: 2013.04.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    3月21日 10冊目 グレーゴルという男が朝目覚めると巨大な虫に変わっていたという話。 読み進めているうちに不思議な点がいくつか出てくるが 作者カフカ自身が「一夜の夢、恐ろしい表像である」と言っているので 悪夢と考えれば面白い。 家族を養うため、妹を音楽学校へ通わすため 自分を評価してくれない上司の下で働く まるで日本人サラリーマンのようなグレーゴル その頑張り気質がもたらすストレスが限界に達し 彼に幻覚を見せているのだろうかと思ったが違う。 虫となったグレーゴルは家族から煙たがれながら何ヶ月も自室で生きていくのだが 絶望的な状況でも「家族」の生活を想う彼が可哀想に思えてくる。 そんな彼に待ち受ける結末はまさに悪夢。 家族から見放され死んに行く姿は絶望だけを与える。 それなのに彼の死は家族に新しい光、希望を与える。    そんな家族の姿は 奇麗事のない人間らしい姿なのかもしれないが 主人公目線で読んでいたので、どっと悲しみが残った。 まあ、とにかく 頭の中で常に巨大な虫を想像していなくてはならないことが 大の虫嫌いの私には一番の苦痛だった。 よく最後まで読みきれたなと自分で思う。

    1
    投稿日: 2013.03.21
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    もし、私がある日突然 ”昆虫”になってしまったら、どうするか? 私ならその昆虫の世界を存分に楽しむでしょう。

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    投稿日: 2013.03.21
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    結末の晴れ晴れとした雰囲気にも関わらず、残酷で苦々しい小説だ。 一章ではドアが開かないことから小説が展開してゆき、三章ではドアが開いていることで展開してゆく。 グレゴールが一人で養ってきた三人の家族は、虫になってしまったグレゴール一人を養うことを三人の家族は諦める。 とても残酷だが、見事で芸術的な小説。

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    投稿日: 2013.03.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【要約】 両親と妹を養うべく身を粉働くザムザ家長男グレゴールは、ある朝目覚めると巨大な芋虫に”変身”していた。 真面目な彼は事態を打開しようと試みるが、仕事は首、元に戻る方法もこうなった原因も分からない。両親は芋虫を気味悪がるが、唯一兄を慕う妹のみが彼の身を案じ、世話をする。 両親は職がなく、妹はまだ17歳。グレゴールが職を失い、家族は頼るものをなくす。やがて家族はそれぞれの職を見つけ、自立し始める。 一方、グレゴールのことは次第に邪険に扱うようになる。その後、ザムザ家には3人の下宿人が住まうようになるが、ある日彼らの前に芋虫が姿を現すと彼らは無償退去を申し出る。 それがきっかけとなり、家族は芋虫となった男を見限り、新たな人生に向けて歩き始める。 【意訳】 家族の為、身を子にして働く男はある日、傷病により働く術を失う。それまで男に頼りきりであった両親と妹は当初彼の身を案じるが、働き手を失い彼ら自身で職を得る。 しばらくすると長年彼らを支えた恩をも顧みず、働けなくなった男を邪魔者扱いするようになる。 よし!こいつを見殺しにして3人で明るい未来をGETだぜ!!というわけでお前○ね!! 家族が自らの足で立ち上がったこと、芋虫になってしまった男はもうどうしようもないことを考えると、最低の話だ!と責めることもできない部分がこの話の最高に胸糞悪い部分。 とは言えこういう陰鬱な物語は嫌いじゃないし、本来ならばもっといい評価を下したいところだけど、翻訳があまりに酷いので☆2

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    投稿日: 2013.02.26
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    家族のために働き続けた男が謎の現象によって害虫へ変身し、 そして彼の死によって家族が幸福になるという終わり方が悲惨だった。 グレーゴルの感情が全く裏目になって家族に伝わってしまう場面もまた非常に物悲しかった。読んでいて憂鬱な気持ちになった。

    0
    投稿日: 2013.02.12
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    この間オウィディウスの『変身物語』を読んだので、変身つながりで読んでみた。 朝起きていたら虫になっていた――という奇想天外な事件から起こる家族の混乱を描いたこの作品だが、 家族のために尽くした男が、その家族によって排除されることを望まれる顛末が皮肉である。 虫とは何かのアレゴリーなのだろうか? 作中でも、家族のために懸命に働いたが、金を差し出すことはいつしか普通のことになっていた、という話もあったことから、 家族にとって主人公は、暗闇で活動する何をしているのかこちらから興味も持たない「虫」と同じだったのかもしれない。 その不気味さが彼の身をもって体現されたことで明瞭となり、彼を排除することでその恐怖を払しょくしようとしたのではないだろうか。 人間存在を、あえてその「殻」を破ることによって内面から描写しているこの作品。 気持ち悪いどろどろしたもの(とりわけそういった感情)がお好きな人にはおすすめ。

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    投稿日: 2013.02.11
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    ん~ あれこれ言うより、この読後感を噛みしめたい感じ。 あえて、巻末の解説も読んでません。 実存は本質に先立つ(笑

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    投稿日: 2013.02.10
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    これほどまでに何とも名状しがたい、奇妙な読後感の作品は初めて。 カフカの「変身」。 あまりにも有名なので、どんな内容なのか予備知識はあったものの、 一度きちんと読んでみようという事で、手に取ってみる事にしました。 解説を除けば100ページ弱という、薄っぺらい本。 1時間程で読み終えてしまいますが、どんよりと心に澱のようなものが残る。 ある朝目を覚ますと、グレーゴル・ザムザ青年は巨大な虫になっていた。 何ともシュールな出だしで、否応なく物語に引き込まれてしまいます。 突然の怪事に、仰天しながらも心配する家族達。 グレーゴルは必死に自分の意思を伝えようとする。人間としての心があると。 でも家族にはそれが伝わらない。やがて意思の疎通もなくなっていく。 グレーゴル(ムカデのような虫らしい)の視点から描かれているため、 せわしなく動く足だとか、鎧のように固い背だとか、描写がリアル(笑) 嫌悪感と興味深さ(と怖いもの見たさ)がない交ぜになったような気持ち。 そもそも何故彼が虫になってしまったのかには触れられていませんが、 その分色々な解釈がありそうで、またいつか読み返したい一冊になりました!

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    投稿日: 2013.01.26
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    人間というものを極限的に現している。 途中がすんごいよね。相互の思いやり感がなんともやりきれない。 あんなにドロドロさせといて、最後は何もなかったようにほんわか終わるところが、なんとなく腑に落ちないようで、私は良いと思ったのはなぜだろう?

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    投稿日: 2013.01.18
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