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変身(新潮文庫)
変身(新潮文庫)
フランツ・カフカ、高橋義孝/新潮社
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総合評価

1045件)
3.7
199
341
332
66
11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なぜグレーゴルは虫に変身という状況にそんなに取り乱すこともなく、冷静に対処しようとできたのか。本書内ではもちろん理由は書かれていなかった。「そんなことよりも、自分は働かなければならない」という意思があったんだろうか。 そして、そんなグレーゴルが最後には家族の負担になってしまうという不条理。でも家族のことをただ責めることはできないのかも。コミュニケーションも取れず、でも世話をし続けなければならない。家族が暮らしていくために全員で働かなければならない。終わりの見えない長く暗いトンネル。「グレーゴルさえいなければ、、」と思ってしまう気持ちも否定はできなかった。 突然の事故や病気、高齢者の認知症など、ザムザ家に訪れた突然の暗闇は、私たちにもいつ訪れるかは絶対にわからない。でも、そうならないよう努めようと思った。

    17
    投稿日: 2026.07.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    起きたら虫になっていたグレーゴルと家族との話。突然虫になるってどゆこと?と思いながら読んでいくうちに人生の役割から他者の期待や支配から逃れたい願望が虫になるという表現なのかなと…その願望ありますね…ちゃんとせずにお金が入ってくるなら私も虫に…どうやらドイツ語の虫には役に立たないというニュアンスもあるらしいと読んだ後に伊集院光が言っている動画見た。突然役に立てなくなるのか役に立ちたくなくなるのか。

    1
    投稿日: 2026.07.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何年も前に読んだ本の再読。じっくり読んでみたけれど、わかるようなわからないような。でも後々になって「あぁ〜」となりそうな予感がします。それにしても100年も前に書かれた小説とは驚きです! 翻訳者高橋義孝さんの解説のところで、カフカの言葉が載っていました。『普通のものそれ自体がすでに奇跡なのです。僕はそれをただ記録するだけです。僕がうす暗い舞台の照明のように、物を少しばかり明るくすることはありえます。』

    5
    投稿日: 2026.07.20
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    「ある朝、虫になっていた」という異常な出来事が、ごく当たり前のことのように描かれていく世界観。なぜ虫になったのかは説明されず、登場人物もその理由を追究しない。魅力的だ。 一番印象に残ったのはラスト、グレーゴルが死んだあと、家族が悲しみに沈むのではなく、むしろ肩の荷が下りたように新しい人生へ踏み出していくシーン。切ない。かつては大切な存在だったはずの彼の死が家族の再生につながってしまう。皮肉的な結末が強く心に残った。 「虫になった男」の話として認識していたが、実は人の価値や家族の関係が変化していく過程を描いた作品なのではないか。有名すぎる作品だが読めてよかった

    3
    投稿日: 2026.07.13
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    退屈だった。解説をあれこれ見ると、突如リストラされたサラリーマンのような、戦力外通告されたスポーツ選手のような、納得しがたい理不尽さをあらわしたものだそうですが。歳とってから読んでも、私には楽しめませんでした。

    1
    投稿日: 2026.07.12
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    考察したり、解釈したり、メタファーだったり。そういうことを考えるのは苦手です。 読んだままで理解します。 芋虫になってからの、体の傷つく感じがリアルで切なかった。弱いんですよ。虫だから。皮膚が。 気をつけてあげてーって思いながら読みました。 妹と最後和解するのかと思いきや、見事に捨てられてしまうという。悲しい。 それを納得してるし、足掻かないところも悲しい。

    1
    投稿日: 2026.07.12
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    解釈が難しいところを読み返しながら読んでいたため5時間かかりましたが「変身」を読み終えました。 「変身」のグレゴール・ザムザと 「判決」のゲオルクは親に心を支配されているところが共通していると思う。 親が要求したものに応え続ける人生。 「判決」のゲオルクが父親に怒鳴られている時もゲオルクは父に愛を向けていたように 「変身」のグレゴールもどんなに職場で辛い思いをしても 自分自身が虫になって自分自身の未来すら見えない状況でも家族のことを一番に思い愛していた。 しかし「判決」の父親も「変身」の家族も 自分達が要求したものに応えられないものはある裏切り者であり 愛するに値しない人間と成りうる。 「変身」のグレゴールは誇らしい息子、家族を経済的に支えることのできたからこそこの家族に必要とされ限定的に愛された。 経済的に支えられない虫となったグレゴールはこの家族にとって愛すに値しない。 虫になったグレゴールは家族の行く末を案じ弱って死んでいったが 仮に虫にならなかったとしてもグレゴールは最後まで家族の支配から逃れられず要求し続けられ本当の自分の人生を生きることなく死んでいったのだろう。 あんなに行く末を案じた家族は 本気になればそれぞれ仕事をし生活をしていけるというのに今までグレゴールに頼って生活していた。 グレゴールがいなくなった今 彼らはそれぞれ働いて生活をしているが、 妹が結婚をした時、その夫がもしかするとグレゴールのように支配され要求され続けるのではないかとなんだか心配になってしまいました。 親に支配され続ける子供のなんと悲しいことかと深く考えさせられました。

    8
    投稿日: 2026.07.10
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    ある日突然、目を覚ますと「虫」になってしまった男とその家族を描いた物語。 学生の頃に読んだ覚えがあるものの、どんな内容だったか忘れてしまったので、 再読しましたが、当時もあまり理解できなかったですが、今回も変わらず何がはっきりと伝えたいのかが分からずに淡々と物語が進んでいってしまってあっという間に読み終えてしまいました。 朝早く仕事に行くために目覚ましを設定し、 そこから虫に変身してしまったというので、この時点ではただ仕事が嫌だからこんな気持ちになるのだろうという思いにはなりました。 けれど、虫になったグレーゴルのことを心配するどころか家族からどんどんと見捨てられてしまうというのが何とも耐えがたかったです。 解説にも書かれていたように、カフカ自身も父親との確執があったらしいので、 家族の絆を虫になったことで確かめたかったのかもしれないのに、可愛がっていた妹まで嫌がられしまっては相当なショックだったと想像します。 もし自分が虫になってしまったら周りの人達はどう対応してくるか、 その反対にもし自分の家族が虫になったらどう対応するかという疑問も湧いてきて、虫でなくても違うモノや事柄に置き換えて考えてみると、 不条理な事柄に遭遇した時にどうなるかなというのも考えさせられました。 解説ではムカデに変身させれたようですが、 何故か読んでいると「蠅男」が頭に想像されてしまいました。 読む人にとって様々な解釈ができるという作品だということですが、 やはり海外文学は奥深くて理解するのが難しいものが多くこの作品も理解するのが難しい作品でした。 ただカフカはこの変身した虫に自分を投影しているのではないのかというのを強く感じたので、カフカも精神的に辛い時期だったのではないかと思うと切なくなりました。

    3
    投稿日: 2026.07.02
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    一家を支えるため働いて尽くしてたのに虫になった瞬間、除け者扱いされて不憫でならない。 文学は時代と著者の人生観によって仕上げられている。変身に限らず、古い文学は現代を生きる私たちとは違う時代で生まれたものとして広い歴史を知る手段としても、現代人に広まっていくべきだと思った。

    1
    投稿日: 2026.07.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    朝起きたら虫になっていたという設定がまずおもしろすぎる。 虫になっていたことは色々なことの比喩なのかもしれないが、そういったこと以上に虫になってしまったザムザについての描写が不思議で少し気持ち悪くて何よりおもしろいというのが何度も思った感想。 最初は人間っぽかったのに、天井に張り付いているのが心地よいと思い始めたり、だんだん虫になっていくかんじがすごい。 虫になってしまってるのにそのことよりも、まだ家族のために働こうと支配人に訴えようとするザムザが健気。それなのに、、ああ本当に不条理だ。。

    3
    投稿日: 2026.06.29
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    有名どころなので一度はと思い読破したが、どうだろう、そんなに名作といわれるほどの筆致かと言われるとちょっとわからない。もちろん奇抜な設定そのものは面白い案だと思うし、当時の文学界の常識に照らし合わせれば気を衒った話題作となるのも頷けるが、ありとあらゆるジャンルが次から次へと生まれている現代の視点から見ると、「そこまでか?」というのが正直なところ。、

    1
    投稿日: 2026.06.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    昔少し読んで内容に驚いた記憶。ちゃんと読めたのはじめて。変身してしまったグレーゴルへの態度の変わりよう。最初は良い方に進むかもしれないと僅かにも希望があったのに、最後には排除を願われる。家族の状況的にも仕方なかったのかもしれないけど、妹でさえもお世話しなくなったり、親は避けていたり、、態度の変わりようが悲しかった。

    1
    投稿日: 2026.06.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    色々と考察しがいのある小説だけど、そんな深いことは考えずに読むと、もはや一周回って笑えてくる。 以下個人的面白ポイント↓ ・朝起きたら虫になっているというのに、やけに冷静で、仕事の心配ばかりしている主人公 ・息子(兄)は虫になってしまったと信じて疑わない家族 ・母が虫の全貌を見て死にかけてしまう ・なぜかリンゴ(かわいい)で攻撃する父→そしてそれが後々の致命傷 ・爽やかなハッピーエンド感 ・この話を笑いながら朗読したらしいカフカ 色々とツッコミたくなる場面が多すぎる。 比喩として読んでも考えさせられることが多く面白いし、そのまんまの話として読んでもシュールなブラックコメディで面白い。いろんな楽しみ方ができる小説。

    2
    投稿日: 2026.06.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    目が覚めたら虫になってた…という設定は有名ですし知ってはいたのですが、内容は初めて知りました。 そもそも『虫』ってなに?というところなんですけど、別に虫であることが重要というよりは、愚鈍で醜くて役立たずで嫌悪を駆り立てる存在、ってことなのかなあ? 目が覚めたら…というのも現実に向き合った、みたいなことの比喩なんでしょうか。 ザムザは『ろくに働けない家族のためにやりたくもない仕事をして稼いでやってるんだ』という認識でいたけれど、本当は案外家族みんな自立できてるし、ザムザの助けがなくても十分だし、みんなザムザが自負するほど彼に感謝も愛着もない…という現実を目にしてしまっただけなのかも? つまるところ、現実と向き合って最後『消えることが唯一できること』と受け入れ消えていく、そして残された家族は明るさを取り戻して前に向いて歩き出す、という結論からも、諦観と厭世観のようなものがすごく感じられました…時代もあるのかな? なんとも言えない後味の作品でした…でも割と好きかも。笑

    2
    投稿日: 2026.06.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ある日突然虫に変貌してしまった男、グレーゴル•ザムザとその家族の顛末を描いた作品。 何故、どうして虫に変身したのかという理由は一切語られずに、一家を支えるため仕事に励んでいた好青年が突如人の言葉を介さない存在になるという不条理さ。しかもグレーゴル本人は人の心と思考を残しているのに、他人から見たら巨大な甲虫以外の何者でもないという、このなんとも言えない悲しさ...月日が経つにつれ、彼の感性が段々とそちらに寄っていくような描写があるのも悲しさを助長させます。 誰よりも父母、そして妹の事を考えて行動していた筈なのに、変わってしまった事で彼らから相容れない異物として扱われる描写の苦しさは言い表しようがありません。 グレーゴルがゆっくりと息を引き取った後、残った家族は未来への希望を見、或いは妹のグレーテが希望そのものとなりました。カフカがどのように彼の内でテーマを定めてこれを執筆したのかは図りかねますが、 『醜く変化してしまったものを過去のものとして忘れ、光ある未来へと目を向けろ。』 と言われているような気がします。 カフカはグレーゴルに自身を準えているという説がありますが、それはあながち間違いではないのではと感じられます。カフカは生涯を通じて自分は何もできない、社会に適合できない、あるいは誰かを愛することもできない人間だという劣等感を抱いていたという話もあるように、虫に変身し孤独に死んでいくグレゴールは、カフカ自身の投影そのものであるように思われます。

    1
    投稿日: 2026.05.31
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    ある朝、目覚めると、自分が巨大な虫に変わっているなんて、あり得ないのに、ありふれた日常が続いていく。夢中で読んだ。おもしろかったけど少しトラウマ。それくらい衝撃的だった。いろいろな解釈ができるし、怖いけどユーモアがあっておもしろい。

    1
    投稿日: 2026.05.30
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    高齢の両親と年端もいかない妹を養う為毎日懸命に働く男グレーゴルが、ある朝なにか気がかりな夢から目を覚ますと巨大な虫に変身していたという衝撃的な冒頭が有名な作品。 当然仕事どころか日常生活さえままならなくなり、粉骨砕身しながら養っていた家族には遠巻きに扱われ、最期は… 傍から見るとこの上ない理不尽の連続でグレーゴルを哀れまずにはいられないのですが、当の本人は一貫して冷静であり、絶望しているような様子もそこまで見られないのがまた不思議な印象を与えるお話でした。

    1
    投稿日: 2026.05.20
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    テーマは面白いんだけど、いまいち伝えたいことがわからない。グレーゴルが可哀想で可哀想で見てられなかった。やたら客観的に書かれていることで虫に変身したグレーゴルの悲惨さ、両親、妹の心が離れていく様が際立つ。 虫に変身することはありえないのだけれど、自分もこの状況に陥ったらどうしようと本気で心配させてくる凄みがあった。虫に変身しなくても、家族からこのような扱いを受ける事態になる可能性は現実世界にも様々あるという怖さもある。

    1
    投稿日: 2026.05.20
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    虫として過ごしやすい環境を受け入れてしまってよいのか?人間として人間らしさを捨てずにとっておくのか?一度人間らしさを捨ててしまえば戻ってくることは容易ではない。しかし、現実を見ると捨ててしまったほうが快適であるかもしれない。 障害を持った人間とケアする周りの人間においても似たようなことが言えると思った。

    1
    投稿日: 2026.05.18
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    よく分からなかった…。 【海外文学最高傑作のひとつ】と内容紹介に記載されているのだが、なぜ、この作品が最高傑作のひとつなのかが分からない。 研究をすれば色々な解釈の仕方があるから面白いのかもしれない。表層的なことしか思考できない自分にとっては、この作品の奥深さを感じ取ることができなかった。 「わかりやすさ」ばかり求めているから、こういった作品の面白さを理解できないのかもしれない…。本との向き合い方に関して、再度考えていきたいと思った。

    6
    投稿日: 2026.05.17
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    人が虫に変身するお話ははじめてでした。ファンタジーとは違いますね。淡々とした表現が続くなぁ。その分情景はとても細やかだなぁと思います。

    1
    投稿日: 2026.05.09
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    2026.5読了 虫になってから変化する周りの人物の態度がリアルで、虫になってしまったという異常な部分を抜きに考えてもかなりリアルだと思う。今の時代精神的にもやられる人は多いだろうし... グレーゴルは順風満帆ではなくとも普通の生活をしており、その中で家族を支えているというのが枷になってたのかな...

    1
    投稿日: 2026.05.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    グ、グレーゴル、ずっとかわいそ〜〜〜〜、いいのぉ?こんなかわいそうで… 面白さより可哀想さのほうが勝ってしまった……

    0
    投稿日: 2026.05.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    解説を読んで少し理解が深まったと感じた。グレーゴルの虫への変身は人が普通でなくなることを表現したのかもしれない。 グレーゴルは元軍人のセールスマンで間違いなく普通の人であった。普通ではあったが、順風満帆という訳でもなく、親がいなければ仕事などとうに辞めていたという描写がある程度には自分の仕事に対して不満を抱いていた。また、彼の主観から語られる地の文からは、自分が家族の収入源だという自負が伺えた。 これらの不満や精神的負担は彼を人から虫に変身させてしまうには十分すぎるものだったのかもしれない。 解説されている通り、この物語を夢の世界だと考えるなら、描かれている家族の行動はグレーゴルのから見た家族の行動なのかな。最後のグレーゴルが息絶えるシーンでも自分は死んだ方がいいと考えているあたり、家族に金銭をもたらさない自分は価値がないと考えていそうで辛い。現実のグレーゴルがゆっくりお休みできることをお祈りします。

    2
    投稿日: 2026.05.04
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    グレーゴルの地位や存在価値が悲観的に描かれており、日常が突如として崩壊することの残酷さを感じる作品だった…

    2
    投稿日: 2026.05.04
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    有名な作品だったので、教養として。 事務報告のように淡々と描写する乾いた文体。 昨日まで一家の支柱だった主人公が虫になった途端に、家族は彼を「汚物」として扱い、最終的にその死を清々しく受け入れるが、そこに嫌悪感は感じなかった。 主人公の境遇については理不尽だし哀れだと思うのだが、だからといって同情したり家族に怒ったりする気になれず、「人ってそんなものだよね」と納得してしまった。 「人間の価値は、役に立つか立たないかで決まる」がテーマ? このテーマをどう受け取るか非常に悩ましい。そうだと言い切れるほどドライな世の中ではないと思うし、役に立たなくても全ての人間に価値があるなんて言えるほど私は優しくない。どちらかといえば同意する。特に金が絡めば、家族であろうとも役たたず=価値のない存在になると思うので。 重い気分になりそうな話ではあるが、何かを学んだりするというより、理不尽な世界を覗き見てしまったな…という感覚が残る。

    1
    投稿日: 2026.05.03
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    海外の古い小説は読みづらいというイメージを持っていたが意外と読みやすかった。改行などが殆どないけど、それでも何故か大丈夫だった。 作者の意図とは絶対違うけど、アルツハイマーになった家族のお世話とか障害を抱えてしまった兄と家族の関係とかそういうものを想像しながら読んでた。

    1
    投稿日: 2026.04.23
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    登場人物の中に特別に冷酷な人物がいるわけではなく、むしろ誰もが現実的に振る舞っているように見えた。 それにもかかわらず、最終的には一人が排除される結果に至る点に、この作品の恐ろしさを感じた。 個人の問題というよりも、役割や余裕によって人の価値が決まってしまう構造そのものが残酷なのだと思う。

    1
    投稿日: 2026.04.17
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    変身 著者:フランツ・カフカ ある朝、一家を支える大黒柱の主人公グレゴールが一匹の巨大な虫に変身する。 それによって生まれる主人公の葛藤と取り巻く登場人物の心情の変化を描いた作品。 最終的に虫となったグレーゴルは、これまで養い続けた家族の手によって殺されてしまうという悲惨な結末を迎える。 虫の解釈には色んな意見が生まれそうな気がした。解説によると、出版当時カフカは挿絵に対して、虫そのものを描かないようにと注文をしたらしい。多様な捉え方によって主題は二転三転し、違った作品性になるところが変身の魅力なのかもしれない。 自分は経験も相まって、虫=難病、高度障害、精神疾患のような、日常を覆し得る自身の変化というイメージが強かった。 もし自分が他人の介護無しでは生きられない身体になったら、また逆に家族がそのような状態になったらどうなってしまうだろう。 そんなことを読み進めながら考えてしまっていた。

    1
    投稿日: 2026.04.11
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    第11回ビブリオバトル全国大会inいこま予選会②オンラインで発表された本です。チャンプ本。2026.3.8開催の第11回ビブリオバトル全国大会inいこま決勝戦に出場。 2026.1.31

    1
    投稿日: 2026.04.08
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    外交販売員として働くグレーゴルは、朝起きたら巨大な虫になっていた……という設定が面白い。虫になった割には冷静かもしれない。絶対にそれどころではないのに、上司を説得しようとしているし。稼ぎ頭であるという責任感がきっとそうさせている。 ・ずっと仕事がストレス ・両親の借金を返さなくてはならない ・5年間無遅刻無欠勤からの寝坊 ……まるで適応障害になったときの私みたい。 ・さまざまな種類のご飯を用意してくれる妹 ・りんごを投げつける父 ・家具をどうするかについての母娘のやり取り 「グレーゴルとどうやって向き合う?」という家族の悩みや苦しみが感情豊かに描かれている。家族の1人が突然変わってしまったら、私はどうするだろう。 グレーゴルは、虫でいることに順応している。そこらじゅうを這っている。あまりにも苦しいと無理に順応してしまうことってあるよなあと思う。 この家に必要なのは「社会保障」であり、グレーゴルが虫になるまで無理して働くことではなかった 骨太の女中さん(通称:後家婆さん)だけはグレーゴルに怯えない。椅子で殺しかける様子は、ある意味暴露療法のようだ。 ラストシーンはなんともいえない。グレーゴルってこれで幸せなのかな。不幸せではない気がするけれど、わからない。

    0
    投稿日: 2026.03.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公が突然虫になってしまうというインパクトのある展開の作品でありながら、主人公が不自然なほど淡々とその状況を受け入れているのが印象的だった。 解説を読んだが、作者が表紙絵にと推した「主人公以外の家族の明るい団欒と、少し開いたドアの先の暗闇」がまさしくこの作品のテーマを表現しているのだと思う。主人公はたしかに虫になったが、この作品はただ人間が虫になる様を描いたファンタジーでは全くない。むしろ、人間の心の悲痛な叫びを、リアリティをもって描いた作品だと思った。 父に投げつけられ体に深く食い込んだ林檎が、誰にも除かれることなく腐っていき、その傷は主人公の体をじわりじわりと蝕んでいく。 解説ではこの部分に作者と父の関係性が現れている、といったようなことが書かれていたが、それ以上に、「滅び」を美しく描いた部分だと思った。

    0
    投稿日: 2026.03.26
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    初めて、海外文学を読みました。日本の純文学と比べ、フランツ・カフカの書く文章は心理描写が少なく、中学生には理解しにくいところもありました。しかし、淡々と書いていくと言うのも魅力の一つだと感じました。  初めの1行を読んだ時、ぐっと惹きつけられ、つい本屋で立ち読みしてしまいました。そこからの5行はどんな小説よりも凄まじく読みやすかったです。私は自分の体を起こそうと試行錯誤する場面が一番素晴らしいと思いました。似たような文章がなん度も繰り返されるように私は感じられましたが、それがによって逆に朝の憂鬱感や倦怠感、時間の動き方などがリアルタイムで伝わってきました。

    0
    投稿日: 2026.03.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いつ自分が主人公のようになるか分からない。 初めは主人公に対して妹はまだ優しかったのに、最後は誰からも見放される。それは主人公の行いのせいでもあるのだが、決して主人公が全て悪い訳ではなく、ただ環境が主人公をそうさせたのだろう。 主人公が死ぬタイミングで、主人公視点の物語から第3社してんの物語に移っていくのが少し怖かった。 読み終わったあとすごい変な夢見た

    0
    投稿日: 2026.03.24
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    どこかで鬱病の暗喩なのでは?というのを聞いたことがあったので、初めて読む時にそれを意識してしまった。 解説の難しい話は分からなかったが、鬱病だと仮定するなら、最後はあまりにも可哀想で、自分の家庭と比較して考えてしまった。

    0
    投稿日: 2026.03.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「Qさま すごい本スペシャル」を見てたら出てきたので思い出した。これが授業で取り上げられた時には『こんなことある訳ないだろ』と思っていたけど、似た状況は現実でもよくあるんだよなあ。朝起きて異様に大きいできものが顔に出来ていることもあるし、ひどい事故にあって二目とみられぬ顔になってしまうこともある。違う生き物に変身してしまうような現実の隠喩なら、成立してしまうリアル譚だ。

    0
    投稿日: 2026.03.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    不条理文学の金字塔。フランツ・カフカの変身は有名だからなんとなく知ってて、でもまだ読んだことはなかったので読んでみた。 あまり好きじゃない。 グレーゴルがある日の朝起きると巨大な虫になっていた、というお話

    0
    投稿日: 2026.02.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

     不条理文学で有名な、カフカの代表作。  目が覚めると巨大な虫になっていたという奇抜な設定に惹き込まれるうち、珍しく一気読みしてしまった。  虫への変身が何を暗示しているのかについては諸説あるようだが、個人的には、ひょんなきっかけから家族や社会に見捨てられてしまうかもしれないという漠然とした不安感を表現しているように感じた。  なんとも表現し難い読後感も含め、癖になる味わい。他のカフカ作品にも挑戦してみたい。

    0
    投稿日: 2026.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    友人Uからのプレゼント。「自分や家族が虫になった場合にこんなにしっくりと虫になった事実を受け入れられるのか?」、そして「その状態から抜け出そう、もとの人間に戻ろうという努力とかはしないのか」という純粋な疑問を抱いた。バイオリン演奏以降の終盤の流れがクレイジーで良かった。

    0
    投稿日: 2026.02.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何とも不思議な小説だった。実際に自分が、突然虫になってたということを想像し、グレーゴルに感情移入しながら、虫になりきって読んだ。家族から最初は心配のため干渉されてたが、途中からは気持ち悪がられ、邪魔者扱いされる。最後は家族がグレーゴル抜きで幸せに向かっていくオチが、悲しく切なく苦しい。。解説を読んで、自分なりに解釈すると、カフカの生い立ちからきてるのではないかと思う。幼少時代の親から相手にされなかったときの孤独と、その後の干渉を小説に込めているのではないだろうか。内容は虫になったという話だが、読後に何とも言えない余韻が残る小説だった。

    12
    投稿日: 2026.02.17
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    グレーゴルが何も報われないじゃないか!! なんだろ、何もすっきりしないな、いやすっきりする目的の本ではないな。 色々と考える余地はありそうなので、また読み返そうと思う。

    5
    投稿日: 2026.02.12
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    最も印象的だったのは、語りの視点の変化。 物語は彼(グレーゴル)視点で始まるが、 彼の死から第三者的な視点へと移行する。 死の苦悩や劇的な最期は描かれず、 彼がその時何を思ったのかも明確には示されない。 その空白が、かえって死を生々しく感じさせる。 人の死は当人の内側ではなく、 外側から処理されていくものなのだと 突きつけられるようだった。 父親が投げたリンゴの傷が死因であるという点も、 美しく、象徴的。 かつて家族を支えていたはずの息子が、 父によって傷つけられ、徐々に衰弱していく。 大黒柱だった彼よりも、 父の威厳や家族の秩序が優先される構図は不気味で、 家族という共同体の冷酷さを感じさせる。 さらに残酷なのは、グレーゴルの死後、 家族が破滅するどころか、 むしろ前向きな未来を見出して物語が終わることだ。 彼の存在は重荷として切り捨てられ、 その不在が希望として描かれる。 この結末は一見穏やかで、だからこそ不気味。 役割を失った瞬間に存在価値まで失ってしまう。 彼の姿が、不憫でならなかった。

    8
    投稿日: 2026.02.12
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    役割を失った「個」と、残された家族の再生 朝目覚めると巨大な毒虫になっていた、という不条理な設定から始まる物語。Audibleでの鑑賞において、背後に流れる時計の秒針の音は、本人の異変とは無関係に刻々と進む世界の残酷さを際立たせていた。 ■社会的な役割と「うつ」の心理 毒虫に変貌した直後、主人公グレゴールが真っ先に案じたのは自分の体ではなく「早く出社しなければ」という仕事への義務感であった。自分を二の次にして社会的な役割を優先する姿は、現代のうつ病を患う人の心理状態にも重なる。個人がどれほどの絶望の中にいても、社会や時間は何事もなかったかのように動き続けるという描写は、極めて冷徹である。 ■「毒虫」というメタファー 本作における毒虫は、単なる化け物ではなく、以下のような「社会的な生産性を失った存在」のメタファーとして解釈できる。 認知症や重度の精神疾患 突然の大病 家族の「荷物」となってしまう状態 グレゴールを「兄」や「息子」と認識し続ける限り家族は苦しむが、彼を「得体の知れない荷物」と切り離して認識した瞬間、家族には平穏が訪れる。 ■寄生の逆転と皮肉なハッピーエンド かつて家族(父・母・妹)は、グレゴールの労働に寄生し、女中を雇う裕福な生活を送っていた。しかし、グレゴールが働けなくなったことで、彼らは自ら働き、自立せざるを得なくなる。 皮肉な結果: グレゴールが死ぬことで、家族は「重荷」から解放され、娘の成長を喜ぶような、慎ましくも希望ある生活を手に入れる。 残酷な事実: グレゴールが守りたかった家族の幸せは、彼自身の自己犠牲によって成り立つのではなく、皮肉にも「彼の死」によって完成したのである。 ■「安堵」という人間の業(ごう) 物語の結末で家族が抱く安心感は、現実の介護の現場でも起こり得る感情である。 認知症を患った身内を施設へ送り、あるいは最期を看取った際に感じる「ホッとした」という安堵。それは決して罪深いことではなく、現役世代として生きる人々が抱く、切実で真っ当な本音である。カフカはこの「切り捨てることで得られる救い」という、人間の残酷で避けられない一面を、ハッピーエンドという形で描ききった。

    10
    投稿日: 2026.02.01
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    難しい。どう解釈したら良いのか、解説を読んでも分からなかった。時間をおいてまた読んでみようかと思う。

    0
    投稿日: 2026.01.29
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    出オチノンエンタメ小説。 そこから這い上がることも、自分の身に起きたことを覆そうという努力もしない。 ただ受け入れるだけ。 ずっと物悲しい主人公が、非現実なほどに諦めていく。 読み終えたとき「カフカぁ」と嘆きたくなりました。

    87
    投稿日: 2026.01.17
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    初めて読んだのは学生時代。 頁は少ないが内容が内容なだけあり、未だ全てを理解しきれているとは思っていない。だけど、確実に私の人生に影響を与えた一冊。言葉にはできないがこの本が好きだ。

    1
    投稿日: 2026.01.16
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    国の文化や言語、時代までも違うから、正確には何もわからないというのが正直な感想。逆にその曖昧さがさまざまな解釈を生むため、世界的な作品として評価されているのだろう。テーマは一体何なんだろうか。 起きていることは惨く理不尽なことなのに、全然悲しくならなかったのは虫だからなのか。自分の中で共感は人の形を想像することで初めて起きることなのかもしれないと新たな発見であった。グレーテに家族の繋がりなんてのは紛い物だと言われたようだった。

    8
    投稿日: 2026.01.13
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    内容が面白いかと言われれば奇妙でさして面白くはない。 グレーゴルの不遇に胸糞悪くなること間違いなし。家族のために働いていたのにある日突然理由もわからず巨大な虫になり、家族からは敬遠され部屋に隔離される。結局父親に負わされた怪我が決定打で死んでしまうも、誰も悲しまず忘れようとしている。なんならグレーゴルが虫になったことで家族一人一人が自立して前より良い生活を送れるようになったのに。 最後の解説を読んだら、カフカ自身の生涯や生い立ちが反映されてるのかなと思った。ユダヤ人としての立ち位置が反映されてると思うと、ただの奇妙な小説と一生に伏すことはできないと感じた。

    2
    投稿日: 2026.01.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小説の冒頭、モーレツ仕事人間で一家の大黒柱だった主人公のグレーゴルが突然虫になって何もできなくなる。 日々忙しくしてる人がメンタルやられて何も出来なくなる時ってこんな感じなんだろうか。たまたま正月休み最終日に読んでしまい、仕事したくない気持ちに拍車がかかる。

    1
    投稿日: 2026.01.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この姿になっても明確な意志や動機があると気がついているのが終盤に現れる女中しかいないの切なかった その人でさえ同情心はない(まあ情が湧く要素もないのでしょうがないが) グレーゴルが死に、改めて自分たちの状況を見るとそう悪くないじゃないか、とあっさりと前を向く家族 むしろグレーゴル1人が頑張っていた頃よりも状況が良くなっているという皮肉 邪魔だった存在一つが消えた時の憑き物の落ちた感覚、目の前が急に開ける感じはすごく理解できるな

    0
    投稿日: 2026.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ある朝目覚めると巨大な虫になってしまった男、グレーゴルの話。 家族のために一生懸命働いていたグレーゴルが虫になってしまったために家族から断絶され、気の毒でした。 稼ぎ頭として一家を支えていたため、家族の生活も一変。 両親、妹も働かないとやっていけなくなる始末。 一家がグレーゴルに依存していたんでしょう。 グレーゴルの見た目の変身だけでなく、グレーゴルを取り囲む周囲の変身も見てとれて面白かったです。

    0
    投稿日: 2026.01.01
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    一家の稼ぎ頭として家族を支えていた青年 ザムザは、一夜にして人間から巨大な毒虫へと化してしまった。 虫という姿形になったことで彼の姿を見た途端に母親は失神、父親は彼を追い払う。唯一 彼のことを気にかけていた妹もやがて態度を変えていく。 私の中でザムザは体調150cmほどの大きな大きなダンゴ虫のイメージ(これはカフカがイメージしている虫とは大きく異なるかもしれない)。 家族の1人がある朝 突然、巨大なダンゴ虫になっていたら私はどうするだろう。私は虫が怖いし嫌いだ。そんな苦手な虫になった家族とどう接すれば良いのだろう。彼の母親と同じように失神してしまうかもしれない。 人を見た目で差別したり判断してはいけない、と分かっている。でも私には、虫をはじめ見た目で無理なものや生理的に受け付けない人がいる。 仕事柄、時にはそんな人に触れたり密着しなければならないこともある(怪しい仕事ではない)。 仕事の時はどんなに無理だと思う人にでも密着(抱き抱えたり)できる。でも、プライベートで生理的に無理な人には密着できない。 この仕事のスイッチはどこで入るのだろう。自分でも不思議で仕方がない。 生理的に無理とは何なのだろう。 どうして受け付けないのだろう。 でも、それは自分を守るための一種の防御反応のような気もする。自分の縄張りに敵を入れたくないという野生の本能とも言うべきものに似た何か。 見た目で判断することはいけないことなのか、仕方のないことなのかりどちらが正しいのか書いているうちに分からなくなってしまった。 虫になったザムザはうまく話すことができない。けれどもこれまでと同じように皆んなの会話を聞いて思いや考えを巡らすことができる。これは虫になったザムザ=寝たきりの人間 の比喩なのではないかとも思えた。 役には立たない、ただ存在するするだけの存在。 人は時にただ存在するだけの人に対して、多大なる愛情を注ぎ、ただいてくれるだけで嬉しいと思ったり、生きる活力になることだってある。 でもザムザはそうはならなかった。 ザムザに依存していた家族がザムザの変化によって、各々 自立という名の変貌を遂げていく。その自立の中でザムザに対しての気持ちが離れていく。 唯一、怖がりながらも健気に食事を運んでくれていた妹。彼女は仕事を持つようになり、ついには彼を見放してしまい、彼は孤独な最期を遂げる。 その救いのない結末に悲しくなると同時に、そうなってしまった家族の逞しさもまた人間らしく思えた。 この物語はザムザが主人公のようで、実はザムザの姿が変わったことによる家族の変貌ぶりこそが核心なのではないかと思う。 ザムザの変化による家族の変貌。 原題のタイトルにはそんなダブルミーニングが含まれているのだろうか。 そう考えた時、この「変身」と言うタイトルは物語に相応しいのだろうかという疑問が私の中に浮かんできた。 「変身」と言う言葉は、私の中では仮面ライダーの「変身!」のイメージが強すぎる。 へん‐しん【変身】 [名](スル)他のものに姿を変えること。別の姿・ようすになること。 原題 『Die Verwandlung』 変化, 変身 〘劇〙場面転換 「変身」には、別のようすになること と言う意味もあるので 「家族が変身した」 と言っても決しておかしくはない。でも変身と変化や変貌ではニュアンスが異なる。日本語訳のタイトルを同じくひと言で表すのなら「変わり身」や「変貌」の方がしっくりくるような気がした。 でも学のある有識者の先生方がこれを「変身」と訳したのだから、きっと変身に違いないのだろうとも思う。 タイトルだけでも言語が変わると伝わるニュアンスが変わる。 ドイツ語を学び、ドイツ語でこの本を読めたなら、どんな感想をもつのだろう。

    2
    投稿日: 2025.12.28
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    主人公が夢から覚めると虫になる所から始まる本小説。 変身した主人公にスポットを当てた小説家と思いきや、視点は徐々に家計を支えてくれていた主人公を失った家族へ。 家計が苦しくなり、また、忙しくなっていくことで心の余裕を無くし変わっていく家族の姿が変身なのかなとも思える内容だった。 はっきりとしたメッセージは分からなかったが、人の心の弱さなど、考えされるところが多くて面白かった。

    1
    投稿日: 2025.11.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公が救われなくて苦しい でも彼の心情を知ることができるのは読者である私たちだけで、彼は言葉を話せないのだから家族は知る由もないよな 虚無感に襲われている

    1
    投稿日: 2025.10.31
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    古典文学として色んな比喩が含まれてるのはわかっていゆものの、最後のところは読んでて気分が落ち込んだ。あまり気持ちの良いものではなかった。家族の安堵はわかるものの、グレーゴルの孤独にもっと寄り添ってあげることはできなかったのかな。虫は何の比喩なのか、よく考えたい。

    1
    投稿日: 2025.10.24
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    東京グールをはじめ多くの作品で引用されていたことから存在は知っていた。有名な物語のスタート以降は知らなかったため、物語が進んでいく様がしれて良かった。

    0
    投稿日: 2025.10.20
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    どの視点で読むかで読み終わったあとの心境が変わるようなストーリー。 私は家族視点で読んでいたから比較的ハッピーエンドだったと思うし、家族のことをそれほど残酷には感じない。 グレゴールの淡々とした性格が相手の人間らしさや、世の中の不条理を際立たせていて面白かった。

    9
    投稿日: 2025.10.09
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    図書室。名作に触れたくて。 ルッキズムとか障害とか老いとか、色んなことばが頭によぎってはいたけれど、あっさりした読後感。

    8
    投稿日: 2025.09.26
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    およそ、半世紀ぶりに読み直した本。 高校の時もとても面白く読んだ。 ところで、この本は「不条理」「学術」のくくりで語られるのだけど、何回読み返しても単純におもしろくて、これはエンタメでしかない気がしている。 例えば「屍人荘の殺人」みたいな。 屍人荘の方は、人外のものになる理由が一応あるから不条理じゃないかもしれないが、あり得なさではほぼ一緒だと思う。 不条理系の小説はいくつか読んでて、面白かった本も何作か浮かぶけど、「変身」は違う気がするなー。

    1
    投稿日: 2025.09.13
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    起きたら虫に変身していたら、みたいなお話。 イメージするだけで鳥肌ものだったが、日頃がいかに裕福に、自由に生活しているか、を改めて感じることができた。

    5
    投稿日: 2025.08.25
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    最初は文章のコミカルさから面白おかしく読んでいたが、読み進めるに従って辛くなってきた。父親は邪悪なものなので(一般的な文学での話ね)、ぞんざいに扱われるのは仕方がないとしても、母親や妹から目を逸らされてしまうのは悲しい。特に妹は一番の理解者だったので。 物語がメタファーすぎてまだまだ理解が追いつかないので、他の方の解釈を読みたい

    0
    投稿日: 2025.08.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    言わずと知れた文学界の金字塔、フランツ・カフカの「変身」。 ある朝目覚めた主人公は自分が一匹の大きな虫になっていることに気づく。虫になってしまった主人公とその小さな世界(家族と家の中)の変化と行く末を描く物語。 有名な冒頭以外は知らなかったので、新鮮な気持ちで読むことができた。文章が面白いし引きずられるということはないんだけど、徹頭徹尾、主人公が深刻な鬱状態ですごく悲しい。自分が虫になってしまっていること、消えてしまいたいと思っていること、それでもなんとか家族や職場に迷惑はかけまいと思っていること、誰かにぞんざいに扱われても怒る気持ちが湧かないこと。主人公が自分を大切に思えていないのがよく分かる。そのままラストまで駆け抜けてしまう…… 全体的に湿度も少なくてさらさら読めるし、主人公の死後、残された家族が雲が切れたようににわかに幸福へ向かっていく結末も個人的には好きなんだけど、あまりに鬱の解像度が高くてカフカが心配になるよ ●あらすじ ある朝、気がかりな夢から目をさますと、自分が一匹の巨大な虫に変わっているのを発見する男グレーゴル・ザムザ。なぜ、こんな異常な事態になってしまったのか……。謎は究明されぬまま、ふだんと変わらない、ありふれた日常がすぎていく。事実のみを冷静につたえる、まるでレポートのような文体が読者に与えた衝撃は、様ざまな解釈を呼び起こした。海外文学最高傑作のひとつ。 (新潮社HPより引用)

    0
    投稿日: 2025.08.20
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    5年ぶりの再読です。 前回より、読解力が上がったのか さらに面白く読めました。 3部構成。 主人公のグレーゴル・ザムザ。 虫に変身してしまった直後の描写は、とても面白くて思わず笑ってしまいました。ベッドの上でノソノソと動く様や、ドアに挟まって体が斜めに傾いている様とか。 見た目が変わってしまい、周りの人間に除け者にされていく様はみていて辛かったです。 文脈から推測すると、グレーゴルが虫に変身してから、約3ヶ月。 息絶える直前に、妹のグレーテにドアを閉められてしまうシーンは、心が痛かったです。 笑えたり、切なさを感じたり 楽しく読めて良かったです。

    17
    投稿日: 2025.08.15
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    バイトの休憩時間に読み進めてました。 2日で読み終わってちょっと寂しさが ストーリーも内容もよく見聞きしていたので手に取りました。面白かったですが、案外あっけないなの感想が強いです。

    1
    投稿日: 2025.08.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    朝、目を覚ますと、自分が巨大な虫になっていた――。有名なこの冒頭から始まる本作は、主人公グレゴール・ザムザの肉体的な「変身」を通して、彼を取り巻く社会、とりわけ家族という最も親密な共同体の冷酷な変容を、圧倒的な筆致で描き出した文学作品です。  物語の主人公は、変わり果てた姿になってもなお、人間としての意識を保ち続けます。しかし、言葉は通じず、家族との意思疎通も叶わず、彼は徐々に「家族の一員」から「異物」へと扱いが変わっていきます。とりわけ悲痛なのは、家族が彼を“すでに死んだ者”として受け入れ、そして前を向いて生きようと決意していくその過程です。 彼を切り捨てた事で、精神的に自立していく家族達。それは主人公にとっても家族が変身してしまった事と同義であり、救いの道が閉ざされた主人公は、肉体が死を迎えるより先に、その人生に終わりを告げられていました。 本作は、障碍者や社会的弱者に対する無理解や排除を寓話的に描いた作品とも解釈されますが、読後に残るのは「では、どうすればよかったのか」という答えのない問いです。救いのなさと喪失感。そして、その中で浮かび上がる問いは、読むたびに形を変えながら、いつまでも居座り続けるのです。

    1
    投稿日: 2025.07.31
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    ある朝目が覚めると、自分が巨大な虫に変わってしまったことに気付く。理由も経緯も分からないまま始まり、ある種淡々と受け入れて物語は進んでいく。「人は外見でなく中身だ」という言葉があるが、外見が全く変わってしまうことで家族関係や生活は一変していく。奇妙さと残酷な真実が同居した物語。

    5
    投稿日: 2025.07.26
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    夏休み読書として、今更ながら古典を読んだ。 変身の面白さは、人間の存在の不条理さ、孤独、そして不可解さを描くことで、読み手に対し様々な解釈の余地を与えることだと思った。 特に、現代人が感じる疎外感や孤独を象徴していると解釈できるシーンや、外見の変化によって自己認識が揺らぐ経験は、現代人にも共感される部分があると感じた。 この作品は、単なる物理的な変身だけでなく、自己の変容や社会の変化をメタファーとして描いていると解釈もしましたがどうなんでしょう。合理性の限界や訳の分からない状況などは今も感じる部分はあり、令和になっても変身は考えさせられる作品だと勝手に感じた。

    3
    投稿日: 2025.07.23
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    読み終わり、まず思ったのは不条理だなと。 ただこの時代に、虫に変身していたという発想から物語を作るカフカの才能にはすごいなと思った。 解説に書いてあったが、なぜ虫に変身してしまったのかが謎で、そしてグレーゴルはそのことを苦悩もせずに受け入れている様子で、そのことはこの物語にはさして重要ではないのか、謎のままだからこそより不条理なことだと印象に残ったのだろう。 虫に変身してしまったグレーゴルと両親、妹の距離の取り方が三者三様で、現実世界でも虫にこそならずとも、様々な理由でグレーゴルとこの家族のような状況になってしまうということはあると思う。 2025年7月 2025年7月16日(水)読了。

    1
    投稿日: 2025.07.20
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    あまりにもありえない状況なのに、余裕で理解できる。何この文章。言葉って楽しい。 仮に自分が虫になったり、あるいは死んだりして家族と同じ空間で意思疎通を図れなくなったとしても、'自分を欠いた世界'ではなく、今まで通りただ'世界'として日々は過ぎるようになるんだなと思った。少しだけ死への不安が和らぐ。

    1
    投稿日: 2025.07.05
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    言わずと知れた海外文学の名作。100ページに満たない中編小説ですが、衝撃度MAXです。虫。虫…。巨大な虫になるところから始まって最後までずっと虫。虫としての主人公の描写。わたしは虫が苦手なので、勝手に脳内再生される虫のシーンに鳥肌を立てながら、何度も挫けそうになりながら、なんとか読破。せっかくの名作なので色々感じとったりしたかったのですが、読み切るのに精一杯でまったく余裕無しでした…虫…

    2
    投稿日: 2025.07.02
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    この薄い本に現代の私たちが考えるべきことがぎゅっと詰まっている。 虫になりたくて虫になった訳じゃない(当たり前)。むしろ色んな「社会」が、私たちを虫にしてしまう。 日本人すぎて海外の小説は読みにくいけど、薄いので読みやすかった。

    0
    投稿日: 2025.07.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    話の内容は奇妙キテレツであり、虫の動きが事細かく描写していてるにも関わらず、読み込んでしまう、魅力がある内容であった。それだけでなく、いろいろな解釈ができ、不思議なことを自然に読ませる(虫になったこと、周りの変化が薄いこと)本だとも感じた。作者は駄作と評価しているが、恐ろしいほど魅力がある。 自分がグレゴールになったらと想像すると、同情と恐怖を感じた。働き者が一体どうして不運な運命になったのか、家族は冷徹な態度どう感じたのか、いろいろ想像を膨らませてくれました。

    0
    投稿日: 2025.07.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いかに人間が本質ではなく存在でものを捉えてしまっているのかがわかる気がした。それと同時に実存主義に興味を持つきっかけにもなった。 虫になり家族に貢献することができなくなり煙たがられてしまうことは何かのメタファーであるのだろうが、そこ以上に社会の持つ不条理とそれに生きる自分たちと云う面で見てしまった。そして、その不条理に対して人間はどう動くのだろうか。この小説の場合、グレーゴルは自らが虫になったことに対していつのまにか慣れてしまう。そのことがひどく恐ろしく、印象に残った。

    1
    投稿日: 2025.06.29
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    2025/6/9読了(再読) かつて読んだ時には、学校や会社に行けなくなった“引き籠り”の物語と捉えていた(カフカ自身も「仕事に行きたくない!」「もっと小説を書く時間が欲しい!」みたいなことを言っていたらしいし)。しかし、《ブクログ》レビューをみてみると、介護の現場を連想する方もみえるよう。これも世相か。何れにせよ、突然それまで自分が家庭、社会で担っていた役割を果たせなくなり、特に家族にとっての“負担”となってしまう、そして家族がその“負担”を支える余裕を失ってしまった時に、自分は虫のような異形のモノみたいに見られるのかも知れない……。訳もなく突然虫になってしまうことが不条理なのではなく、それまでの家族、社会への貢献が虫になってから忘れられ、自分が居なくなることで他の皆が救われるような状態が不条理なのだと思えてくる。

    30
    投稿日: 2025.06.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    グレーゴルが虫になってしまったという出来事そのものよりも、疎ましい存在に変わってしまったものへの周囲の態度、そしてグレーゴルがいなければ成り立たないと思われていた生活がグレーゴルなしでも成り立つことが分かってしまっただけではなく、そもそもグレーゴルが与えていたものが重荷だったんだと気付いてしまうこと。そこが恐ろしかった。

    0
    投稿日: 2025.05.31
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    現代に置き換えると虫は介護のメタファーなのかなと思った。グレゴールは息子だけども。 あとがきを読むとカフカはどういう解釈とも取れる余地を残しているようですが。

    0
    投稿日: 2025.05.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    虫にはなりたくないなぁ 目覚めたら虫になってるというスタートで最後まで特に救いがあるわけでもなく進む作品。 主人公は家族のために必死に働いてたのにある日虫になってから迫害されて死んで、最後は家族全員が稼げるようになって未来は明るいという感じでおわる なんかすごくメッセージ性のある作品なんだと思う。俺にはわからんけども

    0
    投稿日: 2025.05.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    不条理文学の代表的な作品です。 主人公が支えてきたことも忘れて、家族が一致団結して良い方向に向かいます。家族から見れば自分たちへの不条理を乗り越えて明るい明日へ進む話ですが、主人公は受け入れられず、理解されず、一人孤独に死んでいきます。 毒虫への変身のため、古めかしいファンタジーだと受け取りがちですが、このような不条理は今でも突如として人々を襲います。コロナ禍での差別的な視線は同じものだったのではないでしょうか。

    1
    投稿日: 2025.05.21
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    不思議な小説だった。夢を見ているような感じ。 ある朝起きたら虫になっていたグルーゴルとその家族の日常について、淡々と語られていく。最後まで、なぜグレーゴルが虫になってしまったかについて、本人も家族も全く追求しない。さらに、グルーゴルは虫になったことを受け止めているような態度、振る舞いさえ読み取れる。家族は、虫がグルーゴルであることを途中まで疑わず、世話のようなことさえする。なのに、最後にグルーゴルが死ぬと、悲しみよりも解放感や嬉しさが勝っているようにみえる。果たして何かのメッセージがあったのか?グルーゴルの虫としての日々と家族の極めて人間的な営みを対比させて、人間としての生活の逃避を描いているのだろうか。

    1
    投稿日: 2025.05.06
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    主人公が理不尽にも虫に変身してからというものの、家族や同僚まで全員が主人公を忌み嫌うようになる。主人公に最期まで救いはない。 ただ人生の意味はあった。邪魔者であった主人公が死ぬことで家族は絆をより深めて再出発できたのである。 家族の誰かがある日重い障害や病気(もしくは罪科?)を抱えてしまったら、この本と闘わねばならない。救いはきっとあると信じて。

    0
    投稿日: 2025.04.30
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    フランツ・カフカの代表作にして、世界で世代を超えて読まれ続けている著名な小説。 「ある朝、グレーゴル・ザムザがなにか気がかりな夢から目をさますと、自分の寝床の中で一匹の巨大な虫に変わっているのを発見した。」 という、小説の書き出しとして最も有名な一文のひとつから始まる本作では、一貫してこのテーマが描かれる。 ザムザは、過酷な労働によって、事業に失敗した老いた両親と若い妹を養う青年だった。 ある朝、突然ザムザは自分が「巨大な虫」に変身してしまったことに気づく。 原因も対処も分からないまま、ザムザは自室に閉じこもる。 当然、仕事はクビになり、両親はザムザを怖がって部屋に近づくこともない。 唯一妹だけが恐れながらも世話をしてくれた。 ザムザは当初、身体は変わってしまったが思考は明瞭なままだったので、自身が置かれた状況に困惑し、また恐怖する。 どうすることもできず、部屋に閉じこもったまま日が流れる。しかし、身体は元に戻らない。 以上があらすじ。 特徴のある文体で、ストーリーに大きな動きがあるわけでもない。率直に、この作品がこんなにも有名になったことに驚いた。 反面、この普遍的な描写が時代や場所を変えども受け入れられたとも言えるだろう。 また単純に、冒頭の一文のインパクトが作品の知名度を大きく上げることに寄与しているだろう。(実際、多くの人は書き出しだけを知っていて、全体のあらすじは知らないはずだ) 本作を貫くテーマである、ザムザが変身した「巨大な虫」というのは、何かのシグナルとして作用している。 これが「何か」ということに関しては、世界中で様々な見解があるようだが、個人的にはザムザが引き篭もりになってしまったというのがいちばんしっくりきた。 ザムザは元来、勤勉な質でもなければ、家族を丸ごと養う体力も能力もなかった。しかし、両親の代わりとなることを余儀なくされた。 そこで無理がたたり、ある朝突然に動けなくなった、と考えるのが自然な流れだと思える。 冒頭、ザムザが言う「早起きは人間をうすばかにしてしまう」という発言は相当病んでいるし、職場に向かおうとするがそれができないというのは、典型的な鬱病の症状である。 自分に向いていないことを続けた結果、限界が来て抑圧された自閉性が表出する。これが作中では「巨大な虫」というシグナルとして描写されている。 また、ザムザは作者のカフカ自身を投影していると言われている。 カフカは青年期から父親との確執を抱えており、このことが作中で父親が虫となったザムザを殺すという演出に表れている。 石原慎太郎はかつて、作者のすべてあるいは一部分を投影していない作品は名作にはなり得ないと言ったが、その意味で本作は名作たり得る条件を満たしていた。 つまり、本作で描かれているテーマは、労働・責任からの逃避と親との確執という、意外と普遍的なものである。 それ故に、時代を超えて人間の本質を捉え、共感を感じさせ続けているのかもしれない。

    17
    投稿日: 2025.04.26
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    グレーゴルが姿を変えてから日に日に家族の扱いがひどくなり、疎外されていく。 私たちの社会でも人として役に立たなくないと判断されてしまった人たちが排除されてしまうという現状が描かれているような気がした。

    0
    投稿日: 2025.04.23
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    「虫」の解釈は様々あれど、私には、病気になって起きられなくなった人に見えた。ちょうどいまの私がそうだからかもしれない。それが周りにとっては普通ではなく、気持ち悪いの悪いこと。だから受け入れられなくて、邪魔者になって殺されてしまったんだろうなぁ、と。 身体が自分のものじゃないかのようで、鉛みたいで、そしてコントロールもできなくて、動けない最初の朝の場面。共感できる分とても苦しかった。 「妹」みたいになんとかわかってくれる(積極的かどうかは置いておいて)存在って多分ありがたいんだけど、そんな彼女の中に軽蔑の視線を感じてしまった日には、私ならもうやりきれないな… それから、虫でいることに慣れて、今までのことが薄れかけたところが印象的。慣れとは恐ろしいもので、虫でいることに慣れた以上、人であった日々が薄れていくのは自然なことにも思えた。 ただそのように完全に人間らしさを忘れていくことが、本当の意味で別の生き物になっていくようで、怖かった。 人間でも、人間らしさを忘れたら、蛇にでも虫にでも埃にでもなるんだなということか。

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    投稿日: 2025.04.18
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    カフカ「変身」読了。何故か今本作に目を通す。「ある朝目をさますと自分が巨大な虫に変っていた‥」と言う有名でショッキングな?文句に始まる本作の意味する所は何なのか?様々言われてはいるが貴方は如何に?初読時のインパクトを感じなかったのは歳を取ったせいで御座ろうか。 #読了 #カフカ #変身

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    投稿日: 2025.04.16
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    読み手の感情や時代、環境によって 様々な解釈ができる物語。 虫になったこと自体は 例えば現代であれば 引きこもりとか鬱病とかに置き換えることができて、 それに対して家族は最初は心配する、悲しむというのはごく自然。 そんなふうに解釈できる。 個人的には、 父のしたこと(林檎を投げる)がきっかけで 主人公の先の運命が決定してしまったと思った。

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    投稿日: 2025.04.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    名著をひたすら読みまくるという、個人的な試みをきっかけに読んだ。確かに長く読み継がれる理由が分かるというか、この作品にしかない雰囲気や味があるなぁと思った。 訳の言葉のお陰もあると思うけど、お堅い感じの言い回しが多くてそれがドイツ文学らしさに繋がっているなぁと感じた。 序盤、家族のために仕事を頑張っていたグレーゴルが虫になってしまって家族を支えられなくなった自分に失望していたけど、終わりの部分で家族3人にとってグレーゴルの誠意は少し強すぎるものだったことが分かった。自分は誰かのために頑張っていると思ってそれにやり甲斐を見出していても、その相手が同じように思っているかはまた別問題だなぁと。 初めに進んでお世話をしていた妹が、お世話なんかしないですぐに見切りをつけてしまえばお兄さんとの過去の思い出も綺麗なままでいられたのに、って言っていたのが印象的だった。簡単には言語化できない複雑な心の動きが描かれていると思った。虫にならなくとも、現実の中でも人は変わっていくし、きっと作中と同じような感覚を抱くことが今までも、これからも沢山あるなぁ。 グレーゴルが妹を音大に行かせてやりたいっていうサプライズを計画していて「いいお兄さんだな」と思ったけど、その気持ちが妹に明かされないまま終わってしまったから伝えたいことはその時に伝えるのが1番良いと感じた。

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    投稿日: 2025.04.06
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    カフカに触れたのはこの本が最初だったと思う。読んだ時はそこまで衝撃や感銘を受けたということも無かったのだけど、そのうちずるずるとカフカの世界に引きずり込まれてしまった。 変身という本それ自体については、話そうと思えばいくらでも話せる本だと思う。社会からの排斥、孤独の重圧、介護者の傲慢、誰もが世界からしてみれば必要性なんてなく、いなくなっても変わらず回り続けるのだろうという悲痛な直感。単純に描写だけ見ても、ラストのシーンは胸にぽっかりと空いた穴を爽やかな春風が撫で去ったような爽快感と美しさに塗れているし、妹が主人公を糾弾するシーンは性格の悪いユーモアに満ちている。 まあそんなことはカフカにおいてはどうでもいいのだと思う。私は最初この本を読んだとき、こいつは虫になってまで仕事に行きたくないんだなとニヤニヤしながら考えた。その直感は正しいような気がする。結局この本は、朝熱があれば学校休めるのになと素朴に思うあの気持ちを大袈裟に書いて、そこに少しのリアリティとユーモアを振りかけたようなものなんだろうなと思った。

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    投稿日: 2025.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初カフカ 引きこもりや精神病の暗喩かとも思ったけど、 商業失敗で元々家族内に立ち込めていた不安やら絶望やらを象徴したものでもあるのかなと感じた。 それはそれとして、何を伝えようとしても行動したこと全て裏目に出て煙たがられ、そして自分が居なくても結局何だかんだ家族は上手く回っていたという事実がかなり自分と重ねて勝手に切なってしまい衰弱していく様子にあぁ…あぁ…となった。

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    投稿日: 2025.03.19
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    2025/03/09読了。 自分にとって初めて読んだカフカの本。 主人公グレーゴルは目が覚めると巨大な褐色の虫になっていた。 グレーゴルが変身した日から家族に暗雲が立ち込めていく。 グレーゴルは人間に遂に戻る事はなく息絶えてしまう。 巨大な褐色の虫という表現は本当の虫なのか、 それとも煙たい存在の比喩なのか、 人間の本質的な感情の真髄がこの本にあるように感じました。 そして、人間は時代超えてもみな同じ人間だという、空恐ろしさすら感じる至極当然な事を初めて噛み締めることができたように思えました。

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    投稿日: 2025.03.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    グレーゴルはある日突然虫になる。不可逆なその現象に理由はなく、だんだんと煙たがられて最終的に味方も居なくなってしまう。 ただ生きているだけで家族をがんじがらめにして社会から縛るような存在は、鬱病や障がい、引きこもり等の社会問題が明確化されてきた現代にも通じる。 グレーゴルは自分から意図的に加害を行う事は無く、ただただ生理的に煙たがられる。身を粉にして家族のために働いてきたのに、あんまりな仕打ちだ。 最後、父親からの直接的な加害(林檎)が原因でグレーゴルは亡くなってしまう。家族の中では息子を殺した父親が正しく、その後の家族が好転していく様が現にそれを表している。

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    投稿日: 2025.03.07
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    光文社版との読み比べ。感想はそちらに書きました。 今ではあまり使わない言葉もあるが、昔の翻訳ものの読みにくさみたいなものは感じなかった。 終盤のグレーゴルの息が途絶えるシーンだけは新潮文庫版の描写がとてもとても良かった。めちゃくちゃ好き。 ちなみに光文社版で家政婦がグレーゴルのことを「くそ虫」よばわりしていたところは、新潮文庫版では「馬糞虫/老いぼれ虫」だった。

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    投稿日: 2025.03.04
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    読了。一回では消化しきれない話だったので、再度読み返してみようと思う。 本作品はグレゴール目線で語られるため、自然と彼に感情移入をしてしまい、家族のあらゆる行為を残酷に感じてしまった。深く結びついている家族の態度が、自身の姿が変わっただけで変化する。これ程に残酷なことはないのではないか。 一方で、自分が家族の立場だった時に、人間の姿だった頃のグレゴールと同じように接することが出来るか、と考えると、絶対に受け入れられる、とは言い難い。個人的には、姿、言葉、行為が他者を捉える上で重要な要素であり、それが180度変わってしまえば、それが本当にその人だと信じることが容易ではなくなるからだ。 グレゴールを“グレゴール”たらしめているものは何なのか。姿が変化したら、それはグレゴールとは言えないのか…。人間を人間たらしめているものが何なのか、を考えさせられた。 その他、姿が変化する前後の家族との関係や置かれた状況、姿が変化した後の登場人物の心情の変化など、様々考察できそうな表現が散りばめられていた。 再読して、自分なりの考えを深めていきたいと思う。

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    投稿日: 2025.02.25
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    わからん!!虫への変身は、一体なんのメタファーなのだろうか?直感的には、精神病と似ているなと思ったけど。もうちょっと考えてみようと思う。

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    投稿日: 2025.02.16
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    2023/12/29 これをニヒリズムというらしい。 イラストに虫を描かれることを頑なに拒否したカフカ。もし描くとしたら、家族3人が明るいところにいて、主人公が暗い隣室に居てドアがちょっと開いてる感じがいいらしい これを読んで、何を感じたか。 主人公が居なくても結局家族は回っていた。 妹の最後らへんの言い分怖かったな。いや、お前お兄ちゃんのこと大好きなはずやん笑みたいな そして主人公優しい

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    投稿日: 2025.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何の虫に変身したのか、結局明かされることはなかった。 古い文体なので、少し読みにくかったがまあまあ面白かった。

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    投稿日: 2025.02.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めは主人公のことをお調子者なやつだなーと思っていたのだが、読み進めていくと不思議と主人公に感情移入してしまった オチはどうなるのだろうと思って読み進めていたが、結局最後まで何故虫に変身してしまったかは判明せず、、 言葉を選ばずに言うと、変身してしまった主人公に疲弊していく家族のさまが、介護疲れしてしまった家族ないしは障害を持った家族の支援に苦労する家族のように見えてしまった。

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    投稿日: 2025.02.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    名作なだけに、やっぱりとても面白かった。短めのお話ということもあり、限られた時間の中でも、一日で読了。 グレゴールという青年がある朝起きたら巨大な虫になっているという、かなり非現実的な設定から始まる物語なんだけど、それ以外はどれも現実的に描かれている。 でも違和感や、拒否感を全く感じないで読み進めていけるのは、村上春樹の小説を最近読んでいたからなのかなと思う。 村上春樹も、「非現実と現実ははっきりと分かれているのではなく、いつも背中合わせに接している」というようなことを言っていたような気がするけど、カフカの作品に対してもそれはよく言われているようで、村上春樹はカフカにも多かれ少なかれ影響を受けているのだろうなと思う。 春樹の『アフターダーク』の感想でも書いた、抽象と具象の使い分けも、非現実と現実の書き分けと一緒のことなのかと思う。 どうして虫になってしまったのか、これは何かの比喩なのか。まず思ったのは、グレゴールはセールスマンとして出張ばかりだったようなので、オーバーワークで鬱のようになってしまい、自分が大きな虫になったかのように体が重く感じ、自由に動けないのかなということ。 だけどいずれにせよ、非現実的なことを無理やり現実的に解釈する必要はなく、グレゴールは大きな虫になったという現実をそのままにしておこうと思う。物語(フィクション)は常に、架空の事柄を創作するのであって、何もかも現実に起こりうる、物理的に説明できることだけを描かないといけない訳ではない。 抽象絵画だって、無理に「これは何を描いているんだろう?」と考えなくても良いのと同じだと思う。 画家のマレーヴィチやカンディンスキーが、「抽象絵画は抽象絵画として人に届けたい。なにか具象をそこに捉えなくても美術は美術だ」というようなことを、言い方は違えど、提唱していたと思う。小説ににおいてもそれで良いよな…と。 カフカの『変身』に戻ると、何もかもシンプルに提示しない作品の方が、普段使っていない脳の部分を使えるから面白いなぁと改めて思う。(私がコンセプチュアル・アートに興味を持ったのもそれが理由かも。) 主人公のグレゴールが、何かを売り続けるために飛び回るため、過労で疲れ切ったセールスマンとして描かれているのも、資本主義への批判があるからなのかなと思ったり、保険会社への皮肉的なセリフからは、保険制度等の社会的な批判も感じ取れたり。 グレゴールが家族の稼ぎ頭から、見るも悍ましい巨大な虫に「変身」し、お金を家庭にもたらせない、人目にも晒せない状態になった時の、家族の彼に対する態度の変わりようから、家族の絆や作者のカフカが実際に抱えていた家族間の問題のようなものも考えたりする。 グレゴールが最後に死に至った原因の、父親に投げつけられた「りんご」にも色々な考えを巡らせたくなる。なんでそれは「りんご」でないといけなかったのか、父親が投げないといけなかったのか、などなど。 作者がそれを求めているかは別として、読者としては、他にも考えに耽りたいポイントが山ほどこの短い小説にある。 名作ってこういうことじゃない?

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    投稿日: 2025.02.01
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    短編ということもあったけど、ほぼ一気読みでした。 朝起きたらベッドの上で大きな虫になっていた営業マンと、その家族のお話し。 冒頭から有り得ない設定だけど、曖昧なところや難しいところが全然ないので、グググッと世界に引き込まれました。 読み継がれている本の持つ力はすごいです。 ラストがね、あぁそうか〜そうなるか〜〜というどっちつかずな感じで。でもこれは今の私の立場での感想です。 20年後の私は、果たしてどこに共感ポイントがくるのか。 そもそも この話を思い出して再読しようと思う未来があった方が良いのかどうなのか。

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    投稿日: 2025.01.29
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    誰かのために、家族のために。 目覚めの理由はそういう、身近なものでいいのかもしれない。 頭で理解するより先に、身体が虫になっていました。 グレーゴルと視覚を共有したかのような状態のまま読み進めていたら、最後の方、私は誰であるべきなのか分からなくなりました。 ザムザ氏でも、ザムザ婦人でもないです。もちろんグレーテであるワケもない。 ただし、グレーゴルでもなかった。 背中にめり込んだ林檎は見当たらず、左のふくらはぎに妙な痛みを感じて、何やら気がかりな夢から目覚めた気分になりました。不思議。

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    投稿日: 2025.01.27
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    海外文学最高傑作の一つ、らしい。最後の最後までじめっとした感じ。カフカは作品の中で何かを暗示する手法をとることが多いらしく、しかしこの作品の解釈については様々なものがあるとのこと。設定が面白いと思う。解説までしっかり読むべし。

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    投稿日: 2025.01.26