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あなたの人生の物語
あなたの人生の物語
テッド・チャン、浅倉久志/早川書房
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総合評価

289件)
4.0
93
85
62
11
3
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    映画を見てから原作を読みたいと思って探したけど 映像化を先に見てしまったからか 映画のほうが良かったと思う。 短編の1個 バベルの塔も面白かったです。 ちなみに あなたの人生の物語までは読みましたが その後の話は読んでいません。 SF系はちょっと苦手な所もあり 話が途切れ途切れになるのでちょっと挫折しました。 SF映画は好きだけどSF小説は難しくなってしまうので いつかは克服したい。

    8
    投稿日: 2025.12.27
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    面白いと思うものも もちろんあったけれど 私には少し合わなかったかな 物理や数学が苦手だから? 読んでいて辛…となり 読むペースが かなり遅れた 「バビロンの塔」はユニークで 一番読みやすいかもしれない 私の中で印象的だったのは 「顔の美醜について」 私なら…と考え込んだ 確かにメリットはある 自分自身として生きられるから。 でも そういう事での解決では ないような気がした… 真の美を感じることが出来ない芸術に 価値はあるのか?とも思うし… タメラの最後の意見が 決められてしまった世界で生きるなら こちらを選ぶかな…と 思った 何とも複雑なドキュメントだなぁ 神様への皮肉が込められたような作品もあって ちょっとムカムカしつつ読んだ 笑 無情。 少し読むのに挫折感を味わいつつも 読了! 分かりやすいもの 分かりにくいもの 両方があった1冊 総じて SFって おもしろ。。。 ということ!だ

    1
    投稿日: 2025.12.15
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    積読チャンネルで紹介され、「あなたの人生の物語」のみ読んだ。映画メッセージも読んだ。サピアウォーフの仮説、声に出して言いたい日本語すぎる。個人的には回想とエイリアンとの対話シーンの交錯が入ってきづらかったが、また読み直した時に何か感じるものなのだろうか。書籍自体は人にあげた。

    1
    投稿日: 2025.11.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「あなたの人生の物語」映画を見ていたので、ルイーズが未来を知ることができるとわかる。でも、映画を見てなかったら、そう思うことができただろうか?ストーリーに抑揚があるとは言いづらく、正直言って退屈。よくこれを映画にしようと思ったな。 「バビロンの塔」話の内容はわかる。でも、この話が何を伝えたいのかはわからなかった。ヒラルムの鉱夫仲間二人は、水がいっぱいになった後、どうなったのだろう? 「理解」映画のスキャナーズみたいな感じ? ホルモンK療法が軸となる話かと思ったらそれは刺身の褄みたいなもんだった。

    0
    投稿日: 2025.11.22
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    あなたの人生の物語 テッドチャン 早川文庫SF これもSFのジャンルなんだな〜 この短編集で いくつも賞をとっているらしいけれど あまりピンとくる物語には出くわさなかったと言うのが率直なところだ 余談だけれど 〜誰々に捧ぐ〜と言う言葉を最初に掲げている小説をよく見受けるが だったら売り物になどするなよと言うのが 私の答えだ プレゼントしたものを売るとは何事だ! 恥を知りなさい

    0
    投稿日: 2025.11.21
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    私には難しかったです。とても。 表題作については映画を見ようと思ったのと、構成が面白かった。 天使の話は、理不尽だな、、主人公かわいそう。 最後の話でルッキズムに言及してて驚いた。現代を生きる若者たち、ぜひ読んでくれ。

    15
    投稿日: 2025.10.28
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    「息吹」の方を読んで面白かったので、こちらも読んでみようと思って手に取りました。 今回も「もしもこんなものがあったら、どんな社会でどんな人々が何を思って暮らしているか」が鮮明に描かれてて考えながら読んだので時間がかかりました。 個人的には「地獄とは神の不在なり」が好きでした。この、善行をしていれば報われるとも限らない理不尽さはいつも感じるので、結末まで理不尽でいっぱいなところ噛み締めちゃいます。 他の作品も色々後から色々思いを馳せるところが多くて余韻に浸れる作品でした。

    0
    投稿日: 2025.10.27
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    「メッセージ」を先に観た。映画を観た記憶およびこの作品を読んだ記憶を消して再度一から読み直したいと思えた初めての作品かもしれない。

    0
    投稿日: 2025.10.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    表題作 映画メッセージは、随分前に観て、感動して泣いた。 原作はそれから何年も経って読んだ。 積読チャンネルの飯田さんが、最も美しい物語と言っていたので。 正直、言語学とかよく分からない用語など次々出てきて、いつも寝落ち。 何日もかかって、ついにカフェで読み終えた。 後半、どんどん主人公の思考と現在の描写が近づき、混ざっていく。 私はラストを知っていたけれど、それでもゾクゾクして、最後は心がギュッとなった。 妻として、親として、どんな人生か分かっていても、きっと私も同じことをする。 大切な人を大切にしたい。 ちゃんと言葉や行動で伝えて。 ○バビロンの塔 書かれていることの意味が分からず、どういう状態なのか想像するのが難しいところもあったが、最後の展開には思わず前のめりになった。 円筒印章、なるほど! 両端にあると思っていた天と地は、隣り合っていたのか! 面白い!

    0
    投稿日: 2025.10.10
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    映画「メッセージ」の原作である表題作が収められた、短編集である。 どれも良い読書体験ができたが、やはり映画を先に見た私としては「あなたの人生の物語」が一番印象深い。 地球外の知的生命体との交流によって目覚めを経験し、時間軸が狂うことで人生を理解することになる女性。 過去から未来へ続いていく時間軸の中では、言わば知らぬが仏の状態で手探りの道になる。 これが普通の考え方である。 でも未来に起こることを知っていたら? それが悲しく耐え難い出来事だったとしたら? 進もうとしている道をそれでも歩めるだろうか? 覚悟と理解が必要だ。 進むと決める覚悟。 行くの?なぜ?その答えを自分で理解すること。 「それ」が起こるとわかっていても進むことの、意味づけを、自分ですることだ。 そう考えると、そもそも時間が関係なくなる。 起こることを知っていようと知らずとも、「今」の自分は自分自身をどう意味付けしながら生きるのか。 と、そういうことにもなるな、と思った。 今思うと、本はもちろんのこと、映画も秀逸だった。

    1
    投稿日: 2025.09.27
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    理解出来ないところもあったが、面白かった。 人間愛を感じられる小説だった。 バビロンの塔 理解 あなたの人生の物語 地獄とは神の不在なり が印象深かった。 「バビロンの塔」の広大なイメージができるところが良かった。 「理解」はレオンがよかった。 「あなたの人生の物語」は親子愛を感じられるところに心動かされた。 地獄とは神の不在なりはニールのセイラへの思いに切なさを感じた。

    0
    投稿日: 2025.09.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても面白かった。 一つ一つの短編が骨太であり、読むのに時間がかかってしまったが、楽しい読書体験だった。 一つづつ振り返っていこうと思う。 「バビロンの塔」 この短編集の中で一番読みやすかった。 情景描写が見事だった。 「理解」 詳細な描写に思わず読み込んでしまった。 「ゼロで割る」 一回読んだだけでは意味があまりわからなかったが、何回か読み直したり、考察サイトを見ることでやっと理解できた。 レネーは自身が発見した形式的発見によって自分の中の既存の世界が崩れてしまい、自殺未遂をしてしまうほど追い込まれる。恋人であるカールは、自身がかつて自殺未遂をした際、その時の恋人に傷を癒してもらった経験から、「相手の立場に立ち、相手の立場を演じることに正しさを感じていた」(p.167)ので感情移入しようととするが、数学は専門外なため、彼女の中の既存の世界が崩れてしまうという経験に、うまく感情移入できない。 この時、カールは彼女の中の既存の世界が崩れてしまう経験に感情移入できないという経験を持って初めて、自分の中の既存の世界が崩れることを経験する。 彼らは、同じ苦しみを経験しているのに、矛盾した者である。それが9a=9bという小タイトルに表されている。 この綺麗な結末には思わず、惚れ惚れする。 また、◯a、◯bのように、同じ数字がつく場合は、内容が対応しており、読み返すたびに味わいのある短編だと感じた。 「あなたの人生の物語」 表題作。 鮮烈な読書体験だった。うまく言語化できないが、思わず感動した。 「へえ、お話がどう進むかとうにわかってるんだったら、なぜ私が読んであげなきゃいけないのかしら?」 「だって聞きたいんだもん!」 再読した時にまた、細かい感想を書きたい。 「七十二文字」 難解な内容だったが、ファンタジー的な世界観でおもしろかった。 「人類科学の進化」 「地獄とは神の不在なり」 おもしろかった。 こういうある種の理不尽さが日常として受け入れられている物語はとても好きだ。 ニールが地獄に落ちて神を愛するようになったのがとても面白い。 「顔の美醜について」 自分の関心のあるテーマでおもしろかった。 あまり大きな声では言えないが、それぞれが多少の偏見や好みを持ってしまうことは、ある種の人間らしさと言えるのではないかと思ってしまった。

    1
    投稿日: 2025.08.31
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    SFが苦手でなければ是非読んで欲しい短編集 異星人とのファーストコンタクト 表題作「あなたの人生の物語」 斜線堂有紀がオマージュ作を作り、神が実在する証拠にあふれた 「地獄とは神の不在なり」 SFな世界観でひたすら空高く目指す 「バビロンの塔」 バカSF 「ゼロで割る」 風刺SF 「顔の美醜について」 本当にレベルが高い豊かな読書体験が出来る 難点は著者の作品がなかなか出ないこと 富樫先生と共に待っています 感謝の正拳突き

    17
    投稿日: 2025.08.24
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    表題作のみ読了。 言語が思考に与える影響について、目的論と自由意志についての話。 いずれ死ぬのに生きている。いつか辞める会社で働く。いつか終わる恋愛をする。 自分がそれにどう意味づけられるか。そこまでの過程に何を思うか。 自分の行動の結果として何かが起こる、何かが変わるというのが因果論的思考で、一般的な人間の時間の捉え方。それとは異なる時間の捉え方がある、ということを知れただけで読んだ価値のある物語だと思う。

    8
    投稿日: 2025.07.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    SFを読むのが得意でないので、想像より読むのに時間がかかった。表題作の「あなたの人生の物語」が気になって読み始めたが、1番面白かったのは「顔の美醜について : ドキュメンタリー」だった。自分ならどうするか、どうなった世界を目指すべきなのかを考えながら読むのが楽しかった。

    0
    投稿日: 2025.07.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ☆8 どの話もテーマが深くて、読みながらじっくり考えさせられる内容ばかりでした。ただ、「理解」と「ゼロで割る」はかなり難しくて、正直ついていけなかった印象です。 その一方で、他の6編はテーマがはっきりしていて読みやすく、それぞれ違った味わいがあって面白かったです。以下に簡単に感想をまとめます。 バビロンの塔 神話のような始まり方だけど、物理的に「天」に到達しようとする発想が新鮮。最後の展開で「そう来るか」と驚かされました。 あなたの人生の物語 映画『メッセージ』の原作。言語と時間の概念が絡んでいて難しいけど、娘との関係が感情の軸になっていて、静かに心を打たれます。 七十二文字 「名前で生命を動かす」という設定がとにかく面白い。言葉と科学、社会問題まで含んでいて、短編とは思えない読み応え。 人類科学の進化 すごく短いけど印象的。AIが進化しすぎたら、人間はもはや科学を「理解する側」じゃなくなるかもしれないという未来像が怖い。 地獄とは神の不在なり 奇跡が起こる世界なのに、救いがあるとは限らない。信仰についてこんなに重く、冷静に描かれるとは思わなかった。じわじわ効きます。 顔の美醜について 「見た目」を評価しない技術が導入された社会。便利そうに思えるけど、それで本当に幸せになれるのか?今の時代にも刺さるテーマ。 個人的には『息吹』のほうが心に残る作品が多かったかな。キャラクターの感情や人間関係にフォーカスされていて、共感しやすいし、SF的な設定があっても、その奥にある「人間の気持ち」に重心がある。難しすぎず、でも読み終わったあとに静かに考え込むような余韻がある。 『あなたの人生の物語』は、頭を使って読むタイプのSF。どちらも読んで損はないですが、感情に寄り添いたい気分のときは『息吹』がおすすめです。

    0
    投稿日: 2025.07.08
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    7年前に読んだが、その時は深く理解する事ができず。映画も見なかった。『息吹』を読んで再読する事にした。  映画も観たい。人生は終わりに近づいているが。  会いたいなあの人に。宇宙人のあの人。  再読中。未来が見えたら、どうする?当然何もしない淡々と炒飯狙撃手の石先生のようの生きるしかないんだよ。結局さ。

    0
    投稿日: 2025.05.29
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    哲学空想系の脳汁でまくり短編集。 読み切ってしまうのがもったいないと思いつつ、何度も心を落ち着かせながら拝読。 少々クセありなので読み手を選ぶかもしれない。

    1
    投稿日: 2025.05.08
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    オードリー・タンが推薦してたので読んでみた。SFは久しぶり。基本的に哲学的なテーマを扱っているように思えた。特に,「理解」と「あなたの人生の物語」の2編は認識論として読むと興味深い。ただ,小説としてどうかというと,どうなんだろうという気がしなくもない。「あなたの人生の物語」は構成として面白いとは思うけど,読みやすいとは言えない。「顔の美醜についてードキュメンタリー」はある種の哲学的思考実験をドキュメンタリーとしてまとめたもので,野心的ではあるが,問題提起に留まっている印象。「ゼロで割る」は数学が分からないと何のことやら理解できない。 個人的には,普段から抽象的に考えているテーマを物語として(中途半端に)示された感じで,こんな視点があるんだとういう驚きはなかった。もっと,理論的に突き詰めた方が良いのではと思えてしまう。

    0
    投稿日: 2025.05.07
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    映画「メッセージ」の原作だけで読んだけれど、映像と文章の違いが差がある。 最初は短編だとは知らずに読んでいたんだけど、映画の内容に入らず、数ページ読んで気が付いた。 取り敢えず、第一章読んで、ようやく第2章のメッセージを読んで、さすがにこれを映画化にする事を考えた製作者は凄い。  短いので映画化は付け足しが必要だと思う。 半分読んだけど、それ以降はいつか読む本が無い時に読むかな。 なのでカウントはしないです。 25/04/10 10冊目

    0
    投稿日: 2025.04.10
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    映画「メッセージ」が好きで手に取った。けど「理解」「地獄とは神の不在なり」「顔の美醜について」も、とてもとてもよかった

    0
    投稿日: 2025.03.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    息吹、の後に読了 やっぱり表題が記憶に残る 物理法則の延長線上のSF面白い、インターステラーや三体と同じく 巻末の物語の着想を記述してるとこ好き 最後の短編のルッキズムのあたりは、途中からちょっとダラダラ長く感じた メッセージの映画まだ見てないので、見る 光追跡者(ライトシーカー)、客観的に見ても自暴自棄になってて危険だが、なんかワクワクさせるシーンだった

    1
    投稿日: 2025.03.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集。「あなたの人生の物語」、「地獄とは神の不在なり」、「顔の美醜について」の3つが好き。 「あなたの人生の物語」について 突然現われたエイリアンとコミュニケーションをとろうとする言語学者の話だった。 このエイリアンはヘプタポッドと呼ばれることになるのだけど、そのヘプタポッドがとにかく変。頭の下に足みたいな手が生えているので、僕の頭のなかではずっとタコさんウインナーがヘプタポッドだった。歩きかたも変わっている。目が頭の周りについているので前に進むときも後ろへ戻るときも方針転換する必要がないのだ。なので後ろに下るときは、こちらへ来たときの逆再生のように見えてちょっと気持ちわるい。 時間の捉え方も奇妙でヘプタポッドには過去と未来の区別がない。これから起こる出来事を知った上で、まるで劇をするかのようにその通りに生きている。未来を知っているのに自分の都合のいいように利用しないようだ。過去にもどってやり直す物語がたくさんある人間の考えかたはきっとヘプタポッドには理解してもらえないだろうな。 これから悪いことが起こるとき、ヘプタポッドは何も感じないのだろうか。たとえば事故でもうすぐ家族が死ぬとわかっているときにヘプタポッドはどんな気持ちになるのだろう?そんなことを読みおわってから考えた。

    1
    投稿日: 2025.03.11
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    ヘプタポット 松本のおすすめを受けて読了 この本を読みながら自分の読書力の低下を嘆き、三宅かほの読書の本を読んだ思い出

    0
    投稿日: 2025.01.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    テッド・チャンほど感想を書くのが難しい作家はいないと思う。 個人的にやっぱり1番好きなのは元言語学徒なのもあるけれど、「あなたの人生の物語」。 異星人とのファースコンタクトという舞台設定で言語によるやり取りを細やかに描いて、最終的な物語の核を「異星人との言語を習得することによって認識に影響を及ぼす」というのところにもってくる発想は驚きしかない。 そんな奇想天外な設定で、家族の愛を切実に感じられる作品であり、読後の衝撃、感動は他の作品とは一線を画していて、まさにテッド・チャンという感想しか出てこない。 最近宗教について勉強している自分にとって「地獄とは神の不在なり」もかなり興味深かった。 天災は神の仕業であるというどこの国にもうっすらある感覚を物語に落とし込んでいて面白かった。

    4
    投稿日: 2024.12.15
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    濃密な8篇の短編集。 著者自身はアイデアが次々と湧いてくるタイプではないとしているそうだが、各作品で描かれる世界の構成力が半端ない。 SF的なものの見方・考え方が図抜けているといってもいいかも。標題作もいいけど「地獄とは神の不在なり」の無常感は凄すぎる。

    1
    投稿日: 2024.11.30
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    表題作が美しく切ない。ガイ・ドイッチャーの「言語が違えば、世界も違って見えるわけ」をSFにもってきた感じだけど、物語の構成がおしゃれ。

    1
    投稿日: 2024.11.20
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    20年以上前の作品とは思えないくらい練り込まれている 一部はオカルト世界を描いていたりはするが、世界観など背景がしっかりしている印象 短編集だが読み応えのある作品だった、オチが気に入るかはともかくとして

    1
    投稿日: 2024.11.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『ゼロで割る』 本質的な理解などできない、意味がないということを、魂と同じように信じていたものから突きつけられてしまった孤独と、それが理解できず苦しむ孤独、分かり合えないものを数学的な視点と重ね合わせて描かれている。絶望と、伸ばした手の行き場がない苦しみがこの数学的問題に直面した数学者たちの痛みをわずかでも伝えてくれるような錯覚をいだいた。 『あなたの人生の物語』 どうやったらこんなお話が生まれるんだろう。ヘプタポッドたちの文字に関する化学的な部分の理解は私には難しくて理解しきれなかったけれど、結果としてそこにありながら過去、未来、現在が同時に同じように存在し、その全てを同じように知覚することができるというのはすごく面白いと思う。全ては初めからつながり合い、決まっていて、自由意志による選択は存在しないという状況って運命論みたいなもののように感じるんだけど、この物語はそうではないことをヘプタポッドたちの理論を通して実証している。そこには悲しみを遥かに超える幸福と実感がある。それはすごく、うらやましいと思う。 『地獄とは神の不在なり』 神も天使もこうでなきゃ!を形にしたようなお話だった。人間ごときを神は意に介さないが、その祝福は人を変え、神を愛さずにはいられない。人からすればそれは自然現象や関与不可能な機構と変わりない。ニールは神の絶対性を詳らかにし、かたやイーサンはその自由意志をもって神を愛するべきだと信じるに至った。それがいいか悪いかはともかく、絶対的な存在の肌触りの心地よさとおそろしさに浸ることができる素晴らしい物語だった。

    2
    投稿日: 2024.11.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『あなたの人生の物語』についての感想 難しかった。自分の読む能力や経験値が、物語を純粋に楽しんだり感動できたりするほど成熟してないのがわかった。自分はまだ結婚してないし子供もいないから、主人公への感情移入が難しい境遇というのはある。 しかし、主人公がヘプタポッドの文字を最終的には習得して未来予知ができるようになった後、自分の子供が25歳で死別して夫とも離婚するという結末がわかっていても、その未来を選択するのは純粋に美しいと思った。きっと子供が亡くなるまでの日常はかけがえのない最高のものだったのだろう。悲しい結末が待っていても、それまでに最高の瞬間がいくつもあったからその未来を選んだ。ヘプタポッドは目的地までを最小か最大にする道を選択すると書かれていたが、主人公は喜びと悲しみが両方とも最大の人生を選ぶことにしたともいえる。 そして、終わりがあるから今この一瞬を詳細に心に留めようと全力で生きようとする。こういう人生観は哲学的で難解な部分もあるのだけど、自分もいつかは必ず死ぬのが絶対にわかっているし、有限な人生ならもう少し今を楽しんで生きたいと思った。そして後で振り返ったときに同じ人生を生きたいと思えるようになりたい。短編小説なのにここまで考えてしまうのは名作ということなのかな。

    0
    投稿日: 2024.09.08
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    確かに全編示唆に富んだ物語ではあった。 表題作が映像化されたというバイアスも手伝ってか印象に残る人も多いだろうし、そもそもテッド・チャン氏の輝かしいポートフォリオがあるから面白くないはずが無いと思って期待値を爆上げして、その上「結末でひっくり返されるのに期待」してしまってそのまま収束していくことで肩透かしを食らう。これは完全に私の読み方のせいだな。 高次元に転がってる不合理性をSFに落とし込んで書いてるから必然的に示唆に富むものになってる。ただ、読み方間違えると「で?」っていう事になりかねない…けどそれ言ったらどれもそうか…

    7
    投稿日: 2024.08.24
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    表題作、僕の読んだ中でいちばん美しい話だった 自由意志が彼の中の大きなテーマなのだろうな 僕はなくてもいいと、初めて思えた

    1
    投稿日: 2024.08.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画「メッセージ」の原作が短編だったという理由と、映画で描かれたことを小説ではどのように表現されているのか、という好奇心で読み始めた次第だ。 この作品は短編集で、8篇の物語で構成されている。当然ながら映画原作でもある表題作から読んでみたが、映画のような緊迫した争いごとは特に描かれていない。それよりも言語のデザインを逐次的から同時的に変えることで時間を超越するという発想にこそ重きを置いて、主人公のプライベートなエピソードはその補完として扱われているのだろうと初見では読み取ったのだが、いまひとつ自信のないまま最初の1ページ(「バビロンの塔」)から本作を改めて読み始める。 「バビロンの塔」は円筒印章をモチーフとして世界の成り立ちを説明し、 「理解」では超能力者同士の戦いから神の誕生を語り、 「ゼロで割る」では数学のこれまでの概念を否定する公式を発見してしまい精神を崩壊する女性を描き(かたや感情移入でその女性を救おうとする物理学者の夫の矛盾が対になっているのだが・・・)つまりは自己矛盾、 「七十二文字」はAIのメタファーかフランケンシュタインのスチームパンク版か(それはそれで伊藤計劃と円城塔の「屍者の帝国」を想起する)。ところが実のところ人間の創造こそがテーマで、河合隼雄先生よろしく「宗教と科学の接点」的なテーマが内包されていたとは・・・。 「人類科学の進化」はまあいいとして(初出の科学誌「Nature」を皮肉ったアイロニカルなコラムって感じ)、 「地獄は神の不在なり」は天使降臨によって妻を殺された男が神への信仰心を問い続け戦いに挑む冒険活劇、もしくは神に翻弄される三人の群像劇の形を成した壮大なアイロニー。 「顔の美醜について」の感想。美醜失認装置カリーは聖書なのか、つまりは隣人を愛せよということか。 そうして、改めて表題作の「あなたの人生の物語」を読み直してみた。この作品は他の作品に比べ宗教的なテーマがほとんど出てきていない気がした。しかしながらそんなはずはないと思い、考えをめぐらして気づいたのだが、ヘプタポッドにおいては自分の一生はすでに認識されており、その人生を従順に全うすることこそが目的となっている気がする。その過程で「if」(=自由意志)を挟み込む余地はまったくない。つまり、ヘプタポッドの生は神のみぞ知る目的のために死に向かっているのだろう。それはまさに、神に従順な、信仰心豊かで敬虔なクリスチャンを想起しないだろうか。そう考えれば、この作品もまた宗教的な一面を持っていることになるのだろう。

    1
    投稿日: 2024.08.03
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    本当に本当に面白い本だった。僕にとってこの本を読む体験は自分にはすこしむずかしい学術書を読む体験に似ていて、ギリギリのところでなんとか食らいついて読みといた先に、驚くべき新しい世界(しかし、優秀な誰かにとっては当たり前な世界)が見えてくるような、そんな読後感が、短編それぞれに対して発生した。そのために読むのに非常に時間がかかってしまった。

    1
    投稿日: 2024.07.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    テッド・チャンの作品は難解だが、印象深い。「息吹」に続いて本作もやっぱり心を動かされた。SFの域を超えてくる。特に表題作が好きだ。1回目読んだだけでは意味がわからず2回読んだ。まぁ、それでもわからないんですけどね(笑) 言語学者のルイーズは地球を訪れた宇宙人、ヘプタポッドの言語解読に挑む。彼らには目が7個足も7本、前後左右上下が無い。ルイーズは彼らと向き合ううちに、彼らの能力が地球人とは全く違うものだとわかってくる。 一方であなたの人生はこうだったわねと娘に語りかけるルイーズ。不思議な感覚と違和感。早い段階で娘の運命を読者は知らされるが、語り続けるルイーズは、何か人生を悟っているというか、卓越している。過去だと思っていたあなた(娘)の物語が、最後に未来だと気づいた時に、驚かされると同時にそれを受け入れるラストのシーンに清々しさを感じ、感動した。 フェルマーの原理、光線は目的地を知っており、直線でも水などで屈折しても最速のルートで到達する。 人の運命も同じで、終わりは決まっている。ならば、いかに生きるか、与えられた人生を精一杯生きればいいのでは?と指し示されたような気がしている。

    16
    投稿日: 2024.07.07
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    独特な世界観…こんな作風には出会ったことがないように思う。 自分のような凡人の理解の域を越える。 まさに、世にも奇妙な物語、8連発。 表題作は映画『メッセージ』になっているとのことなので、ぜひ観てみようと思う。

    0
    投稿日: 2024.06.19
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    テッド・チャン(1967年~)は、台湾からの移民2世として、ニューヨーク州に生まれ、ブラウン大学(コンピュータ・サイエンス専攻)卒。高校~大学時にも短編を投稿し続けたが採用されず、大学卒業後に創作講座のクラリオン・ワークショップに参加し、講師だったトマス・デニッシュに評価され、1990年のデビュー作『バビロンの塔』でネビュラ賞(米国の作家達が選ぶ、ファンタジー作品に与えられる賞)を受賞。これまでの作品は全て中短編で、1998年の『あなたの人生の物語』でネピュラ賞、2001年の『地獄とは神の不在なり』でヒューゴ―賞(米国の読者達が選ぶ、ファンタジー作品に与えられる賞)とネビュラ賞を受賞。本業はソフトウェアのマニュアルなどを作るテクニカル・ライターで、書く価値のあるアイデアが思いついたときに執筆することが信条で、専業作家になるつもりはないという。 本書は、上記の3作品のほか、『理解』、『ゼロで割る』、『七十二文字』、『人類科学の進化』、『顔の美醜について』の5作品を収録した短編集で、2002年に出版、2003年に日本語版が出された。 また、表題作『あなたの人生の物語』は、2016年に米国で映画化されている。 私は特別SFファンということはなく、過去に、『2001年宇宙の旅』、『日本沈没』、『復活の日』、最近、『星を継ぐもの』、『渚にて』、『火星の人』のような超有名作を読んだ程度だが、本書についてはたまたま新古書店で目にして、入手した。 読み終えて、まず、各編のアイデア・テーマの奇抜さと幅広さに驚き、また、上記のように、チャンが、書くに足るアイデアが浮かんだときにだけ書く、と言っている意味が分かったような気がした。 中でも、『あなたの人生の物語』は、非常に凝った構成となっており、興味深い作品である。言語学者のルイーズ・バンクス博士は、地球に突然現れたエイリアン「ヘプタポッド(7本脚)」とのコミュニケーションを試みる中で、彼らの書き言葉が人類のあらゆる言語と異なる二次元的構造をもっており、それは、彼らの時間認識の方法が、人類のような順次的・因果論的なものではなく、同時的・目的論的なものであることを示していることを解明するプロセスを“縦糸”に、また、ヘプタポッドの同時的思考を理解するようになったバンクス博士が、身籠ったばかりの娘の成長と事故による死別を知るようになり、その未来の事実を娘に対して語りかける言葉を“横糸”に、話は展開する。読んでいる途中ではわかりにくいのだが、読み終えて初めて、この構成の妙に気付くのだ。 一方、『バビロンの塔』や『地獄とは神の不在なり』は宗教性が強く(特に後者は)、日本人にはやや馴染みにくい作品のような気がするが、欧米の人にとってはどうなのだろうか。。。(尤も、チャン自身は宗教的背景を持たずに育った、と語っている) 好みが分かれそうな気もするが、SF&ファンタジーの世界を広げてくれる一冊とは言えるだろう。 (2024年6月了)

    0
    投稿日: 2024.06.15
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     この世界はどのように在るのか。生命はどのように在り、在り続けるのか。信じるとは、信仰とは、愛とは何なのか。「私」とは、言葉とは、認識とは、世界と関わるとは、どういうことなのか。  切実な問いかけがひとつひとつの物語に織り込まれていて、その大きな問いに、言葉で誠実に答えようとする勇敢な営みの軌跡そのものでした。  表題作は映画を先に見ていたのですが、結末を知っていても、映画との違いも含め、とても楽しむことができました。 『地獄とは神の不在なり』も忘れがたい一篇でした。その場所で初めて、神を愛することを知る。「それが真の信仰の姿なのである。」の一文に撃たれました。

    1
    投稿日: 2024.05.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    めちゃくちゃ面白かった。 特に表題作は秀逸で且つ新しくて凄く面白かった。 自分もヘプタポッドの言語を理解して未来と過去をリアルタイムで経験したいって思った。絶対ヘプタポッド的なスタートとゴールを知った上で始まる俯瞰的な人生の方が映画見てるみたいで面白いだろうなあと思った。 ルッキズムについての話も割と現代では身近になりつつあるテーマだけどかなり面白くて、個人的に自分がルッキズムに抱く感覚がタメラという登場人物を通して言語化されていることに感動した。 今の10代後半から20代前半の若者にこの「顔の美醜について」の短編を読ませて、美貌失認措置を受けるかどうかとその理由を討論させたら面白そうだなとか思った。 あと天使がでてくる話も皮肉めいてて最高だった。 テッド・チャンの他の作品ももっと読みたくなった!

    0
    投稿日: 2024.05.04
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    バビロンの塔はまだしも、それ以外はどれも難解。 1回読んだだけでは内容がつかめなず、読了直後は、あまりいい印象ではなかったというのが正直な感想。 ただ、読書メモを読み返してみると、どの作品も示唆に富んでいることに気づいた。 読了後に時間を使いかみしめるのが、この本の読み方だと思う。バーッと読んで、「難しかったなぁ」という感想で終わらせるのはもったいない。 様々な知的刺激が得ることができた。それにしても、「顔の美醜について」は2002年の作品らしいが、テッドチャンには未来予知能力があるとしか思えない。

    2
    投稿日: 2024.04.17
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    「最強の3冠SF」という本の帯と友人の勧めで購入。 短編集とはいえ、本の分厚さにちょっと気が引けてしまい、買ってからしばらく眠らせてましたがようやく読了。 面白かったです。 ファンタジー寄りな作品もあれば、そう遠くない未来にあるかもしれない作品もありました。 やはりタイトルになっている「あなたの人生の物語」が面白かったですが、「顔の美貌について」も色々考えさせられて良かったです。

    1
    投稿日: 2024.03.23
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    感動する、傑作 ということで、とりあえず映画をみて本書を手に取りましたが 最初の塔の話は、まーなるほどという感じで そこまで感じることなく、 その次の話から、もーよくわからん状態。 私の読解力と想像力と知識の乏しさを 露呈する本となりました。 今の私では、ワクワク感がうまれず 読み切ることができませんでした。 再読することは、多分ないかなー 抽象的であっても、 想像しやすく読みすすめられるものもあるし 合わなかったんだとギブアップ

    5
    投稿日: 2024.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    名誉か不名誉か、寡作作家たるテッド・チャンの短編集。 これと『息吹』を読めばだいたい網羅できる。君も2冊読んで「テッド・チャンはだいたい読み切った」と言おう! 正直『息吹』の方が好みの作品に溢れていたのでちょっと肩透かし。 まぁ単純なSFと言い切れず、人の認識を揺るがすような作品という意味ではこっちの方だったりするかな。表題の「あなたの人生の物語」や「顔の美醜について―ドキュメンタリー」は特に深く考えさせられる作品だった。 でも「地獄とは神の不在なり」は結構悪趣味…というより、SF作家らしい論理的思考が行き着いた宗教観という感じが出すぎてちょっと引いたな。いや、面白いんだけどさ…。

    0
    投稿日: 2024.03.07
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    頭空っぽにして楽しんで読めるか、というと難しい 短中編のあつまりだが、どの話も登場人物の置かれた状況を理解し、十分想像しなければ味わいきれない。世界観が考え込まれた「世にも奇妙な物語」というと、軽すぎるだろうか。 表題作「あなたの人生の物語」がやはり秀逸 SFではなく、人生の物語

    1
    投稿日: 2024.02.19
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    「理解」 アルジャーノン的な話かと思ったら、ラストは少年漫画のバトルものみたいだった。 「あなたの人生の物語」 映画を先に観てて良かった。じゃなきゃさっぱり理解出来なかったと思う。 「地獄とは神の不在なり」 ドラマ「地獄が呼んでいる」と映画「ノック」を連想した。 「顔の美醜について」 1番解りやすくて楽しめた。 "カリー"やってみたい。

    1
    投稿日: 2023.12.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    息吹で惚れ込んだテッド・チャンの2冊目!好みとしては息吹のほうが上だけど、またテイストがかなり違って読み応えがあった。 今回は天使や地獄、バビロンの塔、人類の繁殖を人工的に作れるか、といったかなり宗教的な内容に絡む話が多かった。 後書きを読んで、「あなたの人生の物語」はフェルマーの原理と母親の子への愛をかけ合わせた物語だと知った。テッド・チャンは物理学や量子力学にかなり興味があるそう。でもどうやったらその2つをかけ合わせようと思えるのか、そしてかけ合わせたら何でここまで感動的な話になるのか不思議。ストーリーの中では異星人が使う文字(フェルマーの原理のように、まるで話の終着点を始めからわかっていないと書けない文字。1→10の順番で人間は書くけど、異星人は10→1のように書くイメージ)を学んで解析していくうちに、スタート地点で終着点がイメージできるようになった主人公。自分の子どもが生まれた時に、既にその子どもがどんな人生を送るか、若くして亡くなってしまうことまでわかってしまう。それでも悲しさより愛が勝っていてぐっときた。 「地獄とは神の不在なり」も衝撃だった。キリスト教徒だと、ここまで神にむごいと思える試練を与えられても、神の存在はただそれだけで畏怖と感謝?で心が幸福でいっぱいになる。ストーリーでは、地獄は別に拷問とかされる痛みや苦痛を与えられる世界ではなく、普通の人間界と同じなのだけど、神が居ないだけ。その神が不在の地獄で、神が居ないことにひたすら絶望を味わえる人間こそが、真に神への信仰心があるといえる。

    0
    投稿日: 2023.11.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編(といいつつショートショート~中編くらいのもある)SF8選。テーマも設定もバラバラだけど総じて難解。 面白かった編 ・「あなたの人生の物語」 母親が娘に向ける愛情は深く、歓喜も苦痛も出所は同じだなーというかそれを浮かび上がらせるのが何で宇宙人の文字表記なのか天才!って感じ。最初から最後までが決まっていてもそこに見出せる何かは確かにある。他作「商人と錬金術師の門」にあったラストの一文、「ただそれだけです。けれどもそれでじゅうぶんなのです。」に近い感じかなー。 ・「バビロンの塔」 高所恐怖症気味なので天まで届く塔なんて想像するだけで怖すぎる。(そして食える野菜が玉ねぎだけなの辛すぎる。) タイトルから確か落雷に遭うやつだよね??とハラハラしながら読んだけど、全然違うウロボロスなオチが来た。どこまでいっても所詮釈迦(ここではアッラーだっけ)の手のひらというか、分からないことが分かった、的な感じかなー。 ・「顔の美醜について」 人為的な顔の美醜失認は福音か欺瞞か? 自分だったらどうするかなー(オンオフモード切替もできる)、導入されたらどうなるかなーと思いながら読む。 確かに美醜の評価に振り回されなくなるのは気楽な気もするけど、また何等か基準を変えて優劣をつけるいたちごっこな気もするし、敵は美醜認識じゃなくそれを利用せんとする我欲だったり資本主義だったりしませんか?と思ったり。あとこれ導入されたら衝動的な恋愛が激減→出生率の低下→人口・国力減→各国で利用禁止とかなりそうだよな、という気もした。だってつがい相手の選別って繁殖と直結してるしさ。 <総評> 文章の抽象度が高い!日本語に直してもらっても多分3割くらいしか理解できてないと思う。そしてこれを高評価してる諸兄姉は頭がいいんだなーと尊敬。 分からない小説という意味でマイ評価は高くないけど、分からないからまた時間置いて読むと思う。分かるようになってるかどうか分からないし、今かろうじて把握したつもりの部分も時間がたつとピンと来なくなってる可能性も十分あるけど。

    1
    投稿日: 2023.11.05
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    8編からなる短編集。似た作品がまったくなく、どれも設定や世界観がぶっとんでいて、表題作「あなたの〜」が一番オーソドックスなSFに見える。 Amazonレビューでは映画『メッセージ』から入ったSF慣れしていない人たちの酷評が目につく。確かに設定が投げっぱなしとかキャラが描けてない(短篇だし…)点はあるが、読者の日常の価値観を揺さぶる独特の魅力は他の作家ではなかなか味わえない。なかなか読後の余韻が残る本だった。 「理解」 事故で脳を損傷したレオン。最新の「ホルモンK療法」を受けたことで超人レベルに知能が向上。『アルジャーノンに花束を』かと思いきや、強化人間同士の異能バトルが始まって面食らった。 「あなたの人生の物語」 映画化もされた表題作。エイリアンとの対話を国から依頼された言語学者の話。解析が進むにつれ彼らの書き言葉は、時間を一方向に流れるのではなく最初から全てが定まっているものとして捉えていることに気づく。その言葉を身につける内に、彼女も自分の未来の運命が見えてくるようになる。 「七十二文字」 19世紀ごろ、科学と錬金術が混在する世界。命名師ストラットンはオートマトンの改良するための名辞を日々追求している。彼はある日、名辞によって人間を単為生殖させる秘密組織のプロジェクトに巻き込まれる。 「顔の美醜について」 ある大学で、ルッキズムに反対する学生たちが「美醜失認処置」という薬剤処置をキャンパスの全学生に義務化することを学生会議に提案したことがニュースになる。子供の頃から処置を受けていた学生や、処置に反対する学生がそれぞれ意見を述べるドキュメンタリー形式で話が進む。

    0
    投稿日: 2023.10.11
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    #読書記録 2023.10 #あなたの人生の物語 #テッド・チャン バベルの塔、自動人形、脳の進化、天使降臨。どこの場所か、過去か未来か、背景、文化の説明も一切無し。作者のアイデアの奔流、本格SFの非日常感に、頭をフル回転させながらついて行く。 異星人との対話を描く表題作では、人類と全く異なる彼らの知覚を、説得力をもって描く作者の知識に圧倒される。 ルッキズム、相貌失認をテーマにした最終話は #鏡の国 を読んだばかりだったので興味深かった。 歴史、科学、哲学、信仰、文化人類学、言語学、あらゆる知のバーストSFだったよ。 #読書好きな人と繋がりたい #読了 #息吹

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    投稿日: 2023.10.04
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    中国系アメリカ人の作家「テッド・チャン」の短中篇SF作品集『あなたの人生の物語(原題:Stories of Your Life and Other)』を読みました。 ここのところSF作品が続いていますね。 -----story------------- 〔ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞受賞〕 地球を訪れたエイリアンとのコンタクトを担当した言語学者「ルイーズ」は、まったく異なる言語を理解するにつれて、驚くべき運命にまきこまれていく……ネビュラ賞を受賞した感動の表題作(映画化名『メッセージ(原題:Arrival)』)はじめ、天使の降臨とともにもたらされる災厄と奇跡を描くヒューゴー賞受賞作『地獄とは神の不在なり』、天まで届く塔を建設する驚天動地の物語―ネビュラ賞受賞のデビュー作『バビロンの塔』など、八篇収録する傑作集 解説/山岸真 ----------------------- 2002年(平成14年)に刊行された作品集、、、 1990年(平成2年)から2002年(平成14年)に発表された8作品が収録されており、デビュー作の『バビロンの塔』等、3作品がアメリカのSF・ファンタジー作品に与えられるネビュラ賞を受賞(うち1作品はヒューゴー賞も受賞)… 評価の高い作品が数多く収録されている作品集です。  ■バビロンの塔   (原題:Tower of Babylon )1990 浅倉久志 訳    - 1991年ネビュラ賞受賞  ■理解   (原題:Understand) 1991 公手成幸 訳    - 1992年アシモフ読者賞受賞  ■ゼロで割る   (原題:Division by Zero) 1991 浅倉久志 訳  ■あなたの人生の物語   (原題:Story of Your life) 1998 公手成幸 訳    - 1999年シオドア・スタージョン記念賞、2000年ネビュラ賞受賞  ■七十二文字   (原題:Seventy-Two Letters)2000 嶋田洋一 訳    - 2001年サイドワイズ賞受賞  ■人類科学の進化   (原題:The Evolution of Human Science) 2000 古沢嘉通 訳  ■地獄とは神の不在なり   (原題:Hell is the Absence of God) 2001 古沢嘉通 訳    - 2002年ヒューゴー賞、ローカス賞、ネビュラ賞受賞  ■顔の美醜について──ドキュメンタリー   (原題:Liking What You See: A Documentary) 2002 浅倉久志 訳  ■作品覚え書き  ■謝辞  ■解説 山岸真 豊かな発想を真面目なSF作品に織り込んだ… という印象の作品群でしたね、、、 科学的な部分がいい加減ではない分、やや難しく読みづらい感じ… 好みは分かれるところでしょうが、個人的にはもっと娯楽性が高い方が好みですねー そんな中で印象に残ったのは、 聖書のバビロンの塔をモチーフに、上へ上へと建築され、月も太陽も超える高さとなったバビロンの塔が行き着いた先は… 舞台設定の着眼が素晴らしい『バビロンの塔』、 事故の治療(ホルモン療法)によって知覚力が高まり、超知性を得た主人公の運命を描き、『アルジャーノンに花束を』を彷彿させる『理解』、 人間の論理的認識とは違う形で世界を認識するエイリアンとのコンタクトを果たした科学者の物語を描く『あなたの人生の物語』、 人間の顔の見た目(美醜)を平均化する仕組みカリー(カリーアグノシア:美醜失認処置)を導入するか否かという話をドキュメンタリータッチで描いた『顔の美醜について──ドキュメンタリー』、 の4作品でした。 発想は素晴らしい作品ばかりなので、もう少しわかりやすく、読みやすいエンターテイメント性の高い作品を描いてくれることを期待したいですね。

    0
    投稿日: 2023.08.07
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    不親切かつ難解。書いてあることの半分くらいしか理解できなかった。 でも頭が良いと思われたいので、これからひとにおすすめする本にはテッドチャン混ぜておこう。

    1
    投稿日: 2023.05.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    顔の美醜についてが1番面白かった!! 他人の美醜がわからなくなるカリーを受けるかどうかについての話だが、現代のルッキズムにはまる話だなーと。 パラ言語的暗示を成功させるソフトウェアが開発され、CMを見た人の心に訴えかけることができるようになった。近い将来起こりうる可能性があるなーと。

    0
    投稿日: 2023.02.28
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    SF短編集。「あなたの人生の物語」は映画になっているそうなので、そちらも見てみたい。運命論というか決定論というか。

    1
    投稿日: 2023.02.05
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    どこかで言ったと思うが、大学の講義を受けているような、私の知らない世界を満遍なく見せてくれて有難うの気持ち。 新しくて、美しい。 全ての物語を100%理解できたとは思わない。 でも私は好きだった。 表題作は映画と一緒に大事にしたい。 面白かった。

    0
    投稿日: 2023.01.29
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    機械的で無機質な美しさの中に、人間の感情や精神といったものが散りばめられているようで、大好きな本です。 個人の感想ではありますが、テッド・チャンさんの作品は救済と絶望、優しさと残酷さなど、相反するものが同時に感じられる気がして、そこがすごく魅力的だと思っています。

    0
    投稿日: 2023.01.07
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    数学も理科もわからないマンだけど、ほんとうにおもしろかった…! (もっと公式とか定理とか知ってればたのしめたのか、それとも無知故にストレスなく読めたのかはわからないが) 人生やそれぞれのきもちのことをSFで書くやつ、好きだな~ 理解っていうタイトルの話で、主人公がめっちゃめちゃに賢くなった先に自己への問をくりかえしていくところがまさに、ってかんじがする。

    0
    投稿日: 2022.11.27
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    で?っていう感じ。 こういうのが世界で絶賛されるんだ。ちょっと、読みたいものをSFという分野見つけるのは厳しいのかもしれない。 アイデアだけの短編は無理か。科学的ですらない。ま、魔法と見分けがつかないのかもしれないけど。 短編小説はブッチャーの試合で、長編小説はイノキの試合だという名言を思い出した。

    0
    投稿日: 2022.11.20
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    表題作「あなたの人生の物語」他短編集で、すべてが珠玉の作品といってよい。 物理・数学・言語学・神学・心理学など雑多な学問のアラカルトで、物語でももちろん引きもまれるし、世界観の独創性が今まで読んだことのない衝撃。こんな世界がもしあったらというディーテルがある意味ぞっとする恐ろしさを誘発するし、SFの神髄ではないでしょうか。 すべてがお気に入りといえるが、あえて一つ絞るなら「顔の美醜について」かな。容姿の優劣でそこから生まれる社会的個性というのは逃れられないものという認識を、テクノロジーが打開するきっかけになったらという世界。近未来感があるし、もし現実になったら自分はもう乗り越えて受け入れている境地だけど、ティーンエイジャーやトラウマから抜け出せない人々にとっては悲願となるのか、社会的にどういった影響がありうるのか、思考実験がノリノリに刺激される。賛成・反対派の意見が角度を変えながら述べられて、そこから派生して異なる価値観も均一化、平等に強制的に統一することが善なのか、非常に考えさせられる作品です。 それぞれのテーマに一家言成したくなる、まずは読んで作品の魅力に浸ってからにしましょう。

    1
    投稿日: 2022.10.06
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    SF小説の形をとった、思考実験のような作品。 バビロンの塔の「夜とは、大地が空に投げかける影である」という一文に痺れた。

    0
    投稿日: 2022.09.29
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    「地獄とは神の不在なり」だけ読んだ。 これはSFではなくファンタジーだと思う。 終わり方が悲劇というかホラー。

    0
    投稿日: 2022.08.28
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    映画メッセージの原作である表題作を含めた短編集。地球に突如現れた異星人と交流をしていた言語学者は自分の娘の短い人生を語り出す。 バビロンの塔で暮らす人たちを描く「バビロンの塔」や、天使が現代に現れることによって起きる災厄を描く「地獄とは神の不在なり」などが収録された短編集です。わたしは、ゴーレム製造技術などの魔術が産業革命時代に存在したとする「七十二文字」が気に入りました。

    0
    投稿日: 2022.08.12
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     どの短編も、アイデアは面白いが説得力に欠ける気がする。どれでもいいから、どれか一つを長編として、しっかり書くべきではなかったか。

    0
    投稿日: 2022.06.20
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    めちゃくちゃ面白かったです。 テッドチャンの本は、科学的視点を取り入れて書かれており、とても説得力があり、面白いです。 好きな作家さんの一人になりました。 ぜひぜひ読んでみて下さい。

    9
    投稿日: 2022.06.09
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    映画『メッセージ』の原作を含む短編集。 小難しくピンとこない話もあったけど、天使や天国地獄が現実に存在している世界を描いた『地獄とは神の不在なり』と、人の顔の美醜を認識できなくする装置を巡る『顔の美醜について』は特に面白い。 アイディアだけなら日本でも割と似たような作品はありそうではある、でも予想する展開からもう一段階踏み込んで現実社会への批判や皮肉を入れ込んでるのが良かった。 『あなたの人生の物語』は、映画を見た時は感心した覚えがあるのに、小説だと面白さが分からなかった、映画の方が分かりやすかったな。

    0
    投稿日: 2022.06.02
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    映画『メッセージ』を知っていますか? その原作『あなたの人生の物語』を読み終わりました。 本事態はその物語を含む幾つかの短編で構成されており、私が読んだのは一つの短編に過ぎないけれども。 他の短編も読むことにはなるでしょう。 正直、映画の方が好みではある。 元々"映画好き"といったアドバンテージはあるにしても、この小説は難解でした。 短編で良かった。もしこれがあと50P長ければ途中で断念していたかもしれない。 なので、この小説をなんとか読み切れたのは映画が提示してくれた、"筋"と"世界観"のお陰とも言える。 【以下ネタバレ】 なぜヘプタポッドは地球に来たのか、 その謎はこの小説に落ちていなかった。 (但し、私が「見えなかった」だけの可能性もある) それでも、「もし、自分に未来が分かったら、その未来が喜びもあり、"深い悲しみ"でもあったら、その後の人生を生きられるか、またどう生きるか」を考えさせられる優れた小説には違いないだろう。 幸いにも短い作品であるので、また記憶が薄れない近いうちに読んでみよう。 2022.5.8 6:15 【追記】 『地獄とは神の不在なり』を読了。 「真の信仰とは」を語ったもの。 2022.5.21 21:57

    0
    投稿日: 2022.05.09
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    SF初心者です。話が飛んでいると感じることが多くてなかなか理解が難しいかったけど、じっくり読めば理解できる。片手間じゃ読めませんね。そういう意味では短編でよかった!集中力が持ちます。ひとつひとつの素材の発想が素晴らしい。考えさせられる。一番好きなのは「理解」。

    0
    投稿日: 2022.05.07
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    なおなおさんに教えてもらったカコナール(複数の図書館の蔵書を同時に検索できそのまま予約ページにも飛べる優れものサイト)が狂おしいほどに便利でポチポチやっていたらあっという間に予約上限に達してしまい 読みたいリストが 『あらかた予約のものばかり』なんちて さて『あなたの人生の物語』です 猫様のお導きにより手に取った本作ですが読み始めてすぐに「うわ〜あっちのほうのSFか〜」と思いました(謎感想w) そんでとても面白かったです! とても面白かったのに★3?いやいや聞いてください なんていうか報酬と対価が見合ってない気がしたんですよね もうなんていうかムズい!ムズいよニャンコ先生! 読みながら頭の中はフル回転で、中短編集なんですが一作読み終えるごとにぐったりしちゃいました 面白い!面白いんですがぐったりしちゃうんです だからまたテッド・チャン読まねば!という気になりました 面白さの絶対量は変わらないと思うので熟練度を上げることで相対的な面白さの評価が上がるはず つまり訓練によって技能レベルを上げることで生産コストが改善されれば、価値は変わらなくても利益率が向上するということですね うん、なんのこっちゃ! 要するに次は猫様のお告げの通り『息吹』や! そういうこと!

    30
    投稿日: 2022.04.19
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    難しいけど、頑張って読んだ。社会人になって友達が1人もいないから研修中でも読んだ。この本を思い出すとこの悲しい思い出も思い出してしまうんだろうか。

    3
    投稿日: 2022.04.16
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    https://www.youtube.com/watch?v=dODyfumgz9E 岡田斗司夫のネタバレ見て面白そうだったから読みたい

    1
    投稿日: 2022.03.12
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    全部で8編の短編SFを収めた、テッド・チャンの処女短編集。 テッド・チャンを読むのは、2作目の短編集「息吹」に次いで2冊目。「息吹」も傑作揃いだと思ったけれども、この「あなたの人生の物語」も傑作揃い(個人的には、それでも「息吹」の方が好きだけれども)。 SFにも色々な種類のものがあるが、本書の最後の短編「顔の美醜について」等は、一種の思考実験のようなものとしても読める。「カリー」という処置を施した者は、人間の顔の美醜の判断が出来なくなる。人は他人を見かけの良し悪しで判断する傾向が強いと思うが、カリー処置を受けた者は、そういった判断が出来なくなる。見かけの良し悪しで人を判断するのは、一種の差別だと考えると、このカリー処置を更に広い範囲に適用することを、つい、考えてしまう。人は人種・肌の色で差別されるべきではない、人は性別によって差別されるべきではない、人は体型によって差別されるべきではない、等々。顔の美醜を判断できなくする処置を施すだけの技術が確立された世界においては、きっと、人種の判断を出来なくする処置、肌の色を判断できなくなる処置、性別を判断できなくなる処置、体型を判断できなくする処置、等も可能であろう。そういった処置をすることによって、色々な意味での差別をなくすことが出来るかもしれない。でも、そのような処置を施された人は幸せなのだろうか、そのような処置を施された人は人間の持つ本能的な部分を捨ててしまっていないのだろうか、等という思考実験を展開することも可能だ。 それは、大げさに言えば、人間って何?ということにも繋がるような話だ。

    19
    投稿日: 2022.02.18
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    調べたところ、著者は、寡作かつ作品全てが傑作、と言われている。 この作品集のなかで、「あなたの人生の物語」が一番好き。映画「メッセージ 」の原作でもある。映画を観た後に原作を知った。映画も 良かったが、小説も良かった。 ある日突然、宇宙人から地球に「メッセージ」が送られてきた。地球のいろんな場所に。宇宙人の目的とは? 「メッセージ」を解読するために、多言語分析家が登場する。多言語分析家は、宇宙人と対話する方法を探っていく… しっとりとした描写のSF小説という印象。世界観がいいなぁ。

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    投稿日: 2022.02.13
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    SFは苦手で、10年前に読んだ「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」が最後。そんな私ですが、読書会で推薦された本書は、とても楽しめました。 本書は8編の短編小説集。表題作は「メッセージ」(2015年/監督 D・ヴィルヌーヴ)の原作。映画は地球外生命体と言語学者の交流を描きますが、時折、言語学者の娘との思い出がフラッシュバックされ、異色の娯楽映画として楽しめました。ただ、設定が馴染みにくく、鑑賞後は複雑な印象も受けました。今回、本書を手に取ったのは、原作を読んでこのもやもやを払拭したかったのも理由です。 映画は概ね原作をなぞっていると思います。小説は地球外生命体ヘプタポッドの言語体系を詳細に記述しています。発話言語であるヘプタポッドA、書法体系であるヘプタポッドBとふたつの言語体系から構成され、AとBは全く異なり、二次元的構造の言語です。本書で再確認できたのは、ヘプタポッドBで筆記を行う際、書き手は書きはじめた段階で文章の結末を知っていなくてはならないということ。「あなたの人生」はヘプタポッドBの書式で書かれているということですね。もう一度、「メッセージ」を見たくなりました。 映画を見ていたので、娘との思い出が未来形で書かれていることには素直に入れたと思います。娯楽性の高い小説ですが、ヘプタポッドと物理学者とのコンタクト成功がフェルマーの定理をきっかけとすることなど、ある程度集中しないと本書は楽しめないかもしれません。ただ、集中する価値は十分にあります。また、私のような文系でも理解できます。 8編の短編小説のうち気に入ったのは「バビロンの塔」と「地獄とは神の不在なり」。特に後者はショートショートを短編の文学作品に昇華させてような印象で読み応えがありました。 お勧めのSF短編小説集。前に書いた通り、集中できる環境でお読みください。なお、「理解」と「ゼロで割る」は私にはハードルが高すぎました。

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    投稿日: 2022.01.28
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    8作のSF短編集。全てが本格的で、難しい用語も多く、読むのにめっちゃ時間がかかる。けどおもしろい。 映画「メッセージ」がどんなふうに表現されているのか観てみたくなった。 1番好きだったのは「顔の美醜について」かな。友人や恋人を顔で選んでいるつもりは無いけど、結局人は見た目が大部分と思っているので、顔の美醜が分からなくなったら関わる人が変わるのかなぁ、、と気になった。

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    投稿日: 2022.01.22
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    また読了まで長くかかってしまった。骨太で疲れながらの日々にはあまり向かない内容だった。長期休暇とか時間のあるときに読みたかったね。 SFだが全体に漂う濃厚な神学・哲学のにおい。好きです。いくつかの短編は「悟り」をSF的に描いていると理解したのだけど。「七十二文字」は仮想近代というかいわゆるスチームパンクものにあたると思うのだけど、あまり素養がなくニヤリとできなかったのが無念である。素養がないというと「0で割る」もそうだった。この辺りのお作法を納めればもう少し人生が楽しくなりそうだという発見は覚えておこう。 どうも表題作は映画化をしているらしい。ちょぴっとしらべて何年か前にポスターがばかうけに似ていると話題になっていたのはちらりと覚えていたのだけど、あれはソラリスが原作となぜか勘違いをしており記憶の曖昧さに首をひねったのは別の話しとして機会があったら見てみよう。

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    投稿日: 2021.11.30
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    SFは苦手であんまり読まないのだけど、何かのきっかけで買ったまま積読していたものを今回手に取った。 面白い部分もあったものの、やはり苦手なイメージは変わらず。読みづらく感じるのはSFというジャンルゆえか、それとも翻訳物だからか。恐らく両方なのだろう。 あと途中で軽く調べたら、この本は結構誤訳もあるようで、そこも気になった。 一番好きだったのは表題作のあなたの人生の物語。 短編ごとに異なった表現手法が試みられていて、引き出しの多さがすごいなと思った。 以下それぞれの感想。 # バビロンの塔 馴染みのないワードが多くて(元々遅いのに)読み進めるのが苦痛で時間がかかった。内容については特に感想を持たなかった。後で調べたらSFの賞を取っているようで、これを面白く感じないのなら残念だがやはりあんまりSFは向いてないんだろう…。 ただ読みながら構築した脳内の視覚的なイメージについては今後頭の中に長く残りそうに思う。(たまにそういう小説に出会う)。天に向かって伸びる塔、塔を登る螺旋状の道、荷車を引いてそれを登る男たち、天の壁に穴を掘る男たち。 # 理解 デスノートのなんかもっと精緻なやつみたいなイメージ。あとアルジャーノンに花束をを連想した。難しくて多くの部分が理解できなかったけど、頭が大幅に良くなると肉体のコントロールの精度も上がって常人ができないことをできるようになる、というのは面白い。 # ゼロで割る なんか色々とかかっていて、分かる人には分かる感じの話なんだろうなという感じ。特に印象なし。 # あなたの人生の物語 面白かった。この本の中で強いて挙げるとするならば一番、という感じではなく普通に好き。 言語で思考が規定されるというのは多かれ少なかれ間違いのないところだと思うが、そこまで行くかという驚きがあった。並行で進む話も最初意味がわからないが、徐々に明らかになってきて面白い。 お互いに言語が通じない者同士が対峙したときに相手の言語を理解していく言語学的なプロセスも興味深かった。 # 七十二文字 プログラミングみたいなものの話。ちょっと面白いが、そこまでハマらず。 # 人類科学の進化 全然理解できず印象なし # 地獄とは神の不在なり 世界観に入れなかった。天使こわい。こんな地獄なら悪くないなと思った。信仰心ってすごい。 # 顔の美醜について 面白かった。割とありそうな話だと感じた。カリーがあったら自分が受けるかというと、たぶん受けない。でもみんなが受けないべきということを合理的に説明できる気はしない。 仮に全員が受けると、人の属性の一つが均質化されるわけで、それで損している人は救われるし得している人はアドバンテージがなくなる。どちらが幸せの総量を最大化するかは難しいけど、均質化された方がフェアな気はする。 これはカリーというテクノロジーが美醜という属性を均質化(無効化)する例だけど、テクノロジーというのはそもそもそういう面があるのかもしれない。例えばコンピュータの登場で計算能力や記憶力は無効化されたし、AIによって今後もっと多くの能力が無効化されるのだろう。そうなると最後に人間に残される属性とはなんなのだろうか…。

    1
    投稿日: 2021.09.05
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    映画『メッセージ』で著者の存在を知りこの本を手に取ったので、映画よりこちらを先に読んでいたら感想が違ったのだろうかと考えてしまう。映画にはあった描写がなかったから肩透かしをくらったのかも。 特に気に入った短編は『地獄とは神の不在なり』。天使を自然災害にみたてる作品なんて初めてでワクワクし、そして結末に驚いた。信仰について考えさせられる。

    2
    投稿日: 2021.08.01
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    数学、物理学、言語学、神学、脳科学… それらの知識があれば面白いと思えたのかもしれないけど、作品の中で書かれている学問的な内容が本当なのかどこまでフィクションなのかも理解できず、途中文字を目で追うだけになった箇所もしばしば。 なので、純粋にSFとしてもあまり楽しめませんでした。

    1
    投稿日: 2021.08.01
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    作者の圧倒的な知性と学識の豊かさに感服。現実の事象や論理を極限化して見せられるのがフィクションの醍醐味だと実感した。

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    投稿日: 2021.07.12
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    「バビロンの塔」が面白くていいと思ったのですが、その後は難解な描写の続くSFらしい作品が続いたので読むのが大変でした。

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    投稿日: 2021.07.11
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    映画メッセージが面白かったので原作を手に取りましたが、正直私には映画のほうが良かったかな…という感じ。「バビロンの塔」はわくわくしながら読めたけど、次の「理解」中盤からああもう無理だわ、と。 本当にSFが向いてないんだなと思いました。

    2
    投稿日: 2021.07.10
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    同じ行を2、3回読まないと理解できないことが多々あった。普段如何にななめ読みしていたのか… 舞台設定が理解できればあとは多少難解な言い回しがでてきてもなんとかなる! 久しぶりに知能を使って読書しました。内容は面白かったです。 個人的には「地獄とは神の不在なり」が好み。

    1
    投稿日: 2021.06.03
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    とんでもない状況を設定して、その中で登場人物たちが、人間たちがどう考え、行動するかを詳細に描写する。とんでもない状況のアイデアが、うーんと唸らされるのが、テッド・チャンの短編集なのだ。描写もとんでもなくリアルである。壮大な思考実験だ。物語が面白くて夢中になって読むのもあるし、正直言って退屈なのもあった。傑作だと言われる「あなたの人生の物語」はそうなんだよなあ。「バビロンの塔」「理解」「七十二文字」「地獄とは神の不在なり」は、設定がぶっ飛んでいて驚く。バベルの塔、超人類、ゴーレム・ホムンクルス、ヨブ記それぞれの超別解なのだ。「顔の美醜について」は人間の生まれつきの資質について鋭い問いかけをしている。

    49
    投稿日: 2021.06.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1990〜2002年のあいだに発表された8つの短篇を収録したSF作品集。 テッド・チャンを読むのは初めて。横目で見ていた2019年の『息吹』刊行時のフィーバーだったけど、今なら気持ちがよくわかる。以下、各作品について。 ◆「バビロンの塔」 宇宙観が明らかになる前の〈バベル工学〉的な部分がとても楽しい。鉱夫が天蓋を逆向きに掘りだしていくという絵面がちゃんと想像できることの面白さ。科学ではなく神学で解釈された世界をSFのハッタリでリアルに感じさせる書き方は、「七十二文字」とも共通する。 ◆「理解」 アメコミのヴィラン誕生譚みたい。ものすごい早回しで進むピカレスクロマンで、鏡像関係のライバルが現れて…。知能向上処置を受けた男の一人称語りは『アルジャーノンに花束を』のパロディでもあるような。一人称なので陰謀論者の暴走とも読めるのが面白いところ。 ◆「ゼロで割る」 超人的頭脳をもつ天才数学者の苦悩の物語であると同時に、精神を病んだ人と共に暮らすことの困難の物語でもある。かつて救われる側だった語り手が、自分は妻を救う側に成りえないと悟るまでの辛い道のりを、「ゼロで割る」数式に重ね合わせている。しんどい。 ◆「あなたの人生の物語」 完全言語をめぐるSF。「言語体系とそれを操る者の宇宙観は不可分であり、ことばを学ぶことは異なる宇宙観を取り込むこと」というテーマで、未知との遭遇譚ととある母娘の人生が並行して語られる。この人はこういうどっちがどっちの例え話かわかんなくなる語り口を生みだすのが上手なんだな。 ◆「七十二文字」 一番のお気に入り!カバラ+ゴーレム+前成説(ホムンクルス)という錬金術の世界観が現実になったパラレルワールドのヴィクトリア朝で、王立協会がこっそり優生学に基づく遺伝子研究をしているという変格スチームパンクみたいな設定、も〜〜〜たまらん。種村季弘読者に向けて書かれたみたい(笑)。素晴らしいオチまで含め、これも「リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン」のようなアメコミのヴィジュアルが浮かんでくる。 ◆「人類科学の進化」 皮肉の効いたショートショート。初出が科学雑誌の「ネイチャー」っていうのが面白い。 ◆「地獄とは神の不在なり」 最萌えの作品。キリスト教の死生観が物理的に現実化した世界。確実に地獄に堕ちる方法はあるが絶対に天国にいける手段はないなかで、神を呪う男が天国にいくために模索する、これが萌え。会話を排したルポ風の文体で世界観にリアリティを与えている。身体障害者と宗教というテーマが共通するキャサリン・ダン『異形の愛』も連想させる作品。 ◆「顔の美醜について」 意図的に容貌失認を起こす技術が開発されたら、人はルッキズムにとらわれなくなるのか、という問いがまずワクワク。ドキュメンタリー映画を模したインタビュー形式の語りもぐいぐい読ませる。ただ、作中で容姿に悩む男性がギャレットしかでてこず、当事者として語る人物のほとんどが女性。これはやはりどこまでもルッキズムは"女性の問題"として語られるだろう、ということを示す意図的なものだとは思うが、少し物足りなくも感じる。 物語として生理的に不快を感じるラインを決して超えない賢さに若干苛立つ部分もあるが、この完成度には平伏するしかない。全てがバラバラの、そして最上級の楽しさをもったエンタメ小説群だった。

    1
    投稿日: 2021.05.24
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    1990〜2003の8短編集。バビロンの塔、理解、ゼロで割る、あなたの人生の物語、72文字、人類科学の進化、地獄とは神の不在なり、顔の美醜について。 微妙に物理法則や生物系が異なる世界の話だったり、新しいテクノロジーが出てきたり、難しい原理が書かれていたりしますが、それぞれの世界が賞をとるだけある、と思いました。

    1
    投稿日: 2021.05.22
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    見たいと思っていた映画の原作というので読んでみた。(結局映画は未見) 8編の物語が収録されているが、理系の言葉は私には難しかった。SFは好きなジャンルだし、面白く読めた部分もあるのだが、咀嚼して呑み込むのに時間がかかった。やっと読めた~!というのが正直な感想。頭が堅くなったなぁとも感じてしまった(笑)

    1
    投稿日: 2021.05.09
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    正直なところすべてが面白いとは思わない。表題作、「顔の美醜について」など、中には面白いものもあったが。「顔の美醜について」は、もしもこんな技術があったら、という思考実験とも呼べる内容がSFらしく楽しめた。表題作のフェルマーの原理についての考察も興味深い。

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    投稿日: 2021.04.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集で8つの作品がまとまってる段階でお得感。 バビロンの塔の話と、エイリアンと会話を試みる話(題材である「あなたの人生の物語」)が面白かった。 1つ目のバビロンの話は、バビロンの塔を建設していく工程に携わる人の話。塔を上がっていく様子、随所随所に散りばめられてる中の様子が非常に興味深かった。 2つ目のあなたの人生の物語は、こちらも同じく、段々エイリアンとの会話手段を見つけていく展開が面白かった。最後まで解読する所は不可能であったが、後味が悪くなかったので◎

    2
    投稿日: 2021.02.23
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    表題作、最初は時系が混沌として読みづらいと思ったけど、筋が見えてきてからが圧巻。 こういう観念で生きる生命体も本当にいるんじゃないかと思える。私もヘプタポッドBを体得したい。 「地獄とは」もよかった。神は時に残酷だが、その神への絶対的な愛とは何か。 ---- 映画版の「メッセージ」を見て再読した。 映画と本とで差異はあるのだけど、お互い補完し合い、両方見た方が理解が深まる、素晴らしい映画化だった。

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    投稿日: 2021.02.06
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    これは一気読みするよりも1日一編ずつ読んだ方が読み易いかも。と言うのも、面白いんだけど理系的な話しが割と出てきて(数式とか)だんだん論文読んでる感覚に陥る。笑 この中だったらバビロンの塔が1番好き。

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    投稿日: 2021.01.18
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    ようやく読めた...! 好き嫌い/ハマり度合いは人によって分かれるだろうなぁああと思った笑。勧めてくれた友人の顔を思い浮かべると、あの人たちは好きだろうなあ...と納得して微笑み笑 特に好きだったのは、「地獄とは神の不在なり」。天使をこういう形で書いたもの系好きです... 「あなたの人生の物語」は映画「メッセージ」を見ていたので、原作を先に読んでいたらオチにうわあああってなってただろうなと思う。「理解」は途中まで「アルジャーノン」?って思った笑 チャンの作品はなんというか、表面上は小さい円なんだけれど、その深さはすごく深いみたいな、なんというか地味だけどずーんとくる驚きがあって、こういう作家には会ったことがないと感慨深い。

    1
    投稿日: 2021.01.03
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    自分の当然のちっぽけさを思い知る。 自分のことは自分では全て分かることはない。 全部が全部であることは全部がないことを証明する。 心から無条件に信じていたことが真実でないと自分で論証していしまう。それが人生。カートコバーンに似てる。 無条件の愛は何も求めない。神は不平等だと認め、それでも神を愛することが大切。 障害も自分のアイデンティティとなり、逆にそれなしでは生きてなくなってしまう。みんなができる、長所ということも障害なのである。 精神と肉体の適切な関係 視覚から得るバイアス、情報を百パー遮断する事はできない。 自分に対しての思いと、他の人に対しての思いがある。 広告はそのものではなく、美をおとりに引き付けている。 メイクはいきすぎたドラック 美を感じれることによって、老いを悲しく感じてしまう。 その感情とどう付き合うかが大切。 問題は誰かが悪用、ズルをすること。

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    投稿日: 2020.12.13
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    「息吹」でガツンと脳みそ揺さぶられたテッド・チャンのデビュー作含む8編。まー、今作も面白かった。SFというジャンルだけど、今最も自由に現在、過去、未来の物語を紡ぐことができるのはSFじゃなかろうか。 SFは、日常的なシチュエーションにどーんと横たわる非日常な設定の中で、人がどう生き、どう感じるかというシミュレーションを見る、という視点で読んでも楽しめると思う。コロナ前とコロナ後の世界だって、かなりのSFな世界じゃないだろうか。 「バビロンの塔」、「理解」、「あなたの人生の物語」、「地獄とは神の不在なり」が特にぐっとくる=脳みそが刺激されまくる

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    投稿日: 2020.11.10
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    原題 STORIES OF YOUR LIFE AND OTHERS 8篇の短篇集。テーマが多岐に渡っていて、どれも面白い課題が提起されてる感じ。考えさせられる。 読み手の興味の持ち方によって好みが分かれると思うけど、ひとつ推すなら…やっぱり表題作かなぁ。 巻末の作品覚え書きにもあるけど、物理学の変分原理からの着想で描かれる「あなたの人生の物語」。 量子力学で説明される現象の振る舞い、言語学による意思疎通の試み、ヘプタポッドの造形にも見てとれる目的論的な哲学、ゲーム理論なんかもあって、巧みとしか言いようがない構成に不思議な読後感。 結果が不幸と分かっていても、そこに至る過程が愛おしいものなら躊躇わずその未来へ向かう(不可避だけれど)。 …なんか否定できない。

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    投稿日: 2020.11.02
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    珠玉の短編集ってこういうのを言うんだな。 SFが多いけど、ジャンルはバラバラ、だけどどの作品にも通じる高い知性を感じさせる文体・内容。科学的な描写が多く、数学や哲学、修辞学などなど正直読んでて理解できないところも多々ある。 特に「バビロンの塔」「理解」「あなたの人生の物語」あたりが好き。「理解」は「アルジャーノンに花束を」や映画「LUCY」を彷彿とさせる。 「あなたの人生の物語」は映画「メッセージ」の原作。あれめちゃくちゃ好きなんだよな。映画よりもっと観念的で静かな作品だった。 「七十二文字」は伊藤計劃の「屍者の帝国」みたいだった。 人の命令で動く限りなく人に近い人でなきもの。昨今のAIをとりまく問題にもオーバーラップして感じられた。

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    投稿日: 2020.10.31
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    SFといえばハードSFしか知らなかったのですが、こんな情緒的な世界があるのだと、深く感動しました。人気あるのがよく分かります。

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    投稿日: 2020.09.20
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    先月あたりにSNSで「このハヤカワ文庫がすごい総選挙」をやっていて、第1位がこの作品だった。そのときは「ふ〜ん」という感じで流していたけれど、その後、テッド・チャンの十数年ぶりの第2作品集として話題の新刊本「息吹」を運よく図書館で借りて読んで(といっても半分のところで返却日が来てしまい泣く泣く返したけど)、こんなSFならもっとはやくしりたかった、もっとよみたい!ということで「あれか!」と思い出して購入。 (カバーはここに載っているのとは違うもの(映画化に伴って?)になってしまっていたのがちょっとざんねんだったけど…) 時間をかけて読了。途中で「息吹」再借り出しできて中断したし、500頁の厚みだけあるのはもちろんだけれど、8篇それぞれが濃くて、長編8冊読むぐらいの時間とエネルギーを使ってじっくり味わう必要があったのだと思う。表題作で映画も話題になったという「あなたの人生の物語」はやはり印象深かったが、「バビロンの塔」「理解」「ゼロで割る」「七十二文字」掌編「人類科学の進化」「地獄とは神の不在なり」「顔の美醜について―ドキュメンタリー」もそれぞれ考えさせられながらおもしろく読めてよかった。言語、認知科学、人工知能など私自身の守備範囲でもあるテーマをめぐって、哲学的な考察や思考実験の世界に没入してくらくらするような時間が楽しくてたまらなかった。 思えば学生時代にさんざん読んだ清水義範のパスティーシュ作品集などにも似た趣向の作品は少なからずあった気がするので、もう一度清水義範も読み直してみようと思う。

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    投稿日: 2020.09.05
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    ハードSFに分類される本で、いくつかの短編からなります。 私は、この本から、一文読むたびに、「この文章を理解できるか?イメージできるか?」と試されているような感覚になりました。 読み終わったとき、本を読んだ者にしか到達できない読書体験ができます。一方で、読む資格があるかも試されます。(私はいくつかの短編は理解できず断念・・) まずは、読みやすい「バビロンの塔」だけでも。

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    投稿日: 2020.05.16
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    2020/05/11 読み終わった。 「折りたたみ北京」→「三体」→「息吹」からの「あなたの人生の物語」。このジャンルに慣れてきたからか、今までのこの系譜のSFの中では、落ち着いた気持ちで読んだ。 その中でも「理解」、「地獄とは神の不在なり」、「顔の美醜について」あたりが好み。「理解」の、既存言語が思考に追いつかないから新しい言語を作るところとか、グッとくる。 書題にもなっている「あなたの人生の物語」は映画にもなっている。俺は映画を先に見たけど、ヘプタポッドBがなんであんな形なのか、ヘプタポッドの思考方法とかについては、原作の方が詳しく理解できたと思う。 今まで、「高い城の男」、「タイタンの妖女」を買っては挫折してきたけど、ハヤカワSF文庫を開拓する時がついに来たかも。

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    投稿日: 2020.05.12
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    ヒューゴー賞やネビュラ賞を受賞したからと言って、それが自分にとってあまり意味がないこともある、ということを感じた、海外SFの中短編集だ。 一言でいうと、「観念的」。そこには独特の思想も感じられ、それが自分には合わないというか理解の外というか。 表題作は映画にもなっているようなので、映画はどのような解釈をしているのか、興味がなくもない。 なんにしても、理解や同調が難しくても、全編読みきったことに少なからず満足している。

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    投稿日: 2020.05.05
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    まず初めに、読了に苦労しました。 読み出してから一度挫折して、他の本を読んだあと、再挑戦。 脳をフル回転させて読むことで、ようやく読み終わったというのが、正直なところ。 確かに、濃厚な世界がそこにはあり、 まさに、SF的純文学が広がっている。 次に読むときは、すべてを順番に完読するのではなく、デスクで正体して1話づつ読む事にしよう。

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    投稿日: 2020.04.29