Reader Store
ファウンデーション
ファウンデーション
アイザック・アシモフ、岡部宏之/早川書房
作品詳細ページへ戻る

総合評価

59件)
4.1
17
23
6
1
1
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ★2.5かな。 とにかく読みづらい、訳のせいかもしれないけれども、ストーリー展開も当方に合わないなぁ。セルダンのくだりをもう少し濃密に展開してほしかったかも。四部作のようなので全部読まないとかもしれないけれども、ちょっと手が出ないかな。

    0
    投稿日: 2025.10.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    理屈と物語の間にうまく橋を渡している。登場人物たちの人間であることと非人間であるところを交互に見せてくれる。

    0
    投稿日: 2025.05.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    めちゃくちゃ面白い!!! やばいわー!めっちゃ面白かったー! 宇宙人は出てこないし、派手な戦闘シーンもない。ファウンデーションはひたすら頭がいい! 知力でピンチを切り抜けていくのが本当にかっこいいし、面白い!

    0
    投稿日: 2025.04.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『ファウンデーション』シリーズは、厳密な科学的思考に基づくSF作品として知られていますが、その構造の中に、理性だけでは説明しきれない深い洞察が織り込まれています。 ハリ・セルダンという存在は興味深い二重性を持っています。彼は精緻な数式で未来を予測する科学者でありながら、その行為自体が人類の運命に対する深い直観的理解を示唆しています。「タイム・ヴォールト」のメッセージは、未来を見通す知性の可能性と限界を同時に私たちに問いかけます。 物語に転換をもたらす「ミュール」の出現は、純粋な理性的予測を超えた力の存在を暗示します。また、第二財団の活動は、表面的には心理学の応用でありながら、人間の意識や社会に対するより根源的な理解を示しています。 後期の作品で展開される「ガイア」の概念は、個と全体、意識と物質の関係性について、従来のSFの範疇を超えた思索を導入します。アシモフは科学的な言語を用いながら、実は人類の知性と意識の本質について、より広い視野から考察を行っているのです。 このように『ファウンデーション』は、表層の科学的外観の下に、人類の知性と意識の可能性について、より深い問いを隠し持つ作品として読むことができます。それは現代の科学技術文明が直面する本質的な問題にも、新たな視座を与えてくれるかもしれません。

    0
    投稿日: 2024.11.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とある銀河帝国の興亡史シリーズの第1作.5章で構成されるが,章ごとに主人公が変わり,重要人物達との対話で物語が進む.読み始めてもファウンデーションとは何ぞや?がわからないまま進行するため(3章でようやく言及される),全体の世界観を理解するという出発地点に立つまでに時間を要するため,難解に感じる.アシモフ20歳台の作品故,その知性にオブラートの掛かっていない,若さから来るとんがり具合を存分に味わえる,ある種のディストピア世界でもあり,アシモフからすると地球の未来予想図の一可能性の提示だったのかもしれない.

    0
    投稿日: 2024.10.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    SFの巨匠アイザック・アシモフが描く壮大な宇宙叙事詩の第1巻である。 人類の未来を数学的手法で予測する「心理歴史学」というアイディアが秀逸で、人間の数が現在の地球上の人口を遥かに凌駕する規模になれば、人類がつくり上げる文明がどのような動きをするのかは数学的に予測できる、というのは妙に納得させられてしまう。この時点で本作の凄みが感じられるところは、まさに「センスオブワンダー」である。 本巻では3人の人物に焦点を当てて、彼らを取り巻く社会的状況を具体的なエピソードをもって描いていくが、私たち読者はこれらのエピソードを気の遠くなるような長さの人類史という視点から俯瞰的に見なければならない。資源をほとんどもたない辺境の小国が、傑物のリーダーシップとアイディアによって危機を切り抜ける痛快さを楽しむのはもちろん間違いでは無いが、本作の魅力はそれだけではなく、いかなる価値観が社会において支配的なのかという「時代」を読み解くことの「楽しさ」、これも同時に本作の魅力であろうと思う。本巻では経済の力が宗教の力を上回ることを示したところで物語が終わるが、もちろん作者はその先も見ていることは本文中でも示唆されている。WTOが機能不全に陥り、自由貿易体制の危機が叫ばれる現在、本作が提示する俯瞰的視点を持つことの重要性を感じずにはいられない。

    0
    投稿日: 2024.07.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人類史に重ね合わさるストーリーのスケールとSF要素としての技術描写の興味深さが合わさり、子供から大人まで幅広く色々な観点から楽しめる作品。 「心理歴史学」2020年代の技術を持ってしても、まだまだ実現は難しいかもしれないが、近しい理論や方法論が見つかるのではとワクワクしつつも、もし本当に実現されれば、それはそれで気味が悪いだろう。

    0
    投稿日: 2024.01.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アイザック・アシモフ「ファウンデーション」読了。壮大で緻密に設計されたSFに心底引き込まれた。1940年代の作品で宇宙をここまで表現できた事に驚いた。ギボンのローマ帝国衰亡史をモチーフにした群像劇でハーディン等登場人物達の生々しい駆け引きが素晴らしかった。続きを読みたいので創元社版かな

    3
    投稿日: 2023.10.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何人かのSF作家が絶賛していたので気になっていたファウンデーションシリーズ、案の定入院中読書でガッツリはまる。1942年の著作なのに三体的世界観バリバリ。ミクロの決死隊の著者でもあったのね。先に結論を予感させる記述がちらっとあり、その後詳細に展開される書き方が論文っぽくて好き。今後重要になるだろう「数学者ハリ・セルダン」の部分はずいぶんとあっけなく展開したが、おそらく何度かここを読み返すことになるんだろうなあという予感が残った。

    0
    投稿日: 2023.04.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    中学生のころはまり、数学・心理学・統計学の専門家になりたいと進路をまじめに考えたことを思い出す。 全編読んだあとに再読すると隠された謎など考えながら読めて改めて面白い。

    1
    投稿日: 2022.07.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    昔のSF 心理歴史学者が銀河帝国の滅亡を予言することから始まる。 ハリ・セルダンの先見の明がすごい。 人と時がどんどん変わっていく、昔の翻訳だからかなー、少し読みづらかった。 心理歴史学の内容がおもしろかった。実際にこんな学問があったらおもしろいのに!

    1
    投稿日: 2022.06.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    23冊目 心理歴史学が予想した銀河帝国滅亡。その後の暗黒時代を短縮するための対策は百科事典を編纂するファウンデーション(財団)の設立。「百科事典の編纂で帝国が救えるの?」って思いますが、真意は民衆にも我々読者にも明かされないのです。まさに三体の面識者計画。 財団の教えは宗教となり、布教により近隣の惑星都市を支配します。やがて経済の力が強まると宗教の力が弱くなり、商人が影響力を強め貿易によって支配力を拡大させていきます。 地球人による世界の運営が続く限り、世界史でみられた歴史の興亡は宇宙に出ても繰りかえされるのでしょう

    0
    投稿日: 2022.05.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    資源の乏しいターミナスが小型技術と貿易により、古めかしい巨大技術と軍事力を持つコレルに勝利するくだりが面白い。読んでる時はアメリカから見た日本への危機意識の表れとして書かれたのだと想像したが、1940年代に書かれた小説のため当然そんなはずはない。 異なる文明の衝突を俯瞰的に捉えた、未来予知的な視点に驚いた。

    0
    投稿日: 2021.12.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    SFではレジェンド的存在という事で読んでみましたが、非常に面白かったです。前世代の革新的成功が、次世代の打破すべき課題となる。盛者必衰のことわりを楽しみながら、実感できる本です。

    1
    投稿日: 2021.09.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    もっと早く読んでおけばよかった。面白い。学生の頃に延々と漫画を読み返していた時間がもったいなかった。 宗教と科学、各自の理解を超えたところでは区別がつかなくなるのではないか。興味深くもあり、怖くもある。 この後の展開はわからないが、高い科学には倫理が要求されることがよくわかった。科学技術をほぼ独占していたら、周辺を支配しようと思えば容易だなと思う。 心理歴史学、三体につながる話であったと思う。

    0
    投稿日: 2021.07.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初アシモフ。三部作の第一作目。SFなのだが、中で起こる危機は現実に起きてもおかしくないもので、それを回避するための権謀術数が面白い。訳の評判が悪いので、二作目は創元版で読んでみることに。

    0
    投稿日: 2021.04.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大戦の最中に執筆が始まっているそうだが、時代を先取りしている傑作。今読んでも非常に面白い。 ついに映像化されるそう シリーズは全4作とのことで、全部読みたくなる。 個々の未来予測はできないが、集団として将来が確率的にどうなるかを数学的に表した心理歴史学は、気体などのふるまいを統計的に予測するボルツマン方程式から着想を得ている雰囲気がする。

    0
    投稿日: 2021.01.11
  • 科学者は現場に行く

    まずこの小説は古い発想の科学小説である、ということだ。これは古典SFなのだが、歴史がもつ重層性を取り込んでいる。しかし、一般に科学はそこまでは大局的には物事を説明をしようとは試みない。つまりマンホールの修理や橋の修理に悩むのが科学者や工学者であり、たとえば現場作業者並みしか権限はない。したがって、ハリ=セルダンのような科学者はすでに皆無に近い。科学知識できちんと基礎から説明できる現象は現象や法則のうちおそらく1%程度なのだ。 また科学者や心理学者などがときに自身の科学知識(イノベーション)を過信し、政策などに関与し、決定的に間違える場合も多々あるのだ。

    0
    投稿日: 2020.11.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    スペースオペラが“スーパーマン”とすると、このシリーズは“バットマン”の面白さ。とっておきの超能力とかスーパー兵器で完勝するのではなく、相手に欲しがっているモノを与え“勝った(あるいは買った)”と思わせて支配する。銀河系の辺境でトランターに替わり次の文明の中心と成るべく予定されたターミナスを選んだのはチェン(実質)皇帝自身と思わせて実はハリ・セルダンだった!/「千兆の人類のうち、百年後に生きている者は一人もいるまい」医学の進歩も限界があるようだ。 「自らは見ることはできない」未来のためにハリ·セルダンが何を犠牲にしたかは、遺作『ファウンデーションの誕生』で描かれる。  百年後、原子力をもたないアナクレオンが生意気にも恒星系間帝国を自認…

    0
    投稿日: 2020.02.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とにかく読みにくい。 登場人物がちょくちょく変わり、星間政治的背景がこれでもかと押し出されるために内容を理解するのにとても時間がかかりました。 鋼鉄都市から入った人(私ですが)には正直キツい。 銀河興亡史というタイトルがつくだけあって、ただひたすらに歴史をかいつまんで説明してるのだと思います。 宗教が政治を支配し、民衆もそれを甘んじて受け、それによって発展性がそがれじわじわと朽ちてゆく。 一巻にして内容が深いです。

    0
    投稿日: 2020.01.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ついに読み始めてしまった。心理歴史学という(架空の)学問をもとにハリ・セルダンにより緻密に予測された、銀河帝国の衰亡と再興が時間軸に沿って語られていく。本作は、セルダンらによって銀河百科事典を編纂するという名目で、惑星ターミナスにファウンデーション設立されてから幾度かの危機をその時々の指導者たちが乗り越えて行くというストーリー。まだほんの序章しか語られていない。

    0
    投稿日: 2019.10.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    【由来】 ・ 【期待したもの】 ・まずは読んでみますか、という感じ。 【要約】 ・ 【ノート】 ・ 【目次】

    0
    投稿日: 2018.10.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    SFの名作との評判を目にしたので、読んでみたもの。 政治的な話を軸に話が進み、確かに面白い。 本書では、ハリ・セルダン、サルヴァー・ハーディン、ホバー・マロウといった人物を中心に描かれる。 この先、広大な歴史が続くようだが、このまま進むべきか、 それとも、三部作だけでも読むべきか・・・ 迷う。 [more] (目次) 第1部 心理歴史学者 第2部 百科事典編纂者 第3部 市長 第4部 貿易商人 第5部 豪商

    0
    投稿日: 2018.10.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    偉大な心理歴史学者の敷いたレールの上を踏み外さないように歩く人々。 膨張した科学と原子力が減退していき、それを維持する科学者達の集団。 描かれる英雄達の行動方針はただ一つ「何もしない」ように行動する。それによって、偉大な心理歴史学者の描いた 未来を辿っていく様子が、壮大な物語として描かれている。

    0
    投稿日: 2018.09.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    銀河系全土を一万年以上にわたって支配してきた銀河帝国は、爛熟期から停滞期を超えて、緩やかに衰退しつつあった。 「心理歴史学」の第一人者ハリ・セルダンは、このままでは帝国が滅亡することを予言し、人類の知識的滅亡を防ぐために帝国中から学者を集めて百科事典を編纂するプロジェクトを開始する。衰退を直視しようとしない帝国から危険分子と見なされたこのプロジェクトは、セルダンの死去とプロジェクト関係者10万人が辺境の惑星ターミナスに追放されることにより、実質的に幕を閉じたかに見えた。しかし、ターミナスにプロジェクト拠点が写されること自体、実はセルダンの遠大な計画上予測され、準備されたことだった。セルダンの計画、それは多数の人間集団の行動を予測する為の数学的手法である「心理歴史学」を駆使することにより、未来の人類社会の動きを中長期的に予測し、なにもしないままでは次の文明興隆まで1万年以上かかるであろう暗黒期を千年に縮めるという気宇壮大な計画。ターミナスに残された10万人は、失われつつある帝国の科学技術を温存して次の「第二銀河帝国」の種となるべき存在だったのだ。百科事典編纂財団として発足したことから、やがて「ファウンデーション(財団)」と呼ばれるようになるターミナス社会は、「第二銀河帝国」への道筋をどのように切り開くのか?未だに強大な権力と軍事力を有する銀河帝国勢力と、どのように闘っていくのか?? いやー、愉快痛快!「古き良きSF」の面目躍如!! 何分にも、1950年代の作品(!)ですので、今読むと古さを感じるのは否めません。キャラ設定がシンプルで善人は善人、悪人は悪人と読み進めるまでもなくわかったり、作中に登場する「原子力」は現実の原子力とは異なり要するに「スゴく進んだ技術」を示すイメージだったり、訳文も古いので会話の流れが時々直訳調になって読みづらかったり、というところはあります。 が、そんな欠点を補ってあまりある、この「手に汗握る」感!銀河の辺境の田舎惑星ターミナスで、資源も軍事力も持たないファウンデーションが持っている唯一にして最大の武器、それは「知識」そしてそれを活かす「知略」です。衰退しつつあるとはいってもまだまだ強大な周辺諸国や帝国中枢を相手に、知と策略を武器にばったばったと敵をなぎ倒し、手を替え品を替えつつ勢力を拡大していくファウンデーション。この過程の爽快感と言ったらないです! 現実の人間社会に鑑みて、この展開は楽観的すぎるんじゃないの?という意見は、確かにあります。でも、「心理歴史学」という魅力的な架空理論でこの作品世界に強固なバックボーンを通し、痛快な冒険群衆活劇(と言っていいのか?ヽ( ´ー`)ノ)を描き出したアシモフのこの発想力は、まさにSF、センス・オブ・ワンダーだと鴨は思います。SFなんだから、思いっきり楽しみましょうよ!

    1
    投稿日: 2018.03.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    SF。 宇宙を舞台としているため、SFであることに間違いはないが、”銀河帝国興亡史”というタイトル通りに、政治的なストーリーがメインでSF的なアイディアに溢れてはいないか。 五部構成で、それぞれ時代が変わり、視点も変わっていく構成。個人的には分かりにくさを感じた。

    0
    投稿日: 2017.11.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    やっぱアシモフはいい!ストーリーテラーとして人類史上ベスト5くらいには入るのではなかろうか。 長さを感じさせないし、これから続くであろう物語への期待が膨らむ。

    0
    投稿日: 2017.05.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「図書室の魔法」でべたぼめだったので、試しに読んでみるが、やはりアシモフは読めないことを実感させる。 統計的手法で、大量の人間の行動を予想でき、しかもその予想に基づいて行動しても、もとの予想された状態が変わらないという発想は、カオス以前の古めかしさがぬぐえない。現実には、たった一人の行動の成否が歴史を大きく変えることがあることを僕らはよく知っているし、そうした場を支配しているのは偶然性にすぎない。いわゆるバタフライ・イフェクトなどを考えれば、遠い未来の予測などはできないし、また何らかの未来予測は一人一人の行動に影響を及ぼし、それがまた未来を変えていってしまう。SFとしての賞味期限を過ぎてしまった作品ではないかと感じた。ル・グインの偉大さを改めて感じる。

    0
    投稿日: 2016.04.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アシモフの銀河帝国興亡史1 金字塔! 表紙   7点鶴田 一郎 展開   9点1951年著作 文章   9点 内容 850点 合計 875点

    0
    投稿日: 2015.12.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    全銀河はトランターを首都とする銀河帝国に支配されていた。ハリ・セルダンは心理歴史学の研究の結果、銀河帝国の衰退とそれに続く暗黒時代を予言した。帝国側から危険思想として裁判にかけられたハリ・セルダンは多くの研究者を伴って銀河百科事典の編纂を目的に銀河の辺境の星ターミナスに追放された。 各章ごとに主人公を替えながらハリ・セルダンが創ったターミナスの組織、ファウンデーションがいかに危機を乗り越え発展していくかが描かれる。 ・第一部 心理歴史学者 ガール・ドーニックがハリ・セルダンに出会い共にターミナスへ追放される。ファウンデーションの始まり。 ・第二部 百科事典編纂者 ファウンデーションが創られてから50年後、ルイス・ピレンヌはファウンデーションの代表者として銀河百科事典の編纂に心血を注いでいた。銀河帝国の支配力が低下し、辺境の星々が独立の機運を見せていた。ターミナスの近く、アナクレオンも銀河帝国から独立し、ターミナスを併合しようと企んでいた。ルイス・ピレンヌは銀河帝国の権威を信じ、銀河百科事典の編纂を遂行することにこだわっていた。この危機を回避するため市長サルヴァー・ハーディンはクーデターにより権力の奪取を決意する。 ・第三部 市長 ターミナスの市長、サルヴァー・ハーディンはファウンデーション内部の反対分子による突き上げと、アナクレオンによる外部からの圧力にさらされていた。これを一気に解決するために宗教を利用することにした。この頃、銀河の辺境ではすでに文明は衰退し、原子力エネルギーは過去のものとして忘れさられていた。そこに唯一高度な文明を維持するファウンデーションの存在を一種の宗教として広めることで支配権を確立し生き残ろうとした。この信仰心を利用してサルヴァー・ハーディンは内外の脅威を一掃した。 ・第四部 貿易商人 貿易商人のリマー・ポニェッツは惑星アスコーンに貿易商として潜入していたファウンデーションのエージェント、エスケル・ゴロヴを助けに向かうことになった。アスコーンの人々は科学技術の成果や原子力を完全に排除していた。アスコーンの君主ファールとの交渉の結果、鉄を金に換える金属変成機と交換にエスケル・ゴロヴを取り戻した。この金属変成機を使用しているファールを立体録画して自分たちの安全を保障させた。 ・第五部 豪商 貿易商人のホバー・マロウは三隻の貿易船が行方不明となる事件が起きたコレル共和国に調査のため出発した。元商人のジェイム・トゥワーと共にコレルの近くまで来た時にファウンデーションの宣教師が助けを求めてくる。コレルとファウンデーション双方の法律を順守するため乗組員たちの反対を押し切って宣教師をコレルに引き渡した。コレルの主席であるアスパーと会見を果たしたマロウは、宗教ではなく貿易によって両国の関係を改善させようとした。コレルでは銀河帝国製の銃や戦艦が存在し、いまだ銀河帝国の存在が確認され、その脅威の存在も知られることとなった。しかし、コレル自体には科学技術の下積みはなく現在あるものを維持するだけだった。ターミナスに戻ったマロウは宗教によるファウンデーションの勢力拡大を望むジェレイン・サットと対立することになった。マロウ自身はすでに宗教の役割は終わり、貿易がこれに代わると考えていた。サットは宣教師をコレルに引き渡した罪でマロウを裁判にかけた。しかし、マロウは宣教師は偽物でコレルの秘密警察の者の変装だと見破った。これによりマロウは釈放され、後に市長と祭司長を兼任することとなった。

    0
    投稿日: 2015.05.10
  • 海外SF最重要作品の一つ

    クラーク、ハインラインとあわせて三大SF作家の一人アシモフの代表作。 心理歴史学者ハリ・セルダンは銀河帝国の崩壊とそれにつづく3万年の暗黒時代を予言。第2帝国ができるまでの期間を1000年に短縮するため、2つのファウンデーションを設立した。 第一部は第一ファウンデーションの話。科学者の集まりで、何の軍事力を持たないファウンデーションが周辺の星々を支配していく過程を描く。 ファウンデーションに数十年ごとに訪れる危機。決して容易に対応できるようには思えない故に危機なのだが、それぞれの危機に対する唯一正しい選択をすることにより見事に危機を回避していく。英雄の登場を期待するのではなく、歴史的、必然的にそのような経過をたどっていくのである。 ファウンデーションシリーズは1950年代に三部作としてまとめられたが、その後1982年以降に続編が書かれることになった。 初期の三部作は、第二部、第三部と巻を追うごとに確実におもしろくなるので、是非まとめて読んでほしい。

    3
    投稿日: 2015.04.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    統計的手法により集団心理と行動を予測する事が可能な心理歴史学。心理歴史学の計算により予言された帝国の緩やかな崩壊とその後に続く長い暗黒時代。それを最小限に食い止めるため人類の技術、知識、文化をあまねく収集して百科事典としてまとめるべく辺境に設立されたファウンデーションの最初の200年の物語。電子書籍化されてたので30年ぶりに読んだ。スケールが壮大で圧倒される。短編集。

    0
    投稿日: 2014.11.19
  • アシモフが描く未来叙事詩の傑作

    アシモフは、自分が規定した枠の中で如何にその枠を破って話を展開させるかを考えるのがうまい作家だ。例えば「ロボット三原則」。彼はロボットの行動規範を人間を傷つけない3つの基本原則にまとめたが「鋼鉄都市」ではこの三原則を回避して如何にロボットに殺人を行わせるのかに腐心している。本作もハリ・セルダンという稀代の人物を創造し「心理歴史学」という学問を登場させ帝国の未来を計算させるのだが、計算結果は帝国の崩壊とその後訪れる暗黒時代の到来を予測する。セルダンはその暗黒時代を短縮するために2つの「ファウンデーション」を設立するのだが・・・。物語はセルダンが予測していなかった不確定要素の出現と謎に包まれた「第二ファウンデーション」の暗躍により彼が予測した未来とは違った方向へと進み出す・・・・。 この物語は2つの楽しみ方ができる。1つは心理歴史学の予測が当たっているのか、間違っているのかというある種セルダン頑張れ的な楽しみ方。もう1つは「第二ファウンデーション」とは何者でどこにあるのか?という犯人探しのような楽しみ方だ。この2つが両輪となって話を牽引するので歴史書のような静的なストーリーなのに面白くてどんどん読めてしまう。キャラ小説ではありませんが、世界史好き、銀英伝好きならオススメです。 前三部作で一旦は完結していたのですが、セルダンの半生やファウンデーション誕生などの前日譚が後に追加され、アシモフのもう1つの代表シリーズである「ロボット」物とも繋がるエピソードが描かれているので本作が気に入ったなら当分楽しめます。

    6
    投稿日: 2014.09.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初めてアシモフの本を読んだが、ファンデーションとは何かがやっと理解でした。 銀河百科事典を作り人類の知識を保存し、帝国の滅亡による荒廃から少しでも早く立ち直るためにハリ・セルダンによる心理歴史学による未来の道を歩むためにターミナスにファンデーションを置き未来を予見する。 さてこれからどうなるか。まあ初めはとっかかりがちょっと悪かったが、だんだんのめり込んできそう。 でも話が結構賞で飛ぶので付いていくのが結構大変。

    0
    投稿日: 2014.04.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    どこかの国の歴史書を読んでるみたい。 それくらい,設定に凝ってある。 そしてほぼ章ごとに主人公が変わっている目まぐるしさ。 でも嫌じゃない。それだけそれぞれの人物が魅力的だから。 特にハーディンが好きだな。

    0
    投稿日: 2012.12.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    高校入学してすぐの、フレッシュマンセミナーという名の泊まりがけの親睦研修に持って行った記憶がある。初アシモフ。たぶん初ハヤカワ文庫。でもこれ以降の巻に未だに進めていない。今だったらきっと読めるから、チャレンジしよう…。 まあでも、そのとき本読んでる私を見て「何読んでるん?」と話しかけてくれた子とは今でも良い友達させてもらってる。そう思うと人生ってふしぎ。

    0
    投稿日: 2012.07.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アイザック・アシモフ!なんと巨大か! さすがビッグ・スリーと呼ばれるだけはある。 アシモフといえば、ロボットの行動原則をシンプルにまとめ上げた(良いものは、往々にして単純なものだ)『ロボット工学三原則』で有名だが、ただそれだけが彼の名をビッグ・スリーと呼ばせたワケでないことを、未熟ながらも認識しているつもりだ。 科学的な後押しを得た豊かな発想に、読者を難なく惹きつける見事なプロット。そして、それらに垣間見られる確かな洞察は、単純明快でエキサイティングな彼の作品に多重の深みをもたらしている。 さて、そんな偉大なアシモフが樹立する気宇壮大な叙事詩─ファウンデーションシリーズは、ロボットシリーズに並ぶ彼の代表作。ヒューゴー賞のベストオールタイムシリーズ部門を受賞する傑作である。 その銘記すべきシリーズの第一作である当著は、帝国の生んだ最後の天才/心理歴史学者ハリ・セルダンの予言で始まる。 「銀河帝国の滅亡は避けられず、然る後三万年の暗黒時代が到来する…」 この暗黒時代を僅か一千年に圧縮にするため、セルダンは”ファウンデーション”を建立するのだが… ファウンデーションに襲いかかる大難に、全幅の機知をもって立ち向かうサルヴァー・ハーディンやホバー・マロウの活劇に心奪われる…! 前に読んだ「われはロボット」に見られるように、当著はミステリー要素を多分に含んでいる。課題に立ち向かうハーディンやマロウの行動は一見すると理解し難いが、物語の終りでは、快刀乱麻を断つが如く謎は明らかとなり、課題は解決する。 複雑にもつれた(ように見える)事柄は、単純明快な名の下に整理整頓され、後には興奮冷めやらぬ余韻だけが残るのだ! そして、そんなスリリングでエキサイティングな物語だが、空想の世界に留まらない─現代世界にも通じる的確な洞察が見え隠れする。 うーん、やっぱりアシモフすげぇよ。 読後、「アシモフすげぇ…!」という語彙のない月並みな感想しか抱けなかったが、それでいいのだ。 良いものは、往々にして単純なのだから!

    0
    投稿日: 2012.06.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ファウンデーションシリーズの1作目を読み終わったにすぎないが、こりゃゴツいなあと感じずにはいられない。単に僕の working memory が衰えているだけなのかもしれないが。 やっぱりこういうのを読むのは楽しい。経済学を少しでも勉強してみようかなという気を起こすのにもってこいだと思う。

    0
    投稿日: 2012.03.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    おもしろい! 特に宗教と商人のあたりは戦国時代の日本を思い出した。 これがSFのひとつの源流ですな。

    0
    投稿日: 2012.03.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    98064 道具立てが中世的で、やたら古めかしいのは仕方ないか。光瀬龍などはここからインスパイアされたのかも。 ※銀河帝国の興亡1

    0
    投稿日: 2012.01.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何度目かの再読。 何度か読んでいて、面白いと思っているにも関わらず読んでいる途中必ず睡魔に襲われると云う不思議な本。 しかし今回はそんなことはなかった。何が違っていたのだろう。 あとがきを読む前から、まるで技術だけで世界と渡り合っている(た?)日本の姿を描いた物語だな、と思った。 そして原子力技術こそが全ての科学の頂点である、と云う物語上の設定に、今の日本の惨状をどうしても思い浮かべずにはいられない。

    0
    投稿日: 2011.11.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    昔、読んだのは創元版「銀河帝国の興亡」でした。 あとがきにもありますが、現在の日本とファウンデーションが 似ていますね。 今の日本は何度目の危機なんでしょうか。。。

    0
    投稿日: 2011.10.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    壮大な世界、歴史の幕開けを感じさせる宇宙絵巻。 心理歴史学という発想は面白い。 が、それで確定未来が予測されてしまっているっていうのも辛い部分はある。 周辺惑星の奴らのダメダメさも少し気になる。 でも 1940 年代にこんな作品を書けてしまうアシモフ、すごい。

    0
    投稿日: 2011.10.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アイザック・アシモフをきちんと読んでみよう、の取っかかりとして選んだ一冊。12000年続いた銀河帝国の衰退と、人類の衰退期を最小限に抑えようとする「心理歴史学者」の物語。 アシモフらしい、といえるほどに彼の著作を読んでいませんが(むしろ数冊目ですが)、SFとしての壮大なホラ話の中に散りばめられた示唆的な物語がとても印象的です。 概ね章ごとの区切りで主人公も変わっていき、銀河の歴史も脈々と動いていきます。そんな中の随所に起こるイベントで飽きの来ない構成。遠い未来の物語ですが、示される教訓は現代社会に繋がっています。 こう言うのを読まされると、ホント、上手いな、と思うわけです。 (2008年読了)

    0
    投稿日: 2011.08.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    これも若い時に読んで大変影響を受けたSF。銀河帝国を復興するために巧妙なコントロールを第二ファンデーションがするという内容だったと記憶している。思った通りに表現する相手とそうでない相手を区別し始めたのもこのSFがきっかけだったと思う。よければ社会の表舞台にという発想は優秀な人間の悲願のようなものだと思うが、あるべき形を実現するには裏から巧妙にコントロールしたほうがいい部分もある。闇将軍と揶揄される存在ではなくて、もっと自分や周囲の人間たちの利益を考えない立場をどう保っているかが基本だろうなぁ。かなり危うい存在の仕方である。 このシリーズは何巻もあるし、新・銀河帝国興亡史なども出ているようだ。以前読んだのは創元推理文庫だったと思う。もう一回は読んでみたい本である。

    0
    投稿日: 2011.08.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    エコノミストたちがこぞって好きなハリ・セルダンが出てくる話。 荒くよんだので、正直いまいち面白さが分からなかったなー。 全部読んで、もう一回読んでみるか、迷い中。

    0
    投稿日: 2011.05.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『心理歴史学者』 自らの計算で銀河帝国の崩壊と3万年の暗黒時代の到来を予言するハリ・セルダン。セルダンの元にやってきたガール博士の裁判。辺境の惑星に追放されるセルダン。 『百科辞典編纂者』 ターミナスを根拠地とする「ファウンデーション」。銀河の辺境での反乱と独立。タームナスを狙うアナクレオン王。王の使者との会談。市長サルヴァー・ハーディンの作戦。 『市長』 祖父の遺志を継ぎ再びターミナスを狙うアナクレオン王レオポルド。鹵獲した銀河帝国の巡航戦艦での攻撃。ハーディンのアナクレオン訪問。「ファウンデーション」の宗教としての支配。 『貿易商人』 アースコンで捕虜となったゴロウを救うために派遣されたポニェッツ。 『豪商』 コレル共和国に潜入した宣教師を救ったマロウの船の船員。コレルの要求により宣教師を引き渡すマロウ。コレル共和国と「ファウンデーション」の戦争。  2010年9月5日読了

    0
    投稿日: 2010.09.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    もったいなくて手を出せなかったシリーズをついに買ってしもうた。…あーもう!あーもう!!心理歴史学って設定だけでご飯3杯。

    0
    投稿日: 2010.08.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何がすごいって、心理歴史学という概念だ。 実社会において、ゲーム理論や行動経済学が、スポットライトを浴びることを、まるで予想してたかのよう。 まったく、すごいじいちゃんだ。

    0
    投稿日: 2010.07.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ハリ・セルダンの心理歴史学、この思いつきで成り立つ話 アクションや星間を飛び回る描写がなくても、いやないからこそ、面白い。古びた感じがしない(暗黒星雲の…と違って) しかし、百科事典編纂者とは。さすがのアシモフも、インターネットとウィキペディアは予見できなかったんだなあ

    0
    投稿日: 2010.05.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    壮大なドラマと言いたいところだが,退屈.アシモフはユダヤ人で結局,イスラエル建国の話のアナロジーを書きたかったのでは?と感じる.その意味で興味深い.

    0
    投稿日: 2010.02.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    クルーグマンはじめ経済学者・統計学者の何人かが「ハリ・セルダンになりたくて」経済学を志望した、といっている。 たしかにこの本を読むと、ハリ・セルダンになりたい と思ってしまう。 古代ローマ史と重ねて読むとさらに面白い。スミルノはスミルナから借用したのだろうか?

    0
    投稿日: 2010.01.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アシモフさんですよ、ファウンデーションですよ、心理歴史学ですよ。これってカオス理論じゃないですか。どうしてこんなことあの時代に思いついたんでしょうか。 ファウンデーション・シリーズとロボット・シリーズが合体してからもガイア理論が出てくるし。もしかして未来から来たんですか?アシモフさん。 とにかく最初の3部作だけでも読んでみてください。

    0
    投稿日: 2009.11.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あはは。 見事にはまってしまった。 この壮大なサーガに。 一冊完結(+続編)だと思って手を出したら全然終わらない。 これは全部読まないと落ち着かないなー。

    0
    投稿日: 2009.10.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2008年、ハヤカワ文庫の100冊 アシモフ実はちゃんと読んだこと無いかも これが入門書らしいので

    0
    投稿日: 2009.08.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アシモフの代表作といえるSF小説なので、いずれ読んでみたいと思っていた話しを、ようやく最近読んだ。 1巻〜3巻までで一区切りということになっていて、1巻では、「銀河帝国」と「ファウンデーション」という、物語の基本的な世界観を組み立てた後、2巻、3巻と続いて推理小説のような謎解きが中心になる。特に3巻は、登場人物同士の推論の応酬が繰り返された後、最後になってタネ明かしがされるという、本格ミステリーの色合いが濃い。 物語の中でハリ・セルダンが提唱する、「心理歴史学」という概念がまずスゴい。 原子物理学と同様の考え方で、一つ一つの原子がどういう動きをするかは予測がつかないけれど、膨大な数の原子が集まった時の全体としての動きは確実に予測が出来る、という理論を人間の心理に応用した学問が、この物語のベースになっている。 今の地球の、数十兆というような人口の規模では心理歴史学は適用出来ず、1000兆という人口を対象とした時にはじめて予測が可能になる。それによって、いつ現在の帝国が滅びて、次の文明の復興がいつになるのかというところまでを、かなり高い確率で言い当てることが出来てしまう。 この、心理歴史学というのは、「ファウンデーション」シリーズで非常に重要なテーマになっていて、物語のすべては、ハリ・セルダンが打ち立てた「セルダン・プラン」という未来予測を中心として進んでいくことになる。 銀河帝国滅亡後、文明再興までの期間を、数千年というスパンから数百年にまで短くすることを目的とした「セルダン・プラン」は、果たして実現するのか、途中でついえてしまうのか。 この、宇宙全体を舞台にして、何千年という歴史を扱う年代記のスケールは、かなり壮大で魅力的だ。 文明復興の役目をおったファウンデーションという国家が、非常に小さな技術立国であるという点は面白い。この作品が最初に出版されたのは、第二次世界大戦直後の1951年だけれども、この重厚長大な銀河帝国と、小国ファウンデーションは、その後のアメリカと日本を連想させるものがあると思う。 惑星全体の人々の心理歴史学的な流れは、きわめて強力な慣性を持っています。それが変化するには、それと同等の慣性を持つものと出逢わなければなりません。同じくらいの人数の人が関係するか、または、人数が比較的少ない場合には、変化のための膨大な時間を見込まなければなりません。おわかりですか?(p.42) 今のところは次の事を知っているだけで充分だ。科学的避難所がターミナスに建設されるということ。そして、もうひとつが銀河系の反対側の端に、つまり、”星界の果て”に建設されるということ。その他としては、わたしは間もなく死に、きみはわたし以上に物事を見るだろうということ−いや、いや。びっくりしないでくれ。悪く思わないでくれ。わたしの寿命はあと1、2年だと、医者が言っている。しかし、わたしは意図したことを、生きている間に成し遂げた。どんな状況のもとでも、これ以上良い死に方があるだろうか?(p.58) この戦争全体は二つのシステムの間の闘いだ。帝国とファウンデーションとの。大きいものと小さいものとの。(p.347)

    0
    投稿日: 2008.06.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    古典の名作です。話の凄さはもちろんですが、出てくる小物や女性の書かれ方に執筆された時代を感じられ面白いです。

    0
    投稿日: 2006.11.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    広大な物語の始まり…このSFの発想というか、統計学的理論で今後の世界を予知するという考え方に心が震えた。セルダンがいたら、今の世界をどう予測するんだろう。

    0
    投稿日: 2006.05.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     お勧めの一冊。セルダンは心理歴史学という高度に数式化された人類の歴史とその未来を完成させた。個々の人生を予測することが困難だが、群集としては未来を予測できる。そして現在の銀河帝国は滅び、崩壊後3万年後に新銀河帝国ができることが予測された。セルダンはその野蛮な空白期間を短縮するために人材を宇宙の辺境地に入植させた。初めのうちは予測どおりに運んでいたが、だんだんと予測どおりならないことが発生する。  ベースはSFだが、現在にも通用する社会を扱った小説。

    0
    投稿日: 2006.03.13