
総合評価
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powered by ブクログ明治時代に冬季富士山の観測を自費で行うという意志が凄いです。新田さんは主人公を旦那さんではなく、奥様にしてあえて描いた事が、とても素晴らしいと思いました。日本の気象観測の先魁として、素晴らしい方々がいた事を誇りに思いました。
8投稿日: 2026.01.13
powered by ブクログ明治28年。私財を投げうって富士山頂気象観測所をつくり、そこで冬季気象観測をする野中到。そして夫を支えるため、あとを追って富士山頂に登る千代子。しかし厳冬期の富士山頂は厳しく、体調を崩す二人。生命の危機が訪れる。
31投稿日: 2025.06.09
powered by ブクログ明治時代、富士山頂に通年観測できる気象観測所を作った人とその妻の話。 当時はできないと思われてたこと。想像を絶する大変さとしか言いようがない。
2投稿日: 2023.09.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
R5.3.5~3.11 (きっかけ) ・好きな作家 ・富士山測候所について知りたくて ・古本屋で100円 (感想) 新田次郎さんの八甲田山死の彷徨を読んでいたので「壮絶な山岳小説」はよくわかっているつもりでしたが、別の角度からの「壮絶」がここにありました。 到の決意の深さと千代子の夫への情熱、目的のためなら「死」を厭わない二人のようすがよく描かれており、心身を崩す二人の心に引き込まれて、読んでいて少々気分が悪くなるほどです。 二人は生きて地上を踏めるのか、最後の一ページまでドキドキの1冊でした。 補足:ページ構成は、1冊のうち半分が登山準備編、少しだけ登山、残りの半分が富士観測編です。
1投稿日: 2023.03.05
powered by ブクログ「新田次郎」のノンフィクション作品でNHKでドラマ化もされた『芙蓉の人』を読みました。 「新田次郎」作品は、2年前に読んだ『アルプスの谷 アルプスの村』以来ですね。 -----story------------- 時は明治28年である。 正確な天気予報をするためには、どうしても富士山頂に恒久的な気象観測所を設けなければならない。 そのために「野中到」は命を賭けて、冬の富士山に登り、観測小屋に篭った。 一人での観測は無理だという判断と夫への愛情から、妻「千代子」は後を追って富士山頂に登る。 明治女性の感動的な物語がここにある。 ----------------------- 明治25年(1892年)、日本の気象予報を正確に把握するために、富士山の山頂に観測所を設置しようと、「野中到(いたる)」は富士山に登頂し、冬の寒さに耐えながら気象観測に力を尽くす… 「到」と命がけで夫と行を共にした妻「千代子」との夫婦愛と、気象観測に情熱を注いだ人生を描いたノンフィクションです。 日々の暮らしに欠かせない天気予報… この予測をより正確なものにするべく、命を懸けた「野中到・千代子夫妻」、、、 「到」は私財を投じて富士山頂に気象観測所をたて、中央気象台からの「委託」という形で観測機器を借り受けて、前人未到の冬期観測を実施… たった一人、眠る時間も削っての2時間おきの計測を続ける「到」、、、 一人での観測は無理だと考えた妻「千代子」は、夫を支えるため、周囲の反対を押し切り、娘「園子」を実家に預け、夫の後を追って山頂に登る―― 暴風、雪、低温… 想像を超える自然環境下に置かれた観測所では、室内で終日ストーブを燃やし続けても寒さが増し、壁面は凍りその厚みが増してゆく。 さらに高所での生活で高山病を発症… 食欲は失せ、食料あれど食べたいものが底をつき、何より寒さと低気圧によって当時の計測機器がことごとく使いものにならなくなっていく。 献身的な愛情と勇気をもった明治女性の姿を描いたこの傑作でしたね… 夫妻の奮闘、暮らしぶりもさることながら、衰弱し自力で立つことも這うこともできない二人の救出に向かい、凍結した頂上から二人を背負って連れ帰った人たちの心意気にも心を打たれました、、、 狂ったような暴風と、目も凍傷を受けるほどの極寒… 当時の装備で厳冬の富士山に登るなんて、本当に命懸けですもんね。 それにしても、「千代子」の精神的な強さには敬服しました… 見習いたいですね。
0投稿日: 2023.01.31
powered by ブクログ野中到(のなか-いたる),千代子(ちよこ)夫妻の実話。新田次郎の書く本編はもちろん、最後の解説を含めて面白い作品。最後にエピローグ的に出てくる到と娘の会話に感動させられた。 『第66回NHK放送コンテスト 朗読部門』の課題図書にもなった。
0投稿日: 2022.06.16
powered by ブクログ明治の男の気概と意志を感じる。 明治の女性の凛とした強さを感じる。 あの当時の科学技術の水準も低く、材料や機材も素朴な時代の中で、富士山頂に観測小屋を私財を投じて建立し、しかも冬季観察を企てようという誰も考えもしなかったことを祈願し、実行した野中到。 日本どころか世界的にも類例の無い壮挙であり、当時の民衆も熱狂したという。 野中到の物語は何度か小説化されたようだが、野中到の影に隠れていた妻の千代子に光を当てたのが新田次郎のこの名作である。 新田次郎自身がかって気象庁職員であり、富士山測候所に数百日勤務していた経験に裏付けされた冬の富士山の描写は凄みがあり、まるでその場にいるかのような気にさせる。
0投稿日: 2021.09.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
♪~芙蓉の雪の精を取とり 芳野の花の華を奪い 清き心の益良雄が 剣と筆とをとり持ちて 一たび起たば何事か 人生の偉業成らざらん~♪ 新田次郎「芙蓉の人」、2014.6新装版文庫、1975.5刊行。読み応えがありました。そして深い感動を覚えました。富士山の頂上での気象観測に命をかけた野中到、そして、その夫を支えるために富士山に登り、観測を共にした妻、千代子の物語。二人にまかせっきりの気象台幹部の情けなさには憤りを。野中夫妻に感謝の気持ちでいっぱいです。
0投稿日: 2021.07.24
powered by ブクログ途中から読むのが辛くなるほど壮絶で過酷。 でも読まずにはいられない熱量があった。 ちなみに、 あとがきや解説ってあまり面白く感じないことが 自分の場合殆どなんだけど、この本はあとがきまで 読んで完結したって感じました。
0投稿日: 2019.05.24
powered by ブクログ意義深く、偉大な仕事に打ち込めること。 その想いに寄り添ってくれる人がいること。 この二つ、自分の人生に出逢えれさえすれば。 その人は大成功したと言えるんだと、思いました。 ありきたりですが。 一人で戦うのはある意味簡単で。 自分に続く二人目を得れること。 この二人目の熱さで。 翻って己の人生が決まるんですね。 この本ではそれが妻でした。 それが相棒でも友人でも敵でも。 一人ではない人生になれること。 そのもの自体が、大事な気がしました!
0投稿日: 2019.03.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私費を投じて気象観測の道を切り開いた男と、支えた女。粗筋を知っていたが、明治の夫婦の並なみならぬ覚悟に胸うたれる。しかし、現代ならばマスコミやネットで…と思わないでもない。凄まじい冬山の猛威に挑み、夢半ばで倒れた無念さに涙溢れる。
0投稿日: 2019.02.26
powered by ブクログありえない。。明治でしょ、富士山で?山頂で越冬??そんなの絶対無理無理。と思って、そんな非現実的なことなんて全然無理無理と思って読み始めた。 そして二人とも高山病と寒さで11月にはすぐ死んでしまいそうになるのも、そりゃ頷ける。でもでも、あの時代にトライしようとしたのが本当にありえなくてすごすぎる。 また、結末を知らないで読み進んだんだけど、12月の年末に?救助隊が富士山に上がって行って、二人を担ぎおろしてきた?すごいな!本当にびっくり。 年末の富士山なんて、現代で、十分装備を整えて、プロが行ったって危ないのに、明治でしょ、アイゼンとかピッケルとか、ろくに無いんでしょ、それで担ぎおろしたのか!と本当にびっくり。 しかし、昔の人は強かったんだなー。と思います。ただでさえ、ただの主婦の女性が、たったの数週間、実家近くの低山を歩いて足慣らしして、それで富士山に登っていけるなんて、おそらく現代と比べて基礎体力や基礎的な脚力が本当に高かったんだと思う。現代の20代女性が突然3週間丹沢で足慣らしして富士山に登れなんて無理でしょう。。。そもそもトレーニング最初の1週間は筋肉痛でどうにもならないでしょう。 そして、一人で2時間おきの気象観測に突っ込ませた気象庁(昔は気象台?)と、それを一人で引き受けた野中到さん、ありえない。ちゃんと計画考えていない。そこはおかしいと思う。 そりゃ富士山寒いでしょうよーー。マイナス20度で風吹きまくりなんだから、一瞬で死んでしまうよ。。昔から現代への、一歩一歩の進歩っていうのは、こういう無茶や無理にトライして、それを乗り越えられたケースと、それよりももっと多くの乗り越えられなかったケースを踏み踏みしながら、この現代が築き上げられたんだろうなと思うと、ホントーにすごいことです。
1投稿日: 2018.10.24
powered by ブクログ作者の登山(?)ものはよいですね。過酷な環境に置かれた人の限界の挑戦の物語は引き込まれます。 明治の時代においてつつましくあらねばならぬ女性が表舞台に立って活躍をした事実は日本における女性の地位を高めることに役立ったのでしょうね。 他の作品も追々読みます。
0投稿日: 2017.07.21
powered by ブクログ確か映画化されたんだよなぁと思い、手に取りました。 明治時代に富士山頂に気象観測所を建てるために尽力する夫について冬の富士山に登り共に観測小屋に籠った妻・千代子の物語。 まだ女の人の地位も低かった頃に千代子はしっかりと自分の意思を持ち、行動力を発揮するのだけど、その根底には夫に尽くし愛する気持ちがあってこそなのです。 千代子は本当に強くて聡明な女性。冬の富士山頂の様子は凄まじく、雪と氷に覆われた小屋での生活は寒さとの闘いで、本当に壮絶。普通の人にはとてもとてもできない。もちろん私にも無理だけど、これをやってのけた女性が本当にいたなんて、すごすぎる。 所々で出てくる手紙や報告書の文章が当時のままの昔のものなので、きちんと読解できない自分がもどかしかったです。 そして読み終わってから新田次郎さんが書いたものだったと気づいた。さすがの筆力。
0投稿日: 2017.05.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映像化しているらしいので先に原作を。。と思い 読み始めたが、意外に淡々とした感じ。 あとがきに実際に会った時について軽く触れられているが その後、どんな人生を送ったのかも気になる。。 今は本当に便利な世の中だと痛感。
0投稿日: 2016.08.26
powered by ブクログ気象に詳しく、富士山頂での観測経験のある著者ならではの自然の厳しさが伝わってきた作品。 自費をも投じて富士山頂での越冬観測に臨んだ野中到の夫人、千代子さんの目線で描いている。 明治、士族の家、嫁という束縛が強く、形だけでも整えようとする親世代との確執が、例えば、冬山に籠るのに、男装はダメ、モンペもダメ‥今なお共感を呼ぶ。 新たな時代の幕開け、そして列強諸国と、肩を並べたいがための国の威信をかけ 夫を支える千代子さんの不屈で、鋭意ある行動に、明治女性の芯の強さが読めた。
1投稿日: 2016.01.31
powered by ブクログ冬季の富士山頂での気象観測に挑む夫を追いかけて、富士山に登り、厳寒の観測小屋にともに籠る妻の千代子。 それは、現代の私たちが想像する気象観測のイメージを大きく超えて、未知の極地探検のような、命がけの過酷な事業。 彼女の強さに心を揺さぶられ、偉業を成し遂げる人のすざましい力を思い、それとともに、そういう力を前提にして成果だけを求めようとすることのずるさ、危うさを感じました。3つ目については、この作品のことではなく、読んだ私の個人的な思いであって、感想とするのは間違いなんですが。 作者の新田次郎さんは、実際に富士山での観測に携わった方でもあり、偉大な先人への敬意をもってこの作品を書かれたのでしょう。淡々とした描写がかえって胸にせまります。
0投稿日: 2016.01.22
powered by ブクログ読み終えたとき 芙蓉の人ロスになるくらい面白かった。 少し冬山登山の経験があるのでそれを思い出しつつ読み進めたが、雪の季節の富士山の厳しさは想像しきれない。しかも明治時代の装備… 健気だけど頑固に到に尽くす千代子すごい。
1投稿日: 2016.01.07気象庁職員の描写
八甲田山も読みましたが、冬山の過酷さが詳細に描かれておりその場から早く抜け出たい気持ちに掻き立てられながらつい先を読み続けてしまいました。 現実にあったことなのでしょうが、今の時代には公のために命を懸けて挑む人がおそらくいないでしょう。当時の日本人の心意気というか、現代人は少しでもいいから見習いたいものである。 世界遺産となった今、素人に冬は無理としても登頂し野中夫妻が目にした光景と挑んだ場所を確かめてみたい。
0投稿日: 2015.05.28理想の女性像
冬期の富士山頂に長期滞在し、初の気象観測をおこなった夫婦の物語。主人公千代子は、封建的な時代と戦い、世間の好奇の目と戦いながら、夫を助けるため献身的努力を続けます。富士山へ登頂するだけでも命がけの時代、ろくな装備もない中で、どうやって観測を成功させるのか!? ドキドキしながら読み進み、頁を繰る手が止まらなくなります! 何かをやり遂げようという意思の力、そのために知力を振り絞る明治女性の姿が感動的です。新田次郎は山岳小説の第一人者ですが、さすがに厳しい自然を描写する筆致には素晴らしいものがあります。
0投稿日: 2015.01.10現代だったら世間から怒られます
冬季、富士山で気象観測をする夫婦の物語。当時の考えられるすべての準備をし、富士山の頂上に登ったが、自然の驚異にはかなわなかった。夫婦とも、高山病などにより体調を崩し、結果は失敗であった。しかし、当時の世相や国威発揚、国の為という考え方が、野中到を動かし、その夫につくす妻千代子の健気さ、忍耐力の描き方に心を動かされる。 テレビドラマや映画になったが、この本は千代子の視点から描かれている。 当時は野中夫婦の勇ましさ、美談として語られただろうが、今の時代だったら、「無謀なことをするな」とマスコミや世間から叩かれる事だろう。
0投稿日: 2015.01.06
powered by ブクログドラマを見ました。想像を絶する極寒生活、死を覚悟してまでの使命…史実だなんて。夏の富士山ですらあんなに寒いのに…
0投稿日: 2014.10.06
powered by ブクログ【NHKドラマ化、決定!】天気予報を正確にするには富士山の観測所が必要だと厳冬の山頂に籠もる野中到と命がけで夫と行を共にした妻千代子の夫婦愛を描く。
0投稿日: 2014.09.09
powered by ブクログ体力的には難しい、とか 女は家庭を守るものだ、などと 周囲から反対されながらも 過酷な環境で気象観測を続ける夫「到」を支えるために後を追った 「千代子」という女性のお話です。 強いです。 私だったら、ここまでして自分の意思を貫き通せるだろうか、と 千代子の静かな強さに感動を覚えました。 それだけに、ラストがせつなかったです。
1投稿日: 2014.09.07国家意識の権化
気象観測という科学に国威を懸けたところに時代を感じます。事実に忠実に、確かな文章で迫って行くところに引かれます。吉村昭に通じる優れた記録文学ではないでしょうか。ドラマよりも、やはり文学がいいですね。
0投稿日: 2014.08.27
powered by ブクログ時は明治28年である。正確な天気予報をするためには、どうしても富士山頂に恒久的な気象観測所を設けなければならない。そのために野中到は命を賭けて、冬の富士山に登り、観測小屋に籠もった。一人での観測は無理だという判断と夫への愛情から、妻・千代子は後を追って富士山頂に登る。明治女性の感動的な物語がここにある。
0投稿日: 2014.08.08
powered by ブクログ壮絶過ぎる。 実話がベースとは…。 自分の目的のため、冬の富士山頂上に一人で籠ろうとする男もすごいが、幼い子どもを残して夫とともに生きようとその環境に飛び込める女もすごい。 事実、あった話なんだよね……。 明治という時代だからか、壮絶でひたむきだ。
0投稿日: 2014.08.01ともかく
野中到の情念と千代子に圧倒されます。まさに日本ここにありと叫びたくなってしまいます。本当に明治の人は凄いです。現代においてこれだけの情念を持った人がいるでしょうか。43年も前の作品にもかかわらず、新田次郎さんが千代子に焦点をあてているのにも感銘を受けました。本当に凄い人は時代や状況に関係なく偉大であると思い知らされ、良い意味で打ちのめされました。
2投稿日: 2014.08.01
