
総合評価
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powered by ブクログゲームの動画配信を見て正史三国志に興味がわいたので、なんかないかと探したら宮城谷版があるじゃない。宮城谷歴史小説は学生時代よく読んだ、楽毅、孟嘗君、重耳が好きだった。で、本書、衰退していく後漢王朝が舞台。蒼天航路でちょっとだ出ていた曹操のおじいさん曹騰は巻末でまだ30代。先が長いなー。
4投稿日: 2024.03.23
powered by ブクログ想像していた三国志と全く違う。前半は難解で、なかなか進まなかった。後半一気に面白くなり、やっぱり宮城谷先生さすが! 一巻では曹操のおじいさんが出てきます。それ以外の人物はほぼ知りませんでした笑。 安帝の乳母は別の本で読んだことがある。
0投稿日: 2022.08.10
powered by ブクログ初めての三国志。 ゲームやドラマ、マンガでは見たことはあれど、読み物としてはこれが初。(うろ覚えの吉川三国志は不参入) まさかの曹騰から始まる物語と宮城谷さんの細やかな解説に、今まで軽くしか理解していなかった王朝事情が身近なものに感じられ瞬く間に読み終えられる。 四知、から始まる書き出しも大変印象的。
0投稿日: 2022.07.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読む前はちょっと腰が引けていました。 宮城谷昌光だからなー。 史実に基づいたエピソードが、多少時系列を前後させながら淡々と書かれているんだろうなー。 難しくなきゃいいけれど、ま、三国志だし、なんとかなるか。 いや、もう、面白かったのなんのって、久しぶりに手を引っ張られる勢いで物語世界に引きずり込まれました。 普通の三国志は、人心がすさみ食べる物にも事欠くような世の中で黄巾の乱が起こり、それを憂いた劉備と関羽と張飛が桃の木の下で兄弟の契りを結ぶところから始まるのですが、この本は違う。 「四知」から始まります。 「四知」とは「天知る。知知る、我知る、子(なんじ)知る」のことで、誰にもバレないだろうと思っても、悪事は露呈しないわけがないという意味です。 この言葉を言った楊震(ようしん)は、後漢時代の儒者であり、請われて重臣となった人です。 その清廉潔白の人が、陥れられ死なねばならなかったのが、後漢という時代。 三国志と言いながら、物語はここから始まります。 まるで、幕末を描こうと思って関ヶ原から始まった、みなもと太郎の「風雲児たち」みたいじゃありませんか。 少し前の時代から始まることによって、時代の背景が明確になり、何年とか誰がとかの個別のことはさておき、流れがつかめるようになります。 どういうわけか短命な帝が続いた後漢時代。(後半は毒殺じゃね?って思っているんですが、どうでしょう) 帝が若くして亡くなるということは、皇太子が幼いということ。 皇太子が幼いということは、後見人が力をもつということ。 というわけで、帝の未亡人である皇太后と、その血族が力を持つ時代が続きます。 善政を布くならそれで構わないのですが、そういう人ばかりではありません。 自分達の好き勝手にふるまうことに歯止めが効かなくなる人が多いわけです。 降ってわいた権力ですからね。 そして、王朝が堕落すると、官僚も堕落します。 自分たちだって好き勝手やっていいだろうと。 もちろんたまには正しいことを言ったりやったりする人もいますが、そういう人はたいてい目の上のたん瘤扱いされて、最終的には追放されるか命を奪われます。 ローマ帝国の末期みたいですね。 そんな時、帝に子どもが生まれます。 しかし生みの母は殺され、父に愛されることもなく、見かねた皇太后が手元に置き慈しんで育てたのが後の順帝です。 いつ何時命を狙われるかわからない立場の皇太子ですが、大仰に警護すると却って敵を刺激することを畏れた皇太后は、幼い宦官たちで順帝の周りをガードします。 なので、一度皇太子の座を追われた彼に帝の座を持ってきてくれた宦官たちを、順帝はとても信頼しています。 しかしそれが、官僚対宦官、外戚対宦官の火種にもなってしまいます。 いや、順帝の時代なんて、ほんのちょっぴりしか書かれてないんです。 ほとんどは彼の父親安帝のころか、その前。 で、順帝の死後の後継者争いでこの巻は幕を閉じます。 固有名詞は難しいので、なんとなくで判断。 時代は後漢の中盤なので、福岡県の志賀島で発見された金印のちょっと後の時代。卑弥呼より結構前。 くらいの知識でも十分読み進めることができます。(よいこはもう少し勉強してね) 書き忘れましたが、順帝が幼い頃から身近にいた宦官の一人が、曹操のおじいちゃんです。 一般的な三国志ではあまり評判のよくない曹操ですが、私は曹操一押しなので、今後がめっちゃ楽しみです。 よく考えたら、三国志って三国ができる前の話がメインなんですよね。 なら、このアプローチもありだな。
1投稿日: 2022.02.16
powered by ブクログ一般に三国志の小説や漫画は黄巾の乱からはじまる事が多いですが、この作品はそれより前の外戚や宦官などによる宮廷内の陰謀が中心に描かれている。 これから本格的に三国志の群雄が登場してくると思うので楽しみ。 長い作品なので一気に読むことはできないですが少しずつ読んでいきます。
0投稿日: 2021.09.11
powered by ブクログ「三国志演義」には何かが隠蔽されている、という作者の言そのままを感じたが故に手を出してみたけれども後漢時代はやっぱり難しい。これから面白くなると思っている。
0投稿日: 2021.06.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
四知を唱えた楊震。三國志という題名だが、第一巻は後漢覇権争いに纏わる物語に終始する。今まで親しみのあった吉川英治の小説や横山光輝コミックスの三國志が三国志演義ベースなのに対して、主に世の中が三国時代に向かうまでの後漢の政治の腐敗による混迷を史実に基づき書かれている。Bethesdaのfallout風に言わせると、歴史は繰り返すに終始している巻。馴染みのある人物は曹操の祖父(しかも宦官)が描かれているが、演義でまばゆい光を輝かせる劉備、曹操、孫堅などの登場はまだまだ先のようです。
0投稿日: 2019.03.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・「三国志」はまだ読んでいません。 歴史小説は、時代背景を追っていくのが苦手であまり読みませんが、先日実家に帰った時にもらってきたのです。片づけをしていたら出てきたらしい文庫「三国志」は4巻まであります。 亡父は読書が好きな人で、大沢在昌さんや北方健三さん、高村薫さん、西村京太郎さんなど、ハードボイルドやミステリー、サスペンスなどを多く読んでいましたが、歴史小説も好きな人でありました。 映画のレッドクリフなら観ましたが、「三国志」については全く知識がない私です。 とりあえず何巻まであるのだろうかとみてみたら、文庫は現時点(2013年6月)で少なくとも8巻まで発刊されているのですね。 病床で父が読んだ本を私も読もうかと思いましたが、先が長すぎてどうしようかと迷います。少しずつでも挑戦してみようか・・と、そんな気持ちです。 ・著者紹介 昭和20(1945)年、蒲郡市に生まれ。早稲田大学文学部卒。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事、創作をはじめます。その後帰郷、ながい空白ののち「王家の風日」を完成されます。平成3年、「天空の舟」で新田次郎文学賞、「夏姫春秋」で直木賞、「重耳」で平成5年度芸術選奨文部大臣賞、「子産」で平成13年の吉川英治文学賞を受賞されます。平成18年に紫綬褒章を受章されました。 ・作品紹介 「BOOK」データベースより 建武元年(西暦25年)に始まる後漢王朝では、幼帝が続き、宮中は皇太后の外戚と宦官の勢力争いに明け暮れていた。正義の声は圧殺され、異民族の侵入が頻発し、地震や天候不順が続く。六代目の帝に皇子が生まれた時、守り役に一人の幼い宦官がついた。その名は曹騰。後に八代目順帝の右腕となった彼こそ、曹操の祖父である。
0投稿日: 2018.08.04曹操の祖父の代から話が始まる異色の三國志
さすが宮城谷さん、第一巻からして他の作家さんとは全く違う。なんと後漢の始祖光武帝から話が綴られ、曹操の祖父で宦官の曹騰の幼少期からの生涯がメインとなって進んでいく。なぜ宦官たちが力を持つようになったのか、その歴史的背景がよくわかる一冊。外戚との対立の中で楊震、李固、張綱といった優れた官吏たちにスポットをあてるあたり、宮城谷さんならではの三國志だ。
0投稿日: 2018.06.18
powered by ブクログ後漢の曹操の祖父の話。 政治は能吏を重視する方法と徳を重視する方法がある。前漢では能吏を重視したが、能吏は悪政について何も言わなかった。そこで後漢は徳を重視することになった。 政権争いで政権が変わっても、何が変わるわけではない。誰がなっても同じなのではないか。
0投稿日: 2017.08.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1巻は楊震の話から始まる。四知という言葉を残した高官で、時の帝・外戚の民を省みない政治に、毅然として立ち向かった人である。四知とは、天知る、地知る、我知る、汝知る。誰も知りえないとどうしていえようか、と、悪事であれば、露見しないことはない、と言い切った人である。 その楊震亡き後は、曹操の祖父の曹騰の話が中心。曹騰は宦官で、皇帝の側近中の側近に昇りつめていた。後漢王朝であるが、曹騰の使えた順帝の死後は、宦官と皇后方の親戚である外戚との争いが本格化していく。 2巻では、まだ宦官と外戚の争いが続く。霊帝の時代に入るが、内紛はいっこうに収まる気配も無い。調和こそが政治の極意であるのに、内紛はその逆の思考であり、内紛が国を滅ぼすのは、中国史では数限りない。そのような時代の中、曹操、孫堅、孫権、孫策、劉備、諸葛亮、司馬懿が生まれる。いち早く名を顕すのは曹操であった。 3巻では、董卓の専横が始まる。そこに、曹操と袁紹などがやっと登場してくるが、まだまだ活躍の場は無い。董卓の専横に対し、慧敏な者達は王朝が倒れることを予感し、それぞれ独力での活路を探し始める。傑人を探し、それについて災禍を免れようと智恵をめぐらし始めたのだ。そして後漢王朝最後の帝が即位する。献帝である。即位が9歳であり、190年頃のことである。 4巻では袁術、袁紹、曹操の話が中心だ。傀儡となりつつあるが、まだ、後漢王朝は細々と命脈を保っている。いわゆる玉の取り合いのようになっているが、徐々に、自らが帝となっていこうという野望が見え隠れしてくる。曹操は、まだ後漢王朝をたてていた。袁紹を大きく叩いたものの、まだ息の根は止まっていない。曹操は、物語に登場した時は、慈悲深い感じがしたが、父を殺された復讐の仕方を見ると、少し残虐さが目に付きだす。 5巻は、曹操の活躍が中心だ。袁紹は曹操との直接対決はないが、命運が尽きる。呂布についても、あっけなく幕をひく。呂布は、甘言を好み、辛い言葉を聴きたくない性格であった。およそ家が破れ、国が滅ぶとき、忠臣や明智の者がいなかったわけではなく、家主あるいは国主がそれらの者を用いなかったことにわざわいがあるのだ。曹操が活躍してくるにつれ、劉備も台頭してくる。ただ、劉備は、逃げることが得意で、ダメだと思ったら、なりふり構わず、すぐに逃げる。自分の能力の限界を一番良く知っているからこそ出来ることで、それが劉備の特徴でもあった。 6巻は、劉備、周瑜、曹操の戦だ。この3者、いや、劉備は直接の参戦者ではないが、赤壁の戦いが巻き起こる。 戦いに敗れれば城・地どころか家族や配下さえ棄てて逃げるということを繰り返してきた劉備には、徒手空拳の哲理があった。これは、積善・積徳をもって人格の頂点を目指そうとする儒教思想とは対極にある。棄てつくすという精神のありようは、老荘思想にもなく、あえていえばそれは仏教の真髄であり、仏教が中国に定着していないこの時期には、劉備は仏教の高僧のようであった。 第7巻は、曹操と孫権、劉備が中心だが、曹操、劉備など初期の時代から次の世代へと進む。関羽、張飛もいなくなる。 曹操は、常々、倹約を行い、華麗を好まなかった。後宮の衣装には錦繍を許さず、侍御の者の靴も一色にさせた。壁なども壊れたら修復させ、寝床も暖かければよく、縁飾りなどはさせなかった。城を攻め邑を抜いたとき、美麗の物を得ると、それらを全て功あるものに下賜した。その労が勲章にふさわしい者には千金も惜しまなかったが、功のない者には全く与えなかった。四方からの献上物は群臣と共にわけあったという。 第8巻 蜀は劉備から諸葛亮、馬謖へ、魏帝は曹丕から曹叡と司馬懿へ時代はうつり、出師の表を諸葛亮は蜀帝の劉禅へ提出する。漫画三国志での諸葛亮は非常に天才的な軍師で、非のうちどころが無いように描かれているが、宮城谷氏の本書では、結構、こき下ろされてる。諸葛亮は、管仲や晏嬰を師とし、それに近いように描かれるが、本書では、彼らにはとても及ばないようなかかかれぶりである。馬謖を斬った事も、蜀の数少ない人材の中で、諸葛亮の後を背負って立つほどの人物が、一度の失敗で漸罪に処せられるのはいかがなものであろうかと。 第9巻。諫言を受け取る者は不愉快であろう。だが、諫言を行うものも実は不快なのである。皇帝の良否に左右されないように王朝は作られているものの、実際のところ、名君が出現すれば群臣は活気づいて、王朝に生気がみなぎり、国力は上昇する。暗君が出ると、それとは逆の現象となる。すなわち皇帝の良否は、群臣だけではなく、庶民の生活にかかわるといってよい。それゆえ皇帝は国そのものであり、それが過誤を犯すと、取り返しがつかなくなる場合がある。臣下は皇帝の気色を冒して諫言を呈するのであり、喜んでそうする者はひとりもいない。ひとえに国のために、と思って口を開き、文を書くのである。 第10~12巻 曹王朝から司馬王朝(晋王朝)に向けて、話は進む。蜀は諸葛亮という偉大すぎる逸材がいなくなり、また呉も内紛により人材は枯れ、魏と渡り合える国がなくなり、魏が強かったと言うよりも、たの2国が自滅のような感じで滅び、晋という国に自然と流れていったというのが歴史のながれだろうと思う。 さて、12巻まで宮城谷三国志を読了したが、なんというか、これまで読んでいた著者の小説とは何だか違っていたように思う。それは良い意味ではなく、悪い意味の方で。これまで宮城谷氏の小説を読んでいたのは、その歴史人物像なり、言行録なりに感銘を受けたり、自分自身に響く言葉があったりしたから、好んで著者の小説を読んでいたのだが、この三国志には、そのようなものがほとんど無いといってよい。ただ淡々と三国時代を追っているように思えて、はじめの巻の方から飽きてしまっていた自分がいた。これまでの著者の小説らしくないな~というのが正直な感想か。
0投稿日: 2016.06.23
powered by ブクログ宮城谷さんの三国志。曹操のおじいさんが出てくるまででもかなりの頁が・・・。 基礎知識が乏しく、登場人物名がなかなか覚えられないので悪戦苦闘中。 歯ごたえも含めて、古代中国の宮廷物語・権力闘争の味わいです。
0投稿日: 2016.05.07
powered by ブクログ聞き覚えのある名前が曹騰くらいしか登場しない。 どうしてこんな回りくどいのっていうところは巻末に説明があるから、そちらを先に読んだ方が良かったかもしれない。 宦官は悪、という印象が強かったから、宦官は皇帝ただ一人に仕える者という曹騰の想いが新鮮だった。 脱線しまくっているように思えるけれど、慣れたら慣れたで面白く読める。 その時代の人の行動原理が何であるかという説明にはなっていると思う。
0投稿日: 2015.08.23
powered by ブクログこれは新しい三国志だ。本当に三国志を知ろうとすれば、後漢王朝が何であったのかを知悉する必要がある。曹操の祖父、曹騰もそんな時代の人であり、混乱、衰退する王朝にあっても、王朝に尽くした楊震のような人もいたことに勇気づけられる。
1投稿日: 2015.03.18
powered by ブクログ以前から構想していた「とことん三国志」を開始する! この宮城谷版「三国志」を中心に 吉川英治版「三国志」と 漫画「蒼天航路」(既読)を併読する試みです。 51歳を記念するといいながら、どう考えても 52歳くらいまではかかるボリューム、 なかなかチャレンジングな企画だと思う。 さて、この3シリーズ、歴史的な順序からすると 宮城谷版「三国志」がかなり先行することになる。 しばらくはレビューも宮城谷版のみになるのは致し方ない。 理由は、宮城谷版は三国志とは名ばかりで スタートが曹操の祖父・曹騰の時代から始まるからだ。 正史で言えば、そのまま後漢史の中葉期となる。 それはつまり、1巻どころか2巻まで 三国志で有名な登場人物は まったく登場しないことを意味する。 とは言っても「三国志演義」も実際は 曹操、劉備、孫権を主体にするもので、 それは正確には「三国前史」であり、 正しくは曹丕の魏王就任を待たねば 魏呉蜀の「三国志」とはならない。 この差は、作者がなにを描きたいか にあるだろう。 このような体裁になった宮城谷版は特長は、 漢帝国の没落の原因と三国の発生の課程を 特定しようとする長大な歴史観にあると思う。 この試みには、塩野七生が ローマ帝国だけがなし得た 歴史的な価値を追求するために、 その誕生から滅亡まで追い続けた 「ローマ人の物語」に近い執念を感じるのだ。 宮城谷は後漢の末期における政治的な構造欠陥を 「皇太后の外戚」と「宦官」による政権抗争にあるとし、 第6代皇帝の安帝の時代から、 じっくりとその2つの勢力の 血で血を洗う対立を描いていく。 これは皇帝の側近である2つの勢力から 内部崩壊する帝国の末路を 9代に渡って克明に記述していく試みなのだ。 なぜ、黄巾の乱が起こるのか? なぜ、董卓がやすやすと漢帝国を支配できるのか? なぜ、漢帝国が三国に分裂していくのか? 歴史上の事件は単独には存在しえない。 すべての事件が綾として折り重なって 「歴史」として、集積される。 歴史家の冷徹な視線が、歴史の地層から その意味を発掘する、長い旅が始まろうとしている。 見た目、地味で退屈な安帝時代に活躍した 揚震から始まる物語は、歴史小説としては かなり野心的な挑戦だと言える。
0投稿日: 2014.09.14
powered by ブクログ三国志の中心人物である曹操。彼を知るために祖父の曹騰を知る必要がある。曹騰を知るためには宦官の仕組みを知る必要があり、宦官を理解するためになぜ宦官が高官となったのかを理解する必要がある。ということで後漢中期から話が始まる。三国志演義でお馴染みの人物は一切出てこない。でもものすごく面白いので演義に飽きたらない人にはオススメ。
0投稿日: 2014.09.13
powered by ブクログ140809 中央図書館 岩波文庫『演義』、吉川三国志、北方三国志を読んできた上で、ついに宮城谷三国志に挑戦。連載時もまったく近寄らなかったので、事前知識ゼロで読み出したところ、後漢のHistoryから縷々はじめられていることに驚いた。 帝の継承、外戚勢力の扱い、皇太子選定といった営みが、王室継承プロセスの不安定さの根源となっているさまが、連綿と綴られていく。それこそがヒトと権力の歴史を語ることである。
1投稿日: 2014.08.09マイナーな人物が輝く三国志
普通の三国志、つまり、曹操・孫権・劉備といったおなじみの英雄たちの活躍を期待していると、少し肩すかしをくらうかもしれない。 この物語は、曹操の祖父・曹騰の幼い頃から始まるからだ。 この時代はあまりにも有名な時代の直前なのに?だから?意外と扱われていなかったように思われる。 しかも、曹騰は「宦官」という身の上である。 「宦官」といえば一般的な三国志(および中国史もの)では醜悪な悪役として扱われがちであるが、 本書では、「宦官」である曹騰少年が等身大の人間として悩み、成長していく姿から、中国史の「闇」の部分に新たな視点を感じさせてくれる。 もちろん、他の宮城谷作品同様、明確にだれが主人公というわけでもなく、様々な人物の生き様がポリフォニー的に交錯する。 三国志を初めて読む人には勧めにくいと思ったこともあるが、宮城谷作品は他のもっとマニアックな時代(失礼!)を扱ったものでも 予備知識なく読めた。この三国志も同様である。 少しでも興味を持ったら予備知識の有無に関係なく読んで楽しめるだろう。
11投稿日: 2014.07.18
powered by ブクログ後漢のど真ん中から始まるこれまでにない三国志。後漢の乱れが何故起こったのか歴史を正確に掘り下げている。これまで一顧だにしなかった時代である。新鮮な驚きが随所にあった。曹操の祖父宦官曹騰の知られざる生き様もきめ細かに描かれている。曹操の精神の風韻に大きな影響を与えた人物として興味深く読んだ。
0投稿日: 2013.09.21
powered by ブクログ8巻で終わりと思ってたのに。。。 まだ全て文庫本化されてなかったようだ(T_T) 9巻からは単行本で読むことになる。 満員電車で読むのには大きいからイヤだな~。。。
0投稿日: 2013.07.01
powered by ブクログ曹操の祖父が少年の頃なので正確にいうと後漢史であり三国志zero。大抵の三国志本は劉備三兄弟の出会いから始まるが、宮廷闘争史から始まる骨太な内容。
1投稿日: 2013.06.08
powered by ブクログ「今から三国志の話するけど、その前の後漢のことについても知ってないといけないよね!?」、ってことで曹操も劉備も孫堅も出てこないようなところから始まる。異色と言えば異色の三国志。 後半の巻になると、キーになる人物にスポットを当てて、流れ自体は淡々と進めていく印象があるけど、このあたりはまだ物語を読んでいるような感じがする。特に陰謀を張り巡らせていくあたりの疾走感がたまらなくイイ。
0投稿日: 2012.12.17
powered by ブクログ「底なし三国志沼」の入り口へようこそ。 いつまでたっても曹操も劉備もでてきません。 しかし、それでいいのです。 外戚・宦官。光武帝の子孫は翻弄されつつ皇帝の座は形骸化して行き、積み重なった側近の私欲の結果、天下にようやく乱がおとずれます。 吉川三国志では空気同然の人(コーホスウ?何の人だっけ?)も元は天下に名を知られた奇跡の将軍であり、ひどキャラ董卓もそもそも虐げられてきた異民族出身者が皇帝を崇拝するわけないっての、と納得でき、その他、今までより一段深く三国志を読むことができます。 文庫がまだ途中までしか発刊されてないんだー もう忘れてしまうがね次が出たころには。
1投稿日: 2011.12.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
感想というより覚書 ・1巻が終了してまだ後漢が滅びてない。 まだ曹操のおじいちゃんが30歳くらい。 ・登場人物多過ぎ!! ノートにまとめながら読んでますが、後漢帝室だけでも1ページ埋まりました。 ・曹操のひいおじいさんは曹萌。
1投稿日: 2011.09.19
powered by ブクログやっと3巻まで読みましたv 文庫版は6巻まで・・・道のりが長いです。 楽しみがまだまだあって良いね。
0投稿日: 2011.01.27
powered by ブクログ多くの作家が手がけている三国志。当然、全体の流れやら史実やらは判っているわけで、それをどう表現するか、どこに切り口を入れるかで、読みやすさや興味の視点が変わるものだと思う。 この著者の書き方はというと、三国志初心者には少し辛い。何故なら、分かり易い、誰でも知っているようなところから始まらない。第一巻もしばらく読み進めて、1/3ほどきたところでようやく「曹操」の名前が出る。しかも、名前だけで本人の登場まではまだしばしかかる。というのも、後漢の終焉の部分から書き始めているからだ。外戚の内憂、外患……けして単純な理由で崩壊していったわけではないことが、淡々と綴られている。誰もが思い浮かべる三国志の舞台に入る前に知っておくべき歴史の流れなのかもしれないが、英雄譚的な三国志演義を想像して本書を手に取ると、まぁ、十ページも進まないだろう。 しかし、著者の漢字の使い方や語彙の豊富さには感嘆する。文章が美しいと私は思う。俯瞰的な視点で説明、或いは蘊蓄の多い文章にも関わらず、きちんと物語に集約されていく。 第一巻は曹操の祖父にあたる曹トウが出てくるので、漫画:蒼天航路を読んでおくと取っ付きやすくなる、かもしれない。
1投稿日: 2011.01.10
powered by ブクログ第1章から「え、そこからなのぉ?」って感じ。本当に好きじゃないと読むのも苦痛かも。好きな人はするするいける
0投稿日: 2010.10.15
powered by ブクログ7巻終了。次巻が出るまで期間が空くので、最初の方は複数回読んだ。 宮城谷氏の作品のうち、創作キャラメインではなく史実の小説で、どちらかといえばこちらの方が好きだ。 1,2巻は三国志というよりは後漢末期を舞台にした宮城谷作品ととらえると他の作品同様非常に楽しむことができる。 名の知れた登場人物でさえも、あまり名前を知らなかったこれまでの登場人物と同じ調子で描かれ、文体に溶け込んでいるのが新鮮だった。英雄も悪役も凡人も、それぞれの人物の人間性を探り、行動を理解しようとしているのが印象的だった。 私は曹操が好きだが、宮城谷氏の捉える劉備が何故か途中から魅力的に思われてきた。劉備に魅力を感じたのは初めてだ。劉備の行動の元になる思想の解説が興味深く、妙に納得してしまう。劉備はいったい何者なんだろう。一人別次元の思考をしているようだ。
1投稿日: 2010.09.13
powered by ブクログ宮城谷文学といえば諸国がしのぎを削る春秋戦国時代を背景に、颯爽とした英雄が登場して・・・というストーリーを愛読してきたが、三国志となると勝手が違う。貪欲な意図を持ったものが権柄を握り、清廉な志で政治を立て直そうとする者も、やがて奸悪な刃に斃れていく。正史三国志が正史紀伝体の常として、前王朝のプロパガンダ的批判から入る仕立てになっているのもあるだろうし、何より後漢書も三国志も、異民族台頭下での亡国の嘆きを基調としていることがあるのだろうか。 第一巻は後漢王朝の中盤、6代安帝から8代順帝の時代が主に語られる。前漢滅亡時に官僚が皇帝の藩屏として機能しなかった反省から、後漢王朝では科挙による学識登用でなく、考廉による徳目登用が行われ、そういう恣意的な官吏登用システムが結局は宦官や外戚による専横の土壌となった。楊震ら多くの官僚や学者たちの悪戦苦闘も描かれるが、良き意図もいずれ邪悪なものに飲み込まれていく、というペシミズムが物語の根底を流れ、変わることはない。 王朝が緩やかに衰亡へ向かう中、希望の種が蒔かれる。それが曹操の祖父である宦官の曹騰である、ということになるのだろうか。
0投稿日: 2010.02.21
powered by ブクログ宮城谷さんの作品は本編の主人公が本格的に登場する前の段階の 主要人物を非常に魅力的に著される方で、 この本でも曹操登場までいろいろな人物が作品舞台を盛り上げている。 (ちなみにこの巻には曹操は登場しません。)
0投稿日: 2009.06.26
powered by ブクログ正史準拠の三國志・・・といっても他の三國志でははしょられてる 「何故後漢がこんなに衰退していったのか」などの理由を、軽快かつツボを抑えてちゃんとかいてるので この1巻では俗に言う三国志演義の有名な将軍などはあまり出てきません。 演義はもうだいたい食い飽きたけど正史読むのはめんどいお・・・的な人にはおすすめでしょうか。
0投稿日: 2009.05.19
powered by ブクログ宮城谷さんは淡々と書く方なんで、書き方が好みかどうかでしょう。 内容はたぶん正史ベースでしょうが、二巻を読んだ限りでは、私にとって特に新鮮味はなく、続きを買うかどうか悩みどころというところです。 やはり陳さんのが一番かなあ。
0投稿日: 2008.11.21
powered by ブクログ映画『レッドクリフ』を観て、三国志がすごく読みたくなった私が、軽い気持ちで手に取ったのが宮城谷版『三国志』。 曹操、劉備などのめくるめく物語を欲していた私は、正直少しがっかりしました。さらには説明は多いし、漢字だらけで、、。とりあえず1巻だけでも読んで判断しようと思っていたのですが、、。 途中から、じわじわと引き込まれる力を感じ出し、宮城谷先生の確かな筆致が心地よくなりました。 第二巻を読み焦がれております。マストバイ。
0投稿日: 2008.11.19
powered by ブクログ宮城谷昌光の「三国志」が文庫本で読める! 後漢王朝は、宮中に渦まく外戚や宦官の権力闘争によって、徐々に衰退し、崩壊へと向かう。
0投稿日: 2008.11.19
powered by ブクログ最近、映画が出るとあって、「三国志」がブレークしているようですね。吉川版は読んだ(といっても30年も昔のこと)へぇー、宮城谷さんも書いているんだ。。。という事で読んで見ることとしました。 「三国志」というと、劉備玄徳、関羽、張飛、諸葛孔明、曹操、といったあたりの記憶しか残っておらず、これも今となっては、吉川版というより、横山三国志(漫画家横山光輝)の記憶だったかもしれないのですが、、、結局、本書第一巻では、記憶の人物はひとりも登場せず。唯一、曹操のお祖父さんが出てきて、かなりのページ数を割いてくれました。 ということで、特に前半あたり、今読んでいる登場人物(ほとんど聞いたこともない人ばかり)やらエピソードが、冒頭有名人の活躍にどうつながっていくのか、全くつながらず、かといって斜め読みしてしまうと全くストーリが見えなくなってしまいそう。読了スピードが通常の半分くらいに落ち込んで、はっきり言って、途中で、何度、書庫入りさせようと思ったことか。。。 しかし後半になって、曹操のお祖父さん(曹騰)が、宦官で活躍するあたりのお話から、ようやく面白くなってきました。ちなみに宦官がなんでお祖父さんになれるかというと、その時代は養子をとることが出来たそうで、曹操は養子の子供ということなんだそうです。 まぁ、第二作も読んでみることにします。 (2008/11/7)
0投稿日: 2008.11.15
powered by ブクログhttp://blog.livedoor.jp/masahino123/archives/65175631.html
0投稿日: 2008.11.10
powered by ブクログ一巻、二巻読了。 派手さのまったく無い三国志。だがこの淡々とした、悠久を感じさせる文体はさすが宮城谷先生。 二巻まで読み終わって、やっと黄巾の乱が起こりました。
0投稿日: 2008.11.05
powered by ブクログ正直、三国志ビギナーの私ですがそれでも曹操の祖父が生まれる辺りから始めるのは三国志として正しいのかどうか疑問に思います。 でも時代考証が色々入ってて面白い。「中華思想」時代だとどうしても中国中心の書き方になりそうですが、それぞれの時代や身分の感覚の違いや周囲の状況を織り交ぜつつ描かれているのであほな私でも理解可能。
0投稿日: 2008.10.25
powered by ブクログ読売新聞で光武帝を読んでいるのだが、三国志の混乱の現況がすでに現れていたとは驚いた。三代目皇帝のあたりからすでに衰退の兆しが見えていたとは。
0投稿日: 2008.10.23
powered by ブクログ単行本持ってるけど文庫も買ってしまった。 文庫には村上豊氏の挿絵があるのでその価値は十分。 あらためて読むと、?騭と?太后には同情を禁じえない。 しかしながら?氏が族滅させられたのは王朝の存在を考えると良かったのではないかとも思えなくはない。 ?騭と?太后の世は良いが、次世代以降に外戚としての害を出したかもしれないのだから。 ともかく、後漢が腐敗していく様子をたどったのは歴史を知るうえでわかりやすくまた非常に面白い
0投稿日: 2008.10.18
