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予想どおりに不合理  行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
ダン・アリエリー、熊谷淳子/早川書房
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総合評価

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    本書はベストセラー行動経済学入門に、新たに2章を書き下ろし、旧版刊行後の反響を受けた考察を追加した増補版であります。量的なものと、中に書かれている事例の豊富さに圧倒されてしまいました。 本書は以前から気になっていたので、手にとって読んでみることにいたしました。本書が刊行されて以来、『行動経済学ブーム』だったのだそうです。ベストセラーとなった本書が増補改訂版として、新たに書き下ろされた2章と、刊行後の反響を受けた考察を追加して再登場したものであります。量的な分厚さと、内容の濃さに思い出す際にげっぷをしそうになりながら、キーボードをたたいております。 さて『これまでの経済学では、人は合理的に行動するものと考えられてきた。だが、本当にそうだろうか』という前提で、詳細な実例を元にそれを検証していきます。本当はおなじ味でも、雰囲気のいいカフェのコーヒーにはファストフード店のコーヒーより高いお金を払っていないだろうか?これは本書の中でも取り上げられておりますが、スターバックスに入ってコーヒーを飲んだことを思い出し、コーヒーそのものに加えて、あの『サードプレイス』と呼ばれる『空間』作りにあの会社はあの手この手を使っていたなぁということを思い出しました。 また、上等の靴下が必要だったのに、一足ぶんおまけされていた安物の靴下を買ってしまったことは?ということに関しては安物の靴下しか僕ははかないのでそれはよくわかりません。とにかく、人間は経済合理性とはかけ離れた行動を往々にしてとる場合が多いのだ、ということを本書は教えてくれます。その不合理さを研究、解明するのが、行動経済学という新しい学問の分野なのだそうです。 ここでは、個性的かつ詳細な実験を重ねることによって、人がどのように不合理な行動をとるのかを系統的に予想することが可能になっている。と説いております。そこまで予想されるとこっちとしてはなんだか気持ち悪くなってしまいますが…。 そして、行動経済学の原理を応用することによって、、「おとり」の選択肢や、価格のプラセボ効果、アンカリングなど、人の理性を惑わす要素を理解するときに、ビジネスや投資、政治の世界でも、驚くほどのチャンスを我々にもたらしてくれるのだそうで、優れたテキストはいくつもの読み方ができる、というのが定説ですが、たとえばここに書かれている知識を応用して多大な業績を上げて立身出世を目指すのか?それとも経済的に仕掛けられた様々なものから自分を守るための『盾』とするのか。それはその人次第です。

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    投稿日: 2013.08.13