
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初の朝霧のお話からどんどん繋がって広がっていきました。あのときのあれはここに繋がるのかと振り返りながら読みました。遊郭の女性の儚さや切なさが描かれていました。特に好きな登場人物は「八津」です。三弥吉さんにあんたとは行けないって言う場面が泣けました。
0投稿日: 2012.08.18
powered by ブクログ江戸吉原の遊女達の恋を描いた連作短編集。 連作なのである話では主人公だった女性が他の話では脇役になっていたり、はたまた重要人物となっていたりと人物関係を把握するのがむずかしい。しかしその点と点だった彼女たちの話が一つの線に繋がるところがとても面白い。もう一度読み返したい。 話では青花牡丹がいちばんすき。
0投稿日: 2012.08.14
powered by ブクログ遊女というものを知ったのは子供の頃見た映画「吉原炎上」だった。あれだってずいぶん悲惨な女たちの話だったけど。 足抜け、結核、女衒、農村…その他色々。吉原には沢山の悲哀の種が植わっている。 特にエロさは感じなかった、というかそれ無しに吉原を語れないワケで、むしろ淡々と書かれている所がさらにリアル。
0投稿日: 2012.08.14
powered by ブクログ苦しくて切なくて、読むのを止められない。 もっと精緻な描写をしてほしい場面もあったけど、読めてよかった。
0投稿日: 2012.08.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
女性のために書かれた官能小説というのが、気になって購入短編集ですが、はなしがつながってるので読みやすいです。私ははじめの朝霧の話が切なくて好きでした。 文章は吉原の話なので私にはちょっと読むのがむずかしくてスラスラはよめませんでし(。ŏ﹏ŏ)
0投稿日: 2012.08.05
powered by ブクログいや〜〜これは作品に入り込むには夜に読まなきゃいけないですね。思ったよりもストレートな描写。 朝霧ねえさんの道中場面をもっと書き込んでくれたらなぁ、て勿体無く思った。
0投稿日: 2012.08.05
powered by ブクログ吉原の話。 いろいろな女郎の人生が感じられました。 切ない恋愛の果てに選択するものがそれぞれ違うなぁ…
0投稿日: 2012.08.04
powered by ブクログ江戸末期の吉原を舞台に、そこで生きる花魁たちの儚いが濃密な一生が描かれた作品。 「男に夢を見させるためだけに生きている」「恋なんてしない、間男なんてつくらない」と半ば人生を諦めた女郎たちが、それでも何かの夢を見ながら生き続ける。 門の外に出たとて何も得られない、世界は狭い、一度水に慣れたら戻れない。薄らとつきまとう「不安」みたいなもの、そのなかで石火の如く光る一瞬の「幸福」。上手いなあと思いました。 短編集のように見えて、巧妙に話が繋がっている構成もなかなかです。 そして、ちょっとエッチです 安野モヨコ「さくらん」より、遊女一人ひとりの心情にフィーチャーしている印象。せつなくてキュンキュンします。
0投稿日: 2012.07.29
powered by ブクログなんとなく気になって購入した一冊。 今まで読んだどの吉原女郎の物語より哀しくて儚くて美しい。 女性ゆえの哀しさや優しさや強さに共感さえ持てる。 きっとみんな生まれ変わっても女を望む気がした。
2投稿日: 2012.07.23
powered by ブクログ連作集。次々に違う遊女の内面が描き出されている。裏書きに「儚く、残酷」 その通りだ… 遊廓が舞台だと、お金の話か病気や疲労で惨めな話か、惚れたはれたの話が多いんだけど、そういうのじゃなくて、遊廓の女の生き様と思いを切なくでも艶やかに描いている。宮木さんの本をもっと読みたくなった。
0投稿日: 2012.07.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
宮木 あや子さんの本に初めて出会ったのがこれ。 もっと早く出会いたかった。 たまたま書店をぶらぶらしていて、表紙の美しさに手を取った。なんとなく、本当になんとなく、さらりとあらすじだけを読んで購入。何の期待もせずに読み始めたけど、のめり込むのに、そう時間はかからなかった。 デビュー作とは思えないおもしろさ。遊女の儚さ、夢、足枷、恋、折檻、男、艶やかな情事、秘め事。女子ならぜったいに好きなはず。エロさも抜群。だけどただエロいだけじゃない、読みすすめるたびに切なくて涙がとまらなくなります。 短編で構成されていて、短編ごとにヒロインが変わる。けれど、舞台や登場人物はすべて一緒。違う短編に、他の短編のヒロインが出てきたりして、わくわくします。
3投稿日: 2012.06.28
powered by ブクログ宮木さんの文は艶やかと言うかなんというか、どこか色っぽいと思う。 そんな文体と設定がうまい具合に溶け合ってて、読んでて楽しかった。
0投稿日: 2012.06.09
powered by ブクログ吉原の女郎一人一人にスポットを当て、吉原に来た経緯や吉原での人間関係、愛した男性との関わり合い等を丁寧に美しい文体で綴っていきます。登場人物たちがどんどんリンクしていくのもとても魅力的だと思います。苦手な歴史小説で、吉原特有の言葉遣いもありますが、決して難解な作品ではありません。お薦めです。
0投稿日: 2012.06.02
powered by ブクログ繋がっている短編集。 吉原の様子も廓や季節の描写も 美しくて切なくて、胸がぎゅうぎゅうしました。 こういうのはもう本当に弱い。 どのお話も好きだけど、八津、三津、そして緑のあたりで涙腺が。 女郎同士の絆の話って女性にしか書けないよなあ、と少しぽかんとしたりした。
2投稿日: 2012.05.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人買いに売られて、春を売らねばならなかった女たち。 年季明けを夢見、毎夜男たちに抱かれながら、花火のように儚い命を散らしてゆく。 吉原で生きる遊女たちの恋を描いた連作集。 叶わぬ恋にからめとられ、逃れようともがけばもがくほど、増す痛み。 まだ愛に脅かされる事を知らぬ、無垢な強さ。 禁忌と抑圧あってのエロス。 胸をかきむしられるように切なく、悲愴なお話ばかり。 でも不思議と読後感が悪くないのは、ままならぬ恋に身を焦がす遊女たちの気持ちに絡めとられ、感情を思い切り揺さぶられるから。 構成や語りも巧く、するりと物語世界に没入してしまいます。 これでデビュー作なんて、末恐ろしい。凄い。 R-18文学賞受賞作だそうですが、R-18という名のとおり子どもには読ませられないお話。 それは官能表現が激しいからではなく、ここに記されているのが子どもには理解できない大人の恋だから。
0投稿日: 2012.05.14
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官能小説初めて読んだけど、これは雰囲気が綺麗だ 1話の話が切なすぎて凄い好き それぞれの遊女の裏の話も、一人の人物に繋がってておもしろい。
0投稿日: 2012.05.05
powered by ブクログずっと読みたかった遊女の物語 短編になっていて1つ1つは読みやすいです しかしその話は全て繋がっている― なかなか泣ける話かと。 ボクからすれば、羨ましい面もあるかな 平然とR18読める年齢になってよかったーw でもえろいってやつじゃないんですよね。
0投稿日: 2012.05.02
powered by ブクログなんでこの本取ったんだっけな? なんか表紙が綺麗だなーと思って衝動買いしたんだっけ。 江戸時代の吉原の話。 大門の中に閉じ込められた遊女達のじめじめして 閉塞感のあるつらい恋愛話集。 レディコミ的な内容だと思った(よく知らないけど)。 遊女の勉強になった。 身売りされて吉原に来て、人を好きになっても諦観するしかない。 身寄りもないし、門の外には出られない。辛いな。 こういうことがあったんだろうことを知っておかなきゃならないと思った。
0投稿日: 2012.04.14
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わりと面白かった。 エロティックさは特に必要とも思えなかったけど、話のつながり具合は読んでて気持ちよかった。 ただあまりに人間関係においてつながりすぎてて、非現実的すぎる。どんだけ狭い世界なんだ。
0投稿日: 2012.04.14
powered by ブクログ安定してるな~と思う。 少しずつ話が繋がってて、短編だけどどんどん読めて面白い。 主人公がちょっとスレてるのがいいな。
0投稿日: 2012.03.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
友達が貸すのをためらってたのを頼んで貸してもらった、吉原にまつわる物語。女性である作者ならではのキレイごとだけじゃない描写。露骨だけど儚さもあっていい。
0投稿日: 2012.03.18
powered by ブクログ視点が変わるだけでこんなにも違うドラマが見れるのかと感銘した本でした。遊女達は宿命からは逃れられないのですね。それでも意志を持って人生を生きる姿が印象に残っています。
0投稿日: 2012.03.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
江戸、吉原に生きた女達と、それを取り巻く人々の悲しく切なく、でもどこか美しい、そんなお話でした。 性描写すら切なく美しい。 彼女達の生き様、死に様に、ただただ胸がいっぱいになる思いでした。
0投稿日: 2012.02.29
powered by ブクログ面白かった!久し振りにイッキ読みした さくらん、品川心中もまた読みたくなってきたー これは漫画も絵がきれいでとても良かった
0投稿日: 2012.02.27
powered by ブクログ江戸は吉原、中見世の山田屋で遊女達が織り成す物語。女による女のためのR-18文学賞受賞作らしいが、とても風情がある連作短編集。一つ一つの話もいいが、縦糸と横糸が絡まりあい、いわく言いがたい織物が編み上がる。非常にいいです。
2投稿日: 2012.02.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初は漫画の方を読んでいたので、何人も出てくる遊女がごっちゃにならなかった。 やっぱり文字で読むのはちょっと違う。 切なくて報われない話ばっかりだけど、みんなそれぞれ「生き様」を見せてくれる感じ。 ほとんど漫画と同じだったけど、最後の「大門切手」は小説の方ににしかないんですね。 弥吉と山田屋の女将の話。 弥吉、すごいいい味出してると思ってたけど、結構ひどいな! 女将可哀想に、と思った。 そしてこれがまた朝霧につながっていくんだなぁと思うと、またびっくりする。
0投稿日: 2012.02.24
powered by ブクログどの女の人も強く美しい。それは時代がそうさせるのか。昔の女性って心が強く感じる。歳もきっと若いのに。。
0投稿日: 2012.02.20
powered by ブクログ一回目では世界観に入る込むことができず微妙だなと感じていたんですが 登場人物をしっかり把握しながら読んだらすんなり入りこむことができました。どのお話しも大好きです
2投稿日: 2012.02.17
powered by ブクログ伏線バリバリで好みなお話でした。東雲と霧里、朝霧の話で中盤がクライマックス!って思ってたら後半八津と三弥吉の話で泣けた。水蓮みたいに逃げれたらいいのにそれができない不器用な八津が切なくて…てか東雲って綺麗な名前だよね。八津と三津は私の中でフラガールの蒼井優と名前わからんけど最初に出てきた女の子ダンサーになれんかった子で変換して読みました。しゃべり方が同んなじだったから…
0投稿日: 2012.02.10
powered by ブクログダ・ヴィンチで見かけて、気になっていた本。 吉原といえば、小さい頃ばあちゃんが『吉原炎上』観てたな…くらいの知識しか無い私ですが 文章が上手いからかぐんぐん読めました。 愛と情と欲望と。 そんなものが渦巻くなかで一生懸命生きてる女性のお話だと思います。 八津さんのお話が一番好きです。 文体が美しいから、是非他の小説も読んでみたいな。
0投稿日: 2012.02.10
powered by ブクログ官能的。R-18文学賞受賞作。 でも、文体が無機質なので下品な感じがなくて好き。 救いがないからこその美しい話。 18歳こえないと、この切なさに共感できないという意味のR-18ではw
0投稿日: 2012.01.25
powered by ブクログR18大賞受賞作 本屋で漫画を見つけたのでまずは原作から。 すっごく!よかった! 江戸末期の吉原で生きる女達のお話。 みな人生をあきらめているけれど、 夢をみることはやめられない。 色に生きるからこそ、恋を信じられない。 霧里のひたすら不遇の人生 朝霧の恋はしない、という鎧をあっけなく破った出会い 八津のあがき 茜の夢 水蓮の覚悟 緑の希望 すべてが夢のようにはかなく美しくかなしかった。 一話ずつ読むたびに放心したようでなかなか読み進まなかった。 嶽本野ばらのあとがきも秀逸 ただ、一人もハッピーエンドがなかったので -1で。
0投稿日: 2011.12.22
powered by ブクログ文体とか言葉が遊郭らしく、妖艶でどことなく上品。 叶わない恋の話とか、たまに描かれる遊郭の女同士の絆がよかったです。
0投稿日: 2011.12.15
powered by ブクログ艶。粋。エロくて泣ける。 江戸吉原を生きる遊女たちの、生の切なさとかを描いた作品。 でもこの作品の核は、艶でも恋でもなくて、おんなたちの絆ではないかと思う。 妹を慈しみ、姉を慕い、同輩に胸を貸す。お互いのかなしさを理解できてしまうから。 女たちが集まった遊郭、案外、そうだったんじゃないかなと思わせられた。 案外、女の絆は美しいのかも。
0投稿日: 2011.12.03
powered by ブクログ初めて読む作家さんの本。吉原の遊女の切なくて哀しい人生。 最初のほうは物語にくいっと引き込まれながら読めたが、途中から だんだんと、だれ気味に。 数人の女性の視線で語られるのだけれど、結局必ず男と寝る話で その描写もかなり激しいけれど、みな同じ感じで最後は流し読み。 時間軸がきちんと整理されていないため、登場人物があちこち でてきて、死んだはずなのに、と思えば回想だったり・・・で なんだかまとまりのない文章だった。 最初の一章くらいの短編だったらよかったのでは。
0投稿日: 2011.11.28
powered by ブクログ表題作しか読んでいませんが、綺麗ですね。歴史物って苦手ですがそんなのも忘れさせてくれるくらいなんかエロい。 R18文学賞受賞作
0投稿日: 2011.11.04
powered by ブクログ江戸の吉原を舞台とした連作短編集。 遊女のお話なので官能っぽいところも多いけど、そこに目を向けるより、心の揺れ動きが綺麗に哀しく描かれてるのが良かった。登場する遊女たちそれぞれが、幸せになれないながらも必死に生きてるところがとても切なくて、その姿が凛として美しいと思った。 収録の短編では「青花牡丹」と「十六夜時雨」が好みでした。
0投稿日: 2011.11.01
powered by ブクログ江戸後期の吉原が舞台。小見世「山田屋」で織り成される恋と人との物語。現代小説の延長で読める時代もの。 今遊女の話だけではなく、女将に目線を向けた「大門切手」は、この本の一連の流れを締めくくるに相応しい。
0投稿日: 2011.10.27
powered by ブクログ吉原の遊女の… 新潮文庫のパンダとかなりエロそうな本の帯に引かれてパラパラめくってはみたものの、漢字が多い文面に「やっぱりやめとこ…」 でも翌日もまた目に留まってしまう気になる本でした。物語は今と昔を行き来し、吉原の遊女たちの暮らしにどんどん引き込まれていきます。漢字の多さも忘れてしまいます。 この作者、ぜひもう一冊!
0投稿日: 2011.10.11
powered by ブクログおもしろかったー!! 台風で電車止まって暇潰しに表紙が気になっていたので購入。 吉原の遊女たちの恋のお話。 大半は切ない気持ちになるけど、描かれている遊女がみんな素敵で、清々しい気分になったり、憧れを抱いたりして… 性描写が苦手だったけど、これは大丈夫だった。 『女性の生き方』が書かれていると言うよりは 『女の生きざま』が書かれている。 そんな感じがする。 遊女にはなれないし、私はなりたいと思わないけど でも、強く生きていける女に私もなりたいと思わせてくれる作品だった。 大したことないだろうと思っていたけど、久々に大ヒットだった。 後何回か読み返したい。
0投稿日: 2011.09.27
powered by ブクログ江戸末期の吉原を舞台にした遊女のお話。愛する人に想いを告げられぬ現実、実らぬ恋。遊女としての宿命の中で、己の道に花咲かせ散っていった女たち。想像され得る美しい情景が、儚さ、淫猥さ、哀しさ、残酷さ、諸々を心地よく調和している。『愛すべき人は何処に居ましょう?』
0投稿日: 2011.09.06
powered by ブクログ日経WOMANで紹介されていたのが気になって、読んでみた。 過酷な環境の中で自分の信念の基に生きていく女性達の幸せを祈らずにはいられなかった。 もっと幸せな結末であってほしかった。
0投稿日: 2011.09.04
powered by ブクログちょっとエロチックだけど、切なさと元気を両方もらえる感じ。登場人物が章ごとにうまく組み立てられているところがよかった。
0投稿日: 2011.09.03
powered by ブクログマンガがあまりに泣けたので原作も。 女性のためのR18文学大賞受賞作品で、今まで読んだものにハズレがない!
0投稿日: 2011.08.28
powered by ブクログ前に図書室でハードカバーの方を読んでから、今度は文庫本を購入しました。 最初に読んだ時よりも、二度目の今回の方が話の内容や人物の関係がすんなりと頭に入ってきました。 いかんせん時間軸や人物が多様過ぎて初見の時にはページをよく戻っていたのも懐かしいです。 やはり私は十六夜時雨が1番好きなようです。 もちろん他のお話も好きですが。 八津の揺れる心情や生に対しての考えが細かく描写されていてお話の中に取り込まれていきました。 最後の大門切手はある意味どんでん返しが待っています。
0投稿日: 2011.08.24
powered by ブクログ官能美、という言葉がふさわしい作品 遊女達それぞれが、遊女としての自分と、女としての自分の狭間で揺れ動く姿が丁寧に描かれている。 個人には、最初に収録されている『花宵道中』が好きです。 朝霧と半次郎、つかの間の二人の交流、そこに漂う切ない空気がたまらない。
0投稿日: 2011.08.10
powered by ブクログ江戸の吉原を舞台にした、官能純愛歴史小説。 それぞれの短編の主人公は別々だが、各短編の繋がり方がキレイで、更に登場人物の心理描写、景色や背景、全ての描写も美しく、歴史小説ではあるが読みやすかった。 遊女達の想いを、宮木さんがタイムスリップして聞いて来たんじゃないかと思うほど、切なく胸に刺さりました。
0投稿日: 2011.08.09
powered by ブクログ日経womanにて、知花くららさんのおすすめ本にあったので、読んでみました。 官能小説とは思えない、女のドロドロ話とも思えない、美しいお話。 淡々と書かれているからか、読み手としては残酷な運命に強い衝撃を受けるのだが、サラリと読み進めることができる。 同じ女として、美しく華々しく女らしく生きてみたいと思ってしまった…
0投稿日: 2011.08.08
powered by ブクログ吉原の遊女の話です。 けして安くはないけれど、大見世ほど高価でもないという非常に中途半端な感じ(手が届きやすいとも言う?)の小見世で働く遊女たちの話なんです。場所柄、官能小説ではあるのですけど、なんでこんなに切ない感じなんだろう。遊女になる理由は様々で(まあ、ベースに貧乏だから、という共通項はあっても)自分たちの境遇や、仕事に関しての感じ方や考え方も一人ひとり違っていて、なんだかそれぞれ考えさせられます。 たぶん、解説にも書いてあるように、文章がうまいんだろうと思います。一見淡々と、非常にシンプルな表現なんだけど、不思議と引き込まれて、そのシンプルな表現の奥に、もっと深いものがあることに気づかされるんです。 話の中で、大晦日の鐘を聞いてある遊女が、人の煩悩が108あるという話を思い出して「男には108じゃ足りない、逆に遊女には108もないんじゃないか」なんて考えるシーンがあります。そのあとに別の遊女が故郷では何も食べるものがなくいつも飢えていて、遊郭にいれば足を開くだけでご飯が食べられる、こんなにありがたいことはない、なんて考えるシーンがあるんです。こんなのが、非常に淡々と描かれています。 ひどい話も、中にはあるのに、こんなことが日常茶飯事だったんだなと思わされます。
0投稿日: 2011.08.01
powered by ブクログ漫画が良かったので、原作も読了。謳い文句にちょっとビックリしてしまいましたが(苦笑) 花魁を舞台にした話が好きなので、楽しめました。ただ構成の仕方は漫画の方がわかりやすいかな?
0投稿日: 2011.07.31
powered by ブクログ続いて原作を、たまたま古本屋店頭100円棚で発見! 漫画はかなり忠実なんだなー。切なくて華やかで、楽しめた。
0投稿日: 2011.07.30
powered by ブクログそういえばはじめて遊郭を舞台にした小説を読んだかもしれない。官能小説らしい描写はたくさんあってえろいんだけど、嫌らしくない。オムニバス形式なので所々繋がりがあっておもしろい。さらりと読めました。
0投稿日: 2011.07.24
powered by ブクログエロい! だけれどきれい! 素敵です! 宮木あや子さま!! 現代なら(当時でも?)、売られて、またはさらわれて遊女になるという不幸な境遇の中、女たちはしたたかに図太く生きていてある種羨ましい。 朝霧さん、桂山さんのタンカ切るシーンはスカッとする。
0投稿日: 2011.07.22
powered by ブクログ人生は短いが、体を売る女の人生は、それよりもいっそう短い。吉原の女郎の平均寿命は30歳にも満たなかったといわれている。閉じ込められた街、逃げ場のない心、それなのに驚くほどに逞しい。 文章が流暢である。故に、そこに書かれていること自体よりも、ずっとストイックなものと読み取れる。だけれど、どれほどエロティックな描写が続こうとも、花町の生活なんて、女の究極のストイックかもしれない。仕事として体を開くという経験がないので、なんとも言えないけれど、くっきりとした芯がなければ、そうそう自我を保てるものではないだろう。好きな男でも、なかなか自我を保つことは難しいというのに。 そしてタフだ。恋をする女も、しない女も、生き延びた女も、死んでしまった女も、晴れやかに吉原を出た女も、吉原を終の棲家とした女も、全員がほとんど絶望的な境遇にもかかわらず、生きることを諦めず、細く小さな光を見失わない。 女にしてみたら、忌まわしき場所であった。しかし、短く艶やかに生きた見習うべき女性たちが生きていた場所でもあった。 そういうことを、じんと胸にうったえかける、作品群である。
1投稿日: 2011.07.19
powered by ブクログ官能小説とあって、エロいことはエロいけど話はよくできてるしよかった。 ある章では脇役だった遊女が次の章では主役になったり、また読み返したくなる。
0投稿日: 2011.05.18
powered by ブクログ吉原が舞台というだけで重く暗い後味の悪い話を想像していたが、暗めの話ながらも読後感は思ったより悪くなく抵抗なく読めます。 性描写も無駄にいやらしくなく面白かったです。
0投稿日: 2011.05.16
powered by ブクログ表紙買い。 登場人物みんなが、 人柄であったり美貌であったりと それぞれの取り柄をもっていて魅力的。 最初の朝霧さんのお話が一番好き。
0投稿日: 2011.05.05
powered by ブクログ山田屋を舞台にした花魁たちの短編集。短編同士のリンク具合が素晴らしい。恋愛は許されず、身体を売り続ける悲しさ、切なさ、必読です。
0投稿日: 2011.05.02
powered by ブクログ借り物。 2011年4月25日から5月16日。 だいぶ時間がかかった。私には読みにくかった。吉原の話で内容は複数人の遊女の色恋沙汰。遊女故か悲恋が多い。
0投稿日: 2011.04.18
powered by ブクログ吉原に暮らす花魁達を描いたもの。 短編連作で、哀しみだけでなく、女同士の助け合いも。 登場人物どうしの因縁もどろどろ。 艶っぽい文章で、こういうのが読みたい気分なら満喫できます。 「花宵道中」は山田屋の朝霧が主人公。 天保8年秋、火事で吉原が焼け、女達はあちこちの仮宅に住んでいた。山田屋は深川八幡前に。 山田屋は座敷持ちが6人しかいない小見世。 朝霧は母親も遊女だったので、生まれたときから吉原にいる。 正月の八幡に出かけた所、人混みの中で草履を片方落とし、困っている時に助けてくれた男・阿部屋半次郎。 草履の鼻緒は半次郎が京都で職人だった頃に染めた物だった。見よう見まねで染めた青い牡丹。着物には出来なかったもの。 吉田屋という金持ちの座敷で、二人は再会するが… 「青花牡丹」は半次郎の子供の頃からの話。 美しかった母は父と駆け落ちして一緒になったが、やがて不仲になった。 母の死後、弟の自分をかばって京都の島原に身を売った姉は、霧里と名乗る。 職人となり、自分の染めた着物で花魁道中をさせてやりたいと思う弟。 思いがけない結婚話が起き、幸運と思われるが、腕を折られ‥ 霧里は美しいが愛想がなく、他からの嫉妬もあって、江戸の吉原の山田屋に所替えとなる。 霧里は、妹女郎として、地味な少女だった朝霧を育て、朝霧は八津と三津の面倒を見る。 「十六夜時雨」では、 ひどく貧しい農村の出の八津と三津は、吉原での暮らしをそれほど酷いとは思わないでいた。 八津は格上の見世の女郎と意外な茶屋で出会い、にこりと笑いかけられる。漁師と恋仲で密かに逢い引きをしていたのだ。見世も半ば公認だった。 髪結いの三弥吉に、ほのかな思いを抱く八津だったが‥ 女性のための女性によるR-18という企画の受賞作。 そういえば~濃厚な描写だけど、時代色が濃いので、途中は忘れてました。
0投稿日: 2011.04.16
powered by ブクログ哀しく切ない、遊女たちの話。 時代もののためか、悲恋ものは少し苦手なのだけれど割り切って読めた気がする。 登場人物の絡み合うつながりにひきこまれた。
0投稿日: 2011.03.25
powered by ブクログ漫画を読了してから原作に進みました。R18と明言するほどのいやらしさはないけれど、淡々と読めてじんわりする作品。それぞれの生き様の対比が良い。
0投稿日: 2011.02.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ジャケ買い。 でもよかった! 現代社会では抱けない感情がきっとあって それを吉原舞台に見事に描き切ったという印象 解説でも言ってたけど。 江戸吉原で遊女が主人公ってどうしても「さくらん」 とか思いうかべてしまうあたり わたしって現代っ子だなと思う。 この時代設定だからこその切なさに星5つ
0投稿日: 2011.02.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
図書館で単行本を借りて気に入り、BookOffであったので購入。 単行本にはなかった弥吉の話が最後に載っていてラッキー! そうだったのか弥吉…。 解説の野ばらさんと宮木さんの意外なエピソードも可笑しかった。 装丁は単行本の方が読みやすくておすすめ。
0投稿日: 2011.02.03
powered by ブクログ妖しく、美しく。哀しく、儚く。そして、切ない。 http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-483.html
0投稿日: 2011.01.31
powered by ブクログ時々読み返しては切なくなる本。 R指定だけど、美しく残酷で、ものの哀れを感じる作品です。 巻末の宮木さんの言葉にもありますが、無念の思いを抱えて亡くなったすべての遊女の方々の魂が、安らかな場所に辿り着けるよう願わずにはいられない…
0投稿日: 2011.01.30
powered by ブクログ・短篇集だが、各話がつながっており読みやすい。数多い主人公たちは皆キャラが立っており魅力的だった。救いもあるが重い話もあり。 ・表題作がお気に入り。R-18らしい描写だが、最初で最後の逢瀬は美しかった。
0投稿日: 2011.01.08
powered by ブクログやっぱり甘酒だよね とおもいました 私は靴屋店員で、 いちばん売りたい靴は他にあるけど、 キツイ靴を売り切らなきゃならない... 心は全てに通ずる みたいな感じがします また 職場の友達関係をダブらせたり 楽しく読んでいます 2011/1/8読み終わった すごい‼ 言葉にならない言葉が伝わってくる本だった‼ 仕事と 女心 いつかまた読み返したい
0投稿日: 2011.01.07
powered by ブクログ素晴らしい!! 女性が描いた小説でこんなにも引き込まれた作品は始めてかも。 まず、書き方が優れています 一つの章が一つのパズルだとしたら 章が進むに連れてパズルがハマっていく感じです。 一人一人の登場人物の人間臭さや、人間らしさ、女の深い情などが詰まっていました。 作者が、一人一人の登場人物を愛して書いているのがよくわかります。 女性にはオススメ!! 男性には重いかなぁ、、笑
0投稿日: 2010.12.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分が切ないブームだったので読んだ。私が好きなイラストレーターさんの絵だったので買いました。 「青花牡丹」と「十六夜時雨」が好き。短編だけど全部繋がってるから、同じエピソードの裏側が分かる。もう一度最初の「花宵道中」を読むと、最初に読んだ時とは違って色んな繋がりとか背景が見えた。切ないけれども、切ないなんて言葉で済まないぐらい残酷で現実的で人間臭い話なんだろうと思った。関西弁とか病気の描写とか冬の様子が、なぜか身に沁みてますます悲しい。 余韻が残りそうなストーリーだと思ったけど、意外に結末も読後感もあっさりとしていたのでちょっと残念。でも本当は3.5点ぐらいにしたかった。(20101215)
0投稿日: 2010.12.16
powered by ブクログ最初に書店で見つけたのは漫画のほうでした。 でも原作があるということで、先に原作のこちらを購入。 遊女達のせつない恋物語です。 短編集になっていて、様々なタイプの遊女の恋物語が読めます。 短編集ですが、舞台は同じ廓で、その廓に勤める遊女一人一人にスポット当てています。 身体を売る仕事だからといって、心はそう簡単に売らない。 身体を売りながらも、好きになった人を思い続ける。 そんな一途な女性たちが強く生きていく様が素敵でした。
0投稿日: 2010.12.13
powered by ブクログ10/11/22 きれい、せつない。 11/08/30 何度読んでもきれいな描写。そんで、切なくなって、心臓がきゅーってなる
0投稿日: 2010.11.23
powered by ブクログ連作短編集。 遊女にも当たり前だけどねたましい気持ち、好きな人を思う恋しい気持ちがあり普通の女性となんら変わりはないのに遊女だから叶わない恋。 ただ切なかった。
0投稿日: 2010.11.16
powered by ブクログ本屋さんのPOPに惹かれて購入。最初の朝霧にうおお…!となってたら、いい女たちが続々登場。朝霧さんと三津さんが好き。
0投稿日: 2010.11.12
powered by ブクログ女が主役でこういう話し(恋愛的な)は初めて読んだので、暫く頭にどろどろしたものが残りました。 良かったのかどうかは判断できないけど、複雑な気分になった。
0投稿日: 2010.11.07
powered by ブクログ連作短編集、になるのかな? 構成が素晴らしい。 女の数だけ、恋がある。 恋の数だけ、涙がある。 秋の夜長に、読むにはぴったりの一冊だと思った。 切ない物語ばかりだけど、最後の短編に、少し救われた。 官能小説の側面もあり、いやらしいけどいやらしくない!?ので、 ぜひ女性に読んで欲しいなあ。 それにしても、宮木さんはこれが処女作なのか。 そう思って読むと、改めてスゴイかも。
0投稿日: 2010.11.03
powered by ブクログなんとも儚く美しい女性たちだろう。吉原(遊郭)という時代背景で今現在のソープとは違う厳格で規律があり、逃げ場のない遊女たちの心のうちを推しはかり、思わず涙が。 若い作家さんだが構成のうまさに星4つ。
0投稿日: 2010.10.30
powered by ブクログ江戸吉原が舞台の連作短編集。遊女達の恋愛もの。遊女の仕事と割り切っている人達が、恋に燃え上がる。その温度差があればある程に切ない。どの遊女達の結末もありそうな気がして共感出来る。儚いからこその美しさがある。脇役たちもしっかりと肉付けされていて躍動感がある。今ここで、呼吸し生きているという様な感じさえする。病で死にゆく遊女に「生まれ変わったら、何になりたい」「もう、女郎だけはごめんだね」この何気ないシーンが印象的。数行読んで物語に入れるという本にはめったに出会う事が出来ないのだけれど、この本はまさにそういう珍しい本でした。私は何で積読にしておいたんだ。
0投稿日: 2010.10.15
powered by ブクログR18文学賞受賞作。独立した短編集と思ってたら連作。切なく興味深く読めました。十六夜時雨、良かったです。
0投稿日: 2010.09.23
powered by ブクログ吉原、遊郭ものが大好きなので ものすごく期待して読んだ! けどがっかり。 非常にがっかり。 文庫になるの待ってたのに! 薄いというか、なんというか・・。 短編でもグッとくるものはたくさんあるけど、 だたの短編。 登場人物のリンク具合も、さして生かしきれてない。 切ないテイストで書かれているけど、あくまで切ないテイストといったかんじ。さらっとしすぎ。 残念!
0投稿日: 2010.09.13
powered by ブクログ頂き物で、大切に読んだ。 それぞれの構成はとても上手だし、文章も上手だけど、悲しすぎた。 その人がこんな本を大切にするような、そんな心情であってほしくないと思って、★三つ。 私情が入っている。 やっぱり私は嘘でもいいから、幸せな物語が好きだと思った。 あ、肉じゃが作りてェ。
0投稿日: 2010.08.22
powered by ブクログR-18ということでしたが生々しさを感じさせない綺麗な官能小説という感じで読みやすい。構成も文章も凄く好みでした。花魁たちの悲しいけれど悲しいだけじゃない、強さやひたむきさに心打たれます。
0投稿日: 2010.08.15
powered by ブクログ舞台は、江戸末期の新吉原。 一日の道中は吉原中で一人だけ。 ありんす言葉は、一部の大見世だけ。 遊女たちの、切なくて儚い短編集。 一話目から、声を出して泣いてしまった。 一話一話、すごく余韻が残る。 六話の短編が、それぞれちょっとずつリンクしている。 誰かを本気で好きになり、文字通り命をかけている遊女たちが切なくて、悲しい。 「女による女のためのR-18文学賞」受賞作なだけあって、官能的なシーンもあってドキドキするんだけど、いやらしい感じはない。 以下、印象に残った部分を抜粋。 この男もきっと、目を瞑って愛しい人を思いながら、他の女を抱くのだ、と。名前を呼んでも届かぬ人に呼びかけ続ける、男だとて自分と変わらぬ立場なのだ、と。
0投稿日: 2010.07.31
powered by ブクログ正月、詣で客で賑わう八幡様の雑踏の中で、朝霧と半次郎は出会う。 雑踏の中で見失った朝霧の草履の鼻緒は、かつて半次郎が染めた友禅だった。 珍しくも青い牡丹が蔓のように絡み結ぶ。 その蔓が放つ熱。ふたりは絡んだ指を解けない。朝霧の身体の真ん中に炎の柱が立つ――。 吉原に生まれ、小見世・山田屋の遊女となった朝霧と上方から流れてきた商人半次郎の悲恋を描いた表題作『花宵道中』。 そして、『花宵道中』の冒頭、朝霧の姉女郎が死んだ朝を起点とした前後数代にわたる姉妹女郎たちの儚い恋を描く連作集。 「姉さん、結局あたしには何も話してくれなかったんだね」 姉女郎は妹女郎に、何も言わずに消えていく。 残された妹女郎もやがて。 諦めて、諦め切れずに秘める恋。 夢の国とも、苦界とも呼ばれた吉原の中でひっそりと咲き、散っていった遊女たちの純愛絵巻。 大見世の、位の高い女郎たちの華やかで激しい対立…などとは無縁の、中程度の見世に売られたり攫われたりしてやって来た少女たちが、中程度の遊女となり、諦めながらもかなわぬ恋をし、生き、また死んでいく様を淡白な筆致で情念深く描く。 R-18文学賞大賞受賞作品。
0投稿日: 2010.06.10
powered by ブクログどんな男に抱かれても、心が疼いたことはない。誰かに惚れる弱さなど、とっくに捨てた筈だった。あの日、あんたに逢うまでは―初めて愛した男の前で客に抱かれる朝霧、思い人を胸に初見世の夜を過ごす茜、弟へ禁忌の恋心を秘める霧里、美貌を持てあまし姉女郎に欲情する緑…儚く残酷な宿命の中で、自分の道に花咲かせ散っていった遊女たち。江戸末期の新吉原を舞台に綴られる、官能純愛絵巻。R‐18文学賞受賞作。 女性らしい文章が切なさを増させていて、綺麗な感じ。 だけど、話に入り込めなかった。人同士の繋がりが、上手いんだけれども何か疲れる・・・
0投稿日: 2010.06.02
powered by ブクログ華やかな着物とか白粉の匂いとか、 街の喧騒が伝わってくる感じで、 するりと吉原にタイムスリップ。 花街って興味はあったけど、 今まで本とか映画とかみたことがなくて、 でも、これ読んで一気に興味が加速。 歴史ものってあんまり得意じゃないんですが、 これはわかりやすいいし、おもしろかったです。 何ともいえない色っぽさがツボ。 ☆☆☆☆ ホシ4つ
1投稿日: 2010.05.16
powered by ブクログ今風にいうなら「エロせつない」? 前に読んだ上村一夫の凍鶴って漫画を思い出した。しかし、「R‐18文学賞」っていうものがあるのは初めて知ったな。
0投稿日: 2010.05.06
powered by ブクログ立ち読み中。 女が選ぶR-18文章。 正統派。 下品にならずに艶文をあやつり 繰り広げられる花魁たちの話。
0投稿日: 2010.04.12
powered by ブクログ当初「R‐18文学賞とは何ぞや?」という興味があったんですが、 男性向け官能小説の様な「エロイHシーンばかりだったら嫌だな」と手にしなかった作品でした。 しかし。女性セブンにて漫画化され、その内容を見ると…。 「自分の想いとは裏腹に客に抱かれる遊女」を描いた切ない恋愛小説でした。 これだったら、Hなシーンばかりじゃなくて充分、私好みの作品でした。
0投稿日: 2010.03.24
powered by ブクログ意外なくらい面白かった。 いや、正直シチュエーションだけ時代物のちょいエロかなぁって思ってたから全く期待していなかったんだけど。 先ず文章がとても上手でリーダビリティ高い。どんどん読ませる。 色恋いがいにも登場人物の生い立ちや関係性や事件など、気になるエピソード盛りだくさん。 こういう作品は恋愛小説が好きな人が妙に好んで読みそうなイメージあるけど、恋愛小説嫌いなわたしでも楽しんで読めたから嫌いな人にも薦めたい。
0投稿日: 2010.02.14
powered by ブクログ官能的な描写は多用されているものの、 物語は切なくて悲しくて美しい。 濃厚なエロスも気にならないほど、 遊女たちの生き様に引き込まれてゆく。 6編の連作で構成されているが、 どれも非常に巧く話がくっついていて読みやすい。 R-18で涙できる本は初めてだった。
0投稿日: 2010.01.19
powered by ブクログ時代考証とかけっこういい加減な小説だよね?これきっと。 でも歴史的な事実にはあんまり興味ないし、いい加減も徹底していい加減だとそれはそれで面白いんじゃないかと。
0投稿日: 2010.01.14
powered by ブクログそれぞれの話が繋がっていることが最初分からず、軽く混乱してました・・・ けど、分かると面白さが増すと思います。 例えば、誰かの姉さんの、妹分の時代の話があったりして、「歴史」を感じました。遊女同士の仲間意識や、友情も読んでいて楽しかったです。 茜の文中の印象で、緑は自信満々な女王様なタイプなのかなーと思っていたので、緑の回を読んで少し驚きました。(笑)
0投稿日: 2009.12.04
powered by ブクログ吉原から出ることを許されない遊女たちの、激しくて切ない恋。 生き死にをかけた儚い恋愛が、読んでいてとても悲しくなるけれど、 遊女たちの女としての生きざまに引き込まれていきました。
0投稿日: 2009.11.25
powered by ブクログ最初はよくある遊郭話だろうな…と思いながら(まだ1話までは正直どこかで読んだような話だと思いました)読みすすめていると…??? ははぁ、短編集かと思いきや…? ただの官能小説では終わらず、最後にあらゆることが終結して上手くまとまっています。な~るほどっと納得。
0投稿日: 2009.11.23
powered by ブクログすいません、表紙買いでした。でもこれは大当たり! 切ない恋のたくさん詰まった究極の悲恋オムニバスです
0投稿日: 2009.11.22
powered by ブクログ江戸吉原に生きる遊女たちの恋。使い古されてそうな設定なのにこんなにも新鮮な印象を残すとは。何よりそれぞれのお話が時代順に並んでいないところがいい。さっきちょろっと出てきた新造の子が今度は姉女郎を思い出したり悲しい恋をしたりしながら必死に生きる。それが脈々と繰り返される。生きていると否応なく直面してしまう感情が、壁に囲まれた小さな世界の中だと一層際立って見えてくる。 エロい儚いおもしろい。三拍子そろってるってやつだ。読んで損なし。
0投稿日: 2009.11.22
powered by ブクログ愛というのは苦しくて切なくて──だからこそ美しいのです。 女郎たちの悲喜こもごもの短編集で、同じ楼閣を舞台にしているのでそれぞれの登場人物の過去やそれからが垣間見えて、そんな点でも楽しめます。 日本の時代物はとっつきにくいイメージがあったのですが、こちらは予想外に読みやすく、混乱することなくお話を楽しめました。 女郎たちの悲しみを含んだ恋の中にも、当人にとっては良かったんだ、と思えるようなラストが多く、切なくも読後感の良い作品です。
0投稿日: 2009.11.17
powered by ブクログ吉原の「山田屋」の花魁たちを中心とした連作形式の物語である。 デビュー作の「花宵道中」はよくある展開だと感じたが、その後朝霧を取り巻く花魁たちの物語を読むと1つの物語として繋がっているのが分かり、面白い。他の話の脇役の花魁が次の話の主人公として語られるときに、その人物の深い心境がうかがえて、ああだからあんな行動をとったのかと納得できる。人物の心情を表現するのがとても上手い作家だと思った。遊女たちのあきらめや、行き場のない気持ち、または絶対負けたくない気持ちが伝わってくる。
0投稿日: 2009.11.09
powered by ブクログ見世は開く。 女郎が病で死のうが、死んだ女郎を偲び泣く者がいようが、 容赦なく見世は開き、花を売る。
0投稿日: 2009.10.27
