
総合評価
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powered by ブクログ江戸末期の吉原の山田屋という小見世の遊女達を描いた連作短編。 短編それぞれに なにかしらの繋がりがあり 登場人物が よりはっきりしたものになっている。 遊女も人形ではないので 心を通わせる人と一つになるシーンは 一人の女性になり 心底その人が好きな様子が伝わってきます 読んでいる私の芯の部分が熱くなるくらいにね 決して 通勤時間には読めない いや 読みたくは無いかな このお話は 純愛小説なのでしょうか それと 色の表現も好きでした 朱鷺色、深紅、若竹色、空色、橙・・・。 『薄羽蜉蝣』の冒頭 「雪の名残がほの白く妓楼を照らす夕間暮れ、紺桔梗色の夕闇に 沈みゆく江戸吉原に今日も暮れ六つの鐘が鳴る。」 声に出して読みたくなるような始まりです 宮木あや子さんの作品を読むは初めてなので 他の作品も読んでみたくなりました
0投稿日: 2009.10.25
powered by ブクログ9月末 本屋でふと手に取って。女の哀しさ、みたいのが全編にわたって染み渡っていて、おもしろかった。少し構造に執着しすぎて複雑になっている所もあるけど、それもまたよし。読み返してみたくなるような。
0投稿日: 2009.10.16
powered by ブクログ女郎たちのオムニバスな感じの短編がまとまっています。 R18文学賞大賞を受賞してますが、あんまりそんな感じではないです。 いやーほんとにコレ、切ない話ばっかです。 きゅんっ、ってする。 ハッピーエンドではないけれど、その時代を懸命に生きた女郎たちの姿があると思います。
0投稿日: 2009.10.04
powered by ブクログ時代小説はどうも億劫になってしまう。そんな私がわずか1日足らずで読み終えてしまった。 はっきり言って、これはヤバい。 圧倒的な表現力とそこはかとなく漂うドライな作風、冷静と情熱の間を巧みに描く人間模様、そして時折見え隠れする「悪意」にガッチリと心を掴まれてしまった。 「男に夢を見せるために、生きておりんす。」そう言い放つ女郎達はみな艶やかで、愛らしくて仕方がないのだ。 ああ、日本の文化はかくも、美しく儚いのか。
0投稿日: 2009.09.20
powered by ブクログ文庫落ちをずっと待っていました! 初めは、さやかが表紙絵!てことで注目していたんですが、あらすじみたらちょっと好みぽくて。 女性のための恋愛小説、という感じ。遊郭ものは話の筋が大抵決まってしまうと思います。が、それでも読んでしまうのは心理描写が繊細だからかなと思う。独特の強さとか、そういうものの表現が良い。表現が秀逸とかではないけれど、淡々と強い情念がある。 女の人が皆可愛い。表題作はタイトルも好き。 R18文学賞とのことですが、そんな感じはまったくないです。
0投稿日: 2009.09.13
powered by ブクログ心理描写、情景描写がとても綺麗で その時の情景にうっとりし、 彼女たちの生き方に胸がきゅっとなる。 フィクションだって分かっていても、 きっとこの時代には、同じように恋に命を賭けた女性が沢山いるんだろうな。 時代小説はあまり読む機会がないのですが、 これはすんなりとストーリーに入っていける作品かと。。 女による女のための「R‐18文学賞大賞」を受賞しているそうですが、 官能的というよりも、艶のある綺麗な文章。 厭らしさというよりも、美しさと切なさの詰まった作品です。
0投稿日: 2009.09.11
powered by ブクログ江戸時代の女郎モノ。 霧里、朝霧、東雲のつながっていく話が切ない。 R18文学賞ってのがあるんですね。スバラシイ。
0投稿日: 2009.09.10
powered by ブクログ切なくてよかったです。単なる官能小説かと思っていたら、ちゃんと小説でした。まあ、境目は微妙なんだけれど。短編集でそれぞれの主役が他の短編でも出てくるという例の構造になっているのだけれど、その方法もとても効果的で、他の作品も読んでみたいなあと思った。野ばらちゃんのあとがき(才能はつぶさねば(冗句))も笑えてよかったです。
0投稿日: 2009.09.09
powered by ブクログいやー。すごい面白かったです。私、宮木さんの文章好きです。感情の心のひだをすごく上手にせめてくる。個人的ツボに刺さりまくりーの、きゅんきゅんしーのでした。短編、中編のオムニバスですが、やっぱり「花宵道中」がオススメ。
0投稿日: 2009.09.08
powered by ブクログ表紙買いだったけど、入りこんで一気読み。江戸・新吉原の小見世『山田屋』を主な舞台に、個性豊かな遊女達に纏わる短編を六編収録。「遊郭もの」が好きな人なら気に入るはず。とにかく女の子が可愛くて読み進めている内に、姉女郎と妹女郎の縦の繋がり・同期同郷の女郎達の横の繋がりが見えてくる。R−18文学賞受賞作品だけどそれほどいやらしい感じは受けなかった。背景の所為かも。
0投稿日: 2009.09.06
