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きみの友だち
きみの友だち
重松清/新潮社
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総合評価

775件)
4.4
384
256
68
5
0
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    青春系はすきだけど、これはリアルな青春を描いてて、キラキラとかキュンとかとはまた別物な感じ。 だけど、これが案外学生生活の中で繰り広げられるリアルな青春だよなって思うし、最後は後味も良くていい話だった。 今はLINEとかもあるし、いじめもカタチを変えてさらにネチッこくなってそうだけど、この本の中での青春は、きっと今の学生にも理解してもらえると部分が多いと思う。 人に優しく自分に厳しくって言葉はあるけど それが全てじゃないし、恵美ちゃんみたいに生きるのってカッコいいなって大人になった今でも思った。

    4
    投稿日: 2021.05.31
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    恵美ちゃんのグリコのセリフが良かった。 本当人生って不幸平なことばかりだけど、自分のぺースで進めばいいって教えてくれた。

    1
    投稿日: 2021.05.25
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    中学生の息子が、読書感想文に採用。 「きみ」の友だちの話。きみ、は章によって変わる。友だちというのはどういう存在か、人によって変わるが、松葉杖の恵美ちゃん、腎臓病の由香ちゃんの関係の関係は変わらない。弟のブンちゃん、ライバルのモトくんの関係も良い。みんな、悩みながら付き合っていく。子どもらの描写がよい。 初、重松清作品でした。

    0
    投稿日: 2021.04.28
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    いじめっ子もいじめられっ子も、誰1人として悪者のように描かれていないのが素敵。 これ読んだら誰も嫌いになれなくなる。

    1
    投稿日: 2021.04.23
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    友達関係に悩んでいた中学生の時に読んでいたらものすごいたくさん発見があっただろうなと思った。 各短編が繋がって長編小説のようになっているのが面白かった。

    1
    投稿日: 2021.04.23
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    バラバラのピース一つひとつが 面白い。 いつか一つにまとまり、 大きな作品へと変化することは分かっていても、 完成図は、最後まで分からない。 その完成を見て、 改めて一つひとつのパズルのピースが 大切なことに気づく。 お見事!としか言いようのない作品。

    1
    投稿日: 2021.04.23
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    恵美ちゃんが本当にかっこいい。自分の軸がぶれなく逞しくて、人のことを想える人だなぁと思った。そっけない態度をしていても、恵美ちゃんの人に対して愛がある行動だったり気持ちが、色んなところで垣間見える。 肩書きとか立場とかじゃなくて、1人の人間として接してるのが素敵

    3
    投稿日: 2021.04.19
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    始めは「話長いな〜これ読み切れるかな〜」と思っていましたが、最後は涙なしでは読めない本でした。 これは国語の教科書に載って、全国の子供たちにも読んでほしい。 「みんな」はかつての私で、 「きみ」もかつての私でした。 堀田ちゃんのように空気を読んでみんなに好かれようと努力していた時代や ハナちゃんのように仲良しの友達が離れていく寂しさが、過去の自分と重なり胸がじわじわ痛みました。 それと同時に恵美ちゃんと由香ちゃん・ブンとモト のような関係とまでは、正直いっているか分かりませんが、お互いを認め合い尊重し、大切な存在も学生時代に作ることができました。 友達は大勢でなくても、 大切な人と1人でも出会えたら幸せなことだと感じました。 この本はいつか自分の子どもにも読ませたいと思います。

    6
    投稿日: 2021.04.12
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    誰もが一度は思ったことのあるような 友だちに対する黒い感情も描かれていた。 恵美の心の成長を読んで、カッコいいなぁ、と思った。 また色んな人を主人公として書かれているため、 こんなふうに思っていたんだ、と読んでいて、面白かった。 自分が主人公になった気分で、それぞれの話に既視感を感じた。 友だちとは自分にとってどういう存在なのか、深く考えさせられた。

    1
    投稿日: 2021.04.11
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    十人十色。人との繋がりの中で、剥き出しだった弱さにそれぞれが自分なりの形を見つけようともがく、その途中のような感じ。恵美ちゃんの言葉があたたかい。一番好きなのは三好君の話。

    1
    投稿日: 2021.03.26
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    すごく素敵な締め方で、後半涙が止まりませんでした。友達とは何か。脚の不自由な恵美ちゃん、小児疾患のある由香ちゃんのゆっくりだけど絆を深めていく日々が温かくて。 学校内での子どもたちの残酷な人間関係に途中しんどく感じましたが、恵美ちゃんの生き方・考え方がかっこよすぎて、「こういう子どもに育ってほしい」とさえ思えました。 今だから感じることもあるけれど、もっと早く出会いたかった。友だちとの関係に悩んでいる小中学生に読んでほしい小説です。

    1
    投稿日: 2021.03.24
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    友達に関して面白かった。みんなってなるほどって感じ。自分も小学校の時みんなだったかなあ。今もみんななのかなあ。どうかわからないね。 自分を持って生きるのって日本だとすごい難しいなって思う。でも嫌われてもいいから自分の思う通りに生きれば誰か気が合う人はいるってことみんなが気づくといいな。

    1
    投稿日: 2021.03.20
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    本当に何回読んでも大好きなお話 個人的に堀田ちゃんが中学生の時からどんな風に成長していったのか気になるなあ、1人だけのきれいなカメレオンの描写がすごく好き 堀田ちゃんの章を読むと、「その人のための優しさ」と「自分の保身のための優しさ」の違いをまた考え直すなあ

    1
    投稿日: 2021.02.24
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    小学生の時に読んだときはあまりよくわからなかった。 ごめんって言えない子、多すぎじゃない?って思ったこと覚えてる。 社会人になってしまった今、「みんな」が嫌いっていうのは、すごくわかる。 トイレに友達と行ったり、花いちもんめにドキドキしてたの懐かしい。 全部の話に恵美ちゃんが出てきた理由も再読してわかった。 笑いたい時にはうつむけばいい。 私は、私が付き合いたいと思える人を大事にしたい。

    1
    投稿日: 2021.02.18
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    重松清作品は最近読んでいないけれど、本当に大好き。 この作品は、度々読んでいます。 まだ小さい娘にも読んで欲しい一冊。

    1
    投稿日: 2021.02.07
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    連作長編小説の形で様々な「友達」が表現されていた。毎度のことだが、本当に登場人物が魅力的で自然と感情移入をしてしまった。特にブンとモトの関係性はいいなぁとしみじみ思った。男の憧れの関係って感じ。 色んな人の気持ちになれて、色んな人の気持ちを考えることが出来る、素晴らしい作品だと思った。 今後の人生に間違いなく活かされるだろう。

    1
    投稿日: 2021.02.06
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    これを読んで自分が中高生の時友達って何だろうって思った時のこと思い出した。誰もが一回は考えたことあるんじゃないかな 1人が恥ずかしいからたいして仲良くもないこといたりもしたし、友達って何人もいらないんだよね。

    1
    投稿日: 2021.01.27
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    不思議な小説。物語の中心は小学生の時に交通事故に遭い、脚が不自由になった恵美ちゃん。主人公は恵美ちゃんを取り巻くクラスメイトや弟とその仲間たち。そして、最後にこの物語の語り部が登場する。失ったものが大きい分、恵美ちゃんには幸せになってもらいたい。そして、周りの人たちにもう少し優しく接してあげて(笑)

    2
    投稿日: 2021.01.15
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    人間の心の声を丹念に書いていて、なるほどと共感することが、何回かあった。 私の同級生にも、ブンやモト君のように、 スポーツ万能で、イケメン、生徒会長、勉強もトップで、国立大の医学部に行き、教授になった人がいました。同窓会に時々来ます。気さくな同級生ですよ。

    2
    投稿日: 2021.01.10
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    小学校高学年〜中学校までの心の内面を、もこもこ雲から覗いたみたいに温かく描写している。最後の友だちとの別れと、ウェディングには涙なくして読めなかった。昔の私が読んでいたら、どう思っていたんだろう。学校という中で友だちが毎日の大きな拠り所の中で、うまくいかないこと、沢山あったから。 重松清さんは、何を読んでも温かい。偽善とか、綺麗事とか、そう言う人もいるだろうけれど、小説の中で美しい大切なことを伝え続けてくれる。包み込んでくれる。2020年の締めに、優しい気もちで読書も締めれました。

    1
    投稿日: 2020.12.31
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    小学生の頃に読んで以来、いまだに読み返しているほどお気に入りの一冊。 学校でいじめられて苦しかった時期にこの本に出会い、1人でいることを怖い、恥ずかしいと思わなくなった。 嫌な思い出をもすっと受け入れさせてくれるような、とてもあたたかい作品。

    2
    投稿日: 2020.12.29
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    5年教科書掲載本 作者は男性なのに、女の子同士の複雑な「ともだち」関係がどうしてわかるんだろう、と思うぐらい。 登場人物が多くて、「きみ」で書かれている文に慣れなくて読むのに苦労したし、書かれていることは私にとっては「当たり前」で、特に感動もしなかったので、他の人の評価が高いのが正直不思議。

    0
    投稿日: 2020.11.22
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    本を読んでしゃくり上げるほど泣いたのはこれが初めてです。登場人物たちの心情の表現が本当にすばらしくて、「うわ…………わかる…」と感情移入して心がグゥッと締め付けられるような思いをしたり…なんと言いますか、とにかくどんどん読んでしまいます。 あの子みたいに上手く生きたいけれどうまくいかない、どうして私はこうなんだろうという思いを救ってもらった気がしました。また読みたいです。

    4
    投稿日: 2020.11.10
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    あくまでも子ども目線というか、あぁこんな小さなことを気にしていたな、でも当時はこういう事が世界のすべてだったんだよな、と。 懐古しつつも読んでいたらいつのまにか涙が出るシーンがいくつもあって、彼らと同じ気持ちに立つことができた。 キラキラだけじゃないいわゆる青春てやつの、とても大切なお話たち。

    1
    投稿日: 2020.11.06
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    再読。 前回は、なぜか最後まで読めなかった小説。 2年も経っていないのに、再読したらハマってしまって、何回も読んだ。 心境って変わるものなんだな、と改めて思う。 友だちって良いな。 素直が1番。 ・答えらなかったのは内緒にしたかったからではなく、彼女に言ってしまった言葉をもう一度繰り返す勇気がなかったから。 ・ねじれの位置:日本の直線が平行じゃないけれど、交わらない。空間の奥行きが違っている。ずれている。 ・不文律:明文化されていない規律。しきたり。暗黙のルール、暗黙の掟と言うこともある。「規則」とまではいえないが口にせずともなされる了解のことは暗黙の了解と呼ばれる ・お定まり:いつものきまりきった様子であること。おきまり。 ・鼻白む:気おくれした顔つきをする。また、興ざめがする。

    1
    投稿日: 2020.11.05
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    涙無くしては読めない作品。 短編がいくつも連なって、緩い長篇になっている。 色々な人の視点で書いてあるが、必ず松葉杖の恵美とふっくらとした由香が登場する。 友だちならずとも人間関係に疲れたら読んでみるのがいいかも。ある意味で痛快です。

    13
    投稿日: 2020.10.15
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    友だち。 何歳になっても、人間関係って難しいなぁと思う。 何度も読みたいし、他人との関係に悩んでいる人がいたら読んでみたらヒントが得られるかもしれないね、と薦めたい。

    2
    投稿日: 2020.10.01
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    著者の作品は、十字架ぶりの二作目。 環境が変わるにつれて、友達ってなんだろう。と考える機会が多くなった。 そんな時に手に取った一冊。 短編が連なって1つの物語となるお話の構成。 題材は、小中高の友人関係 あ、あ、グループってこうゆうめんどくさーいことたくさんあったなあ。小さなきっかけでいわゆる、ハブるハブられる。とても絶妙なバランスで成り立っている学校の仲の人間関係。 自分の経験と重ね合わせて、共感できる部分がたくさんあったからか、昔感じた気持ちとシンクロしながら、読んでいるような感覚になりました。 私はどこかで、友達なんだからこうするべきだ、と決めがちだったなあと反省。

    2
    投稿日: 2020.09.23
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    中学生のときに図書館でタイトルに惹かれて手に取って以来、私にとって座右の書です。 たくさんの人と友だちになりたい、仲良くしていたいけど、ふとしたことでバランスが崩れてうまくいかなくなってしまう。微妙な対人関係がとてもリアルで、自分自身もそうだったと思うし、「きみ」の立場に立つと苦しくなります。 「みんな」に流されず、一緒にいなくても寂しくない友だちと一生忘れない思い出をたくさん作る。恵美ちゃんのように、一途に友だちのことを考えられたらどれだけいいだろう。恵美ちゃんはずっと憧れの人です。 恵美ちゃんは、「きみ」と私に友だちを教えてくれました。この作品に出会えて本当によかったです。

    1
    投稿日: 2020.09.09
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    悪くはない。悪くはないんだけど、やっぱりこの作家さんは苦手だ。 辻村深月の人間描写は、すっと心の中に入って行くし、すごく共感出来るんだけど、この作家さんの描写はなんか違う。 こんな子達いるかもしれないけど、ちょっと大袈裟すぎないかな?まるでテレビドラマで役を演じてる子達みたいに特徴的な性格を持った子達が集まっている。

    0
    投稿日: 2020.08.20
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    思春期の微妙なともだちとの関係、リアルだった。大人になると自分のことなんてみんな大して気にしてない、と割り切れるけど学生時代はなかなかそう思えず辛かったな。 会えなくても大丈夫なのがともだち、てのはすごく共感。

    2
    投稿日: 2020.08.17
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    恵美の一言が心に染みた。 「いなくなっても一生忘れられない友達が一人、いればいい」懐かしい、学生時代の「友達」の響き。

    8
    投稿日: 2020.08.09
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    何年も何年もこれで読書感想文を書きました。 小学生とか中学生の多感な時期、誰しもになんとなく経験のあるような、そんな感覚を丁寧に拾ってくれてるような本。 子供にも絶対絶対読ませたい。

    4
    投稿日: 2020.07.27
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    重松作品を読むと心が癒される。 この作品には主人公が大勢登場する。全編を通しての主人公は和泉絵美だと思う。弟の文彦も重要な存在。イジメ、確執、病気や障害を通して友達を考えさせる作家重松清の手腕が散りばめられている。 終章は絵美の伴侶が重松清と思わせるが、あとがきを読むとその思いがぐらついた。

    6
    投稿日: 2020.07.16
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    電車の中で読む小説ではなかったな。笑 自分の過去を振り返る。 私自身が「みんな」であり「きみ」であった。 友達を増やそう、作ろうとしていた自分に そうじゃないよと伝えたい。 今日そう思えたから、 今日からまた新しい自分に出会える様に、 ゆっくり少しずつ変わっていきたいな。

    37
    投稿日: 2020.07.08
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    読了してから11年近く、友達のお勧め本でした。心温まる、感動する、そして優しくなれる。電車の中では読めません…涙が溢れて止まらないので。

    7
    投稿日: 2020.06.23
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    それぞれの〈きみ〉の気持ちの揺れとか…すごいリアル。あの頃の自分と重なって、忘れかけてた後悔や、未だ引きずってる後悔やらで、重かったー

    11
    投稿日: 2020.06.18
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    描写はとてもリアルで、こんな子いたなとか、こんな感情あったなって誰もが感じる部分あると思う。けど、リアルとフィクションの絶妙なバランスが、わたしは苦手な感じだった。特にラストがウッとなる。

    0
    投稿日: 2020.05.14
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    友だちって、作るものではなく、できるもの。由香ちゃんはこれからも恵美ちゃんに寄り添っていくのだろうな。ブンとモトも、ずっと仲良くしていてね。

    3
    投稿日: 2020.05.10
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    総じて、どんなものも受け止めた旦那さんがステキと思ってしまった、、 「どうせ」って思うのやめてみたら楽になるのかなぁと思いました。

    1
    投稿日: 2020.05.08
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    好きでもない周囲の人間なんてサッパリ切ってしまえばいい。 そんな奴らにどう思われようと気にしなければいい。みんなモヤモヤしててバカだなぁ。 そういう風に感じてしまうのは自分が既に学校を離れた社会人だからだろうか。 生活のほぼ全てが学校の子供たちはそんなふうに割り切ることできないのかもしれない。だから悟りの境地に立っていた主人公の恵美になんか胡散臭さと説教くささを感じてしまった。 友だちってなんだろう? そんなこと突き詰めて考えたら友だちできるのかな?

    0
    投稿日: 2020.05.06
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    恵美ちゃんと由香ちゃんを軸に物語は、右に左に揺れながら二人が出会ってからの5年間とほんの少し、を流れていく。 中心となる女の子二人の設定が特殊なので、 「こういう二人だからしょうがなかったんじゃない?」なんて思う人もいるかもしれない。 けれど、物語全体を通して「友達とは何か」という、友達が欲しいと思っている人にとっての永遠のテーマが問いかけられている。 良い本だった。 悩む誰かの悩みを解決するヒントになるかもしれない。

    7
    投稿日: 2020.04.29
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    友だちってなんだろう? 必要な物なのかな? 人数も大事? ひっくるめて学ばせてもらうエピソードがそれぞれあって,心のどこかを刺激します。 自分にも一人はそんな友達と呼べるものがいたのかなぁ? いや,いるのかなぁ? これからできるのかなぁ? 単純なことなのかもしれないけれど,学び多き感じることも多い素敵な作品だと個人的に感じます。

    1
    投稿日: 2020.04.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    由香と恵美、そしてその周りを取り囲む人々が「ともだち」とは何かを探す物語。 本作を読んでいく中で、本当の「ともだち」とは何かを何度も問われる。 二人(由香と恵美)とりまく人々は何度も二人にこう尋ねる。「寂しくないの?」と。尋ねた人々は自分の境遇を正当化するために必死になっているのだろう。自分に好都合の答えを聞くために。しかし、恵美は毎度それを否定する。 西村さんも、(八方美人な)堀田ちゃんも、(目の悪い)ハナちゃんも。三人とも心の中では二人に憧れていた。「親友」なんかじゃなくて、遊ぶ日程を必死に合わせようとする関係じゃなくて、離れていても「寂しくない」本当の「ともだち」という関係に。しかし、分かってるけど変われない、変わらない自分に対しての葛藤、混乱、不安。若い頃に誰しもが経験するだろう「ともだち」とは何かという悩みを重松さんはとても美しく描いている。 由香と恵美の関係はとてもとても綺麗で、心が洗われる。由香が探す「もこもこぐも」。そして、それに感化され由香が亡くなった後も、恵美は空にカメラを向け続ける。「もこもこぐも」を探して。由香に会うために。そして、同じ境遇の子を救い出すために。 小さい頃から、病気を持ち、不遇な身であった由香。それなのに、文句も言わず、笑顔と優しさを振る舞いた彼女。その温かさは人の心を豊かにさせた。「きみのともだち」でもあったが、西村さんの、堀田ちゃんの、ハナちゃんの「ともだち」でもあった。彼女らは、みな由香ちゃんを心配し、涙を流したのである。 由香と恵美が二人で過ごす時間は美しく、様々な場面が脳裏に焼き付く。 河川敷で夕日を見ながらお菓子を食べるシーン。一緒に縄跳びを練習するシーン。一つの傘の中に二人で入って歩くシーン。 「自分がつまんないんだったら、やめちゃえばいいのに」(p.120) 「ゆっくりでいいじゃん」「ちょっとずつで」(p.160) 「わたしは、一緒にいなくても寂しくない相手のこと、友だちって思うけど」(p.212) 他にも心に残った言葉があるので、フレーズの欄に書き残したいと思う。

    4
    投稿日: 2020.04.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小中学生の人間関係をリアルに描いた作品。 リアルすぎて、生々しすぎて少し気持ち悪くなったくらい。 友達とか何か?を考えさせられた。 気になったのは、それぞれの話の初めは誰が主人公か分からないのとか、一人称が誰なのかが最後に分かるようなテクニック?が光っている感じで、個人的にはもうちょっと素朴な感じだと作品に入り込めたかなと思った。(ワクワク感とか伏線回収されたスッキリ感は良かった) あと、最初そのシステムが分からなくて、「きみ」というのが二人称だと理解するまでに時間がかかった笑 重松作品はみんなこんな感じなのかな? あと、恵美ちゃんは最後幸せになって良かったが、作中でハナちゃんも言っていたが、途中で旅立ってしまった由香ちゃんのことを考えると、やるせない気持ちになってしまう。 かといって恵美ちゃんに幸せになって欲しくなかった、とも言えないし、難しい。

    0
    投稿日: 2020.04.05
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    中高生に特にオススメだけど、他の世代でも楽しめる。30過ぎて読んだが、充分読み進められた。 1章ごとに主人公(きみ)が変わっていく構成。一応は物語の中心はいるものの、普通の小説ならばスポットライトの当たらない「モブキャラ」や「悪役」も「きみ」になる。 物語のキーワードでもある、「『みんな』は嫌い」にその理由がある。「みんなそうだ。みんなそう言ってる。」と言えば楽だが、「みんな」なんて存在しない。みんなで「悪役」と決めてしまえば簡単だが、「悪役」にも葛藤があり、ストーリーがある。 一点、あとがきで著者も心配しているが、最終章だけ少し白けてしまい、気に入らなかった。それまでお天道様的存在だった語り部が急に実体化したからだろうか。ただそれは感覚的なものなので、この本の主題を損なうものではない。一読の価値あり。

    1
    投稿日: 2020.03.22
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    脚の不自由な恵美ちゃんと、病弱な由香ちゃんは、ある出来事がきっかけで“みんな”と関わらなくなる。 ただ、そんな二人はどんな“みんな”よりも“友だち”だった―。 きっとどこにでもいるはずの二人の女の子を中心に、 様々な人間に焦点を当て、短編連作にした本作品。 時間軸の流れも、主人公の流れもバラバラな各短編が最終章『きみの友だち』で繋がっていく快感はこの上なし。 “学校”という小さいコミュニティの中で“友だち”との関係に苦しむ登場人物に懐かしさを覚えつつも、 「いつからこんなこと考えなくなったんだろう…」とふと思い出される内容だった。 人物の感情描写の繊細さや、“どこにでもありそうな”出来事の紡ぎ方にはやはり驚かされる。 『友だちって、何なんだろう?』 学生が主題だが、大人だからこそ読んでほしい暖かい作品でした。

    1
    投稿日: 2020.03.16
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    『友だち』とは、こんなことを1度は考えたことがあると思う この物語はそんな『友だち』についてのヒントになるのではないでしょうか 悲しい思い出が残ることじゃないよ。思い出がなにも残らないことが、1番悲しんだよ ーーだから、わたしは、いま幸せだよーー もっと、もっと 恵美の言葉・行動にグッときた_φ(・_・ ★5.0 2020/3/10

    1
    投稿日: 2020.03.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2020年2月19日 p.342 笑いたいときには、うつむけばいいわけ。 そのうちに息が苦しくなって、顔を上げたくなるから 再読。 いやー、面白かったです。 2021年12月6日 p.338 「先が長いことが、幸せなんだって、いつかわかるから」 再再読 何度読んでもいいですね。

    0
    投稿日: 2020.02.19
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    胸にじわんときた!重松清は本当にすごい。なんでこんなにリアルに人間を描けるんだろう。今まで読んだどの作家よりも、人物描写がリアルだと思う。友達ってなんだろう?って考えたり、人と人との繋がりと出会いについて考えたり。いろんな人生があってその分、いろんな物語があるんだなあ。

    1
    投稿日: 2020.02.15
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    人間の残酷なふるまいで落ち込んだり、希望を持ったりする話を、 クラスメイトを通して描いた、なんつーかエエ話系のお話。 じーんとくるような、心あらわれるような物語なんでしょうが....。こういうの苦手。

    0
    投稿日: 2020.01.25
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    2020.1.24 語り手が最後まで明かされないので、想像しながら読むのが楽しかった。 自分の中では地獄の門番的な神様だと思ってた…そこまでSFな訳ないけども。 語り口がいいからスッと入ってきます。 いじめの後遺症は性格が変わる所。だよなぁ。 人の顔色を伺わずに生きていこう。

    0
    投稿日: 2020.01.25
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    とても良い作品でした。 後半は涙が止まりませんでした。 友達が多い人も少ない人も、学校が好きだった人も嫌いだった人も読んで欲しいです。 決していい話ってだけで終わらない心に染みる作品です。

    1
    投稿日: 2020.01.13
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    10の短編連作。それぞれの編の主役はきみと表現されている。子供時代のきみは残酷ないじめや挫折に遭うことになる。 ラストはきみと呼ぶ者の正体が判り大円団となり重松さんらしい納得のものでした。

    10
    投稿日: 2020.01.13
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    学生時代のいざこざをとても繊細に表現されていて、自分の学生時代と重ねて合わせてしまう。平和に見える女子グループだって日々思うことがあったり、ただただみんなの憧れの的のような成績優秀、スポーツ万能な男子にだって色々あるのだ。

    0
    投稿日: 2020.01.13
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    0069 2018/10/03読了 個人はみんないい子なのに、「みんな」になると脅威になるんだよな、ということを思い出した。「友だち」というつながりにこだわってたことも。 親友ってなんだろうとか、どう見られてるんだろうとか、今は気にしなくなったことに悩んでいたなあ。 ブンとモトの友情いいなあ。佐藤くんと三好くんの話はちょっと重ねちゃう。羨ましいよねえ。 最終章とその一つ前の話は泣ける…。

    0
    投稿日: 2019.12.28
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    私は小学生の頃、ある子に少し意地悪なことを言われても、その子のことを褒めていた私のおばあちゃんをガッカリさせたくないために、意地悪されたことを言わなかったことがある。 子どもは大人が思うより必死に考えている。 そんなことを感じさせてくれる作品。 不器用で純粋な子どもの友情に 涙が自然とこぼれる。

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    投稿日: 2019.12.22
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    どの視点なんだろうと思ってたら、なるほどそういうことか。最初の子どもの嫌なリアルさ感じる現実で読み終えなくて良かった。

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    投稿日: 2019.12.18
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    事故で足を悪くし、松葉杖で歩く恵美ちゃんと、腎臓の病気で長く生きられない由香ちゃんの話は切なくて涙してしまった。 みな幼少期、中学校時代、人間関係で悩むことがあると思う。この小説では色々な悩みを抱える登場人物がそれぞれ主役となり、小説が書かれている。全てがハッピーエンドではなかったが、心にじんわり響く文章は非常に読み応えがあった。色々な友だち関係が出てきたが、二人ぼっちで幸せだった、恵美ちゃんと由香ちゃんのような関係が1番いいなと思った。

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    投稿日: 2019.09.28
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    (2008年本棚より転載) 電車の中で読んでいて泣いてしまいました。久しぶりに。 お得意の連作短編です。あのラストがあって、本当に良かったと思いました。2008.11.19読了

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    投稿日: 2019.09.14
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    読んでいる間、登場する子供たちの感情が胸に染み渡る感じは、終わりの章になると読んでいて胸がいっぱいになってきます。各章を読んでみてどの章が一番良かったかと思いだすとすべてが良かったと間違いなく言える小説でした。語り口が平易なので中学生でも読める内容ですが、大人になって読むとまたより一味違って読める小説のように感じました。

    0
    投稿日: 2019.08.11
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    50を過ぎて人生のエンディングを意識するようになっても、「友だち」の定義はまだよく分からんのですねえ。 そもそも定義なんて言ってること自体まだまだひよっこなのかなあ。 だからこの作品、この年になってもグサグサ来るし性別を飛び越えた感覚がある。私の子供の頃は・・とか、今の子供たちに・・とか、そもそも友だちとは・・なんてこと言えなくなってしまう。今の私のこれからを問われたような作品だった。

    0
    投稿日: 2019.07.25
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    あの時の私が、この本に出会っていたらどうだっただろう。 思春期という多感な時期の心情が丁寧に描かれていて、あぁ〜この気持ちわかるなぁ、こういう子いたなぁ、と教室の風景と懐かしい顔がチラチラと頭をよぎります。 私はこれからも友だちを大切にしたいし、大切なきみの友だちで居続けたいなぁ。

    13
    投稿日: 2019.05.31
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    交通事故で足が不自由になった恵美と、病気でのろまでドジな由香という、二人の友だちと二人に関わる子どもたちを描いたお話。 とても優しい視線で描かれている。 これでいいんだ、ゆっくりでもいいんだ。 通勤途中の電車で読んでいて、涙が溢れそうになって困った。

    2
    投稿日: 2019.05.29
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    恵美ちゃんはすごく大人で 魅力的な考えをする人でした。 憧れます。 だけど、実際同じクラスにいたら 友達にはならないんだろうなあ。 人間関係って難しいです。 流星ワゴンに続いて 重松清さん、人の描き方が好きです。

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    投稿日: 2019.05.05
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    中学生の時に出会った1冊。 思春期の複雑で難しい時期を描いていて、いろんな人物が主人公になっていく話だが、ベースとなる2人の主人公の友情の深さに感動した。 友だちとは何なのか、迷ったり悩んだりした時に読みたい1冊。

    0
    投稿日: 2019.05.05
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    未熟な学生時代の人間関係を思い出して苦くて苦しいような、でも懐かしいような…。 丁寧な心情表現に心が温かくなる作品。 他の作品も、読んでみようと思った。

    0
    投稿日: 2019.04.30
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    「みんな」が好きじゃ無い。なのに「みんな」とすぐ言う。今になって好きじゃないから言っていたのかとも思う。 噂通りの良い本でした。

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    投稿日: 2019.04.29
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    男の作家さんがこんなふうに細やかな女子の心理や小学生中学生の心理を書けることに驚いた。 まるで、昔のわたしの気持ちのように、誰もが感じる嫉妬や、悪意のある嫌味や、強いものに従ってしまう心。 私も自分は自分というしっかりした気持ちをもって今後生きていきたいと感じた。何回も涙が出て心温まる作品でした。ステキな時をありがとうございました。

    1
    投稿日: 2019.04.25
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    主人公の「きみ」ごとの短編となっています。 主人公"恵美"は小学生の頃、交通事故に遭い、松葉杖生活になります。そのため、周囲から孤立していきます。 その頃に、同じく孤立していた"由香"と触れ合い始め、壁を作っていた恵美が変化していく話が描かれています。 また、もう一人の「きみ」は恵美の弟"ブン"と、周りの友人たちに関する話です。 学生時代に誰しもが経験したことがあったり、過去そういうことがあったな、と思えるような内容になっていて、私自身も懐かしく感じたり、考えさせられたりしました。 タイトルにもなっていますが、キーワードは「友だち」だと思いました。 今は、SNSを通して安易に作れる人間関係がたくさん溢れています。あらためて、仕事仲間や友人関係について考えさせられました。 人それぞれ、友だちの定義は違うとは思いますが、私自身、私に関わる人、仕事仲間や友人関係をこれからも大切にしていこうと思いました。

    1
    投稿日: 2019.04.08
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    素晴らしく良い。若くしてここまでの想いに至り届くか?とは思うが…。小説作品としては本当に良いと感じました

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    投稿日: 2019.04.03
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    ひとりの足の悪い女の子を中心とした「友だち」についての連作長編。 子供以上大人未満の一番残酷な世代の10代の心のささくれを描いた作品たち。 どれもぐぐっとくる。 最終章まできっちりと胸に刺さるように出来てる傑作。 つい自分のほろ苦い思春期を回想したくなってしまう。 いや。 思春期だけではないのかも。

    0
    投稿日: 2019.03.23
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    友だちについて書いた連作短編集. 短編ごとに語り手が代わり,物語を別の視点から眺めることになる. いやに感じられた子も,彼女の視点で語られると感じ方が変わってきて応援したくなってくるあたり,重松先生さすがに上手い. 生き方とか友だちについて考えさせられる作品でした.

    0
    投稿日: 2019.03.22
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    友達…親友…と、色々と考えさせられる本。 この本を読むと… もう、この歳になると友達を作る事は億劫になるだろうなー…本当の友達は出来ないだろうな…と思う。 思春期…一緒におもいっきり遊んだり、時には喧嘩したりキヅつけあったり、泣いたり、情けなかったり、羨んだり…色々とある事で自ずとお互いの気心が知れてくる。その中で親友が得られるのは素晴らしい事。とても重要な時期なんだと今は…思える。 そして、みんな色んな体験をして心が出来上がっていくんだろ。 是非とも若い人に限らず、子を持つ親は読んでもらいたい本でもあると思う。子供達は、自分の居場所を作るのに大変だと言う事を。(私は無かったけど笑) 最後に、 由香ちゃん。良かったな…と言ってあげたくなる本でした。

    8
    投稿日: 2019.03.08
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    「友だちって何?」をテーマに 登場人物が異なる短編が、繋がりながら織り成すお話。 子供の時の友達関係は本当に難しい。 あいつをはじく、連合軍、仲間外れ。 過去の自分もそうだが、あの頃は皆、居場所を探して迷ってる、模索してる。 誰もが1度は通る思春期特有の繊細な子供の心に暖かく寄り添っているような描写。 お見事でした。 はからずも、過去の自分に照らし合わせ、懐かしい友人との良い思い出、辛い思い出を思い起こされる。 

    0
    投稿日: 2019.03.06
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    くちぶえ番長を読んでも思っていたが、やはりこの小学生や中学生の背丈に合った文章というか精神の未熟さが言葉遣いや文章の流れが出ていてとても好き。 冷たいこともあるけど、最終的にはあたたかい物語が並んでいた印象。 二人の女の子を軸に、彼女らと何らかの繋がりがある人たちから書かれた短編がいくつか入っている。 すごく、友情って何だろうなって考えさせられる話。 とてもよかった。

    0
    投稿日: 2019.03.03
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    友達を作るって本当はちょっとめんどくさいことだ。 傷ついたり傷つけたり、みっともなかったり情けなかったり、喧嘩したり嫉妬したり、あの時なんであんなこと言ったんだろうとかなんで謝れなかったんだろうとかそんなことを思い出していつまでも耳が赤くなるくらい恥ずかしくなったり、そんなしんどい思いをするものだ。 でも、それでもやっぱり友達ってのは良いものだ。本当に。

    1
    投稿日: 2019.02.18
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    中1の娘に強く奨められて読んだ一冊。 事故がきっかけで足が不自由になった恵美ちゃんを中心に、小学校高学年頃から大人になるまでの成長していく子供たちを描く短編集。 登場人物は恵美ちゃんと、恵美ちゃんと仲良しで病気がちの由香ちゃん、クラスの人気者ブンちゃん、転校生のモトくん、八方美人の堀田ちゃん、弱虫の三好くん、時々目が見えなくなるはなちゃんなど。子供たちが「友達」との関係に悩みもがきながら成長していく様子がとてもリアル。中学校に入学してから、部活や友達のことで葛藤してきた娘が共感して感動したのには納得。 どこにでもいそうな「きみ」がそれぞれの章で主役なのだけど、点と点は最終章で線になる。ラストは号泣。電車で読まなくて良かった。

    1
    投稿日: 2019.01.04
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    それぞれの登場人物の心情の移り変わりだったり、考え方や味方の変化が、日常と共に描かれていて話の流れが掴みやすく、読みやすいと感じました。中でも主人公が友だちと関わっていく事による心情の変化は、思わず涙してしまいました。

    1
    投稿日: 2018.11.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「きみ」と「ともだち」の話。 思春期の揺れ動きやすい繊細な気持ち。 重松清の他の作品もそうだけど、ほんとに細かく表現されてる。 思春期の始まりと終わりがいつだったのかわからないように(今もまだ思春期かも!?)、友達の始まりと終わりも大人になった今でもわからないもんだなぁ。 ほんとの友達ってなんだろうなぁ... 答えは見つからなかったけど、友達っていいなって人とのつながりっていいなって改めて思える作品でした。 最後はちょっぴり意外な終わり方ちゃっ終わり方だけど個人的にはスッキリしててよかった。 それにしてもなんで重松清の作品には心が動くのだろう。

    4
    投稿日: 2018.10.17
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    小5の娘に購入。面白いと読んでいたので、私も読んでみる。 一部、どぎつい言葉があって、ドキッとしたが、考えさせられる話だった。 友だちって何なのか。こういう小説は、もう涙なくして読めない歳になった。

    0
    投稿日: 2018.10.12
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    重松清は子供の心理を描写するのが非常にうまい。読んでると自分の引き出しの奥に入っていた辛い気持ち、悔しかった気持ち、泣きたくなった気持ち、嬉しかった気持ちが引き出されて時々読むのが辛くなるほど。 みんな不器用ながらも懸命に生きて変化していく。 それぞれの話が絡み合って最後は一つに昇華していく感じで非常に心に残った一冊。

    0
    投稿日: 2018.10.06
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    すごい心理描写! あっという間に小中学生の頃の気持ちを思い出した。 女子特有の仲間外れだったり誰かをターゲットにしていれば安心していられたり。 大人になった今はそんなくだらないと思うけどその頃はその場所が生きている世界のすべてだから必死。 私に恵美ちゃんのような強さがあれば! 小中学生にオススメ!

    0
    投稿日: 2018.09.28
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    子供の頃に読みたかった。みんなという圧力に負けていたあの頃。地元を離れたせいもあるのか、今でも仲良くしている『ともだち』は私にはいない。そういう意味では、『みんな』『わたしのともだち』は死んだも同然。

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    投稿日: 2018.09.26
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    これが重松清、小学生中学生の気持ちを書き表すあの頃の私には重くなってしまう時もあった。今読んだら友達とはどんなふうに思えるようになるのかな

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    投稿日: 2018.09.24
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    事故が元で一生松葉杖なしでは歩けなくなった恵美。 怪我をした後の態度から、クラスでも浮く存在になり、仲間はずれになった。 幼い頃から身体が弱く入退院を繰り返す、とろくて鈍臭い由香。 二人は縄跳び大会をきっかけに、特別の存在になっていく。 子供たちは、その狭い世界で必死に生きている。 みんなに囲まれ笑顔を振りまく子もいれば、そこから弾かれたくなくて、必死について行こうとする子もいる。 弾かれて、別の小さな世界で過ごす子だっている。 恵美の強さに頭が下がる。 誰もが彼女ようにはなれないけれど、みんなが自分は自分、由香は由香、と言えるようになれば、いじめはなくなるのかもしれない。 三好くんの話が泣けた。 最後のセレモニーで、受付を任されていた三好くん。 彼もきっとあれから頑張ってきたんだろうな。 素晴らしい話でした。

    3
    投稿日: 2018.09.21
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    とにかく物語の主役である、恵美節が炸裂する作品。 作家が男性ということが疑わしいくらい、歳頃の女子の心理描写が凄い。 一生脚が悪く松葉杖が欠かせない恵美と、一生腎臓が悪く入院が欠かせない。二人ともゆっくりだけど、着実に進んでいる。 わからないこと尽くしだった子供に、わかることが増えていく。成長を見守る暖かい話。 「『ぐりこ』でグーしか勝てない子がいる」 「一緒にいなくても寂しくない相手のことが友達だと思う」 「先が長いことが、幸せなんだって、いつか分かるから」 読んでてあぁ深い…と思いつつも、その歳で哲学すぎるやろ!とツッコミたくなることもしばしば。 テーマは「友情」だけど「愛」でもあった。読んでて、損得勘定ナシの親友が欲しくなる。

    3
    投稿日: 2018.09.19
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    奥さんに紹介してもらった本。この本を観て、一時期「重松清」にハマった。人間の弱いところとか、どうしようもないところを独特のタッチで書いていて、「何かわかる」と思わせられる。小学生の頃にタイムスリップさせられるような、そんな在り来りで素敵な本だと思う。始めてちゃんと読んだ本で、この人間らしいタッチが好きで、本を読み始めたきっかけになったので個人的な満点!

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    投稿日: 2018.09.12
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    「みんな」の圧力に負けそうなとき、私もあるなあ。周りの反応をうかがったり、必死で周囲に合わせている自分に嫌気がさすことも。堀田ちゃんの話は、自分を見ているようで、ぐさっときました。 みんなの記憶に残る友達になりたいです。

    1
    投稿日: 2018.07.29
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     教室の中で「きみ」を取り巻く子どもたちから見える風景。 クラスで明るくて面白くて、みんなと他愛のない会話を楽しむ子もいれば、そこに入れない子どもたちもいる。 自分は入れない子どもの方だった。 自分にとって「そんなことあるある!」と思ったエピソードが、クラスの人のことを、苗字+さんか、名前+ちゃんか、名前を呼び捨てか。「けいこ」と「かな」と呼び合っている人たちの中には自分は入れないなぁと思っていたし、名前呼び捨てで呼んでと言われても「かな」とは呼べない・・。そんなの大したことないんだけど、名前呼び捨ては、かなり遠い山のてっぺんに登らないとできないことだったなぁ・・ 「あちら側」にいる子どもたちなりの苦しさもある。教室にいた様々な層の子どもたちの心を見事に描いているなぁと思った。 大人からは、心の中で起きていることは見えない。子どもたちの間で戦争が起きているなんてことに気づくことはない。 熾烈な競争も駆け引きも蹴落としあいもたくさんある。 残酷なことをあっさりとやってのけていたな・・と思った。 「みんな」の中にいて、出会える「友達」と、みんなの残酷性にハジかれてしまった時に、出会える「友達」。 ぽつんと一人になった時、そこにいた人との間には濃密な時間が流れ、「友達」は一人になった時に出会えるものかもしれないと思った。 全体的に「クサイ」感じは、好きな文体ではないけど、よかった。

    5
    投稿日: 2018.06.24
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    重松さんの作品を読んだのは2冊目です。 初めて読んだ「その日のまえに」であまりにも心を奪われてしまい?(笑)また、重松ワールドにお邪魔させていただきました。 「ともだち」、「みんな」と言うキーワードがとくに心に残りました。 目に見えない大切な事、人、言えない大切な言葉、聞けなくても信じられる気持ち。 すごく単純でシンプルなことだけど、みんなや毎日の中で忘れてしまいがちなことばかり。 そういう所を優しく背中に手を添えてくれる作品でした。 由香の「もこもこぐも」探してみます!

    1
    投稿日: 2018.06.13
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    恵美を中心に彼女の周りの友だちのエピソードを綴った連続長編。 みんなを「きみ」という人の正体がわからず深読みしながら色々と推察したけれど最終章で明らかに。ははぁ、そうきたかとこちらも心温まるお話。 どんな人にもそれぞれの物語があってみんな様々な思いを抱えて生きている。 誰にスポットが当たるかでとらえ方がかわってくる。 足が不自由になったことでかわってしまった恵美の人生だが、だからこそ出会うことのできた由香との大切な思い出はひとつひとつがかけがえのないもので 涙があふれた。大切な人を思いつづける気持ちはとても尊い。ましてや、亡くなってしまった人に対しては。

    0
    投稿日: 2018.06.10
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    そうだよなぁ。「みんな」って何の意味もないよなぁ。でも大人でさえその言葉に囚われがち。 「いなくなっても一生忘れない友だちが、一人、いればい」 本当は人の目を気にせず、自分が本当に大切にすべきものを自分で判断できる、恵美ちゃんみたいな人になりたかった。自意識過剰なまま大人になってしまったな。 どの世代にもおススメ。大人は読んだら絶対に自分のことを見つめ直すきっかけになる一冊。

    4
    投稿日: 2018.05.03
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    相変わらず泣かしどころを心得た作者に脱帽。 最終章が少し力業で書いた感があったので、星4。 主役が次々と変わり、いじめる側もいじめられる側も悩みを抱えていて、それそれが誰かのonly oneになりえると気付かされる。 浅田次郎とともに重松清は泣かせ作家の代表であることを改めて認識した。

    6
    投稿日: 2018.04.11
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    短編が繋がって長編?になってる感じ すごく読みやすかった 電車で読んでて何回も涙堪えた 小学生の時に感じた思いであったり、感情をもう一回体験したような気分になってとてもよかった。 あとがきもめちゃくちゃよかった。 読んでよかった一冊

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    投稿日: 2018.03.24
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    事故で片足が不自由になった主人公と周りの人達との関わりを描く物語。各話ごとにスポットライトが当たる人は異なるが、誰もが経験したであろう学生時代の難しい人間関係が主人公達との対比とともに描かれている。友だちは損得や力関係で付き合うのものではないし、気がついたら一緒にいて自然になってるものだと思った。主人公のように、外面を取り繕わず真正面から相手と向き合う姿勢に心惹かれた。

    0
    投稿日: 2018.02.10
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    小学5年生の担任が紹介して興味を持ったので読んだのがきっかけ。 その頃は少し難しいなと思ってたけど、大人になっていくたびに読むと心に残ることがたくさん。 あぁ、小学生の頃のあるあるだな、こんな気持ちになったこと1度はあるな、などなど。 今になってずっと一緒にいるのが友達って学生の頃は思ってたけど、一緒にいなくてもその友達を思い浮かべれるだけでも友達なんだろうなって大人になって読んで感じた本です。 その時その時読んで感じることが変わっていく本だと思います。

    0
    投稿日: 2018.01.07
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    重松清さんの『きみの友だち』読みました!歩みが遅くても、前を向いて進んでいく恵美ちゃんと由香ちゃんの2人の関係性が素敵、強くて優しい。 一緒にいられなくても平気なのが本当の友だち。無人島にはならない。グリコでも進む。もこもこ雲。 友だちってなんだろう、どうしよう。ちょっとした気づきのある話が多かったです。

    1
    投稿日: 2017.10.23
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    「二人称小説」って初めてかも、と思いながら読み始めました『きみの友だち』。 足の不自由な恵美ちゃんと病気がちな由香ちゃん。それから恵美ちゃんの弟のブンちゃんや、クラスメイトの意外なあの子たちが主人公(「きみ」)となって紡がれていく長編連作です。 狭い狭い、だけど当事者たちにとってはほとんど世界の全てとも言うべき「教室」という社会の中で、目まぐるしく変化する人間関係に心をすり減らす中学生たち。 そんな日々に疲れた時、ふと考える。……「友だち」ってなに? 休み時間に一緒にトイレに行くのが友だち? 遠足の時、一緒にお弁当を食べるのが友だち? そこにいない誰かの悪口を言い合うのが友だち? ずっとずっと一緒にいて片時も離れたくないのが友だち? 多分それも「友だち」。 でも、それだけじゃないよ、って笑いかけてくれる。 温かいお話でした。

    1
    投稿日: 2017.10.21
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    クラスメイトの人間関係、友達の存在、思春期特有の心情が複雑に絡む様子など、上手く描かれている。いじめに対すること、あの子は暗いからいじめられても仕方がない、自分と反りが合わない人は排除したいなどといういじめの理由などが学校時代だけでなく、社会に出てからも共通することだと感じた。クラスメイトの心情に変化が生じ、「花いちもんめ」の話では死期が近づいている由香に対する思い等に泣けてしまった。卒業後、再会したときにあの時のクラスメイトが当時の思い出を振り返りつつ、笑って過ごせる仲となり良かった思い。

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    投稿日: 2017.09.09