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鎮火報 Fire's Out
鎮火報 Fire's Out
日明恩/双葉社
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総合評価

28件)
3.9
7
8
10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「熱い消防馬鹿なんか真っ平御免!」と言い放つ、新米消防士・大山雄大。だが、外国人アパートを狙った連続放火事件の消化に当たったことをきっかけに、彼ら不法滞在者をめぐる哀しい事件に巻き込まれていく――。ひとりの消防士の成長を描いた傑作長編。

    2
    投稿日: 2025.11.06
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    すごい小説だ。小説の醍醐味である疑似体験がどっぷり。 消防士を中心に、警察、入管。言葉は知っているし、その職業についている人たちの職場の近辺もよく通過するけれど(入管は、空港くらいかな)そうなのか、こんな仕事ぶりなのか、とたっぷり体験。考えさせられることも多かったけれど、極力主観を持ち込まないように突き離し気味で読破。世の中の仕組みとして気になっていたこともいくつか解決。ありがとう、小説。

    0
    投稿日: 2018.09.28
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    消防士だった父親。 休日でも、家族よりも、人命救助を優先した男。 幼いころは憧れていたのに、いつからか蔑むようになった。 そんな父親はアル中の男を救って亡くなった。 目標もなく、要領よくワルをしていたが、 父親が救出し兄弟のように育った男の言葉に反発し、 いまでは新人消防士。 やる気はないし文句は多いが、なんだかんだと 人助けしてしまう。 不法外国人の摘発に絡んだ連続放火事件に巻き込まれ、 今まで考えていなかった様々なことにぶつかっていく。 事件そのものよりも、登場人物たちの考えや言動が、 面白いです。 続編も読んでみたくなりました。

    0
    投稿日: 2018.02.11
  • 消防士って格好良いっ!

    早く現場から退きたい消防士・雄大の10日間。 長いけど、あっという間に一気読みです。 消防士って格好良いっ!でも、警察官の事は悪く言い過ぎー。 そして周りにいるのが、引きこもり情報屋美中年とか、サイボーグ美形消防士とか、手に職系の喧嘩強い親友とか、仕事できる先輩とか…!どんだけ、良い男揃いなんだ!羨ましい! でも、別シリーズの武本さんなの名前が出てきたのは嬉しい。 新人消防士の成長物語としても、ミステリーとしても面白かったです。続きも楽しみです。

    2
    投稿日: 2017.01.25
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    不法滞在の外国人が暮らす木造アパートで放火!現場に出動した新米消防士・大山雄大は“水をかけると広がる炎”に疑念を持ち、独自の調査を開始する。だが、やがて第二、第三の凶行が…。熱いハートを憎まれ口で隠し、火事も事件も正面突破。雄大のまっすぐな言葉と行動がでっかい感動を呼ぶ、青春消防ミステリー。

    0
    投稿日: 2016.10.15
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    消防署を舞台とした青春お仕事小説かと思いきや、やはり「警官」シリーズをものする著者ならではの、登場人物それぞれにキャラが立ち、そしてサービス精神てんこ盛り、業界情報満載、一味も二味も違うエンターテイメントだった。 何しろ、売り言葉に買い言葉の勢いで「あくまで楽して得するためだけ」で、消防士になった元不良少年が主人公なのだから。そして、彼を取り巻く面々もそれぞれ過去を重荷に生きている。さらに、『そして、警官は奔る』でもテーマになった不法滞在外国人問題が絡んできて、入国管理官がキーとなる。 重い話や深刻な社会問題を取り上げながら、決して暗いストーリーにならないのは、主人公はじめキャラクターが魅力的だからだろう。 主人公の上司=隊長がまた、いい。彼が主人公に諭す。「どんな奴でも、どこかに必ずそいつに生きていて欲しいと願う人たちがいる。その人たちのところへ帰してやるために、もう一度やり直すチャンスを与える手助けをするために、そのために消防士はいる。」 続編も読みたくなる。

    2
    投稿日: 2015.11.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日明恩による消防士の成長物語。 主人公・大山雄大は現役の消防士だが、楽してもうけるために現場の消防士から早く日勤の消防士に変わりたいと願うやる気のない消防士。そもそも消防士になったのも父が助けた仁藤の売り言葉に買い言葉で成り行き上なったようなもの。 そんな雄大がある事件をきっかけに父との向き合い方、仁藤とのつきあい方など、これまで受け入れられなかったことを少しずつ受け入れられるようになりながら、同時に消防士として成長していく姿が描かれる。 といっても、基本はやる気のない消防士の雄大。クラゲのようにこの世から消えてなくなりたいと願う引きこもり中年の守、幼い頃からのダチ・裕二らにせっつかれながら少しずつ消防士としての心構えを理解していく、という程度ではあるが、それが実は大きな成長を感じさせるストーリー展開となっている。 消防士の物語でありながら、一方では入国管理官・小坂を軸とした不法就労外国人やそれを助長するような現代の経済状況を糾弾する社会派ミステリの側面も持ち合わせ、主人公の一面では軽薄な、一面では人情に厚い不思議な魅力もあり、重い気持ちだけを引きずることなく読み切らせる。続編や関連作にも期待。

    0
    投稿日: 2015.09.20
  • 日明恩による消防士の成長物語!

    主人公・大山雄大は現役の消防士だが、楽してもうけるために現場の消防士から早く日勤の消防士に変わりたいと願うやる気のない消防士。そもそも消防士になったのも父が助けた仁藤の売り言葉に買い言葉で成り行き上なったようなもの。 そんな雄大がある事件をきっかけに父との向き合い方、仁藤とのつきあい方など、これまで受け入れられなかったことを少しずつ受け入れられるようになりながら、同時に消防士として成長していく姿が描かれる。 といっても、基本はやる気のない消防士の雄大。クラゲのようにこの世から消えてなくなりたいと願う引きこもり中年の守、幼い頃からのダチ・裕二らにせっつかれながら少しずつ消防士としての心構えを理解していく、という程度ではあるが、それが実は大きな成長を感じさせるストーリー展開となっている。 消防士の物語でありながら、一方では入国管理官・小坂を軸とした不法就労外国人やそれを助長するような現代の経済状況を糾弾する社会派ミステリの側面も持ち合わせ、主人公の一面では軽薄な、一面では人情に厚い不思議な魅力もあり、重い気持ちだけを引きずることなく読み切らせる。続編や関連作にも期待。

    2
    投稿日: 2015.09.20
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    正直、読みづらい。感情や二人のやり取りを事細かに説明しすぎていて入り込みずらかった。 主人公の答えを探す姿にはグッと引き込まれた。 H27.6.13~6.23読了。

    0
    投稿日: 2015.06.13
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    伝えたいことが多すぎて、 ちょっと長くなりすぎたかなぁという感じ。 消防士や消防署のことも 知らないことが多くて、それはとっても興味深かった。 特殊な職業だから、どうしても、 使命感に溢れている人ばかりと思いがち、だけれど 確かに、雄大のような考え方の人がいてもおかしくないと思う。 だけど、日常の仕事が非日常だから、 おのずと使命感を持つようになる、 そんなような気がする。

    0
    投稿日: 2015.01.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    消防士の話。 主人公の語りが軽くて若くて読みにくかったが、警官シリーズの武本にちょっと触れて、楽しくなってきた。 周りの人間が魅力的なので、これから主人公が少しずつ成長したら、もっと面白くなるかも。

    0
    投稿日: 2014.09.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まず、消防士の事について色々詳しく説明があって、知識が深まりました☆ 最初は気にならなかったけど、段々雄大の心のつぶやきがうっとおしくなってきた。 ちょいちょい挟み過ぎかなぁ~・・・ 正直、放火事件の謎にはあまりそそられなかった。 そこの話は読んでてチョットくどいなぁ~って思って、あんまり進まなかったし・・・ まぁ、小坂を助けなかったのには、正直驚いたけど・・・ でも、それ以降の、仁藤や裕二やおやじさんの話になってからは、入り込めたかな・・・ 脇を固める人たちが魅力的だったな、雄大よりも! 消防隊のチームがイイ? それに裕二♪ 彼を主役に書いてほしいわ♪ 6

    0
    投稿日: 2014.05.19
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    消防士が主人公と言うことで、本筋はもちろんなのですが、冒頭から随所に差し挟まれる消防士の仕事や制度についての盛り沢山の説明が面白かったです。 現場での緊迫感は、映画の「バックドラフト」を、本筋で扱われるテーマは同著者の「そして、警官は奔る」を彷彿とさせるものがあります。 こんな言い方をしましたが、二番煎じと言っているわけではありません。 むしろ、ミステリー、サスペンス、青春、家族、社会問題などの要素を目一杯詰め込んで、そのどれもをきっちり堪能できる大傑作だと思います。 武本や潮崎が活躍する「警官」シリーズ以外の著者の作品は初めてでしたが、主人公の活躍による痛快な部分と、個人では解決できないような大きな問題に対するやるせなさの部分が、絶妙にミックスされ強く印象づけられるというのが、日明作品の魅力ではないでしょうか。 500ページ越え(かつ、最近にしては字が細かい)の迫力ですが、一気に読ませる力のある作品ですし、ビビらずに(笑)多くの人に読んでほしいです。

    0
    投稿日: 2014.04.08
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    ミステリー小説の要素も入った若手消防官の成長物語。ずっと主人公の1人称での語りで展開していき、非常に軽い文体。ただ、分量が多いのですいすい読めるというわけにはいかなかった。読後、少しやるせない思いになりつつも、ほっこりとした気分になれた。消防士や入国警備官の普段の仕事の実態もよくわかり、面白かった。

    0
    投稿日: 2014.03.02
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    警察小説読み過ぎてたので、消防士の世界は ちょっと新鮮だった。 ビール飲んでバイクに乗ってはいけないと思う。

    0
    投稿日: 2013.10.17
  • 消防士さん達に感謝の言葉を。

    「9時5時で終われる内勤になりたい」と言いつつも、仕事に全力な主人公、引きこもりの美中年、ツンデレな消防エリートとか、個性的キャラがわらわら出てきて、皆それぞれにかっこいい! 中盤以降の雄大のセリフ「仕事だから当然だなんて思うな」「俺たちの命はそんな安いもんじゃねぇ」これを読むと消防車・救急車に道を譲ろうって素直に思えます。

    2
    投稿日: 2013.09.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    若きファイヤーマンの一週間なのですが、予想と違って主人公はかなり退廃的な若者です。ただ、しっかり人命救助をしたり、自殺未遂を防いだりと、それなりに結果は出していますからそこを評価して星3つ。

    0
    投稿日: 2013.02.27
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    面白いんだけど主人公のキャラクターがあまり好きじゃない。万引きして捕まった息子に「もっと上手くやんなさい」とウィンクする母親なんて最悪だと思うんだけど。

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    投稿日: 2013.01.05
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    何気なく読み始めてみたら大当たり! 分厚いけどさくさく読めました。 消防のことだけじゃなく 不法に日本にいる外国人の話とか 普段あまり気にしないことも言及されていて いろんなことを考えてしまう一冊でした。 埋み火も読みます!

    2
    投稿日: 2012.12.18
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    主人公の雄大は、表向きはやる気がないが、実は情のある熱い消防士。不法滞在の外国人ばかりが狙われる事件と小坂の死がきっかけで、雄大の考え方も徐々に変わっていく。 ただのミステリではなく、人間関係や消防士の知識がかなり濃い内容。 消防士の仕事や、どんなことを思っているのかを知って、私も消防車への見方が変わった。

    0
    投稿日: 2012.11.18
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    青春消防ミステリーということで紹介されていたので、正義感満載のライトな小説かと思ったら、良い意味で裏切られました。 在日外国人問題に切れ込む社会派小説の一面も持っています。 消防にまつわることが詳細に記述されていてそれだけでも情報が豊富で楽しめるのですが、それにも増して登場人物の一人一人のサイドストーリーまできっちりと描かれています。 青春小説らしく「正義とは何か」、「死ぬ権利とは何か」についても主人公を語り部として取り組んでいます。 それにしても、消防士というのはこんなに忙しいのでしょうか?確かに自分の身に災難が降り掛からない限りは無縁の存在ですが、消防に関わっている人達は、一般人が無縁の世界が日常なんですね。 これからは、消防車が鳴らす鎮火報を聞いた時に今までとは別の思いが湧き出てきそうです。

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    投稿日: 2012.11.05
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    なかなか。なんでそうなったかと犯人はわりと分かりやすかったんじゃ。犯人当てしない私にわかったくらいだし。それよりも事件の背景のが興味深かった。 作者的にはそれが目的? しかし守、おいしいキャラ…

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    投稿日: 2012.10.03
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    「人の命は間違いなくその人のもんだよ。だから、生きる権利もあるし、逆に死ぬ権利があってもおかしかない。だけど、どんな奴にだって、どうしても生きていて欲しい、一緒に苦労も恥も分かち合うから生きていて欲しいと望む人がどこかにきっといるんだよ」 先生に貸していただいた本をずっと眠らせてしまいました。 読もうかなぁ、と出しておいたらマミーが先に。 「面白い!!」ということで、早速私も読んだら一気に虜に! キャラが何よりも気になる人ばかりなのだ。 一体この人はどんな風なんだろう~~ どんな過去を持って何を考えているんだろう~~~と気になる人ばかり。 特に守は何者なんだろう、というのがとても気になる!! きっとこれから明らかになっていくのかなぁ、なんてワクワクしっぱなし。 ミステリー的な箇所も、興味深くて 一体誰が犯人なんだろう、というところも一生懸命読んでしまった。 よくできた物語りだなぁ、と感心☆ 面白かったです。 【8/8読了・初読・先生の本】

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    投稿日: 2011.09.17
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    やる気のない新人消防士が、ある事件をきっかけに消防士としてのやりがいに目覚めていく・・と書くとまさに映画「バックドラフト」で、読んでいる間、映画バックドラフトのテーマが高らかに脳内BGMとして流れてました・が、それだけではなく、兄貴分との確執や外国人の不法就労のことなんかも横糸として織り込まれていて、読み応えのある一冊。

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    投稿日: 2011.08.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    不法滞在外国人ネタが「またか…」って思った。 「そして、警官は奔る」を読んだ後だったので、ネタが同じ感じだった。 よっぽど不法滞在外国人のことをみんなに知って欲しかったんだなぁって思った。 でも、連チャンで読むとダメだったな~。 失敗。 この人は事件中心じゃなくて、人物中心のストーリーの書き方。 それが新鮮でよかった。 消防士の仕事もこの本を読んで初めて深く知ったので、 勉強になった。 ただ、主人公が好きじゃなかったな~。 なんか共感できない。 続きもあるみたいだけど、読むか迷うな~。 不法滞在外国人ネタでなければ読むかも。 守の「あの人」のことが明かされてないからね★

    0
    投稿日: 2011.03.28
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    典型的な人情というか青春もの、男気はあっても世の中を斜めにしか見ることのできなかった不良少年が、消防という人の生死を目の当たりにする仕事を通して成長していく物語。 消防車のサイレンに2種類あるってことは、何となく気にしてはいたんだけど、本書を読んで初めて理解しました。その他、消防活動や消防士さんの仕事ぶりなども。 (2011/1/25)

    0
    投稿日: 2011.02.05
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     ええーっ、何で出版社が…(大人の事情って奴ですか?)  仕方がないので、買い直し。  あー、もう…講談社文庫版、どうしようかなぁ…。orz

    0
    投稿日: 2010.11.28
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    なりたくもなかった若き消防士、雄大がナイスキャラ。外国人アパート連続放火事件を追うサスペンスと主人公の成長を描いた青春物語が楽しめて面白かったー。最後の仁藤との場面なんか感動もあり…続編も読も♪消防士の仕事や苦労なんかもわかって知識にもなっちゃうし!

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    投稿日: 2010.11.27