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総合評価

225件)
4.1
84
64
45
7
1
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    高校生の現代文の授業で触れて以来読んでいなかったため、改めて読み直しました。 漱石はルビ振りがお洒落ですね。古臭さを感じさせない文章といった印象です。 心情描写が綿密に書かれており、展開が分かっていても読み手を惹きつけます。 Kの「精神的に向上心の無いものは馬鹿だ」というセリフは、高校生の当時の方が共感出来ていた気がします。 大学受験もありましたし、社会を知らない当時の方が夢に溢れていたからだと思います。 社会人になった今の方が向上心を持ち合わせていないがために、Kのセリフにハッとさせられました。

    0
    投稿日: 2025.12.22
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    学校の冬休みの課題で夏目漱石の本を読んで感想を書くという課題が出たので私は「こころ」を選びました。理由は三角関係がテーマの本ということを知ったからです。昔の文学は自分の中ではなかなか手を付けにくいイメージがあってあまり好んで読んできまんでした。でも実は自分の中で勝手なイメージを持って好き嫌いしてるだけなのかな?と思って手を付けやすそうなテーマだったので読んでみました。 登場人物たちの関係が複雑に結びついていました。時代の変化と共に人間は変わっているようにみえて実際、こころの中の本質はずっと変わらないのかなあと思いました。まだまだ理解出来なかった部分もあるので時間をおいて再読したいです。

    80
    投稿日: 2025.12.20
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    かなり久しぶりに読んでみた。 前に読んだのは、学生時代だったはず。 当時の私、ちゃんと読めていたのだろうか。 「私」が憧れ、慕っている先生のイメージが、上中下と読み進めるうちにどんどん変化してしった。 先生の弱さや淋しさが感じられてきた時、妙な親近感と虚無感を同時に覚えた。人のこころは難しい… 読むタイミングによって、感じることもすごく変わりそうな作品。 またいつか読んでみたいと思う。

    67
    投稿日: 2025.12.03
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    名作ですね。何度も読んでるけど、内容知っているけど読みたくなる。 古い本だけど古さは感じないのが夏目漱石の凄いところ一つだと思います。

    1
    投稿日: 2025.12.03
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     言わずと知れた夏目漱石の長編小説。1914年に新聞に連載された、漱石47歳の時の小説。Wikipediaによると「作品としても日本で一番に売れている本」ということらしい。  2019年に夏目漱石を「初めて読んだ」とブクログの記録にあり、そこから6年経って、また読むことになった夏目漱石。その時の感想を読むと、家に『門』がずっとあって、買った記憶も読んだ記憶もないけど読みたい、と書いてあるのに、結局未だ読んでない。そして今回また読むことになった夏目漱石は『こころ』。タイトルも知ってるし、読んだこともないのに、なぜか「Kが出てきて自殺する話」というのは知っていた。なんで知ってたんだろう??あと、「精神的に向上心がないものは馬鹿だ」(p.227)とかいう台詞も知っていた。不思議。  上中下に分かれていて、上が「先生と私」、中が「両親と私」、下が「先生と遺書」という構成は分かりやすいと思ったが、なんかダラダラ進んでいく話で、ちょっとした忍耐を強いられる感じだった。が、そんな大きな忍耐ではなかった。で、この小説を読み終わってから2週間以上経ってこれを書いているが、そんなに印象に残る場面もなく、ただただ先生って良いご身分だな、働かずに、しかも勝手に遺書残して死ぬとか、なんだかなあ、って今にしてみれば思う。たぶん読んだ直後はもうちょっと悲劇的な結末を受け入れていた気がするのに。  それより面白かったのは「解説」と「鑑賞」のところで、「解説」のところでは、急に『マクベス』のバンクォーの幽霊の話が出てきて、マクベスはだいぶおれが読んだだけに、驚いた。あとは「鑑賞」のところで、作家の女性の先生がボロクソに「先生」を批判しているのが笑える。「いつまでも学生のまま成長しない人」(p.327)、「俺には苦しい過去があるんだもんねといったチラリズムがちょっと恥ずかしい。本当は、自分が信用できない人間だなんてこれっぽっちも思っていなくて、へりくだればへりくだるほど慇懃無礼に見えてくる屈折した選民意識がチラホラと見え隠れしてしまうのだ。先生は、結局、自分だけしか愛せない人なのだろう」(p.327)という見方の方が腑に落ちる感じだった。  こういう内容が名作とされる?受け入れられる?その理由や背景について、もっとちゃんと高校の時に明治時代の小説をやった時に勉強して考えておくべきだった、と思った。(25/10)

    2
    投稿日: 2025.10.25
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    100年前でもここまでの感情を表現しつつ物語が書けるものかと感心。つくづく人間とは感情の生き物で美しい面も醜い面も持つ異質な生物であると考えさせられる

    1
    投稿日: 2025.10.20
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    解説書いてる菊田均先生、初めの知識系はタメになったけど、後半は自分で問題提起したものにハッキリした答を出さず話があっちこっちADHDの思考回路みたいに飛び飛びで、そのくせ問題提起だけは山積みになっていって、謎だけ残された感あって後味めっちゃ悪かったし分かりづら

    1
    投稿日: 2025.10.09
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    純文学、深い。 この本やら夏目漱石を読んでいた頃は 年代が若かったので、読了後の考え 感じ方、解釈が全く浅かった。 年代を重ねた今は、深く考えながら 読む事が出来た。 主人公と先生とkの根底に潜んでいたのは (淋しさ)なのだと思う。 ネガティヴな感情に支配されると 生きづらい。 漱石の生い立ちを想像すると 神経症になりながらも 素晴らしい作品を残したこと 天才なのだと思う。

    21
    投稿日: 2025.08.11
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    夏目漱石の代表作。 高校の時に読んだことがあるけど、久しぶりに再読しました。 何者にも傷つけられたり、傷つけたり、裏切った事がない子供な僕と、 叔父によって財産を奪われ、友を裏切り、自分を見失った大人の先生 2人の関係によって、人と人の関わり方の難しさが伝わってきました。 Kの死によって先生が、お嬢様と結婚してもその背後では、Kが自殺したあの夜が、いつまでも残っていて、それが先生の人生に影を落としているんだと思いました。 それによって、妻を死ぬ気で愛することも出来ずに、僕とも良い関係を築いていけないのは悲しく思いました。 読んでいく中で、夏目漱石のこころと太宰治の人間失格を比較をしました。 夏目漱石の先生は、いっ時も他人のために幸せを願わなかった所は無かったと思います。 人間失格の主人公は、知り合った母と娘の幸せの姿を見て、2人がこれからも幸せになって欲しいと祈って去って行く所がありました。 二つの作品は、結末は同じ感じがしますが、その部分が違う所だと思いました。

    13
    投稿日: 2025.07.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    内容をほぼ忘れていたので再読。 私から見た「先生」はすごく魅力的だと感じたのに、「先生」の独白の後だと、「先生」に対しての感じ方が180度変わる。 ほんとに「先生」はお嬢さんの過去を穢したくなかつたから罪を告白しなかったのか? 普通に知られたくなかったんじゃないの? 学生の時の独白を読むと「先生」にたいしてかなり気弱な印象をうける。 そんな「先生」の判然としない態度に永く振り回されてきたお嬢さんが可哀想でならない。 Kがすごく切ない。 豪胆だからこそ折れるのは簡単だったのかなと。 人物の心象をくどく語っていないにも関わらず、心の有り様とか移り変わりを態度の描写や言葉使いで表現しているのはすごいと思った。 多く使用されていた暗喩表現が、かなり現実から遠いところから持ってきているのに「そこ!」ってところにストンって落ちてきて、気持ちよかった。 いい本ですね。

    0
    投稿日: 2025.07.03
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    色んな作家さんがバイブル的に評価される一冊。 当時の時代錯誤はありつつ、よりヒューマニズムを感じる(ヒューマニズムの意味はあまり分かってません) 表現などじっくり文章を読みたい時に再読しています。 単純にもろいおっさんの話しなのですが、文に浸かると表現したくなる不屈の文学作品。

    13
    投稿日: 2025.06.25
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    まさに作中の人物のこころを覗くような本。一つ一つの感情が緻密に書かれていて、人間の不器用さ狡猾さ、弱さが自分にもこう言うところあるわーと重ねさせられる。

    12
    投稿日: 2025.05.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    改めて読んでもやっぱり感情の表現がすごい作品だと思った。 内容は私と先生が出会って一緒に行動するようになり、最後に私宛てに書いた先生の遺書によって先生の真意がわかるようになる物語。 学生の頃教科書で読んだ事があって再読。その時は一部分しか読んでなかったが今回全部読んでみて、先生の遺書は人間の本質は悪意があると認めながも私には利己的に生きてほしくないためこれを書いたのではと思った。理由としては作中に私が利己的な行動をとる事が節々にあり、それは遺書の中で先生が語った過去自身の恋心のためKの気持ちを邪魔もしくは無視してお嬢さんとの関係を進めた先生と少し重なるところがある。 その果てに罪悪感に悩まされ何もできなくなってしまったから先生は死ぬ間際、同じ何かを感じた私に自分と同じ末路を辿ってほしくないためにこの遺書を私に送ったんじゃないかなぁと思った。 もっと奥が深いと思うのでいつかもう一度読み直したい作品。

    1
    投稿日: 2025.05.11
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    学生時代に授業の課題として部分部分知っていたものの、今回初めて通して読むことが出来ました。 改めて、いろんな感じ方がある作品だと思いました。「先生」の言動に対する「私」の捉え方に、同意したり反論したりしながら、あっという間に読み切ってしまった感じです。 人のこころは当人にしか分かりようがない、に帰結するのかも

    0
    投稿日: 2025.03.11
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    心理描写が巧み。人間の良い面と、それゆえに弱い面、心情の揺れ動きが細かく描かれている。 「私」または「先生」の視点で書かれているので、一方向で捉えた登場人物。一人一人の内面を書ききらないからこそ(特にK)物語に余白ができ、読者は最後まで楽しめる。そして読了後もこの作品について考え続け、思いを馳せることができる。

    0
    投稿日: 2025.03.03
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    この本を読んでいると共感できすぎて読む手を止めたくなる時があるが、読んでしまう。すごく共感できる良本。

    1
    投稿日: 2025.02.18
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    2025/1/26 再読。 いや重い。重たい。学生時代に授業で扱ったのはどの部分だったか。当時も全体を通して読んだのだろうか? K、そして先生の死という悲劇。誰にも言えない心の中での葛藤、その末に先生が選んだ行動。前回読んだときよりも確実に生々しく感じる。ずっしりと影を落としてくる、読了後も考えさせ続ける作品。

    0
    投稿日: 2025.01.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一言でいえば、裏切りの連続って感じだった。まず上「先生と私」で主人公の一人称が「私」というだけでてっきり女性かと思っていたら男性で、そこでえっっっとなった。やたらと先生に執着心を持つから、同性愛的な話なのかと思えば、中「両親と私」の最後の方で先生が死ぬという急展開でまたも「えっっっ」となった。正直ねちねち些細なことを細かく描写する文体?に飽き飽きしていたが、この展開でやっと読み切ろうという気持ちになったのは印象的だ。 最後の下「先生と遺書」では、上と中の伏線回収のような感じだった。この手紙は先生から私宛に書かれたものだが、「私」に向けた「あなた」が次第に呼んでいる自分自身のことを指しているのではないかと思うくらい、先生の経験したこと、思いに同情させられた。親友の恋する人を奪ってしまった、親友を間接的に殺してしまった自分に後ろめたく思ってしまう感情は誰にでもよくあるのだなぁというのは、この本が今日まで名著とされていることからもよくわかる。。親友Kが亡くなった理由は直接的に書かれていないが、もし先生と同じような理由だとしたら、良いタイミングだと思ったのかなと、はたまた先生とお嬢さんの結婚とは別件で、Kのある種のストイックさがかえって自分で自分をあえて苦しめる、追い込んでしまったからなのか、と思ったり、いろいろな要因が考えられて頭がごちゃごちゃした。 そうなると、次に思ったのは、上で先生に惹きつけられる私を描写する必要性だ。なんとなく、先生に異常なくらい執着する私が、どことなく先生に似ているなとも思う。もしかしたら、そういう私に警告するために、遺書を書いたのかもしれない。 いずれにしろ、同じ出来事を視点を変えてもう一度読ませるという書き方が、読者を引き込ませる夏目漱石の策略だったのだと思う。ほかにも、先生としいたけを結びつけた理由とか、私が父と先生とを比較する描写とか、全部の主人公を振り返ってからもう一度題名の意味ってなんだろうとか、もっと詳細を考えてみたいなと思った。中学生のときに挫折した本書を、数年後に読み切ることができて、自分の成長を感じたと同時に、自分の中での「意味深」な部分を消化できずにいられてもやもやともしている。

    4
    投稿日: 2024.08.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    漱石の後期三部作の第三作。 書生の「私」は、鎌倉の海水浴場で出会った「先生」の不思議な人柄に強く惹かれ、先生のもとに通うようになる。 そして、「先生」が、恋人を得るため親友Kを裏切り、彼を自殺に追い込んだ過去は、先生の遺書によって「私」に明かされてゆく。 下宿先の一人の女性「お嬢さん」に恋をした、親友どうしの「先生」とK。 Kがその胸の内を先生に打ち明けたにもかかわらず、先生はそれを握りつぶし、お嬢さんに結婚を申し入れる。 親友に裏切られ、恋に敗れたKは失意のうちに自殺する。 以後、先生は、自分がKを死に追いやったと罪悪感に苛まれ続ける。 「私」の目に世捨て人のように見えた先生は、お嬢さんと結ばれたにもかかわらず、この暗い過去のため、「死人のようにして」暮らしていたのだった…。 主人公が交代しながらも一貫して自我の苦悩を捉え続けてきた三部作ですが、ここへきて主人公が自殺してしまうという事態に。 「私は淋しい人間です」と言って静寂のうちに暮らす先生はひたすらに孤独。 誰にも相談できないでいた先生が、唯一その内心を明かせたのは「はらの底から真面目な」書生の「私」だった。 抱えきれないほどの痛みに、人はどう向き合うのか。 漱石が対峙し続けた問いは、今なお読者に響く。

    1
    投稿日: 2024.06.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    みんな賢いのに生きるの下手すぎて悲しいよ泣泣 自殺の理由って本当にいろいろなことが絡み合っていて、言えること言えないことたくさんあるし、そのトリガーだけを見てあれこれ言うのはまさに死人に口なしだよねと思う 多分先生も気付いてないだけでもっと他にも理由とか、心に積もっていた出来事がたくさんあったんじゃないか、それと同じように死を引き止める出来事だってあったんじゃないか(だから10年も死を引き延ばしていたんじゃないのか)と思う 人のこころって本当に複雑でわからないね

    2
    投稿日: 2024.02.02
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    久しぶりに読んだ。読む度に感想が異なる本。今回の感想。 当時超エリートだったであろう人達が、実家の家族から切り離され「淋しさ」を拗らせて自殺していったとうストーリーで読んだ。人の本性、汚い部分がストレートに描かれていて好き。

    2
    投稿日: 2023.12.16
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    開始: 2023/11/1 終了: 2023/11/8 感想 もう少し人が弱いことを知っていれば。周りの人も自分と同じように煩悶し踠いていると気づけば。そうすれば先生も世間に顔向けしていたのに。

    1
    投稿日: 2023.11.01
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    国語の教科書に載ってた印象があり、大人になってみてから読むとどのような感想を持つのだろうと思い読んだ。 読む前の印象に残っていたのは、先生とKとお嬢さんの三角関係の物語だと思っていたが、想像以上に重々しく哀愁的な作品だった。印象に残っていた話が登場するのが、三部の「先生と遺書」だったので、一部と二部の内容は飛ばしてもよいくらい薄く感じた。 先生の人柄が今で言う引きニートで、コミュ障であるゆえのもどかしさが生んだ悲劇だとも思ったが、時代的な側面を知ると少しは気持ちに寄り添えるのかもしれないと感じた。 遺書を受け取った「私」や妻が、この後、どのような行動をするのか考察してみたい。 解説を読んで、海外では同性愛の本として読まれていることには驚いた。

    0
    投稿日: 2023.09.26
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    やはり純文学は自分にはまだ早いと痛感した。 自分はこの作品で何よりも先生に先立たれた奥さんが可哀想でならなかったのだが解説を読み、もしかしたら奥さんは全てを察した上で先生に接していたのかもしれないと思うとそれもそれであるのかなとも思った。 また、「私」が先生に恋愛的な感情を抱いていたという解説にも納得させられた。 いつか自分もこの解説で書かれているくらいのことを考察できるようになりたいなーと思った。 いやー、ここまでページをめくる手が進まないのは久しぶりだったな。

    8
    投稿日: 2023.08.16
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    心地よい鬱 上、中、下の構成で、下からは一気に物語のスピード感が増して真実が明らかになっていくのが楽しくもあるし心を掻き乱されもする

    5
    投稿日: 2023.05.07
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    高校生の頃、初めて読んだ時「こんなに面白い本があったのか」と驚いた。夏目漱石の作品に嵌まったきっかけでもある。

    4
    投稿日: 2022.07.21
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    やはり名作ですね。何十年も前の話なのに、なぜこんなに読みやすいのか。夏目漱石ファンになっちゃいました

    5
    投稿日: 2022.07.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    以前に授業で読んだ印象と、今回読んだ印象は違った。例えば、三角関係よりも先生の「こころ」の内のドロドロとした感触が印象に残った。 「私の心臓を立ち割って、温かく流れる血潮を啜ろうとしたからです。~中略~私は今自分で自分の心臓を破って、その血をあなたの顔に浴びせかけようとしているのです。私の鼓動が停った時、あなたの胸に新しい命が宿る事ができるなら満足です。」149p そして、明治と現代の空気感の違いも新鮮だった。西洋文化を取り入れることが「エリート」の条件で和風を少し見下した論調や家父長制に見られるジェンダー意識など当時を反映した作品を読む体験ができたのは一つの収穫だと思う。

    8
    投稿日: 2022.05.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    たまたま友人と同じ人を好きになることは決して珍しいことでもないと思うが、なぜこんな寂しい結末になってしまったのか。 先生は妻の心を汚すまいと、自殺したKとの詳細を胸に秘めたままいなくなってしまった。話せば良かったのに、と無粋な自分は思ってしまった。親しい周りの人が次々に死んでしまうことのほうが妻の心にはつらいだろうと思った。 先生は大学卒業後も、Kに対する罪悪感などから死んだように生きていた。そんな先生を慕った「私」に、遺書で赤裸々に過去を打ち明けたが、妻が生きている以上はそれを全て秘密にしておくよう言い残していったのはなかなか酷なことだと思った。

    2
    投稿日: 2021.12.07
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    上「先生と私」を読んでる時は当然遺書の内容は知らない状態で読んでいたので、単純に先生と私、その間にいる妻との話を読んでいるだけだったので何も気には留めなかった。 しかし先生の遺書の話になってから、叔父に裏切られたり、親友のKの自殺の話を見てガラリと最初の話の捉え方が変わってしまった。 こんなにも取り返しのつかないことってあるのだということを知った。

    8
    投稿日: 2021.10.17
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    自殺を正当化するごたくを長々と私に書いて、妻の今後はあまり気にしている様子もなく、死んでいくなんて、残された人はどうなるのかしら。と思った。利己的で人間の狡い部分を表現した作品だな。と思った。

    1
    投稿日: 2021.10.10
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    本を好きになったきっかけの一冊。 教科書にも載ってて授業で詳しくやってたからか内容を少し理解出来たような出来ないような。 それでも読む度に違う感想がでる。私の中で。

    1
    投稿日: 2021.09.02
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    ほんの一瞬の気の迷いで一生悔やむ事になる。 人を傷つける事と人を愛する事の辛さや重さを感じる本だった。

    2
    投稿日: 2021.07.29
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    高校の時に教科書で出会ってから数年おきに読み直してるけど歳をとるにつれて感じ方が全然変わってすごい 先生と同じくらいの歳になった頃にまた読んでみたい

    2
    投稿日: 2021.06.30
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    人間の罪や本質、今の時代にも通じる寂しや優しさが詰まった作品でした。Kの手紙のもっと早く死ぬべきだったのに、なぜ今まで生きてきたのだろうという言葉に泣きました。

    19
    投稿日: 2021.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高校の時の現代文の教科書には後半のKの話の、特に大事な部分が載っていたので興味を持ったけれど 、最初からちゃんと読んでみると先生の過去がなかなか分からない感じにサスペンスのような要素もあって面白い。 吉永みち子の解説?には先生のことをインテリ症候群(?)のように書いてあって、確かにそんな気もするけど、先生のような境遇の人だとそうなっても仕方がないかもしれません。 「人間らしくて」私は好きです。

    4
    投稿日: 2021.01.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夏目漱石の『こころ』は、太宰治の『人間失格』と共に累計発行部数を争っているらしい。『人間失格』は前に読んだけど、『こころ』は未読だった。日本で最も売れている作品がどんなものなのか、興味があった。 この作品は、「上 先生と私」、「中 両親と私」、「下 先生と遺書」の3部に分かれている。主人公の「私」と「先生」との関わりが、作品のほとんどを占めている。 「私」は夏の鎌倉で「先生」と知り合い、それから頻繁に「先生」の家に通うようになる。「私」はなぜこれほど「先生」に好意を持つようになったんだろう? 後からその辺りの理由が明らかになるのかと思ったけれども、特にそれらしいことは明らかにならないまま物語は終わる。その後に巻末の解説を読むと、「外国では『こころ』は同性愛の小説として読まれている」とあった。それを頭に入れて再読すると、「私」の行動は違ったように感じられる。鎌倉で「先生」と知り合った辺りは一目惚れしたように思えてくる。元々、偶然同じ時期に鎌倉の海に来ていただけの赤の他人だったのに、その後親密に会話ができる間柄になっている。そんな関係に持っていけた「私」の積極性は、恋愛感情から来るものだとしても違和感がない。作品を読む時の視点が変わると、感じ方も変わるという貴重な体験ができた。 この作品はそれほど長くもなく、登場人物も多くない、割とシンプルな構成になっていると思う。それなのに、読んでいると色んなことを思い起こさせる。それぞれの人物の関係性に注目して読むと、また新たな発見がありそうだ。 ・「先生」と「私」の関係 ・「両親」と「私」の関係 ・「先生」と奥さんの関係 ・「先生」とKの関係 「両親」と「私」の関係は、とても共感した。「私」と同じく地方から東京に出てきている人はわかってもらえるんじゃないかと思う。作中で『儒者の家に切支丹の臭いを持ち込むように』という表現がある。生まれ育った実家に帰ったのに、どうも調和しない。数日もいれば、早く東京に帰りたくなる。そういう感覚は明治の時代から変わらないんだな、と思った。

    7
    投稿日: 2020.08.01
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    なんていうか、うじうじした話である。哲学的で含蓄には富むけれど、実行は何も伴わず、という感じ。 帰省すると最初は歓迎するのにある程度たつと熱が冷めるとか、都会から田舎へ持ち込むものが父母と調和しない、とかいうところに妙に頷いてしまった。

    1
    投稿日: 2020.04.16
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    学生の「私」が鎌倉で偶然見かけた人を先生と呼び、執着に近い好意を寄せるところから先生の独白へと繋がる。結末だけはざっくり知っていたので、先生の話す一言一言がこの先を示唆させるように感じられる。 「私」の先生に対する強い好意は、自分の周りにいないタイプの大人で物珍しさからくるものかと思っていた。田舎にいる自分の父親との対比、特にこの物語上で書かれる二人それぞれの最後の対照的な描写が「私」にどのような思いを抱かせただろうかと思案せざるを得ないものだと思った。まどろっこしく書いたが要は、「うわーそうきたかー」と言いたい感じ。 「私」または先生もそうだが、他の文学作品にあるような根暗で心のそこに潜む力強い暗鬱さはなくシンプル。お嬢さんの描写も、必要以上な理想を詰め込んだものがない。女性の描写が上手くないという意見もあるようだが、女慣れしていない先生から見てひとりの女性を言葉豊かに表現できないほうが自然だと思う。 シンプルな人物の描写とも繋がるが、話のテーマが一本筋でわかりやすい。だからこそ世界観に浸りたいタイプの人には物足りないかもしれない。

    0
    投稿日: 2018.01.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

     あらすじは有名すぎるので省略。高校の教科書に載っていた第3章を、先生の授業そっちのけで貪り読んでいたことを思い出す。  人間なんて、矛盾だらけだ。一度決めたことなんて簡単に覆すし、10年も経てば言ってることやってること変わっていく。でも、みんなそういうズレを「人間らしさ」という言葉でなんとなく正当化して、チューニングしながら世界とつながっていく。  Kと先生にはそれができなかった。「行為動作が悉く精進の一語で形容される」Kにとって、恋は精神的な向上心の妨げになるものだった。身近な人に欺かれ、裏切られた傷を負う先生も、自分が欺く側の人間になってしまったことが許せなかった。二人が救われる道はなかったのだろうか。死ぬことで、楽になれたのだろうか。読後も悶悶(門構えにこころ!)とした気持ちが晴れない。

    3
    投稿日: 2017.11.09
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    深い!ものすごくこころ深く何かを感じた。さすが夏目漱石。学生の時に読んでおけば良かった。でも、今だからこそわかる何かもある。

    1
    投稿日: 2017.09.16
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    40年ぶり位の再読になる。 人生経験を積めば、それなりに読み方が深くなるという。 まあ、自分に限って言えば、そんなことはありません。(笑) と言うものの、最初に読んだのが高校生の時で、今が50代になっているので、父の死を経験したりで、死が少しは身近なものになっている。 面白いと思ったのは、「先生と遺書」の45。 先生がお嬢さんを嫁にしたいと、母親に話す場面。 母親の言葉が、「宜ござんす、差し上げましょう」という件。 時代が今とは違うというものの、本人に確認もせずに、あっさりと決めており、思わず笑ってしまった。 ●2023年4月6日、追記。 某所に、つぎのような記述あり。 ---引用開始 Kは、「医者になれ」という養父の希望を裏切り、僧侶の実父とも折り合わず、孤独と生活苦の中にいた。そのKに手を差し伸べ、自分の下宿に連れて来た先生は、どうしてKを救えなかったのか。 ---引用終了

    10
    投稿日: 2017.07.16
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    もっと早くに死ぬべきだったのに何故今までいきていたのだろう が悲しすぎる。 どうしたらよかったんだろう。

    1
    投稿日: 2017.06.16
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    平成29年3月 歳39 この年になるまで、夏目漱石を読んだことなく、題名をしているだけでした。 そんな中、中身を何も知らずに読みました。 最初は、なんでこの私は、先生をそんなにも気になってるんだろう。ただ黙って、散歩する仲ですよ?? 男同士で恋心でもあるのかな?BL的展開?って思いながら、ドキドキして読み進めると。。。 先生の告白が。。 ここからは、きっと有名な話なんだろうな。 友人が好きな娘を先生も好きで。。 友人が娘に告白する前に、先生は、娘の母に娘を貰いたい旨の話をし、実際に成功する。そして、友人は死を選ぶ…。 その後、友人を追う形で、先生も…。 こういう話って誰もが経験する話ですよね。 自分も昔・・ってすごくいろいろと懐かしく思い出し 結論は寂しいけど。。 人間の性なんだろうな。 きっと読んだ人ひとりひとりの心に突き刺さる本です。 そして、若い人たちは、これを読み、友人を裏切らない。正面から戦えって思って欲しい。 が、それがなかなかできないんだよね汗

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    投稿日: 2017.03.13
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    タイトル通り。 こころを描き切っている。 それも少しばかり頭はいいにしても普通の青年が自殺を決意するに至るまでのこころの動きを。 三部構成で一・二部では先生として扱われて最後に私としての主観に変わるのが良い。 客観的にみて人と違うところがある部分を出していき、主観に移ることでこころの動きとそれによる行動が明確化する。 なんといっても、Kに対して私が嫉妬を覚え出してからが面白い。もちろん私は自殺なんてしませんし、友人を自殺させることもないけれど、それでもめちゃくちゃ共感できるんです。

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    投稿日: 2017.01.07
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    大学生のうちに読んでおいた方が良いと周りからよくオススメされていたので、大学3年の冬。満を辞して読了。 中学か高校時代に一度授業で取り扱った事のある本だったので、数年ぶりにその部分を読んだらどう感じるだろうかと読んでる間も、いつ来るかいつ来るかとソワソワしながら読んでいた。 「恋は人を変える」なんてよく聞くような言葉だが、夏目漱石の「こころ」はその恋を「罪悪」と表現された。 最初はその意図をよく理解できなかったが、なるほど読んでいくと人間というものはどうしようもなく弱い生き物であって、また、私はそこにひどく共感した。 なるほど、恋は「罪悪」かもしれない。 夏目漱石の美しくも独特な比喩表現に、若干苦労した部分もあったが、基本的に文自体は読みやすく、話も三部構成となっているので分かりやすい。 ぜひ、大学生のうちに一読して頂きたい。

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    投稿日: 2017.01.06
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    これだけ本を読み散らかしておきながら全く読んでいなかった夏目漱石。恥ずかしながらようやっと読む事が出来ました。漢方薬でも飲むような気持で読みましたが、とても分かりやすく、染み込むように頭に入って来ました。 隠者のような「先生」の傾倒はいかにも若者の考えで、自分の中で「罪」を作り上げた先生の姿に惹かれてしまうのは分かる気がする。結局Kの自殺の理由は明かされない、というか誰にも分かりえないが、求道者として律してきた自分を裁く為の手段としてで有って、寂しさや悔しさではないんだろうなと漠然と考えました。 子供~青年の間に読むと「恋情の末の煩悶によって失われた命」というような読み方になりそうだけれども、Kの死から立ち直る事無く、ずぶずぶと人生の暗部に目を向け続けた先生の姿は、この年になると自己愛にしか見えないのも正直な所でございます。

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    投稿日: 2016.11.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この小説との出会いは高2の現代文の授業であったと思うが、全文をキチンと読んだのは大学に通うために上京してひとり暮らしをしていた頃だった。 その時は、先生が自ら死を選ばなければいけない理由、決して妻には秘密を打ち明けたくない気持ち、誰にも理解されない苦しさというのがとてもよく理解出来た。連鎖する何かをやろうとしても振り切れない倦怠感、過去の失敗からくる未来への根拠なき不安など、先生のその理屈では説明できない「こころ」を感じることが出来たのだ。 今、社会人として働き数年が経ち再読した僕には、もう先生の「こころ」が以前のようには理解出来ない。 妻に説明すればいいのにとすら考えてしまう。 これが僕にとって成長といえるのかどうか自分では分からない。

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    投稿日: 2016.09.27
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    日本文学の名作を久しぶりに読んでみた。 先生の心情のひとつひとつに自分自身の経験を想起する。そうなんだよなぁ。人のもつ原罪、ということの具体的表れを見るよう。 もし先生が「ありがとういっぱい」を聞いたらどう思うかな、と思った。きっとすぐには信じられないだろうな。

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    投稿日: 2016.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    遠い昔、学生時代に国語の教科書で一部を読んで結末は知っているものの、全部読んだことが無かったので読んでみた。先生とKと御嬢さんの三角関係を軸に、人間の深淵に眠る「心の蠢き」にスポットをあてきった名作なのだろうけども、読み終えたあとの何とも言えない重苦しさが辛い。どうせなら読後感が爽やかな物の方が好きだなー。

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    投稿日: 2016.08.29
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    高校の授業で読み、最後まで読んでみたいと思っていたので購入しました。 文章が読みやすくて、すぐに物語の雰囲気の中に入り込むことができたので気持ちが良かったです。 (2013/08/06)

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    投稿日: 2016.08.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    名作といわれるのが分かる。過不足なく、必要なものだけでできている物語。 私、先生、Kの心模様。先生の細君の人生。そういう物語のそとのものがいつまでも心で息をしている。

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    投稿日: 2016.08.14
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    「私」が「先生」になぜ興味を持つのかがやはり分からなくて、ちょっと置いてけぼりになる冒頭。だんだんエキセントリックになる展開は少し面白かった。

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    投稿日: 2016.08.02
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    中学生以来の再読。そもそも「私」が先生にそこまで興味を抱き、深く交流するようになった心情が良く分からない。そして、お嬢さんは…これは私の曲がった感想でしょうけど…先生の気持ちを引くためのKとの交流があったのではないか、とも思うのです。どこまでの計算があったのかは分かりませんが、先生が帰ってくる気配でKの部屋から姿を消したり、変にくすくす笑ってみたり。そしてKが自殺した本当の理由は失恋ではないようにも思え、自殺した先生の理由は分からない。こころの動く様は誰にだって奥底の真実は分からないものだ、と思います。

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    投稿日: 2016.05.24
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    何十年ぶりかの再読。 実に重い話だった。 重すぎてなかなか読めない。 音だけを追うと すらすらと音読できるのに不思議なものだ。 「K」の死も 「先生」の死も 先生を慕う「私」の思いも 理解できたかというと、大人になっても 今一つ理解できなかった。 お嬢さんの本心はどうだったのだろう。 先生は結局、 自分が一番大切だったのか。。という気がしてならない。 自分以外の人を大切にできれば、 悲劇は避けられたのかもしれないと。 しかし、 今、私自身が考えることなど 実に単純すぎて情けないことこのうえない。 愛情の形が屈折してるわぁ。

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    投稿日: 2016.05.14
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    まさに人間の心の機微に触れることができる本です。 先生の行動は一概には同意できるものではないが、善悪とは関係無く、行き着く先はそこしかなかったのだろうと思えた。 自分が大学卒業間際に、同様の出来事が起きたならどうしたか?いろいろな想像しながら、読み切った。 夏目漱石の文章は、感覚的なことですが、綺麗だと思いました。

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    投稿日: 2016.05.13
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    学生の章では菩薩のようだった先生が、実は嫉妬や狡猾な感情を持つ普通の人間だったことに、安心したというかがっかりしたというか…。前半では学生が先生と父親を天秤にかけるところが印象的だった。後半は先生の激しい感情がいろいろ渦巻いていて、対照的に、Kが仏様のようだった。あまり内容をつかめていないのかもしれませんが、面白かったです。 この時代を生きてみたかったな…

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    投稿日: 2016.04.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    東大生が選ぶ1冊(Qさま)で一位だったので 恥ずかしながら読んでみました。 確かに文章のリズムや話の流れが読みやすかった。 再読してみたくなる1冊。

    1
    投稿日: 2016.03.21
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     皆さんよくご存知の夏目漱石の傑作です。  物語の構築性が高く、劇的で推進力があって、引き込まれます。あちこちに漱石の知恵者としての言葉がちりばめられています。  以前のレヴューで、夏目漱石の「こころ」と武者小路実篤の「友情」はネガとポジの関係にあると私は書きましたが、ぜひ両者を読み比べてみてください。  「こころ」は小説のお手本のような小説だと思います。ワープロのなかった時代、紙と万年筆だけで推敲しながらこれだけのものを書くなんて、神業です。

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    投稿日: 2016.03.13
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    私は子供の頃、良い人間になりたいと切実に思っていました。 学校の先生は、人に親切にする優しい人間、 人の痛みをわかる人間になりなさいと 口すっぱく言っていたから、 そういう良い人間になろうと思っていたのでした。 そしてそれは容易なことだとも思っていました。 大人になったからよくわかるのだけど、 人に親切にし優しく、 他人の痛みをわかるということは一筋縄ではいきません。 自分が親切と思ってやった行為が他人を傷つける行為になったり 他人の痛みと自分の痛みを平等に見極めることは とっても難しいことだと思います。 勿論、傷つけたくはない、でも自分が傷つくことも怖いのです。 こころを再読して、そういうことを考えていました。 だれが先生を責められるでしょうか。 自分がこうありたいと思う理想の自分と 自分が行う行動とが必ずしも一致しないことを 大人になるたび、切と感じます。 今もわたしは良い人間になりたいと 心から思うけれども そうはうまくいかないだろう、ということも きちんと解っているつもりです。 そうして、そんな自分を 追いつめたりしないぞ、と思っています。

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    投稿日: 2016.01.15
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    年齢を重ねて読む度に印象が変わるらしいが、1年では大して変わらなかった。あ、でも東京に来て身をもって知っている地名が出てくるのはとても面白かった!小石川とか、鎌倉とか。 恋は罪悪なのでしょうか。

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    投稿日: 2015.09.13
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    漱石が読みたくて、手に取ったのがこのクラシック。 主人公の人生観や恋、罪悪感などについて葛藤が描かれており、また先生の過去の過ちの件を通して人間の生臭さを描写している。 人間そんなもんだよね、と思う。

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    投稿日: 2015.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    先生と主人公の間には どれだけ接しようと深くて暗い河があったんだろうな~と読んだ後に感じた。自分の中の葛藤もきっと主人公のお蔭で癒されてはいたんだろうしね。

    0
    投稿日: 2015.08.20
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    この小説は、万華鏡だ。とても変化の激しい万華鏡だ。視点を変えると、違った物語が見えてくる。年齢を経て再読すると、以前見えなかったものが見えてくる。だからこそ、万人に読まれ続けているんだろう。 人間の善悪、心の変化がつぶさに描かれていて、それだけでも充分興味深く読める。自分と重ね合わせてしまうこともあるだろうし、よく似た経験を部分的にでもしたことがある人もいるかもしれない。テーマの普遍性は、この小説の魅力のひとつだ。私など、夜更けに読み始めて、途中でやめられなくなり、手紙部分もまるで自分が『私』になってしまったかのように一気に読んだ。見事に夏目漱石の罠に嵌められてしまった。 だけどもうひとつ大事な点があると思う。この小説は当時、おそらく大きな時事的問題を取り扱った作品であったろうという点だ。 乃木将軍の殉死が、小説内には2回出てくる。主人公の父が新聞を読んだ時と、先生の手紙の中だ。おそらくわざとリフレインさせているのだと、ピンと来て調べてみたら、乃木夫人の名前は『先生』の奥方と同じ『静(静子)』であった。この小説の核は、実は乃木将軍の殉死なのではないか。彼の心を、手紙という形で読み解き、その手紙を読者に一気に読ませるための仕掛けを、それ以外のところにちりばめたのではないか。『先生』という呼び名は、晩年学習院院長であった乃木将軍の印象なのではないか。そんな思いが一気に湧いた。 リフレイン効果は、冒頭部分にもある。『先生』の性格が大きく変わる要因になった事件を、『私』が先生と出会うきっかけになった友人が、とある電報を受け取るシーンで前振りしているようなのだ。他にも、登場人物の対比や、話を少し見せてすぐ引っ込めて謎を置き、読む者の興味を惹きつける手法など、いろいろと心憎い。読み終わってみてから「ああ、やられた!」と気付くことも多い。 明治期の歴史には弱い私にも、これは何かあると気付かせ、時事ネタを扱っているにも関わらず、1世紀経って事件がニュースではなく歴史となってなお、多数の人の心を動かすとは。 何年か経って、またこの万華鏡を再び覗いてみたいものだ。

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    投稿日: 2015.07.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読です(再再々…??) 初めて読んだのは高校の教科書で読んで、全部読んでみたいって思ったのがきっかけかな?? 昔のって社会背景とかベースになる倫理みたいなの?が分からないといまいち感情移入できないって感じで避けてた… けど、教科書に載ってた「こころ」はなんか違ったのよね… 当時の感想はやっぱりいいと言われてるのはいい!すげぇー!!! けど、疑問はたくさんあった… 「K」の自殺の理由は単純に失恋とか裏切られたって感情じゃないのはわかるけど、そこまでの追い求めなければならない信念ってなんだろう?? 「先生」が心を閉じていくさ理由も複雑すぎて… さて、今読むとどう思うのか?? すごいね! 何がすごいって私が! 必要な時に必要な本を読めるという運が! 自分の気持ちを形に出来てなかったのに、 この本読んではっきりした… 人がどういう差別的な態度をとっても 自分はそうにはなりたくないって 子供の頃から思ってたのね? んでも、結局自分もそっち側の人間と 変わりないって気がついた… だから、こんなに苦しいんだな… …と、なんのこっちゃですが、 素敵な本というものは新たな感情、発見を呼び起こしてくれるんですなー… あ! 読み終わったらこんなん出てきた! 「なつめせんせー」とタイトルつけた下手くそなイラスト… 単語帳に落書きするなら勉強しなさいよ…

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    投稿日: 2015.07.13
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    十代で読んだ時は、男にとって女は、語るに足る存在ではないのか…と随分と打ちのめされたが、今回はちょっと違う解釈をしてみた。 静は先生の告白を聞いても許しただろうし(というか実は知ってた)その寂寞も充分理解したと思う(『門』のお米のように) でも先生はそれが怖かった。妻に受け入れられてしまえば、童貞のまま逝ったKに殉じることも、己の苦悩の崇高さも台無しになってしまう。心の童貞を守り、純白でいたかったのは寧ろ先生自身ではないか。乃木希典の殉死事件が、そのことを暗示しているように思う。まぁ、どっちにしても女は蚊帳の外なのだけど…。 これをBL的に解釈するのが最近の流行りのようだが、どうなんだろう。以前から、私はチーム男子というか、男同士の結びつきに菊花の契り的憧れがあるのだが、その辺に近いものは、確かにあると思う。 小谷野敦の村上春樹論を読んだばかり、その上、読友さんの素敵な感想も頭にあったせいか『ノルウェイの森』が重なる。三角関係で病む者が自殺、残された2人が結ばれる話だからか。死ぬのは女だけど。いや、最初にキズキが自殺するのだったか…。ネットで調べたら、なーんだ、よく言われていることなんだ〜。 「私の胸はその悲しさのために、どの位寛いだか知れません。苦痛と恐怖でぐいと握り締められた私の心に、一滴の潤を与えてくれたものは、その時の悲しさでした」 初めて読んだのが17歳だったか。 身近な人を自殺で亡くしたばかりだったから、かなりうちのめされた印象がある。理由がわからないというのは、遺された者にとっては耐えがたい。当時観たゴダールの『気狂いピエロ』のラストを重ねて、男は女には理解できない死に飛び込んでいくのだと思った。ランボーかなんかの詩を呟いて…。

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    投稿日: 2015.04.18
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    過去の後悔を背負って苦しみながら生きていくというのは、この物語ほどでも無いにしろ誰にでも当てはまるものだと思え、改めて自分の生き方の不器用なところに自身で少し寛容になれた。よく「こころ」は読むたびに違う捉え方や気づきがあって面白いと言われてるけど、高校や大学でさらっと読んだときに比べて、遥かに考えさせられるところが多く、ハイカロリーでした。また数年後に読んでみたい。

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    投稿日: 2015.01.24
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    「私」は、鎌倉の海で出会った「先生」の不思議な人柄に強く惹かれ、関心を持つ。 「先生」が、恋人を得る為親友を裏切り、自殺に追い込んだ過去は、その遺書によって明らかにされてゆく。 近代知識人の苦悩を透徹した文章で描いた著者の代表作。

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    投稿日: 2014.09.15
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    かつて叔父に騙されて、財産を取られた先生が、今度は自分が抜けがけでお嬢さんと結婚を決めてしまい、その結果Kが自殺するという騙す側になってしまった物語。先生の苦悩がしっかりと記述されている。

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    投稿日: 2014.09.10
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    奥さんとお嬢さんはKから打ち明けられていたが、それを惚けて先生に嘘をついた。・・・・・・と、まぁなっていたらこれはもうオカルトだ。死んだ先生さぞかし怒りに狂うだろう。又死にきれづ何処かでご存命なら、なお可笑しい。 もう3回目の読みだが、そして「愛読書は?」と聞かれると「こころ」と応え続けて来たのだが、もう「こころ」と言いにくくなった。いや!面白くないと云うのではない。年齢に伴う読解力の差異か。私の「こころ」から純真さが欠けたのか?切なさが愚かさに変化した今度の再読でした。そうだ財産相続はちゃんとしておけと先生がおっしゃっていたぞ。私もそろそろ遺言書をしたためておかなくては・・・・・あぁ忙しい。 恋愛、友情物語として読んだ学生のころ、人間の業を悲しく描いた物語に変貌した今回・・・・

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    投稿日: 2014.08.27
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    これは恋の物語では無く人間の心の物語。まさに題名の通りなのだなと思った。 恋を知らない私の心では、きっとまだ理解できていない部分が多いのかと思う。誰かに恋をしてから、もう一度読み直したい。

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    投稿日: 2014.06.28
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     言わずと知れた名著だが、ちゃんと読んだことがなかったので、思い立って昨年購入。しかし、いざ手を付けてみたものの何度も遺書の途中で挫折してきた。そのたび最初から読み直していたから列車に乗りこむまでの印象が強い強い。だからというわけでもないが、先生と僕の問答は含蓄があって面白い。  列車の辺りが山場かな、なんたって高校の教科書でとうにネタバレしちゃってるし。などと大きな期待をせずに読み進めたのだが、むしろネタバレそのものよりも、そこに至るまでのKとのやりとり、その後の先生の心情が変化していく描写が非常に興味深―い。  Kは一見強情で芯の通った人間に見えるが、その実素直で、心の弱さを学問で隠しているように見える。それに対し先生は、そんなKに劣等感を抱きながらその素直さを利用する狡猾さを持っているようでいて、結局己が生み出した罪悪感に人知れず苛まれていくことになる。  このふたりは、共に「淋しみ」とうまく付き合うことのできなかった不器用な人だったのだと、そんなことを思う。

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    投稿日: 2014.06.23
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    初めて読んだのは学生の頃か、それとも独身の頃だったか、いずれにしてもかなり昔で、高校生の長男から文庫本を借りて久しぶりに読んだ。 卑怯という行為を嫌悪するのはこの本の影響があるかもしれない。また久しぶりに読んで少し読後感が違ったのは「奥さん」の強さ。作家の吉永みち子さんが解説してるように「先生の奥さんは、もしかしたら、人間の心の不確かさや残酷さなんてものは、とうに承知していたのではないだろうか(p328)」に共感した。

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    投稿日: 2014.06.07
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    朗読劇を観劇したのをきっかけに読み直してみた。 学生の時に教科書で読んだ気がするけど、すっかり忘れてたから、新鮮な気持ちで読めたかも。 今とは違う、当時の時代背景。 そこも含めて読み解くと、それぞれが抱えている様々なものを、さらに深く感じることができた。 先生の手紙を読んだ主人公の、その後が気になる。

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    投稿日: 2014.05.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めて読んだ時よりも、先生の気持ちがわかるようになったと思う。手紙の中で語られる先生の葛藤に共感する気持ちもあるし、最後に奥さんに知られたくないという気持ちもわかるけれど、奥さんの立場で考えたら、奥さんが気の毒すぎると思うのは私が女性だからだろうか。 解説の同性愛を踏まえて読むと、そういう風にも取れるから面白い。

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    投稿日: 2014.04.15
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    読んだら感想文が書きたくなる本なんだろうな。 名作です。 様々な感想が溢れている。 私もこころを開くことができない人間。 でも誰かにこころを開きたい。 一人は好きだけど孤独は嫌い。 ジレンマ。 ・恋は罪悪で神聖 ・死ぬ前にたった一人を信用したい 死ぬときに手紙を残す相手が、私も欲しい。 あと、月が綺麗ですねっていってくれる男子に出会いたいです。

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    投稿日: 2014.04.06
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    高校の時は、だからなに?ってピンとこなかったけど、 いまは、読んでちょっとしっくりくるようになったわー(´-`) 読んだあとのイヤー(´-`)な感じが、存在感あるものですね

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    投稿日: 2014.04.03
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    上、中で私目線から語られた、物静かで博識な先生像と下で先生自身が告白した浅ましく罪深い先生像にギャップを感じました 上、中では実際に私から先生に対する強い思いが先生に届き、先生から私へ先生自身の昏い過去の告白という形で返すに至ったのだと思います しかし、私は先生が語ることのなかった昏い過去を都合良く想像して、期待して、理想の先生像を押し付けていたようにも見えました 逆に下では先生はKに対してお嬢さんを奪った上殺したという罪悪感の中で、お嬢さんのために死んだように生きることを決心したこと、人間の罪を感じ自殺することを告白しました 確かにKを裏切ったことは間違いなくとも、被害妄想に囚われて、自己評価を下げ過ぎているように感じました Kは先生に招かれてお嬢さんと知り合う機会を得たわけで、やはり自分が変わる機会を作った先生に感謝していたと思います 私と先生の出会いと先生の告白、後に自殺する事まで起こるべくして起こった運命的なもの、と思えてなりませんでした

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    投稿日: 2014.03.25
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    先生の過去知ってから、もう一度今までの出来事読み返していくと、墓参りに行く先生の表情とか、いろいろ発見があって面白かったです。主人公は、遺書読んでから、どういう行動起こしたんかなぁ。

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    投稿日: 2014.03.16
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    学生時代の教科書で一部分読んだだけで、全文読んだのははじめてです。私にとってはとにかく長くて、特に後半部分は読破するのに数ヶ月かかりました(~_~;) 先生の闇の過去を打ち明けられた私、先生を慕う私を興味深く感じました。先生はなぜ私にKとのこと、恋愛、友情を書き綴り、そして死を選んだのか。読破までに無駄に相当な時間がかかったので、次回はそれらのことを気にかけながら読んでみたい。

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    投稿日: 2013.10.11
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    高校の現代文の授業がこの作品との出会いでした。 冒頭が、鎌倉の海水浴から始まっているためか、夏になると 読み返したくなる作品です。 友情を取るか?愛を取るか? 非常に難しく、簡単に答えを出してはいけないのかなと。 解説を読んで、「先生」と「私」がなにやら「オメデタイ人たち」に見えてきてしまいました。「奥さん」がやや恐ろしくも見えてしまいました。

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    投稿日: 2013.10.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「私は死ぬ前にたった一人で好いから、他を信用して死にたいと思っている。あなたはそのたった一人になれますか。なってくれますか。」 本当に寂しい。寂しいけれども、贅沢を言わなければ、たった一人本当に信用が出来る人がいたら、この世は生きるに十分なのかもしれない。そんなことも思った。 Kの自殺シーンが怖すぎ。今までセピアがかっていた物語に急にベタって色が塗りたくられ、すごく怖い。 「もっと早く死ぬべきだったのになぜ今まで生きていたのだろう」 この部分で、高校の授業で落涙した記憶があるのだが、本を流し読みした所為か前に読んだときの感情は蘇らなかった。

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    投稿日: 2013.09.25
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    久しぶり3度目の読了。緻密な心理描写にただ驚き、高校時代に友人がKを絶賛していたのが何となく分かった。年齢を重ねたからか、自分の考えが変化しつつあるのか。夏目漱石のほかの本も読んでみようと思う。

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    投稿日: 2013.09.09
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    読書をすすめる冊子のあらすじを見て面白そうだなと読み始めた。「精神的向上心の無いものは馬鹿だ」この単語が凄く印象に残っている。 全員に共感する部分もあれば、否定する部分もある。 奥さんに綺麗なままでいて欲しいと言う部分が一番共感したかもしれない。

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    投稿日: 2013.08.28
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    これが「岩波文庫読者が選ぶ100冊」の一位に選ばれたのは、納得です。見事なエンタメ推理小説でした。最初に「謎」が提示されて、「伏線」が張り巡らされて、「事件」が起きる。そして「真の原因」は「何処か」に隠されている。  私はその人を常に先生と呼んでいた。だからここでもただ先生と書くだけで本名は打ち明けない。これは世間を憚かる遠慮というよりも、その方が私にとって自然だからである。私はその人の記憶を呼び起すごとに、すぐ「先生」といいたくなる。筆を執っても心持は同じ事である。よそよそしい頭文字などはとても使う気にならない。(6p) 冒頭である。「先生」と呼ばれる過去形の人物は一体何者なのか。この書き方自体に何かの「事件」の匂いがぷんぷんする。 38pには意外な展開が書き込まれていた。まさかこれが青年の先生への同性愛の恋物語だとは知らなかった。しかも、青年はそのことに気がついていないが、先生はきちんと気がついていながら「私は男としてどうしてもあなたに満足を与えられない人間なのです。それから、ある特別の事情があって、なおさらあなたに満足を与えられないでいるのです。私は実際お気の毒に思っています。あなたが私からよそへ動いて行くのは仕方がない。私はむしろそれを希望しているのです。しかし……」と断る。 こんな生々しい会話もしているわけです。しかも、ここで「ある特別の事情」と伏線が張られる。 「あなたは本当に真面目なんですか」と先生が念を押した。「私は過去の因果で、人を疑りつけている。だから実はあなたも疑っている。しかしどうもあなただけは疑りたくない。あなたは疑るにはあまりに単純すぎるようだ。私は死ぬ前にたった一人で好いから、他を信用して死にたいと思っている。あなたはそのたった一人になれますか。なってくれますか。あなたははらの底から真面目ですか」「もし私の命が真面目なものなら、私の今いった事も真面目です」私の声は頸えた。(87p) この頃になると、死亡フラグ立ちっぱなし。 事件の真相らしきものは、第三部の「先生と遺書」によって展開されるのではあるが、実はテーマとしては第一部の「先生と私」で出尽くしていると言って良い。名探偵ならば第一部で「解決したよ、小林くん」と云うべきところだろう。 「私は嫌われてるとは思いません。嫌われる訳がないんですもの。しかし先生は世間が嫌いなんでしょう。世間というより近頃では人間が嫌いになっているんでしょう。だからその人間の一人として、私も好かれるはずがないじゃありませんか」(50p) 一般的に事件の蚊帳の外に置かれていたと云う評価の「奥さん」ではあるが、常に先生の側に居て約15年、彼女が先生の自殺の「真相」に気がつかなかったわけがない。この言葉に自殺の真相が集約されている。と私は観る。単純に親友Kへの罪の意識でもなければ、「明治の精神」に殉死したのでもない、「人間は淋しい」といったウジウジした気持ちでもない。そして奥さん自身はとっくにそんな夫を馬鹿な男と客観視出来ていることも、この言葉から読み取れる。 人間の心の不可思議さを位置づけた素晴らしい推理小説でした。 2013年7月21日読了

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    投稿日: 2013.08.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上と中だけ普通に読む。 先生は百枚以上の手紙を「私」に送りつけたとかすごいと思う。 でも先生がうざいし、文書が鬱陶しいしで読むのが苦痛だった。

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    投稿日: 2013.07.09
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    ひたすら文章が美しい。 内容もいわずもがな。人から説明を聞くより、自分で読むべき。 表紙の骸骨は、個人的にはKだと思ってるんですが……。 先生自身の骨だと思うと、なお恐ろしいです。

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    投稿日: 2013.07.01
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    国語の授業で取扱う超有名な物語だが、どうも性に合わない。複雑にからまる恋愛模様や物語通して漂うダークな雰囲気が、あまり気に入らないんだと思う。

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    投稿日: 2013.06.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    教科書に一部載せられており、それについて友人と様々な議論を交わした思い出があります。 私はお嬢さんのことをそれほど熱烈に好いていたわけではなかったけれど、Kの告白でつい惜しくなってしまったのではないかというのが当時の私の解釈でした。 そしてまたKも、あえて恨み言を書かないことで私を縛りつけたのではないかと。 謝罪というものはその概ねが相手への贖罪よりも、自らの罪悪感を減らすための手段であると思うからです。 襖にむかって迸る血潮の意味を考えたとき、つうっと背筋が寒くなりました。 様々な解釈の余地のある、たしかな名作だと思います。

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    投稿日: 2013.05.20
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    無料アプリ「青空文庫」で読みました。 若い頃、読書の趣味がなくって夏目漱石、お初です。 それなりに面白かったけど・・・・・

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    投稿日: 2013.02.06
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    久し振りに読み返してみた。 初めて読んだのは、幼稚園か小学校低学年の頃。 高学年のときに国語の教科書に出てきて、 たとえ一部分でもみんなに知ってもらえるということが 嬉しかったのを覚えている。 人間というものは。 世代が違っても、多かれ少なかれ共感する部分があるだろう。 名著としか言い様がない。 特に自分ごときがレビュー出来るようなことは何もない。 一文一文だけでなく、全体的に漂う どこか気怠い厭世的な雰囲気も好きな作品。

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    投稿日: 2013.02.03
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    人間関係の深さや重さを知ることができた。叔父やKだけでなく、妻や「私」など様々な人との関わりの中で先生の人生は作られていき、出会ったからこそ、失ったもの・得たものがあり、そうして人格ができていく。先生の暗さは今までの積み重ねからだったけれど、最終的に死を選んだのは、「私」という人物に出会い、信じることのできる人というものを得られたからなのではないかと思った。

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    投稿日: 2013.01.14
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    先生の気持ちに、自分でも驚くほど共感してしまった。自分とは違う何かに押しつぶされそうになるような感情。息が苦しくなるような思い。ただただ自分を責め続ける先生。読んでいると、告白の手紙を書いているときの先生の気持ちが自分に乗り移ってくるような気がして、息が苦しくなるほどだった。 人間というものの持つエゴもそうだが、それ以上に、誰もが何処かに持っている寂しさが描かれている気がした。 一度読み始めたら止まらない。特にKの自殺の場面は。それと同時に、一度ですべて理解できるようなものでもない。何回も繰り返し読みたい作品。 図書館で借りて読んだので、今度ぜひ書店で購入しようと思います。

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    投稿日: 2012.12.31
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    国語の教科書に載っていたのを思い出し、読んでみました。教科書に載っていた手紙の部分以外は、正直なところ少々退屈で、読むのに時間がかかりました。 読んだのはずっと前なので、今読んだらまた新しい発見があるのかもしれません。

    0
    投稿日: 2012.12.30
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    もう何度も読んでる。 漱石の中で一番好きな作品。 高校の教科書で読んだ時から、読み返すたびに新しい発見がある。

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    投稿日: 2012.11.10
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    この作品に触れるきっかけは高校の現代文の授業だった。 そんで読み終えた後にもの凄い衝撃を受けた。 しかし、授業では物語の後半しか扱っていなかった。しかも色々とはしょられてる部分もある事を先生から聞き、その日に本屋までダッシュしたのは良い思い出。 こんなに小説にのめり込んだのは初めてで、もう1日中「こころ」のこと考えてた。イメージで登場人物の絵を描いたり、自分で読んだ声を録音してオリジナルドラマCDとかいって作ったりしてた。これはかなりイタイ子(笑) この作品を機に、人の闇を描く作品が好きになっていったと思う。

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    投稿日: 2012.09.24
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    先生の告白の内容は読む前から知っていても、やはり衝撃。先生が死を選んだ理由はその身にならないとたぶん理解できない。これを想像して書いた漱石はやはり凄い。

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    投稿日: 2012.08.17
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    「私」が鎌倉に避暑に行った時、ふとしたきっかけで「先生」に出会う所から始まる話。本編は「先生と私」「両親と私」「先生と遺書」の3編から構成されている。 さくさくと読み進められるので夏休みの読書感想文などにも最適だと思う。

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    投稿日: 2012.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人々の苦しみは時代が変わっても普遍であると感じた。 人間関係が生み出す不幸というもの、上手に人と人との間で立ち振る舞えない人たちの苦しみを生々しく表現していて、共感してしまった。 正直な人間であることが何か馬鹿馬鹿しく思える時がある。しかしその一方で正直な人間でありたいという二律背反の感情が如実に表され、その苦しみを噛み締めるような作品だと思う。

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    投稿日: 2012.08.14
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    小路幸也さんに薦められたので、頑張って読む。(別に薦めてはいなかったかもだけどw) 「話虫干」を読むと読みたくなりますよw いや、その前に読んでおいた方がいいんですけどね。まぁ、あらすじを知っていれば十分でしたが、さすが名作なだけあって、なかなか感慨深く読むことができました。

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    投稿日: 2012.07.23