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powered by ブクログアップルが特にiPhone、スマートフォンの発明を通して、いかにデジタル系のものづくりのあり方を変革させたのか、がわかりやすくまとめられた本。 前半は日本の各企業がiPhoneの部品メーカーとしてアップルの言いなりとなり、厳しい状況に置かれている現状が書かれている。特に「アップルの下請けとして大量注文には巨額投資の必要と受注を失った時の生産設備余剰という2つのリスクが存在する」という言葉が印象的。 中段はiPhone登場前までは、キャリアがメーカーに何を作るか指示していた。ジョブズは電話を再発明するとして、キャリアによるメーカー支配の構図を壊し、逆にアップルによるキャリア支配の構図を作ったという内容が書かれている。 後半は主にソニーとの対比を通して、ウォークマン、サイバーショット、ソニーミュージック、Moraなどの各サービスをアップル・iPhoneが巧みに取り込んでいったかかが書かれている。 少し古いが、ハードウェアベースのサービス事業に興味があれば必読の書と思う
0投稿日: 2024.12.31
powered by ブクログ著者である週刊ダイヤモンドの記者2人が日本のメーカー・台湾メーカーや通信キャリア等の取材を通じて今まではタブーで殆どの人が知らなかったアップルを支える下請けメーカーの残酷な実態をレポートする。 日本の大手メーカーの東芝・ソニー・シャープ等等、相当に多くのメーカーが秘密保持契約を結ばされ一切の情報を漏らす事なく理不尽な下請けに甘んじている状況に愕然とします。 アップルの凄いところは調達先のメーカーどころか流通(大手家電量販店)や通信キャリアへの管理も徹底しており広告1つについても厳しい管理がされ徹底したコスト削減を実施させ圧倒的な人気商品のiPHONEを背景として自社に利益が集中する様な仕組みを創り上げる企業文化は昭和時代の日本企業を思い出させます。 超低利益で単品大量生産・大量販売で下請け化された企業が継続的な活動が出来れば問題ないかも知れないが毎年追求されるコスト削減により生産拠点が転々としアップル依存の高い企業は死活問題となる。勿論それを選択したのは当事者である下請けメーカーではあるが、、、 ファクトリーレスメーカーが在庫・コスト・流通等を徹底的に管理し利益追求する様は一体誰が得をするのか消費者優先・主導権を握る一部の企業のみなのではないか。物創りを忘れた企業に継続的な繁栄は有るのでしょうか?
0投稿日: 2021.04.17
powered by ブクログこれまでアップルは好印象だったが、この本を読んで、そのやり方の冷酷さを知った。下請け企業は、それでも契約すると多くの利益が得られるため、依存せざる負えない。しかし、アップルに見捨てられたら、過剰な設備を維持できず、買収されることになる。
0投稿日: 2021.04.08
powered by ブクログ・かつて世界を席巻した「日の丸メーカー」が、実のところアップルに大量の電子部品を供給する下請けメーカーに成り果てたと行っても過言ではない。 ・アップルにとって納期は絶対ではない。文字通りの死守だ ・小売の価格は自由にできると独占禁止法に定められているが、もし安売りが発覚すればアップルはさりげなく「在庫が足りない」と言って、確実に出荷台数を絞ってくる。
0投稿日: 2018.12.09
powered by ブクログ若い著者が取材に基づいた読み応えのある書である。アップルの内情を知ることで日本企業はどうすればよいか。生き残る為の策をよく考えなければならない。勝者が全てを取るという現状を覆す為に何をすべきか。簡単ではないが、今ここで考え直さなければ帝国に組み込まれ、ゆっくり衰退してしまう。
0投稿日: 2018.11.23
powered by ブクログアップルの過去と現在を描いて見せてくれた。そして日本の企業、特にジョブズが愛したソニーの凋落を。そしてこれからのアップルはどこに行こうとしているのか。グーグルやアマゾンがソフトとサービスの力で勝負しようとしているなかアップルは今までハードで勝負をしてきた。
0投稿日: 2018.10.11
powered by ブクログアップルのすごさと恐怖じみた経営戦略があった。日本企業の堕ちかたが鮮明に書かれていた。極秘にされながら、これまでの情報を引き出せたのはすごい。日本企業は、生き残るためにアップルは必要だが、また、自分の首を絞めている、このジレンマ。店頭に置かれているアップルの見方が変わる。
0投稿日: 2017.10.03
powered by ブクログアップルのビジネスシステムについて、周りを取り巻くステークホルダーとの取引関係と対比させながら、論じた書。 よくよく本書の全体を俯瞰すると、有名なマイケルEポーターのファイブフォース分析をフレームワークとして分析していると捉えると、よく理解できる。 1.供給企業との交渉力としては、シャープのLCDディスプレイ,ソニーのカメラ。 2.買い手の交渉力として、iPhoneのキャリアであるソフトバンク・NTTドコモ、家電販売のヤマダ電機。 3.競争企業としてのソニー・サムスンなどスマホメーカ。 4.新規参入業者としての、iPodを起点としたiTunesをめぐる音楽業界との攻防。 5.代替品の脅威として、Amazon・Googleといったインターネットビジネスを起点としたIT企業との今後の攻防。 著者が論じている様に、アップルはなんだかんだいっても圧倒的な製品デザインとマニュアルいらずのユーザビリティに秀でたハードウェア起点の企業で、旧来ビジネスモデルの延長線上からの繁栄であるということ。 もう一つは、素晴らしいサプライチェーンマネジメント!まさに、バックグラウンドでアップルの表の顔である製品を支えていることを実感。 そのスペシャリストであるティム・クックCEOを後継者に据えたスティーブ・ジョブズの慧眼に驚く。 今後の、Amazon・Google・FacebookなどとのIT覇権争いに、俄然注目したいです。
0投稿日: 2017.05.07
powered by ブクログアップルとグーグル、どちらがビジネスモデルとして優れているのか?日本にとって利益になるのか?考えさされた。
0投稿日: 2017.02.26
powered by ブクログどのようにアップルが今のブランド力を作り上げたか、その裏にある闇?についての話。 ・内容 アップルは部品一つ一つにこだわり、ファンを得て、ブランドを構築した。 アップル製品は世界中で爆発的に売れ続け、 アップル部品サプライヤーの「帝国」になった。 アップル製品が売れれば売れるほど、「帝国」による支配が強まった。 アップルは多額の利益を上げる一方、サプライヤーにコストダウンを要求し続けた。 また、事前通告なしに一方的な取引中止をされ倒産した企業もある。 アップルに依存しているサプライヤーが多い中、アップル製品の売上成長率が鈍化している。 サプライヤーはアップルとの付き合い方を考えなければならない。 ・感想 アップルのように「サプライヤーの無駄を指摘し、コストダウンを要求する」ということは、 トヨタもやっている。 ちょっと踏み込みすぎな気はするが、企業としてはある種当然の経済活動である。 しかし、アップル社はとても合理的(すぎる)のである。 ユーザーに最高のものを届けたいといいつつも、自らは利益率30%を常にキープするように サプライヤーにコストダウンを要求し続ける。条件を飲めなかったサプライヤーは容赦なく契約を切る。 また、他には買えられない技術をもつ中小・零細サプライヤーに対しては、主要取引会社であるのをいいことに 技術を盗み、 生産をコストの安い国に移すことで契約を切る。 衝撃的だったのが、シャープの工場についての話である。 iPhoneの液晶を生産するために1000億融資をした。その見返りに購入した機会はApple専用とすることを要求。 シャープとしては、Apple製品が売れているときは良いが、売れなくなり生産が減ると1日4億?の維持管理費を垂れ流すだけでただのお荷物をなった。 Apple製品は他に乗り換えできないし、デザインもそこまで気になる訳でもないため、 自分はApple製品を買っていない。 こういう本を読むと益々Apple製品は買いたくないと思った。
0投稿日: 2016.05.28Appleの製品作りの裏側が見えてきます。
Appleの製品(特にiPod、iPhone)を完成させるのに、いかに日本の技術が利用されているか、ビックリするほど色々なメーカーが関わっており日本の技術無くして完成し得ないと思えるくらいで、「スティーブ・ジョブズの執念、こだわりがここまでさせるのか‼︎」という部分を垣間見ることができる。流通では、ブランド力にものを言わせて大手家電量販店ですら値引きも許されず、マージンの低さを知ると思わず唸ってしまいました。iPhoneとキャリアとの関係は推して知るべしといったところでしょうか。続きは本を読んでみて下さい。おすすめです。
0投稿日: 2015.12.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
アップル製品に使われている部品は日本製がたくさんある、という事実にあぐらをかいてはいけないことを認識させられた本。 こういう本を読むと、どうしても日本は技術は高いが商売が下手、というのを改めて認識させられる。 アップルの手のひらの上で踊らされている、という状況に危機感を感じた。かといって、日本でアップルのような製品開発を行うのは無理な気がするし、向いていないと思う。 日本人にあった方法で、競争力を高めるのはどのようにしたらいいのだろうか。 どこかに依存すると、そこから抜けられなくなる。保守的な環境で、既得権益にとらわれると出し抜かれる。結局常に先を見越すしかない、ということだと思う。 一方で、本書はアップル帝国に振り回される日本企業の現状ばかり取り上げて、不安を煽っているだけのようにも感じた。 ぜひ、アップル帝国にとらわれず競争力を示しているような企業についても、本書との対比という位置づけで、同じ著者に出してもらいたいとも思った。
0投稿日: 2015.12.14
powered by ブクログアップルの下請けと化した日本メーカーの苦悩の本だな、という率直な感想。 例えば、iPodを磨きあげた日本の中小企業の匠の技は、ビデオに撮影されて、こなれた研磨の仕事は、安く大量に生産できるアジアの国へ移植されてしまった。 日本の匠の技術をあっという間に飲み込み、海外展開によって、あっという間にコモディティ化させる、という残酷な一面。 iPhoneの部品には、日本メーカー(ソニー、セイコー、TDK、JBD、三菱電機、東芝、シャープ、村田製作所、パナソニック等)が多数関わっている。 新型iPhoneの売上だけで、米国のGNPを0.5%も押し上げるくらいの影響力があるのだから、日本メーカーの受注生産の売上はものすごい。 でも、大量注文には、巨額の設備投資と、受注を失った時の生産設備余剰のリスクを背負う。丁度、シャープのように。 改めて読み直すと、アップルという一大経済圏に日本メーカーが下請けとして飲み込まれてしまって、手も足も出なくなっている、という感じ。
0投稿日: 2015.09.22
powered by ブクログアップルの下請けとして部品を作るのは、大量注文には巨額投資の必要と、受注を失った時の生産設備余剰という2つのリスクが存在する。 アップルは究極にまで作りこんだデザインや機能を求める中で、コスト面でアジアの国々に立ち向かえなくなり孤立した日本のモノづくりに光を当てた。 アップルの取引先は神経質なまので秘密保持契約を結ばされる一方で、逆にアップルには丸裸にされてしまう。 アップルの商品は安売りできない、店舗間の移動もできない。家電量販店にとっては田舎では売れない。 iPhoneなんて早くなくなれ。
0投稿日: 2014.12.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
Apple依存症。企業も個人も。 考えもせずにパワーポイントでプレゼンをする。 ページ数無制限な資料作り。 だらだらとメールチェックとWEB閲覧。 効率化に逆行。 パソコンが無いと何もできない。 新潟県燕市、小林研業。 2001年のiPod発売から4年。 職人の磨き作業がAppleからの依頼で東陽理化学研究所によりビデオ撮影される。 その後、中国での自動研磨へと。 最盛期は地元20社で一日2万台弱も磨き上げていた。 1個あたりの加工賃は100円。 iPodの光沢度はミラー800番。 検査に落ちた不良品を磨き直すことで1000番で磨ける技術を習得する。 Appleがいなくなった今の仕事につながっている。
0投稿日: 2014.12.29
powered by ブクログ「沈みゆく帝国」の解説で参照されていたので,図書館から借りてみた。 帝国の悪どさが良く分かる本である。誰かも書いているように,文体が週刊誌のそれなので,悪どさが際立つ。
0投稿日: 2014.10.14
powered by ブクログ【日本からしか見えない、巨大メーカーの真実とは】美しく斬新な製品で人々を魅了し続けるアップルは、秘密主義の裏で日本産業を植民地化している――。獰猛な真の姿を暴く驚愕のルポ!
0投稿日: 2014.09.09帝国は必ず衰退する、、、はず
アップルの自社とユーザーの利益を最大化するビジネスモデルのために、 日本のメーカー(sony、シャープ…)、家電量販店(ヨドバシカメラ、ヤマダ電機…)、 音楽レコード会社(sony music…)、通信会社(softbank、NTTdocomo…)が いかに過酷なビジネスを強いられているかが語られる。 この本に書かれていることが全てではないかもしれませんが、 世界で圧倒的に売れているアップル社製品を前に、 日本の大企業が足元を見られて薄利しか得られていない状況に愕然とするしかありません。 しかしながら、アップルの他を圧倒する力の源泉であったはずの、 ジョブスのモノづくりにかける情熱やビジネスにかける胆力が無くなった今、 この状況が長く続くとも思えません。 そのあたりにもちょっと触れてこの本は終わります。
0投稿日: 2014.07.06
powered by ブクログアップルの強引な戦略が良くわかって驚き.でもそれは消費者がアップルをほしがっているから可能なこと.ソニー、パナソニック、シャープもっとがんばれ.
0投稿日: 2014.07.06
powered by ブクログアップルがどうしてトップに躍り出たかというより、日本企業が(例えばソニー)がどうして転落したかということが、よく分かった。日本企業の再生に期待したいです。
0投稿日: 2014.06.20
powered by ブクログコンピューターが出始めの頃アップルはあこがれであった。 それがマックと呼ばれる頃には手が届くところまでおりてきて一時はマックユーザーではあったのだが、windowsが使い物になり始めた頃からまたマックとは縁が遠くなったのである。 会社から支給のipadは持っているものの、自費で購入したアップルの製品は一切無い。持ちたくないと言うわけではないが、あのタカビな価格帯に手を出しかねている。昔感じていたほど高値の花ではないがあえて選択したいとも感じない。 そして、この本を読んでアップルの製品は買うまいと固く決意をしたのである。 アップルはまさしくアメリカの企業である。プロダクトしないで金を集める仕組みに徹している。もちろん他の追従を許さない技術力の高さがなせるわけではあるが、あのガレージ企業であったアップルまでが拝金主義にまみれたアメリカ企業になってしまったのかである。 日本のメーカーよ一致団結してアップルに当たれである。アップルへの追撃をサムソンに任せていてはいけないのである。 日本のメーカーがアップルによってトンでもない状況に落ちいっている状況が良く判る本である。一読をお勧めする。
0投稿日: 2014.05.28
powered by ブクログジョブスやiPhoneの 花々しいAppleとは違った 企業としてのAppleの側面。 Appleがどうのこうの、というより 世の中の流れがわかるか
0投稿日: 2014.05.24
powered by ブクログ主に日本国内の,メーカー,家電量販店,携帯キャリア等に対するアップルの強圧的な姿勢を証言や数字を元に示している。 日本企業のこれまでの仕事の仕方とも比較されている。アップルの,結果を出すためにとことんやる方針も学べる。
0投稿日: 2014.05.03
powered by ブクログ著者は、週刊ダイヤモンドの記者2名。元々は週刊ダイヤモンドの特集「Appleの正体」の記事らしい。 日本人は諸外国に比べて、iPhone好き、apple好きが多いといわれデザイン性が高いと言われるappleが秘密主義であり、その裏側にある部品調達としての日本企業の苦悩、、コントロールされる家電量販店の苦渋、iPodとiTunesの音楽業界の変化、携帯キャリアの変遷、ソニー製のイメージセンサーを積んだことで、ソニーのデジカメが売れなくなったなどの主に、2013年発刊時の現状の経済報告となっている。 技術的な話よりも、経営・経済的な話、株価などの話が多いが、その方法論もジョブスがいなくなったアップルがイノベーションが続けられるかは疑問の形で終わっている。果たしてどうなるのか、興味深く推移を見ていきたい。
0投稿日: 2014.04.25
powered by ブクログ文体がおっさん週刊誌みたいだし、こけおどしの単語を散りばめることで、 なんとか怖さを出したいんだろうけどまず呆れの方が先に来る 取材力は悪くなさそうなので、まずは文章力を身につけてから本を書いて欲しい
0投稿日: 2014.01.31
powered by ブクログアップルの独善的ともいえる過酷なビジネス主義と、それに翻弄される日系企業の姿がつぶさに描かれている。 既によく知られた実態なのかも知れないが、事前の知識がない向きにとっては新鮮であろう。
0投稿日: 2014.01.29
powered by ブクログ燕市 小林研業 かつてipodの裏蓋を磨く アップルが作業風景を撮影 やすい人件費で大量に磨けるところへ移転 東陽理化学研究所 powerbook G4の筐体 チタン 日本の匠の技をあったいうまに呑み込み、海外展開によってコモディティ化する 原価計算して、徹底的に値切る 家電の共食い 電話、音楽プレーヤー、カメラ、ケーム機、電子辞書、地図、ナビ IT断食 アイリスオーヤマ パソコンの台数を社員数の2,3割にし、職場共有のワークスペースを拡大。 職場が活性化 iphone販売 キャリアのメリット少ない 音楽 日本はCD販売多く、レンタル業界、レコチョクなどがあった。
0投稿日: 2014.01.23
powered by ブクログ知られざるアップルと日本企業の関係を描いた本 これを読むとiPhoneのCMが3つのキャリアで同じものなのになっているのかか(なぜ独自のCMを作らないか)がよくわかる 今年読んだ中で一番おもしろかったかも
0投稿日: 2013.12.23
powered by ブクログ表題の通りアップル帝国の強さについて語った本。作者は週刊ダイヤモンド記者だけに経済誌的アプローチと文面である。まさにダイヤモンドを読んでいる感じ。でもなんで版元が文芸春秋社なのかな?星3つ
0投稿日: 2013.11.20
powered by ブクログ情報規制をしてまで徹底して秘密裏に進める開発。どんな小さな技術も世界中から探し出して、徹底的な経費削減を行わせ従わせるビジネス。いかにすぐれた日本企業の多くがアップルの下請け工場化されているか。その実態を暴露してくれた関係者。アップルはイノベーターではなく、品質向上のために果てしない競争を進めていくのだろうか。
0投稿日: 2013.11.19
powered by ブクログ非常に興味深く読んだ。 アップルのやっていることは、商売の「イロハ」だ。 しかし、利害が交錯すると、その基本を貫くことは難しい。 「良い戦略、悪い戦略」でも冒頭にアップルの例が載っている。教科書に載っているような戦略をやり遂げた例として、ジョブズ復帰後が取り上げられていた。 本書では、アップルのビジネスと日本の関係について、1)生産現場2)家電量販店3)音楽産業4)携帯キャリア5)特にソニーとの関係、と、現状を赤裸々にリポートする。 第6章では、アップルが貫いてきた「シンプル」なビジネスを、今後も貫けるのか、株主・従業員・ユーザーの支店からまとめられていた。 しかし、名だたる有名なメーカーがアップルに部品・技術を提供しており、その依存度は高く、アップル製品の売上に自社の運命を依存せざるを得ない状態というのは、かなり衝撃的だった。 確かに、「安売り合戦」となり、寡占化が進んだ家電製品の流通・販路で量販店が得ていた利益構造は、こういった形で破壊されるだろうとは、起きてみると素直に頷ける。 判断の速さがビジネスに直結しているという例が、ソニーを取り上げた章では特に詳しく書かれていて、なかなか難しい話だな、と思った。 戦略の「驚き」とは、教科書に載っているような基本戦略を貫けるかどうかだが、利害関係者が増えると、組織としての一体感も方向性も力も分散してしまう。 これを抑えることが出来たこと、が、やはりアップルの現在を作ったのだろうと思う。 それはやはりジョブズの力なのだろうか?
0投稿日: 2013.11.18
powered by ブクログ社会人になりたての平成元年に会社に置いてあったマッキントッシュのコンピュータは、当時私が知っていたパソコン(NEC 9801シリーズ)と比べて装飾品のように感じました。 さらに、今と違って綺麗なフォントを印刷できる唯一のコンピュータであり、その美しさに魅了されて20万円程工面してそれを購入したのを覚えています。あれから創業者のスティーブが追放され、そして戻ってきて復活させて、昨年(2012)早世してしまいました。 長らくWindowsを使い続けてきた私が久しぶりにアップル製品を手にしたのが 2012.1に購入した iPhone4S、その後に iPadを購入して今に至っています。 この数年のアップルの快進撃は凄いと思いますが、この本にはそのアップルが製品を構成する部品メーカとどのような接し方をしているのか、つい最近まで完全に秘匿されていたようですが、彼らが自主的に公開したのをきかっけに、徐々に関係者から伝わってきているようです。高収益を出している企業にはなんか秘密があると思いましたが、アップルにもあるようです。 株式総額が世界一になったアップルもそれを維持することは難しいようで、彼等の高収益の根幹をゆるがす動きがもう始まっているようです。それは iPhoneや iPadで利益を出す必要があるアップルと、その種のハードで利益を出す必要のない、アマゾンやグーグル等との戦いようです。 最近になって、アマゾンはどうして Kindle Fireを安く売りだしているのかが、この本を読んでよく分かりました。私も含めて最終ユーザーは、自分がやりたいことを安く便利に満たしてくれる方に簡単に流れます。多くの企業が切磋琢磨して、私たちに便利で安いものを提供して欲しいですね。 以下は気になったポイントです。 ・シャープ亀山第一と第二工場の隣接した工場をつなぐ中空の廊下には、シャープ社員もその前を通ることの禁じられている秘密の部屋がある、そこでアップルの社員が30名程仕事している(p13) ・米コンパック(パソコン)やモトローラ(無線通信機)は無数の部品メーカを買いたたきすぎて、最終的には買収(HP、グーグル)された(p18) ・謎に包まれていたアップルのサプライチェーンの情報がわずかながら開示されるようになったのは、ジョブズ死後のこと、2012.1にHP上で公開した(p21) ・電池メーカがどの素材を使うかを選んでいたが、アップルが電池メーカの頭越しに、サプライチェーンの上流部分まで買い付けを始めている、大量注文には、巨額投資の必要設備と、受注を失った時の生産設備過剰の2つのリスクがある(p35) ・家電量販店は、アップル製品のマージンは5-10%ほど、従って周辺機器やアクセサリーで儲けるしかない(p74、84) ・iTuneが席巻した米国では、プロミュージシャンの数は、2000年から10年間で 4.8万にから 3.8万人にまで減った(p114) ・ジョブズは、社内ではパワーポイントを使うプレゼンは禁止した、それが発熱した議論を呼ばないから、白熱した議論に必要なのは、1枚のホワイトボードと実際の試作品、模型といった実物のみ(p171) ・今後のITビジネスの重心が、ハードと呼ばれる端末機器そのものから、端末を便利にするソフトウェアや、それを基盤としたプラットフォームサービスに移行している(p185) ・アマゾンは赤字覚悟でキンドルファイアを販売できる、それは自社サービスの玄関口に位置付けられ、利益ゼロでもアマゾン主力のオンラインショッピングに貢献できる(p187) ・アップルが作り上げた、ハードで稼ぐためにソフトを充実させるというビジネスから、ソフトで儲けるためにハードを提供するというビジネスモデルが席巻し始めている(p189) ・ジョブズが作らなかったはずの製品(iPad mini)が世に出た事実は、アップルがグーグル、アマゾン、といった他社との通常の競争に呑み込まれていることを意味する(p190) ・2015年までに、10兆円の株主還元を実行すると発表した、また自社株も6兆円購入予定、これにより、製品への期待感よりも現実的な「そろばん勘定」しか株主の期待に応えられなくなっている(p204) 2013年11月9日作成
0投稿日: 2013.11.09
powered by ブクログアップル帝国の正体?というより、アップル社の活躍により苦しむ日本企業の実態と言った内容。圧倒的な商品力によって、伝統的な日本の商習慣まで変えてしまったアップルに対する、恨み節のオンパレードという感じでしょうか。昨日まで約1週間かけて『グーグル秘録』を読んでいたが、本書は半日で読み終わってしまった。決してページ数の違いだけでは無いと思う。
0投稿日: 2013.10.19
powered by ブクログものづくりの新境地。あの有名企業でさえアップルにはひれ伏すことしかできなくなっていたのだなんて!アップルの徹底した経営戦略に舌を巻いた。
0投稿日: 2013.10.17
powered by ブクログ『Think Simple』は思いっきり内部の人間の、当然ながらほぼ全面的にアップルを肯定する立場の本だったので、外部からみたらどんな感じかということで本書を読んでみました。 日本の携帯電話はiPhoneによってほぼ壊滅状態であることは周知のことですが、iPhoneを構成する部品のほとんどは実は日本の部品が多いので、これが売れると日本のメーカーも潤う。・・・私もそう思っていましたが、取材を通して部品メーカーが思っているのは全く違っていました。 ・極限のコスト削減を要求されるが、量・質ともに完全であるために莫大な設備投資を要求してくる ・専売特許的な契約を結ばされる(工場ラインがほぼアップルのために動く) ・アップルは秘密主義なのに契約した側の企業の情報や技術は丸裸にされる(原価まで知られてしまう) ・違約金が莫大 ・とはいえアップルとの契約が永遠のものとは限らない(残るのは設備投資のための借金)・・・・ 驚いたことに液晶テレビで名をはせた亀山モデル。これを作る工場は今やアップルの液晶をつくるためだけに稼働しているのだとか。世界中で売れまくっている商品だけにその製造量は半端なく、おのずと売り上げの5割をアップルに頼ることになるといったメーカーはざらで、これは非常に危険な状態で、もしアップルが製造メーカーを変えたら、もしアップルが不振になったら、たちまち立ち行かなくなるリスクが非常に高い。 実際、超小型モーターのメーカーとして一時期テレビでもよく「日本のものつくりはすばらしい」として取り上げられた企業さんは、アップルにこのモーターを提供していましたが、コストダウンのための量産を再三要求され、これを実現できなかったために破綻した。 4Sからカメラはソニー製に。これによって携帯カメラの質は飛躍的に向上したが、これによりデジカメが売れなくなり、ソニー自身にも影響がでている。 こんな感じで日本のメーカーがまるで植民地化されているかのようだと筆者は憂いている。 無理な要求をのんでいるのに利益は上がらず、一方アップルは高い利益率で儲けているが、それを 取引先と共有されることはない。 私は企業同士win winでなければならないと教わってきたし、それによって自社も周りの会社も幸せになれるのだと学んできたので、こりゃひどいなと思いつつも、ヒット商品のもうけにあやかりたいと思うのが必然ですし、それでもアップルと契約して販売したいと思ったのは紛れもない日本の企業なので、一方的にアップルを責めることはできないかと。 このような状況は食品メーカーと大手スーパーとの関係にも似ており、断りたいけど断れないメーカーの姿を知っているだけに、大手でもこんなことがあるのかと驚きました。それにはメーカーが努力して自社製品で儲けをだすしかない。しかし今の日本は人や企業を育てようという風潮がどうもないような気がします・・・ 携帯が普及して次にアプリの充実が期待されますが、ハードもソフトも日本はかなり遅れていることが指摘されています。危機的状況にある日本のメーカーの現実を知る1冊。できれば日本企業応援したいのでがんばってくれー
0投稿日: 2013.10.12
powered by ブクログジョブスの功績をたたえるようなアップルのプロダクト、マーケティングの本は多いが、日本企業の側から見たアップルの実情に迫っている。アップルの下請け工場になってしまったシャープやソニーの人たちがどのように考えているのか、そのリスクなどが、地道な取材に基づいて書かれていておもしろい。7月に出版された本だが、今日(9月20日)に発売になった5Cや5Sに関する記述もあたっていて、深く入り込んだ取材であることがよくわかる。iPhoneにどれだけ日本の技術が詰め込まれているか、開けてみることのできないiPhoneだが、この本で理解できると思う。
0投稿日: 2013.09.20
powered by ブクログ日本のものづくりが育んだ技術力、音楽・小売・携帯・ゲーム業界を研究し尽し、搾り取る。秘密保持、契約形態で縛る。 ビジネスのやり方においても、圧倒的なすごさ、うまさ。不遇な時代があったからこその今、日本のメーカーもがんばって欲しいです。
0投稿日: 2013.09.16
powered by ブクログアップル躍進の要因をビジネス的側面から迫ったルポ。 どこまで本当というか、的を得ているのかは分からないけどオモシロイ。 自社工場を持たないメーカーであるアップルの凄味、アングロサクソン的な攻撃性がよく分かる。世界的な収奪システムを構築したアップル、そこに依存しなくてはならなかった日本メーカーと、スマホ市場での明暗が悲しい。 どこよりも優れたものを作っているのに、サプライヤーに決して報いないのがアップルってことだ。 iPodの美しい鏡面は、かつて新潟の工場ですべてが仕上げられていた。販売台数の増加にともない、大量生産が可能になるように技術移転をせざるをえなかったわけだが、ここの件りには泣けた。
1投稿日: 2013.09.08
powered by ブクログApple の商売を概観できてよい。消費者もさることながら、製造業者を絞り上げると何が起きるかの社会実験を系統建ててやっているように思える。
0投稿日: 2013.09.01
powered by ブクログアップルに書かれた本の多くは、ステーブ・ジョブズに対しての賞賛に関して書かれているものが多いです。それに対してこの本は、アップルが及ぼす日本の企業に対しての様々な問題、そして日本の家電メーカー、特にソニーがアップルによって影響を受け、衰退しているのか?この現状がよく学び取れ、面白い1冊だと思います。企業の未来を予想しようと思った時、この1冊での深堀りの仕方は非常に参考になりました。
0投稿日: 2013.08.26
powered by ブクログ知らないこともあり読んでよかったと思う。 やっぱり徹底的に調べつくす、そして最適を選択する。そこに尽きる。 日系メーカーも世界的なヒット商品を生み出してほしい。 部品の供給だけにとどまらず。
0投稿日: 2013.08.25
powered by ブクログAppleについてはこれまでSteve Jobsの功績にハイライトされがちだったけど、本書はAppleの取引先である日本の製造メーカーや販売の現場にスポットを当て執筆されていて、新たに知る事実ばかり。 そして、これを読むと、Appleの競争優位としての「他社には真似できない圧倒的なバイイングパワー」が要になっていることを実感します。 特に驚いたのは、シャープやソニー、東芝といった日本優良メーカーに重要パーツを供給させ、ハイクオリティを提供する徹底したサプライチェーンとその品質管理体制の並ならぬマネージメントぶり、そしてこれらのメーカーのAppleへの依存度が高まる一方で、いつ何時生産委託を切られても、一切Apple自身はリスクを負わないという構図。 違う立場から見てそれが良いかどうかは別として、これができるのは、Appleをおいて世界のどこにもないでしょうし、戦略を担うバリューチェーンとして優れていることは言うまでもないと思います。 人々の価値観が多様化し、経営の舵取りがますます難しくなる時代、googleなど完全にソフトウェアの収益モデルの上に成り立っている会社と、Appleのようなハードに依存したビジネスモデルがどう進化していくか非常に興味深いです。
0投稿日: 2013.08.18
powered by ブクログ思っていたよりも新しい事実は少なく、残念ながらそんなに驚きはなかった。Appleのモノづくりや動向を知りたい方には良いと思うけど、「これだけではない」こともたくさんあるということはお忘れなく。 また、この後の決算でiPhoneが売れていないというのは事実ではなかったことが判明しています。
0投稿日: 2013.08.05
powered by ブクログアップルは苦悩している。何がアップルの目指すべき道なのか。売り上げを増やさなければならない、皆をあっと言わせる製品を出さなければならない。でも、アップルには自由がある。自分の思いを実現することができる。今や、アップルの下請けに成り下がった日本の電機メーカーには自由がない。絶えずアップルの顔色を伺わなければならない。しかし、どうだろう。良い加減、アップルと付き合うのをやめては。所詮、彼らは日本メーカーを搾取することしか考えていないのであり、付いて行っても未来はない。独自OSにはリスクがあるかもしれない。でも、ここまで存在感を失ったのであれば怖いものはないのでは。もう、心の底からやりたい事をやれば良いのである。どうせ勝ち目がないのだから、好き放題やったが勝ちである。それすら、セクショナリズムで実現しないと言うのであれば、消えるしがないであろう。
0投稿日: 2013.07.17
