
総合評価
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powered by ブクログ“神”を扱ったミステリーなんだとしたら、神について深掘りした部分が読みたかった。“古代文字”についてももう少し謎を練り込んでほしかった。 “神”は人間には理解不能で全能だから、なんでもありなのかなと。
0投稿日: 2025.08.22
powered by ブクログ山田正紀の1974年デビュー作 前年の小松左京『日本沈没』など、この頃日本はSF小説のブームとなる。 「古代文字の解明」から始まる物語は、目に見えない〈神〉をめぐる勢力との戦いで、SF色は少なめ。 私には、日本で〈神〉をテーマにすることは、なかなか難しいと思ってしまう。 でも、高度成長期の矛盾を孕んだこの時代の雰囲気を持った物語でした。
6投稿日: 2024.08.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人間が使える言語構造ではない文字 →神 →これを解ければ世界を征する →係るものが死んでいく →神が警告している →おわり! これは極端に書いたけど、それくらい、え?って感じで終わった。神だからかな(?
0投稿日: 2021.01.17
powered by ブクログ情報工学の天才・島津圭助は機械翻訳を研究している。謎の《古代文字》の調査中に落盤事故にあい、不思議な体験をする。この《古代文字》を解明しようとすると、様々な事件に巻き込まれ、、、 三部構成なのだが、第一部で受けるイメージとそれ以降で受けるそれに違和感があった。特に終盤はあっさりした終わり方のように感じる。神狩りという題名そのものの物語だっただけに、得体の知れないものに挑むという結果はしょうがないのでしょうか。
0投稿日: 2020.10.11
powered by ブクログなんかあのころのカルト的な雰囲気の影響を強く受けた作品のよう タイトルは秀逸だし、文章も勢いがあるけど、ちょっと考察に無理があるし、後半どんどんSFから離れてカルトになるのもちょっと 主人公もあれほど尖ってたのに途中から急にいい人みたいになるし あえて言えば作者の作家としての決意表明のような本だろうかと思ったりした
0投稿日: 2020.04.25
powered by ブクログうーん、どうもいろんな謎が回収されないまま終わった感があり、消化不良な感じ。ただ「神」をテーマとして扱ったのはなかなか面白かった
0投稿日: 2020.01.12
powered by ブクログ文字通り、人類に共通するあの「神」を狩ろうと闘いを挑む人間たちの物語。全体的にやや哲学的で読み手を選ぶ雰囲気はあるが、言語学の観点で神という存在を再定義する試みが非常に面白かった。数多の作品が曖昧に扱ってきた神に対して、ある程度納得のいく解釈を提示するのが本作の最大の見所だろう。文字通り人智を超えた存在である神という存在に近づけば近づくほど、人間的な様相を捨て去って狂気へと近づいていく。その無謀とも言える神に挑む人間の闘いを余す所なく描き切った傑作。
0投稿日: 2019.05.27
powered by ブクログ大好きな伝奇小説。 神に挑む人間と言った内容。 終わり方が気になるなぁと思っていたら、どうやら続編もあるようで! このまま終わりにしてしまっても良いけど、何となく続きも気になる。 読むかどうか悩むところ。
1投稿日: 2019.03.10
powered by ブクログ【読書ノート】 ・ニーモシネ1-30 【要約】 ・しかしデビュー作とは思わなかった。本屋で「神狩り2」を見て、何かすごそうな作品だとタイトルで思って、しかも山田正紀だし、ということで興味を持ったのがきっかけ。 【ノート】 ・
0投稿日: 2018.10.28
powered by ブクログ続編があるようなことを、神林長平の解説に書いてあるけれど、それがなく一つの作品としてみると、かなり微妙だなあ。
0投稿日: 2018.10.21
powered by ブクログ古代文字をとっかかりとし、神を暴こうとする作品。古代文字の特徴から理論的に神が証明されていく展開は面白い。神という絶対的な存在と主人公たちを襲う事件は証明途中であるはずの神をより強く表しているよう。展開に単調さも感じてしまったが、高みに上がっているのか、落ちぶれているのかが分からない主人公の行く末はぜひ見てみたいと思いました。
0投稿日: 2018.06.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
善の象徴であるはずの神を「悪」と見なして、主人公たちが神と戦う姿を描くという発想の斬新さには感心するが、主人公たちは本当に神と戦っているのだろうか、いったい何と戦っているのだろうという疑問を強く持った。真偽不明の事柄を狂信している、ちょっと頭のいかれた人たちではないだろうか。 曰く、「古代文字を解読できた者は、世界を手中に収めることができる」「古代文字は神の世界のものである」「神はわれわれに悪意を持っている」「神の干渉があるかぎり、われわれが自由になれることもないし、真の意味での愛を手に入れることもない」「神さえ、その上にいなければ、人間はもっと善良にももっと幸福にもなれるんだ」等々。 主人公の島津は情報工学の専門家で言語学のエキスパートであることから、花崗岩石室に描かれた古代文字らしきものの調査に立ち会い、連鎖的に事件に巻き込まれ、「神狩り」に参加するようになる。諜報関係の人間、霊感能者といった非日常的な人物ばかりが登場し、怒涛の展開をみせる。 「神狩り」とはいうものの、神は登場しないし、神と戦う場面もない(芳村老人が霊能者ジャクスンの立会いのもとに面会したことになっているが)。 「神狩り」とは、「神の存在を証明して、その正体を人類の前に暴き立てること」らしい。神の実在を証明するために、古代文字の解読が続けられる。実際に「神狩り」と称してやっているのは、古代文字の解読だけであり、それを手に入れようとする諜報関係者や解読を阻止しようとする霊感能者との間のいざこざが物語の中心を占めている。 ラストでも古代文字の解読は終わっておらず、古代文字の解読を阻止しようとするジャクスンとの対決で終わっている。物語にはまだ続きがあることを予感させる終わり方である。
0投稿日: 2017.09.24
powered by ブクログ将来を嘱望される優秀な若手言語学者・島津は、神戸の石室で人間の論理とは明らかに異なる論理に立脚する謎の「古代文字」を目撃し、強く惹かれる。しかし、その直後に石室は突如崩壊し、島津の前には「古代文字に近づくな」と警告する男の影が現れた。 九死に一生を得た島津が影の警告にも負けず古代文字の研究を進める中、どこからか彼の研究を嗅ぎ付けた訳知り顔の男が、島津に助力を申し出る。男の裏に見え隠れする、様々な裏世界の組織。危険な立場に追い込まれた島津を救ったのもまた、古代文字の秘密に迫ろうとしている者たち−宗教学者の吉村老人、アジア圏の裏世界に通じた宗、そして美しくも不安定な精神を抱えた霊感能者の美女・理亜。古代文字に対する彼らの意見は、島津が薄ら感じていた、しかし信じたくなかった結論と同じだった・・・古代文字は人間より論理レベルが上の存在、即ち「神」が人間に仕掛けた挑発である、と。「神」の正体を暴くため、無謀とも言える戦いに身を投じて行く島津たち。一人また一人と「神」の前に力つき、「神」に戦いを挑むこと自体が間違いではないか、と思い悩む島津。「神」を倒す足がかりは、果たしてあるのか?その先に見えるヴィジョンとは? 1974年作、山田正紀のデビュー作品です。 人間の論理学ではどうしても説明できない「古代文字」、主人公に警告を発する謎の影、暗躍する国際的な裏組織、神経症的な美しさを湛えた白皙の美女、100%コミュニケーション不能な強大なる敵「神」・・・とにかく派手で見栄えのする要素てんこ盛り!エンタテインメント性の強い外連味たっぷりの謎解き娯楽小説の体裁を取りつつも、「古代文字」の異質さを構築する言語学上のアクロバティックな理論や、全く異質な存在へのアクセスを試みるという知的好奇心をくすぐる展開が、正にSFの王道そのもの。全編に熱気溢れる、いかにも70年代の日本SFです。 一方で、良くも悪くも「若さ」が前面に出ているのか、若書きの至りの描写の浅さ、人物造形の単純さ、カッコよさを演出したいが余りの思い込みの強い文体が鼻に付くのも正直なところ。途中まで島津に興味を示していなかった理亜が後半いきなり島津の力になるあたりの展開も、男の願望全開のかなり御都合主義ヽ( ´ー`)ノすごくパワフルで魅力的な作品であることは間違いないので、ここにほんの少量の冷静さを加えたら、どんな大傑作になったんだろうと思います。 ラストシーンには賛否両論あると思いますが、この作品が書かれた時代の日本SF界の熱気に鑑みて、これぐらい荒っぽい方がしっくりくるんだろうなと鴨的には感じました。 うーん、もっと若いうちに読んでおけばよかったなー。
0投稿日: 2017.03.23
powered by ブクログかなり期待して読んだのだが。 ・語り手の人物設定。 ・語り手の大真面目な語り方。 ・登場人物たちのぺらぺらした行動。 ・≪古代文字≫の扱いの中途半端さ。 ・そもそも≪神≫の上滑り感。 ・≪神≫の実体に迫るのではなく、ただその「作用」しか見えない。 作用をあれこれ勝手に解釈しているようにも。 ・つまりは、みんなのシリアスな顔が滑稽に見える。 ・結局は≪霊≫という概念に頼ってしまう。 ・時代の変遷を差し引いて考えても、古い。 ・学生運動世代にはぴんとくるのか? 押井守絶賛というし。 ああ。合わなかったということか。 一番苦手に感じたのは稚拙な文体。
0投稿日: 2016.07.14
powered by ブクログ面白いんだけど、こんなもんかという感じ。偉大すぎて実感が湧かないとは多分このことだろう。恐らくエンターテイメントとしては画期的だったのかもしれないが、今の時代に読んでもその革新性はよく伝わらない。ていうか、ここで終わっていいのかよって感じ。「想像できないことを想像する」は至言。
0投稿日: 2015.05.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
神の意志を探ると、人間のことを嫌っているように 思えるけど、実は人間の理屈で捉えるからであり、 そんなのは神本人が意識しているレベルとは 違う人間の解釈で、神自身はそんなこと 考えてもいない、というのは他のSFでも読んだが、 それでも神は近づくと邪魔するのね。 信仰の対象としての神がいるとか いないとかではなく、人間の論理で別の(上位の) 論理を持った存在とは相容れないことを超えようと 努力奮闘するイチ人類の話で、謎の国家的組織や 小さなレジスタンス組織が奮闘するあたりは面白いが、 霊能力者・超能力者が強く打ち出され始めると 急に興ざめ。いや話自体は面白いと思う。 神を狩るなんて、髪を刈るの悪いダジャレかと 思っていたが、全く関係なかった。
0投稿日: 2015.03.18
powered by ブクログSFを楽しむには、こちらにも教養が求められることを再確認させられた作品 言語学がとにかく難しい これをわかり易く解説した本はこれと同じだけの価値があると思う
0投稿日: 2014.06.17SF的アイディアと勢い
個人的に、「宝石泥棒」、「エイダ」、「チョウたちの時間」他、好きな作品がたくさんある山田正紀氏ですが、その中でもこの「神狩り」と「弥勒戦争」は何度も読み返してしまいます。あらすじは、書籍説明に書かれてますので省略するとして、個人的な感想を。人間には理解できない構造の言語や”神”の位置づけ等、SF的なアイディアに溢れながら、小説としてはある意味荒々しい、勢いで突っ走っている、でもそれが魅力です。(ちなみに、"神"の扱い等は、今でこそありがちなガジェットですが、日本ではこの作品がさきがけじゃないか、と個人的には思っているのですが) 発表は1974年、でもその熱気はまだまだ読み取れる、と思います。若い人が読んだらどう感じるか、オジサンは気になります。
0投稿日: 2014.01.10
powered by ブクログ日本SFにおいて伝説的な著者のデビュー作。人間が神の文字を解読することによって神を狩り出すという設定は興味深い。但、実際読んでみるとかなり不満。何故なら神が人格神、情報科学と言語学の力を駆使し神の正体を探ると思いきや霊感応者や霊という超自然的存在がぞろぞろ出てくる。古代文字というネーミングがダサ過ぎ。同じテーマで神は不可知神(高次元から漏れ出る重力もしくはダークマタ―的存在)にし最新の科学理論だけを使う。但、現代の技術水準は無視。つまり量子コンピューターなんか使い放題!こんな設定で誰か書いてくれないかな?
0投稿日: 2013.12.07著者の商業デビュー作
数年ほどブランクを空けては忘れ、忘れては買い直して、これで通読3回目。 「情報工学の天才」な主人公が巻き込まれたトラブルから始まり、人智を越える論理構造の言語との格闘、 果ては霊感能力者までゾロゾロ登場してタイトル通り「神」を「狩り」たてようと試みる物語。 神は邪悪なりというテーゼを大前提とする展開になるため、その辺合わない人には厳しいかも。 執筆された時代の空気によるものか、今改めて読んでみると「幻魔大戦」を何となく思い出した。 (相手が強大すぎてオープンエンドにならざるを得ない所も含め) 同人誌用に執筆した原稿を代表が編集部に持ち込んでデビュー決定という経緯も異例だが、 同人でここまで描ききってしまう筆力は流石というべきか。
0投稿日: 2013.10.08
powered by ブクログ★3.5かな? 前回読んだ「最後の敵」同様、まったく勝ち目のない敵に臨んでいくというSF。 こちらの方が、まとまっていた気はする。 しかし、(予想はしていたが)最後がちょいとだったなぁ。 ま、勝ち目のない敵と戦うわけだから、しょうが無いといえばしょうが無いのだが。
1投稿日: 2013.06.11
powered by ブクログ絶対デビュー作だ、そう思った。すごく詰め込まれていて荒々しく挑戦的な小説。普通に読みやすかったから、まさか70年代に書かれてたなんて驚きやった。神がなんの暗喩か考えずに神は神として読むのがいい、って解説に書いてて、ちょっと笑った。
0投稿日: 2013.04.14
powered by ブクログまさにSF。とても好みな展開。なんだか小松左京、あるいは伊藤計劃をおもいだしながら読んだ。これが四十年近く前に書かれたとはね…すごいなあ
0投稿日: 2013.02.27
powered by ブクログえーっと、大学で開かれた講演会の推薦図書でした。 ゼミの先生の推薦図書だったのと、自分があまりSFって読まないので読んでみようと思い購入 SF、の定義は分からないですけども、読んだ感想だとScienceっていうよりかは、Linguisticってイメージですね。 自分が語学専攻なので、専門知識で分かる範囲もありつつ、あ、まったくわからない、ということも多かったです。 話の筋としては、発見された不可解な文字、これを古代文字とし、それの解明するお話です。 最初は強引に、強制的にそのプロジェクトに参加し、次は自分の意志で古代文字へと挑戦していきます。 しかしこの古代文字、神の言語かもしれず、他にも解読を試みるグループや、解読を妨げようとするグループもいる。 構想の過程で、仲間はどんどんと死んでいきます。 最後には、主人公が神の言語に一歩近づいたところでおわっています。 そう!完全に尻切れトンボなんです! さてこれから!いままでの仮定がすべてひっくり返り新しい可能性、そして一番高い可能性にたどりついた!というところで終わってんですこの本!!!!! しかし今調べたら2、があるみたいで少し安心。
0投稿日: 2013.02.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
古代文字の構造や文法から、工学に基づき神の存在を確信する というのは、 新鮮でおもしろいアプローチだと思う。 最後は、惜し気もなく登場人物を殺した挙げ句、 根本的な解決がないまま打ちきりのような終わり方。 ちょっと残念。
0投稿日: 2013.02.14
powered by ブクログ神を狩る、という壮大かつ大胆なテーマを掲げている割にはボリュームが無い(本が薄い)ので大丈夫かいな?と思っていたら、案の定中途半端な所で終わってしまった。 でも続編があるそうなので早速購入したが、続編が出るまで30年もかかってるんですね。 当時の読者はどんなにヤキモキした事でしょう。それとも、記憶の片隅に追いやられていて、忘れた頃に続編が出た、といった所だろうか。 しっかり決着がつくことを祈って「神狩り2」を読みます。
0投稿日: 2012.07.07
powered by ブクログ続編を購入して、前の話を忘れているようだったので、読み直した。まぁ記憶が確かなら20年以上前に読んだのだから完全に覚えていないのは当然として、今でのこの作品の設定が古びていない感じがする部分と、昔の作品だなぁという部分が入り交じって楽しく読めた。SFが神とは何かを問いかける作品好きなんだよねぇ。
0投稿日: 2012.07.05
powered by ブクログ新井素子「いつか猫になる日まで」を髣髴とさせると、言ったら双方のファンを逆撫でする事になるのだろうか。 神々との戦いは魅力あるテーマなので、無謀にもそこに斬り込んで来る作品はきちんと読んでおきたい。
0投稿日: 2012.06.30
powered by ブクログ漠然とした神と戦うってことにあまりハマれなかった。 人間には理解できない文字を使う=神だ! って流れは凄いと思うんだけどねー
0投稿日: 2012.01.30
powered by ブクログ日本SFでは有名な作品らしいから読んでみた。 若干古臭く感じるところもあるけど、それなりに楽しめた。 日本のSFには神と対峙する話って多い気がするが、当時はまだそんなになかったのかな。そのはしりの作品の一つだと考えると意義はあるんだろう。
0投稿日: 2012.01.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
山田正紀の衝撃のデビュー作。関係代名詞が13個以上という<神>の言語のアイデアも面白いが、とにかく手に汗握るサスペンスで、そのエンターテイメント性の高さの方が僕は好き。なによりも<神を追う>行為自体がなにかいけないことのように思えてくる、禁断の世界に触れ続けている感じがわくわくする。快作にして名作!
0投稿日: 2011.11.19
powered by ブクログ2011/6/12(~54) 14(~174終) 「え・・・」と呆然としてしまうほど不完全な終わり方だと感じる内容であった。 正直内容すら思い出せない。
0投稿日: 2011.06.30
powered by ブクログ悪意ある神、人類を翻弄して楽しむ神の存在と正体を暴き、わずかな手がかりだけを頼りに戦おうとする人類の反逆の話……なんだけど、なんだろうこの気持ち。ファンの方には申し訳ないのだけれど、正直にいうと、すごく面白そうな小説のあらすじを読んだような気分でした。うーん。 細部の描写が少なくて、登場人物の書き込みが足りていないので、「さっき登場して知り合ったばかりの人物同士なのに、いつの間にかなんでそんなに仲良くなってるんだろう?」みたいな違和感がありました。それから、「えっそんな簡単な理屈で納得したの? それでいいの?」みたいな感情と論旨の飛躍も。 壮大な設定に見合うだけの演出、ハッタリが足りてなくて、筋書きが宙に浮いている、のかな。どうせなら五倍くらいの長さを使って、丁寧に細部まで書けば、すごく盛り上がる傑作だったんじゃないのかなあ。 でもそんな好き勝手なことをいいつつも、これが最初に刊行されたときの時代背景を考えたら、衝撃をもたらした作品だったんだろうなあと思います。価値観を揺るがすというか。だから、当時の日本SF界を知らないいまの読者の無責任な意見。 どうせなら自分の妄想フィルターを全開にして、がつがつ人物造形を妄想で補完しながら読めばよかったのかもしれないなと、読了後に思いました。子どものころはそういう読み方が得意だったはずなのに、いつの間にかお膳立てされて提示されたものだけを読む読者になってしまっているような気がする……。うーん。
0投稿日: 2011.04.09
powered by ブクログううーん。 こう云うSF読むと、私って本当にSF者にはなれないんだなーって思ってしまうのです。 半日もかからないで読めてしまえる程面白かったし興味深かったんですが、残念ながら凄さがわからなかった…。 日本のSFの至宝、とまで云われている名作中の名作らしいのですが…。 色々すいません、と云う気持ちになりつつ。 SFって奥が深いんだなあ、ってことが実感として感じられた今回の読書でした。
0投稿日: 2010.07.14
powered by ブクログ読み終わって、解説読んで 「あ、めっちゃ古い小説なんだ」 と気づきました。(そう言われれば、学生闘争の頃の雰囲気だ) 「神」題材でデビュー作がコレってスゴイ発想力だなぁ、と。
0投稿日: 2010.07.04
