Reader Store
死ぬことと見つけたり(下)
死ぬことと見つけたり(下)
隆慶一郎/新潮社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

38件)
4.4
17
14
1
1
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あまりにも好きな一冊。 執筆された年代をまるで感じさせない、引き込まれる文章! 時代小説の中でも最高に好きな作品のひとつですね!

    0
    投稿日: 2025.10.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ずっと読んでいたかった。終わってほしくなかった。が、読み終えた。物語としては未完であるがゆえ、まだ終わっていない、心の中ではいつまでも続いている。そんな心境。杢之助、求馬、萬右衛門、勝茂、皆が個性的で魅力的。それぞれは他者に対して多くを話さないが、気心が通じ合う。相手の深い思考までも読んでいる。そして己の信念に従って即断し、単独で的確に素早く動く。何でもかんでもネットに聞いて他者を気にしすぎて生きている現代とはかけ離れた世界。 本書(上下)は数少ない保存版となってまた読み返したい。

    0
    投稿日: 2025.10.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    興味本位で借りたのに、非常に面白い。 死人を描く作品が、作者の死により未完に終わり、主人公の死が描かれない皮肉。 しかし、 未完に終わったとしても、非常に面白い物語だった。

    0
    投稿日: 2025.04.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    光茂にイライラする為、上巻の方がスッキリ読めた。 それにしても未完だったとは… 続きが気になってしょうがない。 先生の他の作品や司馬遼太郎なども読んでみようかな。 しばらくは漢の時代小説でも読んでみます。 七光りの光茂との吉原喧嘩 男二人の生き様が武士。 これ以上は言葉にすると陳腐なので辞めときます。

    0
    投稿日: 2024.01.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最も好きな作品 このフレーズ自体はワンピースの章名から知り、まさかそのままの題名で小説があるとは思わなかった。 作品自体は黒澤明の用心棒や椿三十郎といったサムライ映画を連想させるものがあり、作者の隆慶一郎自身も黒澤同様、史実を研究し尽くすことで忠実に当時のサムライを再現しており、フィクションではあるものの本当にいた侍とはこのようなものだったのだ、と確信出来るほどの描写になっている。 杢之助の生き方は現代に生きる私にとって、本当に尊敬すべきであり目指すべき指針となった。 葉隠も同時に読んで欲しい。

    0
    投稿日: 2023.03.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初隆。…いや、これは凄いッ!?今まで読んだ時代小説の中でトップ(※マイベストは藤沢周平「蟬しぐれ」である。)に並ぶ大傑作。こんな作品が絶筆だなんて——完結していたら、間違いなく星五つ。今度は完結している作品を読みたい。

    3
    投稿日: 2023.01.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    未完の書、という事を解説で知る。佐賀藩士、いや、浪人斎藤杢之助の痛快劇。 潔き葉隠の魂が次第に、丁度良い描写における何をやっても上手くいく、ご都合主義的万能型主人公による勧善懲悪ストーリーに転換した気がして、思考が散る。実在せぬものを描くのだから、土台エンタメ的要素が盛られるのは仕方ない事。純粋に楽しめない自分を恥じつつ、自らのバイアスを殺して読む。葉隠ならぬ。 さて、葉隠。葉蔭に奉公を隠す、縁の下の力持ち的な生き様。佐賀藩士の心構えや歴史、習慣に関する知識を集めたものと聞く。ビジネスでは企業理念のほか、少し前にウェイマネジメントとして、ミッションや行動指針のような、先輩たちの言葉とか会社が大事にしてきた事を表す象徴的なエピソード集のようなものが流行った。コンサルまがいの小金稼ぎが、サラリーマン企業の好きそうな仕事のデコレーションをマネタイズ化したような現象だが、葉隠や武士道とは、それの最高峰としての集団心理現象、ミームではないか。

    0
    投稿日: 2022.11.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    未完ながらもここまで楽しませてくれれば本望である。葉隠武士道を貫く魅力的なキャラたち、事業承継の困難さ...。様々なものが詰め込まれているが、戦乱の世も終わり、忍者が無用の長物と化したこの時代と同じように、AIやITの進化によって淘汰される仕事がある現実を突きつけられた思い...。 杢之助らの最期を改めて夢想しよう...。

    14
    投稿日: 2021.05.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    武士道と云ふは死ぬことと見つけたり。葉隠の武士道思想を物語化した隆慶一郎未完の遺作だ。理想の死のあり方から逆に生を考える。死を毎朝シミュレーションし、その覚悟が真っ直ぐな生を作り出す。己の人生をどう生きるべきか。死と背中合せの状況は、まさか今日死ぬなんてあり得ないと思ってる現代の我々の生き方とは全く違う。死をネガティブなものと捉える人たちとも違う。死は日常的であり特別なものではないからこそ、美しい死に方に意味があるし死ぬことを恐れず命を賭けられる。死を厭う現代の我々が日本の歴史の中では異質であること、おそらく戦争が終わるまでこの感覚って日本人には当たり前にあったのでしょうね。

    0
    投稿日: 2021.01.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    …… 武士道といふは死ぬ事と見付けたり —— 毎朝毎夕、改めては死々、常住死身に成て居る時は、武道に自由を得、一生落度なく、家職を仕課すべき也。 …… ここで終わるのかと呆気にとられたが、あとがきで未完だと気づく。 こんなに面白くて有名な作品なのに映像化されていないのを不思議に思ったが、未完のためか。 葉隠入門と聞き堅苦しいかと思ったが、テンポが良く時代劇を観ている感覚で楽しく読める。時代劇の脚本家だったと知って納得。 登場人物が良い。 杢之助と求馬、違う道を歩むが志は同じ。 死人として淡々としている杢之助がふと見せる人間味。 あくまでも人間臭く実直な求馬。 勝茂のいくさ人としての靭さと孤独。 常住坐臥死人。

    0
    投稿日: 2020.01.29
  • 痛快!

    死を覚悟しての臨めば、何ら怖いモノなどない。 残念なのは、作者隆慶一郎氏の急逝により未完の作品となったこと。

    0
    投稿日: 2017.08.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「葉隠」の舞台である、佐賀鍋島藩の話。「葉隠」によれば、武士は毎朝自分が死ぬことを克明に思い浮かべるべきらしい。エンターテイメントとしてはとても面白い。

    0
    投稿日: 2017.03.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    常識の範囲では解決がむずかしい事象を 死人として生きる侍が、常識を超えた思考と行動で 難局を打破していく痛快な時代劇。 殿様や土地への忠誠ではなく、 自らの生き方への忠誠として この思考は昇華していったのか? 都合よくその時代に利用されることは避けたいと思う。 ただ、パラダイムシフトで先行き不透明な現代に於いてこそ、 このような何らかの視座を持つことは必要か。 隆さんの作品は、10年超ぶりか。 これを持って全作品読了。

    0
    投稿日: 2017.01.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「葉隠」をベースにした歴史小説。家光の時代鍋島藩の「死を覚悟して」毎日を生きる浪人が主人公。毎朝自分が死ぬことを想像し、死の覚悟を確かめる。浪人仲間等とともに藩の問題を裏から支援する。 話の最後は残念だったが(この展開は読書人生で2度目だ)時々強烈にはっとする箇所があり、心震わせられる。 死に対する意識が改まったと言うか、そこまで行かなくても大儀の前には自分を殺すことの大切さを思う。 また、死ぬとは前のめりに生きたいとも思う、医療が発達してなかなか死ねなくなった現代、前向きに死を選択する生き方の思案。

    0
    投稿日: 2016.04.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    死人と呼ばれたサムライの晴れやかな生き様だ。未完というところがまたせつないが、素晴らしい物語だった。

    0
    投稿日: 2014.10.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「いくさ人」と「死人」の振る舞いを通して様々な男の生き様を描く時代小説。(紙上とはいえ)このような友がほしいと感じる。「死ぬこととみつけたり」という言葉は本書を読み、調べるまで誤解していた。

    0
    投稿日: 2014.09.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    武士道とか死生観とかいったテーマを斟酌せずとも、単純におもしろい。時代を超越して、浮世の 雑念や執着をはらって生きる死人(しにびと)斎藤杢之助の活躍が愉快、爽快なのだ。

    1
    投稿日: 2014.02.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    産まれたての娘を嫁にくれる、大猿の死を仲間として弔ってくれる、そんな友があなたの側にいるだろうか。邪道で結構。葉隠はロマンだ。

    1
    投稿日: 2014.01.10
  • <死ぬことと見つけた>ことで学んだこと

    「死ぬ気になれば何でもできる」とは人生において、何度か聞かれさた言葉ではあるけれども、「死ぬ気になる」なんてことに現実味はない。しかし、過去、武士という人の中には、「死ぬ気になる」ことができた人がいたらしい。 <所詮失うもののある方が負けなのである。失うべき何物も持たない死人の方には負けはないのだ。彼等は勝つことさえ望んではいない。勝っても負けても、やるべきことはやる。それだけのことだった。> この物語で学んだことは、死ぬ気になれる人は最強であるということ、そして、何か事を為そうとする人は、死ぬ気にならなければならないということ。 後の部分は、筆者が亡くなったことによって、描き切られなかったような気がするけど、編集部が記した「結末の行方」でなんとなく知ることができる。<(略)わが身を投げて藩を救った。武士道とは、死ぬことと見つけたり--。> 最後まで描ききってもらいたかったけど、未完でも真髄は十分に伝わる、ような気がする。 死ぬ覚悟の重要性はわかった。後は、何のために、死ぬ覚悟を持って生きるかだけど、これがなかなかわからない、武士ではない、残念な自分を再確認。

    0
    投稿日: 2014.01.02
  • 未完に終わったのが残念な作品

    「一夢庵風流記」「影武者徳川家康」の隆慶一郎の遺作。 佐賀鍋島藩の架空の浪人を主人公に「葉隠」の世界を書いた傑作。 著者死亡により未完に終わったのが残念な作品です(未完なので星一つ減) 隆慶一郎の作品はどれを読んでもほぼまちがい無く面白いのでお薦めですね

    0
    投稿日: 2013.09.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    未完に終わった傑作。 シナプスに見ると余計に続きが気になる。ちゃんと歳月が進んでいき子供たちの成長ぶりも微笑ましい。

    0
    投稿日: 2013.06.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    帯文(裏表紙):"男の死に方を問う葉隠武士道をロマンとして甦らせた時代長編。" 目次:第8話、第9話、第10話、第11話、第12話、第13話、第14話、第15話、結末の行方、解説 縄田一男

    0
    投稿日: 2012.12.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    作者死亡のため未完。でも、結末の行方というのを編集部が書いていてくれているのでありがたい。手塚治虫のネオ・ファウストはなんとももどかしかった。最後まで書いてから死んでくれ!って思ったものだった。 遺されたシノプシスというので書いている。こういうものを書いて小説を作るのか。なるほど・・・

    0
    投稿日: 2012.11.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻は2年前に。しばらく放置していた下巻は今、読むべくして読んだのかも。 苦手な時代物だったけど、これは夢中で読破! ただし作者の死によって未完に。そういえば…と。最後まで忘れてた。泣いた。 編集部に遺されたシノプシスがせめてもの救い。でもやっぱり完成品を読みたかったなぁ。 杢之助、萬右衛門、求馬。 潔すぎる三人の死人がかっこいい。 あと、ここにきて静香が武士で乙女なのがとても可愛くて癒し要員キターと思いきや、いきなり男と果たし合い殺人切腹フラグ立ててしまったので全然癒されずハラハラした(笑) 数馬や熊之助との話ももっと見たかったな~。二世組は可愛い。

    0
    投稿日: 2012.08.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2012.5 読了 未完のまま逝ってしまい、本当に残念です。 もっと多くの作品を読みたかった。 合掌

    0
    投稿日: 2012.07.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    武士・浪人の生き様が描かれている。 江戸時代の主従関係が新鮮。 途中で終わってしまっているのが、残念。

    0
    投稿日: 2012.04.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    またしても未完の本。タイトル通りの、葉隠。 人を使う立場にある者は、常に身辺を清潔に保たねばならぬ、と五郎兵衛は信じている。 決して『我が身よかるべき』という保身のためではない。 だが同時にその点が自分の小ささであることも、五郎兵衛は感じていた。 悪臭をふりまきながら、尚平然と一藩のために己がよしと思った道に猛進する為政者の馬力を自分は持っていない。 どうしても廉潔さが邪魔をするのである。 <求馬は悪党になれる> 悪党になれぬ男になぞ何ができよう。 かっこよすぎ。

    0
    投稿日: 2011.10.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    かなり前に上巻を読んで、すっかり忘れていた。 ドラマの中で”武士道とは・・・”のくだりを聞いて思い出した。 下巻が、完成していないのは少し残念だが、非常に楽しく読ませてもらった。特に現代人は、この本を読んで、気合を入れてもらいたい。

    0
    投稿日: 2011.10.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    話があっちこっちに行って 全体を貫く幹が見えにくいのが難。 それでもこの構想力はすごいよ。 またしても未完。最後まで読みたかったけど、 作者のメモが残ってたので救われたかなぁ。

    0
    投稿日: 2011.10.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公斎藤杢之助は常時坐臥死人である訓練をし佐賀武士道である「武士道というは死ぬことと見つけたり」を実践している。精神修養と自己鍛錬を怠らない冷静に自らを見つめることができるまさに死人だ。 杢之助を中心に鍋島勝茂、中野求馬、牛島萬右衛門らが戦に出、御家騒動を静め、宿敵松平信綱と渡り合っていく。 全く嫌味がない。登場人物も背景も実に味わい深く人間味にあふれている。 (内容のことは書きません。知りたければ買って読んでね~損はしません。) ここから何を学び取ろうとしたのか? 明日をも知れぬ命を生きる潔さだろうか。 下げ針金作との決闘、老中松平信綱との駆け引き、難破した舟での殿を守る姿、主人公杢之助は小説世界の人間だがまさに今を生きる私たちに生きることの醍醐味を教えてくれる。 くだらないことにうじうじし、背を丸める俺だがしゃんと背筋を伸ばして生きていこうという心地よい興奮がたまらなくいい。

    0
    投稿日: 2011.04.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    痛快!。死を覚悟しての臨めば、何ら怖いモノなどない。 残念なのは、作者隆慶一郎氏の急逝により未完の作品となったこと。

    0
    投稿日: 2010.11.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    20100829 軍国主義のバイブルともいえる「葉隠」に取材していながら、著者自身の戦争体験に基づく葛藤を経て、痛快な人間賛歌の物語へと昇華した本作。杢之助・求馬ら主人公の生き様が実に格好良く、すがすがしい。著者急逝により未完の作となったのが惜しまれる。というか本当に続きが読みたいです。一応巻末に、隆氏が書きのこした断片的メモが残っていて、このあとどのような展開をみせる予定だったかは推測できるんだけれど。

    0
    投稿日: 2010.08.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    上巻レビューの続きですよ。 この本を好きな理由ですが、まず主人公が単純明快でヒロイックなこと。 これはこの著書の描く主人公のパターンですが、自分の世界観がきっちりと あって、それに従って即断即決即行動。このパターンが死ぬほど好きなのです。 わたしは火星が牡羊座にあるので、単純・明快・行動的という火の男をこよなく 愛しているのですね。過去につきあった男はすべて火の男です(どうでもいい) そしてこの小説の主人公は「死人」です。毎朝イメージの中で死ぬ。 なので死を恐れない、という付加価値がついてくる。 この死人であることが、蠍座のわたしにはたまらないのですね。 蠍座は生と死を司り、オール・オア・ナッシングで物事を決めていく実に極端な 性質を持っているのですが、そことベストマッチするわけです。 つまりわたし自身の投影であるからこそラブ!というわけですね。 世界は自分の投影の塊ですね。

    1
    投稿日: 2009.11.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    鍋島藩に崩壊の兆しあり。藩主勝茂が孫の光茂を嫡子としたためだ。藩内に燻る不満を抑え切るには、光茂では器量が小さすぎた。老中松平信綱は、不満分子と結び、鍋島藩解体を画策する。信綱の陰謀を未然に潰そうと暗躍する杢之助たち。勝茂は死に際し、佐賀鍋島藩存続のため信綱の弱みを掴め、と最期の望みを託した。男の死に方を問う葉隠武士道をロマンとして甦らせた時代長編

    0
    投稿日: 2009.11.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    おもしろかった。願わくば最後まで佐賀藩の行く末を見たかった...隆先生の冥福を祈ります。 佐賀県民であることを誇りに思える瞬間でしたね。

    0
    投稿日: 2009.04.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    <野本尚裕選手オススメ!> 朝、目が覚めたら自分がいろいろな死に方をするところを想像する。そうすると、何事も恐れなくなる。そんな記述がありました。自分もそれを実践したことがありました。試合における覚悟を持つ上で、すごく響いた1冊です。

    0
    投稿日: 2008.04.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    常住坐臥、死と共に生きている葉隠武士。 時は江戸、鍋島藩に幕府の黒い陰謀が降り掛かる。 そんな中、戦国の世をいくさ人として過ごし、太平の世になってもその生き方を変えずにいる主人公。 その主人公が己の威信を守るために莫逆の友達と幕府老中との激闘を繰り広げます。 ただ現世利益を追い求め死ぬ間際になって自分の名前を後世に残すために名誉に走る醜い老人達が散見される今の時代。 そんな世の中を生きる私たちに、全てにおいて判断基準を己に求め、他人の評価や自分の栄達を顧みることなく、本当の意味で己の名を惜しみ、日々を死人として過ごしている主人公達はまさに清冽な風を送ってきます。 ただ、惜しむらくはこの小説は著者の死去により未完で終わっています。 しかし未完とはいえ読む価値は十分にある本なので是非読んでほしいですね。 私の中では「一夢庵風流記」や「影武者徳川家康〈上〉」より面白いと思う一冊です。 こんな生き方に憧れても、本当にこんな風に生きていきるかはともかく、是非若い時に読んでほしいですね。 映画「ラスト サムライ 」で注目を集めた葉隠れの精神に生きた武士達の物語です。

    0
    投稿日: 2005.10.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    もちろん上もある。 武士の思想がよく分かる。しかも、物語としてめちゃめちゃおもしろい! 名著です。

    0
    投稿日: 2005.05.07