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凶悪―ある死刑囚の告発―
凶悪―ある死刑囚の告発―
「新潮45」編集部/新潮社
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総合評価

244件)
3.7
37
92
76
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0
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    映画から入り、原作を読みました。 「これが本当にあったのだ」という現実。犯行時の会話の軽さと行っていることの重さ… 文庫版では単行本発刊後の話も追加されていました。

    1
    投稿日: 2025.09.22
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    初めてノンフィクション作品を読んだ。 本当にフィクションではないのか…?と読後には 思わずその事件について調べてしまった。 真実は小説より奇なり!!!!とは本当に… ノンフィクションだから最後には 後藤と先生の裁判結果や顔写真が見れて それが答え合わせのようで楽しい。 公正世界仮説に寄り添った小説が多い中、 リアルってこんなもんですよ(笑) って現実を突きつけられる感じが面白かった。

    2
    投稿日: 2025.09.20
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    ノンフィクション作品。 悲惨で凄惨な事件の数々に背筋が凍る。 こんな世界があるのかと、また、死刑囚の新たな事件の告白と前代未聞の展開にドキドキした?

    1
    投稿日: 2025.08.16
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    死刑囚の告白がなければ明るみにならなかった事件。 証言とそれを裏付ける証拠などを探す記者の動きに熱意を感じます。こんな恐ろしい事件があったとは…

    1
    投稿日: 2025.06.01
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    これがノンフィクションとは、恐ろしくて残酷で、気分悪くなる箇所もあった。 今まで雑誌は新聞より真実性に欠ける媒体と見下していたが、この本を読んで考えを変えた。警察捜査にも似た裏どりをし、掲載に踏み切るまで慎重に熟考を重ねている。 殺人による死刑囚だったという事を忘れさせるぐらい、後藤が良い人に思えてきた。

    0
    投稿日: 2025.05.06
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    まじで小説みたい…! でもきっと表に出てないだけで同じようなこといーっぱいあるんだろうなぁこえー! 日本はもっと早く司法取引を合法化すべきだった 死刑囚を別件の裁判にかける意味があるか?て、 え?こわいこわい 逆に意味ないと思う意味がわからん 死刑執行された後っちゅーならまだしも 生きてるなら真相解明のために審理が最優先なの当たり前やろ にしても雑誌記者さん本当すごい

    1
    投稿日: 2024.12.28
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    拘置所の死刑囚が、他にも未解決殺人事件に関与していると記者に伝え、綿密な取材で事件を明らかにしていくノンフィクション。 恐ろしすぎて、途中挫折。隣人がそうだったら、と思うと安心安全な日本ではないのだと改めて思う。

    1
    投稿日: 2024.11.04
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     貴志祐介『黒い家』を彷彿させるようなノンフィクション作品。人間をあたかも商品のように扱い、そこから金を得ていくという、資本主義社会ならではの現象を浮き彫りにした事件。社会の闇に立ち向かう記者の執念深さと真摯な姿勢が本書から伝わる。

    1
    投稿日: 2024.03.16
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    先生のなんとも無害そうにみえたのが一番ゾッとした。 ドラマのような内容で犯罪にどっぷり浸かっているような人が先生と従われ、見方によったらいい人で。人の親なのがノンフィクションだからこその怖さがあった。

    1
    投稿日: 2024.03.14
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     「人知れず老人の資産を食い物にしているブローカーをいっぱいしっているよ」  行方不明の人の中には食い物にされている人がいるのだろうか、怖い!!

    0
    投稿日: 2023.12.26
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    徐々に解明されていく倫理観なき金の亡者の恐ろしさや、生きるに瀕した人間の愚かしさが痛々しい。ただ、死刑に処すべきと断罪するのは著者の傲慢さではないのか?

    2
    投稿日: 2023.12.24
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    報道が犯人を追い詰める、記者の確実な取材が形になった。 まさに報道、しかも週刊誌が一人の死刑囚の言葉を信じて、本当の悪人を炙り出す、雑誌の意義を存分に発揮している。 しかも文章が理路整然としていて、妙な正義感を出さない感じも、今まで読んだノンフィクションより好き。 面白かったです。

    1
    投稿日: 2023.11.24
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    告発者がならず者で塀の中という特殊事情から苦悩とか駆け引きとかあるのかと思いきや結構淡々と進む。筆者の目的や信念などが良くわからなかった。

    1
    投稿日: 2023.11.22
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    世の中には殺人を犯しても、平然とした顔をして生活している輩がいる。 言葉にするのは簡単で、フィクションでそんな人達は沢山いる。 でもこれはノンフィクション。小説とは違う、生々しい空気が常に漂っている。そして、真実が明らかにされ、逮捕に至るまでには、実際、膨大な時間が費やされる。 その年単位の期間、始めた時と同じくらいの熱量を維持出来るのは並大抵ではないと思う。裏付けをちゃんと取り、手筈を整えでここまで来れた事が凄いと思った。 ジャーナリストとして鏡だったかどうか、振り返って初めてわかるのもまた事実。 大罪を犯しても後悔の念に駆られている人は意外と少なくて、必ずお金は絡み、どうすれば罪を逃れる事が出来るのかに苦心している。嘘で塗り固め、ありとあらゆるもののせいにして、娑婆で人生を終えたい。 そういう輩に有終の美が訪れる事が無いように、司法、警察、そしてジャーナリストには頑張っていただきたい。

    27
    投稿日: 2023.10.14
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    【感想】 サスペンスドラマを見ているようだった。 一、二審で死刑判決を受けた獄中の殺人犯が、「首謀者はまだ塀の外にいる」と記者に告発する。告発を受けた記者が調査を行い、そろえた証拠をもとに首謀者が逮捕される。獄中の殺人犯はすでに死刑判決を受けているのに、新たに浮上した余罪事件の重要参考人となり法廷で証言、首謀者とともに別の判決を受け、一連の事件全てに終止符が打たれる。 本書の読みどころのひとつは、死刑判決を受けた後藤良次の執念である。生きて塀の外に出ることが叶わなくなってしまった後藤にとっては、もはや娑婆の動向なんて関係ない。誰が捕まろうが誰が死のうが後藤の運命を変えることはできないはずだ。しかしそれでも、仲間を殺された復讐のため、記者と一丸となって「塀の中から」捜査を展開していく。読みながら「こんな展開があり得るのか」と何度も驚いてしまった。しかもその捜査が実り、首謀者を逮捕することができたのだから本当に信じられない。ひとえに後藤の復讐心と強い意思が成せた奇跡であり、彼の歪んだ思いと熱量が、読み手の自分にも得も言われぬ高揚感をもたらしてくれた。 ――「身元引受人の指定を解除したというのは、どういう意味があるんですか」 「今回の告白で可能性はなくなりますけど、仮定の話として聞いてください。かりに万が一、自分が最高裁で無期懲役に減刑されるような事態が起こったとしても、身元引受人がいなくなったことで、娑婆に出られる可能性は永遠になくなりました。百パーセントなくなったんです。なぜなら、身元引受人がいなければ、仮出所は認められないからです。これで、自分は完全に社会と接点を絶ちました。今は逆にさばさばした、すがすがしい気持ちにさえなっています」 後藤は、差し入れをしてくれる数少ない面会者であり、唯一、社会との窓口になってくれる人間として保持していた女性との関係も、自ら断ち切ったのだ。裏を返せば、そこまでしてでも、先生への復讐を遂げたいという強い気持ちがあらわれているといえよう。 ―――――――――――――――――――― 【まとめ】 0 まえがき 人の命と引き換えに、錬金術のように金を作る「先生」。彼と協力しその恩恵に浴していた後藤良次は、先生の裏切りに遭い、死刑囚として東京拘置所に入れられていた。 四方を灰色の壁にかこまれた狭い空間で、ただひたすら暗い情念を燃やしつづけた後藤は、今も娑婆にいる先生を獄中から告発するという前代未聞の行動に出た。 「自分がこれから明らかにすることは、先生とともに手を染めた、一連の余罪殺人事件への懺悔であり、未だ野に放たれている先生への復讐の誓いである。その男は、金と血に飢えた二重人格者であり、知能を兼ねそなえたシリアルキラーなのである」 1 後藤の犯行 後藤良次は、広域指定暴力団・稲川会に属する組の幹部だった。群馬県警に逮捕され、仮釈放で出所してからカタギに近い状態となっていた。そこで出会ったのが「先生」と仰いだ不動産ブローカーだった。 後藤は先生のもとで働くようになってから羽振りがよくなっていた。しかし、暴力団関係の知人らとのトラブルから、殺人など2つの重大事件をたてつづけに引き起こして逮捕され、死刑判決を受けた。 その後藤が、実は同時期、他に2件の殺人事件と1件の死体遺棄を行っており、それらは警察に認知されず闇に埋もれている、と証言している。しかも、後藤とともに一連の事件を行った首謀者が、いまだ社会でのうのうと生活を送っているというのである。にわかには信じがたい、衝撃的な告発だった。 金はいらない。いくつもの殺人に関与していながら法の裁きを受けず、自分の舎弟である藤田を見捨てて死に追いやった先生に、自分と同じ裁きを下してやりたい……。死刑判決を受けたことで一種の諦めがついた後藤は、先生への復讐のために命を捧げることを決意したのである。 後藤が捕まるきっかけとなった事件は、宇都宮での殺人事件だった。男女4人をアパートで縛り上げ高濃度の覚醒剤を打ち、女性1人を殺害した。犯行後後藤は指名手配されていたのだが、逃亡中の後藤に接触した先生はこう言ったという。 「君らが捕まっても、俺と一緒にやった殺人を警察に話さず、生涯、黙っていると約束してくれるなら、それとは別に、良次くんには3000万円、小野塚くんと鎌田くんにも1000万円ずつ渡す。必ず金は準備する。だから、後生だから、事件は秘密にしておいてくれ。お金は9月のアタマまでには作る。現金で用意して渡すようにする。それまで、この金で逃亡してくれ」 結局そのあと後藤らは捕まったが、現金は受け取っていない。面会や手紙で「約束の金はどうなった」と問い詰めても、「今ちょっと苦しくてな、すまない」などと約束を引き伸ばし、そのうち連絡が取れなくなった。 後藤が逮捕される前、後藤は先生に「舎弟の藤田の面倒をきちんと見てやってくださいよ」と何度も言った。 藤田の家には多額の借金があった。返済に首が回らなくなっていたころ、知人のツテを頼って先生と知り合った。先生は「俺が借金をキレイになくしてやる。不動産も手放さないで、なんとかしてやる」と言って、藤田の母を喜ばせた。そうして巧みに母子の信用を勝ちとった先生は、結局、彼女らを騙し、自宅や土地をすべて処分してしまった。そして藤田家の仲介者として、手数料を稼いだのである。借金は返されたが、藤田や母親には一銭の金も入らなかった。 後藤は、舎弟のように可愛がっていた藤田の苦労も、その原因の一端は先生や自分たちにあると考えていた。だからこそ先生に「藤田を頼みますよ」と伝えたのだ。しかし、先生はそれを裏切り、藤田を見殺しにした。 2 先生が関わった事件 後藤が文書で告発してきた事件は次のとおりだ。 ①大塚殺害事件 60歳くらいの「大塚」という知り合いに金を貸しており、その借金返済が滞っていた。大塚が「返さない」と開きなおったことから口論になり、カッとなって、自分のネクタイで首を絞めて殺害した。その後商売仲間の山田正一の会社のゴミ焼却場で遺体を処分した。 先生は後始末のために後藤にすがりつき、後藤が先生に借りていた借金をチャラにし、加えて報酬も与えた。 ②不動産略奪転売事件 大宮にまとまった土地を持っている老人(家族や親戚付き合いなし)を殺し、土地を奪って転売した。 後藤と先生、先生の知り合いの不動産ブローカー岡田と3人で老人を暴行、ロープで縛り上げ、先生が管理・所有する土地に生き埋めにした。その後老人の土地を売買と称して所有権を移し、転売して7000万円を儲けた。 ③保険金殺人事件 山田正一の商売仲間に、「カーテン屋」と呼ばれる装飾業者がいた。カーテン屋の店は経営困難になり、自宅が差し押さえられる寸前だった。カーテン屋が8000万円の生命保険に入っていることから、山田とカーテン屋の家族の間でカーテン屋を殺すことに合意する。先生と後藤はカーテン屋に大量の酒を飲ませ殺害し、死体を遺棄。遺体を発見した警察は自殺か病死扱いで処理した。 後藤がこれらによって得た報酬は1980万円、先生自身は1億円近い金を儲けていたという。 3 先生の人柄 先生は長らく営業マンとして働いていたが、昭和57年に独立し、会社を設立する。しかし平成5年3月、7億円余りの負債を抱え、同社は倒産した。その後は、人を泣かせても意に介さない、整理屋という裏稼業に邁進した。不動産や金融のブローカーとして飛びまわり、物件や顧客の紹介などを行う情報ブローカーとしても活動、現在に至る。 学生時代、会社設立から倒産までの社長時代、そして不動産ブローカーをしている現在と、先生に対する評価は、いずれも辛辣な声で染まった。 「A(先生)はヤクザ者が好きでね。山口組だろうが、稲川会だろうが、組織は問わず、茨城県内のあらゆる組の親分や幹部連中とつきあっていました。そういったヤクザ連中の自宅のリフォームなども一手に受注していましたよ」(先生を知る暴力団関係者) 「不動産ブローカーといえばそうだけど、どちらかというと、『占有屋』として知られていたね。複数の借金の担保にとられ、どうにもならなくなった塩漬け物件のビルに、人を住まわせたり、あるいは看板をたてるなどして、競売などの処分を妨害するんだ。そうして賃借の権利があると主張して、立ち退き料をせしめる稼業です。落札した競売物件に、Aが介入してきたため、彼の自宅に交渉に出向いたところ、『てめえ、どこに来てんだ。バカヤロー! 殺すぞ、コノヤロー』とすごまれた業者もいます」(地元の不動産業者) 後藤によると、先生はひどいアル中でサディストだともいう。 「先生は四六時中、飲んでいます。まぁ、あれだけ大罪を犯していれば、飲んでいなきゃ、やってられないのかもしれない。普段は穏やかで、田舎の朴訥なおじさんに見えますが、酔っ払うと本性が表れます。いきなり豹変し、言葉遣いも荒っぽく、やることが残虐になる。何とも形容しがたい愉悦の表情で、飼っている鳩やニワトリを蹴り上げたり、首を絞めて、殺したりするのをこの目で見ました」 4 ついに報道へ 後藤と後藤の内縁の妻の証言、そして筆者の取材により、後藤の供述を真実と信じるに相当する材料が得られた。報道機関の立場としては、先生への取材を敢行する段階に至っている。疑惑について情報を発信する際、その疑惑の対象者に取材を行わないでは記事をかけないからだ。 筆者はまず、取材レポートを持って茨城県警組織犯罪対策課に訪れた。刑事は捜査に前向きであったが、3件とも入念に証拠隠滅が図られており、遺体が出ない可能性が高い。刑事は「捜査に着手するかどうかの判断は、相当に時間がかかる」と言い残した。 次に、先生への直接取材を敢行したが、先生は居留守を決め込んだ。筆者が渡した手紙についても返信することなく無視をし続けた。 先生に対応の時間を十分与えたのち、平成17年10月17日、後藤の依頼により、刑事弁護人である大熊裕起氏は、茨城県警察本部に3件の余罪殺人事件、死体遺棄事件をつづった上申書を提出した。同日のうちに、その上申書は茨城県警によって正式に受理された。 そして10月18日、記事を掲載した「新潮45」が刊行された。記事は予想をはるかに超えた反響を呼んだ。朝日、毎日、読売の三大全国紙はもとより、産経、東京、日経の各紙、共同、時事の両通信社、そして一部のスポーツ紙までが、情報収集に狂奔し、連日、後追い報道をつづけたのだ。 驚くべきことに、後藤には二の矢三の矢があった。先生と計画を練っていたが、後藤が逮捕されたため、その後の経緯がわからずじまいになっていた殺人の計画である。実際に死亡者が出ているものや計画が中止になったものを含めれば、実に12件もの犯行が計画されていた。 茨城県警は当初、水面下で捜査を続けながら、なかなか結果を出せず、悪戦苦闘していた。 突破口となったのは、カーテン屋の家族である。茨城県警はこの家族を、親族の名義を借用して銀行口座を開設し、銀行から預金通帳をだまし取ったという、金融機関に対する詐欺で逮捕していた。別件逮捕であるが、警察の取り調べで殺人に関わったことを自白し、先生や山田正一との関係も証言した。 県警は各証拠をもとに、平成19年1月26日、殺人容疑による被疑者8人全員の一斉逮捕に踏み切った。そして首謀者の先生(本名:三上静男)の逮捕状も執行された。 平成21年2月26日、三上は水戸地方裁判所で無期懲役の刑を宣告された。

    29
    投稿日: 2023.09.24
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    衝撃的なノンフィクションだった、あまりにも醜悪で、世の中にこんな事を考えて実行する輩がいるのかと、背筋が寒くなった。 一番の悪でありながら、社会の中で悠々と生きている、事実に愕然とするが、悲しいから世の中多々あるよね。 金は人を狂わせる。

    1
    投稿日: 2023.02.26
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    死刑囚が新潮社の記者に三件の余罪殺人事件を打ち明ける。それには〝先生〟と呼ばれる共犯者がいて、のうのうと娑婆で生活していると。死体がなかったり、証拠を隠滅されているだろうと思われ、真実を明らかにするのは難しい事件だった。弁護士が上申書を警察に提出し、この本の最後には「捜査当局と〝先生〟の勝負の行方ーいまだ最後の審判は下されていない。」と。ネットで検索してみると、その後逮捕され無期懲役を言い渡されたとの事。この記者の取材力はすごいし、やっぱりノンフィクションは面白い。

    2
    投稿日: 2023.01.28
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    この手の本はホントおもしろい ジャーナリストの底力というか執念には感嘆する 雑誌もまだまだ捨てたもんじゃない よし、ぶっこんじゃお

    1
    投稿日: 2022.07.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    文庫版で「先生」への判決が出た後のことまで読んだ 告発した3件中1件でしか「先生」を追い詰められなかったけど、少なくともこの人間とは思えない人間を世間と隔離できたことは良かったと思う 告発者も恐ろしい暴力性を持った人間だった 復讐を主とした動機の告発だけど、告発してくれて本当に良かった 世の中にはこの事件のような犯罪や犯罪者達が沢山いる 殺人には至ってなくても特殊詐欺で人のお金を奪おうとする人たちの心理はこの「先生」に通じるものがあるんじゃないかと思う この事件に限らず、雑誌記者だからできる長期の取材があるということを初めて知った 雑誌がどんどん休刊廃刊になってることをなんとも思ってなかったけど、気になる出来事がある時は電子版でも購読してみようかな 雑誌記者、新聞記者、テレビ記者それぞれのメディアの特徴を上手く活かした報道をしてほしい 本の内容からは逸れるけど、インパクトだけを追いかけて事実無根、憶測、思いやりのない取材で人を傷つけることがないメディアが増えていけばいいなと思う

    0
    投稿日: 2022.06.28
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    この実話すごいな。って思うけど、ホントにいるんだこんな人。ってくらいに凶悪な二人。 凄まじい。 どちらも写真載ってたけど、結構普通の人っちゃ普通の人で、、、その辺歩いてても早々気に留めないようなおじちゃんが。こんなことやってたなんて。と、思うと同時に家族も普通にいて、家で殺害してたっていうんだからその家族もどんなふうになっちゃってんのかな。ってひたすらに思う。 大学生の娘とか高校生の娘と普通の妻がいる家で殺害ってさ。 保険金かけまくって殺す。って。でついでにそのすごい凶悪おじちゃんの子どもたちが普通に生活してるっていうのもまた、これまたすごいことだし。 借金苦で父親殺してくれっていう依頼が来るのもこれまたすごいよね。 フィクションを上回るノンフィクションに衝撃です。

    1
    投稿日: 2022.03.19
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    2021/9/1読了。 フィクションのような事件。 しかし、実際にあったというのだからなんだか夢と現実の狭間にいるのうな感覚になる。 この法治国家日本で、バレてない殺人事件が何件もあったということも衝撃。 そんな衝撃的な事件の内容が事細かに書かれている。必読。

    1
    投稿日: 2021.09.01
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    ほぼ映画通りだった。 96度のウォッカ無理やり飲ます スタンガンで痛めつける 家族達も同意のもと あっけらかんとしたタイプの元内妻 凶悪すぎて、実際の事件とは思えなかった 人を金としかみない

    1
    投稿日: 2021.06.29
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    凶悪なのは、なにも犯罪者ばかりではなく、家庭を省みない人間だったり、他人を蹴落とす人間だったりする。 そして案外、こういった事件に興味を持ち、犯罪者は死刑になれば良いと考えている人間だったり、死刑は可哀想だと迷う私かもしれない。

    0
    投稿日: 2021.06.09
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    映画を見た事あったけど、やっぱり本の方が面白い! 映画でもカーテン屋さんに酒を無理矢理飲ませたのが印象的やったが、やっぱりほんのでもそこが一番印象的だった。

    2
    投稿日: 2021.03.26
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    人を殺し、その死を巧みに金に換える“先生”と呼ばれる男がいる―雑誌記者が聞いた驚愕の証言。だが、告発者は元ヤクザで、しかも拘置所に収監中の殺人犯だった。信じていいのか?記者は逡巡しながらも、現場を徹底的に歩き、関係者を訪ね、そして確信する。告発は本物だ!やがて、元ヤクザと記者の追及は警察を動かし、真の“凶悪”を追い詰めてゆく。白熱の犯罪ドキュメント。

    1
    投稿日: 2021.01.31
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    ありきたりな表現すぎるけれどこの言葉しか出ない 事実は小説より奇なり・・・ 実際に現実に起こった事件とはとうてい思えない けど調べてみたら真実なのよね どこからどう見てもグレーな先生といわれる人物 疑わしきは罰せず、に則ってなのか 逮捕されることもなくのうのうと暮らしていた 死刑囚の自供がなければ いつまでも自由に闊歩し続けていただろう事を思うと 恐ろしくて苛立たしい 余罪はいくらでもありそうなのに それも全て証拠となるものがなく 立件出来ない歯がゆさ グレーゾーンの人間はこの人に限らず 数多

    0
    投稿日: 2021.01.13
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    WOWOWで映画版を見て、興味が出て購入。 「上申書殺人事件」、当時、なんとなくニュースで知っていたけど、ここまでのものだったとは。 まさしく、「事実は小説より奇なり」。

    0
    投稿日: 2020.12.29
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    面白かった。 文庫版描き下ろしで後日談というか、一応の結末が書かれている。 文庫版じゃないやつを買った人からすると消化不良も甚だしいだろうと思う。

    0
    投稿日: 2020.12.27
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    読みやすいし、わかりやすいし、面白い。 本当に映画の通りなんだな 本人の顔写真みてなんか変な気分だった

    0
    投稿日: 2020.11.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    普段はほとんど読まないジャンルの本だが、この世界の明るい部分だけでなく闇の部分にも興味が湧き、読んでみた。 内容的には残酷で怖いところも多かったが、文章的にとても読みやすかったため途中でやめることなく読み終えることができた。 カーテン屋殺人の描写がとても怖かったし、自分とこんなにも違う人種の人間が存在しているというのが信じられなかった。しかも三上は、娘を溺愛する父親という一面も持ち合わせているというのがなんとも不思議だった。凶悪な殺人鬼である後藤も、著者との対面の描写や、舎弟を思いやるような描写からは、常識的な一面も感じられた。 また、取材の過程に迫真性があってよかった。マスゴミなんて言われて世間では嫌われているけれど、社会にとってマスコミの働きが大きい場合も大いにあるんだと思い改めた。

    0
    投稿日: 2020.10.31
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    みんながみんな人を殺したのかと思ってたけど人を殺す事ができるのはほんの一部でそれを利用し、自分では手を加えずに多額の金を受け取る。人を殺す奴が悪であると思っていたが一番残酷で汚い奴は誰か、、面白かった。

    0
    投稿日: 2020.09.10
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    読み始めるにあたって、なんの予備知識もなく、なんなら別犯人の複数の凶悪事件を取り扱っていると勘違いしていた。 時系列や人間関係、また事件の詳細を紐解いていく過程などがとても読みやすく、筆者の文才、構成力の高さを感じた。

    0
    投稿日: 2020.08.23
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    世評ほどではなく。映画を先に見ていたからか、そういうこともあるもんだ、という感慨しかない。しかし、これは先の食肉の帝王や清水潔の著作、やくざ者のドキュメンタリーすべてに共通している。暗部を暴くようなものは、事実以外の面白みはあまり感じないのかもしれない。

    0
    投稿日: 2020.04.26
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    ドラマのような展開だった。まさに凶悪。これがノンフィクションなのだから、事実は小説より〜だ。人間が怖い。

    0
    投稿日: 2020.03.28
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    死刑の実刑判決を受けた受刑者が、別の殺人事件を新潮雑誌記者に話し、記者が裏を取り、記事として報道した。受刑者の証言から計画殺人の主犯の悪徳不動産業者が浮かび上がる。筆者が実録を描いたノンフィクションドキュメント。

    1
    投稿日: 2020.01.20
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    世間に知られていなかった事件を明らかにするため、著者が取材していくノンフィクション。読み応えがあるし、あえて不適切な表現をするけどすごいエンタメ的に書かれていて面白かった。当該人物の「先生」呼びが気味悪さを醸し出しているし、死刑囚の本当の目的は…まだ何か隠しているのでは…という疑念を抱きながら奇妙な結束で真相に迫っていく複雑な心境もよくわかる。それにしても多額の負債を抱えた人や不動産を持つ孤独な老人に接触して組織的に身ぐるみはがして殺人も厭わない連中がそこかしこに存在しているのだという事が怖すぎる

    0
    投稿日: 2019.12.10
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    面会を繰り返す中で、記者と死刑囚の信頼関係が深まってゆく様は、実話であるがゆえに、心に迫るものがあった。 地道な取材・調査を重ね、ついに巨悪が暴き出されたとき、記者の執念を見せつけられた気がした。

    2
    投稿日: 2019.10.27
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    人を殺し、その死を巧みに金に換える“先生"と呼ばれる男がいる──雑誌記者が聞いた驚愕の証言。だが、告発者は元ヤクザで、しかも拘置所に収監中の殺人犯だった。 記者は逡巡しながらも、確信する。告発は本物だ! やがて、元ヤクザと記者の追及は警察を動かし、真の“凶悪"を追い詰めてゆく。白熱の犯罪ドキュメント。

    0
    投稿日: 2019.09.07
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    死刑囚が獄中から、世間では明らかになっていない保険金殺人事件を告発し、それによって新たに関係者が捕らえられ無期懲役の判決が下されたという実話。 そんな展開があるのかという驚き、人間はそんな汚いことができるのかという事件内容へのインパクト、獄中の人間と雑誌記者との交流、いろいろな複雑な感情が読んでいて刺激されるノンフィクション。

    0
    投稿日: 2019.06.02
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    2007年発行の本。 いまはどうなっているのだろう。 ネットで調べればすぐにわかるだろうけど、なんかこわいような、知りたいような。

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    投稿日: 2019.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    死刑囚が明るみになっていない三件の殺人事件を告白する。 まるで映画や小説のような話ですが、2005年に報じられて世間に明るみになった実際にあった事件です。 その残虐な犯行手口と主犯は捕まることなく今も普通に生活を続けているという事実は、世間に大きなインパクトを与えたここと思えますが、実は、この事件について何も覚えていません。 事件関係者の心象はこの本を読めば分かるのですが、この事件に世間がどのような反応を示したのか、その点もとても気になったのに何も覚えていない自分が恨めしい。

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    投稿日: 2019.03.01
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    延命目的、復讐心、贖罪。死刑判決を受けた人が、公になっていない 事件を獄中から告発するには、様々な動機があるのだろう。 東京・小菅拘置所に収監されている知人を介して新潮社の編集者に もたらされた情報は、のちに「上申書殺人事件」と呼ばれるように なる事件のきっかけだった。 告発を行ったのは元暴力団員。身寄りのない資産家、借金苦に陥った 会社経営者等を殺害し、大金を手にした「先生」と呼ばれる不動産 ブローカーがいる。 最初は懐疑的な思いを抱いた編集者だが、元暴力団員との手紙のやり 取り・面会を通じて得た情報の裏付け取材をするうちに、告発が信頼 に値するものだと感じ、月刊誌「新潮45」に記事を掲載する。 隠され続けて来た事件の内容の酷さに背筋が寒くなると共に、この 不動産ブローカーが係わった事件以外にも日本国内で失踪や自殺・ 病死として片づけられた裏側で、似たような事件が隠匿され続け ているのではないかと感じた。 元暴力団員が告発した事件は3件だが、「上申書殺人事件」として 不動産ブローカーが裁かれたのは事件に関連した会社経営者の家族 が自白した1件のみ。 事件の衝撃もさることながら、雑誌メディアが掲載した記事が警察・ 検察を動かした稀有な例であろうと思う。 「新潮45」が本事件を掲載したのは2005年。「文庫版あとがき」で は雑誌メディアの可能性に紙数を割いている。安倍チルドレンの杉田 水脈議員の論文掲載をきっかけとして休刊してしまった今になってみ れば虚しさが残る。 表に出ていない事件を掘り起したノンフィクションとしては秀逸だし、 各事件の内容が生々しく迫って来る。ただ、時系列が行ったり来たり するのはもう少し整理できなかったかと感じた。

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    投稿日: 2018.11.14
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    ただのノンフィクションではなかった。書き手の取材によって、闇に葬られた犯罪を浮き彫りにして犯人を逮捕させるまでに至った力作だ。また実際にこんなドラマのような事件がおきて、公にならないケースがあるのかとぞっとした。

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    投稿日: 2018.11.13
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    実際に映画化されたようだが、まさに、ドラマや映画の世界の話。ノンフィクションというのが恐ろしい。 内容が内容なだけに、途中、気分が悪くなりましたが、怖いもの見たさで、最後まで一気に読んでしまいました。 今回、プライドを持った記者の執念で警察を動かし、闇に葬られた事件を明るみ出来たが、忽然と人が消えたり、タイミングよく人が亡くなるという、人の死を何とも思わない人間が創り出した、今まで知らなかった凶悪な世界が、もしかしたら、この世には沢山存在するのかも知れない。

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    投稿日: 2018.11.04
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    "映画が公開されたので、「凶悪」という題名を知った。小説ではなく、ノンフィクションであり、実際に行われた殺人事件をすでに刑務所にいる犯人の供述と筆者の地道な取材で明らかにしていく。 刑務所にいる犯人は、まだ世間にも警察にも知られていない余罪の告白をする。まだ、堀の外にいる共犯者を許せなくて・・・ 衝撃の内容ということもあり、読みだしたら止まらなくなる。 正直、この本を読むまで本事件は知らなかった。新潮45に掲載されて、報道が過熱した時期があったようだが、私の記憶にはないものだった。 映画も見たいような見たくないような・・極悪人が被害者となる人物をいたぶり死に至らせる場面など見たら気分が悪くなるに決まっている。でも、どこかに怖いもの見たさの自分がいる。 世の中には、理解がとうてい及ばない暗い闇が確かに存在する。その一つが本書で語られている。"

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    投稿日: 2018.10.28
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    2018.10.24.読了 実際に起こった事件として、こんなことがあるんだ。。。と驚いた。小説やドラマの中だけで起こることのような内容。 たしかに凶悪犯である"先生"は恐るべき存在だが、そんな人物が何故先生と呼ばれるに至ったか?など疑問な点、解明されていない点も多く、あまり詳細には至っていない。 読んでいても事実以上の報告はなく、中途半端な感じ。 事件の凶悪性と比すると読み物としての評価は低いと思う。 つまらないのであとがきは読まずに閉じた。

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    投稿日: 2018.10.24
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    まあ、この新潮文庫の新潮取材チームの犯罪ものって一見はおもしろいのだが・・・読後感はよくないし、人生のためにもならない。こんな悪人がいるのだ、と別世界的には感じることができる。最後まで読んでいないがその必要もあまり感じない。

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    投稿日: 2018.10.13
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    極刑が確実とされた獄中の犯人が、別の事件への関与を告白。そして、普通に社会で生活しているその事件の首謀者を告発する。綿密な裏付け取材によって、警察が動き・・・という事件のノンフィクション。 身寄りの少ないお年寄りを狙い、その生命を金に換えていくという「凶悪」の存在。 これまで読んだ犯罪ノンフィクションの中では、恐怖を感じる面は少なかったが、それでも、こういう話は実際にはたくさんあるのだろうな、と考えると、恐ろしくなる。 単行本は未完だったようだが、文庫本は、最終章が加筆されている。(108) [more] (目次) 独房からの手紙 サイは投げられた “先生"VS殺人犯 驚愕の証言 “じいさん"の素性 “カーテン屋"を知る女 そして、矢は放たれた 脚光を浴びた死刑囚 第四の殺害計画 消せない死臭 闇に射しこむ光

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    投稿日: 2018.10.12
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    『事実は小説よりも奇なり』が真っ先に思い浮かぶ。一度は強固な協力関係を結んだ悪同士が互いを熾烈に蹴落そうとする様も、死刑囚×ジャーナリストが協力して巨悪を摘発する展開も下手な小説よりずっと読み応えがあった。未遂も含め全12のケースどれも現実とは中々思えないが、高齢化社会においてどこに罠が仕掛けられているか本当に分からない。思わず後藤死刑囚に肩入れしたくなるが、彼も同様の凶悪犯罪者であることに変わりはなく、何ともやるせない。著名人の不倫を嬉々として報道するより大事なことがジャーナリズムにはまだ残されている。

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    投稿日: 2018.06.20
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    この本を読んで知ったこと。人を自分が都合よく生きるための道具としか思ってなくて、役に立たなくなると簡単に殺してしまう、ことを簡単にやれてしまう人が、世の中には何人も存在するということ。すごく怖い

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    投稿日: 2018.01.29
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    随分前に読んだので、細かい感想は覚えてないけど… 人を焼き殺してる時の うまそうな肉の匂いがするなぁ〜 という台詞は身震いがするほど気持ち悪く、よく覚えています。 絶対こんな人間に遭遇したくない(((( ;゚Д゚))) 恐ろしすぎます!

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    投稿日: 2017.11.30
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    死刑囚が語り出した。 誰も知らない自分の犯した罪を。塀の外でのうのうと暮らす首謀者を塀の内側に引きずり落とすために。 ノンフィクションです。 世の中にはカッとなって平気で人を殺せる人 人を殺して金儲けを考える人 命令されて人を殺す人 縁もゆかりもない人の金を奪うために人を殺そうとする人 人殺しに関わっても普通に生活を送れる人 最後まで本当の事を言わない人 自分だけが死刑なのが気にくわない人 そんな嫌な人達が出てくる作品です。 作中の後藤良次のような人とは何が何でも関わりたくない!本書で一番の悪は先生のように描かれているが後藤良次の度重なる殺人と思想の方が私は恐い。 作者は後藤良次を否定しながらも彼の良い部分を描いていて、世に出るはずの無かった犯罪を掘り起こし巨悪の犯罪を明らかにした死刑囚としているが、後藤良次には正義の一欠片も存在しない悪の塊だと私は思う!

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    投稿日: 2017.08.10
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    ・手に取った理由は「映画化」です。 ・読み始めるまでこの本がどんな本かを全く理解せずにいました。 ・「ドキュメント」×「実際にあった凶悪犯」×「これまでもこれからも類に見ない告発」 ・小説ばかりの毎日だったわたしには正直読みづらさ(なかなか読み進められない重さ)がありましたが、それでもこの本から世の中にあった大きな事件とそこにあるマレな点、そしてこの本を書き上げた宮本さんのすごさ等、多くのことを学べました。 ・わたしのような人にはこの本の意味をよく知らずに「映画化されたのか」くらいの軽い気持ちで頑張って読んでいただきたいと思いました。

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    投稿日: 2017.07.08
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    ノンフィクションにより初めて初めて明らかとなった殺人事件、こんな話もあるんだなぁというのが感想である。 内容的にもかなり衝撃的でそれなりに楽しめたが、グイグイ読み進められるというほどではなかった。

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    投稿日: 2017.06.28
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    読書録「凶悪」5 編 「新潮45」編集部 出版 新潮社 p111より引用 “その際、自分は、彼女らから「いろいろご 面倒おかけしますが、よろしくお願いしま す」と、暗に殺してくれとお願いまでされて いるんです。” 目次から抜粋引用 “独房からの手紙  驚愕の証言  そして、矢は放たれた  脚光を浴びた死刑囚  消せない死臭”  死刑囚の訴えから発覚した、闇に葬られて しまうかもしれなかった数々の殺人事件を明 るみに出すこととなった、ノンフィクション。 平成十九年、同社刊行作文庫版。  東京拘置所内の殺人犯からの手紙から始ま り裁判の結果が出るまで、現実とは思えない ような事件の取材内容が記されています。  上記の引用は、保険金殺人に関わる家族に ついての一文。 家族からここまで言われるようになってし まっては、生きていても苦しみばかりが多く なってしまいそうですね。家族と離れて生き ていけばいいのでしょうが、そんなに簡単に 離れられないから、家族なのでしょうし…。  「渾身」という言葉を無理なく当てはめる 事の出来る、ノンフィクションの傑作ではな いでしょうか。 ーーーーー

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    投稿日: 2017.06.08
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    読み応えのあるノンフィクションだった。降って湧いたような話だけど、これは確かにジャーナリズムの真髄を感じられた。しかしこんな恐ろしい事が立件もせずに罷り通ってた事に些かのショックも受けた。死神みたいな奴がいるもんだな…

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    投稿日: 2017.06.08
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    平成17年10月、月刊誌「新潮45」にある記事が掲載された。 「誰も知らない『3つの殺人』・・・首謀者は塀の外にいる!」 ある事件で死刑判決を受け上告中の人間が告白した埋もれていた殺人事件。 このノンフィクションは記者が最初に事件に関わったときから裁判にいたるまでが描かれている。 本作の中でも書かれているけれど、死刑執行を遅らせたいという被告人の「生への執念」も告発したひとつの動機だろう。 けれどそれだけではない。 可愛がっていた舎弟の世話を頼んでいたにもかかわらず自殺に追い込まれ死なせてしまった。 自分は拘置所にいるのに「先生」はのうのうと普通の生活を送っている。 その怒りと復讐心も大きかったのだと思う。 告発した時期、被告の死刑はまだ確定してはいない。 自ら余罪を告白して罪を増やすようなことはしないだろう。 もしかしたら自分がやった犯罪を被告人が喋るかもしれないのに「先生」はなぜ何の手も打たないのだろう。 記者は思い浮かんだ疑問の答えをひとつずつ探していく。 地道な取材を通して浮かび上がってきたのは前代未聞の事件だった。 結果、記事は世間の注目を集め警察をも動かすことになる。 「先生」の前に被告人と同じように手足になって動いてくれる人間が現れたら、また同じような事件が起きていたかもしれない。 そう考えると事件がきちんと捜査されたことはよかったと思う。 このような記者もいるのだ。 自分の足で取材をし、自分の目で確認し、自分の耳で聞く。 記者という職業のひとつの本来の姿を見たような気がした。

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    投稿日: 2017.03.29
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    殺人そのものよりも、サディスティックな暴力の描写に息が詰まる思いがした。 なぜなら、こういう人はいるからだ。たくさん知っているというわけではないが、数人は知っている。 確かにあの人、保険金殺人ぐらいはしそうだ。貧困ビジネスぐらいはもうしてそうな気がする。恐ろしい。

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    投稿日: 2017.02.26
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    2017.02.11 映画が最高だったので読んでみたら 珍しく映画の方がよかった。 まぁ、ルポ本だし当然か。 こういう話は明るみに出ないだけで、たくさんあるんだろうなぁ… とりあえず映画のピエール瀧は最高!

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    投稿日: 2017.02.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「週刊新潮」の編集部に勤める宮本太一のもとに、1通の手紙が届いた。差出人は殺人事件で死刑判決を受けた死刑囚で、そこには驚くべき内容が記されてあった。 なんと、解決済みの3つの事件があるひとりの人物によって仕組まれた殺人事件だったのだ。そして、その事件の首謀者は今も社会でのうのうと生きているという。 にわかには信じがたい衝撃的な告発から物語ははじまる。これはフィクションではない。くりかえす、これはフィクションではない、ノンフィクションだ! 「死刑囚からの手紙でジャーナリストが動き、結果的に事件の首謀者が捕まる」これが本書のオチなんだけど、本書の魅力はこの事件を追いかけた宮本さんのジャーナリスト魂を感じることができる点だろう。 いくら特ダネとはいえ、ヤクザ絡みでしかも闇に葬られた事件を取り扱うなんて常人には手が出せない。 そして、死刑囚から得たすくない手がかりをもとにひとつひとつ裏取りを行い、事件を追いかけていく様は以前読んだ「桶川ストーカー事件」を彷彿させる。 *「桶川ストーカー事件」著者の清水潔さんは手がかりの裏取りをひとつひとつ行い、報道被害にあった被害者とその家族の方々の名誉を回復させた。 ジャーナリストが事件を解決に導いた数少ない事例のひとつだろう。

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    投稿日: 2016.11.09
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    ある死刑囚の告発を独占取材したノンフィクション小説。 「先生」とよばれた連続殺人犯はこの死刑囚の告発がなければ平然とシャバで生活を続けていたであろう。 リアルであるからこそ読み応えがあり、非常に面白い一冊。

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    投稿日: 2016.11.03
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    すごいの一言。たしかときの総理大臣が、「人命は地球よりも重い」といった言葉を残しているが、この本では人命はいかなるものより軽ろんじられている。私利私欲のために、簡単に消されてしまう命。しかも、そのことにだれも気づかずに真実は藪の中へ。 本書はその一歩手前で、執念の取材と調査で事件を白日のもとにさらすにいたるノンフィクションです。

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    投稿日: 2016.10.22
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    本書を基にした映画を先日見て、印象に残っていたところ、書店で本書を発見。思わず購入し、読んでみた。 予め映画で大筋を把握していたおかげで、すんなりと読み進めることができた。やはり書籍となると、映画では描かれなかった、記者の入念な調査や、事件の詳細が分かった。 茨城県など関東で起きた幾つもの殺人と、それに関わる不動産ブローカーである「先生」。膨大な借金を抱える人を助けながらも、最終的には彼らの土地や保険金を奪うというのは、心のどこかで自分もいつ被害にあうか分からないという不安が押し寄せてくる。 本書で書かれていることも社会の一側面と捉え、用心しなくてはと思った次第。

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    投稿日: 2016.09.25
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     死刑囚が拘置所から更なる巨悪を告発するという内容である。雑誌記者が徹底的に取材し、最後にはその悪党を追い詰め刑務所に収監させてしまう。人の命を軽々に扱うアウトローって頭のネジが緩んでいるわけで・・・じゃなければこんなこと出来ない。でも、立場によっては出来てしまうのが人間の怖さでもある。戦争で多くの人命を奪った兵士のインタビュー記事に「罪のない人々を殺傷できたのは、それが僕の仕事だから」って、彼が答えた記事があった。これが一番、感覚的に似てるのかな。

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    投稿日: 2016.09.21
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    現実にあった事件なので、感想というのも、何なのですが。 こんな「凶悪」な事件が、現実にあるということに驚愕しました。 隠れている犯罪のほんの氷山の一角なのかもしれませんが、そのひとつが、立件されたことは大きなことだと思います。 そして、そこに大きな貢献をした、宮本太一さんのジャーナリスト魂が凄い。 事件記者って大変なんだなぁと思いました。 大変なんて簡単に言葉で言ってしまうのが申し訳ないくらい。 ネット社会となり、簡単にニュース情報を知ることはできるけど、情報が多すぎて流れていくだけと感じています。 早く知る。ということの重要性もあるけれど、深く知る。ということも重要であると、私は思います。 事件関連のノンフィクションは時々読むけれど、今回は事件そのものもさることながら、記者の執念のようなものを感じました。

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    投稿日: 2016.08.20
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    犯罪ノンフィクションを読むたびに、「やっぱりこの世で一番怖いものはオバケでも幽霊でも怪奇現象でもなく、人間だわ」って思う

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    投稿日: 2016.07.08
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    「先生」に関連する、犯罪の多さ、残虐性に驚くのは勿論の事、一記者でもある筆者の文章にすごく熱が入っており引き込まれた。 表に出ていない余罪事件が、大小含めてどれだけ世の中に散りばめられているんだろう、と空恐ろしくなった。

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    投稿日: 2016.06.26
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    恐ろしかった。同じ人間とは思えない。これが現実で起こっていたなんて想像しただけでしばらく食欲は消えます。

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    投稿日: 2016.06.12
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    獄中の死刑囚が「他にも殺人をしていて共犯者は塀の外にいる」と言うところから始まるノンフィクション。あまりにも凄すぎて小説を読んでいる気分になるが、巻末の書き下ろしで実名と写真が出てくると真実味が急に増して恐ろしくなりました。

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    投稿日: 2016.04.20
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    本当に恐ろしくて、夜眠れなくなった。 新潮45という雑誌の記者による、闇に埋もれた凶悪犯罪のあぶり出しである。もちろんノンフィクションだが、リアリティがないほど、残虐である。現代の日本でこんな事件が起こっていたというのも、衝撃だ。 雑誌記者が、ある死刑囚から、表沙汰にならなかった犯罪を記事にして欲しいと依頼される。様々な葛藤を抱きながら取材を進めると、あらゆる凶悪な事実が浮き上がってくる。自分の利益のためには人の命をなんとも思わない輩がいたものだ。 ヤクザも絡んでいて、身の危険も顧みず真実を明かそうとする記者の正義感や、文章構成のうまさには脱帽である。ショッキングなので万人には勧められないが、読めばだれでも、こういう犯罪が闇に隠れてしまう社会に、危機感を持つにいたるであろう。文庫版では、その後の顛末もわかるので、こちら読んだほうがいいだろう。被害者に合掌。

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    投稿日: 2016.04.17
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    2件の殺人事件で死刑判決を受けている服役囚から、雑誌記者に持ち込まれた驚くべき告白。まだ警察がつかんでいない余罪が複数あるというのだ。しかもその首謀者は、何人もを犠牲にしながら、なおのうのうと娑婆で暮らしているという。 ここから死刑囚との文通・面会、さらに綿密な調査を重ね、ついに3件の殺人事件が実際にあったことを裏付ける証拠を発見して警察を動かした取材は、まさに雑誌ジャーナリズムここにありと言いたくなる快挙――のはずなのに、どうも読んでいて興奮させられないのはなぜなのだろう。 最終章で著者は新聞やTVにはできない雑誌取材の役割について述べるのだが、取材過程の記述にはそうした矜持が感じられない。唐突に挿入される小説っぽいパートや、くどいまとめもテンポをそいでいて、ほんとカポーティなんか引き合いに出すなよってくらい。何より、この記者の人間性には少しも共感を覚えなかった。後藤や「先生」を性根から普通の人間とは違う凶悪な存在と決め付けてそれ以上深く追及しようとしないし、「じいさん」を殺害した家族の心象にも思いを馳せない。おまけに「決して偏見ではないが」と断りながら、笑顔で話しかけてきた外国人を、犯罪に関わっているイラン人の仲間ではないかと勝手に想像してたりさ。それまさに偏見だから! むしろ感心したのは、この本から映画「凶悪」を作り上げた脚本の力。本書の中では自分を透明な存在に置いている記者を、重要なキャラクターとして作り上げた目のつけどころは賞賛に値する。そのことを確認できただけ、まあ読んでよかったのかも。

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    投稿日: 2016.03.14
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    死刑囚の告発を新潮の記者が社会に投じた驚愕のノンフィクション。所々に掲載している実写真もリアルでした。

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    投稿日: 2016.02.16
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    まもなく刑が確定する殺人犯から、本当は主犯がいると雑誌記者に伝えられて… 主犯たる先生は知能犯のように扱われているが、むしろこんな雑に露骨に金儲けをやっても決定打がなければ野放しなのかと恐ろしくなる。

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    投稿日: 2016.02.13
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    読み終わったあと、さらなる後日談がないかと思って検索したら映画になっていた。リリーさんと瀧、山田孝之という出演者とのことでちょっと見たくなった。 判決後も引き続き面会を許可されてというので、さらなる後日談、やはり気になる

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    投稿日: 2015.12.24
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     「新潮45」の編集者である著者が,死刑囚の元ヤクザから,まだ明らかになっていない殺人を犯していて,その首謀者はのうのうと生きている,という告白を受ける。  2013年に映画化されて,おもしろいらしいとは聞いていたものの,「月刊シナリオ」で脚本を少し読んだだけで結局映画は観なかった。  世のなかには悪いやつがいるもんだ。

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    投稿日: 2015.11.18
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    ◆◆◆事実は小説よりも奇なり◆◆◆ 珍しくノンフィクションを読んでみました。感想は…サスペンスやホラーに登場する事件なんて全然甘いってこと。物語の悪人は葛藤し、悩み、事件を起こします。それに比べ実際に起こっている事件は残酷で欲深く、感情がない。獄中にいる死刑囚の告発により事件は動きます。彼は他にも殺人を犯しており、今だにのほほんとくらしている黒幕がいる。その名も先生。話を聞いた記者が取材を続けていると徐々に姿が見え隠れしてきます。ある日突然消えてしまう隣人。保険金をかけられ変死する男性。実話ならではのリアリティと淡々と描かれる状況に嫌でも引き込まれていきます。警察は?と思いますが、彼らは巧妙なのです。そもそも告発がなければこの話しさえ世に出ることは無かったのですから…。見た目は普通の人と変わらない「凶悪」。僕たちの街にも潜んでいるかもしれません。

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    投稿日: 2015.10.23
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     怖い。  業が深いこと、人の命が本当に軽いこと、そしてなにより、発覚していないだけでよくある事件なのだろうなと思わせるところが怖い。

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    投稿日: 2015.09.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『年かっこの似た老人いくらでも居る。公園に行って、風呂に入れてやる、パンをやる、アパートを貸してやる」と言えば喜んでついてきて何でも言うことを聴くルンペンたちがさ。そいつらをこぎれいにしてやって、他の人間にないrすませば、実印も作れるし、印鑑証明も住民業だってとれる。使い捨てのおっさんをそいつに仕立て上げれば、本人は必要ないというわけだ。そうすれば土地は簡単にころがせるのさ。このビジネスでは常識だ。」身寄りのない年寄りや、土地を持っているだらしない人間、生命保険に入っている死にぞこないを見つけては酒におぼれさせ、面倒を見てやり、小金を課し、最後には土地や預金通帳などを手に入れ、土地を転売する。このやり口は常套手段。少しの金で数千万円の土地を手に入れる錬金術」そう言う人物を見つける専門家、必要書類を偽造する専門家、情報のブローカーに偽造屋、不動産ブローカーがチームを編成して仕事をする、そう言う世界が現実にある」という。なんという凶悪なシステムだ。法律の抜け穴をかいくぐり、善良な弱者を食い物にする凶悪犯と知的に小賢しい詐欺師のAとの共犯はぞっとさせる。隙を見せたら付け入る手口。おぞましい内情を明らかにしていく本ルポは読むスピードが止まらないほど驚きの全貌を明らかにする傑作。

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    投稿日: 2015.07.29
  • 上申書殺人事件

    死刑囚から記者のもとへ「事件化されてないことで、話したいことがある」という内容から始まる。 死刑囚は「先生」と呼ばれる数件の殺人事件を告発するが、記者は「本当の事なのか?表ざたにして死刑執行を長引かせたいのか?」 告発者の真意を探りながら、「先生と死刑囚」との関係と事件のうらを取っていく。 この経過が記者目線ながらでは書かれており、事件の証拠収集と警察への上申書、そして確定死刑囚に対して、更なる刑罰の判決を下す意味があるのかなど 事件に関する多角度からも、とても面白く読める作品です。

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    投稿日: 2015.07.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    他のノンフィクションもそうだけれど、こういった本には記者の真実を求める凄み、みたいのを感じる。 彼がここまで調べあげなかったなら、先生は野放しのままのうのうと暮らしていたに違いない。 ターゲットを決めて、相手を取り込み、殺し、不動産や保険金を騙しとる。 完全犯罪に近い事件を暴いた死刑囚と記者の追及が、本当にあったことだとは信じがたいが、こういった凶悪事件はたくさん埋もれているんだろう。 映画も見たい!

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    投稿日: 2015.07.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    獄中の死刑囚が告発したのは複数の殺人事件の真犯人だったという小説顔負けのイントロダクションで始まる日本犯罪史上稀に見る事件の記録。完全犯罪(殺人)をするには警察が調べなきゃいい訳で、それには死体が出ないか、病死か事故死で処理すれば立件されないというのは道理である。本書でも示されているように、実行犯である死刑囚が腕なら、計画を取り仕切り事件にすらさせなかった頭脳である「先生」。彼の残忍で狡猾な手口は、すぐそこで起きているかもしれないという現実性に寒気がする。一記者の記事が警察をメディアを動かし、遂には完全犯罪を崩す顛末。惜しむらくは全てが解明されなかったことだろう。また、こうなると当の死刑囚に肩入れしそうになるけど、その辺り死刑囚の凶悪性もきっちりと示しており、著者としての中立性(とは言っても情は湧いてくるが)を保っていたのは好感を持てた。

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    投稿日: 2015.06.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うーん、すごい。 ノンフィクションてあまり好んで読まないのですが・・・ 死刑囚の心情を綴った冒頭から引き込まれます。 物語に勝るドラマ性と、フィクションではないからこその人間同士の距離感、判断や冷静な視点が臨場感満載で読ませます。時折囚人目線で悪夢の話などが盛り込まれていて、唐突な物語出現に戸惑いましたが・・・ノンフィクションを読みなれていないからでしょうか。 実際の事件自体は残念ながら記憶にないのですが、文庫版の追加部分も含めて壮絶な展開で、、ノンフィクションであることが信じられないです。

    0
    投稿日: 2015.06.08
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    ノンフィクションの記録としては十分ですが 物語ってかんじではないので また読みたいとはならなかった 映画みてみよ・・・

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    投稿日: 2015.06.01
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    タイトルに偽りなし。 本当に凶悪な者は、最後に登場するが、その人相からは判断できず、犠牲になった人も多い。 人を見る目を養わなければ。 一気読みで、放心。

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    投稿日: 2015.05.15
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    人を殺して金を儲けることで自分の生活を成り立たせているという信じられない話。この物語が恐ろしいのは、その稼いだ金で特に豪遊している訳でもなく、淡々と日常生活を送るための資金として利用していること。 どっかで感覚が麻痺してしまってるとしか思えない。 願わくば、もう少し”先生”に深く取材していただき、その心の奥底をさらに覗いてみたかった。

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    投稿日: 2015.05.06
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    実際にあった殺人事件の取材記録。 取材したのを延々書いてる感じでした。 小説ではないので仕方ないけれど、読んでいても面白くなかったです(^_^;)

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    投稿日: 2015.04.10
  • 迫真の・・・ではなく、実話はやはり迫力が凄いです。

    他の方がズバリと書いていますので、長いコメントや詳細は避けます。 日常にこの様な自体が潜んでいる可能性があると言う事、野放しになっている事件が多々ある可能性が日本にはあるのだと感じてゾッとしました。 昨今の異常な犯罪や各地で起こる矛盾は現在ではインターネットで細かく(逆にいい加減な情報もあるが・・・)知る事ができます。 そう言う現実と照らしても、世の中少々怖いものなのだと。

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    投稿日: 2015.03.27
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    映画から入って興味を持ったので原作も読んでみる。 これがまあ普通の小説だったなら「すっげー面白い!」「よくこんなの思いつくな!」と大声で言えるのだが、ノンフィクションなのだから恐ろしい。 面白いと言っていいのか、不謹慎ではないかと考えてしまうが、まあとにかく面白かったのは事実。 世の中にはこういう人間が確かにいて、そしてなぜか知らぬ間に自分がターゲットになってたりする。 ぞっとする。 とにかく関わりたくない人たち。 でも、関わらない位置からこういう読み物として読めるのであるなら、やはり面白い。

    0
    投稿日: 2015.02.15
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    原作より映画の方が面白いと素直に思ったが、ルポタージュであるから、まあ、こんなもんだろう。ただ筆者の行ったこの事実は評価すべきであって雑誌記者の魂を感じる渾身の一冊。拍手。

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    投稿日: 2015.02.08
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    リリーフランキーとピエール瀧で読むとぽい。 けどやっぱり文章イマイチ… 実際に起きた事件、いろいろ人間て怖い… 笠間とか知ってる地名もあり、生々しかった。

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    投稿日: 2015.01.04
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    家族もグルになって、生命保険のために殺される父親…“先生”らの犯行の様はあまりに残虐…まさに事実は小説より奇なりの世界。だけどやはり作家の筆力って、何より大切なんだなぁと実感しました。

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    投稿日: 2015.01.03
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    映画化されたのをきっかけに読んだ。 こわい。これが事実というのがこわい。 たんたんと紡がれる文章が、より恐怖を増す。 拷問の箇所はとくに酷く、映像でみるのはまだためらっている。

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    投稿日: 2014.12.16
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    映画を見てからの、本。映画よりは残酷な描写もすくなく、思っていたよりも気分が悪くならずに読むことができた。

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    投稿日: 2014.10.31
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    映画のリリーフランキーが好きすぎて読みました。 映画の残念な部分がなくて、好き。 やっぱりこういうジャンルが、好き。

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    投稿日: 2014.10.14
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    もっともっと先生が気味悪いひとなのかと思ったが、意外と普通でした。後藤と先生が出会ったからこそ、一連の事件は起きたみたい。どちらの負の部分も倍増させるような二人。

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    投稿日: 2014.10.06
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    山田孝之主演で映画化されたベストセラーノンフィクション。映画の予告が面白そうだからまずは原作読んでみた。死刑囚が獄中から殺人事件を告発するなんて まるでミステリー小説みたいで実話だということを途中で忘れそうになり、最終章の"先生"の写真があまりにもどこにでもいそうな普通の人すぎて思わず見入ってし まった。スピリタスをビンごと直接流し込むとか想像するだけで震える。

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    投稿日: 2014.09.19
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    映画を観てからだったので展開は分かっていたけど、改めてこれが本当にあった事件だということが信じられない。 後藤が告発しなければ、本当に闇に埋もれたままだった。もしかしてこういう事件が他にもまだあるのではないかと思うとゾッとする。

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    投稿日: 2014.09.09
  • 「雑誌ジャーナリズムは死なない」

    数々の凶悪犯罪を犯し、死刑を求刑されている被告が、 「先生」という人物を告発する。 彼は、求刑されている件以外にも、「先生」の指示によって犯した罪があるというのだ。 果たしてその真相は・・・? 実は、この事件(・・・に限らずだが)、インターネットを使えば簡単に顛末を知ることができる。 では、ドキュメンタリーの存在意義とは? 加害者・被害者に対するより深い考察? いろいろな答えがあるだろう。 本書は、「事件後」のジャーナリズムの意義だけでなく、 事件においてジャーナリズムの果たした役割を明らかにするものである。 死刑囚による告発という異例の形で始まったこの事件。 本書に見られるような粘り強い調査ができたのは 「雑誌メディア」であるからだと著者は言う。 テレビやネットメディアにはできなくて雑誌メディアにできることとは? 犯罪を通して雑誌ジャーナリズムについて考えさせられるものであった。

    3
    投稿日: 2014.09.05
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    怖い話ですね~・・・ 小説の様です。 実際この話のように、明るみに出ていない事件がきっとたくさんあるんでしょうね・・・ そう考えると、本当に恐ろしいです。 6/10

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    投稿日: 2014.08.29
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    結構ノンフィクション読んでるけど、その中でもこれは事実と信じたくない話。。。 文面はとても淡々としていて読みやすい。 映画化されたものもキャストが興味深いので観たい。 死刑囚の実際の写真載ってたけどピエール瀧(見た目)はぴったりな気がする。 滝さんリリーさんと、いつも面白い二人がこの凶悪人をどう演じるのか気になる! 

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    投稿日: 2014.08.28